特許第6960147号(P6960147)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 国立大学法人名古屋大学の特許一覧

<>
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000002
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000003
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000004
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000005
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000006
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000007
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000008
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000009
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000010
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000011
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000012
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000013
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000014
  • 特許6960147-魚類の生産方法 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6960147
(24)【登録日】2021年10月13日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】魚類の生産方法
(51)【国際特許分類】
   A01K 63/04 20060101AFI20211025BHJP
   A01K 61/10 20170101ALI20211025BHJP
   H05H 1/24 20060101ALI20211025BHJP
【FI】
   A01K63/04 Z
   A01K61/10
   H05H1/24
【請求項の数】5
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-110911(P2017-110911)
(22)【出願日】2017年6月5日
(65)【公開番号】特開2018-201415(P2018-201415A)
(43)【公開日】2018年12月27日
【審査請求日】2020年5月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】504139662
【氏名又は名称】国立大学法人東海国立大学機構
(74)【代理人】
【識別番号】100087723
【弁理士】
【氏名又は名称】藤谷 修
(74)【代理人】
【識別番号】100165962
【弁理士】
【氏名又は名称】一色 昭則
(74)【代理人】
【識別番号】100206357
【弁理士】
【氏名又は名称】角谷 智広
(72)【発明者】
【氏名】秋山 真一
(72)【発明者】
【氏名】堀 勝
【審査官】 磯田 真美
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−276597(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第104276628(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 61/00 − 61/65
A01K 61/80 − 63/10
H05H 1/00 − 1/54
A01G 31/00 − 31/06
C02F 1/46 − 1/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
魚類を飼育する第1の飼育水の一部を第2の飼育水として分離する工程と、
前記第2の飼育水に大気圧プラズマを照射して第3の飼育水を製造する工程と、
前記第3の飼育水を前記第1の飼育水に混合して混合飼育水とするとともに前記混合飼育水の中で前記魚類を飼育する工程と、
を有し、
前記第3の飼育水を製造する工程では、
プラズマ密度が1×1014cm−3以上1×1017cm−3以下の前記大気圧プラズマを前記第2の飼育水に照射し、
前記第2の飼育水中における魚類の餌または糞に由来する有機物とプラズマ生成物とを反応させること
を特徴とする魚類の生産方法。
【請求項2】
請求項1に記載の魚類の生産方法において、
魚類の単位質量あたりのベタインの含有量を増加させること
を特徴とする魚類の生産方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の魚類の生産方法において、
