(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の生体センサを使用して受信された前記第2の生体情報は、前記第1の生体センサを使用して受信された前記第1の生体情報に含まれない追加の生体情報を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下の説明は、例示的な方法、パラメータなどについて記載する。しかしながら、そのような説明は、本開示の範囲に対する限定として意図されるものではなく、代わりに例示的な実施形態の説明として提供されることを認識されたい。
【0056】
ヘルスモニタリングを管理するための効率的な方法及びインタフェースを提供する電子デバイスが必要とされている。例えば、ユーザが自身の健康を容易にモニタリングすることを可能にするために、ユーザから生体情報を迅速にかつ便利にキャプチャする電子デバイスが必要とされている。別の例では、ユーザがモニタリング及び評価結果に容易かつ便利にアクセスして見ることができるように、ユーザからキャプチャされた生体情報を管理する電子デバイスが必要とされている。別の例では、評価結果を効率的にユーザに提示して、ユーザが結果を容易に理解しそれに適切に応答することを可能にする電子デバイスが必要とされている。そのような技術は、ヘルスモニタリング機能にアクセスするユーザの認識的負担を軽減し、それによって生産性を高めることができる。更に、このような技法は、普通なら冗長なユーザ入力に浪費されるプロセッサ及び電池の電力を低減させることができる。
【0057】
以下に、
図1A〜
図1B、
図2、
図3、
図4A〜
図4B、及び
図5A〜
図5Hは、イベント通知を管理する技法を行うための例示的なデバイスの説明を提供する。
図6A〜
図6AEは、ヘルスモニタリングの初期設定のための例示的なユーザインタフェースを示す。
図7A〜
図7Cは、ヘルスモニタリングの初期設定のフロー図を示す。
図6A〜
図6AEのユーザインタフェースは、
図7A〜
図7Cのプロセスを含む後述するプロセスを示すために使用される。
図8A〜
図8Sは、ヘルスモニタリングに使用するための生体情報を記録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図9A〜
図9Bは、いくつかの実施形態に係る、ヘルスモニタリングのための生体情報を記録するためのフロー図を示す。
図8A〜
図8Sのユーザインタフェースは、
図9A〜
図9Bのプロセスを含む後述するプロセスを示すために使用される。
図10A〜
図10Jは、ヘルスモニタリングのための入力デバイスを使用するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図11は、いくつかの実施形態に係る、ヘルスモニタリングのための入力デバイスを使用するためのフロー図を示す。
図10A〜
図10Jのユーザインタフェースは、
図11のプロセスを含む後述するプロセスを示すために使用される。
図12A〜12Sは、ヘルスモニタリングの様相を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図13A〜
図13Bは、いくつかの実施形態に係る、ヘルスモニタリングの様相を管理するためのフロー図を示す。
図12A〜
図12Sのユーザインタフェースは、
図13A〜
図13Bのプロセスを含む後述するプロセスを示すために使用される。
図14A〜
図14Iは、健康状態警告を提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図15は、いくつかの実施形態に係る、健康状態警告を提供するためのフロー図を示す。
図14A〜
図14Iのユーザインタフェースは、
図15のプロセスを含む後述するプロセスを示すために使用される。
【0058】
以下の説明では、様々な要素について説明するために、「第1の」、「第2の」などの用語を使用するが、これらの要素は、それらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、記載する様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のタッチを第2のタッチと呼ぶこともでき、同様に第2のタッチを第1のタッチと呼ぶこともできる。第1のタッチ及び第2のタッチはどちらもタッチであるが、これらは同じタッチではない。
【0059】
本明細書に記載する様々な実施形態の説明で使用される術語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定的であることは意図されていない。記載する様々な実施形態の説明及び添付の特許請求の範囲では、単数形の「a(1つ、一)」、「an(1つ、一)」、及び「the(その、この)」は、文脈上別途明白に記載しない限り、複数形も同様に含むことが意図される。また、本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれか及び全ての考えられる組み合わせを指し、かつこれを含むことを理解されたい。用語「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(含む、備える)」、及び/又は「comprising(含む、備える)」は、本明細書で使用する場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外しないことが更に理解されるであろう。
【0060】
「〜の場合(if)」という用語は、任意選択的に、文脈に応じて、「〜とき(when)」若しくは「〜とき(upon)」、又は「〜と判定したことに応じて(in response to determining)」若しくは「〜を検出したことに応じて(in response to detecting)」を意味すると解釈される。同様に、「〜と判定された場合(if it is determined)」又は「[記載の状態又はイベント]が検出された場合(if[a stated condition or event]is detected)」という語句は、任意選択的に、文脈に応じて、「〜と判定したとき(upon determining)」若しくは「〜と判定したことに応じて(in response to determining)」、又は「[記載の状態又はイベント]を検出したとき(upon detecting[the stated condition or event])」若しくは「[記載の状態又はイベント]を検出したことに応じて(in response to detecting[the stated condition or event])」を意味すると解釈される。
【0061】
