(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記保持部品が、処理済みの表面コーティングを備えるステンレス鋼から製作され、前記インプラントが市販の純粋チタンから製作される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステム。
前記保持部品が、前記保持部品チャンバの中へ嵌まるように圧縮できかつ前記保持部品壁に当接するように除圧できる順応型のアームを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のシステム。
前記ドライバツールの前記駆動ヘッドが雄型部品であり、前記保持部品の前記ドライバ区分がこれに噛み合う雌型部品である、請求項1〜9のいずれか1項に記載のシステム。
前記ドライバツールの前記駆動ヘッドが雌型部品であり、前記保持部品の前記ドライバ区分がこれに噛み合う雄型部品である、請求項1〜9のいずれか1項に記載のシステム。
前記歯科用部品が回転防止区分を含み、前記インプラントが回転防止区分を含み、前記歯科用部品の前記回転防止区分が前記インプラントの前記回転防止区分と相互作用して、前記歯科用部品の回転を防止する、請求項1〜11のいずれか1項に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、インプラントと嵌合い部品の相互作用組立体(interface assembly)100の分解斜視図である。相互作用組立体100は、インプラント102と、保持部品104と、この実施例においてはアバットメントである嵌合い部品106とを含む。後述するように、保持部品104は、インプラント102を患者体内へ挿入する前にインプラント102の中へ挿入される。したがって、インプラント102と保持部品104の結合体は、インプラント組立体とみなされる。他の嵌合い部品は、例えば、アバットメント(複数)、印象(歯型)コーピング、カバースクリュー、一体型補綴物などを含むことができる。嵌合い部品は、アタッチメント部材であることも可能であり、アタッチメント部材は、走査されると、インプラント102に関するデータを提供する。このようなアタッチメント部材は、インプラント(すなわち、設置位置、向き、タイプなど)及び周囲条件(すなわち、歯肉下組織輪郭など)に関する情報を伝達する。このようなアタッチメント部材は、1ピース型又は2ピース型とすることができる。アタッチメント部材は、治癒する間、口内に置かれるか、又はデータを取得するのに充分な短い時間だけ取り付けることができる。
【0018】
嵌合い部品106とインプラント102の取付けを容易にするドライバ108を
図1に示す。
図1に示す構成部品は、歯科修復過程において使用される。既知のように、インプラント102は、骨に適切な切骨術を施した後に患者の顎骨の中へ挿入される。インプラントドライバツールは、インプラント102を切骨部の中へ回転しながら挿入して骨の中でインプラントを位置付けるために使用される。嵌合い部品106は、この例において標準的補綴品であるか、又はこの例において患者の歯に代えるために患者に合わせて改変され、インプラント102が骨の中に載置された後にインプラント102に取り付けられる。歯科用部品106がインプラント102の中へ挿入された後に、歯科用部品106は、ドライバツール108を使用することによって、インプラント102に固定される。後述するように、インプラント102とアバットメント106との間の相互作用部は、インプラント102とアバットメント106との接合及び適切な整列を維持する保持部品104を含む。この相互作用部は、インプラント102に対するアバットメント106の制御された垂直位置及び回転整列の両方を与える。保持部品104は、インプラント102とアバットメント106との間の接続が確立されると、この制御を強制し、維持する。
【0019】
図1及び
図3A〜3Bに示すように、インプラント102は、閉鎖端部122と反対側の開放端部124とを含むほぼ円筒形の体部120を有する。円筒体120は、外面126と内面128とを含む。外面126は、インプラント102を骨の中に保持する一連のネジ山130を有する。インプラント102は、内面128を含む内部穴132を含む。内部穴132は、回転防止区分134と保持部品区分136とを含む。
【0020】
図3A〜3Bに示すように、開放端部124は、回転防止区分134を含む。回転防止区分134は、外面304を形成する環状リング302を含む。環状リング304は、環状ストッパ面308を含む環状内部ショルダ306を有する。環状ストッパ面308は、実質的に水平であり、歯科用部品106が既知の反復可能な平面状の面上に載置されることができるようにして、後述するようにストッパ面308と嵌合い部品106の対応する面との間の当接に基づくシールを生成する。
【0021】
回転防止区分134は、歯科用部品106がインプラント102の中へ挿入されたとき回転運動を防止するために、歯科用部品106の対応する面と噛み合う1組の円形の突起部310と溝部312とを含む。突起部310及び溝部312は、部分的に環状ストッパ面308を形成する。突起部310及び溝部312の反対側の端部も、保持部品区分136を画定する保持ストッパ面314を形成する。保持部品区分136は、第1直径を有する上部区分320を含む。上部区分320は、保持ストッパ面314によって一端を画定される。上部区分320の反対側の端部は、円錐形中間区分322に接続される。円錐形中間区分322は、上部区分320の第1直径より小さい第2直径を有する底部区分324に接続される。底部区分324は、内部底端部326を境界とする。当然、二重回転防止区分など、様々なタイプの回転防止配列体も、使用されることができる。
【0022】
図1及び
