【文献】
Huawei, HiSilicon,Resource allocation for RB interleaved PUSCH for eLAA[online], 3GPP TSG-RAN WG1#84b R1-162583,2016年04月15日
【文献】
LG Electronics,PUSCH resource allocation in LAA[online], 3GPP TSG-RAN WG1#84b R1-162465,2016年04月15日
【文献】
NTT DOCOMO, INC.,Discussion on PUSCH design for eLAA UL[online], 3GPP TSG-RAN WG1#84b R1-162799,2016年04月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
アップリンクリソースを割り振るときに端末にM個の第1のリソースブロックを備えるリソースグループを割り振るステップであって、システム帯域幅に対する前記M個の第1のリソースブロックによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きく、前記リソースグループは、いずれかの周波数領域位置においてN個の第2のリソースブロックをさらに備え、M≧2、N≧1、およびMとNの両方は正の整数である、ステップと、
前記端末にリソース指示情報を送るステップであって、前記リソース指示情報は、前記リソースグループに関する情報を備える、ステップと
を備え、
前記M個の第1のリソースブロックは、第1のリソースセット中のリソースブロックの1つまたは複数のペアであり、前記システム帯域幅に対する前記第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔の占有率は前記プリセットしきい値よりも大きく、前記システム帯域幅に対する前記N個の第2のリソースブロックによって形成された周波数間隔の占有率は、前記プリセットしきい値よりも大きいかまたは小さく、
前記第1のリソースセット中のリソースブロックの前記ペアの周波数間隔は降順であり、前記システム帯域幅に対する最も小さい周波数間隔の占有率は前記プリセットしきい値よりも大きい、リソース割振り方法。
同じ周波数間隔が、前記第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペア間に存在し、前記システム帯域幅に対するリソースブロックのあらゆるペア間の前記周波数間隔の前記占有率は前記プリセットしきい値よりも大きい請求項1に記載の方法。
前記M個の第1のリソースブロックはK個のリソースインターレースを形成し、前記システム帯域幅に対する前記K個のリソースインターレースによって形成される周波数間隔の占有率は前記プリセットしきい値よりも大きく、K≧1、およびKは正の整数であり、前記N個の第2のリソースブロックは、リソースインターレース中のリソースブロックのうちのいくつかであり、前記N個の第2のリソースブロックが属する前記リソースインターレースは複数の端末に割り振られる請求項1に記載の方法。
前記K個のリソースインターレースはH個のリソースブロックを備え、Hは正の整数であり、Hは、非ライセンス周波数帯域に対応する複数の送信帯域幅の各々に対応するリソースブロックの総量によって割り切れる請求項4に記載の方法。
前記リソース指示情報は、前記K個のリソースインターレースのリソースインターレースインデックス、前記N個の第2のリソースブロックが属する前記リソースインターレースのリソースインターレースインデックス、又は前記N個の第2のリソースブロックが属する前記リソースインターレース中の前記N個の第2の1つまたは複数のリソースブロックのインデックスを備える請求項4または5に記載の方法。
前記リソース指示情報は、リソースインターレースが複数の部分にスプリットされることを示すための、前記リソースインターレースに対応する属性指示情報をさらに備え、前記複数の部分は前記複数の端末によって共有される請求項1、3乃至5のいずれか一項に記載の方法。
同じ周波数間隔が、前記第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペア間に存在し、前記システム帯域幅に対するリソースブロックのあらゆるペア間の前記周波数間隔の前記占有率は前記プリセットしきい値よりも大きい請求項2に記載のネットワークデバイス。
前記M個の第1のリソースブロックはK個のリソースインターレースを形成し、前記システム帯域幅に対する前記K個のリソースインターレースによって形成される周波数間隔の占有率は前記プリセットしきい値よりも大きく、K≧1、およびKは正の整数であり、前記N個の第2のリソースブロックは、リソースインターレース中のリソースブロックのうちのいくつかであり、前記N個の第2のリソースブロックが属する前記リソースインターレースは複数の端末に割り振られる請求項2に記載のネットワークデバイス。
前記K個のリソースインターレースはH個のリソースブロックを備え、Hは正の整数であり、Hは、非ライセンス周波数帯域に対応する複数の送信帯域幅の各々に対応するリソースブロックの総量によって割り切れる請求項13に記載のネットワークデバイス。
前記リソース指示情報は、前記K個のリソースインターレースのリソースインターレースインデックス、前記N個の第2のリソースブロックが属する前記リソースインターレースのリソースインターレースインデックス、又は前記N個の第2のリソースブロックが属する前記リソースインターレース中の前記N個の第2の1つまたは複数のリソースブロックのインデックスを備える請求項13または14に記載のネットワークデバイス。
前記リソース指示情報は、リソースインターレースが複数の部分にスプリットされることを示すための、前記リソースインターレースに対応する属性指示情報をさらに備え、前記複数の部分は前記複数の端末によって共有される請求項2,12, 13及び14のいずれか一項のネットワークデバイス。
【発明の概要】
【0007】
従来技術のリソースインターレース(interlace)解決策がリソースのフレキシブルなスケジューリングを実装することができないことに鑑みて、この問題を解決するために、本出願の実施形態は、リソースがフレキシブルにスケジュールされて、次世代の新無線技術によってサポートされるマルチ帯域幅シナリオにより良く適応することが可能になるような、リソース割振り方法ならびに関係するデバイスおよびシステムを提供する。
【0008】
第1の態様によれば、アップリンクリソースを割り振るときに端末にM個(M≧2、Mは正の整数である)の第1のリソースブロックを含むリソースグループを基地局によって割り振るステップであって、システム帯域幅に対するM個の第1のリソースブロックによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きい、ステップを含む、リソース割振り方法が提供される。リソースグループは、いずれかの周波数領域位置においてN個(N≧1、Nは正の整数である)の第2のリソースブロックをさらに含む。端末にリソースグループを割り振った後に、基地局は、端末にリソース指示情報を送り得る。リソース指示情報は、端末に割り振られるリソースグループを示すために使用され、リソース指示情報は、リソースグループに関する情報を含む。リソース衝突を回避するために、端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックは、M個の第1のリソースブロックの位置以外のいずれかの周波数領域位置において分配されることが理解されよう。
【0009】
ETSIのOCB規制は、
ETSIのOCB要件が満たされるように、本明細書のプリセットしきい値の選択のために調べられ得る。たとえば、2.4GHz周波数帯域および5GHz周波数帯域では、ETSIは、信号送信帯域幅がシステム帯域幅の80%よりも多くを占有すべきであることを要求する。したがって、プリセットしきい値は、80%よりも大きいかまたはそれに等しく設定され得る。この例は、本出願のこの実施形態についていかなる限定となることもなしに説明するために使用されるにすぎない。
【0010】
第1の態様において説明される方法を実践することによって、アップリンクリソースのスケジューリングは、
ETSIのOCB要件が満たされながら、よりフレキシブルになることが可能である。
【0011】
第1の態様に関して、本出願の第1の実施形態では、端末に割り振られるM個の第1のリソースブロックは、第1のリソースセットからのリソースブロックの1つまたは複数のペアであることがあり、システム帯域幅に対する第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きい。特に、システム帯域幅に対する第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔の占有率は、
ETSIのOCB要件が満たされるように、プリセットしきい値よりも大きい。
【0012】
第1のリソースセット中のリソースブロックの複数のペアは、あらゆる端末の信号送信帯域幅が基本的OCB要件を満たすように、非ライセンス周波数帯域上でアップリンクデータを送信する必要がある複数の端末にペアの形態で割り振られ得ることが理解されよう。さらに、端末に割り振られる残り(rest)のN個の第2のリソースブロックは、いずれかの周波数領域位置において分配され得る。これは、基本的OCB要件が満たされることを保証しながら、リソース割振りのフレキシビリティを最大にすることができる。
【0013】
第1のリソースセット中のリソースブロックの各ペアを定期的にインデックス付けするために、第1のリソースセットは、以下のいくつかの様式でそれらに限定されることなしに実装され得る。
【0014】
第1の実装では、同じ周波数間隔が、第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペア間に存在し、システム帯域幅に対するリソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きい。
【0015】
第2の実装では、第1のリソースセット中のリソースブロックのペアの周波数間隔は降順であり、システム帯域幅に対する最も小さい周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きい。
【0016】
システム帯域幅に対する第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペアの占有率がプリセットしきい値よりも大きいとすれば、第1のリソースセットは、上記の2つの実装に限定されることなしに代替として他の形態で提示され得ることに留意されたい。
【0017】
上記の第1の実施形態では、リソース利用を改善するために、システム帯域幅に対するN個の第2のリソースブロックによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも小さくなり得る。これは、N個の第2のリソースブロックが、システム帯域幅中の中間周波数領域位置において分配され得ることを意味する。OCB要件を満たすことができるシステム帯域幅の2つの端部上には、限られた量のリソースブロックのみがあることが理解されよう。したがって、中間周波数領域位置においてN個の第2のリソースブロックを分配するこのスケジューリング様式は、非ライセンス周波数帯域上でアップリンクデータを送信する必要があるより多くの端末に2つの端部上の限られたリソースブロックを基地局が割り振るのを助けることができる。
【0018】
任意選択で、システム帯域幅に対するN個の第2のリソースブロックによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きくなり得る。これは、N個の第2のリソースブロックのうちの少なくとも2つが、システム帯域幅の2つの端部上に分配されることを意味する。
【0019】
上記の第1の実施形態では、リソース指示情報は、以下のいくつかの様式でそれらに限定されることなしに実装され得る。
【0020】
第1の実装では、リソース指示情報は、第1のリソースセット中に、端末に割り振られるリソースブロックの1つまたは複数のペアのインデックスを含み得る。たとえば、
図7に示されている第1のリソースセット中のリソースブロックの第1のペアが端末に割り振られると仮定すると、端末に送られるリソース指示情報は、リソースブロックの第1のペアのインデックス「1」を含み得る。この例は、本出願のこの実施形態についていかなる限定となることもなしに説明するために使用されるにすぎない。
【0021】
端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックも、第1のリソースセット中のリソースブロックの1つまたは複数のペアである場合、リソース指示情報は、第1のリソースセット中に、N個の第2のリソースブロックに対応するリソースブロックの1つまたは複数のペアのインデックスをさらに含む。端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックが第1のリソースセット中のリソースブロックでない場合、リソース指示情報は、N個の第2のリソースブロックのリソースブロック番号をさらに含む。
【0022】
第2の実装では、リソース指示情報は、端末に割り振られるM個の第1のリソースブロックのリソースブロック番号、および端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックのリソースブロック番号を含み得る。
【0023】
特に、システム帯域幅全体におけるリソースブロックが番号付けされてよく、特定のリソースブロックは、リソースブロック番号を使用することによって示されることが可能である。本明細書のリソースブロック番号はリソースブロックインデックスと呼ばれることもある。
【0024】
上記の第1の実施形態では、リソース指示情報を送るとき、基地局は、ダウンリンク制御情報(DCI)にリソース指示情報を追加し得る。たとえば、基地局は、端末に返されるアップリンク許可(UL許可)にリソース指示情報を追加し得る。本明細書のUL許可は、DCIフォーマット0、0A、0B、4、4A、または4BにおけるDCIのタイプである。
【0025】
基地局は、代替とし
