特許第6960379号(P6960379)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6960379放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器と保管方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6960379
(24)【登録日】2021年10月13日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器と保管方法
(51)【国際特許分類】
   G21F 9/36 20060101AFI20211025BHJP
   G21F 5/08 20060101ALI20211025BHJP
【FI】
   G21F9/36 501J
   G21F9/36 541B
   G21F9/36 501H
   G21F5/08
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-140120(P2018-140120)
(22)【出願日】2018年7月26日
(65)【公開番号】特開2020-16561(P2020-16561A)
(43)【公開日】2020年1月30日
【審査請求日】2020年8月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】507250427
【氏名又は名称】日立GEニュークリア・エナジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】宮本 和
(72)【発明者】
【氏名】上野 学
(72)【発明者】
【氏名】松下 雄一
(72)【発明者】
【氏名】福士 直己
(72)【発明者】
【氏名】菊地 義春
【審査官】 後藤 大思
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−071683(JP,A)
【文献】 特開2010−145247(JP,A)
【文献】 特開2016−161571(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G21F 9/00−9/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に開口部を有し、複数の放射性物質または放射性物質を収納した複数の容器を上下方向に積んで収納可能な筒状部と、
上下方向に積まれた前記放射性物質または前記容器の間に設置される緩衝部材と、
前記開口部に設置される蓋と、
最上部の前記放射性物質または前記容器と前記蓋との間に設置される弾性部材と、
を備え、
前記緩衝部材は、
平板部材と、
前記平板部材に設置され、前記平板部材から水平方向に突出する緩衝部と、
前記平板部材の下面に立設する円環状の下部環状部材と、
前記下部環状部材の内周面に設置され、前記放射性物質または前記容器と接触可能な内側板バネと、
を備える、
ことを特徴とする放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器。
【請求項2】
前記緩衝部材は、
前記平板部材の上面に立設する円環状の上部環状部材と、
前記上部環状部材の内周面に設置され、前記放射性物質または前記容器と接触可能な内側板バネと、
前記緩衝部として、前記平板部材の外周部に設置され、前記筒状部の内周面と接触可能な板バネと、
を備える、
請求項に記載の放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器。
【請求項3】
前記緩衝部材は、前記緩衝部として、前記平板部材に設置された可動板バネを備え、
前記可動板バネは、
前記平板部材の上方に位置する平面部と、
前記平板部材の側方に位置する板バネ部と、
を備え、
前記平面部に前記放射性物質または前記容器が載置されると、前記板バネ部が上方に回動して前記筒状部の内周面と接触可能であるように構成されている、
請求項に記載の放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器。
【請求項4】
放射性物質または放射性物質を収納した容器を保管容器に収納する第1工程と、
緩衝部材を、前記保管容器に収納した前記放射性物質または前記容器に載置する第2工程と、
前記保管容器に収納した前記放射性物質または前記容器に積み重ねるべき放射性物質または放射性物質を収納した容器を、前記保管容器内の前記緩衝部材に載置して、前記保管容器に収納する第3工程と、
前記保管容器の最上部に位置すべき放射性物質または放射性物質を収納した容器を前記保管容器に収納した後、弾性部材を、最上部に位置する前記放射性物質または前記容器に載置する第4工程と、
を有し
前記緩衝部材が、平板部材と、前記平板部材に設置され、前記平板部材から水平方向に突出し、前記保管容器の内周面と接触可能な緩衝部とを備え、
前記緩衝部が、前記平板部材の外周部に設置された板バネであり、
前記第2工程では、前記板バネが、前記保管容器の内周面と接触する、
ことを特徴とする放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管方法。
【請求項5】
放射性物質または放射性物質を収納した容器を保管容器に収納する第1工程と、
緩衝部材を、前記保管容器に収納した前記放射性物質または前記容器に載置する第2工程と、
前記保管容器に収納した前記放射性物質または前記容器に積み重ねるべき放射性物質または放射性物質を収納した容器を、前記保管容器内の前記緩衝部材に載置して、前記保管容器に収納する第3工程と、
前記保管容器の最上部に位置すべき放射性物質または放射性物質を収納した容器を前記保管容器に収納した後、弾性部材を、最上部に位置する前記放射性物質または前記容器に載置する第4工程と、
を有し
前記緩衝部材が、平板部材と、前記平板部材に設置され、前記平板部材から水平方向に突出し、前記保管容器の内周面と接触可能な緩衝部とを備え、
前記緩衝部が、前記平板部材の上方に位置する平面部と、前記平板部材の側方に位置する板バネ部とを備える可動板バネであり、
前記第2工程では、前記板バネ部が、前記保管容器の内周面と接触せず、
前記第3工程では、前記保管容器に収納した前記放射性物質または前記容器に積み重ねるべき放射性物質または放射性物質を収納した容器を、前記可動板バネの前記平面部に載置すると、前記可動板バネは、前記板バネ部が上方に回動して前記保管容器の内周面と接触する、
ことを特徴とする放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器と保管方法に関する。
【背景技術】