図4A〜4Bは、嵌合い部品106を示す。嵌合い部品106は、上面142から底端面144まで延びるアクセス孔140を含む。嵌合い部品106は、中間回転防止区分146と底部保持係合区分148とを含む。
図1に示すように、嵌合い部品106は、インプラント102の内部穴132の中へ挿入される。中間回転防止区分146は、インプラント102の回転防止区分134に係合し、底部保持係合区分148は保持部品区分136に係合する。
図2に示すように、保持部品104は、
図1のドライバツール108によって回されて上方へ移動して、最終的に保持ストッパ面314に当接して、嵌合い部品106をインプラント102にロックする。
【0023】
嵌合い部品106の上部面142は、この実施例においてアバットメントとなり得る嵌合い部品頭部402を含む。嵌合い部品頭部402は、この実施例において、ワンピース型アバットメントであり、平面状ストッパ面408を有する底部リム406を含む底部円筒形区分404を含む。底部円筒形区分404の直径は、
図3A〜3Bのインプラント102の環状内部ショルダ306と同じ直径である。平面状ストッパ面408は、環状ストッパ面308に当接して、
図2に示すように2つのストッパ面308及び408の接合及び保持部品104と嵌合い部品106との間に発生する予荷重によって、嵌合い部品106とインプラント102との間にシールを生じさせる。2つの平面状ストッパ面308及び408は、共通基準面を確立する付加的利点を有し、この利点は、修復プロセス全体を通じて利用できるので、修復用構成部品の垂直配置位置に対する制御の欠如を排除できる。平面状面は、円錐面の嵌合いを容易にし、垂直配置制御(垂直配置の変動性を減少する)並びにシールの強固さ(高い予荷重によってさらに増強される)の両方を促進する。
【0024】
回転防止区分146は、部品頭部402に結合された上端部と円錐形区分422で終端する反対側の端部とを有する円筒形本体420を含む。円筒形本体420は、円形の突起部426及び溝部428を含む外面424を含む。円形突起部426は、インプラント102の回転防止区分134の溝部312とかみ合い、溝部428は回転防止区分134の突起部310とかみ合う。
【0025】
底部保持係合区分148は、回転防止区分146の直径より小さい直径を有する円筒体440を含む。円筒体440は、ネジ山444を含む外面442を有する。後述するように、ネジ山444は、保持部品104のネジ山に係合する。
【0026】
図1及び2に示すように、保持部品104は、順応型(compliant)の円錐形要素150と、ドライバツール108の頭部と相互作用(interface)するロック区分156を備える内部穴154を含む円筒形本体152と、を含む。この実施例において、保持部品104は、SS316Lステンレス鋼から製作でき、金メッキなどの滑らかな表面コーティングで処理できる。金メッキコーティングの目的は、保持部品106の効率を増大し、その結果得られる所与の回転力の場合の組立体内の予荷重を増大することである。この実施例において、インプラント102は、チタンである。当然、組立体100の構成部品には、歯科修復に適する他の材料を使用することができる。
【0027】
図5A〜5Bは、保持部品104の詳細図である。順応型の円錐形要素150は、円筒形外面502と、開放端部506付近の傾斜外面504とを含む。傾斜状の内部環状面508が、開放端部506に形成される。傾斜状内部環状面508は、円筒形内面510に接続される。円筒形内面510は、ネジ切り内面512へ通じる。順応型の円錐形要素150は、4つのアーム522、524、526及び528を含む。4つのスロット532、534、536及び538が、4つのアーム522、524、526及び528の間に配置される。4つのアーム522、524、526及び528は、各々、ネジ切り内面512を含む。
【0028】
内部穴154を含む円筒形本体152は、ロック区分156に結合される。ロック区分156の内部空間540の内径は、穴154のねじ切り内面512の直径より小さい。内部空間540は、ドライバツール108の頭部と噛み合う一連の6つの内部面542を含む。
【0029】
ドライバツール108は、シャフト162に取り付けられたハンドル160を含む。シャフト162は、シャフト162を嵌合い部品106の孔140の中へ挿入できるようにする直径を有する。ドライバツール108は、保持部品104のロック区分156の内部空間430の対応する内面542にロックする一連の面を有する頭部164を含む。この実施例において、頭部164は、六角形断面を有し、ロック区分156は、六角形ソケットである。当然、頭部164とソケットとの間の相互作用部に他の形状を使用することができる。
【0030】
本発明のシステム100は、嵌合い部品106などの嵌合い部品(例えば、アバットメント、印象コーピング、カバースクリューなど)をインプラント102などの歯科用インプラントに保持するのに適する。保持部品104を介するインプラント102への接続は、嵌合い部品106が回転することなくかつ使用者が嵌合い部品と一緒に挿入しなければならないスクリューなどのアタッチメント部品を取り扱うことなく、使用者が、修復用嵌合い部品106を所望の位置へ方向付け又は整列して、嵌合い部品106を保持することができるようにするので、配置の間違い及び患者によるスクリューの呑み込みの可能性を回避できる。嵌合い部品106は、嵌合い部品106がインプラント102と組み立てられたとき保持部品104によって保持される。保持部品102は、保持部品104をインプラント102の保持部品区分136に挿入するために保持部品104のアーム522、524、526及び528を潰す(collapse)ことによって、製造者によってインプラント102の内部に事前に組み立てられる。ドライバツール108と一緒に歯科用部品106を挿入することによって、
