(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記UEが、前記Msg2内にMsg3の複数のTTI情報が存在する場合、ランダムアクセス目的に基づいて、Msg3の前記TTI情報を選択することを更に含む、請求項1に記載の方法。
前記UEが、前記Msg2内にMsg3の複数のTTI情報が存在する場合、前記プリアンブル送信のPRACH(物理ランダムアクセスチャネル)リソースセット又は前記プリアンブル送信のプリアンブルセットに基づいて、Msg3の前記TTI情報を選択することを更に含む、請求項1に記載の方法。
前記UEが、前記Msg2内にMsg3の複数のTTI情報が存在する場合、送信に利用可能なデータを有する論理チャネルの最高優先度に基づいて、Msg3の前記TTI情報を選択することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
下記で説明される例示的な無線通信システム及び装置は、ブロードキャストサービスをサポートする無線通信システムを使用する。無線通信システムは、音声、データなどの様々なタイプの通信を提供するために広く展開されている。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、3GPP LTE(Long Term Evolution:ロングタームエボリューション)無線アクセス、3GPP LTE−A又はLTE−Advanced(Long Term Evolution Advanced:ロングタームエボリューションアドバンスト)、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband:ウルトラモバイルブロードバンド)、ワイマックス(WiMax)、又はいくつかの他の変調技術に基づくことができる。
【0008】
特に、下記で説明される例示的な無線通信システム装置は、本明細書で3GPPと呼ばれる「第3世代パートナーシッププロジェクト」と名付けられたコンソーシアムによって提供される標準のような、「TR 38.913 v0.3.0、“Study on Scenarios and Requirements for Next Generation Access Technologies”」、「TS 36.300 v13.2.0、“Overall Description; Stage 2”」、「TS 36.913 v13.0.0、“Requirements for further advancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA)”」、「TS 36.331 v13.2.0、“Radio Resource Control (RRC); Protocol specification”」、「TS 36.321 v13.1.0、“Medium Access Control (MAC) protocol specification”」、「R2−163445、“Scheduling Framework and Requirements”、Nokia and Alcatel-Lucent Shanghai Bell」、を含む1つ又は複数の標準をサポートするように設計されてもよい。上記の標準及び文献は、参照によりその全体が本明細書に明確に組み込まれている。
【0009】
図1は、本発明の一実施例による多元接続無線通信システムを示す。アクセスネットワーク100(AN)は、104及び106を含む1つのアンテナグループと、108及び110を含む別のアンテナグループと、112及び114を含む追加のアンテナグループとを含んでいる複数のアンテナグループを含む。
図1では、各アンテナグループに2つのアンテナしか示されていないが、しかしながら、より多いアンテナ又はより少ないアンテナが、各アンテナグループにおいて利用されてもよい。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112及び114と通信し、アンテナ112及び114は、順方向リンク120を介してアクセス端末116に情報を送り、逆方向リンク118を介してアクセス端末116から情報を受け取る。アクセス端末(AT)122は、アンテナ106及び108と通信し、アンテナ106及び108は、順方向リンク126を介してアクセス端末(AT)122に情報を送り、逆方向リンク124を介してアクセス端末(AT)122から情報を受け取る。FDDシステムでは、通信リンク118、120、124及び126は、通信のために異なる周波数を使用することができる。例えば、順方向リンク120は、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用することができる。
【0010】
アンテナの各グループ及び/又はそれらが通信するように設計されているエリアは、しばしば、アクセスネットワークのセクタと呼ばれる。この実施例では、各アンテナグループは、アクセスネットワーク100によってカバーされているエリアのセクタ内のアクセス端末に通信するように設計されている。
【0011】
順方向リンク120及び126を介した通信において、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116及び122に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用することができる。さらに、カバレッジの至る所にランダムに散在するアクセス端末に送信するためにビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、単一のアンテナを通してその全てのアクセス端末に送信するアクセスネットワークよりも、隣接セルのアクセス端末への干渉を少なくする。
【0012】
アクセスネットワーク(AN)は、端末と通信するために使用される固定局又は基地局であり得るとともに、さらに、アクセスポイント、NodeB(ノードB)、基地局、拡張基地局、進化型NodeB(eNB)と呼ばれ得るか、又はいくらかの他の用語で呼ばれ得る。アクセス端末(AT)は、同様に、ユーザ装置(UE)、無線通信装置、端末、アクセス端末と呼ばれ得るか、又はいくらかの他の用語で呼ばれ得る。
【0013】
図2は、MIMOシステム200における、送信機システム210(アクセスネットワークとしても知られている)、及び受信機システム250(アクセス端末(AT)又はユーザ装置(UE)としても知られている)の実施例の簡略化されたブロック図である。送信機システム210では、多数のデータストリームに関するトラフィックデータがデータソース212から送信(TX)データプロセッサ214に提供される。
【0014】
一実施例において、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、各データストリームに関するトラフィックデータを、符号化データを提供するためにそのデータストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、フォーマットし、符号化し、そしてインタリーブする。
【0015】
各データストリームに関する符号化データは、OFDM技術を用いてパイロットデータと多重化され得る。パイロットデータは、通常、既知の方法で処理されるとともに、チャネル応答を推定するために受信機システムで使用され得る既知のデータパターンである。多重化されたパイロット及び各データストリームに関する符号化データは、その後、変調シンボルを提供するためにそのデータストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、又はM−QAM)に基づいて変調される(すなわち、シンボルマッピングされる)。各データストリームに関するデータ速度、符号化、及び変調は、プロセッサ230によって実行される命令によって決定されてもよい。
【0016】
次いで、全てのデータストリームに関する変調シンボルは、TX MIMOプロセッサ220に提供され、TX MIMOプロセッサ220は、(例えば、OFDMのための)変調シンボルを更に処理することができる。TX MIMOプロセッサ220は、その場合に、N
T個の変調シンボルストリームをN
T個の送信機(TMTR)222a乃至222tに提供する。特定の実施例では、TX MIMOプロセッサ220は、ビームフォーミング重みを、データストリームのシンボルに、そしてシンボルが送信されているアンテナに適用する。
【0017】
各送信機222は、それぞれのシンボルストリームを受信するとともに処理して、1つ又は複数のアナログ信号を提供し、アナログ信号を更に調整(例えば、増幅、フィルタリング、及びアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。次いで、送信機222a乃至222tからのN
T個の変調信号は、それぞれ、N
T個のアンテナ224a乃至224tから送信される。
【0018】
受信機システム250では、送信された変調信号は、N
R個のアンテナ252a乃至252rによって受信され、各アンテナ252からの受信信号は、それぞれの受信機(RCVR)254a乃至254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、及びダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、サンプルを更に処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0019】
次に、RXデータプロセッサ260は、特定の受信機処理技術に基づいて、N
R個の受信機254からのN
R個の受信シンボルストリームを受信するとともに処理して、N
T個の「検出」シンボルストリームを提供する。次いで、RXデータプロセッサ260は、各検出シンボルストリームを復調し、デインタリーブし、そして復号して、データストリームに関するトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210におけるTX MIMOプロセッサ220及びTXデータプロセッサ214によって実行される処理と相補的である。
【0020】
プロセッサ270は、どのプリコーディング行列を使用するかを定期的に決定する(下記で論じられる)。プロセッサ270は、行列インデックス部分とランク値部分とを含む逆方向リンクメッセージを定式化する。
【0021】
逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含むことができる。逆方向リンクメッセージは、その場合に、データソース236からの多数のデータストリームに関するトラフィックデータを同様に受信するTXデータプロセッサ238によって処理され、変調器280によって変調され、送信機254a乃至254rによって調整され、そして送信機システム210に対して返信される。
【0022】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号は、アンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復調器240によって復調され、そして受信機システム250によって送信された逆方向リンクメッセージを抽出するために、RXデータプロセッサ242によって処理される。次いで、プロセッサ230は、ビームフォーミング重みを判定するためにどのプリコーディング行列を使用するかを決定し、抽出されたメッセージを処理する。
【0023】
図3を参照すると、この図は、本発明の一実施例による通信装置の代替の簡略化された機能ブロック図を示す。
図3において示されるように、無線通信システムにおける通信装置300は、
図1におけるUE(若しくはAT)116及び122、又は
