特許第6960045号(P6960045)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6960045無人航空機によって引き起こされる隣接セルでのアップリンク干渉をサービングセルに通知する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6960045
(24)【登録日】2021年10月12日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】無人航空機によって引き起こされる隣接セルでのアップリンク干渉をサービングセルに通知する方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/16 20090101AFI20211025BHJP
   H04W 4/44 20180101ALI20211025BHJP
【FI】
   H04W28/16
   H04W4/44
【請求項の数】18
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2020-507624(P2020-507624)
(86)(22)【出願日】2018年8月10日
(65)【公表番号】特表2020-530709(P2020-530709A)
(43)【公表日】2020年10月22日
(86)【国際出願番号】US2018046190
(87)【国際公開番号】WO2019032948
(87)【国際公開日】20190214
【審査請求日】2020年4月9日
(31)【優先権主張番号】62/683,381
(32)【優先日】2018年6月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/571,976
(32)【優先日】2017年10月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/544,191
(32)【優先日】2017年8月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001106
【氏名又は名称】キュリーズ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】カルハン アミット
(72)【発明者】
【氏名】チャン ヘンリー
【審査官】 伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−503940(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0269565(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0264640(US,A1)
【文献】 NTT DOCOMO,Initial views on potential problems and solutions for aerial vehicles[online],3GPP TSG RAN WG1 #89,3GPP,2017年05月19日,R1-1708433,検索日[2021.02.19],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1708433.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人航空機(UAV)をサーブするサービング基地局と隣接する隣接基地局が、前記UAVからのアップリンク干渉が第1の閾値を超えると判定することと、
前記隣接基地局が、アップリンク干渉インジケータを前記UAVに送信することと、
前記UAVが、前記アップリンク干渉インジケータの受信に応じて、前記サービング基地局が前記UAVに割り当てたアップリンクのリソースを示すスケジューリング割り当て情報を前記隣接基地局へ送信することと、
前記隣接基地局が、前記UAVが前記サービング基地局へのアップリング送信をし続ける間、前記スケジューリング割り当て情報に基づいて、前記UAVからの前記アップリンク干渉を緩和することと、を含む方法。
【請求項2】
前記アップリンク干渉インジケータは、1つまたは複数のビットを含む複数の閾値インジケータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アップリンク干渉インジケータは、前記アップリンク干渉が発生したアップリンク無線リソースの位置を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記アップリンク干渉インジケータは、前記隣接基地局の識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記隣接基地局の前記識別子は、前記隣接基地局に関連するPCI(Physical Cell Identifier)を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記アップリンク干渉インジケータを前記UAVに送信することは、
MBSFN(Multicast Broadcast Single Frequency Network)チャネルを通じて前記アップリンク干渉インジケータを前記UAVに送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記アップリンク干渉インジケータを前記UAVに送信することは、
システム情報ブロック(SIB)を通じて前記アップリンク干渉インジケータを前記UAVに送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記UAVで前記隣接基地局から受信したダウンリンク信号の信号強度が第2の閾値を超えると判定することに応じて、前記隣接基地局からの前記システム情報ブロック(SIB)メッセージングを監視することをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
第1送信部を備える無人航空機(UAV)と、
前記UAVにサーブするサービング基地局と、
前記UAVからのアップリンク干渉が第1の閾値を超えると判定する制御部と第2送信部とを備える、隣接基地局と、を備えるシステムであって、
前記隣接基地局は前記サービング基地局と隣接し、
前記第2送信部は、前記アップリンク干渉が前記第1の閾値を超えると判定したことに応じて、アップリン干渉インジケータを前記UAVへ送信し、
前記第1送信部は、前記アップリンク干渉インジケータの受信に応じて、前記サービング基地局が前記UAVに割り当てたアップリンクのリソースを示すスケジューリング割り当て情報を前記隣接基地局へ送信し、
前記制御部は、前記UAVが前記サービング基地局へのアップリング送信をし続ける間、前記スケジューリング割り当て情報に基づいて、前記UAVからの前記アップリンク干渉を緩和する、システム。
【請求項10】
前記アップリンク干渉インジケータは、1つまたは複数のビットを含む複数の閾値インジケータを含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記アップリンク干渉インジケータは、前記アップリンク干渉が発生したアップリンク無線リソースの位置を含む、請求項に記載のシステム。
【請求項12】
前記アップリンク干渉インジケータは、前記隣接基地局の識別子を含む、請求項に記載のシステム。
【請求項13】
前記隣接基地局の前記識別子は、前記隣接基地局に関連するPCI(Physical Cell Identifier)を含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記隣接基地局の前記第2送信部は、さらに、MBSFN(Multicast Broadcast Single Frequency Network)チャネルを通じて前記アップリンク干渉インジケータを前記UAVに送信する、請求項に記載のシステム。
【請求項15】
前記隣接基地局の前記第2送信部は、さらに、システム情報ブロック(SIB)を通じて前記アップリンク干渉インジケータを前記UAVに送信する、請求項に記載のシステム。
【請求項16】
前記UAVは、前記UAVで前記隣接基地局から受信したダウンリンク信号の信号強度が第2の閾値を超えると判定することに応じて、前記隣接基地局からのシステム情報ブロック(SIB)メッセージングを監視する受信部をさらに備える、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