【0002】
原子力発電所などの原子力施設で発生した放射性廃棄物などの放射性物質または放射性物質を収納した容器は、保管容器に収納されて保管される。
【0003】
特許文献1には、放射性物質を収納した容器(ガラス固化体)を保管する設備であり、耐震サポートを備えて耐震性が考慮されたガラス固化体貯蔵設備の例が記載されている。特許文献1に記載のガラス固化体貯蔵設備は、貯蔵ピットの上部の天井スラブに上端が固定されて吊り下げ支持されたガラス固化体収納用の内管の外周が外管で覆われ、内管と外管の間に冷却空気を流すよう構成されたガラス固化体貯蔵設備であって、外管垂直方向支持板と上部及び下部耐震サポートが、長さ調整可能な耐震ラグにより狭隘部となる井桁状の支持架構に取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−80056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたガラス固化体貯蔵設備など、従来の放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管設備では、放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器の外部に耐震装置を備えている。保管容器の内部には、保管容器に収納された放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器との間に隙間があり、地震などの振動により放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器とが水平方向と鉛直方向(上下方向)に衝突することが考えられる。従来の技術では、保管容器の内部で、放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器とが衝突することについて十分に考慮されていない。この衝突により放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器に加わる衝撃を小さくするためには、例えば、放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器の隙間を小さくする方法がある。しかし、この隙間を小さくするには高精度な寸法を持つ保管容器が必要であり、このような保管容器の製造は、難しく高コストである。さらに、この隙間が小さい保管容器に放射性物質または放射性物質を収納した容器を収納するのは難しい。このため、放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器の隙間を小さくして、保管容器の内部での放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器との衝突を抑制して、放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器に衝撃が加わるのを防ぐのは、実用的ではない。
【0006】
このように、従来の技術では、放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器の内部での、放射性物質または放射性物質を収納した容器の振動(特に水平方向の振動)について十分に考慮されておらず、保管容器の内部で、放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器とが衝突することを抑制するのが難しいことに課題がある。
【0007】
本発明の目的は、放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器の内部で、放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器とが衝突することを抑制できる、放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器と保管方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器は、上部に開口部を有し、複数の放射性物質または放射性物質を収納した複数の容器を上下方向に積んで収納可能な筒状部と、上下方向に積まれた前記放射性物質または前記容器の間に設置される緩衝部材と、前記開口部に設置される蓋と、最上部の前記放射性物質または前記容器と前記蓋との間に設置される弾性部材とを備える。前記緩衝部材は、平板部材と、前記平板部材に設置され、前記平板部材から水平方向に突出する緩衝部とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器の内部で、放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器とが衝突することを抑制できる、放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器と保管方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】放射性物質または放射性物質を収納した容器を保管する保管施設の一例の概要を示す図。
図2】本発明の実施例1による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器の縦断面図。
図3】本発明の実施例1による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器の緩衝部材の縦断面図。
図4】本発明の実施例1による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器の緩衝部材の上面図。
図5】本発明の実施例2による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器の縦断面図。
図6】本発明の実施例2による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器の緩衝部材の縦断面図。
図7】本発明の実施例2による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器において、放射性物質または放射性物質を収納した容器が緩衝部材の上面部に載置された状態の緩衝部材の縦断面図。
図8】本発明の実施例2による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器の緩衝部材の上面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