図1における基地局(若しくはAN)100を実現するために利用されることができるとともに、無線通信システムは、LTEシステムであることが好ましい。通信装置300は、入力装置302、出力装置304、制御回路306、中央処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、及びトランシーバ314を含むことができる。制御回路306は、CPU308を介してメモリ310内のプログラムコード312を実行し、それにより、通信装置300の動作を制御する。通信装置300は、キーボード又はキーパッドなどの入力装置302を介してユーザによって入力された信号を受信し、モニタ又はスピーカなどの出力装置304を介して画像及び音声を出力することができる。トランシーバ314は、無線信号を受信するとともに送信するために使用され、受信信号を制御回路306に供給し、制御回路306によって生成された信号を無線で出力する。無線通信システムにおける通信装置300は、同様に、
図1におけるAN100を実現するために利用されることができる。
【0024】
図4は、本発明の一実施例による、
図3において示されるプログラムコード312の簡略化されたブロック図である。この実施例では、プログラムコード312は、アプリケーションレイヤ400、レイヤ3部分402、及びレイヤ2部分404を含むとともに、レイヤ1部分406に結合される。レイヤ3部分402は、一般に、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部分404は、一般に、リンク制御を実行する。レイヤ1部分406は、一般に、物理的接続を実行する。
【0025】
本出願の一般的な目的の1つは、時間及び周波数リソースに関する様々なタイプの要件(3GPP TR 38.913で議論されている)、例えば、MTC(マシンタイプ通信)のための超低遅延(約0.5ms)から予想されるより長いTTI(送信時間間隔)まで、eMBB(enhanced Mobile Broadband:拡張モバイルブロードバンド)のための高いピークレートからMTCのための非常に低いデータレートまで、に対応するために、5Gのための新しいRAT(New RAT:NR)で使用されるフレーム構造を研究することである。重要な焦点は、低遅延であるという側面であるが、異なるTTIを混合/適応させる他の側面が、同様に、研究において考慮されることができる。多様なサービスと要件に加えて、NRの全ての機能が最初の段階/リリースに含まれるわけではないため、順方向の互換性は、最初のNRフレーム構造の設計における重要な考慮事項である。
【0026】
3GPP TS 36.300には、下記のランダムアクセス(random access:RA)手順に関する記述が含まれている。
10.1.5 ランダムアクセス手順
ランダムアクセス手順は、
−FDD及びTDDに対する共通の手順、
−CAが設定される場合のセルサイズとサービングセルの数に関係ない1つの手順、
によって特徴付けられる。
ランダムアクセス手順は、PCellに関連する下記のイベントに対して実行される。
−RRC_IDLEからの初期アクセス、
−RRC接続再確立手順、
−ハンドオーバ、
−ランダムアクセス手順を必要とするRRC_CONNECTED中のDLデータ到着:
−例えば、UL同期状態が“同期していない”場合、
−ランダムアクセス手順を必要とするRRC_CONNECTED中のULデータ到着:
−例えば、UL同期状態が“非同期”であるか、又は利用可能なSR用のPUCCHリソースが存在しない場合、
−ランダムアクセス手順を必要とするRRC_CONNECTED中の測位目的のため;
−例えば、UEの測位のためにタイミングアドバンス(timing advance)が必要な場合。
ランダムアクセス手順は、同様に、対応するsTAGのための時間アライメントを確立するためにSCell上で実行される。
DCにおいて、ランダムアクセス手順は、同様に、指示されるならばSCG追加/変更時に、又はランダムアクセス手順を必要とするRRC_CONNECTED中のDL/ULデータ到着時に、少なくともPSCell上で実行される。UEによって開始されるランダムアクセス手順は、SCGのためのPSCell上でのみ実行される。
さらに、ランダムアクセス手順には2つの異なる形式がある。
−競合ベース(最初の5つのイベントに適用)。
−非競合ベース(ハンドオーバ、DLデータ到着、測位、sTAGのタイミングアドバンスアラインメントの取得のみに適用可能)。
通常のDL/UL送信は、ランダムアクセス手順の後に行うことができる。RNは、競合ベース及び非競合ベースの両方のランダムアクセスをサポートする。RNがランダムアクセス手順を実行する場合、それは現在のRNサブフレーム設定(RN subframe configuration)を中断し、つまり、RNサブフレーム設定は一時的に無視される。RNサブフレーム設定は、成功したランダムアクセス手順完了時に再開される。
10.1.5.1 競合に基づくランダムアクセス手順
競合ベースのランダムアクセス手順は、下記の
図10.1.5.1−1に概略が示される。
[3GPP TS 36.300 v13.2.0の
図10.1.5.1−1は、
図5として再現される。]
競合ベースのランダムアクセス手順の4つのステップは下記の通りである。
1)アップリンクにおけるRACH上のランダムアクセスプリアンブル:
−定義される2つの可能なグループが存在し、1つは任意である。両方のグループが設定される場合は、メッセージ3のサイズとパスロスとを使用して、どのグループからプリアンブルが選択されるかを判別する。プリアンブルが属するグループは、メッセージ3のサイズ及びUEにおける無線状態の表示を提供する。プリアンブルグループ情報は、必要なしきい値と共に、システム情報上でブロードキャストされる。
2)DL−SCH上のMACによって生成されるランダムアクセスレスポンス:
−メッセージ1との半同期(サイズが1つ又は複数のTTIである柔軟なウィンドウ内で)、
−HARQなし、
−PDCCH上でRA−RNTIにアドレス指定される、
−少なくともRAプリアンブル識別子、pTAGのためのタイミングアライメント情報、初期ULグラント、一時的なC−RNTIの割り当て(競合解決時に永続化されてもされなくてもよい)を伝える、
−1つのDL−SCHメッセージ内のUEの変数を対象とする。
3)UL−SCH上で最初にスケジュールされるUL送信:
−HARQを使用する、
−トランスポートブロックのサイズは、ステップ2で伝えられたULグラントによって決まる。
−最初のアクセスの場合:
−RRCレイヤによって生成され、CCCHを介して送信されるRRC接続要求を伝える、
−少なくともNASのUE識別子を伝えるが、NASメッセージは伝えない、
−RLC TM:セグメント化なし。
−RRC接続再確立手順の場合:
−RRCレイヤによって生成され、CCCHを介して送信されるRRC接続再確立要求を伝える、
−RLC TM:セグメント化なし、
−NASメッセージを含まない。
−ハンドオーバ後、ターゲットセル内で:
−RRCレイヤによって生成され、DCCHを介して送信される、暗号化されるとともに整合性の保護されたRRCハンドオーバ確認を伝える、
−UEのC−RNTI(ハンドオーバ命令によって割り当てられた)を伝える、
−可能であれば、アップリンクバッファステータスレポートを含む。
−その他のイベントの場合:
−少なくともUEのC−RNTIを伝える。
4)DLにおける競合解決:
−早期の競合解決が使用されるべきであり、すなわち、競合を解決する前にeNBがNAS応答を待たない、
−メッセージ3と同期されない、
−HARQがサポートされる、
−初期アクセス及び無線リンク障害後のPDCCH上の一時C−RNTI、
−RRC_CONNECTEDにおけるUEのためのPDCCH上のC−RNTI、
にアドレス指定される。
−HARQフィードバックは、メッセージ3で提供されるような自身のUE識別子を検出したUEによってのみ送信され、競合解決メッセージにおいてそのまま伝えられる、
−初期アクセス及びRRC接続再確立手順の場合、セグメンテーションは使用されない(RLC−TM)。
一時的なC−RNTIは、RAの成功を検出するとともにC−RNTIをまだ有していないUEのC−RNTIに奨励され(promoted)、それは他のものによって撤回される(dropped)。RA成功を検出するとともに既にC−RNTIを有するUEは、そのC−RNTIを使用して再開する。CAが設定される場合、競合ベースのランダムアクセス手順の最初の3つのステップはPCell上で行われ、一方競合解決(ステップ4)はPCellによって相互スケジュールされる(cross-scheduled)ことができる。DCが設定される場合、競合ベースのランダムアクセス手順の最初の3つのステップは、MCGにおけるPCellとSCGにおけるPSCell上で行われる。CAがSCG内に設定される場合、競合ベースのランダムアクセス手順の最初の3つのステップはPSCell上で行われ、一方競合解決(ステップ4)はPSCellによって相互スケジュールされることができる。
10.1.5.2 非競合ベースのランダムアクセス手順
非競合ベースのランダムアクセス手順は、下記の
図10.1.5.2−1に概略が示される。
[3GPP TS 36.300 v13.2.0の
図10.1.5.2−1は、
図6として再現される。]
非競合ベースのランダムアクセス手順の3つのステップは下記の通りである。
0)DLにおける専用シグナリングによるランダムアクセスプリアンブル割り当て:
−eNBは、非競合ランダムアクセスプリアンブル(ブロードキャストシグナリングで送信されたセット内に存在しないランダムアクセスプリアンブル)をUEに割り当てる。
−ターゲットeNBによって生成され、ハンドオーバのためにソースeNBを介して送信されるHO命令、
−DLデータの到着又は測位の場合のPDCCH、
−sTAGに関する初期UL時間アライメントのためのPDCCH
を介してシグナリングされる。
1)アップリンクにおけるRACH上のランダムアクセスプリアンブル:
−UEは、割り当てられた非競合ランダムアクセスプリアンブルを送信する。
2)DL−SCH上のランダムアクセスレスポンス:
−メッセージ1との半同期(semi-synchronous)(サイズが1つ又は複数のTTIである柔軟なウィンドウ内で)、
−HARQなし、
−PDCCH上でRA−RNTIにアドレス指定される、
−少なくとも:
−ハンドオーバに関するタイミングアライメント情報及び初期ULグラント、
−DLデータ到着に関するタイミングアライメント情報、
−RAプリアンブル識別子を伝える、
−1つのDL−SCHメッセージ内の1つ又は複数のUEのために意図される。
CAが設定されている間にPCell上で非競合ベースのランダムアクセスを実行する場合、非競合ベースのランダムアクセス手順のステップ0、ステップ1及び2のPDCCHを介したランダムアクセスプリアンブル割り当ては、PCell上で行われる。sTAGのためのタイミングアドバンスを確立するために、eNBは、sTAGの活性化されたSCellのスケジューリングセル上で送信されるPDCCH命令(ステップ0)を用いて、非競合ベースのランダムアクセス手順を開始することができる。プリアンブル送信(ステップ1)は、指示されたSCell上で起きるとともに、ランダムアクセス応答(ステップ2)は、PSCell上で行われる。
DCが設定されている間にPCell又はPSCell上で非競合ベースのランダムアクセスを実行する場合、非競合ベースのランダムアクセス手順のステップ0、ステップ1及び2のPDCCHを介したランダムアクセスプリアンブル割り当ては、対応するセル上で行われる。sTAGのためのタイミングアドバンスを確立するために、eNBは、PSCellを含まないsTAGの活性化されたSCellのスケジューリングセル上で送信されるPDCCH命令(ステップ0)を用いて、非競合ベースのランダムアクセス手順を開始することができる。プリアンブル送信(ステップ1)は、指示されたSCell上で起きるとともに、ランダムアクセス応答(ステップ2)は、MCG用のPCell及びSCG用のPSCell上で行われる。
【0027】
