特許第6959484号(P6959484)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6959484角丸矩形柱用型枠およびそれを用いた施工方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6959484
(24)【登録日】2021年10月12日
(45)【発行日】2021年11月2日
(54)【発明の名称】角丸矩形柱用型枠およびそれを用いた施工方法
(51)【国際特許分類】
   E04G 13/02 20060101AFI20211021BHJP
   E04G 9/00 20060101ALI20211021BHJP
   B28B 7/00 20060101ALI20211021BHJP
【FI】
   E04G13/02 A
   E04G9/00 102
   E04G13/02 B
   B28B7/00 C
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-219995(P2017-219995)
(22)【出願日】2017年11月15日
(65)【公開番号】特開2019-90245(P2019-90245A)
(43)【公開日】2019年6月13日
【審査請求日】2020年9月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001317
【氏名又は名称】株式会社熊谷組
(73)【特許権者】
【識別番号】521343611
【氏名又は名称】株式会社森本工業
(73)【特許権者】
【識別番号】517400214
【氏名又は名称】林 久治郎
(74)【代理人】
【識別番号】110002804
【氏名又は名称】特許業務法人フェニックス特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森本 明寛
【審査官】 山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】 特開平6−57949(JP,A)
【文献】 特開昭50−141609(JP,A)
【文献】 米国特許第3934808(US,A)
【文献】 特表平10−509389(JP,A)
【文献】 特開平9−317175(JP,A)
【文献】 実開昭61−59732(JP,U)
【文献】 実開昭64−27349(JP,U)
【文献】 特開平4−106267(JP,A)
【文献】 米国特許第4520988(US,A)
【文献】 実開昭56−171946(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 13/02
E04G 9/00
B28B 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側面が平面状の面型枠(1)と、これら面型枠(1)同士を直交方向に連結可能なコーナー型枠(2)とから構成される型枠であって、
このコーナー型枠(2)の内側面には弧状曲面(21)が形成されている一方、面型枠(1)の一側端部には、前記コーナー型枠(2)が支軸(3)により外側に回動自在に連結可能であり、
面型枠(1)の外側面およびコーナー型枠(2)の自由端(22)の外側面には取付部材(4A)および取付片(4B)がそれぞれ配設されており、これら取付部材(4A)および取付片(4B)に亙って、伸縮自在な締付具(5)が配設可能であって、
この締付具(5)が短縮されて、隣接する面型枠(1)とコーナー型枠(2)とが連結され、内側面に角丸矩形のコンクリート打設スペースが形成可能である一方、
締付具(5)が伸長されて、支軸(3)の支持によりコーナー型枠(2)が独立的に脱型可能であることを特徴とする角丸矩形柱用型枠。
【請求項2】
二面の面型枠(1)とコーナー型枠(2)とが止着具(6)により着脱自在に固定されており、二面の面型枠(1)がL型に連続した一対のL型ユニット(L1・L2)が構成されていることを特徴とする請求項1記載の角丸矩形柱用型枠。
【請求項3】
締付具(5)がターンバックルであることを特徴とする請求項1または2記載の角丸矩形柱用型枠。
【請求項4】
内側面が平面状の面型枠(1)と、これら面型枠(1)同士を直交方向に連結可能なコーナー型枠(2)とから構成される型枠を用いた施工方法であって、
この型枠は、このコーナー型枠(2)の内側面には弧状曲面(21)が形成されている一方、面型枠(1)の一側端部には、前記コーナー型枠(2)が支軸(3)により外側に回動自在に連結可能であり、
面型枠(1)の外側面およびコーナー型枠(2)の自由端(22)の外側面には取付部材(4A)および取付片(4B)がそれぞれ配設されており、これら取付部材(4A)および取付片(4B)に亙って、伸縮自在な締付具(5)が配設可能であって、
この締付具(5)を短縮せしめて、隣接する面型枠(1)とコーナー型枠(2)とを連結して、内側面に角丸矩形のコンクリート打設スペース(S)を形成してコンクリートを打設し、
