(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記生体特徴データベースでの特徴順位に基づいて認識される生体特徴と前記生体特徴を比較するステップであって、照合および比較を行うために、好ましくは、より高い照合成功頻度の生体特徴が使用される、ステップと、
一致した生体特徴が得られた後、前記生体特徴の使用頻度属性を更新するステップと、
前記更新された使用頻度属性に基づいて前記生体特徴データベース内の前記生体特徴を再配列するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
当業者に本明細書の1つ以上の実装形態における技術的解決策をより良く理解させるために、以下で、添付図面を参照しつつ本明細書の1つ以上の実装形態における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、記載される実装形態は単に本明細書の実装形態の一部でありすべてではない。創意工夫なしで本明細書の1つ以上の実装形態に基づいて当業者によって得られる他の実装形態は本開示の保護範囲内に納まるものとする。
【0015】
ユーザを識別するために生体識別が行われ得る。実際の応用では、複数のユーザの生体特徴を含む生体特徴データベースが使用可能である。識別が行われるとき、ユーザの身元を得るために、識別されるユーザの生体特徴が生体特徴データベース内の特徴と比較可能である。比較中に、ユーザの生体特徴は、特徴順位に基づいて1つずつ生体特徴データベース内の特徴と比較可能である。本明細書の1つ以上の実装形態によって提供される生体特徴データベース構築方法を使用して生体特徴データベース内の生体特徴を配列でき、生体特徴が配列された特徴と1つずつ比較されると、一致した特徴がより迅速に見つけられ得る。
【0016】
図1は、一例の生体特徴データベース構築方法を例示する。本方法は以下のステップを含み得る。
【0017】
ステップ100:生体特徴データベース内の各生体特徴の使用頻度属性を得、ここで使用頻度属性は生体特徴の照合成功頻度を示すために使用される。
【0018】
ステップ102:使用頻度属性に基づいて照合成功頻度の降順に生体特徴を配列し、認識、照合および比較を行うために、好ましくは、より高い頻度の生体特徴が使用される。
【0019】
この例の特徴配列方法では、より高い照合成功頻度の特徴が先に配列可能であり、その結果、好ましくは特徴認識プロセスでこの特徴に対して比較が行われ得る。例えば、より高い照合成功頻度の特徴は、認識される特徴と最近照合に成功した特徴であり得る、またはそれは、認識される特徴と頻繁に照合成功される特徴であり得る。生体特徴が頻繁に照合に成功するまたは最近照合に成功した場合、特徴は続く照合中に照合成功されるであろう。特徴認識中、好ましくは、より高い頻度の特徴の中で比較が行われて、一致した特徴を迅速に見つける。
【0020】
生体識別における顔認識の以下の例では、説明のための一例として顔認識決済が使用される。しかしながら、別の種類の生体識別も本明細書の1つ以上の実装形態における生体特徴データベース構築方法に応用可能であり、生体特徴が複数の応用シナリオに応用可能である、例えば、顔認識が決済以外のサービスにも応用可能であることが理解可能である。
【0021】
顔認識はオフライン決済に応用可能である。例えば、クレジットカード決済またはQRコード(登録商標)決済の間、ユーザはクレジットカードまたはスマートフォンを携えて機械と対話する必要がある。例えば、QRコード決済の間、ユーザはスマートフォンを手にして決済アプリケーションを開く必要があり、小売業者のPOS機械がQRコードをスキャンして、決済が完了される。これらの決済手段は比較的複雑である。
【0022】
顔認識決済は顔認識を決済に応用することを意味し、その概念は長期間存在してきた。顔認識は長年の開発の後に極めて正確になったが、顔認識が決済のために使用されることになる場合、慎重な検討がなされるべきである。オフライン決済シナリオにおける顔認識決済中、正確さおよび速さが非常に高い必要があるので、顔認識は実際の決済シナリオではまだ使用されていない。顔認識決済がオフライン決済シナリオに応用されれば、ユーザはクレジットカードまたはスマートフォンを携える必要はなく、それによって決済を速める。以下の例は、顔認識決済に関する決済シナリオの性能ニーズを満たす顔認識決済方法を提供できる。
【0023】
図2は、顔認識決済の応用システムの図を例示する。
図2に図示されるように、本システムは、決済機関のデータ処理装置11、ユーザ12のインテリジェント端末13、および小売業者のチェックアウトカウンタ14を含み得る。データ処理装置11は決済機関のバックグラウンドサーバであり得る。この例では、ユーザ12は支払う人であり、支払人と称され得る。インテリジェント端末13はスマートフォンであり得る。