魚類の単位質量あたりの還元型グルタチオンの含有量を増加させること
を特徴とする魚類の生産方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の魚類の生産方法において、
前記大気圧プラズマを発生させるプラズマ装置の電極は、
マイクロホローを有すること
を特徴とする魚類の生産方法。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の魚類の生産方法において、
前記第3の飼育水を前記第1の飼育水に混合する工程を一定の時間おきに繰り返すこと
を特徴とする魚類の生産方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の技術分野は、魚類の生産方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プラズマ技術は、電気、化学、材料の各分野に応用されている。プラズマの内部では、電子やイオン等の荷電粒子の他に、紫外線やラジカルが発生する。これらには、生体組織の殺菌をはじめとして、生体組織に対する種々の効果があることが分かってきている。
【0003】
例えば、特許文献1には、酵母に大量の大気圧プラズマを照射した場合には酵母の生菌数は減少するが、酵母に少量の大気圧プラズマを照射した場合に酵母の生菌数は増加することが記載されている。このように、プラズマを照射することにより酵母を活性化する可能性および死滅させる可能性について研究されてきている。しかし、その他の生物へのプラズマの影響については必ずしも明らかではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−195450号公報
【特許文献2】特開2017−029117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2には、乳酸リンゲル液にプラズマを照射した溶液を育成水に混ぜることにより魚類の成長を促進することが記載されている。この結果は30mLという非常に小さい容積の水量についての結果である。実験系では、数百L程度の水が使用される。また、実際の魚類の養殖においては、数十トン程度の水が使用される。
【0006】
前述のように特許文献2の技術では、魚類の成長が促進される。しかし、食用としての魚類の品質が向上するか否かについては明らかになっていない。
【0007】
本明細書の技術は、前述した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは、魚類の品質の向上を図った魚類の生産方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様における魚類の生産方法は、魚類を飼育する第1の飼育水の一部を第2の飼育水として分離する工程と、第2の飼育水に大気圧プラズマを照射して第3の飼育水を製造する工程と、第3の飼育水を第1の飼育水に混合して混合飼育水とするとともに混合飼育水の中で魚類を飼育する工程と、を有する。第3の飼育水を製造する工程では、プラズマ密度が1×1014cm−3以上1×1017cm−3以下の大気圧プラズマを第2の飼育水に照射し、第2の飼育水中における魚類の餌または糞に由来する有機物とプラズマ生成物とを反応させる。
【0009】
この魚類の生産方法により生産された魚類の品質はよい。例えば、この魚類の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりのベタイン含有量は、通常の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりのベタイン含有量の2倍程度である。ここでベタインは、甘みやうま味に関係する物質である。つまり、この魚類の生産方法により生産された魚類は美味しい。また、この魚類の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりのATP含有量は、通常の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりのATP含有量の2倍程度である。つまり、この魚類の生産方法により生産された魚類の活性度は高い。また、この魚類の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりの還元型グルタチオン含有量は、通常の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりの還元型グルタチオン含有量の2倍程度である。還元型グルタチオンは、抗酸化物質の一種である。そのため、この魚類は健康であり、高いストレス耐性を備えている。したがって、魚類を養殖するにあたって高密度で飼育することが可能である。
【発明の効果】
【0010】
本明細書では、魚類の品質の向上を図った魚類の生産方法が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態の飼育装置の概略構成を示す図である。
図2図2.Aは第1のプラズマ発生装置の構成を示す断面図であり、図2.Bは電極の形状を示す図である。
図3図3.Aは第2のプラズマ発生装置の構成を示す断面図であり、図3.Bはプラズマ領域の長手方向に垂直な断面における部分断面図である。
