(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2レンズの物体側面の曲率半径をR3、前記第2レンズの像側面の曲率半径をR4、前記第2レンズの軸上厚みをd3、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(9)〜(11)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
−7.86≦f2/f≦−1.88 (9)
0.11≦(R3+R4)/(R3−R4)≦4.38 (10)
0.03≦d3/TTL≦0.09 (11)
前記第3レンズの物体側面の曲率半径をR5、前記第3レンズの像側面の曲率半径をR6、前記第3レンズの軸上厚みをd5、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(12)〜(14)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
−32.32≦f3/f≦−3.32 (12)
−4.81≦(R5+R6)/(R5−R6)≦14.84 (13)
0.03≦d5/TTL≦0.10 (14)
前記第4レンズの物体側面の曲率半径をR7、前記第4レンズの像側面の曲率半径をR8、前記第4レンズの軸上厚みをd7、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(15)〜(17)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
0.28≦f4/f≦0.96 (15)
0.64≦(R7+R8)/(R7−R8)≦2.38 (16)
0.08≦d7/TTL≦0.25 (17)
前記第5レンズの物体側面の曲率半径をR9、前記第5レンズの像側面の曲率半径をR10、前記第5レンズの軸上厚みをd9、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(18)〜(20)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
−1.03≦f5/f≦−0.29 (18)
−0.74≦(R9+R10)/(R9−R10)≦0.43 (19)
0.04≦d9/TTL≦0.15 (20)
前記撮像光学レンズの光学長をTTL、前記撮像光学レンズの像高をIHとしたときに、以下の条件式(21)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の撮像光学レンズ。
TTL/IH≦1.40 (21)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、良好な光学性能を有するとともに、大口径、極薄化及び広角化の設計要求を満たす撮像光学レンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術問題を解決するために、本発明の実施形態は、撮像光学レンズを提供する。前記撮像光学レンズは、物体側から像側へ順に、正の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有する第4レンズと、負の屈折力を有する第5レンズとによって構成され、
前記撮像光学レンズの焦点距離をf、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第3レンズの焦点距離をf3、前記第4レンズの焦点距離をf4、前記第5レンズの焦点距離をf5、前記第4レンズの像側面から前記第5レンズの物体側面までの軸上距離をd8としたときに、以下の条件式(1)〜(5)を満たす。
0.75≦f1/f≦0.86 (1)
−0.30≦f1/f2≦−0.20 (2)
1.30≦(f1+f4)/f≦1.50 (3)
−22.00≦(f2+f3+f5)/f≦−9.00 (4)
0.05≦d8/f≦0.08 (5)
【0006】
好ましくは、前記第1レンズの物体側面の曲率半径をR1としたときに、以下の条件式(6)を満たす。
0.30≦R1/f≦0.35 (6)
【0007】