【0024】
図2および
図3に図示される手順を参照しつつ、ユーザ12がどのように顔認識決済機能を起動して、顔認識決済機能を使用することによって支払うかが記載される。
図3に図示されるように、手順は以下のステップを含み得る。
【0025】
ステップ300:ユーザが、インテリジェント端末を使用することによって、決済機関に顔認識決済機能を起動するように要求し、決済機関に顔特徴および決済口座を送信する。
【0026】
例えば、支払人12は、電話上の決済機関クライアントを使用することによってスマートフォン13上で顔認識決済起動を申請し、決済機関にユーザの決済口座および顔特徴を送信できる。決済口座は決済機関がユーザを識別するのを援助でき、顔特徴は、例えば、モバイルフォンのカメラを使用することによってユーザによって撮影可能である。顔特徴および決済口座は決済機関のデータ処理装置11によって受信可能である。
【0027】
本ステップでは、決済機関は顔特徴をさらに検証できる。例えば、照合はパブリックセキュリティネットワークで行われ得る。照合が失敗すれば、顔認識決済は起動可能でないので、別のユーザの顔特徴は受け入れられない。照合が成功すれば、ステップ302が行われる。
【0028】
ステップ302:決済機関が、顔特徴と決済口座との間のマッピング関係を構築し、ユーザに対応する検証コードを割り当てる。
【0029】
この例では、検証コードは複数の形態であり得る。例えば、検証コードは数字0〜9であり得る、または検証コードは数字および文字の組合せであり得る。例えば、それは16進法0〜9およびA〜Fに拡張可能である。異なる支払人に異なる検証コードが割り当てられ得る。例えば、支払人U1が顔認識決済を起動すると、支払人U1に検証コード000011が割り当てられ得る。支払人U2が顔認識決済を起動すると、支払人U2に検証コード111235が割り当てられ得る。
【0030】
加えて、決済機関は検証コード集合から支払人に割り当てられることになる検証コードを得ることができ、検証コード集合は支払人集合に割り当てられることになる複数の検証コードを含む。支払人集合内の支払人の数が増加すると、支払人に割り当てられる検証コードの桁数も増加する。例えば、最初は、登録済みの支払人の数も検証コード集合内の検証コードの桁数も少なく、検証コードは通常は6桁検証コードであり得る。登録済みの支払人の数が増加するにつれて、当初の検証コードは不十分である可能性があり、検証コードの桁数は増加可能である。すなわち、16進法0〜9およびA〜Fの多桁検証コードがユーザに割り当てられる。
【0031】
ステップ304:決済機関が、検証コードに対応する顔特徴データベースを決定する。
【0032】
この例では、異なる人々に異なる検証コードが割り当てられ得、異なる顔特徴データベースに異なる検証コードがマッピングされ、それによって異なる人々の顔特徴を別々に記憶する。
【0033】
一例では、決済機関のデータ処理装置11は、ハッシュマッピングアルゴリズムを使用して、検証コードに対してハッシュ関数演算を行うことによってハッシュ値を生成し、ハッシュ値に対応する顔特徴データベースを検証コードに対応する顔特徴データベースとして決定できる。
【0034】
例えば、目標ハッシュ値が3桁を有するR
1R
2R
3であり、かつ検証コードが6桁を有する(num1,num2,num3,num4,num5,num6)である場合、検証コードを使用することによってハッシュ値を計算するためのハッシュ関数は次の通りである:R
1=num3;R
2=(num2+num4+num6)の仮数または正の小数部;およびR
3=(素数×num1+素数×num5)の仮数または正の小数部。
【0035】
直前のハッシュ関数が単に一例であり、多くの種類のハッシュ関数があり得ることに留意する価値がある。詳細はここでは挙げられない。例えば、1000個の計算されたハッシュ値があり得、それに応じて、1000個の顔特徴データベースがある。検証コードを使用することによって対応するハッシュ値が計算され、ハッシュ値に対応する顔特徴データベースが、検証コードに対応する顔特徴データベースとして使用可能である。
【0036】
ステップ306:決済機関が、ユーザに割り当てられた検証コードに対応する顔特徴データベースにユーザによって登録された顔特徴を記憶する。
【0037】
例えば、支払人U1が顔認識決済を起動すると、決済機関は支払人U1に検証コード000011を割り当てる。検証コードにハッシュ関数計算を行うことによってハッシュ値が得られ、ステップ300で支払人U1によって伝送された顔特徴はハッシュ値に対応するデータベースに記憶される。
【0038】
ユーザは、ステップ300〜306を行うことによって顔認識決済機能を起動成功する。加えて、異なるユーザに異なる検証コードが割り当てられ、異なるユーザの顔特徴は異なる顔特徴データベースに記憶可能であるので、同様の顔特徴が別々に記憶可能である。
