(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
[0020] 説明目的のため、本発明の原理をその様々な態様を参照することにより記述する。本発明の特定の態様を本明細書において具体的に記述するが、当業者は、同じ原理を他の組成物および方法に等しく適用することができ、他の組成物および方法において用いることができることを容易に認識するであろう。開示される本発明の態様を詳細に説明する前に、本発明はその適用において示したいずれかの特定の態様の詳細に限定されないことは理解されるべきである。本明細書において用いられる用語法は説明のためのものであり、限定のためのものではない。
【0022】
[0021] 本明細書において、用語“ホメオパシー化合物”は、希釈された、1種以上の天然由来の物質、例えば草本から配合された組成物を指す。1態様において、その組成物は米国ホメオパシー薬局方(HPUS)の標準および手順に従って調製することができ、ここで望まれるポテンシーを達成するために、一般に用いられるホメオパシーポテンタイゼーション(potentization)法を用いて、その天然物質を連続的に希釈し、十分に振盪する(succussed)。長年にわたって、Dunhamポテンシーにおけるように比率に対する振盪を変化させること、およびFinkeレメディにおけるようにホメオパシー組成物を振盪するために水を用いることを含め、ホメオパシー製造の技術分野の多くの変法が用いられてきた。一部の場合では、振盪が用いられさえしない。本発明の目的に関して、ホメオパシーレメディはHPUSで教示されていない方法に従って配合されてよく、それにはチンキ剤、希釈物、浸剤、水もしくはアルコール抽出物、粉末状硬膏剤、煎剤、湿布剤の調製、またはあらゆる他の調製法が含まれてよい。
【0023】
[0022] 本明細書において用いられる際、用語“ポテンシー”はHPUSに従って定義され、10分の1の(decimenal)Xスケール、100分の1の(centesimal)Cスケール、および50000分の1の(quintamillesimal)Qスケールのように、様々なスケールに従って定量化することができる。一般に、10分の1のXスケール希釈は、Cスケール希釈の値の半分であり、Qスケールでの所与の希釈はCスケール希釈の値の約2.35倍である。例えば、1:10希釈は1デシマル(decimenal)(1X)のポテンシーを有し、それは10
−1の濃度に等しい。同様に、1:100希釈は1センテシマル(centesimal)(1C)のポテンシーを有し、それは1Cのポテンシーまたは10
−200の濃度と表わすことができ、1:1000希釈は1ミレシマル(millesimal)(1M)のポテンシーまたは10
−2000の濃度を有する。本発明の目的に関して、10
−60の濃度を有するホメオパシー化合物は30Cまたは60Xのポテンシーに相当し、10
−400の濃度を有するホメオパシー化合物は200Cまたは400Xのポテンシーに相当し、10
−1000の濃度は500Cのポテンシーに相当し、10
−2000の濃度は1000Cまたは1Mのポテンシーに相当し、10
−5,000の濃度は2.5Mのポテンシーに相当し、10
−10,000の濃度は5Mのポテンシーに相当し、10
−20,000の濃度は10Mのポテンシーに相当し、10
−50,000の濃度は25Mのポテンシーに相当し、10
−100,000の濃度は50Mのポテンシーに相当し、10
−200,000の濃度は100Mのポテンシーに相当し、10
−500,000の濃度は250Mのポテンシーに相当し、
10
−1,000,000の濃度は500Mのポテンシーに相当し、10
−2,000,000の濃度は1CMのポテンシーに相当し、10
−5,000,000の濃度は2.5CMのポテンシーに相当し、10
−10,000,000の濃度は5CMのポテンシーに相当し、10
−20,000,000の濃度は10CMのポテンシーに相当する。ホメオパシーレメディは、1LM、2LM以上または50,0000Q以上が含まれるLMスケールを用いて配合することもできる。振盪の量を変化させることは療法的活性に影響を及ぼす可能性があり、または及ぼさない可能性がある。
【0024】
[0023] 療法的作用は、草本または医薬品と同じ方法では決定されない。一般に、ホメオパシーレメディは、低濃度、典型的には有効成分の分子濃度が重要であるレベルより十分に下の、低い濃度で作製される。上記の例で明示されるように、ポテンシーは濃度に逆相関し;結果として、希釈が大きいほどホメオパシー化合物のポテンシーは高い。望まれるポテンシーは、ホメオパシー組成物の反復希釈物を作ることにより達成することができる。例えば、1Cのポテンシーを有する有効薬物は、有効薬物またはそのチンキ剤、抽出物、もしくは派生物の100分の1希釈物を作ることにより調製することができる(例えば、1mlのチンキ剤を99mlの希釈液と混合し、次いでホメオパシーにおける既知のポテンタイゼーション手順に従って少なくとも10回振盪する)。2Cのポテンシーは、1Cのポテンシーを有する有効薬物の100分の1希釈物を作り、次いで少なくとも10回振盪することにより調製することができる。3Cのポテンシーは、2Cのポテンシーを有する有効薬物の100分の1希釈物を作り、次いで少なくとも10回振盪することにより調製することができる。ホメオパシー化合物が成分の組み合わせを含む場合、その組成物の指定されたポテンシーは、それぞれの個々の成分に関して同じポテンシーである。例えば、10Mのアルニカおよびリーダムのホメオパシー化合物は、10Mのポテンシーのアルニカおよび10Mのポテンシーのリーダムを示す。
【0025】
[0024] 別途示さない限り、全ての百分率は重量による百分率として読み取られるべきである。
【0026】
[0025] 本明細書において用いられる際、用語“傷害”は、あらゆる身体損傷、創傷、それらの状態、またはそれらのあらゆる関連する症状を指す。
【0027】
[0026] 本発明の目的に関して、用語“病気”は、本明細書において用いられる際、あらゆる疾患、障害、それらの関連する状態、またはそれらの関連する症状を指す。
【0028】
[0027] 本明細書において用いられる際、用語“天然物質”は、天然から得ることができるあらゆる材料を指し、それには植物もしくは鉱物抽出物、例えば粉末抽出物もしくは流体抽出物、動物、植物もしくは鉱物の1種類以上の有効化合物、動物、植物もしくは鉱物のあらゆる部分、または植物もしくは鉱物全体、それらのチンキ剤、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
【0029】
[0028] 本明細書において用いられる際、用語“処置(treatment)”または“処置すること(treating)”は、病気に冒された、または傷害を受けた脊椎動物(例えば対象、患者または個人)において有益な結果をもたらすあらゆる手段を指し、それには病気、傷害、それらの1種類以上の症状、状態、もしくは側面、またはそれらの組み合わせを実質的に予防する、その重症度を実質的に低減する、その状態を実質的に改善する、その治癒を実質的に促進する、またはそれらを実質的に治癒させることが含まれるが、それらに限定されない。
【0030】
[0029] 本明細書において用いられる際、用語“局所”適用または投与は、組成物の1種類以上の体表面、例えば皮膚が含まれるがそれに限定されないあらゆる上皮組織;粘膜
;軟骨および骨が含まれる結合組織;筋肉;ならびに神経組織;器官;神経;脳;細動脈(arteriol);リンパ管、またはそれらの組み合わせ上への直接投与を指す。1態様において、局所適用は、膣、肛門、咽喉、眼、および耳が含まれるがそれらに限定されない皮膚または粘膜への組成物の投与を指す。別途記載または暗示しない限り、局所適用または投与には経皮投与が含まれる。
【0031】
[0030] 本明細書において用いられる際、用語“無抑制の水性組成物”は、水分子を、その水分子が自由に動き、結合し、および/または集合し(clump)、個々の水分子または水分子の群の自然な動きを制限する物質または力に一切影響されないように含有する水性媒体を指す。加えて、それは天然に存在する水、例えばミシガン湖から、あらゆる位置の岸から1マイル以上の位置で採取された試料中の水において見られる特性を有するべきである。その比較試験は、HASAが形成するか否かを決定するために用いることができる少なくとも1つの試験の例である。物質は、前記の物質が、ホメオパシー化合物と組み合わせられた後に、その比較試験に関する対照試験混合物と類似して機能し、組織損傷の処置においてプラセボと比較した際に有意な向上を示す組成物を生成する場合に、無抑制の水性組成物であると考えられる。そのような有意な向上は、例えば統計的有意性(例えば0.1未満のp、0.5未満のp等)により実証され得る。“無抑制の水性組成物”の例には、純水、淡水、硬水、軟水、汽水、海水、蒸留/脱塩水、煮沸水、原水、雨水、積雪水、濾過水、逆浸透、脱イオン水、復水、ボイラー給水、飲用水、冷却水、廃水、プロセスまたはハイドロテスト(hydrotest)水/消防水、被圧地下水/自噴水、フッ化物添加水、鉱水、精製水、発泡水、湧水、滅菌水/滅菌された水、井戸水、用水(utility water)、飲料水、軟化された水、都市用水/水道水、ソーダ水、セルツァ水、トニック水、実験用水タイプ1、2、および3、非飲用、飲用(飲むことができる)水、USP精製水、USP注射用水(WFI)、USP注射用滅菌水、USP吸入用滅菌水、USP注射用静菌水、USP潅流用滅菌水、ならびにそれらの組み合わせが含まれるが、それらに限定されない。脱イオン(DI)水を用いることもできる。臨床・検査標準協会(CLSI)および米国試験材料協会(ASTM)のような組織は、DI水を純度の程度に基づいてそれぞれタイプI〜IIIおよびI〜IVに分類している。
【0032】
[0031] 本明細書において用いられる際、用語“ホメオパシー性水性有効物質”または“HASA”は、無抑制の水性組成物および少なくとも1種類のホメオパシー化合物の療法的に有効な組み合わせとして定義される。
【0033】
[0032] ホメオパシー剤の“療法上有効量”という用語は、本明細書で用いられる際、この発明の方法において用いられた場合に哺乳類(好ましくはヒト)における病気または傷害の予防および/または処置に有効であり、過度な有害な副作用(例えば毒性、刺激、またはアレルギー応答)がなく、理にかなった利益/リスク比と釣り合っている量である。具体的な“療法上有効量”は、処置されている個々の状態、処置される哺乳類の身体的状態、処置される哺乳類の大きさおよび体重、処置の期間、(もしあるならば)同時療法の性質、用いられる予定の具体的な剤形、所与の投与される組成物中に存在する他の構成要素、ならびにその構成要素または組成物に関して望まれる投与計画のような要因により異なるであろう。例えば、HASAの療法上有効量は、処置された対象において、対照または未処置の対象と比較した場合に紫斑を低減することができるHASAの量であってよい。加えて、比較試験はHASAの療法的作用を評価する一例である。
【0034】
[0033] 本明細書において用いられる際、用語“不活性な賦形剤”は、HASAの有効性を損なわない生理的に許容できるキャリヤーまたは賦形剤を指す。
【0035】
[0034] 用語“親水性ゲル化剤”は、増粘剤、架橋剤、または重合剤の少なくとも1種類の適用後に親水性ゲルに変わるあらゆる親水性物質を指す。
【0036】
[0035] 用語“ゲル”は、粘性または剛性を提供するためのゲル化剤を含む半固体の物質を指す。好ましくは、本発明のゲルは、増粘剤、架橋剤、または重合剤の少なくとも1種類の使用の際に形成され、室温で流動しない。そのゲルには、ヒドロゲル、クリーム、軟膏、油薬(salve)、香膏、ローション、塗布剤、クリームゲル、ローション軟膏、煎剤のいずれか1種類、またはそれらの組み合わせが含まれる。ゲルにはエマルジョン(例えば水中油型エマルジョンおよび油中水型エマルジョン)も含まれてよい。
【0037】
[0036] そのゲルは架橋構造または非架橋構造を含んでいてよい。好ましくは、そのゲル化剤は、架橋されてそのゲルを形成する親水性ポリマーである。好ましくは、その架橋された親水性ポリマーは、その親水性ゲル化剤をHASAと組み合わせる前、間、もしくは後のいずれかまたはそれらの組み合わせにおいて、その親水性ポリマーを架橋するための低エネルギープロセスを受ける。加えて、その親水性ポリマーは、適切な塩基(例えばNaOH、KOH、トリエタノールアミン)の添加により架橋されてゲルを形成してよい。
【0038】
[0037] 様々なタイプのゲルが存在し、それにはシリカゲル、シリコンゲル、アロエベラゲル、アガロースゲル、nafion、ポリウレタン、エラストマー類(熱可塑性、鉱油熱可塑性等)、イオン交換ビーズ、オルガノゲル類、キセロゲル類および親水コロイド類が含まれる。
【0039】
[0038] 親水性ゲル化剤の適切な例には、陽イオン性、陰イオン性、または非イオン性極性ポリマーが含まれるが、それらに限定されない。
【0040】
[0039] 極性ポリマーの例には、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリロニトリル、およびそれらのコポリマーが含まれるが、それらに限定されない。
【0041】
[0040] 陰イオン性ポリマーの例には、ポリアクリル酸、ポリスルホン酸、およびそれらの塩類が含まれるが、それらに限定されない。
【0042】
[0041] 一般に、親水性ゲル化剤は極性または荷電した官能基を含有する。それらの構造の化学的性質によりグループ化した親水性ゲル化剤の例は、アクリル類、アミン官能性ポリマー類、エーテル類、スチレン類:ポリスチレンスルホネートおよび関連するポリマー、ビニル酸類(vinyl acids)、ビニルアルコール類、およびポリビニルピロリドンである。アクリル類には、アクリルアミド類、アクリレート類:ポリ(アクリル酸)および関連するポリマー、無水マレイン酸コポリマー類、メタクリレート、エタクリレートおよび関連するポリマーが含まれる。
【0043】
[0042] 親水性ゲル化剤にはさらに合成および天然ポリマーが含まれてよい。合成ポリマーの例には、ポリアクリル酸のアルカリ金属塩類、ポリアクリルアミド類、ポリビニルアルコール、ポリアクリレート類、ポリアクリルアミド類、ポリビニルピロリドン類、ポリ(ビニルアルコール)またはポリイオン錯体、加水分解されたアクリロニトリルをグラフト化した(grafted)デンプン、アクリル酸をグラフト化したデンプン、およびイソブチレン無水マレイン酸コポリマー等、ならびにそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。天然ポリマーの適切な例には、多糖類、カルボキシメチルセルロース、ヒアルロン酸、デキストラン、デキストラン硫酸、ヘパリン、コンドロイチン硫酸ならびにタンパク質、例えばゼラチン、コラーゲン、およびアルブミン、セルロース、デンプン、キチンおよびキトサン類、リグニン類、様々な多糖類、寒天、ゼラチン、ケラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒアルロン酸、アルギン酸、絹、羊毛、天然ゴム他多数が含まれるが、それらに限定されない。
【0044】
[0043] 親水性ゲル化剤の他の例には、シリコンゲル化剤:ポリシロキサン類、他のシリコンポリマー類、およびシリコン油類が含まれる。これらの群は、液体、エラストマー、および樹脂として分類することができる数多くのポリマーを含有する。ゲル化剤のさらなる例には、セルロースエーテル類およびエステル類、デンプンおよび発酵生成物、タンパク質に基づくポリマー、滲出液および植物ゴム、海洋産ポリマー(marine polymers)、天然フェノール樹脂およびポリフェノール類等が含まれる。
【0045】
[0044] ゴム樹脂の例は、ガルバヌム、ミルラ、アギ、クレオソート、ブッシュ樹脂(bush resin)、オクラゴム、およびアンモニア樹脂である。熱硬化性合成樹脂の例は、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル類、ポリウレタン類、アミノ樹脂およびエポキシ樹脂である。熱可塑性合成樹脂の例は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート、ナイロン、熱可塑性エラストマー類(TPE)、液晶ポリマー、アセタール類、ポリウレタン、および熱可塑性ポリエステルである。
【0046】
[0045] 本明細書において用いられる際、用語“親水性HASA−ゲル組成物”または“親水性HASA−ゲル混合物”は、療法上有効量のHASAおよび少なくとも1種類の親水性ゲル化剤の混合物を指す。この親水性HASA−ゲル組成物または混合物は、架橋剤、増粘剤、または重合剤の少なくとも1種類をその混合物に適用する前に生じる中間組成物である。
【0047】
[0046] 用語“親水性HASA−ゲルマトリックス”は、増粘剤、架橋剤、または重合剤の少なくとも1種類を療法上有効量のHASAおよび少なくとも1種類の親水性ゲル化剤の混合物(すなわちHASA−ゲル混合物)と共に使用した結果生じた親水性組成物を指す。その親水性HASA−ゲルマトリックスは、水より大きい粘性を有する。好ましくは、その親水性HASA−ゲルマトリックスは室温で流動しない。
【0048】
[0047] 本明細書で用いられる際、句“試験混合物”は、ホメオパシー化合物および無抑制の水性組成物を含むHASAを指す。その試験混合物は、そのホメオパシー化合物を、1グラムの50Mアルニカペレット対1カップの(i)ミシガン湖の水(米国ミシガン湖)または(ii)湧水のどちらかの比率で組み合わせ、次いでそのミシガン湖の水または湧水を1秒あたり3回の3”の回転の速度で10回撹拌することにより作られる。
【0049】
[0048] 本明細書で用いられる際、用語“対照”または“対照試験混合物”は、変更されていない、添加物を有しない、そしてあらゆる追加のプロセスを受けていない試験混合物として定義される。
【0050】
[0049] 本明細書で用いられる際、句“評価製品”は、評価されるべき製造手順またはプロセスを受ける試験混合物を指す。
【0051】
[0050] 本明細書で用いられる際、句“試験手順”は、以下で記述される工程に従って完了される手順を指す。その試験部位は上前腸骨棘(Anterior Superior Illiac Spine)(ASIS)のすぐ後ろおよび腸骨稜の少なくとも1“下の臀部後部(posterior hip)である。体の上の他の部位は、それらがアルニカを試験するために十分に軟らかい組織を提供するならば、適切である。対照混合物または評価製品の4×4平方インチのパッドを、試験部位に、直接、または4×4平方インチの吸収性の支持体をその混合物中に浸すことによるかのどちらかで、1時間適用し、水防壁(water barrier)により覆う。その適用を取り外し、3lbの直径1.0インチの金属の棒を、直径2インチの管の中を20インチ落下させて、皮膚の上に、そのパッドを適用した部位の上に落とす。次いでその4×4平方インチのパッドをその棒が衝突した領域上に戻し、それが乾燥しないことを確実にするために水防壁によりさらに12時間覆う。その試験の期間の間はその適用部位に圧力をかけてはならない。20日間その打撲傷の写真を撮影する。