各ランダムアクセスステップ及び関連する制御要素の詳細は、3GPP TS 36.321のセクション5.1、5.4、6、及び7に説明されている。さらに、ランダムアクセス及び取得手順のためのいくつかの構成は、3GPP 36.331で議論されている。
【0028】
3GPP TR 38.913に列挙された1つのNR要件は、下記のNR要件を列挙する。“制御プレーンの遅延は、バッテリの効率的状態(例えば、IDLE)から連続データ転送の開始(例えば、ACTIVE)に移行する時間を指す。制御プレーンの遅延の目標は10msであるべきである。”LTEにおける同様の要件に関して、制御プレーンの遅延要件は(3GPP TS 36.913で議論されているように)50msに設定される。LTEの遅延要件とNRの遅延要件との間には大きな隔たりがある。したがって、可能な限り送信及び処理の遅延を削減する方が良いであろう。下記で説明するように、本出願は、最初にランダムアクセスの遅延に焦点を合わせる。
【0029】
LTEには、2種類のランダムアクセス手順、すなわち競合及び非競合がある。競合ランダムアクセス手順は、Msg1、Msg2、Msg3、及びMsg4を含む4つのステップからなる。
図5は、競合ランダムアクセスに関する例示的な実施例である。Msg1及びMsg3は、UEからネットワークに送信される。また、Msg1送信及びMsg3送信を実行するためのリソースは競合リソースである。ネットワークがMsg3を正常に受信できる場合、ネットワークはMsg3の内容に基づいてUEを識別し、Msg4をUEに送信して競合を終了することができるであろう。
【0030】
一方、動的TTIの調整概念は、3GPP R2−163445で議論されており、TCP(伝送制御プロトコル)送信の場合を最適化するために、スケジューリンググラントごとにTTIサイズを設定することを提案している。特に、ショートTTIはTCPスロースタートプロセス(slow start process)を加速するために使用され、ロングTTIは安定した伝送レート状態で使用され、制御シグナリングオーバーヘッドを削減することができる。
【0031】
そのような動的TTIの概念を考慮して、本出願は、ランダムアクセス手順を加速するために同様に使用できるかどうか、またランダムアクセスにおける動的TTI変更をどのように達成することができるか、について更に議論する。下記の議論は、主にランダムアクセス手順におけるMsg3送信ステップに焦点を当てている。さらに、下記の議論は、UEのRF/ベースバンド能力差別化(例えば、LTEにおける通常の携帯電話とLTEにおけるNB−IoT装置との間の差別化)を含まない。
【0032】
LTEでは、LTEシステムにおいて3つの異なるランダムアクセス構成(random access configurations)が存在する可能性がある。第1の構成は、一般に、全システム帯域幅を監視するのに十分なRF/ベースバンド能力を有する通常のUE(例えば、携帯電話、ハイエンドMTC装置)用である。第2の構成は、一般に、ローエンドMTC装置、及び十分なRF/ベースバンド能力を有するが電力制限状態で動作する通常のUE用である。第3の構成は、一般に、RF/ベースバンド能力をプールし、狭帯域(例えば、1.4MHz)上でのみ送受信を行うことができるNB−IoT(狭帯域−モノのインターネット)UE用である。最後の構成は、一般に、新しいRAT(Radio Access Technology:無線アクセス技術)として定義される。通常、ローエンドMTC装置は、第2の構成でのみ動作し、NB−IoT装置は、第3の構成でのみ動作することになる。十分なRF/ベースバンド能力を有する通常のUEの場合、UEは、電力制限状態に入ったとき(例えば、セルエッジ又は遠く離れている)にのみRA構成を変更することになる。
【0033】
ショートTTIがMsg3送信に適用される場合、平均ランダムアクセス遅延は、Msg4を監視することの早期の開始に起因して削減されることができるであろう。このような利点に関する可能性のあるケースが
図7に示される。
図7において示されるように、処理遅延は固定された期間であるが、UEは、早期のMsg3送信のために、Msg4を早期に受信し始めることができるであろう。さらに、Msg4を監視するための2つの可能性が
図7に示される。TTI長情報がスケジューリング制御信号で搬送されない場合、UEは、いずれかのTTIフォーマットを期待することができる。そうでなければ、UEは、TTI長の複数の可能性を期待することができる。
【0034】
別の可能な利点は、リソース効率を改善することである。動的TTIの概念がMsg3に適用される場合、ネットワークはリソース割り当てをより柔軟に調整することができる。LTEでは、Msg3のTTI長は固定である。同じ変調方式状態では、LTEシステムはPRBレベルで無線リソースをスケジュールするだけでよく、一方NRはシンボルレベルでスケジュールすることができ得る。
【0035】
動的TTIの概念を達成するために、UEは、エアインタフェース上でMsg3を送信するためのTTI情報(例えば、TTI長、計算方式(numerology))を得る必要がある。この態様では、そのような情報を得るために、UEに関する可能性のある候補が提案される。1つ又は複数の解決策が、NRシステムに適用されることができる。
【0036】
解決策1−RAR(ランダムアクセス応答)。
LTEでは、Msg3送信はRARにおけるULグラントフィールドによってスケジュールされる。RARは、(複数の)UEからMsg1送信機会において送信されたプリアンブルに対する応答である。LTEにおけるRARのフォーマットが
図8に示される。
【0037】
Msg3送信は、RARにおけるUL(アップリンク)グラントフィールドに従ってスケジュールされる。この解決策では、Msg3をスケジュールするために、追加のTTI情報がRARに追加される。一実施例において、新しいTTI情報は、特定のプリアンブルのための、若しくはULグラントフィールドに追加された、RARにおける新しいフィールドか、又はMsg2における新しいフィールドとすることができる。可能な例示的な実施例が
図9に示される。
【0038】
解決策2−Msg2における共通フィールド。
解決策2では、TTI情報も、解決策1と同様に、Msg2において搬送される。Msg2は、複数のRARを含むことができる。そして、RARのサブヘッダは、RARがどのプリアンブルのためのものであるかを示す。しかしながら、TTI長は選択肢が限られているので、それらは冗長な情報を繰り返し含む必要はない。したがって、Msg2における(複数の)共通フィールドを使用して、TTI情報を搬送することが提案される。可能な例が
図10に示される。TTI情報1は、プリアンブルセット1(例えば、RAPID0〜20)に提供されることができ、TTI情報2は、プリアンブルセット2(例えば、RAPID21〜40)に提供されることができるであろう。
【0039】
共通フィールドで搬送されるTTI情報は、異なるMsg1送信(例えば、異なるプリアンブル)を実行したUEに適用されることになる。異なるMsg1送信は、コードドメイン及び/又は時間ドメイン及び/又は周波数ドメインにおける受信側によって区別可能である。好ましくは、(複数の)共通フィールドは、制御要素として搬送され得る。その代わりに、(複数の)共通フィールドは、MAC(サブ)ヘッダの一部として、データ(例えば、RRC設定(RRC configuration))として、又はMsg2をスケジュールするための制御信号(例えば、PDCCH信号)において、搬送されることができる。
【0040】
複数の共通フィールドがMsg2に含まれる場合、UEは、Msg3送信に適用するために、それらのうちの1つを選択することができるであろう。一実施例において、UEは、Msg1送信(例えば、Msg1によって使用されるRA構成におけるプリアンブルグループセット、Msg1によって使用されるRA構成におけるPRACHリソースセット、Msg1の長さ又はフォーマット、Msg1によって使用されるRA構成など)に基づいて、共通フィールドを選択することができるであろう。UEは、同様に、サービスタイプ(例えば、URLLC、eMBB、遅延センシティブ(delay sensitive)...)に基づいて、共通フィールドを選択することができるであろう。例えば、UEが特定のサービスタイプデータ(例えば、URLLCサービスタイプ)を送信するためにRAをトリガする場合、その場合に、UEは、特定のサービスタイプのために、共通フィールドを選択することができるであろう。さらに、UEは、利用可能なデータを有する論理チャネル/RBの構成におけるサービスタイプ表示(論理チャネルの優先度と同類である)に基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。サービスタイプ表示は、多重化手順において使用され得る。例えば、UEは、異なるサービスタイプ表示を有するデータを送信のためのTBに多重化することはできない。その代わりに、UEは、データのヘッダフィールド(例えば、RLCヘッダフィールド、PDCPフィールド)に基づいて、又はユーザプレーンプロトコルタイプ/カテゴリ(例えば、カテゴリ1はURLLCに位置する)を供給することに基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。一例として、UEがURLLCサービスタイプを登録/承認したときにUEがRAをトリガする場合、UEは、URLLCサービスタイプのために、共通フィールドを選択することができるであろう。別の例として、UEがRAをトリガ及び/又は実行する場合に、UEにおける上位レイヤ(例えば、NASレイヤ、アプリケーションレイヤ、RRCレイヤ)が、UEにおける下位レイヤ(例えば、MAC、PHY)にサービス表示を送信する場合、UEは、サービス表示によって示されるサービスタイプに基づいて、共通フィールドを選択することができるであろう。
【0041】
一実施例において、UEは、ランダムアクセス目的(random access purpose)(例えば、システム情報、ページング、測位、位置更新、制御プレーン確立、ビーム回復などを要求する)に基づいて、共通フィールドを選択する。また、ランダムアクセス目的は、UEにおける上位レイヤ(例えば、NAS、RRC、アプリケーションレイヤ)によって示されてもよい。
【0042】
一実施例において、UEは、潜在的なMsg3サイズに基づいて、共通フィールドを選択する。例えば、UEがRAを実行しているときに、UEにおける保留中の利用可能なデータがしきい値より大きい場合、UEは、しきい値より大きい潜在的なメッセージサイズために、共通フィールドを選択する。
【0043】
一実施例において、UEは、そのDL測定に基づいて、接続確立理由(例えば、緊急通報、moデータ(mo-data)、mtデータ(mt-data))に基づいて、その現在のパワーランピング(power ramping:電力増加)結果(例えば、しきい値時間又はしきい値電力を超えるランピング、ランピングステップとTTI情報との間のマッピングテーブルに基づいて変更すること)に基づいて、ネットワーク又はUEサブスクリプションから提供されるUEの優先度(例えば、アクセスクラスなど)に基づいて、又はMsg3の内容(例えば、どのタイプの制御要素が含まれることができるか、どのLCG又はどのRB/LCについてのBSR報告であるか、どのユーザプレーンプロトコルスタックからのデータであるか、どの無線ベアラからのデータであるか、どの論理チャネルからのデータであるか、・・・)に基づいて、共通フィールドを選択する。例えば、Msg3が特定の(一組の)LC又はRB(例えば、URLLCタイプRB、CCCH、・・・)からのデータを含むことができる場合、UEは、UEの構成(例えばLC/RBとランダムアクセス構成との間の関連付け、LC/RBとサービス構成との間の関連付け、LC/RBとトランスポートチャネル構成との間の関連付けなど)に基づいて、LC又はRBに関連する共通フィールドを選択することができるであろう。別の例として、Msg3が特別な制御要素/特別なメッセージを含むことができる場合、UEは、特別な制御要素/メッセージに関連する共通フィールドを選択することができるであろう。好ましくは、Msg3が特別な制御要素及び/又は特別なメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を含まない場合、UEは別の共通フィールドを選択することになる。