図4】実施形態における第3のプラズマ発生装置の概略構成を示す図である。
図5】実施形態における第3のプラズマ発生装置の上部構造を示す概略構成図である。
図6】実施形態における第3のプラズマ発生装置の下部構造を示す概略構成図である。
図7】実施形態において第3のプラズマ発生装置がプラズマを照射している場合を説明するための図である。
図8】チョウザメの筋肉に含まれるベタインの含有量を示すグラフである。
図9】チョウザメの筋肉に含まれるATPの含有量を示すグラフである。
図10】チョウザメの筋肉に含まれるADPの含有量を示すグラフである。
図11】チョウザメの筋肉に含まれるAMPの含有量を示すグラフである。
図12】チョウザメの筋肉に含まれるATP/(ATP+ADP+AMP)の割合を示すグラフである。
図13】チョウザメの筋肉に含まれる還元型グルタチオンの含有量を示すグラフである。
図14】チョウザメの筋肉に含まれるグルタチオンのうち還元型のグルタチオンの割合を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、具体的な実施形態について、魚類の生産方法を例に挙げて図を参照しつつ説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
第1の実施形態について説明する。第1の実施形態の魚類の生産方法では、魚類を飼育する飼育水の一部に大気圧プラズマを照射し、そのプラズマを照射した飼育水を再び魚類の飼育水に混合する方法である。そのため、まず、飼育装置について説明する。
【0014】
1.飼育装置
1−1.飼育装置の構成
本実施形態の飼育装置1は、図1に示すように、飼育槽2と、濾過槽3と、容器4と、ポンプ5と、流路6、7、8、9と、プラズマ照射装置P1と、を有する。
【0015】
飼育槽2は、魚類および魚類の飼育水を収容するための飼育部である。そのため、飼育槽2には飼育水が供給されている。魚類は、飼育槽2の飼育水中で飼育される。飼育水は、ミネラル等を含むとともに魚類の餌や糞に由来する有機物を含んでいる。
【0016】
濾過槽3は、飼育槽2とは別体である。濾過槽3は、飼育槽2の内部の飼育水を供給されるとともにその飼育水を濾過するためのものである。
【0017】
容器4は、飼育水にプラズマを照射するために一時的に飼育水を溜めておくための貯水槽である。
【0018】
ポンプ5は、濾過槽3の内部の飼育水を飼育槽2に搬送するためのものである。流路6は、飼育槽2の飼育水を濾過槽3に送出するためのものである。流路7は、濾過槽3で濾過された飼育水を飼育槽2に送出するためのものである。流路8は、濾過槽3の飼育水を容器4に送出するためのものである。流路9は、容器4の飼育水を飼育槽2に送出するためのものである。
【0019】
プラズマ照射装置P1は、大気圧プラズマを発生させるとともにその大気圧プラズマを容器4の内部の飼育水に向けて照射する。プラズマ照射装置P1には、プラズマ照射時間を設定することができるようになっている。プラズマ照射装置P1には、後述するように、3種類の方式(第1のプラズマ発生装置P10および第2のプラズマ発生装置P20および第3のプラズマ発生装置P30)がある。そして、いずれの方式を用いてもよい。また、これら以外のプラズマ発生装置を用いてもよい。
【0020】
1−2.第1のプラズマ発生装置
図2.Aはプラズマ発生装置P10の概略構成を示す断面図である。ここで、プラズマ発生装置P10は、プラズマを点状に噴出する第1のプラズマ発生装置である。図2.Bは、図2.Aのプラズマ発生装置P10の電極2a、2bの形状の詳細を示す図である。
【0021】
プラズマ発生装置P10は、筐体部10と、電極2a、2bと、電圧印加部3と、を有している。筐体部10は、アルミナ(Al)を原料とする焼結体から成るものである。そして、筐体部10の形状は、筒形状である。筐体部10の内径は2mm以上3mm以下である。筐体部10の厚みは0.2mm以上0.3mm以下である。筐体部10の長さは10cm以上30cm以下である。筐体部10の両端には、ガス導入口10iと、ガス噴出口10oとが形成されている。ガス導入口10iは、プラズマを発生させるためのガスを導入するためのものである。ガス噴出口10oは、プラズマを筐体部10の外部に照射するための照射部である。なお、ガスの移動する向きは、図中の矢印の向きである。
【0022】
電極2a、2bは、対向して配置されている対向電極対である。電極2a、2bの対向面方向の長さは、筐体部10の内径より小さい。例えば1mm程度である。電極2a、2bには、図2.Bに示すように、対向面のそれぞれに凹部(ホロー)Hが多数形成されている。そのため、電極2a、2bの対向面は、微細な凹凸形状となっている。なお、この凹部Hの深さは、0.5mm程度である。
【0023】
電極2aは、筐体部10の内部であってガス導入口10iの近傍に配置されている。電極2bは、筐体部10の内部であってガス噴出口10oの近傍に配置されている。そのため、プラズマ発生装置P10では、電極2aの対向面の反対側からガスを導入するとともに、電極2bの対向面の反対側にガスを噴出するようになっている。そして、電極2a、2b間の距離は、例えば、24cmである。電極2a、2b間の距離は、これより小さい距離であってもよい。
【0024】
電圧印加部3は、電極2a、2b間に交流電圧を印加するためのものである。電圧印加部3は、商用交流電圧である、60Hz、100Vを用いて9kVに昇圧するとともに、電極2a、2b間に電圧を印加する。