【0052】
[0051] 本明細書で用いられる際、用語“比較試験”は、以下で記述される手順に従って実施される試験を指す。評価製品および対照試験混合物を、同じロットの50Mアルニカペレットを用いて作る。その試験は、あらゆるホメオパシー性有効物質に関するあらゆる製造方法を評価するために用いることができる。40人の対象をその試験手順に従って評価する。それぞれの対象は、片側でプラセボを与えられ、他方の側で有効な“対照”または“評価製品”を与えられるようにランダム化されるであろう。その試験からの打撲傷の写真は2週間撮影されるであろう。その20人の対象の写真の結果は、3人の専門家の盲検集団(blinded panel)により、0〜10ポイントの尺度を用いて評価され、0は打撲傷なしであり、10は最大限の打撲傷が確認される。あらゆる大きさの紫色の打撲傷は5以上と評価されるであろう。評価製品の打撲傷、プラセボおよび対照の打撲傷に関する、打撲傷の色、大きさ、およびその打撲傷が消えるまでの時間の長さに関する結果。それぞれの打撲傷における最大評価の差、ならびにプラセボおよび有効物質の間の差(プラセボの最大評価−有効物質の最大評価)が記録されるであろう。20の対照および20の評価製品に関するこの差が統計的に比較されるであろう。その2つの集団(それぞれ20人のグループの差)を、Z検定、スチューデントt検定、F検定またはカイ二乗検定を用いて、類似または非類似であると決定する。その試験は時間の経過に伴い(over time)修正することができそうであり、おそらく、それらがこの試験に統計学的に類似したデータを提供する限り、より小さい標本サイズならびに異なる部位および/または衝突力で行うことができる。
【0053】
[0052] 本明細書において、および添付の特許請求の範囲において用いられる際、単数形“a”、“an”、および“the”には、文脈が明確に別途示さない限り、複数への言及が含まれることに注意しなければならない。従って、例えば“有効薬剤(an active agent)”への言及には複数の有効薬剤および当業者に既知のその均等物等が含まれる。同様に、用語“a”(または“an”)、“1以上”および“少なくとも1”は、本明細書において互換的に用いることができる。用語“含む(comprising)”、“含まれる(including)”、および“有する(having)”は互換的に用いることができることにも注意するべきである。
【0054】
1.ホメオパシー化合物
[0053] 1種類以上の天然由来成分が含まれるホメオパシー化合物の中程度〜高度な配合物を、本発明の組成物および方法において選択および使用することができる。
【0055】
[0054] 1態様において、そのホメオパシー化合物は、既知の、または一般に用いられるホメオパシー化合物を含んでいてよく、それには本明細書に援用するHPUS; Boericke, William, “Pocket Manual of Homeopathic Materia Medica,” B. Jain, 1995; Hahnemann, Samuel, “Materia Medica Pura,”1830;またはSchroyens, Frederik,“Synthesis Repertory 9,” Homeopathic Book Publishers, 2004において開示されているあらゆる1種類以上の成分が含まれる。本発明の組成物の配合における使用のための典型的なホメオパシー化合物には、深部組織損傷、例えば外科手術により引き起こされる深部組織損傷、表面的な創傷、および皮膚疾患、ならびに重篤な傷害または病気、痛み、炎症または感染と関係するあらゆる状態が含まれる組織損傷を処置するのに適したホメオパシー化合物が含まれてよい。表1〜3(下記)は、限局性の病気または傷害を処置するために特に有効である典型的な組成物および/または成分のリストを提供し、それらのいずれか1つまたはそれらの組み合わせを本発明のホメオパシー化合物を配合するために用いることができる。1態様において、そのホメオパシー化合物には下記の表4において列挙されている成分のいずれかまたはそれらの組み合わせも含まれてよい。
【0056】
[0055] 典型的な態様において、そのホメオパシー化合物には、アルニカ・モンタナ(アルニカ)、ベリス・ペレンニス、カレンデュラ、ハイペリカム・パーフォラタム(ハイペリカム)、リーダム・パルストレ(リーダム)、ルタ・グラベオレンス(ルタ)、シムフィツム・オフィキナーレ、ルース・トキシコデンドロン(ルース・トックス(Rhus Tox))、スタファサグリア、またはナトラム・スルフリカム(Naturm Sulphericum)から選択される1種類以上の成分が含まれてよい。他の典型的な態様において、そのホメオパシー化合物にはアルニカ・モンタナ、リーダム・パルストレ、ルタ・グラベオレンス、およびルース・トキシコデンドロンのみの組み合わせが含まれてよい。あるいは、そのホメオパシー化合物にはアルニカ・モンタナおよびリーダム・パルストレのみの組み合わせが含まれてよい。さらに他の典型的な態様において、そのホメオパシー化合物にはアルニカ・モンタナ、リーダム・パルストレ、ルタ・グラベオレンス、ルース・トキシコデンドロンおよびハイペリカム・パーフォラタムのみの組み合わせが含まれてよい。
【0064】
[0056] その1種類以上の成分のホメオパシー化合物は、あらゆる一般に行われるホメオパシーの実施、例えばあらゆるホメオパシー・マテリア・メディカ(homeopathic material Medica)、HPUS、または他のホメオパシー処置ガイドにおいて述べられている実施に従って、それが有効であることが既知である病気または傷害を処置するために用いることができる。あるいは、そのホメオパシー化合物は、以前にはそれが有効であると認識されていなかった病気または傷害を処置するために用いることができる。ホメオパシー医療における慣習のように、単一のホメオパシー化合物を用いて多数の異なる病気または傷害を処置することもできる。例えば、ホメオパシー・マテリア・メディカにおいて詳細に述べられているように、単一のホメオパシー化合物を用いて、片頭痛、眼への外傷、または副鼻腔炎を処置することができる。
【0065】
[0057] 当業者は、本明細書で記述される組成物および処置は、本発明により処置することができるタイプの傷害を受けることが既知であるヒトならびに動物の処置において有効であることを認識するであろう。処置することができる脊椎動物のタイプの適切な例には、ウシ、イヌ、ヤギ、ウマ、ネコ、ニワトリ、ヒト、ウサギ、ノウサギ、オオカミ、ネズミ、ラット、ヒツジ、ブタ、キツネ、および非ヒト霊長類、ならびにあらゆる爬虫類または鳥類の種が含まれるが、それらに限定されない。
【0066】
[0058] ホメオパシー化合物は反対刺激成分を含む必要がなく、従って、より強い痛みを相殺する(counteract)ためにより重症度の低い痛みをもたらすという原理に頼らない。その結果、そのホメオパシー化合物は、メントール、サリチル酸メチル、またはトロラミンサリチレートを組み込んでよいが、それを必要としない。加えて、そのホ
メオパシー化合物には、化学的浸透増進剤、例えばアルコール類、ラウリル硫酸ナトリウム、Pluronic F68、または類似の物質が含まれていてよいが、それを必要としない。
【0067】
[0059] そのホメオパシー化合物は中程度の〜高いポテンシーを有するように配合され、あらゆる方法、例えばHPUS; Boericke, William, “Pocket Manual of Homeopathic Materia Medica,” B. Jain, 1995; Hahnemann, Samuel, “Materia Medica Pura,”1830;またはSchroyens, Frederik,“Synthesis Repertory 9,” Homeopathic Book Publishers, 2004において記述および開示されている方法に従って調製することができる。1態様において、本発明のホメオパシー化合物は、少なくとも約30Cの中程度の〜高いポテンシーを有する。あるいは、そのホメオパシー化合物は、少なくとも約200C、少なくとも約400C、少なくとも約1M、少なくとも約2M、少なくとも約5M、少なくとも約10M、少なくとも約20M、少なくとも約50M、少なくとも約1CM、少なくとも約2CM、少なくとも約DM、少なくとも約MMの1つのポテンシー、それらの間のあらゆる中間のポテンシー、またはそれらより高いあらゆるポテンシー、例えば50000分の1(LMまたはQ)の桁のポテンシーを有していてよい。異なるポテンシーの同じまたは異なるホメオパシー化合物および/または成分の混合も、本発明の範囲内であることが意図されている。例えば、1Mのアルニカを、10Mのアルニカまたは10Mのリーダムと混合することができる。従って、本発明のホメオパシー化合物は、本明細書で記述されているように、成分、ポテンシー、または投与量に関して変更することができる。
【0068】
[0060] 1態様において、ポテンシーにおける変化または中和を防ぐために、配合、貯蔵、および輸送の間、直射日光、より高い温度、揮発性有機化合物、x線、および電磁場への暴露は避けるべきである。好ましくは、そのホメオパシー配合物は、HPUS、GMP、およびすべてのOTC規制に従うプラスチック、ガラス、または他の容器中で包装することができる。
【0069】
2.ホメオパシー性水性有効物質またはHASA
[0061] HASAには一般に、30C以上の濃度を有するホメオパシー化合物および無抑制の水性組成物の組み合わせが含まれる。節1で言及したように、そのホメオパシー化合物には、アルニカ・モンタナ、ベリス・ペレンニス、カルカレア・フォスフォリカ、カレンデュラ、ハイペリカム・パーフォラタム、リーダム・パルストレ、ルース・トキシコデンドロン、ミレフォリウム、ルタ・グラベオレンス、シムフィツム・オフィキナーレ、エイピス・メル、カンタリス、アルティカリア・ウレンス(Urticartia Urens)、ベラドンナ、フェラム・メタリカム、スタファサグリア、ヘパー・スルフリカム(Hepar Sulphericum)、ユーパトリウム・ペルフォリアタム、ブリオニア、ナトラム・スルフリカム(Naturm Sulphericum)、カルカレア・カルボニカおよびハマメリス、ならびにそれらの組み合わせが含まれるがそれらに限定されない様々な既知のホメオパシー物質のいずれかが含まれてよい。前に述べたように、そのホメオパシー化合物は、少なくとも30Cから少なくとも1000Mまでに及ぶ広い範囲のポテンシーで存在していてよい。さらに、その無抑制の水性組成物は、HASAの配合に影響を及ぼさない他の物質、例えばアルコール類、ジュース、塩類等と組み合わせてよい。それぞれの添加される物質は、それがHASAを形成する能力に有害な影響を及ぼさないことを検証するため、比較試験に従って試験されなければならない。
【0070】
[0062] ホメオパシー化合物を無抑制の水性組成物と組み合わせた場合、それはナトリウムおよび塩化物が塩を形成する方式と類似して異なる物を作り出すことが発見されている。HASAと呼ばれるこの物は、その無抑制の水性組成物およびホメオパシー化合物の間の化学的、エネルギー、構造的および他の相互作用により、独特である特性を有する。水の全ての形態をHASAを形成するために用いることができるわけではないと信じられ
ている。水分子は、それらが結果としてHASAをもたらす編成(formations)または構造を形成することができるように、天然の水において見られる水分子と類似していなければならない。親水性ゲル化剤の影響を受けている水も、HASAを形成することができない。水が無抑制の水性組成物であるかどうかを決定するために用いることができる1つの方法は、比較試験を実施することである。最終的な組成物の有効性を検出するあらゆる他の方法も用いることができる。
【0071】
[0063] HASAを形成するために用いることができる水のタイプのいくつかの例には、純水、淡水、硬水、軟水、汽水、海水、蒸留/脱塩水、逆浸透水、煮沸水、原水、雨水、積雪水、濾過水、復水、ボイラー給水、冷却水、廃水、プロセスまたはハイドロテスト水/消防水、被圧地下水/自噴水、フッ化物添加水、鉱水、精製水、発泡水、湧水、滅菌水/滅菌された水、井戸水、用水、飲料水、軟化された水、都市用水/水道水、ソーダ水、セルツァ水、トニック水、非飲用水、飲用(飲むことができる)水、USP精製水、USP注射用水、USP注射用滅菌水、USP吸入用滅菌水、USP注射用静菌水、USP潅流用滅菌水、脱イオン水、およびそれらの組み合わせが含まれる。
【0072】
[0064] 1態様において、そのHASAは、2個の10番ペレットを4オンスの水中で、または半ガロンの水中で組み合わせ、強く撹拌することにより製造することができる。別の態様において、そのホメオパシー化合物は製造業者から直接水中で提供され、その親水性ゲル化剤に添加される。別の態様において、HASAは、製造業者により提供されたホメオパシー化合物2滴を用いて、それを4オンスの水または1/2ガロンの無抑制の水に入れ、その混合物を振盪または撹拌することにより製造される。
【0073】
[0065] 別の態様において、そのHASAを親水性ゲル化剤と、これらの親水性ゲル化剤を架橋または増粘するプロセスの前または間に組み合わせる。例えば、親水性HASA−ゲルマトリックスは、4オンスの無抑制の水中の2個のホメオパシー化合物の10番ペレットの比率で予め混合し、強く撹拌し、その後それに親水性ゲル化剤を添加することにより配合することができる。
【0074】
[0066] 親水性ゲル化剤に曝露した際にHASAを形成する能力は、水の親水性ゲル化剤、例えば親水性ポリマーに対する比率、親水性ゲル化剤間の距離、親水強度(hydrophilic strength)、光の量、およびいくつかの他の要因に依存するであろうと信じられている。これらの要因の全てを制御することは難しい可能性があるため、個々の組み合わせがそのホメオパシー製品の有効性に影響を及ぼさなかったことを検証するのが望ましい可能性がある。従って、比較試験またはあらゆる水のタイプ、親水性ポリマーもしくはゲル化剤、もしくはHASA−ゲルマトリックスに関してHASAの形成を検証するあらゆる他の試験を実施することにより、個々の製品に関してHASAが形成されるかどうかを決定するのが望ましい可能性がある。下記で実証するアルニカに関するHASAの形成の成功に基づいて、その他のホメオパシー化合物も同様に様々なポテンシーのHASAを形成することが予想される。
【0075】
3.親水性HASA−ゲル組成物(中間組成物)
[0067] 前に言及したように、まずHASAを形成させた後それをゲル化剤に添加するのが好ましい。同様に、HASAおよびゲル化剤を組み合わせた後、増粘剤、架橋剤、または重合剤の少なくとも1種類の使用により親水性HASA−ゲルマトリックスを形成させるのが好ましい。従って、本発明の1観点は、療法上有効量のHASAおよび少なくとも1種類の親水性ゲル化剤を含む中間組成物であり、ここでそのHASAは30C以上のポテンシーのホメオパシー化合物および無抑制の水性組成物を含む。言い換えれば、この観点は、ゲルが形成される前のHASAおよびゲル化剤の混合である。
【0076】
4.親水性HASA−ゲルマトリックス
[0068] 一度HASAおよびゲル化剤の混合物が調製されたら、次いでそれを、増粘剤、架橋剤、または重合剤の少なくとも1種類を適用することにより、親水性HASA−ゲルマトリックスを形成させることができる。
【0077】
[0069] 1態様において、そのHASA−ゲルマトリックスは、最低でも41%のHASAおよびゲル基剤の組成物であってよい。
【0078】
[0070] そのHASA−ゲルマトリックスの調製の間、そのHASA−ゲル混合物はHASAの有効性を低下させる条件に曝露させないことが望ましい。例えば、高温のキャリヤーは、それらがそのキャリヤーに応じておおよそ121°F〜おおよそ158°Fを超える温度においてゲル化し、それは結果としてHPUSに従う有効性の低減をもたらすことが知られているため、好ましくない。ほとんどのヒドロゲルは、架橋される、またはゲル化するために紫外線、電子ビームまたは121°F〜158°Fを超える温度を必要とする。高温はHASAの有効性を低下させ得るため、好ましくは158°F未満の温度、より好ましくは145°F未満の温度、より好ましくは140°F未満の温度、より好ましくは135°F未満の温度、より好ましくは130°F未満の温度、より好ましくは125°F未満の温度、そして最も好ましくは121°F未満の温度が、この発明の方法に従う親水性HASA−ゲルマトリックスの形成のために用いられる。重要なことだが、温度に限らず、あらゆる高エネルギープロセスはHASAを破壊する可能性を有する。従って、HASAは、高エネルギープロセス、例えば紫外線または電子ビームに曝露した場合、たとえそれが全く高温に曝露していなくても、弱められた状態になる可能性がある。一部の物質は、たとえ121°Fより高い温度に曝露しても有効である可能性がある。そのHASAが影響を受けていないことを検証する方法は、前に定義したように、評価製品がその比較試験に関して対照試験混合物と類似して機能し、組織損傷の処置においてプラセボと比較した際に有意な向上を示すことを検証することである。1態様において、HASAが影響を受けていないことの検証は、その評価製品およびその対照試験混合物の両方が、比較試験を実施した後に結果として紫斑の点数においてプラセボと比較した際に統計的に有意な向上をもたらす場合に確立され得る。統計的有意性は、0.2未満、0.15未満、0.1未満、0.05未満、および0.01未満のp値として確立することができる。しかし、HASAの形成および保存を検証するためのあらゆる方法が本発明に従って許容できることは理解されるべきである。
【0079】
[0071] 1態様において、そのホメオパシー化合物は、HASAが定められた、または予め決められた処置期間の完了前に体により実質的に吸収された、または実質的に代謝された状態になることを防ぐために十分な量の水を含有する。当業者は、その水の量が望まれる処置または予防の長さに依存するであろうことを理解するであろう。用いられるべきHASAの療法上有効量は、少なくとも比較試験を用いることにより決定することができる。例えば、HASAの療法上有効量は少なくとも41%HASAであることができる。そのHASAの百分率は、別途記載しない限りその組成物の重量によるものである。別の態様において、HASAの療法上有効量は、少なくとも45%HASA、少なくとも50%HASA、少なくとも55%HASA、少なくとも60%HASA、少なくとも65%HASA、少なくとも70%HASA、少なくとも75%HASA、少なくとも80%HASA、少なくとも85%HASA、少なくとも90%HASA、少なくとも95%HASA、または少なくとも100%HASAであることができる。より好ましくは、HASAの療法上有効量は41%〜100%HASAであることができ;より好ましくは、HASAの療法上有効量は41%〜80%HASAであることができ;より好ましくは、HASAの療法上有効量は41%〜60%HASAであることができ;そしてより好ましくは、HASAの療法上有効量は41%〜50%であることができる。さらなる態様において、HASAの療法上有効量は50%〜60%であることができる。
