【実施例】
【0200】
合成方法
本発明の化合物は、種々の合成経路によって調製することができる。本発明の特定の化合物への例示的経路を以下に示す。本発明の代表的な化合物は、以下に記載され以下のスキームでより詳しく例示される一般的な合成方法に従って合成することができる。スキームは例示でり、本発明は、示される化学反応及び条件によって制限されると解釈されるべきではない。スキームで使用される種々の出発物質の調製は、当業者の技術の範囲内である。当業者であれば、適切な場合には、スキーム内の個々の変換を異なる順序で完了することができることを理解する。以下のスキームは、本発明の中間体や標的化合物が調製される一般的合成法を記載する。追加の代表的な化合物、及びその立体異性体、ラセミ混合物、ジアステレオ異性体及びその鏡像異性体は、一般的なスキームで調製された中間体、及び当業者に公知の他の物質、化合物、及び試薬を使用して合成することができる。全てのそのような化合物、立体異性体、ラセミ混合物、ジアステレオ異性体、及び鏡像異性体は、本発明の範囲に包含されることが意図される。
【0201】
すべての化合物は、液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)又は
1H NMRに、又はこれらの両方によって性状解析された。
【0202】
合成スキーム
略語:
AcOH 酢酸
AIBN アゾビスイソブチロニトリル
Ar アリール
BEH エチレン架橋ハイブリッド
Boc tert−ブトキシカルボニル
br ブロード(NMRシグナル)
d 二重項(NMRシグナル)
dba ジベンジリデンアセトン
DCE 1,2−ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMS ジメチルスルフィド
DMSO ジメチルスルホキシド
Dppf 1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDC 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
ES エレクトロスプレー
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
Fmoc フルオレニルメチルオキシカルボニル
g グラム
h 時間
HATU 1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート
HOBt ヒドロキシベンゾトリアゾール
IPA イソプロパノール
m 多重項(NMRシグナル)
M モル
m−CPHA メタ−クロロペルオキシ安息香酸
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
min 分
NBS N−ブロットスクシンイミド
NMP N−メチル−2−ピロリドン
PE 石油エーテル
RT 保持時間
rt 室温
s 一重項(NMRシグナル)
SFC 超臨界液体クロマトグラフィー
t 三重項(NMRシグナル)
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
TFAA トリフルオロ無水酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
キサントホス 4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン
【0203】
分析方法
【表1】
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【表2】
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【表3】
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【表4】
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【表5】
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【表6】
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【表7】
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【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【表11】
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【表12】
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【表13】
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【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【表15】
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【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
【表20】
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【表21】
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【表22】
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【0204】
中間体1
4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル
【化8】
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【0205】
THF(30ml)中の4−ブロモイソインドリン塩酸塩(CAS番号923590−95−8、Ark Pharmaから入手可能)(2.5g、10.6mmol)の溶液に、0℃でTEA(2.97ml、21.3mmol)を加えた。得られた反応混合液を0℃で15分間撹拌した。Boc無水物(3.02g、13.859mmol)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた反応混合液を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(70ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(3.1g、10.436mmol)を得た。LCMS:方法A、2.888分、MS: ES+ 242.0 (M-56);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.26 - 7.49 (m, 3H), 4.69 (d, J=9.6 Hz, 2 H), 4.52 (d, J=9.2 Hz, 2 H), 1.47 (s, 9H)。
【0206】
中間体2
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル
【化9】
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【0207】
1,4−ジオキサン(10ml)中の4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体1、500mg、1.68mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(512mg、2.02mmol)、及び酢酸カリウム(495mg、5.04mmol)の混合液を、窒素バブリングにより10分間脱気した。次にPd(dppf)Cl
2・DCM(140mg、0.17mmol)を加えた。混合液を18時間加熱還流し、次に室温まで冷却した。混合液をシリカパッドを通して濾過し、ジエチルエーテル(150ml)で洗浄した。濾液を減圧下で溶媒を留去し、残留物(900mg)をDCMに溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜10%EtOAc)により精製して、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(435mg、75%)を白色固体として得た。LCMS:方法I、3.87分、MS: ES+ 346;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.71 (d, J = 6.9 Hz, 1 H), 7.25-7.37 (m, 2 H), 4.79-4.88 (m, 2 H), 4.65-4.69 (m, 2 H), 1.54 (m, 9 H), 1.33 (m, 12 H)。
【0208】
中間体3
4−ブロモ−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル
【化10】
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【0209】
工程a
DCM(300ml)中の1,2−ジメチル−4−ニトロベンゼン(CAS番号99−51−4、TCI chemicalsから入手可能)(25g、165.4mmol)の撹拌溶液に、AlCl
3(55.13g、413.4mmol)を0℃で少しずつ加えた。反応混合液を0℃で50分間撹拌した。臭素(31.72g、198.4mmol)を0℃で反応混合液に滴加した。反応混合液を40℃で48時間撹拌した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。反応混合液を、中和されるまで飽和NaS
2O
3・5H
2O溶液を注意深くゆっくり加えてクエンチし、DCM(3×500ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(500ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(100%ヘキサン)により精製して、1−ブロモ−2,3−ジメチル−5−ニトロベンゼン(56.0g、243.4mmol)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.23 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.99 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 2.44 (s, 3 H), 2.42 (s, 3 H)。
【0210】
工程b
CCl
4(270ml)中の1−ブロモ−2,3−ジメチル−5−ニトロベンゼン(27g、117.4mmol)の撹拌溶液に、室温でAIBN(0.674g、4.11mmol)を加えた。反応混合液を室温で10分間撹拌した。NBS(52.22g、293.4mmol)を、室温で反応混合液に少しずつ加えた。反応混合液を75℃で18時間撹拌した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。反応混合液を濾過し、残留物をCCl
4(3×100ml)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、1−ブロモ−2,3−ビス(ブロモメチル)−5−ニトロベンゼン(100.5g、定量的)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。
【0211】
工程c
THF(500ml)中のベンジルアミン(13.81g、128.9mmol)の撹拌溶液に、KHCO
3(32.26g、322.3mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で15分間撹拌した。THF中の1−ブロモ−2,3−ビス(ブロモメチル)−5−ニトロベンゼン(50g、128.9mmol)の溶液を、室温で反応混合液に加えた。得られた反応混合液を室温で18時間撹拌した。反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した別のバッチと合わせた。得られた反応混合液を水(500ml)に注ぎ、EtOAc(3×500ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(200ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の2.5%EtOAc)により精製して、得られた残留物を別のクロマトグラフィー処理で再精製して、これにより、カラムに100%DCMを充填し、同じ移動相で好ましくない不純物を溶出し、次に必要な生成物をDCM中5%MeOHで溶出した。このプロセスにより、2−ベンジル−4−ブロモ−6−ニトロイソインドリン(17.5g、52.5mmol)が得られた。LCMS:方法A、2.007分、MS: ES+ 333.2, 335.2;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.27 (s, 1 H), 8.17 (s, 1 H), 7.38 (s, 4 H), 7.27 - 7.31 (m, 1 H), 4.07 (s, 2 H), 3.93 (s, 2 H), 3.91 (s, 2 H)。
【0212】
工程d
クロロベンゼン(42.5ml)中の2−ベンジル−4−ブロモ−6−ニトロイソインドリン(8.5g、25.5mmol)の撹拌溶液に、室温で4Åのモレキュラーシーブ(オーブン乾燥)(4.25g、0.5w/w)を加えた。反応混合液を室温で45分間撹拌した。反応混合液に、クロロ蟻酸1−クロロエチル(CAS番号50893−53−3、Alfa Aesarから入手可能)(7.29g、51.02mmol)を室温で滴加した。得られた反応混合液を90℃で6時間撹拌した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、濾過した。残留物をMeOH(34ml)及びクロロベンゼン(10ml)で洗浄した。得られた濾液を70℃で2時間撹拌し、次に室温まで冷却し、さらに18時間撹拌した。反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。得られた固体を濾過して回収し、ヘキサン(3×100ml)で洗浄した。得られた固体を真空乾燥して、4−ブロモ−6−ニトロイソインドリン塩酸塩(10.1g、36.1mmol)を得た。LCMS:方法A、1.507分、MS: ES+ 243.03, 245.03;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.32 (s, 2 H), 8.42 (s, 1 H), 8.34 (s, 1 H), 4.72 (2, H), 4.59 (s, 2 H)。
【0213】
工程e
THF(100ml)中の4−ブロモ−6−ニトロイソインドリン塩酸塩(5.0g、17.89mmol)の撹拌溶液に、TEA(3.62g、35.77mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で10分間撹拌した。Boc無水物(5.86g、26.83mmol)を室温で反応混合液に少しずつ加えた。反応混合液を室温で3時間撹拌した。反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した別のバッチと合わせた。得られた反応混合液を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(100ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中5%EtOAc)により精製して、4−ブロモ−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(12.1g、35.38mmol)を得た。LCMS:方法E、5.256分、MS: ES+ 286.99 (M-56);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.34 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 8.27 (d, J=6.0 Hz, 1 H), 4.78 (d, J=10.0 Hz, 2 H), 4.62 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 1.47 (s, 9 H)。
【0214】
中間体4
6−アミノ−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル
【化11】
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【0215】
工程a
1,4−ジオキサン:水(8:2、10ml)中の4−ブロモ−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体3、0.4g、1.165mmol)、Cs
2CO
3(0.76g、2.331mmol)の溶液を、室温で撹拌した。反応混合液を窒素を使用して20分間脱気した後、Pd(PPh
3)
4(0.13g、0.116mmol)、及びフェニルボロン酸(0.21g、1.748mmol)を加えた。得られた反応混合液を90℃(外部温度)で3時間加熱した。得られた混合液を室温まで冷却し、水(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中5.5%EtOAc)により精製して、6−ニトロ−4−フェニル−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.385g、1.13)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.26 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 8.10 (d, J=10.0 Hz, 1 H), 7.47 - 7.63 (m, 5 H), 7.74 - 7.76 (m, 4 H), 1.44 (d, J=14.8 Hz, 9 H)。
【0216】
工程b
THF:水(1:1、10ml)中の6−ニトロ−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.38g、1.116mmol)の撹拌溶液に、Fe粉末(0.31g、5.58mmol)及びNH
4Cl(0.29g、5.58mmol)を室温で加えた。反応混合液を60℃で18時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却した。反応混合液を濾過し、真空下で蒸発乾固した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中25%EtOAc)により精製して、6−アミノ−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.21g、0.767mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法A、2.314分、MS: ES+ 311.52;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.34 - 7.44 (m, 5 H), 6.49 - 6.53 (m, 2 H), 5.20 (s, 2 H), 4.46 - 4.51 (m, 4 H), 1.25 (d, J=11.2 Hz, 9 H)。
【0217】
中間体5
6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン1−オキシド
【化12】
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【0218】
工程a
DCM(20ml)中の6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン二塩酸塩(CAS番号147739−88−6、Tyger Scientificから入手可能)(2.0g、10.38mmol)の溶液を−10℃で撹拌した。DIPEA(4.02g、31.15mmol)及び塩化メタンスルホニル(1.43g、12.46mmol)を、−10℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で18時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(50ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(2g、10.07mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法A、1.479分、MS: ES+ 199.24;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.48 (dd, J=0.8 Hz, 4.4 Hz, 1 H), 7.79 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.34 (dd, J=5.2 Hz, 8.0 Hz, 1 H), 4.69 (d, J=1.2 Hz, 2 H), 4.63 (d, J= 1.2 Hz, 2 H), 3.03 (s, 3 H)。
【0219】
工程b
DCM(20ml)中の6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(2g、10.07mmol)の撹拌溶液に、メタ−クロロペルオキシ安息香酸(2.6g、15.10mmol)を0℃で少しずつ加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。過剰の溶媒を真空下で蒸発乾固した。残留物をジエチルエーテル(3×50ml)で洗浄した。得られた残留物を真空下で乾燥して、6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン1−オキシド(1.9g、8.87mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法A、0.581分、MS: ES+ 214.9;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.21 (d, J=6.4 Hz, 1 H), 7.383 - 7.419 (m, 1 H), 7.33 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 4.76 (s, 2 H), 4.68 (s, 2 H), 3.07 (s, 3 H)。
【0220】
中間体6
3−アミノ−N−メチルイソキノリン−6−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩
【化13】
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【0221】
工程a
LiHMDS(ヘキサン中1M)(18ml、18mmol)を、THF(40ml)中の6−ブロモイソキノリン−3−アミン(2.00g、9.01mmol)の撹拌溶液に−40℃で滴加した。得られた反応混合液を0℃で30分間撹拌した。THF(10ml)中のBoc無水物(1.96g、9.01mmol)の溶液を、0℃で反応混合液に滴加した。反応混合液を室温で1時間撹拌し、次にNH
4Cl溶液(80ml)に注ぎ、EtOAc(3×80ml)で抽出した。合わせた有機相を集め、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、(6−ブロモイソキノリン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(2.87g、8.91mmol)を得た。LCMS:方法A、2.64分、MS: ES+ 323.19。
【0222】
工程b
MeOH(60ml)中の(6−ブロモイソキノリン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(2.80g、8.69mmol)、酢酸ナトリウム(3.56g、43.48mmol)、及びPd(dppf)Cl
2・DCM錯体(3.55g、4.35mmol)の混合液を、圧力容器に入れた。得られた反応混合液をCO(25kg/cm
2)の圧力下で、85℃で48時間撹拌した。得られた反応混合液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をDCMに懸濁し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、得られた残留物をクロマトグラフィー(DCM中1%MeOH)により精製して、3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−6−カルボン酸メチル(2.40g、7.95mmol)を得た。LCMS:方法A、2.43分、MS: ES+ 303。
【0223】
工程c
50mlの水中のNaOH(0.70g、17.38mmol)の溶液を、MeOH(50ml)中の3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−6−カルボン酸メチル(1.75g、5.79mmol)の溶液に室温で加えた。反応混合液を70℃で4時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、連続的に撹拌しながらクエン酸溶液をゆっくり加えて酸性化した。得られた混合液をEtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−イソキノリン−6−カルボン酸(1.80g、定量的)を得た。LCMS:方法A、2.12分、MS: ES+ 289.33。
【0224】
工程d
THF(50ml)中の3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)イソキノリン−6−カルボン酸(1.80g、6.25mmol)、HATU(3.56g、9.37mmol)、及びDIPEA(2.15ml、12.5mmol)の混合液を0℃で調製した。反応混合液を室温で0.5時間撹拌した。反応混合液に室温でメチルアミン(THF中2M)(6.25ml、12.5mmol)を加えた。反応混合液を室温で18時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(100ml)に注ぎ、EtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相を集め、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)により精製して、(6−(メチルカルバモイル)イソキノリン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(1.35g、4.48mmol)を得た。LCMS:方法A、2.01分、MS: ES+ 302.38。
【0225】
工程e
DCM(50ml)中の(6−(メチルカルバモイル)イソキノリン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(1.30g、4.32mmol)の溶液に、0℃でTFA(13ml)を加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた反応混合液を減圧下で濃縮して、3−アミノ−N−メチルイソキノリン−6−カルボキサミドTFA塩(2.0g、定量的)を得た。LCMS:方法A、0.89分、MS: ES+ 202.13。
【0226】
中間体7
2−(tert−ブトキシカルボニル)イソインドリン−4−カルボン酸
【化14】
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【0227】
工程a
CCl
4(40ml)中の2,3−ジメチル安息香酸メチル(CAS番号15012−36−9、Accela Chembioから入手可能)(5g、30.48mmol)の溶液に、NBS(10.8g、61mmol)及びAIBN(0.2g、0.91mmol)を室温で加えた。反応混合液を80℃で16時間加熱した。反応混合液を濾過し、溶媒を留去して、2,3−ビス(ブロモメチル)安息香酸メチル(10.1g、定量的)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。
【0228】
工程b
THF(30ml)中の2,3−ビス(ブロモメチル)安息香酸メチル(5g、15.6mmol)の溶液に、0℃でTEA(4.57ml、32.9mmol)及びベンジルアミン(1.67g、15.6mmol)を加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。得られた混合液を水(200ml)に注ぎ、50%HCl水溶液で酸性化した。得られた混合液をEtOAc(150ml)で抽出した。水層を飽和NaHCO
3水溶液でさらに塩基性化し、EtOAc(2×200ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(100ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−ベンジルイソインドリン−4−カルボン酸メチル(2.1g、7.86mmol)を得た。LCMS:方法A、1.693分、MS: ES+ 268.48。
【0229】
工程c
EtOH(20ml)中の2−ベンジルイソインドリン−4−カルボン酸メチル(2.1g、7.86mmol)の溶液に、0℃でポリメチルヒドロキシシラン(7ml)及びBoc無水物(9ml、43mmol)を加えた。20%Pd(OH)
2担持活性炭(0.5g)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた混合液を濾過し、減圧下で溶媒を留去して、4−メチルイソインドリン−2,4−ジカルボン酸2−(tert−ブチル)(2.6g、9.38mmol)を得た。LCMS:方法B、7.038分、MS: ES+ 222.03(M-56)。
【0230】
工程d
THF:水(1:1、20ml)中の4−メチルイソインドリン−2,4−ジカルボン酸2−(tert−ブチル)(2.5g、9.02mmol)の溶液に、室温でNaOH(0.9g、22.56mmol)を加えた。反応混合液を4時間還流した。反応混合液を室温まで冷却し、氷水(50ml)に注いだ。得られた混合液を50%HCl水溶液で酸性化した。得られた混合液をEtOAc(2×300ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(tert−ブトキシカルボニル)イソインドリン−4−カルボン酸(1.67g、6.34mmol)を得た。LCMS:方法A、2.036分、MS: ES+ 262.43。
【0231】
中間体8
7−シアノ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イルトリフルオロメタンスルホネート
【化15】
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【0232】
工程a
DMF(8ml)中の4−ブロモ−7−ヒドロキシインダノン(0.95g、4mmol)及びシアン化銅(I)(0.47g、5.2mmol)の溶液を、150℃で5時間加熱した。さらにシアン化銅(I)(0.5g、5.5mmol)及びヨウ化銅(I)(0.1g、0.5mmol)を加え、150℃で一晩加熱を続けた。反応混合液を室温まで冷却し、水及びEtOAcを加えた。混合液を濾過し、相を分離した。水相をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機物を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して、7−ヒドロキシ−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリルを褐色固体(246mg、35%)として得た。LCMS(方法P):保持時間2.3〜3.0分、m/z 172 [M-H];
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.47 (brs, 1H), 7.75 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.34-3.24 (m, 2H), 2.87-2.79 (m, 2H)。
【0233】
工程b
DCM(7ml)中の7−ヒドロキシ−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−カルボニトリル(246mg、1.42mmol)及びDIPEA(0.37ml、2.13mmol)の0°Cの溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.29ml、1.70mmol)を滴加した。得られた混合液を0℃で30分間撹拌した後、室温に温めた。反応混合液をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液、水及び食塩水で順次洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮して油状物とした。ヘキサン中0〜20%EtOAcで溶離するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、7−シアノ−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イルトリフルオロメタンスルホネートを褐色固体として得た(283mg、65%)。LCMS(方法P):保持時間3.58分、m/z 306 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.96 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.41-3.35 (m, 2H), 2.92-2.86 (m, 2H)。
【0234】
中間体9
2−ブロモ−N−(2−(6−オキソピリミジン−1(6H)−イル)エチル)ベンズアミド
【化16】
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【0235】
3−(2−アミノエチル)ピリミジン−4(3H)−オンビスHCl塩(200mg、0.91mmol)、DIPEA(0.2ml、1.37mmol)、及び塩化2−ブロモベンゾイル(219mg、1.0mmol)を、DCM(5ml)中で合わせた。2時間後、反応混合液から溶媒を留去して残留物を得て、これを予備充填したシリカカラム(12g)で、ヘキサン中の0〜100%EtOAc、続いてDCM中の0〜20%MeOHで溶出することにより精製して、2-ブロモ−N−(2−(6−オキソピリミジン−1(6H)−イル)エチル)ベンズアミドを黄色ガラス状物質(130mg)として得て、これをさらに精製することなく使用した。LCMS(方法R):保持時間2.09分、m/z 322/324 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 9.77 (s, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.40-7.50 (3H, m), 7.31 (t, 1H), 7.21 (t, 1H), 6.60 (d, 1H), 4.49 (br s, 2H), 3.90 (br s, 2H)。
【0236】
中間体10
2−クロロ−5−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンゾニトリル
【化17】
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【0237】
(4−クロロ−3−シアノフェニル)ボロン酸(287mg、1.58mmol)、1H−イミダゾール(215mg、3.16mmol)、酢酸銅(II)(632mg、3.48mmol)、及びピリジン(0.64ml、7.90mmol)を、DCM(16ml)中で合わせ、開放容器中で40℃で18時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、セライトパッドに通して濾過し、DCMで洗浄した。濾液から溶媒を留去し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%EtOAc)により精製して、2−クロロ−5−(1H−イミダゾール−1−イル)ベンゾニトリル(64mg、20%)を得た。LCMS(方法R):保持時間2.00分、m/z 204 [M+H]
+
;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.88 (br s, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.66 (d, 1H), 7.59 (dd, 1H), 7.25-7.30 (m, 2H)。
【0238】
中間体11
4−ブロモ−6−ホルミルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル
【化18】
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【0239】
DCM(15ml)中の4−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例216の工程aと同様にして調製、0.700g、2.140mmol)の溶液に、デスマーチンペルヨージナン(1.180g、2.78mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた混合液を飽和NaHCO
3溶液(25ml)に注ぎ、EtOAc(3×25ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−ブロモ−6−ホルミルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.600g、1.846mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.400分、MS: ES+ 311.28, 313.28 [M-15]。
【0240】
中間体12
6−(アミノメチル)−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル
【化19】
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【0241】
工程a
1,4−ジオキサン:水(9:1、10ml)中の中間体11(4.600g、14.153mmol)の撹拌溶液に、K
3PO
4(9.000g、6.462mmol)及び4−シアノフェニルボロン酸(2.479g、16.98mmol)を室温で加えた。反応混合液をN
2ガスで30分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.220g、0.305mmol)を加えた。得られた反応混合液を90℃で5時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(250ml)に注ぎ、EtOAc(3×70ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水溶液(2×100ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中25%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−ホルミルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(4.700g、13.505mmol)を得た。LCMS:方法C、6.930分、MS: ES- 347.10。
【0242】
工程b
MeOH(25ml)中の4−(4−シアノフェニル)−6−ホルミルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.600g、1.724mmol)の撹拌溶液に、室温でNH
2OH・HCl(1.198g、17.24mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。減圧下で反応混合液から溶媒を留去し、飽和NaHCO
3溶液(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。次に、得られた残留物をAcOH(25ml)に溶解し、0℃に冷却した。0℃で亜鉛粉末(0.788g、12.060mmol)を反応混合液に加えた。反応混合液を室温で40時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(150ml)に注ぎ、EtOAc(3×25ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−(アミノメチル)−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.400g、定量的)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、1.627分、MS: ES+ 350.49。
【0243】
中間体13
7−ブロモイソインドリン−2,5−ジカルボン酸2−(tert−ブチル)5−メチル
【化20】
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【0244】
工程a
DMF(200ml)中の7−ブロモイソインドリン−5−カルボン酸メチルHCl塩(実施例98の工程eと同様にして調製、20.00g、68.4mmol)の溶液に、0℃でTEA(28.6ml、205mmol)を加えた。Boc無水物(17.39g、82.05mmol)を、0℃で混合液に加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。得られた反応混合液を氷冷水(200ml)に注ぎ、EtOAc(3×200ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をn−ヘキサン(2×5ml)で粉砕して、7−ブロモイソインドリン−2,5−ジカルボン酸2−(tert−ブチル)5−メチル(21.00g、58.95mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.647分、MS: ES+ 341.36, 343.36 (M-15);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.99 (s, 1 H), 7.93 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 4.74 (d, J=9.6 Hz, 2 H), 4.58 (d, J=9.2 Hz, 2 H), 3.87 (s, 3 H), 1.46 (s, 9 H)。
【0245】
中間体14
3−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン
【化21】
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【0246】
1,4−ジオキサン(10ml)中の3−(3−ブロモフェニル)オキサゾリジン−2−オン(CAS番号1086221−37−5;0.600g、2.49mmol)の撹拌溶液に、KOAc(0.488g、4.98mmol)及びビスピナコラトジボロン(0.948g、3.73mmol)を室温で加えた。反応混合液を15分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.181g、0.248mmol)を加えた。得られた反応混合液を100℃で2時間加熱した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。反応混合液を室温まで冷却し、水(70ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、3−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキサゾリジン−2−オン(1.500g、定量的)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。
【0247】
スキームA
【化22】
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【0248】
試薬及び条件:a)NaHCO
3、PdCl
2(dppf)、DMF;b)LiOH・H
2O、水、THF;c)EDC、HOBt、R
2R
3NH、DIPEA、THF;d)TFA、DCM;e)BrCN、K
2CO
3、THF。
【0249】
実施例1
5−シアノ−2−(2−シアノイソインドリン−4−イル)ベンズアミド
(スキームAに従って調製した)
【化23】
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【0250】
工程a
DMF:水(8.5:1.5)(3.5ml)中の2−ブロモ−5−シアノ安息香酸メチル(CAS番号1031927−03−3、Combi blocksから入手可能)(0.30g、1.250mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1、3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体2、0.86g、2.500mmol)、及びNaHCO
3(0.21g、2.500mmol)の溶液を、窒素を使用して室温で20分間脱気した。PdCl
2(dppf)(0.091g、0.125mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を100℃で5時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、同じ方法により同じスケールで調製した3つの他のバッチと合わせた。得られた反応混合液を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.80g、2.115mmol)を得た。LCMS:方法A、2.583分、MS: ES+ 323.18 (M-56);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.31 (s, 1H), 8.12 (d, J=8 Hz, 1H), 7.65 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.34 - 7.40 (m, 2H), 7.052 (t, J=8 Hz, 1H), 4.67 (d, J=9.2 Hz, 2H), 4.33 (d, J=17.2 Hz, 2H), 3.60 (s, 3H)1.42 (d, J=18 Hz, 9H)。
【0251】
工程b
THF(5ml)中の4−(4−シアノ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.8g、2.115mmol)の溶液に、水(5ml)中のLiOH・H
2O(0.36g、8.462mmol)の溶液を室温で加えた。反応混合液を室温で15時間撹拌した。得られた反応混合液を水で希釈し、EtOAc(3×30ml)で抽出して、望ましくない不純物を分離した。得られた水層を1M HCl(40ml)で酸性化し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)イソインドリン−4−イル)−5−シアノ安息香酸(0.65g、1.785mmol)を得た。LCMS:方法A、2.279分、MS: ES- 363.23;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.27 (br s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.06 (d, J=8 Hz, 1H), 7.59 (t, J=8 Hz, 1H), 7.33 - 7.37 (m, 2H), 7.07 - 7.11 (m, 1H), 4.65 (d, J=8.8 Hz, 2H), 4.34 (d, J=18 Hz, 2H), 1.41 (d, J=18 Hz, 9H)。
【0252】
工程c
THF(8ml)中の2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)イソインドリン−4−イル)−5−シアノ安息香酸(0.65g、1.785mmol)の溶液に、EDC・HCl(0.68g、3.571mmol)、HOBT(0.27g、1.785mmol)、及びDIPEA(0.91ml、5.357mmol)を室温で加えた。反応混合液を15分間撹拌し、次にNH
4Cl(0.48g、8.928mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で15時間撹拌した。得られた反応混合液をNaHCO
3溶液(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、4−(2−カルバモイル−4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.51g、1.404mmol)を得た。LCMS:方法A、2.131分、MS: ES- 362.13;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.94 - 7.98 (m, 2H), 7.78 (d, J=9.6 Hz, 1H), 7.58 (t, J=7.2 Hz, 1H), 7.42 (d, J=12.4 Hz, 1H), 7.31 - 7.37 (m, 2H), 7.11 - 7.15 (m, 1H), 4.65 (d, J=9.6 Hz, 2H), 4.46 (d, J=13.6 Hz, 2H), 1.42 (d, J=14 Hz, 9H)。
【0253】
工程d
DCM(10ml)中の4−(2−カルバモイル−4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.51g、1.404mmol)の溶液に、室温でTFA(3.0ml)を加えた。反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた反応混合液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をDCM(5ml)で共沸蒸留し、ジエチルエーテル(3ml)で粉砕し、最後に高真空下で乾燥して、5−シアノ−2−(イソインドリン−4−イル)ベンズアミドTFA塩(0.46g、1.22ミリモル)を得た。LCMS:方法A、1.390分、MS: ES+ 264.13。
【0254】
工程e
THF(8ml)中の5−シアノ−2−(イソインドリン−4−イル)ベンズアミドTFA塩(0.46g、1.22mmol)の溶液に、室温でK
2CO
3(0.42g、3.050mmol)を加えた。臭化シアン(0.13g、1.220mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で30分間撹拌した。得られた反応混合液を水(75ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中1.5%MeOH)により精製して、標題化合物(0.32g、1.111mmol)を得た。LCMS:方法D、3.432分、MS: ES+ 288.97;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.98 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.93 - 7.96 (m, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.56 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.34 - 7.40 (m, 2H), 7.17 (d, J=6.8 Hz, 1H), 4.85 (s, 2H), 4.66 (s, 2H)。
【0255】
表1の化合物は、実施例1に記載された手順と同様の手順を使用して、工程cで使用されたハロゲン化アリールを変えて合成した。
【化24】
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【表23】
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【0256】
実施例4
4−(2−(アゼチジン−1−カルボニル)−4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0257】
これは、実施例1について記載された手順と同様の手順を使用して、工程cにおいてアゼチジンを使用して合成した。LCMS:方法J、4.6分、MS: ES+ 329。
【0258】
実施例154
2−クロロ−6−(2−シアノイソインドリン−4−イル)ベンズアミド
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
これは、実施例1について記載された手順と同様の手順を使用して、工程aにおいて2−ブロモ−6−クロロ安息香酸メチル(CAS番号685892−23−3)を使用して合成した。LCMS:方法J、3.56分、MS: ES+ 298。
【0260】
実施例155
4−(2−(ピロリジン−1−カルボニル)フェニル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化27】
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【0261】
これは、実施例1について記載された手順と同様の手順を使用して、工程cにおいてピロリジン(CAS番号123−75−1)を使用して合成した。LCMS:方法J、3.95分、MS: ES+ 318。
【0262】
実施例156
5−シアノ−2−(2−シアノイソインドリン−4−イル)−4−メチルベンズアミド
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
これは、実施例1について記載された手順と同様の手順を使用して、工程aにおいて2−ブロモ−4−メチル−5−シアノ安息香酸メチル(CAS番号1399182−23−0)を使用して合成した。LCMS:方法J、2.72分、MS: ES+ 302。
【0264】
スキームB
【化29】
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【0265】
試薬及び条件:a)亜硝酸イソアミル、Cu(II)Br、MeCN;b)ArNH
2、Cs
2CO
3、キサントホス、Pd
2(dba)
3、1,4−ジオキサン;c)TFA、DCM;d)BrCN、K
2CO
3、THF。
【0266】
実施例5
6−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル
(スキームBに従って調製した)
【化30】
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【0267】
工程a
MeCN(10ml)中の6−アミノ−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体4、0.25g、0.806mmol)の溶液に、臭化銅(II)(0.27g、1.200mmol)を室温で加えた。亜硝酸イソアミル(0.142g、1.200mmol)を室温で加えた。反応混合液を50℃で1時間加熱した。得られた反応混合液を2M HCl(15ml)に注ぎ、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中2%EtOAc)により精製して、6−ブロモ−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.26g、0.696mmol)を得た。LCMS:方法A、3.012分、MS: ES+ 318.1(M-56)。
【0268】
工程b
1,4−ジオキサン(10ml)中の6−ブロモ−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.25g、0.670mmol)の溶液に、1−メチル−1H−ピラゾール−4−アミン(CAS番号69843−13−6、Combi blocksから入手可能)(0.20g、2.010mmol)及びCs
2CO
3(0.44g、1.34mmol)を室温で加えた。反応混合液を、窒素を用いて室温で10分間脱気した。反応混合液にキサントホス(0.02g、0.033mmol)及びPd
2(dba)
3(0.03g、0.033mmol)を室温で加えた。反応混合液を95℃で6時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×15ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中70%EtOAc)により精製して、6−((1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)アミノ)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.085g、0.217mmol)を得た。LCMS:方法A、2.417分、MS: ES+ 391.5。
【0269】
工程c、d
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法D4.190分、MS: ES+ 316.05;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.71 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.35 - 7.43 (m, 6H), 6.71 (s, 1H), 6.67 (s, 1H), 4.70 (s, 4H), 3.80 (s, 3H)。
【0270】
実施例6
4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル
【化31】
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【0271】
工程a
1,4−ジオキサン:水(5:1、6ml)中の4−ブロモイソインドリン塩酸塩(CAS番号923590−95−8;0.1g、0.426mmol)の撹拌溶液に、フェニルボロン酸(0.078g、0.64mmol)及びK
2CO
3(0.176g、1.279mmol)を室温で加えた。反応混合液を、窒素を用いて10分間脱気した。Pd(PPh
3)
4(0.024g、0.021mmol)を混合液に加え、反応混合液を100℃で16時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、同じ方法により同じスケールで調製した2つの他のバッチと合わせた。反応混合液を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×20ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、蒸発乾固した。残留物をEtOAc(2ml)に再溶解し、0℃で1,4−ジオキサン(0.3ml)中の4M HClを加えた。混合液を室温で30分間撹拌した。過剰の溶媒を真空下で蒸留し、残留物をジエチルエーテル(10ml)及びEtOAc(10ml)で粉砕して、4−フェニルイソインドリン塩酸塩(0.1g、0.512mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法A、1.731分、MS: ES+ 196.44;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.84 (br, s, 1 H), 7.42 - 7.60 (m, 8 H), 4.49 - 4.63 (m, 4 H)。
【0272】
工程b
THF(5ml)中の4−フェニルイソインドリン塩酸塩(0.09g、0.461mmol)の撹拌溶液に、室温でK
2CO
3(0.254g、1.844mmol)及び臭化シアン(0.058g、0.553mmol)を加えた。反応混合液を室温で16時間撹拌した。反応混合液をセライト床に通して濾過し、濾液を蒸発乾固した。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中20%EtOAc)により精製して、4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル(0.02g、0.091mmol)を得た。LCMS:方法C 7.083分、MS: ES+ 221.10;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.41 - 7.55 (m, 6 H), 7.31 - 7.39 (m, 2 H), 4.86 (d, J=12.8 Hz, 4 H)。
【0273】
スキームC
【化32】
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【0274】
試薬及び条件:a)ArB(OH)
2、Cs
2CO
3、Pd(PPh
3)
4、1,4−ジオキサン、水;b)TFA、DCM;c)BrCN、K
2CO
3、THF。
【0275】
実施例7
4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化33】
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【0276】
工程a
1,4−ジオキサン:水(4:1、5ml)中の4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体1、0.2g、0.671mmol)の撹拌溶液に、Cs
2CO
3(0.44g、1.342mmol)及び1−メチル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステル(CAS番号761446−44−0;Combi Blocksから入手可能)(0.17g、0.805mmol)を室温で加えた。反応混合液を20分間脱気した。Pd(PPh
3)
4(0.077g、0.067mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を85℃で30分間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(100ml)で希釈し、EtOAc(3×80ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中30%EtOAc)により精製して、4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.121g、0.404mmol)を得た。LCMS:方法A、2.335分、MS: ES+ 300.53;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.03 (d, J=11.2 Hz, 1 H), 7.78 (d, J=20.4 Hz, 1 H), 7.43 - 7.49 (m, 1 H), 7.31 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 7.19 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 4.69 (s, 2 H), 4.62 (d, J=11.2 Hz, 2 H), 3.90 (s, 3 H), 1.48 (s, 9 H)。
【0277】
工程b、c
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法B、5.102分、MS: ES+ 225.05;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.06 (s, 1 H), 7.81 (s, 1 H), 7.50 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.32 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 7.15 (J=7.6 Hz, 1 H), 4.89 (s, 2 H), 4.79 (2 H), 3.86 (s, 3 H)。
【0278】
表2の化合物は、実施例7について記載された手順と同様の手順を使用して合成した。
【化34】
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【表24】
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【0279】
実施例14
4−(1−メチルピペリジン−4−イル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化35】
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【0280】
工程a
実施例7の工程aについて記載された手順と同様の手順を使用して実施して、4−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを得た。
【0281】
工程b
MeOH(20ml)中の4−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.35g、1.111mmol)の溶液に、10%乾燥Pd/C(0.18g)を室温で加えた。反応混合液を室温で7時間、水素ガスでパージした。得られた反応混合液をセライトハイフローで注意深く濾過し、セライト床をMeOH(20ml)で洗浄した。得られた濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、4−(1−メチルピペリジン−4−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.29g、0.917mmol)を得た。LCMS:方法A、1.816分、MS: ES+ 317.37。
【0282】
工程c、d
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法D、3.883分、MS: ES+ 242.06。
【0283】
実施例15
N−ベンジル−3−(6−シアノ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)ベンズアミド
【化36】
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【0284】
工程a
DMF(80ml)中の6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン1−オキシド(中間体5、0.9g、4.2mmol)の撹拌溶液に、塩化オキサリル(1.06g、8.399mmol)を0℃で滴加した。反応混合液を室温で48時間撹拌した。反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。得られた反応混合液を水(50ml)に注ぎ、DCM(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相を冷水(3×100ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−クロロ−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン及び2−クロロ−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジンの位置異性体混合液を得た。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中16.5%EtOAc)により精製して、所望の4−クロロ−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(0.6g、2.586mmol)を得た。LCMS:方法A、1.664分、MS: ES+ 233.18;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.45 (d, J= 5.2 Hz, 1 H), 7.28 (s, 1 H), 4.81 (s, 4 H), 2.98 (s, 3 H)。