【0039】
例えば、支払人U1および支払人U2が顔認識決済を起動すると、決済機関に支払人U1および支払人U2によって伝送される顔特徴(例えば、顔特徴はカメラを使用することによってユーザによって撮られる顔画像であり得る)間の類似性は光、角度、化粧などのために比較的高い。決済機関のデータ処理装置は、顔認識決済が続いて行われるときに混同した顔特徴照合を回避するように、支払人U1および支払人U2に割り当てられる異なる検証コードに基づいて、2人の支払人の顔特徴を異なるデータベースに別々に記憶できる。しかしながら、異なる検証コードが同じハッシュ値に対応することもあり得、結果的に、異なるユーザの顔特徴が同じ顔特徴データベースに記憶されることもあり得る。
【0040】
以下で、顔認識決済機能を適用して決済を行う仕方を説明する。ユーザが小売業者の店で買物をしている場合、決済中に、ユーザは、小売業者のチェックアウトカウンタ14が顔認識決済をサポートするときにチェックアウトカウンタ14において顔認識決済機能を選択できる。
【0041】
ステップ308:ユーザが、チェックアウトカウンタに検証コードを入力し、顔認識を通じて顔特徴を提供する。
【0042】
本ステップでは、支払人は小売業者のチェックアウトカウンタに顔特徴を提供でき、顔特徴は、顔認識決済が起動されると決済機関に提供される顔特徴であり得る。
【0043】
ステップ310:チェックアウトカウンタが、決済機関に顔認識決済のための料金控除(fee deduction)を行うように要求し、ステップ308で受信したユーザの顔特徴および検証コードを送信する。
【0044】
ステップ312:決済機関が、検証コードに基づいて対応する顔特徴データベースを決定する。
【0045】
例えば、決済機関は、ハッシュアルゴリズムを使用することによって、小売業者のチェックアウトカウンタに支払人によって提供される検証コードに基づいて検証コードに対応するハッシュ値を得、ハッシュ値に対応する顔特徴データベースを得ることができる。加えて、小売業者から決済要求を受信するときに、決済機関はセキュリティ認証のためのトークンをさらに検証できる。
【0046】
ステップ314:決済機関が、特徴順位に基づいて認識される顔特徴と顔特徴データベース内の顔特徴を比較し、ここで特徴順位が、顔特徴の使用頻度属性に基づいて顔特徴が配列された後に得られ、照合および比較を行うために、好ましくは、より高い使用頻度を有する生体特徴が使用される。
【0047】
この例では、顔特徴データベース内の顔特徴は使用頻度属性に基づいて配列可能である。例えば、使用頻度属性は以下の属性パラメータ、すなわち、使用回数および最新使用時間のうちの少なくとも1つを含み得る。使用回数は、ある期間内の照合成功回数であり得、最新使用時間は顔特徴が最近照合に成功した時間であり得る。もちろん、直前の使用回数および最新使用時間は単に使用頻度属性の例であり、別の使用頻度属性があってよい。
【0048】
例えば、顔特徴は使用回数および最新使用時間に基づいて配列される。2つのパラメータが加重されて配列を行うことができ、最大の使用回数の最近一致した顔特徴が顔特徴データベースの先頭に配列される。例えば、使用回数および最新使用時間などの、使用頻度属性に含まれる少なくとも2つの属性パラメータに加重総和が行われ得、加重総和を通じて得られる値は頻度属性値と称され得る。顔特徴は頻度属性値に基づいて配列可能である。例えば、より高い照合成功頻度がより大きい頻度属性値を示す場合、顔特徴は頻度属性値の降順に配列可能である。特徴順位に基づいて照合および比較を行うために、好ましくは、より高い照合成功頻度の(例えば、より大きい照合成功回数のまたは照合成功が最新の)顔特徴が使用される。顔特徴は認識される顔特徴と順次照合され、認識される顔特徴はステップ310で受信された支払人の顔特徴である。
【0049】
ステップ316:一致した顔特徴が得られるとき、決済機関が、顔特徴に対応する決済口座を使用することによって決済を行う。
【0050】
この例では、支払人と一致する顔特徴が顔特徴データベースで検索されるとき、照合および比較を行うために、好ましくは、より高い使用頻度の顔特徴が使用される。そのため、一致した顔特徴が迅速に見つけられ得、顔認識決済が速められ得る。
【0051】
加えて、一致した顔特徴が得られた後、顔特徴の使用頻度属性が更新可能である。例えば、一致した顔特徴の使用回数は1だけ増加可能であり、最新使用時間は最新の照合が成功した時間に更新可能である。決済機関のデータ処理装置は、更新された使用頻度属性に基づいて顔特徴データベース内の顔特徴をさらに再配列して、高頻度の顔特徴を先に配列できる。
【0052】
加えて、決済機関は、顔認識決済におけるユーザに対する単一の最大額または1日当たりの決済限度額をさらに設定して取引リスクを制御でき、それは、リアルタイムで取引データをさらに監視してデータ例外を検出し、かつリスクを制御できる。