原子力発電所で発生した使用済燃料などの放射性物質またはこの放射性物質を収納した容器は、保管容器に収納されて保管される。本発明による保管容器は、放射性物質を直接収納して保管することも、放射性物質を収納した容器を保管することもできる。すなわち、本発明による保管容器は、放射性物質と放射性物質を収納した容器との一方または両方を保管することができる。
【0012】
本発明による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器は、上下方向に積み重ねられて収納された放射性物質または放射性物質を収納した容器の間に緩衝部材が設置され、最上部の放射性物質または放射性物質を収納した容器と蓋との間に弾性部材が設置される。緩衝部材は、水平方向に突出して保管容器の内周面と接触可能な緩衝部を備え、放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器(保管容器の内周面)との衝突を抑制する。本発明による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管方法では、保管容器内で放射性物質または放射性物質を収納した容器と緩衝部材とを上下方向に交互に配置し、弾性部材を最上部に位置する放射性物質または放射性物質を収納した容器の上に載置する。
【0013】
本発明による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器では、緩衝部材と弾性部材により、保管容器の内部で、放射性物質または放射性物質を収納した容器と保管容器とが衝突することを抑制する。
【0014】
以下、本発明の実施例による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器と保管方法について、図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0015】
本発明の実施例1による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器と保管方法を、図1図4を用いて説明する。
【0016】
図1は、放射性物質または放射性物質を収納した容器を保管する保管施設の一例の概要を示す図である。保管施設3は、放射線を遮蔽するコンクリートなどの遮蔽部材で構成された建屋からなり、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を収納した保管容器2を保管する。保管施設3は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の取扱いに必要な遮蔽厚さと耐震機能を備える。保管施設3は、保管容器2に放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を収納し、保管容器2の蓋11を閉める作業を実施する仕立てエリア7と、複数の保管容器2を保管する保管エリア4を備える。保管容器2は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管し、保管施設3内の自然対流による空気の流れで冷却される。
【0017】
原子力発電所で発生した使用済燃料などの放射性物質1または放射性物質を収納した容器1は、移送容器6に収納される。放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を収納した移送容器6は、移送車やクレーン5などにより、保管施設3の仕立てエリア7に搬入される。仕立てエリア7では、クレーン5などの搬送設備が、移送容器6から放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を取り出し、保管容器2に放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を収納し、保管容器2に蓋11を装着する。保管容器2は、受入れ検査を受けた後に保管エリア4に搬入され、保管エリア4の床に固定されている架台8に設置される。
【0018】
保管容器2の内部では、より多くの放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管するために、複数の放射性物質1または放射性物質を収納した複数の容器1が上下方向に積まれて収納される。保管容器2の内部で複数の放射性物質1または放射性物質を収納した複数の容器1が上下方向に積まれて収納されていると、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1が上下方向に積まれて収納されていない場合と比較して、地震や保管容器2の転倒等によって保管容器2に加わる衝撃が大きい。保管容器2に衝撃が加わると、保管容器2の内部で、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と保管容器2とが衝突し、上下方向に積まれた放射性物質1または放射性物質を収納した容器1同士も衝突する。この衝突による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と保管容器2の破損を防ぐために、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と保管容器2が衝突することを抑制できる保管方法が必要である。
【0019】
図2は、本発明の実施例1による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の保管容器2の縦断面図である。保管容器2は、筒状部22と、蓋11と、緩衝部材9と、弾性部材10を備える。筒状部22は、上部に開口部を有し、下部に底面を有し、複数の放射性物質1または放射性物質を収納した複数の容器1を上下方向に積み重ねて収納可能である。蓋11は、筒状部22の開口部に設置される。保管容器2は、1つまたは複数の緩衝部材9を備えることができる。
【0020】
緩衝部材9は、上下方向に積まれた放射性物質1または放射性物質を収納した容器1同士の間に位置するように筒状部22の内部に設置され、水平方向の振動が加わったときに、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と保管容器2との衝突を抑制する。弾性部材10は、最上部の放射性物質1または放射性物質を収納した容器1に載置されて、最上部の放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と蓋11との間に設置され、上下方向の振動が加わったときに、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と蓋11との衝突を抑制する。緩衝部材9と弾性部材10は、上下方向に積まれた放射性物質1または放射性物質を収納した容器1同士の衝突も抑制する。なお、弾性部材10は、最上部の放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と蓋11に固定されても固定されなくてもよい。