てスケジューリング要求のための他の応答メッセージにリソース指示情報を追加し得るか、または基地局は、代替としてリソース指示情報を別個のメッセージにカプセル化し、そのメッセージを端末に返し得ることに留意されたい。本出願のこの実施形態は、どのようにリソース指示情報が送られるかに対して限定を課さない。
【0026】
第1の態様に関して、本出願の第2の実施形態では、M個の第1のリソースブロックは、K個(K≧1、Kは正の整数である)のリソースインターレースを形成することがあり、システム帯域幅に対するK個のリソースインターレースによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きい。N個の第2のリソースブロックは、リソースインターレース中のリソースブロックのうちのいくつかであることがあり、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースは複数の端末に割り振られる。N個の第2のリソースブロックは、1つのリソースインターレースからであるかまたは複数のリソースインターレースからであり得ることに留意されたい。
【0027】
端末に割り振られるM個の第1のリソースブロックはK個のリソースインターレースを形成し、システム帯域幅に対するK個のリソースインターレースによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きく、端末に割り振られる残りのN個の第2のリソースブロックは、リソースインターレース中のリソースブロックのうちのいくつかであり、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースは、複数の端末によって共有された複数の部分にスプリットされることが理解されよう。このようにして、
ETSIのOCB要件が満たされながら、リソーススケジューリングがよりフレキシブルになることが可能であり、リソース利用が改善されることが可能である。
【0028】
上記の第1の実施形態では、リソース指示情報は、以下のいくつかの様式でそれらに限定されることなしに実装され得る。
【0029】
第1の実装では、リソース指示情報は、K個のリソースインターレースのインターレースインデックス、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースのインターレースインデックス、またはN個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレース中のN個の第2のリソースブロックのリソースブロックインデックスのうちのいずれか1つまたは複数を含み得る。
【0030】
特に、基地局は、システム帯域幅全体の中に含まれるリソースインターレースを番号でインデックス付けし得る。代替として、基地局は、各リソースインターレース中に含まれるリソースブロックを番号でインデックス付けし得る。たとえば、各リソースインターレース中に含まれる10個のリソースブロックは番号0から9でインデックス付けされる。
【0031】
上記の第1の実装では、リソース指示情報は、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレース中のリソースブロックのうちのいくつかのみが端末に割り振られることを示すための、N個の第2のリソースブロックが属する(部分インターレースである)リソースインターレースに対応する属性指示情報をさらに含み得る。N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースは複数の部分にスプリットされ、複数の部分は複数の端末によって共有される。
【0032】
第2の実装では、リソース指示情報は、端末に割り振られるM個の第1のリソースブロックのリソースブロック番号、および端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックのリソースブロック番号をさらに含み得る。
【0033】
特に、システム帯域幅全体におけるリソースブロックが番号付けされてよく、特定のリソースブロックは、リソースブロック番号を使用することによって示されることが可能である。本明細書のリソースブロック番号はリソースブロックインデックスと呼ばれることもある。
【0034】
上記の2つの実装に限定されるのではなく、基地局と端末との間でより多くのリソース指示様式に関して同意され得ることに留意されたい。たとえば、リソース指示情報は、K個のリソースインターレースのインターレースインデックス、およびN個の第2のリソースブロックのリソースブロック番号を含み得る。この例は、いかなる限定となることもない、本出願のこの実施形態の実装にすぎない。実際の適用例では、異なる実装が使用され得る。
【0035】
上記の第2の実施形態では、リソース指示情報を送るとき、基地局は、ダウンリンク制御情報(DCI)にリソース指示情報を追加し得る。たとえば、基地局は、端末に返されるアップリンク許可(UL許可)にリソース指示情報を追加し得る。本明細書のUL許可は、DCIフォーマット0、0A、0B、4、4A、または4BにおけるDCIのタイプである。
【0036】
基地局は、代替としてスケジューリング要求のための他の応答メッセージにリソース指示情報を追加し得るか、または基地局は、代替としてリソース指示情報を別個のメッセージにカプセル化し、そのメッセージを端末に返し得ることに留意されたい。本出願のこの実施形態は、どのようにリソース指示情報が送られるかに対して限定を課さない。
【0037】
本出願のいくつかの実施形態では、複数のシステム帯域幅および/または複数のサブキャリア間隔をもつシナリオに適応するために、K個のリソースインターレースはH個のリソースブロックを含むことがあり、Hは正の整数であり、Hは、非ライセンス周波数帯域に対応する複数の送信帯域幅の各々に対応するリソースブロックの総量によって割り切れる。
【0038】
任意選択で、本出願のこの実施形態においてサポートされる複数のシステム帯域幅および/または複数のサブキャリア間隔をもつシナリオでは、端末に割り振られる完全なリソースインターレースが、リソース指示値(RIV)を使用することによって示され得る。このRIV指示様式は、端末に割り振られる完全なリソースインターレースを示すために主に使用され得ることに留意されたい。前に説明されたリソース指示様式は、端末に割り振られる残りのN個の第2のリソースブロックを示すための補足として使用され得る。詳細について本明細書で再び説明されない。
【0039】
第2の態様によれば、第1の態様または第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおいて提供される方法を対応して実施するように構成された複数の機能モジュールを含む、ネットワークデバイスが提供される。
【0040】
第3の態様によれば、第1の態様において説明されたリソース割振り方法を実施するように構成されたネットワークデバイスが提供される。ワイヤレスネットワークデバイスは、メモリ、メモリに結合されたプロセッサ、送信機、および受信機を含み得る。送信機は、別のワイヤレスネットワークデバイス、たとえば、端末にモバイル通信信号を送るように構成される。受信機は、別のワイヤレスネットワークデバイス、たとえば、端末によって送られたモバイル通信信号を受信するように構成される。メモリは、第1の態様において説明されたリソース割振り方法を実装するためのコードを記憶するように構成される。プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、第1の態様または第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つにおいて説明されたリソース割振り方法を実施するように構成される。
【0041】
第4の態様によれば、通信システムが提供される。通信システムは基地局および端末を含む。
【0042】
基地局は、アップリンクリソースを割り振るときに端末にM個(M≧2、Mは正の整数である)の第1のリソースブロックを含むリソースグループを割り振るように構成され、システム帯域幅に対するM個の第1のリソースブロックによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きく、リソースグループは、いずれかの周波数領域位置においてN個(N≧1、Nは正の整数である)の第2のリソースブロックをさらに含む。基地局は、端末にリソース指示情報を送るようにさらに構成され、リソース指示情報は、端末に割り振られるリソースグループを示すために使用され、リソースグループに関する情報を含む。
【0043】
リソース指示情報を受信した後に、端末は、リソース指示情報に基づいて信号を処理することがあり、たとえば、送信されるべきアップリンクデータをリソース指示情報によって示されるリソース上に変調し、送信信号のための周波数分割多重化およびリソース共有を処理する。端末は、リソース指示情報によって示されるリソース上の処理されたアップリンクデータを基地局に送るようにさらに構成される。
【0044】
第4の態様に関して、いくつかの任意選択の実施形態では、基地局は、第2の態様または第3の態様において説明されたネットワークデバイスであり得る。代替として、基地局は、第1の態様において説明された基地局であり得る。
【0045】
第5の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。可読記憶媒体は、第1の態様において説明されたリソース割振り方法を実装するためのプログラムコードを記憶し、プログラムコードは、第1の態様において説明されたリソース割振り方法を動作させるための実行可能な命令を含む。
【0046】
本出願の実施形態を実践することによって、アップリンクリソースのスケジューリングは、
ETSIのOCB要件が満たされながら、非ライセンス周波数帯域の使用についてよりフレキシブルになることが可能である。さらに、リソース利用が改善されることが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
本出願の実施形態において使用されるいくつかの用語は、本出願を限定する意図なしに、本出願の実施形態について説明するために使用されるにすぎない。
【0050】
本出願の実施形態を理解しやすくするために、本出願の実施形態に関係するワイヤレス通信システムについて最初に説明される。
【0051】
図2は、本出願によるワイヤレス通信システム200を示す。ワイヤレス通信システム200は、ライセンス周波数帯域上で動作するかまたは非ライセンス周波数帯域上で動作し得る。非ライセンス周波数帯域の使用はワイヤレス通信システム200の容量を改善することができることが理解されよう。
図2に示されているように、ワイヤレス通信システム200は、1つもしくは複数の基地局(Base Station)201、たとえば、ノードB、eノードB、またはWLANアクセスポイント、1つもしくは複数の端末(Terminal)203、およびコアネットワーク215を含む。
【0052】
基地局201は、基地局コントローラ(図示されず)の制御下で端末203と通信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、基地局コントローラは、コアネットワーク
215の一部であるかまたは基地局201に組み込まれ得る。
【0053】
基地局201は、バックホール(backhaul)インターフェース(たとえば、S1インターフェース)213を通してコアネットワーク215に制御情報(control information)またはユーザデータ(user data)を送信するように構成され得る。
【0054】
基地局201は、1つまたは複数の基地局アンテナを使用することによって端末203とワイヤレス通信し得る。各基地局201は、基地局201に対応するカバレージエリア207に通信カバレージを提供し得る。アクセスポイントに対応するカバレージエリア207は複数のセクタ(sector)に分割されることがあり、1つのセクタはカバレージエリアの一部に対応する(図示されず)。
【0055】
2つの基地局201は、バックホール(backhaul)リンク211を通して互いに通信し得る。本明細書のバックホールリンク211はワイヤード通信接続またはワイヤレス通信接続であり得る。
【0056】
本出願のいくつかの実施形態では、基地局201は、基地トランシーバ局(Base Transceiver Station)、無線トランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、ノードB、eノードBなどを含み得る。ワイヤレス通信システム200は、いくつかの異なるタイプの基地局201、たとえば、マクロ基地局(macro base station)、マイクロ基地局(micro base station)などを含み得る。基地局201は、異なる無線技術、たとえば、セル無線アクセス技術またはWLAN無線アクセス技術を適用し得る。
【0057】
端末203は、ワイヤレス通信システム200全体において分散されることがあり、静的または移動中であり得る。本出願のいくつかの実施形態では、端末203は、モバイルデバイス、移動局(mobile station)、モバイルユニット(mobile unit)、無線ユニット、リモートユニット、ユーザエージェント、モバイルクライアントなどを含み得る。
【0058】
本出願のこの実施形態では、ワイヤレス通信システム200は、非ライセンス周波数帯域、たとえば、LTE−Uシステム上で動作することが可能なLTE通信システムであり得るか、または非ライセンス周波数帯域上で動作することが可能な5G通信システム、将来の新無線通信システムなどであり得る。ワイヤレス通信システム200は、非ライセンス周波数帯域上の端末アクセスを処理するためにライセンス支援型アクセス(LAA)方式を使用し得る。LAA方式では、1次セル(Primary Cell)は、確実なサービス品質を必要としているキーメッセージおよびサービスを転送するためにライセンス周波数帯域上で動作し、2次セル(Secondary Cell)は、データプレーン性能を改善するために非ライセンス周波数帯域上で動作する。
【0059】
