(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る燃料電池モジュール及び燃料電池システムについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1に示す燃料電池システム10は、発電を行う燃料電池モジュール12と、燃料電池モジュール12に燃料ガスを供給する改質器14と、燃料電池モジュール12から排出された空気(酸化剤ガス/カソード排ガス)と燃料ガス(アノード排ガス)とを燃焼させる燃焼器16と、空気を燃焼ガスと熱交換させて空気を予熱する熱交換器18とを備える。
【0013】
図2に示すように、燃料電池モジュール12は、固体酸化物形燃料電池として構成されており、燃料ガスと酸化剤ガスの電気化学反応により発電する複数の発電セル20を備える。複数の発電セル20は、円周上に積層され且つ周方向に締付荷重(積層荷重)が付与されている。各発電セル20は、V字状に構成されており、V字状の頂点が燃料電池モジュール12の中心に向けて配置されている。複数の発電セル20が円周上に配置されることにより、円環構造体22が構成されている。具体的には、
図1に示すように、2つの円環構造体22が設けられている。以下、必要に応じて、一方の円環構造体22を「第1円環構造体22A」と呼び、他方の円環構造体22を「第2円環構造体22B」と呼ぶ。
【0014】
図3に示すように、各発電セル20は、互いに交差する方向に延在する第1プレート部24aと第2プレート部24bとを有するV字状のベースプレート24と、ベースプレート24に支持された電解質・電極接合体28とを有する。ベースプレート24は、導電性を有する部材であり、例えば、金属板からなる。ベースプレート24は、四角形状のプレートをV字状に折り曲げて形成したものである。ベースプレート24のV字角度θ(第1プレート部24aと第2プレート部24bとのなす角)は、例えば、1〜45度に設定される。ベースプレート24のV字角度θは、60度以下であることが好ましく、45度以下であることがより好ましく、30度以下であることがより好ましく、15度以下であることがさらに好ましい。
【0015】
電解質・電極接合体28は、V字状のベースプレート24の内側に配置されている。具体的に、第1プレート部24a及び第2プレート部24bの互いに対向する内面にそれぞれ電解質・電極接合体28が配置されている。電解質・電極接合体28は、電解質30(固体電解質)と、電解質30の一方面に設けられたアノード電極32と、電解質30の他方面に設けられたカソード電極34とを有する。電解質30は、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体で構成されている。アノード電極32及びカソード電極34は、電気及びイオン導電性の良好な多孔性セラミックスで構成されている。
【0016】
アノード電極32がベースプレート24の内面に形成されている。カソード電極34は、V字状のベースプレート24の内側を向いている。ベースプレート24の内側で、一方の電解質・電極接合体28のカソード電極34と、他方の電解質・電極接合体28のカソード電極34とが互いに対向している。
【0017】
図4A〜
図4Cを参照して、発電セル20の製造方法の一例を示す。
図4Aにおいて、四角形状の導電性を有する平坦なプレートに、例えば、レーザ加工により多数の孔部25が、プレートの一方側と他方側の各所定範囲に穿孔されて、V字状に折り曲げられる前のベースプレート24が形成される。次に、多数の孔部25が形成された領域に、
図4Bに示すように、2つの電解質・電極接合体28が形成される。多数の孔部25は、燃料ガスをアノード電極32へと導く燃料ガス導入孔である。次に、
図4Cのように、電解質・電極接合体28が内側に配置されるように、ベースプレート24を中央部で折り曲げる。これにより、V字状の発電セル20が製造される。なお、ベースプレート24は、上記の構成に限らず、焼結金属等により構成されてもよい。
【0018】
