(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の各実施形態について図面を用いて説明する。
【0013】
図1は、本実施形態に係るナビアプリ表示端末100の機能構成の一例を示した図である。ナビアプリ表示端末100は、端末内に格納した様々なアプリケーションプログラムを実行することにより、種々の機能をユーザに提供するスマートフォンやタブレット端末などの携帯型の情報処理装置である。特に、本実施形態に係るナビアプリ表示端末100は、地図情報や交通情報を表示して移動手段に応じた移動経路の案内を行う所定のナビゲーション機能をユーザに提供するアプリケーション(以下、「ナビアプリ」という)を実行可能なナビアプリ表示端末100である。
【0014】
図示するように、ナビアプリ表示端末100は、記憶部101と、演算部102と、通信部103と、センター通信部104とを有している。
【0015】
記憶部101は、様々な情報を格納する機能部である。具体的には、記憶部101は、ナビアプリ200と、地図情報210とを格納している。ナビアプリ200は、移動手段に応じた様々なナビゲーション機能をユーザに提供するためのアプリケーションプログラムである。
【0016】
図2は、地図情報210の一例を示した図である。地図情報210は、地図上の道路に関するリンク情報などが格納された領域情報を有している。領域情報には、地図上の領域を識別するメッシュID211ごとに、各メッシュが有する道路のリンクID212と、リンク情報213と、が対応付けられている。
【0017】
リンク情報213は、地図上の道路に関する様々な属性情報が対応付けられた情報である。具体的には、リンク情報213には、開始ノード座標および終了ノード座標214と、道路種別215と、リンク長216と、リンク幅217と、リンク方位218と、旅行時間219と、開始接続リンクおよび終了接続リンク220と、標高情報221とが含まれている。
【0018】
開始ノード座標および終了ノード座標214は各々、リンク毎に道路の両端を示す開始ノードおよび終了ノードの地点座標を示す情報である。道路種別215は、例えば、一般国道、有料道路、主要一般道道路、都市高速道路、細道路および階段などの道路種別を示す情報である。リンク長216は、道路の長さを示す情報である。リンク幅217は、道路の幅を示す情報である。リンク方位218は、道路の方位を示す情報である。旅行時間219は、例えば法定速度で走行した場合に道路を通過するのに要する時間を示す情報である。開始接続リンクおよび終了接続リンク220は各々、当該リンクの開始ノードおよび終了ノードに接続する他の道路のリンクIDを示す情報である。標高情報221は、当該リンクの開始ノード座標および終了ノード座標の各々の標高を示す情報である。
【0019】
なお、このような地図情報210は、センター通信部104がインターネットなどの所定のネットワークNを介して情報センターから取得し、記憶部101にキャッシュしたものである。なお、地図情報210は、予め記憶部101に格納されていても良く、情報センターから取得した地図の更新情報を用いてアップデートされたものであっても良い。
【0020】
図1に戻って説明する。演算部102は、入力受付部121と、出力処理部122と、現在地算出部123と、階段判定部124と、移動速度算出部125と、移動手段特定部126と、警告部127とを有している。
【0021】
入力受付部121は、ナビアプリ表示端末100の入力装置を介してユーザからの指示入力を受け付ける機能部である。例えば、入力受付部121は、入力装置を介して、車載器300との間でBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格によるペアリングの実行指示をユーザから受け付ける。
【0022】
出力処理部122は、画面情報および音声情報などの出力情報を生成する機能部である。具体的には、出力処理部122は、ディスプレイの表示画面を構成する画面情報(例えば、地図、案内経路、階段に関する警告表示情報など)を生成する。また、出力処理部122は、スピーカから出力される音声情報(例えば、経路案内の音声情報や階段に関する警告音声情報など)を生成する。また、出力処理部122は、車載器300との間でBluetooth等による通信接続が確立されている場合、生成した情報を車載器300に出力し、かかる通信接続が確立されていない場合には、生成した情報をナビアプリ表示端末100のディスプレイおよびスピーカに出力する。
【0023】