電子デバイス、そのようなデバイス用のユーザインタフェース、及びそのようなデバイスを使用する関連するプロセスの実施形態が説明される。いくつかの実施形態では、デバイスは、PDA機能及び/又は音楽プレーヤ機能などの他の機能も含む、携帯電話などのポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態としては、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)のデバイスが挙げられるが、これらに限定されない。任意選択的に、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するラップトップ又はタブレットコンピュータなどの他のポータブル電子デバイスも使用される。また、いくつかの実施形態では、デバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するデスクトップコンピュータであることも理解されたい。
【0062】
以下の論考では、ディスプレイ及びタッチ感知面を含む電子デバイスについて説明する。しかしながら、電子デバイスは、任意選択的に、物理キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックなどの1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを含むことを理解されたい。
【0063】
デバイスは、典型的には、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレーヤアプリケーション、及び/又はデジタルビデオプレーヤアプリケーションのうちの1つ以上などの様々なアプリケーションに対応する。
【0064】
本デバイス上で実行される様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの、少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを、任意選択的に使用する。タッチ感知面の1つ以上の機能、並びにデバイス上に表示される対応する情報は、アプリケーションごとに、及び/又はそれぞれのアプリケーション内で、任意選択的に、調整及び/又は変更される。このように、デバイスの共通の物理アーキテクチャ(タッチ感知面など)は、任意選択的に、ユーザにとって直観的かつ透明なユーザインタフェースを備える様々なアプリケーションをサポートする。
【0065】
ここで、タッチ感知ディスプレイを備えるポータブルデバイスの実施形態に注意を向ける。
図1Aは、いくつかの実施形態に係るタッチ感知ディスプレイシステム112を有するポータブル多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれることがあり、「タッチ感知ディスプレイシステム」として知られている又は呼ばれることがある。デバイス100は、メモリ102(任意選択的に、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺機器インタフェース118、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、入出力(I/O)サブシステム106、他の入力コントロールデバイス116、及び外部ポート124を含む。デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光センサ164を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知面)を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上で触知出力を生成する(例えばデバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112又はデバイス300のタッチパッド355などのタッチ感知面上で触知出力を生成する)1つ以上の触知出力生成器167を含む。これらの構成要素は、任意選択的に、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を介して通信する。
【0066】
本明細書及び特許請求の範囲では、タッチ感知面上の接触の「強度」という用語は、タッチ感知面上の接触(例えば、指の接触)の力若しくは圧力(単位面積当たりの力)、又はタッチ感知面上の接触の力若しくは圧力に対する代理(プロキシ)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの別個の値を含み、より典型的には、数百の(例えば、少なくとも256の)別個の値を含む、値の範囲を有する。接触の強度は、任意選択的に、様々な手法、及び様々なセンサ又はセンサの組み合わせを使用して、判定(又は測定)される。例えば、タッチ感知面の下又はそれに隣接する1つ以上の力センサは、任意選択的に、タッチ感知面上の様々なポイントにおける力を測定するために使用される。一部の実装形態では、複数の力センサからの力測定値は、接触の推定される力を判定するために組み合わされる(例えば、加重平均)。同様に、スタイラスの感圧性先端部は、任意選択的に、タッチ感知面上のスタイラスの圧力を判定するために使用される。あるいは、タッチ感知面上で検出される接触エリアのサイズ及び/若しくはその変化、接触に近接するタッチ感知面の電気容量及び/若しくはその変化、並びに/又は、接触に近接するタッチ感知面の抵抗及び/若しくはその変化は、任意選択的に、タッチ感知面上の接触の力又は圧力の代替物として使用される。一部の実装形態では、接触の力又は圧力のための代替測定値は、強度閾値を超えているかどうかを判定するために直接使用される(例えば、強度閾値は、代替測定値に対応する単位で記述される)。一部の実装形態では、接触力又は圧力に対する代理測定は、推定される力又は圧力に変換され、推定される力又は圧力は、強度閾値を超過したかどうかを判定するために使用される(例えば、強度閾値は、圧力の単位で測定される圧力閾値である)。接触の強度をユーザ入力の属性として使用することにより、アフォーダンスを(例えば、タッチ感知ディスプレイ上に)表示するための、及び/又は、ユーザ入力を(例えば、タッチ感知ディスプレイ、タッチ感知面、又は、ノブ若しくはボタンなどの物理的/機械的制御部を介して)受信するための面積が制限されている、低減されたサイズのデバイス上で、通常であればユーザによってアクセスすることが不可能であり得る追加のデバイス機能への、ユーザのアクセスが可能となる。
【0067】