【0025】
ガス導入口10iからアルゴンを導入するとともに、電圧印加部3により、電極2a、2b間に電圧を印加すると、筐体部10の内部にプラズマが発生する。図2.Aの斜線で示すように、プラズマが発生する領域をプラズマ発生領域Pとする。プラズマ発生領域Pは、筐体部10に覆われている。
【0026】
1−3.第2のプラズマ発生装置
図3.Aはプラズマ発生装置P20の概略構成を示す断面図である。ここで、プラズマ発生装置P20は、プラズマを線状に噴出する第2のプラズマ発生装置である。図3.Bは、図3.Aのプラズマ発生装置P20のプラズマ領域Pの長手方向に垂直な断面における部分断面図である。
【0027】
プラズマ発生装置P20は、筐体部11と、電極2a、2bと、電圧印加部3と、を有している。筐体部11は、アルミナ(Al)を原料とする焼結体から成るものである。筐体部11の両端には、ガス導入口11iと、多数のガス噴出口11oとが形成されている。ガス導入口11iは、図3.Aの左右方向を長手方向とするスリット形状をしている。ガス導入口11iからプラズマ領域Pの直上までのスリット幅(図3.Bの左右方向の幅)は例えば1mmである。
【0028】
ガス噴出口11oは、プラズマを筐体部11の外部に照射するための照射部である。ガス噴出口11oは、円筒形状もしくはスリット形状である。円筒形状の場合のガス噴出口11oは、プラズマ領域の長手方向に沿って一直線状に形成されている。ガス噴出口11oの内径は1mm以上2mm以下の範囲内である。また、スリット形状の場合には、ガス噴出口11oのスリット幅を1mm以下とすることが好ましい。これにより、安定したプラズマが形成される。また、ガス導入口11iは、電極2aと電極2bとを結ぶ線と交差する向きにガスを導入するようになっている。
【0029】
電極2a、2bおよび電圧印加部3については、図1に示したプラズマ発生装置P10と同じものである。そして、同様に、商用交流電圧を用いて、電極2a、2b間に電圧を印加する。これにより、プラズマを一直線状に噴出することができる。
【0030】
また、この一直線状にプラズマを噴出するプラズマ発生装置P20を図3.Bの左右方向に列状に並べて配置すれば、プラズマをある長方形の領域にわたって平面的に噴出することができる。
【0031】
1−4.第3のプラズマ発生装置
図4は、第3のプラズマ発生装置P30の概略構成を示す概念図である。プラズマ発生装置P30は、収容している溶液にプラズマを照射するためのものである。
【0032】
図4に示すように、プラズマ発生装置P30は、第1電極110と、第2電極210と、第1の電位付与部120と、第2の電位付与部220と、第1のリード線130と、第2のリード線230と、ガス供給部140と、ガス管結合コネクター150と、ガス管160と、第1電極保護部材170と、第2電極保護部材240と、第1電極支持部材180と、密閉部材191と、結合部材192と、容器250と、封止部材260と、架台270と、を有している。
【0033】
1−4−1.電極の概略構成
第1電極110は、筒形状部110aを有している。そして、その筒形状部110aの内部にプラズマガスを供給することができるようになっている。つまり、第1電極110の内部は、ガス供給部140と連通している。第1電極110は、筒形状部110aから第2電極210に向けてガスを吹き出すようになっている。そして、第1電極110の先端部は、注射針形状をしている。つまり、第1電極110の先端部は、第1電極110の軸方向に垂直な方向に対して傾斜する傾斜面を有している。そして、第1電極110の先端部には、マイクロホローが形成されている。
【0034】
第2電極210は、第1電極110と対向する電極である。第2電極210は、棒状電極である。第2電極210は、円柱形状である。もしくは、多角柱形状であってもよい。もしくは、先端の尖った針形状であってもよい。ここで、第2電極210は、先端部211を有している。第2電極210の先端部211は、イリジウムを含有するイリジウム合金でできている。例えば、イリジウムと白金との合金である。または、イリジウムと白金とオスミウムとの合金である。イリジウム合金は、硬度が高く、耐熱性に優れている。そのため、イリジウム合金は、第2電極210の先端部211に好適である。また、イリジウムの代わりに、白金を用いてもよい。もしくは、パラジウムであってもよい。または、イリジウムと白金とパラジウムとのうちの少なくとも一種類以上を含む金属もしくは合金であるとよい。また、第2電極210の先端部211は金であってもよい。また、放電時には、第2電極210は、容器250に収容されている溶液に浸かっている。
【0035】
第1の電位付与部120は、第1電極110に周期的に変化する電位を付与するためのものである。第2の電位付与部220は、第2電極210に周期的に変化する電位を付与するためのものである。ここで、第1の電位付与部120と第2の電位付与部220とのうちのどちらか一方は、接地されていてもよい。第1のリード線130は、第1電極110と第1の電位付与部120とを電気的に接続するためのものである。第1のリード線130は、ニッケル合金もしくはステンレスであるとよい。第2のリード線230は、第2電極210と第2の電位付与部220とを電気的に接続するためのものである。第2のリード線230は、ニッケル合金もしくはステンレスであるとよい。これにより、第1電極110と第2電極210との間に高周波の電圧が印加されることとなる。つまり、第1の電位付与部120および第2の電位付与部220は、第1電極110と第2電極210との間に電圧を印加するための電圧印加部である。