【0044】
一実施例において、UEは、利用可能なデータを有する無線ベアラの最高優先度に基づいて、共通フィールドを選択する。例えば、UEがRAを実行しているときに、UEは、優先度2及び優先度8を有する無線ベアラに属する利用可能なデータを有する。UEは、優先度2がしきい値を超えているか否かに基づいて、共通フィールドを選択することができるであろう。
【0045】
一実施例において、UEは、利用可能なデータを有する論理チャネルの最高優先度に基づいて、又はどのユーザプレーンプロトコルスタック(例えば、URLLC又はeMBBタイプのユーザプレーンプロトコル、プロトコルスタックカテゴリ/インデックス1又は2・・・)がランダムアクセスを実行しているかに基づいて、共通フィールドを選択する。
【0046】
解決策3−ブロードキャスト情報。
解決策3において、UEは、ネットワーク(例えば、gNB、基地局、TRPなど)からブロードキャストメッセージ(例えば、(複数の)システム情報、MIBなど)を介して、Msg3送信のためのTTI長を得ることができるであろう。Msg3送信のための複数のTTI情報がブロードキャストメッセージに含まれる場合、UEは、Msg3送信に適用するためにそれらのうちの1つを選択することができるであろう。
【0047】
一実施例において、UEは、Msg1送信(例えば、Msg1によって使用されるRA構成におけるプリアンブルグループセット、Msg1によって使用されるRA構成におけるPRACHリソースセット、Msg1の長さ又はフォーマット、Msg1によって使用されるRA構成など)に基づいて、ブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択する。例えば、UEが特定のサービスタイプデータ(例えば、URLLCサービスタイプ)を送信するためにRAをトリガする場合、その場合に、UEは、特定のサービスタイプのために、ブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択することができるであろう。さらに、UEは、利用可能なデータを有する論理チャネル/RBの構成におけるサービスタイプ表示(論理チャネルの優先度と同類である)に基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。
【0048】
サービスタイプ表示は、多重化手順において使用され得る。例えば、UEは、異なるサービスタイプ表示を有するデータを送信のためのTBに多重化することはできない。その代わりに、UEは、データのヘッダフィールド(例えば、RLCヘッダフィールド、PDCPフィールド)に基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。UEは、同様に、ユーザプレーンプロトコルタイプ/カテゴリ(例えば、カテゴリ1はURLLCに位置する)を供給することに基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。別の例として、UEがURLLCサービスタイプを登録/承認したときにUEがRAをトリガする場合、UEは、URLLCサービスタイプのために、ブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択することができるであろう。さらなる例として、UEがRAをトリガ及び/又は実行する場合に、UEにおける上位レイヤ(例えば、NASレイヤ、アプリケーションレイヤ、RRCレイヤ)が、UEにおける下位レイヤ(例えば、MAC、PHY)にサービス表示を送信する場合、UEは、サービス表示によって示されるサービスタイプに基づいて、ブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択することができるであろう。
【0049】
一実施例において、UEは、ランダムアクセス目的(例えば、ブロードキャストメッセージ、ページング、測位、位置更新、制御プレーン確立、ビーム回復などを要求する)に基づいて、ブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択する。また、ランダムアクセス目的は、UEにおける上位レイヤ(例えば、NAS、RRC、アプリケーションレイヤ)によって示されてもよい。
【0050】
一実施例において、UEは、潜在的なMsg3サイズに基づいて、ブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択する。例えば、UEがRAを実行しているときに、UEにおける保留中の利用可能なデータがしきい値より大きい場合、UEは、しきい値より大きい潜在的なメッセージサイズために、ブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択する。
【0051】
一実施例において、UEは、そのDL測定に基づいて、接続確立理由(例えば、緊急通報、moデータ(mo-data)、mtデータ(mt-data))に基づいて、その現在のパワーランピング(power ramping:電力増加)結果(例えば、しきい値時間又はしきい値電力を超えるランピング、ランピングステップとTTI情報との間のマッピングテーブルに基づいて変更すること)に基づいて、ネットワーク又はUEサブスクリプションから提供されるUEの優先度(例えば、アクセスクラスなど)に基づいて、又はMsg3の内容(例えば、どのタイプの制御要素が含まれることができるか、どのLCG又はどのRB/LCについてのBSR報告であるか、どのユーザプレーンプロトコルスタックからのデータであるか、どの無線ベアラからのデータであるか、どの論理チャネルからのデータであるか、・・・)に基づいて、ブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択する。例えば、Msg3が特定の若しくは一組のLC又はRB(例えば、URLLCタイプRB、CCCH、・・・)からのデータを含むことができる場合、UEは、UEの構成に基づいて、LC又はRBに関連するブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択することができるであろう。別の例として、Msg3が特別な制御要素/特別なメッセージを含むことができる場合、UEは、特別な制御要素/メッセージに関連するブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択することができるであろう。好ましくは、Msg3が特別な制御要素及び/又は特別なメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を含まない場合、UEは別のTTI情報を選択することになる。
【0052】
一実施例において、UEは、利用可能なデータを有する無線ベアラの最高優先度に基づいて、ブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択する。例えば、UEがRAを実行しているときに、UEは、優先度2及び優先度8を有する無線ベアラに属する利用可能なデータを有する。UEは、優先度2がしきい値を超えているか否かに基づいて、ブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択することができる。
【0053】
一実施例において、UEは、利用可能なデータを有する論理チャネルの最高優先度に基づいて、又はどのユーザプレーンプロトコルスタック(例えば、URLLC又はeMBBタイプのユーザプレーンプロトコル、プロトコルスタックカテゴリ/インデックス1又は2・・・)がランダムアクセスを実行しているかに基づいて、ブロードキャストメッセージ内のTTI情報を選択する。
【0054】
解決策4−専用メッセージ。
解決策4において、UEは、ネットワークから専用メッセージ(例えば、RRC再設定メッセージ(RRC reconfiguration message)、ページングメッセージ、RAを開始するためのPDCCH、・・・)を介して、Msg3送信のためのTTI長を得ることができるであろう。Msg3送信のための複数のTTI情報が専用メッセージに(暗黙的又は明示的に)含まれている場合、UEは、Msg3送信に適用するためにそれらのうちの1つを選択することができるであろう。
【0055】
一実施例において、UEは、Msg1送信(例えば、Msg1によって使用されるRA構成におけるプリアンブルグループセット、Msg1によって使用されるRA構成におけるPRACHリソースセット、Msg1の長さ又はフォーマット、Msg1によって使用されるRA構成など)に基づいて、専用メッセージ内のTTI情報を選択する。例えば、UEが特定のサービスタイプデータ(例えば、URLLCサービスタイプ)を送信するためにRAをトリガする場合、その場合に、UEは、特定のサービスタイプのために、専用メッセージ内のTTI情報を選択することができる。さらに、UEは、利用可能なデータを有する論理チャネル/RBの構成におけるサービスタイプ表示(論理チャネルの優先度と同類である)に基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。サービスタイプ表示は、多重化手順において使用され得る。例えば、UEは、異なるサービスタイプ表示を有するデータを送信のためのTBに多重化することはできない。その代わりに、UEは、データのヘッダフィールド(例えば、RLCヘッダフィールド、PDCPフィールド)に基づいて、又はユーザプレーンプロトコルタイプ/カテゴリ(例えば、カテゴリ1はURLLCに位置する)を供給することに基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。
【0056】
別の例として、UEがURLLCサービスタイプを登録/承認したときにUEがRAをトリガする場合、UEは、URLLCサービスタイプのために、専用メッセージ内のTTI情報を選択することができるであろう。さらなる例として、UEがRAをトリガ及び/又は実行する場合に、UEにおける上位レイヤ(例えば、NASレイヤ、アプリケーションレイヤ、RRCレイヤ)が、UEにおける下位レイヤ(例えば、MAC、PHY)にサービス表示を送信する場合、UEは、サービス表示によって示されるサービスタイプに基づいて、専用メッセージ内のTTI情報を選択することができるであろう。
【0057】
一実施例において、UEは、ランダムアクセス目的(例えば、システム情報、ページング、測位、位置更新、制御プレーン確立、ビーム回復などを要求する)に基づいて、専用メッセージ内のTTI情報を選択する。また、ランダムアクセス目的は、UEにおける上位レイヤ(例えば、NAS、RRC、アプリケーションレイヤ)によって示されてもよい。
【0058】
一実施例において、UEは、潜在的なMsg3サイズに基づいて、専用メッセージ内のTTI情報を選択する。例えば、UEがRAを実行しているときに、UEにおける保留中の利用可能なデータがしきい値より大きい場合、UEは、しきい値より大きい潜在的なメッセージサイズために、専用メッセージ内のTTI情報を選択する。
【0059】