コンクリートが硬化した後に、締付具(5)を伸長せしめて、支軸(3)に支持させつつ最初にコーナー型枠(2)から独立的に脱型することを特徴とする角丸矩形柱用型枠を用いた施工方法。
【請求項5】
二面の面型枠(1)とコーナー型枠(2)とを止着具(6)により固定して、二面の面型枠(1)がL型に連続した一対のL型ユニット(L1・L2)を構成した後、
締付具(5)を短縮せしめて、対向する前記一対のL型ユニット(L1・L2)を連結して、内側面に角丸矩形のコンクリート打設スペース(S)を形成してコンクリートを打設し、
コンクリートが硬化した後に、締付具(5)を伸長せしめて、支軸(3)に支持させつつ最初にコーナー型枠(2)から独立的に脱型することを特徴とする請求項4記載の角丸矩形柱用型枠を用いた施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート型枠の改良、更に詳しくは、簡素な型枠工で、かつ、段階的な脱型が可能であり、コンクリートに負荷が少なく表面が美しい角丸矩形柱を簡単に構築することができる角丸矩形柱用鋼製型枠およびそれを用いた施工方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のとおり、コンクリート構造物の構築は、所望形状の型枠を組んでコンクリートを打設し、硬化した後に型枠の離脱(脱型)を行うものであるが、橋脚等の柱状のコンクリート構造物は比較的構造が単純であるため、これに特化した型枠として、対称的な一対のL字型の型枠を対向させて使用するものが開示されており(例えば、特許文献1−5参照)、型枠工の作業負担の軽減を図っている。
【0003】
しかしながら、これらの型枠では矩形断面の柱しか作れないか、あるいは角部を直線的に面取りしたものしか作れず、角部がゴツゴツした質感および外観になってしまい、このような柱が連続していると、構造物全体としての景観を損ねてしまうという不満がある。
【0004】
そこで、柱の角部に丸みを付ける場合には、型枠の内側に角丸成形用の部材を挿入することが考えられるが、この部材の型枠への着脱作業は非常に手間がかかるし、隙間なく固定しないと脱型の際に痕が残ってしまうために、技巧と熟練が必要であるという問題がある。
【0005】
また、型枠の内側に予め丸みを付けた場合、脱型の際にはコンクリートが型枠表面に強固に付着した状態で硬化しているため、外すには大きな負荷がかかり、ここで表面に引き剥がす力が一気にかかると、表面に剥離やクラックが生じたり、角部が欠けてしまうおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭56−34856号公報
【特許文献2】特開平3−260264号公報
【特許文献3】特開平4−106267号公報
【特許文献4】特開平6−81455号公報
【特許文献5】特開平7−62864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来のコンクリート型枠に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、簡素な型枠工で、かつ、段階的な脱型が可能であり、コンクリートに負荷が少なく表面が美しい角丸矩形柱を簡単に構築することができる角丸矩形柱用型枠およびそれを用いた施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
【0009】
即ち、本発明は、内側面が平面状の面型枠1と、これら面型枠1同士を直交方向に連結可能なコーナー型枠2とから構成される型枠であって、
このコーナー型枠2の内側面には弧状曲面21を形成する一方、面型枠1の一側端部には、前記コーナー型枠2を支軸3により外側に回動自在に連結可能にして、
面型枠1の外側面およびコーナー型枠2の自由端22の外側面には取付部材4Aおよび取付片4Bをそれぞれ配設して、これら取付部材4Aおよび取付片4Bに亙って、伸縮自在な締付具5を配設可能にして、
この締付具5が短縮されて、隣接する面型枠1とコーナー型枠2とが連結され、内側面に角丸矩形のコンクリート打設スペースを形成可能にする一方、
締付具5が伸長されて、支軸3の支持によりコーナー型枠2を独立的に脱型可能にするという技術的手段を採用したことによって、角丸矩形柱用型枠を完成させた。
【0010】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、二面の面型枠1とコーナー型枠2とを止着具6により着脱自在に固定して、二面の面型枠1がL型に連続した一対のL型ユニットL1・L2を構成するという技術的手段を採用することができる。
【0011】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、締付具5をターンバックルにするという技術的手段を採用することができる。
【0012】