【0080】
[0072] この発明の親水性HASA−ゲルマトリックスは、好ましくは1〜59%のゲル;より好ましくは1〜55%のゲル;より好ましくは1〜50%のゲル;より好ましくは1〜45%のゲル;より好ましくは1〜40%のゲル;より好ましくは1〜35%のゲル;より好ましくは1〜30%のゲル;より好ましくは1〜25%のゲル;そしてより好ましくは1〜20%のゲルを含有し、ここでその百分率は、別途記載しない限り、その組成物の重量に対する重量である。
【0081】
[0073] 好ましい親水性ゲルのタイプは上記で記述した。
【0082】
[0074] 好ましくは、その増粘剤、架橋剤、または重合剤には、セルロース、セルロース誘導体、アカシア、寒天、アルギネート、カラギーナン(carrageenan)、トラガカントガム、キサンタンガム、コラーゲン、カルボキシポリメチレン、モノステアリン酸グリセリン、ポリビニルピロリドン、およびポリアクリルアミド、温度、圧力、pHにおける変化、放射(例えば紫外線、ガンマ放射、または電子ビーム放射)、または化学的架橋剤の少なくとも1種類が含まれる。
【0083】
[0075] 特定の態様において、本発明の組成物には任意の賦形剤、添加剤、保存剤、抗酸化剤、安定剤、界面活性剤、pH調節剤(pH−modifying agents)、またはあらゆる他の望ましい薬剤が含まれてよい。
【0084】
[0076] その任意の1種類以上の不活性な賦形剤には一般にホメオパシー医学の技術分野内で既知のあらゆる賦形剤が含まれ、浸透増進剤、保存剤、抗酸化剤、界面活性剤、顔料、染料、pH調節剤、増粘剤、結合剤、およびそれらの組み合わせが、その不活性な賦形剤がHASAを弱めない限り含まれてよい。具体的には、当業者は、局所用ホメオパシー配合物の技術分野内で既知のあらゆる配合賦形剤または添加剤を本発明のホメオパシー化合物中に組み込むことが出来ることを理解するであろう。適切な浸透増進剤には、アセトン;様々なアルコール類、例えばエタノール、オレイル、およびテトラヒドロフリル;アルキルスルホキシド類、例えばジメチルスルホキシド;ジメチルアセトアミド;ジメチルホルムアミド;ポリエチレングリコール;ピロリドン類、例えばポリビニルピロリドン;Kollidonグレード(grades)(ポビドン、ポリビドン);尿素;ならびに様々な水溶性または水に不溶性の糖エステル類、例えばTween80(ポリソルベート80)およびSpan60(モノステアリン酸ソルビタン)が含まれるが、それらに限定されない。
【0085】
[0077] その保存剤には、ベンジルアルコール、トリクロロブタノール、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類、n−ブタノール、およびメチルパラベンのような保存剤が含まれてよいが、それらに限定されない。
【0086】
[0078] 本発明のホメオパシー組成物は、酸化または他の方法による分解を防ぐために抗酸化剤または安定剤と組み合わせることができる。抗酸化剤には、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、硫酸第一鉄、エチレンジアミン−四酢酸(EDTA)等が含まれるが、それらに限定されない。安定剤には、アムグレン(amglene)、ヒドロキノン、キニーネ、メタ重亜硫酸ナトリウム等が含まれるが、それらに限定されない。
【0087】
[0079] 本発明のホメオパシー組成物には1種類以上の界面活性剤も含まれていてよい。その界面活性剤には、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性および双性イオン性界面活性剤、ならびに陽イオン性界面活性剤が含まれてよい。本発明の組成物における使用に適した陰イオン性、非イオン性、両性、双性イオン性、および陽イオン性界面活性剤の限定的でない例が、M. C. Pub. Co.により出版されたMcCutcheon's, Emulsifiers and Detergents, (1989)において、ならびに米国特許第2,438,091号;米国特許第2,528,378号;米国特許第2,658,072号;米国特許第3,155,591号;米国特許第3,929,678号;米国特許第3,959,461号;米国特許第4,387,090号;米国特許第5,104,646号;米国特許第5,106,609;および米国特許第5,837,661号において記述されており、その記述の全てを本明細書に援用する。
【0088】
[0080] 本明細書で記述される組成物には、さらにpH調節剤が含まれていてよい。使用に適したpH調節剤には、フタル酸水素カリウム、および固体有機酸、例えばクエン酸、グルタミン酸、マレイン酸、d,l−リンゴ酸、グルタル酸、イソフタル酸、コハク酸、フマル酸、アジピン酸等、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
【0089】
[0081] 本発明の親水性HASA−ゲルマトリックスは、ゲル化剤およびその配合物の凝集特性を補うために、結合剤も組み込むことができる。結合剤の適切な例には、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボマー、ポリビニルピロリドン、アカシア、グアーガム、キサンタンガムおよびトラガカントが含まれるが、それらに限定されない。
【0090】
[0082] 好ましくは、その水性媒体は、皮膚、粘膜の裏層または他の局所適用表面を刺激しない物質である。1態様において、そのHASAは、ホメオパシー化合物またはスクロースもしくはラクトース錠剤ホメオパシー化合物を水および/または水を含有する共沸混合物中で混合することにより配合することができる。
【0091】
[0083] 特定の態様において、その親水性HASA−ゲルマトリックスは2つの主な表面:第1表面(すなわち、典型的にはそのシートの体表面との接触の箇所から最も遠い表面)および第2表面(すなわち、典型的には体表面と直接接触しており、外側表面の反対側である表面)を有するシートの形態であってよい。特定の態様において、外層がそのHASA−ゲルシートの第1、第2または両方の表面に貼り付けられていてよい。例えば、少なくとも1つの外層がそのゲルシートの第1表面に貼り付けられていてよい。その少なくとも1つの外層には、不透過性、半透性、または透過性の層の少なくとも1つが含まれていてよい。そのゲルが乾燥するのを防ぐため、およびそのゲルからの異物を防ぐため、その外層(体と接触していない側)は不透過性である。特定の態様において、透過性の層が、体表面と接触する側の反対側のそのゲルシートの第1表面に貼り付けられていてよい。あるいは、その親水性HASA−ゲルマトリックスは流動可能な形態であってよい。
【0092】
[0084] 現在まで、HASAはその親水性ポリマーまたは特に少なくとも1種類の親水性ゲル化剤の導入の前に形成される必要があることは認識されていなかった。驚くべきことに、まずHASAを形成し、次いでそのHASAを少なくとも1種類の親水性ゲル化剤と組み合わせた後、完成したゲル、すなわち親水性HASA−ゲルマトリックスを形成させるのが好都合である。
【0093】
5.親水性HASA−ゲルマトリックスを作る方法
[0085] 別の観点において、本発明は、親水性HASA−ゲルマトリックスを製造するための方法に関する。その方法には、ホメオパシー化合物を無抑制の水性組成物と組み合わせてHASAを製造することが含まれる。次いでそのHASAを少なくとも1種類の親水性ゲル化剤と組み合わせる。その後、親水性HASA−ゲルマトリックスを、増粘剤、架橋剤、または重合剤の少なくとも1種類の使用により形成させる。前に言及したように、そのプロセスには結果としてHASAの形成を妨げるであろう親水性物質への(無抑制の水性組成物をホメオパシー化合物と組み合わせる前の)HASAの曝露をもたらす工程またはプロセスは一切含まれないことが重要である。前に言及したように、その親水性物質への曝露には、水分子の自由に動く、結合および/または集合する能力を妨げる、または個々の水分子または水分子の群の自然な動きを制限するあらゆるプロセスまたは工程が含まれ得る。
【0094】
[0086] 加えて、HASAを少なくとも1種類の親水性ゲル化剤と組み合わせてホメオパシー剤形を製造した後でさえも、HASAに悪影響を及ぼし得る高エネルギープロセスは、その組成物を利用して組織損傷を処置する時までおよびその間の全ての時点において避けなければならない。1態様において、その高エネルギープロセスには、紫外線曝露、電子ビーム曝露、または121°〜158°Fを超える高温が含まれ得る。
【0095】
[0087] 本発明の親水性HASA−ゲルマトリックスは、そのホメオパシー化合物の、組織損傷が確立されている、または予想される部位への送達に適したあらゆる剤形を含んでいてよい。HASAを組み込むことができる剤形の限定的でない例には、ヒドロゲル類が含まれるゲル、クリーム、軟膏、油薬、香膏、ローション、塗布剤、クリームゲル、ローション軟膏および煎剤ならびにそれらの組み合わせが含まれる。
【0096】
[0088] 本発明の1観点によれば、HASAおよび親水性ゲル化剤は架橋、重合または増粘の前に組み合わせられる。これは非常に効率的かつ対費用効果の高い製造プロセスをもたらす。結果として得られる親水性HASA−ゲルマトリックスは、ゲルのチューブ、シートまたはクリームで流通させることができる。さらにその親水性HASA−ゲルマトリックスは、水和した、または乾燥した形態で製造し、流通させることができる。加えて、その親水性HASA−ゲルマトリックスは、別のヒドロゲル、例えばそれを定位置に留めるための粘着性を提供するe−ビームヒドロゲル上に配置されてよい。これはその製品が直接対象に適用されることを可能にする。
【0097】
[0089] 別の態様において、そのHASAは親水性ゲル化剤と、これらの親水性ゲル化剤を架橋または増粘するプロセスの前または間に組み合わせることができる。例えば、親水性HASA−ゲルマトリックスは、4オンスの無抑制の水中の2個のホメオパシー化合物の10番ペレットまたは2滴のホメオパシー化合物の比率で予め混合し、強く撹拌し、それに親水性ゲル化剤を添加することにより配合することができる。
【0098】
[0090] そのHASAが架橋、可塑化、または増粘の間に存在する場合、そのヒドロゲルは、e−ビーム放射、ガンマ放射、紫外線放射、化学架橋または温度架橋により、それらが有効性に影響を及ぼさない限り、合成することができる。有効性が変化したかどうかを決定する1つの方法は、比較試験である。
【0099】
[0091] 別の態様において、そのHASAは親水性ゲル化剤と、これらの親水性ゲル化剤を架橋するプロセスの後に組み合わせられる。例えば、合成後、そのヒドロゲルキャリヤーをHASA中に浸してポテンタイズされた(potentized)状態にすることができる。そのヒドロゲル支持体は、そのHASAに、療法的であるために十分なHASAが吸収されることを確実にするために十分な長さの時間の間曝露させるべきである。最低でも41重量%のHASAが推奨される。
【0100】
[0092] 水和したヒドロゲルキャリヤーおよびHASAは、別々に包装して流通させてもよい。最終使用者は、そのスポンジをそれが療法的であるために十分なHASAを吸収するために十分に浸すことにより、HASAおよび水和したヒドロゲルキャリヤーを組み合わせて親水性HASA−ゲルマトリックスを形成するように指示されるであろう。その水和したヒドロゲルキャリヤーにHASAを吸い込ませる(imbibing)と、その水和したHASA−ゲルマトリックスは次いで使用の準備ができるであろう。例えば、この後装填(post−loading)法は、使用者に水和したヒドロゲル支持体をその
HASA混合物中で約3時間以上浸した後その水和したHASA−ゲルマトリックスを傷害または病気の部位に局所投与するように指示することを含んでいてよい。別の態様において、水和したヒドロゲルをHASA中で約1時間浸した後局所投与することができる。
【0101】
[0093] その親水性HASA−ゲルマトリックスは乾燥製品として包装して流通させてもよく、ここでそのヒドロゲルキャリヤーおよびHASAを乾燥化合物として別々に包装して流通させても、または乾燥混合物として包装して流通させてもどちらでもよい。この態様において、そのHASAおよびヒドロゲルは乾燥製品、例えば粉末もしくは他の固体として直接配合してよく、または後で脱水して乾燥した形態を達成してよい。次いで最終使用者に、2個の20番ペレットを4オンスの水道水中で組み合わせてそれを10回撹拌することによりHASAを製造するように指示してよい。次いでそのヒドロゲルキャリヤーをHASA中に予め決められた期間の間浸し、そのヒドロゲルキャリヤーに療法的であるために十分な量のHASAを吸収させることにより、そのヒドロゲルキャリヤーにHASAを吸い込ませてよい。
【0102】
[0094] 場合により、そのHASA−ゲルマトリックスを水和させた後、HASAが水性環境中で維持される期間を延長するために、それに続く水または水を含有する他の流体の投与をその水和したHASA−ゲルマトリックスに断続的に添加してよい。1態様において、そのそれに続く水または水を含有する流体の投与は、傷害の部位においてそのHASA−ゲルマトリックスに直接送達されてよい。あるいは、その水または水を含有する流体は、その上にそのHASA−ゲルマトリックスが送達される被覆物(dressing)、例えばガーゼパッドまたは包帯に添加されてよい。
【0103】
[0095] 別の態様において、その患者の体液および分泌液だけで、そのHASAが局所投与の間水性環境中に維持される期間を延長するための必要な量の水を提供することができる。例えば、開放創、粘膜、細孔、および/または涙管によりもたらされる体液および分泌液は、その後の水もしくは水を含有する流体の投与の必要性またはその親水性HASA−ゲルマトリックスの再適用を最小限にする、または回避するように、その親水性HASA−ゲルマトリックスが処置の間水性環境中に維持される期間を延長するための十分な量の水を含有し得る。
【0104】
[0096] 局所適用の時点で、そのヒドロゲルキャリヤーはそのHASAを水性環境中に維持することができる十分な量の水を含有するように水和しており、そのHASAが定められた、または予め決められた処置期間の完了前に体により完全に吸収された、または完全に代謝された状態になるのを防ぐように皮膚と接触している。別の態様において、水和された際、そのヒドロゲルキャリヤーは約40重量%以上の水を含有する。あるいは、そのヒドロゲルは約98重量%まで(98重量%を含む)の水を含有する。この水は、体液が含まれるあらゆる水を含有する液体媒体から得られてよい。1態様において、乾燥したヒドロゲルキャリヤーおよび水性または乾燥HASA−ゲルマトリックスが体液に曝露した際、その体液はその親水性HASA−ゲルマトリックスを送達して水性環境中で維持するための十分な量の水分子を含有していてよい。
【0105】
[0097] そのヒドロゲルキャリヤーはさらに、少なくとも定められた処置期間の間そのHASAを水性環境中に、そして病気または傷害の部位と接触した状態に維持することができる。理論により束縛されることを望むわけではないが、その水性環境は、そのHASAが水性環境中に維持される期間全体を通して継続するそのHASAの療法的活性の開始および提供の両方を行うと信じられる。さらに、理論により束縛されることを望むわけではないが、HASAを水性環境中に維持することは優れた療法的結果を提供することがさらに信じられる。
【0106】
[0098] その水性環境は、そのヒドロゲルの好ましい独特の3次元の親水性ポリマーの網状構造により達成され、それはスポンジと類似した水の貯蔵器を提供する。この水の連続的な供給は、体に適用、注入または挿入した際に、その傷害の部位における高ポテンシーレベルでのHASAの形成を可能にする。比較すると、一般的に用いられるゲルはこの3次元の親水性ポリマーの網状構造を有さず、体によりすぐに吸収および代謝される。
【0107】
6.親水性HASA−ゲルマトリックスの投与
[0099] その中程度または高いポテンシーの親水性HASA−ゲルマトリックスを配合した後、その親水性HASA−ゲルマトリックスを患者に局所投与することができる。
【0108】
[00100] 具体的には、その親水性HASA−ゲルマトリックスは、あらゆる組織、例
えば上皮組織、結合組織、神経組織;あらゆる皮下表面;筋肉;器官;神経;脳;細動脈(arteriol);リンパ管;骨またはそれらの組み合わせが含まれる1種類以上の体表面上に直接局所適用することができる。別の態様において、その組成物は、脊椎動物、例えばヒト(それに限定されない)の皮膚、眼、耳、または鼻腔もしくは肛門腔の粘膜裏層に局所投与することができる。
【0109】
[00101] 局所投与は、そのHASAの少なくとも一部が処置期間の終わりまで活性な
ままであり、実質的に吸収または他の方法で代謝されないように、その親水性HASA−ゲルマトリックスを体表面に直接適用し、体表面と接触した状態を維持することを含む。用語“処置期間”は、その親水性HASA−ゲルマトリックスが体表面と直接接触し、少なくとも一部のHASAが有効なままであるようにその表面と接触した状態を維持する時間を指す。例えば、その処置期間には、傷害前の親水性HASA−ゲルマトリックスの事前適用、傷害後の親水性HASA−ゲルマトリックスの適用、または両方が含まれてよい。
【0110】
[00102] その親水性HASA−ゲルマトリックスは、体表面に適用された際にすぐに
有効になるが、痛みパッチ薬物療法(pain patch medication)と類似して、それがより長く適用されるほどより療法的になる。理論により束縛されることを望むわけではないが、その体表面および親水性HASA−ゲルマトリックスの間の直接の接触は、無抑制の水性環境中で維持されている間、その親水性HASA−ゲルマトリックスの活性を延長し、結果的に療法的有効性を増大させると信じられる。
【0111】
[00103] 本発明のホメオパシー化合物は、例えば、病気または傷害の部位をHASA
と共に長い期間の間、少なくとも定められた処置期間の間湿った状態に保つことにより、そのホメオパシー化合物を水性環境中に維持するように設計されるべきである。
【0112】
[00104] 1態様において、その患者の体液は、必要な水性環境を提供する、および/
またはそのHASAを投与の間水性環境中に維持するのを助けることができる。例えば、開放創によりもたらされる体液または眼により生成される粘液および/または涙は、そのホメオパシー化合物を処置の間水性環境中に維持するための十分な量の水性媒体分子をもたらすことができる。体液だけで、そのホメオパシー化合物を有効な投与のために十分な水性環境中に維持するための十分な量の水分子を含んでいる可能性がある。例えば、そのホメオパシー化合物が粘膜に投与される場合、その粘膜の自然な水を含有する分泌液は、そのホメオパシー化合物を、無抑制の水性組成物の量が比較的少なくてよいように水性環境中に維持することができる。