本出願のこの実施形態では、ワイヤレス通信システム200は、マルチキャリア(multi−carrier)(異なる周波数の波形信号)動作をサポートすることができる。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に被変調信号を送信することができる。たとえば、あらゆる通信接続205は、異なる無線技術を使用することによって変調されたマルチキャリア信号を搬送し得る。あらゆる被変調信号は、異なるキャリア上で送られることがあり、制御情報(たとえば、基準信号および制御チャネル)、オーバーヘッド情報(Overhead Information)、データなどを搬送し得る。
【0060】
さらに、ワイヤレス通信システム200はWi−Fiネットワークをさらに含み得る。事業者ネットワークと(非ライセンススペクトル上で動作する)Wi−Fiネットワークの調和した共存を可能にするために、ワイヤレス通信システム200はリッスンビフォアトーク(Listen before Talk、LBT)機構を使用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム200において、いくつかの端末203は、非ライセンススペクトルリソースを使用するために、Wi−Fi通信接続217を通してWi−Fiアクセスポイント209に接続されることがあり、いくつかの端末203は、非ライセンススペクトルリソースを使用するために、モバイル通信接続205を通して基地局201に接続されることがある。非ライセンス周波数帯域を使用する前に、どんなデバイスも、周波数帯域が占有されているかどうかを検出するためにリスニングを実施する必要があり、周波数帯域が非ビジーでない限り、データを送信するために周波数帯域を占有することができない。
【0061】
図3は、本出願のいくつかの実施形態による端末300を示す。
図3に示されているように、端末300は、(オーディオ入出力モジュール318、キー入力モジュール316、ディスプレイ320などを含む)入出力モジュール、ユーザインターフェース302、1つまたは複数の端末プロセッサ304、送信機306、受信機308、カプラ310、アンテナ314、およびメモリ312を含み得る。これらの構成要素はバスによってまたは他の様式で接続され得る。
図3では、接続のためにバスが使用される例が使用されている。
【0062】
通信インターフェース301は、端末300が別の通信デバイス、たとえば、基地局と通信するために構成され得る。特に、基地局は、
図4に示されている基地局400であり得る。特に、通信インターフェース301は、モバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communication
s、GSM)(2G)通信インターフェース、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)(3G)通信インターフェース、もしくはロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)(4G)通信インターフェースなどのうちの1つもしくは複数を含み得るか、または4.5G、5G、もしくは将来の新無線通信インターフェースであり得る。ワイヤレス通信インターフェースに限定されることなしに、端末300は、ワイヤード通信インターフェース301、たとえば、ローカルアクセスネットワーク(Local Access Network、LAN)インターフェースをさらに装備され得る。
【0063】
アンテナ314は、伝送線路における電磁エネルギーを自由空間中の電磁波に変換するか、または自由空間中の電磁波を伝送線路における電磁エネルギーに変換するように構成され得る。カプラ310は、アンテナ314によって受信されたモバイル通信信号を複数の経路にスプリットし、それらを複数の受信機308に分配するように構成される。
【0064】
送信機306は、端末プロセッサ304によって出力された信号に対して送信処理を実施するように構成されることがあり、たとえば、信号をライセンス周波数帯域上に変調するか、または信号を非ライセンス周波数帯域上に変調する。本出願のいくつかの実施形態では、送信機
306は、非ライセンススペクトル送信機3061およびライセンススペクトル送信機3063を含み得る。非ライセンススペクトル送信機3061は、端末300が1つまたは複数の非ライセンススペクトル上で信号を送信するのをサポートすることがあり、ライセンススペクトル送信機3063は、端末300が1つまたは複数のライセンススペクトル上で信号を送信するのをサポートすることがある。
【0065】
受信機308は、アンテナ314によって受信されたモバイル通信信号に対して受信処理を実施するように構成され得る。たとえば、受信機308は、非ライセンス周波数帯域上に変調された受信信号を復調するか、またはライセンス周波数帯域上に変調された受信信号を復調し得る。本出願のいくつかの実施形態では、受信機308は、非ライセンススペクトル受信機3081およびライセンススペクトル受信機3083を含み得る。非ライセンススペクトル受信機3081は、非ライセンススペクトル上に変調された信号を端末300が受信するのをサポートすることがあり、ライセンススペクトル受信機3083は、ライセンススペクトル上に変調された信号を端末300が受信するのをサポートすることがある。
【0066】
本出願のいくつかの実施形態では、送信機306および受信機308はワイヤレスモデムと見なされ得る。端末300には、1つまたは複数の送信機306および1つまたは複数の受信機308があり得る。
【0067】
図3に示されている送信機306および受信機308に加えて、端末300は、他の通信構成要素、たとえば、GPSモジュール、ブルートゥース(Bluetooth)モジュール、およびワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、Wi−Fi)モジュールをさらに含み得る。上記のワイヤレス通信信号に加えて、端末300は、他のワイヤレス通信信号、たとえば、衛星信号および短波信号をさらにサポートし得る。ワイヤレス通信に限定されることなしに、端末300は、ワイヤード通信をサポートするためのワイヤードネットワークインターフェース(たとえば、LANインターフェース)をさらに装備され得る。
【0068】
入出力モジュールは、端末300とユーザまたは外部環境との間の対話を実装するように構成されることがあり、オーディオ入出力モジュール318、キー入力モジュール316、ディスプレイ320などを主に含み得る。特に、入出力モジュールは、カメラ、タッチスクリーン、センサーなどをさらに含み得る。入出力モジュールはすべて、ユーザインターフェース302を通して端末プロセッサ304と通信する。
【0069】
メモリ312は、端末プロセッサ304に結合され、様々なソフトウェアプログラムおよび/または複数の命令セットを記憶するように構成される。特に、メモリ312は、高速ランダムアクセスメモリを含むことがあり、また、不揮発性メモリ、たとえば、1つまたは複数の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスを含み得る。メモリ312は、オペレーティングシステム(以下では手短にシステムと呼ばれる)、たとえば、ANDROID、IOS、WINDOWS、またはLINUXなどの組込みオペレーティングシステムを記憶し得る。メモリ312は、ネットワーク通信プログラムをさらに記憶し得る。ネットワーク通信プログラムは、1つまたは複数の周辺デバイス、1つまたは複数の端末デバイス、または1つまたは複数のネットワークデバイスと通信するために使用され得る。メモリ312は、ユーザインターフェースプログラムをさらに記憶し得る。ユーザインターフェースプログラムは、グラフィカル操作インターフェースを使用してアプリケーションプログラムのコンテンツを直観的に表示し、メニュー、ダイアログボックス、およびキーなどの入力コントロールを使用してアプリケーションプログラム上でユーザの制御操作を受信し得る。
【0070】
本出願のいくつかの実施形態では、メモリ312は、本出願の1つまたは複数の実施形態において提供されるリソース割振り方法を端末300側が実装するためのプログラムを記憶するように構成され得る。本出願の1つまたは複数の実施形態において提供されるリソース割振り方法の実装については、後続の実施形態を参照されたい。
【0071】
端末プロセッサ304は、コンピュータ可読命令を読み取り、実行するように構成され得る。特に、端末プロセッサ304は、メモリ312に記憶されたプログラム、たとえば、本出願の1つまたは複数の実施形態において提供されるリソース割振り方法を端末300側が実装するためのプログラムを呼び出し、プログラム中に含まれる命令を実行するように構成され得る。
【0072】
端末300は、
図2に示されているワイヤレス通信システム200中の端末203であってよく、モバイルデバイス、移動局(mobile station)、モバイルユニット(mobile unit)、無線ユニット、リモートユニット、ユーザエージェント、モバイルクライアントなどとして実装され得ることが理解されよう。
【0073】
図3に示されている端末300は、本出願の実施形態の実装にすぎないことに留意されたい。実際の適用例では、端末300は、代替としてより多いまたはより少ない構成要素を含み得る。これは本明細書では限定されない。
【0074】
図4は、本出願のいくつかの実施形態による基地局400を示す。
図4に示されているように、基地局400は、通信インターフェース403、1つまたは複数の基地局プロセッサ401、送信機407、受信機409、カプラ411、アンテナ413、およびメモリ405を含み得る。これらの構成要素はバスによってまたは他の様式で接続され得る。
図4では、接続のためにバスが使用される例が使用されている。
【0075】
通信インターフェース403は、基地局400が別の通信デバイス、たとえば、端末デバイスまたは別の基地局と通信するために構成され得る。特に、端末デバイスは、
図3に示されている端末300であり得る。特に、通信インターフェース403は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)(2G)通信インターフェース、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)(3G)通信インターフェース、ロングタームエボリューション(LTE)(4G)通信インターフェースなどのうちの1つもしくは複数を含み得るか、または4.5G、5G、もしくは将来の新無線通信インターフェースであり得る。ワイヤレス通信インターフェースに限定されることなしに、基地局400は、ワイヤード通信をサポートするためのワイヤード通信インターフェース403をさらに装備され得る。たとえば、基地局400と別の基地局400との間のバックホールリンクがワイヤード通信接続であり得る。
【0076】
アンテナ413は、伝送線路における電磁エネルギーを自由空間中の電磁波に変換するか、または自由空間中の電磁波を伝送線路における電磁エネルギーに変換するように構成され得る。カプラ411は、モバイル通信信号を複数の経路にスプリットし、それらを複数の受信機409に分配するように構成され得る。
【0077】
送信機407は、基地局プロセッサ401によって出力された信号に対して送信処理を実施するように構成されることがあり、たとえば、信号をライセンス周波数帯域上に変調するか、または信号を非ライセンス周波数帯域上に変調する。本出願のいくつかの実施形態では、送信機407は、非ライセンススペクトル送信機4071およびライセンススペクトル送信機4073を含み得る。非ライセンススペクトル送信機4071は、基地局400が1つまたは複数の非ライセンススペクトル上で信号を送信するのをサポートすることがあり、ライセンススペクトル送信機4073は、基地局400が1つまたは複数のライセンススペクトル上で信号を送信するのをサポートすることがある。
【0078】
受信機409は、アンテナ413によって受信されるモバイル通信信号を受信するように構成され得る。たとえば、受信機409は、非ライセンス周波数帯域上に変調された受信信号を復調するか、またはライセンス周波数帯域上に変調された受信信号を復調し得る。本出願のいくつかの実施形態では、受信機409は、非ライセンススペクトル受信機4091およびライセンススペクトル受信機4093を含み得る。非ライセンススペクトル受信機4091は、非ライセンススペクトル上に変調された信号を基地局400が受信するのをサポートすることがあり、ライセンススペクトル受信機4093は、ライセンススペクトル上に変調された信号を基地局400が受信するのをサポートすることがある。
【0079】
本出願のいくつかの実施形態では、送信機407および受信機409はワイヤレスモデムと見なされ得る。基地局400には、1つまたは複数の送信機407および1つまたは複数の受信機409があり得る。
【0080】
メモリ405は、基地局プロセッサ401に結合され、様々なソフトウェアプログラムおよび/または複数の命令セットを記憶するように構成される。特に、メモリ405は、高速ランダムアクセスメモリを含むことがあり、また、不揮発性メモリ、たとえば、1つまたは複数の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスを含み得る。メモリ405は、オペレーティングシステム(以下では手短にシステムと呼ばれる)、たとえば、uCOS、VxWorks、またはRTLinuxなどの組込みオペレーティングシステムを記憶し得る。メモリ405は、ネットワーク通信プログラムをさらに記憶し得る。ネットワーク通信プログラムは、1つまたは複数の周辺デバイス、1つまたは複数の端末デバイス、または1つまたは複数のネットワークデバイスと通信するために使用され得る。
【0081】
基地局プロセッサ401は、無線チャネルを管理し、呼または通信リンクを確立または切断し、ローカル制御領域においてユーザ機器のクロス領域ハンドオーバを制御するように構成され得る。特に、基地局プロセッサ401は、管理モジュール/通信モジュール(Administration Module/Communication Module、AM/CM)(回線交換および情報交換のためのセンター)、(呼処理、シグナリング処理、無線リソース管理、無線リンク管理、および回路維持の機能を完了するように構成された)基本モジュール(Basic Module、BM)、(多重化、デマルチプレクス、およびトランスコーディングの機能を完了するように構成された)トランスコーダおよびサブマルチプレクサ(Transcoder and SubMultiplexer、TCSM)などを含み得る。
