特許第6960003号(P6960003)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6960003
(24)【登録日】2021年10月12日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】釣り仕掛け構造
(51)【国際特許分類】
   A01K 83/00 20060101AFI20211025BHJP
   A01K 91/06 20060101ALI20211025BHJP
【FI】
   A01K83/00 Z
   A01K91/06 B
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-14180(P2020-14180)
(22)【出願日】2020年1月14日
(65)【公開番号】特開2021-108637(P2021-108637A)
(43)【公開日】2021年8月2日
【審査請求日】2020年12月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520037566
【氏名又は名称】杉内 博之
(72)【発明者】
【氏名】杉内 博之
【審査官】 竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−324979(JP,A)
【文献】 実開昭61−115065(JP,U)
【文献】 実開平07−011160(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3018185(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 83/00 − 83/06
A01K 91/00 − 91/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハリスと、ハリス挿通孔を頭部に有する1本乃至複数本の釣り針と、第一ストッパーと、リング状部材と、を備え、前記1本乃至複数本の釣り針は、前記ハリス挿通孔に前記ハリスが挿通された状態で前記ハリスを軸に回動自在に取り付けられ、前記第一ストッパーは、前記ハリスの一端に取り付けられ、前記リング状部材は、前記第一ストッパーと前記1本乃至複数本の釣り針のうち前記第一ストッパーに最も近い釣り針との間に前記ハリスが挿通された状態で取り付けられていることを特徴とする釣り仕掛け構造。
【請求項2】
前記リング状部材の内径は前記第一ストッパーの直径より小さく、外径が5mm以下であり、且つ金属製である請求項1の釣り仕掛け構造。
【請求項3】
前記ハリス上に前記第一ストッパーから前記1本乃至複数本の釣り針が離れるのを規制する第二ストッパーを更に備え、前記第一ストッパーと前記第二ストッパーの間に前記1本乃至複数本の釣り針が位置することを特徴とする請求項1乃至2のいずれかの釣り仕掛け構造。







【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハリス挿通孔を頭部に有する釣り針を使用した釣り仕掛け構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の釣り仕掛け構造は、1本のハリスに1本の釣り針が固定されたものが一般的である。また、餌に対して魚が興味を持つように回動自在な釣り針を有するもの(特許文献1及び特許文献2)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭63−209534
【特許文献2】特開平10−295219
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の釣り仕掛け構造のハリスは長さ数mから10m程度である。そのハリスの影響で釣り針が魚に針掛かりしづらい体勢になる問題がある。
図5にて針掛かりしづらい体勢について説明するが、図5では釣り針の位置・向きを分かりやすくするため、釣り針に付ける餌は省略している。
魚は流れ14のある水中で餌のにおいを嗅ぎつけ下流から釣り針に近寄る。釣り針がその魚に針掛かりしづらい体勢は、針先が魚の口先から遠い釣り針の体勢26であり、その逆の、針先が魚の口先から近い釣り針の体勢27は針掛かりしやすい体勢であることは当然である。一般的に釣り針はハリスに固定されるため、その固定された向き次第で体勢27にならない。また、ハリスには湾曲や捻じれがあるため、ハリスに固定された釣り針が水中でどの様な体勢になるのか分からない状態であり、更に、釣り針が水中で常に体勢27になるように、水中の流れ14を予測しながら投入すること自体が至難である。このように、従来の釣り仕掛け構造は、ハリスに固定された釣り針を常に体勢27となるようにすることは困難であるため、釣り針が針掛かりしづらい体勢となる問題を発生し、釣果が上がらない。
【0005】