【0053】
ステップ318:決済機関が、ユーザのインテリジェント端末に料金控除成功を示すメッセージをフィードバックする。
【0054】
この例の顔認識決済方法では、顔特徴データベース内の顔特徴は顔使用頻度に基づいて配列され、特徴順位は照合中に更新され、それによって顔認識を速める。加えて、異なる顔特徴が検証コードに基づいて異なる顔特徴データベースに別々に記憶可能である。例えば、異なるハッシュ値に対応する類似の顔特徴が異なるデータベースに記憶されて、顔認識において類似の顔を認識する際の誤りを回避し、かつ顔認識決済の正確さを改善する。
【0055】
図3の直前の手順では、検証コードを使用することによって異なる顔特徴が別々に記憶されるだけでなく、高使用頻度の顔特徴が先に配列される。別の例では、2つの以下の解決策の1つが使用可能である。例えば、顔特徴は検証コードを使用することによって異なるデータベースに別々に記憶されるのでなく、高使用頻度の顔特徴が先に配列され、それによって顔認識決済を速める。代替的に、高使用頻度の顔特徴が先に配列されるのでなく、検証コードを使用することによって異なる顔特徴が異なるデータベースに別々に記憶され、それによって顔認識の正確さを改善する。
【0056】
別の例では、ユーザが検証コードを忘れた場合、ユーザは新たな検証コードの設定を再申請できる。例えば、支払人は、インテリジェント端末を使用することによって決済機関に検証コードリセット要求を送信でき、決済機関のデータ処理装置は、検証コードリセット要求に基づいて支払人に新たな検証コードを再割り当てできる。加えて、支払人の顔特徴は新たな検証コードに対応する顔特徴データベースに記憶され、当初の顔特徴データベース内の顔特徴は削除される。
【0057】
別の例では、「検証コードおよび検証コードに対応する顔特徴データベース」は異なる小売業者に対してさらに設定可能である。例えば、ある小売業者はN個の顔特徴データベースに対応する。小売業者の頻繁な客の顔特徴がこれらのデータベースに記憶可能であり、頻繁な客に割り当てられる検証コードがこれらの顔特徴データベースにマッピング可能である。例えば、支払人が決済を申請すると、検証コードに加えて小売業者の小売業者IDが含まれ得る。小売業者IDに基づいて、決済機関のデータ処理装置は、N個の顔特徴データベースで検証コードに対応する顔特徴データベースを検索できる。
【0058】
直前の生体特徴データベース構築方法を実装するために、本明細書の1つ以上の実装形態が生体特徴データベース構築装置をさらに提供する。本装置は、例えば、
図2における決済機関のデータ処理装置11であり得るので、データ処理装置11は本明細書の1つ以上の実装形態における顔認識決済方法を実行できる。
図4に図示されるように、本装置は、パラメータ取得モジュール41および特徴配列モジュール42を含み得る。
【0059】
パラメータ取得モジュール41は、生体特徴データベース内の各生体特徴の使用頻度属性を得るように構成され、ここで使用頻度属性は生体特徴の照合成功頻度を示すために使用される。
【0060】
特徴配列モジュール42は、使用頻度属性に基づいて照合成功頻度の降順に生体特徴を配列するように構成されて、認識、照合および比較を行うために、好ましくは、より高い頻度の生体特徴が使用される。
【0061】
一例では、パラメータ取得モジュール41は、各生体特徴の以下の属性パラメータ、すなわち、使用回数および最新使用時間のうちの少なくとも1つを得るように構成される。
【0062】
一例では、特徴配列モジュール42は、使用頻度属性が少なくとも2つの属性パラメータを含むとき、少なくとも2つの属性パラメータに加重総和を行って頻度属性値を得、頻度属性値に基づいて生体特徴を配列するように構成される。
【0063】
図5に図示されるように、本装置は、生体特徴データベースでの特徴順位に基づいて認識される生体特徴と生体特徴を比較するように構成され、ここで照合および比較を行うために、好ましくは、より高い照合成功頻度の生体特徴が使用される、照合比較モジュール43をさらに含み得る。
【0064】
パラメータ取得モジュール41は、一致した生体特徴が得られた後、生体特徴の使用頻度属性を更新するようにさらに構成される。
【0065】
特徴配列モジュール42は、更新された使用頻度属性に基づいて生体特徴データベース内の生体特徴を再配列するようにさらに構成される。
【0066】
直前の実装形態に記載される装置またはモジュールはコンピュータチップもしくはエンティティによって実装可能である、またはある機能を持つ製品によって実装可能である。典型的な実装装置はコンピュータであり、コンピュータは、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯電話、カメラ付き電話、インテリジェント電話、携帯情報端末、メディアプレーヤ、ナビゲーション装置、電子メール送受信装置、ゲーム機、タブレットコンピュータ、ウェアラブル装置、またはこれらの装置の任意の組合せであり得る。
