(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6960178
(24)【登録日】2021年10月13日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】吸収性物品のリサイクル方法、リサイクルシステム及び水貯蔵システム
(51)【国際特許分類】
B09B 5/00 20060101AFI20211025BHJP
A61F 13/84 20060101ALI20211025BHJP
【FI】
B09B5/00 Z
A61F13/84
【請求項の数】10
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-556393(P2019-556393)
(86)(22)【出願日】2016年12月30日
(65)【公表番号】特表2020-514051(P2020-514051A)
(43)【公表日】2020年5月21日
(86)【国際出願番号】CN2016113335
(87)【国際公開番号】WO2018119970
(87)【国際公開日】20180705
【審査請求日】2019年8月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】519235911
【氏名又は名称】マルチプライ エナジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】MULTIPLY ENERGY CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100102842
【弁理士】
【氏名又は名称】葛和 清司
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ペイ−ジェン
【審査官】
森 健一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−047023(JP,A)
【文献】
特開2013−132600(JP,A)
【文献】
特開2014−079666(JP,A)
【文献】
国際公開第2018/100865(WO,A1)
【文献】
特開2015−086483(JP,A)
【文献】
特開2009−183893(JP,A)
【文献】
特開2014−151254(JP,A)
【文献】
特開2015−120834(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B09B 5/00
A61F 13/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料を含む吸収性物品のリサイクル方法であって、
(a)前記吸収性物品の汚れ物を除去するように、前記吸収性物品を第一溶液で洗浄する工程であって、前記第一溶液は、少なくとも1重量%の塩化ナトリウム高張液である、前記工程と、
(b)前記吸収性物品を脱水するように、前記吸収性物品を前記塩化ナトリウム高張液に浸す工程と、
(c)脱水された前記吸収性物品を砕け、第二溶液の容器の底部に前記吸収性材料を堆積させ、前記容器の底部に前記繊維性材料を懸濁させ、前記第二溶液の液面に前記包装材料を懸濁させる工程と、
(d)前記吸収性材料、前記繊維性材料及び前記包装材料をリサイクルする工程と、を含むことを特徴とする吸収性物品のリサイクル方法。
【請求項2】
前記吸収性物品は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、パンティライナー、タンポン、母乳パッド、成人用おむつ、クリーニングパッド、及び介護パッドからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品のリサイクル方法。
【請求項3】
前記吸収性材料は、ポリアクリル酸ナトリウムであり、前記繊維性材料は、フラッフパルプであり、前記包装材料は、ポリエチレンフィルムを含むことを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品のリサイクル方法。
【請求項4】
前記包装材料は、プラスチックシート又は不織布層を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の吸収性物品のリサイクル方法。
【請求項5】
前記第二溶液は、水と第二高張液のいずれかであり、
前記塩化ナトリウム高張液及び前記第二高張液は、それぞれ、イオン溶液、分子溶液、糖溶液、自然環境に存在する溶質を有する高張液、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品のリサイクル方法。
【請求項6】
吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料を含む吸収性物品のリサイクルシステムであって、