本明細書及び特許請求の範囲で使用されるように、用語「触知出力」は、ユーザの触覚でユーザによって検出されることになる、デバイスの従前の位置に対するそのデバイスの物理的変位、デバイスの構成要素(例えば、タッチ感知面)の、そのデバイスの別の構成要素(例えば、筐体)に対する物理的変位、又は、デバイスの質量中心に対する構成要素の変位を指す。例えば、デバイス又はデバイスの構成要素が、タッチに敏感なユーザの表面(例えば、ユーザの手の指、手のひら、又は他の部分)に接触している状況では、物理的変位によって生成された触知出力は、そのデバイス又はデバイスの構成要素の物理的特性の認識される変化に相当する触感として、ユーザによって解釈されることになる。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッド)の移動は、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「ダウンクリック」又は「アップクリック」として、任意選択的に解釈される。場合によっては、ユーザの動作により物理的に押された(例えば、変位された)タッチ感知面に関連付けられた物理アクチュエータボタンの移動がないときでさえ、ユーザは「ダウンクリック」又は「アップクリック」などの触感を感じる。別の例として、タッチ感知面の移動は、タッチ感知面の平滑度に変化がない場合であっても、ユーザによって、そのタッチ感知面の「粗さ」として、任意選択的に解釈又は感知される。そのようなユーザによるタッチの解釈は、ユーザの個人的な感覚認知に左右されるが、大多数のユーザに共通する、多くのタッチの感覚認知が存在する。したがって、触知出力が、ユーザの特定の感覚認知(例えば、「アップクリック」「ダウンクリック」、「粗さ」)に対応するものと記述される場合、別途記載のない限り、生成された触知出力は、典型的な(又は、平均的な)ユーザの記述された感覚認知を生成するデバイス、又はデバイスの構成要素の物理的変位に対応する。
【0068】
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの一例に過ぎず、デバイス100は、任意選択的に、示されているものよりも多くの構成要素又は少ない構成要素を有するものであり、任意選択的に、2つ以上の構成要素を組み合わせるものであり、又は、任意選択的に、それらの構成要素の異なる構成若しくは配置を有するものであることを理解されたい。
図1Aに示す様々な構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの両方の組み合わせで実施される。
【0069】
メモリ102は、任意選択的に、高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリコントローラ122は、任意選択的に、デバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスを制御する。
【0070】
周辺機器インタフェース118は、デバイスの入力及び出力周辺機器をCPU120及びメモリ102に結合するために使用することができる。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に記憶された様々なソフトウェアプログラム及び/又は命令セットを動作させる又は実行して、デバイス100のための様々な機能を実行し、データを処理する。いくつかの実施形態では、周辺機器インタフェース118、CPU120、及びメモリコントローラ122は、任意選択的に、チップ104などの単一のチップ上で実施される。いくつかの他の実施形態では、それらは別々のチップ上に任意選択的に実装される。
【0071】
RF(radio frequency)(無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に、又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、任意選択的に、これらの機能を実行するための周知の回路を含み、それらの回路としては、限定するものではないが、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリなどが挙げられる。RF回路108は、任意選択的に、ワールドワイドウェブ(World Wide Web、WWW)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、並びに/又はセルラー電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)及び/若しくはメトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network、MAN)などの無線ネットワークなどのネットワークと、また他のデバイスと、無線通信によって通信する。RF回路108は、任意選択的に、短距離通信無線機などによって近距離通信(near field Communication、NFC)フィールドを検出するよく知られている回路を含む。無線通信は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、移動通信用のグローバルシステム(Global System for Mobile Communications、GSM)、拡張データGSM環境(Enhanced Data GSM Environment、EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(high-speed downlink packet access、HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(high-speed uplink packet access、HSUPA)、エボリューションデータオンリ(Evolution、Data-Only、EV−DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(Dual-Cell HSPA、DC−HSPDA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、近距離通信(NFC)、広帯域符号分割多元接続(wideband Code division multiple access、W−CDMA)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth Low Energy(登録商標)(BTLE)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、Wi−Fi(登録商標))(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、IEEE 802.11n、及び/若しくはIEEE 