【0067】
説明を容易にするために、直前の装置は、機能を様々なモジュールに分割することによって記載される。もちろん、本明細書の1つ以上の実装形態において、各モジュールの機能は1つ以上のソフトウェアおよび/またはハードウェアで実装可能である。
【0068】
図3に図示される手順におけるステップの実行順序はフローチャートにおける順序に限定されない。加えて、ステップの記述はソフトウェア、ハードウェアまたはその組合せの形態で実装可能である。例えば、当業者はソフトウェアコードの形態で記述を実装でき、コードは、ステップに対応する論理機能を実装できるコンピュータ実行可能命令であり得る。ソフトウェア形態で実装されると、実行可能命令はメモリに記憶されて、装置内のプロセッサによって実行可能である。
【0069】
例えば、直前の方法に対応して、本明細書における1つ以上の実装形態はデータ処理装置を提供し、本装置は、例えば、
図2における決済機関のデータ処理装置11であり得る。本装置は、プロセッサ、メモリおよびコンピュータ命令を含み得る。コンピュータ命令はメモリに記憶されて、プロセッサ上で作動でき、プロセッサは命令を実行して以下、すなわち、生体特徴データベース内の各生体特徴の使用頻度属性を得るステップであって、使用頻度属性が生体特徴の照合成功頻度を示すために使用される、ステップと、使用頻度属性に基づいて照合成功頻度の降順に生体特徴を配列するステップであって、認識、照合および比較を行うために、好ましくは、より高い頻度の生体特徴が使用される、ステップとを実装する。
【0070】
用語「含む」、「有する」またはそれらのいかなる他の変形も非排他的包含を網羅すると意図されるので、一連の要素を含むプロセス、方法、商品または装置がそれらの要素を含むだけでなく、明白に列記されない他の要素も含む、またはそのようなプロセス、方法、商品もしくは装置に固有の要素をさらに含むことに留意する価値がある。「...を含む」によって記載される一要素は、さらなる制約なしで、同要素を含むプロセス、方法、商品または装置における別の同一要素をさらに含む。
【0071】
本明細書の1つ以上の実装形態が方法、システムまたはコンピュータプログラム製品として提供可能であることを当業者は理解するはずである。したがって、本明細書の1つ以上の実装形態はハードウェアのみの実装、ソフトウェアのみの実装、またはソフトウェアおよびハードウェアの組合せでの実装であり得る。その上、本明細書の1つ以上の実装形態は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD−ROM、光メモリなどを含むがこれらに限定されない)に実装されるコンピュータプログラム製品の形態を使用できる。
【0072】
本明細書の1つ以上の実装形態は、コンピュータ、例えば、プログラムモジュールによって実行される実行可能コンピュータ命令の一般の文脈で記載可能である。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する、または特定の抽象データ型を実装するためのルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。本明細書の1つ以上の実装形態は分散コンピューティング環境でも実施可能である。分散コンピューティング環境では、タスクは、通信ネットワークを通じて接続される遠隔処理装置によって行われる。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、記憶装置を含むローカルおよび遠隔の両方のコンピュータ記憶媒体に設けられ得る。
【0073】
本明細書における実装形態は累進的に記載されている。実装形態における同じまたは類似の部分に関しては、これらの実装形態が参照可能である。各実装形態は他の実装形態との差異に重点を置いている。特に、データ処理装置実装形態は方法実装形態と類似しており、したがって、簡潔に記載される。関連部分に関しては、方法実装形態における部分記述が参照可能である。
【0074】
本明細書の実装形態が上記で説明された。他の実装形態は添付の請求項の範囲内に納まる。一部の場合には、請求項に記載される動作またはステップは実装形態におけるのと異なる順序で行われ得、それでも所望の結果が達成可能である。加えて、添付図面に示されるプロセスは必ずしも、所望の結果を達成するために特定の順序で図示されるわけではない。一部の実装形態では、マルチタスク処理および並列処理が行われ得る、または有利であり得る。
【0075】
以上の記述は単に本明細書の1つ以上の実装形態の例証実装形態であるが、本明細書の1つ以上の実装形態を限定するとは意図されない。本明細書の1つ以上の実装形態の趣旨および原則から逸脱することなくなされるいかなる修正、等価な置換、改良なども本明細書の1つ以上の実装形態の保護範囲内に納まるものとする。