第一溶液を収容し、前記吸収性物品の汚れ物を除去するように、前記吸収性物品を前記第一溶液で洗浄するための第一タンクであって、前記第一溶液は、少なくとも1重量%の塩化ナトリウム高張液である前記第一タンクと、
第一タンクと接続され、前記塩化ナトリウム高張液を収容し、前記吸収性物品を脱水するように、前記吸収性物品を前記塩化ナトリウム高張液に浸すための第二タンクと、
第二溶液を収容し、前記第二溶液に供給され脱水された前記吸収性物品を砕けるための第三タンクと、を含み、
前記吸収性材料、前記繊維性材料、及び前記包装材料は、個別にリサイクルされるために、個々の材料の比重に従って前記第二溶液中の異なる高さに分布することを特徴とする吸収性物品のリサイクルシステム。
【請求項7】
吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料を含む吸収性物品のリサイクルシステムであって、
タンクを含み、
前記タンクは、
第一溶液を収容し、前記吸収性物品の汚れ物を除去するように、前記吸収性物品を前記第一溶液で洗浄し、前記第一溶液は、少なくとも1重量%の塩化ナトリウム高張液であり、
前記第一溶液及び前記汚れ物を排出した後、前記塩化ナトリウム高張液を収容し、前記吸収性物品を脱水するように、前記吸収性物品を前記塩化ナトリウム高張液に浸し、
前記塩化ナトリウム高張液を排出し、脱水された前記吸収性物品を砕けた後、第二溶液を収容し、砕けられた吸収性物品を第二溶液に配置し、
前記吸収性材料、前記繊維性材料、及び前記包装材料は、個別にリサイクルされるために、個々の材料の比重に従って前記第二溶液中の異なる高さに分布する、ように構成されることを特徴とする吸収性物品のリサイクルシステム。
【請求項8】
吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料を含む吸収性物品のリサイクルシステムであって、
第一装置と第二装置を含み、
前記第一装置は、
前記吸収性物品の汚れ物を除去するように、前記吸収性物品を前記第一溶液で洗浄し、前記第一溶液は、少なくとも1重量%の塩化ナトリウム高張液であり、
前記吸収性物品を脱水するように、前記吸収性物品を前記塩化ナトリウム高張液に浸し、
機械的力によって脱水された前記吸収性物品から余分な水を除去するように構成され、
前記第二装置は、
脱水された前記吸収性物品を砕け、
砕けられた吸収性物品を第二溶液に配置し、前記吸収性材料、前記繊維性材料、及び前記包装材料は、個別にリサイクルされるために、個々の材料の比重に従って前記第二溶液中の異なる高さに分布するように構成されることを特徴とする吸収性物品のリサイクルシステム。
【請求項9】
使用済み吸収性物品における、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料を含む材料のリサイクル方法であって、
(a)前記使用済み吸収性物品に付着した汚れ物を第一溶液で洗浄する工程であって、前記第一溶液は、少なくとも1重量%の塩化ナトリウム高張液である前記工程と、
(b)前記塩化ナトリウム高張液を使用して、洗浄された吸収性物品を脱水する工程と、
(c)第二溶液において、砕けられて脱水された前記吸収性物品を、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料に分ける工程と、
(d)個々の前記材料の比重に従って前記第二溶液中の異なる高さに少なくとも一つの前記材料をリサイクルする工程と、を含むことを特徴とするリサイクル方法。
【請求項10】
前記第一溶液及び前記第二溶液は、使用済み吸収性物品を消毒するための薬剤を含むことを特徴とする請求項9に記載のリサイクル方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リサイクル方法、リサイクルシステム及び水貯蔵システムに関する。特に、本発明は、吸収性物品のリサイクル方法、リサイクルシステム、及び吸収性物品リサイクルプログラムで実施される水貯蔵システムに関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨て吸収性衛生用品(使い捨ておむつ、生理用ナプキンなど)の出現以来、世界中のあらゆる年齢のユーザーが、持ち運びがしやすく、使いやすく、衣類を汚染せず、使用後に廃棄されることなどのような利点を享受しており、再利用できるが洗い流す必要がある従来の布タイプの吸収性物品の欠点を克服する。
【0003】