図2に示すように保持部品104がその潰れ前形状へ復帰できるようにする。
【0031】
インプラント手術において、保持インサート組立体100のインプラント102が患者体内に配置される。保持部品104は、インプラント102の中に事前に組み立てられるので、インプラント102と一緒に患者体内に配置される。
図1に示すように、保持部品104の順応型の円錐形要素150の傾斜外面は、インプラント102の円錐形中間区分322とほぼ同じ形状である。保持部品104のロック区分156の外径は、底部区分324の直径とほぼ同じである。したがって、保持部品104は、
図1に示すように、当初、インプラント102の底部区分324の内部底部端326に載置される。順応型の円錐形要素150の外径は、回転防止区分134の内部穴132の直径より僅かに大きい。保持部品104のアーム522、524、526及び528は、締め付けられて、保持部品104をインプラント102の中へ挿入できるようにする。
【0032】
修復用の嵌合い部品106は、インプラント102上に整列して位置付けられる。嵌合い部品106の中間回転防止区分146は、インプラント102の回転防止区分134に係合する。インプラントの回転防止区分134の円形の突起部310及び溝部312は、嵌合い部品106の回転防止区分146の対応する溝部428及び突起部426に噛み合って、嵌合い部品106の回転運動を防止する。嵌合い部品106の保持係合区分148は、保持部品104の開放端506の中へ挿入される。嵌合い部品106の円筒体440の外面442のねじ部444は、保持部品104の円筒形内面510のねじ切り内面512に当接する。
【0033】
ドライバツール108は、頭部164が保持部品104の駆動形体(例えば、六角内面542)に係合するように、嵌合い部品104のアクセス孔140を介して挿入される。保持部品104は、その後ドライバツール108によって回されて、嵌合い部品106に係合する。嵌合い部品106の雄ネジ部444は、使用者がドライバツール108を押して嵌合い部品106へ下向きの圧力を加えることによって、保持部品104の雌ネジ部512に係合する。ドライバツール108が回されるき、保持部品104が回転し、雌ネジ部512を嵌合い部品106の雄ネジ部444と係合させる。ドライバツール108を引き続き回転すると、この運動は保持部品104のアーム522、524、526及び528を広げる。保持部品104は、嵌合い部品106とインプラント102が完全に噛み合うまで、雄ネジ部444が雌ネジ部512と係合することによって、嵌合い部品106を尖端方向へ引っ張る。ドライバツール108は、その後取り外される。完全に噛み合うと、アーム522、524、526及び528の上端部は、
図2に示すようにインプラント102の保持ストッパ面314に当接する。同様に
図2に示すように、歯科用部品106の底部リム406の平面状ストッパ面408は、インプラント102の環状内部ショルダ306の環状ストッパ面308に当接することによって、シールを生成する。このようにして、保持部品104のアーム522、524、526及び528の上端部がインプラント102の保持ストッパ面314に当接し、嵌合い部品106の平面状ストッパ面408がインプラント102の環状ストッパ面308に当接することによって、取り付けられた保持部品104及び嵌合い部品106をインプラント102に保持することができる。
【0034】
更に、保持部品104は嵌合い部品106内部には収容されずかつ組立体100においてインプラント102の咬合面より上には収容されないので、患者にとって修復の設計上の融通性が、非常に短くかつ傾斜した修復を可能にすることによって、大幅に増大する。
【0035】
図6Aは、別の保持部品602と別のドライバツール604とを含む別の歯科用組立体600を示す。歯科用組立体600は、インプラント102と嵌合い部品106とを含み、これらは
図1、2において上述した対応する部品と同一である。
図6Bは、この別の保持部品602の斜視図を示し、
図6Cは、この保持部品602の上面図を示す。別の保持部品602は、順応型の円錐形要素610と、円筒形支持体612と、中央シャフト614と、ドライバ係合ヘッド616と、を含む。ドライバ係合ヘッド616は、ドライバツール604と相互作用する。
【0036】
順応型の円錐形要素610は、開放端部626付近に円筒形外面622及び傾斜外面624を含む。傾斜状内部環状面628が、開放端部626に形成される。傾斜状内部環状面628は、円筒形内面630に接続される。円筒形内面630はねじ切り内面632へ通じる。順応型の円錐形要素610は、4つのアーム642、644、646及び648を含む。4つのスロット652、654、656及び658が、4つのアーム642、644、646及び648の間に配置される。4つのアーム642、644、646及び648は、各々、ねじ切り内面632を有する。
【0037】
円筒形支持体612は、順応型の円錐形要素610と一緒に内部空間を形成する底面650を含む。中央シャフト614は、底面650に取り付けられる。ドライバ係合ヘッド616は、ドライバツール604と噛み合う六角形外面652を含む。この実施例において、シャフト616は、円筒形支持体612及び順応型の円錐形区分610とワンピース型に製作される。この実施例において、保持部品602は、金メッキのステンレス鋼製である。
【0038】