【0076】
図6は、本開示の一実装形態に係る、使用頻度に基づいて生体特徴への優先アクセスを識別および提供するためのコンピュータ実装方法600の一例を例示するフローチャートである。提示を明確にするために、後続の説明は全体的に、本説明におけるその他の図との関連で方法600を説明する。しかしながら、方法600が、例えば、任意のシステム、環境、ソフトウェア、およびハードウェア、または適宜、システム、環境、ソフトウェアおよびハードウェアの組合せによって行われ得ることが理解されるであろう。一部の実装形態では、方法600の様々なステップが並列に、組み合わせて、ループして、または任意の順序で実行可能である。
【0077】
ステップ602で、生体特徴データベース内の各生体特徴に対して使用頻度属性が決定される。使用頻度属性は、生体特徴を有するユーザに生体特徴を一致させる照合成功頻度を示す。生体特徴は、例えば、顔特徴であり得る。照合成功頻度は、例えば、顔認識または他の種類の生体認証技術がユーザをそれらの生体情報に一致させた回数または成功率を識別できる。
【0078】
一部の実装形態では、使用頻度属性は、生体特徴が要求された回数または生体特徴が一致された最近の使用時間の少なくとも1つの数学関数であり得る。例えば、使用頻度または成功率に基づくスコアが数学的に算出可能である。スコアは、様々な種類の生体特徴がどれくらい最近一致に至ったかによっても影響され得る。ステップ602から、方法600はステップ604に進む。
【0079】
ステップ604で、ユーザの生体特徴が使用頻度属性の降順にソートされる。ソートは、例えば、所与のユーザに対する使用頻度属性の降順に基づき得る。
【0080】
一部の実装形態では、使用頻度属性の降順にユーザの生体特徴をソートすることは、ソートのための加重総和の使用を含み得る。例えば、使用頻度属性が少なくとも2つの使用頻度属性を含むとき、生体特徴に対する少なくとも2つの使用頻度属性に加重総和が行われて頻度属性値を得ることができる。一部の実装形態では、使用回数および最新使用時間などの、使用頻度属性に含まれる少なくとも2つの属性パラメータに加重総和が行われ得る。加重総和を通じて得られる値は頻度属性値と称され得る。生体特徴は次いで加重総和に基づいてソート可能である。ステップ604から、方法600はステップ606に進む。
【0081】
ステップ606で、生体特徴データベース内の生体特徴が降順に記憶される。この記憶することは、ユーザの生体特徴の要求に応じて使用頻度属性の最高値を有する生体特徴が最初に選択されるように、同生体特徴に優先アクセスを提供することを含む。ステップ606の後、方法600は停止する。
【0082】
一部の実装形態では、方法600は、生体特徴を比較および再配列するためのステップをさらに含み得る。例えば、ユーザの所与の生体特徴が生体特徴データベース内の所与の生体特徴と比較可能である。比較に基づいて一致と判定されると、所与の生体特徴の使用頻度属性が更新可能である。生体特徴データベース内の生体特徴は更新された使用頻度属性に基づいて再配列可能である。例えば、データベースは、低成功生体特徴よりも高成功率生体特徴の選択を引き起こすように調整可能である。
【0083】
一部の実装形態では、方法600は、顔特徴の比較に基づいて決済を行うためのステップをさらに含み得る。例えば、支払人の顔特徴が得られ得る。支払人の得られた顔特徴は顔特徴データベース内の顔特徴と比較可能である。一致した顔特徴が得られるとき、顔特徴に対応する決済口座を使用することによって決済が行われる。例えば、注文の代金を支払おう(または注文品を受け取ろう)としている人が生体認証技術を使用して検証可能である。
【0084】
一部の実装形態では、方法600は、検証コードに基づいて使用されることになる顔特徴を決定するためのステップをさらに含み得る。例えば、異なる支払人に割り当てられる異なる検証コードから、支払人に割り当てられる検証コードが得られ得る。検証コードに基づいてかつ一組の顔特徴データベースから、顔特徴を比較するために使用されることになる特定の顔特徴データベースが決定可能である。例えば、取引を完了しようとしている顧客の顔特徴は、顧客および取引の1つ以上と関連した検証コードに基づいて確認可能である。検証コードは顧客によって供給可能、顧客の付近のスキャナによってスキャン可能、インターネットから取得可能、または何らかの他の仕方で提供可能である。
【0085】
本開示は、使用頻度および成功率に基づいて生体特徴への優先アクセスを識別および提供するための技術を記載する。例えば、ユーザ、顧客または従業員などの人間を検証または識別するプロセス中にすべての生体特徴が同じ成功率または使用頻度を有するわけではない。例えば、最高頻度または最高成功率生体特徴が低効率生体特徴よりも優先して選択されるようにデータベース内に配列されれば、より高い成功率および改善されたセキュリティが達成可能である。