赤ちゃんのおむつを例として、スキン層に接触する材料は不織布であり、外層は防水層としてのポリエチレンフィルムであり、その間はフラッフパルプとポリアクリル酸ナトリウムを含む吸収層である。粘着性のおむつのウエスト部分は、粘着性のプラスチック素材の粘着テープに設計されており、胯の下から汚れが漏れないように、胯の下の領域に特別な縫製デザインが施されている。使い捨ておむつを廃棄する場合、糞便は使い捨ておむつに包まれ、尿は吸収層に吸収され、糞便と尿を含む使い捨ておむつ全体がゴミ箱に入れられる。あるいは、糞便を最初にトイレに排出し、尿を含む使い捨ておむつをゴミ箱に入れることができる。
【0004】
世界中で約6000トンの使い捨ておむつが生産されており、台湾では毎日200万枚の使い捨ておむつが生産されていると推定されている。世界人口の高齢化に伴い、紙おむつが増えている。成人用おむつと赤ちゃん用おむつの二つの主な吸収性衛生用品に加えて、吸収性衛生用品には生理用ナプキン、パンティライナー、タンポン、母乳パッドなど、医療機関、介護施設、又は家庭で使用される清掃用パッド及び介護パッドも含まれる。上記の吸収性衛生用品は通常、ごみ収集車で焼却炉又は埋め立て地に運ばれる。
【0005】
使用された吸収性衛生用品は、糞、尿、体液又は月経血などの人体からの固体又は液体の汚れで汚染されており、これらの吸収性衛生用品は通常、吸収層に閉じ込められた液体の汚れを含んでいる。吸収性衛生用品は容易に分解されない化学材料で作られており、使用後に重量が大幅に増加するため、吸収性衛生用品の清掃と運送の困難さが増す。たとえば、水分を含む吸収性衛生用品は焼却炉で燃やすのが難しく、焼却炉の早期メンテナンスと寿命の短縮に繋がる。埋め立て地に埋められたままでも、容易に分解されず、長期間水分を運ぶ。更に、吸収性衛生用品自体に汚れや臭いがあり、使用者は使用された吸収性衛生用品をリサイクルするインセンティブがない。従って、使用された吸収性衛生用品の大部分はリサイクルシステムに入らず、代わりに一般廃棄物とともに焼却炉又は埋め立て地に入れる。
【0006】
本願の出願人は、先行技術の欠陥を考慮して、慎重な実験と研究、及び忍耐強い精神を持って、最終的に本願を思いつき、先行技術の欠陥を克服することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
使用済みの吸収性衛生用品がリサイクル及び再利用が困難であるという欠点を解決するために、本発明は、まず吸収性衛生用品の汚れを洗浄し、次に高張液中で吸収性衛生用品を脱水し、次いで吸収性衛生用品を砕ける。吸収性衛生用品中の吸収性材料、繊維性材料及び包装材料は、水体の異なる高さでそれぞれの比重に従って分布し、その後、吸収性材料、繊維性材料及び包装材料は別々に回収される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、吸収性物品のリサイクル方法を開示する。前記吸収性物品は、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料を含む。前記リサイクル方法は、(a)前記吸収性物品の汚れ物を除去するように、前記吸収性物品を第一溶液で洗浄する工程と、(b)前記吸収性物品を脱水するように、前記吸収性物品を第一高張液に浸す工程と、(c)脱水された前記吸収性物品を砕け、第二溶液の容器の底部に前記吸収性材料を堆積させ、前記容器の底部に前記繊維性材料を懸濁させ、前記第二溶液の液面に前記包装材料を懸濁させる工程と、(d)前記吸収性材料、前記繊維性材料及び前記包装材料をリサイクルする工程と、を含む。
【0009】
いくつかの実施形態において、前記吸収性物品は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、パンティライナー、タンポン、母乳パッド、成人用おむつ、クリーニングパッド、及び介護パッドからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、前記吸収性材料は、ポリアクリル酸ナトリウムであり、前記繊維性材料は、フラッフパルプであり、前記包装材料は、ポリエチレンフィルムを含む。前記包装材料は、プラスチックシート又は不織布層を更に含む。いくつかの実施形態において、前記第一溶液は、水と前記第一高張液のいずれかであり、前記第二溶液は、水と第二高張液のいずれかであり、前記第一高張液及び前記第二高張液は、それぞれ、イオン溶液、分子溶液、糖溶液、自然環境に存在する溶質を有する高張液、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、前記高張液中のイオン又は分子の重量パーセントは0.1%を超えている。
【0010】
本発明は、吸収性物品のリサイクルシステムを更に開示する。吸収性物品は、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料を含む。リサイクルシステムは、第一溶液を収容し、前記吸収性物品の汚れ物を除去するように、前記吸収性物品を前記第一溶液で洗浄するための第一タンクと、第一タンクと接続され、高張液を収容し、前記吸収性物品を脱水するように、前記吸収性物品を前記高張液に浸すための第二タンクと、第二溶液を収容し、前記第二溶液に供給され脱水された前記吸収性物品を砕けるための第三タンクと、を含み、前記吸収性材料、前記繊維性材料、及び前記包装材料は、個別にリサイクルされるために、個々の材料の比重に従って前記第二溶液中の異なる高さに分布する。