【0021】
緩衝部材9は、後述するように、平板部材12、上部環状部材13、下部環状部材14、及び外側板バネ15を備える。筒状部22は、円筒形でも角筒形でもよい。以下では、筒状部22が円筒形であるとする。
【0022】
図3は、緩衝部材9の縦断面図である。図4は、緩衝部材9の上面図である。緩衝部材9は、平板部材12、上部環状部材13、下部環状部材14、外側板バネ15、内側板バネ16、及び吊り部17を備える。
【0023】
平板部材12は、円形の平板である。筒状部22が角筒形であれば、平板部材12は、多角形の平板である。緩衝部材9は、平板部材12が筒状部22の底面に沿う向きで、筒状部22の内部に設置される。
【0024】
上部環状部材13は、平板部材12の上面に立設する円環状の部材である。下部環状部材14は、平板部材12の下面に立設する円環状の部材である。上部環状部材13と下部環状部材14は、保管容器2に収納された放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の周囲を囲むことができる内径を持つ。すなわち、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1は、上部環状部材13と下部環状部材14の少なくとも一方に嵌って保管容器2に収納される(図2と後述する図5を参照)。
【0025】
外側板バネ15は、平板部材12の外周部に、周方向に90°ごとに4個設置されている緩衝部である。外側板バネ15は、平板部材12から水平方向に突出し、保管容器2の内周面(筒状部22の内周面)と接触可能な板バネである。内側板バネ16は、上部環状部材13の内周面に、周方向に90°ごとに4個設置されているとともに、下部環状部材14の内周面に、周方向に90°ごとに4個設置されている。内側板バネ16は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と接触可能な板バネである。
【0026】
吊り部17は、上部環状部材13の上端部に、周方向に90°ごとに4個設置されている。吊り部17は、緩衝部材9の全体を移動させるために、搬送設備(例えば、クレーン5のフック等)に吊り下げられる部材である。
【0027】
外側板バネ15、内側板バネ16、及び吊り部17の数は、4個でなくてもよく、耐衝撃強度と構造強度を満足する数であれば、任意に定めることができる。これらの数は、互いに異なってもよい。外側板バネ15と吊り部17の数は、保管容器2の筒状部22に緩衝部材9を収納するときの作業性を考慮して、それぞれ2個以上とするのが好ましい。内側板バネ16の数は、緩衝部材9に放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を取り付ける(上部環状部材13と下部環状部材14に放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を嵌める)ときの作業性を考慮して、2個以上とするのが好ましい。
【0028】
なお、外側板バネ15と内側板バネ16の周方向の位置は、図3図4に示した例では互いに同じであるが、互いに異なってもよい。これらの周方向の位置は、任意に定めることができる。吊り部17の周方向の位置も、任意に定めることができる。
【0029】
外側板バネ15と内側板バネ16を緩衝部材9に用いるのは、筒状部22に緩衝部材9を収納するときの作業性と、筒状部22に放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を収納するときの作業性を考慮したためである。緩衝部材9は、外側板バネ15と内側板バネ16に用いる板バネの代わりに、コイルバネや弾性体などの緩衝機能を有する部材を備えることができる。
【0030】
緩衝部材9は、耐熱性と耐腐食性を有する材料(例えば、ステンレス鋼)で構成することができる。弾性部材10は、金属や樹脂の弾性体で構成することができ、例えばバネで構成することができる。
【0031】
保管容器2は、保管容器2の内部に上下方向に積まれて収納された放射性物質1または放射性物質を収納した容器1同士の間に緩衝部材9を備え、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と保管容器2との水平方向の隙間には、緩衝部材9の外側板バネ15が存在する。外側板バネ15は、保管容器2に衝撃が加わったときに、保管容器2の内部で放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と保管容器2とが水平方向に衝突するのを抑制する。
【0032】
緩衝部材9は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1同士の間に設置されて放射性物質1または放射性物質を収納した容器1同士を連結し、弾性部材10は、最上部の放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と蓋11との間に設置される。この構成により、保管容器2に衝撃が加わったときに、保管容器2の内部で放射性物質1または放射性物質を収納した容器1同士が上下方向に衝突するのと、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と蓋11とが上下方向に衝突するのを抑制する。
【0033】
このように、本実施例による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の保管容器2は、保管容器2に水平方向と上下方向の振動が加わっても、保管容器2の内部での放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と保管容器2との衝突、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1同士の衝突、及び放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と蓋11との衝突を抑制する。
【0034】
