(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
直方体形状を有した本体部であって、開口部を区画する頂辺である後板頂辺を有した後板と、前記開口部を区画する頂辺である前板頂辺を有し前記後板に対向する前板と、前記前板および前記後板に直角で前記直方体形状の端面を構成する一対の本体脇板と、を有する前記本体部と、
前記後板頂辺に回動可能に連接されて前記開口部を覆う蓋部とを備え、
前記本体脇板は、前後方向に延びる直線状を有した前記本体脇板の頂辺である脇板頂辺を前記本体脇板の前後方向における幅全体にわたって前記前板頂辺よりも低い位置に備え、前記脇板頂辺の前後方向における両端から離れた位置に底辺を有して前記脇板頂辺から外側下方へ突き出るフラップ片をさらに備え、
前記蓋部の内面は、前記蓋部を閉じた状態において、前記フラップ片と係合する段差部を備え、
前記蓋部は、前記蓋部が閉じた状態において、前記開口部を閉じる蓋上板と、前記前板の一部を覆う掩蓋板と、前記本体脇板の一部を覆う蓋脇板とを備え、
前記掩蓋板は、掩蓋フラップを備え、
前記掩蓋フラップは、前後方向に延びる直線状を有した上辺である掩蓋フラップ上辺を備えて前記蓋脇板の内面に配置され、
前記段差部は、前記蓋脇板の内面において前記掩蓋フラップ上辺と前記蓋上板との間に位置し、前記掩蓋フラップ上辺が、前記蓋部を閉じた状態において、前記フラップ片の先端と当接する位置に配置され、
前記蓋脇板の頂辺と前記掩蓋フラップ上辺との間の距離である前記段差部の高さが10mm以上である
収納箱。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述したフラップ片を備える収納箱では、本体脇板の頂辺である脇板頂辺が、本体前板の頂辺である前板頂辺と等しい高さに位置し、これら脇板頂辺や前板頂辺が、蓋上板によって閉じられる開口部を縁取る。一方、蓋部の蓋上板が開口を閉じる状態では、開口部を縁取る脇板頂辺から蓋脇板の内面における段差部に向けて、すなわち、開口部を縁取る脇板頂辺からほぼ真下に向けて、フラップ片が下向きに延在する。そのため、蓋部を開ける動作においては、フラップ片を反らせながら下向きから上向きに回転させることが必要となる。結果として、上述した収納箱では、蓋部を開ける際に負荷がかかることとなり、この負荷を抑えることが望まれている。なお、蓋部を開ける際の負荷を軽減させる要請は、上述した巻回体を収納する収納箱に限らず、フラップ片と段差部との係合を用いて蓋部の浮き上がりを抑える収納箱において共通する。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑み、蓋部を開ける際の負荷を軽減させることを可能とした収納箱、および、巻回体入り収納箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための収納箱は、直方体形状を有した本体部であって、開口部を区画する頂辺である後板頂辺を有した後板と、前記開口部を区画する頂辺である前板頂辺を有し前記後板に対向する前板と、前記前板および前記後板に直角で前記直方体形状の端面を構成する一対の本体脇板と、を有する前記本体部と、前記後板頂辺に回動可能に連接されて前記開口部を覆う蓋部とを備え、前記本体脇板は、前記本体脇板の頂辺である脇板頂辺を前記前板頂辺よりも低い位置に備え、前記脇板頂辺から外側下方へ突き出るフラップ片をさらに備え、前記蓋部の内面は、前記蓋部を閉じた状態において、前記フラップ片と係合する段差部を備える。
【0007】
上述した構成によれば、フラップ片の基端である脇板頂辺は、前板頂辺よりも低く位置する。蓋部が開口部を閉じる状態である閉状態において、このフラップ片の基端は、蓋脇板を外側に向けて押圧するための部位として機能する。そして、脇板頂辺の位置が低いほど、蓋脇板を外側に押圧するための部位は蓋脇板の下端に近く、蓋脇板と本体脇板との隙間はこの押圧によって拡張されやすい。そのため、蓋部を開ける操作においては、脇板頂辺の位置が前板頂辺よりも低い分、フラップ片を反らせながら回転させることに要する負荷が軽減される。結果として、蓋部を開けることの困難性を軽減させることが可能となる。
【0008】
上記収納箱において、前記前板と前記後板とのいずれか一方が基準板であり、前記基準板の高さに対する前記本体脇板の高さの比率は、0.60以上0.95以下であってもよい。
【0009】