一実施例において、UEは、そのDL測定に基づいて、接続確立理由(例えば、緊急通報、moデータ(mo-data)、mtデータ(mt-data))に基づいて、その現在のパワーランピング(power ramping:電力増加)結果(例えば、しきい値時間又はしきい値電力を超えるランピング、ランピングステップとTTI情報との間のマッピングテーブルに基づいて変更すること)に基づいて、ネットワーク又はUEサブスクリプションから提供されるUEの優先度(例えば、アクセスクラスなど)に基づいて、又はMsg3の内容(例えば、どのタイプの制御要素が含まれることができるか、どのLCG又はどのRB/LCについてのBSR報告であるか、どのユーザプレーンプロトコルスタックからのデータであるか、どの無線ベアラからのデータであるか、どの論理チャネルからのデータであるか、・・・)に基づいて、専用メッセージ内のTTI情報を選択する。例えば、Msg3が特定の(一組の)LC又はRB(例えば、URLLCタイプRB、CCCH、・・・)からのデータを含むことができる場合、UEは、UEの構成に基づいて、LC又はRBに関連する専用メッセージ内のTTI情報を選択することができるであろう。別の例として、Msg3が特別な制御要素/特別なメッセージを含むことができる場合、UEは、特別な制御要素/メッセージに関連する専用メッセージ内のTTI情報を選択することができるであろう。好ましくは、Msg3が特別な制御要素及び/又は特別なメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を含まない場合、UEは別のTTI情報を選択することになる。
【0060】
一実施例において、利用可能なデータを有する無線ベアラの最高優先度に基づいて、専用メッセージ内のTTI情報を選択する。例えば、UEがRAを実行しているときに、UEは、優先度2及び優先度8を有する無線ベアラに属する利用可能なデータを有する。UEは、優先度2がしきい値を超えているか否かに基づいて、専用メッセージ内のTTI情報を選択することができるであろう。
【0061】
一実施例において、利用可能なデータを有する論理チャネルの最高優先度に基づいて、又はどのユーザプレーンプロトコルスタック(例えば、URLLC又はeMBBタイプのユーザプレーンプロトコル、プロトコルスタックカテゴリ/インデックス1又は2・・・)がランダムアクセスを実行しているかに基づいて、専用メッセージ内のTTI情報を選択する。
【0062】
解決策5−Msg2送信から暗黙的に派生する。
この解決策では、UEは、Msg2の暗黙の情報に基づいて、Msg3送信のためのTTI長を得ることができるであろう。一実施例において、UEは、Msg2によって使用されるTTI長に基づいて、TTI長を得る。Msg3送信のTTI期間は、Msg2のTTI期間のN倍であり得る。N値は、整数又は10進数(decimal)である。N値は、上記の1つ又は複数の解決策に基づいて、UEによって取得されてもよい。例えば、UEは、ネットワークからブロードキャストメッセージを介してNの値を取得することができる。また、UEは、専用メッセージで別のNの値を受信した場合、ブロードキャストメッセージで提供されたNの値を上書きすることができるであろう。
【0063】
別の実施例において、UEは、Msg2によって使用される周波数キャリアに基づいて、TTI長を得る。各周波数キャリアは、対応する異なるTTI長を有することができる。対応するTTI情報は、システム情報及び/若しくは専用RRCメッセージを介して、事前定義されるか、並びに/又は提供されてもよい。
【0064】
Msg3開始タイミングオフセット−LTEでは、Msg2受信とMsg3送信との間に固定のギャップ(gap:隔たり)期間がある。固定のギャップ期間は、UEのMsg2/3処理時間(例えば、デコード、トランスポートブロックを(逆)多重化すること)をカバーするように設計される。しかしながら、NRでは、いくつかの可能な方法がそのような固定ギャップ期間を短縮するための利益をもたらすことができる。例えば、
図11に示すように、ショートTTIがMsg2/Msg3の両方の送信に適用される場合、Msg2とMsg3との間の固定ギャップの最小値は、ショートTTIに設定されることができる。そうでなければ、最小ギャップは、ショートTTIなしの場合のように、通常のサブフレーム長にしか設定できないであろう。
【0065】
処理時間を削減する他の多くの方法(例えば、TBサイズの提供)が、同様に存在する。これらの方法は、いくつかの利点、並びにいくつかの制限及び/又は複雑さをもたらすことになる。結論として、ネットワークがギャップ期間の長さを決定することができることが、有益であると考える。この概念を達成するために、UEは、ネットワークから提供される情報によってギャップ情報(又は、Msg3開始タイミングオフセットと呼ばれる)を知る必要があるであろう。可能な解決策が下記に示される。
【0066】
解決策1−RAR(ランダムアクセス応答)。
LTEでは、Msg3送信はRARにおけるULグラントフィールドによってスケジュールされる。RARは、(複数の)UEからMsg1送信機会において送信されたプリアンブルに対する応答である。LTEにおけるRARのフォーマットが
図8に示される。
【0067】
Msg3送信は、RARにおけるUL(アップリンク)グラントフィールドに従ってスケジュールされる。この解決策では、Msg3開始タイミングオフセットを調整するためにRARに追加情報が追加される。一実施例において、追加情報は、特定のプリアンブルのための、若しくはULグラントフィールドに追加された、RARにおける新しいフィールドか、又はMsg2における新しいフィールドとすることができる。
【0068】
解決策2−Msg2における共通フィールド。
解決策2では、Msg3の開始タイミングオフセットも、解決策1と同様に、Msg2において搬送される。Msg2は、複数のRARを含むことができる。そして、RARのMACサブヘッダは、RARがどのプリアンブルのためのものであるかを示すことになる。しかしながら、TTI長は選択肢が限られているので、それらは冗長な情報を繰り返し含む必要はない。したがって、Msg2における(複数の)共通フィールドを使用して、Msg3開始タイミングオフセットを搬送することが提案される。
【0069】
共通フィールドで搬送されるMsg3開始タイミングオフセットは、異なるMsg1送信(例えば、異なるプリアンブル)を実行したUEに適用されることになる。異なるMsg1送信は、コードドメイン及び/又は時間ドメイン及び/又は周波数ドメインにおける受信側によって区別可能である。好ましくは、(複数の)共通フィールドは、制御要素として搬送され得る。その代わりに、(複数の)共通フィールドは、MAC(サブ)ヘッダの一部として、データ(例えば、RRC設定)として、又はMsg2をスケジュールするための制御信号(例えば、PDCCH信号)において、搬送されることができる。
【0070】
複数の共通フィールドがMsg2に含まれる場合、UEは、Msg3送信に適用するために、それらのうちの1つを選択することができるであろう。一実施例において、UEは、Msg1送信(例えば、Msg1によって使用されるRA構成におけるプリアンブルグループセット、Msg1によって使用されるRA構成におけるPRACHリソースセット、Msg1の長さ又はフォーマット、Msg1によって使用されるRA構成など)に基づいて、共通フィールドを選択することができるであろう。UEは、同様に、サービスタイプ(例えば、URLLC、eMBB、遅延センシティブ(delay sensitive)...)に基づいて、共通フィールドを選択することができるであろう。例えば、UEが特定のサービスタイプデータ(例えば、URLLCサービスタイプ)を送信するためにRAをトリガする場合、その場合に、UEは、特定のサービスタイプのために、共通フィールドを選択することができるであろう。さらに、UEは、利用可能なデータを有する論理チャネル/RBの構成におけるサービスタイプ表示(論理チャネルの優先度と同類である)に基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。サービスタイプ表示は、多重化手順において使用され得る。例えば、UEは、異なるサービスタイプ表示を有するデータを送信のためのTBに多重化することはできない。
【0071】
その代わりに、UEは、データのヘッダフィールド(例えば、RLCヘッダフィールド、PDCPフィールド)に基づいて、又はユーザプレーンプロトコルタイプ/カテゴリ(例えば、カテゴリ1はURLLCに位置する)を供給することに基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。一例として、UEがURLLCサービスタイプを登録/承認したときにUEがRAをトリガする場合、UEは、URLLCサービスタイプのために、共通フィールドを選択することができるであろう。別の例として、UEがRAをトリガ及び/又は実行する場合に、UEにおける上位レイヤ(例えば、NASレイヤ、アプリケーションレイヤ、RRCレイヤ)が、UEにおける下位レイヤ(例えば、MAC、PHY)にサービス表示を送信する場合、UEは、サービス表示によって示されるサービスタイプに基づいて、共通フィールドを選択することができるであろう。
【0072】
一実施例において、UEは、ランダムアクセス目的(例えば、システム情報、ページング、測位、位置更新、制御プレーン確立、ビーム回復などを要求する)に基づいて、共通フィールドを選択する。また、ランダムアクセス目的は、UEにおける上位レイヤ(例えば、NAS、RRC、アプリケーションレイヤ)によって示されてもよい。
【0073】
一実施例において、UEは、潜在的なMsg3サイズに基づいて、共通フィールドを選択する。例えば、UEがRAを実行しているときに、UEにおける保留中の利用可能なデータがしきい値より大きい場合、UEは、しきい値より大きい潜在的なメッセージサイズために、共通フィールドを選択する。
【0074】
一実施例において、UEは、そのDL測定に基づいて、接続確立理由(例えば、緊急通報、moデータ(mo-data)、mtデータ(mt-data))に基づいて、その現在のパワーランピング(power ramping:電力増加)結果(例えば、しきい値時間又はしきい値電力を超えるランピング、ランピングステップとMsg3開始タイミングオフセットとの間のマッピングテーブルに基づいて変更すること)に基づいて、ネットワーク又はUEサブスクリプションから提供されるUEの優先度(例えば、アクセスクラスなど)に基づいて、又はMsg3の内容(例えば、どのタイプの制御要素が含まれることができるか、どのLCG又はどのRB/LCについてのBSR報告であるか、どのユーザプレーンプロトコルスタックからのデータであるか、どの無線ベアラからのデータであるか、どの論理チャネルからのデータであるか、・・・)に基づいて、共通フィールドを選択する。例えば、Msg3が特定の(一組の)LC又はRB(例えば、URLLCタイプRB、CCCH、・・・)からのデータを含むことができる場合、UEは、UEの構成(例えばLC/RBとランダムアクセス構成との間の関連付け、LC/RBとサービス構成との間の関連付け、LC/RBとトランスポートチャネル構成との間の関連付けなど)に基づいて、LC又はRBに関連する共通フィールドを選択することができるであろう。別の例として、Msg3が特別な制御要素/特別なメッセージを含むことができる場合、UEは、特別な制御要素/メッセージに関連する共通フィールドを選択することができるであろう。好ましくは、Msg3が特別な制御要素及び/又は特別なメッセージ(例えば、RRCメッセージ)を含まない場合、UEは別の共通フィールドを選択することになる。
【0075】
一実施例において、UEは、利用可能なデータを有する無線ベアラの最高優先度に基づいて、共通フィールドを選択する。例えば、UEがRAを実行しているときに、UEは、優先度2及び優先度8を有する無線ベアラに属する利用可能なデータを有する。UEは、優先度2がしきい値を超えているか否かに基づいて、共通フィールドを選択することができるであろう。
【0076】
一実施例において、UEは、利用可能なデータを有する論理チャネルの最高優先度に基づいて、又はどのユーザプレーンプロトコルスタック(例えば、URLLC又はeMBBタイプのユーザプレーンプロトコル、プロトコルスタックカテゴリ/インデックス1又は2・・・)がランダムアクセスを実行しているかに基づいて、共通フィールドを選択する。
【0077】
解決策3−ブロードキャスト情報。