ドライバツール604は、シャフト662に取り付けられたハンドル660を含む。シャフト662は、シャフト662を嵌合い部品106の孔140の中へ挿入できるようにする直径を有する。ドライバツール604は、保持部品602の係合ヘッド616の対応する六角面652へロックする六角内面668を備えるソケット666を含むヘッド664を含む。ドライバツール604は、シャフトがせん断するトルクが保持部品602を固定するために必要なトルクよりも高いが保持部品602及び/又は保持部品602とドライバツール602との間の相互作用部を破壊するのに必要なトルクよりも低くなるように、シャフト662の断面積が減少している任意の機械的ヒューズ区分670を含む。このようにして、ドライバツール604が破損した場合、保持部品602及びインプラント102及び嵌合い部品106などの対応する構成部品が保護される。
【0039】
インプラント手術において、保持インサート組立品100のインプラント102が患者に配置される。保持部品602は、インプラント102の中に事前に組み立てられるので、同様に患者に配置される。
図6Aに示すように、順応型の円錐形要素610及び円筒形支持体612の傾斜外面は、インプラント102の円錐形中間区分322及び底部区分324の形状とほぼ合致する。このように、保持部品602は、当初、インプラント102の底部区分324の内部底端部326上に載置される。順応型の円筒形要素610の外径は、インプラント102の回転防止区分134の内部穴132の直径より僅かに大きい。保持部品602のアーム642、644、646及び648は締め付けられて、保持部品602をインプラント102の中へ挿入できるようにする。
【0040】
嵌合い部品106は、インプラント102上に整列され、位置付けられる。嵌合い部品106の中間回転防止区分146は、インプラント102の回転防止区分134に係合して、嵌合い部品106の回転を防止する。嵌合い部品106の保持係合区分148は、保持部品602の開放端部616の中へ挿入される。嵌合い部品106の円筒体440の外面442のネジ部444は、保持部品602の円筒形内面630のねじ切り内面632に当接する。
【0041】
ドライバツール604は、ソケット666が保持部品602の係合ヘッド616と噛み合うように、嵌合い部品106のアクセス孔140を介して挿入される。使用者は、嵌合い部品106がインプラント102の中へ下向きに押し込まれるように、ドライバツール604を押し得る。保持インサート602は、ドライバツール604によって回されて、嵌合い部品104に係合する。嵌合い部品106の雄ネジ部444は、保持部品602の雌ネジ部632に係合する。ドライバツール604が回されると、保持部品602が回転して、雌ネジ部632を嵌合い部品106の雄ネジ部444に係合させる。ドライバツール604を引き続き回すと、保持部品106に与えられた運動は、保持部品602のアーム642、644、646及び648を広げて離間させる。保持部品602は、嵌合い部品106とインプラント102の完全な噛み合いが得られるまで、雄ネジ部444と雌ネジ部632の係合によって嵌合い部品106を尖端方向へ引っ張る。ドライバツール604は、その後取り外される。完全に噛み合うと、アーム642、644、646及び648の上端部は、
図6Aに示すようにインプラント102の保持ストッパ面314に当接する。また、
図6Aに示すように、歯科用部品106の平面状環状ストッパ面408は、インプラント102の環状ストッパ面308に当接することによってシールを生成する。このように、保持部品602のアーム642、644、646及び648の上端部がインプラント102の保持ストッパ面314に当接し、平面状ストッパ面408が環状ストッパ面308に当接することによって、取り付けられた保持部品602及び嵌合い部品106がインプラント102に保持される。
【0042】
或いは、保持部品602は、2ピース型組立体とすることができる。
図6Dは、2ピース型保持部品680を備える
図6Aの別の相互作用組立体600の断面図である。
図6Eは、
図6Eの2ピース型保持部品680の斜視図である。
図6Dの相互作用組立体600は、
図6Aに示すのと同じインプラント102と、嵌合い部品106と、ドライバツール604とを有する。保持部品680は、
図6A〜6Cに示す保持部品602と同じ全体形状及び機能を有する。保持部品680は、
図6Aの保持部品602の順応型の円錐形区分610と底面650とを含む順応型のピース682を有する。別個の挿入ピース684は、中央シャフト614及びドライバ係合ヘッド616を形成する。
【0043】
図6Dに示すように、順応型のピース682は、インサート684を保持する底部孔686を有する。インサート684は、底部孔686の中へ挿入されるピン688を含む。環状突出部690は、順応型のピース682の底面650上に乗る。インサート684は、環状突出部690とのプレス嵌めによって所定の場所にロックされる。或いは、ピン688は、スクリューを介して順応型のピース682に取り付けられてもよい。
【0044】
図7Aは、別の保持部品704を介してインプラント702に取り付けできる歯科用部品706を含む、別のインプラント組立体700を示す。
図6Aのドライバツール604と同一のドライバツール604が、組立体700において構成部品を取り付けるために
図7Aにおいて使用される。
図7Bは、この別の保持部品704の斜視図であり、
図7Cは、保持部品704の上面図である。インプラント702は、この実施例において、閉鎖端部712と反対側の開放端部714とを含むほぼ円筒形の体部710を含む。円筒体710は、インプラント702を骨の中に保持する一連の雄ネジ山716を含む。インプラント702は、回転防止区分724と中間円筒形チャンバ726と保持部品チャンバ728とを有する内部穴722を含む。
【0045】
開放端部714は、環状ストッパ面734を含む環状内部ショルダ732を形成する環状リング730を含む。環状ストッパ面734は、実質的に水平であり、後述するように、歯科用部品706が載置できるようにして、シールを生成する。
【0046】