【0011】
本発明は、リサイクル工程の後に吸収性物品の水体を貯蔵するための水貯蔵システムを更に開示する。吸収性物品は、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料を含む。水貯蔵システムは、第一貯蔵タンク、第二貯蔵タンク及び第三貯蔵タンクを含む。第一貯蔵タンクは、吸収性物品の洗浄後の第一溶液を貯蔵するためのものであり、第一溶液は吸収性物品からの汚れ物を含む。第二貯蔵タンクは、洗浄された吸収性物品に浸された高張液を貯蔵するためのものである。第三貯蔵タンクは、使用済みの第二溶液を貯蔵するためのものである。洗浄された吸収性物品は、高張液に浸漬されて脱水され、脱水された吸収性物品が粉砕された後、第二溶液において吸収性材料、繊維性材料及び包装材料に分けられ、吸収性材料、繊維性材料及び包装材料は個々の材料の比重に従って前記第二溶液中の異なる高さに分布することで、個別にリサイクルされる。
【0012】
本発明は、吸収性物品のリサイクルシステムを更に開示する。吸収性物品は、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料を含む。リサイクルシステムは、タンクを含み、前記タンクは、第一溶液を収容し、前記吸収性物品の汚れ物を除去するように、前記吸収性物品を前記第一溶液で洗浄し、前記第一溶液及び前記汚れ物を排出した後、高張液を収容し、前記吸収性物品を脱水するように、前記吸収性物品を前記高張液に浸し、前記高張液を排出し、脱水された前記吸収性物品を砕けた後、第二溶液を収容し、砕けられた吸収性物品を第二溶液に配置し、前記吸収性材料、前記繊維性材料、及び前記包装材料は、個別にリサイクルされるために、個々の材料の比重に従って前記第二溶液中の異なる高さに分布する、ように構成される。
【0013】
本発明は、吸収性物品のリサイクルシステムを更に開示する。吸収性物品は、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料を含む。リサイクルシステムは、サテライトモードと統合処理モードの二つのモードを含む。サテライトモードは、二段階の処理ユニットモードであり、第一段階は洗浄、滅菌、脱水ユニットであり、第一装置を含む。前記第一装置は、前記吸収性物品の汚れ物を除去するように、前記吸収性物品を前記第一溶液で洗浄し、前記吸収性物品を脱水するように、前記吸収性物品を前記高張液に浸し、機械的力によって脱水された前記吸収性物品から余分な水を除去し、脱水された吸収性物品を再集中して第二段階の処理ユニットに輸送する。第二段階の処理ユニットは、粉砕選別ユニットであり、第二装置を含む。前記第二装置は、脱水された前記吸収性物品を砕け、砕けられた吸収性物品を第二溶液に配置し、前記吸収性材料、前記繊維性材料、及び前記包装材料は、個別にリサイクルされるために、個々の材料の比重に従って前記第二溶液中の異なる高さに分布するように構成される。
【0014】
リサイクルシステムの統合処理モードは、洗浄、滅菌、脱水、及び粉砕選別ユニットを含む一段階の処理ユニットモードである。まず、吸収性物品をタンク内の第一溶液で洗浄して、吸収性物品の汚れ物を除去する。次いで、吸収性物品を高張液に浸漬して吸収性物品を脱水し、脱水された吸収性物品を第二溶液を含むタンクに入れる。前記タンクにおいて、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料は、個別にリサイクルされるために、個々の材料の比重に従って前記第二溶液中の異なる高さに分布する。
【0015】
本発明は、使用済み吸収性物品における、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料を含む材料のリサイクル方法を更に開示する。リサイクル方法は、(a)前記使用済み吸収性物品に付着した汚れ物を第一溶液で洗浄する工程と、(b)高張液を使用して、洗浄された吸収性物品を脱水する工程と、(c)第二溶液において、砕けられて脱水された前記吸収性物品を、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料に分ける工程と、(d)個々の前記材料の比重に従って前記第二溶液中の異なる高さに少なくとも一つの前記材料をリサイクルする工程と、を含む。
【0016】
