特許6960624IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

光アップコンバージョン材料

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

有機系光アップコンバージョン材料においては、その動作原理上、増感剤と発光体の間のエネルギーの受け渡し及び三重項発光体同士の対消滅に、増感剤と発光体の間または三重項発光体同士の間での、分子衝突が必要である。このため、従来、発光量子収率が10%を越える高効率材料は、液体であるか、実質上液体を含むゲル状媒体であり、取り扱いやデバイス化に難点があった。 さらに、液体を含まない固体については、蒸着法や、溶液からのスピンコート法では増感剤と発光体がそれぞれ別々に結晶化してしまうことが知られており(例えば、論文「Monguzzi, A.; Tubino, R.; Hoseinkhani, S.; Campione, M.; Meinardi, F., Low power, non-coherent sensitized photon up-conversion: modelling and perspectives. Phys. Chem. Chem. Phys. 2012, 14, 4322-4332」)、両者の間のエネルギー移動が著しく阻害される点に問題があった。 さらに、増感剤と発光体の間のエネルギーの受け渡しや三重項発光体は、大気中の酸素によって阻害されるため、不活性気体中に封止、酸素除去する必要があった。これらの点では、本発明者らの従来の技術(特許文献2)についても、同様である。 このような状況下、本発明は、高い光アップコンバージョン収率を実現する、固体状の有機系光アップコンバージョン材料を提供することを主な目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者は、溶液から溶媒を蒸発させて固体化する際に増感剤と発光体がそれぞれ別々に結晶化する問題を克服するには、増感剤同士の結晶化が生じるよりも早く発光体の結晶化が行われるようにすることで、増感剤が結晶化しない状態で発光体結晶中に取り込まれて固体化することがでるとの着想を得た。そのために、発光体に対する増感剤の濃度を低くし、さらに発光体の濃度を高め、溶媒、揮発条件を調整することで、迅速に発光体・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、高い光アップコンバージョン収率を実現する、固体状の光アップコンバージョン発光材料を提供することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】実施例1で得られた固体試料に光出力パワー4mWのレーザービームを凸レンズ用いてビーム径を拡大し、円形に広がった固体が励起されるように照射し、照射光の散乱を防ぐノッチフィルターを通して目視で観察したものの写真である。

【図2】実施例2で得られた固体試料に含まれる結晶粒(PtOEP:C7−sDPAのモル比が1:720))の顕微鏡像である。

【図3】実施例2で得られた結晶粒からの発光を、ノッチフィルターを通してCCDカメラで観察したものの写真である。

【図4】実施例2で得られた固体試料(図3中央の結晶固体)の発光スペクトルである。

【図5】実施例4で得られた結晶粒からの発光を、ノッチフィルターを通してCCDカメラで観察したものの写真である。

【図6】実施例4で得られた固体試料(図5中央の結晶固体)の発光スペクトルである。

【図7】実施例5で得られた結晶粒からの発光を、ノッチフィルターを通してCCDカメラで観察したものの写真である。

【図8】実施例5で得られた固体試料(図7中央の結晶固体)の発光スペクトルである。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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