【0285】
工程b
1,4−ジオキサン:水(4:1、5ml)中の4−クロロ−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(0.15g、0.646mmol)の撹拌溶液に、室温でCs
2CO
3(0.42g、1.292mmol)を加えた。反応混合液を窒素で10分間脱気した。反応混合液に、Pd(PPh
3)
4(0.07g、0.064mmol)及び3−(N−ベンジルアミノカルボニル)フェニルボロン酸(CAS番号625470−96−4;Combi Blocksから入手可能)(0.25g、0.969mmol)を室温で加えた。反応混合液を90℃で18時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(5ml)に注ぎ、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中1.8%MeOH)により精製して、N−ベンジル−3−(6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)ベンズアミド(0.13g、0.319mmol)を得た。LCMS:方法A、1.893分、MS: ES+ 408.28;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.21 (t, J=6.4 Hz, 1 H), 8.61 (d, J=5.2 Hz, 1 H), 8.12 (s, 1 H), 8.02 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.83 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.66 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 7.52 (d, J=3.9 Hz, 1 H), 7.34 - 7.35 (m, 4 H), 7.23 - 7.27 (m, 1 H), 4.877 (s, 2 H), 4.71 (s, 2 H), 4.53 (d, J=6.0 Hz, 2 H), 3.08 (s, 3 H)。
【0286】
工程c
AcOH(1ml)中のN−ベンジル−3−(6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)ベンズアミド(0.12g、0.295mmol)の撹拌溶液に、室温でAcOH(1ml)中のHBrをゆっくり加えた。反応混合液を90℃で18時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(10ml)に注ぎ、EtOAc(3×10ml)で抽出した。水相を飽和NaHCO
3溶液で塩基性化し、EtOAc(3×50ml)で再抽出した。合わせた有機相を食塩水(20ml)で洗浄し、分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液に1,4−ジオキサン中の4M HCl(1ml)を室温で加え、10分間撹拌した。濾液を減圧下で濃縮して、N−ベンジル−3−(6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)ベンズアミド塩酸塩(0.07g、0.192mmol)を得た。LCMS:方法A、1560分、MS: ES+ 330.6;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.07 (br s, 1 H), 9.30 (t, J=6.0 Hz, 1 H), 8.65 (d, J=5.2 Hz, 1 H), 8.12 (s, 1 H), 8.05 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.78 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.68 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 7.63 (d, J=5.2 Hz, 1 H), 7 32 - 7.35 (m, 3 H), 7.25 - 7.29 (m, 1 H), 4.78 (t, J=5.2 Hz, 2 H), 4.57 (t, J=5.6 Hz, 2 H), 4.53 (d, J=6.0 Hz, 2 H)。
【0287】
工程d
THF:DMF(5:1、6ml)中のN−ベンジル−3−(6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)ベンズアミド塩酸塩(0.06g、0.016mmol)の撹拌溶液に、室温でK
2CO
3(0.068g、0.049mmol)を加えた。臭化シアン(0.026g、0.0246mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。得られた反応混合液を水(5ml)に注ぎ、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相を冷水(2×10ml)及び食塩水(10ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中1.5%MeOH)により精製して、N−ベンジル−3−(6−シアノ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−4−イル)ベンズアミド(0.02g、0.056mmol)を得た。LCMS:方法D、3.405分、MS: ES+ 355.49;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.20 (t, J=6.0 Hz, 1 H), 8.60 (d, J=5.2 Hz, 1 H), 8.09 (s, 1 H), 8.02 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.79 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.65 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 7.53 (d, J=5.2 Hz, 1 H), 7.34 - 7.35 (m, 4 H), 7.23 - 7.30 (m, 1 H), 5.06 (s, 2 H), 4.85 (s, 2 H), 4.53 (d, J=5.6 Hz, 2 H)。
【0288】
実施例16
4−(4−クロロフェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−カルボニトリル
【化37】
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【0289】
工程a
DMF(7ml)中の6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン1−オキシド(中間体5、0.5g、2.336mmol)の撹拌溶液に、塩化オキサリル(1ml)を室温で加えた。反応混合液を室温で15時間撹拌した。反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した4つの他のバッチと合わせた。得られた反応混合液を冷飽和NaHCO
3溶液(100ml)に注ぎ、EtOAc(5×20ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×40ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−クロロ−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジンと2−クロロ−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(1.6g、6.896mmol)を得た。LCMS:方法A、1.786分、MS: ES+ 233.35; 1.825分、MS: ES+ 233.35。この物質を、精製することなく次の工程に直接使用した。
【0290】
工程b
1,4−ジオキサン:水(9:1、18ml)中の4−クロロ−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン及び2−クロロ−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジンの混合液(0.4g、1.724mmol)ンの撹拌溶液に、4−クロロフェニルボロン酸(0.35g、2.586mmol)及びK
2CO
3(0.713g、5.172mmol)を室温で加えた。反応混合液を、窒素を用いて30分間脱気した後、Pd(PPh
3)
4(0.199g、0.172mmol)を加えた。反応混合液を100℃で6時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(40ml)に注ぎ、EtOAc(3×15ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、食塩水(2×20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、4−(4−クロロフェニル)−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(0.1g、0.324mmol)を得た。LCMS:方法A、2.173分、MS: ES+ 309.58;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.58 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.58 - 7.68 (m, 4H), 7.46 (d, J=5.2 Hz, 1H), 4.84 (d, 2H), 4.69 (d, 2H), 3.08 (s, 3H)。
【0291】
工程c
AcOH(5ml)中の4−(4−クロロフェニル)−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(0.1g、0.324mmol)の溶液に、室温でAcOH(3ml)中のHBrをゆっくり加えた。反応混合液を90℃で4時間加熱した。得られた反応混合液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をMeOH(4×30ml)で共沸蒸留し、高真空下で乾燥して、4−(4−クロロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジンHBr塩(0.12g、定量的)を得た。LCMS:方法A、1.678分、MS: ES+ 231.3。
【0292】
工程d
THF(15ml)中の4−(4−クロロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジンHBr塩(0.12g、0.387mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.16g、1.161mmol)を室温で加えた。臭化シアン(0.049g、0.464mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で30分間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×15ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(n−ヘキサン中55〜60%EtOAc)により精製して、4−(4−クロロフェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−カルボニトリルを得た。LCMS:方法D、4.288分、MS: ES+ 255.99;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.57 (d, J=5.2 Hz, 1H), 7.58 - 7.66 (m, 4H), 7.46 (d, J=5.2 Hz, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.83 (s, 2H)。
【0293】
表3の化合物は、実施例16について記載された手順と同様の手順を使用して合成した。
【化38】
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【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
実施例19
4−フェニル−1,3−ジヒドロ−2H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2−カルボニトリル
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
工程a
DCM(10ml)中の4,6−ジクロロピリミジン−5−カルボン酸(CAS番号87600−98−4;Combi Blocksから入手可能)(2.0g、10.36mmol)の撹拌溶液に、DMF(0.2ml)を室温で加えた。反応混合液に塩化オキサリル(2.63g、20.72mmol)を、窒素下で0℃で滴加した。反応混合液を室温で1時間撹拌した。反応混合液を、DCM(10ml)中のあらかじめ撹拌したプロパルギルアミン(0.57g、10.362mmol)及びTEA(5.23g、51.813mmol)の溶液に、−78℃で窒素下で滴加した。反応混合液を−78℃で1時間撹拌した。得られた反応混合液を水(50ml)に注ぎ、DCM(4×30ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中25%EtOAc)により精製して、4,6−ジクロロ−N−(プロプ−2−イン−1−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド(1.55g、6.768mmol)を得た。LCMS:方法A、1.689分、MS: ES+ 229.98;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.31 (t, J=5.2 Hz, 1 H), 9.02 (s, 1 H), 4.11 (dd, J=2.8 Hz, 5.6 Hz, 2 H), 3.27 (t, J=2.4 Hz, 1 H)。
【0296】
工程b
ニトロベンゼン(5ml)中の4,6−ジクロロ−N−(プロプ−2−イン−1−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド(0.5g、2.183mmol)の溶液を室温で30分間脱気した。反応混合液を250℃でマイクロ波で2.5分間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、同じ方法で調製した同じスケールの2つの他のバッチと合わせた。反応混合液を中性シリカに注ぎ、フラッシュクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)に付して、4−クロロ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン(0.4g、2.381mmol)を得た。LCMS:方法A、1.086分、MS: ES+ 169.03。
【0297】
工程c
DMF:水(2:1、12ml)中の4−クロロ−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン(0.39g、2.321mmol)の撹拌溶液に、フェニルボロン酸(0.34g、2.786mmol)及びNa
2CO
3(0.62g、5.803mmol)を室温で加えた。反応混合液を30分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2(0.17g、0.232mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を120℃で3時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水:EtOAc(1:1、60ml)の混合液に注ぎ、セライト床を通して濾過した。濾液をEtOAc(3×30ml)、次にDCM(10ml×2)中の10%MeOHで抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(中性シリカ;DCM中1%MeOH)により精製して、4−フェニル−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン(0.27g、1.286mmol)を得た。LCMS:方法A、1.564分、MS: ES+ 211.13。
【0298】
工程d
THF(5ml)中の4−フェニル−1,2−ジヒドロ−3H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−3−オン(0.086g、0.409mmol)の撹拌溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.16g、4.279mmol)を室温で少しずつ加えた。三フッ化ホウ素エーテル化合物(0.68g、4.775mmol)を、−10℃で反応混合液に滴加した。反応混合液を70℃で1時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、同じ方法で0.05gのスケールで調製した別のバッチと合わせた。反応混合液をMeOH(5ml)中でクエンチし、真空下で蒸発乾固した。残留物を水(20ml)で希釈し、EtOAc(2×20ml)で抽出した。水相をNaOH水溶液で処理してpH10に調整し、EtOAc(2×20ml)で再抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン(0.075g、0.383mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法D、3.549分、MS: ES+ 197.03;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.50 (s, 1 H), 7.78 (d, J=5.6 Hz, 2 H), 7.45 - 7.50 (m, 3 H), 7.25 - 7.33 (m, 2 H), 4.27 (s, 2 H), 4.11 (m, 2 H)。
【0299】
工程e
THF(3ml)中の4−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン(0.073g、0.372mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.26g、1.862mmol)を室温で加えた。臭化シアン(0.04g、0.372mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で5分間撹拌した。得られた反応混合液を水(10ml)に注ぎ、EtOAc(2×10ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中18〜20%EtOAc)により精製して、4−フェニル−1,3−ジヒドロ−2H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−2−カルボニトリル(0.008g、0.036mmol)を得た。LCMS:方法E、3.129分、MS: ES+ 222.30;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.64 (d, J=4.8 Hz, 1 H), 7.80 (d, J=6.8 Hz, 2 H), 7.47 - 7.53 (m, 3 H), 7.40 (d, J=4.8 Hz, 1 H), 5.07 (s, 2 H), 4.88 (s, 2 H)。
【0300】
実施例20
6−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
工程a
DCM(90ml)中の3,4−ジメチル安息香酸(5.0g、33.29mmol)及びAlCl
3(11.1g、83.23mmol)の混合液を、0℃で30分間撹拌した。DCM(10ml)中の臭素(5.85g、36.623mmol)の溶液を、0℃で反応混合液に10分間かけてゆっくりと加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。得られた反応混合液を慎重に飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(500ml)でクエンチし、DCM(2×500ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、3−ブロモ−4,5−ジメチル安息香酸(9.0g、定量的)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法A、2.259分、MS: ES+ 227.1, 229.0。
【0302】
工程b
DMF(70ml)中の3−ブロモ−4,5−ジメチル安息香酸(9.0g、39.30mmol)の撹拌溶液に、室温でEDC HCl(8.26g、43.23mmol)及びHOBt(3.0g、19.65mmol)を加えた。反応混合液を室温で20分間撹拌した。反応混合液に塩化アンモニウム(4.24g、78.602mmol)を室温で加え、5時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(500ml)に注ぎ、EtOAc(2×400ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中40%EtOAc)により精製して、3−ブロモ−4,5−ジメチルベンズアミド(2.6g、11.45mmol)を得た。LCMS:方法A、1.982分、MS: ES+ 228.1, 230.1;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.98 (br s, 1 H), 7.93 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 7.69 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 7.39 (br s, 1 H), 2.35 (s, 6 H)。
【0303】
工程c
1,4−ジオキサン:水(4:1、25ml)中の3−ブロモ−4,5−ジメチルベンズアミド(2.5g、11.013mmol)の撹拌溶液に、Cs
2CO
3(7.18g、22.026mmol)及びフェニルボロン酸(1.61g、13.216mmol)を室温で加えた。反応混合液を窒素を用いて10分間脱気した。Pd(PPh
3)
4(0.63g、0.551mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を80℃で16時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(500ml)に注ぎ、EtOAc(2×200ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中25%EtOAc)により精製して、5,6−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボキサミド(2.5g、定量的)を得た。LCMS:方法A、2.031分、MS: ES+ 226.19。
【0304】
工程d
THF(30ml)中の5,6−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボキサミド(2.5g、11.11mmol)の撹拌溶液に、0℃で塩化チオニル(1.98g、16.67mmol)を加えた。反応混合液を80℃で16時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(500ml)に注ぎ、固体NaHCO
3で塩基性にし、EtOAc(2×300ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、5,6−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニトリル(2.9g、定量的)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。MS: ES+ 208.3。
【0305】
工程e
CCl
4(6ml)中の5,6−ジメチル−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニトリル(0.5g、2.40mmol)、AIBN(0.02g、0.12mmol)、及びNBS(1.7g、9.61mmol)の混合液を、80℃で16時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、濾過した。濾液を蒸発乾固して、5,6−ビス(ブロモメチル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニトリル(0.77g、2.13mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。
【0306】
工程f
THF(6ml)中の5,6−ビス(ブロモメチル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニトリル(0.77g、2.13mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.47g、4.68mmol)を0℃で加えた。反応混合液を0℃で5分間撹拌した。ベンジルアミン(0.25g、2.34mmol)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で16時間撹拌した。反応混合液を水(170ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−ベンジル−7−フェニルイソインドリン−5−カルボニトリル(0.7g、定量的)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法A、1.974分、MS: ES+ 311.3。
【0307】
工程g
MeOH(7ml)中の2−ベンジル−7−フェニルイソインドリン−5−カルボニトリル(0.5g、1.61mmol)の撹拌溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(0.13g、1.93mmol)及びDIPEA(0.31g、2.42mmol)を室温で加えた。反応混合液を80℃で16時間加熱した。得られた混合液を水(150ml)に注ぎ、固体クエン酸で酸性化し、EtOAc(100ml)で抽出した。水相を分離し、飽和NaHCO
3溶液を使用して塩基性化し、EtOAc(2×100ml)で再抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−ベンジル−N’−ヒドロキシ−7−フェニルイソインドリン−5−カルボキシミドアミド(0.36g、1.06mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法A、1.635分、1.645分、MS: ES+ 344.3。
【0308】
工程h
AcOH(2ml)中の2−ベンジル−N’−ヒドロキシ−7−フェニルイソインドリン−5−カルボキシミドアミド(0.05g、0.145mmol)及び無水酢酸(1ml)の混合液を、80℃で12時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、同じ方法により同じスケールで調製した3つの他のバッチと合わせた。得られた反応混合液を水(70ml)に注ぎ、固体NaHCO
3を使用して塩基性化し、EtOAc(2×70ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中20%EtOAc)により精製して、3−(2−ベンジル−7−フェニルイソインドリン−5−イル)−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール(0.04g、0.109mmol)を得た。LCMS:方法A、1.948分、MS: ES+ 368.35;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.88 (s, 2 H), 7.48 (d, J=4.4 Hz, 4 H), 7.31 - 7.44 (m, 5 H), 7.23 - 7.27 (m,1 H), 3.98 (d, J=2.0 Hz, 4 H), 3.91 (s, 2 H), 2.67 (s, 3 H)。
【0309】
工程i
THF(5ml)中の3−(2−ベンジル−7−フェニルイソインドリン−5−イル)−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール(0.04g、0.109mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.022g、0.163mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で5分間撹拌した。反応混合液に、THF中の臭化シアン(0.014g、0.131mmol)を0℃で滴加した。反応混合液を室温で4時間撹拌した。得られた反応混合液を濾過し、蒸発乾固した。得られた残留物を分取TLC(ヘキサン中30%EtOAc)により精製して、6−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル(0.014g、0.046mmol)を得た。LCMS:方法C、7.242分、MS: ES+ 303.15;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.97 (s, 1 H), 7.93 (s, 1 H), 7.46 - 7.58 (m, 5 H), 4.94 (d, J=10.8 Hz, 4 H), 2.68 (s, 3 H)。
【0310】
実施例21
4−(キナゾリン−2−イルアミノ)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0311】
工程a
n−ブタノール(5ml)中の4−アミノイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(CAS番号871013−98−8,0.1g、0.427mmol)の撹拌溶液に、触媒性TFA及び2−クロロキナゾリン(CAS番号6141−13−5;0.07g、0.427mmol)を室温で加えた。反応混合液を120℃で4時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、過剰の溶媒を留去した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中15〜18%EtOAc)により精製して、4−(キナゾリン−2−イルアミノ)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.108g、0.298mmol)を得た。LCMS:方法A、2.699分、MS: ES+ 363.60;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.76 (s, 1 H), 8.88 (s, 1 H), 8.26 (t, J=8.8 Hz, 1 H), 7.28 - 7.34 (m, 3 H), 7.00 (d, J=5.2 Hz, 2 H), 6.94 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 4.62 (d, J=8.4 Hz, 4 H), 1.48 (s, 9 H)。
【0312】
工程b
DCM(5ml)中の4−(キナゾリン−2−イルアミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.1g、0.276mmol)の撹拌溶液に、0℃でTFA(2ml)を加えた。反応混合液を40℃で30分間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、真空下で蒸発乾固した。得られた残留物をDCM(3×10ml)と共沸させて、N−(イソインドリン−4−イル)キナゾリン−2−アミンTFA塩(0.115g、0.306mmol)を得た。LCMS:方法A、1.647分、MS: ES+ 263.36。
【0313】
工程c
THF(5ml)中のN−(イソインドリン−4−イル)キナゾリン−2−アミンTFA塩(0.11g、0.292mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.12g、1.17mmol)、及び臭化シアン(0.031g、0.292mmol)を−78℃で加えた。反応混合液を−78℃で0.5時間撹拌した。得られた反応混合液をEtOAc:水(1:3、40ml)の混合液で希釈し、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質を分取HPLC精製に付した:(A)10mM酢酸アンモニウム水溶液(B)100%MeCN、カラム:Phenomenex Luna C8(250×21.2)mm、5ミクロン、流速15.0ml/分。これは、4−(キナゾリン−2−イルアミノ)イソインドリン−2−カルボニトリル(0.017g、0.059mmol)を与えた。LCMS:方法E、4.051分、MS: ES+ 288.44;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.45 (s, 1 H), 9.33 (s, 1 H), 7.93 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.78 - 7.86 (m, 2 H), 7.60 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.33 - 7.41 (m, 2 H), 7.06 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 4.83 (s, 4 H)。
【0314】
実施例22
3−((2−シアノイソインドリン−4−イル)アミノ)−N−メチルイソキノリン−6−カルボキサミド
【化42】
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【0315】
工程a
トルエン(10ml)中の3−アミノ−N−メチルイソキノリン−6−カルボキサミドTFA塩(中間体6、0.40g、1.262mmol)、4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体1、0.15g、0.505mmol)、及びカリウムtert−ブトキシド(0.28g、2.525mmol)の懸濁液を、窒素を用いて室温で10分間脱気した。反応混合液にBINAP(0.047g、0.050mmol)及びPd
2(dba)
3(0.032g、0.050mmol)を室温で加えた。反応混合液を105℃で2時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(20ml)に注ぎ、EtOAc(2×40ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中4%MeOH)により精製して、4−((6−(メチルカルバモイル)イソキノリン−3−イル)アミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.135g、0.322mmol)を得た。LCMS:方法A、2.278分、MS: ES+ 419.5。
【0316】
工程b、c
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法E、3.469分、MS: ES+ 344.43。
【0317】
スキームD
【化43】
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【0318】
試薬及び条件:a)Fe、NH
4Cl、THF/水;b)HATU、DIPEA、DMF、RCO
2H;c)ArB(OH)
2、Cs
2CO
3、Pd(PPh
3)
4、1,4−ジオキサン、水;d)TFA、DCM;e)BrCN、K
2CO
3、THF;f)ビス(ピナコラト)ジボロン、Pd(dppf)Cl
2・CH
2Cl
2;g)Ar−Br、Cs
2CO
3、Pd(PPh
3)
4、1,4−ジオキサン、水。
【0319】
実施例23
N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)ニコチンアミド
【化44】
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【0320】
工程a
THFと水(1:1、4ml)中の4−ブロモ−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体3、0.15g、0.437mmol)の撹拌溶液に、Fe粉末(0.12g、2.185mmol)及び塩化アンモニウム(0.12g、2.185mmol)を室温で加えた。反応混合液を90℃で18時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、セライトハイフローを通して濾過し、EtOAc(15ml)で洗浄し、蒸発乾固した。得られた残留物をEtOAc(100ml)に再溶解し、水(20ml)、食塩水(20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−アミノ−4−ブロモイソインドリン−3−カルボン酸tert−ブチル(0.15g、定量的)を得た。LCMS:方法A、2.351分、MS: ES+ 313.2, 315.2。
【0321】
工程b
DMF(3ml)中のピリジン−3−カルボン酸(0.07g、0.574)の撹拌溶液に、室温でDIPEA(0.1g、0.766mmol)及びHATU(0.22g、0.574mmol)を加えた。反応混合液を室温で10分間撹拌した。反応混合液に、DMF中の6−アミノ−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.12g、0.383mmol)の溶液を加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた反応混合液を水(10ml)に注ぎ、EtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(50ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中1.5%MeOH)により精製して、4−ブロモ−6−(ニコチンアミド)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.135g、0.322mmol)を得た。LCMS:方法A、2.375分、MS: ES+ 418.6, 420.6;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.62 (d, J=4.8 Hz, 1 H), 9.10 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 8.78 (dd, J=2.0 Hz, 5.2 Hz, 1 H), 8.28 - 8.32 (m, 1 H), 7.98 (s, 1 H), 7.75 (d, J=18.0 Hz, 1 H), 7.59 (dd, J=5.2 Hz, 8.0 Hz, 1 H), 4.72 (d, 8.8 Hz, 2 H), 4.51 (d, J=9.6 Hz, 2 H), 1.47 (s, 9 H)。
【0322】
工程c
1,4−ジオキサン:水(4:1、10ml)中の4−ブロモ−6−(ニコチンアミド)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.12g、0.787mmol)、Cs
2CO
3(0.14g、0.43mmol)を、室温で撹拌した。反応混合液を窒素を使用して15分間脱気した後、Pd(PPh
3)
4(0.033g、0.0.29mmol)及びフェニルボロン酸(0.052g、0.43mmol)を加えた。得られた反応混合液を90℃で8時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(20ml)に注ぎ、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、6−(ニコチンアミド)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.11g、0.265mmol)を得た。LCMS:方法A、2.785分、ES- 414.5;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.56 (d, J=3.6 Hz, 1 H), 9.13 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 8.77 (dd, J=1.6 Hz, 4.8 Hz, 1 H), 8.30 - 8.33 (m, 1 H), 7.82 (d, J=18.4 Hz, 1 H), 7.73 (d, J=14.4 Hz, 1 H), 7.57 - 7.61 (m, 1 H), 7.50 - 7.52 (m, 4 H), 7.43 - 7.45 (m, 1 H), 4.63 - 4.69 (m, 4 H), 1.45 (d, J=13.6 Hz, 9 H)。
【0323】
工程d
DCM(5ml)中の6−(ニコチンアミド)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.1g、0.241mmol)の撹拌溶液に、室温でTFA(0.2ml)を加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。反応混合液を蒸発乾固した。残留物をDCM(2×10ml)、ジエチルエーテル(20ml)で共沸蒸留し、真空下で乾燥して、N−(7−フェニルイソインドリン−5−イル)ニコチンアミドTFA塩(0.165g、定量的)を得た。LCMS:方法A、1.453分、MS: ES+ 336.59。
【0324】
工程e
THF(5ml)中のN−(7−フェニルイソインドリン−5−イル)ニコチンアミドTFA塩(0.15g、0.349mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.14g、1.048mmol)及び臭化シアン(0.05g、0.524mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で30分間撹拌した。得られた反応混合液を濾過し、蒸発乾固した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中2.1%MeOH)により精製して、N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)ニコチンアミド(g、mmol)を得た。LCMS:方法D、4.028分、ES+ 340.99;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.62 (s, 1 H), 9.13 (s, 1 H), 8.77 (d, J=3.6 Hz, 1 H), 8.31 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.85 (s, 1 H), 7.76 (s, 1 H), 7.59 (dd, J=4.8 Hz, 8.0 Hz, 1 H), 7.48 - 7.52 (m, 4 H), 7.43 - 7.44 (m, 1 H), 4.87 (s, 4 H)。
【0325】
実施例24
2−(6−アセトアミド−2−シアノイソインドリン−4−イル)ベンズアミド
【化45】
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【0326】
これは、実施例23について記載された手順と同様の手順を使用して、2−(アミノカルボニル)フェニルボロン酸(CAS番号380430−54−6)を使用して合成した。LCMS:方法D、2.916分、MS: ES+ 320.97。
【0327】
工程bにおいて、実施例23について記載された手順と同様の手順を使用して、工程bにおいて(R)−1−メチルピペリジン−3−カルボン酸(CAS番号952480−19−2)を使用して、表4の化合物を合成した。
【化46】
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【表26-1】
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【表26-2】
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【0328】
表4aの化合物は、スキームDに従って、実施例23について記載された手順と同様の手順を使用して、工程bにおいて(R)−1−メチルピペリジン−3−カルボン酸(CAS番号952480−19−2)を使用して合成した。工程cの代わりに、中間体2について記載した方法と同様の方法により、ビス(ピナコラト)ジボロンとの反応を行った後、実施例1の工程aと同様の方法により、臭化アリールとの反応を行った。
【化47】
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【表27】
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【0329】
スキームE
【化48】
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【0330】
試薬及び条件:a)ArB(OH)
2、Pd(PPh
3)
4、Cs
2CO
3、1,4−ジオキサン、水;b)Fe、NH
4Cl、THF、水;b)c)RCO
2H、HATU、DIPEA、THF;又はRCOCl、TEA、DCM;d)TFA、DCM;e)BrCN、K
2CO
3、THF。
【0331】
実施例36
N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)−1−メチルピペリジン−3−カルボキサミド
【化49】
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【0332】
工程a、b
中間体4の工程a〜bに記載のように行った。
【0333】
工程c
THF(5ml)中の1−メチルピペリジン−3−カルボン酸(CAS番号5657−70−5;Apollo Scientificから入手可能)(0.069g、0.483mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(0.083g、0.644mmol)及びHATU(0.18g、0.0483mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で30分間撹拌した。反応混合液に6−アミノ−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体4、0.1g、0.322mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で18時間撹拌し、次に80℃で1時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。反応混合液を水(20ml)に注ぎ、EtOAc(2×30ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(20ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中20%EtOAc)により精製して、6−(1−メチルピペリジン−3−カルボキサミド)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.11g、0.252mmol)を得た。LCMS:方法A、2.024分、MS: ES+ 436.8;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.31 (s, 1 H), 7.56 - 7.62 (m, 2 H), 7.39 - 7.49 (m, 5 H), 4.63 (d, J=7.6 Hz, 2 H), 4.59 (s, 2 H), 3.38 - 3.41 (m, 4 H), 2.79 - 2.85 (m, 2 H), 2.74 (s, 3 H), 1.95 - 2.03 (m, 1 H), 1.71 - 1.78 (m, 1 H), 1.62 - 1.75 (m, 1 H), 1.43 (d, J=14.4 Hz, 9 H)。
【0334】
工程d
DCM(5ml)中の6−(1−メチルピペリジン−3−カルボキサミド)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.09g、0.206mmol)の撹拌溶液に、室温でTFA(0.45ml)を加えた。反応混合液を室温で3時間撹拌した。反応混合液を蒸発乾固し、残留物をDCM(3×10ml)で共沸蒸留した。得られた残留物をジエチルエーテル(20ml)で粉砕し、真空下で乾燥して、1−メチル−N−(7−フェニルイソインドリン−5−イル)ピペリジン−3−カルボキサミドTFA塩(0.13g、定量的)を得た。LCMS:方法A、1.453分、MS: ES+ 336.59。
【0335】
工程e
THF:DMF(1:0.1、5.5ml)中の1−メチル−N−(7−フェニルイソインドリン−5−イル)ピペリジン−3−カルボキサミドTFA塩(0.1g、0.222mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.07g、0.668mmol)及び臭化シアン(0.026g、0.244mmol)を−78℃で加えた。反応混合液を−78℃で10分間撹拌した。反応混合液を水(10ml)を用いて−78℃でクエンチし、室温に温めた。反応混合液をEtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(20ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(中性シリカ;DCM中2%MeOH)により精製して、N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)−1−メチルピペリジン−3−カルボキサミド(0.03g、0.083mmol)を得た。LCMS:方法D、4.282分、MS: ES+ 361.09;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.14 (s, 1 H), 7.64 (d, 1.6 Hz, 1 H), 7.55 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.45 - 7.48 (m, 4 H), 7.39 - 7.43 (m, 1 H), 4.81 (s, 4 H), 2.84 (d, J=10.4 Hz, 1 H), 2.68 - 2.71 (m, 1 H), 2.56 - 2.61 (m, 1 H), 2.18 (s, 3 H), 2.01 (t, J=10.8 Hz, 1 H), 1.79 - 1.88 (m, 2 H), 1.65 - 1.68 (m, 1 H), 1.36 - 1.51 (m, 2 H)。
【0336】
実施例37
(S)−N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)−1−メチルピペリジン−3−カルボキサミド
【化50】
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【0337】
ラセミ体の実施例36を、SFCを介した鏡像異性体分離に付した;移動相(A)液体二酸化炭素、及び(B)IPA中の0.1%アンモニア、カラム:CHIRALCELOJ-H 250×21.0mm、5ミクロン、カラム流速は70.0ml/分であった。生成物画分から溶媒を留去した後、標題化合物を実施例39と共に得た。立体構造をX線結晶分析によって確認した。LCMS:方法D、4.260分、MS: ES+ 361.09;キラルHPLC方法T 保持時間3.92分;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.15 (s, 1 H), 7.64 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 7.45 - 7.50 (m, 4 H), 7.39 - 7.43 (m, 1 H), 4.81 (s, 4 H), 2.87 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 2.72 (d, J=10.8 Hz, 1 H), 2.60 -2.63 (m, 1 H), 2.10 (s, 3 H), 2.00 - 2.09 (m, 1 H), 1.85 - 1.89 (m, 1 H), 1.79 -1.83 (m, 1 H), 1.67 - 1.70 (m, 1 H), 1.49 - 1.53 (m, 1 H), 1.41 - 1.44 (m, 1 H)。
【0338】
実施例38
(R)−N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)−1−メチルピペリジン−3−カルボキサミド
【化51】
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【0339】
これは、実施例37について記載のように調製した。LCMS:方法D、4.241分、MS: ES+ 361.09;キラルHPLC 方法T 保持時間4.37分;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.18 (s, 1 H), 7.64 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 7.45 - 7.50 (m, 4 H), 7.40 - 7.43 (m, 1 H), 4.81 (s, 4 H), 2.78 - 2.79 (m, 1 H), 2.67 - 2.68 (m, 1 H), 2.55 - 2.63 (m, 1 H), 2.70 (br s, 3 H), 1.96 - 2.03 (m, 1 H), 1.80 - 1.94 (m, 1 H), 1.65 -1.73 (m, 1 H), 1.49 - 1.55 (m, 2 H), 1.40 - 1.43 (m, 1 H)。
【0340】
表5の化合物は、実施例36に記載された手順と同様の手順を使用して合成した。
【化52】
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【表28-1】
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【表28-2】
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【0341】
実施例56
N−(7−(2−カルバモイルフェニル)−2−シアノイソインドリン−5−イル)−1−メチルピペリジン−3−カルボキサミド
【化53】
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【0342】
これは、実施例36について記載された手順と同様の手順を使用して、工程aにおいて2−(アミノカルボニル)フェニルボロン酸(CAS番号380430−54−6)を使用して合成した。LCMS:方法E、2.520分、MS: ES+ 404.45。
【0343】
実施例57
2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−カルボン酸メチル
【化54】
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【0344】
工程a
DCM(2ml)中の6−アミノ−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体4、0.055g、0.177mmol)の溶液に、0℃でTEA(0.049ml、0.354mmol)を加えた。反応混合液に0℃で塩化アセチル(0.016ml、0.224mmol)を加えた。反応混合液を0℃で30分間撹拌した。得られた反応混合液を水(5ml)に注ぎ、DCM(2×5ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−アセトアミド−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.040g、0.113mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.307分、MS: ES+ 297.33 (M-56)。
【0345】
工程b、c
これは、実施例36の工程dとeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法C、6.498分、MS: ES- 276.15;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.13 (s, 1 H), 7.18 - 7.47 (m, 7 H), 4.81 (s, 4 H), 2.06 (s, 3 H)。
【0346】
実施例58
N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)−N−メチルアセトアミド
【化55】
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【0347】
工程a
6−アセトアミド−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを、実施例57の工程aに記載のように調製した。
【0348】
工程b
NaH(鉱油中60%分散液、17mg、0.43mmol)を、無水THF(5ml)中の6−アセトアミド−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(100mg、0.28mmol)の溶液に、0℃でN
2下で加え、混合液をこの温度で30分間撹拌した。ヨウ化メチル(20μl、0.31mmol)を滴加し、室温に加温した。反応混合液を室温で18時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合液を水(10ml)に注ぎ、EtOAc(2×20ml)で抽出した。有機層を集め、食塩水(20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物(145mg)をDCMに溶解し、12gのTelosシリカカラムでのフラッシュクロマトグラフィーにより、DCM/MeOH(100:0)〜(94:6)の勾配で精製して、6−(N−メチルアセトアミド)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(95mg、92%)を黄色固体として得た。LCMS:方法I、3.5分、MS: ES+ 367;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.39-7.48 (m, 5H), 7.04-7.12 (m, 2H), 4.70-4.76 (m, 4H), 3.30 (s, 3H), 1.94 (s, 3H), 1.50 (s, 9H)。
【0349】
工程c、d
標題化合物を、実施例36の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法I、3.29分、ES+292。
【0350】
実施例59
N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)−N,1−ジメチルピペリジン−3−カルボキサミド
【化56】
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【0351】
工程a
これは、実施例36と同様の方法で、1−メチルピペリジン−3−カルボン酸(CAS番号5657−70−5)を使用して行った。
工程b〜d
これは、実施例58の工程b〜dと同様の方法を使用して行った。LCMS:方法I、2.97分、MS: ES+ 375。
【0352】
実施例60
N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)−4−メチルピペラジン−1−カルボキサミド
【化57】
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【0353】
工程a
ピリジン(5ml)中の6−アミノ−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体4、65mg、0.21mmol)の撹拌溶液に、塩化4−メチルピペラジン−1−カルボニル(CAS番号55112−42−0,42mg、0.21mmol)を加えた。反応混合液を室温で1時間撹拌した後、塩化4−メチルピペラジン−1−カルボニル(84mg、0.42mmol)を反応液に加え、室温で18時間撹拌した。次に、DMAP(26mg、0.21mmol)及び塩化4−メチルピペラジン−1−カルボニル(84mg、0.42mmol)を反応液に加え、これを室温で48時間撹拌した。次に溶媒を除去し、残留物に水(20ml)を加え、次に混合液をDCM(3×20ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を食塩水(30ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。残留物をDCMに溶解し、12gのTelosシリカカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによりDCM/MeOH(100:0)〜(80:20)の勾配を使用して精製して、6−(4−メチルピペラジン−1−イル)4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(45mg、50%)を黄色の油状物として得た。LCMS:方法I、3.67分、MS: ES+ 437。
【0354】
工程b、c
実施例36の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法I、3.52分、MS: ES+ 362。
【0355】
実施例61
N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)メタンスルホンアミド
【化58】
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【0356】
工程a
DCM(5ml)中の6−アミノ−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体4、100mg、0.323mmol)及びピリジン(39μl、0.484mmol)の撹拌溶液に、0℃、窒素下で塩化メタンスルホニル(25μl、0.323mmol)をゆっくり加えた。反応溶液を0℃で1時間撹拌し、次に室温まで加温した。反応液を水(10ml)に注ぎ、DCM(3×20ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を食塩水(10ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去した。残留物(132mg)をDCMに溶解し、12gのTelosシリカカラムでのフラッシュクロマトグラフィーによりDCM/MeOH(100:0)〜(95:5)の勾配を使用して精製して、6−(メチルスルホンアミド)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(106mg、85%)を黄色油状物として得た。LCMS:方法I、3.42分、MS: ES+ 389。
【0357】
工程b、c
標題化合物を、実施例36の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法I、3.66分、MS: ES+ 314。
【0358】
実施例62
N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド
【化59】
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【0359】
工程a〜c
これらは、スキームEに従って、実施例36に記載された手順と同様の手順を使用して、工程cで1−(((9H−フルオレン−9−イル)メトキシ)カルボニル)ピペリジン−3−カルボン酸(CAS番号158922−07−7;Combi Blockから入手可能)を使用して、3−((2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸(9−フルオレン−9−イル)メチルを得た。
【0360】
工程d
DMF(10ml)中の3−((2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボン酸(9H−フルオレン−9−イル)メチル(0.21g、0.369mmol)の撹拌溶液に、0℃でピペリジン(0.094g、1.107mmol)を加えた。反応混合液を0℃で1時間撹拌した。反応混合液を氷冷水(150ml)に注ぎ、EtOAc(3×70ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中13%MeOH)により精製した。得られた物質を分取HPLC精製に付した;移動相:(A)水中0.1%蟻酸、(B)MeCN:MeOH(1:1、v/v)、カラム:PhenomenexLuna C8(250×21.2)mm、5μm、流速10.0ml/分。これは、N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド(0.02g、0.058mmol)を与えた。LCMS:方法D、4.252分、MS: ES+ 347.11;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.27 (s, 1 H), 7.64 (s, 1 H), 7.56 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 7.46 - 7.50 (m, 4 H), 7.40 - 7.43 (m, 1 H), 4.81 (s, 4 H), 3.45 - 3.50 (m, 1 H), 3.16 (d, J=12.0 Hz, 1 H), 3.01 (d, J=12.4, 1 H), 2.77 - 2.83 (m, 1 H), 2.64 - 2.67 (m, 2 H), 1.95 (d, J=12.0 Hz, 1 H), 1.70 - 1.73 (m, 1 H), 1.51 - 1.65 (m, 2 H)。
【0361】
実施例63
N−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド
【化60】
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【0362】
これは、実施例62について記載された手順と同様の手順を使用して、1−Fmoc−ピペリジン−4−カルボン酸(CAS番号148928−15−8)を使用して合成した。LCMS:方法I、3.09分、MS: ES+ 347。
【0363】
実施例64
6−(((1−メチルピペリジン−3−イル)メチル)アミノ)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル
【化61】
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【0364】
工程a
DCM(10ml)中の(1−メチルピペリジン−3−イル)メタノール(CAS番号7583−53−1;Ark Pharmから入手可能)(0.5g、3.876mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.78g、7.752mmol)及び塩化メタンスルホニル(0.66g、5.804mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で5時間撹拌した。反応混合液を水(20ml)及び飽和NaHCO