【0082】
本出願のこの実施形態では、基地局プロセッサ401は、コンピュータ可読命令を読み取り、実行するように構成され得る。特に、基地局プロセッサ401は、メモリ405に記憶されたプログラム、たとえば、本出願の1つまたは複数の実施形態において提供されるリソース割振り方法を基地局400側が実装するためのプログラムを呼び出し、プログラム中に含まれる命令を実行するように構成され得る。
【0083】
基地局400は、
図2に示されているワイヤレス通信システム200中の基地局201であってよく、基地トランシーバ局、ワイヤレストランシーバ、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、ノードB、eノードBなどとして実装され得ることが理解されよう。基地局400は、いくつかの異なるタイプの基地局、たとえば、マクロ基地局またはマイクロ基地局として実装され得る。基地局400は、異なる無線技術、たとえば、セル無線アクセス技術またはWLAN無線アクセス技術を適用し得る。
【0084】
図4に示されている基地局400は、本出願の実施形態の実装にすぎないことに留意されたい。実際の適用例では、基地局400は、代替としてより多いまたはより少ない構成要素を含み得る。これは本明細書では限定されない。
【0085】
ワイヤレス通信システム200、端末300、および基地局400に対応する上記の実施形態に基づいて、本出願の一実施形態は、ETSIのOCB要件が満たされることを保証しながら、アップリンクリソースの割振りにおいてリソースのフレキシブルなスケジューリングを実装するためのリソース割振り方法を提供する。
【0086】
本出願の主要な原理は、アップリンクリソースの割振りにおいて基地局によって端末に割り振られるリソースが2つの部分にスプリットされることが可能であることを含み得る。リソースの一方の部分は、システム帯域幅全体に対する占有率がプリセットしきい値よりも大きい周波数間隔を形成することがあり、リソースの他方の部分は、システム帯域幅中のいずれかの位置においてフレキシブルに分配され得る。これは、有意な周波数間隔を保証することができるだけでなく、アップリンクリソースの割振りをよりフレキシブルにすることもできる。ETSIのOCB規制は、
ETSIのOCB要件が満たされるように、本明細書のプリセットしきい値の選択のために調べられ得る。たとえば、2.4GHz周波数帯域および5GHz周波数帯域では、ETSIは、信号送信帯域幅がシステム帯域幅の80%よりも多くを占有すべきであることを要求する。したがって、プリセットしきい値は、80%よりも大きいかまたはそれに等しく設定され得る。
【0087】
この例は、本出願のこの実施形態についていかなる限定となることもなしに説明するために使用されるにすぎないことに留意されたい。本出願のこの実施形態はまた、
ETSIのOCB規制に限定されることなしに、システム帯域幅に対する信号送信帯域幅の占有率について規制または要件が存在する将来のシナリオおよび他のシナリオに適用可能である。
【0088】
以下の説明を簡略にするために、最初に、リソースの一方の部分はM個のリソースブロック(Resource Block、RB)を含み、リソースの他方の部分はN個のリソースブロック(RB)を含み、M≧2、N≧1、およびMとNの両方は正の整数であると仮定される。本出願のこの実施形態では、M個のリソースブロックは、信号送信帯域幅がOCB要件を満たすことを保証するために使用されることがあり、これらのリソースブロックは第1のリソースブロックと呼ばれる。信号送信帯域幅がOCB要件を満たして、N個のリソースブロックは信号送信帯域幅のフレキシブルな使用のために使用され、これらのリソースブロックは第2のリソースブロックと呼ばれる。MおよびNの値の選択に関して、信号送信帯域幅はシステム帯域幅内に周波数間隔を形成する必要があるので、信号に割り振られるリソースは、少なくとも2つの第1のリソースブロック、たとえば、リソースブロックの少なくとも1つのペアまたは少なくとも1つのインターレースを含み、周波数領域における2つの第1のリソースブロック間のより大きい間隔はより大きい信号送信帯域幅を伴うことが理解されよう。
【0089】
図5は、本出願の一実施形態によるリソース割振り方法を示す。
図5の実施形態では、端末に割り振られるM個の第1のリソースブロックは、第1のリソースセット中のリソースブロックの1つまたは複数のペアである。システム帯域幅に対する第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔(Frequency Spacing)の占有率はプリセットしきい値よりも大きい。端末に割り振られる残りのN個の第2のリソースブロックの周波数領域位置は、これらの位置がM個の第1のリソースブロックの位置と衝突しないとすれば、限定されない。
図5に示されているように、本方法は以下のステップを含み得る。
【0090】
S102.基地局が、端末によって送られたスケジューリング要求(Scheduling Request、SR)を受信する。スケジューリング要求は、アップリンク送信リソースを割り振ることを基地局に要求するために使用される。
【0091】
図5のステップS101を参照すると、端末は、基地局にスケジューリング要求を周期的に送り得る。たとえば、端末は、送信時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)ごとに1回、基地局にスケジューリング要求を送る。代替として、端末は、イベントによって駆動されたとき、基地局にスケジューリング要求を送り得る。たとえば、送信されるべきアップリンクデータがあるとき、端末は基地局にスケジューリング要求を送る。本明細書でのアップリンクデータの到来は、スケジューリング要求を送るように端末を駆動するイベントである。本出願のこの実施形態は、スケジューリング要求を送るように端末をトリガするための機構に対して限定を課さない。
【0092】
S103. スケジューリング要求に応答して、基地局が端末にリソースを割り振り、リソースが、いずれかの周波数領域位置にあるM個の第1のリソースブロックおよびN個の第2のリソースブロックを含み、M個の第1のリソースブロックが、第1のリソースセット中のリソースブロックの1つまたは複数のペアであり、システム帯域幅に対する第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔の占有率がプリセットしきい値よりも大きい。リソース衝突を回避するために、端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックは、M個の第1のリソースブロックの位置以外のいずれかの周波数領域位置において分配される。
【0093】
特に、第1のリソースセット中のリソースブロックは2つの部分にスプリットされることがあり、それらの2つの部分は、それぞれ、システム帯域幅の2つの端部上にまたはそれらの近くに分配される。第1のリソースセット中のリソースブロックの各ペア中に含まれる2つのリソースブロックは、それぞれ、それらの2つの部分からであり、したがって、システム帯域幅に対するリソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きく、
ETSIのOCB要件を満たす。
【0094】
図6を参照すると、5GHz周波数帯域(非ライセンス周波数帯域)によってサポートされる20MHzシステム帯域幅および15kHzサブキャリア間隔が例として使用される。20MHzシステム帯域幅では、ガードバンド(システム帯域幅の約10%)を除いて、システム送信帯域幅として働くために残っている100個のRBがあり、各RBは、周波数領域中に12個の連続するサブキャリア(180kHz)を含む。この事例では、OCB要件を満たすために、信号送信帯域幅がシステム帯域幅の80%よりも多くを占有し、少なくとも89個のRBを含む(89×180kHz=16.02MHz)ことが要求される。
【0095】
図6に示されているように、RB0とRB88を含むリソースブロックのペアは、最低限のOCB要件を満たす信号送信帯域幅を保証し、RB0とRB88のペアの後の他のRBペア(たとえば、RB89とRB90のペア)に対応する周波数間隔はより一層大きい。明らかに、OCB要件も満たされる。RB99とRB11を含むリソースブロックのペアも、最低限のOCB要件を満たす信号送信帯域幅を保証し、RB99とRB11のペアの前の他のRBペア(たとえば、RB10とRB9のペア)に対応する周波数間隔はより一層大きい。明らかに、OCB要件も満たされる。
【0096】
概して、
図6に示されている実施形態では、第1のリソースセット中のリソースブロックの各ペア中に含まれる2つのリソースブロックにおいて、一方のリソースブロックは、システム帯域幅の一方の端部、すなわち、RB0からRB11から来ることがあり、他方のリソースブロックは、システム帯域幅の他方の端部、すなわち、RB88からRB99から来ることがある。たとえば、基地局は、システム帯域幅の一方の端部から1つのリソースブロックをランダムに選択し、システム帯域幅の他方の端部から1つのリソースブロックをランダムに選択してよく、それにより、システム帯域幅に対する、選択された2つのリソースブロック間の周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きくなり、OCB要件を満たす。たとえば、RB0とRB89との間の周波数間隔は16.20MHzであり、システム帯域幅に対するそれの占有率は80%よりも大きい。この例は、本出願のこの実施形態についていかなる限定となることもなしに説明するために使用されるにすぎない。
【0097】
第1のリソースセット中のリソースブロックの各ペアを定期的にインデックス付けしやすくするために、以下で、第1のリソースセットの2つの実装について説明する。
【0098】
第1の実装では、同じ周波数間隔が、第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペア間に存在し、システム帯域幅に対するリソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きい。
【0099】
図7に示されているように、第1のリソースセットは、リソースブロックの12個のペアを含む。RB0とRB88はリソースブロックの第1のペアを形成し、RB1とRB89はリソースブロックの第2のペアを形成し、RB2とRB90はリソースブロックの第3のペアを形成し、RB3とRB91はリソースブロックの第4のペアを形成し、以下同様である。リソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔は16.02MHzであり、システム帯域幅に対するそれの占有率は80%よりもわずかに大きく、OCB要件を満たす。
【0100】
図7に示されている第1のリソースセット中のリソースブロックの12個のペアは、非ライセンス周波数帯域上でアップリンクデータを送信する必要がある複数の端末にペアの形態で割り振られ得ることが理解されよう。任意選択で、基地局は、従来技術のリソーススケジューリング様式(たとえば、LTEにおけるアップリンクリソーススケジューリング様式)で、リソースブロックの12個のペア以外の残りの76個のリソースブロック(RB12からRB87)を処理し得る。これは、基本的OCB要件が満たされることを保証しながら、リソース割振りのフレキシビリティを最大にし、リソース利用を改善することができる。
【0101】
図7は第1のリソースセットの一実施形態にすぎないことに留意されたい。いくつかの任意選択の実施形態では、リソースブロックのペア間の周波数間隔は、16.02MHzに限定されることなしに、より大きくてよい。たとえば、
図8に示されているように、第1のリソースセットは、リソースブロックの10個のペアを含む。RB0とRB90はリソースブロックの第1のペアを形成し、RB1とRB91はリソースブロックの第2のペアを形成し、RB2とRB92はリソースブロックの第3のペアを形成し、以下同様である。リソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔は16.38MHzであり、これはシステム帯域幅の80%よりも多くを占有する。本出願のこの実施形態は、第1のリソースセット中のリソースブロックの各ペア間の周波数間隔の特定の値に対して限定を課さない。
【0102】
他のシステム帯域幅および/または他のサブキャリア間隔のシナリオでは、上記の第1の実装の実装は、上記の処理と同様の処理である。詳細について本明細書で再び説明されない。
【0103】
第2の実装では、第1のリソースセット中のリソースブロックのペアの周波数間隔は降順であり、システム帯域幅に対する最も小さい周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きい。
【0104】
図9に示されているように、第1のリソースセットは、リソースブロックの6個のペアを含む。RB0とRB99はリソースブロックの第1のペアを形成し、RB1とRB98はリソースブロックの第2のペアを形成し、RB2とRB97はリソースブロックの第3のペアを形成し、RB3とRB96はリソースブロックの第4のペアを形成し、以下同様である。リソースブロックの第1のペア間の周波数間隔は18MHzであり、リソースブロックの第2のペア間の周波数間隔は17.82MHzであり、リソースブロックの第3のペア間の周波数間隔は17.64MHzであり、これらは降順である。リソースブロックの第6のペア間の周波数間隔は、最小の16.02MHzであり、これはシステム帯域幅の80%よりもわずかに多くを占有し、OCB要件を満たす。
【0105】
図9に示されているリソースブロックの6個のペアは、非ライセンス周波数帯域上でアップリンクデータを送信する必要がある複数の端末に割り振られ得ることが理解されよう。任意選択で、基地局は、従来技術のリソーススケジューリング様式(たとえば、LTEにおけるアップリンクリソーススケジューリング様式)で、リソースブロックの6個のペア以外の残りの88個のリソースブロック(RB6からRB93)を処理し得る。これは、基本的OCB要件が満たされることを保証しながら、リソース割振りのフレキシビリティを最大にし、リソース利用を改善することができる。