無人航空機(UAV)において、
前記UAVをサーブするサービング基地局と隣接する隣接基地局から送信されたアップリンク干渉インジケータを受信する受信部と、
前記アップリンク干渉インジケータの受信に応じて、前記アップリンク干渉を緩和するためのスケジューリング割り当て情報を前記隣接基地局へ送信する送信部と、を備える、UAV。
【請求項18】
無人航空機(UAV)をサーブするサービング基地局と隣接する基地局において、
前記UAVからのアップリンク干渉が第1の閾値を超えると判定する制御部と、
前記アップリンク干渉が前記第1の閾値を超えると判定したことに応じてアップリンク干渉インジケータを前記UAVに送信する送信部と、
前記UAVから送信された、前記アップリンク干渉を緩和するためのスケジューリング割り当て情報を受信する受信部と、を備え、
前記制御部は、前記UAVが前記サービング基地局へのアップリング送信をし続ける間、前記スケジューリング割り当て情報に基づいて、前記UAVからの前記アップリンク干渉を緩和する、基地局。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本出願は、2017年8月11日に出願された米国特許仮出願第62/544,191号、2018年6月11日に出願された米国特許仮出願第62/683,381号、および2017年10月13日に出願された米国特許仮出願第62/571,976号に対する優先権を主張し、その全てが本出願の譲受人に譲渡されている。
【技術分野】
【0002】
本発明は、一般に無線通信に関し、より詳細には、無人航空機(unmanned aerial vehicles)によって引き起こされる干渉を緩和することに関する。
【背景技術】
【0003】
ドローンなどの航空機(AV)は、ここ数年で関心が高まっている。AVは、パッケージ配送、リアルタイムイメージング、映像監視、ソーラーファーム検査、火災および暴風雨の評価、捜索救助、重要インフラの監視、野生生物の保護など、多くの様々な応用例を実行するために使用することができる。これらの新しいユースケースの多くは、AVをユーザ機器(user equipent)(UE)デバイスとしてセルラネットワークに接続することで利益を得ることができる。
【発明の概要】
【0004】
隣接セルは、無人航空機(UAV)からのアップリンク干渉が隣接セルで第1の閾値を超えると判定する。前記隣接セルは、アップリンク干渉インジケータを前記UAVに送信する。いくつかの例では、前記UAVは、前記隣接セルが受けた前記アップリンク干渉をそのサービングセルに通知する。前記サービングセルは、ハンドオーバ決定または前記アップリンク干渉を引き起こす前記UAVのためのスケジューリング決定のために前記UAVから受信される情報を利用し得る。他の例では、前記UAVは、少なくともいつくかのアップリンクリソースで送信することを一時的に控え得る又はアップリンクデータ送信のために異なるアップリンクリソースを利用し得る。さらに他の例では、前記UAVは、どの隣接基地局のシステム情報ブロックメッセージをアップリンク干渉インジケータのために監視すべきかを選択するために、ダウンリンク測定を利用し得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】無人航空機(UAV)からのアップリンク干渉(uplink interference)が隣接セルで第1の閾値を超える例のシステムのブロック図である。
【0006】
図2A図1に示される基地局の一例のブロック図である。
【0007】
図2B図1に示されるUAVの一例のブロック図である。
【0008】
図3A】UAVが隣接セルで過度のアップリンク干渉を引き起こすのに応答して、サービングセルがUAVのハンドオーバ決定(handover decision)を行う例のメッセージング図(messaging diagram)である。
【0009】
図3B】UAVが隣接セルで過度のアップリンク干渉を引き起こすのに応答して、サービングセルがUAVのスケジューリング決定(scheduling decision)を行う例のメッセージング図である。
【0010】
図3C】隣接セルで過度のアップリンク干渉を引き起こすのに応答して、UAVが二次無線リソースを使用するのを停止する例のメッセージング図である。
【0011】
図3D】UAVで隣接セルから受信したダウンリンク信号の信号強度に基づいて、UAVがどのシステム情報ブロック(System Information Block)(SIB)メッセージを監視するかを選択する例のメッセージング図である。
【0012】
図4A】UAVが隣接セルで過度のアップリンク干渉を引き起こすのに応答して、サービングセルがUAVのハンドオーバ決定を行う方法の例のフローチャートである。
【0013】
図4B】UAVが隣接セルで過度のアップリンク干渉を引き起こすのに応答して、サービングセルがUAVのスケジューリング決定を行う方法の例のフローチャートである。
【0014】
図4C】隣接セルで過度のアップリンク干渉を引き起こすのに応答して、UAVが二次無線リソースを使用するのを停止する方法の例のフローチャートである。
【0015】
図4D】UAVで隣接セルから受信したダウンリンク信号の信号強度に基づいて、UAVがどのシステム情報ブロック(SIB)メッセージを監視するかを選択する方法の例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
無人航空機(UAV)をユーザ機器(UE)デバイスとしてネットワークに接続する場合、いくつかの考慮すべき重要な事項がある。UAVが接続され得る対象のネットワークの一例が、3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(Long−Term Evolution)ネットワークである。他の例では、ネットワークは、第5世代無線システム(5G)New Radioネットワークである。UAVが接続する対象の特定のネットワークにかかわらず、今後数年間でドローンなどのUAVからのデータトラフィックの増加に備えてセルラネットワークをより適切に準備するために付加拡張機能が特定され得る。
【0017】
UAVが基地局(eNB)アンテナ高さのかなり上を飛行しているとき、UAVから送信されるアップリンク信号は、見通し内伝搬条件により複数のセル(例えば、基地局)によって受信され得る。したがって、UAVの高度が高くなるにつれて、UAVからのアップリンク信号が隣接セルへの干渉を引き起こす可能性が高くなる。UAVからのアップリンク信号が1つまたは複数の隣接セルへの干渉であると見なされるシナリオでは、この干渉は地上のUEデバイス(例えば、スマートフォン、IoT(Internet of Things)デバイスなど)に悪影響を与える。
【0018】
このようなアップリンク干渉を防ぐために、UAVにサービスを提供していない1つまたは複数のセルは、干渉するUAVを避けるようにアンテナビームパターンを変更することができる。加えて、UAVにサービスを提供しているセル(例えば、サービングセルまたはサービング基地局)は、セルのアンテナビームパターンをUAVの方向に向けることができる。しかしながら、このようなアンテナステアリングメカニズムは複雑であり、地上UEデバイスへのサービスに影響を与える可能性がある。
【0019】
隣接セルが受けるアップリンク干渉により、UAVのサービングセルがハンドオーバ中にそのような干渉を考慮することが重要である。例えば、サービングセルは、UAVの送信電力が最小限に抑えられるように、UAVをアップリンク経路損失が最小の隣接セルにハンドオーバすることができ、これにより、隣接セルへのアップリンク干渉も最小限に抑えられる。他のケースでは、UAVのサービングセルは、アップリンク干渉を回避するために、隣接セルによって使用されないアップリンクリソースを割り当てようと試みることができる。
【0020】
しかしながら、どちらのケースでも、緊密なネットワーク調整が必要であり、今日または近い将来に容易には利用できない可能性がある。いくつかのケースでは、セル相互間のバックホールリンクがない(例えば、X2リンクがない)ためにネットワーク調整が不可能な場合もあるが、隣接セル情報がないと、サービングセルがハンドオーバを最適化したりUAVに直交リソースを割り当てたりすることは困難である。
【0021】