フラップ片を反らせながら回転させることに要する負荷は、本体脇板の高さが低いほど軽い。基準板の高さに対する本体脇板の高さの比率である高さ比率は、上述したフラップ片の回転に要する負荷の度合いを示すパラメータである。上記構成によれば、高さの比率が0.95以下であるため、開口部を開けることの困難性を軽減させる効果が得られやすい。他方、高さの比率が0.60以上でもあるため、本体脇板の高さが低いことによる本体部の強度低下を抑えることが可能ともなる。
【0010】
上記収納箱において、前後方向において前記本体脇板の幅に対する前記フラップ片の幅の比率は、0.49以上0.77以下であってもよい。
フラップ片と段差部との係合の度合いは、フラップ片の幅が広いほど高まる。本体脇板の幅に対するフラップ片の幅の比率である幅比率は、フラップ片と段差部との係合の度合いを示すパラメータである。また、この幅比率は、上述したフラップ片の回転に要する負荷の度合いを示すパラメータでもある。上記構成によれば、この幅比率が0.49以上であるため、フラップ片と段差部との係合によって蓋上板が浮き上がることを抑える効果が得られやすくなる。他方、この幅比率が0.77以下でもあるため、蓋部を開けることの困難性を軽減させる効果が得られやすくもなる。
【0011】
上記収納箱において、前記前板は、前板フラップ片を備え、前記後板は、後板フラップ片を備え、前記前板フラップ片および後板フラップ片は、前記本体脇板の内側に配置され、前記前板フラップ片と前記後板フラップ片の頂辺との少なくとも一方が、高さ方向において前記前板頂辺以下に位置してもよい。
【0012】
上記構成によれば、前板フラップ片と後板フラップ片とが本体脇板の内側に配置されて、これら前板フラップ片と後板フラップ片とによって本体脇板が補強される。結果として、本体脇板の高さが低いことによって本体部の強度が低下することを抑えることが可能ともなる。また、前板フラップ片と後板フラップ片の頂辺との少なくとも一方が、高さ方向において前板頂辺以下に位置するため、前板フラップ片、または、後板フラップ片の頂辺が、開口部を閉じることの妨げとなることを抑えることが可能になる。さらに、収納箱に収納される対象を本体部から取り出す場合にも、前板フラップ片の頂辺、または、後板フラップ片の頂辺の少なくとも一方が、高さ方向において前板頂辺以下に位置するため、指などを収納箱の中に入れやすく、対象を取り出す操作が容易になる。
【0013】
上記収納箱において、前記蓋部は、前記蓋部が閉じた状態において、前記開口部を閉じる蓋上板と、前記前板の一部を覆う掩蓋板と、前記本体脇板の一部を覆う蓋脇板とを備え、前記掩蓋板は、掩蓋フラップを備え、前記掩蓋フラップは前記蓋脇板の内面に配置され、前記段差部は、前記蓋脇板の内面において前記掩蓋フラップと前記蓋上板との間に位置し、前記蓋脇板の高さ方向の長さに対する前記段差部の高さ方向の長さの比率は、0.20以上0.63以下であってもよい。
【0014】
蓋脇板の高さに対する段差部の高さの比率である段差比率は、上述したフラップ片の回転に要する負荷の度合いを示すパラメータである。そして、この段差比率が大きいほど、閉状態におけるフラップ片の位置は蓋脇板の下端に近く、脇板頂辺の位置を低くすることによって得られる上述した効果は高まる。上記構成によれば、この段差比率が0.20以上であるため、蓋部を開ける際の負荷を軽減させる効果が得られやすい。他方、この段差比率が0.63以下でもあるため、段差部の高さが過剰に大きいことによる蓋脇板の強度低下を抑えることが可能ともなる。また、例えば、掩蓋フラップの高さが相互に等しい前提において、蓋脇板の高さに対する段差部の高さの比率である段差比率が0.20以上0.63以下であれば、掩蓋フラップが蓋脇板の下端近くに接着されるため、蓋脇板と掩蓋フラップとの接着強度が向上する。
上記課題を解決するための巻回体入り収納箱は、薄膜状の長尺物が巻かれた巻回体と、上述した収納箱とを備える。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、蓋部を開ける際の負荷を軽減することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1から
図5を参照して、収納箱、および、巻回体入り収納箱を説明する。
【0018】
図1は、巻回体入り収納箱の斜視構造であって、蓋部が開口部を閉じる状態である閉状態を示す。
図2は、巻回体入り収納箱の斜視構造であって、蓋部が開口部を開ける状態である開状態を示す。
【0019】
図1が示すように、収納箱の一例である巻回体収納箱10は、本体部20と蓋部30とを備え、一方向に延びる直方体形状を有する。本体部20と蓋部30とは、各々が有する機能の観点において相互に区別されているが、本体部20と蓋部30とは、切り出された1枚の原紙から組み立てられる。巻回体収納箱10のなかで切断刃40を除く部分は、例えば、0.45mm以上0.7mm以下の厚さを有するコートボール紙などの1枚の厚紙の組み立てによって形成され、弾性を有している。本体部20、および、蓋部30の表面は、例えば、消費者の購買意欲を惹起するためのデザインを印刷されて、その全体に表面処理が施されている。