好ましくは、前記第1レンズの物体側面の曲率半径をR1、前記第1レンズの像側面の曲率半径をR2、前記第1レンズの軸上厚みをd1、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(7)〜(8)を満たす。
−3.96≦(R1+R2)/(R1−R2)≦−1.19 (7)
0.06≦d1/TTL≦0.21 (8)
【0008】
好ましくは、前記第2レンズの物体側面の曲率半径をR3、前記第2レンズの像側面の曲率半径をR4、前記第2レンズの軸上厚みをd3、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(9)〜(11)を満たす。
−7.86≦f2/f≦−1.88 (9)
0.11≦(R3+R4)/(R3−R4)≦4.38 (10)
0.03≦d3/TTL≦0.09 (11)
【0009】
好ましくは、前記第3レンズの物体側面の曲率半径をR5、前記第3レンズの像側面の曲率半径をR6、前記第3レンズの軸上厚みをd5、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(12)〜(14)を満たす。
−32.32≦f3/f≦−3.32 (12)
−4.81≦(R5+R6)/(R5−R6)≦14.84 (13)
0.03≦d5/TTL≦0.10 (14)
【0010】
好ましくは、前記第4レンズの物体側面の曲率半径をR7、前記第4レンズの像側面の曲率半径をR8、前記第4レンズの軸上厚みをd7、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(15)〜(17)を満たす。
0.28≦f4/f≦0.96 (15)
0.64≦(R7+R8)/(R7−R8)≦2.38 (16)
0.08≦d7/TTL≦0.25 (17)
【0011】
好ましくは、前記第5レンズの物体側面の曲率半径をR9、前記第5レンズの像側面の曲率半径をR10、前記第5レンズの軸上厚みをd9、前記撮像光学レンズの光学長をTTLとしたときに、以下の条件式(18)〜(20)を満たす。
−1.03≦f5/f≦−0.29(18)
−0.74≦(R9+R10)/(R9−R10)≦0.43 (19)
0.04≦d9/TTL≦0.15 (20)
【0012】
好ましくは、前記撮像光学レンズの光学長をTTL、前記撮像光学レンズの像高をIHとしたときに、以下の条件式(21)を満たす。
TTL/IH≦1.40 (21)
【0013】
好ましくは、前記撮像光学レンズの絞りF値をFnoとしたときに、以下の条件式(22)を満たす。
Fno≦2.25 (22)
【0014】
好ましくは、前記第1レンズと前記第2レンズとの合成焦点距離をf12としたときに、以下の条件式(23)を満たす。
0.45≦f12/f≦1.56 (23)
【発明の効果】
【0015】
本発明は、下記の有利な作用効果を有する。本発明に係る撮像光学レンズは、良好な光学特性を有しつつ、大口径、広角化および極薄化の特性を持ち、特に高画素用のCCD、CMOSなどの撮像素子により構成された携帯電話の撮像レンズユニットとWEB撮像レンズに適用することができる。
【0016】
本発明の実施例における技術案が明瞭に説明されるように、以下では、実施例の記述に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、下記の図面が単に本発明の幾つかの実施例に係り、当業者にとって、進歩性に値する労働をせずにこれらの図面から他の図面を取得可能である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の目的、解決手段およびメリットがより明瞭になるように、以下では、図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳細に説明する。本発明の各実施形態において本発明をより良好に理解するために多くの技術的詳細を述べることは、当業者に理解され得る。しかし、これらの技術的詳細および以下の各実施形態に基づく様々な変更および修正がなくても、本発明が保護請求する技術案も実現できる。
【0019】
(第1実施形態)
図面を参照し、本発明は、撮像光学レンズ10を提供する。