上記の観察に基づいて、サービングセルは、緊密なネットワーク調整なしに隣接セルのアップリンク干渉状態の通知を受ける必要がある。本明細書に記載の例のいくつかは、上記の問題を解決するために、UAVを介してサービングセルに隣接セルのアップリンク干渉状態を通知する方法およびシステムを含む。他の例では、UAVは、サービングセルに関与することなく、隣接セルでの干渉を緩和するアクションをとる。
【0022】
図1は、無人航空機(UAV)からのアップリンク干渉が隣接セルで第1の閾値を超える例の通信システムのブロック図である。通信システム100は、無線アクセスネットワークの一部である様々な基地局のそれぞれのサービスエリア内に位置するUEデバイスに様々な無線サービスを提供する無線アクセスネットワーク(図示せず)の一部である。基地局102は、既知の技術に従ってバックホール(図示せず)を介してネットワークに接続される。基地局102は、本明細書の例ではUEデバイスとして機能するUAV106に無線サービスを提供する。基地局102は、通信リンク104を介してUAV106と通信する。
【0023】
UAV106は、図1では基地局102のサービスエリア103の上方に位置しているが、この例での基地局102は、UAV106のサービング基地局である。例えば、サービスエリア103、110、116は、図1には2次元エリアとして示されているが、UAVにサービスを提供するために、サービスエリアは実際には、図1に示すサービスエリアの上方の様々な高度に位置し得るUAVにサービスを提供するために上方へ垂直に延びることが理解されよう。具体的には、UAV106にコネクテッドモード(Connected mode)でサーブするためにどの基地局が使用されるかの決定は、隣接基地局の負荷、基地局アンテナ構成、UAV106からのダウンリンク信号強度測定レポートなどの複数の因子に従ってネットワークによって制御される。これに関して、基地局によって従来の地上UEデバイスに提供され得るカバレッジエリアと同様に、基地局によってUAVに提供され得るカバレッジエリアもまた、距離、環境条件、障害物、および干渉の影響を受け得ることは注目に値する。
【0024】
図1に示される例では、通信リンク104は、UAV106と基地局(eNB)102との間のUuリンクである。通信リンク104は、基地局102からUAV106へのダウンリンク通信を提供するとともに、UAV106から基地局102へのアップリンク通信を提供するように構成される。
【0025】
明瞭かつ簡潔にするために、通信システム100は、2つの隣接基地局108、114のみ有するものとして示されており、隣接基地局108、114は、隣接基地局108、114のそれぞれのサービスエリア110、116内に位置するUEデバイスに無線サービスを提供する。しかしながら、他の例では、通信システム100は、任意の適切な数の基地局を有することができる。図1に示される例では、基地局102は、基地局102がUAV106に無線サービスを提供しているので、サービング基地局であると見なされる。しかしながら、隣接基地局108、114は、UAV106が隣接基地局108、114の一方にハンドオーバされる場合、隣接基地局108、114のそれぞれの通信リンク112、118を介してUAV106に無線サービスを提供することもできる。通信リンク112、118は、通信リンク104に類似している。例えば、UAV106が隣接基地局108にハンドオーバされる場合、隣接基地局108はサービング基地局になり、基地局102は隣接基地局になる。本明細書に記載の例の目的のために、基地局は、基地局が互いに比較的近接しており、かつ/または、UAV106が所定の時間に隣接する各基地局から同時に信号を受信することができる場合に、互いに隣接していると見なされる。
【0026】
基地局102は、eNodeBまたはeNBと呼ばれることがあり、通信リンク104を介してダウンリンク信号を送信することによりUAV106と通信する。New Radioに基づく5Gのケースでは、基地局はgNBと呼ばれることがある。基地局102は、UAV106から通信リンク104を介して送信されたアップリンク信号も受信する。本明細書では、「基地局(base station)」および「セル(cell)」という用語は交換可能である。いくつかのケースでは、サービングセルは第1の基地局によって提供され、隣接セルは第2の基地局によって提供される。しかしながら、他のケースでは、サービングセルおよび隣接セルは同じ基地局によって提供されてもよい。
【0027】
図2Aは、サービング基地局102の回路および構成を具体的に示しているが、サービング基地局102に関連して図示され説明される同じ基地局の回路および構成は、図1に示す例における隣接基地局108、114にも利用される。他の例では、基地局108、114はどちらも、図2Aに示されるサービング基地局102のものとは異なる回路および/または構成を有することができる。
【0028】
図2Aに示されるように、基地局102は、制御部204、送信部206、および受信部208、ならびに他の電子機器、ハードウェア、およびコードを備える。基地局102は、本明細書に記載の機能を実行する任意の固定機器、モバイル機器、または携帯用機器である。基地局102を参照して説明したブロックの様々な機能および動作は、任意の数のデバイス、回路、または要素に実施され得る。機能ブロックのうちの2つ以上は単一デバイスに統合されてもよく、任意の単一デバイス内で実行されると説明した機能は、いくつかのデバイスにわたって実施されてもよい。
【0029】
図2Aに示した例では、基地局102は、システム展開時に特定の場所に設置される固定デバイスまたは装置であり得る。この種の機器の例には、固定基地局または固定トランシーバ局が含まれる。状況によっては、基地局102は、特定の場所に一時的に設置されるモバイル機器であってもよい。この種の機器のいくつかの例には、発電機、ソーラーパネル、および/または電池などの発電機器を含み得るモバイルトランシーバ局が含まれる。かかる機器のさらに大型で重いバージョンは、トレーラで輸送されてもよい。さらに他の状況では、基地局102は、特定の場所に固定されていない携帯用デバイスであってもよい。したがって、基地局102は、状況次第ではUEデバイスなどの携帯用ユーザデバイスであってもよい。
【0030】
制御部204は、本明細書に記載の機能を実行するとともに、基地局102の全体的な機能を促進するためのハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の組み合わせを含む。適切な制御部204の一例は、メモリに接続されたマイクロプロセッサまたはプロセッサ装置上で走るコードを含む。送信部206は、無線信号を送信するように構成された電子機器を含む。状況によっては、送信部206は複数の送信機を含むことができる。受信部208は、無線信号を受信するように構成された電子機器を含む。状況によっては、受信部208は複数の受信機を含むことができる。受信部208および送信部206はそれぞれ、アンテナ210を介して信号を受信および送信する。アンテナ210は、別々の送信アンテナおよび受信アンテナを含むことができる。状況によっては、アンテナ210は、複数の送信アンテナおよび受信アンテナを含むことができる。
【0031】
図2Aの例における送信部206および受信部208は、変調および復調を含む無線周波数(RF)処理を実行する。したがって、受信部208は、低雑音増幅器(LNA)やフィルタなどの構成要素を含むことができる。送信部206は、フィルタおよび増幅器を含むことができる。他の構成要素には、アイソレータ、整合回路、および他のRF構成要素が含まれ得る。これらの構成要素は、他の構成要素と組み合わせてまたは協働して基地局の機能を実行する。所要の構成要素は、基地局が必要とする特定の機能に依存することができる。
【0032】
送信部206は変調器(図示せず)を含み、受信部208は復調器(図示せず)を含む。変調器は、通信リンク104を介して送信されるべきダウンリンク信号を変調し、その際、複数の変調次数のうちのいずれか1つを適用することができる。復調器は、基地局102で受信されたアップリンク信号を複数の変調次数のうちの1つに従って復調する。
【0033】
図1に戻ると、通信システム100は、基地局102を介して様々な無線サービスをUAV106に提供する。図1に示す例では、通信システム100は、第3世代提携プロジェクト(3GPP)通信仕様の少なくとも1つの改訂版に従って動作する。図2Bに示される例では、UAV106の回路は、基地局102と直接通信するように構成される。例えば、UAV106は、アンテナ212および受信部214を使用して通信リンク104を介してダウンリンク信号を受信する。UAV106は、送信部218およびアンテナ212を使用してアップリンク信号を送信する。