【0020】
図2が示すように、薄膜状の長尺物の一例であるラップフィルム60は、例えば、円筒形状を有する紙製の管に巻き付けられたロール状を有する巻回体である。本体部20に収納されるラップフィルム60の軸線は、左右方向に延在する。本体部20を構成する各板は、ラップフィルム60を収納できる大きさの空間を区画する大きさを有する。ラップフィルム60の構成材料は、例えば、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどである。本体部20が区画する空間には、巻回体収納箱10の収納対象であるラップフィルム60が収納される。
【0021】
本体部20は、ラップフィルム60を収納する直方体形状を有する。本体部20は、本体部20の底部である矩形板状を有した本体底板21と、本体底板21に立設された矩形筒状を有する本体周部22とを備える。本体周部22において本体底板21とは反対側に位置する開口部22Hは、平面視において矩形枠状を有する。直方体形状を有する本体部20は、ラップフィルム60の軸線と平行になる4つの長方形面のうちの1つが、開口した開口部22Hとして有する。なお、以下の説明では、水平面に本体底板21が当接するように巻回体収納箱10が配置された状態を基準として、水平面に対する開口部22H側を上側、開口部22Hに対する水平面側を下側とする。
【0022】
本体周部22は、本体前板23、本体後板24、右本体脇板25、および、左本体脇板26を備える。本体前板23、本体後板24、右本体脇板25、および、左本体脇板26の各底辺は、本体底板21の縁に連接されている。本体前板23、本体後板24、右本体脇板25、および、左本体脇板26の各頂辺は、本体周部22の開口部22Hを縁取る。本体底板21、本体前板23、および、本体後板24は、ラップフィルム60の軸線と平行になる長方形面を含み、水平面に沿った左右方向に延びるほぼ同形の矩形板状を有する。本体前板23、および、本体後板24は、水平面に沿った前後方向にて相互に向かい合う。
【0023】
右本体脇板25は、本体部20の外面を含み、本体底板21の右端辺を折り曲げ軸として、本体底板21から折り曲げられている。左本体脇板26も同様に本体部20の外面を含み、本体底板21の左短辺を折り曲げ軸として、本体底板21から折り曲げられている。右本体脇板25と左本体脇板26とは、開口部22Hと直交する長方形面を含み、相互にほぼ同形の矩形板状を有し、左右方向にて相互に向かい合う。右本体脇板25と左本体脇板26とは、本体部20が区画する空間の形状を定める。右本体脇板25と左本体脇板26とがほぼ同形の矩形板状を有するとは、本体部20が区画する空間がラップフィルム60の回転を妨げない範囲で差異を有することを含むことを意味している。
【0024】
右本体脇板25の上部は、前後方向に延びる帯状を有した右フラップ片27を備える。右フラップ片27は、右本体脇板25の上端部を本体部20の外方に折り曲げた部分である。右フラップ片27は、右本体脇板25の頂辺である右脇板頂辺を折り曲げ軸として折り曲げられ、ここでの折り癖によって、右本体脇板25の外側下方へ突き出ている。左本体脇板26の上部は、前後方向に延びる帯状を有した左フラップ片28を備える。左フラップ片28は、左本体脇板26における上端部を本体部20の外方に折り曲げた部分である。左フラップ片28は、左本体脇板26の頂辺である左脇板頂辺を折り曲げ軸として折り曲げられ、ここでの折り癖によって、左本体脇板26の外側下方へ突き出ている。
【0025】
本体前板23は、右本体脇板25の内側に連接された前板フラップ片23Fを備える。前板フラップ片23Fは、本体前板23の右端辺23Rを折り曲げ軸として折り曲げられ、この折り曲げ軸である右端辺23Rと右本体脇板25の前端辺25Rとがほぼ重なるように、右本体脇板25の内側に貼り着けられている。本体前板23の右端辺23Rと、右本体脇板25の前端辺25Rとがほぼ重なるとは、右本体脇板25の厚み分だけ、右端辺23Rと前端辺25Rとが離れていることを含むことを意味する。本体前板23の右端辺23Rは、前板フラップ片23Fの前端辺23FRを兼ねている。すなわち、本体前板23の右端辺23Rが上下方向において有する長さは、前板フラップ片23Fの前端辺23FRが上下方向において有する長さと等しい。本体前板23の頂辺である前板頂辺23Tと、前板フラップ片23Fの頂辺であるフラップ頂辺23FTとが位置する高さは、上下方向(高さ方向)においてほぼ一致している。フラップ頂辺23FTと前板頂辺23Tとが高さ方向においてほぼ一致しているとは、本体前板23の厚さ程度の裕度の範囲を含むことを意味する。