【0113】
[00105] その親水性HASA−ゲルマトリックスは、連続的な投与または時間の経過
に伴う多数回の投与のどちらかを提供するために、必要に応じて断続的または連続的に再適用されてよい。
【0114】
[00106] 別の態様において、その親水性HASA−ゲルマトリックスは、病気または
傷害の部位に直接投与されてよい。ホメオパシー医学の技術分野における従来の知識は、その高ポテンシー局所組成物は、主に全身処置を提供するために舌下投与され、限局的な療法に対してはもしあるとしてもごく限られているであろうと示唆する。しかし、病気または傷害の部位に投与され、水性環境中に維持される場合、本発明の親水性HASA−ゲルマトリックスは高ポテンシーでの直接的な限局的処置を乾燥表面に送達することができる。
【0115】
[00107] 別の態様において、その親水性HASA−ゲルマトリックスは、病気または
傷害の領域を完全に覆うように局所投与することができる。あるいは、より小さい、またはより大きい局所投与領域も意図されている。
【0116】
[00108] あるいは、その送達機構は、HASAを長い期間の間放出するように、およ
び/または体表面、例えば粘膜もしくは体液と相互作用して連続的にHASAを放出するように設計された親水性HASA−ゲルマトリックスからのHASAの連続的な放出であってよい。その連続的な放出は、その処置の期間の間そのHASAを水性環境中に、および体表面と接触した状態に維持することができなければならない。別の態様において、皮膚に局所投与されることを意図されたHASAに関して、その親水性HASA−ゲルマトリックスには、必要な処置期間より短い時間枠中にそのHASA−ゲルマトリックスの全てが吸収、代謝または蒸発しないように、十分な量の水分子を含有する水性媒体中で溶解したホメオパシー製品を維持するための手段が含まれていてよい。
【0117】
[00109] 場合により、その親水性HASA−ゲルマトリックスの局所適用は、投与部
位へのイオン導入、経皮パッチ、電気穿孔、ソノフォレーシス、フォノフォレーシス、マッサージ、または加圧と組み合わせられることを必要としないが、そうしてもよい。さらに、(本明細書において記述される予定である)本発明の方法は、場合により、あらゆる経口投与または他の局所投与が含まれるあらゆる一般に行われるホメオパシー処置と併せて実施することができる。
【0118】
[00110] 1態様において、その親水性HASA−ゲルマトリックスの局所投与の間の
直射日光、高温、揮発性有機化合物、X線、および電磁場への暴露は好ましくは避けられる。
【0119】
7.病気または傷害の処置のための親水性HASA−ゲルマトリックス
[00111] 本発明の組成物および方法は、あらゆる病気または傷害、特に急性および慢
性の病気または傷害を有効に処置するために用いることができる。
【0120】
[00112] 本発明のHASA−ゲルマトリックスは、それが病気もしくは傷害を負う前
、または病気もしくは傷害を負った後比較的即時に投与された際に、最も有効である。
【0121】
[00113] 炎症を有効に処置するため、その親水性HASA−ゲルマトリックスを、急
性炎症期が終了し、そのHASA−ゲルマトリックスを除去しても腫脹が増大しなくなるまで、繰り返し投与することができる。
【0122】
[00114] 急性の病気または傷害、例えば炎症、痛み、斑状出血、おでき、鼻出血、皮
膚疾患、例えば水疱、膿痂疹、白癬、帯状疱疹、外科的傷害およびヘルペスに関して、その局所的に適用される高ポテンシー親水性HASA−ゲルマトリックスを、その病気または傷害が有効に処置されるまで連続的に投与することができる。痛みを有効に処置するため、その親水性HASA−ゲルマトリックスを、その痛みが視覚的アナログ尺度(VAS
)上で10の内の1より下になるまで繰り返し投与することができる。斑状出血を有効に処置するため、その親水性HASA−ゲルマトリックスを、その組成物の除去が結果として痛みをもたらさなくなるまで繰り返し投与することができる。おできを有効に処置するため、その親水性HASA−ゲルマトリックスを、そのおできが再吸収されるかまたは発疹する(erupt)かのどちらかになるまで投与することができる。鼻出血を有効に処置するため、その親水性HASA−ゲルマトリックスを、鼻からの全ての血液の流出が少なくとも5分間停止するまで投与することができる。皮膚の問題、例えば水疱、膿痂疹、白癬、帯状疱疹、およびヘルペスを有効に処置するため、その親水性HASA−ゲルマトリックスを、皮膚が治癒し、疾患または他の問題の目に見える徴候を示さなくなるまで投与することができる。外部皮膚疾患を処置するため、その親水性HASA−ゲルマトリックスを、その病気の全ての徴候が消失する(gone)まで毎日用いることができ、ここでその患者の脱毛が止まり、瘻孔、いぼ、肛門裂傷、白癬、または他の病気は完全に消失する。
【0123】
[00115] 外傷が予定される外科手術または状況に関して、外傷後適用と組み合わせた
場合、その傷害を負う前に事前適用時間を用いる、または増大させることにより、増大した有効性を得ることができる。例えば、本発明者は、その事前適用時間を2分間から1時間に増大させた際に、増大した有効性を見出した。傷害後適用と同様に、その正確な事前適用時間はその外傷の重症度に依存するであろう。そのような事前適用時間は、処置を行う医師との相談で決定することができる。落下試験の間、衝突の際の痛みは1時間の事前適用に関して有意により少ないようであったことが気付かれ、従ってこれはその事前適用が外傷の痛みを低減する可能性があることを示している。例えば、事前適用時間は、組織損傷の発生前の約1分間から約1時間まで;より好ましくは約1分間から約2時間まで;より好ましくは約1分間から約4時間まで;より好ましくは約1分間から約6時間まで;より好ましくは約1分間から約12時間まで;より好ましくは約1分間から約24時間まで;より好ましくは約1分間から約48時間まで;より好ましくは約1分間から約72時間までであってよい。
【0124】
[00116] 慢性の病気または傷害、例えば靱帯、腱、骨、組織への傷害、瘻孔、いぼ、
肛門裂傷、または白癬に関して、その親水性HASA−ゲルマトリックスを、その病気が消散するまで1日1時間投与することができる。靱帯、腱、または骨への傷害を有効に処置するため、その親水性HASA−ゲルマトリックスを、MRIまたはX線により検証した場合にその組織が治癒するまで、1日数時間投与することができる。
【0125】
[00117] 加えて、本発明の方法は、循環器系、消化器系、内分泌系、リンパ系、外皮
系、筋肉系、神経系、生殖器系、呼吸器系、骨格系、泌尿器系、感覚系、または排出系の切除または修復が含まれるあらゆる外科的手技の間に、その結果として、またはそれと関連して負った傷害が含まれる外科的傷害を処置するために特に有用である。典型的な外科的手技には、腹部手術;腹壁形成術;アデノイド切除術;切断術;血管形成術;虫垂切除術;関節固定術;関節形成術;関節鏡検査;生検;脳外科手術;乳房生検;美容外科手術;焼灼術;帝王切開術;胆嚢切除術;環状切除術;結腸切除術;結腸造瘻術;角膜移植術;憩室切除術;会陰切開術;動脈内膜切除術;瘻孔切開術;小帯切除術;前頭のしわ取り;胃底切除術;胃切除術;移植術;心臓移植術;痔核切除術;肝切除術;ヘルニア修復;子宮摘出術;腎移植術;椎弓切除術;腹腔鏡検査;側腹切開術;喉頭切除術;乳腺腫瘤摘出術;肺移植術;乳腺切除術;乳房形成術;乳房切除術;乳突削開術;腎摘出術;精巣摘除術;膵十二指腸切除術;上皮小体摘出術;前立腺切除術;S状結腸人工肛門形成術;括約筋切開術;脾摘出術;胸腺摘出術;甲状腺摘出術;扁桃摘出術;気管切開術;内側側副靱帯;再建が含まれ得る。典型的な美容外科的手技には、脂肪吸引;脂肪彫刻(liposculpture);鼻形成術;しわ切除術;眼瞼形成術;硬化療法;腟形成術;陰茎形成術;陰唇形成術;腹壁形成術;化学的表皮剥離(chemical peel);外科的増大術(surgical augmentations)、インプラントまたは縮小術、例えば口唇増大術、顎形成術(chin augmentation)、または乳房インプラント;ほくろ除去術;瘢痕除去または修復術;入れ墨除去;皮膚リサーフェイシング(skin resurfacing);皮膚切除;およびコラーゲン注入が含まれ得る。
【0126】
[00118] 別の態様において、本発明の組成物および方法は、体のあらゆる部分、例え
ば上皮組織、結合組織、筋肉、神経組織、器官、神経、脳、細動脈、リンパ管、または骨における深部組織創傷を処置するために用いられる。本方法は、循環器系、消化器系、内分泌系、リンパ系、外皮系、筋肉系、神経系、生殖器系、呼吸器系、骨格系、泌尿器系、感覚系、または排出系の、深部組織創傷が含まれるあらゆる傷害または創傷、ならびにそれらのあらゆる病気を処置するために用いることもできる。
【0127】
[00119] 前述の病気または傷害の有効な処置は、親水性HASA−ゲルマトリックス
を有益な作用を提供するのに十分な長い期間の間投与することにより達成される。一般に、その親水性HASA−ゲルマトリックスを組織損傷の部位に曝露させる期間が長いほど、その親水性HASA−ゲルマトリックスは組織損傷の処置においてより有効であろう。この長い局所処置期間は本発明の新規の観点であり、以前はホメオパシーのコミュニティーに知られておらず、認識もされていなかった。理論により束縛されることを望むわけではないが、長い持続期間の間そのHASA−ゲルマトリックスを局所投与することは、療法的作用を増大させる。
【0128】
[00120] その親水性HASA−ゲルマトリックスは、病気または傷害を有効に処置す
るために、必要に応じて、時間、日、または週が含まれる長い期間の間、断続的または連続的にあらゆる体表面に投与することができる。体表面への局所投与に関して、処置は、連続的に約30分間以上または24時間の期間中で断続的に合計2時間以上の、高い、または中程度のポテンシーのHASA−ゲルマトリックスの局所適用を含んでいてよい。あるいは、処置は、24時間の期間中で約2時間以上、より好ましくは24時間の期間中で約4時間以上、さらにもっと好ましくは24時間の期間中で約8時間以上、最も好ましくは24時間の期間中で約12時間以上、連続的または断続的に局所適用することができる。別の態様において、処置は、約24時間以上、好ましくは約36時間以上、より好ましくは約48時間以上、最も好ましくは約60時間以上の、高ポテンシーの親水性HASA−ゲルマトリックスの連続的または断続的な局所適用であってよい。さらに別の態様において、処置の持続期間は、約2〜約12時間、好ましくは約4〜約12時間、より好ましくは約6〜約12時間、最も好ましくは約8〜約12時間であってよい。断続的処置に向けられた前述の態様に関して、その親水性HASA−ゲルマトリックスは、約30分間以上、好ましくは約1時間以上、より好ましくは約2時間以上、最も好ましくは約4時間以上の間隔で適用されてよい。
【0129】
[00121] 理論により束縛されることを望むわけでは一切ないが、その親水性HASA
−ゲルマトリックスは脊椎動物の体表面に局所適用されると即時に療法的結果をもたらし始めると信じられる。療法的になるために必要な親水性HASA−ゲルマトリックス中のホメオパシー剤の濃度は非常に低いため、その製品は即時に療法的になることが予想される。
【0130】
[00122] 病気または傷害の有効な処置は、その親水性HASA−ゲルマトリックスの
ポテンシー、局所投与の持続期間、およびその上にHASA−ゲルマトリックスが適用される表面領域への局所適用に依存する。これらのパラメータのそれぞれは今度は、その病気の重症度ならびに個々の患者または対象の体の化学的性質(body chemistry)および許容度に依存し、それらの影響を受ける。病気が重度であるほど、有効な処
置を達成するためにより大きなポテンシー、より長い持続期間、および/またはより大きな適用される表面領域が必要である。1態様において、本発明の方法は、療法的有効性を得るために患者および傷害に適合させることができる。結果的に、極めて短い適用時間および小さい適用領域が有効であるが、当業者は有効性を最大にするためにこれらのパラメーターを増大させるべきであることを理解するであろう。
【0131】
[00123] 以下の態様は、本発明の組成物および方法を用いて様々な病気および傷害を
処置するための典型的なガイドラインとして提供される。熟練したホメオパスは、必要に応じて本発明の範囲内でこれらのパラメータを調整することができる。その親水性HASA−ゲルマトリックスは、処置の期間全体を通して、傷害または病気の部位が継続的に湿っており、その親水性HASA−ゲルマトリックスと直接接触しているように保つべきである。その親水性HASA−ゲルマトリックスは、必要に応じて取り除き、再適用することができる。蒸発を防ぐため、その親水性HASA−ゲルマトリックスは、Tegaderm(登録商標)または別のプラスチック被覆材で覆うことができる。治癒を容易にし、促進するため、親水性HASA−ゲルマトリックスは好ましくは病気または傷害を負った後可能な限り速やかにその傷害または病気の部位に適用される。
【0132】
[00124] 1態様において、本発明の組成物および方法は、炎症を処置するための30
C以上のポテンシーでの上記の表1で列挙した組成物または成分の1種類以上が含まれる親水性HASA−ゲルマトリックスの限局的および局所的投与ならびにその親水性HASA−ゲルマトリックスが炎症の領域と接触した状態で維持することを含む。その親水性HASA−ゲルマトリックスは、急性炎症期が終わるまで連続的に投与される。その投与の持続期間は、約12から約48時間の連続した期間であることができる。その後、その親水性HASA−ゲルマトリックスは、亜急性炎症期が終わるまで、約4週間まで、1日あたり約4時間以上投与することができる。
【0133】
[00125] 別の態様において、本発明の組成物および方法は、患者を組織損傷、痛みお
よび/またはあらゆる傷害、例えば外科的傷害または外傷に関して処置するために用いられる。その方法は、親水性HASA−ゲルマトリックスを組織損傷、痛み、または外科的傷害の部位に局所的に投与し、その親水性HASA−ゲルマトリックスを長い期間の間水性環境においてその部位と接触した状態で維持することを含む。その親水性HASA−ゲルマトリックスには、アルニカ・モンタナ、ベリス・ペレンニス、カルカレア・フォスフォリカ、カレンデュラ、ハイペリカム・パーフォラタム、リーダム・パルストレ、ルース・トキシコデンドロン、ミレフォリウム、ルタ・グラベオレンス、シムフィツム・オフィキナーレ、エイピス・メル、カンタリス、アルティカリア・ウレンス(Urticartia Urens)、ベラドンナ、フェラム・メタリカム、スタファサグリア、ヘパー・スルフリカム(Hepar Sulphericum)、ユーパトリウム・ペルフォリアタム、ブリオニア、ナトラム・スルフリカム(Naturm Sulphericum)、カルカレア・カルボニカ、ハマメリス、またはそれらの組み合わせが含まれていてよく、それは約10Mのポテンシーを有するように配合されてよい。その親水性HASA−ゲルマトリックスは、急性期が終わるまで連続的に投与されてよい。典型的な投与の持続期間は、約12時間から約48時間までの連続した期間であってよい。その後、その親水性HASA−ゲルマトリックスは、亜急性期が終わるまで、約4週間までの期間の間、1日に約2〜約24時間まで、約1Mのポテンシーで投与されてよい。
【0134】
[00126] 別の態様において、本発明の組成物および方法は、有効に組織損傷を修復す
る、または軟組織の痛みおよび/または炎症を処置するために用いられる。具体的には、その方法は、患者をあらゆる外科的傷害に関して処置するため;靱帯および/または腱に対する断裂もしくは傷害、例えば腱炎、もしくは前十字靱帯(ACL)の断裂もしくは傷害を処置するため;または急性外傷、例えば斑状出血、捻挫、震盪、筋肉の断裂もしくは
挫傷を処置するため、軟組織を修復する、痛みを緩和する、および/または炎症を緩和するために用いられてよい。その方法は、典型的には約10Mのポテンシーを有するように配合された親水性HASA−ゲルマトリックスを傷害または病気の部位に局所的に投与し、その親水性HASA−ゲルマトリックスを水性環境においてその部位と接触した状態で維持することを含む。1態様において、その親水性HASA−ゲルマトリックスにはアルニカ・モンタナおよび/またはベリス・ペレンニスの1種類以上の混合物が含まれる。代わりの態様において、その親水性HASA−ゲルマトリックスにはアルニカ・モンタナ、ルース・トキシコデンドロン、ルタ・グラベオレンス、および/またはリーダム・パルストレの1種類以上の混合物が含まれる。その親水性HASA−ゲルマトリックスは、急性期が終わるまで、好ましくは約12〜約48時間の期間の間適用されてよい。その後、1Mのポテンシーの親水性HASA−ゲルマトリックスを、亜急性期が終わるまで、好ましくは約1週間、あるいは約4週間まで、1日に約2〜約24時間適用してよい。
【0135】
[00127] 本発明のHASA親水性ホメオパシー配合物を用いる方法は、ライム病の痛
み、片頭痛等のような、通常は局所的に処置することができるとは考えられない、困難な、および/または慢性の病気も処置することができる。さらに、その処置は、大部分ではないとしても多くの現在知られている局所鎮痛剤または抗炎症剤において見出される、厄介な臭気、発赤、変色、べたつき(greasiness)、または不快な身体感覚、例えば刺痛、かゆみ、灼熱感、冷却感、刺激、皮膚の乾燥、もしくはしびれなしで、長期〜永続的にその病気または傷害を有効に安定化することができる。
【0136】
[00128] 別の態様において、本発明の組成物および方法は、有効に組織損傷を修復す
るため、または神経組織の損傷、例えば指先、足指、生殖器、脊柱尾骨、および/または眼球における神経への損傷に起因する痛みおよび炎症を処置するために用いられる。その方法は、少なくとも30C以上のポテンシーで配合されたハイペリカム・パーフォラタムが含まれる親水性HASA−ゲルマトリックスの限局的な適用、およびその親水性HASA−ゲルマトリックスを水性環境において有効な療法的処置が提供されるための長い期間の間維持することを含んでいてよい。別の態様において、その親水性HASA−ゲルマトリックスは、約1Mのポテンシーで配合され、その痛みが取り除かれる、または軽減されるまで適用されてよい。その親水性HASA−ゲルマトリックスは、あらゆる痛みの再発を処置するため、必要に応じて再適用することができる。
【0137】
[00129] 別の態様において、本発明の組成物および方法は、有効に組織を修復する、
および/または損傷皮膚外傷、例えば切り傷もしくは擦り傷;熱傷、例えば化学熱傷、温度熱傷、もしくは日焼け;または外科的切開が含まれる創傷の治癒を向上もしくは促進するために用いられる。その方法は、カレンデュラ、アルティカリア・ウレンス、および/またはスタファサグリアが約30Cのポテンシーで含まれる親水性HASA−ゲルマトリックスを配合することを含んでいてよい。その親水性HASA−ゲルマトリックスは、創傷が治癒するまで、その創傷に直接および/またはその創傷の周囲に適用することができる。