また、本発明は、内側面が平面状の面型枠1と、これら面型枠1同士を直交方向に連結可能なコーナー型枠2とから構成される型枠を用いた施工方法であって、
この型枠は、このコーナー型枠2の内側面には弧状曲面21を形成する一方、面型枠1の一側端部には、前記コーナー型枠2を支軸3により外側に回動自在に連結可能にして、
面型枠1の外側面およびコーナー型枠2の自由端22の外側面には取付部材4Aおよび取付片4Bをそれぞれ配設して、これら取付部材4Aおよび取付片4Bに亙って、伸縮自在な締付具5を配設可能にして、
この締付具5を短縮せしめて、隣接する面型枠1とコーナー型枠2とを連結して、内側面に角丸矩形のコンクリート打設スペースを形成してコンクリートを打設し、
コンクリートが硬化した後に、締付具5を伸長せしめて、支軸3に支持させつつ最初にコーナー型枠2から独立的に脱型するという技術的手段を採用することによって、角丸矩形柱用型枠を用いた施工方法を完成させた。
【0013】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、二面の面型枠1とコーナー型枠2とを止着具6により固定して、二面の面型枠1がL型に連続した一対のL型ユニットL1・L2を構成した後、
締付具5を短縮せしめて、対向する前記一対のL型ユニットL1・L2を連結して、内側面に角丸矩形のコンクリート打設スペースを形成してコンクリートを打設し、
コンクリートが硬化した後に、締付具5を伸長せしめて、支軸3に支持させつつ最初にコーナー型枠2から独立的に脱型するという技術的手段を採用することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、内側面が平面状の面型枠と、これら面型枠同士を直交方向に連結可能なコーナー型枠とから構成される型枠であって、このコーナー型枠の内側面には弧状曲面を形成する一方、面型枠の一側端部には、前記コーナー型枠を支軸により外側に回動自在に連結可能にして、面型枠の外側面およびコーナー型枠の自由端の外側面には取付部材および取付片をそれぞれ配設して、これら取付部材および取付片に亙って、伸縮自在な締付具を配設可能にしたことにより、
この締付具が短縮されて、隣接する面型枠とコーナー型枠とが連結され、内側面に角丸矩形のコンクリート打設スペースを形成可能になる一方、締付具が伸長されて、支軸の支持によりコーナー型枠を独立的に脱型可能になる。
【0015】
したがって、本発明の角丸矩形柱用型枠によれば、簡素な型枠工で組立および脱型を行うことができ、しかも、支軸に支持させつつ最初にコーナー型枠から独立的に脱型することができるため、段階的な脱型が可能であり、コンクリートに負荷が少なく表面が美しい角丸矩形柱を簡単に構築することができる。
【0016】
また、必要に応じて、鋼鉄等の高強度の材料を使用することにより、セパレータおよび支保工のバタ材が不要となり、締付具の操作のみで型枠の組立および脱型を行うことができる。
【0017】
更にまた、必要に応じて、二面の面型枠とコーナー型枠とを止着具により着脱自在に固定して、二面の面型枠がL型に連続した一対のL型ユニットを構成することによって、施工負担が軽減し、工期短縮およびコスト削減を実現することができることから、産業上の利用価値は頗る大きい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態の型枠を表わす上面図である。
図2】本発明の実施形態の型枠を表わす側面図である。
図3】本発明の実施形態の型枠の使用状態を表わす上面図である。
図4】本発明の実施形態の型枠の使用状態を表わす上面図である。
図5】本発明の実施形態の型枠の使用状態を表わす上面図である。
図6】本発明の実施形態の型枠の使用状態を表わす上面図である。
図7】本発明の実施形態の型枠の変形例を表わす上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施形態を図1から図7に基づいて説明する。図1中、符号1で指示するものは面型枠であり、符号2で指示するものはコーナー型枠、符号3で指示するものは支軸、符号4A・4Bで指示するものはそれぞれ取付部材および取付片、符号5で指示するものは締付具、符号6で指示するものは止着具である。
【0020】
まず、本発明の角丸矩形柱用型枠の構成について以下に説明する。本実施形態における型枠は、内側面が平面状の面型枠1と、これら面型枠1同士を直交方向に連結可能なコーナー型枠2とから構成される。これら面型枠1およびコーナー型枠2は、鋼鉄等の高強度の材料を使用する。型枠自体に強度を持たせることにより、セパレータおよび支保工のバタ材が不要となり、締付具の操作のみで型枠の組立および脱型を行うことができる。
【0021】
そして、コーナー型枠2の内側面には弧状曲面21(好ましくは円弧)が形成されている。本実施形態では、4枚の面型枠1とこれらの角部に4つのコーナー型枠2を配設して、内側面に角丸矩形のコンクリート打設スペースSを形成することができる。
【0022】