【0026】
また、本体前板23は、左本体脇板26の内側に連接された他の前板フラップ片23Fを備える。この前板フラップ片23Fは、本体前板23の左端辺23Lを折り曲げ軸として折り曲げられ、この折り曲げ軸である左端辺23Lと左本体脇板26の前端辺26Lとがほぼ重なるように、左本体脇板26の内側に貼り着けられている。本体前板23の左端辺23Lと、左本体脇板26の前端辺26Lとがほぼ重なるとは、左本体脇板26の厚み分だけ、左端辺23Lと前端辺26Lとが離れていることを含むことを意味する。本体前板23の左端辺23Lは、前板フラップ片23Fの前端辺23FLを兼ねている。すなわち、本体前板23の左端辺23Lが上下方向において有する長さは、前板フラップ片23Fの前端辺23FLが上下方向において有する長さと等しい。前板頂辺23Tと、フラップ頂辺23FTとが位置する高さは、高さ方向でほぼ一致している。
【0027】
本体後板24は、右本体脇板25の内側に連接された後板フラップ片24Fを備える。後板フラップ片24Fは、本体後板24の右端辺24Rを折り曲げ軸として折り曲げられ、この折り曲げ軸である右端辺24Rと右本体脇板25の後端辺25Bとがほぼ重なるように、右本体脇板25の内側に貼り着けられている。右端辺24Rと右本体脇板25の後端辺25Bとがほぼ重なるとは、右本体脇板25の厚み分だけ、右端辺24Rと右本体脇板25の後端辺25Bとが離れていることを含むことを意味する。本体後板24の右端辺24Rは、後板フラップ片24Fの後端辺24BRを兼ねている。すなわち、後板フラップ片24Fの後端辺24BRが上下方向において有する長さは、本体後板24の右端辺24Rが上下方向において有する長さと等しい。後板フラップ片24Fの頂辺であるフラップ頂辺24FTと後板頂辺31Bとが位置する高さは、高さ方向においてほぼ一致している。フラップ頂辺24FTと後板頂辺31Bとが高さ方向においてほぼ一致しているとは、本体後板24の厚さ程度の裕度の範囲を含むことを意味する。
【0028】
また、本体後板24は、左本体脇板26の内側に連接された他の後板フラップ片24Fを備える。この後板フラップ片24Fは、本体後板24の左端辺24Lを折り曲げ軸として折り曲げられ、この折り曲げ軸である左端辺24Lと左本体脇板26の後端辺26Bとがほぼ重なるように、左本体脇板26の内側に貼り着けられている。本体後板24の左端辺24Lと、左本体脇板26の後端辺26Bとがほぼ重なるとは、左本体脇板26の厚み分だけ、左端辺24Lと後端辺26Bとが離れていることを含むことを意味する。本体後板24の左端辺24Lは、後板フラップ片24Fの後端辺24BLを兼ねている。すなわち、後板フラップ片24Fの後端辺24BLが上下方向において有する長さは、本体後板24の左端辺24Lが上下方向において有する長さと等しい。また、後板フラップ片24Fの頂辺であるフラップ頂辺24FTと後板頂辺31Bとが位置する高さは、高さ方向においてほぼ一致している。
【0029】
右本体脇板25の内面のほぼ全体は、それに貼り着けられた前板フラップ片23Fと後板フラップ片24Fとに支持されている。左本体脇板26の内面のほぼ全体もまた、それに貼り着けられた前板フラップ片23Fと後板フラップ片24Fとに支持されている。
【0030】
蓋部30は、本体後板24の頂辺である後板頂辺31Bに回動可能に連接されている。蓋部30は、蓋上板31、掩蓋板32、右蓋脇板33、および、左蓋脇板34を備える。蓋上板31は、開口部22Hとほぼ同形の矩形状を有する。蓋上板31が開口部22Hとほぼ同形の矩形状を有するとは、蓋上板31が、掩蓋板32の厚さ、右蓋脇板33の厚さ、および、左蓋脇板34の厚さ、これらの厚さだけ開口部22Hよりも大きく、蓋部30の回動を妨げない隙間が、本体部20の外面と蓋部30の内面との間に形成されることを含むことを意味している。
【0031】
右蓋脇板33と左蓋脇板34とは、相互にほぼ同形の矩形板状を有する。掩蓋板32は、蓋上板31の前端辺を一辺とする五角板状を有する。閉状態における蓋上板31は、本体部20の開口部22Hを覆い、本体底板21と上下方向にて対向する。閉状態における右蓋脇板33は、本体部20における右本体脇板25の上部を覆い、左蓋脇板34は、本体部20における左本体脇板26の上部を覆う。閉状態における掩蓋板32は、上下方向の幅が左右方向の中央部にて最も大きい五角形状を有し、掩蓋板32の下端辺は、ほぼV字状を有する。閉状態における掩蓋板32は、巻回体から引き出されたラップフィルム60を、本体前板23と掩蓋板32との間で挟むことができる大きさを有する。
