(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記垂直バーを新たな垂直位置に移動することは、前記オブジェクトの移動の間に前記オブジェクトの移動の方向とは反対の方向に前記垂直バーを移動させることを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
添付図面に示された実施形態を以下に詳細に説明する。以下の詳細な説明において、本発明を完全に理解するために多数の特定の細部について述べる。しかしながら、当業者であれば、本発明は、これらの特定の細部を伴わずに実施できることが明らかであろう。その他の点で、これら実施形態の観点を不必要に不明瞭にしないために、良く知られた方法、手順、コンポーネント、回路及びネットワークは、詳細に説明しない。
【0019】
又、第1、第2、等の語は、ここでは種々の要素を記述するのに使用されるが、これらの要素は、これらの語によって限定されるべきではないことも理解されたい。これらの語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、本発明の範囲から逸脱せずに、第1のジェスチャーは、第2のジェスチャーと称することもできるし、第2のジェスチャーは、第1のジェスチャーと称することもできる。
【0020】
本発明の説明で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するように意図されていない。本発明の説明及び特許請求の範囲で使用されるように、単数形態“a”、“an”及び“the”は、特に明確な指示のない限り、複数形態も含むことが意図される。又、ここで使用する“及び/又は(and/or)”は、1つ以上の列挙された関連アイテムの任意の及び全ての考えられる組合せを指し及び包含することも理解されたい。更に、“備える(comprises)”及び/又は“備えている(comprising)”という語は、本明細書で使用されるときには、述べられた特徴、整数、ステップ、オペレーション、エレメント、及び/又はコンポーネントの存在を特定するものであるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、オペレーション、エレメント、コンポーネント及び/又はそのグループの存在を除外するものではないことも理解されたい。
【0021】
ここに使用する“もし(if)”という語は、その文脈に基づいて、“とき(when)”又は“際(upon)”又は“決定に応答して(in response to determining)”又は“検出に応答して(in response to detecting)”を意味すると解釈されてもよい。同様に、“もし決定されれば(if it is determined)”又は“もし[述べられた状態又は事象]が検出されれば(if [a stated condition or event] is detected)”は、その文脈に基づいて、“決定された際に(upon determining)”又は“決定に応答して(in response to determining)”又は“[述べられた状態又は事象]を検出した際に(upon detecting [the stated condition or event])”又は“[述べられた状態又は事象]を検出するのに応答して(in response to detecting [the stated condition or event])”を意味するものと解釈されてもよい。
【0022】
ポータブルマルチファンクション装置、このような装置のためのユーザインターフェイス、及びこのような装置を使用するための関連プロセスの実施形態について説明する。ある実施形態では、装置は、PDA及び/又は音楽プレーヤファンクションのような他のファンクションも含む移動電話のようなポータブル通信装置である。
【0023】
ユーザインターフェイスは、タッチスクリーン、又はタッチスクリーン上に表示されるバーチャルクリックホイールに加えて、物理的なクリックホイールを含むことができる。クリックホイールとは、ホイールの角度変位又は装置のユーザによるホイールとの接触点に基づいて、ナビゲーションコマンドを与えることのできるユーザインターフェイス装置である。又、クリックホイールは、例えば、装置のユーザがホイールの少なくとも一部分又はホイールの中心を押し下げたときに、1つ以上のアイテムの選択に対応するユーザコマンドを与えるように使用することもできる。或いは又、タッチスクリーン面上のクリックホイール映像との接触を遮断すると、選択に対応するユーザコマンドを指示することができる。簡単化のために、以下の説明において、タッチスクリーンを含むポータブルマルチファンクション装置は、一実施形態として使用される。しかしながら、ユーザインターフェイス及びそれに関連するプロセスの幾つかは、物理的クリックホイール、物理的キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックのような1つ以上の他の物理的ユーザインターフェイス装置を含む、パーソナルコンピュータ及びラップトップコンピュータのような他の装置にも適用できることを理解されたい。
【0024】
この装置は、次のものの1つ以上のような種々のアプリケーションをサポートする。即ち、電話アプリケーション、ビデオ会議アプリケーション、e−メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、ブログアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーション。
【0025】
装置において実行することのできる種々のアプリケーションは、少なくとも1つの共通の物理的ユーザインターフェイス装置、例えば、タッチスクリーンを使用することができる。タッチスクリーンの1つ以上のファンクション、及び装置に表示される対応する情報は、アプリケーションごとに及び/又は各アプリケーション内で調整し及び/又は変更することができる。このように、装置の共通の物理的アーキテクチャー(タッチスクリーンのような)は、直感的及び透過的なユーザインターフェイスで種々のアプリケーションをサポートすることができる。
【0026】
ユーザインターフェイスは、1つ以上のソフトキーボード実施形態を含むことができる。ソフトキーボード実施形態は、参考として内容をここに援用する2006年7月24日に出願された“Keyboards For Portable Electronic Devices”と題する米国特許出願第11/459,606号、及び2006年7月24日に出願された“Touch Screen Keyboards For Portable Electronic Devices”と題する第11/459,615号に説明されたように、キーボードの表示アイコン上に標準(QWERTY)及び/又は非標準構成の記号を含むことができる。キーボード実施形態は、タイプライターの場合のような既存の物理的キーボードにおけるキーの数に対して減少された数のアイコン(又はソフトキー)を含むことができる。これは、ユーザがキーボードにおいて1つ以上のアイコン、ひいては、1つ以上の対応する記号を容易に選択できるようにする。キーボードの実施形態は、適応式とすることができる。例えば、表示されるアイコンは、1つ以上のアイコン及び/又は1つ以上の対応する記号を選択する等のユーザのアクションに基づいて変更することができる。ポータブル装置における1つ以上のアプリケーションは、共通の及び/又は異なるキーボード実施形態を使用することができる。従って、使用するキーボード実施形態は、少なくとも幾つかのアプリケーションに対して仕立てることができる。ある実施形態では、1つ以上のキーボード実施形態を各ユーザに対して仕立てることができる。例えば、1つ以上のキーボード実施形態を、各ユーザのワード使用履歴(辞書、スラング、個々の使用)に基づいて各ユーザに対して仕立てることができる。キーボード実施形態の幾つかは、1つ以上のアイコン、従って、ソフトキーボード実施形態を使用するときには1つ以上の記号、を選択するときのユーザエラーの確率を減少するように調整できる。
【0027】
ここで、装置の実施形態に注目を向ける。
図1A及び1Bは、ある実施形態に基づくタッチ感知ディスプレイ112を伴うポータブルマルチファンクション装置100を示すブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」とも称され、又、タッチ感知ディスプレイシステムとしても知られ又はそのように称されることもある。この装置100は、メモリ102(1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含む)と、メモリコントローラ122と、1つ以上の処理ユニット(CPU)120と、周辺インターフェイス118と、RF回路108と、オーディオ回路110と、スピーカ111と、マイクロホン113と、入力/出力(I/O)サブシステム106と、他の入力又は制御装置116と、外部ポート124とを備えることができる。更に、装置100は、1つ以上の光学的センサ154を備えることもできる。これらのコンポーネントは、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を経て通信することができる。
【0028】
装置100は、ポータブルマルチファンクション装置100の一例に過ぎず、又、装置100は、図示された以上の又はそれ以下のコンポーネントを有してもよく、2つ以上のコンポーネントを組み合わせてもよく、或いは異なる構成又は配置のコンポーネントを有してもよい。
図1A及び1Bに示す種々のコンポーネントは、1つ以上の信号処理及び/又は特定用途向け集積回路を含めて、ハードウェア、ソフトウェア、又はその両方の組合せで実施されてもよい。
【0029】
メモリ102は、高速ランダムアクセスメモリを含み、又、不揮発性メモリ、例えば、1つ以上の磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリ装置を含んでもよい。装置100の他のコンポーネント、例えば、CPU120及び周辺インターフェイス118によるメモリ102へのアクセスは、メモリコントローラ122によって制御することができる。
【0030】
周辺インターフェイス118は、装置の入力及び出力周辺機器をCPU120及びメモリ102に結合する。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に記憶された種々のソフトウェアプログラム及び/又はインストラクションセットを走らせ或いは実行して、装置100の種々のファンクションを遂行し、データを処理する。
【0031】
ある実施形態では、周辺インターフェイス118、CPU120、及びメモリコントローラ122は、チップ104のような単一チップにおいて実施されてもよい。幾つかの他の実施形態では、それらは、個別のチップにおいて実施されてもよい。
【0032】
RF(高周波)回路108は、電磁信号とも称されるRF信号を受信し送信する。RF回路108は、電気信号と電磁信号との間で変換を行い、電磁信号を経て通信ネットワーク及び他の通信装置と通信する。RF回路108は、これらのファンクションを遂行するための良く知られた回路を含むことができ、アンテナシステムや、RFトランシーバーや、1つ以上の増幅器や、チューナや、1つ以上の発振器や、デジタル信号プロセッサや、CODECチップセットや、加入者アイデンティティモジュール(SIM)カードや、メモリ、等を含むが、これらに限定されない。RF回路108は、ネットワーク、例えば、ワールドワイドウェブ(WWW)とも称されるインターネットや、イントラネット及び/又はワイヤレスネットワーク、例えば、セルラー電話ネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(LAN)及び/又はメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)や、他の装置とワイヤレス通信により通信することができる。ワイヤレス通信は、複数の通信規格、プロトコル、及びテクノロジーのいずれかを使用することができ、これらは、グローバルシステム・フォー・モバイルコミュニケーション(GSM)や、エンハンストデータGSMエンビロンメント(EDGE)や、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)や、ワイドバンドコード分割多重アクセス(W−CDMA)や、コード分割多重アクセス(CDMA)や、時分割多重アクセス(TDMA)や、ブルーツースや、ワイヤレスフィデリティ(Wi−Fi)(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、及び/又はIEEE802.11n)や、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)や、Wi−MAXや、e−メール用のプロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)及び/又はポストオフィスプロトコル(POP))や、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能なメッセージング及び存在プロトコル(XMPP)、セッションイニシエーションプロトコル・フォー・インスタントメッセージング・アンド・プレゼンスレバレッジエクステンション(SIMPLE)、及び/又はインスタントメッセージング・アンド・プレゼンスサービス(IMPS))や、及び/又はショートメッセージサービス(SMS))や、或いは本願の出願日にはまだ開発されていない通信プロトコルを含む他の適当な通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0033】
オーディオ回路110、スピーカ111及びマイクロホン113は、ユーザと装置100との間のオーディオインターフェイスをなす。オーディオ回路110は、周辺インターフェイス118からオーディオデータを受け取り、そのオーディオデータを電気信号に変換し、そしてその電気信号をスピーカ111へ送出する。スピーカ111は、電気信号を人間が聞き取れる音波へ変換する。又、オーディオ回路110は、音波からマイクロホン113により変換された電気信号も受け取る。オーディオ回路110は、電気信号をオーディオデータへ変換し、そしてそのオーディオデータを処理のために周辺装置118へ送出する。オーディオデータは、周辺インターフェイス118により、メモリ102及び/又はRF回路108から検索され及び/又はそこに送出されてもよい。ある実施形態では、オーディオ回路110は、ヘッドセットジャック(例えば、
図2の212)も含む。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、取り外し可能なオーディオ入力/出力周辺機器、例えば、出力専用のヘッドホン、或いは出力(例えば、片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えば、マイクロホン)の両方を伴うヘッドセットとの間のインターフェイスをなす。
【0034】
I/Oサブシステム106は、装置100の入力/出力周辺機器、例えば、タッチスクリーン112及び他の入力/出力装置116を周辺インターフェイス118に結合する。I/Oサブシステム106は、他の入力又は制御装置のためのディスプレイコントローラ156及び1つ以上の入力コントローラ160を含むことができる。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力又は制御装置116との間で電気信号を送信/受信する。他の入力/制御装置116は、物理的なボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカーボタン、等)、ダイヤル、スライダースイッチ、ジョイスティック、クリックホイール、等を含むことができる。幾つかの別の実施形態では、入力コントローラ160(1つ又は複数)は、次のうちのどれかに接続されてもよい(又はどれにも接続されなくてもよい)。即ち、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスのようなポインタ装置。1つ以上のボタン(例えば、
図2の208)は、スピーカ111及び/又はマイクロホン113の音量制御のためのアップ/ダウンボタンを含んでもよい。1つ以上のボタンは、プッシュボタン(例えば、
図2の206)を含んでもよい。プッシュボタンを素早く押すと、タッチスクリーン112のロックを外すことができるか、又はタッチスクリーン上のジェスチャーを使用して装置をアンロックするプロセスを開始することができ、これは、参考としてここに援用する2005年12月23日に出願された“Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image”と題する米国特許出願第11/322,549号に説明されている。プッシュボタン(例えば、206)を長く押すと、装置100への電力をオン又はオフにすることができる。ユーザは、1つ以上のボタンのファンクションをカスタマイズすることもできる。タッチスクリーン112は、バーチャル又はソフトボタン及び1つ以上のソフトキーボードを実施するのに使用される。
【0035】
タッチ感知タッチスクリーン112は、装置とユーザとの間の入力インターフェイス及び出力インターフェイスをなす。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112との間で電気信号を送信及び又は受信する。タッチスクリーン112は、ユーザに視覚出力を表示する。この視覚出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、及びその組み合わせ(「グラフィック」と総称する)を含むことができる。ある実施形態では、視覚出力の幾つか又は全部が、ユーザインターフェイスオブジェクトに対応してもよく、その更なる詳細は、以下に述べる。
【0036】
タッチスクリーン112は、触覚及び/又は触感接触に基づくユーザからの入力を受け容れるタッチ感知面、センサ又はセンサセットを有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は(メモリ102における関連したモジュール及び/又はインストラクションセットと共に)、タッチスクリーン112上の接触(及び接触の移動又は遮断)を検出し、そしてその検出された接触を、タッチスクリーン上に表示されるユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ又は映像)へと変換する。ここに例示する実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
【0037】
タッチスクリーン112は、LCD(液晶表示)技術又はLPD(発光ポリマー表示)技術を使用できるが、他の実施形態では他の表示技術が使用されてもよい。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、現在知られている又は今後開発される複数のタッチ感知技術のいずれかを使用して、接触及びその移動又は遮断を検出することができ、前記タッチ感知技術は、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面音波技術、並びにタッチスクリーン112との1つ以上の接触点を決定するための他の接近センサアレー又は他の素子を含むが、これらに限定されない。
【0038】
タッチスクリーン112のある実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、参考として各々ここに援用する米国特許第6,323,846号(ウェスターマン氏等)、第6,570,557号(ウェスターマン氏等)、及び/又は第6,677,932号(ウェスターマン氏)、及び/又は米国特許公告第2002/0015024A1号に説明されたマルチタッチ感知タブレットと同様のものでよい。しかしながら、タッチスクリーン112は、ポータブル装置100からの視覚出力を表示するが、そのタッチ感知タブレットは、視覚出力を与えない。
【0039】
タッチスクリーン112のある実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、次の特許出願に説明されている。(1)2006年5月2日に出願された“Multipoint Touch Surface Controller”と題する米国特許出願第11/381,313号、(2)2004年5月6日に出願された“Multipoint Touchscreen”と題する米国特許出願第10/840,862号、(3)2004年7月30日に出願された“Gestures For Touch Sensitive Input Devices”と題する米国特許出願第10/903,964号、(4)2005年1月31日に出願された“Gestures For Touch Sensitive Input Devices”と題する米国特許出願第11/048,264号、(5)2005年1月18日に出願された“Mode-Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices”と題する米国特許出願第11/038,590号、(6)2005年9月16日に出願された“Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface”と題する米国特許出願第11/228,758号、(7)2005年9月16日に出願された“Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface”と題する米国特許出願第11/228,700号、(8)2005年9月16日に出願された“Activating Virtual Keys Of A Touch-Screen Virtual Keyboard”と題する米国特許出願第11/228,737号、及び(9)2006年3月3日に出願された“Multi-Functional Hand-Held Device”と題する米国特許出願第11/367,749号。これらの出願は、全て、参考としてここに援用する。
【0040】
タッチスクリーン112は、100dpiを越える解像度をもつことができる。ここに例示する実施形態では、タッチスクリーンは、約160dpiの解像度を有する。ユーザは、スタイラス、指、等の適当なオブジェクト又は付属器官を使用して、タッチスクリーン112に接触することができる。ある実施形態では、ユーザインターフェイスは、主として、指に基づく接触及びジェスチャーで働くように設計され、これは、タッチスクリーンにおける指の接触面積が広いために、スタイラスに基づく入力よりあまり正確でない。ある実施形態では、装置は、大ざっぱな指に基づく入力を、正確なポインタ/カーソル位置、又はユーザが希望するアクションを遂行するためのコマンドに変換する。
【0041】
ある実施形態では、タッチスクリーンに加えて、装置100は、特定のファンクションをアクチベート又はデアクチベートするためのタッチパッド(図示せず)を含むことができる。ある実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない装置のタッチ感知エリアである。タッチパッドは、タッチスクリーン112とは個別のタッチ感知面でもよいし、又はタッチスクリーンにより形成されたタッチ感知面の延長部でもよい。
【0042】
ある実施形態では、装置100は、入力制御装置116として物理的又はバーチャルクリックホイールを含むことができる。ユーザは、クリックホイールを回転することにより、又はクリックホイールとの接触点を移動することにより(例えば、接触点の移動量を、クリックホイールの中心点に対するその角度変位で測定する場合)、タッチスクリーン112に表示される1つ以上のグラフィックオブジェクト(以下、アイコンと称する)の中をナビゲートすることができ且つそれらと対話することができる。又、クリックホイールは、表示されたアイコンの1つ以上を選択するのに使用することもできる。例えば、ユーザは、クリックホイールの少なくとも一部分又はそれに関連したボタンを押し下げることができる。クリックホイールを経てユーザにより与えられるユーザコマンド及びナビゲーションコマンドは、入力コントローラ160、並びにメモリ120における1つ以上のモジュール及び/又はインストラクションセットによって処理することができる。バーチャルクリックホイールの場合、クリックホイール及びクリックホイールコントローラは、各々、タッチスクリーン112の一部分及びディスプレイコントローラ156でよい。又、バーチャルクリックホイールの場合、クリックホイールは、装置とのユーザ対話に応答してタッチスクリーンディスプレイ上に現れたり消えたりする不透明又は半透明なオブジェクトでよい。ある実施形態では、バーチャルクリックホイールは、ポータブルマルチファンクション装置のタッチスクリーンに表示され、タッチスクリーンとのユーザ接触により動作される。
【0043】
又、装置100は、種々のコンポーネントに通電するための電源システム162も備えている。この電源システム162は、電力管理システムと、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))と、再充電システムと、停電検出回路と、電力コンバータ又はインバータと、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))と、ポータブル装置における電力の発生、管理及び配電に関連した他のコンポーネントとを含むことができる。
【0044】
又、装置100は、1つ以上の光学的センサ164も含むことができる。
図1A及び1Bは、I/Oサブシステム106内の光学的センサコントローラ158に結合された光学的センサを示す。光学的センサ164は、電荷結合装置(CCD)又は相補的金属酸化物半導体(CMOS)ホトトランジスタを含むことができる。光学的センサ164は、周囲から1つ以上のレンズを通して投射された光を受け、そしてその光を、映像を表すデータへと変換する。像形成モジュール143(カメラモジュールとも称される)に関連して、光学的センサ164は、静止映像又はビデオを捕獲することもできる。ある実施形態では、装置前面のタッチスクリーンディスプレイ112とは反対の装置100の背面に光学センサが配置され、タッチスクリーンディスプレイは、静止映像及び/又はビデオ映像取得のためのビューファインダとして使用することができる。ある実施形態では、装置の前面に光学的センサを配置して、ビデオ会議のためのユーザの映像を得る一方、ユーザは、他のビデオ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイに見ることができる。ある実施形態では、光学的センサ164の位置をユーザが切り換え(例えば、装置ハウジング内でレンズ及びセンサを回転することにより)、単一の光学的センサ164を、タッチスクリーンディスプレイと共に、ビデオ会議と、静止映像及び/又はビデオ映像取得との両方に使用することができる。
【0045】
又、装置100は、1つ以上の接近センサ166を含むこともできる。
図1A及び1Bは、周辺インターフェイス118に結合された接近センサ166を示している。或いは又、接近センサ166は、I/Oサブシステム106の入力コントローラ160に結合されてもよい。接近センサ166は、参考としてここに援用する次の米国特許出願に説明されたように動作することができる。即ち、“Proximity Detector In Handheld Devices”と題する米国特許出願第11/241,839号、“Proximity Detector In Handheld Devices”と題する米国特許出願第11/240,788号、“Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output”と題する米国特許出願第11/620,702号、“Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices”と題する米国特許出願第11/586,862号、及び“Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals”と題する米国特許出願第11/638,251号。ある実施形態では、接近センサは、マルチファンクション装置がユーザの耳の付近に配置されたときに(例えば、ユーザが電話コールをなすときに)タッチスクリーン112をターンオフし、ディスエイブルする。ある実施形態では、装置がロック状態にあるときに不必要なバッテリの消耗を防止するために、接近センサは、装置がユーザのポケット、ハンドバック、又は他の暗いエリアに入れられたときにスクリーンをオフに保持する。
【0046】
又、装置100は、1つ以上の加速度計168を含むこともできる。
図1A及び1Bは、周辺インターフェイス118に結合された加速度計168を示す。或いは又、加速度計168は、I/Oサブシステム106の入力コントローラ160に結合することができる。加速度計168は、“Acceleration-based Theft Detection System for Portable Electronic Devices”と題する米国特許公告第20050190059号、及び“Methods And Apparatus For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer”と題する米国特許公告第20060017692号に説明されたように動作することができ、これらは、両方とも、参考としてここに援用する。ある実施形態では、1つ以上の加速度計から受け取ったデータの分析に基づいて情報がタッチスクリーンディスプレイにポートレートビュー又はランドスケープビューで表示される。
【0047】
ある実施形態では、メモリ102に記憶されるソフトウェアコンポーネントは、オペレーティングシステム126と、通信モジュール(又はインストラクションのセット)128と、接触/運動モジュール(又はインストラクションのセット)130と、グラフィックモジュール(又はインストラクションのセット)132と、テキスト入力モジュール(又はインストラクションのセット)134と、グローバルポジショニングシステム(GPS)モジュール(又はインストラクションのセット)135と、アプリケーション(又はインストラクションのセット)136と、を含むことができる。
【0048】
オペレーティングシステム126(例えば、ダーウイン(Darwin)、RTXC、LINUX、UNIX、OS X、WINDOWS、又は埋め込まれたオペレーティングシステム、例えば、VxWorks)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリの管理、記憶装置の制御、電源の管理、等)を制御し及び管理するための種々のソフトウェアコンポーネント及び/又はドライバを備え、そして種々のハードウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントとの間の通信を容易にする。
【0049】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を経て他の装置との通信を容易にし、又、RF回路108及び/又は外部ポート124により受け取られたデータを取り扱うための種々のソフトウェアコンポーネントも備えている。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ファイアワイヤ(FIREWIRE)、等)は、他の装置へ直結するか、又はネットワーク(例えば、インターネット、ワイヤレスLAN、等)を経て間接的に結合するようにされる。ある実施形態では、外部ポートは、iPod(アップルコンピュータ社の商標)装置に使用される30ピンコネクタと同じであるか又は同様であるか及び/又はそれに適合できるマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0050】
接触/運動モジュール130は、タッチスクリーン112(ディスプレイコントローラ156に関連した)及び他のタッチ感知装置(例えば、タッチパッド又は物理的なクリックホイール)との接触を検出することができる。接触/運動モジュール130は、接触の検出に関連した種々の動作、例えば、接触が生じたかどうか決定し、接触の移動があるかどうか決定すると共にタッチスクリーン112にわたって移動を追跡し、及び接触が遮断したかどうか(即ち、接触が止んだかどうか)決定する、等の動作を遂行するための種々のソフトウェアコンポーネントを備えている。接触点の移動を決定することは、接触点のスピード(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を決定することを含む。これらの動作は、単一の接触(例えば、1本の指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数本の指の接触)に適用することができる。ある実施形態では、接触/運動モジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触も検出する。ある実施形態では、接触/運動モジュール130及びコントローラ160は、クリックホイール上の接触を検出する。
【0051】
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの強度を変化させるコンポーネントを含めて、タッチスクリーン112上にグラフィックをレンダリングし表示するための種々の既知のソフトウェアコンポーネントを備えている。ここで使用する「グラフィック」という語は、制限を伴わないテキスト、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインターフェイスオブジェクトのような)、デジタル映像、ビデオ、アニメーション、等を含めて、ユーザに表示できるいかなるオブジェクトも含む。
【0052】
グラフィックモジュール132のコンポーネントでよいテキスト入力モジュール134は、種々のアプリケーション(例えば、連絡先137、e−メール140、IM141、ブログ142、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする他のアプリケーション)にテキストを入力するためのソフトキーボードを与える。
【0053】
GPSモジュール135は、装置の位置を決定し、そしてこの情報を種々のアプリケーションに使用するべく与える(例えば、位置に基づくダイヤル動作に使用するために電話138へ、ピクチャー/ビデオメタデータとしてカメラ143及び/又はブロガー142へ、そして天気ウィジェット、地方のイエローページウィジェット及びマップ/ナビゲーションウィジェットのような位置に基づくサービスを提供するアプリケーションへ)。
【0054】
アプリケーション136は、次のモジュール(又はインストラクションのセット)或いはそのサブセット又はスーパーセットを含むことができる。
●連絡先モジュール137(時々アドレス帳又は連絡先リストとも称される)、
●電話モジュール138、
●ビデオ会議モジュール139、
●e−メールクライアントモジュール、
●インスタントメッセージング(IM)モジュール141、
●ブログモジュール142、
●静止映像及び/又はビデオ映像のためのカメラモジュール143、
●映像管理モジュール144、
●ビデオプレーヤモジュール145、
●音楽プレーヤモジュール146、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダーモジュール148、
●天気ウィジェット149−1、株ウィジェット149−2、計算器ウィジェット149−3、アラームクロックウィジェット149−4、辞書ウィジェット149−5、及びユーザにより得られる他のウィジェット、並びにユーザ生成ウィジェット149−6を含むことのできるウィジェットモジュール149、
●ユーザ生成ウィジェット149−6を形成するためのウィジェットクリエータモジュール150、
●サーチモジュール151、
●ビデオプレーヤモジュール145及び音楽プレーヤモジュール146を合併するビデオ及び音楽プレーヤモジュール152、
●ノートモジュール153、及び/又は
●マップモジュール154、及び/又は
●オンラインビデオモジュール155。
【0055】
メモリ102に記憶できる他のアプリケーション136は、例えば、他のワード処理アプリケーション、JAVAイネーブルアプリケーション、暗号化、デジタル権利の管理、音声認識、及び音声複製を含む。
【0056】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に関連して、連絡先モジュール137は、アドレス帳又は連絡先リストを管理するのに使用でき、これは、アドレス帳に名前(1つ又は複数)を追加し、アドレス帳から名前(1つ又は複数)を削除し、電話番号(1つ又は複数)、e−メールアドレス(1つ又は複数)、物理的アドレス(1つ又は複数)又は他の情報を名前と関連付け、映像を名前と関連付け、名前を類別及び分類し、電話138、ビデオ会議139、e−メール140、又はIM141による通信を開始及び/又は容易にするために電話番号又はe−メールアドレスを与え、等々を行うことを含む。連絡先モジュール137を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0057】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロホン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に関連して、電話モジュール138は、電話番号に対応するキャラクタのシーケンスを入力し、アドレス帳137における1つ以上の電話番号にアクセスし、入力された電話番号を変更し、各電話番号をダイヤルし、会話を行い、そして会話が終了したときに切断又は切るために使用することができる。上述したように、ワイヤレス通信は、複数の通信規格、プロトコル及び技術のいずれかを使用することができる。電話モジュール138を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0058】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロホン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学的センサ164、光学的センサコントローラ158、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先リスト137、及び電話モジュール138に関連して、ビデオ会議モジュール139は、ユーザと1人以上の他の参加者との間でビデオ会議を開始し、実行し、そして終了するために使用することができる。ビデオ会議モジュール139を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0059】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に関連して、e−メールクライアントモジュール140は、e−メールを生成し、送信し、受信し、そして管理するために使用することができる。映像管理モジュール144に関連して、e−メールモジュール140は、カメラモジュール143で撮影された静止映像又はビデオ映像と共にe−メールを生成し送信するのを非常に容易にする。e−メールモジュール140を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0060】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に関連して、インスタントメッセージングモジュール141は、インスタントメッセージに対応するキャラクタのシーケンスを入力し、既に入力されたキャラクタを変更し、各インスタントメッセージを送信し(例えば、電話ベースのインスタントメッセージについてはショートメッセージサービス(SMS)又はマルチメディアメッセージサービス(MMS)プロトコルを使用し、或いはインターネットベースのインスタントメッセージについてはXMPP、SIMPLE又はIMPSを使用して)、インスタントメッセージを受信し、そして受信したインスタントメッセージを見るために使用することができる。ある実施形態では、送信及び/又は受信されるインスタントメッセージは、MMS及び/又はエンハンストメッセージングサービス(EMS)でサポートされるグラフィック、写真、オーディオファイル、ビデオファイル及び/又は他のアタッチメントを含むことができる。ここで使用する「インスタントメッセージング」という語は、電話ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)、及びインターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)の両方を指す。インスタントメッセージングモジュール141を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0061】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、映像管理モジュール144、及びブラウジングモジュール147に関連して、ブログモジュール142は、テキスト、静止映像、ビデオ、及び/又は他のグラフィックをブログ(例えば、ユーザブログ)へ送信するために使用することができる。ブログモジュール142を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0062】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学的センサ(1つ又は複数)164、光学的センサコントローラ158、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、及び映像管理モジュール144に関連して、カメラモジュール143は、静止映像又はビデオ(ビデオストリームを含む)を捕獲してそれらをメモリ102へ記憶し、静止映像又はビデオの特性を変更し、或いは静止映像又はビデオをメモリ102から削除するために使用することができる。カメラモジュール143を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0063】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143に関連して、映像管理モジュール144は、静止映像及び/又はビデオ映像をアレンジし、変更し、さもなければ、操作し、ラベル付けし、削除し、プレゼンテーションし(例えば、デジタルスライドショー又はアルバムに)、そして記憶するために使用することができる。映像管理モジュール144を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0064】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、及びスピーカ111に関連して、ビデオプレーヤモジュール145は、ビデオを表示し、プレゼンテーションし、さもなければ、再生するために使用することができる(例えば、タッチスクリーンにおいて、又は外部ポート124を経て接続された外部のディスプレイにおいて)。ビデオプレーヤモジュール145を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0065】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147に関連して、音楽プレーヤモジュール146は、ユーザが、録音された音楽や、MP3又はAACファイルのような1つ以上のファイルフォーマットで記憶された他のサウンドファイルをダウンロードして再生できるようにする。ある実施形態では、装置100は、iPod(アップルコンピュータ社の商標)のようなMP3プレーヤのファンクションを含むことができる。音楽プレーヤモジュール146を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0066】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に関連して、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はその一部分、並びにウェブページにリンクされたアタッチメント及び他のファイルをサーチし、リンクし、受信し、及び表示することを含めて、インターネットをブラウズするために使用することができる。ブラウザモジュール147を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0067】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、e−メールモジュール140、及びブラウザモジュール147に関連して、カレンダーモジュール148は、カレンダー及びカレンダーに関連したデータ(例えば、カレンダー入力、ツー・ドゥ(実行すべきものの)リスト、等)を生成し、表示し、変更し、そして記憶するために使用することができる。カレンダーモジュール148を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0068】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147に関連して、ウィジェットモジュール149は、ユーザによりダウンロードして使用できるミニアプリケーション(例えば、天気ウィジェット149−1、株ウィジェット149−2、計算器ウィジェット149−3、アラームクロックウィジェット149−4、及び辞書ウィジェット149−5)、又はユーザにより生成されるミニアプリケーション(例えば、ユーザ生成ウィジェット149−6)である。ある実施形態では、ウィジェットは、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(カスケードスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファイルを含む。ある実施形態では、ウィジェットは、XML(拡張性マークアップ言語)ファイル、及びJavaScriptファイル(例えば、Yahoo!ウィジェット)を含む。ウィジェットモジュール149を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0069】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147に関連して、ウィジェットクリエータモジュール150は、ウィジェットを生成するためにユーザにより使用することができる(例えば、ウェブページのユーザ指定部分をウィジェットへ向ける)。ウィジェットクリエータモジュール150を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0070】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に関連して、サーチモジュール151は、1つ以上のサーチ基準(例えば、1つ以上のユーザ指定サーチ用語)に一致するテキスト、音楽、サウンド、映像、ビデオ、及び/又は他のファイルをメモリ102においてサーチするために使用することができる。サーチモジュール151を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0071】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134に関連して、ノートモジュール153は、ノート、ツー・ドゥリスト、等を生成して管理するために使用することができる。ノートモジュール153を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0072】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147に関連して、マップモジュール154は、マップ及びマップに関連したデータ(例えば、運転方向、特定の位置又はその付近の店舗及びその他交差点に関するデータ、並びに位置に基づく他のデータ)を受け取り、表示し、変更し、そして記憶するために使用することができる。マップモジュール154を使用するユーザインターフェイス及び関連プロセスの実施形態は、以下で詳細に説明する。
【0073】
タッチスクリーン112、ディスプレイシステムコントローラ156、連絡先モジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、e−メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147に関連して、オンラインビデオモジュール155は、ユーザが、アクセス、ブラウズ、受信を行い(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードにより)、再生を行い(例えば、タッチスクリーンにおいて又は外部ポート124を経て接続された外部ディスプレイにおいて)、特定のオンラインビデオへのリンクと共にe−メールを送信し、さもなければ、H.264のような1つ以上のファイルフォーマットでオンラインビデオを管理できるようにする。ある実施形態では、特定のオンラインビデオへのリンクを送信するのに、e−メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141が使用される。参考としてここに援用する2007年6月20日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Playing Online Videos”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/936,562号においてオンラインビデオアプリケーションの更なる説明を見ることができる。
【0074】
上述したモジュール及びアプリケーションの各々は、上述した1つ以上のファンクションを遂行するためのインストラクションのセットに対応している。これらのモジュール(即ち、インストラクションのセット)は、個別のソフトウェアプログラム、手順又はモジュールとして実施される必要はなく、従って、種々の実施形態では、これらモジュールの種々のサブセットを組み合わせるか、さもなければ、アレンジし直すことができる。例えば、ビデオプレーヤモジュール145は、音楽プレーヤモジュール146と組み合わせ、単一のモジュール(例えば、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152、
図1B)とすることができる。ある実施形態では、メモリ102は、上述したモジュール及びデータ構造体のサブセットを記憶することができる。更に、メモリ102は、上述されない付加的なモジュール及びデータ構造体を記憶することもできる。
【0075】
ある実施形態では、装置100は、装置におけるファンクションの規定のセットの動作がタッチスクリーン112及び/又はタッチパッドを通して排他的に実行される装置である。タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを、装置100を動作するための一次入力/制御装置として使用することにより、装置100における物理的入力/制御装置(プッシュボタン、ダイヤル、等)の数を減少することができる。
【0076】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを通して排他的に遂行できるファンクションの規定のセットは、ユーザインターフェイス間のナビゲーションを含む。ある実施形態では、タッチパッドは、ユーザがタッチすると、装置100を、装置100上に表示できるユーザインターフェイスからのメイン、ホーム又はルートメニューへとナビゲートする。このような実施形態では、タッチパッドは、「メニューボタン」と称することができる。他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドに代わって、物理的なプッシュボタン又は他の物理的な入力/制御装置でもよい。
【0077】
図2は、ある実施形態に基づくタッチスクリーン112を有するポータブルマルチファンクション装置100を示す図である。タッチスクリーンは、ユーザインターフェイス(UI)200内に1つ以上のグラフィックを表示することができる。この実施形態、及び以下に述べる他の実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図中には正しいスケールで描かれていない)でグラフィックに接触又はタッチすることにより1つ以上のグラフィックを選択することができる。ある実施形態では、ユーザが1つ以上のグラフィックとの接触を遮断したときに1つ以上のグラフィックの選択が生じる。ある実施形態では、接触は、1回以上タップ(tap)すること、1回以上スワイプ(swipe)すること(左から右へ、右から左へ、上方及び/又は下方へ)、及び/又は装置100と接触させた指をローリング(rolling)すること(左から右へ、右から左へ、上方及び/又は下方へ)、等のジェスチャーを含むことができる。ある実施形態では、グラフィックとの偶発的な接触でグラフィックが選択されることはない。例えば、アプリケーションアイコン上を拭うスワイプジェスチャーは、選択に対応するジェスチャーがタップであるときには、対応するアプリケーションを選択しないことがある。
【0078】
又、装置100は、「ホーム(home)」又はメニューボタン204のような1つ以上の物理的ボタンを含むこともできる。上述したように、メニューボタン204は、装置100において実行できるアプリケーションセット内の任意のアプリケーション136へナビゲートするのに使用できる。或いは又、ある実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112のGUIにおけるソフトキーとして実施される。
【0079】
一実施形態では、装置100は、タッチスクリーン112と、メニューボタン204と、装置を電源オン/オフすると共に装置をロックするためのプッシュボタン206と、音量調整ボタン(1つ又は複数)208と、加入者アイデンティティモジュール(SIM)カードスロット210と、ヘッドセットジャック212と、ドッキング/充電外部ポート124とを備えている。プッシュボタン206は、このボタンを押して規定の時間インターバル中このボタンを押圧状態に保持することにより装置の電源をオン/オフにし、このボタンを押して規定の時間インターバルの前にこのボタンを解除することにより装置をロックし、及び/又は装置をアンロックするか又はアンロックプロセスを開始するために、使用することができる。別の実施形態では、装置100は、マイクロホン113を通して幾つかのファンクションをアクチベート又はデアクチベートするために言葉による入力も受け容れることができる。
【0080】
ポータブルマルチファンクション装置100において実施できるユーザインターフェイス(UI)及び関連プロセスの実施形態について以下に説明する。
【0081】
図3A−3Cは、ある実施形態に基づきポータブル電子装置をアンロックするためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス300Aは、次のエレメント、或いはそのサブセット又はスーパーセットを含む。
●装置をアンロックするための指ジェスチャーで移動されるアンロック映像302、
●アンロックジェスチャーに対して視覚キューを与える矢印304、
●アンロックジェスチャーに対して付加的なキューを与えるチャンネル306、
●時刻308、
●日310、
●日付312、及び
●壁紙映像314。
【0082】
ある実施形態では、壁紙映像314に加えて又はそれに代わって、アンロックユーザインターフェイスは、装置充電状態アイコン316及びヘッドセット充電状態アイコン318(例えば、UI300B、
図3B)を含むことができる。装置充電状態アイコン316は、装置100が(例えば、ドックにおいて)再充電されている間にバッテリ状態を指示する。同様に、ヘッドセット充電状態アイコン318は、ヘッドセットが(例えば、ドックの別の部分において)再充電されている間に装置100に関連したヘッドセット(例えば、ブルーツースヘッドセット)のバッテリ状態を指示する。
【0083】
ある実施形態では、この装置は、それがユーザインターフェイスロック状態にある間にタッチ感知ディスプレイとの接触(例えば、ユーザの指がアンロック映像302又はその付近に接触する)を検出する。装置は、この接触に基づいてアンロック映像302を移動する。装置は、検出された接触が、チャンネル306を横切ってアンロック映像を移動するような規定のジェスチャーに対応する場合は、ユーザインターフェイスアンロック状態へと移行する。逆に、検出された接触が規定のジェスチャーに対応しない場合には、ユーザインターフェイスロック状態を維持する。このプロセスは、装置が偶発的に目覚めないように保証することによってバッテリ電力を節約する。このプロセスは、ユーザが容易に遂行できる。その理由の一部分は、視覚キュー(1つ又は複数)がタッチスクリーンに設けられるからである。
【0084】
ある実施形態では、アンロックジェスチャーを検出した後、装置は、パスコードを入力してアンロックプロセスを完了させるために、パスコード(又はパスワード)インターフェイス(例えば、UI300C、
図3C)を表示する。パスコードの追加は、装置を無断使用に対して保護する。ある実施形態では、パスコードインターフェイスは、パスコードを入力しなくても非常コール(例えば、911への)を許す非常コールアイコンを含む。ある実施形態では、パスコードの使用は、ユーザ選択可能なオプション(例えば、設定412の一部分)である。
【0085】
上述したように、タッチスクリーン上のジェスチャーを使用して装置をアンロックするプロセスが、参考としてここに援用する2005年12月23日に出願された“Unlocking A Device By Performing Gestures On An Unlock Image”と題する米国特許出願第11/322,549号、及び2005年12月23日に出願された“Indication Of Progress Towards Satisfaction Of A User Input Condition”と題する第11/322,550号に説明されている。
【0086】
図4A及び4Bは、ある実施形態に基づくポータブルマルチファンクション装置におけるアプリケーションのメニューのためのユーザインターフェイスを示す図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス400Aは、次のエレメント或いはそのサブセット又はスーパーセットを含む。
●セルラー及びWi−Fi信号のようなワイヤレス通信(1つ又は複数)のための信号強度インジケータ(1つ又は複数)402、
●時刻404、
●ブルーツースインジケータ405、
●バッテリ状態インジケータ406、
●次のような頻繁に使用されるアプリケーションのアイコンを伴うトレー408、
○逃したコール又は音声メールメッセージの数のインジケータ414を含んでもよい電話138、
○読まれないe−メールの数のインジケータ410を含んでもよいe−メールクライアント140、
○ブラウザ147、
○音楽プレーヤ146、及び
●次のような他のアプリケーションのアイコン、
○IM141、
○映像管理144、
○カメラ143、
○ビデオプレーヤ145、
○天気149−1、
○株149−2、
○ブログ142、
○カレンダー148、
○計算器149−3、
○アラームクロック149−4、
○辞書149−5、及び
○ユーザ生成ウィジェット149−6。
【0087】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス400Bは、次のエレメント或いはそのサブセット又はスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、141、148、144、143、149−3、149−2、149−1、149−4、410、414、138、140、及び147、
●マップ154、
●ノート153、
●以下に詳細に述べるように装置100の設定及びその種々のアプリケーション136へのアクセスを与える設定412、
●iPod(アップルコンピュータ社の商標)モジュール152とも称されるビデオ及び音楽プレーヤモジュール152、及び
●YouTube(グーグル社の商標)モジュール155とも称されるオンラインビデオモジュール。
【0088】
ある実施形態では、UI400A又は400Bは、全ての利用可能なアプリケーション136を1つのスクリーン上に表示し、アプリケーションのリストを(例えば、スクロールバーにより)スクロールする必要がないようにする。ある実施形態では、アプリケーションの数が増加するにつれて、アプリケーションに対応するアイコンのサイズを減少させて、全てのアプリケーションを、スクロールせずに、単一のスクリーン上に表示できるようにする。ある実施形態では、1つのスクリーン上に全てのアプリケーションをもたせると共に、メニューボタンをもたせることで、ユーザは、(例えば、アプリケーションに対応するアイコンをタップするか又は他の指ジェスチャーにより)メニューボタン204をアクチベートし、次いで、希望のアプリケーションをアクチベートするというせいぜい2つの入力で、希望のアプリケーションにアクセスすることができる。ある実施形態では、メニューボタン204上での規定のジェスチャー(例えば、2回タップするか又はダブルクリックする)が、特定のアプリケーションにおいて特定のユーザインターフェイスの表示を開始する近道として働く。ある実施形態では、この近道は、ユーザが選択できるオプション(例えば、設定412の一部分)である。例えば、ユーザが電話138においてお気に入りのUI(例えば、UI2700A、
図27A)にリストされた個人へ頻繁にコールを行う場合には、ユーザは、メニューボタンをダブルクリックするのに応答してお気に入りのUIを表示させることを選択することができる。別の例として、ユーザは、メニューボタンのダブルクリックに応答して、現在再生中の音楽に関する情報を伴うUI(例えば、UI4300S、
図43S)を表示させることを選択することができる。