802.11ac)、ボイスオーバインターネットプロトコル(voice over Internet Protocol、VoIP)、Wi−MAX(登録商標)、電子メール用プロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet message access protocol、IMAP)及び/若しくはポストオフィスプロトコル(post office protocol、POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能なメッセージング及びプレゼンスプロトコル(extensible messaging and presence protocol、XMPP)、インスタントメッセージング及びプレゼンスレベレイジングエクステンションのためのセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions、SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスサービス(Instant Messaging and Presence Service、IMPS))、並びに/若しくはショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)、又は本明細書の出願日の時点でまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の好適な通信プロトコルを含む、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0072】
オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイクロフォン113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路110は、周辺機器インタフェース118からオーディオデータを受信し、このオーディオデータを電気信号に変換し、この電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。また、オーディオ回路110は、マイクロフォン113によって音波から変換された電気信号を受信する。オーディオ回路110は、電気信号をオーディオデータに変換し、このオーディオデータを処理のために周辺機器インタフェース118に送信する。オーディオデータは、任意選択的に、周辺機器インタフェース118によって、メモリ102及び/若しくはRF回路108から取得され、かつ/又はメモリ102及び/若しくはRF回路108に伝送される。いくつかの実施形態では、オーディオ回路110はまた、ヘッドセットジャック(例えば、
図2の212)を含む。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えばマイクロフォン)の両方を備えるヘッドセットなどの着脱可能なオーディオ入出力周辺機器との間のインタフェースを提供する。
【0073】
I/Oサブシステム106は、タッチスクリーン112及び他の入力コントロールデバイス116などのデバイス100上の入出力周辺機器を、周辺機器インタフェース118に結合する。I/Oサブシステム106は、任意選択的に、ディスプレイコントローラ156、光センサコントローラ158、強度センサコントローラ159、触覚フィードバックコントローラ161、及び他の入力若しくは制御デバイスのための1つ以上の入力コントローラ160を含む。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力コントロールデバイス116からの電気信号の受信/他の入力コントロールデバイス116への電気信号の送信を行う。他の入力コントロールデバイス116は、任意選択的に、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイヤル、スライダスイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを含む。いくつかの代替的な実施形態では、入力コントローラ(単数又は複数)160は、任意選択的に、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに結合される(又はいずれにも結合されない)。1つ以上のボタン(例えば、
図2の208)は、任意選択的に、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量コントロールのための上下ボタンを含む。1つ以上のボタンは、任意選択的に、プッシュボタン(例えば、
図2の206)を含む。
【0074】
全体として参照により本明細書に組み込まれている、2005年12月23日出願の米国特許出願第11/322,549号、「Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image」、米国特許第7,657,849号に記載されているように、プッシュボタンの素早い押下は、任意選択的に、タッチスクリーン112のロックを係合解除し、又は任意選択的に、タッチスクリーン上のジェスチャを使用してデバイスをアンロックするプロセスを開始する。プッシュボタン(例えば、206)のより長い押下は、任意選択的に、デバイス100への電力をオン又はオフにする。ボタンのうちの1つ以上の機能性は、任意選択的に、ユーザによってカスタマイズ可能である。タッチスクリーン112は、仮想又はソフトボタン及び1つ以上のソフトキーボードを実装するために使用される。
【0075】
タッチ感知ディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112からの電気信号の受信、及び/又はタッチスクリーン112への電気信号の送信を行う。タッチスクリーン112は、ユーザに対して視覚出力を表示する。この視覚出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、ビデオ、及びそれらの任意の組み合わせ(総称して「グラフィック」)を任意選択的に含む。いくつかの実施形態では、視覚出力の一部又は全ては、任意選択的に、ユーザインタフェースオブジェクトに対応する。
【0076】
タッチスクリーン112は、触覚及び/又は触知接触に基づくユーザからの入力を受け入れるタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットとともに)、タッチスクリーン112上で接触(及び任意の接触の移動又は中断)を検出し、検出された接触をタッチスクリーン112上に表示されたユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ又は画像)との対話に変換する。例示的な実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