【0034】
アンテナ212および受信部214に加えて、UAV106は、制御部216および送信部218、ならびに他の電子機器、ハードウェア、およびコードをさらに備える。UAV106は、本明細書に記載の機能を実行する任意の固定機器、モバイル機器、または携帯用機器である。UAV106を参照して説明したブロックの様々な機能および動作は、任意の数のデバイス、回路、または要素で実施され得る。機能ブロックのうちの2つ以上は単一デバイスに統合されてもよく、任意の単一デバイス内で実行されると説明した機能は、いくつかのデバイスにわたって実施されてもよい。
【0035】
本明細書に記載の例では、UAV106は、人間のパイロットを搭乗させることなく飛行することができる任意の無線通信デバイスである。いくつかの例では、UAV106は、飛行時にかつ地上にいるときにE−UTRAN(Evolved Universal Mobile Telecommunications System Terrestrial Radio Access Network)に接続され得る。ドローンはUAV106の一例である。UAV106がドローンである場合、UAV106の飛行は、人間オペレータにより遠隔制御下で、搭載コンピュータにより自律的に、またはリモートコンピュータにより自律的に、のいずかで、様々な自律度で動作し得る。他のケースでは、UAV106は、その高さが人間オペレータによって手動で調整され得る凧であってもよい。さらに他のケースでは、UAV106は、その高さが調整可能な機械化テザーによって調整され得る凧であってもよく、調整可能な機械化テザーは、人間オペレータによって、プログラムされたアルゴリズムによって、またはUAV106自体によって制御され得る。
【0036】
UAV106の制御部216は、本明細書に記載の機能を実行するとともに、UEデバイスの全体的な機能を促進するためのハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の組み合わせを含む。適切な制御部216の一例は、メモリに接続されたマイクロプロセッサまたはプロセッサ装置上で走るコードを含む。送信部218は、無線信号を送信するように構成された電子機器を含む。状況によっては、送信部218は複数の送信機を含むことができる。受信部214は、無線信号を受信するように構成された電子機器を含む。状況によっては、受信部214は複数の受信機を含むことができる。受信部214および送信部218はそれぞれ、アンテナ212を介して信号を受信および送信する。アンテナ212は、別々の送信アンテナおよび受信アンテナを含むことができる。状況によっては、アンテナ212は、複数の送信アンテナおよび受信アンテナを含むことができる。
【0037】
図2Bの例における送信部218および受信部214は、変調および復調を含む無線周波数(RF)処理を実行する。したがって、受信部214は、低雑音増幅器(LNA)やフィルタなどの構成要素を含むことができる。送信部218は、フィルタおよび増幅器を含むことができる。他の構成要素には、アイソレータ、整合回路、および他のRF構成要素が含まれ得る。これらの構成要素は、他の構成要素と組み合わせてまたは協働してUEデバイスの機能を実行する。所要の構成要素は、UEデバイス(例えば、UAV106)が必要とする特定の機能に依存することができる。
【0038】
送信部218は変調器(図示せず)を含み、受信部214は復調器(図示せず)を含む。変調器は、送信前に信号を変調するために、複数の変調次数のうちのいずれか1つを適用することができる。復調器は、受信信号を複数の変調次数のうちの1つに従って復調する。
【0039】
動作中、サービング基地局102は、通信リンク104を介してUAV106に無線サービスを提供する(例えば、サーブする)。しかしながら、UAV106が動作する高度のために、UAV106からのアップリンク送信は、1つまたは複数の隣接基地局108、114との干渉を引き起こす可能性がある。より具体的には、UAV106からのアップリンクデータ送信は、隣接基地局108、114のそれぞれのサービスエリア110、116内に位置するUEデバイス(図1には示されていない)によって送信されるアップリンクデータ送信に干渉する可能性がある。上述のように、本明細書に記載の例のいくつかは、UAV106によって引き起こされる干渉問題を解決するために、UAV106を介してサービングセル102に隣接セルのアップリンク干渉状態を通知する方法およびシステムを含む。他の例では、UAV106は、サービングセル102に関与することなく、隣接セル108、114での干渉を緩和するアクションをとる。
【0040】
図3A図3Dは、UAV106が隣接基地局108のアップリンク干渉状態の通知を受けるいくつかの異なる例に従って、UAV106とサービング基地局102と隣接基地局108との間で送信される信号を示す。明瞭かつ簡潔にするために、UAV106と基地局102、108との間で送信されるメッセージのすべてが図3A図3Dに含まれているわけではない。さらに、図3A図3Dに示されているメッセージのうちの1つまたは複数が省略され得る。その上、追加のメッセージが、隣接基地局108が受けるアップリンク干渉の緩和を促進する図3A図3Dに示されたもの以外に含まれ得る。さらに、図3A図3Dに示されている様々な信号は、互いに組み合わされてもよく、かつ/または、隣接する基地局108が受けるアップリンク干渉の緩和を促進する任意の適切な方法で置換されてもよい。
【0041】
図3Aは、UAV106が隣接セル108で過度のアップリンク干渉を引き起こすのに応答して、サービングセル102がUAV106のハンドオーバ決定を行う例のメッセージング図である。UAV106のハンドオーバ決定は、ハンドオーバのための選択されたターゲットセル108に向かうUAV106の送信電力の違いにより、アップリンク干渉の重大度に大きな影響を与える可能性がある。サービングセル102が適切なハンドオーバ決定を行うために、サービングセル102は、隣接セル108、114に向かうアップリンク干渉の程度を知っている必要がある。いくつかのケースでは、最悪のアップリンク干渉を受ける隣接セル108が、ハンドオーバに最良のターゲットセルになり得る。図3Aは、情報に基づいたハンドオーバ決定を行うためにUAV106と基地局102、108との間で交換されるメッセージを示す。
【0042】
図3Aに示される例では、UAV106は、送信部218およびアンテナ212を介して、サービングセル(例えば、基地局)102向けのアップリンク送信を送信する。しかしながら、これらのアップリンク送信は、隣接セル(例えば、基地局)108で意図していない干渉を引き起こす。基地局102、108は、基地局102、108のそれぞれのアンテナ210および受信部208を介してアップリンク送信を受信する。アップリンク送信を含む信号は、図3Aに信号302で示されている。他の例では、UAV106は、隣接基地局108でのアップリンク検出のためにサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal)(SRS)または物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel)(PRACH)上の信号を送信することができる。SRSおよびPRACH信号は、サービングセル102によって構成され得る。
【0043】
UAV106からアップリンク送信302を受信すると、隣接基地局108の制御部204は、UAV106から受信したアップリンク送信302が干渉閾値を超える隣接セル108での干渉レベルを引き起こしているかどうかを判定する。アップリンク送信302によって引き起こされた干渉が干渉閾値を超える場合、隣接基地局108は、この基地局108の送信部206およびアンテナ210を介して、アップリンク干渉インジケータ(uplink interference indicator)をUAV106に送信する。UAV106は、アンテナ212および受信部214でアップリンク干渉インジケータを受信する。アップリンク干渉インジケータを含む信号は、図3Aに信号304で表されている。
【0044】
いくつかのケースでは、隣接セル108は、マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast−Broadcast Single Frequency Network)(MBSFN)チャネルを通じてアップリンク干渉インジケータをUAV106に送信する。他のケースでは、隣接セル108は、システム情報ブロック(SIB)を通じてアップリンク干渉インジケータをUAV106に送信する。