【0089】
ある実施形態では、UI400A又は400Bは、ウィジェットベースのアプリケーション及び非ウィジェットベースのアプリケーションの両方への一体的なアクセスを与える。ある実施形態では、ユーザが生成したかどうかに関わらず、全てのウィジェットがUI400A又は400Bに表示される。他の実施形態では、ユーザ生成ウィジェット149−6のアイコンをアクチベートすると、そのユーザ生成ウィジェット又はそのユーザ生成ウィジェットに対応するアイコンを含む別のUIを導くことができる。
【0090】
ある実施形態では、ユーザは、参考としてここに援用する2006年7月24日に出願された“Portable Electronic Device With Interface Reconfiguration Mode”と題する米国特許出願第11/459,602号に説明されたプロセスを使用して、UI400A又は400Bにおいてアイコンをアレンジし直すことができる。例えば、ユーザは、指のジェスチャーを使用して、アプリケーションアイコンをトレー408へ及びトレー408から移動することができる。
【0091】
ある実施形態では、UI400A又は400Bは、参考としてここに援用する2005年12月23日に出願された“Account Information Display For Portable Communication Device”と題する米国特許出願第11/322,552号に説明されたように、装置の使用に関連したアカウント(例えば、セルラー電話アカウント)に対する更新されたアカウント使用メトリックを表示するゲージ(図示せず)を備えている。
【0092】
ある実施形態では、装置が、(例えば、WiFi信号が弱いか又は利用できないために)WiFiネットワークの使用からデータ送信用のセルラーネットワークの使用へ切り換えるときに、WiFiネットワークに対する信号強度インジケータ402(
図4B)が、セルラーネットワークのための記号(例えば、EDGEネットワークのための文字“E”、
図4A)に置き換えられる。
【0093】
インスタントメッセージング
図5は、ある実施形態に基づきポータブルマルチファンクション装置にインスタントメッセージ会話をリストするためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス500は、次のエレメント或いはそのサブセット又はスーパーセットを含む。
●上述した402、404及び406、
●「インスタントメッセージ」又は他の同様のラベル502、
●インスタントメッセージ会話をしたユーザである人の名前504(例えば、Jane Doe 504−1)、又は人の名前が得られない場合には電話番号(例えば、408-123-4567 504−3)、
●会話における最後のメッセージのテキスト506、
●会話における最後のメッセージの日付508及び/又は時刻、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、それに対応する会話のためのUI(例えば、Jane Doe 504−1については
図6A)への移行を開始する選択アイコン510、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、会話を削除するためのUI(例えば、
図7)への移行を開始する編集アイコン512、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ユーザ連絡先リスト(例えば、
図8A)への移行を開始するメッセージ生成アイコン514、及び
●インスタントメッセージ会話のリストのどの部分が表示されるかユーザが理解するのを助ける垂直バー516。
【0094】
ある実施形態では、インスタントメッセージ会話に使用される名前504は、インスタントメッセージ会話に使用される電話番号を含むエントリーをユーザの連絡先リスト137において見つけることにより決定される。このようなエントリーが見つからない場合には、電話番号のみが表示される(例えば、504−3)。ある実施形態では、他の当事者が2つ以上の異なる電話番号からメッセージを送信する場合に、使用する全ての電話番号がユーザの連絡先リスト137内の同じエントリー(即ち、他の当事者に対するエントリー)において見つかるとすれば、メッセージは、単一の名前のもとで単一の会話として現れることがある。
【0095】
インスタントメッセージを「会話」へ自動的にグループ分けすると(同じユーザ又は同じ電話番号とのインスタントメッセージ交換)、ユーザが多数の当事者とインスタントメッセージ交換を実行しそしてそれを追跡することが容易になる。
【0096】
ある実施形態では、垂直バー516は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、インスタントメッセージ会話のリスト上のどこかで指タッチが検出された)後に、一時的に表示される。ある実施形態では、垂直バー516は、リストの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、リストの表示部分のリスト内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バー516は、垂直長さが、表示されるリストの部分に対応している。ある実施形態では、IM会話の全リストをタッチスクリーン112に同時に表示できる場合には、垂直バー516が表示されない。ある実施形態では、IM会話の全リストをタッチスクリーン112に同時に表示できる場合には、垂直バー516が、リスト表示エリアの長さに対応する長さで表示される(例えば、
図5に示されたように)。
【0097】
図6A−6Kは、ある実施形態に基づきインスタントメッセージのテキストを入力するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0098】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス600Aは、次のエレメント或いはそのサブセット又はスーパーセットを含む。
●上述した402、404及び406、
●インスタントメッセージ会話に使用される電話番号に対応する名前504(又は名前が得られない場合には電話番号それ自体)、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、インスタントメッセージ会話をリストするUI(例えば、UI500)への移行を開始するインスタントメッセージアイコン602、
●典型的にUI600Aの片側に沿って整然とリストされた他の当事者からのインスタントメッセージ604、
●会話におけるメッセージの前後の相互作用を示すために典型的にUI600Aの反対側に沿って整然とリストされた他の当事者からのインスタントメッセージ606、
●インスタントメッセージの少なくとも幾つかに対するタイムスタンプ608、
●テキストエントリーボックス612、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、他の当事者(例えば、Jane Doe 504−1)へのテキストボックス612内のメッセージの送信を開始する送信アイコン614、
●ボックス612にテキストを入力するための文字キーボード616、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、異なるキーボード(例えば、624、
図6C)の表示を開始する別のキーボードセレクタアイコン618、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、他の当事者(例えば、Jane Doe 504−1)へのテキストボックス612内のメッセージの送信を開始する送信アイコン620、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、文字キーボード616で選択された次の文字を大文字にするシフトキー628、及び
●IM会話におけるインスタントメッセージのリストのどの部分が表示されるかユーザが理解するのを助ける垂直バー630。
【0099】
ある実施形態では、ユーザは、会話を表示するエリアに垂直スワイプジェスチャー610を適用することによりメッセージ会話(メッセージ604及び606より成る)をスクロールすることができる。ある実施形態では、垂直下向きのジェスチャーが会話を下方にスクロールし、会話におけるより古いメッセージを示す。ある実施形態では、垂直上向きのジェスチャーが会話を上方にスクロールし、会話におけるより新しいより最近のメッセージを示す。ある実施形態では、上述したように、会話における最後のメッセージ(例えば、606−2)がインスタントメッセージ500のリストに表示される(例えば、506−1)。
【0100】
ある実施形態では、キーボード616(
図6A、6B、6E−6K)、624(
図6C)、及び/又は639(
図6D)におけるキーは、ユーザがタッチし/アクチベートすると、ユーザが希望のキーをアクチベートするのを学習する上で助けとなるように、陰影及び/又は色を簡単に変化させる。
【0101】
ある実施形態では、垂直バー630は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、インスタントメッセージのリストのどこかで指タッチが検出された)後に、一時的に表示される。ある実施形態では、垂直バー630は、リストの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、リストの表示部分のリスト内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バー630は、垂直長さが、表示されるリストの部分に対応している。例えば、
図6Aにおいて、垂直バー630の垂直位置は、メッセージのリストの底部(最新のメッセージに対応する)が表示されていることを指示し、又、垂直バー630の垂直長さは、会話におけるメッセージのほぼ半分が表示されていることを指示する。
【0102】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス600Bは、次のエレメント或いはそのサブセット又はスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、504、602、604、606、608、612、614、616、618、620、630、及び
●ボックス612においてユーザによりタイプされているワード断片を完了させるために考えられるワードのリストを与えるワード示唆エリア622。
【0103】
ある実施形態では、ワード示唆エリアは、テキストにおける規定の時間遅延(例えば、2−3秒)がユーザにより入力される後までUI600Bには現れない。ある実施形態では、ワード示唆エリアは、使用されないか、又はユーザによりターンオフすることができる。
【0104】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス600Cは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、602、604、606、608、612、614、620、及び622、
●主として、数字と句読点で形成され、頻繁に使用される句読点キー(例えば、ピリオドキー631、カンマキー633、疑問符キー635、及び感嘆符キー637)が他のキーより大きく作られている別のキーボード624、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、文字キーボード(例えば、616、
図6A)の表示を開始する文字キーボードセレクタアイコン626、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、更に別のキーボード(例えば、639、
図6D)の表示を開始するシフトキー628。
【0105】
ある実施形態では、キーボードセレクタアイコン626の付近にピリオドキー631を保持することで、頻繁に使用されるピリオドを入力するためにユーザの指が移動しなければならない距離を減少する。
【0106】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス600Dは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、504、602、604、606、608、612、614、620、622、626、628、及び
●主として、記号と句読点で形成され、頻繁に使用される句読点キー(例えば、ピリオドキー631、カンマキー633、疑問符キー635、及び感嘆符キー637)が他のキーより大きく作られている更に別のキーボード639。
【0107】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス600Eは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、504、602、604、606、608、612、614、616、618、620、及び
●他の当事者に送信される新たなインスタントメッセージ606−3。
【0108】
ある実施形態では、ユーザが第2のキー(例えば、614又は620)をアクチベートするときに、テキストボックス612のテキストが「ポップ」するか、さもなければ、ボックスから出て来て、他の当事者に対するユーザメッセージ606のストリングの一部分となる。
図6Eの黒い矢印は、引用吹き出し606−3のアニメ化形成を示す。ある実施形態では、引用吹き出しのサイズは、メッセージのサイズと共に増減する。ある実施形態では、メッセージが送信されるときに、ユーザに通知するために、水滴の音のような音も作られる。
【0109】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス600Fは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、612、614、616、618、620、及び628、
●アクチベートされたときに(例えば、フィールドを指でタップすることにより)、インスタントメッセージの受信者の電話番号(又は受信者がユーザの連絡先リストに既にある場合には受信者の名前)を受け取って表示する受信者入力フィールド632、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、スクロール可能な連絡先リスト(例えば、638、
図6G)の表示を開始する追加受信者アイコン634、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、新たなインスタントメッセージをキャンセルするキャンセルアイコン636。
【0110】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス600Gは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、612、614、616、618、620、628、632、634、及び636、
●受信者入力フィールド632の入力に一致する連絡先のスクロール可能なリスト638、及び
●受信者入力フィールド632の入力に一致する連絡先リスト内のどれほど多くのアイテムが表示されているかユーザが理解する上で助けとなる垂直バー640。
【0111】
ある実施形態では、リスト638は、受信者入力フィールド632の入力に一致する連絡先を含む。例えば、文字“v”が入力された場合は、名前又は名字のいずれかが“v”で始まる連絡先が示される。フィールド632に文字“va”が入力された場合は、連絡先のリストは、名前又は名字のいずれかが“va”で始まる連絡先へと狭められ、等々となって、表示された連絡先の1つが選択される(例えば、リスト638の連絡先をタップすることにより)まで行われる。
【0112】
ある実施形態では、ユーザは、リスト638を表示するエリアに垂直スワイプジェスチャー642を適用することによりリスト638をスクロールすることができる。ある実施形態では、垂直方向下向きのジェスチャーがリストを下方にスクロールし、又、垂直方向上向きのジェスチャーがリストを上方にスクロールする。
【0113】
ある実施形態では、垂直バー640は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、リスト638上のどこかで指タッチが検出された)後に、一時的に表示される。ある実施形態では、垂直バー640は、リストの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、リストの表示部分のリスト内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バー640は、垂直長さが、表示されるリストの部分に対応している。
【0114】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス600H及び600Iは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、612、614、616、618、620、628、632、634、及び636、
●入力されているワードに隣接する示唆されたワード644、
●キーボード616のスペースバーにおける示唆されたワード、及び/又は
●挿入マーカー656(例えば、カーソル、挿入バー、挿入点、又はポインタ)。
【0115】
ある実施形態では、示唆されたワード644をアクチベートすると(例えば、示唆されたワードを指でタップすることにより)、タイプされているワードがその示唆されたワード644に置き換わる。ある実施形態では、示唆されたワード646をアクチベートすると(例えば、スペースバーを指でタップすることにより)、タイプされているワードがその示唆されたワード646に置き換わる。ある実施形態では、ユーザは、示唆されたワード644及び/又は646が示されるかどうかセットすることができる(例えば、ユーザの好みをセットすることにより)。
【0116】
ある実施形態では、ユーザへフィードバックを与えるために、文字が選択されると、それが短時間拡大される(例えば、
図6Hにおいて、“din”をタイプした後に“N”が短時間拡大される)。
【0117】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス600J及び600Kは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、612、614、616、618、620、628、632、634、636、及び656、
●拡張挿入マーカー657(時々「挿入点拡大子」と称される)の位置をユーザが調整する上で助けとなるグラフィックの拡張部分650、及び
●拡張挿入マーカー657。
【0118】
ある実施形態では、挿入マーカー656又はその付近での指接触648−1は、挿入点拡大子650及び拡張挿入マーカー657−1の表示を開始する。ある実施形態では、指接触がタッチスクリーン上で移動されると(例えば、位置648−2へ)、拡張挿入マーカーが対応的に移動する(例えば、657−2へ)と共に、挿入点拡大子650も対応的に移動する。従って、挿入点拡大子650は、タッチスクリーン上の指入力を使用して、カーソル又は他の挿入マーカーを位置付けるための効率的な仕方を与える。ある実施形態では、拡大子650は、目に見える状態に留まり、タッチスクリーンとの連続的な接触が維持される限り、位置付けし直すことができる(例えば、648−1から648−2へ、更に、648−3へ)。
【0119】
ある実施形態では、ポータブル電子装置は、グラフィックを表示すると共に、挿入マーカー(例えば、マーカー656、
図6I)を、タッチスクリーンディスプレイ(例えば、
図6I)のグラフィックにおける第1の位置に表示する。ある実施形態では、挿入マーカー656は、カーソル、挿入バー、挿入点又はポインタである。ある実施形態では、グラフィックは、テキストを含む(例えば、ボックス612のテキスト、
図6I)。
【0120】
指接触(例えば、接触648−1、
図6I)がタッチスクリーンディスプレイで検出される。ある実施形態では、指接触の位置が挿入マーカーの位置に接近している。ある実施形態では、指接触の位置が、テキスト入力エリア内のどこかである(例えば、ボックス612、
図6I)。
【0121】
検出された指接触に応答して、挿入マーカーがタッチスクリーンディスプレイ上で第1のサイズ(例えば、マーカー656、
図6I)から第2のサイズ(例えば、マーカー657−1、
図6J)へ拡張され、又、タッチスクリーンディスプレイ上のグラフィックの一部分(例えば、部分650−1、
図6J)が元のサイズから拡張サイズへと拡張される。
【0122】
ある実施形態では、拡張されるグラフィックの一部分は、挿入マーカー及び隣接グラフィックを含む。ある実施形態では、挿入点及びグラフィックの一部分が拡張された後に、挿入マーカー及び隣接グラフィックを元のサイズ及び拡張サイズで含むグラフィックが表示される。
【0123】
指接触の移動(例えば、648−1から648−2へ、
図6J)がタッチスクリーンディスプレイ上で検出される。
【0124】
拡張挿入マーカーは、グラフィックにおける第1の位置(例えば、657−1、
図6J)から第2の位置(例えば、657−2、
図6J)への指接触の検出された移動に基づいて移動される。
【0125】
ある実施形態では、拡張されるグラフィックの一部分は、挿入マーカーが第1の位置から第2の位置へ(例えば、650−1から650−2へ、
図6J)移動するときに変化する。ある実施形態では、拡張されるグラフィックの一部分は、規定の形状で表示される。ある実施形態では、拡張されるグラフィックの一部分(例えば、650、
図6J)は、円で表示される。ある実施形態では、拡張挿入マーカーが円内にある。
【0126】
ある実施形態では、指接触の検出された移動は、タッチスクリーンディスプレイ上の水平成分と、タッチスクリーンディスプレイ上の垂直成分とを有する。ある実施形態では、指接触の検出された移動に基づいて拡張挿入マーカー657を移動することは、指接触が接触を遮断せずにテキストエントリーエリアの外部へ移動する場合、指接触の移動の水平成分に基づいて拡張挿入マーカー及びグラフィックの拡張部分を移動することを含む。例えば、
図6Iにおいて、指接触が648−2(テキストエントリーエリア612の内部)から648−3(キーボードエリア内)へ移動する場合は、拡張挿入点657及びグラフィックの拡張部分650が、648−2から648−3への移動の水平成分(図示せず)に基づいてテキストエントリーエリアの下部に沿って水平に移動し得る。
【0127】
ある実施形態では、指接触の検出された移動に基づいて拡張挿入マーカーを移動することは、ソフトキーボードを使用して入力されたキャラクタを含むタッチスクリーンの第1のエリア(例えば、テキストボックス612、
図6J)において拡張挿入マーカーを移動することを含み、ここで、ソフトキーボードは、第1のエリアから離れたタッチスクリーンの第2のエリアに配置される(例えば、キーボード616、
図6I)。
【0128】
ある実施形態では、拡張挿入マーカーは、タッチスクリーンディスプレイとの指接触が遮断された場合には、第2のサイズから第1のサイズへ収縮される(例えば、挿入マーカー656、
図6K)。ある実施形態では、収縮することは、拡張挿入マーカー657のアニメーションが第2の位置おける挿入マーカー656へと収縮することを含む。ここで使用するアニメーションとは、見掛け上の移動を与える映像シーケンスの表示であり、遂行されたアクション(例えば、挿入点を移動する)をユーザに通知するものである。装置のユーザによりアクションを確認する各アニメーションは、典型的に、状況に基づいて、0.2から0.5秒、0.2から1.0秒、又は0.5から2.0秒の時間量のような規定の限定時間量を要する。
【0129】
ある実施形態では、グラフィックの拡張部分650は、タッチスクリーンディスプレイとの指接触が所定時間中もはや検出されない場合に収縮される。
【0130】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブル電子装置のグラフィックユーザインターフェイスは、挿入マーカー及びグラフィックを含む。タッチスクリーンディスプレイとの指接触648を検出するのに応答して、挿入マーカーは、第1のサイズ656から第2のサイズ657へ拡張され、そしてグラフィックの一部分が拡張される。タッチスクリーンディスプレイ上での指接触の移動を検出するのに応答して、グラフィックにおける第1の位置657−1からグラフィックにおける第2の位置657−2への指接触の検出された移動に基づいて拡張挿入マーカーが移動される。
【0131】
挿入マーカーの位置付けの更なる説明は、2006年10月26日に出願された“Method, System, And Graphical User Interface For Positioning An Insertion Marker In A Touch Screen Display”と題する米国特許出願第11/553,436号、及び2007年6月29日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Adjusting an Insertion Point Marker”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/947,382号に見ることができ、それらの内容は、参考としてここに援用する。
【0132】
ポータブル電子装置のインスタントメッセージングの更なる説明は、2007年1月7日に出願された“Portable Electronic Device For Instant Messaging”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,819号、及び2007年6月28日に出願された“Portable Electronic Device For Instant Messaging”と題する第60/946,969号に見ることができ、それらの内容は、参考としてここに援用する。
【0133】
図7は、ある実施形態に基づきインスタントメッセージ会話を削除するためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス700は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、502、504、506、508、510、
●削除アイコン702、
●削除確認アイコン704、及び
●終了アイコン706。
【0134】
ある実施形態では、ユーザが編集アイコン512(
図5)をアクチベートする場合に、削除アイコン702が各インスタントメッセージ会話の次に現れる。ユーザが削除アイコンをアクチベートする(例えば、指でそれをタップすることにより)場合には、アイコンが90度回転する(例えば、702−4)か、さもなければ、その見掛けを変化させ、及び/又は第2のアイコンが現れる(例えば、削除確認アイコン704)。ユーザが第2のアイコンをアクチベートする場合には、それに対応するインスタントメッセージ会話が削除される。
【0135】
タッチスクリーンの異なる部分でユーザによる複数のジェスチャー(例えば、削除アイコン702−4及び削除確認アイコン704はタッチスクリーンの互いに反対側にある)を要求するこの削除プロセスは、ユーザが偶発的に会話又は他の同様のアイテムを削除する機会を著しく減少する。
【0136】
ユーザは、IM会話の削除を終了したときに終了アイコン706をアクチベートし(例えば、指でそれをタップすることにより)、そして装置は、UI500へ復帰する。
【0137】
スクリーンエリアより多くを埋める長い会話リスト(図示せず)がある場合には、ユーザは、タッチスクリーン上の垂直方向上方及び/又は垂直方向下方ジェスチャー708を使用してリストをスクロールすることができる。
【0138】
ポータブル電子装置における削除ジェスチャーの更なる説明は、2007年1月7日に出願された“Deletion Gestures On A Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,814号、及び2007年6月22日に出願された“Deletion Gestures On A Portable Multifunction Device”と題する第60/936,755号に見ることができ、それらの内容は、参考としてここに援用する。
【0139】
図8A及び8Bは、ある実施形態に基づく連絡先リストのためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0140】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス800A及び800Bは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、連絡先のグループの表示を開始するグループアイコン802、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、名前(first name)によるユーザの連絡先のアルファベット表示を開始する名前アイコン804(
図8B)、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、名字(last name)によるユーザの連絡先のアルファベット表示を開始する名字アイコン804(
図8A)、
●表示された連絡先リストにおける特定の第1文字に素早く到達するようにユーザがタッチできるアルファベットリストアイコン808、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、手前のUI(例えば、UI500)へ移行して戻るキャンセルアイコン810、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、インスタントメッセージングのための電話番号、例えば、ユーザの連絡先リストにない電話番号を入力するためのUI(例えば、UI900、
図9)への移行を開始する他の数字アイコン812。
【0141】
ある実施形態では、名前アイコン804及び名字アイコン806のファンクションは、連絡先リストUI(例えば、800A及び800B)に表示されるのではなく、設定412に組み込まれる(
図4B、例えば、ユーザ会議設定として)。
【0142】
参考としてここに援用する2005年12月23日に出願された“Scrolling List With Floating Adjacent Index Symbols”と題する米国特許出願第11/322,547号、2005年12月23日に出願された“Continuous Scrolling List With Acceleration”と題する第11/322,551号、及び2005年12月23日に出願された“List Scrolling In Response To Moving Contact Over List Of Index Symbols”と題する第11/322,553号に説明されたように、ユーザは、タッチスクリーン上の垂直方向情報及び/又は垂直方向下方ジェスチャー814を通してスクロールすることができる。
【0143】
図9は、ある実施形態に基づきインスタントメッセージングの電話番号を入力するためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス900は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、504、602、及び624、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、手前のUI(例えば、UI800A又はUI800B)へ移行して戻るキャンセルアイコン902、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、入力された電話番号をインスタントメッセージ会話リスト(例えば、UI500)にセーブし、そしてその入力された電話番号へ送信されるべきインスタントメッセージをコンポーズするためのUI(例えば、UI600A)を表示することを開始するセーブアイコン904、及び
●キーボード624を使用して電話番号を入力するための数字エントリーボックス906。
【0144】
表示されるキーボードは、アプリケーションの状況に依存し得ることに注意されたい。例えば、UIは、数値入力が必要とされるか又は予想されるときに数字を伴うキーボード(例えば、624)を表示する。UIは、文字入力が必要とされるか又は予想されるときに文字を伴うソフトキーボード(例えば、616)を表示する。
【0145】
ある実施形態では、UI900を使用するのではなく、数値キーパッド624を使用して“To:”フィールド632に数字を入力することにより、インスタントメッセージのための電話番号をUI600F(
図6F)に入力することができる。
【0146】
カメラ
図10は、ある実施形態に基づくカメラのためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス1000は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●ビューファインダ1002、
●カメラで撮影された映像及び/又はビデオを管理するカメラロール1004、
●静止映像を撮影するためのシャッター1006、
●ビデオ記録をスタート及びストップするための記録ボタン1008、
●規定の時間遅延の後に映像を撮影するためのタイマー1010、及び
●得られたときにカメラロール1004へ追加されるように現れる(例えば、
図10に概略的に示されたアニメーションにより)映像1012。
【0147】
ある実施形態では、装置100がポートレート方向とランドスケープ方向との間で回転されるときにシャッターアイコン1006におけるカメラの方向が回転する。
【0148】
図11は、ある実施形態に基づくカメラロールのためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス1100は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●カメラ143により得られた映像及び/又はビデオのサムネール映像1102、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、カメラUI(例えば、UI1000)への移行を開始するカメラアイコン1104又は終了アイコン1110、及び
●カメラロールのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる垂直バー1112。
【0149】
ある実施形態では、ユーザは、タッチスクリーン上の垂直方向上方及び/又は垂直方向下方のジェスチャー1106を使用してサムネール1102をスクロールすることができる。ある実施形態では、特定サムネールにおける静止ジェスチャー(例えば、サムネール1102−11におけるタップジェスチャー1108)は、それに対応する映像の拡大表示(例えば、UI1200A)への移行を開始する。
【0150】
ある実施形態では、垂直バー1112は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、サムネール1102のどこかで指タッチが検出された)後に、一時的に表示される。ある実施形態では、垂直バー1112は、カメラロールの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、カメラロールの表示部分のカメラロール内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バー1112は、垂直長さが、表示されているカメラロールの部分に対応している。例えば、
図11では、垂直バー1112の垂直位置は、カメラロールの中間部が表示されていることを指示し、又、垂直バー1112の垂直長さは、カメラロールにおける映像のほぼ半分が表示されていることを指示する。
【0151】
図12A−12Cは、ある実施形態に基づき取得した映像を見て操作するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0152】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス1200Aは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、1104、及び1110、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、カメラロールUI(例えば、UI1100)への移行を開始するカメラロールアイコン1202、
●映像1204、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、映像1204を使用するための付加的なオプションを伴うUI(例えば、UI1700、
図17)への移行を開始する付加的なオプションのアイコン1206、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、カメラロールにおける手前の映像(例えば、1102−10)の表示を開始する手前の映像のアイコン1208、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、カメラロールにおける映像のスライドショーを開始するプレイアイコン1210、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、カメラロールにおける次の映像(例えば、1202−12)の表示を開始する次の映像のアイコン1212、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ユーザが映像1204を削除したいことを確認するためのUI(例えば、UI1200B、
図12B)の表示を開始する削除記号アイコン1214、
●映像1204のどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる垂直バー1222、及び
●映像1204のどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる水平バー1224。
【0153】
ある実施形態では、ユーザは、映像の左側でタップジェスチャー1216を行うことにより手前の映像を見始めることもできる。又、ある実施形態では、ユーザは、映像上で左から右へのスワイプジェスチャー1220を行うことにより手前の映像を見始めることもできる。
【0154】
ある実施形態では、ユーザは、映像の右側でタップジェスチャー1218を行うことにより次の映像を見始めることもできる。又、ある実施形態では、ユーザは、映像上で右から左へのスワイプジェスチャー1220を行うことにより次の映像を見始めることもできる。
【0155】
同じタスクを遂行するための複数の仕方を与えることにより(例えば、アイコン1212をタップし、1218をタップし、又は右から左へのスワイプ1220を行うことにより次の映像を見る)、ユーザは、どちらの仕方を好むか選択でき、これにより、UIをユーザにとってより簡単で且つより直感的なものにすることができる。
【0156】
ある実施形態では、映像1204は、次の映像が右からスクリーン上へ移動してくるときに、左へスクリーンを外れて移動する。ある実施形態では、映像1204は、手前の映像が左からスクリーン上へ移動してくるときに、右へスクリーンを外れて移動する。
【0157】
ある実施形態では、1216又は1218のようなタップジェスチャーは、別の映像を見始めるのではなく、映像1204を所定量だけ拡大し、映像1204の一部分だけが表示されるようにする。ある実施形態では、映像が既に拡大されたときに、タップジェスチャーを繰り返すと、映像が縮小する(例えば、全映像が表示されるように)。
【0158】
ある実施形態では、映像1204の一部分しか表示されない場合に、垂直バー1222は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、映像1204上のどこかで指タッチが検出された)後に、一時的に表示される。ある実施形態では、垂直バー1222は、映像の表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、映像の表示部分の映像内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バー1222は、垂直長さが、表示される映像の部分に対応している。例えば、
図12Aでは、垂直バー1222の垂直位置は、映像の頂部が表示されていることを指示し、又、垂直バー1222の垂直長さは、映像の上半分からの一部分が表示されていることを指示する。
【0159】
ある実施形態では、映像1204の一部分しか表示されない場合に、水平バー1224は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、映像1204上のどこかで指タッチが検出された)後に、一時的に表示される。ある実施形態では、水平バー1224は、映像の表示部分の頂部の水平位置が、映像の表示部分の映像内水平位置に対応している。ある実施形態では、水平バー1224は、水平長さが、表示される映像の部分に対応している。例えば、
図12Aでは、水平バー1224の水平位置は、映像の右側の一部分が表示されていることを指示し、又、水平バー1224の水平長さは、映像の右半分からの一部分が表示されていることを指示する。一緒にすると、垂直バー1222及び水平バー1224は、映像1204の東北象限が表示されていることを指示する。
【0160】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス1200Bは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、1104、1110、1202、及び1204、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、映像1204を削除する削除アイコン1216、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、装置を手前のユーザインタフェイス(例えば、UI1200A)へ戻すキャンセルアイコン1218。
【0161】
ある実施形態では、
図12Cに示すように、映像が削除されることをユーザに示すために、映像は、削除アニメーションを通して進むことができる。
【0162】
2つの異なるユーザインターフェイス(例えば、1200A及び1200B)においてユーザによるジェスチャーを要求するこの削除プロセスは、ユーザが偶発的に映像又は他の同様のアイテムを削除する機会を著しく減少する。
【0163】
映像管理
図13A及び13Bは、ある実施形態に基づきアルバムを見るためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス1300Aは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●グラフィック1304、例えば、第1のピクチャー、又は対応するアルバムにおけるユーザ選択ピクチャーのサムネール映像、
●アルバム名1306、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、対応するアルバム(例えば、UI1500、
図15)の表示を開始する選択アイコン1308、
●ユーザジェスチャー(例えば、タップジェスチャー)によりアクチベートされたときに設定メニュー(例えば、
図14)を持ち出す設定アイコン1310、及び
●アルバムのリストのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる垂直バー1314。
【0164】
ある実施形態では、
図13Bに示すように、写真アルバムの1つ(例えば、1306−7)は、ユーザの写真ライブラリーに対応し、別のアルバム(例えば、1306−8)は、カメラロール(
図11)に対応し、別のアルバム(例えば、1306−9)は、最近の12カ月の写真ライブラリーに追加された映像に対応し、そして他のアルバム(例えば、1306−10から1306−13)は、ユーザにより生成されて編成されたアルバムに対応する。
【0165】
アルバムは、ユーザのデスクトップ又はラップトップコンピュータ、インターネット、等の広範囲のソースから装置へダウンロードすることができる。
【0166】
スクリーンエリア以上を埋めるアルバムの長いリストがある場合には、ユーザは、タッチスクリーン上の垂直方向上方及び/又は垂直方向下方のジェスチャー1312を使用してリストをスクロールすることができる。
【0167】
ある実施形態では、ユーザは、特定のアルバムに対する行のどこかをタップして(例えば、グラフィック1304、アルバム名1306、又は選択アイコン1308をタップして)、それに対応するアルバム(例えば、UI1500、
図15)の表示を開始することができる。
【0168】
ある実施形態では、垂直バー1314は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、アルバムのリスト上のどこかで指タッチが検出された)後に、一時的に表示される。ある実施形態では、垂直バー1314は、リストの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、リストの表示部分のリスト内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バー1314は、垂直長さが、表示されるリストの部分に対応している。例えば、
図13Bでは、垂直バー1314の垂直位置は、アルバムのリストの頂部が表示されていることを指示し、又、垂直バー1314の垂直長さは、リストにおけるアルバムのほぼ半分が表示されていることを指示する。
【0169】
図14は、ある実施形態に基づきユーザの好みをセットするためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス1400は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●スライドショーの間に音楽を選択するための音楽(Music)設定1402(例えば、Now Playing、90s Music、Recently Added、又はOff)、
●スライドショーを繰り返すかどうか選択するためのリピート(Repeat)設定1404(例えば、On又はOff)、
●スライドショーの映像がランダムな順序で入れられるかどうか選択するためのシャッフル(Shuffle)設定1406(例えば、On又はOff)、
●タイム・パー・スライド(Time per slide)設定1408(例えば、2、3、5、10、20秒又は手動)、
●移行(Transition)設定1410(例えば、random、wipe across、wipe down、又はoff)、
●外部ディスプレイのためのTVアウト(TV out)設定1412(例えば、on、off又はask)、
●TV信号(TV signal)設定1414(例えば、NTSC又はPAL)、
●自動回転(Auto Rotate)設定1416(例えば、On又はOff)、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、装置を手前のUI(例えば、UI1300)に戻す終了(Done)アイコン1418、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、対応する設定のための選択を示す選択アイコン1420。
【0170】
ある実施形態では、ユーザは、特定設定のための行のどこかをタップして、それに対応する設定選択の表示を開始することができる。
【0171】
ある実施形態では、
図14における設定は、設定412(
図4B)に組み込まれ、又、設定アイコン1310は、映像管理アプリケーション144(例えば、
図13B)において表示される必要がない。
【0172】
図15は、ある実施形態に基づきアルバムを見るためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス1500は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、写真アルバムUI(例えば、UI1300B)への移行を開始する写真アルバムアイコン1502、
●対応するアルバムの映像のサムネール映像1506、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、アルバムの映像のスライドショーを開始するプレイアイコン1508、及び
●アルバムのサムネール映像1506のリストのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる垂直バー1514。
【0173】
ある実施形態では、ユーザは、タッチスクリーン上の垂直方向上方及び/又は垂直方向下方のジェスチャー1510を使用してサムネール1506をスクロールすることができる。ある実施形態では、特定サムネールにおける静止ジェスチャー(例えば、サムネール1506−11におけるタップジェスチャー1512)は、それに対応する映像の拡大表示(例えば、UI1600)への移行を開始する。
【0174】
ある実施形態では、垂直バー1514は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、サムネールのリストのどこかで指タッチが検出された)後に、一時的に表示される。ある実施形態では、垂直バー1514は、リストの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、リストの表示部分のリスト内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バー1514は、垂直長さが、表示されているリストの部分に対応している。例えば、
図15では、垂直バー1514の垂直位置は、サムネールのリストの中間部が表示されていることを指示し、又、垂直バー1514の垂直長さは、アルバムにおけるサムネールのほぼ半分が表示されていることを指示する。
【0175】
図16A及び16Bは、ある実施形態に基づきアルバムの映像を見るためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス1600A及び1600Bは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、対応するアルバムUI(例えば、UI1500)への移行を開始するアルバム名アイコン1602、
●映像1606、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、映像1606を使用するための付加的なオプションを伴うUI(例えば、UI1700、
図17)への移行を開始する付加的なオプションのアイコン1608、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、アルバムの手前の映像(例えば、1506−10)の表示を開始する手前の映像のアイコン1610、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、アルバムの映像のスライドショーを開始するプレイアイコン1612、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、アルバムの次の映像(例えば、1506−12)の表示を開始する次の映像のアイコン1614。
【0176】
ある実施形態では、アイコン1608、1610、1612、及び1614は、タッチスクリーン上のジェスチャー(例えば、映像1606上での単一の指タップ)を検出するのに応答して表示され、次いで、所定の時間(例えば、3から5秒)の後にタッチスクリーンとの相互作用が検出されない場合には表示が停止され、これにより、これらアイコンに対して「ヘッドアップディスプレイ」効果を与える。
【0177】
又、ある実施形態では、ユーザは、映像の左側でタップジェスチャー1618を行うことにより手前の映像を見始めることもできる。又、ある実施形態では、ユーザは、映像上で左から右へのスワイプジェスチャー1616を行うことにより手前の映像を見始めることもできる。
【0178】
ある実施形態では、ユーザは、映像の右側でタップジェスチャー1620を行うことにより次の映像を見始めることもできる。又、ある実施形態では、ユーザは、映像上で右から左へのスワイプジェスチャー1616を行うことにより次の映像を見始めることもできる。
【0179】
同じタスクを遂行するための複数の仕方を与えることにより(例えば、アイコン1614をタップし、1620をタップし、又は右から左へのスワイプ1616を行うことにより次の映像を見る)、ユーザは、どちらの仕方を好むか選択でき、これにより、UIをユーザにとってより簡単で且つより直感的なものにすることができる。
【0180】
ある実施形態では、映像1606は、次の映像が右からスクリーン上へ移動してくるときに、左へスクリーンを外れて移動する。ある実施形態では、映像1606は、手前の映像が左からスクリーン上へ移動してくるときに、右へスクリーンを外れて移動する。
【0181】
ある実施形態では、1618又は1620のようなダブルタップジェスチャーは、別の映像を見始めるのではなく、映像1606を所定量だけ拡大し、映像1606の一部分だけが表示されるようにする。ある実施形態では、映像が既に拡大されたときに、ダブルタップジェスチャーを繰り返すと、映像が縮小する(例えば、全映像が表示されるか、又は映像の手前のビューが回復されるように)。
【0182】
ある実施形態では、複数指広げ(multi-finger de-pinching) ジェスチャーは、複数指広げジェスチャーの位置と、複数指広げジェスチャーにおける指の移動量とに基づいて、映像1606を可変量で拡大する。又、ある実施形態では、複数指狭め(multi-finger pinching)ジェスチャーは、複数指狭めジェスチャーの位置と、複数指狭めジェスチャーにおける指の移動量とに基づいて、映像1606を可変量で縮小する。
【0183】
ある実施形態では、映像1606の一部分しか表示されない場合に、垂直バー1622は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、映像1606上のどこかで指タッチが検出された)後に、一時的に表示される。ある実施形態では、垂直バー1622は、映像の表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、映像の表示部分の映像内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バー1622は、垂直長さが、表示される映像の部分に対応している。例えば、
図16Aでは、垂直バー1622の垂直位置は、映像の底部が表示されていることを指示し、又、垂直バー1622の垂直長さは、映像の下半分からの一部分が表示されていることを指示する。
【0184】
ある実施形態では、映像1606の一部分しか表示されない場合に、水平バー1624は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、映像1606上のどこかで指タッチが検出された)後に、一時的に表示される。ある実施形態では、水平バー1624は、映像の表示部分上に水平位置を有し、当該水平位置は、映像の表示部分の映像内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、水平バー1624は、水平長さが、表示される映像の部分に対応している。例えば、
図16Aでは、水平バー1224の水平位置は、映像の左側の一部分が表示されていることを指示し、又、水平バー1624の水平長さは、映像の左半分からの一部分が表示されていることを指示する。一緒にすると、垂直バー1622及び水平バー1624は、映像1606の西南象限が表示されていることを指示する。
【0185】
ある実施形態では、(例えば、加速度計168を使用して)ポートレート方向からランドスケープ方向への装置100の方向の変化を検出するのに応答して、UI1600A(映像1606を含む)は、UI1600B(
図16B)へと90°回転される。ある実施形態では、映像1606の一部分しかランドスケープ方向に表示されない場合には(UI1600B、
図16B)、垂直バー1628及び水平バー1630が表示され、上述した垂直バー1622及び水平バー1624(UI1600A、
図16A)と同様に働く。ある実施形態では、(例えば、加速度計168を使用して)ランドスケープ方向からポートレート方向への装置100の方向の変化を検出するのに応答して、UI1600Bは、UI1600A(
図16A)へと90°回転される。
【0186】
ある実施形態では、映像1606の一部分しか表示されない場合に、指ドラグ又はスワイプジェスチャー(例えば、1626)を検出するのに応答して、映像の表示部分が、ドラグ又はスワイプジェスチャーの方向に基づいて並進移動される(例えば、垂直、水平、又は対角方向の並進移動)。
【0187】
図17は、ある実施形態に基づき映像のための使用を選択するユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス1700は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、1602、及び1606、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、e−メールに映像1606を合体するプロセス(例えば、
図18A−18Jに示す)を開始するe−メール写真アイコン1708、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、映像1606をユーザ連絡先リスト内の連絡先に関連付けるプロセス(例えば、
図19A−19Bに示す)を開始する連絡先指定アイコン1710、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ユーザの壁紙に映像1606を合体するプロセス(例えば、
図20に示す)を開始する壁紙として使用のアイコン1712、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、手前のUI(例えば、UI1600A)への移行復帰を開始するキャンセルアイコン1714。
【0188】
図18A−18Jは、ある実施形態に基づきe−メールに映像1606を合体するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0189】
ユーザがe−メール写真アイコン1708をアクチベートするのに応答して、装置は、映像がe−メールメッセージに入れられて、テキストの入力、アドレス決め、及び送信の準備ができたことを示すためのアニメーションを表示する。ある実施形態では、このアニメーションは、最初に映像を縮小し(
図18A)、e−メールメッセージテンプレートを映像1606の後方へスライドさせるか、さもなければ、そこに形成し(
図18B)、そして映像を拡張する(
図18C)ことを含む。
【0190】
ある実施形態では、ユーザが主題(subject)行1804又はe−メール1806の本体(
図18D)においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行う場合は、文字キーボード616が現れ、ユーザは、主題及び/又は本体テキストを入力することができる(
図18E)。
【0191】
ある実施形態では、e−メールアドレスを入力するため、ユーザは、e−メールの宛先(To:)行1802においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行い、ユーザの連絡先リストが現れ(
図18J)、ユーザは、希望の受信者/連絡先においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行い(例えば、
図18JにおいてBob Adamsをタップし(1816))、そして装置は、それに対応するe−メールアドレスをe−メールメッセージに入れる(
図18G)。他の者がe−メールのコピーを必要とする場合には、ユーザは、e−メールのCC:行1818においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行い、ユーザの連絡先リストが現れ(
図18J)、ユーザは、希望の受信者/連絡先においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行い(例えば、
図18JにおいてDarin Adlerをタップし(1820))、そして装置は、それに対応するe−メールアドレスをe−メールメッセージに入れる(
図18G)。
【0192】
ある実施形態では、e−メールアドレスを入力するため、ユーザは、e−メールの宛先(To:)行1802においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行う(
図18E)。追加受信者アイコン1822が現れ、これは、アクチベートされると(例えば、アイコン1822における指タップにより)、宛先(To:)フィールドにおける入力に一致する(もしあれば)連絡先のスクロール可能なリスト(例えば、1826、
図18F)の表示を開始する。例えば、文字“B”が入力された場合には、名前又は名字のいずれかが“B”で始まる連絡先が示される。文字“Bo”が宛先(To:)フィールドに入力された場合には、連絡先のリストは、名前又は名字のいずれかが“Bo”で始まる連絡先へと狭められ、等々となって、表示された連絡先の1つが選択される(例えば、リスト1826の連絡先をタップすることにより、
図18F)まで行われる。他の者がe−メールのコピーを必要とする場合には、ユーザは、e−メールのCC:行1818においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行い、宛先(To:)フィールドにアドレスを入力するのに使用したものと同様の手順をたどる。
【0193】
ある実施形態では、ユーザは、リスト1826を表示するエリアに垂直スワイプジェスチャー1828を適用することによりリスト1826をスクロールすることができる(