特許文献1及び特許文献2は、共に小針は回動自在に取り付けられているが、親針はハリスに固定されているため、親針が上述した図5に示す体勢27にならないことがあり魚に針掛かりしづらい体勢になる問題がある。
【0006】
本発明は、上述した掛かる問題を解決し、魚に対して常に釣り針が針掛かりしやすい体勢とすることができる釣り仕掛け構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、ハリスと、ハリス挿通孔を頭部に有する1本乃至複数本の釣り針と、第一ストッパーと、を備え、前記1本乃至複数本の釣り針は、前記ハリス挿通孔に前記ハリスが挿通された状態で、前記ハリスを軸に回動自在に取り付けられ、前記第一ストッパーは、前記1本乃至複数本の釣り針が前記ハリスの一端から脱落することを防止するために、前記ハリスの前記一端に取り付けられた釣り仕掛け構造である。
【0008】
請求項2の発明は、前記第一ストッパーと、前記1本乃至複数本の釣り針のうち前記第一ストッパーに最も近い釣り針との間に、前記ハリスが挿通されたリング状部材を備える請求項1の釣り仕掛け構造である。
【0009】
請求項3の発明は、前記リング状部材の内径は前記第一ストッパーの直径より小さく、外径が5mm以下であり、且つ金属製である請求項2の釣り仕掛け構造である。
【0010】
請求項4の発明は、前記ハリス上に前記第一ストッパーから前記1本乃至複数本の釣り針が離れるのを規制する第二ストッパーを更に備え、前記第一ストッパーと前記第二ストッパーの間に前記1本乃至複数本の釣り針が位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの釣り仕掛け構造である。
【0011】
請求項5の発明は、前記ハリスの他端と、前記ハリスを係止するための係止部材との接続部が前記第二ストッパーである請求項4の釣り仕掛け構造である。
【0012】
請求項6の発明は、前記第一ストッパーと前記第二ストッパーの間隔は50cm以下である請求項4乃至請求項5のいずれかの釣り仕掛け構造である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明は、ハリスと、ハリス挿通孔を頭部に有する1本乃至複数本の釣り針と、第一ストッパーと、を備え、前記1本乃至複数本の釣り針は、前記ハリス挿通孔に前記ハリスが挿通された状態で、前記ハリスを軸に回動自在に取り付けられ、前記第一ストッパーは、前記1本乃至複数本の釣り針が前記ハリスの一端から脱落することを防止するために、前記ハリスの前記一端に取り付けられた釣り仕掛け構造であるので、例えば図4に示すように、釣り針6及び9は、水中に投入されたのち水の流れ14に押され、下流から近寄る魚の口先16に近い側に回動し、釣り針6及び9は共に魚に針掛かりしやすい体勢になる。また、流れがない場合、魚がいろんな方向から近づいても、餌を付けた釣り針を捕食しようと口を開ければ、水も魚の口に吸い込まれるため、その小さな水流によって釣り針6及び9が回動し、魚の口先16に近づき吸い込まれ易くなり、釣り針6及び9が魚に針掛かりしやすい。更に、本発明は釣り針の本数を増やすことで、魚の大きさ・魚の口の特徴・魚の活性度に容易に対処できる。
具体的に説明すると、大きな魚を釣る場合は釣り針を複数本にし、複数本を魚に針掛かりさせ、釣り針に掛かる魚の引きを分散することで、釣り針の軸が伸びにくくなるので、魚が吸い込み易い小さい釣り針を使用出来る。よって、軸は伸びないが魚が吸い込みづらい大きな釣り針を使用する必要が無い。また、アジなどの、釣り針で口が切れやすい特徴の魚にも、釣り針を複数本にし、アジの口に掛かる力を複数個所に分散させることで、アジの口が切れなくなり釣り針が外れない。魚の活性が高い場合は、複数本の釣り針の一部に擬餌針を使用し、餌を付けないこともできる。
上記に示したように、本発明は、釣り針を魚に針掛かりしやすい体勢にすることができ、更には魚の大きさ・魚の口の特徴・魚の活性度に対処できる釣り仕掛け構造である。これらの効果により、発明者の実際の釣果は2〜3倍に上がっている。
【0014】
請求項2の発明は、前記第一ストッパーと、前記1本乃至複数本の釣り針のうち前記第一ストッパーに最も近い釣り針との間に、前記ハリスが挿通されたリング状部材を備えるので、第一ストッパーと釣り針との摩擦や引っ掛かりを軽減でき、釣り針がさらに回動しやすくなる。
【0015】
請求項3の発明は、前記リング状部材の内径は前記第一ストッパーの直径より小さく、外径が5mm以下であり、且つ金属製であるので、第一ストッパーから脱落せず、金属製であるため魚にかじられても欠損しない。また、釣り針のハリス挿通孔の径が大きい釣り針でも、その径がリング状部材の外径未満であれば釣り針が脱落しない。
【0016】
請求項4の発明は、前記ハリス上に前記第一ストッパーから前記1本乃至複数本の釣り針が離れるのを規制する第二ストッパーを更に備え、前記第一ストッパーと前記第二ストッパーの間に前記1本乃至複数本の釣り針が位置するので、釣り針が第一ストッパー近くに留まりやすく、下流から近寄る魚に近い位置となり、釣り針が針掛かりしやすい。さらに、複数本の釣り針の場合に釣り針の近接が保たれる。