【0032】
掩蓋板32は、右蓋脇板33の内面33aに連接された右掩蓋フラップ33bを備える。また、掩蓋板32は、左蓋脇板34の内面34aに連接された左掩蓋フラップ34bを備える。右掩蓋フラップ33bは、蓋上板31から離れて位置し、右蓋脇板33の内面33aに、蓋上板31と右掩蓋フラップ33bとに挟まれた窪みである段差部33Sを形成している。左掩蓋フラップ34bは、これもまた、蓋上板31から離れて位置し、左蓋脇板34の内面34aに、蓋上板31と左掩蓋フラップ34bとに挟まれた窪みである段差部34Sを形成している。閉状態における右フラップ片27は、右フラップ片27の先端が段差部33Sに嵌まり込み、段差部33Sと係合する。閉状態における左フラップ片28は、左フラップ片28の先端が段差部34Sに嵌まり込み、段差部34Sと係合する。これらの係合によって、閉状態における開口部22Hの蓋上板31の浮き上がりが抑えられる。
【0033】
切断刃40は、鋸刃状に並ぶ複数の刃先を有した板状の刃である。切断刃40は、掩蓋板32の下端辺に沿ったV字状を有する。切断刃40は、掩蓋板32の内面のうち、掩蓋板32の下端辺を含む部分に取り付けられる。切断刃40の刃先は、掩蓋板32の下端から突き出る。切断刃40を構成する材料は、例えば、樹脂製であってもよいし、金属製であってもよい。なお、巻回体収納箱10からラップフィルム60が引き出されるとき、切断刃40の刃先は掩蓋板32から露出していればよい。巻回体収納箱10が保管されるときや運搬されるとき、切断刃40の刃先は他の部材によって覆われていてもよい。
【0034】
巻回体収納箱10に収納されたラップフィルム60を使用するとき、使用者は、例えば閉状態の蓋部30を開け、本体前板23と掩蓋板32との間からラップフィルム60を一方の手で引き出してその先端を把持し、再び蓋部30を閉じ、閉状態における巻回体収納箱10を他方の手で握る。そして、使用者は、掩蓋板32の中央部分を親指で押さえて、左右方向を軸方向として巻回体収納箱10を回転させる。切断刃40の刃先は、この回転によってラップフィルム60に刺さり、ラップフィルム60を切断する。
【0035】
次に、
図3を参照して、各本体脇板25,26が有する高さ、および、各本体脇板25,26が有する前後方向の幅を説明する。
図4を参照して、各フラップ片27,28が有する前後方向の幅を説明する。
図5を参照して、各段差部33S,34Sが有する高さを説明する。なお、巻回体収納箱10は、巻回体収納箱10の左右方向における中心を通る対象面に対して面対称である。以下では、右本体脇板25、右フラップ片27、および、段差部33Sの構造を詳細に説明し、左本体脇板26、左フラップ片28、および、段差部34Sの構造については、重複する説明を割愛する。
【0036】
図3が示すように、本体前板23が有する高さH1は、前板フラップ片23Fが有する高さと等しく、右本体脇板25が有する高さH2は、これら本体前板23が有する高さH1、および、前板フラップ片23Fの有する高さよりも低い。このとき、高さH1は、本体前板23の底辺から前板頂辺23Tまでの高さをいい、高さH2は、本体底板21の右端辺の折り曲げ軸(右本体脇板25の底辺)から脇板頂辺25Tまでの高さをいう。ここで、右本体脇板25の上部が切欠き形状を有する場合は、高さが最も高い辺を脇板頂辺25Tとして高さH2を定める。右フラップ片27の突出方向は、右本体脇板25の最上位置である脇板頂辺25Tから斜め下向きである。
脇板頂辺25Tは、右フラップ片27の底辺と、該底辺の両側が直線状(直線状に右フラップの底辺が含まれる)であるか、または、右フラップ片27の底辺よりもその両側が低い位置にある辺を含む。このように構成すると、右フラップ片27の両側には、右本体脇板25を構成する板部分が存在しないため、外側に突出する右フラップ片27を、製造時に折りやすく、成形しやすくなる。
【0037】
上述した開状態から閉状態に遷移するとき、蓋部30の右蓋脇板33は、右本体脇板25の頂辺である脇板頂辺25Tから下方に向けて右本体脇板25を覆う。この際、右フラップ片27は、
図3の破線で示すように、右フラップ片27の突出方向がさらに下向きとなるように撓み、この状態で右蓋脇板33の段差部33Sに入る。ここで、右フラップ片27の基端である脇板頂辺25Tの位置が低いほど、右フラップ片27の位置は右蓋脇板33の下端に近い。右フラップ片27の基端は、右本体脇板25の外側に向けて、右蓋脇板33を押圧するための部位として機能する。そして、右蓋脇板33と右本体脇板25との隙間は、脇板頂辺25Tの位置が低いほど、右フラップ片27の押圧によって拡張されやすくなる。結果として、開口部22Hを開ける操作、すなわち、右フラップ片27の突出方向を下向きから上向きに変える操作においては、高さH2が高さH1よりも低い分、右フラップ片27を反らせながら回転させることに要する負荷が軽減される。そして、開口部22Hを開けることの困難性を軽減させることが可能となる。