図18F)。ある実施形態では、垂直方向下方のジェスチャーがリストを下方にスクロールし、そして垂直方向上方のジェスチャーがリストを上方にスクロールする。
【0194】
ある実施形態では、垂直バー1830(
図18F)は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、リスト1826上のどこかで指タッチが検出された)後に、一時的に表示される。ある実施形態では、垂直バー1830は、リストの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、リストの表示部分のリスト内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バー1830は、垂直長さが、表示されるリストの部分に対応している。
【0195】
又、ある実施形態では、ユーザは、1つ以上のキーボード(例えば、616及び624、図示せず)を使用してe−メールアドレスを入力してもよい。
【0196】
ある実施形態では、ユーザがe−メールメッセージをタイプするときに、タイプされているワードの付近及び/又はスペースバー1834に示唆されるワード1832が現れる(
図18G)。示唆されたワード1832をアクチベートすると(例えば、示唆されたワードを指でタップすることにより)、タイプされているワードがその示唆されたワード1832に置き換わる(
図18H)。又、示唆されたワード1834をアクチベートすると(例えば、スペースバーを指でタップすることにより)、タイプされているワードがその示唆されたワード1834に置き換わる(
図18H)。ある実施形態では、ユーザは、示唆されたワード1832及び/又は1834が示されるかどうかセットすることができる(例えば、ユーザの好みをセットすることにより)。ワード示唆の更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月5日に出願された“Method, System, And Graphical User Interface For Providing Word Recommendations for Text Input”と題する米国特許出願第11/620,641号、及び2007年1月5日に出願された“Method, System, And Graphical User Interface For Providing Word Recommendations”と題する米国特許出願第11/620,642号に見ることができる。
【0197】
ある実施形態では、垂直バー1836(
図18H)は、上述した垂直バーと同様、e−メールのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなるようにe−メールの本体の上に表示される。
【0198】
装置は、ユーザが送信アイコン1814(
図18I)をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、e−メールメッセージを送信する。或いは又、ユーザがキャンセルアイコン1808をアクチベートする場合には、装置は、セーブドラフトアイコン1810、ドント(don't)セーブ(又は削除メッセージ)アイコン1812、及び編集メッセージアイコン1890を表示することができる。装置は、ユーザがセーブドラフトアイコン1810をアクチベートする場合は、ドラフトを、例えば、e−メールクライアント140(
図33)のドラフトフォルダにセーブする。装置は、ユーザがドントセーブアイコン1812をアクチベートする場合は、ドラフトを削除する。装置は、ユーザが編集メッセージアイコン1890をアクチベートする場合にドラフトを編集するように復帰する。
【0199】
図19A及び19Bは、ある実施形態に基づきユーザの連絡先リスト内の連絡先に映像1606を指定するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0200】
ある実施形態では、ユーザが連絡先指定アイコン1710をアクチベートするのに応答して、装置は、ユーザの連絡先リストを表示する(
図19A)。ユーザが連絡先リスト内の連絡先を選択する(例えば、UI1900A、
図19Aにおいてタップ1901でBob Adamsを選択する)のに応答して、装置は、選択された連絡先のための映像をユーザに切断させ、スケーリングさせ、その他、調整させるユーザインターフェイス(例えば、UI1900B、
図19)を表示する。ある実施形態では、ユーザは、1本指のジェスチャー1908で映像を移動し、複数の接触1910及び1912を使用する広げ(de-pinching)ジェスチャーで映像を拡大し、複数の接触1910及び1912を使用する狭め(pinching)ジェスチャーで映像を縮小し、及び/又は複数の接触1910及び1912を使用するねじれジェスチャーで映像を回転することができる。ある実施形態では、ユーザがセット写真アイコン1906をアクチベートするのに応答して、装置は、調整された映像を選択された連絡先に指定する。或いは又、ユーザがキャンセルアイコン1904をアクチベートするのに応答して、装置は、指定プロセスをストップさせる。ある実施形態では、インターフェイス1900Bは、ユーザをガイドする助けとするために情報1902を含むことができる。
【0201】
図20は、ある実施形態に基づきユーザの壁紙に映像1606を合体するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0202】
ある実施形態では、ユーザが壁紙として使用のアイコン1712をアクチベートするのに応答して、装置は、映像をユーザに切断させ、スケーリングさせ、その他、調整させるユーザインターフェイス(例えば、UI2000、
図20)を表示する。ある実施形態では、ユーザは、1本指のジェスチャー2008で映像を移動し、複数の接触2010及び2012を使用する広げジェスチャーで映像を拡大し、複数の接触2010及び2012を使用する狭めジェスチャーで映像を縮小し、及び/又は複数の接触2010及び2012を使用するねじれジェスチャーで映像を回転することができる。ある実施形態では、ユーザがセット壁紙アイコン2006をアクチベートするのに応答して、装置は、調整された映像を壁紙として指定する。或いは又、ユーザがキャンセルアイコン2004をアクチベートするのに応答して、装置は、指定プロセスをストップさせる。ある実施形態では、インターフェイス2000は、ユーザをガイドする助けとするために情報2002を含むことができる。
【0203】
映像管理の更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月6日に出願された“Portable Electronic Device For Photo Management”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,785号、及び2007年6月29日に出願された“Portable Electronic Device For Photo Management”と題する第60/947,118号に見ることができる。
【0204】
ビデオプレーヤ
図21A−21Cは、ある実施形態に基づきビデオを編成し管理するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0205】
ある実施形態では、ユーザによる一連のジェスチャー(例えば、指タップ)に応答して、装置は、一連のビデオカテゴリー及びサブカテゴリーを表示する。例えば、ユーザが、選択アイコン2101をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)か、又はある実施形態では、「プレイリスト(Playlists)」行2108のどこかをタップする場合には、UIがビデオカテゴリーの表示(UI2100A、
図21A)から「プレイリスト」サブカテゴリーの表示(UI2100B、
図21B)の表示へと切り換わる。次いで、ユーザが「自分の映画(My Movies)」の選択アイコンをアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)か、又はある実施形態では、「自分の映画」行2110のどこかをタップする場合には、UIが「プレイリスト」サブカテゴリーの表示(UI2100B、
図21B)から「自分の映画」サブカテゴリーの表示(UI2100C、
図21C)の表示へと切り換わり、等々となる。
【0206】
ある実施形態では、ユーザによる一連のジェスチャー(例えば、指タップ)に応答して、装置は、ビデオカテゴリー及びサブカテゴリーの階層を通してバックアップするようにナビゲートする。例えば、ユーザが「プレイリスト」アイコン2106をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)場合には、UIが「自分の映画」サブカテゴリーの表示(UI2100C、
図21C)から「プレイリスト」サブカテゴリーの表示(UI2100B、
図21B)へと切り換わる。次いで、ユーザがビデオアイコン2104をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)場合には、UIが「プレイリスト」サブカテゴリーの表示(UI2100B、
図21B)からビデオカテゴリーの表示(UI2100A、
図21A)へと切り換わる。別の例では、装置が水平スワイプジェスチャー(例えば、左から右へのスワイプジェスチャー)を検出する場合に、装置は、ビデオカテゴリー及びサブカテゴリーの階層において1レベルアップにナビゲートすることができる。より一般的には、水平スワイプジェスチャー(例えば、左から右のスワイプジェスチャー)を検出するのに応答して、装置は、コンテンツカテゴリー、サブカテゴリー、及びコンテンツの階層において1レベルアップにナビゲートすることができる(例えば、個々の曲に対するUI4300S(
図43S)からアルバムに対するUI4300R(
図43R)へ、アルバムに対するUI4300R(
図43R)からアルバムのリストに対するUI4300Qへ、等々)。
【0207】
ある実施形態では、特定ビデオのユーザ選択(例えば、特定ビデオの行におけるグラフィック、タイトル、又はどこか2112(
図21C)でのタップ又は他の規定のジェスチャーによる)に応答して、装置は、選択されたビデオ(例えば、キングコング(King Kong))をビデオプレーヤUI(例えば、UI2300A、
図23A)に表示する。
【0208】
ある実施形態では、設定アイコン2102のユーザ選択(例えば、アイコンを指でタップすることによる)に応答して、装置は、ビデオプレーヤに対する設定UI(UI2200A、
図22A)を表示する。
【0209】
図22A及び22Bは、ある実施形態に基づきビデオプレーヤに対するユーザの好みをセットするためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0210】
ある実施形態では、ユーザは、特定の設定に対する行のどこかでタップ又は他の規定のジェスチャーを行って、それに対応する設定選択の表示を開始することができる。例えば、「適合のためのスケーリング(Scale to fit)」設定(UI2200A、
図22A)におけるタップ2202に応答して、装置は、「適合のためのスケーリング」に対する設定選択(UI2200B、
図22B)を表示する。
【0211】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス2200Bは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、装置を設定UI(例えば、UI2200A)に復帰させる設定(Settings)アイコン2204、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、タッチスクリーン112に適合するようビデオをスケーリングすべくビデオプレーヤをセットし(「ワイドスクリーンモード」)、ワイドスクリーン映画のために表示の頂部及び底部に2つの水平の黒いバンドを生じさせる「適合のためのスケーリング(Scale to fit)」アイコン2206、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、タッチスクリーン112をビデオで埋める(「フルスクリーンモード」)ようビデオプレーヤをセットする「満杯のためのスケーリング(Scale to full)」アイコン2208、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ユーザにより選択された変化をセーブせずに装置を手前のUI(例えば、UI2200A)に復帰させるキャンセル(Cancel)アイコン2210、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ユーザにより選択された設定をセーブしそして装置を手前のUI(例えば、UI2200A)に復帰させる終了(Done)アイコン2212。
【0212】
ある実施形態では、
図22Aの設定は、設定412(
図4B)に合体され、又、設定アイコン2102は、ビデオアプリケーション145(例えば、
図21A−21C)に表示される必要がない。ある実施形態では、
図22Aの設定は、ビデオプレーヤUIに合体される(例えば、
図23Cのワイドスクリーンセレクタアイコン2326及び
図23Dのフルスクリーンセレクタアイコン2328として)。
【0213】
ある実施形態では、上述した垂直バーに類似した垂直バーが、ビデオカテゴリーのリスト(例えば、
図21A)、サブカテゴリーのリスト(例えば、
図21B)、及び/又はビデオのリスト(例えば、
図21C)の上に表示され、これは、各リストのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる。ある実施形態では、全リストがタッチスクリーン112に同時に表示できる場合には、垂直バーは、表示されない。
【0214】
図23A−23Dは、ある実施形態に基づくビデオプレーヤのためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス2300A−2300Dは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●ビデオ2302、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ビデオ2302を始めから又はビデオが休止されたところから再生するのを開始するプレイアイコン2304、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ビデオ2302の休止を開始する休止アイコン2306、
●どれほどのビデオが再生されたか時間の単位で示す経過時間2308、
●ビデオのどの断片が再生されたか指示すると共に、ユーザのジェスチャーに応答してビデオのスクロールを助けるように使用できる進行バー2310、
●再生されるべきビデオがどれほど残っているか時間の単位で示す残り時間2312、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ビデオプレーヤUI(例えば、UI2300A)を退出して別のUI(例えば、UI2100C、
図2100C)へ復帰することを開始する退出アイコン2314、
●進行バー2310を伴うユーザジェスチャー2316に応答して現れる拡大経過時間2318、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ビデオ2302を通して逆送り又は後方スキップを開始する速戻し/後方スキップアイコン2320、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ビデオ2302を通して順送り又は前方スキップを開始する早送り/前方スキップアイコン2322、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ビデオ2302の音量の調整を開始する音量調整スライダーアイコン2324、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ワイドスクリーンモードでビデオの表示を開始し、アイコン2328へトグルするワイドスクリーンセレクタアイコン2326、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、フルスクリーンモードでビデオの表示を開始し、アイコン2326へトグルするフルスクリーンセレクタアイコン2328。
【0215】
ある実施形態では、特定ビデオのユーザ選択(例えば、UI2100Cにおいて特定ビデオの行におけるグラフィック、タイトル、又はどこか2112(
図21C)でのタップ又は他の規定のジェスチャーによる)に応答して、装置は、選択されたビデオ(例えば、キングコング(King Kong))をビデオプレーヤUI(例えば、UI2300A)に表示する。ある実施形態では、装置は、タッチスクリーン上にポートレートモードではなくランドスケープモードでビデオを自動的に表示して、タッチスクリーンにおける映像のサイズを増加させる。
【0216】
ある実施形態では、ビデオ2302以外のグラフィック(例えば、グラフィック2304、2306、2308、2310、2312、2314、2320、2322、2326及び/又は2328)は、規定の時間中タッチスクリーン112との接触がない場合にはフェードアウトしてもよい。ある実施形態では、これらのグラフィックは、タッチスクリーンとの接触がなされた場合に再び現れて、これらのグラフィックに対する「ヘッドアップディスプレイ」効果を生じさせる。ある実施形態では、「スクリーン適合(fit-to-screen)」モードで表示されるワイドスクリーン映画の場合に、ビデオが不明瞭になるのを回避するために、黒い水平のバンドをビデオ2302の上下に配してグラフィックを表示することができる。
【0217】
ある実施形態では、ユーザのジェスチャーに応答して、ビデオの経過時間を変更することができる。例えば、ユーザの指が進行バーの端又はその付近にタッチし(2316)、次いで、進行バーに沿ってスライドするのに応答して、進行バーに沿ったユーザの指の位置に対応するように経過時間を変更することができる。ある実施形態では、このユーザジェスチャーの間に拡大経過時間2318が表示されて、ジェスチャーが終了したときにどこでビデオがプレイを再開するか指示する(
図23B)。ある実施形態では、どこでビデオがプレイを再開するかに対応するビデオ2302からの1つ以上の静止映像が、進行バーに沿ってユーザの指が移動されるにつれて表示される。進行バーにおけるこのユーザジェスチャーは、ユーザがビデオの特定シーンを見るためにそれを容易に選択できるようにする。
【0218】
ビデオプレーヤ及びマネージャーの更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月6日に出願された“Video Manager For Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,784号、及び2007年6月28日に出願された“Video Manager For Portable Multifunction Device”と題する第60/946,973号に見ることができる。
【0219】
天気
図24A−24Eは、ある実施形態に基づき天気ウィジェットを表示し管理するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0220】
ある実施形態では、天気ウィジェット149−1は、特定の位置(例えば、
図24AのUI2400Aでは、カリフォルニア州サンタクルーズ、又は
図24EのUI2400Eでは、カリフォルニア州クパーチノ)の天気を表示する。ユーザが設定アイコン2402をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、天気ウィジェットのための設定UIが表示される(例えば、UI2400B、
図24B)。ある実施形態では、ユーザは、ジェスチャーで(例えば、位置のリスト2412内の特定の位置にタッチし、その選択された位置をハイライト状態にすることで)表示のための特定の位置を選択することができる。ある実施形態では、
図24Bの設定は、設定412(
図4B)に合体され、そして設定アイコン2402は、天気ウィジェット(例えば、
図24A)に表示されなくてもよい。
【0221】
ある実施形態では、ユーザの指がテキストエントリーボックスに接触する2404(
図24B)のに応答して、キーボード(例えば、616)が表示される(UI2400C、
図24C)。ある実施形態では、ワード示唆エリア622も表示される。ユーザが新たな位置を入力して位置追加アイコン2406をアクチベートするのに応答して、新たな位置が位置リストに追加される。
【0222】
ある実施形態では、ユーザが除去アイコン2408をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)場合には、位置リストにおけるハイライトされた位置が除去される。ある実施形態では、ユーザが終了アイコン2410をアクチベートするのに応答して、装置は、選択された位置の天気を表示する(例えば、UI2400A、
図24A)。
【0223】
ある実施形態では、位置リストの各位置に対し、それに対応するアイコン2414が、特定位置の天気を表示するUI(例えば、UI2400A)に追加される。例えば、設定UI2400Bに4つの位置がある場合には、4つのアイコンが
図24AのUI2400Aに表示される。ある実施形態では、天気が表示されている位置に対応するアイコン2414をハイライト状態にして、他のアイコンと区別することができる。例えば、ユーザによりセットされた4つの位置の第3番目であるサンタクルーズがUI2400Bにおいてハイライト状態にされ、そしてサンンタクルーズの天気がUI2400Aに表示される。従って、UI2400Aにおいて4つのアイコン2414の第3番目(即ち、2414−3)がハイライト状態にされる。アイコン2414は、どれほど多くの位置が設定メニュー2400Bにリストされているか、又、リスト内のどの位置が表示されているかユーザが一目で分かるようにする。
【0224】
ある実施形態では、ユーザは、タッチスクリーン上で左から右へのスワイプジェスチャー2416を行うことによりリスト内の手前の位置(例えば、カリフォルニア州クパーチノ)を見始めることができる。ある実施形態では、ユーザは、タッチスクリーン上で右から左へのスワイプジェスチャー2416を行うことによりリスト内の次の位置(例えば、ニューヨーク州ニューヨーク)を見始めることができる。この例で、カリフォルニア州クパーチノの天気が表示される場合には、アイコン2414−2がハイライトされる(
図24E)。同様に、ニューヨーク州ニューヨークの天気が表示される場合には、アイコン2414−4がハイライトされる。
【0225】
天気ウィジェット149−1は、表示のための複数のウィジェットに対する設定を与える単一の共有設定/構成ページを伴うウィジェットの一例である。
【0226】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置は、ウィジェット(例えば、サンタクルーズ天気ウィジェット、
図24A)をタッチスクリーンディスプレイ上に表示する。表示されるウィジェットは、共通の構成インターフェイス(例えば、
図24B)を共有するウィジェットのセット内の1つである。ある実施形態では、ウィジェットセット内のウィジェットは、一度に1つが表示される(例えば、
図24A及び
図24E)。
【0227】
1つ以上のウィジェットセット印アイコン(例えば、アイコン2414、
図24A)が表示される。このウィジェットセット印アイコンは、ウィジェットセット内のウィジェットの数、及びウィジェットセット内の表示されたウィジェットの位置に関する情報を与える。ある実施形態では、1つ以上のウィジェットセット印アイコンが、表示されるウィジェットと同時に表示される(例えば、
図24A)。
【0228】
タッチスクリーンディスプレイにおいて指ジェスチャーが検出される。ある実施形態では、指ジェスチャーは、スワイプジェスチャー(例えば、スワイプ2416、
図24A)である。
【0229】
指ジェスチャーに応答して、表示されたウィジェット(例えば、サンタクルーズの天気ウィジェット、
図24A)が、ウィジェットセット内の別のウィジェット(例えば、クパーチノの天気ウィジェット、
図24E)に置き換えられ、そしてウィジェットセット印アイコンにより与えられる情報は、表示されたウィジェットがウィジェットセット内の別のウィジェットに置き換えられたことを反映するように更新される。ある実施形態では、ウィジェットセットがシーケンスを形成し、そして表示されたウィジェットが、ウィジェットのシーケンス内の隣接ウィジェットに置き換えられる。
【0230】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブル通信装置上のグラフィックユーザインターフェイスは、共通の構成インターフェイスを共有するウィジェットのセットと、1つ以上のウィジェットセット印アイコン(例えば、2414)とを備えている。ウィジェットセット内のせいぜい一度に1つのウィジェット(例えば、サンタクルーズの天気ウィジェット、
図24A)がタッチスクリーン上に示される。ウィジェットセット印アイコンは、ウィジェットセット内のウィジェットの数、及びウィジェットセット内の表示されるウィジェットの位置に関する情報を与える。タッチスクリーンディスプレイ上の指ジェスチャー(例えば、2416)を検出するのに応答して、表示されたウィジェットが、ウィジェットセット内の別のウィジェットと置き換えられ、そしてウィジェットセット印アイコンにより与えられる情報は、表示されたウィジェットがウィジェットセット内の別のウィジェットに置き換えられたことを反映するように更新される。
【0231】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、タッチスクリーンディスプレイ上に第1のウィジェット(例えば、サンタクルーズの天気ウィジェット、
図24A)を表示する。
【0232】
タッチスクリーン上で第1のウィジェットの設定アイコン(例えば、2402、
図24A)において第1のジェスチャーが検出される。ある実施形態では、第1のジェスチャーは、ユーザの指によるタップジェスチャーである。
【0233】
第1のジェスチャーに応答して、第1のウィジェットに対する設定(例えば、
図24B)を含めて、複数のウィジェットについてユーザにより調整可能な設定が表示される。ある実施形態では、第1のジェスチャーに応答して、第1のウィジェットから複数のウィジェットに対する設定へのアニメ化された移行が表示される。ある実施形態では、複数のウィジェットは、それに対応する複数の位置の天気情報を与える。
【0234】
複数のウィジェットの中の1つ以上のウィジェットに対する1つ以上の設定を切り換えるための1つ以上の付加的なジェスチャーが検出される。
【0235】
1つ以上の付加的なジェスチャーに応答して、複数のウィジェットの中の1つ以上のウィジェットに対する1つ以上の設定が切り換えられ、これは、第1のウィジェット以外の複数のウィジェットの中の各ウィジェットに対する1つ以上の設定を切り換えることを含む。
【0236】
ウィジェット選択ジェスチャー及び完了ジェスチャーがタッチスクリーンディスプレイ上で検出される。ある実施形態では、完了ジェスチャーは、完了アイコン(例えば、アイコン2410、
図24B)におけるタップジェスチャーである。ある実施形態では、完了アイコンは、“終了(done)”アイコン、“オーケー(okay)”アイコン、又は“セーブ(save)”アイコンである。ある実施形態では、ウィジェット選択ジェスチャー及び完了ジェスチャーは、単一の組合せジェスチャーである。ある実施形態では、単一の組合せジェスチャーは、二重タップジェスチャーである。
【0237】
ウィジェット選択ジェスチャー及び完了ジェスチャーに応答して、第1のウィジェット以外の複数のウィジェットの中の第2のウィジェットが表示される(例えば、クパーチノの天気ウィジェット、
図24E)。
【0238】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置のグラフィックユーザインターフェイスは、タッチスクリーン上にせいぜい一度に1つのウィジェットが示されるところの複数のウィジェットと、その複数のウィジェットに対する設定とを含む。複数のウィジェットの中の第1のウィジェットにおいて設定アイコンに対する第1のジェスチャーに応答して、第1のウィジェットに対する設定を含めて、複数のウィジェットについてユーザにより調整可能な設定が表示される。1つ以上の付加的なジェスチャーに応答して、第1のウィジェット以外の複数のウィジェットの中の各ウィジェットに対する1つ以上の設定を含めて、複数のウィジェットの中の1つ以上のウィジェットに対する1つ以上の設定が切り換えられる。ウィジェット選択ジェスチャー及び完了ジェスチャーに応答して、切り換えられた設定がセーブされ、そして第1のウィジェット以外の複数のウィジェットの中の第2のウィジェットが表示される。
【0239】
ある実施形態では、天気、及び位置に基づく要素を伴う他のアプリケーションに対して、装置は、現在位置情報(例えば、GPSモジュール135により決定された)をアプリケーションに自動的に与えることができる。従って、ある実施形態では、天気ウィジェットは、ユーザが現在の位置の名前や郵便番号を明確に入力する必要なく、装置の現在位置の天気情報を与えることができる。同様に、装置の現在位置付近の店、レストラン、マップ等を見つけ及び/又はそれと対話するためにウィジェット及び他のアプリケーションに現在位置情報を自動的に与えることもできる。
【0240】
ウィジェットを構成して表示する更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月28日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Configuring and Displaying Widgets”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/946,975号に見ることができる。
【0241】
株
図25A−25Eは、ある実施形態に基づき株ウィジェットを表示し管理するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0242】
ある実施形態では、株ウィジェット149−2は、多数のユーザ選択株についての情報を表示する(例えば、UI2500A、
図25A)。ある実施形態では、ユーザジェスチャーに応答して、表示された情報が切り換えられる。例えば、ユーザが絶対利益及び損失の欄にタッチする(2504)のに応答して(UI2500A、
図25A)、それに代わってパーセンテージ利益及び損失を表示することができる(UI2500B、
図25B)。例えば、ユーザが“1w”にタッチするのに応答して、6カ月チャート(“6m”)に代わって、ハイライトされた株の1週間チャート(INDU)を表示することができる。
【0243】
ある実施形態では、ユーザが設定アイコン2502をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、株ウィジェットに対する設定UI(例えば、UI2500C、
図25C)が表示される。
【0244】
ある実施形態では、ユーザの指がテキストエントリーボックスに接触する(2506)のに応答して、キーボード(例えば、616)が表示される(UI2500D、
図25D)。ある実施形態では、ワード示唆エリア622も表示される。ユーザが新たな株の記号又は名前を入力し、追加株アイコン2508をアクチベートするのに応答して、株のリストに新たな株が追加される。
【0245】
ある実施形態では、ユーザが除去アイコン2512をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)場合には、株リスト2510内のハイライトされた株が除去される。ある実施形態では、ユーザが終了アイコン2514をアクチベートするのに応答して、装置は、選択された株についての株情報を表示する(例えば、UI2500A、
図25A)。
【0246】
電話
図26A−26Pは、ある実施形態に基づき連絡先を表示し管理するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0247】
ある実施形態では、ユーザがUI400(
図4)における電話アイコン138をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、ユーザの連絡先リストが表示される(例えば、UI2600A、
図26A)。
【0248】
参考としてここに援用する2005年12月23日に出願された“Scrolling List With Floating Adjacent Index Symbols”と題する米国特許出願第11/322,547号に説明されたように、ユーザは、タッチスクリーン上の垂直方向上方及び/又は垂直方向下方のジェスチャー2602を使用して連絡先リストをスクロールすることができる。
【0249】
ある実施形態では、ユーザが新連絡先追加アイコン2604をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンは、連絡先名を編集するためのユーザインターフェイスを表示する(例えば、UI2600B、
図26B)。
【0250】
ある実施形態では、ユーザが連絡先名を入力し(例えば、
図26CのUI2600Cにおけるキーボード616を経て“Ron Smith”を入力し)、そしてセーブアイコン2606をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、連絡先モジュールが連絡先の新たなエントリーを生成して表示する(例えば、UI2600D、
図26D)。
【0251】
ある実施形態では、ユーザが写真追加アイコン2607をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンは、写真又は他の映像を連絡先に追加するためのユーザインターフェイス(例えば、UI2600E、
図26E)を表示する。ユーザが写真追加アイコン2670をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、カメラ143がアクチベートされ、写真が撮影されて連絡先に関連付けられる(例えば、
図19Bを参照して上述したものと同様のプロセスを使用して)。ユーザが既存写真選択アイコン2672をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、写真管理アプリケーション144がアクチベートされ、写真が選択され、調整され、そして連絡先に関連付けられる。ユーザがキャンセルアイコン2674をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、写真又は他の映像を連絡先に関連付けるプロセスがストップされる。
【0252】
ある実施形態では、ユーザが新写真追加アイコン2608をアクチベートする(例えば、アイコン又はアイコンを含む行を指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンは、連絡先の電話番号(1つ又は複数)を編集するためのユーザインターフェイス(例えば、UI2600F、
図26F)を表示する。ある実施形態では、キーパッド選択キー(例えば、
図26Fにおける“+*#”キー)を使用して、UIをUI2600P(
図26P)へトグルし、ユーザが電話番号に他の記号又は休止を入れられるようにする。ある実施形態では、第2のキーパッド選択キー(例えば、
図26Pにおける“123”キー)を使用して、UI2600Pを手前のUI(例えば、UI2600F、
図26F)における数字キーパッドにトグルして戻す。
【0253】
ある実施形態では、ユーザが電話番号を入力し(例えば、
図26FのUI2600Fにおけるキーボード2676を経て)、電話番号の形式を指定し(例えば、家庭アイコン2620又は選択アイコン2624におけるタップジェスチャー又は他の規定のジェスチャーにより)、そしてセーブアイコン2626をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、連絡先モジュールがそれに対応する連絡先のための電話番号を生成する。
【0254】
ある実施形態では、ユーザは、付加的な電話番号形式を選択することができる。例えば、ユーザが選択アイコン2624をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンディスプレイは、電話ラベルUI(例えば、UI2600G、
図26G)を表示する。ある実施形態では、ユーザがUI2600Gにおけるラベルをアクチベートするのに応答して、その選択されたラベルがUI2600Fにおいて家庭アイコン2620に代わって表示される。又、ある実施形態では、その選択されたラベルがUI2600Fにおいてハイライト状態にもされ、入力されている電話番号に選択されたラベルが与えられることをユーザに指示する。
【0255】
ある実施形態では、ユーザは、ラベル追加アイコン2628をアクチベートし、そしてソフトキーボード(例えば、616、図示せず)を経てビアラベル(via label)を入力することにより、顧客電話ラベルをUI2600Fに追加することができる。
【0256】
ある実施形態では、ユーザは、UI2600Gにおいて1つ以上のラベルを削除することができる。ある実施形態では、ユーザの顧客ラベルしか削除できない。例えば、ユーザが編集アイコン2630をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンは、削除できるラベルの隣に削除アイコン2632を表示する(例えば、UI2600H、
図26H)。ユーザが削除アイコンをアクチベートすると(例えば、それを指でタップすることにより)、アイコンは、90°回転する(例えば、2634、
図26I)か、さもなければ、その見掛けを変化させることができ、及び/又は第2のアイコンが現れてもよい(例えば、除去/削除確認アイコン2636、
図26I)。ユーザが第2のアイコンをアクチベートする場合には、連絡先モジュールがそれに対応するラベルを削除する。この削除プロセスは、
図7を参照して上述したプロセスと同様である。上述したように、タッチスクリーンの異なる部分においてユーザによる複数のジェスチャーを要求する削除プロセス(例えば、削除アイコン2634及び除去/削除確認アイコン2636はUI2600Iにおいてタッチスクリーンの両側にある)は、ユーザがラベル又は他の同様のアイテムを偶発的に削除する機会を著しく減少させる。ユーザは、ラベルの削除を終了したときに終了アイコン2638をアクチベートし(例えば、それを指でタップすることにより)、装置は、UI2600Gへ復帰する。
【0257】
ある実施形態では、ユーザが
図26DのUI2600Dにおいて新e−メール追加アイコン2610をアクチベートする(例えば、アイコン又はアイコンを含む行を指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンは、連絡先のe−メールアドレス(1つ又は複数)を編集するためのユーザインターフェイス(例えば、UI2600J、
図26J)を表示する。ある実施形態では、e−メールアドレスを入力するためのキーボード2601(
図26J)は、スペースバーをもたない(e−メールアドレスがスペースを含まないので)。むしろ、スペースバーを通常含むキーボードのエリアは、“@”キー2601、ピリオドキー2603、及び“.com”キー2605を含む。全てのe−メールアドレスが“@”及び“.”を含み、又、多くのe−メールアドレスが“.com”を含むので、キーボード2601にこれらのキーを含ませることで、e−メールアドレスの入力が素早く且つ容易に行えるようになる。
【0258】
ある実施形態では、ユーザがe−メールアドレスを入力し(例えば、
図26JのUI2600Jにおけるキーボード616を経て)、e−メールアドレスの形式を指定し(例えば、家庭アイコン2640又は選択アイコン2646におけるタップジェスチャー又は他の規定のジェスチャーにより)、そしてセーブアイコン2648をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、連絡先モジュールがそれに対応する連絡先のためのe−メールアドレスを生成する。
【0259】
ある実施形態では、ユーザは、電話番号形式について述べたもの(
図26G−26I)と同様のプロセス及びUIを使用して、選択アイコン2646をアクチベートすることにより、付加的なe−メールアドレス形式、即ち追加顧客e−メールアドレス形式及び/又は削除e−メールアドレス形式を選択することができる。
【0260】
ある実施形態では、ユーザが
図26DのUI2600Dにおいて新URL追加アイコン2611をアクチベートする(例えば、アイコン又はアイコンを含む行を指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンは、連絡先のURLを編集するためのユーザインターフェイス(例えば、UI2600K、
図26K)を表示する。
【0261】
ある実施形態では、ユーザがURLを入力し(例えば、
図26KのUI2600Kにおけるキーボード616を経て)、URLの形式を指定し(例えば、ホームページアイコン2678又は選択アイコン2680におけるタップ又は他の規定のジェスチャーにより)そしてセーブアイコン2648をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、連絡先モジュールは、それに対応する連絡先に対するURLを生成する。
【0262】
ある実施形態では、ユーザは、電話番号形式について述べたもの(
図26G−26I)と同様のプロセス及びUIを使用して、選択アイコン2680をアクチベートすることにより、付加的なURL形式、即ち追加顧客URL形式及び/又は削除URL形式を選択することができる。
【0263】
ある実施形態では、ユーザが
図26DのUI2600Dにおいて新アドレス追加アイコン2612をアクチベートする(例えば、アイコン又はアイコンを含む行を指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンは、連絡先の物理的アドレスを編集するためのユーザインターフェイス(例えば、UI2600L、
図26L)を表示する。
【0264】
ある実施形態では、ユーザがアドレスを入力し(例えば、
図26LのUI2600Lにおけるキーボード616を経て)、アドレスの形式を指定し(例えば、仕事場アイコン2652又は選択アイコン2656におけるタップ又は他の規定のジェスチャーにより)、そしてセーブアイコン2658をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、連絡先モジュールは、それに対応する連絡先に対するアドレスを生成する。ある実施形態では、郵便番号フィールド2654におけるジェスチャーを検出するのに応答して、キーボード616の表示が生成され、そして数字キーボード624(
図6C)が表示されて、ユーザは、郵便番号フィールド2654に数字入力を与えることができる。
【0265】
ある実施形態では、ユーザは、電話番号形式について述べたもの(
図26G−26I)と同様のプロセス及びUIを使用して、選択アイコン2656をアクチベートすることにより、付加的なアドレス形式、即ち追加顧客アドレス形式及び/又は削除アドレス形式を選択することができる。
【0266】
図26Mは、ある実施形態に基づく既存の連絡先リストエントリーのためのユーザインターフェイスを例示する図である。ユーザが編集アイコン2664を選択する(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンディスプレイは、連絡先を編集するためのユーザインターフェイス(例えば、UI2600O、
図26O)を表示する。ユーザの選択に応答して、連絡先リストモジュールは、上述したプロセス及びUIを使用して、既存の連絡先情報の1つ以上のアイテムを削除し、新たな電話番号を追加し、新たなe−メールアドレスを追加し、新たな物理的アドレスを追加し、及び/又は新たなURLを追加することができる(例えば、
図26E−26L)。
【0267】
ユーザが
図26Mのテキストメッセージアイコン2682を選択する(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンは、テキストメッセージ又は他のインスタントメッセージの連絡先に関連した電話番号、例えば、連絡者の仕事場の番号2686又は家庭の番号2688を選択するためのユーザインターフェイス(例えば、UI2600N、
図26N)を表示する。ユーザが連絡先電話番号の1つを選択するのに応答して、タッチスクリーンは、メッセージを生成してそれを選択された電話番号へ送信するためのUI(例えば、
図6AのUI600A)を表示する。
【0268】
ユーザが、
図26Mにおいてお気に入りの追加(add to favorites)アイコン2684を選択する(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、お気に入りのリストに連絡先が追加される(例えば、UI2700A、
図27A)。
【0269】
図27A−27Fは、ある実施形態に基づきお気に入りの連絡先を表示し管理するためのユーザインターフェイスを例示する図である。UI2700Aは、お気に入りのもののリストを表示する。ある実施形態では、お気に入りのものに対応するリスト内の各行は、お気に入りのものの名前2702と、コールされるお気に入りのものの電話番号の形式2704と、追加情報アイコン2706とを含む。ある実施形態では、ユーザが特にお気に入りに対するアイコン2706をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンは、そのお気に入りに対する対応する連絡先リストエントリーを表示する(例えば、UI2600M、
図26M)。ある実施形態では、特定のお気に入りに対応する行のどこかで行われるユーザのタップ又は他の規定のジェスチャー(即ち、アイコン2702上以外でのタップ又はジェスチャー)に応答して、電話モジュールは、その特定のお気に入りに対する対応する電話番号2704をダイヤルする。
【0270】
ある実施形態では、ユーザがお気に入り追加アイコン2708をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、装置は、ユーザの連絡先リストを表示し、そこから、ユーザは、新たなお気に入りに対する連絡先リストエントリーと、新たなお気に入りに対するエントリーにおける電話番号とを選択する。
【0271】
ある実施形態では、ユーザが編集アイコン2710をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンは、お気に入りの次に削除アイコン2712及び/又は移動付与(moving-affordance)アイコン2720を表示する(例えば、UI2700B、
図27B)。
【0272】
ユーザが削除アイコンをアクチベートする(例えば、それを指でタップすることにより)場合には、アイコンが、90°回転する(例えば、2714、
図27C)か、さもなければ、その見掛けを変化し、及び/又は第2のアイコンが現れてもよい(例えば、除去/削除確認アイコン2716、
図27C)。ユーザが第2のアイコンをアクチベートする場合には、それに対応するお気に入りが削除される。この削除プロセスは、
図7、
図26H及び26Iを参照して上述したプロセスと同様である。上述したように、タッチスクリーンの異なる部分においてユーザによる複数のジェスチャーを要求する削除プロセス(例えば、削除アイコン2714及び除去/削除確認アイコン2716はUI2700Cにおいてタッチスクリーンの両側にある)は、ユーザがお気に入り又は他の同様のアイテムを偶発的に削除する機会を著しく減少させる。ユーザは、お気に入りの削除を終了したときに終了アイコン2718をアクチベートし(例えば、それを指でタップすることにより)、装置は、UI2700Aへ復帰する。
【0273】
ユーザが移動付与アイコン2720をアクチベートする(例えば、それに指2722を接触させることにより)場合には、
図27D−27Fに示すように、それに対応するお気に入りを、お気に入りのリストにおいて再配置することができる。ユーザは、お気に入りの再順序付けを完了すると、終了アイコン2718をアクチベートし(例えば、それに指を接触させることにより)、そして装置は、UI2700Aに復帰する。
【0274】
ユーザ構成可能なリストの再順序付けのついての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“System And Method For Managing Lists”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,808号、及び2007年6月28日に出願された“”と題する米国特許出願第11/770,725号に見ることができる。
【0275】
図28A−28Dは、ある実施形態に基づき最近のコールを表示し管理するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0276】
ある実施形態では、ユーザが「全(All)」アイコン2810をアクチベートするのに応答して、タッチスクリーンは、全ての最近のコールのリストを表示する(例えば、UI2800A、
図28A)。ある実施形態では、ユーザが「逃した(Missed)」アイコン2812をアクチベートするのに応答して、タッチスクリーンは、最近の逃したコールのリストを表示する(例えば、UI2800B、
図28B)。
【0277】
ある実施形態では、リストの各行は、同じ個人又は同じ番号を含むコール又はコールの連続シーケンスに対応する(別の個人又は別の電話番号を含むコールを介在せずに)。ある実施形態では、各行は、他の当事者の名前2802(連絡先モジュールを経て得られる場合)又は電話番号(他の当事者の名前が得られない場合)、連続コールの数2804、最後のコールの日付及び/又は時刻2806、及び追加情報アイコン2808を含む。ある実施形態では、ユーザが特定の行に対してアイコン2808をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンは、電話番号がユーザの連絡先リスト内のエントリーに関連付けできない場合には、他の当事者に対する対応する連絡先リストエントリーを表示する(例えば、UI2800C、
図28C、又はUI2800D、
図28D)。ある実施形態では、所与の行のどこかでのユーザタップ又は他の規定のジェスチャーに応答して、電話モジュールは、その行に対する対応電話番号をダイヤルする。
【0278】
ある実施形態では、幾つかの行は、その行に関連した最後のコールを逸したか又は返答したか指示するアイコンを含むことができる。
【0279】
最近のコールのリストがスクリーンエリア以上を埋める場合、ユーザは、タッチスクリーン上の垂直方向上方及び/又は垂直方向下方のジェスチャー2814を使用してリストをスクロールすることができる。
【0280】
ある実施形態では、UI2800Cは、最近のコールに関連した電話番号(例えば、UI2800AにおけるBruce Walkerからの最近の2つの入コールがBruce Walkerの仕事場の番号2816から来ている)をハイライト状態にする(例えば、色、陰影付け及び/又は太字で)。ある実施形態では、ハイライト状態にされた番号2816におけるユーザタップ又は他の規定のジェスチャーに応答して、電話モジュールは、そのハイライト状態の番号(例えば、2816)をダイヤルする。ある実施形態では、連絡先リストエントリーにおける別の番号(例えば、家庭の番号2818)におけるユーザタップ又は他の規定のジェスチャーに応答して、電話モジュールは、対応する番号をダイヤルする。ある実施形態では、連絡先リストエントリーにおけるe−メールアドレス(例えば、仕事場のe−メール2820又は家庭のe−メールのいずれか)におけるユーザタップ又は他の規定のジェスチャーに応答して、e−メールモジュールは、選択されたe−メールアドレスでe−メールメッセージを準備し、ユーザによるテキスト入力の用意ができる。従って、アイコン2808(
図28A)を選択することにより、ユーザは、手前のコールに含まれた同じ番号(例えば、2816)、同じ発呼者に関連した別の番号(例えば、2818)、或いは電話に加えて別の通信モード(例えば、発呼者の仕事場のe−メールアドレス2820又は家庭のe−メールアドレス2822)を使用して、発呼者に容易に応答することができる。
【0281】
ある実施形態では、UI2800Dは、ユーザの連絡先リストのエントリーに関連していない最近のコールの電話番号をユーザが使用するための1つ以上のオプションを備えている。ある実施形態では、タップ又は他の規定のユーザジェスチャーに応答して、装置は、電話番号にコールし(例えば、アイコン2824にジェスチャーが適用される場合)、電話番号へのテキストメッセージ又は他のインスタントメッセージの生成を開始し(例えば、アイコン2825にジェスチャーが適用される場合)、電話番号との新たな連絡を生成し(例えば、アイコン2826にジェスチャーが適用される場合)、或いは既存の連絡先に電話番号を追加する(例えば、アイコン2828にジェスチャーが適用される場合)ことができる。
【0282】
ある実施形態では、クリア(clear)アイコン2832でのジェスチャー(例えば、アイコン2832での単一指タップ)を検出するのに応答して、ユーザにより選択された1つ以上の最近のコールが、最近のコールのリストから削除される。
【0283】
逃したコールの管理についての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月6日に出願された“Telephone Call Management For A Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,782号、及び2007年6月27日に出願された“Missed Telephone Call Management for a Portable Multifunction Device”と題する米国特許出願第11/769,694号に見ることができる。
【0284】
図29は、ある実施形態に基づいてコールするためのダイヤルパッドインターフェイスを例示する図である。ユーザがダイヤルパッド2902の数字キーをアクチベートする(例えば、数字アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、タッチパッドは、選択された番号2904を表示する。ある実施形態では、電話モジュールは、選択された数字にカッコ及びダッシュを自動的に追加して、数字を読み易くする。ユーザがコールアイコン2906をアクチベートするのに応答して、電話モジュールは、選択された数字をダイヤルするか又は送信する。ユーザが連絡先生成アイコン2908をアクチベートするのに応答して、タッチパッドで入力された番号を、新たな連絡先に使用できるか又は既存の連絡先に追加できる。
【0285】
ある実施形態では、装置は、位置に基づくダイヤリングを遂行し、これは、ユーザが自分の母国以外にいるとき及び/又は自分の母国以外の行先番号をダイヤルするよう試みるときにダイヤリングを簡単にするものである。
【0286】
位置に基づくダイヤリングについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Method, Device, And Graphical User Interface For Location-Based Dialing”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,800号、及び2007年6月27日に出願された“Method, Device, And Graphical User Interface For Location-Based Dialing”と題する米国特許出願第11/769,692号に見ることができる。
【0287】
図30A−30Rは、ある実施形態に基づきコール中に表示されるユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、UIは、コールが試みられた(3002)ことを指示し(UI3000A、
図30A)、次いで、接続がなされた後の接続時間3004を指示する(UI3000B、
図30B)。
【0288】
ある実施形態では、タップ又は他の規定のユーザジェスチャーに応答して、装置は、コールをミュートし(例えば、アイコン3006にジェスチャーが適用される場合)、コールを保留し(例えば、アイコン3008にジェスチャーが適用される場合)、2つのコール間をスワップし、一方のコールを保留して、別のコールを続け(例えば、アイコン3009にジェスチャーが適用される場合)、コールをスピーカにし(例えば、アイコン3010にジェスチャーが適用される場合)、コールを追加し(例えば、アイコン3018にジェスチャーが適用される場合)、番号エントリーに対して数字キーパッドを表示し(例えば、アイコン3016にジェスチャーが適用され、
図30NのUI3000Nが表示される場合)、ユーザの連絡先リストを表示し(例えば、アイコン3020にジェスチャーが適用される場合)、又はコールを終了する(例えば、アイコン3014にジェスチャーが適用される場合)ことができる。
【0289】
ある実施形態では、ユーザが別のコールをしている(例えば、
図30Bにおいて、(650)132-2234の誰かと)間に装置が入コールを受ける場合には、既知の発呼者(例えば、ユーザの連絡先リスト内のエントリーであるArlene Brown3024)についてはUI3000C(
図30C)、又は未知の発呼者についてはUI3000K(
図30K)のような入コールUIが表示される。ある実施形態では、入コールUIは、ユーザタップ又は他のジェスチャーによりアクチベートされたときに、装置が、(1)入コールを終了させるか又は発呼者をボイスメールへ送り(例えば、無視アイコン3026)、(2)現在のコールを保留にして入コールに応答させ(例えば、保留+応答アイコン3028)、及び/又は(3)現在コールを終了して入コールに応答させる(例えば、終了+応答アイコン3030)ようなアイコンをを含む。
【0290】
この例では、終了+応答アイコン3030のアクチベーション(例えば、アイコンにおける指タップによる)に応答して、(650)132-2234とのコールが終了され、Arlene Bascomからのコールに応答し、そして電話コールUI3000D(
図30D)が表示され、これは、発呼者(Arlene Bascom)を識別する情報3031を含む。
【0291】
この例では、保留+応答アイコン3028のアクチベーション(例えば、アイコンにおける指タップによる)に応答して、(650)132-2234とのコールが保留され、Arlene Bascomからのコールに応答し、そして電話コールUI3000E(
図30E)が表示され、これは、発呼者(Arlene Bascom)を識別する情報3034と、他のコールが保留されていることを示す情報3032とを含む。ある実施形態では、他のコールが保留されていることを示す情報3032におけるユーザジェスチャー(例えば、指タップ3036)に応答して、或いはスワップアイコン3009におけるユーザジェスチャーに応答して、アクティブなコールが保留され、保留されたコールがアクティブにされ、そして電話コールUI3000Fが表示され、これは、2つのコールの状態を指示する情報3033及び3035を含む。
【0292】
ある実施形態では、合流アイコン3038(
図30E又は30F)がアクチベートされた(例えば、アイコンにおける指タップ3040により)場合には、アクティブなコールと保留中のコールが会議コールへと合流され、会議コールUIが表示される(例えば、UI3000G、
図30G)。会議コールUIは、会議コールに関する情報3042と、会議コール管理アイコン3044とを含む。
【0293】
ある実施形態では、会議コール管理アイコン3044のアクチベーション(例えば、アイコンにおける指タップ3046による)に応答して、会議コール管理UIが表示され(例えば、UI3000H、
図30H)、これは、管理UIにおける各エントリーに対してコール終了アイコン3050及びプライベートコールアイコン3056を含む。ある実施形態では、コール終了アイコン3050のアクチベーション(例えば、アイコンにおける指タップ3052による)に応答して、会議コールへの当事者の偶発的な削除を防止するために確認アイコンが表示される(例えば、コール終了アイコン3062、
図30I)。
【0294】
ある実施形態では、プライベートコールアイコン3056のアクチベーション(例えば、アイコンにおける指タップ3058による)に応答して、会議コールが保留され、電話コールUIが表示され(例えば、UI3000J、
図30J)、これは、プライベートコールに関する情報3033、及び保留された会議コールに関する情報3035を含む。この例では、会議コールにおける1人の他の当事者(この例では、Arlene Bascom)だけが保留されるので、保留される会議コールに関する情報3035は、保留中の1人の当事者に関する情報だけとなる。ある実施形態において、会議コールにおける2人以上の当事者が保留される場合には、保留される会議コールに関する情報3035は、あまり具体的なものでなく、「会議保留」、等となる(例えば、
図30MのUI3000Mにおける情報3068)。
【0295】
入コールが、ユーザに知られた発呼者からでない(例えば、電話番号がユーザの連絡リストにない)場合には、発呼者名3024及び/又は関連映像3022を伴うUI3000C(
図30C)のような入コールUIではなく、UI3000K(
図30K)のような入コールUIが表示される。
【0296】
ある実施形態では、コール追加アイコン3018のアクチベーション(例えば、
図30B、30D又は30Gにおけるアイコンを指でタップすることによる)に応答して、ユーザの連絡先リストが表示され(UI3000O、