【0106】
図9に示されている第1のリソースセットでは、リソースブロックのいずれか2つの隣接するペアに対応する周波数間隔間の差は、2つのRBである。たとえば、リソースブロックの第1のペア間の周波数間隔は100個のRBであり、リソースブロックの第2のペア間の周波数間隔は98個のRBであり、リソースブロックの第3のペア間の周波数間隔は96個のRBである。
図9は、いかなる限定ともならない、第1のリソースセットの実装の一実施形態にすぎない。実際の適用例では、第1のリソースセットは異なり得る。
【0107】
第1のリソースセットにおいて、リソースブロックの2つの隣接するペアに対応する周波数間隔間の差は、固定値、たとえば、2つのRBに限定されることなしに区別され得ることに留意されたい。たとえば、
図10に示されているように、第1のリソースセットは、リソースブロックの3つのペアを含む。RB0とRB99はリソースブロックの第1のペアを形成し、RB2とRB97はリソースブロックの第2のペアを形成し、RB3とRB96はリソースブロックの第3のペアを形成する。この事例では、リソースブロックの第1のペアとリソースブロックの第2のペアに対応する周波数間隔間の差は4つのRBであり、リソースブロックの第2のペアとリソースブロックの第3のペアに対応する周波数間隔間の差は2つのRBである。
【0108】
他のシステム帯域幅および/または他のサブキャリア間隔のシナリオでは、上記の第2の実装の実装は、上記の処理と同様の処理である。詳細について本明細書で再び説明されない。
【0109】
システム帯域幅に対する第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペアの占有率がプリセットしきい値よりも大きいとすれば、第1のリソースセットは、上記の2つの実装に限定されることなしに代替として他の形態で提示され得ることに留意されたい。たとえば、第1のリソースセットは、RB0とRB89を含むリソースブロックの第1のペア、RB1とRB88を含むリソースブロックの第2のペア、およびRB3とRB92を含むリソースブロックの第3のペアという、リソースブロックのいくつかのペアを含む。リソースブロックの3つのペアを含む第1のリソースセットは、第1の実装または第
2の実装に一致しないが、依然としてOCB要件を満たすことがわかるであろう。
【0110】
さらに、リソース衝突を回避するために、通常、基地局は、リソースブロックの1つのペアに複数の端末のアップリンク送信信号を追加することを可能にされないことに留意されたい。しかしながら、いくつかの可能な実施形態では、複数の端末がリソースを共有する必要があり、共有されたリソース上では信号干渉が回避されることが可能である。この事例では、基地局によって異なる端末に割り振られるリソースブロックの1つまたは複数のペアは一致し得る。
【0111】
以下で、N個の第2のリソースブロックについて説明する。端末に割り振られる第1のリソースブロックの1つまたは複数のペアは
ETSIのOCB要件を満たすために使用され、端末に割り振られる残りのN個の第2のリソースブロックの位置は周波数領域中に限定されなくてよいことが理解されよう。
【0112】
任意選択で、システム帯域幅に対するN個の第2のリソースブロックによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きくなり得る。これは、N個の第2のリソースブロックのうちの少なくとも2つが、システム帯域幅の2つの端部上に分配されることを意味する。
【0113】
任意選択で、システム帯域幅に対するN個の第2のリソースブロックによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも小さくなり得る。これは、N個の第2のリソースブロックが、システム帯域幅中の中間周波数領域位置において分配され得ることを意味する。OCB要件を満たすことができるシステム帯域幅の2つの端部上には、限られた量のリソースブロックのみがあることが理解されよう。したがって、中間周波数領域位置においてN個の第2のリソースブロックを分配するこのスケジューリング様式は、非ライセンス周波数帯域上でアップリンクデータを送信する必要があるより多くの端末に2つの端部上の限られたリソースブロックを基地局が割り振るのを助けることができる。特に、基地局は、従来技術のリソーススケジューリング様式(たとえば、LTEにおけるアップリンクリソーススケジューリング様式)で中間周波数領域位置においてリソースをさらにスケジュールし得る。
【0114】
S104.基地局が端末にリソース指示情報を返し、リソース指示情報が、基地局によって端末に割り振られるリソースを示すために使用され
、リソースグループに関する情報を含む。
【0115】
本出願の一実施形態では、基地局は、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)にリソース指示情報を追加し得る。特に、新しいフィールドがDCIに追加され得る。このフィールドは、端末に割り振られるリソースブロックの1つまたは複数のペアを示すために使用され、新たに追加されるフィールドのコンテンツは、リソースブロックの1つまたは複数のペアのインデックス(index)であり得る。たとえば、インデックス「1」は、RB0とRB99を含むリソースブロックのペアを示す。この例は、本出願のこの実施形態についていかなる限定となることもなしに説明するために使用されるにすぎない。基地局は、N個の第2のリソースブロックを示すために、既存のDCIフォーマットにおいてリソース指示のための関係するフィールド、たとえば、RBリソース割当て(Resource block assignment)フィールドを使用し得る。
【0116】
たとえば、基地局は、端末に返されるアップリンク許可(略してUL許可)にリソース指示情報を追加し得る。本明細書のUL許可は、DCIフォーマット0、0A、0B、4、4A、または4BにおけるDCIのタイプである。
【0117】
基地局は、代替としてスケジューリング要求のための他の応答メッセージにリソース指示情報を追加し得るか、または基地局は、代替としてリソース指示情報を別個のメッセージにカプセル化し、そのメッセージを端末に返し得ることに留意されたい。本出願のこの実施形態は、どのようにリソース指示情報が送られるかに対して限定を課さない。
【0118】
以下で、リソース指示情報の特定の実装についてさらに説明する。
【0119】
第1の実装では、リソース指示情報は、第1のリソースセット中に、端末に割り振られるリソースブロックの1つまたは複数のペアのインデックスを含み得る。たとえば、
図7に示されている第1のリソースセット中のリソースブロックの第1のペアが端末に割り振られると仮定すると、端末に送られるリソース指示情報は、リソースブロックの第1のペアのインデックス「1」を含み得る。この例は、本出願のこの実施形態についていかなる限定となることもなしに説明するために使用されるにすぎない。
【0120】
端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックも、第1のリソースセット中のリソースブロックの1つまたは複数のペアである場合、リソース指示情報は、第1のリソースセット中に、N個の第2のリソースブロックに対応するリソースブロックの1つまたは複数のペアのインデックスをさらに含む。端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックが第1のリソースセット中のリソースブロックでない場合、リソース指示情報は、N個の第2のリソースブロックのリソースブロック番号をさらに含む。
【0121】
第2の実装では、リソース指示情報は、端末に割り振られるM個の第1のリソースブロックのリソースブロック番号、および端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックのリソースブロック番号を含み得る。
【0122】
特に、システム帯域幅全体におけるリソースブロックが番号付けされてよく、特定のリソースブロックは、リソースブロック番号を使用することによって示されることが可能である。本明細書のリソースブロック番号はリソースブロックインデックスと呼ばれることもある。
【0123】
上記の2つの実装に限定されるのではなく、基地局と端末との間でより多くのリソース指示様式に関して同意され得ることに留意されたい。
【0124】
S105.リソース指示情報を受信した後に、端末が、リソース指示情報に基づいて信号を処理することがあり、たとえば、送信されるべきアップリンクデータをリソース指示情報によって示されるリソース上に変調し、送信信号のための周波数分割多重化およびリソース共有を処理する。
【0125】
S106.端末が、リソース指示情報によって示されるリソース上の処理されたアップリンクデータを基地局に送る。
【0126】
図5の実施形態では、端末に割り振られるM個の第1のリソースブロックは、第1のリソースセット中のリソースブロックの1つまたは複数のペアであり、システム帯域幅に対する第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きく、端末に割り振られる残りのN個の第2のリソースブロックは、いずれかの周波数領域位置において分配され得る。このようにして、
ETSIのOCB要件が満たされながら、リソーススケジューリングがよりフレキシブルになることが可能である。
【0127】
図11は、本出願の別の実施形態によるリソース割振り方法を示す。
図11の実施形態では、端末への少なくとも1つの完全なリソースインターレース(interlace)の割振りが保証されながら、1つのリソースインターレース(またはいくつかのリソースインターレース)がスプリットされることがあり、それにより、複数の端末は1つの完全なリソースインターレースを共有する。このようにして、リソース構成はよりフレキシブルになり、リソース利用は改善される。
図11に示されているように、本方法は以下のステップを含み得る。
【0128】
S202.基地局が、端末によって送られたスケジューリング要求(SR)を受信する。スケジューリング要求は、アップリンク送信リソースを割り振ることを基地局に要求するために使用される。
【0129】
ステップS201を参照すると、端末は、基地局にスケジューリング要求を周期的に送り得る。たとえば、端末は、送信時間間隔(TTI)ごとに1回、基地局にスケジューリング要求を送る。代替として、端末は、イベントによって駆動されたとき、基地局にスケジューリング要求を送り得る。たとえば、送信されるべきアップリンクデータがあるとき、端末は基地局にスケジューリング要求を送る。本明細書でのアップリンクデータの到来は、スケジューリング要求を送るように端末を駆動するイベントである。本出願のこの実施形態は、スケジューリング要求を送るように端末をトリガするための機構に対して限定を課さない。
【0130】
S203.スケジューリング要求に応答して、基地局が端末にリソースを割り振り、リソースが、いずれかの周波数領域位置にあるM個の第1のリソースブロックおよびN個の第2のリソースブロックを含み、M個の第1のリソースブロックがK個(K≧1、およびKは正の整数である)のリソースインターレースを形成し、システム帯域幅に対するK個のリソースインターレースによって形成される周波数間隔の占有率
がプリセットしきい値よりも大きく、N個の第2のリソースブロックが、リソースインターレース中のリソースブロックのうちのいくつかであり、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースが複数の端末に割り振られる。
【0131】
N個の第2のリソースブロックは部分リソースインターレース(部分インターレース)であることが理解されよう。このようにして、基地局によって端末に割り振られるリソースブロックの量は、必ずしも整数量のリソースインターレースであることなしに、よりフレキシブルになることが可能である。さらに、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースは複数の端末によって共有され得る。これはリソース利用を改善することができる。
【0132】
図12を参照すると、5GHz周波数帯域(非ライセンス周波数帯域)によってサポートされる20MHzシステム帯域幅および15kHzサブキャリア間隔が例として使用される。20MHzシステム帯域幅では、ガードバンド(システム帯域幅の約10%)を除いて、システム送信帯域幅として働くために残っている100個のRBがある。各インターレースが10個のRBを含むと仮定すると、送信帯域幅は10個のリソースインターレース(interlace)を含む。システム帯域幅に対するあらゆるリソースインターレースに対応する周波数間隔の占有率は
ETSIのOCB要件を満たすことを理解されたい。
【0133】
LTE通信システムには、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)のリソースを割り振るための原理がある。端末に割り振られるRBの総量N
RBは、2、3、および5の積である必要がある。具体的には、N
RB=2
x×3
y×5
zが要求され、x、y、およびzは非負整数である必要がある。したがって、端末に割り振られ、PUSCH送信のために使用されるRBの量(N
RB)は、
図13に示されているセットに属する必要がある。N
RB=a×10+bである場合、a=1のとき、bの値は{0,2,5,6,8}にわたる。したがって、完全なインターレースは、2つ以上の部分インターレースにスプリットされることがあり、部分インターレース中のRBの量の値は{0,2,5,6,8}から選択され得る。
【0134】
図12に示されているように、リソースインターレース1は端末1に割り振られ、リソースインターレース3は端末
2に割り振られる。完全なリソースインターレース2は2つの部分にスプリットされる。第1の部分は{RB1,RB11,RB51,RB61,RB71}であり、第2の部分は{RB21,RB31,RB41,RB81,RB91}である。第1の部分は端末1に割り振られ、第2の部分は端末2に割り振られる。このようにして、リソースインターレース1およびリソースインターレース3は、端末1および端末2のアップリンク信号の送信帯域幅が