【0038】
本体前板23は基準板の一例であり、本体後板24を基準板としてもよい。この際、本体後板24を基準板とした場合の高さH1は、本体後板24の底辺から後板頂辺31Bまでの高さをいう。この基準板の高さH1に対する高さH2の比率である高さ比率は、0.60以上0.95以下であることが好ましい。より好ましくは0.70以上0.93以下、さらに好ましくは0.80以上0.91以下である。より好ましい範囲とすることにより、巻回体収納箱10の本体脇板25,26が構成する側面の強度を確保することと、蓋部30の開けやすさを安定させることとを兼ね備えた収納箱とすることが出来る。この高さ比率は、右フラップ片27の突出方向を下向きから上向きにするための負荷の度合いを示すパラメータである。右フラップ片27の突出方向を下向きから上向きにするための負荷は、高さH2が低いほど、すなわち、この高さ比率が小さいほど軽い。そして、高さ比率が0.95以下であれば、蓋部30を開ける際の負荷を軽減させる効果が得られやすい。他方、高さ比率が0.60以上であれば、高さH2が小さいことによる本体部20の強度低下を抑え、右フラップ片27と段差部33Sとの係合を十分に確保ことが可能ともなる。
【0039】
図4が示すように、右フラップ片27は、右本体脇板25の脇板頂辺25Tの一部を底辺とした台形形状を有する。なお、右フラップ片27の形状は、右蓋脇板33の内面に形成された段差部33Sに嵌まり込む形状であれば、台形形状以外である矩形形状などの他の形状とすることも可能である。右フラップ片27の底辺にて前後方向における幅W2は、右本体脇板25の前後方向における幅W1よりも小さい。また、右フラップ片27の突出量は、2mm以上6mm以下の範囲が好ましく、突出量が6mm以下であれば蓋部30を開けるときに右蓋脇板33と右フラップ片27との物理的な干渉が抑えられるため、右フラップ片27の回転が円滑に進む。突出量が2mm以上であれば、段差部33Sと右フラップ片27との係合を確保しやすい。
【0040】
上述した閉状態において、幅W1に対する幅W2の比率である幅比率は、右フラップ片27と段差部33Sとの係合の度合いを示すパラメータである。また、この幅比率は、右フラップ片27の突出方向を下向きから上向きに変える操作において、右フラップ片27を反らせながら回転させることに要する負荷の度合いを示すパラメータでもある。このとき、幅W1は脇板頂辺25Tの長さをいい、幅W2は脇板頂辺25T上に形成される右フラップ片27の底辺の長さをいう。なお、脇板頂辺25Tが前後方向に延在する直線形状ではなく、例えば、脇板頂辺25Tの一部が上側に凸となる切り欠き形状を有する場合、脇板頂辺25Tの長さと幅W1とは相互に異なるため、この場合、幅W1は、右本体脇板25の前後方向における幅である。この幅比率は、0.49以上0.77以下であることが好ましい。より好ましくは0.53以上0.72以下、更に好ましくは0.58以上0.67以下である。幅比率がより好ましい範囲であれば、蓋部30を開けるときに、右フラップ片27を安定して下向きから上向きに回転しやすく、蓋部30を閉めるときには、再び右フラップ片27を押し下げやすい。幅比率が0.49以上であれば、右フラップ片27と段差部33Sとの係合によって蓋上板31が浮き上がることを抑える効果が得られやすくなる。他方、幅比率が0.77以下であれば、蓋部30を開ける際の負荷を軽減させる効果が得られやすくもなる。脇板頂辺25Tにおける右フラップ片27の位置は蓋部30の開閉時における右フラップ片27の回転しやすさのため右本体脇板25の中央付近に位置するのが好ましい。
【0041】
図5が示すように、段差部33Sは、蓋上板31と右掩蓋フラップ33bとの間に位置し、右蓋脇板33の前後方向においてほぼ全体にわたり形成されている。上述した閉状態における右フラップ片27は、右フラップ片27の先端を右掩蓋フラップ33bの上辺に当接させるように、段差部33Sに位置する。
【0042】