図30O)、これは、典型的に、複数の第三者に対応する複数のエントリーを含む。ある実施形態では、連絡先リスト内の第三者のエントリーのアクチベーション(例えば、アイコンを指でタップすることによる)に応答して、そのエントリーに関連した電話番号が1つしかない場合には、第三者への出電話コールが開始される。エントリーに関連した電話番号が2つ以上ある場合には、それらの番号が表示される(例えば、
図30PのUI3000Pは、Bruce Walkerの1つのエントリーに関連した2つの電話番号を表示する)。これら番号の1つをユーザが選択する(例えば、第三者に対する希望の番号を指でタップすることにより)のに応答して、出電話コールが開始される。ある実施形態では、連絡先リストにおける第三者のエントリーのアクチベーション(例えば、そのエントリーを指でタップすることによる)に応答して、それに対応するエントリーの情報が、そのエントリーに関連した電話番号の数に関わりなく、表示されると共に、そのエントリーにおける電話番号のユーザ選択に応答して、出電話コールが第三者に対して開始される。
【0297】
ある実施形態では、キーパッドアイコン3016のアクチベーション(例えば、アイコンにおける指タップによる)に応答して、コール中に数字を入力するためのキーパッドUI(例えば、UI3000N、
図30N)が表示され、これは、ダイヤルパッド2902、キーパッド隠し(hide keypad)アイコン3074、及びメークコール(make call)アイコン3071を含む。ある実施形態では、アイコン3074のアクチベーション(例えば、アイコンにおける指タップ又は他のジェスチャーによる)に応答して、キーパッドUIの表示の直前に表示されていたUIが再び表示される。
【0298】
2つの既存のコールからの会議コールの生成
ある実施形態では、装置100は、電話コールユーザインターフェイス(例えば、UI3000E、
図30E)をタッチスクリーンディスプレイ上に表示する。電話コールユーザインターフェイスは、装置のユーザと第1の当事者(例えば、3034)との間のアクティブな電話コールに関連した第1の情報アイテムと、ユーザと第2の当事者(例えば、3032)との間の保留された電話コールに関連した第2の情報アイテムと、コール合流アイコン(例えば、3038)とを含む。
【0299】
コール合流アイコンのユーザ選択を検出すると、(1)アクティブな電話コール及び保留された電話コールがユーザと第1の当事者と第2の当事者との間の会議コールへと合流され、そして(2)電話コールユーザインターフェイスが会議コールユーザインターフェイス(例えば、UI3000G、
図30G)に置き換えられる。会議コールユーザインターフェイスは、第1及び第2の情報アイテムに代わる、会議コールに関連した第3の情報アイテム(例えば、3042)と、会議コール管理アイコン(例えば、3044)とを含む。
【0300】
会議コールの管理
ある実施形態では、会議コール管理アイコン3044のユーザ選択(例えば、ジェスチャー3046)を検出すると、会議コールユーザインターフェイス(例えば、UI3000G)は、会議コール管理ユーザインターフェイス(例えば、UI3000H、
図30H)に置き換えられる。会議コール管理ユーザインターフェイスは、第1の当事者に対応する第1の管理エントリー(例えば、3060)と、第2の当事者に対応する第2の管理エントリー(例えば、3054)とを含み、各管理エントリーは、コール終了アイコン(例えば、3050)及びプライベートコールアイコン(例えば、3056)と、バック(又は手前のスクリーン)アイコン(例えば、3048)とを含む。追加の当事者も会議コールに参加している(例えば、ユーザが発呼者(1人又は複数)を追加し、次いで、その追加発呼者(1人又は複数)を合流させることにより)場合には、これらの追加当事者に対する管理エントリーも会議コール管理ユーザインターフェイス(例えば、UI3000H、
図30H)に現れる。
【0301】
ある実施形態では、第1の管理エントリーにおけるコール終了アイコンのユーザ選択(例えば、ジェスチャー3052)を検出すると、確認アイコン(例えば、3062、
図3000I)がタッチスクリーンディスプレイに表示される。確認アイコンのユーザ選択を検出すると、第1の当事者が会議コールから除外され、そして第1の管理エントリーがタッチスクリーンディスプレイから除去される。
【0302】
ある実施形態では、第2の管理エントリーにおけるプライベートコールアイコンのユーザ選択(例えば、ジェスチャー3058)を検出すると、会議コールが保留となり、そして会議コール管理ユーザインターフェイスが電話コールユーザインターフェイス(例えば、UI3000、
図30J)に置き換えられる。電話コールユーザインターフェイスは、ユーザと第1の当事者(例えば、3035)との間の保留された電話コールに関連した第4の情報アイテムと、ユーザと第2の当事者(例えば、3033)との間のアクティブな電話コールに関連した第5の情報アイテムと、コール合流アイコン(例えば、3038)とを含む。
【0303】
ある実施形態では、コール合流アイコンの第2のユーザ選択を検出すると、会議コールが再開され、第4及び第5の情報アイテムを含む電話コールユーザインターフェイス(例えば、UI3000J、
図30J)が会議コールユーザインターフェイス(例えば、UI3000G、
図30G)に置き換えられる。
【0304】
会議コール中の入コールの受信
ある実施形態では、第三者からの入電話コールを検出すると、会議コールユーザインターフェイス又は会議コール管理ユーザインターフェイス(即ち、入コールが検出されたときにどちらのインターフェイスが表示されていても)が入電話コールユーザインターフェイス(例えば、既知の発呼者についてはUI3000C、
図30C、又は未知の発呼者についてはUI3000K、
図30K)に置き換えられる。入電話コールユーザインターフェイスは、入電話コール無視アイコン(例えば、3026)と、現在電話コール保留及び入電話コール応答アイコン(例えば、3028)と、現在電話コール終了及び入電話コール応答アイコン(例えば、3030)とを含む。
【0305】
ある実施形態では、入電話コール無視アイコン(例えば、3026)のユーザ選択を検出すると、第三者からの入電話コールが終了されるか、又はボイスメールへ送られ、第1及び第2の当事者との会議コールが続けられ、そして入電話コールユーザインターフェイスが会議コールユーザインターフェイス又は会議コール管理ユーザインターフェイスに置き換えられる(即ち、入コールが検出されたときにどちらのインターフェイスが表示されていても)。
【0306】
ある実施形態では、現在電話コール終了及び入電話コール応答アイコン(例えば、3030)のユーザ選択を検出すると、第1及び第2の当事者との会議コールが終了され、ユーザと第三者との間の電話コールがアクチベートされ、そして入電話コールユーザインターフェイスが電話コールユーザインターフェイス(例えば、UI3000L、
図30L)に置き換えられる。電話コールユーザインターフェイスは、ユーザと第三者(例えば、3066)との間の電話コールに関連した第6の情報アイテムを含む。
【0307】
ある実施形態では、現在電話コール保留及び入電話コール応答アイコン(例えば、3028)のユーザ選択を検出すると、第1及び第2の当事者との会議コールが保留され、ユーザと第三者との間の電話コールがアクチベートされ、そして入電話コールユーザインターフェイスが電話コールユーザインターフェイス(例えば、UI3000M、
図30M)に置き換えられる。電話コールユーザインターフェイスは、ユーザと第三者(例えば、3066)との間の電話コールに関連した第6の情報アイテムと、ユーザと第1及び第2の当事者(例えば、3068)との間の保留された会議コールに関連した第7の情報と、コール合流アイコン(例えば、3038)とを含む。
【0308】
ある実施形態では、現在電話コール保留及び入電話コール応答アイコンのユーザ選択を検出すると、ユーザと第三者との間の電話コールがアクチベートされ、入電話コールユーザインターフェイスが電話コールユーザインターフェイス(例えば、UI3000M、
図30M)に置き換えられる。電話コールユーザインターフェイスは、ユーザと第三者(例えば、3066)との間の電話コールに関連した第6の情報アイテムと、ユーザと第1及び第2の当事者(例えば、3068)との間の保留された会議コールに関連した第7の情報と、コール合流アイコン(例えば、3038)とを含む。
【0309】
会議コール中の発呼者の追加ある実施形態では、会議コールユーザインターフェイスは、発呼者追加アイコン(例えば、3018、
図30G)を含む。発呼者追加アイコンのユーザ選択を検出すると、第1及び第2の当事者との会議コールが保留され、連絡先リストが表示される(例えば、UI3000O、
図30O)。
【0310】
出電話コールは、連絡先リストにおけるエントリーからの電話番号、又はユーザにより入力された(例えば、
図29のダイヤルパッド2902を使用して)電話番号を使用して第三者へ開始される。
【0311】
出電話コールの受け容れを検出すると、電話コールユーザインターフェイス(例えば、UI3000M、
図30M、ここで、(987)654-3210は、インバウンドコールではなく、アウトバウンドコールに対応する)が表示され、これは、保留された会議コール(例えば、3068)に関連した第8の情報アイテムと、ユーザと第三者(例えば、3066)との間の出電話コールに関連した第9の情報アイテムと、コール合流アイコン(例えば、3038)とを含む。
【0312】
コール合流アイコンのユーザ選択を検出すると、(1)ユーザと第三者との間の出電話コール、及び保留された会議コールが、ユーザと第1の当事者と第2の当事者と第三者との間の会議コールへと合流され、そして(2)電話コールユーザインターフェイスが会議コールユーザインターフェイス(例えば、UI3000G、
図30G)に置き換えられる。
【0313】
会議コールについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Conference Calling”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/947,133号に見ることができる。
【0314】
ある実施形態では、マルチファンクション装置100は、ユーザが電話コールを行いながら、同時に、装置の他の機能を直感的に使用するのを許す。ある実施形態では、ユーザが電話コールをしている間にメニューアイコン又はボタン(例えば、ホーム204、
図4A)をアクチベートするのに応答して、アプリケーションアイコンのメニューがタッチスクリーンに表示される。ある実施形態では、電話アプリケーションのアイコン(例えば、3076、
図30Q)がハイライト状態にされ(さもなければ、電話アプリケーションが使用されないときに比して見掛けが変化され)、電話アプリケーションが使用中であることを指示する。電話アプリケーションアイコンではなくメニューにおけるアプリケーションアイコンのアクチベーション(例えば、アプリケーションアイコンにおける指タップ又は他のジェスチャーによる)に応答して、それに対応するアプリケーションが、スイッチアプリケーションアイコン(例えば、“ここを押してコールに戻る(press here to return to call)”アイコン3078、
図30R)と共に表示される。ユーザは、電話アプリケーションが同時に使用されないときと本質的に同様に、他の非電話アプリケーションを操作することができる。しかしながら、スイッチアプリケーションアイコンのアクチベーション(例えば、
図30Rにおいてアイコン3078を指でタップすることによる)に応答して、装置が電話アプリケーションを表示する。
【0315】
アプリケーションスイッチングについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Portable Electronic Device Supporting Application Switching”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,809号に見ることができる。
【0316】
図31A及び31Bは、ある実施形態に基づき入コール中に表示されるユーザインターフェイスを例示する図である。
【0317】
ある実施形態では、ユーザの連絡先リストにおける個人又は他のエントリーに関連した電話番号から入コールがある場合には、タッチスクリーンは、個人又はエントリーの名前3102と、個人又はエントリーに関連したグラフィック3104と、アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、電話モジュールがコールを拒否し及び/又はコールに対してボイスメールを開始するようにさせる拒否アイコン3106と、アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、電話モジュールがコールに応答するようにさせる応答アイコン3108と、を表示することができる(例えば、UI3100A、
図31A)。
【0318】
ある実施形態では、ユーザの連絡先リストにおける個人又は他のエントリーに関連していない電話番号から入コールがある場合には、タッチスクリーンは、他の当事者3110の電話番号と、アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、電話モジュールがコールを拒否し及び/又はコールに対してボイスメールを開始するようにさせる拒否アイコン3106と、アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、電話モジュールがコールに応答するようにさせる応答アイコン3108と、を表示することができる(例えば、UI300B、
図31B)。
【0319】
ある実施形態では、装置は、入コールがあるときに幾つかの他のアプリケーション(例えば、音楽プレーヤ146、ビデオプレーヤ及び/又はスライドショー)を休止し、コールに応答する前にUI3100A又はUI3100Bを表示し、コール中にUI3000B(
図30B)のようなユーザインターフェイスを表示し、そして入コールが拒否されるか又はコールが終了する場合に他のアプリケーションの休止を終了させる。ある実施形態では、休止への及び休止からの滑らかな移行が生じる(例えば、音楽プレーヤの音量が滑らかに低下し及び上昇する)。
【0320】
入コールを取り扱うためのユーザインターフェイスについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月6日に出願された“Incomming Telephone Call Management For A Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,783号、及び2007年6月27日に出願された“Incomming Telephone Call Management For A Portable Multifunction Device”と題する米国特許出願第11/769,695号に見ることができる。
【0321】
図32A−32Hは、ある実施形態に基づくボイスメールのためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス3200A−3200Dは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ボイスメールメッセージの手前の数秒をバックアップし再生するプロセスを開始するバックアップアイコン3202、
●ボイスメールメッセージのどの断片が再生されたか指示すると共に、ユーザジェスチャー3206に応答してメッセージをスクロールする上で助けとなるよう使用できる進行バー3204、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ボイスメールメッセージの再生をスピードアップし、ワードが迅速に話されるが、依然、理解し易いように高速再生の音声周波数又はピッチも調整できるスピードアップアイコン3208、
●ボイスメールメッセージを出した人(ユーザの連絡先リストを経て入電話番号に関連付けられる)の名前3210(例えば、Aaron Jones3210−1)、或いは個人の名前が得られない場合には電話番号(例えば、408-246-8101 3210-2)、
●ボイスメールの日付3212及び/又は時刻、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、対応する連絡先リストエントリー(例えば、UI2800C、
図28C)又は未知の電話番号に対するUI(例えば、UI2800D、
図28D)への移行を開始する追加情報アイコン3214、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、スピーカを通してボイスメールの再生を開始するスピーカアイコン3216、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、追加ボイスメールオプションのメニューの表示を開始するオプションアイコン3218、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、個々のメッセージとは別に(
図32A)、又は選択されたメッセージに隣接して(
図32C)表示できるボイスメールの休止を開始する休止アイコン3220、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ユーザがそれに対応するボイスメールを削除したいことを確認するためのUI(例えば、UI3200B、
図32B、又はUI3200D、
図32D)の表示を開始する削除記号アイコン3222、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、対応するボイスメールを削除せずにUI3200BからUI3200Aへ(又はUI3200DからUI3200Cへ)表示を切り換えるキャンセルアイコン3226、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、対応するボイスメールを削除し、UI3200BからUI3200Aへ(又はUI3200DからUI3200Cへ)表示を切り換える削除確認アイコン3228、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、個々のメッセージとは別に(
図32B)、又は選択されたメッセージに隣接して(
図32C)表示できるボイスメールの再生を開始又は継続するプレイアイコン3230、
●対応するボイスメールが聞こえなかったことを指示する否聴取アイコン3232、
●対応するボイスメールが装置100へダウンロードされることを指示するダウンロードアイコン3234、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、選択されたボイスメールに関連した電話番号へのコールを開始するコールアイコン3240。
【0322】
ボイスメールメッセージのリストがスクリーンエリア以上を埋める場合には、ユーザは、タッチスクリーン上の垂直方向上方及び/又は垂直方向下方のジェスチャー3224を使用してリストをスクロールすることができる。
【0323】
ある実施形態では、上述した垂直バーと同様に垂直バー3260(
図32C)がボイスメールのリストの上に表示され、リストのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる。
【0324】
ある実施形態では、(アイコン3214におけるタップ又はジェスチャー以外の)特定のボイスメールに対応する行におけるユーザタップ又は他の規定のジェスチャーに応答して、電話モジュールは、対応するボイスメールの再生を開始する。従って、ボイスメールへのランダムなアクセスが行われ、ボイスメールを任意の順序で聞くことができる。
【0325】
ある実施形態では、ユーザのジェスチャーに応答して、ボイスメールにおける再生位置を変更することができる。例えば、進行バーの端又はその付近にユーザの指がタッチし(3206)、次いで、進行バーに沿ってスライドするのに応答して、進行バーに沿ったユーザの指の位置に対応するように再生位置を変更することができる。進行バー上でのこのユーザジェスチャー(これは、ビデオプレーヤのためのUI2300Bにおけるジェスチャー2316と同様で、これも、相互作用進行バーを生成する)は、ユーザがボイスメールメッセージの当該部分へスキップし及び/又はそれを再生するのを容易にする。
【0326】
ある実施形態では、ボイスメールを設定するためのユーザインターフェイス3200E−3200Hは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、及び2902、
●設定プロセスにおいてユーザの助けとなるインストラクション3242、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、設定プロセスを開始する開始アイコン3244、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、入力フィールド3249にボイスメールパスワードを入力するためのキーパッド2902を表示するパスワード設定アイコン3246、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ボイスメール挨拶を生成するためのアイコン(例えば、3250、3252、3254、及び3256)を表示する挨拶設定アイコン3248、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ボイスメール挨拶の記録を開始する記録アイコン3250、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ボイスメール挨拶の再生を開始するプレイアイコン3252、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、スピーカを通してボイスメール挨拶の再生を開始するスピーカアイコン3254、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ボイスメール挨拶の(例えば、ユーザ生成挨拶ではなく、デフォールトシステム挨拶への)リセットを開始するリセットアイコン3256、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ボイスメール挨拶の再生ストップを開始するストップアイコン3258。
【0327】
ユーザインターフェイス3200E−3200Hは、ユーザがボイスメールを設定するのを容易にする視覚キューを与える。
【0328】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、タッチスクリーンディスプレイ(例えば、ディスプレイ112)にボイスメール設定ユーザインターフェイスを表示する。このユーザインターフェイスは、パスワード設定アイコン(例えば、アイコン3246、
図32F)及び挨拶設定アイコン(例えば、アイコン3248、
図32F)を含む。
【0329】
パスワード設定アイコンのユーザ選択が検出される。パスワード設定アイコン3246のユーザ選択を検出すると、入力フィールド(例えば、3249)及びキーパッド(例えば、2902)が表示される。ある実施形態では、キーパッドとの指接触に応答して規定のキャラクタの1つ以上のコピーが入力フィールドに追加される。
【0330】
挨拶設定アイコンのユーザ選択が検出される。挨拶設定アイコンのユーザ選択を検出すると、記録アイコン(例えば、アイコン3250、
図32G)、プレイアイコン(例えば、アイコン3252)、及びリセットアイコン(例えば、アイコン3256)が表示される。
【0331】
ある実施形態では、記録アイコンの選択の検出に応答して、オーディオストリームの記録がスタートされ、プレイアイコンがストップアイコン(例えば、アイコン3258、
図32H)に置き換えられる。ストップアイコンの選択の検出に応答して、オーディオストリームの記録がストップされ、ストップアイコンがプレイアイコンに置き換えられる。ある実施形態では、プレイアイコンの選択の検出に応答して、記録されたオーディオストリームが再生され、プレイアイコンがストップアイコンに置き換えられる。ストップアイコンの選択の検出に応答して、記録されたオーディオストリームの再生がストップされ、ストップアイコンがプレイアイコンに置き換えられる。
【0332】
ある実施形態では、リセットアイコンの選択の検出に応答して、デフォールトメッセージが指定される。プレイアイコンの選択の検出に応答して、デフォールトメッセージが再生され、プレイアイコンがストップアイコンに置き換えられる。ストップアイコンの選択の検出に応答して、デフォールトメッセージの再生がストップされ、ストップアイコンがプレイアイコンに置き換えられる。ある実施形態では、デフォールトメッセージは、ポータブルマルチファンクション装置に関連した電話番号を含む。ある実施形態では、デフォールトメッセージは、合成オーディオストリームを含む。
【0333】
ボイスメールシステムの更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Voicemail Manager For Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,799号、2007年6月28日に出願された“Voicemail Manager For Portable Multifunction Device”と題する米国特許出願第11/770,720号、及び2007年6月29日に出願された“Voicemail Set-Up on a Portable Multifunction Device”と題する第60/947,348号に見ることができる。
【0334】
e−メール
図33は、ある実施形態に基づきe−メールを編成し管理するためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス3300は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●行ごとに選択アイコン3306で行に編成できるインボックス3302のようなメールボックスのセット、
●未読メッセージの数を指示する未読メッセージアイコン3304、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、メールボックス設定を入力するためのUI(例えば、UI3600、
図36)の表示を開始する設定アイコン3308、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、新たなe−メールメッセージを生成するためのUI(例えば、UI3400、
図34)の表示を開始するe−メール生成アイコン3310。
【0335】
メールボックスのセットがスクリーンエリア以上を埋める場合、ユーザは、タッチスクリーン上の垂直方向上方及び/又は垂直方向下方のジェスチャー3312を使用してメールボックスをスクロールすることができる。
【0336】
ある実施形態では、上述した垂直バーと同様の垂直バーがメールボックスのリストの上に表示され、リストのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる。
【0337】
図34A−34Cは、ある実施形態に基づきe−メールを生成するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0338】
ユーザがe−メール生成アイコン3310(
図33)をアクチベートするのに応答して、装置は、UI3400Aを表示する。
【0339】
ある実施形態では、ユーザが主題(subject)行3408又はe−メール3412の本体(
図34A)においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行う場合は、文字キーボード616が現れ、ユーザは、主題及び/又は本体テキストを入力することができる(
図34C)。ある実施形態では、e−メールアドレスを入力するため、ユーザは、e−メールの宛先(To:)行3406においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行い、ユーザの連絡先リストが現れ(
図18J)、ユーザは、希望の受信者/連絡先においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行い、そして装置は、それに対応するe−メールアドレスをe−メールメッセージに入れる(
図34C)。他の者がe−メールのコピーを必要とする場合には、ユーザは、e−メールのCC:行3407においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行い、ユーザの連絡先リストが現れ(
図18J)、ユーザは、希望の受信者/連絡先においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行い(例えば、連絡先リストのJanet Walkerをタップし)、そして装置は、それに対応するe−メールアドレスをe−メールメッセージに入れる(
図34C)。
【0340】
ある実施形態では、e−メールアドレスを入力するため、ユーザは、e−メールの宛先(To:)行3406においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行う(
図34A)。追加受信者アイコン3422が現れ、これは、アクチベートされると(例えば、アイコン3422を指でタップすることにより)、宛先(To:)フィールドにおける入力に一致する(もしあれば)連絡先のスクロール可能なリスト(例えば、3426、
図34B)の表示を開始する。例えば、文字“B”が入力された場合には、名前又は名字のいずれかが“B”で始まる連絡先が示される。文字“Br”が宛先(To:)フィールドに入力された場合には、連絡先のリストは、名前又は名字のいずれかが“Br”で始まる連絡先へと狭められ、等々となって、表示された連絡先の1つが選択される(例えば、リスト3426の連絡先をタップすることにより)まで行われる。他の者がe−メールのコピーを必要とする場合には、ユーザは、e−メールのCC:行3407においてタップ又は他の規定のジェスチャーを行い、宛先(To:)フィールドにアドレスを入力するのに使用したものと同様の手順をたどる。ある実施形態では、スクロール可能なリスト3426は、ユーザによって手前に送信又は受信されたe−メールにおける名前及び/又はe−メールアドレスを、たとえこれがユーザの連絡先リストになくても、含む。ある実施形態では、スクロール可能なリスト3426においてe−メールアドレスが表示される順序は、各e−メールアドレスを伴う手前のe−メールメッセージの量に基づく。換言すれば、ユーザによって入力された文字に一致する名前及び/又はe−メールアドレスに対し、ユーザとのe−メール交換がより最近に及び/又はより頻繁にある名前及び/又はe−メールアドレスが、ユーザとのe−メール交換があまり最近でなく及び/又はあまり頻繁でもない名前及び/又はe−メールアドレスより前に置かれる。ある実施形態では、スクロール可能なリスト3426においてe−メールアドレスが表示される順序は、複数の通信様式に対して潜在的な受信人を伴う手前の通信の量に基づく。例えば、ユーザと頻繁に電話及び/又はインスタントメッセージで会話を行う(ユーザとのe−メール交換に加えて)潜在的な受信人は、他の潜在的な受信人より前に置くことができる。
【0341】
ある実施形態では、ユーザは、リスト3426を表示しているエリアに垂直スワイプジェスチャー3428を適用することにより、リスト3426をスクロールすることができる。ある実施形態では、垂直方向下方のジェスチャーがリストを下方にスクロールし、そして垂直方向上方のジェスチャーがリストを上方にスクロールする。
【0342】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、リスト3426上のどこかで指タッチが検出された)後に、垂直バー3430が一時的に表示される。ある実施形態では、垂直バー3430は、リストの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、リストの表示部分のリスト内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バー3430は、垂直長さが、表示されるリストの部分に対応している。
【0343】
又、ある実施形態では、ユーザは、1つ以上のキーボード(例えば、616及び624、図示せず)を使用してe−メールアドレスを入力することもできる。
【0344】
装置は、ユーザが送信アイコン3404(
図34C)をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答してe−メールメッセージを送信する。或いは又、ユーザがキャンセルアイコン3402をアクチベートする場合には、装置は、ドラフトセーブアイコン(例えば、1810、
図18I)及びドントセーブ(don't save)(又はメッセージ削除)アイコン(例えば、1812、
図18I)を表示することができる。装置は、ユーザがドラフトセーブアイコン1810をアクチベートする場合に、ドラフトを、例えば、e−メールクライアント140(
図33)のドラフトフォルダにセーブする。装置は、ユーザがドントセーブアイコン1812をアクチベートする場合には、ドラフトを削除する。
【0345】
ある実施形態では、ユーザがアタッチアイコン3410をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)のに応答して、タッチスクリーンがアタッチメントを追加するためのUI(図示せず)を表示する。
【0346】
図35A−35Oは、ある実施形態に基づきインボックスを表示し管理するためのユーザインターフェイスを例示する図である。同様のユーザインターフェイスを使用して他のメールボックスを表示し管理することができる(例えば、UI3300におけるドラフト、送信、ゴミ、個人、及び/又は仕事場)。ある実施形態では、ユーザインターフェイス3500A−3500Iは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、及び3310、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、メールボックスUI(
図33)の表示を開始するメールボックスアイコン3502、
●インボックス内の未読メッセージの数を表示する未読メッセージアイコン3504、
●メールメッセージの送信者の名前3506、
●e−メールメッセージの主題行3508、
●e−メールメッセージの日付3510、
●開封されていないメッセージを指示する未読メッセージアイコン3512、
●リスト内の選択されたメッセージのプレビューからメッセージのリストを分離するプレビュー区画(pane)セパレータ3518、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、設定UI3600(
図36)の表示を開始する設定アイコン3520、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、メッセージ移動UI3800A(
図38A)の表示を開始するメッセージ移動アイコン3522、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ユーザが選択されたe−メールを削除したいことを確認するUI(例えば、UI3500E、
図35E)の表示を開始する記号削除アイコン、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、選択されたe−メールをどのように返答し又は送付するか選択するUI(例えば、UI3500F、
図35F、又はUI3500I、
図35I)の表示を開始する返答/送付アイコン3526、
●選択されたe−メールメッセージの一部分を表示するプレビュー区画3528、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、e−メールアドレス詳細(例えば、3534−1、
図35C又は3534−2、
図35K)の表示を開始する詳細アイコン3530、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、e−メールアドレス詳細(例えば、3534−2、
図35K)の表示を中止する詳細隠しアイコン3531、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、装置を手前のユーザインターフェイス(例えば、UI3500D)へ戻すキャンセルアイコン3540、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、選択されたe−メールを削除する削除確認アイコン3542、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、送信者に返答するe−メールの生成を開始する返答アイコン3544、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、送信者と、選択されたe−メールに含まれた(例えば、cc:により)他の当事者とに返答するe−メールの生成を開始する全員返答アイコン3546、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、送付されるべきe−メールの生成を開始する送付アイコン3548、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、プレビュー区画3528の表示を開始するプレビュー区画ショー(show)アイコン3550、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、プレビュー区画3528の表示をストップするプレビュー区画ドントショー(don't show)アイコン3552、
●e−メールメッセージのリストのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなるe−メールメッセージのリストのための垂直バー3554、
●メッセージのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなるプレビュー区画内のe−メールメッセージのための垂直バー3556、
●メッセージのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなるプレビュー区画内のe−メールメッセージのための水平バー3558、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、新たなe−メールメッセージがもしあれば、リモートサーバーからのそのダウンロードを開始するメールボックスリフレッシュアイコン3560、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、e−メールを削除するためのユーザインターフェイスの表示を開始する編集アイコン3562(例えば、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Deletion Gesture On A Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,814号、及び2007年6月22日に出願された“Deletion Gesture On A Portable Multifunction Device”と題する第60/936,755号に説明されたように)、
●e−メールメッセージのためのテキスト本体行3564、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、対応するメールボックス内の手前のe−メールメッセージの表示を開始する手前のe−メールメッセージのアイコン3566、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、対応するメールボックス内の次のe−メールメッセージの表示を開始する次のe−メールメッセージのアイコン3568、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、対応するアタッチメント3572の表示を、e−メールメッセージの一部分として開始する(例えば、
図35Kの3570−1をアクチベートすると、
図35Lの3572−1の表示を開始する)か、又はe−メールメッセージとは別に開始する(例えば、
図35Mの3570−3をアクチベートすると、
図35Nの3572−3の表示を開始する)アタッチメントアイコン3570、
●アタッチ面と3572(例えば、デジタル映像、PDFファイル、ワード処理ドキュメント、プレゼンテーションドキュメント、スプレッドシート、又は他の電子的ドキュメント)、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、アタッチメントを含むe−メールメッセージの表示を開始するe−メールメッセージ復帰アイコン3574。
【0347】
e−メールのセットが、スクリーンエリア以上(又はプレビュー区画の上のスクリーンエリア以上)を埋める場合には、ユーザは、タッチスクリーン上の垂直方向上方及び垂直方向下方のジェスチャー3514を使用してe−メールをスクロールすることができる。
【0348】
ある実施形態では、垂直バー3554は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、e−メールメッセージのリストのどこかで指タッチが検出された)後に、一時的に表示される。ある実施形態では、垂直バー3554は、e−メールリストの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、リストの表示部分のリスト内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バー3554は、垂直長さが、表示されるe−メールリストの部分に対応している。例えば、
図35Hでは、垂直バー3554の垂直位置は、e−メールリストの中間部が表示されていることを指示し、又、垂直バー3554の垂直長さは、e−メールリストのほぼ1/3が表示されていることを指示する。
【0349】
ある実施形態では、プレビュー区画3528が使用される場合には、e−メール主題3508が表示されない。ある実施形態では、プレビュー区画セパレータの位置は、プレビュー区画セパレータ又はその付近にユーザが接触3516をなし、次いで、指接触3538をドラグすることで希望の位置へセパレータを移動することにより、調整することができる。ある実施形態では、ユーザをガイドする上で助けとなるようにプレビュー区画セパレータの位置付け中に矢印3539又は他のグラフィックが現れる(例えば、UI3500D、
図35D)。
【0350】
ある実施形態では、e−メールメッセージのテキスト本体行3564が表示される(例えば、UI3500J、
図35J)。ある実施形態では、ユーザは、e−メールメッセージのリストに(設定412の一部分として)表示される各e−メールメッセージの量(例えば、送信者名3506、主題3508、及び/又はテキスト本体行の数)を選択することができる。ある実施形態では、ユーザは、e−メールメッセージのリストにおける各e−メールメッセージに対して(例えば、設定412の一部分として)表示されるテキスト本体行3564の数を選択することができる。ある実施形態では、e−メールメッセージの本体から表示されるテキストは、選択されたメッセージのHTMLバージョンからe−メールクライアント140により抽出されたテキストである。従って、e−メールメッセージ本体が平易テキスト及びHTML部分の両方を有する場合に、表示されるべきテキスト本体行を発生するのに使用される部分は、HTML部分である。
【0351】
ある実施形態では、アタッチメントアイコン3570がアクチベートされると(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、それに対応するアタッチメント3572の表示が開始される。ある実施形態では、アタッチメントは、e−メールメッセージの一部分として示される(例えば、
図35Kの3570−1をアクチベートすると、
図35Lの3572−1の表示を開始する)。ある実施形態では、アタッチメントは、e−メールメッセージとは別に示される(例えば、
図35Mの3570−3をアクチベートすると、
図35Nの3572−3の表示を開始する)。ある実施形態では、e−メールメッセージ復帰アイコン3574(
図35N)がアクチベートされると(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、アタッチメントを含むe−メールメッセージの表示が開始される。
【0352】
ある実施形態では、特定のe−メールメッセージに関する情報(例えば、3506、3510及び/又は3508)を含む行におけるユーザによるタップ又は他の規定のジェスチャーに応答して、その行におけるテキストの若干又は全部がハイライトされ(例えば、色、陰影付け又は太字で)、そしてそれに対応するメッセージがプレビュー区画に表示される。ある実施形態では、特定のe−メールメッセージに関する情報(例えば、3506、3510及び/又は3508)を含む行におけるユーザによるタップ又は他の規定のジェスチャーに応答して、プレビュー区画が使用されていなければ、e−メールメッセージが全スクリーンに表示される。
【0353】
ある実施形態では、選択されたe−メールがプレビュー区画エリア以上を埋める場合には、ユーザは、タッチスクリーン上でe−メールを垂直及び/又は水平に移動させるプレビュー区画における二次元ジェスチャー3522を使用してe−メールをスクロールすることができる。
【0354】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、プレビュー区画3528内のe−メールメッセージのどこかで指タッチが検出された)後に、垂直バー3556が一時的に表示される。ある実施形態では、垂直バー3556は、e−メールメッセージの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、e−メールの表示部分のe−メール内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バー3556は、垂直長さが、表示されるe−メールの部分に対応している。例えば、
図35Hにおいては、垂直バー3556の垂直位置は、e−メールの頂部が表示されていることを指示し、又、垂直バー3556の垂直長さは、e−メールの上四半分が表示されていることを指示する。
【0355】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出された(例えば、プレビュー区画3528内のe−メールメッセージのどこかで指タッチが検出された)後に、水平バー3558が一時的に表示される。ある実施形態では、水平バー3558は、e−メールの表示部分上に水平位置を有し、当該水平位置は、e−メールの表示部分のe−メール内での水平位置に対応する。ある実施形態では、水平バー3558は、水平長さが、表示されるe−メールの部分に対応している。例えば、
図35Hでは、水平バー3558の水平位置は、e−メールの左側の一部分が表示されていることを指示し、又、水平バー3558の水平長さは、e−メールの左半分からの一部分が表示されていることを指示する。一緒にすると、垂直バー3556及び水平バー3558は、プレビュー区画におけるe−メールメッセージの北西コーナーが表示されていることを指示する。
【0356】
ある実施形態では、e−メールメッセージは、垂直のスクロールしか必要とされないように表示され、このケースでは、水平バー3558は使用されない。
【0357】
ある実施形態では、
図35Cの詳細情報3534において追加情報アイコン(例えば、“>”)をユーザがアクチベートする(例えば、アイコンにおける指タップ3536により)のに応答して、タッチスクリーンは、それに対応する当事者のための連絡先リスト情報が得られれば、それを表示する(例えば、UI2800C、
図28C)か、又は
図28DのUI2800Dと同様のUIを表示することができる。
【0358】
ある実施形態では、e−メールメッセージのリスト内の特定のe−メールメッセージにおける水平スワイプジェスチャー(例えば、3576、
図35O)を検出するのに応答して、その特定のe−メールメッセージを削除するプロセスが開始される(例えば、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Deletion Gestures On A Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,814号、及び2007年6月22日に出願された“Deletion Gestures On A Portable Multifunction Device”と題する第60/936,755号に説明されたように)。
【0359】
図36は、ある実施形態に基づきe−メールユーザの好みをセットするためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス3600は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、装置を手前のUIへ戻す終了アイコン3602、
●e−メールアカウント情報を入力するためのアカウント3604、
●e−メールリストにおいて送信者3506及び/又は主題3508情報が表示されるかどうか選択するためのメッセージリスト表示3606、
●最新のメッセージがスクリーンの頂部に表示されるか底部に表示されるか選択するための表示最新メッセージ3608、
●メッセージがプレビュー区画に表示されるか全スクリーンに表示されるか選択するためのメッセージ表示位置3610、
●メッセージをどのようにフォーマットするか(例えば、HTML又は平易テキスト)選択するための好ましいメッセージフォーマット3612、
●e−メールメッセージを管理するルールを生成するためのルール3614(例えば、UI3700A、
図37A、及びUI3700B、
図37Bを使用して)、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、対応する設定に対する選択を示す選択アイコン3616。
【0360】
ある実施形態では、ユーザは、対応する設定選択の表示を開始するために特定の設定に対する行のどこかをタップすることができる。
【0361】
ある実施形態では、
図36の設定が設定412(
図4B)に合体され、そして設定アイコン3520をe−メールアプリケーション140(例えば、
図35G)に表示する必要はない。
【0362】
図37A及び37Bは、ある実施形態に基づいてe−メールルールを生成し管理するためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス3700Aは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)装置を設定UI3600(
図3600)に戻す設定アイコン3702、
●ルール3704、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、対応するルールの選択を示す選択アイコン3706、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、新たなルールを生成するためのUI(例えば、UI3700B、
図37B)を表示する追加アイコン3708、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、装置を設定UI3600(
図3600)に戻す終了アイコン3710。
【0363】
ある実施形態では、ユーザは、対応するルールの表示を開始するために特定のルールに対する行のどこかをタップすることができる(例えば、UI3700B、
図37B)。
【0364】
図38A及び38Bは、ある実施形態に基づきe−メールメッセージを移動するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0365】
ユーザがメッセージ移動生成アイコン3522をアクチベートするのに応答して、装置は、UI3800Aを表示し、選択されたメッセージに対する何らかの情報3804が表示される。
【0366】
ある実施形態では、ユーザが、特定のメールボックス又は他のフォルダに対応する行においてタップ3802又は他の規定のジェスチャーを行う場合に、メッセージは、それに対応するメールボックス又はフォルダ(例えば、
図38AのWork(仕事場))へ移動される。ある実施形態では、選択された行がハイライトされ、メッセージ情報3804を選択された行に移動するためのアニメーションが現れる(
図38Bに概略的に示すように)。
【0367】
e−メールクライアントについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Email Client For A Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,807号に見ることができる。
【0368】
e−メールメッセージを効率的にフェッチするための方法は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“Email Fetching System and Method in a Portable Electronic Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/947,395号に見ることができる。
【0369】
e−メールポート及びe−メールセキュリティを自動的に選択するための方法は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“Port Discovery and Message Delivery in a Portable Electronic Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/947,396号に見ることができる。
【0370】
ブラウザ
図39A−39Mは、ある実施形態に基づくブラウザのためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0371】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス3900A−3900Mは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、手前のウェブページの表示を開始する手前のページのアイコン3902、
●ウェブページ名3904、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、次のウェブページの表示を開始する次のページのアイコン3906、
●ウェブページのURLを入力するためのURL(ユニフォームリソースロケーター)エントリーボックス3908、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ウェブページのリフレッシュを開始するリフレッシュアイコン3910、
●テキストコンテンツ及び他のグラフィック(例えば、映像及びインラインマルチメディア)のブロック3914で形成されたウェブページ3912又は他の構造化ドキュメント、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ブラウザに対する設定メニューの表示を開始する設定アイコン3916、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ブラウザに対するブックマークリスト又はメニューの表示を開始するブックマークアイコン3918、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ブックマークを追加するUI(例えば、他のUI及びページと同様に、他のポートレート又はランドスケープビューに表示できるUI3900F、
図39F)の表示を開始するブックマーク追加アイコン3920、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、新たなウインドウ(例えば、ウェブページ)をブラウザ(例えば、UI3900G、
図39G)に追加すると共に、ウインドウの数(例えば、
図39Aのアイコン3922の“4”)も指示できるUIの表示を開始する新たなウインドウのアイコン3922、
●ウェブページ3912又は他の構造化ドキュメントのための、前記垂直バーと同様の垂直バー3962であって、そのウェブページ3912又は他の構造化ドキュメントのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる垂直バー3962、
●ウェブページ3912又は他の構造化ドキュメントのための、前記水平バーと同様の水平バー3964であって、そのウェブページ3912又は他の構造化ドキュメントのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる水平バー3964、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、他のユーザと情報を共有するためのUI(例えば、UI3900K、
図39K)の表示を開始する共有アイコン3966、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)URLエントリーボックス3908の入力をクリアするURLクリアアイコン3970、
●ウェブサーチ用のサーチ用語を入力するサーチ用語エントリーボックス3972、
●URLエントリーボックス3908(
図39I)の入力に一致するURLを表示するものであって、示唆されたURLをアクチベートすると(例えば、示唆されたURLを指でタップすることにより)、対応するウェブページの検索を開始するようなURL示唆リスト3974、
●ピリオドキー398、バックスラッシュキー3980、及び“.com”キー3982を伴い、URLへの普通のキャラクタの入力を容易にするURL入力キーボード3976(
図39I及び39M)、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、サーチ用語エントリーボックス3972における入力をクリアするサーチ用語クリアアイコン3984、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップするか又は他のジェスチャーにより)、1人以上の他のユーザと共有されるべきリンクを含むe−メールを準備するe−メールリンクアイコン3986、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップするか又は他のジェスチャーにより)、1人以上の他のユーザと共有されるべきコンテンツを含むe−メールを準備するe−メールコンテンツアイコン3988、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップするか又は他のジェスチャーにより)、1人以上の他のユーザと共有されるべきリンクを含むIMを準備するIMリンクアイコン3990、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップするか又は他のジェスチャーにより)、共有UIをキャンセルし、手前のUIを表示するキャンセルアイコン3992。
【0372】
ある実施形態では、ブロック3914におけるユーザによる規定のジェスチャー(例えば、単一タップジェスチャー又は二重タップジェスチャー)に応答して、ブロックがウェブページディスプレイにおいて拡大されセンタリング(又は実質的にセンタリング)される。例えば、ブロック3914−5における単一タップジェスチャー3923に応答して、ブロック3914−5は、
図39CのUI3900Cに示すように、ディスプレイにおいて拡大されセンタリングされる。ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイをいっぱいにするようにブロックの巾がスケーリングされる。ある実施形態では、ディスプレイの側部に沿って規定量のパッドを入れてタッチスクリーンディスプレイをいっぱいにするようにブロックの巾がスケーリングされる。ある実施形態では、ブロックの拡大中にブロックのズームアニメーションが表示される。同様に、ブロック3914−2における単一タップジェスチャー3825に応答して、ブロック3914−2をズームアニメーションで拡大し、そしてディスプレイの中心へ二次元的にスクロールすることができる(図示せず)。
【0373】
ある実施形態では、装置は、ウェブページ3912のレンダーツリーを分析してウェブページにおけるブロック3914を決定する。ある実施形態では、ブロック3914は、置き換え、ブロック、インラインブロック又はインラインテーブルであるレンダーノードに対応する。
【0374】
ある実施形態では、既に拡大されてセンタリングされたブロック3914におけるユーザによる同じ規定のジェスチャー(例えば、単一タップジェスチャー又は二重タップジェスチャー)に応答して、拡大及び/又はセンタリングが実質的に又は完全に逆転される。例えば、ブロック3914−5における単一タップジェスチャー3929(
図39C)に応答して、ウェブページイメージをズームアウトし、
図39AのUI3900Aへ戻すことができる。
【0375】
ある実施形態では、既に拡大されたがセンタリングされていないブロック3914におけるユーザによる規定のジェスチャー(例えば、単一タップジェスチャー又は二重タップジェスチャー)に応答して、ブロックがウェブページディスプレイにおいてセンタリング(又は実質的にセンタリング)される。例えば、ブロック3914−4における単一タップジェスチャー3927(
図39C)に応答して、ブロック3914−4は、ウェブページディスプレイにおいてセンタリング(又は実質的にセンタリング)することができる。同様に、ブロック3914−6における単一タップジェスチャー3935(