【0017】
請求項5の発明は、前記ハリスの他端と、前記ハリスを係止するための係止部材との接続部を第二ストッパーに出来る。
【0018】
請求項6の発明は、前記第一ストッパーと前記第二ストッパーの間隔は50cm以下であるので、複数本の釣り針の近接がより近接に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】 a) 本発明の第一の実施例である釣り仕掛け構造101を示す図。b) 本発明の第二の実施例である釣り仕掛け構造102を示す図。
図2】 a) ハリス挿通孔を頭部に有する釣り針の左側面図。b) ハリス挿通孔を頭部に有する釣り針の平面図。
図3】 本発明の第三の実施例である複数本の釣り針を有する釣り仕掛け構造103を示す図。
図4】 本発明の第三の実施例である釣り仕掛け構造103と下流側から近寄る魚の位置関係を示す図。
図5】 従来の釣り仕掛け構造と下流側から近寄る魚の位置関係を示す図。(針先が魚の口先から遠い釣り針の体勢と近い釣り針の体勢を示したもの)
図6】 本発明の釣り仕掛け構造103を胴付き仕掛け構造104に適用した第四の実施例を示す図。
図7】 本発明の第五の実施例である釣り仕掛け構造105を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
下記の実施例をもって、発明を実施するための形態の説明も兼ねる。
【実施例】
【0021】
以下、添付図面に従って実施例を挙げるが、釣り針の位置・向きを分かりやすくするために、図面では餌を省略して説明する。また、本発明はハリスを係止するための係止部材に接続しても使用できる。ここで言う係止部材には道糸や幹糸、及び道糸や幹糸に係止するための両端がリングで回転自由の金具(サルカン)・天秤と呼ばれる支持具・魚の引きを緩和するクッションゴムなどの部材が含まれる。
【0022】
図1a)の第一の実施例である釣り仕掛け構造101は、釣り針6を有し、釣り針6のハリス挿通孔7にハリス3が挿通され、釣り針6をハリス3の一端4側に配置する構成である。この構成とすることで、釣り針6はハリス3を軸に回動自在となる。
更に、釣り針6とハリス3の一端4の間に第一ストッパー1を備える。
この第一ストッパー1は、ハリス3が結束された結び目とすることで容易に構成できるが、ハリス3を結び付ける具材や、ハリス3を挟み込む具材にて構成してもよい。
すなわち、第一ストッパー1は、釣り針6がハリス3の一端4から脱落することを防止する。この時、釣り針6のハリス挿通孔7に対して、図2a)に示す矢印25の方向からハリス3の他端5を挿通し、針先12を他端5側に向けている。
【0023】
図1b)の第二の実施例である釣り仕掛け構造102は、釣り針6のハリス挿通孔7に対して、図2a)に示す矢印24の方向からハリス3の他端5を挿通し、針先12を第一ストッパー1側に向けている構成であり、その他の構成は図1a)の第一の実施例と同様である。
第一の実施例及び第二の実施例に示す釣り仕掛け構造101及び102は、共に、ハリス挿通孔7に挿通したハリス3を軸として釣り針6を回動自在とする構造であり、この様な構成とすることにより、水の流れによって常に魚の口先に釣り針6の針先12を近づけることができる。
また、図2a)及び図2b)に示す釣り針6を使用した場合に、釣り仕掛け構造101及び102のように釣り針6の針先12の向きを2つの角度(釣り仕掛け構造101を0度とした場合、釣り仕掛け構造102は180度)で構成することができるが、釣り針6のハリス挿通孔7に対する針先12の角度が90度異なる釣り針を使用することで、水中の針先12の方向を横(90度)にすることも可能である。更にこの時の針先12の向きを0度〜90度とすることで、様々な針先12の角度を得られることが出来る。よって、本発明は釣り針の針先の角度を変えることが出来るため、狙っている魚の口の特徴に合わせ、魚の口のどの部分に針掛かりさせるのかを選択することが出来る。
【0024】
図3の第三の実施例である釣り仕掛け構造103は、釣り針6及び9の2本の釣り針を有し、この2本の釣り針のハリス挿通孔7及び10にハリス3が挿通され、釣り針9をハリス3の一端4側に、釣り針6を釣り針9よりハリス3の他端5側に配置する構成である。この構成とすることで、釣り針6及び9はハリス3を軸に回動自在となる。
更に、釣り針9とハリス3の一端4との間に第一ストッパー1を備え、更には、ハリス3上に第一ストッパー1から釣り針6及び9が離れるのを規制する第二ストッパー2を備えるので、釣り針6及び9の移動が規制されることになる。