【0045】
いくつかの例では、アップリンク干渉インジケータは、隣接セル108の識別子を含む。例えば、隣接セル108の識別子は、隣接セル108に関連する物理セル識別子(Physical Cell Identifier)(PCI)であってもよい。他の例では、アップリンク干渉インジケータは、アップリンク干渉が発生したアップリンク無線リソースの位置を含む。
【0046】
さらに他の例では、アップリンク干渉インジケータは、1つまたは複数のビットを含む複数の閾値インジケータを含む。例えば、隣接セル108がアップリンク干渉を複数の干渉閾値と比較するように構成され、複数の干渉閾値がそれぞれ、隣接セル108が異なるレベルのアップリンク干渉を受けていることを示す場合、アップリンク干渉インジケータは、そのレベルのアップリンク干渉を隣接セル108が受けていることを表す、複数の閾値のうちの1つを反映するように設定することができる。より具体的には、1ビットのアップリンク干渉インジケータを使用して2つの異なる干渉閾値を表すことができ、2ビットのアップリンク干渉インジケータを使用して4つの異なる干渉閾値を表すことができる。
【0047】
アップリンク干渉インジケータを受信すると、UAV106の制御部216は、アップリンク干渉インジケータがUAV106からのアップリンク送信のタイミングとアップリンク干渉インジケータの受信のタイミングとに基づいてUAV106にアドレス指定されることを決定する。しかしながら、他の例では、エリア内で動作する任意のUAVの識別子は、隣接セル108が干渉UAV106を識別できるように、近くのセルの間で共有され得る。したがって、これらの例では、アップリンク干渉インジケータは、干渉UAV106に関連する識別子も含むことができる。
【0048】
アップリンク干渉インジケータがUAV106にアドレス指定されたことを決定すると、UAV106は、サービングセル102に隣接セル108が受けたアップリンク干渉を通知する。図3Aに示される例では、UAV106は、送信部218およびアンテナ212を介して、アップリンク干渉インジケータとともに受信された隣接セル識別子を含むメッセージをサービングセル102に送信して、サービングセル102に隣接セル108が受けたアップリンク干渉を通知する。複数の隣接セル108、114がUAV106から過度のアップリンク干渉を受けているいくつかの例では、UAV106は、上述した複数の閾値干渉によって反映されるように、サービングセル102にのみ最悪のアップリンク干渉を有する隣接セル108を通知する。サービングセル102は、このセル102のアンテナ210および受信部208を介して、隣接セル108の識別子を受信する。隣接セル識別子を含む信号は、図3Aに信号306で表されている。他の例では、UAV106は、サービングセル102に、隣接セル108、114が過度のアップリンク干渉を受けていることを示した隣接セル108、114の全部または一部を通知することができる。
【0049】
いくつかの例では、UAV106は、送信部218およびアンテナ212を介して、隣接セル識別子とともにまたは隣接セル識別子とは別に、アップリンク干渉インジケータをサービングセル102に送信して、サービングセル102に隣接セル108が受けたアップリンク干渉を通知する。サービングセル102は、このセル102のアンテナ210および受信部208を介して、アップリンク干渉インジケータを受信する。アップリンク干渉インジケータの受信は、サービングセル102が、このセル102の送信部206およびアンテナ210を介して、アップリンク干渉インジケータをシステム情報ブロック(SIB)メッセージで送信する引き金になる。サービングセル102内の、隣接セル108に関連するアップリンク干渉インジケータをブロードキャストすることにより、他のUAVは、隣接セル108がアップリンク干渉インジケータをブロードキャストしているかどうかを確かめるために、隣接セル108のシステム情報を監視してSIBメッセージングを読み取る必要がなくなる。サービングセル102による隣接セル108のアップリンク干渉インジケータのこのブロードキャスティングは、隣接セル108がアップリンク干渉インジケータをブロードキャストしているかどうかを近くのUAVに効率的に通知する。
【0050】
他の例では、UAV106の受信部214は、UAV106の制御部216が、UAV106で隣接セル108から受信したダウンリンク信号の信号強度がダウンリンク信号強度閾値を超えることを決定するのに応答して、隣接セル108からのシステム情報ブロック(SIB)メッセージングを監視するように構成される。例えば、UAV106は、UAV106で測定された特定の信号強度閾値より大きいダウンリンク信号強度(例えば、基準信号受信電力(Reference Signal Received Power)(RSRP))を有するそれらの隣接基地局だけからSIBメッセージを読み取ることを選ぶことができる。この信号強度閾値は、ネットワークによって定義することができる。周波数分割複信(Frequency Division Duplex)(FDD)展開では、UAV106は、隣接基地局108が、UAV106からのアップリンク信号を、UAV106が同じ隣接基地局108からのダウンリンク信号を受信している強度と同様の強度で受信していると想定することができる。時分割複信(Time Division Duplex)(TDD)展開では、UAV106と隣接基地局108との間で信号が受信されている強度を決定するために、単純なダウンリンクとアップリンクの相互関係が適用される。
【0051】
アップリンク干渉インジケータの受信はまた、UAV106の制御部216が、アップリンク干渉インジケータ信号304を送った隣接セル108からUAV106によって受信されるダウンリンク送信に関連するダウンリンク測定レポートを生成する引き金になる。いくつかの例では、UAV106は、隣接セル108から受信したアップリンク干渉インジケータ信号304に関連するダウンリンク測定レポートを生成するが、アップリンク干渉インジケータ信号304は、隣接セル108、114のリスト内の最高ダウンリンク信号強度を有していても有していなくてもよい。他の例では、隣接セル識別子が信号306に含まれていなかった場合、隣接セル識別子はダウンリンク測定レポートに含まれる。UAV106は、送信部218およびアンテナ212を介して、ダウンリンク測定レポートをサービングセル102に送信する。サービングセル102は、このセル102のアンテナ210および受信部208を介して、ダウンリンク測定レポートを受信する。ダウンリンク測定レポートを含む信号は、図3Aに信号308で表されている。
【0052】
ダウンリンク測定レポートを受信すると、サービングセル102の制御部204は、アップリンク干渉インジケータ(例えば、アップリンク干渉を受けた隣接セル108に関連する隣接セル識別子)のコンテンツと隣接セル108に関連するダウンリンク測定レポートとに基づいて、UAV106が隣接セル108にハンドオーバされるべきかどうかを判定する。いくつかの例では、サービングセル102は、UAV106に関連するアップリンク信号強度に関して、隣接セル108からアップリンク測定レポートを要求することもできる。アップリンク測定レポートの要求および対応する応答は、サービングセル102と隣接セル108との間の有線接続(例えば、X2)を介して送信され、図3Aに信号310で表されている。
【0053】
UAV106がハンドオーバされるべきである場合、サービングセル102は、このセル102の送信部206およびアンテナ210を介して、UAV106に隣接セル108へハンドオーバするよう通知するハンドオーバコマンドを送信する。UAV106は、アンテナ212および受信部214でハンドオーバコマンドを受信する。ハンドオーバコマンドを含む信号は、図3Aに信号312で表されている。
【0054】
ハンドオーバコマンドを受信すると、UAV106は、ハンドオーバコマンドに従って隣接セル108へのハンドオーバ手順を実行する。ハンドオーバ手順を完了するために、UAV106は、送信部218およびアンテナ212を介して、無線リソース制御(Radio Resource Control)(RRC)接続再設定完了(Connection Reconfiguration Complete)メッセージを隣接セル108に送信する。隣接セル108は、このセル108のアンテナ210および受信部208でRRC接続再設定完了メッセージを受信する。RRC接続再設定完了メッセージを含む信号は、図3Aに信号314で表されている。ハンドオーバ手順が完了すると、隣接セル108はUAV106のサービングセルになり、サービングセル102はUAV106の隣接セルになる。