【0138】
[00130] 別の態様において、本発明の組成物および方法は、骨組織、例えば骨折、骨
挫傷、または眼領域への外傷により損傷した骨組織を有効に修復するために用いられる。その方法は、約1Mのポテンシーで配合されたシムフィツム・オフィキナーレおよび/またはルタ・グラベオレンスの1種類以上が含まれる親水性HASA−ゲルマトリックスの局所適用を含んでいてよい。その親水性HASA−ゲルマトリックスは、その骨が治癒するまで、1日約4時間、局所的に適用することができる。
【0139】
[00131] 別の態様において、本発明の組成物および方法は、有効に組織を修復し、お
よび/または震盪の間に負うであろうような頭部または頭皮への急性外傷に起因する痛み
および炎症を処置するために用いられる。あるいは、その親水性HASA−ゲルマトリックスは、約10Mのポテンシーで配合し、急性期が終わるまで、好ましくは約12〜約48時間適用することができる。その後、1Mの親水性HASA−ゲルマトリックスを、亜急性期が終わるまで、好ましくは約4週間まで、1日約2〜約24時間適用することができる。
【0140】
[00132] 別の態様において、本発明の組成物および方法は、急性状態に関する、水性
環境中で維持された少なくとも30C以上のポテンシーの表2において列挙したレメディの1種以上が含まれる親水性HASA−ゲルマトリックスの、長時間の局所的、限局的使用を含む。1Mの示された親水性HASA−ゲルマトリックスを、その問題が解決されるまで、連続的に局所的に適用するべきである。その作用は累積的であり、従ってそのHASA−ゲルマトリックスを連続的に用いることができない場合、その療法的有効性は低減する可能性がある。可能であれば、最大の有効性のために、領域全体を覆うべきである。
【0141】
[00133] 別の態様において、本発明の組成物および方法は、おできを有効に処置する
ために用いられる。その方法は、HepおよびSilが約1Mのポテンシーで含まれる親水性HASA−ゲルマトリックスをそのおできに局所的に適用し、その親水性HASA−ゲルマトリックスを水性環境中に維持することを含む。その親水性HASA−ゲルマトリックスは、それが再吸収される、または発疹するまで、連続的にそのおできに適用することができる。
【0142】
[00134] 別の態様において、その組成物および方法は、慢性の病気に関する、少なく
とも30C以上のポテンシー(少なくとも10
−60の濃度)の上記で表3において列挙したレメディの1種以上が含まれる親水性HASA−ゲルマトリックスの、水性環境における、長期間の局所的、限局的使用を含む。1Mのポテンシーの示されたホメオパシー化合物を、その問題が解決されるまで、1日4〜8時間局所的に適用するべきである。可能であれば、最大の有効性のために、傷害領域全体を覆うべきである。
【0143】
[00135] さらに別の態様において、本発明の組成物および方法は湿疹または白癬を有
効に処置するために用いられる。その方法は、上記で表3において示したような親水性HASA−ゲルマトリックスを、水性環境においてその病気の部位に局所適用することを含む。その親水性HASA−ゲルマトリックスを、発疹(eruption)まで、好ましくは1日あたり約4〜約8時間局所的に投与することができる。本発明は、必要に応じて再適用されてよい。
【0144】
[00136] 別の態様において、本発明の組成物および方法は、上記で表3において示し
たような親水性HASA−ゲルマトリックスを局所適用し、その親水性HASA−ゲルマトリックスを水性環境中で維持することにより、痔核、瘻孔、または直腸裂傷を有効に処置するために用いられる。その親水性HASA−ゲルマトリックスは、肛門周囲の領域に適用され、それを覆うことができる。代わりの態様において、その組成物は、長期間にわたって、好ましくは約4〜8時間の期間にわたって放出される坐剤として配合することができる。
【0145】
[00137] 別の態様において、その組成物および方法は、靱帯、例えば膝の靱帯に対す
る挫傷、断裂、または他の傷害を処置するために用いられる。少なくとも30C以上、好ましくは10Mのポテンシーを有する親水性HASA−ゲルマトリックスが適用されると、その靭帯は、外科的矯正を一切、または最小限しか必要とせずに、有効に処置されるであろう。治癒を促進するため、その膝は屈曲を防ぐために足を真直ぐにする固定具中で保持されてよい。場合により、その親水性HASA−ゲルマトリックスをその固定具内に挿入することができる。
【0146】
[00138] さらに別の態様において、その組成物および方法は、深部筋組織への鈍的外
傷を処置するために用いられる。その方法は、少なくとも30C以上、好ましくは10Mのポテンシーを有するベリス・ペレンニスおよびアルニカが含まれる高ポテンシー親水性HASA−ゲルマトリックスの、その皮膚への約8時間の期間の局所適用を含む。その親水性HASA−ゲルマトリックスは、軽度の外傷の痛みおよび炎症を取り除き、深部筋肉の打撲傷と関係する斑状出血を防ぐために有効である。
【0147】
[00139] さらに別の態様において、その組成物および方法は、軽度の擦過傷を処置す
るために用いられる。その方法は、少なくとも30C以上のポテンシーで配合されたカレンデュラが含まれる親水性HASA−ゲルマトリックスの、その軽度の擦過傷への1日約4時間の期間の局所適用を含む。その親水性HASA−ゲルマトリックスはその創傷の周囲の領域に適用され、治癒の速度を約40%促進することができる。
【0148】
[00140] さらに別の態様において、その組成物および方法は、日焼けまたは軽度の熱
傷を処置するために用いられる。その方法は、少なくとも30C以上のポテンシーで配合されたカレンデュラが含まれる親水性HASA−ゲルマトリックスの、その軽度の擦過傷への1日約4時間の期間の局所適用を含む。その親水性HASA−ゲルマトリックスはその創傷の周囲の領域に適用され、治癒の速度を約40%促進することができる。
【0149】
[00141] さらに別の態様において、その組成物および方法は、骨折を処置するために
用いられる。その方法は、少なくとも30Cのポテンシーで配合されたシムフィツムおよびcalc phos、あるいはスタファサグリアが含まれる親水性HASA−ゲルマトリックスの、骨折した骨(broken bone)または骨折した骨(fractured bone)の周囲の皮膚への局所適用を含む。その処置は骨折の治癒速度を実質的に増大させることができる。
【0150】
[00142] さらに別の態様において、その組成物および方法は、外科的切開による傷害
を処置するために用いられる。その方法は、少なくとも30Cのポテンシーのスタファサグリアが含まれる親水性HASA−ゲルマトリックスの、切開の周囲の領域への1日約4時間の期間の局所適用を含む。その処置は、治癒速度を約30%実質的に増大させることができる。
【0151】
[00143] さらになお別の態様において、その組成物および方法は、接触に敏感な嚢胞
またはおできを処置するために用いられる。その方法は、少なくとも30Cのポテンシーのホメオパシーの技術分野の当業者が選択するであろうようなスタファサグリア、シリシア、またはhepar sulphが含まれる親水性HASA−ゲルマトリックスの、その嚢胞またはおできへの、それが発疹する、または再吸収されるまでの、約24時間の期間にわたる局所適用を含む。
【0152】
[00144] 本発明の親水性HASA−ゲルマトリックスは、数多くの利点および予期し
ない利益を提供する。具体的には、本発明のレメディは、本発明の方法に従って投与された場合、病気または傷害、特に限局性の病気または傷害を処置するのに有効である。本方法は、重度の病気または傷害が含まれるあらゆる病気または傷害を、実質的に予防するか、その重症度を低減するか、その状態を改善するか、その治癒を促進するか、治癒させるか、またはそれらの組み合わせを行う。加えて、本発明の方法は、有害な副作用を受けることなく、迅速かつ有効な処置を提供する。例えば、痛み、炎症、感染、または病気もしくは傷害のあらゆる症状もしくは状態からの軽減は、本発明の高ポテンシー親水性HASA−ゲルマトリックスの最初の局所適用から約30秒〜約2.5分以内に起こる可能性がある。加えて、その療法的処置は、適用後8時間より長い間持続する可能性がある。
【0153】
[00145] 本発明の別の観点は、組織損傷を予防または低減するための方法であって、
そのような予防または低減を必要とする動物の生物学的組織をその親水性HASA−ゲルマトリックスと接触させる工程を含む方法を含み、ここでそのHASAは30C以上のポテンシーを有するホメオパシー化合物および無抑制の水性組成物の組み合わせを含む。その組織損傷には、瘢痕、紫斑、組織の変色、組織の壊死、および炎症が含まれてよく、それは外科的手技が含まれるがそれに限定されないあらゆる予想された組織外傷の結果であってよい。さらに、その動物には、ヒト、イヌ、ヤギ、ウマ、ネコ、ウシ、ニワトリ、ウサギ、ノウサギ、オオカミ、ネズミ、ラット、ヒツジ、ブタ、キツネ、および非ヒト霊長類、ならびにあらゆる爬虫類または鳥類の種が含まれてよいが、それらに限定されない。加えて、その予想される組織外傷の前に、おおよそ数秒からおおよそ数週間までの範囲の期間の間、そのHASAをその生物学的組織と接触させてよい。1態様において、その親水性HASA−ゲルマトリックスをその生物学的組織と組織損傷の発生の約1分〜約72時間前に接触させる。別の態様において、その親水性HASA−ゲルマトリックスをその生物学的組織と組織損傷の発生の約1分〜約48時間前に接触させる。
【0154】
[00146] 本発明の親水性HASA−ゲルマトリックスが体表面に局所適用される時点
で、そのHASA−ゲルマトリックスは、それがそのHASA−ゲルマトリックスを療法的作用を達成するために十分な期間の間水性環境中に維持するために十分な量のHASAを含有するように水和している。
【0155】
8.薬剤送達装置
[00147] さらに別の態様において、本発明はホメオパシー剤送達装置に関する。その
装置には、多孔性親水性ポリマーのシートおよびそのシート内部のHASAが含まれる。そのHASAには、30C以上のポテンシーのホメオパシー化合物および無抑制の水性組成物が含まれる。
【0156】
[00148] その装置は組織損傷を予防または低減するための方法において用いることが
でき、その方法にはそのような予防または低減を必要とする動物の生物学的組織をその送達装置と接触させることが含まれる。
【0157】
[00149] その装置は、患者の膝における靭帯の損傷を処置する方法であって、その膝
をその送達装置と接触させることを含む方法において用いることもでき、ここでその靭帯損傷を修復するために外科的手技は必要とされない。好ましくは、その方法にはさらにその患者に屈曲を防ぐために足を真直ぐにする固定具を着用させることが含まれる。
【0158】
9.HASAおよび親水性ゲル組成物
[00150] 1つの代わりの態様において、ゲル基剤を最低でも41%のHASAと混合
することができる。可能な限り多くのHASAをそのゲルと混合することが推奨される。このHASAゲルは皮膚上に軽く塗られて急速に吸収されることができるが、その療法的有効性は、それが吸収されることを可能にしない方法でそれを皮膚上に配置する、例えばそれをHASAゲル中に浸したガーゼパッドに、それが推奨される療法持続期間の終了まで乾燥しないように適用することにより、増大されるであろう。
【0159】
[00151] 別の代わりの態様において、まずその親水性ゲル化剤を架橋してゲルマトリ
ックス、例えばヒドロゲルキャリヤーを形成させた後、そのHASAと組み合わせる。そのヒドロゲルは、そのゲルマトリックス内部のHASAの局所適用の前に、十分な期間の間そのHASAに曝露させることができる。好ましくは、これらの構成要素を少なくとも約5分間、より好ましくは少なくとも約1時間、最も好ましくは約1〜約3時間互いに曝露させ、組み合わせられることを可能にする。正確な曝露時間は、そのヒドロゲルポリマ
ーの温度、親水性および/または疎水性の特性ならびに他の可変要素に依存するであろう。しかし、最低でも41%のHASAを吸収させるべきである。
【0160】
[00152] 上記で言及したように、ゲル基剤を最低でも41%のHASAと混合するこ
とができる。そのHASAの百分率は、別途記載しない限りその組成物の重量によるものである。別の態様において、ゲル基剤を最低でも45%のHASA;最低でも50%のHASA;最低でも55%のHASA;最低でも60%のHASA;最低でも65%のHASA;最低でも70%のHASA;最低でも75%のHASA;最低でも80%のHASA;最低でも85%のHASA;最低でも90%のHASA;最低でも95%のHASA;または最低でも99%のHASAと混合することができる。
【0161】
[00153] そのHASAゲルには、1〜59%のゲル;より好ましくは1〜55%のゲ
ル;より好ましくは1〜50%のゲル;より好ましくは1〜45%のゲル;より好ましくは1〜40%のゲル;より好ましくは1〜35%のゲル;より好ましくは1〜30%のゲル;より好ましくは1〜25%のゲル;およびより好ましくは1〜20%のゲルが含まれていてよく、ここでその百分率は別途記載しない限りその組成物の重量に対する重量である。
【0162】
[00154] 好ましくは、そのHASAゲルは親水性HASA−ゲルマトリックスに関し
て記述された方法に従って投与される。
【0163】
[00155] 好ましくは、そのHASAゲルは上記の親水性HASA−ゲルマトリックス
に関連して記述した傷害および整列を処置するために用いられる。
【0164】
[00156] 以下の実施例は、本発明の特定の態様を実証するために含まれている。しか
し、当業者は、本開示を考慮して、開示されている具体的な態様において本発明の精神および範囲から逸脱することなく修正を行うことができ、なお同様の、または類似の結果が得られることを理解するべきである。従って、その実施例は説明的なものとして解釈されるべきであり、限定する意味ではない。
【実施例】
【0165】
[00157] 注釈:全ての落下試験に関して、アルニカが評価されている唯一のホメオパ
シー化合物であり、これはそれが軟組織に紫斑をもたらす唯一のホメオパシー化合物であるためである。従って、たとえ他のホメオパシー化合物が含まれる場合でも、アルニカのみが評価される。
【0166】
[00158] また、明記されていない場合、実施例に関して用いられた水は一般的な水道
水または湧水であった。落下試験は3lbの棒を用いて実施され、それを紙管を通して20”(半分の落下)または30”(完全な落下)のどちらかから落とした。次いでその衝突領域を数日の経過にわたって、毎日撮影された写真により監視し、全てではないがほとんどの場合において、変色を文書で記録した。次いで2人以上の評価者がその打撲傷をその写真から0〜10の尺度において評価した。
【0167】
有効処置およびプラセボの比較:
[00159] HASAに浸したペーパータオルの我々の参照標準(PT&W)に関する紫
斑の評価は、20インチの落下および30インチの落下の両方に関して、無処置またはプラセボに関する紫斑の評価よりも有意に高かった。20インチの落下に関して、HASA技法で浸したペーパータオルの平均評価は1.33であり、一方でプラセボは5.50であった。30インチの落下に関して、HASA技法で浸したペーパータオルの平均評価は3.50であり、一方でプラセボまたは無処置は6.67であった。そのデータを表5に
おいて示す。
【0168】
有効処置、無効処置、無効処置、およびプラセボ/無処置の比較
[00160] これらの標準を用いて、ヒドロゲルに関する様々な製造技法を評価した。低
い紫斑評価を有していた技法を有効であると考え、高い紫斑評価を有していた技法を無効であると考えた。HASAに浸したペーパータオルおよびプラセボ/無処置に関するそれぞれ1.33および5.50と比較して、有効であると考えられた20インチ落下技法に関して平均評価は0.70であり、一方で無効な処置の評価は5.33であった。そのデータを表5において示す。
【0169】
【表5】
【0170】
1/2落下試験に関する異なる群のT−検定比較:
[00161] 表5において半分の落下に関して示したデータを用いて、様々な適用の組み
合わせに関してT−検定を実施し、それぞれの比較の間の統計的な差を決定した。有効な
ペーパータオルおよび水の試験を有効なヒドロゲルの試験と比較し、結果として0.2623のP値が得られ、それはそれらが統計的に異なっていなかったことを示している。
【0171】
[00162] いくつかの他の比較を実施した。それぞれの場合において、その有効なヒド
ロゲルまたはHASAのペーパータオルおよび水の適用は、プラセボまたは無効なヒドロゲルとは極めて統計的に異なると決定された。3つの場合においてP値は0.0001であり、一方で2つの場合では0.0002および0.009のP値を有していた。実施した全てのT−検定の要約を下記の表6において示す。
【0172】
【表6】
【0173】
HASAは親水性物質の存在下では形成されない:
[00163] いくつかの試料を試験し、ここで我々はそのペレットをヒドロゲル中で保持
された水中に混合する(“後装填”)ことを試みた。少量のHASA(10%未満、概算値)を、浸漬または他の方法によりヒドロゲルに添加した。ヒドロゲルはしばしば90%が水であり、それらはそのレメディを容易に吸収し、それが1杯の水を用いて起こる方式と類似して伝播した(propagated)状態になるであろうと予想された;しかし、それぞれの場合において、表7において示したように、HASAが形成されたことを検出することはできず、全ての後装填試験は失敗した。ヒドロゲルをペレット上に置く、ヒドロゲルをHASAの薄膜上に置く、そしてヒドロゲルがホメオパシーレメディと接触した後の時間の長さを変える、といったいくつかの異なる変形を試みた。これらの場合のいずれも機能しなかった。
【0174】
[00164] 比較すると、ヒドロゲルをHASA中に3時間浸した場合の打撲傷の事例の
(anecdotal)結果は、優秀に機能した。ヒドロゲルはそれらの重量の3倍を吸収することが知られており、それらは41%より多いHASAを吸収すると概算される。これらの場合では、そのHASAがそのゲルと接触する前に形成される限り、機能するようである。残念ながら、3時間浸したヒドロゲルの評価は脚でテーブルを蹴ることにより完了され、それは文書で記録されなかった。
【0175】
【表7】
【0176】
事前適用の長さの重要性:
[00165] HASAの事前適用の長さの作用を、2分未満〜1時間の事前適用時間を圧
力の量を制御した場合に関して比較することにより評価した。発現した打撲傷の写真を撮影し、重症度において増大する0から10までの尺度上で評価した。紫色の打撲傷は、より高くない場合、少なくとも5と評価された。2分未満の事前適用時間を用いた試験の平均評価は6.5であり、一方で1時間の事前適用時間を用いた試験の平均評価は0.88であった。その2つの実験に関する平均値における注目すべき差は、事前適用の長さが紫斑を防ぐために重要であることを示している。そのデータを下記の表8において示す:
【0177】
【表8】
【0178】
電子ビームまたは紫外線硬化の重要性
[00166] 多数の場合において、我々は、おそらく電子ビームまたは紫外線硬化のため
、エネルギーが結果として無効なゲルにより示されるHASAの破壊をもたらすことを観察した。その製品が、それが121°Fより高い温度またはe−ビームもしくは紫外線硬化のようなあらゆる他のエネルギー源に曝露せずに製造された場合の全てが合格した。しかし、これらの放射源に曝露した場合の一部が合格し、他は合格しなかった。その実施例を下記の表9において列挙する。
【0179】
【表9】
【0180】
ペーパータオル&水−2分未満:
実施例1:CF&E 50M PT&W;評価:3、8
[00167] ペーパータオルを用いて適用されたHASAの、ブレーカーバーをヒトの試
験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。HASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカ、ルタ、およびリーダムのラクトース/スクロースペレットを組み合わせ、強く撹拌することにより合成された。そのホメオパシーレメディは、Washington Homeopathic Products, Inc.により製造された。
【0181】
[00168] あらゆる外傷を負わせる前に、HASAに浸した2×4インチのペーパータ
オルを試験対象の臀部領域に2分未満の間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAに浸したペーパータオルをその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約17時間覆った。圧力に関する制御は存在しなかった。この実験を、2つの異なる場合において、臀部領域上の2つの異なる位置で実施した。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で3および8と評価された。平均評価は5.50±3.54である。
【0182】
実施例2:Boiron 50M ARL PT&W。評価:0
[00169] ペーパータオルを用いて適用されたHASAの、ブレーカーバーをヒトの試
験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。HASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカ、ルタ、およびリーダムのラクトース/スクロースペレットを組み合わせ、強く混合することにより合成された。HASAが実際にアルニカを含有することを確実にするため、余分の50Mアルニカを添加した。そのホメオパシーレメディは、Boiron(登録商標)により製造された。
【0183】
[00170] あらゆる外傷を負わせる前に、HASAに浸した2×4インチのペーパータ
オルを試験対象の臀部領域に2分未満の間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長
さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAに浸したペーパータオルをその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約17時間覆った。圧力をかけなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で5と評価された。
【0184】
ペーパータオル&水−20分間:
実施例3:CF&E 50M PT&W(AquaMed Technologies
Inc. & 新規混合物)。評価:1、2
[00171] ペーパータオルを用いて適用されたHASAの、ブレーカーバーをヒトの試
験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカ、ルタ、およびリーダムのラクトース/スクロースペレットを組み合わせ、強く撹拌することにより合成された。そのホメオパシーレメディは、Washington Homeopathic Products, Inc.により製造された。
【0185】
[00172] あらゆる外傷を負わせる前に、HASAに浸した2×4インチのペーパータ
オルを試験対象の臀部領域に約20分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAに浸したペーパータオルをその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約18時間覆った。この実験を、2つの異なる場合において、臀部領域上の2つの異なる位置で実施した。圧力をかけなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で1および2と評価された。平均評価は1.50±0.71である。
【0186】
実施例4:Boiron 50M ARL PT&W;評価:2
[00173] ペーパータオルを用いて適用されたHASAの、ブレーカーバーをヒトの試
験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカ、ルタ、およびリーダムのラクトース/スクロースペレットを組み合わせ、過度に混合することにより合成された。HASAが実際にアルニカを含有することを確実にするため、余分の50Mアルニカを添加した。そのホメオパシーレメディは、Boiron(登録商標)により製造された。
【0187】
[00174] あらゆる外傷を負わせる前に、HASAに浸した2×4インチのペーパータ
オルを試験対象の臀部領域に約20分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAに浸したペーパータオルをその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約18時間覆った。圧力をかけなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で2と評価された。
【0188】
ペーパータオル&水−
実施例5:CF&E 50M PT&W;評価:0
[00175] ペーパータオルを用いて適用されたHASAの、ブレーカーバーをヒトの試
験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。HASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカ、ルタ、およびリーダムのラクトース/スクロースペレットを組み合わせることにより合成された。そのホメオパシーレメディは、Washington Homeopathic Products, I
nc.により製造された。
【0189】
[00176] あらゆる外傷を負わせる前に、HASAに浸した2×4インチのペーパータ
オルを試験対象の臀部領域に局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAに浸したペーパータオルをその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより覆った。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で0と評価された。
【0190】
ペーパータオル&水−10分間:
実施例6:アルニカ 50M PT&W;評価:3(完全落下)
[00177] ペーパータオルを用いて適用されたHASAの、ブレーカーバーをヒトの試
験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。HASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを組み合わせることにより合成された。その50Mアルニカは、Boiron(登録商標)により製造された。
【0191】
[00178] あらゆる外傷を負わせる前に、HASAに浸した2×4インチのペーパータ
オルを試験対象の臀部領域におおよそ10分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ30インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAに浸したペーパータオルをその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約12時間覆った。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で3と評価された。
【0192】
前装填されたヒドロゲル−1時間:
実施例7:AquaMed Technologies Inc.により作製された、アルニカ50Mを前装填されたヒドロゲル試料;評価:0
[00179] HASAヒドロゲル組成物の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上
に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAヒドロゲル組成物は、1ガロンの水あたり8.2グラムの薬用の50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを入れて撹拌することによりHASAを製造することにより薄膜として合成された。次いで94%HASAを、AquaMed Technologies
Inc.により供給された親水性ゲル化剤混合物と組み合わせた。このHASAおよび親水性ゲル化剤混合物を、続いてRadiation Dynamics Inc. Dynamitron Mod. 1500−40を用いる電子ビーム(e−ビーム)放射により架橋した。結果として得られたHASAヒドロゲル組成物は、約94重量%の水を含んでおり、その全てはHASA混合物からのものであった。その製造ロットに割り当てられた番号は#B110107−3であった。その50Mアルニカは、Boiron(登録商標)により製造された。
【0193】
[00180] あらゆる外傷を負わせる前に、2×4インチのHASAヒドロゲル組成物を
試験対象の臀部領域に約1時間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAヒドロゲル組成物をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約15時間覆った。圧力をかけなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で0と評価された。
【0194】
前装填されたヒドロゲル−
実施例8:AquaMed Technologies Inc.によりそのHA試験のために作製された、アルニカ50M製品;評価:0
[00181] HASAヒドロゲル組成物の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上
に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAヒドロゲル組成物は、1ガロンの水あたり8.2グラムの薬用の50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを入れて撹拌することによりHASAを製造することにより薄膜として合成された。次いで94%HASAを、AquaMed Technologies
Inc.により供給された親水性ゲル化剤混合物と組み合わせた。このHASAおよび親水性ゲル化剤混合物を、続いてRadiation Dynamics Inc. Dynamitron Mod. 1500−40を用いる電子ビーム(e−ビーム)放射により架橋した。結果として得られたHASAヒドロゲル組成物は、約94重量%の水を含んでおり、その全てはHASA混合物からのものであった。その製造ロットに割り当てられた番号は#B100708−3であった。その50Mアルニカは、Washington Homeopathic Products Inc.により製造された。
【0195】
[00182] あらゆる外傷を負わせる前に、2×4インチのヒドロゲルに基づくホメオパ
シー薄膜を試験対象の臀部領域におおよそ2分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAヒドロゲル組成物をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約18時間覆った。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で0と評価された。
【0196】
実施例9:アルニカ(Cearna Face)50M AquaMedヒドロゲルドロップ;評価:4(完全落下)
[00183] HASAヒドロゲル組成物の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上
に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAヒドロゲル組成物は、1ガロンの水あたり8.2グラムの薬用の50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを入れて撹拌することによりHASAを製造することにより薄膜として合成された。次いで94%HASAを、AquaMed Technologies
Inc.により供給された親水性ゲル化剤と組み合わせた。このHASAおよび親水性ゲル化剤混合物を、続いてRadiation Dynamics Inc. Dynamitron Mod. 1500−40を用いる電子ビーム(e−ビーム)放射により架橋した。結果として得られたHASAヒドロゲル組成物は、約94重量%の水を含んでおり、その全てはHASA混合物からのものであった。その製造ロットに割り当てられた番号は#B100412−3であった。その50Mアルニカは、Washington Homeopathic Products Inc.により製造された。
【0197】
[00184] あらゆる外傷を負わせる前に、2×4インチのHASAヒドロゲル組成物を
試験対象の臀部領域におおよそ10分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ30インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAヒドロゲル組成物をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約12時間覆った。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で4と評価された。
【0198】
前装填されたヒドロゲル hr:
実施例10:AquaMed Technologies Inc.により前装填されたアルニカ50M;評価:5、5
[00185] HASAヒドロゲル組成物の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上
に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAヒドロゲル組成物は、1ガロンの水あたり8.2グラムの薬用の50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを入れて撹拌することによりHASAを製造することにより薄膜として合成された。次いで94%HASAを、AquaMed Technologies
Inc.により供給された親水性ゲル化剤混合物と組み合わせた。このHASAおよび親水性ゲル化剤混合物を、続いてRadiation Dynamics Inc. Dynamitron Mod. 1500−40を用いる電子ビーム(e−ビーム)放射により架橋した。結果として得られたHASAヒドロゲル組成物は、約94重量%の水を含んでおり、その全てはHASA混合物からのものであった。その製造ロットに割り当てられた番号は#R27726であった。その50Mアルニカは、Boiron(登録商標)により製造された。
【0199】
[00186] あらゆる外傷を負わせる前に、2×4インチのHASAヒドロゲルを試験対
象の臀部領域に約1時間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAヒドロゲル組成物をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約15時間覆った。この実験を、2つの異なる場合において、臀部領域上の2つの異なる位置で実施した。圧力をかけなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で両方とも5と評価された。平均評価は5.00であった。
【0200】
前装填されたレメディD:
実施例11:4.1の試験のためにAquaMed Technologies Inc.により作製されたレメディD;評価:10(完全落下)
[00187] HASAヒドロゲル組成物の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上
に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAヒドロゲル組成物は、1ガロンの水あたり8.2グラムの薬用の50Mアルニカ、ルタ、およびリーダムのラクトース/スクロースペレットを入れて撹拌することによりHASAを製造することにより薄膜として合成された。次いで94%HASAを、AquaMed Technologies Inc.により供給された親水性ゲル化剤混合物と組み合わせた。このHASAおよび親水性ゲル化剤混合物を、続いてRadiation Dynamics Inc. Dynamitron Mod. 1500−40を用いる電子ビーム(e−ビーム)放射により架橋した。結果として得られたHASAヒドロゲル組成物は、約94重量%の水を含んでおり、その全てはHASA混合物からのものであった。その製造ロットに割り当てられた番号は#L101101であった。そのホメオパシーレメディは、Washington Homeopathic Products Inc.により製造された。
【0201】
[00188] あらゆる外傷を負わせる前に、2×4インチのHASAヒドロゲル組成物を
試験対象の臀部領域におおよそ10分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ30インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAヒドロゲル組成物をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約12時間覆った。圧力に関