図2において、複数の発電セル20において互いに隣接する発電セル20の間に、燃料ガスを流す燃料ガス流路38(第1反応ガス流路)が設けられている。互いに隣接する発電セル20は、周方向に所定の間隔を置いて配置されている。互いに隣接する発電セル20間に燃料ガス流路38を確保するとともに、互いに隣接するベースプレート24間での短絡を防止するために、発電セル20間には絶縁性を有する複数のスペーサ44が配置されている。スペーサ44は、燃料ガス流路38内への燃料ガスの流入、及び燃料ガス流路38からの燃料ガスの排出を妨げないように、点状又は線状に配置されている。
【0019】
円環構造体22の内周部において、複数の発電セル20の内端間に、燃料ガスを燃料ガス流路38へと導く燃料ガス入口38aが形成されている。従って、円環構造体22の内周部には、複数の燃料ガス入口38aが周方向に間隔を置いて形成されている。円環構造体22の外周部において、複数の発電セル20の外端間に、燃料ガスを円環構造体22の径方向外側へと排出する燃料ガス出口38bが形成されている。従って、円環構造体22の外周部には、複数の燃料ガス出口38bが周方向に間隔を置いて形成されている。
【0020】
図2において、各発電セル20の内側(V字状のベースプレート24の内側)に、酸化剤ガスを流す酸化剤ガス流路40(第2反応ガス流路)が設けられている。酸化剤ガス流路40の各々は、複数の発電セル20からなる円環構造体22の軸方向に沿って延在している。酸化剤ガス流路40は、円環構造体22を軸方向に貫通して設けられている。円環構造体22の外周部において、ベースプレート24の外端間に、酸化剤ガスを円環構造体22の径方向外側へと排出する酸化剤ガス出口40bが形成されている。従って、円環構造体22の外周部には、複数の酸化剤ガス出口40bが周方向に間隔を置いて形成されている。
【0021】
各発電セル20の内側には、互いに対向する2つの電解質・電極接合体28(カソード電極34)に当接する三角形状の集電体42が配置されている。集電体42は、ガス透過性を有し且つ導電性を有する部材により構成されており、例えば、メッシュ状部材や、加工により多数の孔部を設けた金属プレートを折り曲げて三角柱状に構成したものが挙げられる。集電体42が周方向の締付荷重を受けている。
【0022】
図5に、複数の発電セル20の電気的接続を示す。互いに隣接する発電セル20において、一方の発電セル20のベースプレート24と、他方の発電セル20の集電体42とが、通電部材46により電気的に接続されている。複数の発電セル20における一端の発電セル20には正極端子48aが設けられ、他端の発電セル20には負極端子48bが設けられている。
【0023】
図2において、円環構造体22の外周には、円周上に配置された複数の発電セル20に周方向の締付荷重を付与する締付部材50が設けられている。締付部材50は、円環構造体22の外周に沿って周方向にベルト状に延在する部材である。
図6に模式的に示すように、締付部材50の幅Wは、円環構造体22の軸方向長さL(高さ)よりも小さい。これにより、円環構造体22の外周部に設けられた燃料ガス出口38b及び酸化剤ガス出口40b(
図2参照)が締付部材50により塞がれることが防止されている。
【0024】
図1において、複数の円環構造体22(第1円環構造体22A及び第2円環構造体22B)は、円環構造体22の軸方向(鉛直方向)に沿って積層されている。複数の円環構造体22の酸化剤ガス流路40は、軸方向に互いに連通している。第1円環構造体22Aの底部(底面)には、下部プレート52が配置されている。第2円環構造体22Bの上部(上面)には上部プレート54が配置されている。第1円環構造体22Aと第2円環構造体22Bとの間には、中間プレート56が配置されている。下部プレート52、上部プレート54及び中間プレート56は、円盤状に形成されている。下部プレート52、上部プレート54及び中間プレート56は、絶縁体により構成されており、あるいは、少なくとも発電セル20との接触部分が絶縁体で覆われている。
【0025】