【0055】
図3Bは、UAV106が隣接セル108で過度のアップリンク干渉を引き起こすのに応答して、サービングセル102がUAV106のスケジューリング決定を行う例のメッセージング図である。図3Aに関連して上に示したように、ハンドオーバ決定を行うためにアップリンク干渉インジケータを使用することに加えて、アップリンク干渉インジケータは、スケジューリング決定を行うためにも使用され得る。例えば、隣接セル108がUAV106からの過度のアップリンク干渉を受けると、隣接セル108はアップリンク干渉インジケータをUAV106に送る。隣接セル108は、干渉が発生したアップリンク無線リソースの位置も含むことができる。UAV106がアップリンク干渉インジケータを受信すると、UAV106は、このアップリンク干渉をUAV106のサービングセル102に通知し、サービングセル102は、異なるアップリンク無線リソースをUAV106に再設定する選択肢を有する。図3Bは、サービングセル102が情報に基づいたスケジューリング決定を行うことができるようにUAV106と基地局102、108との間で交換されるメッセージを示す。
【0056】
最初に、UAV106は、送信部218およびアンテナ212を介して、サービングセル(例えば、基地局)102向けのアップリンク送信を送信する。しかしながら、これらのアップリンク送信は、隣接セル(例えば、基地局)108で意図していない干渉を引き起こす。基地局102、108は、基地局102、108のそれぞれのアンテナ210および受信部208を介してアップリンク送信を受信する。アップリンク送信を含む信号は、図3Bに信号302で表されている。
【0057】
UAV106からアップリンク送信302を受信すると、隣接基地局108の制御部204は、UAV106から受信したアップリンク送信302が干渉閾値を超える隣接セル108での干渉レベルを引き起こしているかどうかを判定する。アップリンク送信302によって引き起こされた干渉が干渉閾値を超える場合、隣接基地局108は、この基地局108の送信部206およびアンテナ210を介して、アップリンク干渉インジケータをUAV106に送信する。UAV106は、アンテナ212および受信部214でアップリンク干渉インジケータを受信する。アップリンク干渉インジケータを含む信号は、図3Bに信号304で表されている。
【0058】
いくつかのケースでは、隣接セル108は、マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)チャネルを通じてアップリンク干渉インジケータをUAV106に送信する。他のケースでは、隣接セル108は、システム情報ブロック(SIB)を通じてアップリンク干渉インジケータをUAV106に送信する。他の例では、アップリンク干渉インジケータは、アップリンク干渉が発生したアップリンク無線リソースの位置も含む。
【0059】
いくつかの例では、アップリンク干渉インジケータは、1ビットを含む単一閾値インジケータを含む。例えば、隣接セル108がアップリンク干渉を単一干渉閾値と比較するように構成される場合、アップリンク干渉インジケータは、隣接セル108が受けるアップリンク干渉のレベルが干渉閾値を上回るか下回るかを示すように設定することができる。
【0060】
アップリンク干渉インジケータを受信すると、UAV106は、サービングセル102にアップリンク干渉問題を通知する。図3Bに示される例では、UAV106は、送信部218およびアンテナ212を介して、フィードバックインジケータをサービングセル102に送信して、サービングセル102にアップリンク干渉問題を通知する。サービングセル102は、このセル102のアンテナ210および受信部208を介して、フィードバックインジケータを受信する。フィードバックインジケータを含む信号は、図3Bに信号318で表されている。
【0061】
フィードバックインジケータを受信するのに応答して、サービングセル102の制御部204は、UAV106が新たなアップリンク無線リソースで設定されるべきであることを決定する。新たなアップリンク無線リソースは、UAV106が、アップリンク干渉インジケータの送信の引き金になり、続いてフィードバックインジケータの送信の引き金になったアップリンク干渉を引き起こしたときに利用されたアップリンク無線リソースとは異なるアップリンク無線リソースの割当てであるべきである。
【0062】
サービングセル102は、このセル102の送信部206およびアンテナ210を介して、新たなアップリンク許可をUAV106に送信する。新たなアップリンク許可は、UAV106によって使用されるべき新たな(例えば、異なる)アップリンク無線リソースを指定する。UAV106は、アンテナ212および受信部214で新たなアップリンク許可を受信する。新たなアップリンク許可を含む信号は、図3Bに信号320で表されている。
【0063】
新たなアップリンク許可を受信すると、UAV106は、新たなアップリンク許可で指定された新たなアップリンク無線リソースを利用して、UAV106のアップリンク送信を再開する。UAV106は、送信部218およびアンテナ212を介して、アップリンク送信をサービングセル102に送信する。サービングセル102は、このセル102のアンテナ210および受信部208でアップリンク送信を受信する。アップリンク送信を含む信号は、図3Bに信号322で表されている。
【0064】
図3Cは、隣接セル108で過度のアップリンク干渉を引き起こすのに応答して、UAV106がセカンダリ無線リソースを使用するのを停止する例のメッセージング図である。上記のハンドオーバ決定およびスケジューリング決定に加えて、アップリンク干渉インジケータは、デュアルコネクティビティ(dual connectivity)またはキャリアアグリゲーション(carrier aggregation)シナリオでの二次リソースの使用に関して決定を行うためにも使用され得る。この種のシナリオでは、UAV106で使用するために2つのアップリンク無線リソース(例えば、プライマリ無線リソースおよびセカンダリ無線リソース)が利用可能であると想定される。
【0065】
プライマリ無線リソースは、隣接セル108、114のアップリンク送信に干渉しないUAV106の専用リソースになる。いくつかのケースでは、プライマリアップリンク無線リソースは専用周波数チャネルであり、他のケースでは、プライマリ無線リソースは、隣接セル108、114によって使用されるアップリンクリソースに直交する時分割複信(TDD)リソースである。通常、UAV106のコマンドおよび制御は、UAV106の制御が損なわれるべきではないので、プライマリ無線リソースを利用する。UAV106のコマンドおよび制御は通常、大量のアップリンクリソースを必要としない。したがって、UAV106のコマンドおよび制御に関連する通信には狭帯域チャネルで十分である。
【0066】
しかしながら、UAV106からのアップリンク映像送信はセカンダリ無線リソースを利用する。プライマリ無線リソースとは異なり、セカンダリ無線リソース上のUAV106からのアップリンク送信は、隣接セル108、114に干渉する可能性がある。UAV106からの映像の送信をサポートするために、セカンダリ無線リソースは通常、プライマリ無線リソースよりもはるかに大きな帯域幅パイプを有する。
【0067】
隣接セル108がセカンダリ無線リソース上で過度のアップリンク干渉を受けると、隣接セル108はアップリンク干渉インジケータをUAV106に送る。アップリンク干渉インジケータを受信した後、UAV106は、セカンダリ無線リソースを使用するのを一時的に停止し、映像送信を停止する。いくつかの例では、セカンダリ無線リソースはデバイス相互間(D2D)通信に割り当てられてもよく、それによって複数のUEデバイスおよび/またはUAVが同じリソースを使用することができる。他の例では、UAV106は、同じリソースを使用する他のUAVからの送信相互間で衝突する可能性を低減するために、セカンダリ無線リソースにエネルギー検出またはリッスンビフォアトーク(listen−before−talk)を組み込むように構成され得る。図3Cは、UAV106がデュアルコネクティビティまたはキャリアアグリゲーションシナリオでのセカンダリリソースの使用に関して情報に基づいた決定を行うことができるようにUAV106と基地局102、108との間で交換されるメッセージを示す。