図1において、本発明の第1実施形態に係る撮像光学レンズ10が示されており、当該撮像光学レンズ10は、5枚のレンズを備える。具体的に、前記撮像光学レンズ10は、物体側から像側にかけて、順次に絞りS1、正の屈折力を有する第1レンズL1、負の屈折力を有する第2レンズL2、負の屈折力を有する第3レンズL3、正の屈折力を有する第4レンズL4および負の屈折力を有する第5レンズL5からなる。第5レンズL5と像面Siとの間に光学フィルタ(filter)GFなどの光学素子が設けられてもよい。
【0020】
本実施形態では、前記撮像光学レンズ10の焦点距離をf、前記第1レンズL1の焦点距離をf1として定義すると、条件式0.75≦f1/f≦0.86を満たす。この条件式は、前記第1レンズL1の焦点距離と前記撮像光学レンズ10の焦点距離との比を規定するものである。条件式の範囲内では、システムの球面収差および像面湾曲量を効率的にバランスさせることができる。
【0021】
前記第2レンズL2的焦点距離f2は、条件式−0.30≦f1/f2≦−0.20を満たす。この条件式は、前記第1レンズL1の焦点距離と前記第2レンズL2の焦点距離との比を規定するものである。条件式の範囲内では、焦点距離の合理的な配分により、システムが優れた結像品質及び低い感度を有する。
【0022】
前記第4レンズの焦点距離f4は、条件式1.30≦(f1+f4)/f≦1.50を満たす。この条件式は、第1レンズL1及び第4レンズL4の焦点距離の和と前記撮像光学レンズ10の焦点距離との比を規定するものである。条件式の範囲内では、第4レンズL4の屈折力を効果的に配分可能であり、光学システムの収差を補正し、更に結像品質を向上させる。
【0023】
前記第3レンズの焦点距離f3、前記第5レンズの焦点距離f5は、条件式−22.00≦(f2+f3+f5)/f≦−9.00を満たす。この条件式は、第2レンズL2、第3レンズL3及び第5レンズL5の焦点距離の和と前記撮像光学レンズ10の焦点距離との比を規定するものである。条件式の範囲内では、第4レンズL4の屈折力を効果的に配分可能であり、光学システムの性能の向上に有利である。
【0024】
前記第4レンズL4の像側面から前記第5レンズL5の物体側面までの軸上距離d8は、条件式0.05≦d8/f≦0.08を満たす。この条件式は、前記第4レンズL4の像側面から前記第5レンズL5の物体側面までの軸上距離と前記撮像光学レンズ10の焦点距離との比を規定するものである。条件式の範囲内では、光学システムの全長の短縮化に有利であり、極薄化効果を図る。
【0025】
前記第1レンズL1の物体側面の曲率半径をR1として定義すると、条件式0.30≦R1/f≦0.35を満たす。この条件式は、前記第1レンズL1の物体側面の曲率半径と前記撮像光学レンズ10の焦点距離との比を規定するものである。条件式の範囲内では、光線がレンズを通ったときの偏向度合いを緩和可能であり、収差を効果的に低減することができる。
【0026】
前記第1レンズL1の物体側面の曲率半径をR1、前記第1レンズL1の像側面の曲率半径をR2として定義すると、条件式−3.96≦(R1+R2)/(R1−R2)≦−1.19を満たす。条件式の範囲内では、第1レンズL1の形状を合理的に規定可能であり、第1レンズL1によってシステムの球面収差を効果的に補正可能である。
【0027】
前記撮像光学レンズ10の光学長TTL、前記第1レンズL1の軸上厚みd1は、条件式0.06≦d1/TTL≦0.21を満たす、条件式の範囲内では、極薄化を図ることに有利である。
【0028】
前記第2レンズL2の焦点距離をf2として定義すると、条件式−7.86≦f2/f≦−1.88を満たす。この条件式は、第2レンズL2の焦点距離と前記撮像光学レンズ10の焦点距離との比を規定するものである。条件式の範囲内では、第2レンズL2の負屈折力を合理的な範囲で規定することにより、光学システムの収差の補正に有利である。
【0029】
前記第2レンズL2の物体側面の曲率半径R3、および前記第2レンズL2の像側面の曲率半径R4は、条件式0.11≦(R3+R4)/(R3−R4)≦4.38を満たす。この条件式は、第2レンズL2の形状を規定するものである。条件式の範囲内では、レンズの極薄化、広角化が進行するにつれて、軸上色収差の補正に有利になる。
【0030】