図39C)に応答して、ブロック3914−6は、ウェブページディスプレイにおいてセンタリング(又は実質的にセンタリング)することができる。従って、既に拡大されたウェブページディスプレイの場合に、規定のジェスチャーに応答して、装置は、ユーザが見たい一連のブロックを直感的に表示することができる。この同じジェスチャーは、異なる状況において異なるアクションを開始することができる(例えば、(1)ウェブページのサイズが減少されたときはスクロールと組み合わせてズーミング及び/又は拡大を行い、UI3900A、そして(2)ブロックが既にセンタリングされ拡大された場合には拡大及び/又はセンタリングを逆転させる)。
【0376】
ある実施形態では、ユーザによる複数タッチ3931及び3933の広げジェスチャーに応答して(
図39C)、ウェブページを拡大することができる。逆に、ユーザによる複数タッチの狭めジェスチャーに応答して、ウェブページを縮小することができる。
【0377】
ある実施形態では、ユーザによる実質的に垂直方向上方(又は下方)のスワイプジェスチャーに応答して、ウェブページ(又は一般的に他の電子的ドキュメント)は、垂直方向に一次元的に上方(又は下方)にスクロールすることができる。例えば、完全な垂直の所定角度(例えば、27°)以内であるユーザによる上方スワイプジェスチャー3937に応答して、ウェブページは、垂直方向に一次元的に上方にスクロールすることができる。
【0378】
逆に、ある実施形態では、完全な垂直の所定角度(例えば、27°)以内にないスワイプジェスチャーに応答して、ウェブページは、二次元的にスクロールすることができる(即ち、垂直及び水平の両方向に同時移動)。例えば、完全な垂直の所定角度(例えば、27°)以内にないユーザによる上方スワイプジェスチャー3939(
図39C)に応答して、ウェブページは、スワイプ3939の方向に沿って二次元的にスクロールすることができる。
【0379】
ある実施形態では、ユーザによる複数タッチ3941及び3943の回転ジェスチャー(
図39C)に応答して、ウェブページは、複数タッチ3941及び3943の回転ジェスチャーにおける回転の量が90°とは実質的に異なる場合でも、ランドスケープビューに対して厳密に90°回転することができる(UI3900D、
図39D)。同様に、ユーザによる複数タッチ3945及び3947の回転ジェスチャー(UI3900D、
図39C)に応答して、ウェブページは、複数タッチ3945及び3947の回転ジェスチャーにおける回転の量が90°とは実質的に異なる場合でも、ポートレートビューに対して厳密に90°回転することができる。
【0380】
従って、ユーザによる不正確なジェスチャーに応答して、グラフィックの正確な移動が生じる。装置は、ユーザによる入力が不正確でもユーザが希望するように振る舞う。又、ユーザがウェブブラウジングのためにどちらのビューを好むか選択できるように、ポートレートビューを有するUI3900Cについて述べたジェスチャーを、ランドスケープビューを伴うUI(例えば、UI3900D、
図39D)にも適用できることに注意されたい。
【0381】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブル電子装置(例えば、装置100)は、構造化電子ドキュメントの少なくとも一部分をタッチスクリーンディスプレイに表示する。構造化電子ドキュメントは、コンテンツの複数のボックス(例えば、ブロック3914、
図39A)を含む。
【0382】
ある実施形態では、複数のボックスは、スタイルシート言語により定義される。ある実施形態では、スタイルシート言語は、カスケードスタイルシート言語である。ある実施形態では、構造化電子ドキュメントは、ウェブページ(例えば、ウェブページ3912、
図39A)である。ある実施形態では、構造化電子ドキュメントは、HTML又はXMLドキュメントである。
【0383】
ある実施形態では、構造化電子ドキュメントの少なくとも一部分を表示することは、ドキュメントの長さとは独立して、タッチスクリーンディスプレイの巾内に適合するようにドキュメントの巾をスケーリングすることを含む。
【0384】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイは、短軸及び長軸を有する長方形であり、ディスプレイの巾は、構造化電子ドキュメントをポートレートビューで見るときには短軸に対応し(例えば、
図39C)、又、ディスプレイの巾は、構造化電子ドキュメントをランドスケープビューで見るときには長軸に対応する(例えば、
図39D)。
【0385】
ある実施形態では、構造化電子ドキュメントの少なくとも一部分を表示する前に、境界、縁、及び/又はパッドが、複数のボックスに対して決定され、そしてタッチスクリーンディスプレイに表示するように調整される。ある実施形態では、複数のボックスにおける全てのボックスが調整される。ある実施形態では、第1のボックスのみが調整される。ある実施形態では、第1のボックス、及び第1のボックスに隣接するボックスのみが調整される。
【0386】
構造化電子ドキュメントの表示部分上の位置で第1のジェスチャーが検出される(例えば、ジェスチャー3923、
図39A)。ある実施形態では、第1のジェスチャーは、指のジェスチャーである。ある実施形態では、第1のジェスチャーは、スタイラスのジェスチャーである。
【0387】
ある実施形態では、第1のジェスチャーは、タップジェスチャーである。ある実施形態では、第1のジェスチャーは、1本の指での二重タップ、2本の指での二重タップ、1本の指での単一タップ、又は2本の指での単一タップである。
【0388】
複数のボックスにおける第1のボックス(例えば、ブロック5 3914−5、
図39A)は、第1のジェスチャーの位置で決定される。ある実施形態では、構造化電子ドキュメントは、複数のノードを伴う関連レンダーツリーを有し、第1のジェスチャーの位置で第1のボックスを決定することは、レンダーツリーを下方にトラバースして、第1のジェスチャーの検出された位置に対応する複数のノード内の第1のノードを決定し、レンダーツリーを、第1のノードから、コンテンツの論理的グループを含む最も近い親ノードまで上方にトラバースし、そして最も近い親ノードに対応するコンテンツを第1ボックスとして識別することを含む。ある実施形態では、コンテンツの論理的グループは、パラグラフ、映像、プラグインオブジェクト、又はテーブルを含む。ある実施形態では、最も近い親ノードは、置き換え型インライン、ブロック、インラインブロック、又はインラインテーブル。
【0389】
第1のボックスは、タッチスクリーンディスプレイにおいて拡大され実質的にセンタリングされる(例えば、ブロック5 3914−5、
図39C)。ある実施形態では、拡大して実質的にセンタリングすることは、タッチスクリーンディスプレイ上で第1ボックスを実質的にズームし並進移動することを含む。ある実施形態では、拡大することは、第1ボックスの巾がタッチスクリーンディスプレイの巾と実質的に同じになるように第1ボックスを拡張することを含む。
【0390】
ある実施形態では、拡大された第1ボックス内のテキストは、タッチスクリーンディスプレイ上の所定の最小テキストサイズを満足するか又はそれを越えるようにサイズ変更される。ある実施形態では、テキストサイズ変更は、第1のボックスを拡大する倍率係数を決定し、タッチスクリーンディスプレイ上の所定の最小テキストサイズをこの倍率係数で除算して、第1ボックス内のテキストに対する最小テキストサイズを決定し、そして第1ボックス内のテキストに対するテキストサイズがその決定された最小テキストサイズより小さい場合には、第1ボックス内のテキストに対するテキストサイズを、少なくともその決定された最小テキストサイズまで増加することを含む。ある実施形態では、第1のボックスは、巾を有し、ディスプレイは、ディスプレイ巾を有し、そして倍率係数は、ディスプレイの巾を、拡大前の第1ボックスの巾で除算したものである。ある実施形態では、拡大中にサイズ変更が行われる。ある実施形態では、拡大後にサイズ変更が行われる。
【0391】
ある実施形態では、構造化電子ドキュメントにおけるテキストが、タッチスクリーンディスプレイ上の所定の最小テキストサイズを満足するか又はそれを越えるようにサイズ変更される。ある実施形態では、テキストサイズ変更は、第1のボックスを拡大する倍率係数を決定し、タッチスクリーンディスプレイ上の所定の最小テキストサイズをこの倍率係数で除算して、構造化電子ドキュメントにおけるテキストに対する最小テキストサイズを決定し、そして構造化電子ドキュメントにおけるテキストのテキストサイズがその決定された最小テキストサイズより小さい場合には、構造化電子ドキュメントにおけるテキストのテキストサイズを、少なくともその決定された最小テキストサイズまで増加することを含む。ある実施形態では、テキストサイズ変更は、複数のボックスにおけるテキストを含むボックスを識別し、第1ボックスを拡大する倍率係数を決定し、タッチスクリーンディスプレイ上の所定の最小テキストサイズをこの倍率係数で除算して、構造化電子ドキュメントにおけるテキストに対する最小テキストサイズを決定し、そしてテキストを含む各識別されたボックスに対して、その識別されたボックスにおけるテキストのテキストサイズがその決定された最小テキストサイズより小さい場合には、識別されたボックスにおけるテキストのテキストサイズを、少なくともその決定された最小テキストサイズまで増加しそして識別されたボックスのサイズを調整することを含む。
【0392】
ある実施形態では、拡大された第1ボックスにおいて第2のジェスチャー(例えば、ジェスチャー3929、
図39C)が検出される。この第2のジェスチャーを検出するのに応答して、構造化電子ドキュメントの表示部分のサイズが減少される。ある実施形態では、第1ボックスは、拡大される前のサイズに復帰する。
【0393】
ある実施形態では、第2のジェスチャー及び第1のジェスチャーは、同じ形式のジェスチャーである。ある実施形態では、第2のジェスチャーは、指ジェスチャーである。ある実施形態では、第2のジェスチャーは、スタイラスジェスチャーである。
【0394】
ある実施形態では、第2のジェスチャーは、タップジェスチャーである。ある実施形態では、第2のジェスチャーは、1本の指での二重タップ、2本の指での二重タップ、1本の指での単一タップ、又は2本の指での単一タップである。
【0395】
ある実施形態では、第1のボックスが拡大される間に、第1のボックスではなく、第2のボックスにおいて第3のジェスチャー(例えば、ジェスチャー3927又はジェスチャー3935、
図39C)が検出される。第3のジェスチャーを検出するのに応答して、第2のボックスがタッチスクリーンディスプレイ上で実質的にセンタリングされる。ある実施形態では、第3のジェスチャー及び第1のジェスチャーは、同じ形式のジェスチャーである。ある実施形態では、第3のジェスチャーは、指ジェスチャーである。ある実施形態では、第3のジェスチャーは、スタイラスジェスチャーである。
【0396】
ある実施形態では、第3のジェスチャーは、タップジェスチャーである。ある実施形態では、第3のジェスチャーは、1本の指での二重タップ、2本の指での二重タップ、1本の指での単一タップ、又は2本の指での単一タップである。
【0397】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ上でスワイプジェスチャー(例えば、ジェスチャー3937又はジェスチャー3939、
図39C)が検出される。スワイプジェスチャーを検出するのに応答して、構造化電子ドキュメントの表示部分がタッチスクリーンディスプレイ上で並進移動される。ある実施形態では、並進移動は、タッチスクリーンディスプレイ上で構造化電子ドキュメントを垂直、水平又は対角方向に移動することを含む。ある実施形態では、スワイプジェスチャーは、指ジェスチャーである。又、ある実施形態では、スワイプジェスチャーは、スタイラスジェスチャーである。
【0398】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ上で第5のジェスチャー(例えば、複数タッチジェスチャー3941/3943、
図39C)が検出される。第5のジェスチャーを検出するのに応答して、構造化電子ドキュメントの表示部分がタッチスクリーンディスプレイ上で90°回転される。ある実施形態では、第5のジェスチャーは、指ジェスチャーである。ある実施形態では、第5のジェスチャーは、複数指ジェスチャーである。又、ある実施形態では、第5のジェスチャーは、複数指をねじるジェスチャーである。
【0399】
ある実施形態では、装置の向きの変化が検出される。装置の向きの変化を検出するのに応答して、構造化電子ドキュメントの表示部分がタッチスクリーンディスプレイ上で90°回転される。
【0400】
ある実施形態では、複数指の広げジェスチャー(例えば、複数タッチジェスチャー3931/3933、
図39C)がタッチスクリーンディスプレイ上で検出される。複数指の広げジェスチャーを検出するのに応答して、構造化電子ドキュメントの表示部分の一部分が、タッチスクリーンディスプレイ上で、複数指の広げジェスチャーの位置と、複数指の広げジェスチャーにおける指の移動量とに基づいて拡大される。
【0401】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブル電子装置のグラフィックユーザインターフェイス(例えば、UI3900A、
図39A)は、構造化電子ドキュメント(例えば、ウェブページ3912、
図39A)の少なくとも一部分を含む。構造化電子ドキュメントは、コンテンツの複数のボックス(例えば、ボックス3914、
図39A)を含む。構造化電子ドキュメントの一部分の位置において第1のジェスチャー(例えば、ジェスチャー3923、
図39A)を検出するのに応答して、その第1のジェスチャーの位置における複数のボックス内の第1ボックス(例えば、ブロック5 3914−5、
図39A)が決定され、そして第1のボックスがタッチスクリーンディスプレイ上で拡大され実質的にセンタリングされる(例えば、ブロック5 3915−5、
図39C)。
【0402】
構造化電子ドキュメント(例えば、ウェブページ)を表示することについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月27日に出願された“Portable Electronic Device, Method, and Graphical User Interface for Displaying Structured Electronic Documents”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/946,715号に見ることができる。
【0403】
ある実施形態では、オンラインビデオ(例えば、YouTubeビデオ)に対応するブラウザ147においてウェブページのリンクがアクチベートされた場合には、それに対応するオンラインビデオが、ブラウザ147ではなく、オンラインビデオアプリケーション155に示される。同様に、ある実施形態では、オンラインビデオ(例えば、YouTubeビデオ)に対応するブラウザ147においてURLが入力される場合には、それに対応するオンラインビデオが、ブラウザ147ではなく、オンラインビデオアプリケーション155に示される。オンラインビデオURLをオンラインビデオアプリケーション155へ向け直すことで、ユーザは要求されたオンラインビデオを含むウェブページにナビゲートする必要がないので、視聴経験の改善が与えられる。
【0404】
ある実施形態では、オンラインマップ要求(例えば、グーグルマップ要求)に対応するブラウザ147においてウェブページのリンクがアクチベートされた場合には、それに対応するマップが、ブラウザ147ではなく、マップアプリケーション154に示される。同様に、ある実施形態では、オンラインマップ要求(例えば、グーグルマップ要求)に対応するブラウザ147においてURLが入力された場合には、それに対応するマップが、ブラウザ147ではなく、マップアプリケーション154に示される。マップ要求URLをマップアプリケーション154へ向け直すことで、ユーザは要求されたマップを含むウェブページにナビゲートする必要がないので、視聴経験の改善が与えられる。
【0405】
ある実施形態では、URLエントリーボックス3908上でのタップ又は他の規定のユーザジェスチャーに応答して、タッチスクリーンは、拡大されたエントリーボックス3926及びキーボード616を表示する(例えば、ポートレートビューではUI3900B、
図3900B、及びランドスケープビューではUI3900E、
図39E)。又、ある実施形態では、タッチスクリーンは、次のものも表示する。
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、エントリーボックス3926内の全テキストの削除を開始するコンテクストクリアアイコン3928、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ボックス3926内のサーチ用語入力を使用してインターネットサーチを開始するサーチアイコン3930、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ボックス3926内のURL入力でウェブページの取得を開始する「URLへ進む(Go to URL)」アイコン3932。
【0406】
従って、サーチ用語及びURLの両方を入力するのに、同じエントリーボックス3926を使用することができる。ある実施形態では、クリアアイコン3928が表示されるかどうかは、コンテクストに依存する。
【0407】
UI3900G(
図39G)は、ブラウザ147のようなアプリケーションに新たなウインドウを追加するためのUIである。UI3900は、アプリケーション(例えば、ブラウザ147)を表示し、これは、表示されたウインドウ(例えば、ウェブページ3912−2)と、少なくとも1つの隠されたウインドウ(例えば、ウェブページ3912−1及び3934−3、並びにおそらくスクリーンから完全に隠された他のウェブページ)とを含む。又、UI3900Gは、アプリケーションにウインドウを追加するためのアイコンも表示する(例えば、新ウインドウ又は新ページアイコン3936)。ウインドウを追加するためのアイコン3936のアクチベーションを検出するのに応答して、ブラウザは、アプリケーションにウインドウを追加する(例えば、新ウェブページ3912に対する新ウインドウ)。
【0408】
タッチスクリーンディスプレイ上のジェスチャーを検出するのに応答して、アプリケーションにおける表示されたウインドウがディスプレイから外れるように移動されると共に、隠されたウインドウがディスプレイ中へと移動される。例えば、スクリーンの左側でタップジェスチャー3949を検出するのに応答して、ウェブページ3912−2を伴うウインドウがスクリーンを部分的に又は完全に外れるように右へ移動され、ウェブページ3912−3を伴うウインドウがスクリーンを完全に外れるように移動され、ウェブページ3912−1を伴う部分的に隠されたウインドウがディスプレイの中心へと移動され、そしてウェブページ(例えば、3912−0)を伴う別の完全に隠されたウインドウがディスプレイに部分的に入るように移動される。或いは、左から右へのスワイプジェスチャー3951の検出で同じ効果を達成することもできる。
【0409】
逆に、スクリーンの右側でタップジェスチャー3953を検出するのに応答して、ウェブページ3912−2を伴うウインドウがスクリーンを部分的に又は完全に外れるように左へ移動され、ウェブページ3912−1を伴うウインドウがスクリーンを完全に外れるように移動され、ウェブページ3912−3を伴う部分的に隠されたウインドウがディスプレイの中心へと移動され、そしてウェブページ(例えば、3912−4)を伴う別の完全に隠されたウインドウがディスプレイに部分的に入るように移動される。或いは、右から左へのスワイプジェスチャー3951の検出で同じ効果を達成することもできる。
【0410】
ある実施形態では、削除アイコン3934におけるタップ又は他の規定のジェスチャーに応答して、それに対応するウインドウ3912が削除される。ある実施形態では、終了(Done)アイコン3938におけるタップ又は他の規定のジェスチャーに応答して、ディスプレイの中心のウインドウ(例えば、3912−2)が、スクリーンいっぱいに拡大される。
【0411】
アプリケーションにウインドウを追加することについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月5日に出願された“Method, System, And Graphical User Interface For Viewing Multiple Application Windows”と題する米国特許出願第11/620,647号に見ることができる。
【0412】
図40A−40Fは、ある実施形態に基づきインラインマルチメディアコンテンツのアイテムを再生するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0413】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス4000A−4000Fは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、3902、3906、3910、3912、3918、3920、3922、
●インラインマルチメディアコンテンツ4002、例えば、クイックタイムコンテンツ(4002−1)、ウインドウズメディアコンテンツ(4002−2)、又はフラッシュコンテンツ(4002−3)、
●構造化ドキュメントにおける他の形式のコンテンツ4004、例えば、テキスト、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、インラインマルチメディアコンテンツプレーヤUI(例えば、UI4000B又は4000F)を出て別のUI(例えば、UI4000A、
図40A)へ復帰することを開始する退出アイコン4006、
●どれほど多くのインラインマルチメディアコンテンツ4002が再生されたかを時間の単位で示す経過時間4008、
●インラインマルチメディアコンテンツ4002のどの断片が再生されたか指示すると共に、ユーザジェスチャーに応答してインラインマルチメディアコンテンツをスクロールするのを助けるように使用できる進行バー4010、
●どれほど多くのインラインマルチメディアコンテンツ4002が再生されるべく残っているかを時間の単位で示す残り時間4012、
●インラインマルチメディアコンテンツ4002が装置へダウンロード又はストリームされるときを指示するダウンロードアイコン4014、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、インラインマルチメディアコンテンツ4002を通して逆送り又は後方スキップするのを開始する速戻し/後方スキップアイコン4016、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップ4026(
図40C)することにより)、始めから、又はインラインマルチメディアコンテンツが休止されたところから、インラインマルチメディアコンテンツ4002の再生を開始するプレイアイコン4018、
●インラインマルチメディアコンテンツ4002を通して順送り又は前方スキップを開始する早送り/前方スキップアイコン4020、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、インラインマルチメディアコンテンツ4002の音量の調整を開始する音量調整スライダーアイコン4022、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、インラインマルチメディアコンテンツ4002の休止を開始する休止アイコン4024。
【0414】
ある実施形態では、ポータブル電子装置(例えば、100)は、構造化電子ドキュメントの少なくとも一部分をタッチスクリーンディスプレイ上に表示する。構造化電子ドキュメントは、コンテンツ(例えば、4002及び4004)を含む。ある実施形態では、構造化電子ドキュメントは、ウェブページ(例えば、3912)である。又、ある実施形態では、構造化電子ドキュメントは、HTML又はXMLドキュメントである。
【0415】
第1のジェスチャー(例えば、4028、
図40A)は、構造化電子ドキュメントの表示部分においてインラインマルチメディアコンテンツ(例えば、4002−1、
図40A)のアイテム上で検出される。ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツは、ビデオ及び/又はオーディオコンテンツを含む。又、ある実施形態では、コンテンツは、クイックタイム、ウインドウズメディア又はフラッシュプラグインで再生することができる。
【0416】
第1のジェスチャーを検出するのに応答して、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムがタッチスクリーンディスプレイ上で拡大され、そしてインラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムに加えて構造化電子ドキュメントの他のコンテンツ(例えば、4002−1、
図4000Aに加えて4004及び他の4002)の表示が中止される(例えば、例えば、UI4000B、
図40B、又はUI4000F、
図40F)。
【0417】
ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムを拡大することは、そのアイテムに対するアニメ化されたズームインを含む。ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムを拡大することは、タッチスクリーンディスプレイ上でインラインマルチメディアコンテンツのアイテムを同時にズームし且つ並進移動することを含む。又、ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムを拡大することは、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムを90°回転することを含む(例えば、UI4000A、
図40Aから、UI4000B、
図40Bへ)。
【0418】
ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムは、フルサイズであり、タッチスクリーンディスプレイは、あるサイズであり、そしてインラインマルチメディアコンテンツのアイテムを拡大することは、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムを、アイテムのフルサイズ及びタッチスクリーンディスプレイのサイズの小さい方へ拡大することを含む。
【0419】
ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムを拡大することは、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムを拡張して、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムの巾がタッチスクリーンディスプレイの巾と実質的に同じになるようにすることを含む(例えば、UI4000B、
図40B、又はUI4000F、
図40F)。
【0420】
ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムに加えて構造化電子ドキュメントにおける他のコンテンツの表示を中止することは、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムに加えて構造化電子ドキュメントにおける他のコンテンツをフェードアウトすることを含む。
【0421】
インラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムが表示される間に、タッチスクリーンディスプレイ上で第2のジェスチャーが検出される(例えば、4030、
図40B)。
【0422】
第2のジェスチャーを検出するのに応答して、インラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムを再生する1つ以上の再生コントロールが表示される。ある実施形態では、1つ以上の再生コントロールは、プレイアイコン(例えば、4018)、休止アイコン(例えば、4024)、音量アイコン(例えば、4022)、及び/又は再生進行バーアイコン(例えば、4010)を含む。
【0423】
ある実施形態では、1つ以上の再生コントロールを表示することは、インラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムの上に1つ以上の再生コントロールを表示することを含む(例えば、再生コントロール4016、4018、4020及び4022が
図40Cの拡大されたインラインマルチメディアコンテンツ4002−1の上にある)。又、ある実施形態では、1つ以上の再生コントロールがインラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムの上に重畳される。ある実施形態では、1つ以上の再生コントロールが半透明である。
【0424】
ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムの再生を自動的にスタートさせる構造化電子ドキュメント内のインストラクションが無効にされ、これは、再生を開始する前に、選択されたインラインマルチメディアコンテンツのより多くをダウンロードする時間を装置に与える。
【0425】
再生コントロールの1つにおいて第3のジェスチャーが検出される(
図40Cのプレイアイコン4018におけるジェスチャー4026)。
【0426】
第3のジェスチャーを検出するのに応答して、インラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムが再生される。ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムを再生することは、インラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムを、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムに関連したコンテンツ形式に対するプラグインと共に再生することを含む。
【0427】
ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムが再生される間に、1つ以上の再生コントロールの表示が中止される(例えば、
図40Dは、再生コントロール4016、4018、4020及び4022はもはや示さないが、4066、4088、4010及び4012を依然として示している)。ある実施形態では、全ての再生コントロールの表示が中止される。ある実施形態では、1つ以上の再生コントロールの表示を中止することは、1つ以上の再生コントロールをフェードアウトすることを含む。ある実施形態では、1つ以上の再生コントロールの表示は、所定の時間後に中止される。ある実施形態では、1つ以上の再生コントロールの表示は、タッチスクリーンディスプレイとの接触が所定時間中検出されない後に中止される。
【0428】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイにおいて第4のジェスチャーが検出される。第4のジェスチャーを検出するのに応答して、構造化電子ドキュメントの少なくとも一部分が再び表示される(例えば、
図40A)。ある実施形態では、第4のジェスチャーは、終了アイコンのような再生完了アイコンにおけるタップジェスチャー(例えば、
図40Dの終了アイコン4006におけるジェスチャー4032)を含む。ある実施形態では、インラインマルチメディアコンテンツのアイテムは、拡大される前のサイズに復帰する。
【0429】
ある実施形態では、第1、第2及び第3のジェスチャーが指ジェスチャーである。ある実施形態では、第1、第2及び第3のジェスチャーがスタイラスジェスチャーである。
【0430】
ある実施形態では、第1、第2及び第3のジェスチャーがタップジェスチャーである。ある実施形態では、タップジェスチャーは、1本の指での二重タップ、2本の指での二重タップ、1本の指での単一タップ、又は2本の指での単一タップである。
【0431】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブル電子装置上のグラフィックユーザインターフェイスは、コンテンツを含む構造化電子ドキュメントの少なくとも一部分と、構造化電子ドキュメントのその一部分におけるインラインマルチメディアコンテンツのアイテムと、1つ以上の再生コントロールとを備えている。インラインマルチメディアコンテンツのアイテムにおける第1のジェスチャーを検出するのに応答して、タッチスクリーンディスプレイ上のインラインマルチメディアコンテンツのアイテムが拡大され、そしてインラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムに加えて構造化電子ドキュメントにおける他のコンテンツを表示することが中止される。インラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムが表示される間にタッチスクリーンディスプレイ上の第2のジェスチャーを検出するのに応答して、インラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムを表示するための1つ以上の再生コントロールが表示される。再生コントロールの1つにおける第3のジェスチャーを検出するのに応答して、インラインマルチメディアコンテンツの拡大されたアイテムが再生される。
【0432】
インラインマルチメディアコンテンツを表示することについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“Portable Electronic Device, Method, and Graphical User Interface for Displaying Inline Multimedia Content”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/947,155号に見ることができる。
【0433】
図41A−41Eは、ある実施形態に基づき表示されたコンテンツにおけるユーザ入力エレメントと対話するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0434】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス4100A−4100Eは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、618、620、626、3902、3906、3910、3912、3918、3920、及び3922、
●ウェブページ、ワード処理、スプレッドシート、e−メール又はプレゼンテーションドキュメント、電子フォーム、又はオンラインフォームのようなコンテンツ4112、
●ラジオボタン、テキスト入力フィールド、チェックボックス、プルダウンリスト、及び/又はフォームフィールドのようなコンテンツ4112におけるユーザ入力エレメント4102、
●選択されたユーザ入力エレメント4102に関する情報4108、
●選択されたユーザ入力エレメント4102を含むエリア4114、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、選択されたエレメント4102へのユーザ入力をキャンセルするキャンセルアイコン4116、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、選択されたエレメント4102の入力として使用される入力選択4118、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、装置を手前のUI(例えば、UI4100D、
図41D)へ復帰させる終了アイコン4124、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、リモートサーバーへ入力を送信する提出アイコン4126(
図41)。
【0435】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、タッチスクリーンディスプレイにコンテンツ4112を表示する。コンテンツは、複数のユーザ入力エレメント4102を含む。
【0436】
ある実施形態では、コンテンツは、ウェブページ(例えば、ページ3912、
図41A)である。ある実施形態では、コンテンツは、ワード処理、スプレッドシート、e−メール又はプレゼンテーションドキュメントである。ある実施形態では、コンテンツは、電子フォームである。ある実施形態では、コンテンツは、オンラインフォームである。
【0437】
ある実施形態では、ユーザ入力エレメント4102は、1つ以上のラジオボタン、テキスト入力フィールド、チェックボックス、プルダウンリスト(例えば、4102−1、
図41A)、及び/又はフォームフィールド(例えば、ユーザ名4102−3、
図41A)を含む。
【0438】
指による接触(例えば、4104、
図41A)は、タッチスクリーンディスプレイで検出される。接触は、接触エリアを含む。
【0439】
接触エリア内でポイント(例えば、4106、
図41A)が決定される。ある実施形態では、接触エリア内のポイントは、接触エリアの中心(centroid)である。ある実施形態では、接触エリア内のポイントは、接触エリアの中心からずれている。
【0440】
複数のユーザ入力エレメントの中のユーザ入力エレメントは、決定されたポイント(例えば、4102−1、
図41A)に対するユーザ入力エレメントの接近度に基づいて選択される。ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ上のコンテンツは、関連倍率係数を有し、そして選択は、決定されたポイントから、倍率係数に基づいて決定された距離内に位置するユーザ入力エレメントに制限される。ある実施形態では、選択は、接触エリア内に位置するユーザ入力エレメントに制限される。又、ある実施形態では、選択は、接触エリアと少なくとも部分的に重畳するユーザ入力エレメントに制限される。又、ある実施形態では、選択は、決定されたポイントから所定の距離内に位置するユーザ入力エレメントに制限される。
【0441】
選択されたユーザ入力エレメントに関連した情報が、表示されたコンテンツ(例えば、アカウントメニュー(Accounts Menu)4108−1、
図41A)の上に表示される。ある実施形態では、選択されたユーザ入力エレメントに関連した表示情報は、選択されたユーザ入力エレメントの記述を含む。
【0442】
ある実施形態では、選択されたユーザ入力エレメントに関連した情報は、接触エリアの外側に表示される。ある実施形態では、表示されたコンテンツの上の選択されたユーザ入力エレメントに関連した情報の位置は、接触の位置に依存する。ある実施形態では、選択されたユーザ入力エレメントに関連した情報の位置は、接触の位置が、表示されたコンテンツの下半分にある場合には、表示されたコンテンツの上半分に表示され、そして選択されたユーザ入力エレメントに関連した情報の位置は、接触の位置が、表示されたコンテンツの上半分にある場合には、表示されたコンテンツの下半分に表示される。
【0443】
ある実施形態では、選択されたユーザ入力エレメントに関連した情報は、接触が少なくとも所定の時間中維持された後に表示される。ある実施形態では、選択されたユーザ入力エレメントに関連した表示された情報は、タッチスクリーンとの接触が所定時間より長く維持された場合には、除去される。
【0444】
タッチスクリーンディスプレイと指との接触の切断が検出される。ある実施形態では、接触の切断の検出は、選択されたユーザ入力エレメントに関連した情報が表示される間に接触の切断を検出することを含む。
【0445】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイと指との接触の切断を検出するのに応答して、タッチスクリーンディスプレイ上に選択されたユーザ入力エレメントを含むエリアが拡大される(例えば、エレメント4102−1については、
図41Aにおけるエリア4114−1が
図41Bにおいて拡大され、同様に、エレメント4102−3及び4102−4については、
図41Dにおけるエリア4114−2が
図41Eにおいて拡大されている)。
【0446】
ある実施形態では、所定の時間が経過する前にタッチスクリーンディスプレイと指との接触の切断を検出するのに応答して、選択されたユーザ入力エレメントがタッチスクリーンディスプレイ上で拡大される(例えば、
図41Aにおけるエレメント4102−1が
図41Bにおいて拡大され、同様に、
図41Dにおけるエレメント4102−3及び4102−4が
図41Eにおいて拡大されている)。
【0447】
選択されたユーザ入力エレメントに対して入力が受け取られる。ある実施形態では、入力を受け取ることは、タッチスクリーンディスプレイ上のソフトキーボード(例えば、キーボード626、
図41E)を経てテキスト入力を受け取り、タッチスクリーンディスプレイ上のラジオボタンとの指接触を検出し、タッチスクリーンディスプレイ上のテックボックスとの指接触を検出し、又はタッチスクリーンディスプレイ上のプルダウンリスト内のアイテムとの指接触(例えば、
図41Bの入力選択4118−3における接触4120)を検出することを含む。
【0448】
ある実施形態では、受け取られた入力は、ウェブサーバーのようなリモートコンピュータへ送られる。
【0449】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ上の接触の移動(例えば、移動4110−1、
図41C)が検出され、複数のユーザ入力エレメントの中の第2のユーザ入力エレメント(例えば、エレメント4102−2、
図41C)が、接触(例えば、接触4104、
図41C)に対する第2のユーザ入力エレメントの接近度に基づいて選択され、表示されたコンテンツの上の第1の選択されたユーザ入力エレメントに関連した情報の表示が終了され、そして第2の選択されたユーザ入力エレメントに関連した情報が、表示されたコンテンツの上に表示される(例えば、サインイン(sign in)ボタン4108−2、
図41C)。
【0450】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ上の接触の移動(例えば、
図41Cの移動4110−1、及び
図41Dの移動4110−2)が検出され、複数のユーザ入力エレメントの中の一連のユーザ入力エレメントが、接触に対するユーザ入力エレメントの接近度に基づいて選択され(例えば、
図41Cのエレメント4102−2、並びに
図41Dのエレメント4102−3及び4102−4)、そして一連のユーザ入力エレメントの中の各ユーザ入力エレメントに関連した情報が、表示されたコンテンツの上に次々に表示される(例えば、
図41Cの情報4108−3、及び
図41Dの情報4108−4)。
【0451】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置上のグラフィックユーザインターフェイス(例えば、UI4100A、
図41A)は、(1)複数のユーザ入力エレメント4102を含むコンテンツ4112と、(2)複数のユーザ入力エレメントの中の第1のユーザ入力エレメント4102−1に関連した情報4108−1とを備えている。タッチスクリーンディスプレイと指との接触4104のエリアの検出に応答して、その接触エリア内でポイント4106が決定され、第1のユーザ入力エレメント4102−1が、その決定されたポイントに対する第1のユーザ入力エレメントの接近度に基づいて選択され、そして第1のユーザ入力エレメントに関連した情報4108−1がコンテンツの上に表示される。
【0452】
4011A−4100Eのようなインターフェイスを使用して、ユーザは、入力エレメントに関連した情報を更に容易に見て、タッチスクリーン上での指接触を使用してポータブル装置に入力を与えることができる。ユーザは、入力エレメントの選択に対する指接触の精度に関する心配が緩和される。更に、ユーザは、エレメントが読み難いか又はかろうじて読めるほどの小さなサイズで入力エレメントが最初に表示される場合でも、情報を見て入力を与えることができる。
【0453】
ユーザ入力エレメントとの対話についての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Interacting with User Input Elements in Displayed Content”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/947,127号に見ることができる。
【0454】
図41Fは、ある実施形態に基づき表示されたコンテンツ内のハイパーリンクと対話するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0455】
ある実施形態では、ユーザインターフェイスUI4100Fは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、3902、3906、3910、3912、3918、3920、3922、4112、及び4102、
●他のコンテンツへのリンクを与えるリンク4122、及び
●リンク4122に関連した情報4130。
【0456】
UI4100Fのようなインターフェイスを使用してハイパーリンクを表示しアクチベートすることについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月5日に出願された“Method, System, And Graphical User Interface For Displaying Hyperlink Information”と題する米国特許出願第11/620,644号、及び2007年1月5日に出願された“Method, System, And Graphical User Interface For Activating Hyperlink”と題する米国特許出願第11/620,646号に見ることができる。
【0457】
図42A−42Cは、ある実施形態に基づきページコンテンツを並進移動し又はページコンテンツ内のフレームコンテンツのみを並進移動するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0458】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス4200A−4200Cは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、406、3902、3906、3910、3918、3920、及び3922、
●ウェブページコンテンツのようなページコンテンツの部分4202、
●フレームコンテンツの部分4206を表示するフレーム4204、
●フレーム4204内に表示されるマップ又はスクロール可能なアイテムリストの一部分のようなフレームコンテンツの一部分4206、
●部分4201においてフレームコンテンツの一部分4206を除く他のコンテンツ4208、
●N本の指の並進移動ジェスチャー4210に応答して表示されるページコンテンツの新たな部分4212、及び
●M本の指の並進移動ジェスチャー4214に応答して表示されるフレームコンテンツの新たな部分4216、但し、Mは、Nとは異なる数(例えば、N=1及びM=2)。
【0459】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、ページコンテンツの一部分(例えば、4202、
図42A)をタッチスクリーンディスプレイに表示する。ページコンテンツの一部分4202は、フレームコンテンツの一部分4206を表示するフレーム4204と、ページの他のコンテンツ4208とを含む。
【0460】
ある実施形態では、ページコンテンツは、ウェブページコンテンツである。ある実施形態では、ページコンテンツは、ワード処理、スプレッドシート、e−メール、又はプレゼンテーションドキュメントである。
【0461】
N本指並進移動ジェスチャー(例えば、4210)がタッチスクリーンディスプレイ又はその付近で検出される。
【0462】
N本指並進移動ジェスチャー4210を検出するのに応答して、ページコンテンツがタッチスクリーンディスプレイ上にページコンテンツの新たな部分(例えば、4212、
図42B)を表示するように並進移動される。ページコンテンツを並進移動することは、フレームコンテンツの表示部分4206及びページの他のコンテンツ4208を並進移動することを含む。
【0463】
ある実施形態では、ページコンテンツを並進移動することは、ページコンテンツを垂直、水平、又は対角方向に並進移動することを含む。ある実施形態では、ページコンテンツを並進移動することは、N本指並進移動ジェスチャー4210の移動方向に対応する関連並進移動方向を有する。ある実施形態では、並進移動方向は、指の移動方向に直接的に対応するが、ある実施形態では、並進移動方向は、ルールに基づき指の移動方向からマップされる。例えば、ルールは、指の移動方向が標準軸のX度以内である場合には、並進移動方向が標準軸に沿ったものであり、さもなければ、並進移動方向が指の移動方向と実質的に同じであることを述べてもよい。
【0464】
ある実施形態では、ページコンテンツを並進移動することは、N本指並進移動ジェスチャーの移動速度に対応する関連並進移動速度を有する。ある実施形態では、ページコンテンツを並進移動することは、摩擦を有する運動の方程式のシミュレーションに基づく。
【0465】
M本指並進移動ジェスチャー(例えば、4214、
図42A)は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近で検出され、但し、Mは、Nとは異なる数である。ある実施形態では、Nが1に等しく、Mが2に等しい。
【0466】
M本指並進移動ジェスチャー4214を検出するのに応答して、フレームコンテンツは、タッチスクリーンディスプレイ上にフレームコンテンツの新たな部分(例えば、4216、
図42C)を表示するように並進移動され、ページの他のコンテンツ4208の並進移動は行われない。
【0467】
ある実施形態では、フレームコンテンツを並進移動することは、フレームコンテンツを垂直、水平、又は対角方向に並進移動することを含む。ある実施形態では、フレームコンテンツを並進移動することは、フレームコンテンツを対角方向に並進移動することを含む。
【0468】
ある実施形態では、フレームコンテンツを並進移動することは、M本指並進移動ジェスチャー4214の移動方向に対応する関連並進移動方向を有する。ある実施形態では、並進移動方向は、指の移動方向に直接的に対応するが、ある実施形態では、並進移動方向は、ルールに基づいて指の移動方向からマップされる。例えば、ルールは、指の移動方向が標準軸のY度以内である場合には、並進移動方向が標準軸に沿ったものであり、さもなければ、並進移動方向が指の移動方向と実質的に同じであることを述べてもよい。
【0469】
ある実施形態では、フレームコンテンツを並進移動することは、M本指並進移動ジェスチャーの移動速度に対応する関連並進移動速度を有する。ある実施形態では、フレームコンテンツを並進移動することは、摩擦を有する運動の方程式のシミュレーションに基づく。
【0470】
ある実施形態では、フレームコンテンツは、マップを含む。ある実施形態では、フレームコンテンツは、スクロール可能なアイテムリストを含む。
【0471】
ある実施形態では、ページの他のコンテンツ4208は、テキストを含む。
【0472】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置のグラフィックユーザインターフェイス(例えば、UI4200A、
図42A)は、タッチスクリーンディスプレイ上にページコンテンツの一部分4202を備え、これは、(1)フレームコンテンツの一部分4206を表示するフレーム4204と、ページの他のコンテンツ4208とを含む。タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でN本指並進移動ジェスチャー4210を検出するのに応答して、ページコンテンツは、タッチスクリーンディスプレイ上にページコンテンツの新たな部分4212(
図42B)を表示するように並進移動され、ページコンテンツを並進移動することは、ページの他のコンテンツ4208を並進移動することを含む。MがNとは異なるとすれば、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でM本指並進移動ジェスチャー4214を検出するのに応答して、フレームコンテンツは、タッチスクリーンディスプレイ上にフレームコンテンツの新たな部分4216(
図42C)を表示するように並進移動されるが、ページの他のコンテンツ4208の並進移動は生じない。
【0473】
従って、ジェスチャーに使用される指の本数に基づいて、ユーザは、ページコンテンツを容易に並進移動し、又はページコンテンツ内のフレームコンテンツのみを並進移動することができる。
【0474】
表示されたコンテンツを並進移動することについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月28日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Translating Displayed Content”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/946,976号に見ることができる。
【0475】
音楽及びビデオプレーヤ
図43A−43DDは、ある実施形態に基づく音楽及びビデオプレーヤ152のためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0476】
ある実施形態では、主たるコンテンツカテゴリーのアイコン(例えば、プレイリスト4308、アーチスト4310、曲4312、及びビデオ4314)がディスプレイの第1のエリア(例えば、4340、
図43A)に表示される。ある実施形態では、第1のエリアは、アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、付加的なコンテンツカテゴリー(例えば、
図43Jのアルバム、オーディオブック、編集物、作曲家、ジャンル、及びポッドキャスト)に通じるアイコン(例えば、「更に(more)」アイコン4316も含む。
【0477】
ある実施形態では、プレーヤ152は、アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、現在再生中の音楽に関する情報を表示するUI(例えば、
図43S)へユーザを直接的に導く現在再生中アイコン4302を含む。
【0478】
ある実施形態では、ユーザによる一連のジェスチャー(例えば、指タップ)に応答して、装置は、一連のコンテンツカテゴリー及びサブカテゴリーを表示する。例えば、ユーザが選択アイコン4306をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)か、又はある実施形態では、「トップ25(Top 25)」行4318のどこかをタップした場合に、UIは、プレイリストカテゴリーの表示(UI4300A、
図43A)から「トップ25」サブカテゴリーの表示(UI4300B、
図43B)へ切り換わる。
【0479】
カテゴリー又はサブカテゴリーの一部分しか表示されない場合には、上述した垂直バーと同様の垂直バーがカテゴリー/サブカテゴリーの上に表示され、カテゴリー/サブカテゴリーのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる(例えば、垂直バー4320、
図43B)。ある実施形態では、ユーザは、リストを表示しているエリアに垂直又は実質的に垂直のスワイプジェスチャー4322を行うことにより、カテゴリー/サブカテゴリーにおけるアイテムのリストをスクロールすることができる。ある実施形態では、垂直方向下方のジェスチャーがリストを下方にスクロールし、垂直方向上方のジェスチャーがリストを上方にスクロールする。
【0480】
ある実施形態では、ユーザがリストの頂部へスクロールし、次いで、スクロールジェスチャー(例えば、4324、
図43C)を行い続けると、バックグランド4326−1が現れ、垂直バー4320−1は、リストの頂部に到達したことをユーザに指示するために長さを減少し始める。ユーザの指がタッチスクリーンディスプレイとの接触を断つと、リストは、ディスプレイの頂部まで戻り、バックグランド4326−1は、何もない状態に収縮する。同様に、ユーザがリストの底部へスクロールし、次いで、スクロールジェスチャー(例えば、4328、
図43D)を行い続けると、バックグランド4326−2が現れ、垂直バー4320−2は、リストの底部に到達したことをユーザに指示するために長さを減少し始める。ユーザの指がタッチスクリーンディスプレイとの接触を断つと、リストはディスプレイの底部まで戻り、バックグランド4326−2は、何もない状態に収縮する。リストの末端におけるこの「ゴムバンド状」の振舞いは、垂直にスクロールする他の多数の形式のリスト及びドキュメントに適用することができる。2つの寸法に並進移動できるドキュメント(例えば、ウェブページ、ワード処理ドキュメント、並びに写真及び他の映像)の全ての縁に同様の振舞いを適用することができる。この「ゴムバンド状」のスクロール及び並進移動振舞いについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“List Scrolling And Document Translation On A Touch-Screen Display”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,801号、2007年6月22日に出願された“List Scrolling And Document Translation on a Touch-Screen Display”と題する第60/945,858号、及び2007年6月28日に出願された“List Scrolling And Document Translation on a Touch-Screen Display”と題する第60/946,971号に見ることができる。
【0481】
ある実施形態では、ユーザがアーチストアイコン4310をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)場合には、アーチストカテゴリーが表示される(
図43E)。ある実施形態において、アーチストのリストがアルファベット順に配列されているときには、インデックスアイテム/記号(例えば、文字A 4330−1)を各情報アイテムサブセット(例えば、名前が文字Aで始まるアーチスト4332)に隣接した状態に保つことができる。情報アイテムのリストをアップ方向にスクロールすると(例えば、ユーザによるタッチスクリーンディスプレイ上での上方スワイプに応答して)、インデックスアイテム/記号は、ウインドウ(例えば、ウインドウ4336、
図43F)の上縁へ移動することができる。スクロールを継続すると(例えば、
図43Fのジェスチャー4334に応答して)、インデックスアイテム/記号は、各情報アイテムサブセットの端に到達するまでそこに留まり、その時点で、インデックスアイテム/記号を、その後のインデックスアイテム/記号(例えば、文字B 4330−2)に置き換えることができる。同様のスクロール効果が、UI4300H及びUI4300I(
図43H及び43I)において映画4330−3及び音楽ビデオ4330−4インデックスアイテムについて示されている。このようなスクロールについての更なる説明は、参考としてここに援用する2005年12月23日に出願された“Scrolling List With Floating Adjacent Index Symbols”と題する米国特許出願第11/322,547号、2005年12月23日に出願された“Continuous Scrolling List With Acceleration”と題する第11/322,551号、及び2005年12月23日に出願された“List Scrolling In Response To Moving Contact Over List Of Index Symbols”と題する第11/322,553号に見ることができる。
【0482】
ある実施形態では、ユーザが曲アイコン4312をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)場合には、曲カテゴリーが表示される(
図43G)。
【0483】
ある実施形態では、ユーザがビデオアイコン4314をアクチベートする(例えば、アイコンを指でタップすることにより)場合には、ビデオカテゴリーが表示される(
図43H)。
【0484】
ある実施形態では、ディスプレイの第1エリア4340に表示される主要のコンテンツカテゴリーは、ユーザの好み(お気に入り)のカテゴリーに対応するようにユーザにより再配置することができる(例えば、
図43J−43M及び
図43N−43Pに示すように)。ある実施形態では、カテゴリー追加アイコン4344をアクチベートすると(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ユーザ指定のカテゴリーを追加するためのソフトキーボードを伴うUI(図示せず)の表示が開始される。ある実施形態では、
図43Jの編集アイコン4342をアクチベートすると(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、削除アイコン4348(上述した
図7の削除アイコン702と同様に動作する)及び移動付与(moving-affordance)アイコン4360を伴うUI4300K(
図43K)の表示が開始される。以下に述べるように、移動付与アイコン4360は、カテゴリー又は他のUIオブジェクトを再配置する上で助けとなる制御アイコンとして使用することができる。
【0485】
ある実施形態では、複数のユーザインターフェイスオブジェクトをもつタッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置は、第1のユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、ジャンルアイコン4350、