インプラント702の回転防止区分724は、歯科用部品がインプラント702の中へ挿入されたときに歯科用部品706の回転運動を防止するために、歯科用部品706の対応する面と噛み合う1組の円形の突起部及び溝部を含む。保持部品チャンバ728は、保持部品チャンバ728の直径よりも小さい第1直径を有する保持ストッパ壁736を含む。
【0047】
別の保持部品704は、円筒形支持体742の一端において順応型の要素740を含み、他方の端部においてドライバ係合ヘッド746を含む。係合ヘッド746は、ドライバツール604と相互作用する。
【0048】
順応型の要素740は、4つの順応型のアーム752、754、756及び758を支持する円筒形底部プレート750を含む。順応型のアーム752、754、756及び758の各々は、支持体742から外向きに傾斜する。底部プレート750の直径は、底部プレート750が保持ストッパ壁736を通過してチャンバ728の中へ挿入することができるようにするために、保持ストッパ壁736の直径とほぼ同じである。4つのスロット762、764、766及び768が、4つのアーム752、754、756及び758の間に配置される。4つのアーム752、754、756及び758は、インプラント702の保持部品チャンバ728とほぼ同じ高さである。
【0049】
円筒形支持体742は、雄ネジ部770を含む。ドライバ係合ヘッド746は、ドライバツール604と噛み合う六角形の外面772を含む。この実施例において、別の保持部品704は、金メッキのステンレス鋼である。
【0050】
歯科用部品706は、この実施例において、中間回転防止区分782の一端に結合されるヘッド780を含む。中間区分782の他方の端は、保持係合区分784に結合される。内部孔788が歯科用部品706を貫通して形成される。孔788は、ドライバ係合ヘッド746を受け入れるのに充分な直径を有する。保持係合区分784は、ネジ山792を含む円筒形内面790を有する。平面状ストッパ面796が、歯科用部品706のヘッド780の底部に形成される。
【0051】
インプラント手術において、保持インサート組立体700のインプラント702は、患者に形成された切骨部に挿入される。保持部品704は、インプラント702の保持チャンバ728の中に事前に配置されるので、インプラント702と一緒に患者体内に配置される。保持部品704は、患者にインプラント702を配置する前に保持部品チャンバ728の中へ押し込むことができる。保持部品704を挿入すると、保持部品チャンバ728のより小さい直径によってアーム752、754、756及び758は内側へ屈曲させられる。アーム752、754、756及び758は、その後、膨張して、インプラント702の保持ストッパ壁736に当接する。このようにして、保持部品704の底部750は、インプラント702の保持部品チャンバ728の中に載置されて保持される。
【0052】
嵌合い部品706は、インプラント702の上に整列され位置付けられる。嵌合い部品706の中間回転防止区分782は、インプラント702の回転防止区分724に係合する。嵌合い部品706の保持係合区分784は、ドライバ係合ヘッド746の周りに挿入される。嵌合い部品706の保持係合区分784内面790のネジ部792は、保持部品702の円筒体742のネジ部770に当接する。
【0053】
ドライバツール604は、ソケット666が保持部品704の係合ヘッド742と噛み合うように、嵌合い部品706の内部孔794を介して挿入される。次に、保持部品704は、ドライバツール604によって回されて、嵌合い部品706に係合する。使用者は、嵌合い部品706の雌ネジ部792が保持部品704の雄ネジ部770と係合するように、ドライバツール604を下向きに押す。ドライバツール604が回されたとき、保持部品704は回転して、保持部品704のネジ山770を嵌合い部品706の雌ネジ部792と係合させる。ドライバツール604を引き続き回すと、保持部品704は、嵌合い部品706とインプラント702の完全な噛み合いが得られるまで、雄ネジ部770と雌ネジ部792の係合によって、嵌合い部品706を尖端方向へ引っ張る。その後、ドライバツール704を取り外す。完全に噛み合うと、歯科用部品706の平面状ストッパ面794は、インプラント702の環状ストッパ面734に当接することによってシールを生成する。このようにして、保持部品706のアーム752、754、756及び758の上端部がインプラント702の保持ストッパ面736に当接し、平面状ストッパ面794が環状ストッパ面734に当接することによって、取り付けられた保持部品704及び嵌合い部品706をインプラント702に保持することができる。
【0054】
図8Aは、C字形スナップリングインサート808と一緒に別の保持部品804を介して歯科用部品806に取り付けることができるインプラント802を含む別のインプラント組立体800の斜視図である。
図8Bは、歯科用部品806がインプラント802の中へ挿入されたときのインプラント組立体800の構成部品の側面図である。
図8Cは、歯科用部品806がインプラント802に完全に取り付けられたときのインプラント組立体800の構成部品の側面図である。構成部品を取り付けるために、
図8Bにおいては、
図1のドライバツール108と同じドライバツール108が使用される。
【0055】
インプラント802は、この実施例において、閉鎖端部812と反対側の開放端部814とを含むほぼ円筒形の体部810を含む。円筒体810は、インプラント802を骨の中へ保持する一連の雄ネジ山816を含む。インプラント802は、回転防止区分824と、中間ネック区分826と、保持部品チャンバ828とを有する内部穴822を含む。
【0056】
開放端部814は、環状ストッパ面830を含む。環状ストッパ面830は、実質的に水平であり、後述するように、歯科用部品806が載置できるようにして、シールを生成する。