本発明は、使用済み吸収性物品における材料のリサイクル方法を更に開示する。リサイクル方法は、(a)使用済み吸収性物品に付着した汚れ物を第一溶液で洗浄する工程と、(b)高張液を使用して、前記使用済み吸収性物品を脱水する工程と、(c)前記使用済み吸収性物品を砕ける工程と、(d)前記材料をリサイクルするように、砕けられた前記使用済み吸収性物品を第二溶液に配置する工程と、を含む。いくつかのの実施形態において、工程(a)、(b)及び(c)の順は、吸収性物品の条件、品質、又は量などの要因に応じて変更することができ、例えば工程(a)→(b)→(c)、工程(a)→(c)→(b)、工程(b)→(a)→(c)、工程(b)→(c)→(a )、工程(c)→(a)→(b)、及び工程(c)→(b)→(a)。
【0017】
本発明は、使用済み吸収性物品を処理する方法を更に開示し、前記方法は、(a)前記使用済み吸収性物品に付着した汚れ物を第一溶液で洗浄する工程と、(b)高張液を使用し、前記使用済み吸収性物品を脱水して洗浄された及び少なくとも18%脱水された前記使用済み吸収性物品を得る工程と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明に係る吸収性物品のリサイクル方法の洗浄及び脱水工程を示す概略図である。
【
図2】本発明に係る吸収性物品のリサイクル方法の分離工程を示す概略図である。
【
図3】本発明に係る異なる濃度の高張液で脱水の後の吸収性物品の脱水率を示す概略図である。
【
図4】本発明に係る吸収性物品をリサイクルするために現場洗浄消毒ユニットと選別センターを配置する概略図である。
【
図5】本発明に係るサテライトのリサイクルシステムの概略図である。
【
図6】本発明に係る統合処理モードのリサイクルシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の詳細な説明を読むとき、本発明のすべての図を参照されたい。本発明のすべての図は、実施例を示すことによって本発明の異なる実施形態を示し、当業者が本発明を実施する方法を理解することを助ける。本実施例は、本発明の精神を実証するのに十分な実施態様を提供し、各実施態様は他の実施態様と矛盾せず、新規な実施態様はそれらの任意の組み合わせにより実施され得る。すなわち、本発明は、本明細書に開示されている実施形態に限定されるものではない。
【0020】
本明細書で使用される「吸収性物品」、「吸収性衛生用品」、「衛生用品」又は「超吸収性製品」という用語は、成人用おむつ、赤ちゃん用おむつ、生理用ナプキン、パンティライナー、タンポン、母乳パッド、クリーニングパッド、介護パッドなどを指すが、これらに限定されない。これらは、主に接触皮膚層、中間吸収層、外層で構成されている。前述の物品又は製品は、未使用の物品又は製品であってもよく、使用された物品又は製品であってもよく、使用されて汚れている物品又は製品であってもよい。好ましくは、使用された又は使用されて汚れている物品又は製品は、本発明の技術で材料がリサイクルされることが意図されている物品である。しかし、当業者は、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料などの材料も、本発明のリサイクル方法によって未使用の物品又は製品からリサイクルできることを理解する。
【0021】
本明細書で使用される「スキン層に接触する」という用語は、不織布などを含む水透過性材料で構成されるが、これらに限定されない。本明細書で使用される「中間吸収層」という用語は、吸収性材料、繊維状材料などを含む。本明細書で使用される「外層」という用語は、少なくとも包装材料などの水不透過性材料で構成される。赤ちゃん用おむつの場合、外層には、接着剤でコーティングされたプラスチック接着テープも含まれる。生理用ナプキンやパンティライナーなどの女性の生理製品の場合、外層には、漏れ防止側の外層及び/又は外層に接着された裏接着材も含まれる。
【0022】
本明細書で使用する「吸収性材料」という用語は、ポリアクリル酸ナトリウムを含むがこれに限定されない、それ自体の品質よりも数倍から数百倍大きい液体を吸収する超吸収性ポリマーから構成される材料を指す。本明細書で使用される「繊維性材料」という用語は、フラッフパルプ、パルプ、繊維、セルロースなどを含むが、これらに限定されない。本明細書で使用される「包装材料」という用語は、ポリエチレンフィルムを含むが、これに限定されない。
【0023】
図1は、本発明に係る吸収性物品のリサイクル方法の洗浄及び脱水工程を示す概略図である。
図1において、使用済みの吸収性物品は、タンク3内の水体(例えば、水又は高張液)に浸漬、洗浄及び攪拌されて、使用済みの吸収性物品の吸水及び膨潤を引き起こす。吸収性物品が締結テープ(又は裏接着材)で設計されている場合、使用者は通常、吸収性物品における接着テープ(又は裏接着材)を使用して、吸収性物品の汚れ物を吸収性物品に包む。水体で使用される吸収性物品は吸水で膨潤し、洗浄されて物理的に乱れるため、吸収性物品に取り付けられた粘着テープは、膨張圧力によって容易に解放され、粘着テープの粘度が低下する。よって、使用済みの吸収性物品の汚れ物は水体中に曝され、使用済みの吸収性物品は繰り返し水体で洗浄される。この時点で、洗浄された吸収性物品には汚れも臭いもない。