前記第2レンズL2の軸上厚みをd3として定義すると、条件式0.03≦d3/TTL≦0.09を満たす。条件式の範囲内では、極薄化を図ることに有利である。
【0031】
前記第3レンズL3の焦点距離をf3として定義すると、条件式−32.32≦f3/f≦−3.32を満たす。条件式の範囲内では、屈折力の合理的な配分により、システムが優れた結像品質及び低い感度を有する。
【0032】
前記第3レンズL3の物体側面の曲率半径R5、及び前記第3レンズL3の像側面の曲率半径R6は、条件式−4.81≦(R5+R6)/(R5−R6)≦14.84を満たす。条件式の範囲内では、光線が前記第3レンズL3を通ったときの偏向度合いを緩和可能であり、収差を効果的に低減することができる。
【0033】
前記第3レンズL3の軸上厚みd5は、条件式0.03≦d5/TTL≦0.10を満たす。条件式の範囲内では、極薄化を図ることに有利である。
【0034】
前記第4レンズL4の焦点距離をf4として定義すると、条件式0.28≦f4/f≦0.96を満たす。この条件式は、第4レンズL4の焦点距離と前記撮像光学レンズ10の焦点距離との比を規定するものである。条件式の範囲内では、光学システムの性能の向上に有利である。
【0035】
前記第4レンズL4の物体側面の曲率半径R7、及び前記第4レンズL4の像側面の曲率半径R8は、条件式0.64≦(R7+R8)/(R7−R8)≦2.38を満たす。この条件式は、第4レンズL4の形状を規定するものである。条件式の範囲内では、極薄化、広角化が進行するにつれて、軸外画角の収差などの補正に有利になる。
【0036】
前記第4レンズL4の軸上厚みd7は、条件式0.08≦d7/TTL≦0.25を満たす。条件式の範囲内では、極薄化を図ることに有利である。
【0037】
前記第5レンズL5の焦点距離をf5として定義すると、条件式−1.03≦f5/f≦−0.29を満たす。第5レンズL5に対する限定により、効果的に撮像光学レンズ10の光線角度を緩やかにさせ、公差感度の低減に有利である。
【0038】
前記第5レンズL5の物体側面の曲率半径R9、及び前記第5レンズL5の像側面の曲率半径R10は、条件式−0.74≦(R9+R10)/(R9−R10)≦0.43を満たす。この条件式は、第5レンズL5の形状を規定するものである。条件式の範囲内では、レンズの極薄広角化が進行するにつれて、軸外画角の収差などの補正に有利になる。
【0039】
前記第5レンズL5の軸上厚みd9は、条件式0.04≦d9/TTL≦0.15を満たす。条件式の範囲内では、極薄化を図ることに有利である。
【0040】
更に、前記撮像光学レンズ10の光学長をTTL、前記撮像光学レンズ10の像高をIHとして定義すると、条件式TTL/IH≦1.40を満たす。これにより、極薄化を図ることに有利である。
【0041】
前記撮像光学レンズ10の絞りF値、即ち、有効焦点距離と入射瞳径との比をFnoとして定義すると、条件式Fno≦2.25を満たす。これにより、大口径を図ることに有利であり、結像性能が良好になる。
【0042】
前記第1レンズL1と前記第2レンズL2との合成焦点距離をf12として定義すると、条件式0.45≦f12/f≦1.56を満たす。条件式の範囲内では、前記撮像光学レンズ10の収差及び歪みを解消可能でありながら、撮像光学レンズ10のバックフォーカスも抑圧し、映像レンズ系の小型化を維持することができる。
【0043】
上記関係を満たすときに、撮像光学レンズ10は、良好な光学性能を有しつつ、大口径、広角化、極薄化の設計要求を満たすことができる。当該撮像光学レンズ10の特性によれば、当該撮像光学レンズ10は、特に高画素用のCCD、CMOSなどの撮像素子により構成された携帯電話の撮像レンズユニットとWEB撮像レンズに適用することができる。
【0044】
以下では、実施例を用いて本発明の撮像光学レンズ10を説明する。各実施例に記載された符号は、以下に示される。焦点距離、軸上距離、曲率半径、軸上厚み、変曲点位置、停留点位置の単位は、mmである。
【0045】
TTLは、光学長(第1レンズL1の物体側面から像面Siまでの軸上距離)であり、単位がmmである。
【0046】
好ましくは、高品質の結像需要が満足されるように、前記レンズの物体側面および/または像側面には、変曲点および/または停留点が更に設けられてもよい。具体的な実施可能技術案は、以下のようになる。