また、本実施例による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の保管容器2は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と保管容器2との水平方向の隙間に外側板バネ15が存在するので、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と保管容器2との隙間が小さくなくてもよく、高精度な寸法で製造する必要がないので、低コストで容易に製造できる。さらに、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と保管容器2との隙間が小さい必要がないので、保管容器2に放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を収納するのが容易である。
【0035】
内側板バネ16は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と緩衝部材9との水平方向の隙間に位置し、保管容器2に衝撃が加わったときに、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と緩衝部材9とが水平方向に衝突するのを抑制する。
【0036】
以下では、本実施例による保管容器2に放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管する方法の例を説明する。保管容器2に放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管する方法は、仕立てエリア7(図1)で実行される。放射性物質1または放射性物質を収納した容器1、緩衝部材9、及び弾性部材10は、筒状部22の開口部から保管容器2の内部に収納される。
【0037】
第1の工程では、搬送設備(例えば、クレーン5)は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1(例えば、保管容器2の最下部に位置すべき放射性物質1または放射性物質を収納した容器1)を保管容器2の筒状部22に収納する。
【0038】
第2の工程では、搬送設備は、緩衝部材9を保管容器2の筒状部22に収納する。搬送設備は、緩衝部材9を吊り部17で吊り下げて筒状部22の内部に移動させ、保管容器2に収納した放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の上部に載置する。このとき、緩衝部材9は、外側板バネ15が保管容器2の内周面(筒状部22の内周面)と接触する。緩衝部材9は、下部環状部材14が放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の上部の周囲を囲むように(放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の上部が下部環状部材14に嵌るように)、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1に載置される。緩衝部材9は、内側板バネ16が放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の上部の周囲と接触する。
【0039】
第3の工程では、搬送設備は、既に保管容器2に収納した放射性物質1または放射性物質を収納した容器1に積み重ねるべき放射性物質1または放射性物質を収納した容器1(例えば、保管容器2の下から2番目に位置すべき放射性物質1または放射性物質を収納した容器1)を、保管容器2の筒状部22に収納する。このとき、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1は、保管容器2内の緩衝部材9の平板部材12の上に載置され、緩衝部材9の上部環状部材13が放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の下部の周囲を囲むように(放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の下部が上部環状部材13に嵌るように)、保管容器2に収納される。緩衝部材9は、内側板バネ16が放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の下部の周囲と接触する。
【0040】
この一連の工程(放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管容器2に収納する工程と、緩衝部材9を保管容器2に収納する工程)を、保管容器2の最上部に位置すべき放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管容器2に収納するまで繰り返して行い、保管容器2の筒状部22内で、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と緩衝部材9とを上下方向に交互に配置する。
【0041】
第4の工程では、保管容器2の最上部に位置すべき放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管容器2に収納した後、弾性部材10を最上部に位置する放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の上に載置する。弾性部材10は、例えばクレーン5などの搬送設備を用いるなど、任意の方法で設置することができる。
【0042】
第5の工程では、蓋11を筒状部22の開口部に取り付ける。蓋11は、例えばクレーン5などの搬送設備を用いるなど、任意の方法で設置することができる。
【0043】
なお、緩衝部材9は、上記の保管方法のように放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と異なる工程にて保管容器2に収納してもよいが、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と同じ工程にて(放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と同時に)保管容器2に収納することもできる。緩衝部材9を放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と同じ工程にて保管容器2に収納する場合は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管容器2に収納する前に、予め、仕立てエリア7で緩衝部材9を放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の上部に載置する。放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管容器2に収納する工程では、緩衝部材9が載置された放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管容器2に収納する。