解決策3において、UEは、ネットワーク(例えば、gNB、基地局、TRPなど)からブロードキャストメッセージ(例えば、(複数の)システム情報、MIBなど)を介して、Msg3送信のためのMsg3開始タイミングオフセットを得ることができるであろう。Msg3送信のための複数のMsg3開始タイミングオフセットがブロードキャストメッセージに含まれる場合、UEは、Msg3送信に適用するためにそれらのうちの1つを選択することができるであろう。
【0078】
一実施例において、UEは、Msg1送信(例えば、Msg1によって使用されるRA構成におけるプリアンブルグループセット、Msg1によって使用されるRA構成におけるPRACHリソースセット、Msg1の長さ又はフォーマット、Msg1によって使用されるRA構成など)に基づいて、又はサービスタイプ(例えば、URLLC、eMBB、遅延センシティブ(delay sensitive)...)に基づいて、ブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。例えば、UEが特定のサービスタイプデータ(例えば、URLLCサービスタイプ)を送信するためにRAをトリガする場合、その場合に、UEは、特定のサービスタイプのために、ブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択することができるであろう。さらに、UEは、利用可能なデータを有する論理チャネル/RBの構成におけるサービスタイプ表示(論理チャネルの優先度と同類である)に基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。
【0079】
サービスタイプ表示は、多重化手順において使用され得る。例えば、UEは、異なるサービスタイプ表示を有するデータを送信のためのTBに多重化することはできない。その代わりに、UEは、データのヘッダフィールド(例えば、RLCヘッダフィールド、PDCPフィールド)に基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。UEは、同様に、ユーザプレーンプロトコルタイプ/カテゴリ(例えば、カテゴリ1はURLLCに位置する)を供給することに基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。別の例として、UEがURLLCサービスタイプを登録/承認したときにUEがRAをトリガする場合、UEは、URLLCサービスタイプのために、ブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択することができるであろう。さらなる例として、UEがRAをトリガ及び/又は実行する場合に、UEにおける上位レイヤ(例えば、NASレイヤ、アプリケーションレイヤ、RRCレイヤ)が、UEにおける下位レイヤ(例えば、MAC、PHY)にサービス表示を送信する場合、UEは、サービス表示によって示されるサービスタイプに基づいて、ブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択することができるであろう。
【0080】
一実施例において、UEは、ランダムアクセス目的(例えば、ブロードキャストメッセージ、ページング、測位、位置更新、制御プレーンの確立、ビーム回復などを要求する)に基づいて、ブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。また、ランダムアクセス目的は、UEにおける上位レイヤ(例えば、NAS、RRC、アプリケーションレイヤ)によって示されてもよい。
【0081】
一実施例において、UEは、潜在的なMsg3サイズに基づいて、ブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。例えば、UEがRAを実行しているときに、UEにおける保留中の利用可能なデータがしきい値より大きい場合、UEは、しきい値より大きい潜在的なメッセージサイズために、ブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。
【0082】
一実施例において、そのDL測定に基づいて、接続確立理由(例えば、緊急通報、moデータ(mo-data)、mtデータ(mt-data))に基づいて、その現在のパワーランピング(power ramping:電力増加)結果(例えば、しきい値時間又はしきい値電力を超えるランピング、ランピングステップとMsg3開始タイミングオフセットとの間のマッピングテーブルに基づいて変更すること)に基づいて、ネットワーク又はUEサブスクリプションから提供されるUEの優先度(例えば、アクセスクラスなど)に基づいて、又はMsg3の内容(例えば、どのタイプの制御要素が含まれることができるか、どのLCG又はどのRB/LCについてのBSR報告であるか、どのユーザプレーンプロトコルスタックからのデータであるか、どの無線ベアラからのデータであるか、どの論理チャネルからのデータであるか、・・・)に基づいて、ブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。例えば、Msg3が特定の若しくは一組のLC又はRB(例えば、URLLCタイプRB、CCCH、・・・)からのデータを含むことができる場合、UEは、UEの構成に基づいて、LC又はRBに関連するブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択することができるであろう。別の例として、Msg3が特別な制御要素/特別なメッセージを含むことができる場合、UEは、特別な制御要素/メッセージに関連するブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択することができるであろう。好ましくは、Msg3が特別な制御要素及び/又は特別なメッセージ(例えばRRCメッセージ)を含まない場合、UEは別のMsg3開始タイミングオフセットを選択することになる。
【0083】
一実施例において、UEは、利用可能なデータを有する無線ベアラの最高優先度に基づいて、ブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。例えば、UEがRAを実行しているときに、UEは、優先度2及び優先度8を有する無線ベアラに属する利用可能なデータを有する。UEは、優先度2がしきい値を超えているか否かに基づいて、ブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択することができるであろう。
【0084】
一実施例において、UEは、利用可能なデータを有する論理チャネルの最高優先度に基づいて、又はどのユーザプレーンプロトコルスタック(例えば、URLLC又はeMBBタイプのユーザプレーンプロトコル、プロトコルスタックカテゴリ/インデックス1又は2・・・)がランダムアクセスを実行しているかに基づいて、ブロードキャストメッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。
【0085】
解決策4−専用メッセージ。
解決策4において、UEは、ネットワークから専用メッセージ(例えば、RRC再設定メッセージ、ページングメッセージ、RAを開始するためのPDCCH、・・・)を介して、Msg3送信のためのMsg3開始タイミングオフセットを得ることができるであろう。Msg3送信のための複数のMsg3開始タイミングオフセットが専用メッセージに(暗黙的又は明示的に)含まれている場合、UEは、Msg3送信に適用するためにそれらのうちの1つを選択することができるであろう。
【0086】
一実施例において、UEは、Msg1送信(例えば、Msg1によって使用されるRA構成におけるプリアンブルグループセット、Msg1によって使用されるRA構成におけるPRACHリソースセット、Msg1の長さ又はフォーマット、Msg1によって使用されるRA構成など)に基づいて、又はサービスタイプ(例えば、URLLC、eMBB、遅延センシティブ(delay sensitive)...)に基づいて、専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。例えば、UEが特定のサービスタイプデータ(例えば、URLLCサービスタイプ)を送信するためにRAをトリガする場合、その場合に、UEは、特定のサービスタイプのために、専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択することができるであろう。さらに、UEは、利用可能なデータを有する論理チャネル/RBの構成におけるサービスタイプ表示(論理チャネルの優先度と同類である)に基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。サービスタイプ表示は、多重化手順において使用され得る。例えば、UEは、異なるサービスタイプ表示を有するデータを送信のためのTBに多重化することはできない。その代わりに、UEは、データのヘッダフィールド(例えば、RLCヘッダフィールド、PDCPフィールド)に基づいて、又はユーザプレーンプロトコルタイプ/カテゴリ(例えば、カテゴリ1はURLLCに位置する)を供給することに基づいて、データがどのサービスタイプに属するかを理解することができる。
【0087】
別の例として、UEがURLLCサービスタイプを登録/承認したときにUEがRAをトリガする場合、UEは、URLLCサービスタイプのために、専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択することができるであろう。さらなる例として、UEがRAをトリガ及び/又は実行する場合に、UEにおける上位レイヤ(例えば、NASレイヤ、アプリケーションレイヤ、RRCレイヤ)が、UEにおける下位レイヤ(例えば、MAC、PHY)にサービス表示を送信する場合、UEは、サービス表示によって示されるサービスタイプに基づいて、専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択することができるであろう。
【0088】
一実施例において、UEは、ランダムアクセス目的(例えば、システム情報、ページング、測位、位置更新、制御プレーン確立、ビーム回復などを要求する)に基づいて、専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。また、ランダムアクセス目的は、UEにおける上位レイヤ(例えば、NAS、RRC、アプリケーションレイヤ)によって示されてもよい。
【0089】
一実施例において、UEは、潜在的なMsg3サイズに基づいて、専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。例えば、UEがRAを実行しているときに、UEにおける保留中の利用可能なデータがしきい値より大きい場合、UEは、しきい値より大きい潜在的なメッセージサイズために、専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。
【0090】
一実施例において、UEは、そのDL測定に基づいて、接続確立理由(例えば、緊急通報、moデータ(mo-data)、mtデータ(mt-data))に基づいて、その現在のパワーランピング(power ramping:電力増加)結果(例えば、しきい値時間又はしきい値電力を超えるランピング、ランピングステップとMsg3開始タイミングオフセットとの間のマッピングテーブルに基づいて変更すること)に基づいて、ネットワーク又はUEサブスクリプションから提供されるUEの優先度(例えば、アクセスクラスなど)に基づいて、又はMsg3の内容(例えば、どのタイプの制御要素が含まれることができるか、どのLCG又はどのRB/LCについてのBSR報告であるか、どのユーザプレーンプロトコルスタックからのデータであるか、どの無線ベアラからのデータであるか、どの論理チャネルからのデータであるか、・・・)に基づいて、専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。例えば、Msg3が特定の(一組の)LC又はRB(例えば、URLLCタイプRB、CCCH、・・・)からのデータを含むことができる場合、UEは、UEの構成に基づいて、LC又はRBに関連する専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択することができるであろう。別の例として、Msg3が特別な制御要素/特別なメッセージを含むことができる場合、UEは、特別な制御要素/メッセージに関連する専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択することができるであろう。好ましくは、Msg3が特別な制御要素及び/又は特別なメッセージ(例えばRRCメッセージ)を含まない場合、UEは別のMsg3開始タイミングオフセットを選択することになる。