【0047】
表1、表2は、本発明の第1実施形態の撮像光学レンズ10の設計データを示す。
【0049】
ただし、各符号の意味は、以下のようになる。
S1:絞り
R:光学面の曲率半径、レンズの場合は中心曲率半径
R1:第1レンズL1の物体側面の曲率半径
R2:第1レンズL1の像側面の曲率半径
R3:第2レンズL2の物体側面の曲率半径
R4:第2レンズL2の像側面の曲率半径
R5:第3レンズL3の物体側面の曲率半径
R6:第3レンズL3の像側面の曲率半径
R7:第4レンズL4の物体側面の曲率半径
R8:第4レンズL4の像側面の曲率半径
R9:第5レンズL5の物体側面の曲率半径
R10:第5レンズL5の像側面の曲率半径
R11:光学フィルタGFの物体側面の曲率半径
R12:光学フィルタGFの像側面の曲率半径
d:レンズの軸上厚み、または、隣接するレンズ間の軸上距離
d0:絞りS1から第1レンズL1の物体側面までの軸上距離
d1:第1レンズL1の軸上厚み
d2:第1レンズL1の像側面から第2レンズL2の物体側面までの軸上距離
d3:第2レンズL2の軸上厚み
d4:第2レンズL2の像側面から第3レンズL3の物体側面までの軸上距離
d5:第3レンズL3の軸上厚み
d6:第3レンズL3の像側面から第4レンズL4の物体側面までの軸上距離
d7:第4レンズL4の軸上厚み
d8:第4レンズL4の像側面から第5レンズL5の物体側面までの軸上距離
d9:第5レンズL5の軸上厚み
d10:第5レンズL5の像側面から第光学フィルタGFの物体側面までの軸上距離
d11:光学フィルタGFの軸上厚み
d12:光学フィルタGFの像側面から像面までの軸上距離
nd :d線の屈折率
nd1 :第1レンズL1のd線の屈折率
nd2 :第2レンズL2のd線の屈折率
nd3 :第3レンズL3のd線の屈折率
nd4 :第4レンズL4のd線の屈折率
nd5 :第5レンズL5のd線の屈折率
ndg : ガラス平板GFのd線の屈折率
vd :アッベ数
v1:第1レンズL1のアッベ数
v2:第2レンズL2のアッベ数
v3:第3レンズL3のアッベ数
v4:第4レンズL4のアッベ数
v5:第5レンズL5のアッベ数
vg:光学フィルタGFのアッベ数
【0050】
表2は、本発明の第1実施形態の撮像光学レンズ10における各レンズの非球面データを示す。
【0052】
ただし、kは、円錐係数であり、A4、A6、A8、A10、A12、A14、A16、A18、A20は、非球面係数である。
IH:像高
【0053】
y=(x
2/R)/[1+{1−(k+1)(x
2/R
2)}
1/2]+A4x
4+A6x
6+A8x
8+A10x
10+A12x
12+A14x
14+A16x
16+A18x
18+A20x
20 (24)
【0054】
各レンズ面の非球面は、説明の便宜上、上記条件式(24)に示す非球面を採用する。しかし、本発明は、当該条件式(24)に示す非球面多項式の形態に限定されるものではない。
【0055】
表3、表4は、本発明の実施例の撮像光学レンズ10における各レンズの変曲点および停留点の設計データを示す。ここで、P1R1、P1R2は、それぞれ第1レンズL1の物体側面と像側面を示し、P2R1、P2R2は、それぞれ第2レンズL2の物体側面と像側面を示し、P3R1、P3R2は、それぞれ第3レンズL3の物体側面と像側面を示し、P4R1、P4R2は、それぞれ第4レンズL4の物体側面と像側面を示し、P5R1、P5R2は、それぞれ第5レンズL5の物体側面と像側面を示す。「変曲点位置」欄の対応するデータは、各レンズの表面に設置された変曲点から撮像光学レンズ10の光軸までの垂直距離である。「停留点位置」欄の対応するデータは、各レンズの表面に設置された停留点から撮像光学レンズ10の光軸までの垂直距離である。
【0058】
図2、
図3は、それぞれ波長470nm、510nm、555nm、610nmおよび650nmの光が第1実施形態の撮像光学レンズ10を通った後の軸上色収差および倍率色収差を示す模式図である。
図4は、波長555nmの光が第1実施形態の撮像光学レンズ10を通った後の像面湾曲および歪曲収差を示す模式図である。
図4の像面湾曲Sがサジタル方向の像面湾曲であり、Tがタンジェンシャル方向の像面湾曲である。