【実施例2】
【0044】
本発明の実施例2による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器と保管方法を、図5図8を用いて説明する。図5図8において、図1図4と同一の符号は、実施例1による放射性物質または放射性物質を収納した容器の保管容器と同一のまたは対応する構成要素を示し、これらの構成要素については説明を省略する。
【0045】
本実施例による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の保管容器2は、実施例1による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の保管容器2と、緩衝部材の構成が異なる。以下では、本実施例による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の保管容器2について、実施例1による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の保管容器2と異なる点を主に説明する。
【0046】
図5は、本発明の実施例2による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の保管容器2の縦断面図である。保管容器2は、筒状部22と、蓋11と、緩衝部材18と、弾性部材10を備える。緩衝部材18は、上下方向に積まれた放射性物質1または放射性物質を収納した容器1同士の間に位置するように、筒状部22の内部に設置される。緩衝部材18は、後述するように、平板部材12、下部環状部材14、及び可動板バネ19を備える。
【0047】
図6は、緩衝部材18の縦断面図である。図8は、緩衝部材18の上面図である。緩衝部材18は、平板部材12、下部環状部材14、内側板バネ16、可動板バネ19、及び吊り部17を備える。緩衝部材18は、実施例1での緩衝部材9が備える上部環状部材13と外側板バネ15を備えず、可動板バネ19を備える。
【0048】
実施例1では、緩衝部材9の外側板バネ15が保管容器2の内周面(筒状部22の内周面)と接触するが、本実施例では、可動板バネ19が保管容器2の内周面と接触する。また、実施例1では、吊り部17が上部環状部材13に設置されているが、本実施例では、吊り部17は、平板部材12の外周部に設置されている。さらに、本実施例では、平板部材12は、上面の外周部に凹部12aを備える。
【0049】
可動板バネ19は、平板部材12の上面に、周方向に90°ごとに4個設置されている。可動板バネ19は、固定部材20により平板部材12の凹部12aに固定されている。固定部材20は、例えば、ピンで構成することができる。
【0050】
可動板バネ19は、平面部19aと、板バネ部19bと、支点部19cを備える緩衝部である。平面部19aは、剛性を有し、バネとして作用しない板状部分である。板バネ部19bは、板バネで構成されている。支点部19cは、平面部19aと板バネ部19bを接続する部分であり、固定部材20を介して可動板バネ19を平板部材12に固定している部分である。
【0051】
可動板バネ19は、支点部19cで湾曲したような形状をしており、平面部19aが平板部材12の上方に位置し、板バネ部19bが平板部材12から水平方向に突出して平板部材12の側方に位置する。平面部19aは、緩衝部材18の上面部であり、保管容器2に収納された放射性物質1または放射性物質を収納した容器1は、平面部19aに載置される。板バネ部19bは、下部環状部材14の側方まで延在するような長さを有してもよい。可動板バネ19は、支点部19cを支点(中心)として(すなわち、固定部材20を回転軸として)、回動することができる。
【0052】
可動板バネ19は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1が平面部19aに載置されていないときは、上方からの荷重がかからないために板バネ部19bが下方を向いており(下方に延在しており)、保管容器2の内周面(筒状部22の内周面)と接触しない。
【0053】
図7は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1が緩衝部材18の上面部に載置された状態の緩衝部材18の縦断面図である。可動板バネ19は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1が平面部19aに載置されるときに、平面部19aが支点部19cを支点として下方に回動し、板バネ部19bが支点部19cを支点として上方に回動する。板バネ部19bは、上方に回動すると、平板部材12から筒状部22に向かって水平方向に延在して、筒状部22の内周面(保管容器2の内周面)と接触する。このようにして、緩衝部材18の可動板バネ19は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1が保管容器2に収納されたときに保管容器2の内周面と接触し、保管容器2に衝撃が加わったときに、保管容器2の内部で放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と保管容器2とが水平方向に衝突するのを抑制する。
【0054】
可動板バネ19は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1が平面部19aから取り除かれ、上方からの荷重がかからなくなると、平面部19aが支点部19cを支点として上方に回動し、板バネ部19bが支点部19cを支点として下方に回動して下方を向くので、保管容器2の内周面と接触しない。
【0055】
平板部材12の凹部12aは、可動板バネ19を固定部材20で平板部材12に固定できるような大きさとする。凹部12aは、平板部材12の周方向の全体に設けてもよく、周方向の一部に設けてもよい。凹部12aは、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1が緩衝部材18の上面部(可動板バネ19の平面部19a)に載置されたときに、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1から受ける荷重により可動板バネ19と固定部材20が破損するのを防ぐ。
【0056】