3溶液(10ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水溶液(20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製して、メタンスルホン酸(1−メチルピペリジン−3−イル)メチル(0.65g、3.136mmol)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 4.04 - 4.13 (m, 2 H), 3.17 (s, 3 H), 2.68 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 2.57 (d, J=10.4 Hz, 1 H), 2.15 (s, 3 H), 1.87 - 1.92 (m, 2 H), 1.76 (t, J=10 Hz, 1 H), 1.59 - 1.63 (m, 2 H), 1.41 - 1.50 (m, 1 H), 0.97 - 1.05 (m, 1 H)。
【0365】
工程b
トルエン(3ml)中の6−アミノ−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体4、0.18g、0.58mmol)の撹拌溶液に、メタンスルホン酸(1−メチルピペリジン−3−イル)メチル(0.42g、2.029mmol)を室温で加えた。反応混合液を160℃で48時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、蒸発乾固した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中5.5%MeOH)により精製して、6−(((1−メチルピペリジン−3−イル)メチル)アミノ)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.05g、0.118mmol)を得た。LCMS:方法A、2.146分、ES+ 422.63。
【0366】
工程c
DCM(3ml)中の6−(((1−メチルピペリジン−3−イル)メチル)アミノ)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.045g、0.107mmol)の撹拌溶液に、0℃で1,4−ジオキサン(0.23ml)中の4M HClを滴加した。反応混合液を室温で3時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸留し、得られた残留物をn−ペンタン(10ml)で洗浄し、最後に真空下で乾燥して、N−((1−メチルピペリジン−3−イル)メチル)−7−フェニルイソインドリン−5−アミンHCl(0.037g、0.103mmol)を得た。LCMS:方法A、1.444分、ES+ 322.5。
【0367】
工程d
THF:DMF(2:0.5,2.5ml)中のN−((1−メチルピペリジン−3−イル)メチル)−7−フェニルイソインドリン−5−アミン塩酸塩(0.035g、0.097mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.029g、0.29mmol)を−40℃で加えた。反応混合液を−40℃で10分間撹拌した。臭化シアン(0.012g、0.117mmol)を−40℃で反応混合液に加え、30分間撹拌した。得られた反応混合液を水(20ml)に注ぎ、10%DCM/MeOH(3×30ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(10ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製した。得られた物質を、分取TLCにより移動相としてDCM中の13%MeOHを使用して再精製して、6−(((1−メチルピペリジン−3−イル)メチル)アミノ)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル(0.002.4g、mmol)を得た。LCMS:方法E、3.444分、ES+ 347.31,
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.35 - 7.47 (m, 5 H), 6.55 (s, 1 H), 6.49 (s, 1 H), 5.93 - 5.96 (m, 1 H), 4.69 (d, J=5.6 Hz, 4 H), 2.88 - 2.93 (m, 3 H), 2.69 - 2.78 (m, 1 H), 2.18 - 2.28 (m, 3 H), 1.94 - 2.13 (m, 1 H), 1.80 - 1.94 (m, 2 H), 1.65 - 1.76 (m, 2 H), 1.48 - 1.55 (m, 1 H), 0.96 - 0.98 (m, 1 H)。
【0368】
スキームF
【化62】
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【0369】
試薬及び条件:a)ArBr又はArOTf;K
2CO
3、Pd(PPh
3)
4、1,4−ジオキサン、水;b)TFA、DCM;c)BrCN、TEA、THF。
【0370】
実施例65
4−(2−クロロ−4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボニトリル
スキームFに従って調製した。
【化63】
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【0371】
工程a
1,4−ジオキサン(5.4ml)及び水(0.6ml)中の4−ブロモ−3−クロロベンゾニトリル(150mg、0.69mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体2、287mg、0.83mmol)及びK
2CO
3(238mg、1.73mmol)の混合液を、窒素バブリングにより5分間脱気した。次にPd(PPh
3)
4(79mg、0.069mmol)を加えた。混合液を18時間加熱還流し、次に室温まで冷却した。混合液をシリカパッドを通して濾過し、EtOAc(200ml)で洗浄した。濾液から減圧下で溶媒を留去した。残留物(500mg)をDCMに溶解し、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによりヘキサン/EtOAc(90:10)を用いて精製して、4−(2−クロロ−4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(242mg、99%)を明るい黄色の固体として得た。LCMS:方法I、3.66分、MS: ES+ 355, 357;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.80 (m, 1 H), 7.63 (m, 1 H), 7.33-7.41 (m, 3 H), 7.14 (m, 1 H), 4.77 (m, 2 H), 4.56 (m, 2 H), 1.49 (m, 9 H)。
【0372】
工程b
DCM(9ml)中の4−(2−クロロ−4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(232mg、0.65mmol)の溶液にTFA(1ml)を加え、得られた溶液を室温18時間撹拌した。混合液から減圧下で溶媒を留去し、トルエン(20ml)及びMeCN(2×20ml)と連続的に共沸させて3−クロロ−4−(イソインドリン−4−イル)ベンゾニトリルTFA塩(260mg、0.40mmol、定量的)を暗い黄色のガム状物として得た。LCMS:方法I、2.81分、MS: ES+ 255, 257;
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ ppm 8.02 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 7.81 (dd, J = 7.9, 1.6 Hz, 1 H), 7.53-7.58 (m, 3 H), 7.32-7.36 (m, 1 H), 4.72 (s, 2 H), 4.46 (s, 2 H).。
【0373】
工程c
THF(7ml)中の3−クロロ−4−(イソインドリン−4−イル)ベンゾニトリルTFA塩(252mg、0.65mmol)及びTEA(0.30ml、2.13mmol)の溶液を、窒素雰囲気下で0℃に冷却し、次に臭化シアン(MeCN中5M、0.19ml、0.93mmol)を加えた。混合液を0℃で2時間撹拌した。混合液を水(40ml)に注ぎ、EtOAc(3×40ml)で抽出した。合わせた有機抽出液をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を留去した。残留物をDCMに溶解し、12gのTelosシリカカラムでフラッシュクロマトグラフィーにより、ヘキサン/EtOAc(90:10)〜(60:40)の勾配を使用して精製して、4−(2−クロロ−4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボニトリル(140mg、2工程で77%)を白色固体として得た。LCMS:方法J、4.17分、MS: ES+ 280, 282;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.81 (d, J = 1.6 Hz, 1 H), 7.65 (dd, J = 7.8, 1.6 Hz, 1 H), 7.45 (t, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.38 (J = 7.8 Hz, 1 H), 7.35 (dd, J = 7.6, 0.8 Hz, 1 H), 7.19 (dd, J = 7.6, 0.8 Hz, 1 H) 4.88 (s, 2 H), 4.60 (br s, 2 H)。
【0374】
表6の化合物は、スキームFに従って、実施例65に記載された手順と同様の手順を使用して合成した。
【化64】
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【表29-1】
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【表29-2】
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【表29-3】
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【0375】
スキームG
【化65】
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【0376】
試薬及び条件:a)Pd(PPh
3)
4、Cs
2CO
3、1,4−ジオキサン、水;b)NaOH、THF、水;c)R
1R
2NH、EDC、HOBt、THF;d)TFA、DCM;e)BrCN、K
2CO
3、THF。
【0377】
実施例73
N−ベンジル−3−(2−シアノイソインドリン−4−イル)ベンズアミド
【化66】
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【0378】
工程a
1,4−ジオキサン:水(4:1、20ml)中の4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体1、0.35g、1.185mmol)の撹拌溶液に、Cs
2CO
3(0.77g、2.371mmol)を窒素下で室温で加えた。混合液を窒素を用いて15分間パージした。Pd(PPh
3)
4(0.14g、0.118mmol)を反応混合液に加え、窒素を用いて10分間パージした。反応混合液に3−(メトキシカルボニル)フェニルボロン酸(CAS番号99769−19−4;Combi Blocksから入手可能)(0.26g、1.422mmol)を加えた。反応混合液を80℃で24時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(20ml)に注ぎ、EtOAc(3×50)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(80ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中5%EtOAc)により精製して、4−(3−(メトキシカルボニル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.33g、0.932mmol)を得た。LCMS:方法A、2.782分、MS: ES+ 298.4 (M-56);
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.04 - 8.11 (m, 2 H), 7.62 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.49 - 7.58 (m, 2 H), 7.40 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 7.31 - 7.33 (m, 1 H), 4.69 - 4.79 (m, 4 H), 3.95 (s, 3 H), 1.53 (s, 9 H)。
【0379】
工程b
THF:水(4:1、10ml)中の4−(3−(メトキシカルボニル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.32g、0.903mmol)の撹拌溶液に、NaOH(0.072g、1.806mmol)を室温で加えた。反応混合液を80℃で18時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、EtOAc(50ml)で抽出した。水相を1M HClを使用して酸性化し、EtOAc(3×50ml)で再抽出した。合わせた有機相を分離し、食塩水(20ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、3−(2−(tert−ブトキシカルボニル)イソインドリン−4−イル)安息香酸(0.25g、0.737mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法A、2.413分、MS: ES- 338.58;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.09 (br s 1 H), 7.98 (t, J=7.2 Hz, 2 H), 7.77 - 7.64 (m, 1 H), 7.62 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.33 - 7.46 (m, 3 H), 4.66 (d, J=10.8 Hz, 4 H), 1.43 (d, J=15.2 Hz, 9 H)。
【0380】
工程c
THF(5ml)中の3−(2−(tert−ブトキシカルボニル)イソインドリン−4−イル)安息香酸(0.1g、0.295mmol)の撹拌溶液に、EDC・HCl(0.113g、0.589mmol)、HOBt(0.054g、0.353mmol)、及びベンジルアミン(0.038g、0.353mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。得られた反応混合液を水(10ml)に注ぎ、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層を分離し、飽和NaHCO
3溶液(5ml)及び食塩水(5ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中35%EtOAc)により精製して、4−(3−(ベンジルカルバモイル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.11g、0.257mmol)を得た。LCMS:方法A、2.664分、MS: ES+ 373.58 (M-56);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.13 - 9.18 (m, 1 H), 8.01 (d, J=4.4 Hz, 1 H), 7.94 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.69 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 7.59 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 7.37 - 7.41 (m, 3 H), 7.33 - 7.34 (m, 4 H), 7.24 - 7.27 (m, 1 H), 4.67 (d, J=8.0 Hz, 4 H), 4.51 (d, J=5.6 Hz, 2 H), 1.43 (d, J=18.0 Hz, 9 H)。
【0381】
工程d、e
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法A、3.977分、MS: ES+ 354.53;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.15 (t, 4.8 Hz, 1 H), 7.98 (s, 1 H), 7.93 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.68 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.58 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 7.44 - 7.49 (m, 2 H), 7.33 - 7.42 (m, 5 H), 7.25 - 7.27 (m, 1 H), 4.88 (d, J=18.0 Hz, 4 H), 4.51 (d, J=5.6 Hz, 2 H)。
【0382】
表7の化合物は、実施例73について記載された手順と同様の手順を使用して合成した。
【化67】
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【表30】
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【0383】
実施例77
N−(2−アミノエチル)−2−(2−シアノイソインドリン−4−イル)ベンズアミド
【化68】
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【0384】
工程a〜f
実施例73について記載された手順と同様の手順を使用して、工程aにおいて2−(エトキシカルボニル)フェニルボロン酸(CAS番号380430−53−5)及び工程dにおいてN−[(9−フルオレニル)−メトキシカルボニル]−1,2−エチレンジアミン(CAS番号166410−32−8)をを使用して行った。
【0385】
工程g
THF(6ml)中の(2−(2−(2−シアノイソインドリン−4−イル)−ベンズアミド)エチル)カルバミン酸(9H−フルオレン−9−イル)メチル(0.08g、0.515mmol)の撹拌溶液に、ピペリジン(0.039g、0.454mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で16時間撹拌した。得られた反応混合液を水(70ml)に注ぎ、DCM(2×50ml)で抽出した。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(中性の酸化アルミニウム;DCM中15%MeOH)により精製して、粗N−(2−アミノエチル)−2−(2−シアノイソインドリン−4−イル)ベンズアミド(0.04g、0.131mmol)を得た。得られた物質を分取HPLC[移動相:(A)10mM重炭酸アンモニウム(B)100%MeCN、カラム:Phenomenex Gemini C18I(250x21.2)mm、15.0μm、流速15.0ml/分]によりさらに精製して、N−(2−アミノエチル)−2−(2−シアノイソインドリン−4−イル)ベンズアミド(0.02g、0.065mmol)を得た。得られた物質をDCM(5ml)に懸濁し、DCM層を注意深くデカントし、このプロセスを2回繰り返した。合わせたDCM相を濾過し、真空下で溶媒を留去して、N−(2−アミノエチル)−2−(2−シアノイソインドリン−4−イル)ベンズアミド(0.0018g、0.0058mmol)を得た。LCMS:方法D、3.225分、MS: ES+ 307.03。
【0386】
実施例78
4−(2−(ピペラジン−1−カルボニル)フェニル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化69】
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【0387】
これは、実施例77について記載された手順と同様の手順を使用して、1−Fmoc−ピペラジン(CAS番号219312−89−7)を使用して合成した。LCMS:方法D、3.240、MS: ES+ 333.14。
【0388】
実施例79
N−ベンジル−4−(2−シアノイソインドリン−4−イル)ピコリンアミド
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0389】
工程a
DMF(3ml)中の4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体2、0.3g、0.804mmol)の撹拌溶液に、室温でCs
2CO
3(0.52g、1.608mmol)を加えた。反応混合液を10分間脱気した。反応混合液にPd(PPh
3)
4(0.018g、0.016mmol)及び4−ブロモピコリン酸メチル(CAS番号29681−42−3;0.17g、0.804mmol)を室温で加えた。反応混合液をさらに5分間脱気した。反応混合液を120℃で8時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(100ml)で希釈し、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−(2−(メトキシカルボニル)ピリジン−4−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.45g、定量的)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法A、2.234分、MS: ES+ 355.28。
【0390】
工程b
THF(2ml)中の4−(2−(メトキシカルボニル)ピリジン−4−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.43g、1.215mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(0.08g、0.607mmol)及びトリメチルアルミニウム溶液(トルエン中2M)(3.03ml、6.073mmol)を室温で加えた。ベンジルアミン(0.16g、1.458mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を80℃で1時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(100ml)で希釈し、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−(2−(ベンジルカルバモイル)ピリジン−4−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.47g、1.095mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法A、2.600分、MS: ES+ 430.33。
【0391】
工程c、d
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。得られた粗製物質を分取HPLC精製[移動相:(A)水中の0.1%蟻酸(B)MeCN中の0.1%蟻酸、カラム:Phenomenex Luna C8(250x21.2)mm、5μm、流速20.0ml/分]に付して、N−ベンジル−4−(2−シアノイソインドリン−4−イル)ピコリンアミドを得た。LCMS:方法E、4.307分、MS: ES+ 355.28;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.46 (t, J=6.8 Hz, 1 H), 8.73 (d, J=3.9 Hz, 1 H), 8.09 (d, J=1.2 Hz, 1 H), 7.78 (dd, J=1.6 Hz, 4.8 Hz, 1 H), 7.52 - 7.55 (m, 2 H), 7.44 - 7.47 (m, 1 H), 7.31 - 7.37 (m, 4 H), 7.23 - 7.26 (m, 1 H), 4.95 (s, 2 H), 4.86 (s, 2 H), 4.52 (d, J=6.4 Hz, 2 H)。
【0392】
スキームH
【化71】
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【0393】
試薬及び条件:a)HATU、DIPEA、DCM;b)HCl/EtOAc;c)臭化シアン、NaHCO
3、EtOH。
【0394】
工程a
DCM(1ml)中の化合物1(0.2mmol)の溶液に、HATU(0.2mmol)を加えた。反応混合液を0℃で20分間撹拌した。反応混合液に、4−アミノイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(CAS番号871013−98−8)(0.2mmol)及びDIPEA(0.6mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で16時間撹拌した。得られた混合液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を分取TLC(PE/EtOAc=1:1)により精製して、化合物2を得た。
【0395】
工程b
EtOAc(1ml)中の化合物2の溶液に、HCl/EtOAc(4M、1ml)を加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた混合液を減圧下で濃縮した。残留物3をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。
【0396】
工程c
EtOH(2ml)中の化合物3の溶液に、臭化シアン(0.2mmol)及びNaHCO
3(0.6mmol)を加えた。反応混合液を室温で16時間撹拌した。得られた混合液を減圧下で濃縮した。粗製物を分取逆相HPLC(A:水中0.078%CH
3COONH
4、B:MeCN)により精製して、化合物4を得た。
【0397】
スキームHに従って、工程aにおいて4−アミノ−1,3−ジヒドロイソインドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(CAS番号871013−98−8)を使用して、表8の化合物を合成した。
【化72】
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【表31-1】
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【表31-2】
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【0398】
実施例94
N−(2−シアノイソインドリン−5−イル)−1−メチルピロリジン−3−カルボキサミド
【化73】
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【0399】
これは、スキームHに従って、工程aにおいて、4−アミノ−1,3−ジヒドロイソインドール−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(CAS番号871013−98−8)及び1−メチル−2−オキソ−4−ピロリジンカルボン酸(CAS番号42346−68−9)を使用して合成した。LCMS:方法D、3.022分、MS: ES+ 270.98。
【0400】
スキームI
【化74】
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【0401】
試薬及び条件:a)R
1R
2NH、EDC、HOBt、THF;b)TFA、EtOAc;c)CNBr、K
2CO
3、THF。
【0402】
実施例95
N−ベンジル−2−シアノイソインドリン−4−カルボキサミド
スキームIに従って調製した。
【化75】
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【0403】
工程a
THF(3ml)中の2−(tert−ブトキシカルボニル)イソインドリン−4−カルボン酸(中間体7、0.3g、1.14mmol)の溶液に、EDC(0.12g、1.254mmol)及びHOBt(0.088g、0.57mmol)mmol)を室温で窒素雰囲気下で加えた。ベンジルアミン(0.11g、1.02mmol)を加え、反応混合液を室温で40分間撹拌した。得られた反応混合液を水(100ml)に注ぎ、固体NaHCO
3で塩基性化した。得られた混合液をEtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−(ベンジルカルバモイル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.4g、1.13mmol)を得た。LCMS:方法A、2.340分、MS: ES+ 370.48 (M+18)。
【0404】
工程b
EtOAc(5ml)中の4−(ベンジルカルバモイル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.4g、1.13mmol)の溶液に、0℃でTFA(1ml、11.36mmol)を加えた。反応混合液を80℃で3時間撹拌した。反応混合液を室温まで冷却し、減圧下で濃縮して、N−ベンジルイソインドリン−4−カルボキサミドTFA塩(0.513g、1.40mmol)を得た。LCMS:方法A、1.583分、MS: ES+ 253.43。
【0405】
工程c
THF(3ml)中のN−ベンジルイソインドリン−4−カルボキサミドTFA塩(0.513g、1.39mmol)の溶液に、室温でK
2CO
3(0.55g、4.02mmol)を加え、5分間撹拌した。臭化シアン(0.23g、2.21mmol)を加え、反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた反応混合液を真空下で濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中70%EtOAc)により精製して、N−ベンジル−2−シアノイソインドリン−4−カルボキサミド(0.114g、0.41mmol)を得た。LCMS:方法B、5.531分、MS: ES+ 278.1;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.12 (t, J = 4 Hz, 1 H), 7.81 (d, J = 7.2 Hz, 1 H), 7.44 - 7.55 (m, 2 H), 7.30 - 7.40 (m, 4 H), 7.23 - 7.28 (m, 1 H), 4.99 (s, 2 H), 4.78 (s, 2 H), 4.47 (d, J = 6 Hz, 2 H)。
【0406】
実施例96
N−(2−シアノ−4−フェニルイソインドリン−5−イル)アセトアミド
【化76】
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【0407】
工程a
MeCN(120ml)中の2,3−ジメチル−6−ニトロアニリン(CAS番号59146−96−2、Alfa aesarから入手可能)(4.5g、27.1mmol)の溶液に、亜硝酸tert−ブチル(4.96ml、40.6mmol)を0℃で滴加した。反応混合液を0℃で45分間撹拌した。臭化銅(II)(4.23g、10.83mmol)を0℃で反応混合液に少しずつ加えた。反応混合液を室温に温め、20時間撹拌した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(250ml)に注いだ。得られた反応混合液をEtOAc(3×70ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中の2.4%EtOAc)により精製して、2−ブロモ−3,4−ジメチル−1−ニトロベンゼン(10.5g、45.857mmol)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.68 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.41(d, J=8.4 Hz, 1H), 2.47 (s, 6H)。
【0408】
工程b
水(132ml)及びピリジン(52.5ml)の混合液に、2−ブロモ−3,4−ジメチル−1−ニトロベンゼン(5.25g、22.83mmol)を室温で加えた。反応混合液を60℃で加熱した。KMnO
4(56.49g、376.6mmol)を、60℃で反応混合液に15分かけて少しずつ加えた。反応混合液を90℃で4時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。反応混合液をセライト床を通して濾過し、熱水(50ml)で洗浄した。得られた濾液を0℃に冷却し、1M HClを使用してpH4に酸性化した。得られた混合液をジエチルエーテル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、3−ブロモ−4−ニトロフタル酸(7.2g、24.920mmol)を得た。LCMS:方法A、1.577分、MS: ES- 288。
【0409】
工程c
o−キシレン(50ml)中の3−ブロモ−5−ニトロフタル酸(7.2g、24.920mmol)の溶液に、室温で尿素(4.48g、74.76mmol)を加えた。反応混合液を150℃で8時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却した。得られた反応混合液を水(70ml)に注ぎ、EtOAc(3×35ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×40ml)で洗浄した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20〜25%EtOAc)により精製して、4−ブロモ−5−ニトロイソインドリン−1,3−ジオン(3.5g、12.962mmol)を得た。LCMS:方法A、1.832分、MS: ES- 269;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.88 (s, 1H), 8.34 (d, J=8.0 Hz, 1H) 8.01(d, J=8.0 Hz, 1H)。
【0410】
工程d
THF(5ml)中の4−ブロモ−6−ニトロイソインドリン−1,3−ジオン(0.15g、0.555mmol)の溶液に、NaBH
4(0.314g、8.332mmol)を室温で加えた。BF
3・Et
2O(1.03ml、8.332mmol)を、0℃で反応混合液に滴加した。反応混合液を0℃で20分間撹拌した。次に、反応混合液を70℃で70時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却した。追加のBF
3・Et
2O(0.35ml、2.775mmol)を、0℃で反応混合液に加えた。次に、反応混合液を70℃で16時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、同じ方法により同じスケールで調製した19個の他のバッチと合わせた。反応混合液を1M HCl(40ml)に注ぎ、100℃で30分間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、飽和NaOH溶液(250ml)を使用して塩基性化した。合わせた有機相を食塩水(2×70ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−ブロモイソインドリン−5−アミン(1.0g、4.716mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法I、3.240分、MS: ES+ 212.85, 214.8;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.93 (d, J=8 6.93 Hz, 1H), 6.65 (d, J=8 Hz, 1H), 5.18 (br s, 2H), 4.09 (s, 2H), 4.01(s, 2H)。
【0411】
工程e
THF(20ml)中の4−ブロモイソインドリン−5−アミン(1.0g、4.716mmol)の溶液に、0℃でTEA(1.9ml、14.148mmol)を加えた。Boc無水物(0.82g、3.772mmol)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた反応混合液を水(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中30%EtOAc)により精製して、5−アミノ−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.5g、1.602mmol)を得た。LCMS:方法A、2.337分、MS: ES+ 313.1, 315.1;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.00 (t, J=7.6 Hz, 1H), 6.72 (d, J=8.4 Hz, 1H), 5.30 (br s, 2H), 4.53(d, J=10.4 Hz, 2H), 4.43(d, J=10.4 Hz, 2H), 1.45 (d, J=4 Hz, 9H)。
【0412】
工程f
THF(15ml)中の5−アミノ−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.2g、0.641mmol)の溶液に、0℃でK
2CO
3(0.26g、1.923mmol)を加えた。反応混合液に0℃で塩化アセチル(0.05ml、0.769mmol)を滴加した。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×15ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、5−アセトアミド−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.14g、0.395mmol)を得た。LCMS:方法A、2.132分、MS ES- 353.09。
【0413】
工程g
1,4−ジオキサン:水(8:2)(15ml)中の5−アセトアミド−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.14g、0.395mmol)、フェニルボロン酸(0.096g、0.790mmol)、及びNa
2CO
3(0.083g、0.790mmol)を、室温で30分間脱気した。PdCl
2(dppf)(0.029g、0.039mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を80℃で4時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×15ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中25〜30%EtOAc)により精製して、5−アセトアミド−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.11g、0.312mmol)を得た。LCMS:方法A、2.275分、MS: ES+ 353.3。
【0414】
工程h
DCM(20ml)中の5−アセトアミド−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.1g、0.273mmol)の溶液に、室温でTFA(0.7ml)を加えた。反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた反応混合液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をDCM(3×25ml)で共沸蒸留し、最後に高真空下で乾燥して、N−(4−フェニルイソインドリン−5−イル)アセトアミドTFA塩(0.12g、0.327mmol)を得た。LCMS:方法I、2.550分、MS: ES+ 252.96。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。
【0415】
工程i
THF(20ml)中のN−(4−フェニルイソインドリン−5−イル)アセトアミドTFA塩(0.12g、0.327mmol)の溶液に、室温でK
2CO
3(0.145g、0.983mmol)を加えた。臭化シアン(0.04g、0.393mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で10分間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、標題化合物(0.05g、0.180mmol)を得た。LCMS:方法D、3.585分、MS: ES+ 277.89;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.10 (s, 1H), 7.32 - 7.46 (m, 4H), 7.27 - 7.29 (m, 3H), 4.82 (s, 2H), 4.56 (s, 2H), 1.80 (s, 3H)。
【0416】
実施例97
1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリダジン−6−カルボニトリル
【化77】
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【0417】
工程a
CCl
4(150ml)中の3,6−ジクロロ−4,5−ジメチルピリダジン(CAS番号34584−69−5、Accela chembioから入手可能)(6g、33.9mmol)の溶液に、NBS(18.08g、101.6mmol)及びAIBN(0.055g、0.33mmol)を室温で加えた。反応混合液を80℃で16時間加熱した。得られた反応混合液を濾過し、溶媒を留去して、4,5−ビス(ブロモメチル)−3,6−ジクロロピリダジン(11g、32.8mmol)を得た。LCMS:方法A、2.102分、MS: ES+ 335.18。
【0418】
工程b
DMF中のトリチルアミン(CAS番号5824−40−8;8.5g、32.93mmol)の溶液に、室温でDIPEA(17.6ml、98.8mmol)を加えた。反応混合液に4,5−ビス(ブロモメチル)−3,6−ジクロロピリダジン(11g、32.85mmol)を室温で加えた。反応混合液を60℃で2時間撹拌した。得られた混合液を水(300ml)に注ぎ、EtOAc(2×200ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中2%EtOAc)により精製して、1,4−ジクロロ−6−トリチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリダジン(1.5g、3.46mmol)を得た。LCMS:方法A、3.023分、MS: ES+ 243.33。
【0419】
工程c
1,4−ジオキサン(14ml)中の1,4−ジクロロ−6−トリチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリダジン(1.4g、3.24mmol)の溶液に、フェニルボロン酸(0.395g、3.24mmol)を室温で加えた。水(0.5ml)中のNa
2CO
3(1.05g、9.721mmol)の溶液を、室温で反応混合液に加えた。反応混合液をN
2で15分間脱気した。Pd(PPh
3)
4(0.375g、0.324mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を80℃で4時間加熱した。得られた混合液を室温まで冷却し、水(25ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×15ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5%EtOAc)により精製して、1−クロロ−4−フェニル−6−トリチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリダジン(0.38g、0.80mmol)を得た。LCMS:方法A、3.076分、MS: ES+ 474.5。
【0420】
工程d
DMF(8ml)中の1−クロロ−4−フェニル−6−トリチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリダジン(0.3g、0.63mmol)の溶液に、1−メチル−1H−ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステル(CAS番号761446−44−0)(0.131g、0.634mmol)及びK
2CO
3(0.262g、1.902mmol)を室温で加えた。反応混合液をN
2で15分間脱気した。Pd(PPh
3)
4(0.073g、0.063mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液をマイクロ波中110℃で30分間加熱した。得られた混合液を水(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−フェニル−6−トリチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[[3,4−d]ピリダジン(0.4g、0.77mmol)を得た。LCMS:方法A、2.742分、MS: ES+ 520.58。
【0421】
工程e
DCM(5ml)中の1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−フェニル−6−トリチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリダジン(0.35g、0.674mmol)に、0℃でTFA(0.153g、1.34mmol)を加えた。反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた反応混合液を減圧下で濃縮して、1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリダジンTFA塩(0.3g、0.562mmol)を得た。LCMS:方法A、1.401分、MS: ES+ 278.53。
【0422】
工程f
THF(6ml)中の1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリダジンTFA塩(0.3g、0.562mmol)の溶液に、室温でK
2CO
3(0.44g、3.18mmol)を加え、10分間撹拌した。臭化シアン(0.11g、1.08mmol)を室温で反応混合液に加え、1時間撹拌した。得られた混合液を水(10ml)に注ぎ、EtOAc(3×5ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質を、分取HPLCによりWaters Sunfire C18(250×19)mm、5μmカラムを使用し、移動相として35〜100%MeCN/水を流速16.0ml/mで使用して、1−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリダジン−6−カルボニトリル(0.016g、0.052mmol)を得た。LCMS:方法E、3.302分、MS: ES+ 373.53;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.45 (s, 1 H), 8.14 (s, 1 H), 7.89 (dd, J = 1.6, 7.6 Hz, 2 H), 7.54 - 7.60 (m, 3 H), 5.18 (s, 2 H), 5.12 (s, 2 H), 3.96 (s, 3 H)。
【0423】
実施例182
1−(3−メトキシフェニル)−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリダジン−6−カルボニトリル
【化78】
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【0424】
実施例97について記載された手順と同様の手順を使用して、工程cにおいて3−メトキシフェニルボロン酸を使用して合成した。LCMS:方法H、保持時間2.331分、MS: ES+ 333.1。
【0425】
実施例98
2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−カルボン酸メチル
【化79】
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【0426】
工程a
DCM(30ml)中の3,4−ジメチル安息香酸(5.000g、33.3mmol)の溶液に、0℃でAlCl
3(6.6g、49.624mmol)を加えた。反応混合液を室温で30分間撹拌した。DCM(10ml)中の臭素(3.500g、22.01mmol)の溶液を加え、反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した2つの他のバッチと合わせ、減圧下で溶媒を留去した。得られた混合液を氷冷水(120ml)に注ぎ、EtOAc(2×200ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、3−ブロモ−4,5−ジメチル安息香酸(22.00g、96.49mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法E、4.151分、MS: ES+ 229.03。
【0427】
工程b
MeOH(200ml)中の3−ブロモ−4,5−ジメチル安息香酸(22.00g、96.49mmol)の溶液に、室温で濃H
2SO
4(5ml)を加えた。反応混合液を12時間還流した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。得られた混合液を水(300ml)に注ぎ、EtOAc(3×200ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、3−ブロモ−4,5−ジメチル安息香酸メチル(15.00g、61.73mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.92 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 7.75 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 3.84 (s, 3 H), 2.37 (s, 6 H)。
【0428】
工程c
CCl
4(250ml)中の安息香酸3−ブロモ−4,5−ジメチル(25.00g、102.88mmol)の溶液に、室温でNBS(36.6g、205.62mmol)を加えた。得られた反応混合液をUV光源に暴露して温度を上げ、このようにして反応混合液を80℃で15分間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却した。得られた反応混合液をセライト床を通して濾過し、CCl
4(2×50ml)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮して、3−ブロモ−4,5−ビス(ブロモメチル)安息香酸メチル(46.0g、定量的)を得た。LCMS:方法E、5.174分;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.83 - 8.11 (m, 2 H), 4.79 - 4.95 (m, 2 H), 3.86 - 3.88 (m, 2 H), 2.57 (s, 3 H).。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。
【0429】
工程d
THF(200ml)中の3−ブロモ−4,5−ビス(ブロモメチル)安息香酸メチル(46.00g、114.71mmol)の溶液に、0℃でTEA(24.2ml、174.2mmol)を加えた。ベンジルアミン(12.40g、115.9mmol)を0℃で反応混合液に加えた。得られた反応混合液を室温で5時間撹拌した。得られた反応混合液を水(200ml)に注ぎ、EtOAc(2×300ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20%EtOAc)により精製して、2−ベンジル−7−ブロモイソインドリン−5−カルボン酸メチル(6.00g、17.34mmol)を得た。LCMS:方法E、3.337分、MS: ES+ 346.02。
【0430】
工程e
クロロベンゼン(12.4ml)中の2−ベンジル−7−ブロモイソインドリン−5−カルボキシレート(2.000g、5.797mmol)の溶液に、4Åのモレキュラーシーブ(1.1g)を室温で加えた。得られた反応混合液を室温で30分間撹拌した。クロロ蟻酸1−クロロエチル(1.650g、11.546mmol)を室温で反応混合液に加えた。得られた反応混合液を90℃で2時間加熱した。得られた反応混合液をセライト床を通して濾過し、クロロベンゼン:MeOH(1:1、10ml)で洗浄した。合わせた濾液を70℃で2時間加熱した。得られた反応混合液を室温で12時間撹拌した。得られた沈殿物を真空下で濾別し、n−ヘキサン(30ml)で洗浄し、真空下で乾燥して、7−ブロモイソインドリン−5−カルボン酸メチルHCl塩(1.500g、5.128mmol)を得た。LCMS:方法A、1.432分、MS: ES+ 256.18。
【0431】
工程f
DMF(30ml)中の7−ブロモイソインドリン−5−カルボン酸メチルHCl塩(1.500g、5.128mmol)の溶液に、0℃でTEA(0.710g、7.029mmol)を加えた。Boc無水物(1.270g、5.825mmol)を0℃で反応液に加えた。反応混合液を室温で3時間撹拌した。得られた反応混合液を氷冷水(100ml)に注ぎ、EtOAc(3×80ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をn−ヘキサン(2×5ml)で粉砕して、7−ブロモイソインドリン−2,5−ジカルボン酸2−(tert−ブチル)5−メチル(1.700g、4.775mmol)を得た。LCMS:方法C、8.421分、MS: ES+ 300 (M-56);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.99 (s, 1 H), 7.93 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 4.74 (d, J=9.6 Hz, 2 H), 4.58 (d, J=9.2 Hz, 2 H), 3.87 (s, 3 H), 1.46 (s, 9 H)。
【0432】
工程g
マイクロ波管中で調製した、1,4−ジオキサン:水(2:1、10ml)中の7−ブロモイソインドリン−2,5−ジカルボン酸2−(tert−ブチル)5−メチル(0.250g、0.702mmol)の溶液に、フェニルボロン酸(0.101g、0.843mmol)を室温で加えた。得られた反応混合液を15分間脱気した。反応混合液に、Na
2CO
3(0.221g、2.100mmol)及びPd(PPh
3)
4(0.040g、0.034mmol)を加えた。反応混合液を密閉し、マイクロ波中80℃で3時間加熱した。得られた混合液を水(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中15%EtOAc)により精製して、7−フェニルイソインドリン−2,5−ジカルボン酸2−(tert−ブチル)5−メチル(0.190g、0.538mmol)を得た。LCMS:方法E、5.371分、MS: ES+ 339.28 (M-15);
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.95 (d, J=10.0 Hz, 1 H), 7.85 (d, J=11.2 Hz, 1 H), 7.51 - 7.54 (m, 5 H), 4.70 - 4.72 (m, 4 H), 3.88 (s, 3 H), 1.44 (d, J=15.2 Hz, 9 H)。
【0433】
工程h
DCM(10ml)中の7−フェニルイソインドリン−2,5−ジカルボン酸2−(tert−ブチル)5−メチル(0.185g、0.524mmol)の溶液に、0℃でTFA(1ml)を加えた。反応混合液を40℃で1時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をDCM(2×10ml)と共溶媒を留去した。得られた残留物をジエチルエーテル(2×10ml)で粉砕し、真空下で乾燥して、7−フェニルイソインドリン−5−カルボン酸メチルTFA塩(0.148g、定量的)を得た。LCMS:方法E、2.944分、MS: ES+ 254.17;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.49 (br s, 1 H), 8.05 (s, 1 H), 7.97 (s, 1 H), 7.49 - 7.55 (m, 5 H), 4.64 - 4.67 (m, 4 H), 3.90 (s, 3 H)。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。
【0434】
工程i
THF(10ml)中の7−フェニルイソインドリン−5−カルボン酸メチルTFA塩(0.140g、0.550mmol)の溶液に、0℃でK
2CO
3(0.229g、1.659mmol)を加えた。臭化シアン(0.070g、0.663mmol)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を0℃で1時間撹拌した。得られた反応混合液を水(20ml)に注ぎ、EtOAc(2×20ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中1%MeOH)により精製して、標題化合物(0.052g、0.187mmol)を得た。LCMS:方法E、4.384分、MS: ES+ 279.33;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.93 (s, 1 H), 7.89 (s, 1 H), 7.43-7.55 (m, 5 H), 4.95 (s, 2 H), 4.90 (s, 2 H), 3.88 (s, 3 H)。
【0435】
スキームJ
【化80】
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【0436】
試薬及び条件:a)DIPEA、IPA、又はTEA、MeCN;b)HCl/EtOAc又はTFA、DCM、2時間;c)BrCN,NaHCO
3、EtOH、又はBrCN、K
2CO
3、THF。
【0437】
実施例99
4−(4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(7H)−カルボニトリル
【化81】
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【0438】
工程a
IPA(1ml)中の4−クロロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチル(0.2mmol)及び1−(2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン(0.6mmol)の溶液に、DIPEA(0.6mmol)を加えた。反応混合液を100℃で16時間撹拌した。得られた混合液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を分取TLC(PE/EtOAc=1:2)により精製して、4−(4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチルを得た。MS: ES+ 418.4。
【0439】
工程b
EtOAc(1ml)中の4−(4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチルの溶液に、HCl/EtOAc(4M、1ml)を加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた混合液を減圧下で濃縮した。残留物4−(4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジンを、さらに精製することなく次の工程に直接使用した。MS: ES+ 318.3。
【0440】
工程c
EtOH(2ml)中の4−(4−(2,4−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジンの溶液に、臭化シアン(0.2mmol)及びNaHCO
3(0.6mmol)を加えた。反応混合液を室温で16時間撹拌した。得られた混合液を減圧下で濃縮した。粗製物を分取逆相HPLC(A:水中0.078%CH
3COONH
4、B:MeCN)により精製して(17.3mg、0.050mmol)を得た。LCMS:方法G、2.307分、MS: ES+ 343.0。
【0441】
実施例100
4−(イソインドリン−2−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化82】
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【0442】
実施例99について記載された手順と同様の手順を使用して、工程aにおいてイソインドリン塩酸塩を使用して合成した。LCMS:方法D、3.718分、MS: ES+ 264.57。
【0443】
実施例183
4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0444】
実施例99について記載された手順と同様の手順を使用して、工程aにおいて1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを使用して合成した。LCMS:方法D、4.058分、MS: ES+ 278.1。
【0445】
実施例101
4−(4−(ピリジン−3−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化84】
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【0446】
工程a
DCM(6ml)中の6−Boc−4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン(CAS番号1053657−15−0、Advanced ChemBlocksから入手可能)(0.300g、1.173mmol)の溶液に、室温でTFA(1.5ml)を加えた。得られた反応混合液を室温で4時間撹拌した。得られた反応混合液から減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をジエチルエーテル(2×5ml)と共に溶媒を留去し、真空下で乾燥して、4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジンTFA塩(0.330g、定量的)を得た。LCMS:方法I、2.211分、MS: ES+ 155.90。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。
【0447】
工程b
THF(10ml)中の4−クロロ−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジンTFA塩(0.330g、1.226mmol)の溶液に、K
2CO
3(0.680g、4.927mmol)を室温で加えた。臭化シアン(0.160g、1.510mmol)を室温で反応混合液に加えた。得られた反応混合液を室温で30分間撹拌した。得られた反応混合液を水(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×25ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水溶液(25ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、4−クロロ−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル(0.180g、0.001mmol)を得た。LCMS:方法A、1.579分、MS: ES+ 180.80;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.01 (s, 1 H), 4.91 (s, 4 H)。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。
【0448】
工程c
MeCN(2ml)中の4−クロロ−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル(0.050g、0.277mmol)の溶液に、TEA(0.2ml、1.437mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で5分間撹拌した。3−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピリジン二塩酸塩(CAS番号310880−81−0、Chembridgeから入手可能)(0.049g、0.197mmol)を加えた。反応混合液を室温で16時間撹拌した。反応混合液を水(10ml)に注ぎ、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水溶液(25ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中40〜50%EtOAc)により精製して、4−(4−(ピリジン−3−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル(0.025g、0.077mmol)を得た。LCMS:方法D、3.981分、MS: ES+ 322.96;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.44 (s, 1 H), 8.33 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 8.18 (dd, J=4.8, 1.2 Hz, 1 H), 7.46 - 7.48 (m, 1 H), 7.32 - 7.35 (m, 1 H), 4.99 (s, 2 H), 4.77 - 4.80 (m, 1 H), 4.59 (s, 2 H), 3.94 - 3.97 (m, 2 H), 3.47 - 3.51 (m, 2 H), 2.01 -2.04 (m, 2 H), 1.61 - 1.69 (m, 2 H)。
【0449】
表9の化合物は、実施例101と同様の方法で調製した。
【化85】
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【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【0450】
スキームK
【化86】
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【0451】
試薬及び条件:a)Na
2CO
3、PdCl
2(dppf)、ArB(OH)
2、1,4−ジオキサン、水;b)アンモニア、100psi、THF;c)(RCO)
2O、DMAP、TEA;d)RCONH
2、キサントホス、Pd
2(dba)
3、K
2CO
3、1,4−ジオキサン;e)TFA、DCM;f)BrCN、K
2CO
3、THF。
【0452】
実施例104
N−(6−シアノ−4−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)アセトアミド
(スキームKに従って調製した)
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
工程a
1,4−ジオキサン(13.5ml)中の2,4−ジクロロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチル(CAS番号903129−71−5、Advance chem blockから入手可能)(0.4g、1.378mmol)及びフェニルボロン酸(0.17g、1.378mmol)の溶液を、室温で調製した。水(1.5ml)中のNa