下部プレート52及び中間プレート56には、周方向に並んだ複数の酸化剤ガス流路40にそれぞれ連通する複数のガス連通孔58が設けられている。下部プレート52のガス連通孔58は、熱交換器18の内部(流路)と、発電セル20内の酸化剤ガス流路40とを連通させる。中間プレート56のガス連通孔58は、第1円環構造体22Aの酸化剤ガス流路40と、第2円環構造体22Bの酸化剤ガス流路40とを連通させる。
【0026】
図7に示すように、下部プレート52の中心部には、改質器14(
図1参照)が挿通される中心孔60が設けられている。複数のガス連通孔58は、中心孔60を囲んで、周方向に間隔を置いて設けられている。各ガス連通孔58は、中心孔60側に向かって幅が小さくなる三角形状に構成されている。中間プレート56も、下部プレート52と同様に構成されている。各ガス連通孔58の形状は、三角形状に限らず、円形状や四角形状であってもよい。
【0027】
図8に示すように、第1円環構造体22Aと下部プレート52との間、及び第2円環構造体22Bと上部プレート54との間には、それぞれ、反応ガスの漏れを防止する弾性材からなるガスケット62、64が挟持されている。また、第1円環構造体22Aと中間プレート56との間、及び第2円環構造体22Bと中間プレート56との間には、それぞれ、反応ガスの漏れを防止する弾性材からなるガスケット66が挟持されている。
【0028】
ガスケット62、66は、円盤状に形成されており、下部プレート52及び中間プレート56と同様に、周方向に間隔を置いて複数のガス連通孔68が形成されている。上方のガスケット64は、円盤状に形成されるとともに、下方に突出する円環状突起65が設けられている。円環状突起65により、改質器14が傾くことが防止されるとともに、改質器14と円環構造体22の内周部(ベースプレート24の内端)とが接触することが防止されている。円環状突起65に代えて、ガスケット64とは別体のリング状スペーサが配置されてもよい。
【0029】
図1において、複数の発電セル20からなる円環構造体22の内側に、原料ガスを燃料ガスに改質する改質器14が配置されている。原料ガスは、例えば、炭化水素を含む都市ガス(メタンガス等)である。改質器14は、中空円筒状に構成されている。改質器14のハウジング15(周壁)は、メッシュ状又は多孔状に構成されており、ガス透過性を有する。ハウジング15は、例えば、金属部材により構成される。
【0030】
改質器14の内部には、図示しないが、改質触媒が充填されている。改質触媒としては、Ru(ルテニウム)、Ni(ニッケル)、Pt(白金)、Rh(ロジウム)、Pd(パラジウム)、Ir(イリジウム)又はFe(鉄)の少なくとも1種類の触媒金属を使用する。改質器14は、原料ガスと空気(部分酸化用空気。以下、「POX空気」という)との混合ガスを部分酸化改質し、燃料電池モジュール12に供給される燃料ガスを生成する。図示しないが、改質器14は、ヒータやスパークプラグ等の点火装置を有する。
【0031】
燃焼器16は、燃料電池モジュール12を囲む円環状に構成されている。燃焼器16は燃焼室16aを有し、燃焼室16a内で、燃料電池モジュール12から排出される燃料ガスと酸化剤ガス(空気中の酸素)とを燃焼させる。燃焼器16は、燃料電池モジュール12の外周部に対向する内側隔壁17(第1隔壁)を有する。燃焼室16aは、内側隔壁17の内側に形成されている。
【0032】
熱交換器18は、燃料電池モジュール12に供給する空気を予熱する空気予熱器である。熱交換器18は、燃焼室16aを囲む円環状に構成されている。熱交換器18は、燃焼室16aで発生する燃焼ガスと、燃料電池モジュール12に供給される空気との間で熱交換を行うことにより、空気を加熱(予熱)する。内側隔壁17を介して、燃焼ガスと空気との熱交換が行われる。熱交換器18は、燃焼室16aの外周部に対向する外側隔壁19(第2隔壁)を有する。熱交換器18の外側には、断熱材72が設けられている。熱交換器18の上部には、図示しないポンプや、ECU(Electronic Control Unit)等が配置されている。
【0033】