【0059】
後の表13は、各実施形態1、2、3における各種の数値と条件式で規定されたパラメータに対応する値を示す。
【0060】
表13に示すように、第1実施形態は、各条件式を満たす。
【0061】
本実施形態では、前記撮像光学レンズ10の入射瞳径が1.339mm、全視野の像高が2.920mmであり、対角線方向の画角が86.51°であり、これにより、前記撮像光学レンズ10は、広角化、極薄化であり、大口径を有し、その軸上、軸外色収差が十分に補正されつつ、優れた光学特性を有する。
【0062】
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態と基本的に同様であり、符号の意味も第1実施形態と同じであり、当該第2実施形態の撮像光学レンズ20の構造形態を
図5に示し、以下に相違点のみを挙げる。
【0063】
表5、表6は、本発明の第2実施形態の撮像光学レンズ20の設計データを示す。
【0065】
表6は、本発明の第2実施形態の撮像光学レンズ20における各レンズの非球面データを示す。
【0067】
表7、表8は、本発明の第2実施形態の撮像光学レンズ20における各レンズの変曲点および停留点の設計データを示す。
【0070】
図6と
図7は、それぞれ波長435nm、486nm、546nm、587nmおよび656nmの光が第2実施形態の撮像光学レンズ20を通った後の軸上色収差および倍率色収差を示す模式図である。
図8は、波長546nmの光が第2実施形態の撮像光学レンズ20を通った後の像面湾曲および歪曲収差を示す模式図である。
図8において、像面湾曲Sは、サジタル方向の像面湾曲であり、Tは、タンジェンシャル方向の像面湾曲である。
【0071】
以下の表13は、上記条件式に応じて本実施形態における各条件式に対応する値を示す。明らかに、本実施形態の撮像光学レンズ20は、上記条件式を満たす。
【0072】
本実施形態では、前記撮像光学レンズ20の入射瞳径が1.484mm、全視野の像高が2.620mmであり、対角線方向の画角が80.00°であり、これにより、前記撮像光学レンズ20は、広角化、極薄化であり、大口径を有し、その軸上、軸外色収差が十分に補正されつつ、優れた光学特性を有する。
【0073】
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1実施形態と基本的に同様であり、符号の意味も第1実施形態と同じであり、当該第3実施形態の撮像光学レンズ30の構造形態を
図9に示し、以下に相違点のみを挙げる。
【0074】
表9、表10は、本発明の第3実施形態の撮像光学レンズ30の設計データを示す。
【0076】
表10は、本発明の第3実施形態の撮像光学レンズ30における各レンズの非球面データを示す。
【0078】
表11、表12は、本発明の第3実施形態の撮像光学レンズ30における各レンズの変曲点および停留点の設計データを示す。
【0081】
図10と
図11は、それぞれ波長436nm、486nm、546nm、588nmおよび656nmの光が第3実施形態の撮像光学レンズ30を通った後の軸上色収差および倍率色収差を示す模式図である。
図12は、波長546nmの光が第3実施形態の撮像光学レンズ30を通った後の像面湾曲および歪曲収差を示す模式図である。
図12において、像面湾曲Sは、サジタル方向の像面湾曲であり、Tは、タンジェンシャル方向の像面湾曲である。
【0082】
下記の表13は、上記の条件式に応じて本実施形態において各条件式に対応する値を示している。明らかに、本実施形態の撮像光学レンズ30は、上記の条件式を満足する。
【0083】
本実施形態では、前記撮像光学レンズ30の入射瞳径が1.419mm、全視野の像高が2.590mmであり、対角線方向の画角が76.80°であり、これにより、前記撮像光学レンズ30は、広角化、極薄化であり、大口径を有し、その軸上、軸外色収差が十分に補正されつつ、優れた光学特性を有する。
【0085】
ただし、Fnoは、撮像光学レンズの絞りF値である。
【0086】
当業者であれば分かるように、上記各実施形態が本発明を実現するための具体的な実施形態であり、実際の応用において、本発明の精神と範囲から逸脱しない限り、形式及び細部に対して各種の変更を行うことができる。