する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で10と評価された。
【0202】
実施例12:4.1の試験のためにAquaMed Technologies Inc.により作製されたレメディD;評価:9(完全落下)
[00189] HASAヒドロゲル組成物の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上
に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAヒドロゲル組成物は、1ガロンの水あたり8.2グラムの薬用の50Mアルニカ、ルタ、およびリーダムのラクトース/スクロースペレットを入れて撹拌することによりHASAを製造することにより薄膜として合成された。次いで94%HASAを、AquaMed Technologies Inc.により供給された親水性ゲル化剤混合物と組み合わせた。このHASAおよび親水性ゲル化剤混合物を、続いてRadiation Dynamics Inc. Dynamitron Mod. 1500−40を用いる電子ビーム(e−ビーム)放射により架橋した。結果として得られたHASAヒドロゲル組成物は、約94重量%の水を含んでおり、その全てはHASA混合物からのものであった。その製造ロットに割り当てられた番号は#L101101であった。そのホメオパシーレメディは、Washington Homeopathic Products Inc.により製造された。
【0203】
[00190] あらゆる外傷を負わせる前に、2×4インチのHASAヒドロゲル組成物を
試験対象の臀部領域におおよそ30分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ30インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAヒドロゲル組成物をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約12時間覆った。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で9と評価された。
【0204】
前装填されたUVヒドロゲル:
実施例13:90%水UVヒドロゲル単独(前装填);評価:10(完全落下)
[00191] 90%HASAを前装填した2×4インチのUVヒドロゲルの、ブレーカー
バーをヒトの試験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAヒドロゲル組成物は、50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを組み合わせて水中0.02%アルニカペレットを製造することによりHASAを製造することにより合成された。次いでこのHASAを、R&D Medical Products Inc.により供給された親水性ゲル化剤の混合物と組み合わせた。続いてこの混合物を紫外線放射により架橋して、約90重量%が水であるヒドロゲルを製造した。その紫外線架橋は、数秒の間に170°Fまで上昇させた(ramped)。その製造ロットに割り当てられた番号は#0819A10であった。その50Mアルニカは、Washington Homeopathic Products Inc.により製造された。
【0205】
[00192] あらゆる外傷を負わせる前に、そのHASAを後装填したヒドロゲル薄膜を
試験対象の臀部領域に約10分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ30インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。その90%HASAを後装填したUVヒドロゲル薄膜をその試験対象の臀部に局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約12時間覆った。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で10と評価された。
【0206】
実施例14:25%水UVヒドロゲル単独(前装填);評価:8、6(完全落下)
[00193] 25%HASAを前装填した2×4インチのUVヒドロゲルの、ブレーカー
バーをヒトの試験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAヒドロゲル組成物は、50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを組み合わせて水中0.02%アルニカペレットを製造することによりHASAを製造することにより合成された。次いでこのHASAを、R&D Medical Products Inc.により供給されたハイドロゲル化剤(hydro−gelling agent)混合物と組み合わせた。続いてこの混合物を紫外線放射により架橋して、約25重量%が水であるヒドロゲルを製造した。その紫外線架橋は、数秒の間に170°Fまで上昇させた(ramped)。その製造ロットに割り当てられた番号は#0819C10および#0819D10であり、それぞれ打撲傷の評価を行った。その50Mアルニカは、Washington Homeopathic Products Inc.により製造された。
【0207】
[00194] あらゆる外傷を負わせる前に、そのHASAを後装填したヒドロゲル薄膜を
試験対象の臀部領域に約10分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ30インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。その25%HASAを後装填したUVヒドロゲル薄膜をその試験対象の臀部に局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約12時間覆った。この実験を、2つの異なる場合において、臀部領域上の2つの異なる位置で実施した。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で8および6と評価された。平均評価は7.00±1.41である。
【0208】
後装填されたヒドロゲル−
実施例15:CF&E 50Mを後装填した(ペレット上に置いた(laid))Second skin;評価:7
[00195] HASAを後装填した2×4インチのe−ビーム放射架橋されたSecon
d Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜(Spenco)の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAを後装填したSecond Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜は、そのヒドロゲル薄膜を1グラムの粉末状の50Mアルニカ、ルタ、およびリーダムのラクトース/スクロースペレット上に10分間置くことにより製造された。次いで結果として得られたヒドロゲル薄膜をプレート上に移し、それをそこに約1日間置いた。そのホメオパシーレメディは、Washington Homeopathic Products Inc.により製造された。
【0209】
[00196] 3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対し
て垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAを後装填したSecond Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜をその試験対象の臀部に局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約17時間覆った。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で7と評価された。
【0210】
実施例16:CF&E 50M中に10分間浸し、9週間後に適用したSecond Skin;評価:5
[00197] HASAを後装填した2×4インチのe−ビーム放射架橋されたSecon
d Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜(Spencoにより製造され
た)の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカ、ルタ、およびリーダムのラクトース/スクロースペレットを組み合わせることにより合成された。次に、10分間浸すことによりそのSecond Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜にHASAを後装填した。次いで結果として得られたヒドロゲル薄膜をプラスチックの袋上に移し、それをそこに約9週間置いた。そのホメオパシーレメディは、Washington Homeopathic Products Inc.により製造された。
【0211】
[00198] あらゆる外傷を負わせる前に、そのHASAを後装填したSecond S
kin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜を試験対象の臀部領域に約30分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAを後装填したSecond Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、次の15時間の間覆った。圧力をかけなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で5と評価された。
【0212】
実施例17:アルニカ50M中に浸漬したE−ビームヒドロゲル;評価:5
[00199] HASAを後装填した2×4インチのe−ビーム放射架橋されたSecon
d Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを組み合わせることにより合成された。次に、そのSecond Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜にHASAを浸漬により後装填した。その50Mアルニカは、Boiron(登録商標)により製造された。
【0213】
[00200] 3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対し
て垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAを後装填したSecond Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより覆った。圧力に関する制御は存在しなかった。この打撲傷に関しては写真は撮影されなかった;しかし、ログブックは大きな紫色の打撲傷が発現したことに言及していた。我々の評価尺度に基づいて、その評価は少なくとも5であったであろう。
【0214】
実施例18:アルニカ50M中に20分間浸したE−ビームヒドロゲル;評価:5
[00201] HASAを後装填した2×4インチのe−ビーム放射架橋されたSecon
d Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを組み合わせることにより合成された。次に、そのSecond Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜にHASAを、20分間浸すことにより後装填した。その50Mアルニカは、Boiron(登録商標)により製造された。
【0215】
[00202] 3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対し
て垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAを後装填したSecond Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより覆った。圧力に関する制御は存在しなかった。この打撲傷に関しては写真は撮影されなかった;しかし、ログブックは大きな紫色の打撲傷が発現したことに言及していた。我々の評価尺度に基づいて、その評価は少なくとも5であったであろう。
【0216】
実施例19:90%水UVヒドロゲルアルニカ(後装填、浸漬);評価:10(完全落下)
[00203] HASAを後装填した2×4インチの90%水UVヒドロゲルの、ブレーカ
ーバーをヒトの試験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。製造を実施例14で記述した90%水UV前装填ヒドロゲルを用いた。その製造ロットに割り当てられた番号は#0819B10であり、それはR&D Medicalにより製造された。そのHASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを入れることにより合成された。その90%水UVヒドロゲルに、それを50M HASAアルニカ中に浸漬することにより、HASAを後装填した。
【0217】
[00204] あらゆる外傷を負わせる前に、そのHASAを後装填したヒドロゲル薄膜を
試験対象の臀部領域に約10分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ30インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAを後装填した90%水UVヒドロゲル薄膜をその試験対象の臀部に局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約12時間覆った。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で10と評価された。
【0218】
プラセボ
実施例20:Second Skinおよびポリウレタンのプラセボ;評価:8、2、7、5(半分の落下)
[00205] 水中に浸した2×4インチのe−ビーム放射架橋されたSecond Sk
in Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜またはポリウレタンスポンジの、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのSecond Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜またはポリウレタンスポンジにはHASAは添加しなかった。
【0219】
[00206] あらゆる外傷を負わせる前に、その水中に浸したSecond Skin
Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜またはポリウレタンスポンジを試験対象の臀部領域におおよそ10分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。その水中に浸したSecond Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜またはポリウレタンスポンジをその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約12時間覆った。この実験を、4つの異なる場合において、その試験対象の臀部領域上の4つの位置で実施した。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で8、2、7、および5と評価された。平均評価は5.50±2.64である。
【0220】
実施例21:Second Skinプラセボ;評価:6、5(完全落下)
[00207] 2×4インチのe−ビーム放射架橋されたSecond Skin Dre
ssing(商標)ヒドロゲル(AquaMed Technologies, Inc.(ペンシルバニア州ラングホーン)から購入した)薄膜の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのSecond Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜にはHASAは添加しなかった。
【0221】
[00208] あらゆる外傷を負わせる前に、そのSecond Skin Dressi
ng(商標)ヒドロゲル薄膜を試験対象の臀部領域におおよそ10分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ30インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのSecond Skin Dressing(商標)ヒドロゲル薄膜をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約12時間覆った。この実験を、2つの異なる場合において、その試験対象の臀部領域上の2つの位置で実施した。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で6および5と評価された。平均評価は5.50±0.71である。
【0222】
無処置
実施例22:TXなし;評価:9(完全落下)
[00209] ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外
傷に対する、処置を適用しないことの有効性を試験した。HASAは用いなかった。
【0223】
[00210] 3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対し
て垂直に保持された直径2インチ長さ30インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。その臀部領域には何も局所適用しなかった。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で9と評価された。
【0224】
ペーパータオル&水−1時間:
実施例23:凍結&融解させたCF&E 50M;評価:3
[00211] ペーパータオルを用いて適用されたHASAの、ブレーカーバーをヒトの試
験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。HASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカ、ルタ、およびリーダムのラクトース/スクロースペレットを組み合わせて強く撹拌することにより合成された。次に、そのHASAを適用の前に凍結させ、次いで融解させた。そのホメオパシーレメディは、Washington Homeopathic Products, Inc.により製造された。
【0225】
[00212] あらゆる外傷を負わせる前に、HASAに浸した2×4インチのペーパータ