【0086】
本明細書に記載される実施形態および動作は、デジタル電子回路網で、または本明細書に開示される構造を含め、コンピュータソフトウェア、ファームウェアもしくはハードウェアで、またはそれらの1つ以上の組合せで実装可能である。動作は、1つ以上のコンピュータ可読記憶デバイスに記憶されたまたは他の供給源から受信されたデータに対してデータ処理装置によって行われる動作として実装可能である。データ処理装置、コンピュータまたはコンピューティングデバイスは、例としてプログラマブルプロセッサ、コンピュータ、システムオンチップもしくはその複数、または以上の組合せを含め、データを処理するための装置、デバイスおよび機械を包含してよい。装置は、専用論理回路網、例えば、中央処理装置(CPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または特定用途向け集積回路(ASIC)を含み得る。装置は、当該コンピュータプログラムのための実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム(例えば、1つのオペレーティングシステムもしくはオペレーティングシステムの組合せ)、クロスプラットフォーム実行時環境、仮想マシン、またはそれらの1つ以上の組合せを構成するコードも含み得る。装置および実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティングおよびグリッドコンピューティングインフラストラクチャなどの様々な異なるコンピューティングモデルインフラストラクチャを実現できる。
【0087】
コンピュータプログラム(例えば、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアモジュール、ソフトウェアユニット、スクリプトまたはコードとしても知られている)は、コンパイラ型またはインタープリタ型言語、宣言型または手続き型言語を含め、任意の形式のプログラミング言語で書かれ得、それは、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクトもしくはコンピューティング環境での使用に適した他のユニットとしてを含め、任意の形式に展開可能である。プログラムは、他のプログラムもしくはデータ(例えば、マークアップ言語文書に記憶される1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部分に、当該プログラムに専用の単一のファイルに、または複数の連係ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラムもしくはコードの一部分を記憶するファイル)に記憶可能である。コンピュータプログラムは1つのコンピュータ上で、または1つのサイトに設けられるもしくは複数のサイトにわたって分散されて通信ネットワークによって相互接続される複数のコンピュータ上で実行可能である。
【0088】
コンピュータプログラムの実行のためのプロセッサは、例として、汎用および専用の両マイクロプロセッサ、ならびに任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、リードオンリメモリまたはランダムアクセスメモリまたは両方から命令およびデータを受けることになる。コンピュータの必須要素は、命令に従って動作を行うためのプロセッサ、ならびに命令およびデータを記憶するための1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータは、データを記憶するための1つ以上の大容量記憶デバイスも含む、または動作可能に結合されて、それからデータを受けるもしくはそれにデータを転送するもしくは両方行うことになる。コンピュータは、別のデバイス、例えば、モバイルデバイス、携帯情報端末(PDA)、ゲーム機、全地球測位システム(GPS)受信器またはポータブル記憶デバイスに埋め込み可能である。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するのに適したデバイスとしては、例として、半導体メモリデバイス、磁気ディスクおよび光磁気ディスクを含め、不揮発性メモリ媒体およびメモリデバイスを含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路網によって補足、またはそれに組み込み可能である。
【0089】