右蓋脇板33の高さH3に対する段差部33Sの高さH4の比率である段差比率は、右フラップ片27の突出方向を下向きから上向きに変える操作において、右フラップ片27を反らせながら回転させることに要する負荷の度合いを示すパラメータである。そして、この段差比率が大きいほど、脇板頂辺25Tの位置を低くすることによって得られる上述した効果が高まる。このとき、高さH3は、右蓋脇板33の頂辺である右蓋脇板頂辺33Tから右蓋脇板33の下辺である右蓋脇板下辺33Uまでの長さをいい、高さH4は、右蓋脇板頂辺33Tから右掩蓋フラップ33bの上辺である右掩蓋フラップ上辺33bTまでの長さをいう。この段差比率は、0.20以上0.63以下であることが好ましい。より好ましくは0.23以上0.50以下、さらに好ましくは0.27以上0.40以下である。段差比率が0.20以上であれば、蓋部30を開けることの困難性を軽減させる効果が得られやすい。また、段差比率をより好ましい範囲とすることにより、蓋部30の側面の強度と蓋部30の開閉しやすさの双方を安定して兼ね備えた収納箱とすることが出来る。他方、段差比率が0.63以下であれば、段差部33Sの高さが大きいことによって右蓋脇板33の強度が低下することを抑えることが可能ともなる。
【0043】
以下に、実施例、比較例、および、試験例によって本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(収納箱)
前板を基準版として、前板の高さ(H1)を42mm、後板の高さを43mm、本体脇板の幅(W1)を43mm、蓋脇板の高さ(H3)を30mm、前板フラップ片の高さは前板の高さと同じ、後板フラップ片の高さは後板と同じとし、本体脇板の高さ(H2)、フラップ片の幅(W2)、段差部の高さ(H4)を表1の通り設定し、紙製の巻回体収容箱を作成した。収納箱の脇板頂辺には外側へ突き出るフラップ片を備え、蓋部の内面は、フラップ片と係合する段差部を備える。フラップ片の突出量は、3.5mmとした。
(官能評価)
作成した収容箱を用いて官能評価を行った。官能評価においては、各収納箱の蓋部を開ける操作と閉じる操作とを交互に5回繰り返し、蓋部を開ける際の負荷および蓋部の浮き上がりを評価した。蓋部30が非常に開けやすく、かつ、蓋上板31が浮き上がることが抑えられた水準を「◎」、蓋部30が開けやすく、かつ、蓋上板31が浮き上がることが抑えられた水準を「○」、蓋部30が開けやすく、かつ、蓋上板31が浮き上がる水準を「△」、各脇板頂辺と前板頂辺とが一致する構成と比べて蓋部30の開けやすさが同程度、あるいは、開けにくい水準を「×」として示す。
【表1】
表1の各実施例が示すように、脇板頂辺を前板頂辺よりも低い位置にし、各比率を好ましい範囲とすることで、比較例よりも蓋部30が開けやすい、および、蓋上板31が浮き上がることを抑えることができた。また、試験例1、3においても、少なくとも蓋部30が開けやすいことは認められた。なお、試験例2においては、比較例よりもフラップ片の幅(W2)が広いがため、脇板頂辺を前板頂辺よりも低くすることによる、比較例よりも開けやすいという効果が、フラップ片の幅(W2)の拡張によって低下していることが認められた。これは、実施例1から5のように、脇板頂辺を前板頂辺よりも低い位置にし、かつ、フラップ片の幅(W2)を好ましい範囲とすることによって、上述したように、蓋部30が開けやすいこと、および、蓋上板31が浮き上がることが抑えること、これらの両立が可能であることを示唆するものでもある。
【0044】
以上、上記実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)各脇板頂辺の位置が前板頂辺23Tよりも低い分、右蓋脇板33と右本体脇板25との隙間が右フラップ片27の押圧によって拡張される。そのため、蓋部30を開ける際の負荷を軽減させることが可能となる。
【0045】
(2)前板と後板とのいずれか一方を基準板とし、基準板の高さに対する本体脇板の高さ比率が0.60以上0.95以下であるため、上記(1)に準じた効果を得られ、かつ、右フラップ片27と段差部33Sとの係合を十分に確保ことが可能ともなる。
【0046】
(3)本体脇板の幅に対するフラップ片の幅比率が0.49以上0.77以下であるため、上記(1)に準じた効果を得られ、かつ、右フラップ片27と段差部33Sとの係合を十分に確保ことが可能ともなる。
【0047】
(4)前板フラップ片23Fと後板フラップ片24Fとが各本体脇板25,26の内側に連接されているため、これら前板フラップ片23Fと後板フラップ片24Fとによって、各本体脇板25,26が補強される。
【0048】
(5)蓋脇板の高さ方向の長さに対する段差部の高さ方向の長さの比率である段差比率が0.20以上0.63以下であるため、上記(1)に準じた効果を得られ、かつ、段差部33Sの高さが過剰に大きいことによる右蓋脇板33の強度低下を抑えることが可能ともなる。
【0049】