現在地算出部123は、ナビアプリ表示端末100を所持しているユーザの現在地を算出する機能部である。具体的には、現在地算出部123は、GPS(Global Positioning System)装置から取得した情報を用いて、定期的(例えば、毎秒)にユーザの現在地を算出する。
【0024】
階段判定部124は、下り階段が所定範囲内に存在するか否かを判定する機能部である。具体的には、階段判定部124は、現在地算出部123が特定した現在地から所定範囲内(例えば、進路方向500mの範囲内)に開始ノード座標および終了ノード座標214のうち少なくとも一方が含まれる道路のリンク情報213を地図情報210から特定する。また、階段判定部124は、特定したリンク情報213の中に道路種別215に階段が対応付けられているリンク情報213があるか否かを判定する。
【0025】
また、道路種別215に階段が対応付けられているリンク情報213があると判定した場合、階段判定部124は、かかるリンク情報213の開始ノード座標および終了ノード座標214のうち、現在地により近い方のノード座標を特定する。また、階段判定部124は、リンク情報213に含まれる標高情報221を用いて、現在地により近い方のノード座標の標高が他方のノード座標の標高よりも高いか否かを判定する。例えば、現在地により近い方が開始ノード座標の場合、階段判定部124は、標高情報221を用いて、開始ノード座標の標高が終了ノード座標の標高よりも高いか否かを判定する。そして、現在地により近い方のノード座標の標高が他方のノード座標の標高よりも高いと判定した場合、階段判定部124は、現在地から所定範囲内に下り階段があると判定する。
【0026】
移動速度算出部125は、ナビアプリ表示端末100を所持するユーザの移動速度を算出する機能部である。具体的には、移動速度算出部125は、GPS装置から取得した位置情報を用いて、単位時間(例えば、毎秒)あたりの移動距離に基づきユーザの移動速度を算出する。また、移動速度算出部125は、算出した移動速度を用いて、所定期間(例えば、直近の15分間)におけるユーザの平均移動速度および最高速度を算出する。
【0027】
移動手段特定部126は、ナビアプリ表示端末100を所持するユーザの移動手段を特定する機能部である。具体的には、移動手段特定部126は、ナビアプリ表示端末100を所有するユーザの平均移動速度あるいは最高速度に基づいて、移動手段が自動車およびオートバイ(自動二輪)、自転車および徒歩のうち、いずれかであることを特定する。
【0028】
より具体的には、移動手段の平均移動速度あるいは最高速度が所定以上(例えば、平均移動速度が40km/h以上あるいは最高速度が50km/h以上)の場合、移動手段特定部126は、移動手段が自動車またはオートバイであることを特定する。また、移動手段の平均移動速度が所定範囲内(例えば、10km/h〜25km/h)あるいは最高速度が所定値未満(例えば、40km/h未満)の場合、移動手段特定部126は、移動手段が自転車であることを特定する。なお、ユーザの平均移動速度が上記以外の場合、移動手段特定部126は、移動手段が徒歩であることを特定する。
【0029】
警告部127は、ユーザの移動手段に応じた所定のタイミングで警告情報の生成指示を行う機能部である。具体的には、ユーザの移動手段が自動車またはオートバイの場合、警告部127は、現在地から下り階段までの距離が所定以内(例えば、300m以内)であるか否かを判定する。また、ユーザの移動手段が自転車の場合、警告部127は、現在地から下り階段までの距離が所定以内(例えば、100m以内)であるか否かを判定する。また、かかる距離が所定以内と判定した場合、警告部127は、警告表示情報および警告音声情報の生成指示を出力処理部122に出力する。
【0030】
通信部103は、外部装置(例えば、車載器300)との間で情報通信を行う機能部である。例えば、通信部103は、Bluetoothなどの近距離無線通信規格を用いて通信可能に接続している外部装置との間で情報の送受信を行う。具体的には、通信部103は、階段に関する警告表示情報および警告音声情報を車載器300に送信する。
【0031】
センター通信部104は、地図情報210や交通情報などの所定情報を提供する情報センターとの間で情報通信を行う機能部である。例えば、センター通信部104は、現在地から所定範囲に含まれる地図情報を情報センターから取得する。また、センター通信部104は、地図の更新情報や交通情報を情報センターから取得する。
【0032】
図3は、ナビアプリ表示端末100のハードウェア構成の一例を示した図である。ナビアプリ表示端末100は、入力装置401と、出力装置402と、外部記憶装置403と、演算装置404と、主記憶装置405と、GPS装置406と、通信装置407と、これらを電気的に相互接続するバス408とを有している。