【0091】
一実施例において、利用可能なデータを有する無線ベアラの最高優先度に基づいて、専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。例えば、UEがRAを実行しているときに、UEは、優先度2及び優先度8を有する無線ベアラに属する利用可能なデータを有する。UEは、優先度2がしきい値を超えているか否かに基づいて、専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択することができるであろう。
【0092】
一実施例において、UEは、利用可能なデータを有する論理チャネルの最高優先度に基づいて、又はどのユーザプレーンプロトコルスタック(例えば、URLLC又はeMBBタイプのユーザプレーンプロトコル、プロトコルスタックカテゴリ/インデックス1又は2・・・)がランダムアクセスを実行しているかに基づいて、専用メッセージ内のMsg3開始タイミングオフセットを選択する。
【0093】
解決策5−Msg2送信から暗黙的に派生する。
この解決策では、UEは、Msg2の暗黙の情報に基づいて、Msg3送信のためのMsg3開始タイミングオフセットを得ることができるであろう。一実施例において、UEは、Msg2によって使用される開始タイミングオフセットに基づいて、Msg3開始タイミングオフセットを得る。Msg3送信のMsg3開始タイミングオフセットは、Msg2の開始タイミングオフセットのN倍であり得る。N値は、整数又は10進数(decimal)である。N値は、上記の1つ又は複数の解決策に基づいて、UEによって取得されてもよい。例えば、UEは、ネットワークからブロードキャストメッセージを介してNの値を取得することができる。また、UEは、専用メッセージで別のNの値を受信した場合、ブロードキャストメッセージで提供されたNの値を上書きすることができるであろう。
【0094】
別の実施例において、UEは、Msg2によって使用される周波数キャリアに基づいて、Msg3開始タイミングオフセットを得る。各周波数キャリアは、対応する異なるMsg3開始タイミングオフセットを有することができる。対応するMsg3開始タイミングオフセットは、システム情報及び/若しくは専用RRCメッセージを介して、事前定義されるか、並びに/又は提供されてもよい。
【0095】
Msg3開始タイミングオフセットは、上述の解決策1〜5又はこれらの解決策の組み合わせによって導出されることができ、一方Msg3開始タイミングオフセット及びMsg3のTTI情報は、同じ又は異なる解決策を適用することができる。Msg3開始タイミングオフセットは、定期的な動作の、TTI持続時間、計算方式(numerology)、シンボル、スロット、マイクロ秒、ミリ秒、又はN回の周期性で示されることができる。Nは、整数又は10進数(decimal number)とすることができる。
【0096】
図12は、1つの例示的な実施例による、UEの観点からのフローチャート1200である。ステップ1205において、UEが、ネットワークから専用メッセージを受信して、Msg3送信のTTI持続時間及び/又はMsg3送信のための開始タイミングオフセットを設定する。ステップ1210において、UEが、ネットワークにMsg1を送信する。ステップ1215において、UEが、Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信する。ステップ1220において、UEが、TTI持続時間及び/又は開始タイミングオフセットに従って、ネットワークにMsg3を送信する。
【0097】
図3及び
図4に戻ると、UEの1つの例示的な実施例において、装置300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)ネットワークから専用メッセージを受信して、Msg3送信のTTI持続時間及び/又はMsg3送信のための開始タイミングオフセットを設定し、(ii)ネットワークにMsg1を送信し、(iii)Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信し、そしてTTI持続時間及び/又は開始タイミングオフセットに従って、ネットワークにMsg3を送信することを可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に記載された上記の動作及びステップ、又は他のものの全てを実行することができる。
【0098】
図13は、1つの例示的な実施例による、UEの観点からのフローチャート1300である。ステップ1305において、UEが、ネットワークからブロードキャストメッセージを受信して、Msg3のTTI持続時間を設定する。ステップ1310において、UEが、ネットワークにMsg1を送信する。ステップ1315において、UEが、Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信する。ステップ1320において、UEが、Msg3のTTI持続時間に従ってネットワークにMsg3を送信する。
【0099】
図3及び
図4に戻ると、UEの1つの例示的な実施例において、装置300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)ネットワークからブロードキャストメッセージを受信して、Msg3のTTI持続時間を設定し、(ii)ネットワークにMsg1を送信し、(iii)Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信し、そして(iv)Msg3のTTI持続時間に従ってネットワークにMsg3を送信することを可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に記載された上記の動作及びステップ、又は他のものの全てを実行することができる。
【0100】
図14は、1つの例示的な実施例による、UEの観点からのフローチャート1400である。ステップ1405において、UEが、ネットワークにプリアンブルを送信する。ステップ1410において、UEが、Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信し、ここで、Msg2はMsg3送信のTTI情報及び/又はMsg3送信の開始タイミングオフセットを含む。一実施例において、Msg3送信のTTI情報は、Msg2内の複数のRARのための共通フィールドにおいて示される。別の実施例において、Msg3のTTI情報が、Msg1送信に応答したRARにおいて示される。一実施例において、Msg3の開始タイミングオフセットは、Msg2内の複数のRARのための共通のフィールドにおいて示される。別の実施例において、Msg3の開始タイミングオフセットが、Msg1送信に応答したRARにおいて示される。ステップ1415において、UEが、Msg3のTTI情報及び/又はMsg3の開始タイミングオフセットに従ってネットワークにMsg3を送信する。
【0101】
図3及び
図4に戻ると、UEの1つの例示的な実施例において、装置300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)ネットワークにプリアンブルを送信し、(ii)プリアンブルに応答したネットワークからMsg2を受信し、ここで、Msg2はMsg3送信のTTI持続時間及び/又はMsg3送信の開始タイミングオフセットを含み、(iii)Msg3のTTI情報及び/又はMsg3の開始タイミングオフセットに従ってネットワークへのMsg3送信を実行することを可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に記載された上記の動作及びステップ、又は他のものの全てを実行することができる。
【0102】
図15は、1つの例示的な実施例による、UEの観点からのフローチャート1500である。ステップ1505において、UEが、ネットワークにMsg1を送信する。ステップ1510において、UEが、Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信する。ステップ1515において、UEが、Msg3のTTI持続時間に従ってネットワークにMsg3を送信し、ここで、Msg3のTTI持続時間はMsg2のTTI持続時間に基づいて決定される。
【0103】
図3及び
図4に戻ると、UEの1つの例示的な実施例において、装置300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)ネットワークにMsg1を送信し、(ii)Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信し、そして(iii)Msg3のTTI持続時間に従ってネットワークにMsg3を送信し、ここで、Msg3のTTI持続時間はMsg2のTTI持続時間に基づいて決定されることを可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に記載された上記の動作及びステップ、又は他のものの全てを実行することができる。
【0104】
図16は、1つの例示的な実施例による、UEの観点からのフローチャート1600である。ステップ1605において、UEが、ネットワークから専用メッセージを受信して、Msg3送信のための開始タイミングオフセットを設定する。ステップ1610において、UEが、ネットワークにMsg1を送信する。ステップ1615において、UEが、Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信する。ステップ1620において、UEがMsg2を受信したときから開始タイミングオフセットが経過した後で、UEが、ネットワークにMsg3を送信する。
【0105】
図3及び
図4に戻ると、UEの1つの例示的な実施例において、装置300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)ネットワークから専用メッセージを受信して、Msg3送信のための開始タイミングオフセットを設定し、(ii)ネットワークにMsg1を送信し、(iii)Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信し、そして(iv)UEがMsg2を受信したときから開始タイミングオフセットが経過した後で、ネットワークにMsg3を送信することを可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に記載された上記の動作及びステップ、又は他のものの全てを実行することができる。
【0106】
図17は、1つの例示的な実施例による、UEの観点からのフローチャート1700である。ステップ1705において、UEが、ネットワークからブロードキャストメッセージを受信して、Msg3送信のための開始タイミングオフセットを設定する。ステップ1710において、UEが、ネットワークにMsg1を送信する。ステップ1715において、UEが、Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信する。ステップ1720において、UEがMsg2を受信したときから開始タイミングオフセットが経過した後で、UEが、ネットワークにMsg3を送信する。