実施例1による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の保管容器2では、保管容器2に収納した放射性物質1または放射性物質を収納した容器1に緩衝部材9を載置するときには、緩衝部材9の外側板バネ15と保管容器2の内周面との接触により、これらの間に摩擦力が生じる。このため、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1に緩衝部材9をクレーン5などの搬送設備で載置するときには、この搬送設備で緩衝部材9を保管容器2(筒状部22)の内部に押し込む必要があるとともに、外側板バネ15と保管容器2には、この摩擦力を考慮した構造強度が必要である。
【0057】
本実施例による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の保管容器2では、保管容器2に収納した放射性物質1または放射性物質を収納した容器1に緩衝部材18を載置するときには、可動板バネ19に上方からの荷重がかかっていないので、緩衝部材18は、保管容器2の内周面と接触しない。このため、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1に緩衝部材18を搬送設備で載置するときには、搬送設備で緩衝部材18を保管容器2(筒状部22)の内部に押し込む必要がなく、緩衝部材18の載置における作業性の向上や搬送設備の簡略化が可能である。さらに、緩衝部材18と保管容器2との間に摩擦力が生じないため、これらの構造強度には、この摩擦力を考慮する必要がないという利点もある。
【0058】
以下では、本実施例による保管容器2に放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管する方法の例を説明する。本実施例による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の保管方法は、実施例1による放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の保管方法と、第1、第4、及び第5の工程が同じであるが、第2、及び第3の工程が異なる。以下では、第2、及び第3の工程のみを説明する。
【0059】
第2の工程では、搬送設備は、緩衝部材18を保管容器2の筒状部22に収納する。搬送設備は、緩衝部材18を吊り部17で吊り下げて筒状部22の内部に移動させ、保管容器2に収納した放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の上部に載置する。このとき、緩衝部材18は、下部環状部材14が放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の上部の周囲を囲むように(放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の上部が下部環状部材14に嵌るように)、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1に載置される。緩衝部材18は、内側板バネ16が放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の上部の周囲と接触する。この工程では、可動板バネ19の板バネ部19bは、下方を向いており、保管容器2の内周面(筒状部22の内周面)と接触しない。すなわち、緩衝部材18は、保管容器2の内周面と接触していない。
【0060】
第3の工程では、搬送設備は、既に保管容器2に収納した放射性物質1または放射性物質を収納した容器1に積み重ねるべき放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を、保管容器2の筒状部22に収納する。このとき、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1は、保管容器2内の緩衝部材18の可動板バネ19の平面部19aに載置される。放射性物質1または放射性物質を収納した容器1が平面部19aに載置されるとき、可動板バネ19は、平面部19aが下方に回動し、板バネ部19bが上方に回動する。板バネ部19bは、上方に回動すると、保管容器2の内周面(筒状部22の内周面)と接触する。このようにして、緩衝部材18は、保管容器2の筒状部22の内周面と接触可能である。
【0061】
実施例1と同様に、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管容器2に収納する工程と、緩衝部材18を保管容器2に収納する工程を、保管容器2の最上部に位置すべき放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管容器2に収納するまで繰り返して行い、保管容器2の筒状部22内で、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と緩衝部材18とを上下方向に交互に配置する。
【0062】
本実施例でも、実施例1と同様に、緩衝部材18は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と同じ工程にて(放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と同時に)保管容器2に収納することもできる。緩衝部材18を放射性物質1または放射性物質を収納した容器1と同じ工程にて保管容器2に収納する場合は、放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管容器2に収納する前に、予め、仕立てエリア7で緩衝部材18を放射性物質1または放射性物質を収納した容器1の上部に載置する。放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管容器2に収納する工程では、緩衝部材18が載置された放射性物質1または放射性物質を収納した容器1を保管容器2に収納する。
【0063】
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、削除したり、他の構成を追加・置換したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0064】
1…放射性物質または放射性物質を収納した容器、2…保管容器、3…保管施設、4…保管エリア、5…クレーン、6…移送容器、7…仕立てエリア、8…架台、9…緩衝部材、10…弾性部材、11…蓋、12…平板部材、12a…凹部、13…上部環状部材、14…下部環状部材、15…外側板バネ、16…内側板バネ、17…吊り部、18…緩衝部材、19…可動板バネ、19a…平面部、19b…板バネ部、19c…支点部、20…固定部材、22…筒状部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8