【0033】
入力装置401は、例えばタッチパネルなどのポインティングデバイスである。出力装置402は、例えばディスプレイや音声出力装置であるスピーカである。外部記憶装置403は、例えばデジタル情報を記憶可能なフラッシュメモリやSD(Secure Digital)メモリカードなどの不揮発性記憶装置である。
【0034】
演算装置404は、例えばCPUなどの処理装置である。主記憶装置405は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリ装置である。
【0035】
GPS装置406は、GPS衛星からの信号を受信し移動手段とGPS衛星間の距離と距離の変化率とを3個以上の衛星に対して測定することで移動手段の現在地、進行速度および進行方位を測定する装置である。通信装置407は、外部装置との間で情報通信を行うための通信モジュールなどである。
【0036】
以上、ナビアプリ表示端末100のハードウェア構成について説明した。
【0037】
なお、ナビアプリ表示端末100の演算部102は、演算装置404のCPUに処理を行わせるプログラムによって実現される。これらのプログラムは、主記憶装置405のROMあるいは外部記憶装置403に格納されており、実行にあたってRAM上にロードされ、CPUにより実行される。また、記憶部101は、RAM、ROMまたは外部記憶装置403によって実現されても良く、これらの組み合わせによって実現されても良い。また、通信部103およびセンター通信部104は、通信装置407によって実現される。
【0038】
[動作の説明]
図4は、階段警告処理の一例を示したフロー図である。階段警告処理は、ナビアプリ表示端末100において、ナビアプリの起動と共に開始される。
【0039】
かかる処理が開始されると、階段判定部124は、下り階段が所定範囲内(例えば、500m以内)にあるか否かを判定する(ステップS001)。具体的には、階段判定部124は、前述の通り現在地算出部123から取得した現在地を示す位置情報と、地図情報210とを用いて、下り階段が所定範囲内にあるか否かを判定する。そして、所定範囲内に下り階段がないと判定した場合(ステップS001でNo)、階段判定部124は、再度ステップS001の処理を行う。一方で、所定範囲内に下り階段があると判定した場合(ステップS001でYes)、階段判定部124は、処理をステップS002に移行する。
【0040】
ステップS002では、移動手段特定部126は、ナビアプリ表示端末100を所持するユーザの移動手段を特定する。具体的には、移動手段特定部126は、移動速度算出部125が算出した移動手段の平均移動速度あるいは最高移動速度に基づき移動手段(自動車、オートバイ、自転車および徒歩のいずれか1つ)を特定する。
【0041】
次に、移動手段特定部126は、ステップS002で特定したユーザの移動手段が自動車またはオートバイであるか否かを判定する(ステップS003)。そして、ユーザの移動手段が自動車またはオートバイと判定した場合、移動手段特定部126は、処理をステップS004に移行する。一方で、特定した移動手段が自動車またはオートバイではないと判定した場合、移動手段特定部126は、処理をステップS007に移行する。
【0042】
ステップS004では、警告部127は、下り階段までの距離が所定以内(例えば、300m以内)であるか否かを判定する。そして、かかる距離が所定以内ではないと判定した場合(ステップS004でNo)、警告部127は、処理をステップS001に戻す。一方で、かかる距離が所定以内と判定した場合(ステップS004でYes)、警告部127は、処理をステップS005に移行する。
【0043】
次に、警告部127は、警告情報の生成指示を出力する(ステップS005)。具体的には、警告部127は、警告表示情報(例えば、「この先に階段があります、ご注意ください」などの注意喚起文をポップアップ表示するための表示情報)の生成指示を出力処理部122に出力する。また、警告部127は、警告音声情報(例えば、「この先に階段があります、ご注意ください」などの注意喚起を促すための音声情報)の生成指示を出力処理部122に出力する。なお、警告部127は、警告表示情報および警告音声情報のうち、少なくともいずれか一方の生成指示を出力処理部122に送信しても良い。
【0044】