上記のように構成される燃料電池モジュール12を備えた燃料電池システム10の作用について、以下に説明する。
【0034】
燃料電池システム10の運転時には、改質器14に原料ガス及びPOX空気が供給されるとともに、熱交換器18に酸化剤ガスとしての空気が供給される。都市ガス(CH
4、C
2H
6、C
3H
8、C
4H
10を含む)等の原料ガスは、改質器14内で部分酸化改質されて、水素及び一酸化炭素を含む改質ガスである燃料ガスが得られる。改質器14内で行われる部分酸化反応は発熱反応であるため、起動時間を短縮しやすい。改質器14で生成された燃料ガスは、改質器14の外側に配置された円環構造体22(複数の発電セル20)に向かって放射状に改質器14から流出し、発電セル20間に形成された燃料ガス流路38へと供給される。そして、燃料ガスは、ベースプレート24に設けられた多数の孔部25(
図3参照)を介してアノード電極32へと供給される。
【0035】
一方、熱交換器18に供給された空気は、燃焼器16内の燃焼ガスにより加熱(熱交換)される。高温になった空気は、燃料電池モジュール12の酸化剤ガス流路40へと供給される。具体的に、高温になった空気は、第1円環構造体22Aの下部に設けられた下部プレート52のガス連通孔58を介して、第1円環構造体22Aを構成する複数の発電セル20の内側に形成された酸化剤ガス流路40へと流入する。空気はさらに、中間プレート56のガス連通孔58を介して第2円環構造体22Bを構成する複数の発電セル20の内側に形成された酸化剤ガス流路40へと流入する。これにより、空気がカソード電極34へと供給される。
【0036】
従って、燃料電池モジュール12における各発電セル20では、燃料ガスと空気の電気化学反応により発電が行われる。アノード電極32及びカソード電極34で消費されなかった燃料ガス及び空気は、燃料電池モジュール12(第1円環構造体22A及び第2円環構造体22B)の外周部(燃料ガス出口38b及び酸化剤ガス出口40b)から導出されて、燃焼器16へと導入される。これにより、燃焼器16の燃焼室16aでは、燃料ガスと空気とが混合されて燃焼され、燃焼ガスが発生する。燃焼ガスの熱は、内側隔壁17を介して熱交換器18内を流れる空気へと伝達される。
【0037】
この燃料電池モジュール12及び燃料電池システム10は、以下の効果を奏する。
【0038】
複数の発電セル20が円周上に積層されているため、エンドプレートやボルトで積層荷重を付与する従来の平板積層型と異なり、部品点数を削減でき、熱容量を減少させることで、起動速度を向上させやすい。また、発電セル20間のガスシールが不要であり、ガスシール構造も簡易にすることができる。各発電セル20はV字状に構成されているため、スペース効率を上げやすい。
【0039】
複数の発電セル20の各々は、互いに交差する方向に延在する第1プレート部24aと第2プレート部24bとを有するV字状のベースプレート24を有する。第1プレート部24a及び第2プレート部24bの互いに対向する内面にそれぞれ電解質・電極接合体28が配置されている。この構成により、発電出力の向上が図られる。
【0040】
複数の発電セル20において互いに隣接する発電セル20の間に、燃料ガス及び酸化剤ガスのうち一方のガスを流す第1反応ガス流路が設けられている。また、複数の発電セル20の各々の内側に、燃料ガス及び酸化剤ガスのうち他方のガスを流す第2反応ガス流路が設けられている。この構成により、従来のバイポーラセパレータが不要であり、簡素な構造とすることができる。
【0041】
複数の発電セル20からなる円環構造体22の内側に、原料ガスを燃料ガスに改質する改質器14が配置されており、第1反応ガス流路は、燃料ガスが供給される燃料ガス流路38である。この構成により、各燃料ガス流路38への燃料ガスの分配性の向上(ガス分配不均一の低減)が図られる。また、燃料ガスマニホールドである燃料ガス流路38の長さを比較的短くすることが可能であり、発電領域(電解質・電極接合体28)が熱源である改質器14に近いため、起動時間の短縮化が図られる。