図43K)、及び第2のユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、アーチストアイコン4310、
図43K)をタッチスクリーンディスプレイに表示する。ある実施形態では、第1のユーザインターフェイスオブジェクトは、候補アイコン(例えば、再配置の候補である
図43Kの「更に」リスト4362のアイコン)のグループの1つであり、そして第2のユーザインターフェイスオブジェクトは、ユーザお気に入りアイコン(例えば、エリア4340におけるアイコン)のグループの1つである。
【0486】
指下げ事象は、第1のユーザインターフェイスオブジェクトにおいて検出される(例えば、接触4346−1)。ある実施形態では、第1のユーザインターフェイスオブジェクトは、制御アイコンを含み(例えば、ジャンルアイコン4350の移動付与アイコン4360を含む水平バー)、そして指下げ事象は、制御アイコン又はその付近で行われる。
【0487】
1つ以上の指ドラグ事象がタッチスクリーンディスプレイ上で検出される(例えば、4346−1(
図43K)から4365(
図43L)を経て4346−2(
図43L)ないし4346−3への指ドラグ)。
【0488】
第1のユーザインターフェイスオブジェクトは、第1のユーザインターフェイスオブジェクトが第2のユーザインターフェイスオブジェクトに少なくとも部分的に重畳するまで指ドラグ事象により決定された経路に沿ってタッチスクリーンディスプレイ上を移動される。
【0489】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ上で第1のユーザインターフェイスオブジェクトを移動する間に、第1のユーザインターフェイスオブジェクトは、タッチスクリーンディスプレイ上で他のユーザインターフェイスオブジェクトから視覚的に区別できるように表示される(例えば、
図43Lにおいてジャンルアイコン4350の周りの陰影付け)。
【0490】
指上げ事象は、第2のユーザインターフェイスオブジェクトにおいて検出される(例えば、
図43Lの4346−3における接触終了)。
【0491】
第2のユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、アーチストアイコン4310、
図43L)は、第1のユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、ジャンルアイコン4350、
図43M)と視覚的に置き換えられる。
【0492】
ある実施形態では、指上げ事象を検出すると、第1のユーザインターフェイスオブジェクトは、第2のユーザインターフェイスオブジェクトにより以前に占有されていた位置に表示され、そして第1のユーザインターフェイスオブジェクトにより以前に占有されていた位置への第2のユーザインターフェイスオブジェクトの移動がアニメ化される(例えば、
図43Mにおいて、アーチスト4310は、今や、ジャンル4350を含むのに使用されるリストの一部分である)。
【0493】
ある実施形態では、第1のユーザインターフェイスオブジェクトは、指上げ事象の前には第1のフォームで表示され、又、指上げ事象の後には第2のフォームで表示され、第2のフォームは、第1のフォームと視覚的に異なる。ある実施形態では、第1のフォームは、キャラクタ及び少なくとも1つの制御アイコンを含む行であり(例えば、4350、
図43K)、そして第2のフォームは、映像又は他のグラフィックである(例えば、4350、
図43M)。
【0494】
ある実施形態では、第2のユーザインターフェイスオブジェクトは、指上げ事象の前には第1のフォームで表示され、又、指上げ事象の後には第2のフォームで表示され、第2のフォームは、第1のフォームと視覚的に異なる。ある実施形態では、第1のフォームは、映像又は他のグラフィックであり(例えば、4310、
図43K)、そして第2のフォームは、少なくとも1つのアイコン(例えば、4360−2、
図43M)に関連したキャラクタを含む行(例えば、4310、
図43M)である。ある実施形態では、第2のフォームは、制御アイコンに対するヒット領域に対応して、規定の距離の付近又はそれ以内のキャラクタを含む行である。
【0495】
ある実施形態では、第1のユーザインターフェイスオブジェクトは、候補アイコンのグループの1つであり、そして第2のユーザインターフェイスオブジェクトは、ユーザお気に入りアイコンのグループの1つである。ある実施形態では、候補アイコンの残りのグループは、第1のユーザインターフェイスオブジェクトをそのオリジナル位置から離れるように移動した後に再配置される。候補アイコンの残りのグループは、第1のユーザインターフェイスオブジェクトを除く候補アイコンのグループである。指上げ事象を検出すると、第1のユーザインターフェイスオブジェクトは、第2のユーザインターフェイスオブジェクトにより以前に占有されていた位置に表示され、そして候補アイコンの残りのグループの1つにより以前に占有されていた位置への第2のユーザインターフェイスオブジェクトの移動がアニメ化される。
【0496】
図43N−43Pは、ディスプレイの第1エリア4340に表示された主要コンテンツカテゴリーを、ユーザの好み(お気に入り)のカテゴリーに対応するようにユーザにより再配置できるようにする別の仕方を示している。又、エリア4340に含まれるカテゴリーは、「更に」リスト4362の第1リストエリア4364(例えば、「更に」リスト4362のセパレータ4352の上)にリストすることもでき、候補カテゴリーは、「更に」リスト4362の第2リストエリア4366(例えば、「更に」リスト4362のセパレータ4352の下)にリストされる。指下げ事象(例えば、4346−5、
図43N)、1つ以上の指ドラグ事象(例えば、4346−5から4346−6(
図43O)ないし4346−7(
図43P)へ)、及び指上げ事象(例えば、4346−7)の検出に応答して、第1のユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、ジャンルアイコン4350)は、第1リストエリア4364及びエリア4340(例えば、4350−1及び4350−2、
図43P)の両方における第2のユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、アーチストアイコン4310)を、第2リストエリア4366(例えば、4310、
図43P)へ移動する第2のユーザインターフェイスオブジェクトに置き換えることができる。
【0497】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置は、タッチスクリーンディスプレイ上にユーザインターフェイスオブジェクトの第1グループを表示する(例えば、「更に」リスト4362のアイコン、
図43K、これらは再配置の候補である)。ユーザインターフェイスオブジェクトの第2グループがタッチスクリーンディスプレイに表示される(例えば、エリア4340のアイコン)。指下げ事象がタッチスクリーンディスプレイ上で検出される(例えば、接触4346−1、
図43K)。指下げ事象が生じる第1グループにおける第1のユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、ジャンルアイコン4350、
図43K)が識別される。1つ以上の指ドラグ事象がタッチスクリーンディスプレイ上で検出される(例えば、4346−1(
図43K)から4365(
図43L)を経て4346−2(
図43L)ないし4346−3への指ドラグ)。タッチスクリーンディスプレイ上での第1のユーザインターフェイスオブジェクトは、指ドラグ事象に基づいて移動される。指上げ事象がタッチスクリーンディスプレイ上で検出される(例えば、
図43Lの4346−3における接触の終了)。指上げ事象が生じる第2グループにおける第2のユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、アーチストアイコン4310、
図43K)が識別される。第2のユーザインターフェイスオブジェクトは、第1のユーザインターフェイスオブジェクトと視覚的に置き換えられる(例えば、
図43Lのアーチストアイコン4310は、
図43Mのジャンルアイコン4350と視覚的に置き換えられる)。
【0498】
ユーザインターフェイスオブジェクト再構成についての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface Supporting User Navigations of Graphical Objects on a Touch Screen Display”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/937,990号に見ることができる。
【0499】
参考としてここに援用する2007年6月20日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Playing Online Videos”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/936,562号は、主要なオンラインビデオコンテンツカテゴリーを、ユーザの好み(お気に入り)のカテゴリーに対応するようにユーザにより再配置できる仕方を説明している。この出願における教示は、ここでも、主要な音楽及び/又はビデオカテゴリーを再配置するのに適用できる。
【0500】
図43Jのユーザインターフェイス4300Jを再び参照すれば、コンテンツカテゴリー(例えば、アルバム)のリストがタッチスクリーンディスプレイに表示される。
図43Q−43T及び43W−43AAは、ある実施形態に基づきこれらのコンテンツカテゴリーを詳細に示すユーザインターフェイスを例示している。
【0501】
図43Qは、
図43Jの対応するアルバムカテゴリーアイコンのユーザ選択に応答して表示されるアルバムカテゴリー4371のユーザインターフェイスを例示している。ある実施形態では、ユーザインターフェイス4300Qは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●選択されると(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ユーザインターフェイス4300Jの表示を回復させる「更に(More)」アイコン4373、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、現在再生中のコンテンツに関する情報を表示するUI(例えば、
図43S)へユーザを直接的に導く現在再生中アイコン4302、
●1つ以上のアルファベットアイコン4375−1、4375−2、
●異なるアルファベットアイコンのもとでグループ編成される1つ以上の個々のアルバムのアイコン4377−1ないし4377−5、及び
●特定の文字で始まるアルバムへアルバムのリストを通して素早くナビゲートする上でユーザの助けとなるアルファベットリスト4379。
【0502】
図43Rは、個々のアルバム(例えば、
図43Qの“Abbey Road”4377−1)のユーザ選択4370に応答して表示されるアルバム内のトラック(例えば、曲)を提示するためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス4300Rは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●選択されると(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ユーザインターフェイス4300Qの表示を回復させるアルバムアイコン4374、
●上述した現在再生中アイコン4302、
●曲再生順序シャフルアイコン4376、
●1つ以上の個々の曲のアイコン4372−1ないし4375−7、及び
●上述した垂直バーと同様で、アルバムのトラックのリストの上に表示され、そしてトラックのリストのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる垂直バー4398。
【0503】
図43Sは、個々のトラック(例えば、
図43Rの“Come together”4372−1)又は現在再生中アイコン4302のユーザ選択(例えば、
図43Rのジェスチャー4378による)に応答して表示されるトラックを再生するためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス4300Sは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●選択された(例えば、アイコンを指でタップすることにより)場合に、手前のユーザインターフェイス(例えば、4300R)の表示を回復させるバックアイコン4380−1、
●選択された(例えば、アイコンを指でタップすることにより)場合に、アルバムカバー4380−4をひっくり返し、そしてアルバムのトラックのリストを表示するカバーフリップアイコン4380−2、
●選択された(例えば、アイコンを指でタップすることにより)場合に、現在再生中のトラックを繰り返すトラック再生リピートアイコン4380−7、
●選択された(例えば、アイコンを指でタップすることにより)場合に、アルバムのトラックをランダムな順序で再生するトラック再生シャフルアイコン4380−8、
●トラックのどの断片が再生されたか指示すると共に、ユーザジェスチャーに応答してトラックをスクロールするする上で助けとなるよう使用できる進行バー4380−3、
●トラックに対応し、装置により自動的に発生されるか、又は異なるソースから装置へインポートされるアルバムカバー4380−4、及び
●ビデオプレーヤ(
図23A−23D)について上述したアイコン2320、2322、2324、2306、及び2304と同様に振舞う速戻し/後方スキップアイコン、早送り/前方スキップアイコン、音量調整スライダーアイコン、休止アイコン、及び/又はプレイアイコン(図示せず、休止アイコンと共にトグルする)を含む音楽プレイ制御アイコン4380−5。
【0504】
ある実施形態では、トラック再生リピートアイコン4380−7、進行バー4380−3、及びトラック再生シャフルアイコン4380−8は、タッチスクリーンディスプレイにおける指ジェスチャーに応答してディスプレイ上に現れる。
【0505】
ある実施形態では、音楽再生制御アイコン4380−5は、タッチスクリーンディスプレイとの指接触が検出されたときにディスプレイ上に現れる。アイコン4380−5は、規定の時間周期(例えば、数秒)中にディスプレイに留まることができ、次いで、タッチスクリーンディスプレイとの次の指接触が検出されるまで消える。
【0506】
図43Tは、
図43Sのアルバムカバー4380−4のユーザ選択4381に応答して表示できる拡大アルバムカバーのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス4300Tは、
図43Sに示された同じエレメントを含むが、ユーザインターフェイス4300Tは、アルバムカバー4380−4の拡大バージョン4380−6を含む。
【0507】
アルバムカテゴリーについての前記説明に鑑み、「更に(More)」リスト(
図43J)における他のコンテンツカテゴリーの動作は、当業者に明らかであろう。
【0508】
例えば、
図43Wは、
図43Jの対応カテゴリーアイコンのユーザ選択に応答して表示されるジャンルカテゴリーのためのユーザインターフェイスを例示する図である。各音楽ジャンルは、タッチスクリーン上の1つの行を占有する。ユーザは、垂直指スワイプによりリストをスクロールすることができる。
【0509】
図43Xは、1つの個々のアルバム(例えば、
図43Wの“Rock”)のユーザ選択(例えば、
図43Wのジェスチャー4383による)に応答して表示される特定ジャンルのためのユーザインターフェイスを例示する図である。UI4300Xに提示される情報は、例えば、特定のジャンルに関連した曲及びアルバム、楽団及びアーチストを含むことができる。
【0510】
図43Yは、
図43Jの対応するカテゴリーアイコンのユーザ選択に応答して表示される作曲家カテゴリーのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0511】
図43Zは、
図43Jの対応するカテゴリーアイコンのユーザ選択に応答して表示される編集物カテゴリーのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0512】
図43AAは、個々の編集物(例えば、
図43Zの“Gold”)のユーザ選択(例えば、
図43Zのジェスチャー4385による)に応答して表示される特定の編集物のユーザインターフェイスを例示する図である。UI4300AAに提示される情報は、例えば、特定の編集物に関連した曲を含むことができる。
【0513】
図43BBは、
図43AAの現在再生中アイコン4302のユーザ選択(例えば、
図43AAのジェスチャー4387による)に応答して現在再生されている曲のユーザインターフェイスを例示する図である。この特定例では、現在再生されている曲は、依然、アルバム“Abbey Road”からの“Come Together”である。それ故、ユーザインターフェイス4300BBは、再生タイムスタンプ及び残りのタイムスタンプが変更された以外は、ユーザインターフェイス4300Sと実質的に同じである。
【0514】
図43U及び
図43Vに示すように、ユーザの格付けを指ジェスチャーでコンテンツのアイテムに適用することができる。
【0515】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置は、一連の格付け印(例えば、4382、
図43U及び43V)をタッチスクリーンディスプレイに表示する。格付け印は、最低の格付け印と、1つ以上の次第に高い格付け印とを含む。ある実施形態では、格付け印は、星(例えば、4382−2、
図43V)で構成される。ある実施形態では、一連の格付け印が5つの星で構成される。
【0516】
1つ以上の格付け印においてユーザによる指ジェスチャー(例えば、4384、
図43V)が検出され、この指ジェスチャーは、タッチスクリーンディスプレイとの接触を断つ直前に最後の格付け印に接触する(例えば、
図43Vの第3の格付け印)。ある実施形態では、指ジェスチャーは、1つ以上の次々に高い格付け印に接触する前に最低の格付け印に接触する。ある実施形態では、指ジェスチャーは、スワイプジェスチャーである。
【0517】
指ジェスチャーにより接触される最後の格付け印に対応する格付けは、装置のファンクション又はアプリケーションへの入力として使用される。例えば、
図43Vの曲“Come Together”に対する3星格付けを使用して、装置においてこのコンテクストを他のコンテクストに対して分類し、及び/又はコンテンツがランダムな順序(例えば、シャフルモード4368、
図43R)で再生されるときにこのコンテンツをどれほど頻繁に聞くか決定することができる。
【0518】
ある実施形態では、指ジェスチャーにより接触される最後の格付け印に対応する格付けは、装置のコンテンツプレーヤアプリケーションで再生可能なコンテンツのアイテムに対して格付けを与えるように使用される。ある実施形態では、コンテンツのアイテムは、音楽のアイテムであり、コンテンツプレーヤアプリケーションは、音楽プレーヤアプリケーションである。ある実施形態では、コンテンツのアイテムは、ビデオであり、コンテンツプレーヤアプリケーションは、ビデオプレーヤアプリケーションである。
【0519】
ある実施形態では、指ジェスチャーにより接触される最後の格付け印に対応する格付けは、装置のブラウザアプリケーションで見ることのできるウェブページのコンテンツに対して格付けを与えるように使用される。
【0520】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置のグラフィックユーザインターフェイスは、タッチスクリーンディスプレイ上に一連の格付け印4383を含む。この格付け印は、最低の格付け印と、1つ以上の次第に高い格付け印とを含む。指ジェスチャーがタッチスクリーンディスプレイとの接触を断つ直前に最後の格付け印に接触するような、1つ以上の格付け印におけるユーザによる指ジェスチャーを検出するのに応答して、指ジェスチャーにより接触された最後の格付け印に対応する格付けが、装置のファンクション又はアプリケーションへの入力として使用される。
【0521】
図43BB−43DDに示すように、装置の向きの変化に応答してアプリケーションがモードを変化させることができ、2つのモードは、表示の向きの単なる変化以上に異なるものである。
【0522】
ある実施形態では、ポートレートビュー及びランドスケープビューを含む長方形のタッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置は、装置を第1の向きで検出する。
【0523】
装置が第1の向きにある間に、アプリケーションがタッチスクリーンディスプレイ上で第1のビューにおいて第1モードで表示される(例えば、
図43A、
図43J、
図43Q、
図43R、及び
図43BBに示すように、音楽を選択するための階層的リストモード)。
【0524】
装置は、第2の向きで検出される。ある実施形態では、第1の向き及び第2の向きは、1つ以上の加速度計(例えば、168)からのデータの分析に基づいて検出される。ある実施形態では、第1の向きは、第2の向きから実質的に90°回転される(例えば、
図43BBから
図43CCへ回転4392により)。
【0525】
装置を第2の向きで検出するのに応答して、アプリケーションがタッチスクリーンディスプレイ上で第2のビューにおいて第2モードで表示される(例えば、
図43CC)。
【0526】
アプリケーションの第1モードは、アプリケーションの第2モードから、表示の向きの変化以上に相違する。アプリケーションは、第1及び第2モードの一方における個別の又は付加的な情報を、第1及び第2モードの他方に対して表示する。
【0527】
ある実施形態では、第1のビューがポートレートビューであり(例えば、
図43A、
図43J、
図43Q、
図43R、又は
図43BB)、そして第2のビューがランドスケープビューである(例えば、
図43CC)。ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近における実質的に垂直の指ジェスチャーは、第1モードでナビゲートするのに使用され、そしてタッチスクリーンディスプレイ又はその付近における実質的に水平の指ジェスチャー(例えば、スワイプジェスチャー4399、
図43CC)は、第2モードでナビゲートするのに使用される。
【0528】
ある実施形態では、第1のビューがランドスケープビューであり、そして第2のビューがポートレートビューである。
【0529】
ある実施形態では、長方形のタッチスクリーンディスプレイは、長軸及び短軸を有し、第1の向きは、長軸の実質的に垂直な向きを含み、第2の向きは、短軸の実質的に垂直な向きを含み、第1のビューは、ポートレートビューであり(例えば、UI4300BB、
図43BB)、そして第2のビューは、ランドスケープビューである(例えば、UI43CC、
図43CC)。
【0530】
ある実施形態では、アプリケーションは、音楽プレーヤであり、第1モードは、音楽を選択するための階層的リストモードであり(例えば、
図43A、「更なる」リストへ、
図43J、アルバムリストへ、
図43Q、アルバムコンテンツリストへ、
図43R、コンテンツへ、
図43S/43BB)、第1のビューは、ポートレートビューであり、第2モードは、アルバムを選択するためのカバーフローモード(例えば、
図43CC)であり、そして第2のビューは、ランドスケープビューである。カバーフローモード及び他の映像モードは、参考としてここに援用する2006年9月11日に出願された“Techniques And Systems For Browsing Media Content”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/843,832号、2006年9月11日に出願された“Media Manager With Integrated Browsers”と題する米国特許出願第11/519,460号、及び2007年1月5日に出願された“Electronic Device With Image Based Browsing”と題する米国プロビジョナル特許出願(代理人整理番号APL1P533P2/P4583USP2号)に説明されている。ある実施形態では、アルバムカバーにおける指ジェスチャー(例えば、ジェスチャー4388、
図43CC)又は情報アイコンにおける指ジェスチャー(例えば、4389、
図43CC)を検出するのに応答して、アルバムカバーがひっくり返され、アルバムのトラックに関する情報が表示される(
図43DD)。
【0531】
ある実施形態では、アプリケーションは、アドレス帳であり、第1モードは、アドレス帳のエントリーを表示するためのリストモードであり、第1のビューは、ポートレートビューであり、第2モードは、アドレス帳の対応エントリーに関連した画像を表示するための画像モードであり、そして第2のビューは、ランドスケープビューである。
【0532】
ある実施形態では、アプリケーションは、ワールドクロックであり、第1モードは、時間ゾーンのリストを表示するためのリストモードであり、第1のビューは、ポートレートビューであり、第2モードは、マップ上の時間ゾーンのリスト内の1つ以上の時間ゾーンを表示するためのマップモードであり、そして第2のビューは、ランドスケープビューである。
【0533】
ある実施形態では、アプリケーションは、カレンダーである。ある実施形態では、アプリケーションは、写真管理アプリケーションである。ある実施形態では、アプリケーションは、データエントリーアプリケーションである。
【0534】
ポートレートビュー及びランドスケープビューをもつ長方形のタッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置のグラフィックユーザインターフェイスは、ポートレートビューで表示されるアプリケーションの第1モードと、ランドスケープビューで表示されるアプリケーションの第2モードとを含む。装置を第1の向きで検出するのに応答して、アプリケーションの第1モードは、ポートレートビューで表示される。装置を第2の向きで検出するのに応答して、アプリケーションの第2モードは、ランドスケープビューで表示される。アプリケーションの第1モードは、アプリケーションの第2モードとは表示の向きの変化以上に相違する。
【0535】
装置の向きに基づくこのようなモード変化は、装置をより使い易くする。というのは、ユーザは、希望の第2モードを得るのに1つ以上の表示スクリーンを通してナビゲーションする必要がなく、又、このようなナビゲーションをどのように行うか覚えておく必要がないからである。むしろ、ユーザは、装置の向きを変化させるだけでよい。
【0536】
装置の向きに基づくモード変化についての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“Modal Change Based on Orientation of a Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/947,300号に見ることができる。
【0537】
図44A−44Jは、ある実施形態に基づくポートレート−ランドスケープ回転ヒューリスティックを示す図である。
【0538】
ある実施形態では、あるアプリケーションの情報が、1つ以上の加速度計168からのデータの分析に基づいて、装置100においてポートレートビュー又はランドスケープビューで自動的に表示される。しかしながら、ユーザジェスチャー(例えば、4402、
図44B)は、加速度計データに基づいて自動的に選択されるビューを無効にすることができる。ある実施形態では、第2のジェスチャー(例えば、4404、
図44H)が検出されたときに無効化が終了となる(以下の実施例1及び実施例2に述べられ、
図44A−44E及び44G−44Jに示されたように)。ある実施形態では、表示されたビューが加速度計データに基づいて自動的に推奨されるビューに一致するような向きで装置が配置されるときに、無効化が終了となる(以下の実施例3及び実施例4に述べられ、
図44A−44Fに示されたように)。ある実施形態では、所定の時間の後に無効化が終了となる。ある実施形態では、ユーザがアプリケーションを切り換えるか又はメニュースクリーン(
図4A又は4B)に戻るときに無効化が終了となる。これらの無効化終了ヒューリスティックは、装置の使用をより容易にする。というのは、簡単なジェスチャーを使用して無効化を終了させるか、又は規定の基準に基づいて無効化が自動的に終了するからである。
【0539】
実施例1: ある実施形態では、長方形のタッチスクリーンディスプレイ及び1つ以上の加速度計を伴うポータブルマルチファンクション装置は、1つ以上の加速度計から受け取られるデータの分析に基づいて長方形のタッチスクリーンディスプレイ上に情報をポートレートビュー(例えば、
図44A)又はランドスケープビュー(例えば、
図44B)で表示する。
【0540】
情報が第1のビューで表示されている間にタッチスクリーンディスプレイ又はその付近で第1の所定の指ジェスチャー(例えば、ジェスチャー4402、
図44B)が検出される。
【0541】
第1の所定の指ジェスチャーを検出するのに応答して、情報が第2のビューで表示され(例えば、
図44C)、装置の向きに関わらず、情報の表示が第2のビューにロックされる(例えば、表示は、
図44C、44D、44E及び44Gにおいてポートレートビューにロックされる)。ある実施形態では、第1のビューがランドスケープビューであり(例えば、例えば、
図44B)、そして第2のビューがポートレートビューである(例えば、
図44A)。ある実施形態では、第1のビューがポートレートビューであり、そして第2のビューがランドスケープビューである。
【0542】
情報の表示が第2のビューにロックされる間にタッチスクリーンディスプレイ又はその付近で第2の所定の指ジェスチャーが検出される(例えば、ジェスチャー4404、
図44H)。
【0543】
第2の所定の指ジェスチャーを検出するのに応答して、第2のビューにおける情報の表示がアンロックされる。例えば、
図44I及び44Jにおいて表示がアンロックされ、従って、装置の長軸が実質的に垂直である(
図44J)ときにはポートレートビューが表示され、そして装置の短軸が実質的に垂直である(
図44I)であるときにはランドスケープビューが表示される。
【0544】
ある実施形態では、第1及び第2の所定の指ジェスチャーは、複数指のジェスチャーである。ある実施形態では、第1及び第2の所定の指ジェスチャーは、複数指ねじれジェスチャーである(例えば、ジェスチャー4402、
図44B、及びジェスチャー4404、
図44H)。ある実施形態では、第1及び第2の所定の指ジェスチャーは、タッチスクリーンディスプレイ上で行われる。
【0545】
実施例2: ある実施形態では、ポートレートビュー及びランドスケープビューを含む長方形のタッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置は、装置を第1の向きで検出する(例えば、
図44A)。
【0546】
装置が第1の向きにある間に情報がタッチスクリーンディスプレイ上に第1のビューで表示される。
【0547】
装置は、第2の向きで検出される(例えば、
図44B)。
【0548】
装置を第2の向きで検出するのに応答して、情報が第2のビューで表示される。
【0549】
情報が第2のビューで表示される間に第1の所定の指ジェスチャー(例えば、ジェスチャー4402、
図44B)がタッチスクリーンディスプレイ又はその付近で検出される。
【0550】
第1の所定の指ジェスチャーを検出するのに応答して、情報が第1のビューで表示され(例えば、
図44C)、そして情報の表示が第1のビューにロックされる(例えば、
図44C、44D、44E及び44Gでは、表示がポートレートビューにロックされる)。
【0551】
情報の表示が第1のビューにロックされる間にタッチスクリーンディスプレイ又はその付近で第2の所定の指ジェスチャーが検出される(例えば、ジェスチャー4404、
図44H)。
【0552】
第2の所定の指ジェスチャーを検出するのに応答して、第1のビューでの情報の表示がアンロックされる。例えば、
図44I及び44Jにおいて表示がアンロックされ、従って、装置の長軸が実質的に垂直である(
図44J)ときにはポートレートビューが表示され、そして装置の短軸が実質的に垂直である(
図44I)であるときにはランドスケープビューが表示される。
【0553】
ある実施形態では、第1のビューがランドスケープビューであり、そして第2のビューがポートレートビューである。ある実施形態では、第1のビューがポートレートビューであり(例えば、
図44A)、そして第2のビューがランドスケープビューである(例えば、
図44B)。
【0554】
ある実施形態では、第1及び第2の所定の指ジェスチャーは、複数指のジェスチャーである。ある実施形態では、第1及び第2の所定の指ジェスチャーは、複数指ねじれジェスチャーである(例えば、ジェスチャー4402、
図44B、及びジェスチャー4404、
図44H)。ある実施形態では、第1及び第2の所定の指ジェスチャーは、タッチスクリーンディスプレイ上で行われる。
【0555】
実施例3 ある実施形態では、長方形のタッチスクリーンディスプレイ及び1つ以上の加速度計を伴うポータブルマルチファンクション装置は、1つ以上の加速度計から受け取られるデータの分析に基づいて長方形のタッチスクリーンディスプレイ上に情報をポートレートビュー(例えば、
図44A)又はランドスケープビュー(例えば、
図44B)で表示する。
【0556】
情報が第1のビューで表示されている間にタッチスクリーンディスプレイ又はその付近で所定の指ジェスチャー(例えば、ジェスチャー4402、
図44B)が検出される。ある実施形態では、所定の指ジェスチャーは、複数指のねじれジェスチャーである。ある実施形態では、所定の指ジェスチャーは、タッチスクリーンディスプレイ上で行われる。
【0557】
所定の指ジェスチャーを検出するのに応答して、情報が第2のビューで表示され(例えば、
図44C)、そして情報の表示が第2のビューにロックされる。
【0558】
1つ以上の加速度計から受け取られたデータの分析に基づいて第2のビューが表示される向きに装置が配置されたときに第2のビューでの情報の表示がアンロックされる(例えば、
図44E)。例えば、
図44E及び44Fにおいて表示がアンロックされ、従って、装置の長軸が実質的に垂直である(
図44E)ときにはポートレートビューが表示され、そして装置の短軸が実質的に垂直である(
図44F)であるときにはランドスケープビューが表示される。
【0559】
ある実施形態では、第1のビューがランドスケープビューであり(例えば、
図44B)、そして第2のビューがポートレートビューである(例えば、
図44A)。ある実施形態では、第1のビューがポートレートビューであり、そして第2のビューがランドスケープビューである。
【0560】
実施例4 ある実施形態では、ポートレートビュー及びランドスケープビューを含む長方形のタッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置は、装置を第1の向きで検出する。
【0561】
装置が第1の向きにある間に情報がタッチスクリーンディスプレイ上に第1のビューで表示される(例えば、
図44A)。
【0563】
装置を第2の向きで検出するのに応答して、情報が第2のビューで表示される(例えば、
図44B)。
【0564】
情報が第2のビューで表示される間に所定の指ジェスチャー(例えば、ジェスチャー4402、
図44B)がタッチスクリーンディスプレイ又はその付近で検出される。ある実施形態では、所定の指ジェスチャーは、複数指ジェスチャーである。ある実施形態では、所定の指ジェスチャーは、タッチスクリーンディスプレイ上で行われる。
【0565】
所定の指ジェスチャーを検出するのに応答して、情報が第1のビューで表示され(例えば、
図44C)、そして情報の表示が第1のビューにロックされる。
【0566】
第1のビューでの情報の表示は、装置が実質的に第1の向きに戻されたときにアンロックされる(例えば、
図44E)。例えば、
図44E及び44Fにおいて表示がアンロックされ、従って、装置の長軸が実質的に垂直である(
図44E)ときにはポートレートビューが表示され、そして装置の短軸が実質的に垂直である(
図44F)であるときにはランドスケープビューが表示される。
【0567】
ある実施形態では、第1のビューがランドスケープビューであり、そして第2のビューがポートレートビューである。ある実施形態では、第1のビューがポートレートビューであり(例えば、
図44A)、そして第2のビューがランドスケープビューである(例えば、
図44B)。
【0568】
ある実施形態では、第1の向き及び第2の向きは、1つ以上の加速度計からのデータの分析に基づいて検出される。ある実施形態では、第1の向きは、第2の向きから90°回転される。
【0569】
ポートレート−ランドスケープ回転ヒューリスティックについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“Portrait-Landscape Rotation Heuristics for a Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/947,132号に見ることができる。
【0570】
タッチスクリーンディスプレイ上に限定エリアが与えられた場合、1つの挑戦は、種々の量の情報を非常に直感的な仕方で提示するにはどうすればよいかである。
図45A−45Gは、ある実施形態に基づきタッチスクリーンディスプレイ上に情報を提示するための適応解決策を示すグラフィックユーザインターフェイスである。説明上、音楽及びビデオプレーヤモジュールのビデオフォルダが示されている。しかしながら、当業者であれば、この解決策は、僅かに変更するだけで又は変更せずに、他の多数の場合にも容易に適応できることが明らかであろう(例えば、
図53A−53Dを参照して以下に述べるように、逸した通信についての通知情報を表示するために)。
【0571】
ユーザインターフェイスオブジェクトの所与の全数に対して、装置は、その全数が第1の規定の条件を満足する場合には、少なくとも2つの個々のユーザインターフェイスオブジェクトに関する情報を表示することができる。ある実施形態では、装置は、全てのユーザインターフェイスオブジェクトに関する情報をタッチスクリーンディスプレイ上に表示することができる。
【0572】
ある実施形態では、第1の規定の条件は、ユーザインターフェイスオブジェクトの全数が規定のスレッシュホールド以下であることである。他の実施形態では、第1の規定の条件は、ユーザインターフェイスオブジェクトの全数が、同時に表示できるユーザインターフェイスオブジェクトの最大数以下であることである。
【0573】
図45Aに示すように、ビデオフォルダは、2つの映画及び2つの音楽ビデオを含む4つのオブジェクトしか有していない。4つのオブジェクトに関する情報は、タッチスクリーンディスプレイに適合させることができるので、映画を1つのサブフォルダに及び音楽ビデオを別のサブフォルダにグループ分けする階層的解決策は、おそらく、あまり好ましいものではない。むしろ、2つのラベル4510及び4515が2つのメディア形式を指示するフラットなビューで4つのオブジェクトが示される。
【0574】
ある実施形態では、装置は、ユーザインターフェイスオブジェクトの全数が、ディスプレイに適合できる数より若干多い場合に、フラットなビューで情報を提示することができる。ユーザは、実質的に垂直の指スワイプジェスチャーを使用して、フラットなビューを上又は下に容易にスクロールし、隠れた部分を見ることができる。
【0575】
ユーザインターフェイスオブジェクトの全数が第2の規定の条件を満足する場合には、装置は、ユーザインターフェイスオブジェクトを、少なくとも、ユーザインターフェイスオブジェクトの第1グループと、ユーザインターフェイスオブジェクトの第2グループとに分割する。ユーザインターフェイスオブジェクトの第1グループに対して第1グループアイコンが表示される。又、ユーザインターフェイスオブジェクトの第2グループに対して、少なくとも1つのグループメンバーがタッチスクリーンディスプレイに示される。
【0576】
ある実施形態では、第2の規定の条件は、ユーザインターフェイスオブジェクトの第1グループの全数が所定のスレッシュホールド以下であり、且つユーザインターフェイスオブジェクトの第2グループの全数が所定のスレッシュホールドより大きいことである。
【0577】
図45Bは、異なるアーチスト又はグループが4つあり、ビートルズ(Beatles)が10個、U2が18個、ブライアンアダムス(Bryan Adams)が1個、サンタナ(Santana)が1個、の合計30個の音楽ビデオが音楽ビデオフォルダにあることを示している。タッチスクリーンディスプレイのサイズが与えられると、全部で30個の音楽ビデオのフラットなビューは、おそらく、あまり便利ではない。というのは、これは、全てのオブジェクトを通してスキャンするのに複数指スワイプジェスチャーが必要になり得るからである。更に、各個々の音楽ビデオのアーチストを直感的に見分け難い。他方、サンタナ及びブライアンアダムスによる音楽ビデオが各々それら自身のサブフォルダを有する場合にも、不便である。というのは、ユーザは、サブフォルダを開いて音楽ビデオのタイトルを調べねばならない一方、タッチスクリーンディスプレイには依然ブランクスペースがあるからである。
【0578】
むしろ、
図45Bは、30個の音楽ビデオに関する情報のハイブリッドビューである。グループアイコン4520は、ビートルズの作品を表すのに使用され、そしてグループアイコン4525は、U2の作品に使用される。グループアイコンは、そのサブフォルダ内の音楽ビデオの数を示す。ユーザは、18個のU2音楽ビデオに関するより多くの情報を学習するために、グループアイコン、例えば、4525を単に指でタップすればよい(
図45C)。他の2つの音楽ビデオは、アーチスト及び音楽ビデオのタイトルに関する情報を各々含む2つの個別のアイテムとして表示される。
【0579】
ユーザインターフェイスオブジェクトの全数が第3の規定の条件を満足する場合には、装置は、ユーザインターフェイスオブジェクトを、少なくとも、ユーザインターフェイスオブジェクトの第3グループと、ユーザインターフェイスオブジェクトの第4グループとに分割する。ユーザインターフェイスオブジェクトの第3グループに対して第3グループアイコンが表示される。又、ユーザインターフェイスオブジェクトの第4グループに対して第4グループアイコンが表示される。
【0580】
ある実施形態では、第3の規定の条件は、ユーザインターフェイスオブジェクトの第3グループの全数が所定のスレッシュホールドより大きく、そしてユーザインターフェイスオブジェクトの第4グループの全数が所定のスレッシュホールドより大きいことである。ある実施形態では、
図45Dに示すように、対応するグループが空であっても、タッチスクリーンディスプレイ上にグループアイコン(例えば、4530及び4535)が表示される。
【0581】
他の実施形態では、
図45Eに示すように、関連グループが空ではないグループアイコン(例えば、4540及び4545)だけがタッチスクリーンディスプレイ上に表示される。2つのグループの各々は、タッチスクリーンディスプレイに適合できない充分な数のオブジェクトを有する。
【0582】
ある実施形態では、上述した情報分類及び提示解決策は、自動的及び反復的なプロセスである。ユーザインターフェイスオブジェクトの第1、第3又は第4グループに対応する各グループアイコンのユーザ選択を検出すると、装置は、ユーザインターフェイスオブジェクトのユーザ選択グループが第1、第2又は第3の規定の条件の1つを満足するかどうかチェックし、それに応じて動作する。
【0583】
例えば、
図45Fにおいて、映画アイコン4540のユーザ選択に応答して、映画情報のハイブリッドビューが表示される。
図45Bに示すハイブリッドビューと同様に、3つの映画が、詳細な情報をもつ個々のアイテムとして示され、そして他の17の映画は、それ自身のグループアイコン「漫画(Cartoon)(6)」4550及び「外国作品(Foreign)(11)」4545を各々有する2つのサブグループに分割される。
【0584】
ある実施形態では、ユーザインターフェイスオブジェクトは、情報形式によりグループ分けすることができる。例えば、
図45Aのオブジェクトは、映画及び音楽ビデオに分けられる。他の実施形態では、ユーザインターフェイスオブジェクトは、情報ソースによってグループ分けすることができる。例えば、
図45Dのオブジェクトは、TVショー及びポッドキャストに分けられる。
【0585】
ある実施形態では、フラットなビューにおけるユーザインターフェイスオブジェクトの各グループに、独特のグループ識別子が指定される。例えば、グループラベル4510及び4515は、グループ識別子の例である。ユーザがユーザインターフェイスオブジェクトのリストを上方にスクロールすると、リストの頂部のグループ識別子(例えば、映画4510)は、映画グループの最後のアイテム、即ち“The Shawshank Redemption”がスクリーンから出るまで移動しない(
図43E、43F、43H及び43Iを参照して上述したスクロールと同様に)。この時点で、映画ラベル4510は、音楽ビデオラベル4515に置き換えられる。
【0586】
適応ユーザインターフェイスディスプレイについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Displaying User Interface Objects Adaptively”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/937,992号に見ることができる。
【0587】
図46A−46Cは、ある実施形態に基づきコンテンツファイルに関連したメタデータに基づいてコンテンツファイルに対して生成されたデジタルアートワークを示す。
【0588】
このようなアートワークについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Creating Digital Artwork Based On Content File Metadata”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,818号に見ることができる。
【0589】
図47A−47Eは、ある実施形態に基づきスライダーアイコンを移動するための方法を例示する図である。このようなスライダーアイコンは、コンテンツ進行バー(例えば、
図47A及び47B、及び2310、
図23B)、音量及び他のレベルのコントロール(例えば、2324、
図23D)、及びスイッチ(例えば、
図47C−47E)のような多数の用途を有する。
【0590】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ(例えば、ディスプレイ112)を伴うポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、タッチスクリーンディスプレイ上での規定のエリア(例えば、エリア4702、
図47A、又は4730、
図47C)との指接触(例えば、指接触4706、
図47A、又は4734、
図47C)を検出する。規定のエリアは、タッチスクリーンディスプレイ上の規定のエリアにおいて第1方向にスライドするように構成されたアイコン(例えば、アイコン4732、
図47C)を含む。ある実施形態では、規定のエリアは、スライダーバー(例えば、スライダーバー4704、
図47A)を含む。ある実施形態では、第1方向は、タッチスクリーンディスプレイにおいて水平方向である。ある実施形態では、第1方向は、タッチスクリーンディスプレイにおいて垂直方向である。
【0591】
ある実施形態では、アイコンは、規定のエリアとの指接触を検出すると、その指接触へと移動される。例えば、スライダーバー4704は、
図47Aに示すように、指接触4706を検出すると、その指接触4706へ移動する。
【0592】
タッチスクリーンディスプレイにおいて規定のエリアから規定のエリア以外の位置への指接触の移動が検出される。タッチスクリーンディスプレイ上での指接触の移動は、第1方向に平行な成分と、第1方向に垂直な成分とを有する。
【0593】
例えば、
図47Bにおいて、指接触位置4706から指接触位置4708への指接触の移動4710、4712及び4714は、全て、スライダーバー4704の移動方向に平行な成分Δd
x4716を有する。同様に、移動4710、4712及び4714は、全て、スライダーバー4704の移動方向に垂直な成分(図示せず)を有する。
【0594】
別の実施例では、
図47Dにおいて、指接触位置4734から指接触位置4736への指接触の移動4738、4740及び4742は、全て、スライダーアイコン4732の移動方向に平行な成分Δd
x4744を有する。同様に、移動4738、4740及び4742は、全て、スライダーアイコン4732の移動方向に垂直な成分(図示せず)を有する。位置4736から位置4738への指接触の付加的な移動は、スライダーアイコン4732の移動方向に平行な付加的な成分Δd
x'4746(
図47E)を有する。
【0595】
アイコンは、規定のエリアにおいて第1方向に平行な指接触移動の成分に基づいてスライドされる。ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイとの指接触の切断が検出された場合にアイコンのスライドが中止される。
【0596】
例えば、
図47Bにおいて、スライドバー4704は、移動4710、4712、及び4714の平行成分Δd
x4716に等しい距離Δd
xだけ移動する。別の実施例では、
図47Dにおいて、スライダーアイコン4732は、移動4738、4740、及び4742の平行成分Δd
x4744に等しい距離Δd
xだけ移動する。
図47Eにおいて、スライダーアイコン4732は、位置4736から4738への指接触の付加的な移動に対応する付加的な距離Δd
x'4746だけ移動する。
【0597】
スライダーアイコンを移動するこれらの方法は、スライダーアイコンのユーザの視野がユーザの指で妨げられることなくユーザがスライダーアイコンを正確に位置付けできるようにする。
【0598】
スライダーアイコンを位置付けることについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“Positioning a Slider Icon on a Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/947,304号に見ることができる。
【0599】
ノートアプリケーション
図48A−48Cは、ある実施形態に基づきノートを管理し、表示し、生成するためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス4800A(
図48A)は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●既存のノートの数4802、
●既存のノートのタイとる4810、
●ノートの日付4812及び/又は時刻、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、対応するノート(例えば、UI4800B、
図48B)への移行を開始する追加情報アイコン4814。
【0600】
ある実施形態では、ノートに対応する行のどこかでユーザジェスチャー4816を検出すると、それに対応するノート(例えば、UI4800B、
図48B)への移行が開始される。
【0601】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス4800B(
図48B)は、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、UI4800Aの表示を開始するノートアイコン4820、
●ノートのタイトル4810−3、
●テキストを表示するためのノートパッド4824、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、手前のノートの表示を開始する手前のノートのアイコン4832、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、e−メールアプリケーション140への移行を開始し、且つe−メールメッセージを生成するUI(例えば、UI3400A、
図34A)の表示を開始するe−メール生成アイコン4834、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ノートを削除するためのUIの表示を開始するゴミアイコン4836、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、次のノートの表示を開始する次のノートのアイコン4838。
【0602】
ある実施形態では、ノートパッド4824のどこかでユーザジェスチャー4826を検出すると、ノートパッド4824においてテキストを入力するためのコンテクストキーボード(例えば、UI4800C、
図48C)の表示が開始される。
【0603】
ある実施形態では、コンテクストキーボードが表示されたときに、ノートパッド4824のテキスト上でユーザジェスチャーを検出すると、
図6I−6Kを参照して上述したように、挿入点拡大子4830の表示が開始される。
【0604】
ある実施形態では、ワード示唆技術及びユーザインターフェイスを使用して、テキスト入力を容易にする。ある実施形態では、推奨されるワードがスペースバーに入れられ(例えば、推奨されるワード“dinner”が
図6Jにおいてスペースバーにある)、そしてスペースバーとのユーザ接触を検出すると、推奨されるワードの受け容れが開始される。ワード示唆についての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月5日に出願された“Method and System For Providing Word Recommendations for Text Input”と題する米国特許出願第11/620,641号、及び2007年1月5日に出願された“Method, System, And Graphical User Interface For Providing Word Recommendations”と題する米国特許出願第11/620,642号に見ることができる。
【0605】
カレンダー
図49A−49Nは、ある実施形態に基づくカレンダーのためのユーザインターフェイスを例示する図である。カレンダーについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“System And Method For Viewing And Managing Calendar Entries”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,820号に見ることができる。
【0606】
ある実施形態では、日付及び時刻ホイールの使用は、タッチスクリーンディスプレイ上で指ジェスチャーを使用して日付及び時刻情報を入力するのを簡単にする(例えば、
図49F、49G、49J及び50B)。
【0607】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ(例えば、ディスプレイ112)を伴うポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、一連の月識別子を含む月列(例えば、列4990、
図49J)と、一連の日付数字を含む日付列(例えば、列4960)と、これら月列及び日付列に交差し、単一月識別子(例えば、“December”4972)及び単一日付数字(例えば、“1”4874)を含む選択行(例えば、行4968)とを表示する。ある実施形態では、月列、日付列及び選択行が同時に表示される。
【0608】
月列においてジェスチャー(例えば、ジェスチャー4992)が検出される。ある実施形態では、月列のジェスチャーは、指ジェスチャーである。ある実施形態では、月列のジェスチャーは、実質的に垂直のスワイプである。ある実施形態では、月列のジェスチャーは、月列又はその付近における実質的に垂直のジェスチャーである。
【0609】
月列のジェスチャーを検出するのに応答して、日付列の日付数字をスクロールせずに月列の月識別子がスクロールされる。ある実施形態では、月識別子が月列において連続ループを形成する。
【0610】
日付列においてジェスチャー(例えば、ジェスチャー4982)が検出される。ある実施形態では、日付列のジェスチャーは、指ジェスチャーである。ある実施形態では、日付列のジェスチャーは、実質的に垂直のスワイプである。ある実施形態では、日付列のジェスチャーは、日付列又はその付近における実質的に垂直のジェスチャーである。
【0611】
日付列のジェスチャーを検出するのに応答して、月列の月識別子をスクロールせずに日付列の日付数字がスクロールされる。ある実施形態では、日付数字が日付列において連続ループを形成する。
【0612】
月識別子及び日付数字をスクロールした後の選択行における単一月識別子及び単一日付数字は、各々、マルチファンクション装置のファンクション又はアプリケーション(例えば、カレンダー148)に対する日付入力として使用される。
【0613】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置のグラフィックユーザインターフェイスは、一連の月識別子を含む月列と、一連の日付数字を含む日付列と、これら月列及び日付列に交差し且つ単一月識別子及び単一日付数字を含む選択行とを備えている。月列におけるジェスチャーを検出するのに応答して、日付列の日付数字をスクロールせずに月列の月識別子がスクロールされる。日付列のジェスチャーを検出するのに応答して、月列の月識別子をスクロールせずに日付列の日付数字がスクロールされる。月識別子及び日付数字をスクロールした後の選択行における単一月識別子及び単一日付数字は、各々、マルチファンクション装置のファンクション又はアプリケーションに対する日付入力として使用される。
【0614】
日付及び時刻情報を入力することについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“System, Method, and Graphical User Interface for Inputting Data and Time Information on a Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/947,146号に見ることができる。
【0615】
クロック
図50A−50Iは、ある実施形態に基づくクロックのためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス5000Aは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●位置の名前5010、
●各位置5010に対するクロックアイコン5012並びに時刻及び日情報5104、
●UI5000A以外のUIにおいてアクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ワールドクロック(例えば、UI5000A)の表示を開始するワールドクロックアイコン5020、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、アラームクロック(例えば、UI5000B、
図50B、又はUI500C、
図5C)の表示を開始するアラームアイコン5022、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ストップウオッチ(例えば、UI5000E、
図50E)の表示を開始するストップウオッチアイコン5024、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、タイマー(例えば、UI5000H、
図50H)を開始するタイマーアイコン5026。
【0616】
図50Bは、ある実施形態に基づきアラームクロックをセットするためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザインターフェイス5000Bは、次のエレメント或いはそのサブセット又はそのスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●アラームの頻度を設定するためのアラーム頻度設定アイコン5036、5038、5040、及び5042、
●アラームに関連したサウンドを設定するためのサウンドアイコン5044及びビープアイコン5046、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、追加アラーム設定を指定するためのユーザインターフェイスの表示を開始する追加設定オプションアイコン5048、
●アラーム時刻を表示し設定するための「時刻のホイール」5052、
●「時刻のホイール」5052に表示されるアラーム時刻を入力するためのエンターアイコン5060、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、手前のユーザインターフェイスへ装置を復帰させるキャンセルアイコン5032、及び
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ユーザにより指定されたアラーム設定をセーブして、手前のユーザインターフェイスへ装置を復帰させる終了(done)アイコン5034。
【0617】
ある実施形態では、「時刻のホイール」5052は、指接触5050の検出に応答して表示される。「時刻のホイール」5052に表示されるアラーム時刻は、時(hour)設定を変えるための実質的に垂直なスワイプ5054、分(minute)設定を変えるための実質的に垂直なスワイプ5056、及び/又はAM/PM設定を変えるための実質的に垂直なスワイプ(例えば、4988、
図49F、又は5058、
図50B)の検出に応答して変更することができる。ある実施形態では、エンターアイコン5060における指接触の検出に応答して、「時刻のホイール」5052に表示されたアラーム時刻がセーブされ、「時刻のホイール」5052の表示が中止される。