【0036】
1−4−2.ガス供給経路
プラズマ発生装置P30は、前述したように、ガス供給部140と、ガス管結合コネクター150と、ガス管160と、を有している。そのため、ガス供給部140は、ガス管160およびガス管結合コネクター150を介して、第1電極110の筒形状部の内部にプラズマガスを供給する。ここで、ガス供給部160は、例えば、Arガスを供給する。もしくは、その他の希ガスを供給してもよい。もしくは、酸素ガス等その他の微量のガスを含んでいてもよい。そのため、プラズマガスは、第1電極110から溶液250に収容されている溶液に向けて吹き付けられることとなる。
【0037】
1−4−3.上部構造の構成
図5は、プラズマ発生装置P30の上部構造を示す図である。図5に示すように、第1電極110は、先端部111を有している。先端部111は、図4に示すように、第2電極210に対面する位置に配置されている。第1電極110の先端部111は、傾斜面111aを有している。傾斜面111aは、第1電極110の軸方向に垂直な面に対して傾斜している面である。また、先端部111には、マイクロホロー111bが形成されている。マイクロホロー111bは、長さ0.5mm以上1mm以下、幅0.3mm以上0.5mm以下の微小な凹部である。
【0038】
また、前述したように、プラズマ発生装置P30は、密閉部材191と、結合部材192と、を有している。密閉部材191は、図4に示す容器250に取り付けるとともに容器250の内部を密閉するためのものである。結合部材192は、第1電極110とガス管結合コネクター150とを、密閉部材191等を介して連結するための部材である。
【0039】
1−4−4.下部構造の構成
図6は、プラズマ発生装置P30の下部構造を示す図である。前述したように、プラズマ発生装置P30は、容器250と、封止部材260と、架台270と、を有している。容器250は、内部に溶液を収容することができるようになっている。ここで、溶液とは、水溶液や有機溶剤をも含むこととする。また、容器250は、第1電極110および第2電極210を内部に収容している。また、容器250は、目盛を有しているとよい。容器250の内部に収容されている溶液の量を計量するためである。
【0040】
封止部材260は、第2電極保護部材240と、容器250との間の隙間を塞ぐためのものである。封止部材260として、例えば、オーリングが挙げられる。容器250の密閉性を確保し、溶液が容器250の底部に漏れ出すのを防止するものであれば、これ以外の部材を適用してもよい。架台270は、容器250その他の各部材を支持するためのものである。
【0041】
2.プラズマ発生装置により発生されるプラズマ
2−1.第1のプラズマ発生装置および第2のプラズマ発生装置
プラズマ発生装置P10、P20により発生されるプラズマは、非平衡大気圧プラズマである。ここで、大気圧プラズマとは、0.5気圧以上2.0気圧以下の範囲内の圧力であるプラズマをいう。
【0042】
本実施の形態では、プラズマ発生ガスとして、主にArガスを用いる。プラズマ発生装置P10、P20により発生されるプラズマの内部では、もちろん、電子と、Arイオンとが生成されている。そして、Arイオンは、紫外線を発生させる。また、このプラズマは大気中に放出されているため、酸素ラジカルや窒素ラジカル等を発生させる。
【0043】
このプラズマのプラズマ密度は、1×1014cm-3以上1×1017cm-3以下の範囲内である。なお、誘電体バリア放電により発生されるプラズマにおけるプラズマ密度は、1×1011cm-3〜1×1013cm-3程度である。したがって、プラズマ発生装置P10、P20により発生されるプラズマのプラズマ密度は、誘電体バリア放電により発生されるプラズマのプラズマ密度に比べて、3桁程度大きい。したがって、このプラズマの内部では、より多くのArイオンが生成する。そのため、ラジカルや、紫外線の発生量も多い。なお、このプラズマ密度は、プラズマ内部の電子密度にほぼ等しい。
【0044】
そして、このプラズマ発生時におけるプラズマ温度は、およそ1000K以上2500K以下の範囲内である。また、このプラズマにおける電子温度は、ガスの温度に比べて大きい。しかも、電子の密度が1×1014cm-3以上1×1017cm-3以下の範囲内の程度であるにもかかわらず、ガスの温度はおよそ1000K以上2500K以下の範囲内である。このプラズマの温度は、プラズマの発生しているプラズマ発生領域Pでの温度である。したがって、プラズマの条件や、ガス噴出口から水面までの距離を異なる条件とすることにより、液面の位置でのプラズマ温度を室温程度とすることができる。
【0045】
また、三重項酸素原子の密度(ラジカル密度)は、2×1014cm-3以上1.6×1015cm-3以下の範囲内である。アルゴンガスに対して混入する酸素ガスの量を調整することにより、この三重項酸素原子の密度を調整することができる。
【0046】
2−2.第3のプラズマ発生装置
図7は、プラズマ発生装置P30がプラズマを発生させている様子を模式的に示す図である。プラズマ発生装置P30により発生されるプラズマは、非平衡大気圧プラズマである。