また、面型枠1の一側端部には、前記コーナー型枠2を支軸3により外側に回動自在に連結することができる。即ち、支軸3を中心軸として円軌道上に回動する。本実施形態の支軸3はヒンジ連結によるものを採用するが、板バネのような弾性変形可能な部材で支持することもできる。
【0023】
そしてまた、面型枠1の外側面およびコーナー型枠2の自由端22の外側面には取付部材4Aおよび取付片4Bがそれぞれ配設されており、これら取付部材4Aおよび取付片4Bに亙って、伸縮自在な締付具5が配設可能である。これら取付部材4Aおよび取付片4Bは、ヒンジ丁番になっており、外側に持出成形されている。
【0024】
本実施形態では、締付具5の取付部材4Aを面型枠1の全長の略中央に配設することができ、締付具5を安定的な位置に固定することができる。
【0025】
また、本実施形態では、締付具5を両端が伸縮可能なターンバックルにすることができ、操作性が良く、かつ、大きな力を軸方向に効率的に伝えることができる。
【0026】
本実施形態では、二面の面型枠1とコーナー型枠2とが止着具6により着脱自在に固定されており、特に、二面の面型枠1がL型に連続した一対のL型ユニットL1・L2を構成することができる。この止着具6には着脱が容易で強度のあるボルトおよびナットを採用することができ、配置や個数は適宜変更することができる。
【0027】
次に、こうして構成された本発明の角丸矩形柱用型枠を用いた施工方法について以下に説明する。本実施形態では、作業効率が最も良い一対のL型ユニットL1・L2を用いる場合について説明する。
【0028】
まず、図1に示すように、二面の面型枠1とコーナー型枠2とを止着具6により固定して、二面の面型枠1がL型に連続した一対のL型ユニットL1・L2を構成する。そして、面型枠1の一側端部には、前記コーナー型枠2を支軸3により外側に回動自在に連結する。
【0029】
次に、これら一対のL型ユニットL1・L2を対向させた状態で、締付具5の両端部を取付部材4Aおよび取付片4Bにそれぞれヒンジ連結して配設する。
【0030】
そして、締付具5を短縮せしめて、隣接する面型枠1とコーナー型枠2とを連結して、内側面に角丸矩形のコンクリート打設スペースSを形成することができる。なお、本実施形態の型枠の具体的サイズは、内寸が約1.2m四方、高さが約1.5mであり(図2参照)、縦に5基連結することによって、7.5mの柱体を構築することができる。
【0031】
次いで、コンクリートを打設し、コンクリートCが硬化した後に、締付具5を伸長せしめる。そうすると、支軸3に支持させつつ最初にコーナー型枠2から独立的に脱型することができる(図3参照)。即ち、締付具5を伸長するとき、支軸3に支持させつつ回動させながら脱型すると、コーナー型枠2の外側面に取付片4Bが配設されていることから、これらの位置関係により、弧状曲面21の縁(自由端22側)から徐々に剥がすことができるため、コンクリート表面への負荷を非常に少なくすることができる。
【0032】
そして、更に締付具5を伸長せしめると、次は、図4に示すように、面型枠1を横にずらしながら徐々に剥がすことができる。この場合においても、コンクリート表面への負荷を非常に少なくすることができる。
【0033】
こうすることにより、通常は、面型枠1と硬化後のコンクリートCとは強固に密着しているために、面全体を同時に外そうとすると大きな力が必要であり、表面の剥離や割れが生じるおそれがあるが、段階的な脱型が実行されることにより、頗る美しい表面を形成することができるのである。
【0034】
なお、対辺側の脱型を同時進行させることもでき、図5に示すように、対辺側のコーナー型枠2も脱型し、更に、図6に示すように締付具5を伸長せしめることによって、型枠の可動スペースが徐々に形成されていくため、スムースに脱型することができる。
【0035】
なお、本実施形態の型枠は、面型枠1とコーナー型枠2とを組み合わせる際、面型枠1およびコーナー型枠2を同一規格として、図7に示すように、支軸3、締付具5、止着具6は、現場の状況に合わせて、任意の位置に選択的に配置することができる。
【0036】
本発明は、概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、面型枠1およびコーナー型枠2の使用材料は、鋼鉄に限らずプラスチックなどを採用することができる。
【0037】
また、締付具5はターンバックルに限らず、一端のみが伸縮するネジ式のものや、その他の伸縮部材を採用することができ、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【符号の説明】
【0038】
1 面型枠
2 コーナー型枠
21 弧状曲面
22 自由端
3 支軸
4A 取付部材
4B 取付片
5 締付具
6 止着具
S コンクリート打設スペース
C コンクリート
L1・L2 L型ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7