2CO
3(0.29g、2.757mmol)の溶液を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を窒素を用いて室温で15分間脱気した。PdCl
2(dppf)(0.10g、0.137mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を90℃で2時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(30ml)に注ぎ、DCM(3×30ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中10%EtOAc)により精製して、2−クロロ−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.35g、1.057mmol)を得た。LCMS:方法A、2.767分、MS: ES+ 332.59;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.91 - 7.97 (m, 2H), 7.59 - 7.63 (m, 3H), 4.91 (s, 2H), 4.64 (d, J=8 Hz, 2H), 1.47 (s, 9H)。
【0454】
工程b
オートクレーブ中のTHF(20ml)中の2−クロロ−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.35g、1.057mmol)の溶液を、アンモニアガスで−78℃で5分間パージした。反応混合液を密閉し、100psiのアンモニアガス圧を加え、反応混合液を50℃で15時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、注意深く圧力を解放した。得られた反応混合液を減圧下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(n−ヘキサン中20〜40%EtOAc)により精製して、2−アミノ−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.091g、0.292mmol)を得た。LCMS:方法A、2.168分、MS: ES+ 313.58。
【0455】
工程c
Ac
2O(2ml)中の2−アミノ−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.08g、0.256mmol)の溶液に、室温でTEA(0.05g、0.512mmol)及びDMAP(0.015g、0.128mmol)を加えた。反応混合液を70℃で1時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、冷水(30ml)で希釈した。得られた混合液のpHを、連続的に撹拌しながら、固体Na
2CO
3をゆっくりと添加して9に調整した。得られた混合液をEtOAc(2×30ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中72%EtOAc)により精製して、2−アセトアミド−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.07g、0.197mmol)を得た。LCMS:方法A、2.218分、MS: ES+ 355.65;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.67 (d, J=6 Hz, 1H), 7.93 - 7.99 (m, 2H), 7.57 - 7.59 (m, 3H), 4.86 (s, 2H), 4.56 (d, J=8.4 Hz, 2H), 2.24 (s, 3H), 1.47 (s, 9H)。
【0456】
工程e、f
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法D、3.322分、MS: ES+ 280.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.72 (s, 1H), 7.95 - 7.97 (m, 2H), 7.56 - 7.60 (m, 3H), 5.13 (s, 2H), 4.78 (s, 2H), 2.24 (s, 3H)。
【0457】
実施例187
N−(6−シアノ−4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)アセトアミド
【化88】
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【0458】
実施例104について記載された手順と同様の手順を使用して、工程aにおいて(4−フルオロフェニル)ボロン酸(CAS番号1765−93−1)を使用して、合成した。LCMS:方法I、2.36分、MS: ES+ 298。
【0459】
実施例105
N−(6−シアノ−4−(3−シアノフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)アセトアミド
(スキームKの工程a、d、e、fに従って調製した)
【化89】
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【0460】
工程a
実施例104の工程aに記載のように行った。
【0461】
工程d
1,4−ジオキサン(5ml)中の2−クロロ−4−(3−シアノフェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.350g、0.983mmol)の溶液に、室温でアセトアミド(0.069g、1.169mmol)を加えた。K
2CO
3(0.271g、1.963mmol)を室温で反応混合液に加えた。得られた反応混合液を15分間脱気した。キサントホス(0.056g、0.096mmol)を室温で反応混合液に加えた。Pd
2(dba)
3(0.089g、0.098mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を100℃で1時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、氷冷水(50ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×40ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中55%EtOAc)により精製して、2−アセトアミド−4−(3−シアノフェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.300g、0.791mmol)を得た。LCMS:方法A、2.036分、MS: ES+ 380.44;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.76 (d, J=5.6 Hz, 1 H), 8.38 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 8.23 (dd, J=8.0, 3.6 Hz, 1 H), 8.05 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.90 - 7.83 (m, 1 H), 4.91 (s, 2 H), 4.58 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 2.22 (s, 3 H), 2.47 (s, 9 H)。
【0462】
工程e、f
実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して行った。LCMS:方法D、3.261分、MS: ES+ 305.00;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.82 (s, 1 H), 8.36 (s, 1 H), 8.24 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 8.06 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.79 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 5.18 (s, 2 H), 4.81 (s, 2 H), 2.22 (s, 3 H)。
【0463】
表10の化合物は、実施例105について記載された手順と同様の手順を使用して合成した。
【化90】
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【表33】
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【0464】
スキームL
【化91】
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【0465】
試薬及び条件:a)ArB(OH)
2、Na
2CO
3、PdCl
2(dppf)、1,4−ジオキサン、水;又はK
2CO
3、Pd(PPh
3)
4、1,4−ジオキサン、水;b)R
1R
2NH、THF、又はR
1R
2NH、DIPEA、IPA;c)TFA、DCM、又はHCl/EtOAc;d)BrCN、K
2CO
3、又はBrCN,NaHCO
3、EtOH。
【0466】
実施例110
2−(((1R,4R)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)−4−フェニル−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(7H)−カルボニトリル
(スキームLに従って調製した)
【化92】
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【0467】
工程a
1,4−ジオキサン(250ml)及び水(50ml)中の2,4−ジクロロ−5,7−ジヒドロピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(20g、68.9mmol)、フェニルボロン酸(8.40g、68.9mmol)、K
2CO
3(28.58g、206.8mmol)、及びPd(PPh
3)
4(7.97g、6.89mmol)の混合液を脱気し、N
2で3回パージし、次に混合液を、N
2雰囲気下で105℃で16時間撹拌した。反応混合液を減圧下で濃縮して、1,4−ジオキサンを除去した。残留物を水(400ml)で希釈し、DCM(300ml×3)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(600ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して残留物を得た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=14/1〜12/1)により精製した。2−クロロ−4−フェニル−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチル(14g、純度80%)を無色の油として得て、これを次の工程で直接使用した。
【0468】
工程b
IPA(1ml)中の2−クロロ−4−フェニル−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチル(0.2mmol)及び(1R,4R)−4−アミノシクロヘキサノール(0.6mmol)の溶液に、DIPEA(0.6mmol)を加えた。反応混合液を100℃で16時間撹拌した。得られた混合液を減圧下で濃縮した。残留物を分取TLC(PE/EtOAc=1:2)により精製して、2−(((1R,4R)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)−4−フェニル−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチルを得た。MS: ES+ 411.5。
【0469】
工程c
EtOAc(1ml)中の2−(((1R,4R)−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)−4−フェニル−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチルの溶液に、HCl/EtOAc(4M、1ml)を加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた混合液を減圧下で濃縮した。残留物(1R,4R)−4−((4−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)シクロヘキサノールを得て、これをさらに精製することなく次の工程で直接使用した、MS: ES+ 311.3。
【0470】
工程d
EtOH(2ml)中の(1R,4R)−4−((4−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)シクロヘキサノールの溶液に、臭化シアン(0.2mmol)及びNaHCO
3(0.6mmol)を加えた。反応混合液を室温で16時間撹拌した。得られた混合液を減圧下で濃縮した。粗製物を分取逆相HPLC(A:水中0.078%CH
3COONH
4、B:MeCN)により精製して、(49.4mg、0.146mmol)を得た。LCMS:方法G、2.786分、MS: ES+ 336.1。
【0471】
スキームLに従い、実施例110と同様の方法で表11の化合物を調製した。
【化93】
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【表34-1】
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【表34-2】
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【0472】
表11aの化合物は、スキームLに従って、実施例110と同様の方法で工程bにおいて4−メチル−2−モルホリンメタンアミンを使用して調製した。
【化94】
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【表35】
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【0473】
実施例123
2−(6−シアノ−2−(エチルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ベンズアミド
【化95】
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【0474】
実施例110について記載された手順と同様の手順を使用して、工程aにおいて2−(アミノカルボニル)フェニルボロン酸(CAS番号380430−54−6)及び工程bにおいてエチルアミン(THF中2M)を使用して、合成した。LCMS:方法A、1.592分、MS: ES+ 309.39。
【0475】
実施例124
2−(((4−メチルモルホリン−2−イル)メチル)アミノ)−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
(スキームLに従って調製した)
【化96】
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【0476】
工程a
THF(10ml)中の2−クロロ−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(実施例104の工程aに記載)(0.3g、0.906mml)の溶液に、(4−メチルモルホリン−2−イル)メタンアミン(CAS番号141814−57−5、Enamineから入手可能)(0.16g、1.177mmol)を室温で加えた。反応混合液を100℃で15時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×25ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中7%MeOH)により精製して、2−(((4−メチルモルホリン−2−イル)メチル)アミノ)−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.29g、0.698mmol)を得た。LCMS:方法A、1.890分、MS: ES+ 426.67;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.83 - 7.92 (m, 2H),7.52 - 7.55 (m, 3H), 7.27 - 7.30 (m, 1H), 4.71 (s, 2H), 4.40 (d, J=10.8 Hz, 2H), 3.77 (d, J=11.2 Hz, 1H), 3.65 - 3.66 (m, 1H), 3.41 - 3.50 (m, 3H), 2.74 (d, J=11.2 HZ, 1H), 2.51 - 2.57 (m, 1H), 2.15 (s, 3H), 1.93 - 1.99 (m, 1H), 1.74 (t, J=10 Hz, 1H), 1.46 (s, 9H)。
【0477】
工程b、c
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して上記中間体から合成した。LCMS:方法D、3.764分、MS: ES+ 352.10。
【0478】
表12の化合物を、スキームLに従って、実施例124について記載された手順と同様の手順を使用して合成した。
【化97】
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【表36】
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【0479】
実施例128
N−(6−シアノ−4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)アセトアミド
【化98】
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【0480】
工程a
MeCN(20ml)中の2,4−ジクロロ−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS番号903129−71−5、Advanced Chem-blocksから入手可能)(2.000g、6.896mmol)の溶液に、0℃で1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(CAS番号91−21−4、Alfa Aesarから入手可能)(0.917g、6.895mmol)を加えた。TEA(2.94ml、21.25mmol)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた反応混合液を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(4×20ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20%EtOAc)により精製して、2−クロロ−4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(2.300g、5.96mmol)を得た。LCMS:方法A、2.674分、MS: ES+ 387.54;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.21 - 7.28 (m, 4 H), 4.82 - 4.86 (m, 4 H), 4.36 - 4.38 (m,2 H), 3.82 - 3.87 (m, 2 H), 2.92 - 2.95 (m, 2 H), 1.46 - 1.47 (m, 9 H)。
【0481】
工程b〜d
これらは、実施例105の工程d〜fについて記載された手順と同様の手順を使用して行った。LCMS:方法E、3.315分、ES+ 335.17。
【0482】
実施例129
N−(6−シアノ−4−フェニル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)−5−オキソピロリジン−3−カルボキサミド
【化99】
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【0483】
工程a
DCM(5ml)中の2−アミノ−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(実施例104の工程a及びbと同様にして調製、0.05g、0.160mmol)及び5−オキソピロリジン−3−カルボン酸(CAS番号7268−43−1、Enamineから入手可能)(0.022g、0.176mmol)の溶液に、ピリジン(0.14g、1.762mmol)を0℃で加えた。オキシ塩化リン(0.24g、1.602mmol)を0℃で反応混合液に加えた。得られた反応混合液を0℃で30分間撹拌した。得られた反応混合液を水(20ml)に注ぎ、得られた混合液のpHを、固体Na
2CO
3をゆっくりと添加することによって、ほぼ7に調整した。得られた混合液をEtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機相を集め、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)により精製して、2−(5−オキソピロリジン−3−カルボキサミド)−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.095g、0.224mmol)を得た。LCMS:方法A、2.009分、MS: ES+ 424.7。
【0484】
工程b、c
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法E、2.993分、MS: ES+ 349.52。
【0485】
スキームM
【化100】
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【0486】
試薬及び条件:a)R
1R
2NH、TEA、MeCN、b)ArB(OH)
2、Na
2CO
3、PdCl
2(dppf)、1,4−ジオキサン、水;c)TFA、DCM;d)BrCN、K
2CO
3、THF。
【0487】
実施例130
2−(4−メトキシフェニル)−4−(ピロリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化101】
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【0488】
工程a
MeCN(15ml)中の2,4−ジクロロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6(7H)−カルボン酸tert−ブチル(CAS番号903129−71−5、Advance chem blockから入手可能)(0.5g、1.723mmol)の溶液に、0℃でTEA(0.36ml、2.58mmol)を加えた。ピロリジン(0.11g、1.55mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で1.5時間撹拌した。反応混合液を減圧下で濃縮し、水(70ml)に注いだ。残留物をEtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(30ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−クロロ−4−(ピロリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.6g、1.851mmol)を得た。LCMS:方法A、2.346分、MS: ES+ 325.59。
【0489】
工程b
1,4−ジオキサン:水(9:1、10ml)中の2−クロロ−4−(ピロリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.100g、0.308mmol)の溶液に、4−メトキシフェニルボロン酸(0.056g、0.368mmol)を室温で加えた。炭酸ナトリウム(0.065g、0.613mmol)を室温で反応混合液に加えた。得られた反応混合液を15分間脱気した。Pd(PPh
3)
4(0.035g、0.026mmol)を室温で反応混合液に加えた。得られた反応混合液を130℃で16時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(20ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×10ml)を使用して抽出した。合わせた有機相を食塩水溶液(2×10ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中25%EtOAc)により精製して、2−(4−メトキシフェニル)−4−(ピロリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.048g、0.121mmol)を得た。LCMS:方法A、2.446分、MS: ES+ 397.38。
【0490】
工程c、d
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法D、2.202分、MS: ES+ 322.00;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.31 - 8.35(m, 2 H), 6.95 - 6.98 (m, 2 H), 5.05 (t, J=2.8 Hz, 2 H), 4.66 (t, J=2.4 Hz, 2 H), 3.88 (s, 3 H), 3.71 - 3.75 (m, 4 H), 2.03 - 2.06 (m, 4 H)。
【0491】
表13の化合物は、実施例130について記載された手順と同様の手順を使用して合成した。
【化102】
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【表37】
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【0492】
表14の化合物は、実施例130について記載された手順と同様の手順を使用して、工程aにおいてピロリジンを使用して合成した。
【化103】
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【表38】
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【0493】
表15の化合物は、実施例130について記載された手順と同様の手順を使用して、工程aにおいて1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(CAS番号91−21−4)を使用して合成した。
【化104】
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【表39】
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【0494】
表16の化合物は、実施例130について記載された手順と同様の手順を使用して、工程aにおいて2−ピロリジンカルボキサミド塩酸塩(CAS番号115630−49−4)を使用して合成した。
【化105】
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【表40】
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【0495】
実施例145
4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化106】
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【0496】
工程a
MeCN(20ml)中の2,4−ジクロロ−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(CAS番号903129−71−5、Advanced Chem-blocksから入手可能)の溶液に、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(CAS番号91−21−4、Alfa Aesarから入手可能)(0.917g、6.895mmol)及びTEA(2.94ml、21.25mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた反応混合液を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(4×20ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20%EtOAc)により精製して、2−クロロ−4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(2.300g、5.958mmol)を得た。LCMS:方法A、2.674分、MS: ES+ 387.54;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.21 - 7.28 (m, 4 H), 4.82 - 4.86 (m, 4 H), 4.36 - 4.38 (m,2 H), 3.82 - 3.87 (m, 2 H), 2.92 - 2.95 (m, 2 H), 1.46 - 1.47 (m, 9 H)。
【0497】
工程b
マイクロ波管中で調製したDMF:水(9:1、5ml)中の2−クロロ−4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.300g、0.777mmol)の溶液に、ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステル(CAS番号269410−08−4;0.176g、0.926mmol)及びNa
2CO
3(0.164g、1.547mmol)を室温で加えた。得られた反応混合液を15分間脱気した後、PdCl
2(dppf)DCM錯体(0.063g、0.077mmol)を加えた。反応混合液を密閉し、マイクロ波中140℃で40分間加熱した。反応混合液を室温まで冷却した。得られた反応混合液を水(20ml)に注ぎ、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水溶液(10ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中8%MeOH)により精製して、4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.182g、0.434mmol)を得た。LCMS:方法A、2.220分、MS: ES+ 419.38;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.07 (s, 1 H), 8.32 (s, 1 H), 8.04 (s, 1 H), 7.19 - 7.24 (m, 4 H), 4.93 (s, 2 H), 4.85 (s, 2 H), 4.38 - 4.41 (m, 2 H), 3.90 - 3.94 (m, 2 H), 2.93 - 2.96 (m, 2 H), 1.47 - 1.49 (m, 9 H)。
【0498】
工程c
DCM(10ml)中の4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.122g、0.291mmol)の溶液に、0℃でTFA(1.0ml)を加えた。得られた反応混合液を0℃で0.5時間、次に室温で1時間撹拌した。得られた反応混合液から減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をn−ペンタン(2×2ml)、ジエチルエーテル(2×2ml)で粉砕し、真空下で乾燥して、2−(2−(1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンTFA塩(0.125g、定量的)を得た。LCMS:方法A、1.680分、MS: ES+ 319.18。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。
【0499】
工程d
THF(2ml)中の2−(2−(1H−ピラゾール−4−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−テトラヒドロイソキノリンTFA塩(0.125g、0.300mmol)の溶液に、0℃でK
2CO
3(0.083g、0.601mmol)を加えた。臭化シアン(0.035g、0.331mmol)を0℃で反応混合液に加えた。得られた反応混合液を0℃で0.5時間撹拌した。得られた反応混合液を水(20ml)に注ぎ、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水溶液(20ml)で洗浄した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物を分取TLC(DCM中5%MeOH)により精製して、標題化合物(0.021g、0.061mmol)を得た。LCMS:方法A、1.989分、MS: ES+ 344.13;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.12 (s, 1 H), 8.33 (s, 1 H), 8.06 (s, 1 H), 7.33 (d, J= 5.6 Hz, 1 H), 7.20 - 7.24 (m, 3 H), 5.11 (s, 2 H), 4.90 (s, 2 H), 4.62 (s, 2 H), 3.90 (t, J= 6 Hz, 2 H) 2.93 (t, J= 5.6 Hz, 2 H)。
【0500】
実施例146
4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化107】
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【0501】
工程a、b
実施例145の工程a、bに記載のように行った。
【0502】
工程c
DMF(2ml)中の4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−2−(1H−ピラゾール−4−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.100g、0.238mmol)の溶液に、室温でK
2CO
3(0.131g、0.949mmol)を加えた。反応混合液を室温で15分間撹拌した後、1−ブロモ−2−メトキシエタン(CAS番号6482−24−2;0.066g、0.474mmol)を加えた。反応混合液を80℃で16時間加熱した。得られた反応混合液を水(20ml)に注ぎ、EtOAc(2×10ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水溶液(10ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製して、4−(3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−イル)−2−(1−(2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチルエチル(0.058g、0.121mmol)を得た。LCMS:方法A、2.444分、MS: ES+ 477.23。
【0503】
工程d、e
標題化合物を、実施例145の工程c及びdについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法A、2.131分、MS: ES+ 402.23;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.32 (s, 1 H), 8.01 (s, 1 H), 7.32 (d, J= 5.6 Hz, 1 H), 7.20 - 7.23 (m, 3 H), 5.11 (s, 2 H), 4.89 (s, 2 H), 4.61 (s, 2 H), 4.31 (t, J= 5.6 Hz, 2 H), 3.90 (t, J= 5.6 Hz, 2 H), 3.72 (t, J= 5.2 Hz, 2 H), 3.24 (s, 3 H), 2.93 (t, J= 6 Hz, 2 H)。
【0504】
実施例147
4−(5,8−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(6H)−イル)−2−(5−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化108】
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【0505】
実施例130について記載された手順と同様の手順を使用して、5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン塩酸塩(CAS番号1338707−67−7)及び(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ボロン酸ピナコールエステル(CAS番号936250−20−3)を使用して、合成した。LCMS:方法A、1.656分、MS: ES+ 359.28。
【0506】
実施例148
N−(6−シアノ−4−(ピロリジン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)アセトアミド
【化109】
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【0507】
工程a
2,4−ジメチルベンジルアミン(2ml)中の2−クロロ−4−(ピロリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(実施例130の工程aに記載のように調製した)(0.2g、0.616mmol)、K
2CO
3(0.17g、1.233mmol)、及びDMAP(0.15g、1.233mmol)の懸濁液を、130℃で2時間、マイクロ波で加熱した。得られた混合液を室温まで冷却し、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。得られた反応混合液を10%クエン酸溶液(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×40ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(30ml)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中4%MeOH)により精製した。得られた物質をジエチルエーテル(5ml)次にn−ペンタン(10ml)で粉砕し、充分乾燥して、標題化合物2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−4−(ピロリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.35g、0.768mmol)を得た。LCMS:方法A、2.190分、MS: ES+ 456.95;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.65 (br s, 1H), 7.12 (d, J=6.8 Hz, 1H), 6.54 (d, J=2 Hz, 1H), 6.47 (dd, J=2 Hz, 8.4 Hz, 1H), 4.67 (s, 2H), 4.38 (s, 2H), 4.32 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.73 (s, 3H), 3.51 (s, 4H), 1.87 (s, 4H), 1.44 (s, 9H)。
【0508】
工程b
2−((2,4−ジメトキシベンジル)アミノ)−4−(ピロリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.19g、0.417mmol)にTFA(1ml)を0℃で加えた。得られた反応混合液を室温で30分間撹拌した。得られた反応混合液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をDCM(2×10ml)で共沸蒸留し、ジエチルエーテル(2×7ml)で粉砕して、4−(ピロリジン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−アミンTFA塩(0.17g、0.392mmol)を得た。LCMS:方法D、2.564分、MS: ES+ 206.07。
【0509】
工程c
DCM(5ml)中の4−(ピロリジン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−アミンTFA塩(0.18g、0.415mmol)の溶液に、0℃でTEA(0.11ml、0.830mmol)を加えた。得られた反応混合液を0℃で5分間撹拌した。Boc無水物(0.1g、0.456mmol)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で30分間撹拌した。得られた反応混合液を、同じ方法により0.07gのスケールで調製した別のバッチと合わせた。得られた反応混合液を水(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル(5ml)で粉砕し、真空下で乾燥して、2−アミノ−4−(ピロリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.14g、0.458mmol)を得た。LCMS:方法A、1.772分、MS: ES+ 306.68;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.87 (br s, 2H), 4.68 (s, 2H), 4.28 (d, J=8.8 Hz, 2H), 3.74 (s, 4H), 1.91 (s, 4H), 1.47 (s, 9H)。
【0510】
工程d
Ac
2O(1ml)中の2−アミノ−4−(ピロリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.13g、0.425mmol)の溶液に、DMAP(0.0025g、0.021mmol)及びTEA(0.12ml、0.850mmol)を0℃で加えた。反応混合液を50℃で2時間加熱した。得られた反応混合液を水(20ml)に注ぎ、固体Na
2CO
3の添加により塩基性化した。得られた塩基性混合液をEtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(30ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中3.6%MeOH)により精製した。得られた物質をジエチルエーテル(3ml)で粉砕し、充分充分乾燥して、2−アセトアミド−4−(ピロリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.06g、0.172mmol)を得た。LCMS:方法A、1.681分、MS: ES+ 348.45。
【0511】
工程e
DCM(3ml)中の2−アセトアミド−4−(ピロリジン−1−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.06g、0.172mmol)の溶液に、0℃でTFA(0.6ml)を加えた。反応混合液を40℃で3時間加熱した。得られた反応混合液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をDCM(2×10ml)で共沸蒸留し、最後に高真空下で乾燥して、N−(4−(ピロリジン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)アセトアミドTFA塩(0.06g、0.165mmol)を加えた。MS: ES+ 248.27。
【0512】
工程f
THF(3ml)中のN−(4−(ピロリジン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル)アセトアミドTFA塩(0.06g、0.165mmol)の溶液に、0℃でK
2CO
3(0.09g、0.663mmol)を加えた。反応混合液を5分間撹拌した。臭化シアン(0.021g、0.199mmol)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた反応混合液を水(20ml)に注ぎ、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中4%MeOH)により精製した。得られた物質をジエチルエーテル(2ml)で粉砕し、充分乾燥して、標題化合物(0.012g、0.044mmol)を得た。LCMS:方法D、2.930分、MS: ES+ 273.01;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.96 (s, 1H), 5.01 (s, 2H), 4.51 (s, 2H), 3.57 (s, 4H), 2.24 (s, 3H), 1.87 (s, 4H)。
【0513】
表17の化合物は、実施例105について記載された手順と同様の手順を使用して、工程dを省略して、合成した。
【化110】
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【表41】
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【0514】
実施例151
4−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化111】
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【0515】
工程a
EtOH(150ml)中の3−シアノ−4−オキソピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(CAS番号175463−32−8;10.0g、47.59mmol)の溶液に、蟻酸アンモニウム(4.42g、71.29mmol)を室温で加えた。反応混合液を70℃で16時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(3×150ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(100ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を溶媒n−ヘキサンを使用して粉砕することにより精製して、3−アミノ−4−シアノ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチル(9.0g、43.06mmol)を得た。LCMS:方法E、3.464分、MS: ES- 208.3。
【0516】
工程b
1−ブタノール(15ml)中の3−アミノ−4−シアノ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボン酸tert−ブチル(1.3g、7.17mmol)の溶液に、アセトアミドHCl(5.00g、52.88mmol)を室温で加えた。反応混合液を100℃で96時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残留物を水(40ml)に注ぎ、EtOAc(3×40ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィー(DCM中6%MeOH)により精製して、4−アミノ−2−メチル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(1.30g、5.20mmol)を加えた。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。
【0517】
工程c
MeCN(20ml)中の4−アミノ−2−メチル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(1.3g、5.20mmol)の溶液に、臭化銅(II)(2.32g、10.4mmol)を0℃で加え、15分間撹拌した。反応混合液に0℃で亜硝酸tert−ブチル(0.804g、7.8mmol)を加えた。反応混合液を室温で16時間撹拌した。得られた反応混合液を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)により精製して、4−ブロモ−2−メチル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.088g、0.28mmol)を得た。LCMS:方法A、2.146分、MS: ES+ 314, 316。
【0518】
工程d
トルエン:EtOH(9:1、20ml)中の4−ブロモ−2−メチル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.08g、0.254mmol)中の溶液に、4−フルオロフェニルボロン酸(0.042g、0.305mmol)及びK
2CO
3(0.087g、0.636mmol)を室温で加えた。反応混合液を15分間脱気した。Pd(PPh
3)
4(0.029g、0.025mmol)を反応混合液に加え、110℃で2時間撹拌した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(50ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗物質を得た。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(n−ヘキサン中の20%EtOAc)により精製して、4−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(1.67g、6.34mmol)を加えた。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。
【0519】
工程e、f
実施例97の工程e及びfについて記載された手順と同様の手順を使用して、標題化合物を合成した。LCMS:方法E、3.662分、MS: ES+ 255.28,
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.00-8.036 (m, 2 H), 7.383-7.427 (m, 2 H), 5.164 (s, 2 H), 4.815 (s, 2 H), 2.69 (s, 3H)。
【0520】
実施例152
2−(((4−メチルモルホリン−2−イル)メチル)アミノ)−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル:鏡像異性体1
実施例153
2−(((4−メチルモルホリン−2−イル)メチル)アミノ)−4−フェニル−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル:鏡像異性体2
【化112】
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【0521】
実施例124を、キラルHPLCによるさらなる鏡像異性体分離に付した;移動相:(A)ヘキサン中0.3%ジエチルアミン、(B)IPA中の0.3%ジエチルアミン、カラム:CHIRALPAK AD-H 250x21.0mm、5μm、カラム流速は15.0ml/分であり、両方の鏡像異性体が得られた。絶対立体構造は決定されなかった。
【0522】
実施例152:LCMS:方法D、3.769分、MS: ES+ 351.11;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.82 - 7.91 (m, 2H), 7.52 - 7.57 (m, 3H), 7.41 (br s, 1H), 4.96 (s, 2H), 4.62 (s, 2H), 3.78 (d, J=10.4 Hz, 1H), 3.61 - 3.69 (m, 1H), 3.38 - 3.50 (m, 3H), 2.75 (d, J=10.8 Hz, 1H), 2.51 - 2.60 (m, 1H), 2.17 (s, 3H), 1.94 - 2.06 (m, 1H), 1.72 - 1.81 (m, 1H)。
【0523】
実施例153:LCMS:方法D、3.761分、MS: ES+ 351.11;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.82 - 7.91 (m, 2H), 7.52 - 7.57 (m, 3H), 7.41 (br s, 1H), 4.96 (s, 2H), 4.62 (s, 2H), 3.78 (d, J=10.4 Hz, 1H), 3.61 - 3.69 (m, 1H), 3.38 - 3.50 (m, 3H), 2.74 (d, J=10.8 Hz, 1H), 2.51 - 2.60 (m, 1H), 2.16 (s, 3H), 1.94 - 2.06 (m, 1H), 1.72 - 1.81 (m, 1H)。
【0524】
スキームN
【化113】
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【0525】
試薬及び条件:a)R
1R
2NH、TEA、MeCN;b)R
3R
4NH THF;c)TFA、DCM;d)BrCN、K
2CO
3、THF。
【0526】
表18の化合物は、スキームNに従って調製した。工程aは、実施例145の工程aと同様の方法により実施し、工程b〜dは、実施例124の工程a〜cと同様の方法により行った。
【化114】
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【表42-1】
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【表42-2】
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【0527】
表19中の化合物は、スキームNに従って調製した。工程aは、実施例145の工程aと同様の方法により実施し、工程b〜dは、実施例124の工程a〜cと同様の方法によって、工程aで4−フェノキシピペリジンを使用して行った。
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
表20の化合物は、スキームLに従って、実施例110と同様の方法により、工程bにおいて2−エタノールアミンを使用して調製した。
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【表44】
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【0529】
実施例213
6−((ジメチルアミノ)メチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル
【化117】
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【0530】
工程a
1,4−ジオキサン(150ml)中の7−ブロモイソインドリン−5−カルボン酸メチルHCl塩(実施例98の工程eと同様にして調製、4.200g、14.35mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(5.600g、40.539mmol)を0℃で加えた。反応混合液にクロロ蟻酸ベンジル(3.60g、21.2mmol)を0℃で滴加した。反応混合液を室温で3時間撹拌した。得られた混合液から減圧下で溶媒を留去し、氷冷水(150ml)で希釈し、EtOAc(3×200ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル:ヘキサン(7:3,4x50ml)で粉砕し、得られた固体物質を高真空下で乾燥して、7−ブロモイソインドリン−2,5−ジカルボン酸2−ベンジル5−メチル(4.80g、12.31mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.753分、MS: ES+ 390.00; 392.00。
【0531】
工程b
THF(100ml)中の7−ブロモイソインドリン−2,5−ジカルボン酸2−ベンジル5−メチル(4.000g、10.28mmol)の撹拌溶液に、水素化リチウムアルミニウム(THF中1M)(24ml、24mmol)を−78℃で加えた。反応混合液を−78℃で4時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NH
4Cl溶液(100ml)でクエンチし、EtOAc(3×80ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をn−ヘキサン(2×15ml)を使用して粉砕し、高真空下で乾燥して、4−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)イソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(3.600g、9.972mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.205分、MS: ES+ 362.25; 364.25。
【0532】
工程c
DCM(60ml)中の4−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)イソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(3.600g、9.972mmol)の溶液に、デスマーチンペルヨージナン(5.500g、12.94mmol)を0℃で加えた。反応混合液を0℃〜10℃で60分間撹拌した。得られた混合液を飽和NaHCO
3溶液(150ml)に注ぎ、EtOAc(3×150ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中15%EtOAc)により精製して、4−ブロモ−6−ホルミル−イソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(3.150g、8.750mmol)を得た。LCMS:方法A、2.38分、MS: ES+ 360.13; 362.00。
【0533】
工程d
1,4−ジオキサン:水(9:1、50ml)中の4−ブロモ−6−ホルミルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(3.100g、8.635mmol)の撹拌溶液に、K
3PO
4(3.66g、17.26mmol)及びフェニルボロン酸(1.580g、12.95mmol)を室温で加えた。反応混合液をN
2ガスで15分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.630g、0.864mmol)を加えた。得られた反応混合液を75℃で6時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(100ml)に注ぎ、EtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中15%EtOAc)により精製して、標題化合物6−ホルミル−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(2.600g、7.262mmol)を得た。LCMS:方法A、2.54分、MS: ES+ 358.34。
【0534】
工程e
MeOH(10ml)中の6−ホルミル−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.200g、0.560mmol)の撹拌溶液に、ジメチルアミン(40%水溶液)(2ml、3.36mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。次に、反応混合液を0℃に冷却し、AcOH(0.4ml、5.60mmol)を加えた。反応混合液を0℃で5分間撹拌した。NaCNBH
3(0.065g、0.840mmol)を0℃で反応混合液に加えた。得られた反応混合液を0℃で2時間撹拌した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。反応混合液から減圧下で溶媒を留去し、飽和NaHCO
3(60ml)に注ぎ、EtOAc(3×60ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)により精製して、6−((ジメチルアミノ)メチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.4g、1.033mmol)を得た。LCMS:方法A、1.982分、MS: ES+ 387.51。
【0535】
工程f
AcOH(10ml)中の6−((ジメチルアミノ)メチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.400g、1.033mmol)の溶液に、10%乾燥Pd/C(0.2g)を室温で加えた。反応混合液を大気圧の水素ガスで4時間パージした。得られた反応混合液をセライトパッドを通して濾過し、AcOH(2×10ml)及びDCM(20ml)で洗浄した。合わせた濾液から高真空下で溶媒を留去し、ヘキサン:ジエチルエーテル(1:1、2x10ml)で粉砕した。得られた残留物を高真空下で乾燥し、N,N−ジメチル−1−(7−フェニルイソインドリン−5−イル)メタンアミン酢酸塩(0.300g)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法D、4.192分、MS: ES+ 253.10。
【0536】
工程gは、実施例1の工程eと同様の方法で行った。LCMS:方法D、4.683分、MS: ES+ 278.09;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.40 - 7.48 (m, 5 H), 7.26 (s, 2 H), 4.82 - 4.85 (m, 4 H), 3.45 (s, 2 H), 2.16 (s, 6 H)。
【0537】
実施例214
N−((2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化118】
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【0538】
工程a
MeOH(10ml)中の6−ホルミル−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(実施例213の工程dと同様にして調製、0.500g、1.400mmol)の撹拌溶液に、NH
2OH・HCl(0.485g、7.00mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。反応混合液から減圧下で溶媒を留去し、飽和NaHCO
3(70ml)に注ぎ、EtOAc(3×70ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。次に、得られた残留物をAcOH(5ml)に溶解し、0℃に冷却した。反応混合液に0℃で亜鉛粉末(0.448g、7.00mmol)を加えた。反応混合液を室温で40時間撹拌した。得られた混合液をセライトパッドを通して濾過し、AcOH(2×10ml)及びDCM(20ml)で洗浄した。合わせた濾液から高真空下で溶媒を留去し、ジエチルエーテル(2×15ml)で粉砕して、6−(アミノメチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.400g)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、1.925分、MS: ES+ 359.23。
【0539】
工程b
THF(10ml)中の6−(アミノメチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.400g、1.12mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.463g、3.356mmol)、続いて塩化アセチル(0.17ml、2.24mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。得られた混合液を水(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×40ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、6−(アセトアミドメチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.160g、0.400mmol)を得た。LCMS:方法A、2.236分、MS: ES+ 401.32。
【0540】
工程c及びdは、実施例213の工程f及びgと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.769分、MS: ES+ 291.99;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.39 (s, 1 H), 7.38 - 7.48 (m, 5 H), 7.20 - 7.25 (m, 2 H), 4.82 - 4.84 (m, 4 H), 4.30 - 4.31 (d, J= 6.0 Hz, 2 H), 1.87 (s, 3 H)。
【0541】
実施例215
6−(2−メトキシエチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル
【化119】
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【0542】
工程a
THF(30ml)中の塩化メトキシメチルトリフェニルホスホニウム(9.592g、27.98mmol)の溶液に、−78℃でNaHMDS(THF中1M)(28ml、28mmol)を滴加した。反応混合液を−78℃で45分間撹拌した。THF(20ml)中の6−ホルミル−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(実施例213の工程dと同様にして調製、2.5g、7.0mmol)の溶液を、−78℃で反応混合液に滴加した。得られた反応混合液を0℃で1時間撹拌した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。得られた混合液を水(250ml)でクエンチし、EtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(40ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中18%EtOAc)により精製して、6−(2−メトキシビニル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.750g、1.948mmol)を得た。LCMS:方法E、5.657+5.694分、MS: ES+ 386.31。
【0543】
工程b及びcは、実施例214の工程c及びdと同様の方法で行った。LCMS:方法D、4.960分、MS: ES+ 278.96;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.37 - 7.49 (m, 5 H), 7.19 (s, 1 H), 7.23 (s, 1 H), 4.80 - 4.83 (m, 4 H), 3.56 (t, J= 6.4 Hz, 2 H), 3.23 (s, 3 H), 2.87 (t, J= 6.0 Hz, 2 H)。
【0544】
実施例216
4−(4−シアノフェニル)−6−((メチルスルホニル)メチル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化120】
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【0545】
工程a
THF(30ml)中の中間体13(2.000g、5.633mmol)の撹拌溶液に、−78℃で水素化アルミニウムリチウム(THF中1M)(16.9ml、16.9mmol)を加えた。反応混合液を−78℃で4時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NH