【0047】
図7に示すように、ガス供給部140から供給されるプラズマガスは、第1電極110から矢印K1の向きに放出される。そして、第1電極110と第2電極210との間に高周波の電圧を印加すると、第1電極110と第2電極210との間にプラズマ発生領域PG1が形成される。図7のプラズマ発生領域PG1は、概念的に描かれている。
【0048】
第1の電位付与部120および第2の電位付与部220が、第1電極110と第2電極210との間に電圧を印加する電圧印加時には、第2電極210は、液体の内部に配置されている。このように、第1電極110と第2電極210との間には、容器250に収容されている液体と大気とがある。そして、第1電極と第2電極とを結ぶ線が、液体の液面LL1と交差している。
【0049】
そのため、液体の液面LL1と第1電極110との間にプラズマが発生する。このとき、液体の液面LL1は、第1電極110から矢印K1の向きに放出されるプラズマガスの風圧を受けて、液体の側に向かって凹んでいる。そして、液体の内部では溶液が部分的に電気分解し、気化する。その気化したガスの内部でもプラズマが発生する。また、プラズマ発生領域PG1は、液体の液面LL1に接触している。
【0050】
以上により、大気もしくは水に由来するラジカルが発生する。そして、溶液にラジカルが照射されることとなる。これにより、ラジカルは、水分子もしくは溶液中の溶質と反応する。
【0051】
3.魚類の生産方法
この魚類の生産方法は、魚類を飼育する第1の飼育水の一部を第2の飼育水として分離する工程と、第2の飼育水に大気圧プラズマを照射して第3の飼育水を製造する工程と、第3の飼育水を第1の飼育水に混合して混合飼育水とするとともに混合飼育水の中で魚類を飼育する工程と、を有する。
【0052】
3−1.飼育水分離工程
濾過槽3の内部には、魚類を飼育する第1の飼育水が収容されている。濾過槽3の内部の第1の飼育水は、濾過済みの飼育水である。ただし、第1の飼育水は、実際に魚類を飼育するのに用いられた飼育水である。そのため、第1の飼育水は、濾過済みであるとはいえ、水の他に魚類の餌や糞に由来する有機物をある程度は含んでいる。そこで、濾過槽3から第1の飼育水の一部を第2の飼育水として分離する。分離された第2の飼育水を容器4の内部に送出する。ここで、分離された第2の飼育水の量は、例えば、3ml以上50ml以下である。もちろん、上記以外の量であってもよい。
【0053】
3−2.プラズマ照射工程
次に、図1に示すように、プラズマ照射装置P1によりプラズマ発生領域に発生させた非平衡大気圧プラズマを容器4の内部の第2の飼育水に照射する。このプラズマの照射により、第2の飼育水は第3の飼育水になる。プラズマを照射する際における液面とプラズマ噴出口との間の距離は、例えば、3mmである。また、この距離は、例えば、0.1cm以上3cm以下の範囲内で変えてもよい。プラズマ発生領域におけるプラズマ密度は、1×1014cm-3以上1×1017cm-3以下の範囲内である。そして、このプラズマにおけるプラズマ温度は、およそ1000K以上2500K以下の範囲内である。ただし、このプラズマ温度は、液面では、室温程度(300K程度)まで下げることもできる。これらのプラズマ条件を表1に示す。これらの条件は、あくまで一例である。
【0054】
[表1]
条件 数値範囲
液面−噴出口距離 0.1cm以上 3cm以下
プラズマ密度 1×1014cm-3以上 1×1017cm-3以下
プラズマ温度 1000K以上 2500K以下
【0055】
大気圧プラズマを第2の飼育水に照射する照射時間は、例えば、30秒以上1800秒以下である。そのため、プラズマ密度が2×1016cm-3であり、第2の飼育水の体積が8mlであるとすると、単位体積あたりに照射するプラズマ照射量は、7.5×1016s・cm-3ml-1以上4.5×1018s・cm-3ml-1以下である。
【0056】
このように照射された大気圧プラズマのプラズマ生成物は、第2の飼育水中の水と反応する。また、プラズマ生成物は、第2の飼育水中における魚類の餌や糞に由来する有機物と反応する。また、これらの反応生成物が2次的に反応することも起こりえる。したがって、プラズマ照射後の第3の飼育水の成分は、プラズマ照射前の第2の飼育水の成分と異なっている。
【0057】
3−3.混合飼育水製造工程(魚類飼育工程)
次に、図1に示すように、プラズマ照射済みの第3の飼育水を飼育槽2に送出する。つまり、第3の飼育水を第1の飼育水に混合して混合飼育水とするとともに混合飼育水の中で魚類を飼育する。
【0058】
このようにプラズマ照射済みの第3の飼育水を第1の飼育水に混合する工程を一定の時間おきに繰り返すとよい。つまり、飼育槽2の第1の飼育水に第3の飼育水を定期的に供給する。
【0059】
4.本実施形態の効果