【0024】
図1において、前述の洗浄及び物理的乱れは、吸収性物品を砕けることを意図していない。吸収性材料、繊維性材料及び包装材料が洗浄工程で水体に分散すると、その後のリサイクルには不利になるが、実装して最終的に吸収性材料、繊維性材料及び包装材料にリサイクルできる。
【0025】
次に、洗浄された吸収性物品をタンク4内の高張液に浸漬して高吸収性ポリマーを浸透させ、洗浄された吸水膨潤性の吸収性物品を脱水する。脱水された吸収性物品の体積、重量、又は液体重量は、本技術によって処理されていない使用済み吸収性物品の体積及び重量よりも少ない。タンク4には、遠心力又は圧力を出力する装置を更に設けて、遠心力又は加圧力による洗浄された吸収性物品の脱水率を高め、洗浄された吸収性物品を完全に脱水することもできる。高張液のイオン濃度が高いため、洗浄された吸収性物品上の一般的な微生物(細菌、カビ、ウイルスなど)も脱水されて殺菌効果を達成する。脱水された吸収性物品は、体積、重量が低減されているだけでなく、臭気や微生物の付着もない。脱水された吸収性物品は、収集タンク5で集中され、後処理、一時的な保管又は輸送を行う。
【0026】
図1を参照すると、タンク3に導入される水体は、水道水又は地下水であってよく、水道会社のパイプライン又は地下パイプラインを介してタンク3に直接導入されてもよく、或いは貯水タンク1(例えば、給水塔又は貯水池)に貯留されてタンク3に導入してもよい。あるいは、タンク3に接続された薬注タンク2を設け、薬注タンク2内の洗浄消毒剤をパイプライン(図示せず)を介してタンク3に導入してもよい。吸収性物品を洗浄した水体は、吸収性物品からの汚れ物を含むため、貯蔵タンク6に送られて貯蔵され、後処理を待っている。あるいは、吸収性物品が洗浄された水体は、繰り返し使用するために薬注タンク2にループバックされてもよい。洗浄された吸収性物品を通して浸された高張液は、貯蔵又は廃棄のためにタンク4から貯蔵タンク10に輸送される。
【0027】
あるいは、タンク3及びタンク4は、単一のタンク(
図1に図示せず)に統合することができ、単一のタンク内の吸収性物品を洗浄、撹拌及び脱水工程を行うための撹拌装置及び脱水装置を配置することができる。単一のタンクは、洗浄及び攪拌された溶液ならびに使用された高張液を貯蔵するように貯蔵タンク(例えば
図1の貯蔵タンク10)に接続されることができる。
【0028】
図2は、本発明に係る吸収性物品のリサイクル方法の分離工程を示す概略図である。
図2において、収集タンク5内の脱水された吸収性物品は、砕けのためにタンク7に送られる。砕ける方法は、攪拌、衝撃、破砕、切断、粉砕、振盪、タッピング、穴あけなどを含むがこれらに限定されない物理的手段によって脱水された吸収性物品を砕け、砕けられた吸収性物品及び溶液(例えば高張液又は水)を混合して更に砕ける。あるいは、脱水された吸収性物品は、タンク7内の溶液に浸漬され、次に、攪拌、衝撃、粉砕、切断、粉砕、振盪、タッピング、穴あけなどを含むがこれらに限定されない物理的手段によって砕けられる。砕けられた吸収性物品内の吸収性材料、繊維性材料及び包装材料は、溶液に分散している。砕けられた吸収性物品内の様々な材料の比重は異なるため、吸収性材料、繊維性材料及び包装材料は、放置後のそれぞれの材料の比重に従って溶液中の異なる高さに分布する。前記溶液において、包装材(たとえば、ポリエチレンフィルム)は体積が大きく、比重が小さく、溶液の表面に懸濁しやすく、包装材を取り上げるための機械装置を使用して回収できる。繊維性材料は体積が小さく、溶液中に懸濁しやすく、静置時間が長くなるにつれて溶液中のより低い位置に沈降する。繊維性材料は、例えばフィルターであるろ過装置を使用して収集できる。吸収性材料は比重が大きく、溶液の底部に沈殿しやすいため、溶液をタンクから排出しながらろ過装置で吸収性材料を集めることができる。この分離工程において、通常、吸収性材料は溶液の底部にポリアクリレートの形で沈殿する。不織布と粘着テープは、比重が小さいため、溶液の表面にも懸濁しやすい。
【0029】
あるいは、
図2に示されるように、砕けられた吸収性物品は、タンク7及びそれに接続されるタンク8、9において材料を更に分離する。吸収性材料、繊維性材料及び包装材料は、ゆっくり流れる溶液中の溶液の異なる高さに徐々に分布し、包装材料、繊維性材料及び吸収性材料は、溶液のゆっくりした流れにより、それぞれタンク7、8、と9で回収する。タンク7で使用された溶液又はタンク7、8、9で使用された溶液は、貯蔵タンク11に貯蔵し、水質処理を行った後にループバックすることができる。
【0030】