4Cl溶液(50ml)でクエンチし、EtOAc(3×40ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をn−ヘキサン(2×15ml)で粉砕し、高真空下で乾燥して、4−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(1.700g、5.197mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.058分、MS: ES+ 272.29, 274.29 [M-56];
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.42 (s, 1 H), 7.25 - 7.28 (m, 1 H), 5.34 (t, J= 6.4 Hz, 1 H), 4.66 - 4.68 (d, J= 8.4 Hz, 2 H), 4.48 - 4.51 (m, 4 H), 1.46 (s, 9 H)。
【0546】
工程b
1,4−ジオキサン:水(9:1、10ml)中の4−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(1.000g、3.058mmol)の撹拌溶液に、K
3PO
4(1.29g、6.12mmol)及び4−シアノフェニルボロン酸(0.673g、4.59mmol)を室温で加えた。反応混合液をN
2ガスで30分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.220g、0.305mmol)を加えた。得られた反応混合液を80℃で8時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中30%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−(ヒドロキシメチル)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.850g、2.428mmol)を得た。LCMS:方法A、2.111分、MS: ES+ 336.38[M-15]。
【0547】
工程c
トルエン(10ml)中の4−(4−シアノフェニル)−6−(ヒドロキシメチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.300g、0.854mmol)の撹拌溶液に、PBr
3(0.341g、1.282mmol)を0℃で加えた。反応混合液を0℃で4時間撹拌した。次に、反応混合液から減圧下で溶媒を留去して、4−(6−(ブロモメチル)イソインドリン−4−イル)ベンゾニトリル臭化水素酸塩(0.255g、定量的)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、1.90分、MS: ES+ 313.00。
【0548】
工程d
THF(10ml)中の4−(6−(ブロモメチル)イソインドリン−4−イル)ベンゾニトリル臭化水素酸塩(0.250g、0.639mmol)の溶液に、K
2CO
3(0.176g、1.278mmol)を0℃で加えた。Boc無水物(0.557g、2.556mmol)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。得られた混合液を氷冷水(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−(ブロモメチル)−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.300g、0.726mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.625分、MS: ES+ 398.54 (M-15)。
【0549】
工程e
THF(10ml)中の6−(ブロモメチル)−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.300g、0.726mmol)の溶液に、ナトリウムチオメトキシド(0.076g、1.098mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で5時間撹拌した。得られた混合液を氷冷水(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−(4−シアノフェニル)−6−((メチルチオ)メチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.220g、0.579mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.66分、MS: ES+ 366.40 [M-15]。
【0550】
工程f
DCM(5ml)中の4−(4−シアノフェニル)−6−((メチルチオ)メチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.210g、0.552mmol)の溶液に、m−CPBA(0.190g、1.105mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。得られた混合液を飽和NaHCO
3(20ml)に注ぎ、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−(4−シアノフェニル)−6−((メチルスルホニル)メチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.125g、0.303mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.034分、MS: ES- 411.59。
【0551】
工程g及びhは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、5.149分、MS: ES- 336.00;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.97 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.71 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.47 (s, 1 H), 7.43 (s, 1 H), 4.92 (s, 2 H), 4.87 (s, 2 H), 4.59 (s, 2 H), 2.95 (s, 3 H)。
【0552】
実施例217
N−((2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化121】
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【0553】
工程a
中間体12を使用して、実施例214の工程bと同様の方法で行った。
【0554】
工程b及びcは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.528分、MS: ES+ 317.09;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.41 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 7.95 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.69 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.30 (s, 1 H), 7.26 (s, 1 H), 4.87 (s, 2 H), 4.82 (s, 2 H), 4.31 (d, J=6.0 Hz, 2 H), 1.86 (s, 3 H)。
【0555】
実施例218
N−((2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)−N−メチルアセトアミド
【化122】
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【0556】
工程a
DMF(5ml)中の6−(アセトアミドメチル)−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例217の工程aと同様の方法で調製、0.250g、0.639mmol)の溶液に、NaH(油中60%)(0.076g、1.917mmol)を0℃で加えた。反応混合液を0℃で30分間撹拌した。CH
3I(0.050ml、0.767mmol)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。反応混合液を冷水(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中22%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−((N−メチルアセトアミド)メチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.200g、0.493mmol)を得た。LCMS:方法A、2.039分、MS: ES+ 406.53。
【0557】
工程b及びcは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.757分、MS: ES+ 331.20;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.94 - 7.96 (m, 2 H), 7.69 - 7.73 (m, 2 H), 7.28 (s, 1 H), 7.25 (s, 1 H), 4.87 (s, 2 H), 4.82 (s, 2 H), 4.55 - 4.63 (m, 2 H), 2.81 - 2.94 (m, 3 H), 2.08 (s, 3 H)。
【0558】
実施例219
N−((2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
【化123】
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【0559】
工程a
THF(5ml)中のテトラヒドロピラン−4−イル−カルボン酸(CAS番号5337−03−1;0.071g、0.554mmol)の溶液に、DIPEA(0.150ml、0.916mmol)及びHATU(0.260g、0.687mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で30分間撹拌した。反応混合液に0℃で中間体12(0.160g、0.458mmol)を加えた。反応混合液を室温で6時間撹拌した。得られた混合液を水(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機相を集め、食塩水(20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中80%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド)メチル)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.100g、0.216mmol)を得た。LCMS:方法A、2.022分、MS: ES+ 406.58 [M-56]。
【0560】
工程b及びc
実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.602分、MS: ES+ 386.96;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.40 (t, J= 5.6Hz, 1 H), 7.96 (d, J= 8Hz, 2 H), 7.69 (d, J= 8.0 Hz, 2 H), 7.25 (s, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 4.83 - 4.87 (m, 4 H), 4.32 - 4.34 (d, J= 5.6 Hz, 2 H), 3.84 - 3.87 (m, 2 H), 3.26 - 3.30 (m, 2 H), 3.38 - 3.46 (m, 1 H), 1.56 - 1.62 (m, 4 H)。
【0561】
実施例220
N−((2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボキサミド1,1−ジオキシド
【化124】
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【0562】
これは、実施例219と同様の方法を使用して、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−カルボン酸1,1−ジオキシド(CAS番号64096−87−3)を使用して調製した。LCMS:方法D、3.350min、MS: ES+ 435.00;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.54 (t, J=6.4 Hz, 1 H), 7.95 (d, J=7.6 Hz, 2 H), 7.68 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.29 (s, 1 H), 7.25 (s, 1 H), 4.86 (s, 2 H), 4.82 (s, 2 H), 4.32 - 4.33 (m, 2 H), 3.07 - 3.15 (m, 4 H), 2.48 - 2.50 (m, 1 H), 2.00 - 2.07 (m, 4 H)。
【0563】
実施例221
N−((2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド
【化125】
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【0564】
実施例219と同様の方法を使用して、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(CAS番号5952−92−1)を使用して調製した。LCMS:方法D、3.34分、MS: ES+ 383.04;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.65 (t, J= 5.6 Hz, 1 H), 8.13 (s, 1 H), 7.94 (d, J= 8.0 Hz, 2 H), 7.85 (s, 1 H), 7.69 (d, J= 8.0 Hz, 2 H), 7.30 (s, 1 H), 7.35 (S, 1 H), 4.82 - 4.87 (m, 4 H), 4.47 (d, J= 5.6 Hz, 2 H), 3.84 (s, 3 H)。
【0565】
実施例222
N−((2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)メタンスルホンアミド
【化126】
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【0566】
工程a
THF(25ml)中の中間体12(0.150g、0.429mmol)の撹拌溶液に、0℃でK
2CO
3(0.177g、1.29mmol)を加えた。0℃で塩化メシル(0.059g、0.515mmol)を反応混合液に加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中30%EtOAc)により精製して、6−(アセトアミドメチル)−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.100g、0.234mmol)を得た。LCMS:方法A、2.103分、MS: ES- 426.00。
【0567】
工程b及びcは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法E、3.617分、MS: ES- 351.43;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.96 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.72 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.64 (t, J=6.4 Hz, 1 H), 7.40 (s, 1 H), 7.38 (s, 1 H), 4.89 (s, 2 H), 4.85 (s, 2 H), 4.24 (d, J=6.4 Hz, 2 H), 2.91 (s, 3 H)。
【0568】
実施例223
3−((2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)−1,1−ジメチル尿素
【化127】
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【0569】
工程a
THF(5ml)中の中間体12(0.160g、0.458mmol)の撹拌溶液に、0℃でK
2CO
3(0.189g、1.38mmol)を加えた。塩化ジメチルカルバモイル(0.058g、0.556mmol)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で6時間撹拌した。反応混合液を水(30ml)に注ぎ、EtOAc(2×30ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−((3,3−ジメチルウレイド)メチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.120g、0.285mmol)を得た。LCMS:方法A、2.412分、MS: ES+ 365.22 [M-56]。
【0570】
工程b及びcは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.610分、MS: ES+ 346.05;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.95 (d, J= 8.4 Hz, 2 H), 7.68 (d, J= 8.4 Hz, 2 H), 7.27 (s, 1H), 7.31 (s, 1 H), 6.92 (t, J= 6.0 Hz, 1H), 4.82 - 4.86 (m, 4 H), 4.28 (d, J= 5.6 Hz, 2 H), 2.80 (s, 6H)。
【0571】
実施例224
((2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)カルバミン酸イソプロピル
【化128】
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【0572】
工程a〜c
実施例223と同様の方法を使用して、工程aにおいてトルエン中のクロロ蟻酸イソプロピル(CAS番号108−23−6)溶液を使用して行った。LCMS:方法D、4.218分、MS: ES+ 361.13;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.95 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.70 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.65 (t, J=6.0 Hz, 1 H), 7.30 (s, 1 H), 7.26 (s, 1 H), 4.87 (s, 2 H), 4.83 (s, 2 H), 4.74 - 4.78 (m, 1 H), 4.24 (d, J=6.4 Hz, 2 H), 1.16 (d, J=6.4 Hz, 6 H)。
【0573】
実施例225
N−((2−シアノ−7−(2−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化129】
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【0574】
工程a
MeOH(30ml)中の中間体11(2.450g、7.515mmol)の撹拌溶液に、室温でNH
2OH・HCl(6.260g、90.2mmol)を加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。反応混合液から減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をAcOH(24.5ml)に溶解し、亜鉛粉末(3.430g、52.6mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で4時間撹拌した。反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(150ml)で希釈した。得られた混合液をEtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−(アミノメチル)−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(1.2g、3.680mmol)を得た。LCMS:方法A、1.521分、MS: ES+ 327.20, 329.20。
【0575】
工程b
THF(12ml)中の6−(アミノメチル)−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(1.200g、3.67mmol)の撹拌溶液に、0℃でK
2CO
3(1.510g、11.01mmol)を加えた。混合液に0℃で塩化アセチル(0.31ml、4.40mmol)を加えた。反応混合液を室温で16時間撹拌した。反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)により精製して、6−(アセトアミドメチル)−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.900g、2.445mmol)を得た。LCMS:方法A、1.872分、MS: ES+ 369.03, 371.04。
【0576】
工程c
1,4−ジオキサン:水(9:1、5ml)中の6−(アセトアミドメチル)−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.300g、0.813mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.223g、1.626mmol)及び2−シアノフェニルボロン酸(0.179g、1.219mmol)を室温で加えた。反応混合液を20分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.089g、0.081mmol)を加えた。得られた反応混合液を85℃で16時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(25ml)に注ぎ、EtOAc(3×25ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中70%EtOAc)により精製して、6−(アセトアミドメチル)−4−(2−シアノフェニル)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.110g、0.281mmol)を得た。LCMS:方法A、1.879分、MS: ES+ 409.80[M+18]。
【0577】
工程d及びeは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.426分、MS: ES+ 317.50;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, High temperature) δ ppm 8.46 - 8.41 (m, 1 H), 7.99 (d, J= 6.8 Hz, 1H), 7.81 - 7.77 (m, 1 H), 7.65 - 7.59 (m, 1 H), 7.40 - 7.18 (m, 3 H), 4.87 (s, 2 H), 4.74 - 4.68 (m, 2 H), 4.32 (d, J=6.0 Hz, 1 H), 4.24 (d, J=5.6 Hz, 1 H),1.87 (s, 3 H)。
【0578】
実施例226
N−((2−シアノ−7−(2,4−ジシアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)アセトアミド
【化130】
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【0579】
工程a
1,4−ジオキサン(10ml)中の6−(アセトアミドメチル)−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例225の工程bと同様にして調製、0.600g、1.626mmol)の撹拌溶液に、KOAc(0.313g、3.252mmol)及びビスピナコラトジボロン(0.495g、1.95mmol)を室温で加えた。反応混合液をN
2ガスで20分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.117g、0.162mmol)を加えた。得られた反応混合液を85℃で4時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、セライト床を通して濾過し、EtOAc(3×50ml)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をヘキサン(50ml)で粉砕し、高真空下で乾燥して、6−(アセトアミドメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.850g)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.132分、MS: ES+ 361.80 [M-56]。
【0580】
工程b
1,4−ジオキサン:水(9:1、4.4ml)中の6−(アセトアミドメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(1.000g、2.415mmol)の溶液に、室温でK
2CO
3(0.330g、2.40mmol)及び4−ブロモイソフタロニトリル(CAS番号22433−89−2;0.250g、1.208mmol)を加えた。反応混合液を20分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.080g、0.120mmol)を加えた。得られた反応混合液を85℃で4時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(100ml)に注ぎ、EtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中70%EtOAc)により精製して、6−(アセトアミドメチル)−4−(2,4−ジシアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.120g、0.288mmol)を得た。LCMS:方法A、1.853分、MS: ES+ 361.58 [M-56]。
【0581】
工程c及びdは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.234分、MS: ES+ 359.15;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.46 - 8.41 (m, 1 H), 7.99 (d, J= 6.8Hz, 1H), 7.81 - 7.77 (m, 1 H), 7.65 - 7.59 (m, 1 H), 7.40 - 7.18 (m, 3 H), 4.87 (s, 2 H), 4.74 - 4.68 (m, 2 H), 4.31 (d, J=6.0 Hz, 1 H), 4.24 (d, J=5.6 Hz, 1 H),1.87 (s, 3 H)。
【0582】
実施例227
1−((2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)−3−メチル尿素
【化131】
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【0583】
工程a
THF(10ml)中の中間体12(0.900g、2.58mmol)の撹拌溶液に、0℃でTEA(0.43ml、3.09mmol)及びCDI(0.627g、3.87mmol)を加えた。反応混合液を0℃で30分間撹拌した。反応混合液に0℃でメチルアミン(THF中2M)(3.86ml、7.72mmol)を加えた。反応混合液を室温で15時間撹拌した。得られた混合液を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中21%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−((3−メチルウレイド)−メチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.270g、4.70mmol)を得た。LCMS:方法A、1.908分、MS: ES+ 407.60;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.97 - 7.94 (m, 2 H), 7.69 (t, J= 7.6 Hz, 2 H), 7.28 - 7.22 (m, 2 H), 6.49 (t, J= 5.6 Hz, 1 H), 5.85 - 5.81 (m, 2 H), 4.62 (s, 4 H), 4.26 (d, J= 6.0 Hz, 2 H), 2.56 (d, J= 4.8 Hz, 3 H), 1.44 (d, J= 12.4 Hz, 9 H)。
【0584】
工程b及びcは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法A、1.567分、MS: ES+ 332.48;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.92 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.66 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.27 (s, 1 H), 7.24 (s, 1 H), 6.45 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 5.82 (d, J=4.4 Hz, 1 H), 4.84 (s, 2 H), 4.80 (s, 2 H), 4.23 (d, J=6.0 Hz, 2 H), 2.52 (d, J=4.8 Hz, 3 H)。
【0585】
実施例228
1−((2−シアノ−7−(2,4−ジシアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)−3−メチル尿素
【化132】
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【0586】
工程a
MeOH(10ml)中の中間体11(2.500g、7.668mmol)の撹拌溶液に、室温でNH
2OH・HCl(5.99g、92.0mmol)を加えた。反応混合液を室温で8時間撹拌した。反応混合液から減圧下で溶媒を留去し、水(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。次に、得られた残留物を室温でAcOH(35ml)に溶解した。反応混合液に亜鉛粉末(0.460g、7.19mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で24時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(150ml)で希釈し、EtOAc(3×200ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−(アミノメチル)−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(2.500g)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、1.527分、MS: ES+ 327.43, 329.43。
【0587】
工程b
THF(25ml)中の6−(アミノメチル)−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(2.500g、7.69mmol)の撹拌溶液に、TEA(1.28ml、9.23mmol)及びCDI(1.870g、11.538mmol)を0℃で加えた。反応混合液を0℃で30分間撹拌した。0℃でメチルアミン(THF中2M)(11.5ml、23mmol)を加えた。反応混合液を室温で15時間撹拌した。反応混合液を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中21%EtOAc)により精製して、4−ブロモ−6−((3−メチルウレイド)メチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(1.80g、4.70mmol)を得た。LCMS:方法A、1.923分、MS: ES+ 328.33, 330.33 [M-56];
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.35 (s, 1 H), 7.19 (d, J= 8.0 Hz, 1 H), 6.46 (t, J= 6.0 Hz, 1 H), 5.86 - 5.85 (m, 1 H), 4.66 (d, J= 8.8 Hz, 2 H), 4.66 (d, J= 8.8 Hz, 2 H), 4.49 (d, J= 8.8 Hz, 2 H), 4.19 (d, J= 10.4 Hz, 2 H), 1.46 (s, 9 H)。
【0588】
工程c〜fは、実施例226の工程a〜dと同様の方法で行った。LCMS:方法D、2.790分、MS: ES+ 357.10;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.64 (d, J= 1.2 Hz, 1 H), 8.27 - 8.24 (m, 1 H), 7.82 (d, J= 8.4 Hz, 1 H), 7.35 (s, 1 H), 7.28 (s, 1 H), 6.50 (t, J= 6.0 Hz 1 H), 5.87 (d, J= 4.4 Hz, 1 H), 4.87 (s, 2 H), 4.69 (s, 2 H), 4.27 (d, J= 6 Hz, 2 H), 2.55 (d, J= 4.8 Hz, 3 H)。
【0589】
実施例229
1−((2−シアノ−7−(2−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メチル)−3−メチル尿素
【化133】
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【0590】
実施例228について記載された手順と同様の手順を使用して、2−ブロモベンゾニトリル(CAS番号2042−37−7)を使用して、標題化合物を合成した。LCMS:方法V、25.215分、 MS: ES+ 332.02;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.98 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.79 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 7.64 - 7.58 (m, 2 H), 7.30 (s, 1 H), 7.23 (s, 1 H), 6.48 (t, J=6.0 Hz, 1 H), 5.84 - 5.83 (m, 1 H), 4.87 (s, 2 H), 4.67 (s, 2 H), 4.28 (d, J=6.0 Hz, 2 H), 2.55 (d, J=4.4 Hz, 3 H)。
【0591】
実施例230
6−(((1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化134】
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【0592】
工程a
IPA(5ml)中の6−(ブロモメチル)−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例216の工程dと同様にして調製、0.255g、0.833mmol)と1H−ピラゾール−5−アミン(0.345g、0.833mmol)の混合液に、K
2CO
3(0.459g、3.333mmol)を室温で加えた。反応混合液を100℃で16時間加熱した。反応混合液を減圧下で濃縮した。得られた粗物質を水(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中4%MeOH)により精製して、6−(((1H−ピラゾール−5−イル)アミノ)メチル)−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.100g、0.240mmol)を得た。LCMS:方法A、1.913分、MS: ES+ 416.57。
【0593】
工程b及びcは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.408分、MS: ES+ 341.15.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.53 (s, 1 H), 7.94 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.69 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.42 (s, 1 H), 7.37 (s, 1 H), 7.31 (s, 1 H), 5.80 (s, 1 H), 5.44 (s, 1 H), 4.86 (s, 2 H), 4.73 (s, 2 H), 4.29 (d, J=6.0 Hz, 2 H)。
【0594】
実施例231
2−(2,6−ジシアノイソインドリン−4−イル)ベンズアミド
【化135】
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【0595】
工程a
THF:水:MeOH(1:1:0.1、16.5ml)中の中間体13(4.000g、11.33mmol)の溶液に、室温でLiOH・H
2O(1.40g、34.0mmol)を加えた。反応混合液を室温で16時間撹拌した。得られた反応混合液を水(35ml)で希釈し、1N HCl(40ml)で酸性化した。得られた沈殿物を濾過により集めた。固体物質をヘキサン(2×15ml)で洗浄し、高真空下で乾燥して、7−ブロモ−2−(tert−ブトキシカルボニル)イソインドリン−5−カルボン酸(3.500g、10.26mmol)を得た。LCMS:方法A、2.063分、: ES- 340.53, 342.50;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.42 (br s, 1 H), 7.96 (s, 1 H), 7.89 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 4.73 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 4.57 (d, J=9.2 Hz, 2 H), 1.47 (d, 9 H)。
【0596】
工程b
THF(15ml)中の7−ブロモ−2−(tert−ブトキシカルボニル)イソインドリン−5−カルボン酸(1.500g、4.397mmol)の溶液に、EDC・HCl(1.680g、8.795mmol)、HOBT(0.810g、5.28mmol)、及びDIPEA(2.25ml、13.19mmol)を室温で加えた。反応混合液を30分間撹拌した後、NH
4Br(2.150g、21.99mmol)を加えた。反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた混合液を水(70ml)に注ぎ、EtOAc(3×25ml)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaHCO
3溶液(2×50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中3.4%MeOH)により精製して、4−ブロモ−6−カルバモイルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(1.100g、3.235mmol)を得た。LCMS:方法A、1.811分、MS: ES+ 341.40, 343.40;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.08 (s, 1 H), 7.99 (s, 1 H), 7.82 (d, J=14.8 Hz, 1 H), 7.52 (s, 1 H), 4.72 (d, J=6.4 Hz, 2 H), 4.56 (d, J=10.4 Hz, 2 H), 1.47 (s, 9 H)。
【0597】
工程c
DMF(5ml)中の4−ブロモ−6−カルバモイルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.500g、1.470mmol)の混合液に、0℃でPOCl
3(0.134ml、1.47mmol)を加えた。反応混合液を0℃で30分間撹拌した。得られた混合液を氷冷水(50ml)に注ぎ、ジエチルエーテル(2×40ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、高真空下で乾燥して、4−ブロモ−6−シアノイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.500g)を得た。LCMS:方法A、2.307分、MS: ES+ 267.24, 269.24 [M-56];
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.11 (s, 1 H), 7.87 (d, J= 6.4 Hz, 1H), 4.72 (d, J= 9.6 Hz, 2H), 4.59 (d, J= 9.2 Hz, 2H), 1.46 (s, 9 H)。
【0598】
工程d
1,4−ジオキサン:水(9:1、5ml)中の4−ブロモ−6−シアノイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.500g、1.552mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.430g、3.105mmol)及び2−アミノカルボニルフェニルボロン酸(CAS番号380430−54−6;1.020g、6.211mmol)を室温で加えた。反応混合液を20分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.110g、0.155mmol)を加えた。得られた反応混合液を90℃で15時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(50ml)に注ぎ、EtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(40ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中35〜40%EtOAc)により精製して、4−(2−カルバモイルフェニル)−6−シアノイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.150g、0.413mmol)を得た。LCMS:方法A、1.875分、: ES+ 364.70;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.82 (d, J= 6.0 Hz, 1 H), 7.71 (d, J= 5.2 Hz, 1 H), 7.58-7.49 (m, 4 H), 7.39-7.30 (m, 2 H), 4.69 (d, J= 8.8 Hz, 2 H), 4.48 (d, J= 16.0 Hz, 2 H),1.42 (d, J= 16.4 Hz, 9 H)。
【0599】
工程e及びfは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.207分、MS: ES- 287.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.82 (s, 1 H), 7.70 (s, 1 H), 7.58-7.48 (m, 4 H), 7.37-7.35 (m, 2 H), 4.89 (s, 2 H), 4.69 (s, 2 H)。
【0600】
実施例232
2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)−N,N−ジメチルイソインドリン−5−カルボキサミド
【化136】
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【0601】
工程a
DMF:水(9:1、10ml)中の中間体13(0.900g、2.535mmol)の撹拌溶液に、室温でNaHCO
3(0.638g、7.60mmol)及び4−シアノフェニルボロン酸(0.447g、3.04mmol)を加えた。反応混合液を20分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.185g、0.253mmol)を加えた。得られた反応混合液を100℃で15時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%EtOAc)により精製して、7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2,5−ジカルボン酸2−(tert−ブチル)5−メチル(0.840g、2.222mmol)を得た。LCMS:方法A、2.511分、MS: ES+ 364.38 [M-15]。
【0602】
工程b
THF:水(1:1、10ml)中の7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2,5−ジカルボン酸2−(tert−ブチル)5−メチル(0.800g、2.115mmol)の溶液に、LiOH・H
2O(0.266g、6.345mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で6時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(90ml)で希釈し、EtOAc(100ml)で抽出した。得られた水層を1M HCl(50ml)で酸性化し、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(tert−ブトキシカルボニル)−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−カルボン酸(0.400g、1.098mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.130分、MS: ES- 363.38。
【0603】
工程c
THF(7ml)中の2−(tert−ブトキシカルボニル)−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−カルボン酸(0.150g、0.411mmol)の溶液に、DIPEA(0.211ml、1.233mmol)及びHATU(0.234g、0.616mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で15分間撹拌した。0℃でジメチルアミン(THF中2M溶液)(0.31ml、0.62mmol)を反応混合液に加えた。反応混合液を室温で15時間撹拌した。得られた混合液を飽和NaHCO
3(50ml)に注ぎ、EtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせた有機相を集め、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(MDC中3%MeOH)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−(ジメチルカルバモイル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.110g、0.281mmol)を得た。LCMS:方法A、2.006分、MS: ES+ 392.51。
【0604】
工程d及びeは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.653分、MS: ES+ 316.96;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.94 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.74 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.44 (d, J=4.8 Hz, 2 H), 4.92 (s, 2 H), 4.86 (s, 2 H), 2.96 (d, J=19.2 Hz, 6 H)。
【0605】
表21中の化合物は、実施例232について記載された手順と同様の手順を使用して調製した。
【化137】
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【表45】
[この文献は図面を表示できません]
【0606】
表22の化合物は、実施例232について記載された手順と同様の手順を使用して調製した。
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【表46】
[この文献は図面を表示できません]
【0607】
実施例239
2−シアノ−7−(2,4−ジシアノフェニル)−N−メチルイソインドリン−5−カルボキサミド
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
工程a
実施例226の工程aと同様の方法で、中間体13を使用して行った。
【0609】
工程b
DMF:水(9:1、15ml)中の7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2,5−ジカルボン酸2−(tert−ブチル)5−メチル(0.500g、1.240mmol)の溶液に、室温でNaHCO
3(0.260g、3.10mmol)及び4−ブロモイソフタロニトリル(CAS番号22433−89−2;0.214g、1.003mmol)を加えた。反応混合液を20分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.075g、0.124mmol)を加えた。得られた反応混合液を90℃で4時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×15ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中40%EtOAc)により精製して、7−(2,4−ジシアノフェニル)イソインドリン−2,5−ジカルボン酸2−(tert−ブチル)5−メチル(0.350g、0.868mmol)を得た。LCMS:方法A、2.299分、MS: ES+ 421.70 [M+18]。
【0610】
工程c及びdは、実施例232の工程b及びcと同様の方法で、工程dにおいてメチルアミンを使用して行った。
【0611】
工程e及びfは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.447分、MS: ES+ 328.09;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.67 (d, J= 1.6 Hz, 1 H), 8.59 (d, J= 4.08 Hz, 1 H), 8.29 (dd, J= 8.0, 1.6 Hz, 1 H), 7.95 (s, 1 H), 7.88 - 7.90 (m, 2 H), 4.93 (s, 2 H), 4.77 (s, 2 H), 2.80 (s, 3 H)。
【0612】
実施例240
2−シアノ−7−(4−フルオロフェニル)−N−メチルイソインドリン−5−カルボキサミド
【化140】
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【0613】
工程a
実施例232の工程bと同様の方法で、メチルアミン(THF中の2M溶液)を使用して行った。
【0614】
工程b
実施例73の工程aと同様の方法で、4−フルオロフェニルボロン酸を使用して行った。
【0615】
工程c及びdは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.724分、MS: ES+ 296.04;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.58 (d, J=4.4 Hz, 1 H), 7.81 (s, 1 H), 7.78 (s, 1 H), 7.59 - 7.63 (m, 2 H), 7.31 - 7.35 (m, 2 H), 4.91 (s, 2 H), 4.88 (s, 2 H), 2.79 (d, J=4.4 Hz, 3 H)。
【0616】
実施例241
2−シアノ−7−(2−シアノフェニル)イソインドリン−5−カルボキサミド
【化141】
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【0617】
工程a
実施例226の工程aと同様の方法で、4−ブロモ−6−カルバモイルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例231の工程bと同様に調製した)を使用して、6−カルバモイル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを得た。LCMS:方法A、2.072分、MS: ES+ 389.70。
【0618】
工程b
DMF:水(9:1、5ml)中の6−カルバモイル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.383g、0.987mmol)の撹拌溶液に、室温でK
2CO
3(0.227g、1.65mmol)及び2−ブロモベンゾニトリル(0.150g、0.824mmol)を加えた。反応混合液を20分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.060g、0.082mmol)を加えた。得られた反応混合液を95℃で6時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(80ml)に注ぎ、EtOAc(3×80ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2.3%MeOH)により精製して、6−カルバモイル−4−(2−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.188g、0.518mmol)を得た。LCMS:方法A、1.818分、MS: ES+ 381.78 [M+18]。
【0619】
工程c及びdは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、2.860分、MS: ES- 287.10;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.08 (s, 1 H), 8.02 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.95 (s, 1 H), 7.90 (s, 1 H), 7.80 - 7.84 (m, 1 H), 7.64 - 7.68 (m, 2 H), 7.51 (s, 1 H), 4.93 (s, 2 H), 4.76 (s, 2 H)。
【0620】
実施例242
N−(2−シアノ−7−(2−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メタンスルホンアミド
【化142】
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【0621】
工程a
DCM(9ml)中の6−アミノ−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例23の工程aと同様にして調製、0.900g、2.884mmol)の溶液に、ピリジン(9.000ml)及び塩化メシル(0.650g、5.77mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた混合液を飽和クエン酸溶液(50ml)に注ぎ、EtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中35%EtOAc)により精製して、4−ブロモ−6−(メチルスルホンアミド)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.800g、2.051mmol)を得た。LCMS:方法A、2.128分、MS: ES+ 376.33, 378.33 [M-15]。
【0622】
工程bは、実施例226の工程aと同様の方法で実施して、6−(メチルスルホンアミド)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.800g、1.825mmol)を得た。LCMS:方法A、2.353分、MS: ES- 437.58。
【0623】
工程c
1,4−ジオキサン:水(9:1、10ml)中の6−(メチルスルホンアミド)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.360g、0.821mmol)の撹拌溶液に、室温でK
2CO
3(0.220g、1.640mmol)及び2−ブロモベンゾニトリル(0.150g、8.82mmol)を加えた。反応混合液を20分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.060g、0.082mmol)を加えた。得られた反応混合液を80℃で2時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(30ml)に注ぎ、EtOAc(2×30ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中22%EtOAc)により精製して、4−(2−シアノフェニル)−6−(メチルスルホンアミド)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.150g、0.363mmol)を得た。LCMS:方法A、2.037分、MS: ES+ 431.48 [M+18]。
【0624】
工程d及びeは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法E、3.542分、MS: ES+ 339.38;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.10 (s, 1 H), 8.00 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.78 - 7.81 (m, 1 H), 7.62 - 7.66 (m, 2 H), 7.25 (s, 1 H), 7.20 (s, 1 H), 4.87 (s, 2 H), 4.66 (s, 2 H), 3.06 (s, 3 H)。
【0625】
実施例243
N−(2−シアノ−7−(2,4−ジシアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メタンスルホンアミド
【化143】
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【0626】
実施例242について記載された手順と同様の手順を使用して、工程cにおいて4−ブロモイソフタロニトリル(CAS番号22433−89−2)を使用して、標題化合物を合成した。LCMS:方法E、3.509分、MS: ES+ 364.38;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.16 (s, 1 H), 8.65 (s, 1 H), 8.27 (dd, J=8.0, 1.6 Hz, 1 H), 7.89 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.24 (s, 1 H), 4.87 (s, 2 H), 4.69 (s, 2 H), 3.07 (s, 3 H)。
【0627】
実施例244
N−(2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)メタンスルホンアミド
【化144】
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【0628】
工程aは、実施例242について記載された手順と同様の手順を使用して行った。
工程bは、実施例216の工程bと同様の方法を使用して行った。
【0629】
工程c及びdは、実施例242の工程d及びeと同様の方法を使用して行った。LCMS:方法A、1.729分、 MS: ES+ 339.53;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 10.01 (s, 1 H), 7.96 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.69 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.24 (d, J=2.4 Hz, 1 H), 7.20 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 4.83 (s, 4 H), 3.05 (s, 3 H)。
【0630】
実施例245
N−(2−シアノ−7−(2−シアノ−5−メトキシフェニル)イソインドリン−5−イル)メタンスルホンアミド
【化145】
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【0631】
工程aは、実施例226の工程aと同様の方法で、実施例242の工程aと同様の方法で調製した4−ブロモ−6−(メチルスルホンアミド)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを使用して、6−(メチルスルホンアミド)−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.344分、MS: ES+ 383.70 [M-56]。
【0632】
工程b
1,4−ジオキサン:水(9:1、5ml)中の6−(メチルスルホンアミド)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(1.030g、2.37mmolの撹拌溶液に、K
2CO
3(0.300g、2.37mmol)及び2−ブロモ−4−メトキシベンゾニトリル(CAS番号140860−51−1;0.250g、1.185mmol)を室温で加えた。反応混合液を20分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.087g、0.118mmol)を加えた。得られた反応混合液を90℃で2時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(50ml)に注ぎ、EtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(40ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中8%EtOAc)により精製して、4−(2−シアノ−5−メトキシフェニル)−6−(メチルスルホンアミド)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.150g、0.338mmol)を得た。LCMS:方法A、2.038分、MS: ES+ 444.6;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.99 (s, 1 H), 7.89 (t, J= 6.0 Hz, 1 H), 7.23 - 7.10 (m, 4 H), 4.64 (d, J=11.2, 2 H), 4.42 (d, J=10.4, 2 H), 3.85 (s, 3 H), 3.02 (s, 3 H), 1.40 (d, J=15.6 Hz, 9 H)。
【0633】
工程c及びdは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.819分、MS: ES+ 369.0;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.06 (s, 1 H), 7.88 (d, J= 9.2 Hz, 1 H), 7.22 (s, 1 H), 7.14 (d, J=7.6, 3 H), 4.84 (s, 2 H), 4.66 (s, 2 H), 3.86 (s, 3 H), 3.03 (s, 3 H)。
【0634】
実施例246
4−(4−フルオロフェニル)−2−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)アミノ)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]カルボニトリル
【化146】
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【0635】
工程a
DCM(120ml)中の6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン2HCl(CAS番号147740−02−1;10.0g、51.8mmol)の撹拌溶液に、DIPEA(26.0ml、155.4mmol)を0℃で加えた。得られた反応混合液を0℃で5分間撹拌した。0℃で塩化メシル(4.89ml、62.2mmol)を反応混合液に滴加した。得られた反応混合液を室温で6時間撹拌した。反応混合液を室温まで冷却し、飽和NaHCO
3溶液(150ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×100ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(8.000g、40.404mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、1.332分、MS: ES+ 199.19。
【0636】
工程b
DCM(200ml)中の6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(8.000g、40.404mmol)の撹拌溶液に、m−CPBA(10.00g、60.61mmol)を室温で少しずつ加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた混合液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をメチルtert−ブチルエーテル(3×100ml)及びジエチルエーテル(2×50ml)で粉砕した。得られた固体を高真空下で乾燥して、6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン1−オキシド(8.500g、39.719mmol)を得た。MS: ES+ 215.02;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.21 (d, J= 6.4 Hz, 1 H), 7.55 (t, J= 8.0 Hz, 1 H), 7.33 (d, J= 7.6 Hz, 1 H), 4.75 (d, J=1.2 Hz, 2 H), 4.67 (d, J=1.2 Hz, 2 H), 3.09 (s, 3 H)。
【0637】
工程c
DMF(10ml)中の6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン1−オキシド(0.500g、2.336mmol)の撹拌溶液に、(COCl)