【0618】
ある実施形態では、時刻ホイールの使用は、タッチスクリーンディスプレイ上の指ジェスチャーを使用して時刻情報を入力するのを簡単にする。
【0619】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ(例えば、ディスプレイ112)を伴うポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、一連の時(hour)数を含む時(hour)列(例えば、列5062、
図50B)と、一連の分(minute)数を含む分(minute)列(例えば、列5064、
図50B)と、これら時列及び分列に交差し且つ単一時数(例えば、“6”5076)及び単一分数(例えば、“25”5078)を含む選択行(例えば、行5068、
図50B)とを表示する。
【0620】
時列においてジェスチャー(例えば、ジェスチャー5054)が検出される。ある実施形態では、時列におけるジェスチャーは、指ジェスチャーである。ある実施形態では、時列におけるジェスチャーは、実質的に垂直のスワイプである。
【0621】
時列におけるジェスチャーを検出するのに応答して、分列における分数をスクロールせずに、時列における時数がスクロールされる。ある実施形態では、時数は、時列において連続ループを形成する。
【0622】
分列においてジェスチャー(例えば、ジェスチャー5056)が検出される。ある実施形態では、分列におけるジェスチャーは、指ジェスチャーである。ある実施形態では、分列におけるジェスチャーは、実質的に垂直のスワイプである。
【0623】
分列におけるジェスチャーを検出するのに応答して、時列における時数をスクロールせずに、分列における分数がスクロールされる。ある実施形態では、分数は、分列において連続ループを形成する。
【0624】
時数及び日付数字をスクロールした後の選択行における単一時数及び単一分数は、各々、マルチファンクション装置のファンクション又はアプリケーションのための時間入力として使用される。
【0625】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置のグラフィックユーザインターフェイスは、一連の時(hour)数を含む時(hour)行と、一連の分(minute)数を含む分(minute)行と、これら時列及び分行に交差し且つ単一時数及び単一分数を含む選択行とを備えている。時列におけるジェスチャーを検出するのに応答して、分列における分数をスクロールせずに、時列における時数がスクロールされる。分列におけるジェスチャーを検出するのに応答して、時列における時数をスクロールせずに、分列における分数がスクロールされる。時数及び分数をスクロールした後の選択行における単一時数及び単一分数は、各々、マルチファンクション装置のファンクション又はアプリケーションのための時間入力として使用される。
【0626】
ある実施形態では、日付及び時刻ホイールを結合して、日付及び時刻を指ジェスチャーでセットし易くする。例えば、
図49Fは、カレンダー事象の日付及び時刻情報を入力するための単一の月及び日付列、時列、分列及びAM/PM列を伴う日付及び時刻ホイールを示している。
【0627】
ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ(ディスプレイ112)を伴うポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、一連の日付を含む日付列(例えば、列4960、
図49F)と、一連の時数を含む時列(例えば、列4962)と、一連の分数を含む分列(例えば、列4964)とを表示する。一連の日付における各日付は、月の名前(例えば、“Dec.”4972)と、その月内の日の日付数字(例えば、“18”4974)とを含む。ある実施形態では、一連の日付の各日付は、更に、月の名前と、その月内の日の日付数字とに対応する曜日(例えば、“Mon.”4970)も含む。
【0628】
又、装置は、日付列、時列及び分列に交差し、且つ単一日付(例えば、4970、4972及び4974)、単一時数(例えば、“12”4976)、及び単一分数(例えば、“35”4978)を含む選択行(例えば、行4968)も表示する。
【0629】
日付列におけるジェスチャー(例えば、ジェスチャー4982)が検出される。日付列におけるジェスチャーを検出するのに応答して、時列の時数又は分列の分数をスクロールせずに、日付列の日付がスクロールされる。ある実施形態では、日付列におけるジェスチャーは、指ジェスチャーである。ある実施形態では、日付列におけるジェスチャーは、実質的に垂直のスワイプである。
【0630】
時列におけるジェスチャー(例えば、ジェスチャー4984)が検出される。時列におけるジェスチャーを検出するのに応答して、日付列の日付又は分列の分数をスクロールせずに、時列の時数がスクロールされる。ある実施形態では、時列におけるジェスチャーは、指ジェスチャーである。ある実施形態では、時列におけるジェスチャーは、実質的に垂直のスワイプである。ある実施形態では、時数は、時列において連続ループを形成する。
【0631】
分列におけるジェスチャー(例えば、ジェスチャー4986)が検出される。分列におけるジェスチャーを検出するのに応答して、日付列の日付又は時列の時数をスクロールせずに、分列の分数がスクロールされる。ある実施形態では、分列におけるジェスチャーは、指ジェスチャーである。ある実施形態では、分列におけるジェスチャーは、実質的に垂直のスワイプである。ある実施形態では、分数は、分列において連続ループを形成する。
【0632】
日付、時数及び分数をスクロールした後の選択行における単一日付、単一時数及び単一分数は、各々、マルチファンクション装置のファンクション又はアプリケーションのための時間入力として使用される。
【0633】
図50Dは、ある実施形態に基づきアラームを設定するための別のユーザインターフェイスを例示する図である。
【0634】
ストップウオッチ(
図50E−50G)の場合には、スタートアイコン5001(
図50E)のアクチベーションに応答して、経過時間5003(
図50F)が表示される。ラップアイコン5005(
図50F)の各アクチベーションに応答して、それに対応するラップタイム5007(
図50G)が表示される。
【0635】
タイマー(
図50H−50I)の場合には、スタートアイコン5009(
図50H)のアクチベーションに応答して、残り時間5011(
図50I)が表示される。
【0636】
ウィジェット生成アプリケーション
図51A−51Bは、ある実施形態に基づきウィジェットを生成するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0637】
ユーザ生成ウィジェットについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Web Clip Widgets On A Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,805号、及び2007年6月27日に出願された“Web Clip Widgets On A Portable Multifunction Device”と題する第60/946,712号に見ることができる。
【0638】
マップアプリケーション
図52A−52Hは、ある実施形態に基づくマップアプリケーションのためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0639】
図4Bのマップアイコン154のユーザ選択を検出するのに応答して、装置は、そのタッチスクリーンディスプレイにおいてユーザインターフェイス5200Aをレンダリングする。ユーザインターフェイス5200Aは、ユーザがサーチ用語(1つ又は複数)を入力するためのテキストボックス5202と、ブックマークアイコン5204とを含む。タッチスクリーンディスプレイにはデフォールトマップが表示される。
【0640】
ある実施形態では、デフォールトマップは、大型マップ(例えば、
図52Aに示す米国の大陸部分)である。他の実施形態では、デフォールトマップは、マップモジュールが以前に使用されたときに表示された最後のマップである。又、他の実施形態では、デフォールトマップは、装置が現在位置している地理的エリアのマップである。このマップを発生するために、装置の現在位置に関するデータが、リモートデータセンター、又は装置に内蔵されたGPSモジュールから検索される。このデータは、次いで、リモートマップサーバーへ送られ、ローカルエリアのマップが作成される。
【0641】
ある実施形態では、装置は、ローカルマップの新たなバージョンを発生して古いバージョンに置き換えることを周期的に行ったり行わなかったりする。ユーザがマップモジュールをアクチベートするときには、ローカルマップの最新のバージョンがデフォールトマップとして表示される。
【0642】
又、ユーザインターフェイス5200Aは、多数のアプリケーションアイコンも含む。例えば、方向アイコン5212のユーザ選択で、ユーザインターフェイス5200Aは、ユーザが開始アドレス及び終了アドレスを入力できるようにする新たなインターフェイスに置き換えられる。所与の一対のアドレスに対し、装置は、開始アドレスから終了アドレスへのドライブ方向及び戻りのドライブ方向に関する情報を表示することができる。
【0643】
マップサーチ結果は、3つの異なるビュー、即ち(i)マップビュー5206、(ii)衛星ビュー5208、及び(iii)リストビュー5210、のうちの1つで表示することができる。
図52Cに示すように、マップビュー5206は、マップサーチ結果をカバーする地理的マップを表示するもので、1つ以上のクリック可能なアイコンが、地理的エリア内のユーザ付与サーチ問合せに一致するエンティティに対応している。衛星ビュー5210は、地理的マップを、同じ地理的エリアの衛星映像に置き換えるものである。リストビュー5210は、マップサーチ結果における一致エンティティをリストにアレンジし、そのリストを一次的テキストフォーマットで表示するものである。
【0644】
図52Bに示すように、テキストボックス5202のユーザ選択で、ブックマークアイコン5204が削除アイコン5214に置き換えられる。ソフトキーボード5216がタッチスクリーンディスプレイの下部に現れる。ユーザは、キーアイコンへの指タップによりサーチ問合せを入力することができる。例えば、ユーザは、“Sunnyvale, California”という語をテキストフィールドへ入力し、次いで、キーボードの右下隅のサーチアイコンを打つ。
【0645】
図52Cは、サーチ問合せ“Sunnyvale, California”に関連したマップサーチ結果を示すグラフィックユーザインターフェイス5200Cを示す。マップサーチ結果は、マップビューに表示されることに注意されたい。マップの中央領域には、サニーベールの都市(City of Sunnyvale)を指す矢印がある。
【0646】
ある実施形態では、ユーザは、マップとの単一の静止指接触に続いてタッチスクリーンディスプレイ上で指を移動することにより、タッチスクリーンディスプレイ上でマップを移動することができる。この操作を通じて、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ上に最初に示されていない隣接エリアを見ることができる。ここでは、
図39Cを参照して上述した種々の指ジェスチャーを使用して、マップを操作することができる。例えば、指広げジェスチャーは、マップへズームインして、ローカル地理的情報の更なる細部を表示する。指狭めジェスチャーは、マップからズームアウトして、マップによりカバーされたエリアを含むより広いエリアのマップを与える。
【0647】
図52Dは、問合せ“Starbucks”に関連したマップサーチ結果を示すグラフィックユーザインターフェイス5200Dを示す。このマップサーチ結果は、サニーベールエリアの「スターバックスコーヒー(Starbucks Coffee)」店の位置を含み、マップ上の各クリック可能な吹き出しは、そのエリアにおける1つの店を表している。マップのほぼ中心における店の1つが、大きなラベルアイコン5217によってハイライトされている。ラベルアイコン5217は、矢印アイコン5218を含む。
【0648】
図52Eは、
図52Dにおける矢印アイコン5218のユーザ選択に応答して表示される1つの「スターバックス」店の詳細を示すグラフィックユーザインターフェイス5200Eを示す。ローカルマップ5220は、この「スターバックス」店に関する更なる詳細を与える。店の電話番号を含む電話コールアイコン5222がある。電話コールアイコンをユーザが選択すると(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、店への電話コールを開始し、ユーザインターフェイス5200Eが電話コールユーザインターフェイス(例えば、
図30Aの3000A)に置き換えられる。
【0649】
図52Fは、ローカルマップ5220のユーザ選択に応答して表示されるグラフィックユーザインターフェイス5200Fを示す。マップ5224の拡大バージョンは、タッチスクリーンディスプレイの大部分を占有する。電話コールアイコン5222に加えて、店のホームページへのURLリンクアイコン5250があってもよい。URLリンクアイコン5250をユーザが選択すると(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、ブラウザアプリケーション147における対応ウェブページの表示を開始することができる。
【0650】
図52Gは、
図52Dにおけるリストビューアイコンのユーザ選択に応答して表示されるグラフィックユーザインターフェイス5200Gを示す。リスト内の店アドレスのユーザ選択5226で、ユーザは、
図52Dに示すインターフェイス5200Dへ戻される。ユーザが選択したリスト内の店の隣にラベルアイコン5217がある。更に詳細のアイコンのユーザ選択5228で、それに対応する店のための
図52Eに示すユーザインターフェイス5200Eへ戻される。
【0651】
図52Hは、
図52Aにおけるブックマークアイコン5204のユーザ選択に応答して表示されるユーザ指定アドレスブックマークのリストを伴うグラフィックユーザインターフェイス5200Hを示す。1つのブックマークアイテム(例えば、Moscone West)を指でタップすると、現在ユーザインターフェイスが、ブックマークアイテムをカバーするマップと置き換えられる。例えば、コロセウム(Colosseum)をユーザが選択すると、コロセウムを含むローマのエリアのマップ又は衛星映像を装置が表示するようにさせる。
【0652】
マップ及び方向を与えることについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月22日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Providing Maps and Directions”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/936,725号に見ることができる。
【0653】
一般的なタッチスクリーン/システムUI特徴
スタートアップ/シャットダウン/ウェイクアップ
図53A−53Dは、ある実施形態に基づき逸した通信の通知情報を表示するためのユーザインターフェイスを例示する。
【0654】
逸した通信の通知情報を表示することについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“System And Method For Displaying Communication Notifications”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,804号、及び2007年6月28日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface For Managing Communications Received While in a Locked State”と題する米国特許出願第11/770,718号に見ることができる。
【0655】
図54は、ある実施形態によりポータブル装置を沈黙させる方法を示す。
【0656】
ポータブル装置を沈黙させる方法の更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Portable Electronic Device With Alert Silencing”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,802号、及び2007年6月28日に出願された“Portable Electronic Device with Alert Silencing”と題する米国特許出願第11/770,727号に見ることができる。
【0657】
図55A−55Dは、ある実施形態に基づきポータブル装置をターンオフする方法を例示する。
【0658】
ポータブル装置をターンオフする方法の更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月6日に出願された“Power-Off Methods For Portable Electronic Devices”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,786号、及び2007年6月28日に出願された“Power-Off Methods For Portable Electronic Devices”と題する米国特許出願第11/770,722号に見ることができる。
【0659】
カーソル
図56A−56Lは、ある実施形態に基づきカーソル位置を決定する方法を例示する。
【0660】
ある実施形態では、
図56Aに示すように、タッチスクリーンディスプレイは、複数のユーザインターフェイスオブジェクト5602−5608を表示する。ユーザインターフェイスオブジェクトは、例えば、オープンアイコン、クローズアイコン、削除アイコン、退出アイコン、又はソフトキーボードキーアイコンを含む。これらアイコンの幾つかは、1つのアイコンが別のアイコンに隣接するようにタッチスクリーンディスプレイ上の小さな領域内に配備することができる。
【0661】
タッチスクリーンディスプレイとの指接触があるときには、従来のマウスクリックとは異なり、指がタッチスクリーンディスプレイ上に、ある接触エリア(例えば、
図56Aの5610)を有する。ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイとの指接触エリア5610に対応するカーソル位置を決定する必要がある。次いで、カーソル位置又はその付近のユーザインターフェイスオブジェクトをアクチベートして、規定の動作を遂行することができる。
【0662】
図59A−59Dに示すように、タッチスクリーンディスプレイとの指接触(例えば、指タップ)は、指がディスプレイに接近し、指がディスプレイと接触し、そして指がディスプレイを離れることを含む複数のアクションを伴うプロセスである。このプロセス中に、指の接触面積は、ゼロから最大接触面積へ増加し、次いで、ゼロに減少する。ある実施形態では、ディスプレイとの静止した指接触の場合に、検出される接触エリア5610は、静止した接触に対応する期間中に指とディスプレイとの最大接触面積に対応する。
【0663】
接触エリア5610に関連した第1の位置が決定される。以下に述べるように、この第1の位置は、指接触に対応するカーソル位置でもよいし、そうでなくてもよい。しかし、第1の位置は、カーソル位置を決定するのに使用される。
【0664】
ある実施形態では、
図56Bに示すように、第1の位置P
1は、接触エリア5610の中心である。
【0665】
他の実施形態では、指がタッチスクリーンディスプレイと物理的に接触するときに、ディスプレイに対する指の圧力が検出され、これは、ある位置から別の位置へと変化する。時々、ユーザが最大圧力を加える位置が、接触エリアの中心P
1でないことがある。しかし、最大圧力位置P
2は、おそらく、ユーザの目標に近いものである。接触エリアの中心と、それに対応する最大圧力位置との間には、しばしば、一定の距離がある。
図56Hに示すように、接触エリア5610は、長軸、長軸と垂直な短軸、及び中心P
1をもつ楕円である。長軸に沿って中心P
1から最大圧力位置P
2まで実質的に一定のオフセットΔd’があるとすれば、第1位置又は最大圧力位置P
2は、P
1及びΔd’から決定することができる。
【0666】
指接触に関連したカーソル位置Pは、第1位置の場所、即ち
図56BではP
1又は
図56HではP
2、第1位置と第1位置付近の1つ以上のユーザインターフェイスオブジェクトとの間の1つ以上の距離、並びにある実施形態では、ユーザインターフェイスオブジェクトに関連した1つ以上のアクチベーション感受性数(activation susceptibility numbers)(例えば、
図56C又は56IではW
1−W
4)、を含む1つ以上のパラメータに基づいて決定される。
【0667】
ある実施形態では、
図56C及び56Iに示すように、第1の位置(
図56CではP
1又は
図56IではP
2)と、各ユーザインターフェイスオブジェクト(5602、5604、5606、又は5608)との間の距離は、第1の位置と、第1の位置に最も近いユーザインターフェイスオブジェクト上のポイントとの間の距離である。
【0668】
ある実施形態では、
図56D及び56Jに示すように、第1の位置(
図56DではP
1又は
図56LではP
2)と、ユーザインターフェイスオブジェクト(5602、5604、5606、又は5608)との間の距離は、第1の位置と、ユーザインターフェイスオブジェクトの中心との間の距離である。
【0669】
ある実施形態では、カーソル位置と第1位置との間のオフセット(例えば、
図56E及び56FではΔd)は、次の式により与えられる。
【数1】
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【0670】
決定されたカーソル位置Pが、特定のユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、
図56Eの5602)にある場合には、曲を演奏し、e−メールメッセージを削除し又は入力フィールドにキャラクタを入力する等の規定の動作を遂行するようにユーザインターフェイスオブジェクトがアクチベートされる。
【0671】
ある実施形態では、異なるユーザインターフェイスオブジェクトに指定されるアクチベーション感受性数は、各オブジェクトに関連した動作に基づいて異なる値及び符号を有する。
【0672】
例えば、
図56Eに示すように、ユーザインターフェイスオブジェクト5602に関連した動作が可逆であるか、さもなければ、非破壊的である(例えば、ユーザインターフェイスオブジェクト5602が
図23Cにおける音楽及びビデオプレーヤモジュールのプレイアイコン2304である)場合には、第1符号(例えば、“+”)を有するアクチベーション感受性数W
1’がオブジェクト5602に指定され、決定されたカーソル位置Pを、第1位置P
1よりもオブジェクト5602のより近くに引っ張って、オブジェクト5602をアクチベートし易くする。この点において、「非破壊的」とは、永久的な情報ロスを生じなせないアクションを意味するように定義される。
【0673】
対照的に、
図56Fに示すように、ユーザインターフェイスオブジェクト5602に関連した動作が不可逆であるか又はユーザ情報を破壊する(例えば、ユーザインターフェイスオブジェクト5602が
図35Eにおけるe−メールモジュールの削除アイコン3542である)場合には、第1符号とは逆の第2符号(例えば、“−”)を有するアクチベーション感受性数W
1”がオブジェクト5602に指定され、決定されたカーソル位置Pを、第1位置P
1よりもオブジェクト5602から更に離れさせ、オブジェクト5602をアクチベートし難くする。従って、オブジェクトの関連アクチベーション感受性数が第2符号を有するときには、オブジェクトをアクチベートするために接触をオブジェクトの上に比較的正確に位置させねばならず、アクチベーション感受性数の値が大きいことは、正確さの程度が高いことに対応する。
【0674】
ある実施形態では、カーソル位置Pは、第1の位置、第1の位置に最も近いユーザインターフェイスオブジェクトに関連したアクチベーション感受性数、及び第1の位置と第1の位置に最も近いユーザインターフェイスオブジェクトとの間の距離、に基づいて決定される。これらの実施形態では、カーソル位置Pは、他の隣接するユーザインターフェイスオブジェクトに関連したパラメータによって影響されることはない。例えば、
図56Kに示すように、第1の位置P
1は、関連アクチベーション感受性数W
1を有するユーザインターフェイスオブジェクト5602に最も接近している。第1の位置P
1とオブジェクト5602との間の距離は、d
1である。決定されるべきカーソル位置Pは、これらのパラメータによって影響されるだけで、他の隣接するユーザインターフェイスオブジェクト5604、5606又は5608によっては影響されない。
【0675】
ある実施形態では、
図56Lに示すように、第1の位置がディスプレイ上の特定のユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、5604)内にある場合には、カーソル位置は、
図56BではP
1であり又は
図56HではP
2である第1の位置と同じである。このケースでは、第1の位置からカーソル位置を更にオフセットする必要がない。
【0676】
ある実施形態では、
図56Eに示すように、オブジェクトをアクチベートするために指接触を厳密にオブジェクトにおいて行う必要がない。むしろ、決定されたカーソル位置がユーザインターフェイスオブジェクト内に入る限り、ユーザインターフェイスオブジェクトがアクチベートされる。ある実施形態では、決定されたカーソル位置がユーザインターフェイスオブジェクトの隠れたヒット領域内に入る場合に、ユーザインターフェイスオブジェクトがアクチベートされる。オブジェクトの隠れたヒット領域に関する更なる情報については、
図58A−58Dに関する以下の説明を参照されたい。
【0677】
ある実施形態では、前記式においてカーソル位置を決定するのに含まれるユーザインターフェイスオブジェクトの少なくとも幾つかをタッチスクリーンディスプレイ上で見ることができる。
【0678】
ある実施形態では、ユーザインターフェイスオブジェクトに関連したアクチベーション感受性数(例えば、W
1−W
4)は、特定のアプリケーションモジュールにおいてコンテクストに依存するものであり、特定のアプリケーションモジュールにおいてあるコンテクストから別のコンテクストへと変化する。例えば、オブジェクトは、第1の瞬間に(特定のアプリケーションモジュールの第1のコンテクストにおいて)カーソル位置にとって魅力的な第1のアクチベーション感受性数を有するが、第2の瞬間に(特定のアプリケーションモジュールの第2のコンテクストにおいて)カーソル位置にとってあまり魅力的でなく又は反発すらある第2のアクチベーション感受性数を有することがある(例えば、この第2のアクチベーション感受性数が逆の符号を有する場合に)。
【0679】
図56M−56Oは、ある実施形態に基づきソフトキーボードのキーでワードをタイプするときにソフトキーボードのキーに関連したアクチベーション感受性数を動的に調整する方法を例示する。ユーザインターフェイスは、入力フィールド5620及びソフトキーボード5640を含む。ソフトキーボード5640のキーアイコンをユーザが選択すると、それに対応するユーザ選択キャラクタが入力フィールド5620に入力される。説明上、
図56Mに示すように、全てのキーアイコンは、最初に、同じアクチベーション感受性数5を有している。
【0680】
図56Nは、2つのキャラクタ“Go”が入力フィールド5620へ入力された後の異なるキーアイコンに関連したアクチベーション感受性数を示す。キーアイコンに関連したアクチベーション感受性数は、以前に入力されたキャラクタに基づいて調整されている。例えば、キーアイコン“D”のアクチベーション感受性数は、“God”が普通の英語ワードであるから、5から10へ変化する。従って、たとえ次の指接触がキーアイコン“D”それ自身よりもキーアイコン“F”により近いとしても、キーアイコン“D”をアクチベートすることができる。同様に、キーアイコン“A”及び“O”に関連したアクチベーション感受性数も高められる。というのは、ストリング“Goa”及び“Goo”の各々が“Goal”、“Good”又は“Goad”のような1つ以上の妥当な英語ワードを導くからである。対照的に、キーアイコン“K”のアクチベーション感受性数は3に低下する。というのは、普通の英語ワードの開始にストリング“Gok”は見られないからである。
【0681】
図56Oは、別のキャラクタ“a”が入力フィールド5620に入力された後の異なるキーアイコンに関連した更新されたアクチベーション感受性数を示す。入力されたストリングが“Goa”となると、ユーザは、ワード“Goal”をタイプすることができる。従って、キーアイコン“L”に関連したアクチベーション感受性数は、9に増加されるが、キーアイコン“O”に関連したアクチベーション感受性数は、2に低下される。というのは、普通の英語ワードの開始にはストリング“Goao”が見られないからである。
【0682】
指接触からカーソル位置を決定することについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月27日に出願された“Methods for Determining a Cursor Position from a Finger Contact with a Touch Screen Display”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/946,716号に見ることができる。
【0683】
垂直及び水平バー
上述したように、垂直及び水平バーは、リスト又はドキュメントのどの部分が表示されているかユーザが理解する上で助けとなる。
【0684】
アイテムのリストに対する垂直バー ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置は、アイテムのリストの一部分をタッチスクリーンディスプレイに表示する。リストの表示される部分は、リスト内の垂直位置を有する。
【0685】
ある実施形態では、アイテムのリストは、連絡先のリスト(例えば、
図8A)、インスタントメッセージ会話のリスト(例えば、
図5)、インスタントメッセージのリスト(例えば、
図6A)、写真アルバムのリスト(例えば、
図13B)、オーディオ及び/又はビデオコンテンツのリスト(例えば、
図21C)、カレンダーエントリーのリスト(例えば、
図49A)、最新のコールのリスト(例えば、
図28B)、メールボックスのリスト(例えば、
図33)、e−メールのリスト(例えば、
図35A)、設定のリスト(例えば、
図36)、又はボイスメールメッセージのリスト(例えば、
図32A)である。
【0686】
リストの表示部分又はその付近でオブジェクトが検出される。ある実施形態では、オブジェクトは、指である。
【0687】
リストの表示部分又はその付近でオブジェクトを検出するのに応答して、リストの表示部分の上に垂直バーが表示される。例えば、
図6Gの垂直バー640、及び
図13Aの垂直バー1314を参照されたい。垂直バーは、リストの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、リストの表示部分のリスト内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バーは、その垂直長さが、表示されているリストの部分に対応している。ある実施形態では、垂直バーは、リストの表示部分の右手側に配置される。ある実施形態では、垂直バーは、半透明又は透明である。垂直バーは長軸を有し、垂直バーの長軸に沿ったリストの部分は、垂直バーによって覆われない。
【0688】
ある実施形態では、リストの表示部分又はその付近でオブジェクトの移動が検出される。ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ上でオブジェクトの移動が行われる。ある実施形態では、移動は、実質的に垂直の移動である。
【0689】
移動を検出するのに応答して、タッチスクリーンディスプレイに表示されたアイテムのリストがスクロールされ、リストの新たな部分が表示されると共に、垂直バーの垂直位置が新たな位置へ移動されて、その新たな位置が、リストの新たな表示部分のリスト内垂直位置に対応するようになる。ある実施形態では、リストをスクロールするときに、それに関連した並進移動速度は、オブジェクトの移動速度に対応する。ある実施形態では、リストのスクロールは、摩擦を有する運動の方程式のシミュレーションに基づく。
【0690】
所定の条件を満足した後に、垂直バーの表示が中止される。ある実施形態では、所定の条件は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出されないことを含む。ある実施形態では、所定の条件は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近においてオブジェクトが所定期間において検出されないことを含む。ある実施形態では、所定の条件は、リストの表示部分又はその付近でオブジェクトが検出されないことを含む。
【0691】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置のグラフィックユーザインターフェイスは、そのタッチスクリーンディスプレイにアイテムのリストの一部分が表示され、そのリストの表示部分は、リスト内垂直位置を有し、そしてアイテムのリストのその部分の上に垂直バーが表示される。リストの表示部分又はその付近でオブジェクトを検出するのに応答して、アイテムのリストのその部分の上に垂直バーが表示される。垂直バーは、リストの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、リストの表示部分のリスト内での垂直位置に対応する。所定の条件が満足された後に、垂直バーの表示が中止される。
【0692】
電子ドキュメントのための垂直バー
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置は、タッチスクリーンディスプレイに電子ドキュメントの一部分を表示する。電子ドキュメントの表示部分は、電子ドキュメント内の垂直位置を有する。ある実施形態では、電子ドキュメントは、ウェブページである。ある実施形態では、電子ドキュメントは、ワード処理、スプレッドシート、e−メール又はプレゼンテーションドキュメントである。
【0693】
電子ドキュメントの表示部分又はその付近でオブジェクトが検出される。ある実施形態では、オブジェクトは、指である。
【0694】
電子ドキュメントの表示部分又はその付近でオブジェクトを検出するのに応答して、電子ドキュメントの表示部分の上に垂直バーが表示される。例えば、
図12Aの垂直バー1222及び
図39Hの垂直バー3962を参照されたい。垂直バーは、電子ドキュメントの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、電子ドキュメントの表示部分の電子ドキュメント内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バーは、その垂直長さが、表示されている電子ドキュメントの部分に対応している。ある実施形態では、垂直バーは、電子ドキュメントの表示部分の右手側に配置される。ある実施形態では、垂直バーは、半透明又は透明である。垂直バーは長軸を有し、垂直バーの長軸に沿った電子ドキュメントの部分は、垂直バーによって覆われない(例えば、
図12の垂直バー1222及び
図39Hの垂直バー3962を参照されたい)。
【0695】
ある実施形態では、電子ドキュメントの表示部分又はその付近でオブジェクトの移動が検出される。ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ上でオブジェクトの移動が行われる。ある実施形態では、移動は、実質的に垂直の移動である。
【0696】
移動を検出するのに応答して、タッチスクリーンディスプレイに表示された電子ドキュメントがスクロールされ、電子ドキュメントの新たな部分が表示されると共に、垂直バーの垂直位置が新たな位置へ移動されて、その新たな位置が、電子ドキュメントの新たな表示部分の電子ドキュメント内垂直位置に対応するようになる。ある実施形態では、電子ドキュメントをスクロールするとき、それに関連した並進移動速度は、オブジェクトの移動速度に対応する。ある実施形態では、電子ドキュメントのスクロールは、摩擦を有する運動の方程式のシミュレーションに基づく。
【0697】
所定の条件を満足した後に、垂直バーの表示が中止される。ある実施形態では、所定の条件は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出されないことを含む。ある実施形態では、所定の条件は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが所定期間において検出されないことを含む。ある実施形態では、所定の条件は、電子ドキュメントの表示部分又はその付近でオブジェクトが検出されないことを含む。
【0698】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置のグラフィックユーザインターフェイスは、そのタッチスクリーンディスプレイに電子ドキュメントの一部分が表示され、その電子ドキュメントの表示部分は、電子ドキュメント内垂直位置を有し、そして電子ドキュメントのその部分の上に垂直バーが表示される。電子ドキュメントの表示部分又はその付近でオブジェクトを検出するのに応答して、電子ドキュメントのその部分の上に垂直バーが表示される。垂直バーは、電子ドキュメントの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、電子ドキュメントの表示部分の電子ドキュメント内での垂直位置に対応する。所定の条件が満足された後に、垂直バーの表示が中止される。
【0699】
電子ドキュメントのための垂直バー及び水平バー
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置は、タッチスクリーンディスプレイに電子ドキュメントの一部分を表示する。電子ドキュメントの表示部分は、電子ドキュメント内の垂直位置及び電子ドキュメント内の水平位置を有する。ある実施形態では、電子ドキュメントは、ウェブページである。例えば、
図39Aを参照されたい。ある実施形態では、電子ドキュメントは、ワード処理、スプレッドシート、e−メール又はプレゼンテーションドキュメントである。
【0700】
電子ドキュメントの表示部分又はその付近でオブジェクトが検出される。ある実施形態では、オブジェクトは、指である。
【0701】
電子ドキュメントの表示部分又はその付近でオブジェクトを検出するのに応答して、電子ドキュメントの表示部分の上に垂直バー及び水平バーが表示される。例えば、
図39Hの垂直バー3962及び水平バー3964を参照されたい。ある実施形態では、垂直バーは、電子ドキュメントの表示部分の右手側に配置され、そして水平バーは、電子ドキュメントの表示部分の底部側に配置される。ある実施形態では、垂直バー及び水平バーは、半透明又は透明である。
【0702】
垂直バーは、電子ドキュメントの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、電子ドキュメントの表示部分の電子ドキュメント内での垂直位置に対応する。ある実施形態では、垂直バーは、その垂直長さが、表示されている電子ドキュメントの垂直部分に対応している。垂直バーは長軸を有し、垂直バーの長軸に沿った電子ドキュメントの部分は、垂直バーによって覆われない。
【0703】
水平バーは、電子ドキュメントの表示部分上に水平位置を有し、当該水平位置は、電子ドキュメントの表示部分の電子ドキュメント内での水平位置に対応する。ある実施形態では、水平バーは、その水平長さが、表示されている電子ドキュメントの水平部分に対応している。水平バーは、垂直バーの長軸に実質的に垂直の長軸を有し、水平バーの長軸に沿った電子ドキュメントの部分は、水平バーによって覆われない。
【0704】
ある実施形態では、電子ドキュメントの表示部分又はその付近でオブジェクトの移動が検出される。ある実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ上でオブジェクトの移動が行われる。
【0705】
移動を検出するのに応答して、タッチスクリーンディスプレイに表示された電子ドキュメントが並進移動され、電子ドキュメントの新たな部分が表示される。ある実施形態では、電子ドキュメントが垂直方向、水平方向又は対角方向に並進移動される。ある実施形態では、電子ドキュメントがオブジェクトの移動に基づいて並進移動される。ある実施形態では、電子ドキュメントを並進移動するとき、その関連並進移動速度は、オブジェクトの移動速度に対応する。ある実施形態では、電子ドキュメントの並進移動は、摩擦を有する運動の方程式のシミュレーションに基づく。
【0706】
移動を検出するのに応答して、垂直バーの垂直位置が新たな垂直位置へ移動されて、その新たな垂直位置が、電子ドキュメントの新たな表示部分の電子ドキュメント内垂直位置に対応するようになる。
【0707】
移動を検出するのに応答して、水平バーの水平位置が新たな水平位置へ移動されて、その新たな水平位置が、電子ドキュメントの新たな表示部分の電子ドキュメント内水平位置に対応するようになる。
【0708】
所定の条件を満足した後に、垂直バー及び水平バーの表示が中止される。ある実施形態では、所定の条件は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが検出されないことを含む。ある実施形態では、所定の条件は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近でオブジェクトが所定期間において検出されないことを含む。ある実施形態では、所定の条件は、電子ドキュメントの表示部分又はその付近でオブジェクトが検出されないことを含む。
【0709】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置のグラフィックユーザインターフェイスは、そのタッチスクリーンディスプレイに電子ドキュメントの一部分が表示される。電子ドキュメントの表示部分は、電子ドキュメント内の垂直位置及び電子ドキュメント内の水平位置を有する。又、GUIは、電子ドキュメントのその部分の上に表示される垂直バーと、電子ドキュメントのその部分の上に表示される水平バーとを含む。電子ドキュメントの表示部分又はその付近でオブジェクトを検出するのに応答して、電子ドキュメントのその部分の上に垂直バー及び水平バーが表示される。垂直バーは、電子ドキュメントの表示部分上に垂直位置を有し、当該垂直位置は、電子ドキュメントの表示部分の電子ドキュメント内での垂直位置に対応する。水平バーは、電子ドキュメントの表示部分上に水平位置を有し、当該水平位置は、電子ドキュメントの表示部分の電子ドキュメント内での水平位置に対応する。所定の条件が満足された後に、垂直バー及び水平バーの表示が中止される。
【0710】
垂直バー及び水平バーは、長方形断面、丸み付けされた角をもつ長方形断面、又は2つの対向するフラットな側部及び2つの対向する丸み付けされた側部をもつ競走路状の楕円断面を有してもよいが、これらに限定されない。
【0711】
水平バー及び垂直バーについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“Portable Electronic Device, Method, and Graphical User Interface for Displaying Electronic Documents and Lists”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/947,386号に見ることができる。
【0712】
ジェスチャー
図57A−57Cは、ある実施形態に基づくスクリーン回転ジェスチャーを例示する。
【0713】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、第1のアプリケーション5702をタッチスクリーンディスプレイ(例えば、112)にポートレートの向き(例えば、
図57A)で表示する。ある実施形態では、第1のアプリケーションは、ブラウザ、写真マネージャー、音楽プレーヤ又はビデオプレーヤである。必ずしも全部ではないがほとんどの具現化において、ディスプレイは、長方形又は実質的に長方形である(例えば、ディスプレイは、丸み付けされた角を有するが、他の点では、長方形状を有する)。
【0714】
第1の回転方向における2本の親指(例えば、5704−L及び5704−R)の同時回転がタッチスクリーンディスプレイ112上で検出される。ある実施形態では、第1の回転方向は、時計方向の回転である(例えば、
図57C)。
【0715】
ある実施形態では、各親指の回転方向が、タッチスクリーンディスプレイと親指との接触エリアの向きの変化を監視することにより検出される。例えば、親指の接触エリアが楕円である場合には、楕円の軸の向きの変化を検出することができる(例えば、
図57Cのタッチスクリーン112の拡大部分に示されるように、
図57Aの接触楕円5706−Lから
図57Bの接触楕円5708−Lへ)。ある実施形態では、ユーザの他の指の少なくとも幾つか(即ち、親指5704−L及び5704−R以外の指)が、装置100の背面に接触することにより装置を支持する。
【0716】
ある実施形態では、第1の回転方向は、反時計方向の回転である。例えば、親指5704−Lが最初にタッチスクリーン112の左下側にあり(
図57Aの左上側ではなく)、親指5704−Rが最初にタッチスクリーン112の右上側にあり(
図57Aの右下側ではなく)、そしてそれら親指が互いに離れるように移動される場合には、タッチスクリーン112により検出される回転方向は、両親指に対して反時計方向となる。
【0717】
第1の回転方向における2本の親指の同時回転を検出するのに応答して、第1のアプリケーション5702がランドスケープの向きで表示される。
【0718】
ある実施形態では、2本の親指の同時回転ジェスチャーを使用して、所定の条件を満足するまで加速度計168からのデータの分析に基づくポートレート/ランドスケープの向きの自動的な切り換えを無効にする。ある実施形態では、2本の親指の同時回転が検出された後に検出される装置の向きの切り換えは、装置が第1のアプリケーションとは異なる第2のアプリケーションを表示するまで、無視される。ある実施形態では、2本の親指の同時回転が検出された後に検出される装置の向きの切り換えは、装置がロック状態に入れられるか又はターンオフされるまで、無視される。ある実施形態では、2本の親指の同時回転が検出された後に検出される装置の向きの切り換えは、所定期間中無視される。
【0719】
ある実施形態では、2本の親指の同時回転は、タッチスクリーンディスプレイ上で第1の回転方向とは逆の第2の回転方向において検出される。第2の回転方向における2本の親指の同時回転を検出するのに応答して、第1のアプリケーションがポートレートの向きで表示される。
【0720】
ある実施形態では、第1の方向における2本の親指の同時回転が検出された後に検出される装置の向きの切り換えは、第2の方向における2本の親指の同時回転が検出されるまで、無視される。
【0721】
タッチスクリーンディスプレイを伴うポータブルマルチファンクション装置のグラフィックユーザインターフェイスは、第1の向き又は第2の向きのいずれかで表示されるアプリケーションを備え、第1の向きは、第1の向きから90°である。タッチスクリーンディスプレイ上で第1の回転方向に2本の親指が同時回転するのを検出するのに応答して、アプリケーションの表示は、第1の向きから第2の向きへ切り換わる。ある実施形態では、第1の向きは、ポートレートの向き(例えば、
図57A)であり、第2の向きは、ランドスケープの向き(例えば、
図57B)である。ある実施形態では、第1の向きは、ランドスケープの向きであり、第2の向きは、ポートレートの向きである。
【0722】
ジェスチャーについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Portable Electronic Device Performing Similar Operations For Different Gestures”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,817号、及び2007年6月28日に出願された“Screen Rotation Gestures on a Portable Multifunction Device”と題する第60/946,970号に見ることができる。
【0723】
図56A−56Lを参照して上述したように、タッチスクリーンディスプレイとの指接触に対するカーソル位置は、ユーザインターフェイスオブジェクトに指定されたアクチベーション感受性数(又は重み)に基づいて一部分調整される。このようなカーソル位置調整は、誤りによりユーザインターフェイスオブジェクト選択する機会を減少する上で助けとなる。ユーザが希望するオブジェクトアイコンをヒットする機会を改善するための別の解決策は、オブジェクトアイコンを隠れたヒット領域に関連付けることである。隠れたヒット領域は、オブジェクトアイコンに重畳するが、オブジェクトアイコンより大きい。
【0724】
隠れたヒット領域の解決策に伴う問題は、2つのオブジェクトのヒット領域が部分的に重畳しそして指接触(そのカーソル位置により表わされる)がその重畳するヒット領域にたまたま入ったときに一方のユーザインターフェイスオブジェクトを他方に対してどのように選択するかである。
【0725】
図58A−58Dは、ある実施形態に基づき指接触の対応カーソル位置が重畳するヒット領域に入ったときにユーザが希望するユーザインターフェイスオブジェクトを識別する方法を示す。
【0726】
2つのユーザインターフェイスオブジェクト、例えば、ボタン制御ユーザインターフェイスオブジェクト5802及びスライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト5806は、タッチスクリーンディスプレイ上に互いに接近して配備される。例えば、ボタン制御オブジェクト5802は、バックアップ制御アイコン2320、プレイアイコン2304、又は順送りアイコン2322でよく、そしてスライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト5806は、音楽及びビデオプレーヤモジュールにおける音量制御アイコン2324でよい(例えば、
図23Cを参照)。
【0727】
ボタン制御ユーザインターフェイスオブジェクト5802は、隠れたヒット領域5804を有し、そしてスライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト5806は、隠れたヒット領域5816を有する。2つの隠れたヒット領域は、領域5810において重畳している。
【0728】
最初に、タッチスクリーンディスプレイの第1位置において指下げ事象が検出される。
図59A−59Gを参照して以下に述べるように、指下げ事象は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近での「指範囲内(finger-in-range)」事象又は「指接触状態(finger-in-contact)」事象でよい。
【0729】
ある実施形態では、
図58Aに示すように、指下げ事象は、重畳するヒット領域5810の位置5805に生じる。単一の指下げ事象から、ユーザがボタン制御ユーザインターフェイスオブジェクト5802又はスライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト5806をアクチベートする意図があるかどうか決定することはできない。
【0730】
ある実施形態では、現在カーソル位置でもある指下げ事象位置5805が与えられると、その位置に関連した全てのユーザインターフェイスオブジェクトが識別される。位置がユーザインターフェイスオブジェクト又はその隠れた領域内にある場合にユーザインターフェイスオブジェクトが位置に関連付けられる。説明上、ボタン制御ユーザインターフェイスオブジェクト5802及びスライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト5806は、第1位置5805に関連付けられるものとして識別される。スライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト5806は、スライドバー5803及びスライドオブジェクト5801を含むことに注意されたい。
【0731】
次いで、タッチスクリーンディスプレイ上の第2位置において指上げ事象が検出される。
図59A−59Gを参照して以下に述べるように、指上げ事象は、タッチスクリーンディスプレイ又はその付近での「指接触断ち(finger-out-of-contact)」事象又は「指範囲外(finger-out-of-range)」事象でよい。
【0732】
ある実施形態、又は特定アプリケーションのある状況では、ボタン制御ユーザインターフェイスオブジェクトがアクチベートされた場合には「指範囲外」事象ではなく「指接触断ち」事象が指上げ事象として使用される。というのは、ユーザがより敏捷な応答を受けるからである。これは、
図59Eに示すように、時間t=t
5で生じる「指範囲外」事象より早い時間t=t
4に「指接触断ち」事象が生じるからである。
【0733】
ある実施形態、又は特定アプリケーションのある状況では、スライド制御ユーザインターフェイスオブジェクトがアクチベートされた場合には「指接触断ち」事象ではなく「指範囲外」事象が指上げ事象として使用される。というのは、スライドバーに沿ってスライドオブジェクトを移動するのに、「指範囲内」及び「指範囲外」事象の対がしばしば使用されるからである。
【0734】
指下げ及び指上げ事象に対応する第1及び第2の位置が与えられると、2つの位置間の距離が決定される。この距離が第1の規定スレッシュホールド以下である場合には、装置は、第1のユーザインターフェイスオブジェクトに関して第1のアクションを遂行する。この距離が第2の規定スレッシュホールドより大きい場合には、装置は、第2のユーザインターフェイスオブジェクトに関して第2のアクションを遂行する。第1のユーザインターフェイスオブジェクトは、第2のユーザインターフェイスオブジェクトとは異なる。他の実施形態では、第2の規定スレッシュホールドは、第1の規定スレッシュホールドより高い。後者の実施形態では、2つの位置間の距離が第1スレッシュホールドから第2スレッシュホールドである場合に、第1のユーザインターフェイスオブジェクトも、第2のユーザインターフェイスオブジェクトもアクチベートされない(又はより一般的には、いずれのオブジェクトについてもアクションが遂行されない)。その結果、ユーザは、別のジェスチャーを遂行することにより自分の意図をより明確に示すことが必要になる。
【0735】
ユーザのジェスチャーがスライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト5806をアクチベートするようなある状況では、第2の位置がスライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト5806のヒット領域5816内にある(
図58Aの5808)。ユーザジェスチャーがスライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト5806をアクチベートする他の状況では、第2の位置がヒット領域5816の外側にある(
図58Bの5809)が、スライドバーへの投影を有する。いずれの場合も、装置は、第1位置と第2位置との間の距離に基づいてスライドバー5803に沿ってスライドオブジェクト5801を移動させる。ある実施形態では、2つの位置間の距離がスライドバーに投影される。
図58A−58Bに示すように、投影距離Δd
xは、スライドオブジェクト5801がスライドバー5803に沿って移動される量に対応する。
【0736】
ユーザジェスチャーがボタン制御ユーザインターフェイスオブジェクト5802をアクチベートするある状況では、第2の位置が重畳ヒット領域内にもある(
図58Cの5803)。ユーザジェスチャーがボタン制御ユーザインターフェイスオブジェクト5802をアクチベートする他の状況では、第2の位置がオブジェクト5802のヒット領域5804内にあるが、スライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト5806のヒット領域内にはない。いずれの場合も、装置は、ボタン制御ユーザインターフェイスオブジェクト5802をアクチベートして、規定の動作を遂行する。
【0737】
ある実施形態では、指下げ事象の後であって且つ指上げ事象の前に、タッチスクリーンディスプレイ上の位置であるが、スライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト5806のヒット領域5816の外側で一連の指ドラグ事象が検出される。この場合に、装置は、スライドオブジェクト5801をスライドバー5803に沿ってその現在位置から、タッチスクリーンディスプレイ上の各指ドラグ事象の関連位置によって少なくとも一部分は決定される異なる位置へ移動する。スライドオブジェクト5801は、指上げ事象が検出されたときに第2の位置にストップする。この実施形態のグラフィックユーザインターフェイスは、
図47A−47Eに例示される。
【0738】
指ジェスチャーの解釈についての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月28日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Interpreting a Finger Gesture on a Touch Screen Display”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/946,977号に見ることができる。
【0739】
ユーザがタッチスクリーンディスプレイに対して適用できる指ジェスチャーは、(i)指タップ又は(ii)指スワイプの2つのタイプである。指タップは、ボタン型のユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、ソフトキーボードのキーアイコン)でしばしば行われ、又、指スワイプは、スライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、音楽及びビデオプレーヤの音量制御アイコン)にしばしば関連している(常にそうではないが)。
【0740】
ある実施形態では、指がタッチスクリーンディスプレイに接近し、タッチスクリーンディスプレイに接触し、そしてタッチスクリーンディスプレイを去るプロセスを記述するのにパラメータが使用される。このパラメータは、指とタッチスクリーンディスプレイとの間の距離、指がタッチスクリーンディスプレイに及ぼす圧力、指とタッチスクリーンとの間の接触面積、指とタッチスクリーンとの間の電圧、指とタッチスクリーンディスプレイとの間のキャパシタンス、又は1つ以上の物理的パラメータの関数である。
【0741】
ある実施形態では、指とタッチスクリーンディスプレイとの間のパラメータ(例えば、キャパシタンス)の大きさに基づいて、指は、(i)パラメータが「範囲内(in-range)」スレッシュホールドより低い場合にはタッチスクリーンディスプレイから範囲外であり、(ii)パラメータが「範囲内」スレッシュホールドより上であるが「接触状態(in-contact)スレッシュホールドより低い場合には、「範囲内」であるがタッチスクリーンディスプレイに接触しておらず、又は(iii)パラメータが「接触状態」スレッシュホールドより上である場合にはタッチスクリーンディスプレイに接触している、と記述される。
【0742】
図59A−59Eは、ある実施形態に基づきタッチスクリーンディスプレイ上のソフトキーアイコンを指タップジェスチャーでどのようにアクチベートするか示している。
【0743】
t=t
1において(
図59A)、ユーザの指は、装置100のタッチスクリーンディスプレイ112から距離d
1離れたところまで下方移動する。
図59Eに示すように、この距離d
1は、「範囲内」距離スレッシュホールドを越えている。それ故、タッチスクリーンディスプレイ上のキーアイコンは、どれも、ハイライト状態にならない。
【0744】
t=t
2において(
図59B)、指は、タッチスクリーンディスプレイから距離d
2離れたところまで更に下方に移動する。
図59Eに示すように、この距離d
2は、「範囲内」距離スレッシュホールドにあるか又はそれより若干低い(即ち、スレッシュホールド以内)である。この距離においては、ユーザの指が、タッチスクリーンディスプレイの範囲内である。その結果、タッチスクリーンディスプレイ上の指に接近したキーアイコン“H”がハイライト状態にされる。ある実施形態では、色を変えるか、又は形状を変える(例えば、アイコンを拡大する)か、或いはその両方により、アイコンをハイライト状態にして、状態変化の指示をユーザに与える。
【0745】
t=t
3において(
図59C)、指は、タッチスクリーンディスプレイから距離d
3離れたところにある。
図59Eに示すように、この距離d
3は、「接触状態」距離スレッシュホールドにあるか又はそれより若干低い。この距離では、ユーザの指がタッチスクリーンディスプレイと接触状態にある。その結果、キーアイコン“H”が更にハイライト状態にされる。ある実施形態では、アイコンは、アイコンの拡大インスタンスを隣のアイコンに対して表示することにより更にハイライト状態にされる。
図59Cに示すように、拡大インスタンス(吹き出しのような見掛けを有してもよい)は、ソフトキーボード上のキーアイコン“H”との視覚キーを有する。
【0746】
t=t
4において(