この魚類の生産方法により生産された魚類の品質はよい。例えば、この魚類の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりのベタイン含有量は、通常の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりのベタイン含有量の2倍程度である。ここでベタインは、甘みやうま味に関係する物質である。つまり、この魚類の生産方法により生産された魚類は美味しい。また、この魚類の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりのATP含有量は、通常の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりのATP含有量の2倍程度である。つまり、この魚類の生産方法により生産された魚類の活性度は高い。また、この魚類の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりの還元型グルタチオン含有量は、通常の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりの還元型グルタチオン含有量の2倍程度である。還元型グルタチオンは、抗酸化物質の一種である。そのため、この魚類は健康であり、高いストレス耐性を備えている。したがって、魚類を養殖するにあたって高密度で飼育することが可能である。
【0060】
5.変形例
5−1.第2の飼育水
本実施形態では、濾過槽3の内部の第1の飼育水の一部を第2の飼育水として容器4の内部に供給する。しかし、飼育槽2の内部の第1の飼育水の一部を第2の飼育水として容器4の内部に供給してもよい。つまり、第2の飼育水は、濾過済みの飼育水であってもよいし、濾過されていない飼育水であってもよい。
【0061】
5−2.魚類の種類
チョウザメの他、サケ目、スズキ目、コイ目、フグ目、カレイ目等、種々の魚類を飼育することができる。
【0062】
5−3.飼育装置
飼育装置によっては、プラズマ照射装置P1が飼育槽の内部に飼育水に直接照射するような構成としてもよい。
【0063】
5−4.組み合わせ
上記の変形例を自由に組み合わせてもよい。
【0064】
6.本実施形態のまとめ
以上詳細に説明したように、本実施形態の魚類の生産方法は、第1の飼育水の一部を分離した第2の飼育水に大気圧プラズマを照射して第3の飼育水にする。そしてその第3の飼育水を魚類を飼育する第1の飼育水に混合するとともにその混合した混合飼育水中で魚類を飼育する。
【0065】
この魚類の生産方法により生産された魚類の品質はよい。例えば、この魚類の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりのベタイン含有量は、通常の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりのベタイン含有量の2倍程度である。ここでベタインは、甘みやうま味に関係する物質である。つまり、この魚類の生産方法により生産された魚類は美味しい。また、この魚類の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりのATP含有量は、通常の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりのATP含有量の2倍程度である。つまり、この魚類の生産方法により生産された魚類の活性度は高い。また、この魚類の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりの還元型グルタチオン含有量は、通常の生産方法により生産された魚類における単位質量あたりの還元型グルタチオン含有量の2倍程度である。還元型グルタチオンは、抗酸化物質の一種である。そのため、この魚類は健康であり、高いストレス耐性を備えている。したがって、魚類を養殖するにあたって高密度で飼育することが可能である。
【実施例】
【0066】
1.実験方法
1−1.魚類
本実験において育成する魚類はチョウザメの稚魚である。チョウザメを第1グループ(実施例)と第2グループ(比較例)とに分けて飼育した。第1グループのチョウザメの尾数は4尾である。第2グループのチョウザメの尾数は4尾である。
【0067】
1−2.飼育環境
第1グループと第2グループとで異なる点は飼育装置である。第1グループのチョウザメは、第1の実施形態の飼育装置1で飼育される。第2グループのチョウザメは、プラズマ照射装置P1を有さない飼育装置で飼育される。それ以外の飼育環境は、第1グループと第2グループとで共通である。飼育槽の水量は160Lである。濾過槽の水量は65Lである。そのため、チョウザメを飼育するために用いた水量は225Lである。なお、飼育槽の大きさは900mm×450mm×450mmである。
【0068】
1−3.給餌
そして、チョウザメに日清丸紅飼料株式会社製のオトヒメEP4を与えた。上記の餌を平日に1日あたり1回から2回飽食給与した。飼育期間は142日間であった。
【0069】
1−4.プラズマの照射
表2に示すように、第1グループのチョウザメは、大気圧プラズマを照射した飼育水を用いて飼育された。第2グループのチョウザメは、大気圧プラズマを照射した飼育水を用いずに飼育された。なお、第1グループのチョウザメを飼育する際に、1日あたりプラズマ照射装置P1を6時間稼働させた。プラズマ照射装置P1において、容器4に第2の飼育水を供給する時間は1分、大気圧プラズマの照射時間は5分、容器4から第3の飼育水を送出する時間は1分である。したがって、1サイクル7分間を6時間継続させた。
【0070】
[表2]
第1グループ 第2グループ
プラズマ有り プラズマ無し
混合する期間 1日あたり6時間 −
【0071】
2.実験結果
2−1.ベタイン