2(2容量 (vol)、1.000ml)を室温で加えた。得られた反応混合液を室温で15時間撹拌した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した16個の他のバッチと合わせた。得られた残留物を飽和NaHCO
3溶液(400ml)に注ぎ、EtOAc(5×70ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×150ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−クロロ−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジンと2−クロロ−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジンの混合液(7.500g、32.327mmol)を加えた。粗物質をさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:方法A、1.529,1.563分、MS: ES+ 233.28。
【0638】
工程d
1,4−ジオキサン:水(9:1、70ml)中の4−クロロ−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン及び2−クロロ−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(7.000g、30.172mmol)の溶液に、K
2CO
3(12.50g、90.52mmol)及び4−フルオロフェニルボロン酸(5.070g、36.21mmol)を室温で加えた。反応混合液を30分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(2.200g、3.017mmol)を加えた。得られた反応混合液を100℃で4時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、飽和NaHCO
3溶液(200ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×40ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×100ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中40〜55%EtOAc)により精製して、4−(4−フルオロフェニル)−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(3.00g、10.3mmol)を得た。LCMS:方法A、2.139分、MS: ES+ 293.10;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.57 (d, J= 4.8 Hz, 1 H), 7.73 - 7.70 (m, 2 H), 7.45 - 7.36 (m, 3 H), 4.83 (s, 2 H), 4.69 (s, 2 H), 3.08 (s, 3 H)。
【0639】
工程e
MeCN(20ml)中の4−(4−フルオロフェニル)−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(0.500g、1.712mmol)の溶液に、尿素−過酸化水素(0.643g、6.848mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で5分間撹拌した。TFAA(0.5ml、1容量)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した5つの他のバッチと合わせた。反応混合液を室温まで冷却し、水(200ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3〜5%MeOH)により精製して、4−(4−フルオロフェニル)−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−1−オキシド(1.600g、5.194mmol)を得た。LCMS:方法A、1.498分、MS: ES+ 309.44。
【0640】
工程f
DMF(8ml)中の4−(4−フルオロフェニル)−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン1−オキシド(0.400g、1.298mmol)の撹拌溶液に、室温で(COCl)
2(0.80ml、2容量)を加えた。得られた反応混合液を室温で24時間撹拌した。得られた反応混合液に、室温で(COCl)
2(0.40ml、1容量)を加えた。得られた反応混合液を再び室温で24時間撹拌した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した3つの他のバッチと合わせた。得られた混合液を飽和NaHCO
3溶液(200ml)に注ぎ、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×30ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中30〜40%EtOAc)により精製して、2−クロロ−4−(4−フルオロフェニル)−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(0.600g、1.840mmol)を得た。LCMS:方法A、2.018分、MS: ES+ 327.28。
【0641】
工程g
1,4−ジオキサン(15ml)中の2−クロロ−4−(4−フルオロフェニル)−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(0.200g、0.613mmol)の混合液に、室温でCs
2CO
3(0.598g、1.840mmol)及び4−アミノメチルテトラヒドロピラン(CAS番号130290−79−8;0.084g、0.736mmol)を加えた。反応混合液を30分間脱気した後、Pd
2(dba)
3(0.112g、0.122mmol)及びキサントホス(0.070g、0.122mmol)を加えた。得られた反応混合液を100℃で3時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、飽和NaHCO
3溶液(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×15ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中40〜50%EtOAc)により精製して、4−(4−フルオロフェニル)−6−(メチルスルホニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−2−アミン(0.140g、0.345mmol)を得た。LCMS:方法A、1.767分、MS: ES+ 406.53。
【0642】
工程h
AcOH(10ml)中の4−(4−フルオロフェニル)−6−(メチルスルホニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−2−アミン(0.140g、0.345mmol)の溶液に、室温でAcOH(1.4ml)中の33%HBrを加えた。得られた反応混合液を100℃で2時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をDCM(3×20ml)、続いてMeOH(2×10ml)で共沸蒸留した。得られた残留物をMeOH:ジエチルエーテル中で結晶化させて精製した。得られた固体をジエチルエーテル(3×20ml)で粉砕し、高真空下で乾燥して、4−(4−フルオロフェニル)−N−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−2−アミンHBr塩(0.080g、0.196mmol)を得た。LCMS:方法A、1.428分、MS: ES+ 328.48。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。
【0643】
工程dは、実施例1の工程eと同様の方法で行った。LCMS:方法D、4.253分、MS: ES+ 353.04;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.54 - 7.57 (m, 2 H), 7.29 - 7.34 (m, 2 H), 6.86 (t, J=5.2 Hz, 1 H), 6.46 (s, 1 H), 4.76 (s, 2 H), 4.59 (s, 2 H), 3.84 - 3.86 (m, 2 H), 3.23 - 3.29 (m, 2 H), 3.14 - 3.18 (m, 2 H), 1.77 - 1.80 (m, 1 H), 1.61 - 1.64 (m, 2 H), 1.15 - 1.24 (m, 2 H)。
【0644】
表23の化合物は、実施例246と同様の方法で調製した。
【化147】
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【表47】
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【0645】
実施例249
N−(6−シアノ−4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−2−イル)アセトアミド
【化148】
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【0646】
工程aは、実施例246の工程hと同様の方法で実施して、2−ブロモ−4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジンHBr塩(0.160g、0.430mmol)を得た。LCMS:方法A、1.454分、MS: ES+ 293.33, 295.33。
【0647】
工程b
THF(20ml)中の2−ブロモ−4−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジンHBr塩(0.160g、0.430mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.178g、1.290mmol)を室温で加えた。Boc無水物(0.187g、0.860mmol)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。混合液を飽和NaHCO
3溶液(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×15ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中2〜3%MeOH)により精製して、2−ブロモ−4−(4−フルオロフェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.130g、0.331mmol)を得た。LCMS:方法A、2.586分、MS: ES+ 393.28, 395.28。
【0648】
工程c
1,4−ジオキサン(15ml)中の2−ブロモ−4−(4−フルオロフェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.130g、0.331mmol)の混合液に、Cs
2CO
3(0.323g、0.994mmol)及びCH
3CONH
2(0.039g、0.663mmol)を室温で加えた。反応混合液を30分間脱気した後、Pd
2(dba)
3(0.060g、0.066mmol)及びキサントホス(0.038g、0.066mmol)を加えた。得られた反応混合液を100℃で3時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、飽和NaHCO
3溶液(25ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×10ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中30〜40%EtOAc)により精製して、2−アセトアミド−4−(4−フルオロフェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.060g、0.161mmol)を得た。LCMS:方法A、2.083分、MS: ES+ 372.68;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.19 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.95 - 7.87 (m, 1 H), 7.49 - 7.46 (m, 2 H), 7.20 - 7.11 (m, 2 H), 4.75 - 4.59 (m, 4 H), 2.22 (s, 3 H), 1.50 (d, , J=5.6 Hz, 9 H)。
【0649】
工程d及びeは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.492分、MS: ES+ 297.04;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.71 (s, 1 H), 8.11 (s, 1 H), 7.58 - 7.61 (m, 2 H), 7.32 - 7.37 (m, 2 H), 4.91 (s, 2 H), 4.74 (s, 2 H), 2.08 (m, 3 H)。
【0650】
実施例250
2−((2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ)−4−(4−フルオロフェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−6−カルボニトリル
【化149】
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【0651】
工程a
DMSO:水(1:1、5ml)中の2−クロロ−4−(4−フルオロフェニル)−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン(実施例246の工程fと同様にして調製、0.400g、1.226mmol)の混合液に、3−アミノ−1,2−プロパンジオール(CAS番号616−30−8;2.23g、24.5mmol)を室温で加えた。得られた反応混合液を140℃で16時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×15ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中2〜4%MeOH)により精製して、3−((4−フルオロフェニル)−6−(メチルスルホニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−2−イル)−アミノ)プロパン−1,2−ジオール(0.200g、0.524mmol)を得た。LCMS:方法A、1.522分、MS: ES+ 382.43。
【0652】
工程b及びcは、実施例246の最後の2工程と同様の方法を使用して行った。LCMS:方法D、3.425分、MS: ES+ 329.03;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.54 - 7.60 (m, 2 H), 7.30 - 7.34 (m, 2 H), 6.71 (t, J=6.0 Hz, 1 H), 6.54 (s, 1 H), 4.82 - 4.83 (m, 1 H), 4.76 (s, 2 H), 4.60 - 4.62 (m, 3 H), 3.60 - 3.64 (m, 1 H), 3.34 - 3.50 (m, 3 H)。
【0653】
実施例251
2−(2−シアノ−7−フェニルイソインドリン−5−イル)−N,N−ジメチルアセトアミド
【化150】
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【0654】
工程a
THF(5ml)中の塩化(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウム(CAS番号4009−98−7;2.88g、8.40mmol)の混合液に、NaHMDS(THF中1M)(8.4ml、8.4mmol)を−78℃で滴加した。反応混合液を−78℃で45分間撹拌した。THF(5ml)中の6−ホルミル−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(実施例213の工程dど同様にして調製、0.750g、2.100mmol)の溶液を、−78℃で反応混合液に滴加した。得られた反応混合液を−78℃〜0℃で1時間撹拌した。得られた反応混合液を、同じ方法で調製した同じスケールの1つの他のバッチと合わせた。得られた混合液を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(40ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20〜25%EtOAc)により精製して、6−(2−メトキシビニル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.750g、1.95mmol)を得た。LCMS:方法E、5.381,5.417分、MS: ES+ 386.40。
【0655】
工程b
THF(5ml)中の6−(2−メトキシビニル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.750g、1.948mmol)の溶液に、室温で6M HCl(5ml)を加えた。得られた反応混合液を室温で8時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過により集めた。得られた残留物を高真空下で乾燥して、6−(2−オキソエチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.700g、1.886mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.688分、MS: ES+ 372.30;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.72 (s, 1 H), 7.52 - 7.21 (m, 12 H), 5.14 (d, J=6.4 Hz, 2 H), 4.76 (s, 2 H), 4.71 (s, 2 H), 3.85 (s, 2 H)。
【0656】
工程c
CrO
3(1g)を5℃〜10℃で水(3ml)に溶解した。濃H
2SO
4(1ml)を0℃〜10℃で滴加し、ジョーンズ試薬を得た。アセトン(7ml)中の6−(2−オキソエチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.700g、1.89mmol)の溶液に、このジョーンズ試薬(1ml)を加えた。得られた反応混合液を0℃〜10℃で1時間撹拌した。得られた混合液を水(60ml)に注ぎ、EtOAc(2×70ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(60ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル(2×4ml)で粉砕し、高真空下で乾燥して、2−(2−((ベンジルオキシ)カルボニル)−7−フェニルイソインドリン−5−イル)酢酸(0.450g、1.162mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.406分、MS: ES+ 388.12。
【0657】
工程d
THF(5ml)中の2−(2−((ベンジルオキシ)カルボニル)−7−フェニルイソインドリン−5−イル)酢酸(0.450g、1.162mmol)の溶液に、HATU(0.660g、1.743mmol)及びDIPEA(0.400ml、2.324mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で25分間撹拌した。反応混合液に室温でジメチルアミン(THF中2M)(0.87ml、1.74mmol)を加えた。反応混合液を室温で15時間撹拌した。得られた反応混合液を水(80ml)に注ぎ、EtOAc(2×80ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(80ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)により精製して、6−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.250g、0.603mmol)を得た。LCMS:方法A、2.336分、MS: ES+ 415.50。
【0658】
工程e及びfは、実施例213の工程f及びgと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.986分、MS: ES+ 306.02;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.48 - 7.38(m, 5 H), 7.23 (s, 1 H), 7.18 (s, 1 H), 4.85 (s, 2 H), 4.81 (s, 2 H), 3.76 (s, 2 H), 3.03 (s, 3 H), 2.83 (s, 3 H)。
【0659】
実施例252
6−(2−(メチルスルホニル)エチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル
【化151】
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【0660】
工程a
THF:MeOH(1:1、10ml)中の6−(2−オキソエチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(実施例251の工程bと同様にして調製、0.800g、2.156mmol)の溶液に、NaBH
4(0.244g、6.469mmol)を0℃で少しずつ加えた。得られた反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた混合液を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−(2−ヒドロキシエチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.800g、2.144mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS:方法A、2.417分、MS: ES+ 374.44。
【0661】
工程b
DCM(10ml)中の6−(2−ヒドロキシエチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.270g、0.723mmol)の溶液に、ピリジン(0.291ml、3.619mmol)、続いて塩化p−トルエンスルホニル(0.344g、1.81mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で36時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和クエン酸溶液(75ml)に注ぎ、EtOAc(2×75ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中21%EtOAc)により精製して、4−フェニル−6−(2−(トシルオキシ)エチル)イソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.200g、0.379mmol)を得た。LCMS:方法A、2.851分、MS: ES+ 545.50 [M+18]。
【0662】
工程c
THF(2ml)中の4−フェニル−6−(2−(トシルオキシ)エチル)イソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.200g、0.379mmol)の撹拌溶液に、NMP(1ml)、続いてナトリウムメタンチオレート(0.053g、0.758mmol)を室温で加えた。反応混合液を70℃で15時間加熱した。反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中23%EtOAc)により精製して、6−(2−(メチルチオ)エチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.100g、0.248mmol)を得た。LCMS:方法A、2.926分、MS: ES+ 404.40。
【0663】
工程d
DCM(5ml)中の6−(2−(メチルチオ)エチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.100g、0.248mmol)の溶液に、m−CPBA(0.120g、0.744mmol)を0℃で少しずつ加えた。反応混合液を室温で5時間撹拌した。得られた混合液を飽和NaHCO
3溶液(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−(2−(メチルスルホニル)エチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.100g、0.229mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:方法A、2.334分、MS: ES+ 453.38 [M+18]。
【0664】
工程e及びfは、実施例213の工程f及びgと同様の方法で行った。LCMS:方法D、4.312分、MS: ES+ 326.96;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.40 - 7.52 (m, 5 H), 7.33 (s, 1 H), 7.27 (s, 1 H), 4.84 (s, 2 H), 4.81 (s, 2 H), 3.45 - 3.49 (m, 2 H), 3.05 - 3.09 (m, 2 H), 2.99 (s, 3 H)。
【0665】
実施例253
6−((メチルスルホニル)メチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル
【化152】
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【0666】
工程a
THF(22ml)中の6−ホルミル−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(実施例213の工程dと同様にして調製、1.200g、3.361mmol)のTHF(22ml)溶液に、NaBH
4(0.380g、10.08mmol)続いてMeOH(2ml)を、室温で少しずつ加えた。得られた反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた混合液を水(75ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−(ヒドロキシメチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(1.200g、3.342mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:方法A、2.476分、MS: ES+ 360.30。
【0667】
工程b
DCM(20ml)中の6−(ヒドロキシメチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(1.000g、2.785mmol)の溶液に、TEA(0.194ml、1.392mmol)及びPBr
3(0.753g、2.785mmol)を−78℃で順次加えた。反応混合液を−78℃〜室温で1時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、6−(ブロモメチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.700g、1.662mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:方法A、3.023分、MS: ES+ 422.28, 424.28。
【0668】
工程c
MeOH:DCM(1:1、15ml)中の6−(ブロモメチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.700g、1.662mmol)の撹拌溶液に、ナトリウムメタンチオレート(0.116g、1.662mmol)を0℃で滴加した。反応混合液を室温で5時間撹拌した。得られた混合液を減圧下で濃縮して、6−((メチルチオ)メチル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸ベンジル(0.700g)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:方法A、3.042分、MS: ES+ 390.33。
【0669】
工程d〜fは、実施例252の工程d〜fと同様の方法で行った。LCMS:方法D、4.032分、MS: ES+ 312.93;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.49 - 7.50 (m, 4 H), 7.43 - 7.44 (m, 1 H), 7.42 (s, 1 H), 7.36 (s, 1 H), 4.89 (s, 2 H), 4.86 (s, 2 H), 4.57 (s, 2 H), 2.94 (s, 3 H)。
【0670】
実施例254
4−(4−シアノフェニル)−6−(2−メトキシエチル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化153】
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【0671】
工程a
THF(320ml)中の塩化(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウム(CAS番号4009−98−7,67.50g、196.9mmol)の混合液に、NaHMDS(THF中1M)(197ml、197mmol)を−78℃で加えた。反応混合液を−78℃で45分間撹拌した。THF(50ml)中の中間体11(16.0g、49.23mmol)の溶液を、−78℃で反応混合液に滴加した。得られた反応混合液を−78℃〜0℃で1時間撹拌した。得られた混合液を水(250ml)に注ぎ、EtOAc(2×250ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中15%EtOAc)により精製して、4−ブロモ−6−(2−メトキシビニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(10.0g、28.2mmol)を得た。LCMS:方法A、2.611+2.647分、MS: ES+ 298.40, 300.40 [M-56]。
【0672】
工程b
EtOH(100ml)中の4−ブロモ−6−(2−メトキシビニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(5.000g、14.03mmol)の撹拌溶液に、ウィルキンソン触媒RhCl(PPh
3)
3(3.930g、4.21mmol)を室温で加えた。得られた反応混合液をH
2ガスでパージし、60℃で6時間加熱した。得られた反応混合液を、同じ方法にい同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。反応混合液をセライトパッドを通して濾過し、MeOH(3×250ml)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中16.3%EtOAc)により精製して、4−ブロモ−6−(2−メトキシエチル)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(7.600g、21.41mmol)を得た。LCMS:方法A、2.487分、MS: ES+ 356.40, 358.40;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.38 (s, 1 H), 7.21 (s, 1 H), 4.65 (d, J=5.2 Hz, 2 H), 4.48 (d, J= 6.0 Hz, 2 H), 3.52 (t, J= 6.0 Hz, 2 H), 3.22 (s, 3 H), 2.81 (t, J= 6.0 Hz, 2 H), 1.46 (s, 9 H)。
【0673】
工程c
1,4−ジオキサン(5ml)中の4−ブロモ−6−(2−メトキシエチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.250g、0.704mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.194g、1.41mmol)及び4−シアノフェニルボロン酸(0.114g、0.774mmol)を室温で加えた。反応混合液を30分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.052g、0.070mmol)を加えた。得られた反応混合液を80℃で2時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(20ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中50%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−(2−メトキシエチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.170g、0.449mmol)を得た。LCMS:方法A、2.415分、MS: ES+ 323.47 [M-56]。
【0674】
工程d及びeは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法E、4.121分、MS: ES+ 304.53;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.94 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.71 (d, J=7.06 Hz, 2 H), 7.30 (s, 1 H), 7.27 (s, 1 H), 4.86 (s, 2 H), 4.81 (s, 2 H), 3.57 (t, J=6.8 Hz, 2 H), 3.23 (s, 3 H), 2.88 (t, J=6.4 Hz, 2 H)。
【0675】
実施例255
2−(2−シアノ−6−(2−メトキシエチル)イソインドリン−4−イル)ベンズアミド
【化154】
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【0676】
工程a
DMF:水(9:1、5ml)中の4−ブロモ−6−(2−メトキシエチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例254の工程bと同様にして調製、0.500g、1.41mmol)の撹拌溶液に、NaHCO
3(0.355g、4.225mmol)及び2−エトキシカルボニルフェニルボロン酸(CAS番号380430−53−5;0.328g、1.686mmol)を室温で加えた。反応混合液を30分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.103g、0.140mmol)を加えた。得られた反応混合液を100℃で6時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(20ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2.5%MeOH)により精製して、4−(2−(エトキシカルボニル)フェニル)−6−(2−メトキシエチル)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.500g、1.176mmol)を得た。LCMS:方法A、2.527分、MS: ES+ 426.70。
【0677】
工程b
THF:水(1:1、10ml)中の4−(2−(エトキシカルボニル)フェニル)−6−(2−メトキシエチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.500g、1.176mmol)の溶液に、室温でNaOH(0.141g、3.53mmol)を加えた。反応混合液を70℃で1時間加熱した。得られた反応混合液を1M HCl溶液(10ml)で希釈し、EtOAc(4×10ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)−6−(2−メトキシエチル)イソインドリン−4−イル)安息香酸(0.400g、1.007mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.118分、MS: ES- 396.76。
【0678】
工程c
THF(4ml)中の2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)−6−(2−メトキシエチル)イソインドリン−4−イル)安息香酸(0.400g、1.007mmol)の溶液に、EDC・HCl(0.386g、2.015mmol)、HOBt(0.185g、1.209mmol)、及びDIPEA(0.390g、3.022mmol)を室温で加えた。反応混合液を10分間撹拌した後、NH
4Br(0.493g、5.037mmol)を加えた。得られた反応混合液を室温で16時間撹拌した。反応混合液を水(20ml)に注ぎ、EtOAc(4×20ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中2.1%MeOH)により精製して、4−(2−カルバモイルフェニル)−6−(2−メトキシエチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.287g、0.724mmol)を得た。LCMS:方法A、1.927分、MS: ES+ 341.63 [M-56]。
【0679】
工程d及びeは、実施例1の最後の2工程と同様の方法を使用して行った。LCMS:方法D、2.954分、MS: ES- 320.15;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 7.43 - 7.50 (m, 4 H), 7.29 - 7.31 (m, 1 H), 7.21 (s, 1 H), 7.16 (s, 1 H), 7.04 (s, 1 H), 4.80 (s, 2 H), 4.62 (s, 2 H), 3.53 (t, J=6.4 Hz, 2 H), 3.24 (s, 3 H), 2.81 (t, J=6.8 Hz, 2 H)。
【0680】
実施例256
4−(4−シアノフェニル)−6−(2−(ピリジン−3−イル)エチル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化155】
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【0681】
工程a
THF(5ml)中の塩化トリフェニル(ピリジン−3−イルメチル)ホスホニウム(CAS番号79296−92−7,1.3341g、3.447mmol)の混合液に、NaHMDS(THF中1M)(3.45ml、3.45mmol)を−78℃で加えた。反応混合液を−78℃で45分間撹拌した。THF(5ml)中の4−(4−シアノフェニル)−6−ホルミルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体12の工程aと同様にして調製、0.300g、0.861mmol)の溶液を、−78℃で反応混合液に滴加した。得られた反応混合液を0℃〜室温で1時間撹拌した。得られた混合液を水(50ml)に注ぎ、EtOAc(2×30ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中25%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−(2−(ピリジン−3−イル)−ビニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.29g、0.68mmol)を得た。LCMS:方法A、2.312分、MS: ES+ 424.63。
【0682】
工程b
MeOH(10ml)中の4−(4−シアノフェニル)−6−(2−(ピリジン−3−イル)ビニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.250g、0.590mmol)の撹拌溶液に、20%Pd(OH)
2(0.090g、0.36w/v)を室温で加えた。得られた反応混合液をH
2ガスで室温で30分間パージした。反応混合液をセライト床を通して濾過し、MeOH(2×10ml)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中35%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−(2−(ピリジン−3−イル)エチル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.115g、0.270mmol)を得た.LCMS:方法A、2.001分、MS: ES+ 426.83。
【0683】
工程c及びdは、実施例1の最後の2工程と同様の方法を使用して行った。LCMS:方法D、4.451分、MS: ES+ 351.32;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.44 (d, J= 2.0 Hz, 1 H), 8.40 (d, J= 4.8, 1.06 Hz, 1 H), 7.93 (d, J= 8.0 Hz, 2 H), 7.66 - 7.68 (m, 3 H), 7.28 - 7.32 (m, 3 H), 4.85 (s, 2 H), 4.81 (s, 2 H), 2.92 - 2.99 (m, 4 H)。
【0684】
実施例257
6−(2−(1−アセチルピペリジン−4−イル)エチル)−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化156】
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【0685】
工程a
MeCN(25ml)中の1−(4−(ヨードメチル)ピペリジン−1−イル)エタン−1−オン(CAS番号1353954−96−7;1.500g、5.62mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(1.910g、7.30mmol)を室温で加えた。反応混合液を100℃で48時間加熱した。混合液を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル(10ml)中の30%DCMで粉砕し、高真空下で乾燥して、ヨウ化((1−アセチルピペリジン−4−イル)メチル)トリフェニルホスホニウム(2.000g、3.78mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程で使用した。LCMS:方法A、1.517分、MS: ES+ 402.58。
【0686】
工程b
THF(2ml)中のヨウ化((1−アセチルピペリジン−4−イル)メチル)トリフェニルホスホニウム(0.606g、1.146mmol)の混合液に、n−BuLi(ヘキサン中15%溶液)(1.00ml、2.3mmol)を−0℃で滴加した。反応混合液を0℃で45分間撹拌した。THF(1ml)中の4−(4−シアノフェニル)−6−ホルミルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体12の工程aと同様にして調製、0.100g、0.286mmol)の溶液を、反応混合液に0℃で滴加した。得られた反応混合液を0℃で1.5時間撹拌した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した2つの他のバッチと合わせた。得られた混合液を飽和NH
4Cl溶液(200ml)でクエンチし、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(2×50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中70%EtOAc)により精製して、6−(2−(1−アセチルピペリジン−4−イル)ビニル)−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.200g、0.424mmol)を得た。LCMS:方法A、2.392分、MS: ES+ 472.83。
【0687】
工程c〜eは、実施例256の工程b〜dと同様の方法を使用して行った。LCMS:方法D、4.408分、MS: ES+ 399.20;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.93 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.27 (s, 1 H), 7.25 (s, 1 H), 4.86 (s, 2 H), 4.81 (s, 2 H), 4.32 - 4.35 (m, 1 H), 3.75 - 3.79 (m, 1 H), 2.92 - 2.99 (m, 1 H), 2.66 - 2.70 (m, 2 H), 2.43 - 2.47 (m, 2 H), 1.99 (s, 3 H), 1.69 - 1.75 (m, 2 H), 1.47 - 1.57 (m, 4 H)。
【0688】
実施例258
5−クロロ−2−(2−シアノ−1−メチルイソインドリン−4−イル)ベンズアミド単一未知鏡像異性体
【化157】
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【0689】
工程a
DCM(150ml)中の4−ブロモイソインドリン−1,3−ジオン(CAS番号70478−63−6,15.00g、66.4mmol)の溶液に、臭化メチルマグネシウム(THF中1M)(199ml、199mmol)を0℃でN
2雰囲気下で滴加した。反応混合液を室温で2時間撹拌した。反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した3つの他のバッチと合わせた。得られた反応混合液をNH
4Cl溶液(500ml)に注ぎ、DCM(3×1L)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中30〜32%EtOAc)により精製して、7−ブロモ−3−ヒドロキシ−3−メチルイソインドリン−1−オンと4−ブロモ−3−ヒドロキシ−3−メチルイソインドリン−1−オンの混合液(37.00g、153.6mmol)を得た。LCMS:方法A、1.435分、MS: ES+ 242.33, 244.33。
【0690】
工程b
DCM(100ml)中の7−ブロモ−3−ヒドロキシ−3−メチルイソインドリン−1−オン及び4−ブロモ−3−ヒドロキシ−3−メチルイソインドリン−1−オン(12.00g、49.8mmol)の混合液を、−40℃に冷却した。トリエチルシラン(80.4ml、498mmol)を−40℃でN
2雰囲気下で反応混合液に加えた。三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(18.7ml、149.4mmol)をN
2雰囲気下、−40℃で反応混合液に加えた。反応混合液を0℃で1時間撹拌した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した2つの他のバッチと合わせた。得られた反応混合液をNaHCO
3溶液(500ml)に注ぎ、DCM(3×1000ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗物質をカラムクロマトグラフィー(DCM中3%EtOAc)により精製して、7−ブロモ−3−メチルイソインドリン−1−オン(9.200g、40.9mmol)を得た。LCMS:方法A、1.521分、MS: ES+ 226.11, 228.11;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.61 (dd, J=7.2, 1.2 Hz, 1 H), 7.43 - 7.38 (m, 3 H), 7.68 - 7.63 (m, 1 H), 1.52 (d, J=6.8 Hz, 3 H)。
【0691】
工程c
無水THF(10ml)中の水素化ホウ素ナトリウム(0.672g、17.8mmol)の溶液に、N
2雰囲気下0℃でヨウ素(3.380g、13.3mmol)を加えた。反応混合液を0℃でN
2雰囲気下で30分間撹拌した。無水THF(2ml)中の7−ブロモ−3−メチルイソインドリン−1−オン(1.0g、4.444mmol)の溶液を、0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で2時間及び還流下でさらに2時間撹拌した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した8つの他のバッチと合わせた。反応混合液を1M HCl溶液(200ml)に注ぎ、EtOAc(2×250ml)で抽出した。水層をNa
2CO
3を用いてpH8まで中和し、さらにEtOAc(2×500ml)で抽出した。有機相を集め、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、4−ブロモ−1−メチルイソインドリン(5.89g、27.91mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、1.387分、MS: ES+ 212.13, 214.13。
【0692】
工程d
THF(50ml)中の4−ブロモ−1−メチルイソインドリン(5.89g、27.914mmol)の溶液に、TEA(7.800ml、55.828mmol)及びBoc無水物(7.260g、93.04mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で1時間撹拌した。反応混合液を水(250ml)に注ぎ、EtOAc(3×250ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5%EtOAc)により精製して、4−ブロモ−1−メチルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(5.4g、17.307mmol)を得た。LCMS:方法A、2.631分、MS: ES+ 256.28, 258.28 [M-56]。
【0693】
工程eは実施例226と同様の方法で実施して、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを得た。LCMS:方法A、2.920分、MS: ES+ 304.56 [M-56]。
【0694】
工程f
1,4−ジオキサン:水(9:1、8.8ml)中の1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(1.430g、4.01mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(1.100g、8.016mmol)及び2−ブロモ−5−クロロ安息香酸メチル(CAS番号27007−53−0;1.00g、4.01mmol)を室温で加えた。反応混合液を15分間脱気した後、PdCl
2(dppf)DCM錯体(0.327g、0.040mmol)を加えた。得られた反応混合液を90℃で1時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(100ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中5%EtOAc)により精製して、4−(4−クロロ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)−1−メチルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.890g、2.215mmol)を得た。LCMS:方法A、2.854分、MS: ES+ 402.50。
【0695】
工程g
THF:水(1:1、10ml)中の4−(4−クロロ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)−1−メチルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.890g、2.215mmol)の溶液に、LiOH・H
2O(0.278g、6.645mmol)を室温で加えた。反応混合液を70℃で3時間撹拌した。得られた反応混合液を水(100ml)で希釈し、DCM(50ml)で抽出した。得られた水層を1NHCl(50ml)で酸性化し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)−1−メチルイソインドリン−4−イル)−5−クロロ安息香酸(0.601g、1.552mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.473分、MS: ES+ 332.38 [M-56]。
【0696】
工程h
THF(5ml)中の2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)−1−メチルイソインドリン−4−イル)−5−クロロ安息香酸(0.300g、0.775mmol)の溶液に、EDC・HCl(0.296g、1.550mmol)、HOBt(0.118g、0.775mmol)、及びDIPEA(0.299ml、2.325mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で20分間撹拌した。NH
4Cl(0.207g、23.560mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で3時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(100ml)に注ぎ、EtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中0.1%MeOH)により精製して、4−(2−カルバモイル−4−クロロフェニル)−1−メチルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.230g、0.595mmol)を得た。LCMS:方法A、2.248分、MS: ES+ 387.50。
【0697】
工程i及びjは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.994分、MS: ES+ 312.10;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.69 (m, 1 H), 7.54 - 7.52 (m, 2 H), 7.38 - 7.35 (m, 3 H), 7.31 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.15 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 5.07 - 5.05 (m, 1 H), 4.63 (s, 2 H), 1.52 (d, J=6.4 Hz, 3 H)。鏡像異性体をSFC精製(Waters SFC 200及びUV検出器;Chiralcel OXH 250x21.0mmカラム、5ミクロン、カラム流速80.0ml/分;ABPR 90bar;アイソクラティック溶媒比30%IPA/液体CO
2)により分離した。キラルSFC:方法U、RT=6.13分、LCMS:方法D、3.920分、MS: ES+ 311.90;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.70 (m, 1 H), 7.53 - 7.55 (m, 2 H), 7.36 - 7.40 (m, 3 H), 7.32 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.16 (d, J=7.26 Hz, 1 H), 5.06 - 5.08 (m, 1 H), 4.64 (s, 2 H), 1.53 (d, J=6.4 Hz, 3 H)。絶対立体構造は測定しなかった。
【0698】
実施例259
5−シアノ−2−(2−シアノ−1−メチルイソインドリン−4−イル)ベンズアミド単一未知鏡像異性体
【化158】
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【0699】
これは、実施例258について記載された手順と同様の手順を使用して、工程fにおいて2−ブロモ−5−シアノ安息香酸メチル(CAS番号1031927−03−3)を使用して合成した。LCMS:方法D、3.521分、MS: ES+ 303.05;キラルSFC:(カラムCHIRALCEL OX-H 250mm×4.6mm、5μm、流速3.0ml/分、液体CO
2中25%IPAのアイソクラティック溶媒)保持時間12.05分;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.98 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 7.94 (dd, J=8.0, 1.6 Hz, 1 H), 7.76 (s, 1 H), 7.57 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.45 (s, 1 H), 7.35 - 7.42 (m, 2 H), 7.18 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 5.07 (d, J=6.4 Hz, 1 H), 4.64 (s, 2 H), 1.53 (d, J=6.4 Hz, 3 H)。
【0700】
実施例260
5−シアノ−2−(2−シアノ−5−フルオロイソインドリン−4−イル)ベンズアミド
【化159】
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【0701】
工程a
DMF(225ml)中の5−フルオロ−2−メチル安息香酸(CAS番号33184−16−6;19.2g、124.675mmol)の撹拌溶液に、N−ヨードスクシンイミド(30.86g、137.1mmol)及び酢酸パラジウム(II)(2.8g、12.5mmol)を室温で加えた。得られた反応混合液を110℃で15時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(500ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(2×200ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(150ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、3−フルオロ−2−ヨード−6−メチル安息香酸(25.0g、89.285mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、1.779分、MS: ES- 279.12。
【0702】
工程b
DMF(50ml)中の3−フルオロ−2−ヨード−6−メチル安息香酸(25.0g、89.285mmol)の撹拌溶液に、室温でK
2CO
3(24.65g、178.570mmol)を加えた。反応混合液を室温で20分間撹拌した後、ヨウ化エチル(10.9g、133.9mmol)を加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた混合液を水(350ml)に注ぎ、EtOAc(3×200ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(150ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中2.5%MeOH)により精製して、3−フルオロ−2−ヨード−6−メチル安息香酸エチル(27.0g、87.662mmol)を得た。LCMS:方法A、2.330分、MS: ES+ 309.20。
【0703】
工程c
CCl
4(270ml)中の3−フルオロ−2−ヨード−6−メチル安息香酸エチル(27.00g、87.66mmol)の撹拌溶液に、NBS(23.4g、131.5mmol)及びAIBN(1.44g、8.77mmol)を室温で加えた。得られた反応混合液を90℃で15時間加熱した。反応混合液を10℃に冷却した。反応混合液を濾過し、CCl
4(20ml)で洗浄した。得られた濾液を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中23%EtOAc)により精製して、6−(ブロモメチル)−3−フルオロ−2−ヨード安息香酸エチル(31.000g、80.310mmol)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.68 - 7.59 (m, 1 H), 7.39 (d, J= 8.0 Hz, 1 H), 4.65 (s, 2 H), 4.35 - 4.46 (m, 2 H), 1.32 - 1.38 (m, 3 H)。
【0704】
工程d
EtOH(210ml)中の6−(ブロモメチル)−3−フルオロ−2−ヨード安息香酸エチル(31.000g、80.310mmol)の溶液に、K
2CO
3(44.330g、321.240mmol)及び4−メトキシベンジルアミン(13.20g、96.4mmol)を室温で加えた。反応混合液を80℃で15時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(200ml)に注ぎ、EtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中35%EtOAc)により精製して、6−フルオロ−7−ヨード−2−(4−メトキシベンジル)イソインドリン−1−オン(22.0g、55.4mmol)を得た。LCMS:方法A、2.082分、MS: ES+ 398.48;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.56 - 7.52 (m, 1 H), 7.45 (t, J= 8.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J= 8.4 Hz, 2 H), 6.91 (d, J= 8.4 Hz, 2 H), 4.64 (s, 2 H), 4.23 (s, 2 H), 3.73 (s, 3 H)。
【0705】
工程e
THF(220ml)中の6−フルオロ−7−ヨード−2−(4−メトキシベンジル)イソインドリン−1−オン(22.0g、55.4mmol)の溶液に、BH
3−DMS(42.060ml、443.320mmol)を0℃で滴加した。反応混合液を室温で15時間撹拌し、次に反応混合液を75℃で24時間撹拌した。反応混合液を再び0℃に冷却した。第2のロットのBH
3−DMS(42.060ml、443.320mmol)を0℃で反応混合液に加えた。反応混合液を再び室温で15時間撹拌し、次に75℃で24時間加熱した。反応混合液を0℃に冷却し、MeOH(50ml)をゆっくり加えてクエンチした。得られた混合液を75℃で2時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、5−フルオロ−4−ヨード−2−(4−メトキシベンジル)イソインドリン(15.00g、39.16mmol)を得た。LCMS:方法A、1.509分、MS: ES+ 384.38。
【0706】
工程f
クロロベンゼン(80ml)中の5−フルオロ−4−ヨード−2−(4−メトキシベンジル)イソインドリン(10.00g、26.11mmol)の溶液に、4Åのモレキュラーシーブ(5g)を室温で加えた。得られた反応混合液を室温で30分間撹拌した。クロロ蟻酸1−クロロエチル(7.500g、52.22mmol)を0℃で反応混合液に加えた。得られた反応混合液を室温で15分間撹拌し、次に90℃で5時間加熱した。得られた混合液をセライト床を通して濾過し、MeOH(35ml)で洗浄した。合わせた濾液を90℃で2時間加熱した。反応混合液を0℃に冷却し、n−ヘキサン(40ml)でゆっくりと希釈した。得られた混合液を0℃で30分間撹拌した。得られた沈殿物を真空下で濾別し、n−ヘキサン(20ml)で洗浄し、真空下で乾燥して、5−フルオロ−4−ヨードイソインドリンHCl塩(6.000g、20.03mmol)を得た。この物質をさらに精製せずにそのまま次の工程で使用した。LCMS:方法A、1.325分、MS: ES+ 264.29;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.14(s, 2 H), 7.44 - 7.40 (m, 1 H), 7.24 (t, J= 8.4 Hz, 1 H), 4.62 (s, 2 H), 4.42 (s, 2 H)。
【0707】
工程g
THF(60ml)中の5−フルオロ−4−ヨードイソインドリンHCl塩(6.000g、20.03mmol)の溶液に、TEA(7.0ml、50.1mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で10分間撹拌した。Boc無水物(8.730g、40.07mmol)を室温で反応混合液に加えた。反応混合液を室温で3時間撹拌した。反応混合液を水(200ml)に注ぎ、EtOAc(2×150ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中10%EtOAc)により精製して、5−フルオロ−4−ヨードイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(6.000g、16.53mmol)を得た。LCMS:方法A、2.653分、MS: ES+ 308.10 [M-56];
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.36 - 7.32 (m, 1 H), 7.16 (t, J= 8.4 Hz, 1 H), 4.69 (d, J=10.8 Hz, 2 H), 4.46 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 1.47 (d, J=5.2 Hz, 9 H)。
【0708】
工程hは、実施例226の工程aと同様の方法で実施して、5−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを得た。LCMS:方法A、2.721分、MS: ES+ 308.10 [M-56]。
【0709】
工程i
1,4−ジオキサン:水(9:1、20ml)中の5−フルオロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(3.630g、10.00mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(2.300g、16.67mmol)及び2−ブロモ−5−シアノ安息香酸メチル(CAS番号1031927−03−3;2.00g、8.33mmol)を室温で加えた。反応混合液を20分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.610g、0.833mmol)を加えた。反応混合液を110℃で15時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(100ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(100ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中25%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノ−2−(メトキシカルボニル)−フェニル)−5−フルオロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(2.20g、5.55mmol)を得た。LCMS:方法A、2.539分、MS: ES+ 341.27 [M-56]。