モバイルデバイスとしては、ハンドセット、ユーザ機器(UE)、モバイル電話(例えば、スマートフォン)、タブレット、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチおよびスマートグラス)、人体内の埋込みデバイス(例えば、バイオセンサ、人工内耳)、または他の種類のモバイルデバイスを含み得る。モバイルデバイスは、様々な通信ネットワーク(以下で説明される)に無線で(例えば、無線周波数(RF)信号を使用して)通信できる。モバイルデバイスは、モバイルデバイスの現在の環境の特性を測定するためのセンサを含み得る。センサとしては、カメラ、マイクロホン、近接センサ、GPSセンサ、運動センサ、加速度計、周辺光センサ、水分センサ、ジャイロスコープ、コンパス、気圧計、指紋センサ、顔認識システム、RFセンサ(例えば、Wi−Fiおよびセル無線)、温度センサ、または他の種類のセンサを含み得る。例えば、カメラとしては、可動または固定レンズ、フラッシュ、イメージセンサおよび画像プロセッサを持つ前方または後方カメラを含み得る。カメラは、顔および/または虹彩認識のための詳細を取得することが可能なメガピクセルカメラであり得る。カメラは、データプロセッサおよびメモリに記憶されるまたは遠隔でアクセスされる認証情報と共に顔認識システムを形成できる。顔認識システムまたは1つ以上のセンサ、例えば、マイクロホン、運動センサ、加速度計、GPSセンサもしくはRFセンサはユーザ認証のために使用可能である。
【0090】
ユーザとの対話を提供するために、実施形態は、ディスプレイデバイスおよび入力デバイス、例えば、ユーザに情報を表示するための液晶ディスプレイ(LCD)または有機発光ダイオード(OLED)/仮想現実(VR)/拡張現実(AR)ディスプレイ、ならびにユーザがコンピュータに入力を提供できるタッチスクリーン、キーボード、およびポインティングデバイスを有するコンピュータに実装可能である。ユーザとの対話を提供するために他の種類のデバイスも使用可能であり、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは任意の形態の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバックまたは触覚フィードバックであり得、ユーザからの入力は、音響、音声または触覚入力を含め、任意の形態で受け取り可能である。加えて、コンピュータは、ユーザによって使用されるデバイスに文書を送信し、それから文書を受信することによって、例えば、ユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザから受信される要求に応じてウェブブラウザにウェブページを送信することによって、ユーザと対話できる。
【0091】
実施形態は、有線または無線デジタルデータ通信(またはその組合せ)の任意の形態または媒体、例えば、通信ネットワークによって相互接続されるコンピューティングデバイスを使用して実装可能である。相互接続されるデバイスの例は、典型的に通信ネットワークを通じて対話する、一般に互いから離れたクライアントおよびサーバである。クライアント、例えば、モバイルデバイスは、サーバと、またはサーバを通じて取引自体を実施、例えば、購入、売却、支払、譲渡、送付もしくは貸付取引を行う、またはそれを許可できる。そのような取引は、動作および応答が時間的に近いようにリアルタイムであってよく;例えば動作および応答が実質的に同時に発生していると個人が認め、個人の動作後の応答に関する時間差は1ミリ秒(ms)未満もしくは1秒(s)未満である、またはシステムの処理限界を考慮に入れて応答は意図的な遅延がない。
【0092】
通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線アクセスネットワーク(RAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)およびワイドエリアネットワーク(WAN)を含む。通信ネットワークは、インターネットのすべてもしくは一部分、別の通信ネットワーク、または通信ネットワークの組合せを含み得る。情報は、ロングタームエボリューション(LTE)、5G、IEEE802、インターネットプロトコル(IP)、または他のプロトコルもしくはプロトコルの組合せを含め、様々なプロトコルおよび標準に従って通信ネットワーク上で伝送可能である。通信ネットワークは、接続されたコンピューティングデバイス間で音声、ビデオ、生体もしくは認証データまたは他の情報を伝送できる。
【0093】
別々の実装形態として記載される特徴が、組み合わせて単一の実装形態で実装されてよい一方で、単一の実装形態として記載される特徴が、別々に複数の実装形態で、または任意の適切な下位組合せで実装されてよい。特定の順序で記載および特許請求される動作は、特定の順序を必要とするとも、すべての例示された動作が行われなければならない(一部の動作は任意選択と考えられ得る)ことを必要とするとも理解されるべきでない。適宜、マルチタスキングまたは並列処理(またはマルチタスキングおよび並列処理の組合せ)が行われ得る。