(6)各脇板頂辺の位置が前板頂辺23Tよりも低い分、各本体脇板25,26に要する原紙の大きさを小さくすることが可能ともなる。
【0050】
(7)各脇板頂辺の位置が前板頂辺23Tよりも低く、各フラップ片27,28の両側に本体脇板の部分が存在しないため、外側に突出する各フラップ片27,28を、製造時に折りやすく、成形しやすくなる。
【0051】
上記実施形態は、以下のように変更して実施することも可能である。
[本体脇板]
・各本体脇板25,26は、本体底板21とは連接せず、本体前板23と連接することも可能である。この際、各本体脇板25,26の内面に連接するフラップ片は、本体底板21、および、本体後板24の少なくとも一方に連接する。
・各本体脇板25,26は、本体底板21とは連接せず、本体後板24と連接することも可能である。この際、各本体脇板25,26の内面に連接するフラップ片は、本体底板21、および、本体前板23の少なくとも一方に連接する。
・本体脇板25は、本体脇板25の頂辺である脇板頂辺25Tに前板頂辺23Tよりも低い部分を備え、当該部分から外側下方へ突き出る右フラップ片27を備える構成であればよい。すなわち、本体脇板25は、脇板頂辺25Tの一部に、右フラップ片27の底辺よりも低い部分を備えることも可能である。本体脇板26が備える構成もまた、本体脇板25と同様である。
【0052】
[段差部]
・各段差部33S,34Sは、各段差部33S,34Sの内面に貼り着けられた紙片と、蓋上板31とによって挟まれた窪みとすることも可能である。また、各段差部33S,34Sは、各段差部33S,34Sの内面に貼り着けられた上下一対の紙片に挟まれた窪みとすることも可能である。要は、各段差部33S,34Sは、各蓋脇板33,34の内面に位置する窪みであって、各フラップ片27,28と係合可能な構成であればよい。
【0053】
[フラップ片]
・前板フラップ片23F、および、後板フラップ片24Fの少なくとも一方が割愛されることも可能である。
・前板フラップ片23Fの頂辺、または、後板フラップ片24Fの頂辺の少なくとも一方は、高さ方向において前板頂辺23Tよりも下方に位置することも可能である。このように構成すると、何らかの理由で収納対象を本体部取り出す場合に、収納対象を取り出すために指を収納箱の中に入れやすく、操作が容易になる。また、前板フラップ片23F、または、後板フラップ片24Fの頂辺が、本体部20の開口を閉じることの妨げとなることも抑えられる。
・ラップフィルム60が巻き付けられる紙管61の高さよりも脇板頂辺25Tの高さを低くした構成とすることも可能である。この際、
図6が示すように、前板フラップ片23F、および、後板フラップ片24Fは、右本体脇板25と対向する方向から見て、紙管61の上部を露出させる形状を有することも可能である。脇板頂辺25Tの高さが紙管61の高さよりも低く、かつ、前板フラップ片23F、および、後板フラップ片24Fが紙管61の上部を露出させる形状であれば、紙管61を取り出すために指などで紙管61の側面に触れることが可能となる。そのため、収納箱にラップフィルム60を収納すること、および、収納箱からラップフィルム60を取り出すことが容易ともなる。
なお、右本体脇板25と対向する方向から見て、紙管61の上部と右フラップ片27の底辺27Tとが重畳する構成においては、脇板頂辺25Tのなかで底辺27Tのみが紙管61の高さよりも低い構成とすることも可能である。このような底辺27Tの構成であっても、上述した効果は得られる。あるいは、脇板頂辺25Tのなかで底辺27Tが紙管61の高さよりも低く、かつ、底辺27Tの両側が底辺27Tよりもさらに低い構成とすることも可能である。このような脇板頂辺25Tの構成であれば、上記実施形態に記載したように、右フラップ片27を製造時に折りやすく、成形しやすくなる。なお、左フラップ片28においても、こうした変形例を適用することは可能である。
【0054】
[その他]
・巻回体を構成する長尺物は、アルミ箔や紙などに変更することも可能である。また、収納箱が収容する対象は、巻回体以外とすることも可能である。
・掩蓋板32の下端は、左右方向に延在する直線状とすることも可能であって、本体前板23の一部を覆う要請がない場合には、蓋部30から掩蓋板32を割愛することも可能である。
・切断刃40は、左右方向に延在する直線状とすることも可能であって、収納対象が巻回体以外である場合には、切断刃40を割愛することも可能である。
・本体前板23と本体後板24とは、互いに平行な板状に限らず、各々を含む平面が互いに交差する板状を有することも可能である。また、右本体脇板25と左本体脇板26とも同じく、互いに平行な板状に限らず、各々を含む平面が互いに交差する板状を有することも可能である。