ETSIのOCB規制に準拠することを保証するために使用され得る。さらに、リソースインターレース2は端末1と端末2によって共有され、リソース利用が改善される。
【0135】
端末1について、端末1に割り振られるM個(実際には10個)の第1のリソースブロックはリソースインターレース1を形成し、端末1に割り振られるN個(実際には5個)の第2のリソースブロックは、リソースブロックのうちのいくつか、すなわち、リソースインターレース2の第1の部分である。
【0136】
1つの端末について、N個の第2のリソースブロックは1つのインターレースからであり得ることに留意されたい。
図12の端末1を参照されたい。1つの端末について、N個の第2のリソースブロックは、代替として複数のインターレースからであり得る。たとえば、18個のRBが端末3に割り振られると仮定すると、リソースインターレース5は端末3に割り振られることがあり、リソースインターレース4中の{RB3,RB13,RB23,RB33,RB43}は端末3に割り振られ、リソースインターレース6中の{RB5,RB15,RB35}はまた、端末5に割り振られる。具体的には、端末3に割り振られるN個(実際には8個)の第2のリソースブロックは、リソースインターレース4およびリソースインターレース6という、これらの2つのリソースインターレースからである。この例は、本出願のこの実施形態についていかなる限定となることもなしに説明するために使用されるにすぎない。
【0137】
図12に示されているシナリオでは、端末に割り振られる必要があるRBの量が10の整数倍でないとき、リソースは、完全なリソースインターレース(interlace)と部分リソースインターレース(部分インターレース)の組合せとして割り振られ得ることが理解されよう。端末に割り振られるRBの量が10の整数倍であるとき、端末に割り振られるリソースは、完全なリソースインターレース(interlace)のみか、または完全なリソースインターレース(interlace)と部分リソースインターレース(部分インターレース)の組合せであり得る。
【0138】
S
204.基地局が端末にリソース指示情報を返し、リソース指示情報が、基地局によって端末に割り振られるリソースを示すために使用される。
【0139】
本出願の一実施形態では、基地局は、ダウンリンク制御情報(DCI)にリソース指示情報を追加し得る。特に、新しいフィールドがDCIに追加され得る。このフィールドは、端末に割り振られるリソースブロックの1つまたは複数のペアを示すために使用され、新たに追加されるフィールドのコンテンツは、リソースブロックの1つまたは複数のペアのインデックス(index)であり得る。たとえば、インデックス「1」は、RB0とRB99を含むリソースブロックのペアを示す。この例は、本出願のこの実施形態についていかなる限定となることもなしに説明するために使用されるにすぎない。基地局は、N個の第2のリソースブロックを示すために、既存のDCIフォーマットにおいてリソース指示のための関係するフィールド、たとえば、RBリソース割当て(Resource block assignment)フィールドを使用し得る。
【0140】
たとえば、基地局は、端末に返されるアップリンク許可(UL許可)にリソース指示情報を追加し得る。本明細書のUL許可は、DCIフォーマット0、0A、0B、4、4A、または4BにおけるDCIのタイプである。
【0141】
基地局は、代替としてスケジューリング要求のための他の応答メッセージにリソース指示情報を追加し得るか、または基地局は、代替としてリソース指示情報を別個のメッセージにカプセル化し、そのメッセージを端末に返し得ることに留意されたい。本出願のこの実施形態は、どのようにリソース指示情報が送られるかに対して限定を課さない。
【0142】
以下で、
図12に示されている方法におけるリソース指示情報の例示的な実装についてさらに説明する。
【0143】
第1の実装では、リソース指示情報は、K個のリソースインターレースのインターレースインデックス、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースのインターレースインデックス、またはN個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレース中のN個の第2のリソースブロックのリソースブロックインデックスのうちのいずれか1つまたは複数を含み得る。
【0144】
特に、基地局は、システム帯域幅全体の中に含まれるリソースインターレースを番号でインデックス付けし得る。たとえば、
図12のリソースインターレース1からリソースインターレース10は、番号1から10でインデックス付けされ得る。代替として、基地局は、各リソースインターレース中に含まれるリソースブロックを番号でインデックス付けし得る。たとえば、
図12の各リソースインターレース中に含まれる10個のリソースブロックは番号0から9でインデックス付けされる。
【0145】
図12の端末1が説明のための例として使用される。端末1に割り振られるリソースは、リソースインターレース1中のリソースブロック、およびリソースインターレース2中のリソースブロックの第1の部分を含む。端末1のためのリソース指示情報は、リソースインターレース1のインターレースインデックス「1」、リソースインターレース2のインターレースインデックス「2」、ならびにリソースインターレース2中のリソースブロックの第1の部分のインデックス「0」(RB1)、「1」(RB11)、「6」(RB51)、「7」(RB61)、および「8」(RB71)を含み得る。
【0146】
上記の第1の実装では、リソース指示情報は、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレース中のリソースブロックのうちのいくつかのみが端末に割り振られることを示すための、N個の第2のリソースブロックが属する(部分インターレースである)リソースインターレースに対応する属性指示情報をさらに含み得る。N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースは複数の部分にスプリットされ、複数の部分は複数の端末によって共有される。
【0147】
第2の実装では、リソース指示情報は、端末に割り振られるM個の第1のリソースブロックのリソースブロック番号、および端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックのリソースブロック番号をさらに含み得る。
【0148】
特に、システム帯域幅全体におけるリソースブロックが番号付けされてよく、特定のリソースブロックは、リソースブロック番号を使用することによって示されることが可能である。本明細書のリソースブロック番号はリソースブロックインデックスと呼ばれることもある。
【0149】
上記の2つの実装に限定されるのではなく、基地局と端末との間でより多くのリソース指示様式に関して同意され得ることに留意されたい。たとえば、リソース指示情報は、K個のリソースインターレースのインターレースインデックス、およびN個の第2のリソースブロックのリソースブロック番号を含み得る。この例は、いかなる限定となることもない、本出願のこの実施形態の実装にすぎない。実際の適用例では、異なる実装が使用され得る。
【0150】
S205.リソース指示情報を受信した後に、端末が、リソース指示情報に基づいて信号を処理することがあり、たとえば、送信されるべきアップリンクデータをリソース指示情報によって示されるリソース上に変調し、送信信号のための周波数分割多重化およびリソース共有を処理する。
【0151】
S206.端末が、リソース指示情報によって示されるリソース上の処理されたアップリンクデータを基地局に送る。
【0152】
図11の実施形態では、端末に割り振られるM個の第1のリソースブロックはK個のリソースインターレースを形成し、システム帯域幅に対するK個のリソースインターレースによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きく、端末に割り振られる残りのN個の第2のリソースブロックは、リソースインターレース中のリソースブロックのうちのいくつかであり、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースは、複数の端末によって共有された複数の部分にスプリットされる。このようにして、
ETSIのOCB要件が満たされながら、リソーススケジューリングがよりフレキシブルになることが可能であり、リソース利用が改善されることが可能である。
【0153】
本出願のいくつかの実施形態では、複数のシステム帯域幅および/または複数のサブキャリア間隔をもつシナリオに適応するために、K個のリソースインターレースはH個のリソースブロックを含むことがあり、Hは正の整数であり、Hは、非ライセンス周波数帯域に対応する複数の送信帯域幅の各々に対応するリソースブロックの総量によって割り切れる。以下で、例を使用することによってさらなる説明を提供する。
【0154】
最初に、5GHz周波数帯域が例として使用される。将来の新無線(NR)通信技術では、サポートされることが可能なシステム帯域幅は、20MHz、40MHz、80MHz、160MHzなどを含み、選択可能なサブキャリア間隔は、15kHz、60kHzなどを含む。
【0155】
A.15kHzサブキャリア間隔では、これらのシステム帯域幅シナリオに対応する送信帯域幅は、それぞれ、100個のRB、200個のRB、400個のRB、および800個のRBであり得る。これらのシステム帯域幅シナリオは、
ETSIのOCB要件が満たされている(システム帯域幅の80%が占有されている)間、信号による占有のための帯域幅が、それぞれ、89個のRB、178個のRB、356個のRB、および712個のRBよりも大きいことを要求する。リソースインターレース(interlace)中のリソースブロックは、送信帯域幅全体において一様に分配される。したがって、上記のシステム帯域幅シナリオに適合する、以下のいくつかのリソースインターレース(interlace)構造がある。
【0156】
(1)各リソースインターレースが10個のRBを含む。上記のシステム帯域幅シナリオでは、1つのリソースインターレースによって占有される帯域幅は、それぞれ、91個のRB、181個のRB、361個のRB、および721個のRBである。
【0157】
(2)各リソースインターレースが25個のRBを含む。上記のシステム帯域幅シナリオでは、1つのリソースインターレースによって占有される帯域幅は、それぞれ、97個のRB、193個のRB、385個のRB、および769個のRBである。
【0158】
15kHzサブキャリア間隔では、(1)と(2)における2つのリソースインターレース中に含まれるリソースブロックの量は両方とも、上記のシステム帯域幅に対応するリソースブロックの総量によって割り切れ、したがって、基地局は、リソーススケジューリングユニットとしてリソースインターレースを使用することができることが理解されよう。
【0159】
B.60kHzサブキャリア間隔では、上記のシステム帯域幅シナリオに対応する送信帯域幅は、それぞれ、25個のRB、50個のRB、100個のRB、および200個のRBであり得る。これらのシステム帯域幅シナリオは、
ETSIのOCB要件が満たされている(システム帯域幅の80%が占有されている)間、信号による占有のための帯域幅が、それぞれ、23個のRB、45個のRB、89個のRB、および178個のRBよりも大きいことを要求する。リソースインターレース(interlace)中のリソースブロックは、送信帯域幅全体において一様に分配される。したがって、上記のシステム帯域幅シナリオに適合するリソースインターレース(interlace)構造は以下の通りであり得る。各リソースインターレースが25個のRBを含む。上記のシステム帯域幅シナリオでは、1つのリソースインターレースによって占有される帯域幅は、それぞれ、25個のRB、49個のRB、97個のRB、および193個のRBである。
【0160】
結論として、5GHz周波数帯域上のアップリンクリソースは以下の2つの方式で割り振られ得る。
【0161】
(1)(15kHzまたは60kHzサブキャリア間隔をもつ)すべてのシナリオに適合するために、(各リソースインターレースが25個のRBを含む)固定の25個のRB/インターレース方式が使用され得る。
【0162】
(2)様々なサービス要件に適応するために、10個のRB/インターレースと25個のRB/インターレースの両方がサポートされ得る。リソース割振りが示されるとき、インターレースのタイプ情報(10個のRB/インターレースまたは25個のRB/インターレース)がリソース指示情報中で搬送される必要がさらにある。
【0163】
したがって、5GHz周波数帯域上では、端末に割り振られるK個のリソースインターレースは、異なる構造をもつ複数のリソースインターレースを含むことがあり、リソース指示情報は、異なる構造をもつ複数のリソースインターレースのタイプ情報をさらに含むことがある。
【0164】
5GHz周波数帯域の上記の例示的な分析は、本出願のこの実施形態について説明するために使用されるにすぎず、上記のシステム帯域幅シナリオにおける送信帯域幅およびサブキャリア間隔などの特定のパラメータの実際の値は、将来の規格における定義にすべて従うことに留意されたい。
【0165】
次いで、60GHz周波数帯域が例として使用される。将来の新無線(NR)通信技術では、サポートされることが可能なシステム帯域幅は、500MHz、1GHz、2GHzなどを含み、選択可能なサブキャリア間隔は、480kHz、960kHz(システム帯域幅が2GHzであるときのみサポートされる)などを含む。
【0166】
A.480kHzサブキャリア間隔では、上記のシステム帯域幅シナリオに対応する送信帯域幅は、それぞれ、78個のRB、156個のRB、および312個のRBであり得る。これらのシステム帯域幅シナリオは、
ETSIのOCB要件が満たされている(システム帯域幅の70%よりも多くが占有されている)間、信号による占有のための帯域幅が、それぞれ、61個のRB、122個のRB、および244個のRBよりも大きいことを要求する。リソースインターレース(interlace)中のリソースブロックは、送信帯域幅全体において一様に分配される。したがって、上記のシステム帯域幅シナリオに適合するリソースインターレース(interlace)構造は以下の通りであり得る。各リソースインターレースが6つのRBを含む。上記のシステム帯域幅シナリオでは、1つのリソースインターレースによって占有される帯域幅は、それぞれ、66個のRB、131個のRB、および261個のRBである。