三つの前記タンク7、8と9は単なる例示にすぎず、当業者は必要に応じてタンク7〜9の数を調整し、或いはそれぞれのタンク7〜9で特定の材料を回収するように、タンク7〜9を継続的に貫通するタンクとして設計することができる。
【0031】
本発明で使用される高張液は、イオン、分子(溶質)、糖類、又は自然環境に存在する溶質を有する高張液を含むが、これらに限定されず、糖類は、グルコース、スクロースなどの単糖、単糖類を組み合わせることにより形成される二糖類又は多糖類糖を含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、0.1%を超える重量濃度(wt.%)を有する溶液を高張液として選択することができ、高張液はループバック及び再利用することができる。
【0032】
図3は、本発明に係る異なる濃度の高張液で脱水の後の吸収性物品の脱水率を示す概略図である。この実施形態において、重量パーセント(wt.%)が1%である場合、10gの溶質が1リットルの水に溶解し、同様に、他の重量パーセントの濃度構成に推測できる。吸収性物品内のポリマー吸収性材料は、濃度の違いにより脱水され得る。
図3に示すように、水中の溶解物質の濃度が1重量%である場合、吸収性材料の単位脱水率は約60.0%である。水中の溶解物質の濃度が40重量%である場合、吸収性材料の単位脱水率は90.0%までになる。水中の溶解物質の濃度が16重量%である場合は、最適な操作濃度の一つである。
図3の結果は、本発明の高張液の使用が、洗浄された吸収性物品を効果的に脱水することを示している。
【0033】
30重量%のスクロースとグルコース溶液が高張液として使用される場合、吸収性材料の単位脱水率は18%〜22%であり、糖類溶液が高張液としても使用でき、洗浄された吸収性物品が効果的に脱水できることを示す。
【0034】
図4、本発明に係る吸収性物品をリサイクルするために現場洗浄消毒ユニットと選別センターを配置する概略図である。本発明において、吸収性物品は、洗浄及び脱水された後、重量と体積を大幅に低減し、匂いも無くなった。脱水された吸収性物品は、粉砕及びリサイクルを行うために他の場所に輸送できる。
図4に示すように、リサイクル組織構造20において、現場洗浄消毒ユニット21、22、23と24は、医療機関、養護施設、住宅などを含むがこれらに限定されず、小さなタンク3と4(
図1参照)、タンク3と4を統合する単一のタンク又は使用人数の必要な容量を満たすタンクが配置される。現場洗浄消毒ユニット21〜24は、前述の説明に従って収集された吸収性物品を洗浄及び脱水する。脱水された吸収性物品は、臭気なしで体積と重量が減少する。次に、脱水された吸収性物品は、現場洗浄消毒ユニット21〜24から選別センター25に輸送され、材料を砕けてリサイクルする。あるいは、大規模で処理能力のある統合リサイクル処、医療機関、介護施設、又は住宅は、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料を別々にリサイクルするために、現場洗浄消毒ユニット21〜24を選別センター25と共に直接組み合わせることができる場合、使用済みの吸収性物品は均一に収集され、洗浄、滅菌、脱水、破砕及び選別される。
【0035】
本発明に係るのリサイクルシステムは、サテライトモードと統合処理モードの二つのモードを含む。
図5に示すように、サテライトモードは、二段階の処理ユニットモードであり、第一段階での処理ユニットは洗浄、滅菌及び脱水ユニット30であり、第二段階での処理ユニットは、粉砕選別ユニット32である。第一段階での第一装置31は、吸収性物品の汚れ物を除去するように、吸収性物品を第一溶液で洗浄し、更に吸収性物品を脱水するように、吸収性物品を第一高張液に浸し、機械的力によって脱水された吸収性物品から余分な水を除去する、ように構成される。脱水された吸収性物品が集中して第二段階に輸送する。第二段階での第二装置33は、脱水された吸収性物品を砕け、砕けられた吸収性物品を第二溶液に配置し、吸収性材料、繊維性材料及び包装材料は、個別にリサイクルされるために、個々の材料の比重に従って第二溶液中の異なる高さに分布するように構成される。
【0036】
図6は、本発明に係る統合処理モードのリサイクルシステムの概略図である。
図6において、統合処理モードは、洗浄、滅菌、脱水、及び粉砕選別ユニット40を含む一段階の処理ユニットモードである。まず、吸収性物品をタンク内41の第一溶液で洗浄して、吸収性物品の汚れ物を除去する。次いで、吸収性物品を高張液に浸漬して吸収性物品を脱水し、脱水された吸収性物品を第二溶液を含むタンク41に入れる。タンク41において、吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料は、個別にリサイクルされるために、個々の材料の比重に従って第二溶液中の異なる高さに分布する。
【0037】