次に、出力処理部122は、警告部127からの指示に応じた所定の警告情報を生成する。また、出力処理部122は、ナビアプリ表示端末100および車載器300が通信可能に接続されている場合、通信部103を介して警告情報を車載器300に送信し、かかる通信接続が確立されていない場合、出力処理部122は、警告情報をナビアプリ表示端末100の出力装置402(ディスプレイおよびスピーカ)に出力する(ステップS006)。また、出力処理部122は、警告情報を送信または出力すると、処理をステップS001に戻す。
【0045】
なお、警告情報を取得した車載器300は、取得した警告表示情報をディスプレイにポップアップ表示する。具体的には、車載器300は、現在地を示すカーマークを表示した地図上に警告表示情報が示す注意喚起文をポップアップ表示する。また、車載器300は、取得した警告音声情報を車載スピーカ310に出力する。これにより、車載器300のディスプレイには、下り階段が近づいた際に所定の警告表示情報が表示され、車載スピーカ310から注意喚起を促す音声メッセージが出力される。
【0046】
図5は、警告表示情報が表示された車載器300の画面例500を示した図である。図示するように、車載器300のディスプレイには、現在地周辺の地
図501と、現在地を示すカーマーク502と、下り階段が近づいていることを知らせる所定の警告表示情報503とが表示される。
【0047】
また、警告情報をナビアプリ表示端末100が出力する場合、ナビアプリ表示端末100のディスプレイには、現在地周辺の地図と、現在地を示すカーマークと、下り階段が近づいていることを知らせる所定の警告表示情報とがポップアップ表示され、スピーカから注意喚起を促す音声メッセージが出力される。なお、警告表示情報が表示されたナビアプリ表示端末100の画面例は、
図5に示す車載器300の画面例と同様である。
【0048】
図4に戻って説明する。前述のステップS003において、ユーザの移動手段が自動車またはオートバイではないと判定した場合(ステップS003でNo)、移動手段特定部126は、ユーザの移動手段が自転車であるか否かを判定する(ステップS007)。具体的には、移動手段特定部126は、ステップS002で特定したユーザの移動手段が自転車であるか否かを判定する。そして、自転車ではないと判定した場合(ステップS007でNo)、移動手段特定部126は、処理をステップS001に戻す。一方で、移動手段が自転車と判定した場合(ステップS007でYes)、移動手段特定部126は、処理をステップS008に移行する。
【0049】
ステップS008では、警告部127は、下り階段までの距離が所定以内(例えば、100m以内)であるか否かを判定する。そして、かかる距離が所定以内ではないと判定した場合(ステップS008でNo)、警告部127は、処理をステップS001に戻す。一方で、かかる距離が所定以内と判定した場合(ステップS008でYes)、警告部127は、処理をステップS009に移行する。
【0050】
次に、警告部127は、警告情報の生成指示を出力する(ステップS009)。具体的には、警告部127は、前述のステップS005と同様に、所定の警告表示情報(例えば、「この先に階段があります、ご注意ください」などの注意喚起文をポップアップ表示するための表示情報)の生成指示を出力処理部122に出力する。また、警告部127は、所定の警告音声情報(例えば、「この先に階段があります、ご注意ください」などの注意喚起を促すための音声情報)の生成指示を出力処理部122に出力する。なお、警告部127は、警告表示情報および警告音声情報のうち、少なくともいずれか一方の生成指示を出力処理部122に送信しても良い。
【0051】
次に、出力処理部122は、警告部127からの指示に応じた所定の警告情報を生成し、ナビアプリ表示端末100のディスプレイおよびスピーカに出力する(ステップS010)。これにより、ナビアプリ表示端末100のディスプレイには、現在地周辺の地図と、現在地を示すカーマークと、下り階段が近づいていることを知らせる所定の警告表示情報とがポップアップ表示され、スピーカから注意喚起を促す音声メッセージが出力される。なお、警告表示情報が表示されたナビアプリ表示端末100の画面例は、
図5に示す車載器300の画面例と同様である。
【0052】
出力処理部122は、警告情報を出力すると、処理をステップS001に戻す。
【0053】
以上、階段警告処理について説明した。このような処理を行うナビアプリ表示端末100によれば、移動手段に応じたタイミングで階段の存在に関する警告を出力することができる。これにより、ユーザは、進路上に階段があることを事前に認識することができる。
【0054】