【0167】
B.960kHzサブキャリア間隔では、2GHzシステム帯域幅に対応する送信帯域幅は156個のRBであり得る。これは、
ETSIのOCB要件が満たされている(システム帯域幅の70%よりも多くが占有されている)間、信号による占有のための帯域幅が122個のRBよりも大きいことを要求する。リソースインターレース(interlace)中のリソースブロックは、送信帯域幅全体において一様に分配される。したがって、2GHzシステム帯域幅シナリオに適応するリソースインターレース(interlace)構造は以下の通りであり得る。各リソースインターレースが6つのRBを含む。2GHzシステム帯域幅シナリオでは、1つのリソースインターレースによって占有される帯域幅は131個のRBである。
【0168】
結論として、60GHz周波数帯域上のアップリンクリソースは、(各リソースインターレースが6つのRBを含む)固定の6つのRB/インターレース方式を使用することによって割り振られ得る。
【0169】
60GHz周波数帯域の上記の例示的な分析は、本出願のこの実施形態について説明するために使用されるにすぎず、上記のシステム帯域幅シナリオにおける送信帯域幅およびサブキャリア間隔などの特定のパラメータの実際の値は、将来の規格における定義にすべて従うことに留意されたい。
【0170】
任意選択で、本出願のこの実施形態においてサポートされる複数のシステム帯域幅および/または複数のサブキャリア間隔をもつシナリオでは、端末に割り振られる完全なリソースインターレースが、リソース指示値(Resource Indication Value、RIV)を使用することによって示され得る。
【0172】
【数1】
はシステム送信帯域幅であり、端末に割り振られるRBセットはRB
START+l+i・Nによって示されてよく、RB
STARTは、端末に割り振られる開始RBを示し、l=0,1,…L−1、ただし、Lは、端末に割り振られる完全なリソースインターレースの量であり、および
【0173】
【数2】
、ただし、gは、1つのリソースインターレース中に含まれるRBの量であると仮定される。以下で、例を使用することによって説明を提供する。
【0174】
例1では、
図7に示されているように、リソース割振りはRB0から開始し(RB
start=0)、システム帯域幅(100個のRB)は10個のリソースインターレースに等しく(N=10)、1つのリソースインターレース(L=1)が端末に割り振られると仮定される。したがって、端末に割り振られるRBセットは以下の通りである。
0+{(1−0)}+{0,1,…,9}×10={0,10,20,30,…,90}
【0175】
このセットによって表されるリソースインターレースは、
図7における第1のリソースインターレースである。
【0176】
例2では、
図7に示されているように、RB割振りはRB0から開始し(RB
start=0)、システム帯域幅(100個のRB)は10個のリソースインターレースに等しく(N=10)、2つのリソースインターレース(L=2)が端末に割り振られると仮定される。したがって、端末に割り振られるRBセットは以下の通りである。
0+{(1−0),(2−1)}+{0,1,…,9}×10={0,10,20,30,…,90}&{1,11,21,31,…,91}
【0177】
上記の2つのセットによって表される2つのリソースインターレースは、
図7における第1のリソースインターレースおよび第2のリソースインターレースである。
【0178】
上記の例は、本出願のこの実施形態についていかなる限定となることもなしに説明するために使用されるにすぎないことに留意されたい。
【0179】
3GPP TS 36.213における従来技術のRIV計算アルゴリズムから、
【0180】
【数3】
のとき、RIV=N(L−1)+RB
STARTであり、および他の場合、RIV=N(N−L+1)+(N−1−RB
START)であることがわかるであろう。
【0181】
このRIV指示様式は、端末に割り振られる完全なリソースインターレースを示すために主に使用され得ることに留意されたい。前に説明されたリソース指示様式は、端末に割り振られる残りのN個の第2のリソースブロックを示すための補足として使用され得る。詳細について本明細書で再び説明されない。
【0182】
図14は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイスを示す。ネットワークデバイス500は、上記の方法実施形態における基地局であってよく、端末のスケジューリング要求を受信し、非ライセンス周波数帯域上で端末にアップリンク信号送信リソースを割り振るように構成され得る。
図14に示されているように、ネットワークデバイス500は、リソース割振りユニット501および送信ユニット503を含み得る。
【0183】
リソース割振りユニット501は、アップリンクリソースを割り振るときに端末にM個の第1のリソースブロックを含むリソースグループを割り振るように構成されることがあり、システム帯域幅に対するM個の第1のリソースブロックによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きく、リソースグループは、いずれかの周波数領域位置においてN個の第2のリソースブロックをさらに含み、M≧2、N≧1、およびMとNの両方は正の整数である。
【0184】
送信ユニット503は、端末にリソース指示情報を送るように構成されることがあり、リソース指示情報は、端末に割り振られるリソースグループを示すために使用され、リソースグループに関する情報を含む。
【0185】
本出願のこの実施形態では、M個の第1のリソースブロックは、
ETSIのOCB規制に準拠するために使用され、N個の第2のリソースブロックは、フレキシブルなリソーススケジューリングを実装するために使用される。
【0186】
本出願のこの実施形態では、リソース割振りユニット501によって端末に割り振られるリソースは、以下の2つの事例を含み得る。
【0187】
第1の事例では、M個の第1のリソースブロックは、第1のリソースセット中のリソースブロックの1つまたは複数のペアであり、システム帯域幅に対する第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きい。
【0188】
任意選択で、同じ周波数間隔が、第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペア間に存在し、システム帯域幅に対するリソースブロックのあらゆるペア間の周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きい。任意選択で、第1のリソースセット中のリソースブロックのペアの周波数間隔は降順であり、システム帯域幅に対する最も小さい周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きい。
【0189】
システム帯域幅に対する第1のリソースセット中のリソースブロックのあらゆるペアの占有率がプリセットしきい値よりも大きいとすれば、第1のリソースセットは、上記の2つの実装に限定されることなしに代替として他の形態で提示され得ることに留意されたい。
【0190】
端末に割り振られるリソースブロックの1つまたは複数のペアは
ETSIのOCB要件を満たすために使用され、端末に割り振られる残りのN個の第2のリソースブロックの位置は周波数領域中に限定されないことが理解されよう。
【0191】
任意選択で、システム帯域幅に対するN個の第2のリソースブロックによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きくなり得る。これは、N個の第2のリソースブロックのうちの少なくとも2つが、システム帯域幅の2つの端部上に分配されることを意味する。
【0192】
任意選択で、システム帯域幅に対するN個の第2のリソースブロックによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも小さくなり得る。これは、N個の第2のリソースブロックが、システム帯域幅中の中間周波数領域位置において分配され得ることを意味する。OCB要件を満たすことができるシステム帯域幅の2つの端部上には、限られた量のリソースブロックのみがあることが理解されよう。したがって、中間周波数領域位置においてN個の第2のリソースブロックを分配するこのスケジューリング様式は、非ライセンス周波数帯域上でアップリンクデータを送信する必要があるより多くの端末に2つの端部上の限られたリソースブロックを基地局が割り振るのを助けることができる。
【0193】
第2の事例では、M個の第1のリソースブロックは、K個(K≧1、およびKは正の整数である)のリソースインターレースを形成する。システム帯域幅に対するK個のリソースインターレースによって形成される周波数間隔の占有率はプリセットしきい値よりも大きい。N個の第2のリソースブロックは、リソースインターレース中のリソースブロックのうちのいくつかであり、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースは複数の端末に割り振られる。
【0194】
N個の第2のリソースブロックは部分リソースインターレース(部分インターレース)であることが理解されよう。このようにして、基地局によって端末に割り振られるリソースブロックの量は、必ずしも整数量のリソースインターレースであることなしに、よりフレキシブルになることが可能である。さらに、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースは複数の端末によって共有され得る。これはリソース利用を改善することができる。
【0195】
本出願のこの実施形態では、送信ユニット503によって送られるリソース指示情報は以下のように特に実装され得る。
【0196】
上記の第1のリソース割振りの事例について:
【0197】
第1の実装では、リソース指示情報は、第1のリソースセット中に、端末に割り振られるリソースブロックの1つまたは複数のペアのインデックスを含み得る。端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックも、第1のリソースセット中のリソースブロックの1つまたは複数のペアである場合、リソース指示情報は、第1のリソースセット中に、N個の第2のリソースブロックに対応するリソースブロックの1つまたは複数のペアのインデックスをさらに含む。端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックが第1のリソースセット中のリソースブロックでない場合、リソース指示情報は、N個の第2のリソースブロックのリソースブロック番号をさらに含む。
【0198】
第2の実装では、リソース指示情報は、端末に割り振られるM個の第1のリソースブロックのリソースブロック番号、および端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックのリソースブロック番号をさらに含み得る。
【0199】
上記の第2のリソース割振りの事例について:
【0200】
第1の実装では、リソース指示情報は、K個のリソースインターレースのインターレースインデックス、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースのインターレースインデックス、およびN個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレース中のN個の第2のリソースブロックのリソースブロックインデックスを含み得る。
【0201】
上記の第1の実装では、リソース指示情報は、N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレース中のリソースブロックのうちのいくつかのみが端末に割り振られることを示すための、N個の第2のリソースブロックが属する(部分インターレースである)リソースインターレースに対応する属性指示情報をさらに含み得る。N個の第2のリソースブロックが属するリソースインターレースは複数の部分にスプリットされ、複数の部分は複数の端末によって共有される。
【0202】
第2の実装では、リソース指示情報は、端末に割り振られるM個の第1のリソースブロックのリソースブロック番号、および端末に割り振られるN個の第2のリソースブロックのリソースブロック番号をさらに含み得る。
【0203】
本出願のこの実施形態では、送信ユニット503は、以下のいくつかの実装を使用することによってリソース指示情報を送り得る。
【0204】
1つの実装では、送信ユニット503は、ダウンリンク制御情報(DCI)にリソース指示情報を追加し得る。特に、送信ユニット503は、DCIに新しいフィールドを追加し得る。このフィールドは、端末に割り振られるリソースブロックの1つまたは複数のペアを示すために使用され、新たに追加されるフィールドのコンテンツは、リソースブロックの1つまたは複数のペアのインデックス(index)であり得る。たとえば、インデックス「1」は、RB0とRB99を含むリソースブロックのペアを示す。この例は、本出願のこの実施形態についていかなる限定となることもなしに説明するために使用されるにすぎない。送信ユニット503は、N個の第2のリソースブロックを示すために、既存のDCIフォーマットにおいてリソース指示のための関係するフィールド、たとえば、RBリソース割当て(Resource block assignment)フィールドを使用し得る。
【0205】
たとえば、送信ユニット503は、端末に返されるアップリンク許可(UL許可)にリソース指示情報を追加し得る。本明細書のUL許可は、DCIフォーマット0、0A、0B、4、4A、または4BにおけるDCIのタイプである。
【0206】
送信ユニット503は、代替としてスケジューリング要求のための他の応答メッセージにリソース指示情報を追加し得るか、または送信ユニット503は、代替としてリソース指示情報を別個のメッセージにカプセル化し、そのメッセージを端末に返し得ることに留意されたい。本出願のこの実施形態は、どのように送信ユニット503によってリソース指示情報が送られるかに対して限定を課さない。