【0077】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(発光ダイオード)技術を使用するが、他の実施形態では、他のディスプレイ技術も使用される。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面音波の技術、並びにタッチスクリーン112との1つ以上の接触点を判定する他の近接センサアレイ又は他の要素を含む、現在知られている又は今後開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを使用して、接触及びそのあらゆる動き又は中断を検出する。例示的な実施形態では、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)及びiPod Touch(登録商標)に見られるものなどの、投影型相互静電容量感知技術が使用される。
【0078】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、任意選択的に、それぞれ全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第6,323,846号(Westermanら)、第6,570,557号(Westermanら)、及び/若しくは第6,677,932号(Westerman)、並びに/又は米国特許公報第2002/0015024A1号という米国特許に記載されているマルチタッチ感知タッチパッドに類似している。しかし、タッチスクリーン112はデバイス100からの視覚出力を表示するのに対して、タッチ感知タッチパッドは視覚出力を提供しない。
【0079】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、(1)2006年5月2日出願の米国特許出願第11/381,313号、「Multipoint Touch Surface Controller」、(2)2004年5月6日出願の米国特許出願第10/840,862号、「Multipoint Touchscreen」、(3)2004年7月30日出願の米国特許出願第10/903,964号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(4)2005年1月31日出願の米国特許出願第11/048,264号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(5)2005年1月18日出願の米国特許出願第11/038,590号、「Mode−Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices」、(6)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,758号、「Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface」、(7)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,700号、「Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface」、(8)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,737号、「Activating Virtual Keys Of A Touch−Screen Virtual Keyboard」、及び(9)2006年3月3日出願の米国特許出願第11/367,749号、「Multi−Functional Hand−Held Device」という出願に記載されている。これらの出願は全て、全体として参照により本明細書に組み込まれている。
【0080】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、100dpiを超えるビデオ解像度を有する。一部の実施形態では、タッチスクリーンは、約160dpiのビデオ解像度を有する。ユーザは、任意選択的に、スタイラス、指などの任意の適した物体又は付属物を使用して、タッチスクリーン112に接触する。一部の実施形態では、ユーザインタフェースは、指ベースの接触及びジェスチャを主に扱うように設計されるが、これは、タッチスクリーン上の指の接触面積がより大きいため、スタイラスベースの入力ほど精密でない可能性がある。一部の実施形態では、デバイスは、指による粗い入力を、ユーザによって所望されているアクションを実行するための、正確なポインタ/カーソルの位置又はコマンドに変換する。
【0081】
いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、任意選択的に、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するためのタッチパッド(図示せず)を含む。一部の実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない、デバイスのタッチ感知エリアである。タッチパッドは、任意選択的に、タッチスクリーン112又はタッチスクリーンによって形成されるタッチ感知面の拡張部とは別個のタッチ感知面である。
【0082】
デバイス100は、様々な構成要素に電力を供給する電力システム162も含む。電力システム162は、任意選択的に、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状態インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイス内での電力の生成、管理、及び分配に関連付けられた任意の他の構成要素を含む。