また、本実施形態に係るナビアプリ表示端末100によれば、移動手段が自動車(およびオートバイ)であるか、または自転車であるかを判別可能であって、移動手段に応じて警告タイミングを変えることができる。これにより、自動車やオートバイの場合に生じる不都合を回避することができる。
【0055】
図6は、階段を含むエリアの一例を示した図である。図示するように、階段601は、市街地の比較的細い道路602に接続されていることが多い。また、細い道路602は、一方通行であることも多く、図示するエリアは、ユーザの現在地603と、ユーザが行こうとする場所604との間に階段601がある場合を想定したものである。
【0056】
例えば、階段に関する警告が階段601付近すなわち一方通行の道路を越えた位置Aの辺りで出力された場合、自動車を運転するユーザは、行きたい方向の道路に引き返すことが難しくなってしまう。一方で、自転車の場合には、一方通行であるか否かに関係なく、行きたい方向の道路に簡単に引き返すことができる。そのため、ナビアプリ表示端末100は、移動手段が自動車(またはオートバイ)であるか、あるいは自転車かを判別可能とし、自動車等の場合には自転車よりも早いタイミングすなわち階段からより遠い位置で階段が近づいていることをユーザに知らせる警告を出力できるようにしている。
【0057】
なお、本発明は、前述の実施形態に限られるものではなく、様々な変形例が可能である。例えば、出力処理部122は、下り階段の位置を示す情報(例えば、下り階段を囲む丸印や、下り階段を他の道路と異なる色または模様で表示するための表示情報など)を前述の注意喚起文と共に警告表示情報として生成しても良い。
【0058】
図7(a)は、下り階段の位置を示す丸印701と注意喚起文702とが表示された画面例700を示した図である。
図7(b)は、下り階段の位置を示す模様711と注意喚起文712とが表示された画面例710を示した図である。
図7(a)の丸印701は、下り階段の位置を示している。
図7(b)の網掛け模様711は下り階段の位置を示している。また、
図7(a)および(b)の地図上には、下り階段が近づいていることをユーザに知らせる注意喚起文712がポップアップ表示されている。これにより、ユーザは、下り階段が近づいていることを知ると共に、下り階段の位置を認識することができる。
【0059】
また、前述の実施形態では、移動手段が自動車、オートバイおよび自転車と判定された場合に所定の警告表示情報および警告音声情報を出力したが、移動手段が徒歩の場合にも警告表示情報等を出力するようにしても良い。
【0060】
具体的には、移動手段が徒歩と判定された場合、警告部127は、下り階段までの距離が所定以内(例えば、10m以内)となった時に警告情報の生成指示を出力処理部122に出力する。また、出力処理部122は、生成した警告表示情報および警告音声情報をナビアプリ表示端末100のディスプレイおよびスピーカに出力する。これにより、歩行者は、階段が近づいていることを事前に認識することができる。
【0061】
また、ナビアプリ表示端末100は、上り階段が近づいていることを知らせる警告情報を出力するようにしても良い。なお、上り階段であるか否かは、前述と同様にリンク情報213に含まれる標高情報221を用いて判定すれば良い。上り階段は、自動車、オートバイおよび自転車では通行できないため、警告情報を出力することで、ユーザは事前に迂回路などを探すことができる。
【0062】
また、出力処理部122は、地図情報210を用いて階段までの距離を算出し、注意喚起文と階段までの距離とを含む警告表示情報を生成しても良い。これにより、ユーザは、階段までの距離を把握することができる。
【0063】
なお、本発明は、上記の実施形態や変形例などに限られるものではなく、これら以外にも様々な実施形態および変形例が含まれる。例えば、上記の実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態や変形例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0064】
100・・・ナビアプリ表示端末、101・・・記憶部、102・・・演算部、
103・・・通信部、104・・・センター通信部、200・・・ナビアプリ、
210・・・地図情報、121・・・入力受付部、122・・・出力処理部、
123・・・現在地算出部、124・・・階段判別部、125・・・移動速度算出部、
126・・・移動手段特定部、127・・・警告部、300・・・車載器、
310・・・車載スピーカ、401・・・入力装置、402・・・出力装置、
403・・・外部記憶装置、404・・・演算装置、405・・・主記憶装置、
406・・・GPS装置、407・・・通信装置、408・・・バス