【0207】
ネットワークデバイス500中に含まれる機能ユニットの特定の実装については、
図5または
図11に対応する方法実施形態を参照されたいことが理解されよう。詳細について本明細書で再び説明されない。
【0208】
さらに、本出願の一実施形態は、ワイヤレス通信システムをさらに提供する。ワイヤレス通信システムは、
図2に示されているワイヤレス通信システム200であってよく、基地局および端末を含み得る。端末は、
図5または
図11に対応する方法実施形態における端末であり得る。基地局は、
図5または
図11に対応する方法実施形態における基地局であり得る。
【0209】
特に、端末は、
図3に示されている端末300であり得る。基地局は、
図4に示されている基地局400であり得るか、または
図14に示されているネットワークデバイス500であり得る。
【0210】
基地局および端末の特定の実装については、
図5または
図11に対応する方法実施形態を参照されたい。詳細について本明細書で再び説明されない。
【0211】
結論として、本出願のこの実施形態を実践することによって、アップリンクリソースのスケジューリングは、
ETSIのOCB要件が満たされながら、非ライセンス周波数帯域の使用についてよりフレキシブルになることが可能である。さらに、リソース利用が改善されることが可能である。
【0212】
当業者は、上記の実施形態における方法のすべてまたはいくつかの処理が、関係するハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって実装され得ることを理解されよう。プログラムはコンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。プログラムが実行されたとき、上記の方法実施形態における処理が実施されることが可能である。記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0213】
図11に示されている実施形態を参照すると、少なくとも1つの完全なインターレースが端末に割り振られる必要がある。言い換えれば、M個の第1のリソースブロックはK個のリソースインターレース(interlace)から作成される。システム帯域幅が知られているとき、異なる送信帯域幅シナリオおよび/または複数のサブキャリア間隔をもつシナリオにおけるインターレース構造は、以下の2つの条件を満たす必要がある。
【0216】
【数6】
は、送信帯域幅に対応するRBの量を示し、
【0217】
【数7】
は、各インターレース中に含まれるRBの量
【0219】
【数9】
は、各インターレース中の2つの隣接するRB間の間隔を示し、BW
RBは、各RBによって占有される帯域幅を示し、BWはシステム帯域幅を示し、しきい値はOCB要件を示す。たとえば、低周波5GHz周波数帯域では、しきい値は80%であり、高周波60GHz周波数帯域では、しきい値は70%である。
【0221】
【数10】
は、送信帯域幅全体が整数量のインターレースにスプリットされることが可能になるように、異なる送信帯域幅シナリオにおけるインターレース構造を決定するために使用される。上記の第2の条件
【0222】
【数11】
は、システム帯域幅BWに対するインターレースの周波数間隔の率
【0223】
【数12】
がOCB要件を満たすように、インターレースの周波数間隔を制御するために使用される。
【0224】
以下で、例として表1および表2を使用することによって、複数のシステム帯域幅および/または複数のサブキャリア間隔をもつシナリオのために、対応するリソースインターレース構造がどのように設計されるかについて説明する。表1は、低周波シナリオにおける異なる送信帯域幅のためのインターレース構造の例を与え、表2は、高周波シナリオにおける異なる送信帯域幅のためのインターレース構造の例を与える。低周波シナリオと高周波シナリオでは、システム帯域幅は異なる。たとえば、低周波シナリオでは、システム帯域幅は、限定はされないが、20MHz、40MHz、または80MHzを含むことに設定され、高周波シナリオでは、システム帯域幅は、限定はされないが、500MHzまたは1GHzを含むことに設定される。さらに、低周波シナリオと高周波シナリオでは、サブキャリア間隔も異なる。たとえば、低周波シナリオでは、サブキャリア間隔は、限定はされないが、15kHzまたは60kHzを含むことに設定され、高周波シナリオでは、サブキャリア間隔は、限定はされないが、120kHzまたは240kHzを含むことに設定される。
【0225】
以下で、最初に、表1および表2中に含まれるパラメータについて説明する。これらのパラメータは、上記の2つの条件、
【0227】
【数14】
を満たす。これらのパラメータの中で、RB数は、送信帯域幅に対応するRBの量
【0228】
【数15】
を示し、サブキャリア数はサブキャリアの量を示し、インターレース構造は、各インターレース中に含まれるRBの量
【0229】
【数16】
を示し、RB間隔は、各インターレース中の2つの隣接するRB間の間隔
【0231】
【数18】
を示す。表1は低周波シナリオに対応し、しきい値=80%が例として使用される。表2は高周波シナリオに対応し、しきい値=70%が例として使用される。
【0232】
たとえば、低周波シナリオでは、システム帯域幅(BW)は20MHzであり、サブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)は15kHzであり、しきい値=80%であり、OCB要件を満たす。対応する送信帯域幅が
【0233】
【数19】
であり、BW
RB=0.18MHzと仮定される。上記の2つの条件を満たすために、少なくとも以下の5つのインターレース構造が取得され得る。詳細は以下の通りである。
【0234】
第1のインターレース構造において、各インターレースは5つのRBを含み、2つの隣接するRB間の間隔は22個のRBに等しい。
【0235】
第2のインターレース構造において、各インターレースは10個のRBを含み、2つの隣接するRB間の間隔は11個のRBに等しい。
【0236】
第3のインターレース構造において、各インターレースは11個のRBを含み、2つの隣接するRB間の間隔は10個のRBに等しい。
【0237】
第4のインターレース構造において、各インターレースは22個のRBを含み、2つの隣接するRB間の間隔は5つのRBに等しい。
【0238】
第5のインターレース構造において、各インターレースは55個のRBを含み、2つの隣接するRB間の間隔は2つのRBに等しい。
【0239】
表1を参照されたい。上記のインターレースは、表1を検索することによって直接取得されることが可能であることに留意されたい。特に、表1において、第3の列(インターレース構造)中に含まれる1つまたは複数のパラメータ値は、第4の列(RB間隔)中に含まれる1つまたは複数のパラメータ値に順次対応し、2つの対応するパラメータは、それぞれ、インターレース中に含まれるRBの量(インターレース構造)、およびインターレース中のRB間隔(RB間隔)を表す。さらに、RB数=110が例として使用される。表1では、RB数=110であるとき、第3の列は、5、10、11、22、および55という、5つのパラメータ値を含み、第4の列は、22、11、10、5、および2という、5つのパラメータ値を含む。第3の列における5は、第4の列における22に対応し、これは上記の第1のインターレース構造である。第3の列における10は、第4の列における11に対応し、これは上記の第2のインターレース構造である。第3の列における11は、第4の列における10に対応し、これは上記の第3のインターレース構造である。第3の列における22は、第4の列における5に対応し、これは上記の第4のインターレース構造である。第3の列における55は、第4の列における2に対応し、これは上記の第5のインターレース構造である。
【0240】
別の例では、高周波シナリオでは、システム帯域幅は500MHzであり、サブキャリア間隔は240kHzであり、しきい値=70%であり、OCB要件を満たす。対応する送信帯域幅が
【0241】
【数20】
であり、BW
RB=2.88MHzと仮定される。上記の2つの条件を満たすために、少なくとも以下の7つのインターレース構造が取得され得る。詳細は以下の通りである。
【0242】
第1のインターレース構造において、各インターレースは6つのRBを含み、2つの隣接するRB間の間隔は26個のRBに等しい。
【0243】
第2のインターレース構造において、各インターレースは12個のRBを含み、2つの隣接するRB間の間隔は13個のRBに等しい。
【0244】
第3のインターレース構造において、各インターレースは13個のRBを含み、2つの隣接するRB間の間隔は12個のRBに等しい。
【0245】
第4のインターレース構造において、各インターレースは26個のRBを含み、2つの隣接するRB間の間隔は6つのRBに等しい。
【0246】
第5のインターレース構造において、各インターレースは39個のRBを含み、2つの隣接するRB間の間隔は4つのRBに等しい。
【0247】
第6のインターレース構造において、各インターレースは52個のRBを含み、2つの隣接するRB間の間隔は3つのRBに等しい。
【0248】
第7のインターレース構造において、各インターレースは78個のRBを含み、2つの隣接するRB間の間隔は2つのRBに等しい。
【0249】
表2を参照されたい。上記のインターレースは、表2を検索することによって直接取得されることが可能であることに留意されたい。特に、表2において、第3の列(インターレース構造)中に含まれる1つまたは複数のパラメータ値は、第4の列(RB間隔)中に含まれる1つまたは複数のパラメータ値に順次対応し、2つの対応するパラメータは、それぞれ、インターレース中に含まれるRBの量(インターレース構造)、およびインターレース中のRB間隔(RB間隔)を表す。さらに、RB数=156が例として使用される。表2では、RB数=156であるとき、第3の列は、6、12、13、26、39、52、および78という、7つのパラメータ値を含み、第4の列は、26、13、12、6、4、3、2という、7つのパラメータ値を含む。第3の列における6は、第4の列における26に対応し、これは上記の第1のインターレース構造である。第3の列における12は、第4の列における13に対応し、これは上記の第2のインターレース構造である。第3の列における13は、第4の列における12に対応し、これは上記の第3のインターレース構造である。第3の列における26は、第4の列における6に対応し、これは上記の第4のインターレース構造である。第3の列における39は、第4の列における4に対応し、これは上記の第5のインターレース構造である。第3の列における52は、第4の列における3に対応し、これは上記の第6のインターレース構造である。第3の列における78は、第4の列における2に対応し、これは上記の第7のインターレース構造である。
【0250】
上記の例は、本出願についていかなる限定となることもなしに説明するために使用されるにすぎない。表1および表2は、複数の送信帯域幅および/または複数のサブキャリア間隔のシナリオにおけるインターレース構造をさらに示している。
【0251】
さらに、表1および表2から、いくつかの送信帯域幅シナリオでは、たとえば、表1中のRB数=53およびRB数=101のシナリオ、ならびに表2中のRB数=41およびRB数=43のシナリオなど、表中の第3の列および第4の列における「ヌル」によって示されるように、上記の2つの条件を満たすインターレース構造が見つけられないことがわかるであろう。これは、送信帯域幅全体が整数量のインターレースにスプリットされることが不可能であるからである。これらのシナリオでは、同様の送信帯域幅シナリオにおけるインターレース構造が使用され得る。
【0252】
複数のシステム帯域幅および/または複数のサブキャリア間隔をもつシナリオのためのインターレース構造は、表1および表2に与えられたものに限定されず、他の値が使用され得ることに留意されたい。表1または表2に与えられたパラメータは、他のパラメータ、たとえば、帯域幅パーセント(bandwidth percent)をさらに含んでよい。表1、表2、および本出願の技術的解決策に基づいてパラメータに行われるどんな削除、追加、等価な置換、改善なども、本出願の保護範囲内に入るものである。
【0264】
上記の例示的な実施形態は、本出願の目的および技術的解決策について詳細にさらに説明する。上記の説明は本出願の実施形態にすぎず、本出願の保護範囲を限定するために使用されないことを理解されたい。本出願の技術的解決策に基づいて行われるどんな変更、等価な置換、改善なども、本出願の保護範囲内に入るものである。
【0265】
上記の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによって実装され得る。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、実施形態の全部または一部はコンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされ、実行されたとき、本出願の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信され得る。たとえば、コンピュータ命令は、ワイヤード様式で(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバー、もしくはデジタル加入者線(DSL)を通して)またはワイヤレス様式で(たとえば、赤外線、無線、およびマイクロ波などを通して)、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターに送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数の使用可能な媒体を組み込んでいる、サーバまたはデータセンターなどのコンピュータまたはデータ記憶デバイスによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(たとえば、DVD)、半導体媒体(たとえば、ソリッドステートディスクSolid State Disk(SSD))などであり得る。