【0107】
図3及び
図4に戻ると、UEの1つの例示的な実施例において、装置300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)ネットワークからブロードキャストメッセージを受信して、Msg3送信のための開始タイミングオフセットを設定し、(ii)ネットワークにMsg1を送信し、(iii)Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信し、そして(iv)UEがMsg2を受信したときから開始タイミングオフセットが経過した後で、ネットワークにMsg3を送信することを可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に記載された上記の動作及びステップ、又は他のものの全てを実行することができる。
【0108】
図18は、1つの例示的な実施例による、UEの観点からのフローチャート1800である。ステップ1805において、UEが、ネットワークにMsg1を送信する。ステップ1810において、UEが、Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信し、ここで、Msg2はMsg3送信のための開始タイミングオフセットを含む。ステップ1815において、UEがMsg2を受信したときから開始タイミングオフセットが経過した後で、UEが、ネットワークにMsg3を送信する。
【0109】
図3及び
図4に戻ると、UEの1つの例示的な実施例において、装置300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)ネットワークにMsg1を送信し、(iii)Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信し、(ii)Msg1に応答したネットワークからMsg2を受信し、ここで、Msg2はMsg3送信のための開始タイミングオフセットを含み、(iii)UEがMsg2を受信したときから開始タイミングオフセットが経過した後で、ネットワークにMsg3を送信することを可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に記載された上記の動作及びステップ、又は他のものの全てを実行することができる。
【0110】
図19は、1つの例示的な実施例による、UEの観点からのフローチャート1900である。ステップ1905において、UEが、ネットワークからMsg3のTTI情報を含むメッセージを受信する。ステップ1910において、UEが、ネットワークにプリアンブルを送信する。ステップ1915において、UEが、プリアンブルに応答したネットワークからMsg2を受信する。一実施例において、Msg3のTTI情報は、Msg2内の複数のRARのための共通フィールドにおいて示される。別の実施例において、Msg3のTTI情報が、Msg1送信に応答したRARにおいて示される。ステップ1915において、UEが、Msg3のTTI情報に従ってネットワークへのMsg3送信を実行する。
【0111】
図3及び
図4に戻ると、UEの1つの例示的な実施例において、装置300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)ネットワークからMsg3のTTI情報を含むメッセージを受信し、(ii)ネットワークにプリアンブルを送信し、(iii)プリアンブルに応答したネットワークからMsg2を受信し、そして(iv)Msg3のTTI情報に従ってネットワークへのMsg3送信を実行することを可能にする。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、本明細書に記載された上記の動作及びステップ、又は他のものの全てを実行することができる。
【0112】
図12〜
図19に例示されるとともに上述された実施例に関して、一実施例において、UEは、専用メッセージ、ブロードキャストメッセージ、又はMsg2内にMsg3の複数のTTI情報が存在する場合、Msg3のTTI情報を選択する。さらに、Msg3のTTI情報は、Msg1に応答したRARに含まれるか、又はMsg2内の複数のRARのための共通のフィールドに含まれることができるであろう。
【0113】
一実施例において、UEは、専用メッセージ、ブロードキャストメッセージ、又はMsg2内にMsg3送信のための複数の開始タイミングオフセットが存在する場合、Msg3のTTI情報を選択する。さらに、Msg3の開始タイミングオフセットは、Msg1に応答したRARに含まれるか、又はMsg2内の複数のRARのための共通のフィールドに含まれることができるであろう。
【0114】
本開示の様々な態様が上記で説明された。本明細書における教示が多種多様な形態で具体化することができ、そして本明細書で開示されている特定の構造、機能、又はその両方が単に代表的なものに過ぎない、ということは明らかであるはずである。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本明細書で開示された態様が任意の他の態様から独立して実施されることができ、そしてこれらの態様の2つ以上が様々な方法で組み合わせられることができる、ということを理解すべきである。例えば、本明細書で説明された任意の数の態様を使用して、装置が実施され得るか、又は方法が実行され得る。さらに、本明細書で説明された態様のうちの1つ若しくは複数に加えて、又はそれ以外の、他の構造、機能、若しくは構造及び機能を使用して、そのような装置が実施され得るか、又はそのような方法が実行され得る。上記の概念のいくつかの例として、いくつかの態様では、パルス繰り返し周波数に基づいてコンカレントチャネル(concurrent channel)が確立されることができる。いくつかの態様では、パルス位置又はオフセットに基づいてコンカレントチャネルが確立されることができる。いくつかの態様では、時間ホッピングシーケンスに基づいてコンカレントチャネルが確立されることができる。いくつかの態様では、コンカレントチャネルは、パルス繰り返し周波数、パルス位置又はオフセット、及び時間ホッピングシーケンスに基づいて確立されてもよい。
【0115】
当業者は、情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表されることができる、ということを理解するであろう。例えば、上記の説明を通して参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁気フィールド若しくは磁性粒子、光学フィールド若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表されることができる。
【0116】
当業者は、本明細書で開示される態様に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、及びアルゴリズムステップが、電子的ハードウェア(例えば、ソースコーディング若しくはいくつかの他の技術を使用して設計され得る、デジタル実装、アナログ実装、又は2つの組み合わせ)、命令を組み込んだ様々な形式のプログラム若しくは設計コード(それは、本明細書では便宜上、「ソフトウェア」又は「ソフトウェアモジュール」と呼ばれ得る)、又はその両方の組み合わせとして実施され得る、ということを更に認識するであろう。ハードウェア及びソフトウェアのこの互換性を明確に説明するために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、それらの機能性に関して上記で一般的に説明された。そのような機能性がハードウェア又はソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定のアプリケーション、及びシステム全体に課される設計の制約に依存する。当業者は、特定のアプリケーションごとに様々な方法で説明された機能を実装することができるが、しかし、そのような実装の決定は、本開示の範囲から逸脱するものと解釈されるべきではない。
【0117】
さらに、本明細書に開示された態様に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、又はアクセスポイント内で実施され得るか、又はそれらによって実行され得る。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、又は本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを含み得るとともに、ICの内部、ICの外部、又はその両方に存在するコード若しくは命令を実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、又は状態機械であってもよい。プロセッサは、同様に、コンピューティング装置の組み合わせ、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つ若しくは複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実施されてもよい。
【0118】
任意の開示されたプロセスにおけるステップの任意の特定の順序又は階層は、サンプルアプローチの一例である、ということが理解される。設計の好みに基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序又は階層は、本開示の範囲内にとどまりながら再構成されることができる、ということが理解される。添付の方法の請求項は、サンプル順序における様々なステップの要素を提示するとともに、提示された特定の順序又は階層に限定されることを意味しない。
【0119】
本明細書で開示された態様に関連して説明された方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、又はその2つの組み合わせにおいて、直接具体化されてもよい。ソフトウェアモジュール(例えば、実行可能命令及び関連データを含む)並びに他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMなどのデータメモリ、又は当技術分野で知られている任意の他の形態のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に存在してもよい。サンプル記憶媒体は、例えばコンピュータ/プロセッサ(それは、本明細書では便宜上、「プロセッサ」と呼ばれ得る)のような機械に結合されることができ、そのようなプロセッサは、情報(例えばコード)を記憶媒体から読み取り、そして情報を記憶媒体に書き込むことができる。サンプル記憶媒体は、プロセッサに一体化されていてもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASIC内に存在してもよい。ASICは、ユーザ装置内に存在してもよい。代わりに、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ装置内のディスクリート部品として存在してもよい。さらに、いくつかの態様では、任意の適切なコンピュータプログラム製品は、本開示の1つ又は複数の態様に関連するコードを含むコンピュータ読み取り可能媒体を含むことができる。いくつかの態様では、コンピュータプログラム製品は、包装材料を含むことができる。
【0120】
本発明を様々な態様に関連して説明してきたが、本発明は更なる変更が可能であることが理解されるであろう。この出願は、一般に、本発明の原理に従うとともに、本発明が関係する技術分野における既知の習慣的な慣習に含まれるような本開示からのそのような逸脱を含む、本発明のあらゆる変形、使用、又は適合をカバーすることを目的としている。