オルを試験対象の臀部領域におおよそ20分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAに浸したペーパータオルをその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、次の約15時間の間覆った。圧力をかけなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で3と評価された。
【0226】
実施例24:アルニカ50M非晶質ヒドロゲル;評価:1
[00213] HASAヒドロゲル組成物の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上
に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAヒドロゲル組成物は、1ガロンの水あたり8.2グラムの薬用の50Mアルニカ、50Mリーダムおよび50Mルタのラクトース/スクロースペレットを用いて撹拌する比率によりH
ASAを製造することにより薄膜として合成された。次いで97.8%HASAを、Marble Medical Inc.により供給された親水性ポリマー混合物と組み合わせてヒドロゲルを形成した。室温においてゲル化が起こった。結果として得られたHASAヒドロゲル組成物は、約97.8重量%の水を含んでおり、その全てはHASA混合物からのものであった。その製造ロットに割り当てられた番号は#24961−00であった。その50Mアルニカおよび50Mリーダムは、Washington Homeopathic Products Inc.により製造された。
【0227】
[00214] あらゆる外傷を負わせる前に、2×4インチのHASAヒドロゲル組成物を
試験対象の臀部領域に約1時間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAヒドロゲル組成物をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約16時間覆った。圧力をかけなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で1と評価された。
【0228】
実施例25:アルニカ50Mおよびリーダム50Mヒドロゲル;評価:3、1、0、1、0、および1
[00215] HASAヒドロゲル組成物の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上
に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAヒドロゲル組成物は、1ガロンの水あたり8.2グラムの薬用の50Mアルニカおよび50Mリーダムのラクトース/スクロースペレットを用いて撹拌する比率によりHASAを製造することにより薄膜として合成された。次いで63%HASAを、Katecho Inc.により供給された親水性ポリマー混合物と組み合わせた。続いてこのHASAおよび親水性ポリマー混合物を、1.3±.1J/cm
2での紫外線硬化により架橋した。結果として得られたHASAヒドロゲル組成物は約72重量%の水を含んでいた。総含水量の63%はHASA混合物からのものであった。その製造ロットに割り当てられた番号はX061011−16、X061011−14、X061011−15、X061011−15、X20111103−14およびX20111103−16であり、それぞれ打撲傷の評価を行った。その50Mアルニカおよび50Mリーダムは、Washington
Homeopathic Products Inc.により製造された。
【0229】
[00216] あらゆる外傷を負わせる前に、2×4インチのHASAヒドロゲル組成物を
試験対象の臀部領域に約1時間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAヒドロゲル組成物をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約15時間覆った。圧力をかけなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で3、1、0、1、0、および1と評価された。
【0230】
実施例26:アルニカ50Mおよびリーダム50Mヒドロゲル;評価:5、8
[00217] HASAヒドロゲル組成物の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上
に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAヒドロゲル組成物は、1ガロンの水あたり8.2グラムの薬用の50Mアルニカおよび50Mリーダムのラクトース/スクロースペレットを用いて撹拌する比率によりHASAを製造することにより薄膜として合成された。次いで63%HASAを、Katecho Inc.により供給された親水性ポリマー混合物と組み合わせた。続いてこのHASAおよび親水性ポリマー混合物を1.3±.1J/cm
2での紫外線硬化により架橋し、温度は1
35°F〜140°Fまで上昇した。結果として得られたHASAヒドロゲル組成物は約72重量%の水を含んでいた。総含水量の63%はHASA混合物からのものであった。その製造ロットに割り当てられた番号は#20111103−15であった(同じロットを2回試験した)。その50Mアルニカおよび50Mリーダムは、Washington
Homeopathic Products Inc.により製造された。
【0231】
[00218] あらゆる外傷を負わせる前に、4×4インチのHASAヒドロゲル組成物を
試験対象の臀部領域に約1時間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAヒドロゲル組成物をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約15時間覆った。圧力をかけなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で5および8と評価された。
【0232】
実施例27:ポリウレタンおよびCF&E(半分);評価:5
[00219] ポリウレタンスポンジの、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上に落
とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカ、ルタ、およびリーダムのラクトース/スクロースペレットを組み合わせることにより合成された。2×4クオーターインチのポリウレタンスポンジをそのHASA混合物中に約1分間浸した。
【0233】
[00220] あらゆる外傷を負わせる前に、その湿ったポリウレタンスポンジを試験対象
の臀部領域におおよそ2分間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASA混合物中に浸したポリウレタンスポンジをその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約16時間覆った。圧力をかけなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で5と評価された。
【0234】
実施例28:アルニカ50Mおよびリーダム50M PT&W;評価:0
[00221] ペーパータオルを用いて適用されたHASAの、ブレーカーバーをヒトの試
験対象の臀部の上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。HASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカおよび50Mリーダムのラクトース/スクロースペレットを組み合わせることにより合成された。そのホメオパシーレメディは、Washington Homeopathic Products, Inc.により製造された。
【0235】
[00222] あらゆる外傷を負わせる前に、HASAに浸した2×4インチのペーパータ
オルを試験対象の臀部領域に局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAに浸したペーパータオルをその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより覆った。圧力をかけなかった。圧力に関する制御は存在しなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で0と評価された。
【0236】
実施例29:50%カレンデュラゲルおよび50% 50Mアルニカ水混合物;評価:1
[00223] カレンデュラゲルおよび50Mアルニカ水混合物の混合物の、ブレーカーバ
ーをヒトの試験対象の内腿上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを組み合わせることにより合成された。そのアルニカ50MはBoironにより製造された。次いで26gのこの混合物を26gのカレンデュラゲルと組み合わせ、50重量%のHASA混合物および50重量%のカレンデュラゲルを含有する混合物を製造した。カレンデュラは紫斑に影響を及ぼさないレメディである。Boironにより製造されたカレンデュラゲルは、カプリリルグリコール(caprylyl glycol)、カルボマー、ジメチコンコポリオール、EDTA二ナトリウム、精製水、水酸化ナトリウム、ソルビン酸、1,2−ヘキサンジオールおよびカレンデュラ・オフィシナリス1Xからなる。3”×3”のガーゼをその混合物で被覆した。
【0237】
[00224] あらゆる外傷を負わせる前に、その被覆したガーゼをその試験対象の大腿領
域におおよそ1時間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の内腿上に落とした。そのHASA混合物に浸したガーゼをその試験対象の内腿に再度局所適用し、TegadermおよびGladのPress−N−seal(商標)サランラップを用いて、ブレーカーバーを落とした後約15時間覆った。圧力をかけなかった。ガーゼは取り外した際にまだ湿っていた。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で1と評価された。
【0238】
実施例30:90%カレンデュラゲルおよび10% 50Mアルニカ水混合物;評価:7
[00225] カレンデュラゲルおよび50Mアルニカ水混合物の混合物の、ブレーカーバ
ーをヒトの試験対象の内腿上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを組み合わせることにより合成された。そのアルニカ50MはBoironにより製造された。次いで2.78gのこの混合物を25gのカレンデュラゲルと組み合わせ、10重量%のHASA混合物および90重量%のカレンデュラゲルを含有する混合物を製造した。カレンデュラは紫斑に影響を及ぼさないレメディである。Boironにより製造されたカレンデュラゲルは、カプリリルグリコール、カルボマー、ジメチコンコポリオール、EDTA二ナトリウム、精製水、水酸化ナトリウム、ソルビン酸、1,2−ヘキサンジオールおよびカレンデュラ・オフィシナリス1Xからなる。3”×3”のガーゼをその混合物で被覆した。
【0239】
[00226] あらゆる外傷を負わせる前に、その被覆したガーゼをその試験対象の大腿領
域におおよそ1時間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の内腿上に落とした。そのHASA混合物に浸したガーゼをその試験対象の内腿に再度局所適用し、TegadermおよびGladのPress−N−seal(商標)サランラップを用いて、ブレーカーバーを落とした後約15時間覆った。圧力をかけなかった。ガーゼは取り外した際にまだ湿っていた。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で7と評価された。
【0240】
実施例31:80%カレンデュラゲルおよび20% 50Mアルニカ水混合物;評価:7
[00227] カレンデュラゲルおよび50Mアルニカ水混合物の混合物の、ブレーカーバ
ーをヒトの試験対象の内腿上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを組み合わせることにより合成された。そのアルニカ50MはBo
ironにより製造された。次いで2gのこの混合物を8gのカレンデュラゲルと組み合わせ、20重量%のHASA混合物および80重量%のカレンデュラゲルを含有する混合物を製造した。カレンデュラは紫斑に影響を及ぼさないレメディである。Boironにより製造されたカレンデュラゲルは、カプリリルグリコール、カルボマー、ジメチコンコポリオール、EDTA二ナトリウム、精製水、水酸化ナトリウム、ソルビン酸、1,2−ヘキサンジオールおよびカレンデュラ・オフィシナリス1Xからなる。3”×3”のガーゼをその混合物で被覆した。
【0241】
[00228] あらゆる外傷を負わせる前に、その被覆したガーゼをその試験対象の大腿領
域におおよそ1時間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の内腿上に落とした。そのHASA混合物に浸したガーゼをその試験対象の内腿に再度局所適用し、TegadermおよびGladのPress−N−seal(商標)サランラップを用いて、ブレーカーバーを落とした後約15時間覆った。圧力をかけなかった。ガーゼは取り外した際にまだ湿っていた。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で7と評価された。
【0242】
実施例32:70%カレンデュラゲルおよび30% 50Mアルニカ水混合物;評価:7
[00229] カレンデュラゲルおよび50Mアルニカ水混合物の混合物の、ブレーカーバ
ーをヒトの試験対象の内腿上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを組み合わせることにより合成された。そのアルニカ50MはBoironにより製造された。次いで3gのこの混合物を7gのカレンデュラゲルと組み合わせ、30重量%のHASA混合物および70重量%のカレンデュラゲルを含有する混合物を製造した。カレンデュラは紫斑に影響を及ぼさないレメディである。Boironにより製造されたカレンデュラゲルは、カプリリルグリコール、カルボマー、ジメチコンコポリオール、EDTA二ナトリウム、精製水、水酸化ナトリウム、ソルビン酸、1,2−ヘキサンジオールおよびカレンデュラ・オフィシナリス1Xからなる。3”×3”のガーゼをその混合物で被覆した。
【0243】
[00230] あらゆる外傷を負わせる前に、その被覆したガーゼをその試験対象の大腿領
域におおよそ1時間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の内腿上に落とした。そのHASA混合物に浸したガーゼをその試験対象の内腿に再度局所適用し、TegadermおよびGladのPress−N−seal(商標)サランラップを用いて、ブレーカーバーを落とした後約15時間覆った。圧力をかけなかった。ガーゼは取り外した際にまだ湿っていた。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で7と評価された。
【0244】
実施例33:60%カレンデュラゲルおよび40% 50Mアルニカ水混合物;評価:7
[00231] カレンデュラゲルおよび50Mアルニカ水混合物の混合物の、ブレーカーバ
ーをヒトの試験対象の内腿上に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAは、8オンスの水あたり1グラムの50Mアルニカのラクトース/スクロースペレットを組み合わせることにより合成された。そのアルニカ50MはBoironにより製造された。次いで11gのこの混合物を17gのカレンデュラゲルと組み合わせ、40重量%のHASA混合物および60重量%のカレンデュラゲルを含有する混合物を製造した。カレンデュラは紫斑に影響を及ぼさないレメディである。Boironにより製造されたカレンデュラゲルは、カプリリルグリコール、カルボマー、ジメチコ
ンコポリオール、EDTA二ナトリウム、精製水、水酸化ナトリウム、ソルビン酸、1,2−ヘキサンジオールおよびカレンデュラ・オフィシナリス1Xからなる。3”×3”のガーゼをその混合物で被覆した。
【0245】
[00232] あらゆる外傷を負わせる前に、その被覆したガーゼをその試験対象の大腿領
域におおよそ1時間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の内腿上に落とした。そのHASA混合物に浸したガーゼをその試験対象の内腿に再度局所適用し、TegadermおよびGladのPress−N−seal(商標)サランラップを用いて、ブレーカーバーを落とした後約15時間覆った。圧力をかけなかった。ガーゼは取り外した際にまだ湿っていた。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で7と評価された。
【0246】
実施例34:アルニカ50Mおよびリーダム50Mヒドロゲル;評価:0
[00233] HASAヒドロゲル組成物の、ブレーカーバーをヒトの試験対象の臀部の上
に落とすことにより負わせた外傷を処置するための有効性を試験した。そのHASAヒドロゲル組成物は、1ガロンの水あたり8.2グラムの薬用の50Mアルニカおよび50Mリーダムのラクトース/スクロースペレットを用いて撹拌する比率によりHASAを製造することにより薄膜として合成された。次いで63%HASAを、Katecho Inc.により供給された親水性ポリマー混合物と組み合わせた。続いてこのHASAおよび親水性ポリマー混合物を1.3±.1J/cm
2での紫外線硬化により架橋した。結果として得られたHASAヒドロゲル組成物は約72重量%の水を含んでいた。総含水量の63%はHASA混合物からのものであった。この製造ロットに割り当てられた番号は#051611−2であった。その50Mアルニカおよび50Mリーダムは、Washington Homeopathic Products Inc.により製造された。
【0247】
[00234] あらゆる外傷を負わせる前に、2×4インチのHASAヒドロゲル組成物を
試験対象の臀部領域に約1時間局所適用した。続いて、3lb、直径1インチのブレーカーバーを、そのヒトの試験対象の体に対して垂直に保持された直径2インチ長さ20インチの紙管を通して、その試験対象の臀部の上に落とした。そのHASAヒドロゲル組成物をその試験対象の臀部に再度局所適用し、GladのPress−N−seal(商標)サランラップにより、ブレーカーバーを落とした後約15時間覆った。圧力をかけなかった。発現した打撲傷は、重症度において増大する0から10までの尺度上で0と評価された。