【0057】
回転防止区分824は、歯科用部品806がインプラント802の中へ挿入されたとき回転運動を防止するために、歯科用部品806の対応する面と噛み合う1組の円形の突起部及び溝部を含む。保持部品チャンバ828は、保持部品チャンバ828の直径より小さい直径を有する中間ネック826によって形成された環状保持ストッパ壁832を含む。
【0058】
図9Aは、別の保持部品804の斜視図であり、
図9Bは保持部品804の側面図であり、
図9Cは保持部品804の上面図である。この別の保持部品804は、円筒形支持体842の一端に環状突出部840を含み、他方の端にドライバ係合ヘッド846を含む。環状突出部840は、円錐形底部848と円形当接面850とを含む。係合ヘッド846は、ドライバツール108と相互作用するソケット852を含む。環状突出部840の直径は、保持部品804の環状突出部840をインプラント802の保持チャンバ828に挿入できるようにするために、インプラント802の保持ストッパ壁832の直径とほぼ同じである。インサート808は、保持部品チャンバ828の中に嵌るようにより小さい直径に圧縮できる。インサート808は、その後、より大きい直径まで膨張して、保持ストッパ壁832によって保持部品チャンバ828の中に保持される。スナップリングインサート808は、インサート及び/又は保持部品806がオッセオインテグレーテッドインプラント802を冠状のこで患者から取り除く必要がないようにすることに失敗した場合に、取外し可能にするためのものである。スナップリングインサート808は、スナップリングインサート808の任意の突出部に係合して、スナップリングインサート808をより小さい直径に圧縮して、保持チャンバ828から解除してインプラント802から取り外す専用ツールによって取り外すことができる。
【0059】
円筒形支持体842は、雄ネジ部860を含む。ドライバ係合ヘッド846のソケット852は、ドライバツール108と噛み合う六角形内面862を含む。この実施例において、別の保持部品804は、金メッキのステンレス鋼である。
【0060】
歯科用部品806は、この実施例において、保持係合区分874に結合される中間回転防止区分872に結合されるヘッド870を含む。内部孔878は、歯科用部品806を貫通して形成される。孔878は、歯科用部品806がドライバ係合ヘッド846を受け入れるのに充分な直径を有する。ヘッド870は、環状当接ショルダ882において終端する傾斜底部区分880を有する。保持係合区分874は、ネジ山892を含む円筒形内面890を有する。
【0061】
図8Bは、歯科用部品806がインプラント802の中へ挿入され、ドライバツール108を介して下向き圧力が加えられたときの、
図8Aの別の相互作用部の断面図である。インプラント手術において、保持インサート組立体800のインプラント802は、患者に生成された切骨部に挿入される。保持部品804及びインサート808は、インプラント802の保持部品チャンバ828の中に事前に配置されるので、
図8Bに示すように保持部品も患者体内に配置される。保持部品804を、まず保持部品チャンバ828の中へ押し入れて、その後、インサート808を圧縮して、ネック826を通過させて保持部品チャンバ828の中へ嵌める。インサート808がチャンバ828の中に配置されたら、インサートは膨張して、保持ストッパ壁832によって所定の場所に保持される。
【0062】
嵌合い部品806は、インプラント802上に整列され配置される。嵌合い部品806の中間回転防止区分872は、インプラント802の回転防止区分824に係合して、嵌合い部品806の回転を防止する。嵌合い部品806の保持係合区分874は、ドライバ係合ヘッド846の周りに挿入される。嵌合い部品806の保持係合区分874の内面890のネジ部892は、保持部品804の円筒形支持体842のネジ部860に当接する。
【0063】
ドライバツール108は、頭部が保持部品804の係合面862と噛み合うように嵌合い部品806の内部孔852を介して挿入される。使用者は、保持部品804に係合するために、ドライバツール108を介して嵌合い部品806に対して下向きの力を加えることができる。その結果、嵌合い部品806の雌ネジ部892は、保持部品804の雄ネジ部860に係合する。ドライバツール108が回されると、保持部品804が回転して、ネジ部860を嵌合い部品806の雌ネジ部892と係合する。ドライバツール108を引き続き回すと、保持部品804は、嵌合い部品806とインプラント802の完全な噛み合いが得られるまで、雄ネジ部860と雌ネジ部892の係合によって、嵌合い部品806を尖端方向へ引っ張る。その後、ドライバツール108は取り外される。
【0064】
図8Cは、歯科用部品806がインプラント802と完全に噛み合ってドライバツール108が取り外されたときの
図8Aの別の相互作用部800の断面図である。完全に噛み合うと、保持部品804の環状突出部840の円形当接面850は、インサート808の一方の面に押し付けられる。インサート808の他方の面は、インプラント802の保持ストッパ面832に当接する。嵌合い部品806は、ネジ部860及び892の相互作用部によって保持部品804に保持される。歯科用部品806の当接面882は、インプラント802の環状当接面830に当接して、更なるシールを生成する。
【0065】
上述したように、以上の実施例の嵌合い部品は、アバットメント以外の装置を含むことができる。例えば、
図10A〜10Dに示すカバースクリュー式部品1000は、修復プロセスの後の段階でアバットメント又はその他の補綴物を挿入する前に、
図8Aのインプラント802及び保持部品804の内部を保護するために使用できる。
図10Aは、