【0710】
工程j
THF:水(1:1、30ml)中の4−(4−シアノ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)−5−フルオロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(2.200g、5.555mmol)の溶液に、LiOH・H
2O(0.710g、16.725mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で15時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(30ml)で希釈し、EtOAc(30ml)で抽出して不要な不純物を分離した。得られた水層を1M HCl(50ml)で酸性化し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)−5−フルオロイソインドリン−4−イル)−5−シアノ安息香酸(1.800g、4.71mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.018分、MS: ES- 381.60。
【0711】
工程k
THF(20ml)中の2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)−5−フルオロイソインドリン−4−イル)−5−シアノ安息香酸(1.800g、4.712mmol)の溶液に、EDC・HCl(1.360g、7.068mmol)、HOBt(0.870g、5.654mmol)、及びDIPEA(1.62ml、9.424mmol)を室温で加えた。反応混合液を20分間撹拌した後、NH
4Br(2.300g、23.56mmol)を加えた。反応混合液を室温で3時間撹拌した。追加のNH
4Br(2.300g、23.56mmol)を反応混合液に加え、さらに15時間撹拌した。得られた反応混合液を水(100ml)に注ぎ、EtOAc(2×80ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(50ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中2.3%MeOH)により精製して、4−(2−カルバモイル−4−シアノフェニル)−5−フルオロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.500g、1.312mmol)を得た。LCMS:方法A、1.889分、MS: ES+ 382.50。
【0712】
工程l及びmは、実施例258の最後の2工程と同様の方法で行った。LCMS:方法D、2.931分、MS: ES+ 324.10 [M+18];
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.07 (s, 1 H), 8.02 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.90 (br s, 1 H), 7.60 (d, J= 8.0 Hz, 1 H), 7.46 (br s, 1 H), 7.38 - 7.35 (m, 1 H), 7.23 (t, J=9.2 Hz, 1 H), 4.82 (br s, 2 H), 4.67 (d, J=9.2 Hz, 1 H), 4.46 (d, J=9.2 Hz, 1 H)。
【0713】
実施例261
5−シアノ−2−(2−シアノ−7−フルオロイソインドリン−4−イル)ベンズアミド
【化160】
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【0714】
工程a
CCl
4(45ml)中の3−ブロモ−6−フルオロ−o−キシレン(CAS番号52548−00−2;3.00g、14.8mmol)の溶液に、室温でNBS(5.780g、32.51mmol)を加えた。反応混合液をUV光源に暴露して温度を上昇させ、こうして反応混合液を85℃で2時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、飽和NaHCO
3溶液(100ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(100ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、1−ブロモ−2,3−ビス(ブロモメチル)−4−フルオロベンゼン(5.80g、16.25mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.489分。
【0715】
工程b
EtOH(50ml)中の1−ブロモ−2,3−ビス(ブロモメチル)−4−フルオロベンゼン(5.00g、13.97mmol)の溶液に、K
2CO
3(7.71g、55.9mmol)及び4−メトキシベンジルアミン(2.300g、16.77mmol)を室温で加えた。反応混合液を80℃で2時間加熱した。反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(200ml)に注ぎ、EtOAc(3×150ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(200ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中2%EtOAc)により精製して、4−ブロモ−7−フルオロ−2−(4−メトキシベンジル)イソインドリン(1.60g、4.77mmol)を得た。LCMS:方法A、1.600分、MS: ES+ 336.40, 338.38;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.46 - 7.43 (m, 1 H), 7.30 - 7.27 (m, 2 H), 7.06 (t, J= 8.8 Hz, 1 H), 6.93 - 6.90 (m, 2 H), 4.01 (s, 2 H), 3.82 (s, 4 H), 3.75 (s, 3 H)。
【0716】
工程c
クロロベンゼン(15ml)中の4−ブロモ−7−フルオロ−2−(4−メトキシベンジル)イソインドリン(1.60g、4.77mmol)の溶液に、4Åモレキュラーシーブ(0.800g)を室温で加えた。反応混合液にクロロ蟻酸1−クロロエチル(1.550g、14.33mmol)を室温で加え、混合液を110℃で3時間加熱した。反応混合液をセライト床を通して濾過し、MeOH:DCM(1:1、35ml)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をn−ヘキサン(2×10ml)で粉砕し、真空下で乾燥して、4−ブロモ−7−フルオロイソインドリンHCl塩(0.800g、3.19mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、1.277分、MS: ES+ 216.23, 218.23。
【0717】
工程d
THF(10ml)中の4−ブロモ−7−フルオロイソインドリンHCl塩(0.800g、3.19mmol)の溶液に、TEA(0.86ml、6.37mmol)及びBoc無水物(0.830g、3.824mmol)を0℃で加えた。反応混合液を室温で1時間撹拌した。得られた反応混合液を水(50ml)に注ぎ、EtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中1%MeOH)により精製して、4−ブロモ−7−フルオロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.600g、1.90mmol)を得た。LCMS:方法A、2.652分、MS: ES+ 316.38、 318.38。
【0718】
工程eを実施例226の工程aと同様の方法で実施して、4−フルオロ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを得た。LCMS:方法A、2.928分、MS: ES+ 308.27 [M-56]。
【0719】
工程f
1,4−ジオキサン:水(9:1、5ml)中の4−フルオロ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.246g、0.677mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.189g、1.375mmol)及び2−ブロモ−5−シアノ安息香酸メチル(CAS番号1031927−03−3;0.165g、0.687mmol)を室温で加えた。反応混合液を20分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.050g、0.068mmol)を加えた。得られた反応混合液を90℃で15時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(50ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(2×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中14%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)−7−フルオロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.200g、0.505mmol)を得た。LCMS:方法A、2.419分、MS: ES+ 341.32 [M-56]。
【0720】
工程g
THF:水:MeOH(1:1:0.1、6.3ml)中の4−(4−シアノ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)−7−フルオロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.200g、0.505mmol)の溶液に、0℃でLiOH・H
2O(0.063g、1.515mmol)を加えた。反応混合液を室温で2時間撹拌した。得られた反応混合液を1M HCl(15ml)で酸性化し、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)−7−フルオロイソインドリン−4−イル)−5−シアノ安息香酸(0.160g、0.418mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.116分、MS: ES+ 327.40 [M-56]。
【0721】
工程h〜jを実施例260の最後の3工程と同様の方法で行った。LCMS:方法D、3.572分、MS: ES+ 307.08;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.94 - 8.03 (m, 2 H), 7.80 (s, 1 H), 7.56 (d, J= 8.0 Hz, 1 H), 7.47 (s, 1 H), 7.22 - 7.28 (m, 2 H), 4.94 (s, 2 H), 4.70 (s, 2 H)。
【0722】
実施例262
6−(1−メチル−6−オキソピペリジン−3−イル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル
【化161】
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【0723】
工程a
1,4−ジオキサン:水(9:1、5ml)中の6−ブロモ−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例5の工程aと同様にして調製、0.200g、0.536mmol)の撹拌溶液に、Na
2CO
3(0.113g、1.072mmol)及び1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オン(CAS番号1002309−52−5;0.189g)を、室温でマイクロ波管に入れた。反応混合液を30分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.039g、0.053mmol)を加えた。得られた反応混合液をマイクロ波で120℃で2時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(30ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3.1%MeOH)により精製して、6−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.070g、0.173mmol)を得た。LCMS:方法A、2.505分、MS: ES+ 403.4 [M+H]。
【0724】
工程b
MeOH(10ml)中の6−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−4−フェニル−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.07g、0.173mmol)の撹拌溶液に、オートクレーブ中で室温で10%Pd/C(100%乾燥)(0.050g)を加えた。得られた反応混合液をH
2ガスで最大20kgの大気圧まで加圧し、80℃で72時間加熱した。反応混合液をセライト床を通して濾過し、MeOH(30ml)で洗浄した。得られた濾液を減圧下で濃縮して、6−(1−メチル−6−オキソピペリジン−3−イル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル及び6−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルの混合液(80:20)(0.077g)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.378分、MS: ES+ 407.47、及び方法A、2.349分、MS: ES+ 403.41。
【0725】
工程c及びdは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で実施して、所望の6−(1−メチル−6−オキソピペリジン−3−イル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル、及び工程bの不完全還元からの副生成物である6−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリルを得た。LCMS:方法D、3.974分、MS: ES+ 332.20。
【0726】
実施例263
6−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−4−フェニルイソインドリン−2−カルボニトリル
【化162】
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【0727】
これは、上記実施例262の調製で記載したように調製した。LCMS:方法D、3.929分、MS: ES+ 328.20。
【0728】
実施例264
N−(2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド
【化163】
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【0729】
工程a
1,4−ジオキサンと水(25ml)との4:1(v/v)混合液中の4−ブロモ−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体3、1.0g、2.90mmol)、4−シアノフェニルボロン酸(630mg、4.30mmol)、及び炭酸セシウム(1.9g、5.80mmol)の溶液に、窒素を15分間バブリングした。Pd(Ph
3P)
4(340mg、0.29mmol)を加え、得られた混合液を90℃で加熱し、LCMSによりモニターした。1時間後、反応混合液を室温まで冷却し、水に注ぎ、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を食塩水(10ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去した。残留物をEt
2O(20ml)で次にヘキサン(30ml)で粉砕し、乾燥した。4−(4−シアノフェニル)−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(857mg、81%)を淡褐色の固体として得た。LCMS(方法I):保持時間2.82分、m/z 266 [M+H-Boc]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.33 (m, 1H), 8.16 (m, 1H), 8.04-7.97 (m, 2H), 7.86-7.79 (m, 2H), 4.80-4.72 (m, 4H), 1.44 (d, 9H)。
【0730】
工程b
4−(4−シアノフェニル)−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(857mg、2.35mmol)、鉄粉末(655mg、11.72mmol)、NH
4Cl(627mg、11.72mmol)、THF(12ml)、及び水(12ml)の混合液を、90℃で18時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過し、続いてEtOAc(3×25ml)で洗浄した。合わせた濾液を食塩水(25ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去して、6−アミノ−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを褐色固体として得た(590mg、75%)。LCMS(方法I):保持時間2.63分、m/z 336 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.06-7.50 (m, 6H), 6.55 (m, 1H), 5.29 (s, 1H), 4.81-4.42 (m, 4H), 1.49-1.38 (m, 9H)。
【0731】
工程c
THF(8ml)中のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸(80mg、0.60mmol)の溶液に、室温でDIPEA(0.13ml、0.80mmol)及びHATU(228mg、0.60mmol)を加え、得られた混合液を30分間撹拌した。次に6−アミノ−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(126mg、0.37mmol)を反応液に加え、得られた混合液を18時間撹拌した。反応混合液を水(40ml)に注ぎ、EtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を食塩水(20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去して、褐色の油状物(270mg)を得て、これを逆相HPLC(254nmでのUV検出を伴うAgilent pursuit 5 C18)により、水+0.1%蟻酸中の50〜95%MeCNの勾配で溶出することにより精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボキサミド)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを白色固体として得た(62mg、38%)を得た。LCMS(方法I):保持時間2.65分、m/z 392 [M-t-Bu+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.09 (bs, 1H), 7.96 (m, 2H), 7.75-7.54 (m, 4H), 4.70-4.56 (m, 4H), 3.91 (m, 2H), 2.65-2.54 (m, 1H), 1.78-1.58 (m, 4H), 1.44 (d, 9H)。
【0732】
工程d及びeは、実施例1の工程d及びeと同様の方法で行った。LCMS(方法I):保持時間2.51分、m/z 373 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 10.13 (brs, 1H), 7.97-7.92 (m, 2H), 7.71-7.61 (m, 4H), 4.83 (m, 4H), 3.91 (m, 2H), 2.61 (m, 1H), 1.76-1.58 (m, 5H), 2.08 (m, 1H)。
【0733】
表24の化合物は、実施例264と同様の方法で調製した。
【化164】
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【表48】
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【0734】
実施例268
4−(2,6−ジオキソピペリジン−1−イル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化165】
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【0735】
工程a
Reacti-Vial(商標)に4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体2、200mg、0.58mmol)、グルタルイミド(60mg、0.53mmol)、酢酸銅(II)一水和物(43mg、0.21mmol)、DMF(0.6ml)、及びピリジン(0.18ml、2.16mmol)を加え、得られた混合液を90℃で8時間撹拌した。混合液を室温まで冷却し、EtOAc(15ml)と水(5ml)とに分配した。水相をEtOAc(10ml)で抽出し、合わせた有機抽出液を食塩水(10ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で溶媒を留去した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中0〜5%MeOH)により精製して、油性固体(150mg)を得て、これをジエチルエーテルで粉砕して、4−(2,6−ジオキソピペリジン−1−イル))イソインドリン−2−カルボン酸エチルを固体として得た(120mg、62%)。LCMS(方法I):保持時間2.57分、m/z 275 (-tBu)/231(-Boc) [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.36-7.28 (m, 1H), 7.15-7.09 (m, 1H), 7.01-6.94 (m, 1H), 4.71 (s, 2H), 4.46 (d, 2H), 2.89 (m, 4H), 1.51 (d, 11H)。
【0736】
工程b及びcは、実施例21の工程b及びcと同様の方法で行った。LCMS(方法I):保持時間2.32分、m/z 256 [M+H]
+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.46-7.37 (m, 1H), 7.31-7.26 (m, 1H), 7.08-6.99 (m, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.55 (s, 2H), 2.90-2.75 (m, 4H), 2.19-2.03 (m, 2H)。
【0737】
実施例269
4−(4−シアノフェニル)−6−(メチルアミノ)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化166】
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【0738】
工程a
DCM(5ml)中の6−アミノ−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例264の工程bと同様にして調製、80mg、0.24mmol)及びTEA(0.1ml、0.72mmol)の撹拌溶液に、TFAA(0.07ml、0.48mmol)を室温で滴加し、得られた混合液を30分間撹拌した。反応混合液を真空下で蒸発乾固して残留物を得て、これをDCM(10ml)と飽和NaHCO
3溶液(10ml)とに分配した。有機相を集め、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮乾固して、4−(4−シアノフェニル)−6−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを褐色固体として得た(90mg、100%)。LCMS(方法I):保持時間2.81分、m/z 376 [M+H-tBu]+。
【0739】
工程b
MeCN(5ml)中の炭酸カリウム(66mg、0.48mmol)及び4−(4−シアノフェニル)−6−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(90mg、0.21mmol)の撹拌懸濁液に、ヨウ化メチル(22μl、0.36mmol)を加え、得られた混合液を密閉管中で40℃で18時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(20ml)に注いだ後、DCM(2×20ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を水(20ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で蒸発乾固して、4−(4−シアノフェニル)−6−(2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセトアミド)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを褐色油状物として得た(74mg、80%)。LCMS(方法I):保持時間2.76分、m/z 350 [M+H-CF
3CO]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.67-7.61 (m, 2H), 7.38-7.36 (m, 2H), 7.12-7.02 (m, 2H), 4.66-4.54 (m, 4H), 3.27 (s, 3H), 1.37 (s, 9H)。
【0740】
工程c及びdを実施例21の工程b及びcと同様の方法で実施して、N−(2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)−2,2,2−トリフルオロ−N−メチルアセトアミドを白色固体として得た。LCMS(方法I):保持時間2.60分、m/z 371 [M+H]+。
【0741】
工程e
MeOHとDCMの1:4(v/v)混合液(5ml)中のN−(2−シアノ−7−(4−シアノフェニル)イソインドリン−5−イル)−2,2,2−トリフルオロ−N−メチル−アセトアミド(44mg、0.12mmol)及び水酸化アンモニウム(35%、2ml)の溶液を、室温で5時間撹拌した。反応混合液を真空下で蒸発乾固して残留物を得て、これを254nmでの検出を備えたAgilent Pursuit5 C18カラムの逆相HPLCにより、水+0.1%蟻酸中のMeCNの勾配(60〜66%)で溶出することにより精製して固体を得た。固体物質をDCM及びヘキサンから再結晶化して、4−(4−シアノフェニル)−6−(メチルアミノ)イソインドリン−2−カルボニトリルをオフホワイトの固体(14mg、83%)として得た。LCMS(方法I):保持時間2.54分、m/z 275 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.70 (d, 2H), 7.45 (d, 2H), 6.48 (m, 2H), 4.74 (m, 2H), 4.66 (m, 2H), 2.86 (s, 3H)。
【0742】
実施例270
4−(4−シアノフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化167】
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【0743】
工程a
MeCN(3ml)中の6−アミノ−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例264の工程bと同様にして調製、160mg、0.48mmol)、パラホルムアルデヒド(29mg、0.96mmol)、AcOH(83μl、1.44mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(254mg、1.2mmol)の溶液を110℃で18時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、飽和NaHCO
3に注ぎ、EtOAc(3×25ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜40%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−(ジメチルアミノ)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た(87mg、53%)。LCMS(方法I):保持時間2.62分、m/z 364 [M+H]+。
【0744】
工程b及びcは、実施例21の最後の2工程と同様の方法で行った。LCMS(方法I):保持時間2.64分、m/z 289 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.92 (d, 2H), 7.72 (d, 2H), 6.74 (d, 1H), 6.69 (d, 1H), 4.76 (s, 4H), 2.95 (s, 6H)。
【0745】
実施例271
4−(4−シアノフェニル)−6−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化168】
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【0746】
工程a
DCE(6ml)中の6−アミノ−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例264の工程bと同様にして調製、155mg、0.46mmol)、2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−アセトアルデヒド(98mg、0.51mmol)、AcOH(40μl、0.69mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(196mg、0.93mmol)の溶液を、室温で18時間撹拌した。反応混合液を飽和NaHCO
3に注ぎ、DCM(3×50ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜25%EtOAc)により精製して、6−((2−((tert−ブチルジメチルシリル)−オキシ)エチル)アミノ)−4−(4−シアノフェニル)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た(110mg、49%)。LCMS(方法I):保持時間3.37分、m/z 494 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.62 (dd, 2H), 7.44 (d, 2H), 6.40-6.50 (m, 2H), 4.40-4.60 (m, 4H), 4.78 (s, 2H), 3.76 (t, 2H), 3.16 (t, 2H), 1.41 (d, 9H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
【0747】
工程b
1,4−ジオキサン(2ml)中の6−((2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)アミノ)−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(110mg、0.22mmol)及びHCl(1,4−ジオキサン中4M、2.2ml、8.8mmol)の溶液を、室温で3時間撹拌した。さらにHCl(1,4−ジオキサン中4M、2.0ml)を加え、室温でさらに2時間撹拌した。混合液から溶媒を留去して残留物を得て、これをトルエン/MeCN[1:1](3x15ml)で共沸させ、乾燥して、4−(6−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−イソインドリン−4−イル)ベンゾニトリルビスHCl塩を黄色固体として得た(105mg)。LCMS(方法I):保持時間1.08分、m/z 280 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.90 (d, 2H), 7.72 (d, 2H), 7.60 (d, 1H), 7.54 (d, 1H), 4.78 (s, 2H), 4.74 (s, 2H), 3.80 (t, 2H), 3.56 (t, 2H)。
【0748】
工程cは、実施例21の最終工程と同様の方法で行った。LCMS(方法J):保持時間2.94分、m/z 305 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.79 (d, 2H), 7.60 (d, 2H), 6.65 (d, 1H), 6.62 (d, 1H), 4.74 (d, 2H), 4.71 (d, 2H), 3.73 (t, 2H), 3.26 (t, 2H)。
【0749】
実施例272
4−(4−シアノフェニル)−6−(イソプロピルアミノ)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化169】
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【0750】
工程a
THF(1ml)中の6−アミノ−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(80mg、0.24mmol)、アセトン(20μl、0.26mmol)、AcOH(16μl、0.28mmol)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(80mg、0.36mmol)の溶液を、70℃で3日間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、飽和NaHCO
3に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。有機抽出液をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去して残留物を得て、これをMeOH/ジエチルエーテルにより、続いてEtOAc/ヘキサンにより粉砕して精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−(イソプロピルアミノ)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを得た(78mg、86%)。LCMS(方法I):保持時間2.77分、m/z 378 [M+H]+。
【0751】
工程b及びcは、実施例21の最後の2工程と同様にして行った。LCMS(方法I):保持時間2.57分、m/z 303 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.91 (d, 2H), 7.64 (d, 2H), 6.58 (d, 1H), 6.54 (d, 1H), 5.71 (1H, d), 4.70 (s, 4H), 3.50-3.70 (m, 1H), 1.13 (d, 6H)。
【0752】
表25の化合物は、実施例272と同様の方法で調製した。
【化170】
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【表49】
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【0753】
実施例278
4−(4−シアノフェニル)−6−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化171】
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【0754】
工程a
DMF(3ml)中の6−アミノ−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例264の工程bと同様にして調製、100mg、0.30mmol)、1−ブロモ−2−(2−ブロモエタンスルホニル)エタン(84mg、0.30mmol)、及びTEA(1.66ml、1.2mmol)の溶液を、100℃で24時間加熱した。1−ブロモ−2−(2−ブロモエタンスルホニル)エタン(170mg、0.60mmol)の追加装入物を反応液に加え、得られた混合液を100℃で24時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、飽和NaHCO
3水溶液(10ml)とEtOAc(10ml)とに分配した。有機相を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固して残留物を得た。粗残留物(180mg)を、Agilent Pursuit5 C18カラムでの逆相HPLCにより水+0.1%蟻酸中のMeCNの(50〜70%)勾配で溶出して、254nmでの検出を使用して精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−(1,1−ジオキシドチオモルホリノ)イソインドリン−2−カルボン酸エチルを淡黄色固体として得た(21mg、15%)。LCMS(方法I):保持時間2.70分、m/z 454 [M+H]+。
【0755】
工程b及びcは、実施例21の工程b及びcと同様の方法で行った。LCMS(方法I):保持時間2.51分、m/z 379 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.72-7.66 (m, 2H), 7.41-7.35 (m, 2H), 6.79-6.72 (m, 2H), 4.76-4.60 (m, 4H), 3.85-3.77 (m,4 H), 3.11-2.97 (m, 4H)。
【0756】
実施例279
4−(4−シアノフェニル)−6−(ジエチルアミノ)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化172】
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【0757】
工程a
DCE(4.5ml)中の6−アミノ−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例264の工程bと同様にして調製、150mg、0.45mmol)、AcOH(0.04ml)、アセトアルデヒド(MeCN中5M、0.11ml、0.54mmol)の溶液に、NaBH(OAc)
3(191mg、0.90mmol)を加え、得られた混合液を室温で12時間撹拌した。反応混合液を飽和NaHCO
3水溶液(20ml)に注ぎ、DCM(3×20ml)で抽出した。合わせた抽出液を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固した。粗残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜50%EtOAc、続いてEtOAc中5%MeOH)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−(ジエチルアミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た(50mg、28%)。LCMS(方法I):保持時間2.68分、m/z 392 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.77-7.66 (m, 2H), 7.53 (d, 2H), 6.64-6.50 (m, 2H), 4.67 (d, 2H), 4.63-4.51 (d, 2H), 3.39 (q, J = 7.1 Hz, 4H), 1.50 (s, 9H), 1.19 (t, J = 7.1Hz, 6H)。
【0758】
工程b及びcは、実施例21の工程b及びcと同様の方法で行った。LCMS(方法J):保持時間3.01分、m/z 317 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.76-7.71 (m, 2H), 7.51-7.45 (m, 2H), 6.55 (s, 2H), 4.77 (m, 2H), 4.68 (m, 2H), 3.39 (q, J = 6.9 Hz, 4H), 1.19 (t, J = 6.9 Hz, 6H)。
【0759】
実施例280
4−(4−シアノフェニル)−6−((2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化173】
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【0760】
工程a
DCE(4.5ml)中の6−アミノ−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例264の工程bと同様にして調製、150mg、0.45mmol)、AcOH(0.04ml)、(S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシアルデヒド(70mg、0.27mmol)と(R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシアルデヒド(70mg、0.27mmol)の0℃の懸濁液に、NaBH(OAc)
3(191mg、0.90mmol)を加え、得られた混合液を0℃で1時間、次に室温で16時間撹拌した。反応混合液をNaHCO
3の飽和水溶液に注ぎ、DCM(3×20ml)で抽出した。合わせたDCM抽出物を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固した。粗残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20〜50%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−(((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)アミノ)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを淡褐色の固体として得た(171mg、85%)。LCMS(方法I):保持時間2.86分、m/z 450 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.77-7.66 (m, 2H), 7.51 (d, 2H), 6.62-6.50 (m, 2H), 4.70-4.51 (m, 4H), 4.44-4.35 (m,1H), 4.12 (dd, J = 8.2, 6.4 Hz, 1H), 3.79 (dd, J = 8.2 Hz, 1H), 3.39-3.31 (m, 1H), 3.26-3.18 (m, 1H), 1.50 (d, 9H), 1.47 (s, 3H), 1.39 (s, 3H)。
【0761】
工程b
MeOH(4ml)中の4−(4−シアノフェニル)−6−(((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)アミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(170mg、0.38mmol)の溶液を、1,4−ジオキサン中のHClの4M溶液(2ml、8mmol)で処理し、得られた混合液を室温で16時間撹拌した。混合液を真空下で蒸発乾固して、4−(6−((2,3−ジヒドロキシプロピル)−アミノ)イソインドリン−4−イル)ベンゾニトリルHClを緑色固体として得た(158mg)。LCMS(方法I):保持時間0.55分、m/z 310 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.70 (m, 2H), 7.99-7.92 (m, 2H), 7.68-7.48 (m, 2H), 6.86-6.75 (m, 2H), 4.48-4.38 (m, 4H), 3.42-3.35 (m, 3H), 3.26-3.20 (m, 1H), 3.04-2.94 (m, 1H)。
【0762】
工程cは、実施例36の最終工程と同様の方法で行った。LCMS(方法J):保持時間3.01分、m/z 335 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.89 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.67-6.55 (m, 2H), 5.84-5.72 (m, 1H), 4.79 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.70 (s, 4H), 4.61 (m, 1H), 3.63 (m, 1H), 3.24-3.14 (m, 1H), 2.99-2.89 (m, 1H)。
【0763】
実施例281
5−シアノ−2−(2−シアノ−6−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)アミノ)イソインドリン−4−イル)ベンズアミド
【化174】
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【0764】
工程a
1,4−ジオキサン(5ml)中の4−ブロモ−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体3、1.0g、2.91mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(886mg、3.49mmol)、及び酢酸カリウム(858mg、8.74mmol)の混合液を、窒素を用いて10分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2・DCM(236mg、0.29mmol)を加え、得られた混合液を18時間加熱還流した。反応混合液を室温まで冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過し、次にこれをEt
2O(50ml)、続いてEtOAc(50ml)で洗浄した。濾液を真空下で蒸発乾固して黒色残留物を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜10%EtOAc)により精製した。得られた固体をEtOAcとEt
2Oの1:1(v/v)混合液で粉砕して、6−ニトロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た(878mg、77%)。LCMS(方法I):保持時間3.11分、m/z 335 [M+H-tBu]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.37-8.28 (m, 2H), 4.78-4.63 (m, 4 H), 1.47 (s, 9 H), 1.33 (m, 12 H)。
【0765】
工程b
1,4−ジオキサンと水の9:1(v/v)混合液(9:1、5ml)中の6−ニトロ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(830mg、2.13mmol)、メチル−2−ブロモ−5−シアノ安息香酸(425mg、1.77mmol)、及び炭酸カリウム(740mg、5.31mmol)の溶液を、窒素を用いて10分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2・DCM(140mg、0.17mmol)を溶液に加え、得られた混合液を100℃で1時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過し、これをEtOAc(50ml)及びEt
2O(50ml)で洗浄した。濾液を真空下で蒸発乾固した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜10%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノ−2−(メトキシカルボニル)−フェニル)−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを白色固体として得た(373mg、42%)。LCMS(方法I):保持時間2.78分、m/z 324 [M+H-Boc]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.41 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.32-8.27 (m, 1H), 8.21-8.16 (m, 1H), 7.99-7.93 (dd, J = 9.5, 1.6 Hz, 1H), 7.71-7.65 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 4.75 (m, 2H), 4.40-4.28 (m, 2H), 3.63 (s, 3H), 1.40 (d, 9H)。
【0766】
工程c
THF(5ml)及び水(5ml)中の4−(4−シアノ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(373mg、0.88mmol)、鉄粉末(246mg、4.4mmol)、及びNH
4Cl(235mg、4.4mmol)の混合液を、90℃で18時間加熱した。混合液を室温まで冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過し、EtOAc(3×10ml)で洗浄した。濾液を集め、食塩水(10ml)で洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去して、6−アミノ−4−(4−シアノ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た(375mg、34%)。LCMS(方法I):保持時間2.56分、m/z 294 [M+H-Boc]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.21 (m, 1H), 8.08-8.02 (m, 1H), 7.60-7.54 (m, 1H), 6.52-6.47 (m, 1H), 6.27-6.22 (m, 1H), 5.21 (bs, 2H), 4.52 (m, 2H), 4.19-4.10 (m, 2H), 3.63 (d, 3H), 1.40 (d, 9H)。
【0767】
工程d
MeCN(3ml)中の6−アミノ−4−(4−シアノ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(187mg、0.47mmol)、AcOH(0.08ml)、テトラヒドロピランカルボキシルデヒド(43mg、0.38mmol)、及びNaBH(OAc)
3(250mg、1.17mmol)の混合液を、110℃で1時間撹拌した。混合液を室温まで冷却し、飽和NaHCO
3水溶液(20ml)に注いだ後、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた抽出液を食塩水(25ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去して残留物を得た。Agilent Pursuit5 C18カラムによる逆相HPLCにより水+0.1%蟻酸中のMeCNの(50〜95%)勾配で溶出し、254nMでの検出により精製して、4−(4−シアノ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)−6−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)アミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た(56mg、25%)。LCMS(方法I):保持時間2.67分、m/z 492 [M+H]+;
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.23 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.09-8.04 (dt, J = 8.0, 2.0 Hz, 1H), 7.63-7.58 (d, J = 8.0, 4.7 Hz, 1H), 6.54 (m, 1H), 6.23 (m, 1H), 5.88-5.82 (m, 1H), 4.57-4.50 (m, 2H), 4.23-4.13 (m, 2H), 3.89-3.81 (m, 2H), 3.64 (d, 3H), 3.30-3.21 (m, 2H), 2.88 (m, 2H), 1.85-1.72 (m, 1H), 1.69-1.601 (m, 2H), 1.41 (d, 9H), 1.26-1.13 (m, 2H)。
【0768】
工程e
THF(0.6ml)中の4−(4−シアノ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)−6−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)アミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(79mg、0.16mmol)の溶液を、室温で水(0.4ml)中のLiOH(34mg、0.80mmol)で処理し、得られた混合液を36時間撹拌した。反応液を真空下で濃縮してTHFを除去し、得られた残留物を水(20ml)で希釈した。反応混合液を1M HClで酸性化し(pH1)、EtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を食塩水(25ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で蒸発乾固して、2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)−6−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)アミノ)イソインドリン−4−イル)−5−シアノ安息香酸を褐色固体として得た(60mg、79%)。LCMS(方法I):保持時間2.55分、m/z 478 [M+H]+。
【0769】
工程f
THF(3ml)中の2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)−6−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)アミノ)−イソインドリン−4−イル)−5−シアノ安息香酸(60mg、0.125mmol)の溶液を、TEA((0.02ml、0.15mmol)及びHATU(58mg、0.15mmol)を用いて室温で窒素下で処理し、得られた混合液を30分間撹拌した。1,4−ジオキサン溶液中のアンモニアの0.5M溶液(0.5ml、0.25mmol)を混合液に加え、得られた混合液を18時間撹拌した。反応混合液を水(10ml)に注ぎ、EtOAc(3×5ml)で抽出した。合わせた有機抽出液を食塩水(10ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固して、4−(2−カルバモイル−4−シアノフェニル)−6−(((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)アミノ)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(41mg、70%)を褐色固体として得た。LCMS(方法I):保持時間2.44分、m/z 477 [M+H]+。
【0770】
工程g及びhは、実施例21の工程b及びcと同様の方法で行った。LCMS(方法I):保持時間2.03分、m/z 400 [M-H]-.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.15 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.80-7.74 (dd, J = 7.8, 1.7 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 7.8. Hz, 1H), 6.51-6.40 (m, 2H), 5.88 (s, 1H), 5.61 (s, 1H), 4.72 (s, 2H), 4.43 (s, 2H), 4.02-3.94 (m, 2H), 3.44-3.33 (m, 2H), 3.01 (d, 2H), 1.91-1.75 (m, 2H), 1.73-1.64 (m, 2H), 1.43-1.30 (m, 2H)。
【0771】
実施例282
(S)−6−((2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ)−4−(4−フルオロフェニル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化175】
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【0772】
工程a
1,4−ジオキサンと水の4:1(v/v)混合液(5ml)中の4−ブロモ−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体3、300mg、0.87mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(145mg、1.04mmol)、及び炭酸セシウム(850mg、2.61mmol)の溶液を、窒素を用いて15分間脱気した。Pd(Ph
3P)
4(104mg、0.09mmol)を加え、得られた混合液を110℃で3時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(20ml)に注いだ。混合液をEtOAc(2×20ml)で抽出し、合わせた有機抽出液をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜70%EtOAc)により精製して、4−(4−フルオロフェニル)−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルをオフホワイトの固体として得た(331mg)。LCMS(方法I):保持時間2.86分、m/z 303 [M+H-Boc]+。
【0773】
工程b
EtOH(10ml)中の4−(4−フルオロフェニル)−6−ニトロイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(331mg、0.92mmol)及びPd/C(10%、33mg)の混合液を、室温で水素下(バルーン)で18時間撹拌した。反応混合液をセライト(登録商標)パッドを通して濾過し、続いてEtOHで洗浄し、濾液を真空下で蒸発乾固して、6−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを黄色油状物として得た(269mg、90%)。LCMS(方法I):保持時間2.63分、m/z 329 [M+H]+。
【0774】
工程c
DCE(10ml)中の6−アミノ−4−(4−フルオロフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(269mg、0.82mmol)、AcOH(0.07ml)、(R)−(+)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルボキシアルデヒド(50%DCM、234mg、0.9mmol)、及びNaBH(OAc)
3(348mg、1.64mmol)の懸濁液を、室温で16時間撹拌した。反応混合液をNaHCO
3の飽和水溶液(20ml)に注ぎ、DCM(2×20ml)で抽出した。合わせた抽出液をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜25%EtOAc)により精製して、(S)−6−(((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)アミノ)−4−(4−フルオロフェニル)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを黄色油状物として得た(280mg、77%)。LCMS(方法I):保持時間2.77分、m/z 443 [M+H]+。
【0775】
工程e
MeOH(1ml)及び水(0.5ml)中の(S)−6−(((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチル)アミノ)−4−(4−フルオロフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(280mg、0.63mmol)の溶液を、1,4−ジオキサン(4ml)中のHClの4M溶液で処理し、得られた混合液を室温で2時間撹拌した。混合液を真空下で蒸発乾固して、(S)−3−((7−(4−フルオロフェニル)−イソインドリン−5−イル)アミノ)プロパン−1,2−ジオール塩酸塩を白色固体として得た(157mg、100%)。LCMS(方法I):保持時間0.30分、m/z 303 [M+H]+。
【0776】
工程f
DCM(5ml)中の(S)−3−((7−(4−フルオロフェニル)イソインドリン−5−イル)アミノ)プロパン−1,2−ジオール塩酸塩(140mg、0.62mmol)及びTEA(0.26ml)(5ml)の溶液を、窒素下で0℃に冷却した。冷却した溶液を、DCM(0.19ml)中の臭化シアンの3.0M溶液で処理し、得られた懸濁液を0℃で1時間撹拌した。反応混合液を水(20ml)とDCM(20ml)とに分配した。DCM層を集め、水相をDCM(20ml)で抽出した。合わせた有機抽出液をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固した。粗生成物を、Agilent Pursuit5 C18カラムでのHPLCにより、水+0.1%蟻酸中のMeCNの(35〜60%)の勾配で溶出し、254nMの検出により精製して、(S)−6−((2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ)−4−(4−フルオロフェニル)イソインドリン−2−カルボニトリルを灰色固体として得た(75mg、37%)。LCMS(方法I):保持時間=1.37分、m/z 328 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 7.43-7.41 (m, 2H), 7.18-7.13 (m, 2H), 6.62 (m, 1H), 6.59-6.58 (m, 1H), 4.74 (m, 2H), 4.69 (m, 2H), 3.86-3.80 (m, 1H), 3.60-3.57 (m, 2H), 3.33-3.29 (m, 1H), 3.13-3.08 (m, 1H)
【0777】
実施例283
(S)−4−(2−シアノフェニル)−6−((2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化176】
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【0778】
実施例282に記載の方法と同様の方法を使用して、工程aにおいて4−シアノフェニルボロン酸を使用して、標題化合物を合成した。LCMS:方法I、保持時間0.48分、m/z 335 [M+H]+。
【0779】
実施例284
4−(4−シアノフェニル)−6−((3−ヒドロキシ−2−メトキシプロピル)アミノ)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化177】
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【0780】
工程a
6−アミノ−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例23の工程aと同様にして調製、640mg、2.0mmol)、2,3−ジメトキシ−3−オキソプロパン酸(680mg、4.6mmol)、HATU(935mg、2.4mmol)、及びTEA(1.1ml)の混合液を、室温で24時間撹拌した。反応混合液を真空下で蒸発乾固して残留物を得て、これをEtOAcに溶解し、水、飽和NaHCO
3及び食塩水で順次洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20〜100%EtOAc)により精製して、4−ブロモ−6−(2,3−ジメトキシ−3−オキソプロパンアミド)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルをオフホワイトの泡状物として得た(850mg、96%)。LCMS(方法I):保持時間2.29分、m/z 387/389 [M+H]+。
【0781】
工程b
THF(22ml)中の4−ブロモ−6−(2,3−ジメトキシ−3−オキソプロパンアミド)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(800mg、1.8mmol)の溶液に水素化ホウ素リチウム(247mg、11.2mmol)を加え、得られた混合液を60℃で1時間加熱した。混合液を室温まで冷却し、水、続いてMeOHの添加によりクエンチした。反応混合液をEtOAc(10ml)と飽和NaHCO
3溶液(10ml)とに分配した。有機相を集め、飽和NaHCO
3及び食塩水で順次洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固して残留物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中40〜100%EtOAc)により精製して、4−ブロモ−6−((3−ヒドロキシ−2−メトキシプロピル)アミノ)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを白色固体として得た(250mg、34%)。LCMS(方法I):保持時間2.55分、m/z 401/403 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 6.72 (d, 1H), 6.46 (d, 1H), 4.52-4.75 (4s, 4H), 4.10 (bs, 1H), 3.77 (ABq, 2H), 3.55 (quin, 1H), 3.49 (s, 3H), 3.25 (ABq, 2H), 1.88 (bs, 1H), 1.54 (d, 9H)。
【0782】
工程c
1,4−ジオキサンと水の9:1(v/v)混合液(11ml)中の4−ブロモ−6−((3−ヒドロキシ−2−メトキシプロピル)アミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(250mg、0.62mmol)、4−シアノフェニルボロン酸(100mg、0.68mmol)、及び炭酸カリウム(200mg、1.56mmol)の混合液を、窒素を用いて10分間脱気した。Pd(PPh
3)
4(100mg、0.09mmol)を加え、得られた混合液を18時間加熱還流した。混合液を室温まで冷却し、EtOAcで希釈した後、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中50〜100%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−((3−ヒドロキシ−2−メトキシプロピル)アミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを褐色の油状ガムとして得た(270mg、100%)。LCMS(方法I):保持時間2.40分、m/z 424 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.75 (d, 1H), 7.71 (d, 1H), 7.53 (d, 2H), 6.55-6.65 (m, 2H), 4.50-4.70 (m, 4H), 3.80 (ABq, 2H), 3.58 (quin, 1H), 3.50 (s, 3H), 3.35 (ABq, 2H), 1.51 (d, 9H)。