すなわち、第一ストッパー1は、釣り針6及び9がハリス3の一端4から脱落することを防止し、第二ストッパー2は、釣り針6及び9が第一ストッパー1から大きく離れるのを規制するので、釣り針6及び9は第一ストッパー1近くに留まり、近接した状態を維持し回動できる。この第一ストッパー1及び第二ストッパー2は、ハリス3が結束された結び目とすることで容易に構成できるが、ハリス3を結び付ける具材や、ハリス3を挟み込む具材にて構成してもよい。
更には、第一ストッパー1と第二ストッパー2との間隔は、水の流れの乱れによって2本の釣り針が離れても、元の位置に収まりやすい距離として、50cm以下の間隔をもって配置することが適しており、特に5cm以下とすることが、釣り針の回動しやすさ・2本の釣り針を針掛かりさせる・餌の係止しやすさなどから最適である。
この第三の実施例は、1本のハリスに装着する釣り針を2本にする構成であり、釣り針に掛かる魚の引きが2本に分散でき、釣り針の軸が伸びにくくなり魚が外れない。釣り針の軸が伸びにくくなるので、魚が吸い込み易い小さい釣り針が使用できる。
また、アジなどの口が切れて釣り針が外れやすい魚の場合は、アジの口に掛かる力も2個所に分散されるのでアジの口が切れずに釣ることが出来る効果もある。
それでも、2本の釣り針の軸が伸びたり、アジの口が切れる場合は、さらに釣り針を増やすことで対応できる。複数本の釣り針の一部に擬餌針を使用することで餌が不要ともなる。別の局面である、魚が撒き餌を捕食し、空腹でなくなった時など、魚の活性が下がり、餌を係止した釣り針全体を飲み込まず、口先だけで少しくわえるようになった場合でも、釣り針が2本なので魚の口先に当たる確率も上がり、魚が口先だけでくわえた結果、1本の釣り針だけが針掛かりし、魚が逃げようと泳ぐと、回動出来る近接した2本目の釣り針も針掛かりする効果もある。また、第三の実施例においても、第一の実施例及び第二の実施例に示したように、釣り針6及び9のそれぞれの針先12の角度を任意に変えることが出来るのは当然である。
【0025】
図6の第四の実施例である胴付き仕掛け構造104は、幹糸22の一端に錘21を有し、この幹糸22上に一定の間隔を空けて3つの釣り仕掛け構造103の他端5を接続部23にてそれぞれ係止したものである。この時、胴付き仕掛け構造104の接続部23は、図3に示す第二ストッパー2である。同様に、錘21を有しない構造である吹き流し仕掛け構造(図示せず)にも同様に適用できるが説明を省略する。
【0026】
図7の第五の実施例である釣り仕掛け構造105は、図1a)に示す釣り仕掛け構造101の第一ストッパー1と釣り針6との間にハリス3が挿通されたリング状部材31を備えたものである。第一ストッパー1はハリス3を結束した結び目とするのが容易であるが、第一ストッパー1に凸凹が出来てしまうことがあり、第一ストッパー1と釣り針6との摩擦や引っ掛かりの原因となる。リング状部材31が第一ストッパー1と釣り針6との摩擦や引っ掛かりを軽減し、釣り針6がさらに回動しやすくなり、より魚の口先に近づき、釣り針6が針掛かりしやすい。
更には、流れのない水中では魚が餌の付いた釣り針6を捕食しようと口を開ければ、水も魚の口に吸い込まれるが、釣り針6が回動しやすいので、魚の口に吸い込まれる小さな水流でもより魚の口先に近づきやすく針掛かりしやすくなる。
また、釣り針の軸が太いものは釣り針のハリス挿通孔の径を小さく成形するのが難しくなるため、ハリスを結束した結び目の第一ストッパーでは脱落しやすくなるが、釣り針のハリス挿通孔の径が大きくても、その径がリング状部材の外径未満であれば、脱落することはない。(この時各々の径の大きさは、リング状部材の内径<第一ストッパーの直径<釣り針の挿通孔の径<リング状部材の外径となる)
ここで述べたリング状部材は、金属の線材をリング状にした部材または金属の円板でハリス挿通孔を有した部材で、且つ外径は5mm以下が適している。樹脂やガラスなどの材料でリング状部材とする場合は、強度を持たせるために厚さを厚くする必要があり、球体に近づく。その場合は、魚に対し目立ち、魚にかじられて欠損しやすいので外径3mm以下が適切であり、すなわち、釣り針のハリス挿通孔の径は3mm未満が好適である。
【符号の説明】
【0027】
1 第一ストッパー
2 第二ストッパー
3 ハリス
4 ハリスの一端
5 ハリスの他端
6 ハリス挿通孔を頭部に有する釣り針
7 釣り針6のハリス挿通孔
8 釣り針の軸
9 2本目のハリス挿通孔を頭部に有する釣り針
10 釣り針9のハリス挿通孔
11 釣り針の頭部
12 釣り針の針先
13 釣り針の返し
14 水の流れ方向
15 下流側の魚の頭
16 魚の口先
17 魚の口元
21 錘
22 胴付き仕掛けの幹糸
23 胴付き仕掛けの幹糸とハリスとの接続部
24 針先が有る側からハリスを挿通する方向
25 針先が無い側からハリスを挿通する方向
26 針先が魚の口先から遠い釣り針の体勢
27 針先が魚の口先から近い釣り針の体勢
31 リング状部材
32 リング状部材31のハリス挿通孔
101〜105 本発明の釣り仕掛け構造の実施例
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7