使用済み吸収性物品における材料のリサイクル方法において、使用済み吸収性物品に付着した汚れ物を第一溶液で洗浄し、高張液を使用して、前記使用済み吸収性物品を脱水し、前記使用済み吸収性物品を砕ける。前記の工程の順は、吸収性物品の条件、品質、又は量などの要因に応じて変更することができ、例えば洗浄→脱水→砕ける、脱水→洗浄→砕ける、脱水→砕ける→洗浄、砕ける→洗浄→脱水、又は砕ける→脱水→洗浄が挙げられる。高張液による脱水工程が最初に実行されるとき、高張液は吸収性物品の接着剤の粘着性を低下させるか、プラスチック材料の接着テープをゆるめるため、脱水工程(必要に応じて水体を乱れる)が吸収性物品の平坦、乾燥扁平及び非コンパクトなパッケージ状態を引き起こす。砕ける工程が最初に実行されるとき、吸収性物品における材料が第二溶液に放出され、その後、脱水工程により、吸収性材料が沈殿物として高張液中に存在している。その後、洗浄工程を使用して汚れ物を除去し、吸収性材料をリサイクルする。
【0038】
実施例:
第一段階において、使用済みのおむつ100個を医療機関、養護施設又は住宅で収集してから洗浄タンクに入れ、おむつを600Lの水で二回洗浄し、次に汚れた水を排出する。洗浄されたおむつは、高分子吸収材料(ポリアクリル酸ナトリウム)により多量の水を吸収し、水を保持し、100個のおむつの体積は250Lに拡大する。次に、8%の溶解重量パーセントを有する塩化ナトリウム高張液を加えて、ポリマー吸収材料を脱水した。おむつから湿気を取り除くために物理的に絞った後、100個のおむつの体積と重量は、最初に収集したおむつの1/20に減少した。つまり、容積は約12.5Lであり、重量は約12.5kgである。第二段階において、脱水されたおむつを選別センターの粉砕装置で砕け、砕けられたおむつを8重量%の塩化ナトリウム高張液を含むタンクに輸送する。高張液流体の攪拌の後、おむつ自体のさまざまな材料の比重が異なるため、フィルターなどのろ過装置を使用して、高張液の表面に懸濁する包装材料(たとえば、ポリエチレンフィルム)を収集する。次に、繊維性材料は、高張液流体の乱れによって高張液に懸濁され、繊維性材料はろ過装置で収集される。最後に、脱水されたポリアクリレートは比較的高い比重を有し、タンクの底部に沈殿するため、高張液をタンクから排出して、吸収性材料を収集することができる。結果、100個の使用済みおむつがリサイクルされ、最終的に0.8kgの包装材料、6.5kgの繊維性材料、1.4kgの吸収性材料(ポリアクリレート)が得られた。
【0039】
本発明において、脱水工程で使用される高張液と砕ける/リサイクル工程で使用される高張液の両方の溶質の質量パーセントは同じでも異なっていてもよい。塩化ナトリウム高張液は、前述の実施例の砕ける/リサイクル工程で使用された。砕ける/リサイクル工程において、脱水された吸収性材料は、高張液中で重量と体積が小さい脱水状態のままであり、リサイクルされた吸収性材料のの回収と保管に役立つ。砕ける/リサイクル工程では、回収されたさまざまな材料は、高張液中で無菌で無臭のままである。しかしながら、砕ける/リサイクル工程で一般的な水体を使用することも可能であり、脱水された吸収性材料は、水体に体積膨張し、体積の増加により吸収性材料の収集に役立つ。
【0040】
以上により、本発明は、吸収性物品を効率的にリサイクルするための方法、システム、水貯蔵システム、及び吸収性物品の清掃運送とリサイクル構造を提供し、リサイクル物品の汚れ物を効果的に洗い流して大幅に脱水し、臭気が無くなり、体積と重量を減らし、材料の比重に応じて吸収性材料、繊維性材料、及び包装材料をリサイクルすることができる。本発明によって提供される吸収性物品の清掃運送とリサイクル構造は、異なる規模の医療機関、介護施設又は住宅に適用することができ、現場洗浄消毒ユニット及び選別センターは、個別に設置することができ、或いは医療機関、看護機関又は住宅に設置することができる。現場洗浄消毒ユニット及び選別センターを一つの装置又はデバイスに統合することができる。本発明は、環境保護の関連技術分野に属する。吸収性物品の吸収性材料、繊維性材料及び包装材料は、リサイクルの後、吸収性材料、繊維性材料及び包装材料を使用する吸収性物品又は他の物品の製造に再利用できる。吸収性材料、繊維性材料及び包装材料にするために原材料から生産する必要がある原材料(伐採など)、エネルギー、水、電気を大幅に削減でき、省エネと炭素削減にも貢献する。
【0041】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0042】
1 貯水タンク
2 薬注タンク
3、4、7、8、9、41 タンク
5 収集タンク
6、10 貯蔵タンク
11 貯蔵タンク
21、22、23、24 現場洗浄消毒ユニット
25 選別センター
30 洗浄、滅菌及び脱水ユニット
31 第一装置
32 粉砕選別ユニット
33 第二装置
40 洗浄、滅菌、脱水、及び粉砕選別ユニット