【0068】
サービングセル102は、このセル102の送信部206およびアンテナ210を介して、アップリンクリソース設定をUAV106に送信する。アップリンクリソース設定は、UAV106によって使用されるべきプライマリ無線リソースおよびセカンダリ無線リソースを指定する。UAV106は、アンテナ212および受信部214でアップリンクリソース構成を受信する。アップリンクリソース構成を含む信号は、図3Cに信号324で表されている。
【0069】
UAV106は、設定されたプライマリ無線リソースおよびセカンダリ無線リソースを使用してアップリンクデータを送信する。例えば、UAV106は、送信部218およびアンテナ212を介して、サービングセル(例えば、基地局)102向けのアップリンク送信として映像を送信する。しかしながら、これらのアップリンク送信のうちの少なくともいくつかは、隣接セル(例えば、基地局)108で意図しない干渉を引き起こす。基地局102、108は、基地局102、108のそれぞれのアンテナ210および受信部208を介してアップリンク送信を受信する。アップリンク送信を含む信号は、図3Cに信号326で表されている。
【0070】
UAV106からアップリンク送信326を受信すると、隣接基地局108の制御部204は、UAV106から受信したアップリンク送信326が干渉閾値を超える隣接セル108での干渉レベルを引き起こしているかどうかを判定する。アップリンク送信326によって引き起こされた干渉が干渉閾値を超える場合、隣接基地局108は、この基地局108の送信部206およびアンテナ210を介して、アップリンク干渉インジケータをUAV106に送信する。UAV106は、アンテナ212および受信部214でアップリンク干渉インジケータを受信する。アップリンク干渉インジケータを含む信号は、図3Cに信号304で表されている。
【0071】
いくつかの例では、アップリンク干渉インジケータは、1ビットを含む単一閾値インジケータを含む。例えば、隣接セル108がアップリンク干渉を単一干渉閾値と比較するように構成される場合、アップリンク干渉インジケータは、隣接セル108が受けるアップリンク干渉のレベルが干渉閾値を上回るか下回るかを示すように設定することができる。他の例では、アップリンク干渉インジケータは、どのUAV106が隣接セル108でアップリンク干渉を引き起こしたかの決定を促進するために時間ウィンドウも含む。さらに他の例では、アップリンク干渉インジケータは、アップリンク干渉が発生したアップリンク無線リソースの位置も含む。
【0072】
アップリンク干渉インジケータを受信すると、UAV106は、アップリンク送信のためにUAV106に割り当てられているアップリンク無線リソースの少なくとも一部で送信するのを控える。いくつかの例では、UAV106は、セカンダリ無線リソースで映像を送信するのを一時的に停止する。アップリンク干渉が共有セカンダリ無線リソース内で発生する例では、UAV106は、共用セカンダリ無線リソースで映像を送信するのを一時的に停止する。
【0073】
一定期間の後、UAV106はアップリンク無線リソースでの送信を再開する。いくつかのケースでは、この期間はタイマの満了に基づいている。アップリンク無線リソースでの送信を再開する前に、UAV106は、送信が再開されるときに使用するセカンダリアップリンク無線リソースの異なるサブセットを選択するという選択肢を有する。
【0074】
UAV106は、送信部218およびアンテナ212を介して、サービングセル102へのUAV106のアップリンク送信を再開する。サービングセル102は、このセル102のアンテナ210および受信部208でアップリンク送信を受信する。アップリンク送信を含む信号は、図3Cに信号328で表されている。
【0075】
図3Dは、UAV106で隣接セル108、114から受信したダウンリンク信号の信号強度に基づいて、UAV106がどのシステム情報ブロック(SIB)メッセージを監視するかを選択する例のメッセージング図である。上述のように、隣接セル108は、SIBメッセージを使用してアップリンク干渉インジケータを送ることができる。しかしながら、アップリンク干渉インジケータを受信するために、UAV106は、隣接セル108、114によって送信される多数のSIBメッセージを監視しなければならない。UAV106は、特定の隣接セルがUAV106からのアップリンク送信によって引き起こされる干渉の犠牲であるかどうかを事前に分かっていない。多数のダウンリンクSIBメッセージを監視するのは、UAV106が各SIBメッセージを読み取るのに多くの時間がかかるので、非常に非効率的であり、これにより、複雑さが増し、電力消費が増加する。
【0076】
より少ない数のSIBメッセージにダウン選択するために、UAV106は、UAV106で測定された特定の信号強度閾値より大きいダウンリンク信号強度(例えば、基準信号受信電力(RSRP))を有する隣接基地局だけからSIBメッセージを読み取ることを選ぶことができる。この信号強度閾値は、ネットワークによって定義することができる。周波数分割複信(FDD)展開では、UAV106は、隣接基地局108が、UAV106からのアップリンク信号を、UAV106が同じ隣接基地局108からのダウンリンク信号を受信している強度と同様の強度で受信していると想定することができる。TDD展開では、UAV106と隣接基地局108の間で信号が受信される強度を決定するために、単純なダウンリンクとアップリンクの相互関係が適用される。
【0077】
一方、隣接基地局108は、UAV106からのアップリンク送信からアップリンク干渉を検出するためにアップリンク測定を行う。隣接基地局108で受信されたアップリンク信号が一定閾値よりも高く、隣接基地局108がかかる干渉に耐えることができない場合、隣接セル108は、SIBメッセージを介してアップリンク干渉インジケータを送信することを決定することができる。UAV106からの干渉が十分に低減されるかまたは隣接する基地局108で許容可能になると、隣接セル108は、このセル108のSIBメッセージングからアップリンク干渉インジケータを除去する選択肢を有する。
【0078】
図3Dに示される例では、UAV106が監視しているSIBメッセージのうちの1つにアップリンク干渉インジケータが存在する場合、UAV106は、ダウンリンク信号強度の閾値に基づいて、UAV106のスケジューリング割当て情報を含むサウンディング参照信号(SRS)だけを送信することになる。他の例では、UAV106は、SRSの代わりにPRACHで信号を送信することになる。UAV106のアップリンクリソースは通常、半永続的に割り当てられるので、UAV106はまた、予定されたアップリンク送信が停止されたときに隣接基地局108、114に通知する必要がある。
【0079】
上述のように、UAV106はSIBメッセージを監視し/読み取り、隣接基地局108は、アップリンク干渉インジケータを送信する前にアップリンク送信を測定する。これらのタスクは両方とも並行して実行され、進行中のバックグラウンドプロセスとして実行することができる。
【0080】
いくつかのケースでは、隣接セル108はそれ自体のセル内にすでに重いトラフィック負荷を有する、または干渉が他のUAVから来ている可能性があり、その結果、熱干渉(Interference−over−Thermal)(IoT)レベルが耐えられないレベルに達している。これらのケースでは、隣接セル108は、UAV106からのアップリンク送信を待つ必要がない場合があり、SIBメッセージングを介してアップリンク干渉インジケータを単純に送信することができる。
【0081】
図3Dは、UAV106で隣接セル108、114から受信したダウンリンク信号の信号強度に基づいて、UAV106がどのシステム情報ブロック(SIB)メッセージを監視するかを選択できるように、UAV106と基地局102、108との間で交換されるメッセージを示す。
【0082】
隣接基地局108は、この基地局108の送信部206およびアンテナ210を介して、ダウンリンク信号をUAV106に送信する。UAV106は、アンテナ212および受信部214でダウンリンク信号を受信する。ダウンリンク信号は、図3Dに信号330で表されている。
【0083】