図8A〜8Cに示すインプラント802及び保持部品804と一緒のカバースクリュー式歯科用部品1000の組立体の断面図である。
図10Bは、カバースクリュー式歯科用部品1000の構成部品の分解斜視図であり、
図10Cは、カバースクリュー式歯科用部品1000の上面図であり、
図10Dは、カバースクリュー式歯科用部品1000の側面図である。カバースクリュー式歯科用部品1000は、円筒体1004へ取り付け可能なキャップ1002を含む。キャップ1002及び円筒体1004の組立体を
図10A及び10Dに示す。
【0066】
キャップ1002は、相互作用面1014を含むソケット1012を備える上面1010を含む。ソケット1012は、カバースクリュー式歯科用部品1000をスクリュードライバ又は
図8Bのドライバツール108などの専用ドライバツールによって所定の場所まで回転できるようにする。反対側の底面1020は、突出ステム1022を含む。ステム1022は、キャップ1002を円筒体1004と保持できるようにするロック用管状スロット1024を含む。ステム1022は、
図8Aの保持部品804の係合ヘッド846のソケット852と噛み合う外面形体1028を有する係合区分1026も含む。
【0067】
円筒体1004は、キャップ1002の環状スロット1024の中へロックする環状タブ1030を含む。円筒体1004は、インプラント802の回転防止区分824と相互作用するロック形体1034を含む外面1032を含む。円筒体1004は、ネジ山1038を含む内面1036を含む。
【0068】
図10Aに示すように、カバースクリュー1000は、ロック形体1034がインプラント802の回転防止区分824と相互作用するようにインプラント802の中へ挿入される。係合区分1026は、保持部品804の係合ヘッド852の中へ挿入される。キャップ1002は、ソケット1012に挿入された適切なツールによって回されて、それによって保持部品804が回されて、カバースクリュー1000へ向けて先端へ移動する。円筒体1004のねじ山1038は、保持部品804の円筒支持体842のねじ山860に係合する。完全に組み立てられると、底面1020は、インプラント802の環状当接面830との間にシールを生成する。このようにして、保持部品804は、キャップ1002の回転によって回転して、固定された円筒体1004の中へ入る。
【0069】
図11Aは、様々な回転向きを備える歯科用部品1140のための別のインプラント相互作用部1100の上面図である。インプラント1110は、
図1のインプラント102、
図7Aのインプラント702又は
図8Aのインプラント802と同様である。インプラント1110は、歯科用部品1120がインプラント1110の中に挿入されるとき歯科用部品1120の回転を防止する別の回転防止区分1112を有する。回転防止区分1112は、7つのラジアル突出部1124a〜1124gを含む円筒形内面1122を含むソケット1120を含む。ラジアル突出部1124a〜1124gの各々は、相互に等しく離間して、対応する等しい間隔及び寸法のギャップ1126a〜1126fを形成する。ラジアル突出部1124a及び1124gは、内面1122の円周のより大きいラジアル距離で相互に離間して、より大きい円形ギャップ1126を形成する。
【0070】
歯科用部品1140は、円筒形外面1144を有する回転防止区分1142を含む。円筒形外面1144は、対応する溝部1148a〜1148iを形成する8つの対称形ラジアルタブ1146a〜1146iを含む。歯科用部品1140がインプラント1110の中へ挿入されるとき、ラジアルタブ1146a〜1146iは
図11Aに示すようにインプラント1110のギャップ1126a〜1126f及び1128の中へ挿入される。タブ1146a〜1146iとギャップ1126a〜1126f及び1128との間の相互作用並びに溝部1148a〜1148iと突出部1124a〜gとの間の相互作用は、歯科用部品1140の回転を防止する。
図11Aに示すように、より大きい円形ギャップ1128は、歯科用部品1140のタブ1146a〜1146bの2つを保持する。このようにして、歯科用部品1140は、インプラント1110に対して8つの別個の回転向きを備えることができる。
【0071】
図11Bは、固有の回転向きを備える歯科用部品1150と一緒にインプラント1110を含む別のインプラント相互作用部1100の上面図である。歯科用部品1110は、円筒形外面1154を有する回転防止区分1152を含む。円筒形外面1154は、対応する溝部1158a〜1158gを形成する6つの対称形ラジアルタブ1156a〜1156fを含む。より大きいタブ1160が、溝部1158aと1158gとの間の面1154の所定の部分に形成される。歯科用部品1150がインプラント1110の中へ挿入されるとき、ラジアルタブ1156a〜1156fは、
図11Bに示すようにインプラント1110の対応するギャップ1126a〜1126fの中へ挿入される。より大きいタブ1160は、インプラント1110のより大きいギャップ1128へのみ挿入可能である。このようにして、タブ1156a〜1156gと対応するギャップ1126a〜1126fとの間の相互作用並びに溝部1158a〜11158gと突出部1124a〜gとの間の相互作用は、歯科用部品1140の回転を防止する。
図11Bに示すように、より大きい円形ギャップ1128は、より大きいタブ1160を保持し、それによって、インプラント1110に対して1つの所定の回転向きに歯科用部品1150をロックする。
【0072】
図12Aは、
図8Bに示すようにインプラント802と組み立てられたときプラグ装置1200が歯科用部品806に挿入された状態の