図8は、チョウザメの筋肉に含まれるベタインの含有量を示すグラフである。第1グループのチョウザメのベタイン含有量は、4600nmol/g程度であった。第2グループのチョウザメのベタイン含有量は、2100nmol/g程度であった。つまり、第1グループのチョウザメのベタイン含有量は、第2グループのチョウザメのベタイン含有量の約2.2倍であった。
【0072】
ベタインは、甘みやうま味に関係する物質である。そのため、プラズマを用いて飼育された第1グループのチョウザメは、通常の飼育方法により飼育された第2グループのチョウザメよりも美味しいと考えられる。
【0073】
2−2.ATP
図9は、チョウザメの筋肉に含まれるATPの含有量を示すグラフである。第1グループのチョウザメのATP含有量は、380nmol/g程度であった。第2グループのチョウザメのATP含有量は、180nmol/g程度であった。つまり、第1グループのチョウザメのATP含有量は、第2グループのチョウザメのATP含有量の約2.1倍であった。
【0074】
ATPは、細胞のエネルギー源である。そのため、プラズマを用いて飼育された第1グループのチョウザメは、通常の飼育方法により飼育された第2グループのチョウザメよりも高い活性度を備えている。例えば、姿造りにした魚がより長時間にわたって細動すると考えられる。
【0075】
図10は、チョウザメの筋肉に含まれるADPの含有量を示すグラフである。第1グループのチョウザメのADP含有量は、100nmol/g程度であった。第2グループのチョウザメのADP含有量は、120nmol/g程度であった。
【0076】
図11は、チョウザメの筋肉に含まれるAMPの含有量を示すグラフである。第1グループのチョウザメのAMD含有量は、50nmol/g程度であった。第2グループのチョウザメのAMP含有量は、130nmol/g程度であった。
【0077】
図12は、チョウザメの筋肉に含まれるATP/(ATP+ADP+AMP)の割合を示すグラフである。第1グループのチョウザメのATPの割合は70%程度であった。第2グループのチョウザメのATPの割合は40%程度であった。このように、第1グループにおいては、AMPからより多くのATPが生成されている。
【0078】
2−3.グルタチオン
図13は、チョウザメの筋肉に含まれる還元型グルタチオンの含有量を示すグラフである。第1グループのチョウザメの還元型グルタチオン含有量は、100nmol/g程度であった。第2グループのチョウザメの還元型グルタチオン含有量は、50nmol/g程度であった。つまり、第1グループのチョウザメの還元型グルタチオン含有量は、第2グループのチョウザメの還元型グルタチオン含有量の約2倍であった。
【0079】
グルタチオンは、抗酸化物質の一種である。そのため、第1グループのチョウザメは健康であり、高いストレス耐性を備えている。
【0080】
図14は、チョウザメの筋肉に含まれるグルタチオンのうち還元型のグルタチオンの割合を示すグラフである。第1グループのチョウザメの還元型のグルタチオンの割合は、70%程度であった。第2グループのチョウザメの還元型のグルタチオンの割合は、45%程度であった。
【0081】
したがって、第1グループのチョウザメは、高い酸化ストレス耐性を備えている。
【0082】
このように、本実験で生産された魚類は、高い品質を備えている。つまり、この魚類は、美味しく、健康である。この魚類が抗酸化物質を多く含んでいるため、この魚類を食べた人の健康も増進されると考えられる。
【0083】
チョウザメの他、サーモン、ブリ、鯛、カンパチ等、種々の魚類を飼育することができる。
【0084】
本実験では、飼育に用いた水の容積は225Lであった。1日当たりのプラズマ照射時間は15400秒程度であった。プラズマ装置として、1.0×1014cm-3以上1.0×1017cm-3以下のプラズマ密度のプラズマを発生させる装置を用いることができる。したがって、1日当たりに飼育水全体に照射するプラズマのプラズマ密度時間積は、6.8×1015s・cm-3-1day-1以上6.8×1018s・cm-3-1day-1以下である。
【0085】
A.付記
第1の態様における魚類の生産方法は、魚類を飼育する第1の飼育水の一部を第2の飼育水として分離する工程と、第2の飼育水に大気圧プラズマを照射して第3の飼育水を製造する工程と、第3の飼育水を第1の飼育水に混合して混合飼育水とするとともに混合飼育水の中で魚類を飼育する工程と、を有する。
【0086】
第2の態様における魚類の生産方法においては、第3の飼育水を第1の飼育水に混合する工程を一定の時間おきに繰り返す。
【0087】
第3の態様における魚類の生産方法においては、第2の飼育水は、濾過済みの飼育水である。
【0088】
第4の態様における魚類の生産方法においては、第2の飼育水は、濾過されていない飼育水である。
【0089】
第5の態様における魚類の飼育装置は、魚類の飼育水を収容するための飼育部と、飼育水に向けてプラズマを照射するプラズマ照射部と、を有する。
【符号の説明】
【0090】
1…飼育装置
2…飼育槽
3…濾過槽
4…容器
5…ポンプ
6、7、8、9…流路
P1…プラズマ照射装置
P10、P20、P30…プラズマ発生装置
10、11…筐体部
10i、11i…ガス導入口
10o、11o…ガス噴出口
2a、2b…電極
P…プラズマ領域
H…凹部(ホロー)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14