ダウンリンク信号330を受信すると、UAV106の制御部216は、受信したダウンリンク信号330の信号強度を測定する。いくつかの例では、信号強度はRSRP値である。ただし、任意の他の適切な信号強度/信号電力値を使用することができる。UAV106で隣接セル108から受信したダウンリンク信号330の信号強度が信号強度/信号電力閾値を超える場合、UAV106は、ダウンリンク信号330を送信した隣接セル108からのシステム情報ブロック(SIB)メッセージングの監視を開始する。
【0084】
UAV106が隣接セル108からのSIBメッセージングを監視する間、隣接セル108は、UAV106からのアップリンク送信も測定する。アップリンク送信は、図3Dに信号302で表されている。隣接基地局108の制御部204は、UAV106から受信したアップリンク送信302が干渉閾値を超える隣接セル108での干渉レベルを引き起こしているかどうかを判定する。アップリンク送信302によって引き起こされた干渉が干渉閾値を超える場合、隣接基地局108は、この基地局108の送信部206およびアンテナ210を介して、アップリンク干渉インジケータをSIBメッセージでUAV106に送信する。UAV106は、アンテナ212および受信部214でアップリンク干渉インジケータを受信する。アップリンク干渉インジケータを含む信号は、図3Dに信号304で表されている。
【0085】
アップリンク干渉インジケータを受信すると、UAV106は、UAV106のスケジューリング割当て情報を含むサウンディング参照信号(SRS)を、アップリンク干渉インジケータを送った隣接基地局108に送信する。スケジューリング割当て情報を含む信号は、図3Dに信号332で表されている。上述のように、他の例では、UAV106は、SRSの代わりにPRACHで信号を送信する。
【0086】
スケジューリング割当て情報を受信すると、隣接セル108は、UAV106から受信したスケジューリング割当て情報に基づいて、他のUEデバイスおよび/またはUAVからのアップリンク送信のビームステアリングまたは再スケジューリングが隣接基地局108によってサーブされるなど、UAV106からのアップリンク干渉を緩和するステップを実行する。その間、UAV106は、UAV106のアップリンク送信をサービングセル102に送信し続ける。これらのアップリンク送信は、図3Dに信号334で表されている。
【0087】
図4Aは、UAV106が隣接セル108で過度のアップリンク干渉を引き起こすのに応答して、サービングセル102がUAV106のハンドオーバ決定を行う方法の例のフローチャートである。方法400のステップは、本明細書に記載され、図4Aの例に示されているものとは異なる順序で実行されてもよい。さらに、いくつかの例では、上記ステップのうちの1つまたは複数が省略されてもよい。さらに、他の例では、1つまたは複数の追加のステップが追加されてもよい。いくつかのケースでは、複数のステップが並行して実行されてもよい。
【0088】
図4Aに示される例では、方法400はステップ402で始まり、ステップ402では、UAV106からのアップリンク干渉が隣接セル108で干渉閾値を超えることが決定される。ステップ404で、隣接基地局108は、アップリンク干渉インジケータをUAV106に送信する。ステップ406で、UAV106は、サービングセル102に隣接セル108が受けたアップリンク干渉を通知する。いくつかのケースでは、UAV106は、隣接セル108に関連する隣接セル識別子をサービングセル102に送信する。
【0089】
ステップ408で、UAV106は、隣接セル108に関連するダウンリンク測定レポートをサービングセル102に送信する。サービングセル102は、UAV106から受信した情報を使用して、UAV106に代わってハンドオーバ決定を行う。ステップ410で、サービングセル102は、隣接セル108へのハンドオーバ手順を実行するようUAV106に指示するハンドオーバコマンドを送信する。
【0090】
図4Bは、UAV106が隣接セル108で過度のアップリンク干渉を引き起こすのに応答して、サービングセル102がUAV106のスケジューリング決定を行う方法の一例のフローチャートである。方法420のステップは、本明細書に記載され、図4Bの例に示されているものとは異なる順序で実行されてもよい。さらに、いくつかの例では、上記ステップのうちの1つまたは複数が省略されてもよい。さらに、他の例では、1つまたは複数の追加のステップが追加されてもよい。いくつかのケースでは、複数のステップが並行して実行されてもよい。
【0091】
図4Bに示される例では、方法420はステップ402で始まり、ステップ402では、UAV106からのアップリンク干渉が隣接セル108で干渉閾値を超えることが決定される。ステップ404で、隣接基地局108は、アップリンク干渉インジケータをUAV106に送信する。ステップ406で、UAV106は、サービングセル102に隣接セル108が受けたアップリンク干渉を通知する。ステップ412で、サービングセル102は、アップリンクデータ送信に使用するために、異なるアップリンク無線リソースをUAV106に割り当てる。
【0092】
図4Cは、隣接セル108で過度のアップリンク干渉を引き起こすのに応答して、UAV106がセカンダリ無線リソースを使用するのを停止する方法の例のフローチャートである。方法430のステップは、本明細書に記載され、図4Cの例に示されているものとは異なる順序で実行されてもよい。さらに、いくつかの例では、上記ステップのうちの1つまたは複数が省略されてもよい。さらに、他の例では、1つまたは複数の追加のステップが追加されてもよい。いくつかのケースでは、複数のステップが並行して実行されてもよい。
【0093】
図4Cに示される例では、方法430はステップ402で始まり、ステップ402では、UAV106からのアップリンク干渉が隣接セル108で干渉閾値を超えることが決定される。ステップ404で、隣接基地局108は、アップリンク干渉インジケータをUAV106に送信する。ステップ414で、UAV106は、隣接セル108が受けたアップリンク干渉を引き起こしたUAV106が送信していたアップリンクリソースで送信するのを控える。いくつかのケースでは、UAV106はセカンダリ無線リソースで送信するのを停止する。タイマの満了によって示され得る期間の後、ステップ416で、UAV106はアップリンク送信を再開する。いくつかのケースでは、UAV106は、隣接セル108が過度のアップリンク干渉を受けたときに使用されていたアップリンクリソースとは異なるアップリンクリソースを使用してアップリンクデータ送信を再開する。
【0094】
図4Dは、UAV106で隣接セル108、114から受信したダウンリンク信号の信号強度に基づいて、UAV106がどのシステム情報ブロック(SIB)メッセージを監視するかを選択する方法の例のフローチャートである。方法440のステップは、本明細書に記載され、図4Dの例に示されているものとは異なる順序で実行されてもよい。さらに、いくつかの例では、上記ステップのうちの1つまたは複数が省略されてもよい。さらに、他の例では、1つまたは複数の追加のステップが追加されてもよい。いくつかのケースでは、複数のステップが並行して実行されてもよい。
【0095】
図4Dに示される例では、方法440は、ステップ418で始まり、UAV106は、ダウンリンク信号がUAV106で測定された受信信号強度/信号電力閾値を超えている1つまたは複数の隣接セル108、114からのSIBメッセージを監視する。ステップ402で、UAV106からのアップリンク干渉が隣接セル108での干渉閾値を超えることが決定される。ステップ404で、隣接基地局108は、アップリンク干渉インジケータをUAV106に送信する。いくつかのケースでは、UAV106は、UAV106のスケジューリング割当て情報をSRS信号で、アップリンク干渉インジケータを送信した隣接セル108に送信し、したがって、隣接セル108はアップリンク干渉を緩和することができる。
【0096】
明らかに、本発明の他の実施形態および修正形態は、当業者ならこれらの教示を考慮して容易に思いつくであろう。上記の説明は例示的なものであり、限定的なものではない。本発明は、上記の明細書および添付の図面と併せて見たときに、そのようなすべての実施形態および修正形態を含む下記の特許請求の範囲によってのみ限定されるものとする。したがって、本発明の範囲は、上記の説明を参照して決定されるべきではなく、代わりに、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の全範囲を参照して決定されるべきである。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D