【0783】
工程d及びeは、実施例21の工程b及びcと同様の方法で行った。LCMS(方法I):保持時間0.59分、m/z 349 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.75 (d, 2H), 7.48 (d, 2H), 6.58 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 4.77 (s, 2H), 4.70 (s, 2H), 3.83 (dd, 1H), 3.73 (dd, 1H), 3.57 (quin, 1H), 3.50 (s, 3H), 3.42 (dd, 1H), 3.28 (dd, 1H)。
【0784】
実施例285
5−シアノ−2−(2−シアノ−6−(ジメチルアミノ)イソインドリン−4−イル)ベンズアミド
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0785】
工程a
DCE(10ml)中の6−アミノ−4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例23の工程aと同様にして調製、300mg、0.96mmol)、AcOH(0.14ml)、パラホルムアルデヒド(60mg、2.0mmol)、及びNaBH(OAc)
3(509mg、2.4mmol)の懸濁液を、室温で16時間撹拌した。次に、反応混合液を80℃で20時間加熱した。パラホルムアルデヒド(30mg)及びNaBH(OAc)
3(250mg)の追加投入物を混合液に加え、得られた混合液を80℃で4時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(30ml)に注ぎ、DCM(2×30ml)で抽出した。合わせた抽出液をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜20%EtOAc)により精製して、4−ブロモ−6−(ジメチルアミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た(406mg、100%)。LCMS(方法I):保持時間2.81分、m/z 341/343 [M+H]+。
【0786】
工程b
1,4−ジオキサン(5ml)中の4−ブロモ−6−(ジメチルアミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(320mg、0.96mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(292mg、1.15mmol)、及び酢酸カリウム(284mg、2.9mmol)の溶液を、窒素を用いて10分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2(73mg、0.1mmol)を加え、得られた混合液を100℃で18時間加熱した。次に混合液を室温まで冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過し、EtOAc(20ml)で洗浄した。濾液から溶媒を留去して残留物を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜20%EtOAc)により精製して、6−(ジメチルアミノ)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1、3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た(299mg、80%)。LCMS(方法I):保持時間2.74分、m/z 389 [M+H]+。
【0787】
工程c
THF(75ml)中の2−ブロモ−5−シアノベンズアミド(CAS番号1261670−21−6,1.85g、8.19mmol)の溶液に、TEA(1.7ml、12.3mmol)及びHATU(3.7g、9.8mmol)を加え、得られた混合液を2時間撹拌した。この混合液に1,4−ジオキサン(82ml、41mmol)中のアンモニアの0.5M溶液を加え、濃厚な懸濁液を得て、これを72時間撹拌した。反応混合液を真空下で蒸発乾固して残留物を得て、これを水(50ml)に入れ、EtOAc(2×100ml)及びDCM(2×100ml)で順次抽出した。合わせた有機抽出液をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発乾固した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20〜100%EtOAc)により精製して固体を得て、これをEt
2O(2×20ml)で粉砕して、2−ブロモ−5−シアノベンズアミドを白色固体として得た(575mg、31%)。LCMS(方法I):保持時間0.87分、m/z 225/227 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.02 (brs, 1H), 7.93 (dd, J = 2.0 and 0.3 Hz, 1H), 7.91-7.87 (dd, J = 8.3 and 0.3 Hz, 1H), 7.82-7.79 (dd, J = 8.3 and 2.0 Hz, 1H), 7.78 (brs, 1H)。
【0788】
工程d
1,4−ジオキサンと水(4:1−v/v)との混合液(5ml)中の2−ブロモ−5−シアノベンズアミド(189mg、0.84mmol)、6−(ジメチルアミノ)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(299mg、0.77mmol)、及び炭酸セシウム(752mg、2.31mmol)の懸濁液を、窒素(バブリング)を用いて10分間脱気した。脱気した溶液にPd(PPh
3)
4(92mg、0.08mmol)を加え、得られた混合液を16時間加熱還流した。次に、混合液を室温まで冷却し、水(20ml)とEtOAc(20ml)とに分配した。有機相を集め、水(20ml)で洗浄した。合わせた水相をEtOAc(20ml)で抽出した。合わせた有機抽出液をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を留去して残留物を得て、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5〜20%EtOAc)により精製して、4−(2−カルバモイル−4−シアノフェニル)−6−(ジメチルアミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た(260mg、83%)。LCMS(方法I):保持時間1.15分、m/z 407 [M+H]+。
【0789】
工程e及びfは、実施例21の工程b及びcと同様の方法で行った。LCMS(方法I):保持時間0.55分、m/z 332 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, CD3OD + CDCl
3) δ ppm 7.96 (m, 1H), 7.85-7.82 (m, 1H), 7.51-7.49 (m, 1H), 6.66-6.65 (m, 1H), 6.63-6.62 (m, 1H), 4.80 (bs, 2H), 4.59 (bs, 2H), 3.00 (s, 6H)。
【0790】
実施例286
4−(4−シアノフェニル)−6−((2−ヒドロキシプロピル)アミノ)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化179】
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【0791】
工程a
ジエチルエーテル(5ml)中の6−アミノ−4−(4−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例264の工程bと同様にして調製、200mg、0.59mmol)の溶液に、プロピレンオキシド(0.05ml、0.71mmol)及びLiClO
4(76mg、0.71mmol)を順次加え、反応混合液を室温で16時間撹拌した。反応混合液をEtOAc(30ml)で希釈し、水(30ml)及び食塩水(30ml)で順次洗浄した後、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固して残留物を得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜70%EtOAc)により精製して、4−(4−シアノフェニル)−6−((2−ヒドロキシプロピル)アミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た(84mg、36%)。LCMS(方法I):保持時間2.52分、m/z 394 [M+H]+。
【0792】
工程b
1,4−ジオキサン(2ml)中の4−(4−シアノフェニル)−6−((2−ヒドロキシプロピル)アミノ)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(84mg、0.21mmol)の溶液に、1,4−ジオキサン(2ml)中のHClの4M溶液を加え、得られた溶液を室温で4時間撹拌した。混合液を真空下で蒸発乾固して、4−(6−((2−ヒドロキシプロピル)アミノ)イソインドリン−4−イル)ベンゾニトリルHClをオフホワイトの固体として得た(69mg、100%)。LCMS(方法I):保持時間0.39分、m/z 294 [M+H]+。
【0793】
工程cを、実施例21の最終工程と同様の方法で行った。LCMS(方法I):保持時間2.19分、m/z 319 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.91 (m, 2H), 7.65 (m, 2H), 6.61 (m, 2H), 5.85 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.71 (m, 5H), 3.80 (m, 1H), 2.99 (m, 2H), 1.11 (d, J = 6.0 Hz, 3H)。
【0794】
表26の化合物は、実施例286と同様の方法で調製した。
【化180】
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【表50】
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【0795】
実施例289
2−メチル−4−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化181】
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【0796】
工程a
1,4−ジオキサン:水(9:1、10ml)中の1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オン(CAS番号1185265−61−5;0.595g、2.07mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.713g、5.17mmol)及び6−Boc−2,4−ジクロロ−5,7−ジヒドロピロロ[3,4−d]ピリミジン(CAS番号903129−71−5;0.500g、1.724mmol)を室温で加えた。反応混合液を10分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.126g、0.172mmol)を加えた。反応混合液を90℃で4時間加熱した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した3つの他のバッチと合わせた。反応混合液を室温まで冷却し、水(60ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中44%EtOAc)により精製して、2−クロロ−4−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(1.300g、3.140mmol)を得た。LCMS:方法A、2.306分、MS: ES+ 415.30。
【0797】
工程b
トルエン:EtOH:水(1:1:1、8ml)中の2−クロロ−4−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.300g、0.724mmol)の溶液に、NaHCO
3(0.182g、2.168mmol)及びメチルボロン酸(CAS番号13061−96−6;0.065g、1.086mmol)を室温で加えた。反応混合液を10分間脱気した後、Pd(PPh
3)
4(0.083g、0.072mmol)を加えた。反応混合液を100℃で16時間加熱した。得られた混合液を室温まで冷却し、水(30ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中60%EtOAc)により精製して、2−メチル−4−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.130g、0.329mmol)を得た。LCMS:方法A、1.919分、MS: ES+ 395.40。
【0798】
工程c、d
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法D、2.786分、MS: ES+ 320.15;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.24 (s, 1 H), 7.75 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.69 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.54 (t, J=16.0 Hz, 1 H), 5.12 (s, 2 H), 4.79 (s, 2 H), 3.89 (t, J=6.8 Hz, 2 H), 2.67 (s, 3H), 2.52 (t, J=8.0 Hz, 2 H), 2.11 - 2.06 (m, 2 H)。
【0799】
実施例290
2−(((1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチル)アミノ)−4−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化182】
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【0800】
工程a
1,4−ジオキサン(100ml)中の2−クロロ−4−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(実施例289の工程aと同様にして調製、0.450g、1.086mmol)及び1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチルアミン(CAS番号863548−52−1;0.180g、1.629mmol)の溶液に、室温でK
2CO
3(0.450g、3.258mmol)を加えた。反応混合液を10分間脱気した後、Pd
2(dba)
3(0.099g、0.108mmol)及びキサントホス(0.062g、0.108mmol)を加えた。反応混合液を90℃で16時間加熱した。得られた混合液を室温まで冷却し、水(20ml)に注ぎ、EtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3.2%MeOH)により精製して、2−(((1−メチル−1H−ピラゾール−5−イル)メチル)アミノ)−4−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.250g、0.511mmol)を得た。LCMS:方法A、1.858分、MS: ES+ 490.41。
【0801】
工程b、c
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法D、2.927分、MS: ES+ 415.20;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.17 (br s, 1 H), 7.99 - 7.91 (m, 1 H), 7.74 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.60 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.50 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.24 (d, J=1.6 Hz, 1 H), 6.15 (s, 1 H), 4.93 (s, 2 H), 4.50 - 4.62 (m, 4 H), 3.87 (t, J=7.2 Hz, 2 H), 3.81 (s, 3H), 2.51 (t, J=8.0 Hz, 2 H), 2.11 - 2.03 (m, 2 H)。
【0802】
実施例291
2−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−4−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化183】
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【0803】
工程a
THF(2ml)中の2−クロロ−4−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(実施例289の工程aと同様にして調製、0.450g、1.086mmol)の溶液に、室温でエタノールアミン(2ml)を加えた。反応混合液を90℃で1時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(10ml)に注いだ。得られた沈殿物を濾過により集め、n−ヘキサン(5ml)で洗浄した。得られた固体をn−ペンタン(3×10ml)で粉砕し、高真空下で乾燥して、2−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−4−(3−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.160g、0.364mmol)を得た。LCMS:方法A、1.150分、MS: ES+ 440.42。
【0804】
工程b、c
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法D、2.590分、MS: ES+ 365.15;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm: 8.19 (br s, 1 H), 7.75 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.63 (br s, 1 H), 7. 52 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 7.32 (br s, 2 H), 4.94 (s, 2 H), 4.70 (t, J=5.6 Hz, 1 H), 4.62 (s, 2 H), 3.90 (t, J=7.2 Hz, 2 H), 3.54 - 3.41 (m, 4 H), 2.54 (t, J=8.0 Hz, 2 H), 2.13 - 2.05 (m, 2 H)。
【0805】
実施例292
2−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−4−(3−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化184】
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【0806】
標題化合物を、実施例291について記載された手順と同様の手順を使用して、中間体14を使用して合成した。LCMS:方法D、2.617分、MS: ES+ 367.10;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.05 (br s, 1 H), 7.69 (d, J=7.6 Hz, 1 H),7.56 - 7.52 (m, 2 H), 7.34 (br s, 1 H), 4.94 (s, 2 H), 4.70 (s, 1 H), 4.62 (s, 2 H), 4.48 (t, J=7.6 Hz, 2 H), 4.14 (t, J=8.0 Hz, 2 H), 3.54 (br s, 2 H), 3.40 - 3.35 (m, 2 H)。
【0807】
実施例293
2−シアノ−7−(2−シアノ−5−メトキシピリジン−3−イル)−N−メチルイソインドリン−5−カルボキサミド
【化185】
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【0808】
工程a
実施例226の工程aと同様の方法で、4−ブロモ−6−(メチルカルバモイル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例240の工程aと同様にして調製した)を使用して、6−(メチルカルバモイル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチルを得た。LCMS:方法A、2.193分、MS: ES+ 403.56。
【0809】
工程b
1,4−ジオキサン:水(9:1、5ml)中の6−(メチルカルバモイル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.540g、1.351mmol)
の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.240g、1.802mmol)及び3−ブロモ−5−メトキシピコリノニトリル(CAS番号717843−46−4;0.200g、0.901mmol)を室温で加えた。反応混合液を15分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.060g、0.090mmol)を加えた。反応混合液を100℃で2.5時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×10ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)により精製して、4−(2−シアノ−5−メトキシピリジン−3−イル)−6−(メチルカルバモイル)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.210g、0.514mmol)を得た。LCMS:方法A、2.024分、MS: ES+ 409.40。
【0810】
工程c、d
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法D、2.775分、MS: ES- 332.10;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.59 (d, J=4.4 Hz, 1 H), 8.53 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 7.96 (s, 1 H), 7.92 (s, 1 H), 7.72 (d, J=2.8 Hz, 1 H), 4.95 (s, 2 H), 4.82 (s, 2 H), 3.97 (s, 3 H), 2.81 (d, J=4.4 Hz, 3 H)。
【0811】
実施例294
4−(2−シアノ−4−(1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化186】
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【0812】
工程a
1,4−ジオキサン:水(9:1、6ml)中の4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体2、0.620g、1.786mmol)の撹拌溶液に、室温でK
2CO
3(0.680g、4.871mmol)及び5−ブロモ−2−ヨードベンゾニトリル(CAS番号121554−10−7;0.500g、1.623mmol)を加えた。反応混合液を15分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.120g、0.162mmol)を加えた。反応混合液を80℃で6時間加熱した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。反応混合液を室温まで冷却し、水(100ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(2×70ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中6%EtOAc)により精製して、4−(4−ブロモ−2−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.620g、1.56mmol)を得た。LCMS:方法A、2.512分、MS: ES+ 343.38, 345.38 [M-56]。
【0813】
工程b
DMF:水(9:1、5ml)中の4−(4−ブロモ−2−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.310g、0.778mmol)の撹拌溶液に、NaHCO
3(0.196g、2.336mmol)及びピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステル(CAS番号269410−08−4;0.302g、1.557mmol)を室温で加えた。反応混合液を15分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.060g、0.077mmol)を加えた。反応混合液を130℃で3時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(80ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中40%EtOAc)により精製して、4−(2−シアノ−4−(1H−ピラゾール−4−イル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.130g、0.336mmol)を得た。LCMS:方法A、2.067分、MS: ES+ 387.40。
【0814】
工程c、d
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法D、3.412分、MS: ES- 310.10;
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ ppm 13.08 (s, 1 H), 8.40 (s, 1 H), 8.23 (s, 1 H), 8.10 (s, 1 H), 7.98 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.58 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.49 - 7.36 (m, 3 H), 4.86 (s, 2 H), 4.73 (s, 2 H)。
【0815】
実施例295
4−(5,8−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(6H)−イル)−2−(メチル((1−メチルピペリジン−3−イル)メチル)アミノ)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化187】
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【0816】
工程a
MeCN(10ml)中の6−Boc−2,4−ジクロロ−5,7−ジヒドロピロロ[3,4−d]ピリミジン(CAS番号903129−71−5;0.420g、1.448mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.40ml、2.86mmol)を0℃で加えた。反応混合液を0℃で30分間撹拌した後、5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン二塩酸塩(CAS番号351038−62−5;0.300g、1.448mmol)を加えた。反応混合液を室温で16時間撹拌した。得られた混合液を水(50ml)に注ぎ、EtOAc(3×30ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中40%EtOAc)により精製して、2−クロロ−4−(5,8−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(6H)−イル)5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.350g、0.904mmol)を得た。LCMS:方法A、1.866分、MS: ES+ 388.56。
【0817】
工程b
NMP(5ml)中の2−クロロ−4−(5,8−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(6H)−イル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.350g、0.904mmol)の溶液に、室温でDIPEA(0.350g、2.713mmol)を加えた。反応混合液にN−メチル−1−(1−メチルピペリジン−3−イル)メタンアミン(CAS番号639078−61−8;0.155g、1.084mmol)を室温で加えた。反応混合液を90℃で16時間加熱した。得られた反応混合液を室温まで冷却し、水(30ml)に注ぎ、EtOAc(3×25ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中12%MeOH)により精製して、4−(5,8−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(6H)−イル)−2−(メチル((1−メチルピペリジン−3−イル)メチル)アミノ)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.160g、0.904mmol)を得た。LCMS:方法A、1.442分、MS: ES+ 494.75。
【0818】
工程c、d
標題化合物を、実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から合成した。LCMS:方法D、2.919分、MS: ES+ 419.25;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.39 (d, J=4.4 Hz, 1 H), 8.14 (s, 1 H), 7.60 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.25 - 7.21 (m, 1 H), 4.93 (s, 2 H), 4.82 (s, 2 H), 4.43 (s, 2 H), 3.80 (t, J=5.6 Hz, 2 H), 3.46 (s, 2H), 3.05 (s, 3 H), 2.90 (s, 3 H), 2.50 - 2.33 (m, 4 H), 2.24 - 2.02 (m, 2 H), 1.70 - 1.51 (m, 5 H)。
【0819】
実施例296
2−(2,6−ジシアノイソインドリン−4−イル)−5−フルオロベンズアミド
【化188】
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【0820】
工程a
DMF:水(9:1、8ml)中の6−カルバモイル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例241の工程aと同様の手順で調製、1.2968g、3.347mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.769g、5.579mmol)及び2−ブロモ−5−フルオロ安息香酸メチル(CAS番号6942−39−8;0.650g、2.79mmol)を室温で加えた。反応混合液を20分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.203g、0.278mmol)を加えた。反応混合液を95℃で4時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(100ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(100ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM中2.3%MeOH)により精製して、6−カルバモイル−4−(4−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.605g、1.461mmol)を得た。LCMS:方法A、1.959分、MS: ES+ 341.27 [M-56]。
【0821】
工程b
DCM(7ml)中の6−カルバモイル−4−(4−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.605g、1.461mmol)の溶液に、TEA(0.147g、1.461mmol)を0℃で加えた。反応混合液を0℃で5分間撹拌した後、TFAA(0.613g、2.92mmol)を加えた。反応混合液を室温で8時間撹拌した。得られた反応混合液を水(80ml)に注ぎ、EtOAc(3×80ml)で抽出した。合わせた有機相を食塩水(100ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中0.1%MeOH)により精製して、6−シアノ−4−(4−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.455g、1.148mmol)を得た。LCMS:方法A、2.458分、MS: ES+ 341.27 [M-56]。
【0822】
工程c
THF:水(8:2、6ml)中の6−シアノ−4−(4−フルオロ−2−(メトキシカルボニル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.427g、1.078mmol)の溶液に、室温でLiOH・H
2O(0.135g、3.23mmol)を加えた。反応混合液を室温で8時間撹拌した。得られた反応混合液を水(30ml)で希釈し、1M HCl(50ml)を使用して酸性化し、EtOAc(3×60ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)−6−シアノイソインドリン−4−イル)−5−フルオロ安息香酸(0.372g、0.973mmol)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に直接使用した。LCMS:方法A、2.151分、MS: ES- 381.38。
【0823】
工程d
DMF(5ml)中の2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)−6−シアノイソインドリン−4−イル)−5−フルオロ安息香酸(0.357g、0.934mmol)の溶液に、EDC・HCl(0.358g、1.869mmol)、HOBt(0.171g、1.121mmol)、及びDIPEA(0.364g、2.803mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で30分間撹拌した後、NH
4Br(0.457g、4.67mmol)を加えた。反応混合液を室温で7時間撹拌した。得られた反応混合液を飽和NaHCO
3溶液(60ml)に注ぎ、EtOAc(3×80ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM中2.7%MeOH)により精製して、4−(2−カルバモイル−4−フルオロフェニル)−6−シアノイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.235g、0.616mmol)を得た。LCMS:方法A、2.005分、MS: ES+ 326.27 [M-56];
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.83 - 7.79 (m, 2 H), 7.52 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.46 - 7.39 (m, 4 H), 4.69 (d, J= 8.8 Hz, 2 H), 4.48 (d, J= 14.8 Hz, 2 H), 1.43 (d, J=15.2 Hz, 9 H)。
【0824】
工程e、f
実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から標題化合物を合成した。LCMS:方法D、2.943分、MS: ES- 305.05;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.82 (s, 1 H), 7.77 (s, 1 H), 7.56 (s, 1 H), 7.47 - 7.36 (m, 4 H), 4.89 (s, 2 H), 4.68 (s, 2 H)。
【0825】
実施例297
5−シアノ−2−(2,6−ジシアノイソインドリン−4−イル)−3−フルオロベンズアミド
【化189】
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【0826】
実施例296について記載された手順と同様の手順を使用して、2−ブロモ−5−シアノ−3−フルオロ安息香酸メチル(CAS番号1807215−21−9)を使用して、標題化合物を合成した。LCMS:方法E、3.346分、MS: ES- 330.23;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.15 (d, J= 9.2 Hz, 1 H), 7.97 - 7.92 (m, 3 H), 7.71 (s, 1 H), 7.61 (s, 1 H), 4.92 (s, 2 H), 4.62 (s, 2 H)。
【0827】
実施例298
4−(2−シアノ−5−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)フェニル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化190】
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【0828】
工程a
1,4−ジオキサン:水(9:1、10ml)中の4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体2、1.434g、4.157mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.956g、6.93mmol)及び2−ブロモ−4−クロロベンゾニトリル(CAS番号57381−49−4;0.750g、3.46mmol)を室温で加えた。反応混合液を15分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.253g、0.346mmol)を加えた。反応混合液を90℃で2時間加熱した。得られた反応混合液を、同じ方法により同じスケールで調製した1つの他のバッチと合わせた。反応混合液を室温まで冷却し、水(100ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(2×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中49%EtOAc)により精製して、4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(1.600g、4.52mmol)を得た。LCMS:方法A、2.462分、MS: ES+ 299.20 [M-56]。
【0829】
工程b
1,4−ジオキサン(10ml)中の4−(5−クロロ−2−シアノフェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.500g、1.412mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.584g、4.237mmol)及び1,3−オキサゾリジン−2−オン(CAS番号497−25−6;0.246g、2.82mmol)を室温でマイクロ波管に入れた。反応混合液を20分間脱気した後、Pd
2(dba)
3(0.129g、0.141mmol)及びキサントホス(0.080g、0.141mmol)を加えた。反応混合液をマイクロ波刺激下で120℃で2時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(100ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×100ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中43%EtOAc)により精製して、4−(2−シアノ−5−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)フェニル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(0.380g、0.938mmol)を得た。LCMS:方法A、2.144分、MS: ES+ 350.20 [M-56]。
【0830】
工程c、d
実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から標題化合物を合成した。LCMS:方法E、3.664分、MS: ES+ 331.22;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.00 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.84 - 7.89 (m, 1 H), 7.68 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.54 - 7.46 (m, 2 H), 7.39 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 4.90 (s, 2 H), 4.73 (s, 2 H), 4.49 (t, J=7.2 Hz, 2 H), 4.14 (t, J=8.4 Hz, 2 H)。
【0831】
実施例299
4−(2−シアノ−5−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル)イソインドリン−2−カルボニトリル
【化191】
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【0832】
実施例298について記載された手順と同様の手順を使用して、2−ピロリジノン(CAS番号616−45−5)を使用して、標題化合物を合成した。LCMS:方法E、3.737分、MS: ES+ 329.22;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.96 (t, J=9.2 Hz, 2 H), 7.82 (s, 1 H), 7.53 - 7.45 (m, 2 H), 7.38 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 4.90 (s, 2 H), 4.73 (s, 2 H), 3.91 (t, J= 6.8 Hz, 2 H), 2.56 (t, J= 8.4 Hz, 2 H), 2.11 - 2.04 (m, 2 H)。
【0833】
実施例300
4−(3−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボニトリル
【化192】
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【0834】
工程aは、実施例226の工程aと同様の方法で、1−(3−ブロモフェニル)イミダゾリジン−2−オン(CAS番号14088−96−1)を使用して、1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イミダゾリジン−2−オンを得た。LCMS:方法A、1.819分、MS: ES+ 289.28。
【0835】
工程b
1,4−ジオキサン:水(9:1、10ml)中の1−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)イミダゾリジン−2−オン(0.397g、1.378mmol)の撹拌溶液に、K
2CO
3(0.570g、4.135mmol)及び6−Boc−2,4−ジクロロ−5,7−ジヒドロピロロ[3,4−d]ピリミジン(CAS番号903129−71−5;0.400g、1.378mmol)を室温で加えた。反応混合液を10分間脱気した後、PdCl
2(dppf)(0.100g、0.137mmol)を加えた。得られた反応混合液を80℃で2時間加熱した。反応混合液を室温まで冷却し、水(30ml)に注いだ。得られた混合液をEtOAc(3×25ml)で抽出した。合わせた有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中の30%EtOAc)により精製して、2−クロロ−4−(3−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.350g、0.843mmol)を得た。LCMS:方法A、2.043分、MS: ES+ 360.27 [M-56];
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.27 (s, 1 H), 7.66 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.60 - 7.50 (m, 2 H), 7.11 (s, 1 H), 4.90 (d, J=14.0 Hz, 2 H), 4.63 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 3.92 (t, J=7.2 Hz, 2 H), 3.50 - 3.41 (m, 2 H), 1.47 (s, 9 H)。
【0836】
工程c
MeOH:DCM(1:1、15ml)中の2−クロロ−4−(3−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.325g、0.783mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.540ml、3.915mmol)を室温で加え、続いて10%Pd/C(0.033g)を加えた。反応混合液を室温で5時間H
2ガスでパージした。得られた反応混合液をセライト床を通して濾過し、DCM:MeOH(1:1、30ml)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン中40%EtOAc)により精製して、4−(3−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)フェニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸tert−ブチル(0.220g、0.577mmol)を得た。LCMS:方法A、1.739分、MS: ES+ 382.40。
【0837】
工程d、e
実施例1の工程d及びeについて記載された手順と同様の手順を使用して、上記中間体から標題化合物を合成した。LCMS:方法D、2.495分、MS: ES+ 307.15;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.20 (s, 1 H), 8.21 (s, 1 H), 7.69 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.58 - 7.48 (m, 2 H), 7.11 (s, 1 H), 5.19 (s, 2 H), 4.86 (s, 2 H), 3.93 (t, J=7.6 Hz, 2 H), 3.44 (t, J=7.6 Hz, 2 H)。
【0838】
実施例301
5−シアノ−2−(2−シアノイソインドリン−4−イル)−3−フルオロベンズアミド
【化193】
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【0839】
工程a
DCM(1000ml)中の2−アミノ−3−フルオロ安息香酸(100g、645mmol)の撹拌した橙色/褐色懸濁液に、NBS(114.8g、645mmol)を室温で1時間かけて少しずつ加え、得られた混合液を室温で2時間撹拌した。次に、混合液を濾過し、得られた固体をDCM(2×250ml)及び水(3×400ml)で順次洗浄した後、55℃で7時間真空乾燥して、所望の生成物をベージュ色の固体(121.4g、80%)として得た。LCMS(方法S):保持時間2.93分、m/z 232/234 [M-H]-;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.64 (m, 1 H), 7.52 (dd, J = 10.9, 2.3 Hz, 1 H)。
【0840】
工程b
MeOH(700ml)中の2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロ安息香酸(120.9g、517mmol)の撹拌懸濁液に、濃H
2SO
4(42ml、775mmol)を40分かけて滴加し、得られた暗褐色の溶液を18時間加熱還流した。混合液を室温まで冷却し、真空下で蒸発乾固して褐色の油状固体を得て、これを水(50ml)とEtOAc(800ml)とに分配した。次に水相が中性(pH7〜8)になるまで、二相混合液をNaHCO
3の飽和水溶液(約1L)で処理した。水相を集め、EtOAc(800ml)で抽出し、合わせた有機抽出液をNa
2SO
4で乾燥し、真空下で蒸発乾固して、粗生成物を褐色固体(116g)として得た。粗固体をPEとEtOAc(400ml)の20:1(v/v)混合液に懸濁し、得られた混合液を濾過して1時間撹拌した後、濾過した。次に、フィルターケーキをPE(400ml)で洗浄して残留する出発物質を除去し、真空下で室温で乾燥して、所望の生成物を淡褐色固体(96.6g、75%)として得た。LCMS(方法L):保持時間2.77分、m/z 248/250 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.67-7.64 (dd, J = 2.2, 1.6 Hz, 1 H), 7.59-7.54 (dd, J = 11.9, 2.3 Hz, 1 H), 6.71 (bs, 2H), 3.83 (s, 3H)。
【0841】
工程c
DMF(1L)中の2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロ安息香酸メチル(100g、400mmol)の溶液に、シアン化亜鉛(II)(28g、240mmol)を加え、得られた混合液を窒素を用いて20分間脱気した。反応混合液をPd(PPh
3)
4で処理し、窒素雰囲気下で100℃で6時間加熱した。LCMSで測定して反応が完了後、混合液を室温まで冷却し、水(2L)に注いだ。得られた水性混合液をEtOAc(3×1L)で抽出し、合わせた有機物を食塩水(500ml)で洗浄した後、減圧下で蒸発乾固して固体を得た。粗製の固体をシリカのパッドに通してDCM(5L)で溶出した。所望の生成物を含む画分を合わせ、真空下で蒸発乾固して、粗生成物を固体として得て、これをヘキサン(200ml)及びヘキサンとEt
2Oの1:1(v/v)混合液(2×130ml)で順次砕砕した。次に固体を室温で真空乾燥して、所望の生成物を淡色の固体(44g、56%)として得た。LCMS(方法R):保持時間2.44分、m/z 195 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.95-7.91 (m, 1H), 7.81-7.75 (dd, J = 11.5, 1.9 Hz, 1H), 7.43 (bs, 2H), 3.84 (s, 3H)。
【0842】
工程d
MeBN(550ml)中の2−アミノ−5−シアノ−3−フルオロ安息香酸メチル(31.4g、162mmol)の撹拌懸濁液に、CuBr
2(46.9g、210mmol)を加えて暗褐色の懸濁液を得て、これを室温で5分間撹拌した。次に反応混合液に、MeCN(50ml)中のtBuNO
2(25.6ml、194mmol)の溶液を50分かけて滴加し(穏やかなガス発生及び20〜30℃の温度上昇をもたらした)、得られた黒色の懸濁液を室温で4時間撹拌した。LCMSで測定して反応が完了後、混合液を水(400ml)で希釈すると、濃い沈殿物が生成した。EtOAc(500ml)を加えて二相性混合液を得て、これを室温で12時間撹拌した。混合液を静置させて、水層を集め、EtOAc(2×500ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮乾固して、固体(41.4g)を得た。この粗固体をDCM(100ml)に溶解し、シリカパッドを通過させDCMで溶出して、所望の生成物をオフホワイトの固体(37g、88%)として得た。LCMS(方法R):保持時間2.57分、m/z 258 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.27-8.22 (dd, J = 8.5, 1.9 Hz, 1H), 8.12-8.10 (dd, J = 1.9, 1.2 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H)。
【0843】
工程e
THF(700ml)中の4−ブロモイソインドリンHCl(100g、430mmol)の撹拌懸濁液に、TEA(126ml、903mmol)を5分かけて滴加し、混合液を10℃に冷却した。次に冷却した混合液を、温度を20℃未満に維持しながら、THF(300ml)中の二炭酸ジ−tert−ブチル(122g、559mmol)の溶液で15分かけて処理し、得られた混合液を室温で12時間撹拌した。反応液を真空下で濃縮して油状物を得て、これをEtOAc(600ml)と水(600ml)とに分配した。水相を集め、EtOAc(2×500ml)で抽出し、合わせた有機抽出液を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固して、粗生成物を固体(161g)として得た。粗固体をヘキサン(150ml)中でスラリー化し、濾過し、得られた固体をヘキサン(60ml)で洗浄した後、真空下で室温で乾燥して、所望の生成物を固体(95.7g、75%)として得た。LCMS(方法R):保持時間3.02分、m/z 242 (-tBu)/198(-Boc) [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.51-7.46 (dd, J = 7.8, 0.6 Hz, 1H), 7.38-730 (m, 1H), 7.29-7.21 (m, 1H), 4.73-4.63 (d, 2H), 4.56-4.47 (d, 2H), 1.50-1.42 (d, 9H)。
【0844】
工程f
1,4−ジオキサン(850ml)中の4−ブロモイソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(85.6g、287mmol)の溶液に、ビス(ピナコラト)ジボロン(87.5g、344mmol)を加え、続いて酢酸カリウム(56.2g、574mmol)を加え、得られた混合液を窒素を用いて15分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2(21g、28.7mmol)を反応フラスコに加え、得られた混合液を100℃で6時間加熱した。LCMSで測定して反応が完了後、混合液を室温まで冷却し、セライト(登録商標)パッドを通して濾過し、EtOAc(2×50ml)で洗浄した。濾液を真空下で蒸発乾固して黒色の油状残留物を得て、これをDCMに溶解し、シリカパッドに通してDCMで溶出した。続いて溶媒を真空下で除去して固体を得て、これをヘキサン(200ml)で粉砕し、真空下で室温で乾燥して、所望の生成物を白色固体(88g、89%)として得た。LCMS(方法R):保持時間3.36分、m/z 346, 290 (-tBu), 246 (-Boc) [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.62-7.54 (m, 1 H), 7.48-7.41 (m, 1H), 7.33-7.25 (m, 1 H), 4.70-4.62 (m, 2H), 4.60-4.53 (m, 2H), 1.49-1.43 (m, 9 H), 1.33-1.27 (m, 12 H)。
【0845】
工程g
1,4−ジオキサンと水の9:1(v/v)混合液(1L)中の2−ブロモ−5−シアノ−3−フルオロ安息香酸メチル(70g、271mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(中間体2、103g、298mmol)、及びK
2CO
3(75g、542mmol)の撹拌懸濁液を、窒素を用いて20分間脱気した。Pd(dppf)Cl
2(19.8g、27mmol)を反応フラスコに加え、得られた混合液を窒素を用いて20分間脱気した。次に混合液を窒素雰囲気下で100℃で6時間加熱した後、12時間撹拌しながら室温まで冷却した。水(500ml)を混合液に加えて濃い懸濁液を形成し、これをセライト(登録商標)パッドを通して濾過し、EtOAc(1L)で洗浄した。2相性の濾液を分離し、水層をEtOAc(2×800ml)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(500ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、真空下で蒸発乾固して、粗生成物を粘稠な褐色油状物(180g)として得た。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜20%EtOAc)により精製した。所望の生成物を含む画分を合わせ、真空下で蒸発乾固して油状物を得て、これをMeCN(500ml)で粉砕して、所望の生成物をオフホワイトの固体(87.8g、82%)として得た。LCMS(方法R):保持時間2.81分、m/z 397/341 (-tBu)/297 (-Boc) [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.32-8.24 (m, 1H), 8.23-8.19 (m, 1H), 7.47-7.34 (m, 2H), 7.15-7.06 (m, 1H), 4.74-4.63 (m, 2H), 4.37-4.15 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 1.47-1.36 (d, 9H)。
【0846】
工程h
THFと水(800ml)の1:1(v/v)混合液中の4−(4−シアノ−2−フルオロ−6−(メトキシカルボニル)フェニル)−イソインドリン−2−カルボン酸tert−ブチル(80g、202mmol)の曇った溶液に、LiOH・H
2O(8.64g、206mmol)を一度に加え、室温で4.5時間撹拌した。反応混合液を水(400ml)で希釈し、20℃で真空下で溶媒を留去してTHFを除去した。残りの水溶液をヘキサン(3×400ml)で洗浄し、1M HCl水溶液を慎重に加えてpH4〜5に酸性化した。酸性化した混合液をDCM(3×400ml)で抽出し、合わせた有機抽出液をNa
2SO
4で乾燥し、真空下で蒸発乾固して、所望の生成物を黄色泡状物(88.4g、100%)として得た。LCMS(方法R):保持時間2.61分、m/z 383/ 327 (-tBu)/ 283 (-Boc) [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.23-8.12 (m, 2H), 7.46-7.33 (m, 2H), 7.19-7.08 (m, 1H), 4.72-4.63 (m, 2H), 4.36-4.23 (m, 2H), 1.48-1.36 (d, 9H)。
【0847】
工程i
THF(880ml)中の2−(2−(tert−ブトキシカルボニル)イソインドリン−4−イル)−5−シアノ−3−フルオロ安息香酸(78g、202mmol)、HATU(92.2g、242mmol)、及びNH
4Cl(54g、1mol)の撹拌黄色懸濁液に、TEA(56.3ml、404mmol)を15分かけて滴加し、得られた混合液を室温で24時間撹拌した。次に反応液を水(1L)で処理し、得られた混合液をEtOAc(1L)で抽出した。有機層をNaHCO
3の飽和水溶液(250ml)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空下で蒸発乾固して黄色固体を得て、これをEt
2O(700ml)中で粉砕した。粉砕した固体をDCMに溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜80%EtOAc)により精製した。所望の生成物を含む画分から溶媒を留去して黄色泡状物を得て、これをMeCN(2×100ml)と共沸させて、所望の生成物を淡黄色固体(68.6g、87%)として得た。LCMS(方法R):保持時間2.54分、m/z 382/326 (-tBu)/282 (-Boc) [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.11-8.02 (m, 1H), 7.93-7.79 (m, 2H), 7.54-7.44 (m, 1H), 7.43-7.33 (m, 2H), 7.21-7.11 (m, 1H), 4.74-4.59 (m, 2H), 4.52-4.21 (m, 2H), 1.47-1.38 (m, 9H)。
【0848】
工程j及びkは、実施例21の工程b及びcと同様の方法で行った。LCMS(方法K):保持時間4.36分、m/z 307 [M+H]+;
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.10-8.03 (dd, J = 9.2, 1.5Hz, 1H), 7.89 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.84 (bs, 1H), 7.50 (bs, 1H), 7.45-7.37 (m, 2H), 7.22-7.17 (dd, J = 6.7, 1.9 Hz, 1H), 4.93-4.81 (m, 2H), 4.66-4.58 (m, 1H), 4.55-4.47 (m, 1H); 19F NMR (400 MHz, DMSO-d6, プロトン結合) δ ppm: -111.25/-111.27。
【0849】
本発明の化合物の生物学的活性
略語:
TAMRA カルボキシテトラメチルローダミン
PCR ポリメラーゼ連鎖反応
PBS リン酸緩衝化生理食塩水
EDTA エチレンジアミン四酢酸
トリス 2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール
NP40 ノニデットP−40、オクチルフェノキシポリエトキシエタノール
BSA ウシ血清アルブミン
【0850】
インビトロUSP7阻害アッセイ
USP7の発現及び精製
USP7構築物をPCR増幅し、N末端FLAGタグを有するpFLAG−CMV−6aベクター(Sigma-Aldrich)にクローニングした。HEK293T細胞を、TransIT−LT1トランスフェクション試薬(Mirus)を製造業者の説明書に従って使用して、FLAG−USP7でトランスフェクトした。トランスフェクションの40時間後に細胞を採取した。細胞をPBSで1回洗浄し、溶解緩衝液(50mMトリス、pH7.5、150mM NaCl、3mM EDTA、0.5% NP40、10%グリセロール、5mMベータメルカプトエタノール、プロテアーゼ阻害剤(コンプリートミニ、Roche)及びホスファターゼ阻害剤(PhosSTOPミニ、Roche)に掻き取った。溶解物を氷上で30分間インキュベートし、4℃で4000rpmで10分間遠心分離した。可溶性上清を、低塩緩衝液(20mMトリス、pH7.5、150mM NaCl、0.5mM EDTA、5mMベータメルカプトエタノール)で平衡化したFLAG親和性樹脂(EZView Red ANTI-FLAGM2親和性ゲル、Sigma-Aldrich)に加え、4℃で3時間、回転しながらインキュベートした。樹脂を2000rpmで2分間遠心分離し、上清を除去した。樹脂を低塩緩衝液+プロテアーゼ阻害剤(コンプリートミニ、Roche)及びホスファターゼ阻害剤(PhosSTOPミニ、Roche)で2回洗浄し、高塩緩衝液(20mMトリス、pH7.5、500mM NaCl、0.5mM EDTA、5mMベータメルカプトエタノール、プロテアーゼ阻害剤(コンプリートミニ、Roche)及びホスファターゼ阻害剤(PhosSTOPミニ、Roche))で1回洗浄した。結合したUSP7を溶出するために、溶出緩衝液(10mMトリス、pH7.5、150mM NaCl、0.5mM EDTA、10%グリセロール、0.5% NP40、5mMベータメルカプトエタノール、0.15mg/ml 3×FLAGペプチド(Sigma-Aldrich))を樹脂に加え、4℃で回転しながら2.5時間インキュベートした。樹脂を4000rpmで30秒間遠心分離し、精製FLAG−USP7を含む上清を取り出し、−80℃で保存した。
【0851】
USP7生化学的動態アッセイ
反応は、二重測定で黒色の384ウェルプレート(小容量、Greiner 784076)中で、最終反応容量21μlで行った。USP7を反応緩衝液(20mMトリス、pH7.5、100mM NaCl、0.005%ツイーン20、0.5mg/ml BSA、5mMベータメルカプトエタノール)で、0、0.0005、0.001、0.0025、及び0.005μl/ウェル相当に希釈した。緩衝液は、最適温度、pH、還元剤、塩、インキュベーション時間、及び界面活性剤について最適化された。反応は、イソペプチド結合を介してユビキチンに結合したTAMRA標識ペプチド50nMを蛍光偏光基質として添加することにより開始した。反応物を室温でインキュベートし、2分毎に120分間読み取った。読み取りは、Pherastar Plus(BMG Labtech)で行った。λ励起540nm;λ発光590nm。
【0852】
USP7生化学IC50アッセイ
希釈プレートは、96ウェルポリプロピレンV底プレート(Greiner #651201)中で50% DMSOで最終濃度の21倍で調製した(100μMの最終濃度については2100μM)。典型的な8点希釈系列は、最終濃度が100、30、10、3、1、0.3、0.1、0.03μMである。反応は、二重測定で黒色の384ウェルプレート(小容量、Greiner 784076)中で、最終反応容量21μlで行った。1μlの50%DMSO又は希釈化合物のいずれかをプレートに加えた。USP7を反応緩衝液(20mMトリス、pH7.5、100mM NaCl、0.05%ツイーン20、0.5mg/ml BSA、5mMベータメルカプトエタノール)で、0.0025μL/ウェル相当に希釈し、10μlの希釈USP7を化合物に加えた。酵素及び化合物を室温で30分間インキュベートした。反応は、イソペプチド結合を介してユビキチンに結合したTAMRA標識ペプチドの50nMを蛍光偏光基質として添加することにより開始した。基質の添加直後、及び室温で2時間のインキュベーション後に、反応を読み取った。読み取りは、Pherastar Plus(BMG Labtech)で行った。λ励起540nm;λ発光590nm。
【0853】
USP7生化学IC
50アッセイにおける例示化合物の活性
範囲:
A<1μM;
1μM<B<10μM;
10μM<C<30μM;
30μM<C<100μM。
【表51】
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【表52】
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【表53】
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【表54】
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