【0042】
複数の発電セル20の各々の内側には、互いに対向する2つの電解質・電極接合体28に当接する三角形状の集電体42が配置されており、集電体42が周方向の締付荷重を受けている。この構成により、集電体42が荷重受け部材を兼ねるため、構造の合理化が図られる。
【0043】
燃料電池システム10は、燃料電池モジュール12から排出される燃料ガスと酸化剤ガスとを燃焼させる燃焼器16と、燃焼器16で発生する燃焼ガスと燃料電池モジュール12に供給される酸化剤ガスとの間で熱交換を行うことにより酸化剤ガスを予熱する熱交換器18と、を備える。そして、燃焼器16は燃料電池モジュール12を囲み、熱交換器18は燃焼器16を囲む。この構成により、燃焼器16が燃料電池モジュール12を外側から囲んでいるため、燃料電池モジュール12を効率的に加温・保温することができる。また、熱交換器18が燃焼器16を囲んでいるため、燃料電池モジュール12に供給する酸化剤ガスを効率的に加温することができる。さらに、燃料電池システム10の運転時、外周側ほど温度が低いため、熱交換器18の外側に配置する断熱材72を比較的薄くでき、断熱材72の使用量の削減が図られる。
【0044】
燃料電池モジュール12は、複数の発電セル20からなる円環構造体22を複数備え、複数の円環構造体22は、円環構造体22の軸方向に沿って積層される。円環構造体22には、燃料ガスと酸化剤ガスのうち一方のガスを流す複数の反応ガス流路が複数の発電セル20の内側に設けられる。複数の反応ガス流路の各々は、円環構造体22の軸方向に沿って延在している。この構成により、発電出力を容易に増大させることができる。また、異なる出力でも部品を共用することができる。
【0045】
上述した燃料電池システム10において、
図9に示す他の構成の燃料電池モジュール80が採用されてもよい。この燃料電池モジュール80では、各ベースプレート24には外側に突出する突起82が設けられ、突起82により燃料ガス流路38(第1反応ガス流路)が確保されている。
【0046】
図10に示すように、第1プレート部24aと第2プレート部24bの各々に、突起82が設けられている。燃料ガス流路38のガス流れ方向(円環構造体22の径方向)と直交する方向(円環構造体22の軸方向)に間隔を置いて、当該ガス流れ方向に延在して、複数(2つ)の突起82が設けられている。突起82間に燃料ガス流路38が形成される。突起82は、プレス成形によってベースプレート24に形成されている。従って、突起82の反対側(裏側)には、凹部84が形成されている。第1プレート部24aと第2プレート部24bのどちらか一方のみに突起82が設けられてもよい。
【0047】
各突起82には、セラミックス等で構成された絶縁体86が設けられている。従って、互いに隣接するベースプレート24の突起82は、絶縁体86を介して当接する。絶縁体86は、突起82の少なくとも頂部を覆って設けられている。絶縁体86は、突起82にコーティングされている。なお、絶縁体86は、接着剤等により突起82に接合されたものであってもよい。
【0048】
この燃料電池モジュール80によれば、発電セル20を構成するベースプレート24に形成した突起82に絶縁体86を設けたため、第1反応ガス流路(燃料ガス流路38)の確保と、互いに隣接するベースプレート24間の短絡とを、簡易な構成で実現することができる。
【0049】
第1プレート部24aと第2プレート部24bの各々に、突起82が設けられているため、第1反応ガス流路(燃料ガス流路38)の流路断面積を確保しやすい。
【0050】
第1反応ガス流路(燃料ガス流路38)のガス流れ方向と直交する方向に間隔を置いて、ガス流れ方向に延在して、複数の突起82が設けられているため、第1反応ガス流路(燃料ガス流路38)におけるガスの流れを阻害することがない。
【0051】
絶縁体86は、突起82にコーティングされているため、絶縁体86を突起82に簡易に一体化することができる。
【0052】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。