図59D)、指は、タッチスクリーンディスプレイから距離d
4離れたところまで持ち上げられる。
図59Eに示すように、この距離d
4は、「接触状態」距離スレッシュホールドにあるか又はそれより若干上である。換言すれば、指は、タッチスクリーンとの接触から丁度外れるところである。ある実施形態では、t
1からt
4への指の移動シーケンスは、キーアイコン“H”に対する指タップジェスチャーに対応する。その結果、キーアイコン“H”が選択され、タッチスクリーンディスプレイの別の位置にある入力フィールドに入力される。
【0747】
t=t
5において(
図59E)、指は、タッチスクリーンディスプレイから距離d
5離れたところまで更に持ち上げられ、指がタッチスクリーンから丁度範囲外となったことを示す。ある実施形態では、このとき、キーアイコンが選択されて入力フィールドに入力される。
【0748】
ある実施形態では、「接触状態」スレッシュホールドは、指とタッチスクリーンディスプレイとの間のキャパシタンスのようなパラメータに対応する。これは、指がタッチスクリーンに物理的に接触する事象に相関してもよいし、しなくてもよい。例えば、指がスクリーンに物理的にタッチしていない間に2つの間のキャパシタンスが「接触状態」スレッシュホールドに達した場合には、指がスクリーンに接触したと考えることができる。或いは又、指がスクリーンに若干物理的に接触している間に2つの間のキャパシタンスが「接触状態」スレッシュホールドより低くなった場合には、指がスクリーンとの接触を断った(スクリーンからまだ範囲内にあるが)と考えることができる。
【0749】
図59A−59Eに示す距離は、本出願において述べる他の図面についてもそうであるが、説明上、誇張されていることに注意されたい。
【0750】
指スワイプジェスチャーの解釈についての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月28日に出願された“Portable Multifunction Device, Method, and Graphical User Interface for Interpreting a Finger Swipe Gesture”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/947,140号に見ることができる。
【0751】
図59F−59Hは、ある実施形態に基づきタッチスクリーンディスプレイ上のスライド制御アイコンを指スワイプジェスチャーでどのように制御するか示している。
【0752】
t=t
6において(
図59F)、タッチスクリーンディスプレイ上の第1の位置Aで指接触状態事象(
図59Hの位置Aにおける十文字を参照)が検出されるに充分なほど、指がタッチスクリーンディスプレイに接近している。位置Aにおいてスライド制御アイコンのようなユーザインターフェイスオブジェクトが識別される。スライド制御アイコンは、スライドバーと、このスライドバーに沿って移動できるスライドオブジェクトとを含むことができる。ある実施形態では、スライドオブジェクトが位置Aにあり、指接触状態事象で位置Aのスライドオブジェクトがアクチベートされる。
【0753】
ある実施形態では、スライドオブジェクトは、指範囲内事象によってアクチベートされ(
図59Hの位置Aにおける十文字を参照)、指接触状態事象によってアクチベートされない(
図59Gの位置E
1における十文字を参照)。
【0754】
t=t
8において(
図59F)、指は、タッチスクリーンディスプレイを横切って移動し、やがて、タッチスクリーンディスプレイ上の第2の位置Cにおいて指範囲外事象が検出される(例えば、
図59G及び59Hの位置Cにおける十文字を各々参照)。
【0755】
指の移動に続いて、タッチスクリーンディスプレイ上のスライドオブジェクトは、スライドバーに沿ってタッチスクリーンディスプレイ上の第1位置Aから第2位置Cへと移動する。タッチスクリーンディスプレイ上の第1位置Aと第2位置Cとの間の距離が決定される。
【0756】
ある実施形態では、位置Aにおける最初の指接触状態事象又は指範囲内事象の後に、指がスライド制御アイコンから離れるように移動し、指範囲外事象が生じると、指がもはやスライドオブジェクトに接触しなくなる。詳細については、
図47A−47Eに関連した説明を参照されたい。この場合に、スライドオブジェクトがスライドバーに沿って移動される距離は、第1位置Aと第2位置Cとの間の距離をスライドバーに投影することにより決定される。
【0757】
ある実施形態では、
図59Fに示すように、最初の指接触状態事象又は指範囲内事象が検出された後に、t=t
7においてタッチスクリーンディスプレイ又はその付近で指ドラグ事象が検出され、これは、タッチスクリーンディスプレイ上に関連位置を有する。従って、スライドオブジェクトは、スライド制御アイコンのスライドバーに沿ってその第1位置Aから位置Bへと移動され、この位置Bは、タッチスクリーンディスプレイ上の指ドラグ事象の関連位置によって少なくとも一部分決定される。
【0758】
ある実施形態では、指ドラグ事象は、繰り返し発生され検出される。従って、スライドオブジェクトは、指範囲外事象が検出されるまで、スライドバーに沿ってある位置から別の位置へ移動される。
【0759】
ある実施形態では、
図59G及び59Hに示すように、最初の指接触状態事象又は指範囲内事象が検出された後に、指は、ある瞬間(
図59G及び59HのE
1における十文字を参照)にタッチスクリーンディスプレイに接触して指接触状態事象を発生し、次いで、別の瞬間(
図59G及び59HのE
2における十文字を参照)にディスプレイとの接触を断って指接触断ち事象を発生し得る。しかし、タッチスクリーンディスプレイにおける指接触状態事象と指接触断ち事象とのこれらの対は、スライドバーに沿ったスライドオブジェクトの移動に何ら影響しない。換言すれば、ディスプレイ上での特定の指スワイプジェスチャーの間に、指は、タッチスクリーンディスプレイからある範囲内に入るが、ジェスチャーの一部分に対してスクリーンに接触するだけである(
図59Gに示すように)か、又はスクリーンと決して接触しないことすらある。
【0760】
ある実施形態では、指接触状態事象又は指範囲内事象の瞬間t
6から指範囲外事象の瞬間t
8までの時間周期tが決定される。この時間周期tは、第1の位置Aから第2の位置Cまでの距離とあいまって、タッチスクリーンディスプレイ上に指スワイプジェスチャーが生じるかどうか決定し、そしてもし生じる場合には、指範囲外事象が検出されるまでにスライドオブジェクトがスライドバーに沿って移動する必要のある距離(及びその速度)を決定する。
【0761】
ヒューリスティック
ある実施形態では、ヒューリスティックを使用して、不正確な指ジェスチャーを、ユーザが希望するアクションへ変換する。
【0762】
図64Aは、ある実施形態に基づき1つ以上のヒューリスティックを適用する方法6400を示すフローチャートである。タッチスクリーンディスプレイを伴うコンピューティング装置は、タッチスクリーンディスプレイとの1つ以上の指接触を検出する(6402)。ある実施形態では、コンピューティング装置はポータブルマルチファンクション装置である。ある実施形態では、コンピューティング装置はタブレットコンピュータである。ある実施形態では、コンピューティング装置はデスクトップコンピュータである。
【0763】
装置は、1つ以上のヒューリスティックを1つ以上の指接触に適用して、装置に対するコマンドを決定する(6404)。
【0764】
1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触(例えば、3937、
図39C)が一次元垂直スクリーンスクローリングコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティック(6406)、1つ以上の指接触(例えば、1626、
図16A;3532、
図35B;又は3939、
図39C)が二次元スクリーン並進移動コマンドに対応することを決定するためのヒューリスティック(6408)、及び1つ以上の指接触(例えば、1616又は1620、
図16A;2416、
図24A)が、アイテムセット内の各アイテムを表示することからアイテムセット内の次のアイテムを表示することへ移行するコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティック(6410)を含む。
【0765】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触(例えば、1616又は1618、
図16A;2416、
図24A)が、アイテムセット内の各アイテムを表示することからアイテムセット内の手前のアイテムを表示することへ移行するコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0766】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触が、主として文字を含むキーボードを表示するコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。例えば、ある実施形態では、ジェスチャー1802及び1818(
図18D及び18E)は、文字キーボード616(
図18E)を表示するためのコマンドに対応する。同様に、ジェスチャー1804及び1806(
図18D及び18E)に応答して、文字キーボード616が表示される(
図18E)。別の例では、テキストエントリーボックスのジェスチャー2506(
図25C)は、文字キーボード616(
図25D)の表示を生じさせる。
【0767】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触が、主として数字を含むキーボードを表示するコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。例えば、他の数字アイコン812(
図8B)をアクチベートするジェスチャーは、数字キーパッド624(
図9)の表示を生じさせる。別の例では、
図26Lの郵便番号フィールド2654に対するジェスチャーは、主として数字を含むキーボード(例えば、キーボード624、
図6C)の表示を生じさせる。
【0768】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触(例えば、ジェスチャー3951、
図39G)が一次元水平スクリーンスクローリングコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0769】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触(例えば、接触3941及び3943、
図39C;接触3945及び3947、
図39D;親指5704−L及び5704−Rによる接触、
図57A−57C)が90°スクリーン回転コマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0770】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触(例えば、ジェスチャー1216又は1218、
図12A;ジェスチャー1618又は1620、
図16A;ジェスチャー3923、
図39A)が、所定量だけズームインするコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0771】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触(例えば、接触1910及び1912、
図19B;接触2010及び2012、
図20;接触3931及び3933、
図39C)が、ユーザ指定量だけズームインするコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0772】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触が、ヘッドアップディスプレイを示すコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。例えば、ビデオ2302(
図23A)が再生中である間にタッチスクリーン112との接触が検出されると、
図23Cのヘッドアップディスプレイが示される。別の例では、ジェスチャー4030(
図40B)を検出すると、
図40Cに示すように、1つ以上の再生コントロールの表示を生じさせる。ヘッドアップディスプレイ又は再生コントロールは、タッチスクリーン112に表示されるか、又はタッチスクリーン112に表示された他のコンテンツの上に重畳される。
【0773】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触(例えば、接触2722、
図27B)が、リスト内のアイテムを再順序付けするコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0774】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触(例えば、接触4346、
図43L)が、第1のユーザインターフェイスオブジェクトを第2のユーザインターフェイスオブジェクトに置き換えるコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0775】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触(例えば、接触4214、
図42A及び42C)が、フレームを含むページ全体を並進移動するのではなく、フレーム(例えば、フレーム4204)内のコンテンツを並進移動するコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0776】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触が、スライダーアイコン(例えば、スライダーバー4704、
図47A−47B;アイコン4732、
図47C−47E)を、スライダーアイコンを含むエリア以外での1つ以上の指接触(例えば、移動4710、4712及び4714、
図47B;移動4738、4740及び4742、
図47D)で動作するコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0777】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、1つ以上の指接触(例えば、チャンネル306、
図3及び53Bを横切ってアンロック映像302を移動するジェスチャー)が、ユーザインターフェイスアンロックコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0778】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックは、2つのユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、ボタン制御ユーザインターフェイスオブジェクト5802及びスライド制御ユーザインターフェイスオブジェクト5806、
図58A−D)が、重畳するヒット領域(例えば、ヒット領域5804及び5816)を有するときに、どのユーザインターフェイスオブジェクトが選択されるか決定するためのヒューリスティックを含む。
【0779】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックのうちの1つのヒューリスティックにおいて、タッチスクリーンディスプレイに対し完全に垂直であるところから所定の角度以内で最初に移動する指スワイプジェスチャーより成る接触(例えば、接触3937、
図39C)は、一次元の垂直スクリーンスクローリングコマンドに対応する。
【0780】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックのうちの1つのヒューリスティックにおいて、所定の角度範囲内で最初に移動する指移動ジェスチャーより成る接触(例えば、接触3939、
図39C)は、二次元の垂直スクリーン並進移動コマンドに対応する。
【0781】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックのうちの1つのヒューリスティックにおいて、タッチスクリーンディスプレイに対し完全に水平であるところから所定の角度以内で最初に移動する指スワイプジェスチャーより成る接触は、一次元の水平スクリーンスクローリングコマンドに対応する。例えば、完全に水平であること路から27°以内で最初に移動する指スワイプジェスチャーは、垂直スワイプジェスチャー3937(
図39C)と同様に、水平スクローリングコマンドに対応する。
【0782】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックのうちの1つのヒューリスティックにおいて、テキストボックスに対する指タップジェスチャーより成る接触(例えば、ジェスチャー1802及び1818、
図18D及び18E;ジェスチャー2506、
図25C)は、主として文字を含むキーボード(例えば、キーボード616)を表示するコマンドに対応する。
【0783】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックのうちの1つのヒューリスティックにおいて、数字フィールドに対する指タップジェスチャーより成る接触(例えば、他の数字アイコン812、
図8Bに接触する;
図26Lの郵便番号フィールド2654に接触する)は、主として数字を含むキーボード(例えば、キーボード624、
図6C)を表示するコマンドに対応する。
【0784】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックのうちの1つのヒューリスティックにおいて、複数指ねじれジェスチャーより成る接触(例えば、ジェスチャー3941及び3943、
図39C;ジェスチャー3945及び3947、
図39D)は、90°のスクリーン回転コマンドに対応する。
【0785】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックのうちの1つのヒューリスティックにおいて、2本の親指の同時ねじれジェスチャーより成る接触(例えば、親指5704−L及び5704−R、
図57A−57Cによる)は、90°のスクリーン回転コマンドに対応する。
【0786】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックのうちの1つのヒューリスティックにおいて、構造化電子ドキュメントのコンテンツのボックスに対する二重タップジェスチャー(例えば、ブロック3914−5、
図39Aにおける二重タップジェスチャー)より成る接触は、コンテンツのボックスを拡大し実質的にセンタリングするコマンドに対応する。ある実施形態では、二重タップジェスチャーを繰り返すと、以前のズームイン動作を逆転し、ドキュメントの以前のビューを復帰させる。
【0787】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックのうちの1つのヒューリスティックにおいて、複数指の広げジェスチャー(例えば、ジェスチャー3931及び3933、
図39C)は、複数指の広げジェスチャーの位置及び複数指の広げジェスチャーにおける指移動量に基づいてタッチスクリーンディスプレイの一部分における情報を拡大するコマンドに対応する。
【0788】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックのうちの1つのヒューリスティックにおいて、N本指の並進移動ジェスチャー(例えば、4210、
図42A−42B)は、コンテンツの全ページを並進移動するコマンドに対応し、そしてM本指の並進移動ジェスチャー(例えば、4214、
図42A及び42C)は、フレームを含むコンテンツの全ページを並進移動するのではなく、フレーム(例えば、フレーム4204、
図42A−42C)内のコンテンツを並進移動するコマンドに対応する。
【0789】
ある実施形態では、1つ以上のヒューリスティックのうちの1つのヒューリスティックにおいて、アンロックアイコンにおけるスワイプジェスチャー(例えば、
図3及び53Bのチャンネル306を横切ってアンロック映像302を移動するジェスチャー)は、ユーザインターフェイスアンロックコマンドに対応する。
【0790】
これらのヒューリスティックは、ユーザによる入力が不正確でもユーザが希望するように装置が振舞う上で助けとなる。
【0791】
図64Bは、ある実施形態に基づき1つ以上のヒューリスティックを適用する方法6430を示すフローチャートである。以下に述べる方法6430は、特定の順序で生じると思われる多数の動作を含むが、この方法6430は、それより多い又は少ない動作を含んでもよく、2つ以上の動作の順序を変更してもよく、及び/又は2つ以上の動作を1つの動作に結合してもよいことが明らかである。例えば、動作6446−6456を、動作6432−6444の前に遂行してもよい。
【0792】
タッチスクリーンディスプレイを伴うコンピューティング装置は、ウェブブラウザアプリケーション(例えば、UI3900A、
図39A)を表示する(6432)。ある実施形態では、コンピューティング装置は、ポータブルマルチファンクション装置である。ある実施形態では、コンピューティング装置は、タブレットコンピュータである。ある実施形態では、コンピューティング装置は、デスクトップコンピュータである。
【0793】
コンピューティング装置がウェブブラウザアプリケーションを表示する間に、タッチスクリーンディスプレイとの1つ以上の第1指接触が検出される(6434)。
【0794】
ウェブブラウザアプリケーションに対するヒューリスティックの第1セットが1つ以上の第1指接触に適用されて、装置に対する第1コマンドを決定する(6436)。ヒューリスティックの第1セットは、1つ以上の第1指接触(例えば、3937、
図39C)が一次元垂直スクリーンスクローリングコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティック(6438)、1つ以上の第1指接触(例えば、1626、
図16A;3532、
図35B;又は3939、
図39C)が二次元スクリーン並進移動コマンドに対応することを決定するためのヒューリスティック(6440)、及び1つ以上の第1指接触(例えば、ジェスチャー3951、
図39G)が一次元水平スクリーンスクローリングコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティック(6442)を含む。
【0795】
第1コマンドが処理される(6444)。例えば、装置は、第1コマンドを実行する。
【0796】
ある実施形態では、ヒューリスティックの第1セットは、1つ以上の第1指接触(例えば、接触3941及び3943、
図39C;接触3945及び3947、
図39D;親指5704−L及び5704−Rによる接触、
図57A−57C)が90°スクリーン回転コマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0797】
ある実施形態では、ヒューリスティックの第1セットは、1つ以上の第1指接触(例えば、ジェスチャー1216又は1218、
図12A;ジェスチャー1618又は1620、
図16A;ジェスチャー3923、
図39A)が、所定量だけズームインするコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0798】
ある実施形態では、ヒューリスティックの第1セットは、1つ以上の第1指接触(例えば、接触1910及び1912、
図19B;接触2010及び2012、
図20;接触3931及び3933、
図39C)が、ユーザ指定量だけズームインするコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0799】
ある実施形態では、ヒューリスティックの第1セットは、1つ以上の第1指接触(例えば、ブロック3914−5における接触3923、
図39A)が、コンテンツのボックスを拡大し実質的にセンタリングするコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0800】
ある実施形態では、ヒューリスティックの第1セットは、1つ以上の第1指接触(例えば、接触4214、
図42A及び42C)が、フレームを含むページ全体を並進移動するのではなく、フレーム(例えば、フレーム4204)内のコンテンツを並進移動するコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0801】
ある実施形態では、ヒューリスティックの第1セットは、1つ以上の第1指接触が所定量だけズームインするコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティック、1つ以上の第1指接触がユーザ指定量だけズームインするコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティック、及び1つ以上の第1指接触がコンテンツのボックスを拡大し実質的にセンタリングするコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。ある実施形態では、ヒューリスティックの第1セット(又はヒューリスティックの別のセット)は、ジェスチャー(例えば、二重タップジェスチャー)の繰り返しに応答して、以前のズームイン動作を逆転し、ドキュメント又は映像の以前のビューを復帰させるための1つ以上のヒューリスティックを含む。
【0802】
装置が写真アルバムアプリケーション(例えば、UI1200A、
図12A;UI1600A、
図16A;又はUI4300CC、
図43CC)を表示する間に(6446)、タッチスクリーンディスプレイとの1つ以上の第2の指接触が検出される。
【0803】
ウェブブラウザアプリケーションに対するヒューリスティックの第2セットが1つ以上の第2指接触に適用されて、装置に対する第2コマンドを決定する(6450)。ヒューリスティックの第2セットは、1つ以上の第2指接触(例えば、1218又は1220、
図12A;1616又は1620、
図16A;4399、
図43CC)が、映像セット内の第1映像を表示することから映像セット内の次の映像を表示することへ移行するコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティック、及び1つ以上の第2指接触(例えば、1216又は1220、
図12A;1616又は1618、
図16A;4399、
図43CC)が、映像セット内の第1映像を表示することから映像セット内の手前の映像を表示することへ移行するコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0804】
第2コマンドが処理される(6456)。例えば、装置は、第2コマンドを実行する。
【0805】
ある実施形態では、ヒューリスティックの第2セットは、1つ以上の第2指接触が所定量だけズームインするコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。ある実施形態では、ヒューリスティックの第2セット(又はヒューリスティックの別のセット)は、ジェスチャー(例えば、二重タップジェスチャー)の繰り返しに応答して、以前のズームイン動作を逆転し、映像の以前のビューを復帰させるための1つ以上のヒューリスティックを含む。
【0806】
ある実施形態では、ヒューリスティックの第2セットは、1つ以上の第2指接触がユーザ指定量だけズームインするコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0807】
ある実施形態では、ヒューリスティックの第2セットは、1つ以上の第2指接触が一次元垂直スクリーンスクローリングコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティック、1つ以上の第2指接触が二次元スクリーン並進移動コマンドに対応することを決定するためのヒューリスティック、及び1つ以上の第2指接触が一次元水平スクリーンスクローリングコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。
【0808】
ある実施形態では、装置が、タッチスクリーンディスプレイを経て入力されたテキストを受け取るアプリケーション(例えば、UI1800D及びUI1800E、
図18D及び18E;UI2600L、
図26L)を表示する間に、タッチスクリーンディスプレイとの1つ以上の第3指接触が検出される。テキスト入力を受け取るアプリケーションに対するヒューリスティックの第3セットは、1つ以上の第3指接触に適用されて、装置に対する第3コマンドを決定する。ヒューリスティックの第3セットは、1つ以上の第3指接触(例えば、ジェスチャー1802及び1818、
図18D及び18E)が、主として文字を含むキーボード(例えば、文字キーボード616、
図18E)を表示するコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティック、及び1つ以上の第3指接触(例えば、郵便番号フィールド2654、
図26Lにおけるジェスチャー)が、主として数字を含むキーボード(例えば、数字キーボード624、
図9)を表示するコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。第3コマンドが処理される。
【0809】
ある実施形態では、装置がビデオプレーヤアプリケーション(例えば、UI2300A、
図23A)を表示する間に、タッチスクリーンディスプレイとの1つ以上の第4指接触が検出される。ビデオプレーヤアプリケーションに対するヒューリスティックの第4セットが1つ以上の第4指接触に適用されて、装置に対する第4コマンドを決定する。ヒューリスティックの第4セットは、1つ以上の第4指接触が、スライダーアイコンを含むエリアの外側での1つ以上の指接触(例えば、移動4710、4712及び4714、
図47B;移動4738、4740及び4742、
図47D)でスライダーアイコン(例えば、スライダーバー4704、
図47A−47B;アイコン4732、
図47C−47E)を動作するコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックを含む。又、ヒューリスティックの第4セットは、1つ以上の第4指接触が、ヘッドアップディスプレイを示すコマンドに対応することを決定するためのヒューリスティックも含む。例えば、ビデオ2302(
図23A)が再生中である間にタッチスクリーン112との接触が検出されると、
図23Cのヘッドアップディスプレイが示される。このヘッドアップディスプレイは、これもタッチスクリーン112に表示されているビデオ2302の上に重畳される。別の例では、ジェスチャー4030(
図40B)が検出されると、
図40Cに示すように、1つ以上の再生コントロールの表示が生じる。
図40Cに示す例において、再生コントロールは、これもタッチスクリーン112に再生されるインラインマルチメディアコンテンツ4002−1の上に重畳される。第4コマンドが処理される。
【0810】
方法6400のヒューリスティックと同様の方法6430のヒューリスティックは、ユーザによる入力が不正確であっても、ユーザが希望するように装置が振舞う上で助けとなる。
【0811】
ヒューリスティックについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月29日に出願された“Touch Screen Device, Method, and Graphical User Interface for Determining Commands by Applying Heuristics”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/937,991号に見ることができる。
【0812】
キーボード
図60A−60Mは、ある実施形態に基づくソフトキーボードを例示している。
【0813】
指タップ及び指スワイプジェスチャーの簡単な説明は、
図59A−59Hを参照して先に行った。同じモデルを使用して、装置がそのタッチスクリーンディスプレイ上の連続指移動にどのように応答するか以下に説明する。
【0814】
図60A−60Gは、ある実施形態に基づきタッチスクリーンディスプレイ上のソフトキーボード又はその付近での連続指移動に応答して1つ以上のキーアイコンを表示するためのユーザインターフェイスを例示している。ソフトキーボードは、複数のキーアイコンを含む。
【0815】
時間t=t
1(
図60A)において、キーアイコン“H”において「指接触状態」事象が検出され、キーアイコン“H”がハイライト状態にされる。
【0816】
ある実施形態では、キーアイコンは、キーアイコン付近に吹き出し型記号を表示することによりハイライト状態にされる。例えば、
図60Aに示すように、記号は、キーアイコン“H”の拡大インスタンスである。拡大インスタンスとキーアイコン“H”との間には視覚リンクがあって、それらの関係を更にハイライト状態にする。
【0817】
ある実施形態では、ハイライト状態にされたキーアイコンは、「指接触断ち」事象がキーアイコンにおいて検出された場合にアクチベートされる。その場合には、ディスプレイの規定の位置(例えば、入力フィールド)にキャラクタ“H”が入力される。
【0818】
その後、指がキーアイコン“H”から離れるように移動すると、キーアイコン“H”がハイライト解除される。
図60Bに示すように、指は、キーアイコン“H”から離れるように移動するが、タッチスクリーンディスプレイとまだ接触している。換言すれば、t=t
1における最初の「指接触状態」事象の後に「指接触断ち」事象はまだ検出されない。
【0819】
ある実施形態では、キーアイコンは、キーアイコン“H”付近の吹き出し型記号を除去することによりハイライト解除される。時々、キーアイコン“H”から離れるように指を動かすことと、隣接する記号を除去することとの間に規定の時間遅延がある。
【0820】
次いで、タッチスクリーンディスプレイと一貫して接触している間に、時間t=t
2において指が第2のキーアイコン“C”に接触することが検出され、それに応じてこのキーアイコンがハイライト状態にされる。
【0821】
ある実施形態では、第2のキーアイコン“C”は、このキーアイコンの付近に吹き出し型記号を表示することによりハイライト状態にされる。
図60Aに示すように、この記号は、キーアイコン付近のキーアイコン“C”の拡大インスタンスである。この拡大インスタンスとキーアイコン“C”との間にも視覚リンクがある。
【0822】
指が第2のキーアイコン“C”から離れるように移動すると、第2のキーアイコンがハイライト解除される。t=t
3においてタッチスクリーン上の特定の位置(例えば、キーアイコン“N”により占有された位置)で「指接触断ち」事象が検出されるまで、上述した一連の動作が繰り返される。
【0823】
ある実施形態では、「指接触断ち」事象は、指がタッチスクリーンディスプレイから持ち上げられたときにトリガーされ、この事象は、対応するオブジェクトの規定の範囲にわたり又はその範囲内で「指接触断ち」事象が生じた場合にそのオブジェクトの選択又はアクチベーションを引き起こす。
図60Cに例示するユーザジェスチャーを続けると、「指接触断ち」事象の結果として、キーアイコン“N”がその拡大インスタンスの除去によりハイライト解除されるだけでなく、タッチスクリーンディスプレイ上の規定の位置(例えば、テキスト入力フィールド)にキャラクタ“N”のインスタンスが表示される。
【0824】
上述したように、
図60Aに示す距離d
1及びd
2は、説明上誇張されている。ある実施形態では、指は、時間t=t
1から時間t=t
3までタッチスクリーンと常に物理的に接触している。距離は、タッチスクリーンディスプレイ上の指接触面積又は接触圧力、或いは指とディスプレイとの間の電圧又はキャパシタンスと相関されてもよい。
【0825】
図59Bを参照して上述したように、ユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、キーアイコン)は、指がオブジェクトから規定の範囲内に入ったときにハイライト状態にされてもよい。それ故、ある実施形態では、
図60C−60Dに示すように、キーアイコンは、時間t=t
4において指がキーアイコンから規定の距離d
4内に入ったときにその元の見掛けを変えることにより(吹き出し型記号を示さずに)ハイライト状態にされる。
【0826】
指がキーアイコンから規定の距離以外へ移動するが、まだディスプレイから規定の範囲内にあるときには(
図60Dに示すように)、キーアイコンがその元の見掛けに回復する。
【0827】
ある実施形態では、アイコンの見掛けは、その色又は形状或いはその両方を変えることにより変更される。ある実施形態では、アイコンの見掛けは、同じアイコンの拡大インスタンスでそれを覆うことにより変更される。
【0828】
図60Cに示すように、指が時間t=t
5に第2のキーアイコン“C”から規定の距離内へ移動したときに、それに応じて第2のキーアイコンの元の見掛けが変更され、次いで、指がその後に第2のキーアイコンから規定の距離以外へ移動するときにその元の見掛けに復帰する。
【0829】
図60A−60Bに示す実施形態と、
図60C−60Dに示す実施形態との間の相違は、
図60A−60Bでは、時間t=t
3にキャラクタ“N”が選択されて入力フィールドに入力されるのに対して、
図60C−60Dでは、「指接触状態」事象が検出されないので、時間t=t
6にキーアイコンが何にも選択されないことである。
【0830】
上述したように、ある実施形態では、指とタッチスクリーンディスプレイとの間の関係を特徴付けるためにパラメータが使用される。このパラメータは、指とタッチスクリーンディスプレイとの間の距離、圧力、接触面積、電圧又はキャパシタンスのような1つ以上の他のパラメータの関数でよい。
【0831】
ある実施形態では、
図60Dに示すように、指と、第1のキーアイコンにより占有されたタッチスクリーンディスプレイとに関連したパラメータが、第1の方向(例えば、減少する方向)に第1の規定レベル(例えば、
図60Dの「範囲内」スレッシュホールド)に到達し又はそれを通過するときに、ユーザインターフェイスオブジェクト(例えば、第1のキーアイコン)がハイライト状態にされる(例えば、その元の見掛けを変更することにより)。
【0832】
ある実施形態では、ハイライト状態にされたキーアイコンは、次いで、指と、ハイライト状態のキーアイコンにより占有されたタッチスクリーンディスプレイとに関連したパラメータが、第1の方向とは逆の第2の方向(例えば、増加する方向)に第1の規定レベル(例えば、
図60Dの「範囲内」スレッシュホールド)に到達し又はそれを通過するときに、ハイライト解除される(例えば、その元の見掛けに復帰することにより)。
【0833】
ある実施形態では、指と、第1のキーアイコンにより占有されたタッチスクリーンディスプレイとに関連したパラメータが、第1の方向(例えば、減少する方向)に第2の規定レベル(例えば、
図60Bの「接触状態」スレッシュホールド)に到達し又はそれを通過するときに、第1のキーアイコンが更にハイライト状態にされる(例えば、キーアイコンの隣に吹き出し型記号を表示することにより)。
【0834】
ある実施形態では、ハイライト状態にされたキーアイコンは、指と、第1のキーアイコンにより占有されたタッチスクリーンディスプレイとに関連したパラメータが、第1の方向とは逆の第2の方向(例えば、増加する方向)に第2の規定レベル(例えば、
図60Bの「接触状態」スレッシュホールド)に到達し又はそれを通過するときに、ハイライト解除される(例えば、キーアイコンの隣の吹き出し型記号を除去することにより)。ある実施形態では、キーアイコンの関連キャラクタが選択され、規定のテキスト入力フィールドに入力される。
【0835】
ある実施形態では、
図60B及び60Dに示すように、第1及び第2の規定のレベルは、パラメータが第1の方向に第2の規定レベルに到達する前に第1の規定レベルに到達するように構成される。しかし、パラメータは、第1の方向とは逆の第2の方向には、第1の規定レベルに到達する前に第2の規定レベルに到達する必要はない。例えば、パラメータは、「接触状態」スレッシュホールドに到達する前に、先ず、「範囲内」スレッシュホールドに到達しなければならない。しかし、パラメータは、キーアイコンからの範囲外へ移動する前に「接触状態」スレッシュホールドに到達しなくてもよい。
【0836】
上述したように、
図60A−60Bに示す実施形態では、「指接触断ち」事象がキーアイコン“N”において検出されたときには、1つのキーアイコンしか選択されない。或いは又、指及びディスプレイに関連したパラメータが別のスレッシュホールドレベルに対して比較される場合には、「指接触断ち」事象を伴わずに一連のキーアイコンを選択することができる。
【0837】
図60Fに示すように、新たな「選択」スレッシュホールドを使用して、パラメータとの比較を行う。この特定の実施形態では、選択スレッシュホールドは、「接触状態」スレッシュホールドより低くセットされる。
【0838】
時間t=t
7に、指が第1の規定の条件を満足するときに、キーアイコン“H”がハイライト状態にされる。
【0839】
ある実施形態では、第1の規定の条件は、指と、キーアイコンにより占有されたタッチスクリーンディスプレイとに関連したパラメータが、第1の方向(例えば、減少する方向)に第1の規定レベル(例えば、「接触状態」スレッシュホールド)に到達し又はそれを通過することである。
【0840】
時間t=t
8に、指が第2の規定の条件を満足し、且つ指がタッチスクリーンディスプレイから規定の距離内に留まるときに、キーアイコン“H”が選択される。
【0841】
ある実施形態では、第2の規定の条件は、指がまだ第1のアイコンから規定の距離内にある間に、指と、キーアイコンにより占有されたタッチスクリーンディスプレイとに関連したパラメータが、第1の方向とは逆の第2の方向に第2の規定レベルに到達し又はそれを通過することである。ある実施形態では、選択されたキーアイコンのインスタンスは、タッチスクリーンディスプレイ上の規定の位置に入力される。
【0842】
時間t=t
9に、指が第1の規定の条件を満足するときに、キーアイコン“C”がハイライト状態にされる。
【0843】
時間t=t
10に、指が第2の規定の条件を満足し、且つ指がタッチスクリーンディスプレイから規定の距離内に留まるときに、キーアイコン“C”が選択される。
【0844】
時間t=t
12に「指接触断ち」事象が検出され、且つキャラクタ“N”のインスタンスがそれに対応するテキスト入力フィールドに入力される最後のものとなるまで、上述した動作が繰り返される。
【0845】
図60Gは、指が位置6002から6004へ、次いで、6006へ移動するときにキャラクタストリング“HCN”がテキストフィールド6008へ入力されるところを示すグラフィックユーザインターフェイスである。指がソフトキーボード上の対応するキーアイコンに接触するときに3つの吹き出し型記号が一時的に表示される。好都合なことに、上述したキャラクタ入力解決策は、
図59A−59Dに示す解決策より高速である。
【0846】
ある実施形態では、第1及び第2のアイコンを含む複数のアイコンがタッチスクリーンディスプレイ上に表示される。指が第1のアイコンに接触したときに、その見掛けが変更され、第1のアイコンをタッチスクリーンディスプレイ上の他のアイコンから視覚上区別する。指が、その後、タッチスクリーンディスプレイとまだ接触している間に第1のアイコンから離れるように移動するときには、第1のアイコンに関連した視覚上の区別が除去される。その後、指が第2のアイコンに接触したときに、第2のアイコンの見掛けが変更され、第2のアイコンをタッチスクリーンディスプレイ上の他のアイコンから視覚上区別する。
【0847】
図60Gに示すソフトキーボードを通してキャラクタを入力することに伴う1つの挑戦は、キーアイコンのサイズが、あるユーザにとって、打つのに小さ過ぎることである。従って、
図60H−60Mは、ある実施形態に基づく異なる形式のソフトキーボードを示すグラフィックユーザインターフェイスである。これらのソフトキーボードは、大きなキーアイコンを有し、それ故、
図60Gに示すようなキーボードでは困難なユーザにとって、より便利なものである。
【0848】
ソフトキーボードに対するユーザの要求に応答して、タッチスクリーンディスプレイ上に第1のキーボードが表示される。この第1のキーボードは、少なくとも1つの多記号のキーアイコンを含む。
【0849】
ある実施形態(
図60Hに示すような)では、第1のソフトキーボードは、複数の多記号キーアイコンを含む。例えば、キーアイコン6010は、5つの記号“U”、“V”、“W”、“X”及び“Y”を含む。
【0850】
多記号キーアイコンのユーザ選択を検出すると、装置は、第1のキーボードを第2のキーボードに置き換える。第2のキーボードは、複数の単一記号キーアイコンを含み、そして各単一記号キーアイコンは、多記号キーアイコンに関連した各記号に対応する。
【0851】
図60Iは、
図60Hに示す第1のキーボードに置き換わる第2のキーボードを示す。6個の多記号キーアイコンの上2行は、5個の単一記号キーアイコン及びバックキーアイコンの2行に置き換えられていることに注意されたい。5個の単一記号キーアイコンの各々は、多記号キーアイコン6010からの1つの記号を含む。
【0852】
単一記号キーアイコンの1つをユーザが選択するのに応答して、そのユーザ選択された単一記号キーアイコンに関連した記号のインスタンスがタッチスクリーンディスプレイ上の規定の位置に表示される。
【0853】
図60Iに示すように、単一記号キーアイコン6017のユーザ選択に応答して、文字“U”がテキストフィールド6019に入力される。ユーザは、5個の単一記号キーアイコンのいずれも容易にタップすることができる。というのは、それらが、かなり大きいからである。多記号キーアイコンをもつ第1のキーボードに戻るために、ユーザは、第2のキーボードの最上行の中央にあるバックキーアイコンをタップすることができる。
【0854】
非アルファベットキャラクタを入力するために、ユーザは、キーボードスイッチアイコン6015をタップすることができる。
図60Jに示すように、第3のソフトキーボードは、
図60Iに示す第2のキーボードに置き換わる。特に、上2行の各々は、複数の非アルファベットキャラクタを含む多記号キーアイコンである。例えば、キーアイコン6020は、5個の数字記号“6”、“7”、“8”、“9”及び“0”を含む。
【0855】
キーアイコン6020をユーザが選択すると、第3のキーボードを、
図60Kに示す第4のキーボードに置き換える。6個の多記号キーアイコンの上2行が、ここで、5個の単一記号キーアイコン及びバックキーアイコンの2行に置き換えられることに注意されたい。5個の単一記号キーアイコンの各々は、多記号キーアイコン6020からの1つの数字記号を含む。キーボードスイッチアイコン6025を指でタップすると、
図60Hに示すアルファベット多記号キーボードに戻る。
【0856】
ある実施形態では、ソフトキーボードの最上行は、これら単一記号キーアイコンのために予約され、そしてキーボードの第2の行は、複数の多記号キーアイコンを表示する。
【0857】
図60Lに示すように、多記号キーアイコン6030をユーザが選択すると、最上行が5個の単一記号キーアイコンを表示し、各アイコンは、多記号キーアイコン6030からの1つのキャラクタを含む。
【0858】
ある実施形態では、
図60Lに示すように、ユーザ選択された多記号キーアイコン6030は、同じソフトキーボード上の他のアイコンから視覚上区別できる方法で表示される。この方法は、当業者に知られたように、その色や形状等を変えることを含む。
【0859】
又、
図60Lに示すキーボードは、キーボードスイッチアイコン6035も含む。キーボードスイッチアイコン35のユーザ選択を検出すると、装置は、キーボードを、
図60Mに示す別のものに置き換える。
図60Mのキーボードは、手前のキーボードに示された多記号キーアイコンに代わって6040のような多記号キーアイコンの別のセットを含むことに注意されたい。
【0860】
ソフトキーボードについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月27日に出願された“Portable Multifunction Device with Soft Keyboards”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/946,714号に見ることができる。
【0861】
図61は、ある実施形態に基づくソフトキーボードとの指接触を例示する図である。
【0862】
ある実施形態では、ユーザインターフェイス6100(
図61)は、次のエレメント、或いはそのサブセット又はスーパーセットを含む。
●上述した402、404、及び406、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、インスタントメッセージ会話をリストするUI(例えば、UI500)への移行を開始するインスタントメッセージアイコン602、
●ユーザがインスタントメッセージ会話する人々の名前504(例えば、Jane Doe504−1)又は個人の名前が得られない場合には電話番号(例えば、408-123-4567 504−3)、
●典型的にUI6100の片側に沿って整然とリストされた他の当事者からのインスタントメッセージ604、
●会話におけるメッセージの前後の相互作用を示すために、典型的にUI6100の反対側に沿って整然とリストされた他の当事者へのインスタントメッセージ606、
●少なくとも幾つかのインスタントメッセージに対するタイムスタンプ608、
●テキストエントリーボックス612、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、テキストエントリーボックス612内のメッセージを他の当事者(例えば、Jane Doe504−1)へ送信するのを開始する送信アイコン614、
●ボックス612にテキストを入力するための文字キーボード616、
●アクチベートされたときに(例えば、アイコンを指でタップすることにより)、部分的に入力されたワードに代わってテキストエントリーボックス612内の示唆されたワードの表示を開始するワード示唆ボックス6102及び/又は6104。
【0863】
ある実施形態では、文字キーボード616上で検出される指接触は、2つ以上のキーアイコンに部分的に重畳する。例えば、指接触6106は、文字“u”6108、文字“j”6110、文字“k”6112、及び文字“i”6114との重畳を含む。ある実施形態では、検出された指接触との部分的重畳が最大である(即ち、重畳のパーセンテージが最高である)文字が選択される。この文字と、不完全なワードに対応する先に入力されたテキストとに基づいて、示唆されたワードがワード示唆ボックス6102及び/又は6104に表示される。
【0864】
ある実施形態では、文字キーボード616上の指接触を検出するのに応答して、キーアイコンとの部分的重畳の程度と、不完全なワードに対応する先に乳りょおくされたテキストとに基づき、文字が選択される。例えば、指接触が4つの文字キーアイコンに重畳するが、先に入力されたテキストに追加されたときにそれら文字のうちの2つだけが、おそらく正しいスペルのワードを形成する場合には、2つの文字のうち部分的重畳の大きい方が選択される。選択された文字と、先に入力されたテキストとに基づいて、示唆されたワードがワード示唆ボックス6102及び/又は6104に表示される。
【0865】
図61は、キーボードとの接触の検出と、インスタントメッセージのコンテクストにおける既に入力されたテキストとに基づいてワードを予想するためのユーザインターフェイスを例示するが、テキストエントリーを伴うアプリケーションについても、同様のユーザインターフェイスが考えられる。
【0866】
キーボードについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Soft Keyboard Display For A Portable Multifunction Device”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,806号に見ることができる。
【0867】
設定
図62A−62Gは、ある実施形態に基づき設定を表示し調整するためのユーザインターフェイスを例示する図である。
【0868】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、タッチスクリーンディスプレイ(例えば、ディスプレイ112)に航空機モード(airplane mode)スイッチアイコン(例えば、アイコン6202、
図62A)を表示する。この航空機モードスイッチアイコンは、「オン」位置(例えば、6206、
図62B)及び「オフ」位置(例えば、6204、
図62A)を有する。
【0869】
航空機モードスイッチアイコンが「オフ」位置にあるときには、タッチスクリーンディスプレイに通信信号強度アイコン(例えば、402)が表示される。
【0870】
航空機モードスイッチアイコン又はその付近の指接触の「オフ」位置から「オン」位置への移動を検出すると、通信信号強度アイコンが航空機アイコン(例えば、6208、
図62B)に置き換えられる。ある実施形態では、指接触の移動を検出することは、「オフ」位置における航空機モードスイッチアイコン又はその付近での指下げ事象、1つ以上の指ドラグ事象、及び「オン」位置における航空機モードスイッチアイコン又はその付近での指上げ事象、を検出することを含む。
【0871】
例えば、UI6200A(
図62A)では、「オフ」位置6204から「オン」位置6206へのスワイプジェスチャーを検出することができる。このスワイプジェスチャーを検出するのに応答して、通信信号強度アイコン402が航空機アイコン6208(
図62B)に置き換えられる。
【0872】
ある実施形態では、通信信号強度アイコンを航空機アイコンに置き換えることは、タッチスクリーンディスプレイ上で航空機アイコンを通信信号強度アイコンに向かって移動し、次いで、通信信号強度アイコンの上で航空機アイコンを移動することを含む。例えば、航空機アイコン6208は、UI6200A(
図62A)の縁に現れ、通信信号強度アイコン402に向かって移動する。通信信号強度アイコン402に到達すると、航空機アイコン6208は、
図62Bに示すように、通信信号強度アイコン402がもはや表示されなくなるまで、このアイコン402上を移動する。
【0873】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置はスピーカを備え、通信信号強度アイコンを航空機アイコンに置き換える間に音が再生される。
【0874】
ある実施形態では、航空機モードスイッチアイコンが「オン」位置にある場合に、その「オン」位置における航空機モードスイッチアイコン又はその付近での指下げ事象、1つ以上の指ドラグ事象、及び「オフ」位置における航空機モードスイッチアイコン又はその付近での指上げ事象、を検出すると、航空機モードスイッチアイコンが「オン」位置から「オフ」位置へ移動され、そして航空機アイコンが通信信号強度アイコンに置き換えられる。
【0875】
例えば、UI6200(
図62B)において、「オン」位置6206から「オフ」位置6204へのスワイプジェスチャーを検出することができる。スワイプジェスチャーを検出するのに応答して、
図62Aに示すように、航空機モードスイッチアイコン6202が「オフ」位置において表示され、そして航空機アイコン6208が通信信号強度アイコン402に置き換えられる。
【0876】
航空機モードインジケータについての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年6月29日出願された“Airplane Mode Indicator on a Portable Multifunction Device”と題する米国特許出願第60/947,315号に見ることができる。
【0877】
図62Cは、ある実施形態に基づきサウンド設定を表示し調整するためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザがサウンド設定の調整を選択する場合に、UI6200C(
図62C)が表示される。
【0878】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、タッチスクリーンディスプレイ(例えば、ディスプレイ112)に振動モードスイッチアイコン(例えば、アイコン6212、
図62C)を表示する。この振動モードスイッチアイコンは、「オン」位置(図示せず)及び「オフ」位置(例えば、6214、
図62C)を有する。
【0879】
例えば、UI6200C(
図62C)では、「オフ」位置6214から「オン」位置へのスワイプジェスチャーが検出される。このスワイプジェスチャーを検出するのに応答して、振動モードスイッチアイコン6212が「オン」位置において表示され、そして装置は、振動モードになるようにセットされる。
【0880】
ある実施形態では、設定アイコン6210(
図62C)との接触が検出される。接触を検出するのに応答して、設定のリストが表示される(UI6200A、
図62A)。
【0881】
図62Dは、ある実施形態に基づき壁紙(wallpaper)設定を表示し調整するためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザが壁紙設定の調整を選択する場合に(例えば、UI6200A(
図62A)の壁紙行のどこかを指でタップすることにより)、UI6200D(
図62D)が表示される。ユーザは、UI6200Dにおいて希望の選択を行うことにより装置に表示された壁紙を変更することができる。
【0882】
図62Eは、ある実施形態に基づき一般的な設定を表示し調整するためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザが一般的設定の調整を選択する場合に、UI6200E(
図62E)が表示される。幾つかの一般的設定は、アバウト(About)、バックライト(Backlight)、日付及び時刻(Date and Time)、キーボード(Keyboard)、ネットワーク(Network)、タッチ(Touch)、法律(Legal)、及びリセット(Reset)設定を含むことができる。
【0883】
例えば、
図62Fは、ある実施形態に基づきタッチ設定を表示し調整するためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態では、ユーザがタッチ設定の調整を選択する場合に(
図62EのUI6200Eにおいて「タッチ(touch)」を選択することにより)、UI6200F(
図62F)が表示される。
【0884】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、タッチスクリーンディスプレイ(例えば、ディスプレイ112)上にショータッチ(show touch)設定スイッチアイコン(例えば、アイコン6232、
図62F)を表示する。このショータッチ設定スイッチアイコンは、「オン」位置(図示せず)及び「オフ」位置(例えば、6234、
図62F)を有する。
【0885】
例えば、UI6200F(
図62F)では、「オフ」位置6234から「オン」位置へのスワイプジェスチャーが検出される。スワイプジェスチャーを検出するのに応答して、ショータッチ設定アイコンスイッチ6232が「オン」位置において表示され、装置は、ショータッチモードにセットされ、このモードでは、ユーザの指接触エリアに対応する陰影付けされたエリアがタッチスクリーン上に表示され、ユーザがタッチスクリーンと対話する上で助けとなるようにする。
【0886】
図62Gは、ある実施形態に基づきiPod(アップルコンピュータ社の商標)の設定を表示し調整するためのユーザインターフェイスを例示する図である。ある実施形態において、ユーザがiPod(アップルコンピュータ社の商標)の設定を選択する場合、UI6200G(
図62G)が表示される。
【0887】
ある実施形態では、ポータブルマルチファンクション装置(例えば、装置100)は、タッチスクリーンディスプレイ(例えば、ディスプレイ112)にシャフル(Shuffle)モードアイコン(例えば、アイコン6242、
図62F)を表示する。このシャフルモードアイコンは、「オン」位置(図示せず)及び「オフ」位置(例えば、6244、
図62G)を有する。
【0888】
例えば、UI6200G(
図62G)では、「オフ」位置6244から「オン」位置へのスワイプジェスチャーが検出される。このスワイプジェスチャーを検出するのに応答して、シャフルモードスイッチ6242が「オン」位置において表示され、装置のiPod(アップルコンピュータ社の商標)特徴がシャフルモードにセットされる。
【0889】
図63A−63Jは、ある実施形態に基づき減光(dimming)タイマーを調整する方法を例示する図である。減光技術についての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Portable Electronic Device With Auto-Dim Timers”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,821号に見ることができる。
【0890】
設定関係技術についての更なる説明は、参考としてここに援用する2007年1月7日に出願された“Portable Electronic Device With A Global Setting User Interface”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/883,812号に見ることができる。
【0891】
以上、特定の実施形態を参照して本発明を詳細に述べた。しかしながら、前記説明は、余すところのないものではなく、本発明をその正確な形態に限定するものではない。以上の教示に鑑み、多数の変更や修正が考えられる。前記実施形態は、本発明の原理及びその実際の応用を最良に説明するために選択され説明されたもので、当業者であれば、意図された特定の用途に適するように種々の変更を加えて、本発明及び種々の実施形態を最良に利用することができよう。