図8Aの相互作用部組立体の断面図である。プラグ1200は、歯科用部品806の内部孔878の中へ挿入される。プラグ1200は、クラウン又はその他の補綴物が歯科用部品806上に設置される前にインプラント802及び保持部品804の内部へごみが進入するのを防止する。プラグ1200は、シリコン又はその他の適切な順応型の材料から製作できる。プラグ1200は、孔878のサイズと同じ直径を有する本体1202を含む。プラグ1200は、側面スロット1208を備える環状リップ1206を含むソケット1204を含む。
【0073】
プラグツール1250は、プラグ1200のソケット1204に挿入できるヘッド1252を含む。ヘッド1252は、環状リップ1206のスロット1208を通過して挿入できるタブ1256を含む。
図12Aに示すように、タブ1206が捩じられてスロット1208に対応して方向が定められると、プラグツール1250をプラグ1200から取り外せる。
図12Bに示すように、タブ1256がスロット1208の中へ挿入され、プラグツール1250が回されると、タブ1256は、環状リップ1206に当接し、プラグツール1250はプラグ1200に取り付けられる。このようにして、プラグ1200は、プラグツール1250によって挿入できる。プラグツール1250を捩じると、スロット1208を通過してタブ1256を外せる。プラグ1200を取り外さなければならないとき、タブ1256がスロット1208を通過して挿入されるように、プラグツール1250が挿入される。その後プラグツール1250が捩じられると、タブ1256は環状リップ1206に当接できる。その後、プラグツール1250を歯科用部品806からプラグ1200を持ち上げることができる。
【0074】
本開示の特定の実施形態及び応用について図解し説明したが、本開示は、本明細書において開示する正確な構成及び組成に限定されないこと、及び請求項において規定される本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく以上の説明から様々な修正、変更及び変形が明らかになることが分かるはずである。
本開示は以下の態様を含む。
[態様1]
歯科用修復システムであって、
先端と、円筒体と、環状ショルダを有する開放端部とを有するインプラントであって、前記円筒体が、保持部品壁を有する保持部品チャンバを含む、インプラントと、
前記インプラントの前記保持チャンバの中に載置される保持部品であって、前記保持部品が、ドライバツールの駆動ヘッドと相互作用するためのドライバ区分とネジ切り面を備える歯科用部品係合区分とを含む、保持部品と、
ネジ山を備える保持部品相互作用面と、中を貫通する孔と、を含む歯科用部品と、
駆動ヘッドを含むドライバツールと、を備え、
前記歯科用部品は、前記歯科用部品が前記インプラントに挿入されたときに前記保持部品相互作用面の前記ネジ山とかみ合う前記ネジ切り面を介して前記保持部品に係合し、前記ドライバツールの前記駆動ヘッドは前記保持部品の前記ドライバ区分に係合して、尖端において前記歯科用部品に係合するようにドライバツールを介して前記保持部品が回転できるようし、前記歯科用部品は前記インプラントに完全に取り付けられたときに、前記保持部品が前記保持部品壁に当接し、前記歯科用部品が前記インプラントの前記開放端部の前記環状ショルダに当接する、システム。
[態様2]
前記嵌合い部品がステムを有するアバットメントである、[態様1]に記載のシステム。
[態様3]
前記嵌合い部品がカバースクリューである、[態様1]又は[態様2]に記載のシステム。
[態様4]
前記嵌合い部品が、印象コーピングである、[態様1]〜[態様3]のいずれか一つに記載のシステム。
[態様5]
前記嵌合い部品が、走査されたとき前記インプラントに関するデータを提供するアタッチメント部材である、[態様1]〜[態様4]のいずれか一つに記載のシステム。
[態様6]
前記保持部品が、処理済みの滑らかな表面コーティングを備えるステンレス鋼から製作され、前記インプラントが市販の純粋チタンから製作される、[態様1]〜[態様5]のいずれか一つに記載のシステム。
[態様7]
前記滑らかな表面コーティングが金メッキである、[態様6]に記載のシステム。
[態様8]
前記保持部品の前記歯科用部品相互作用区分が雄型部品であり、前記ネジ切り面が外面であり、前記歯科用部品の前記保持部品相互作用面が内面である、[態様1]〜[態様7]のいずれか一つに記載のシステム。
[態様9]
前記保持部品の前記歯科用部品相互作用区分が雌型部品であり、前記ネジ切り面が内面であり、前記歯科用部品の前記保持部品相互作用面が外面である、[態様1]〜[態様8]のいずれか一つに記載のシステム。
[態様10]
前記保持部品が、前記保持部品チャンバの中へ嵌まるように圧縮できかつ前記保持部品壁に当接するように除圧できる順応型のアームを含む、[態様1]〜[態様9]のいずれか一つに記載のシステム。
[態様11]
更に、前記インプラントの前記保持チャンバに挿入可能なC字形インサートを備える、[態様1]〜[態様10]のいずれか一つに記載のシステム。
[態様12]
前記ドライバツールの前記駆動ヘッドが雄型部品であり、前記保持部品の前記ドライバ区分がこれに噛み合う雌型部品である、[態様1]〜[態様11]のいずれか一つに記載のシステム。
[態様13]
前記ドライバツールの前記駆動ヘッドが雌型部品であり、前記保持部品の前記ドライバ区分がこれに噛み合う雄型部品である、[態様1]〜[態様12]のいずれか一つに記載のシステム。
[態様14]
前記歯科用部品が回転防止区分を含み、前記インプラントが回転防止区分を含み、前記歯科用部品の前記回転防止区分が前記インプラントの前記回転防止区分と相互作用して、前記歯科用部品の回転を防止する、[態様1]〜[態様13]のいずれか一つに記載のシステム。
[態様15]
前記歯科用部品の前記回転防止区分が前記インプラントに対して前記歯科用部品の回転方向を1つの固有の回転方向に固定する、[態様1]〜[態様14]のいずれか一つに記載のシステム。