【0083】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光センサ164を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の光センサコントローラ158に結合された光センサを示す。光センサ164は、任意選択的に、電荷結合デバイス(charge-coupled device、CCD)又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal-oxide semiconductor、CMOS)フォトトランジスタを含む。光センサ164は、1つ以上のレンズを通って投影された環境からの光を受信し、その光を、画像を表すデータに変換する。光センサ164は、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、任意選択的に、静止画像又はビデオをキャプチャする。いくつかの実施形態では、光センサは、デバイスの前面にあるタッチスクリーンディスプレイ112とは反対に、デバイス100の裏面に位置し、したがってタッチスクリーンディスプレイは、静止画像及び/又はビデオ画像の取得のためのビューファインダとして使用することが有効である。いくつかの実施形態では、光センサは、デバイスの前面には位置し、したがってユーザの画像が、任意選択的に、テレビ会議のために入手され、ユーザは、他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見る。いくつかの実施形態では、光センサ164の位置は、ユーザによって(例えば、デバイス筐体内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって単一の光センサ164が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又はビデオ画像の取得にも使用される。
【0084】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の接触強度センサ165を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の強度センサコントローラ159に結合された接触強度センサを示す。接触強度センサ165は、任意選択的に、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、容量性力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学力センサ、容量性タッチ感知面、又は他の強度センサ(例えば、タッチ感知面上の接触の力(若しくは圧力)を測定するために使用されるセンサ)を含む。接触強度センサ165は、接触強度情報(例えば、圧力情報、又は圧力情報に対するプロキシ)を環境から受信する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサは、タッチ感知面(例えばタッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0085】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の近接センサ166を含む。
図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された近接センサ166を示す。代わりに、近接センサ166は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。近接センサ166は、任意選択的に、全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許出願第11/241,839号、「Proximity Detector In Handheld Device」、第11/240,788号、「Proximity Detector In Handheld Device」第11/620,702号、「Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output」、第11/586,862号、「Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices」、及び同第11/638,251号、「Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals」で説明されるように機能するものであり、これらの出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、多機能デバイスが、ユーザの耳の近くに配置される場合(例えば、ユーザが電話通話を行っている場合)、近接センサは、タッチスクリーン112をオフにして無効化する。
【0086】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の触知出力生成器167を含む。
図1Aは、I/Oサブシステム106内の触覚フィードバックコントローラ161に結合された触知出力生成器を示す。触知出力生成器167は、任意選択的に、スピーカ若しくは他のオーディオ構成要素などの1つ以上の電気音響デバイス、及び/又はモータ、ソレノイド、電気活性ポリマー、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、若しくは他の触知出力生成構成要素(例えば、デバイス上で電気信号を触知出力に変換する構成要素)などのエネルギを直線の動きに変換する電気機械デバイスを含む。接触強度センサ165は、触覚フィードバックモジュール133から触知フィードバック生成命令を受信し、デバイス100のユーザが感知することが可能な触知出力をデバイス100上に生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接しており、任意選択的に、タッチ感知面を垂直方向(例えば、デバイス100の表面の内/外)に、又は水平方向(例えば、デバイス100の表面と同じ平面内の前後)に移動させることによって、触知出力を生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの触知出力生成器センサが、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置されている。
【0087】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の加速度計168を含む。
図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された加速度計168を示す。代わりに、加速度計168は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。加速度計168は、任意選択的に、どちらも全体として参照により本明細書に組み込まれている、米国特許公開第20050190059号、「Acceleration−based Theft Detection System for Portable Electronic Devices」、及び米国特許公開第20060017692号、「Methods And Apparatuses For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer」に記載されているように機能する。一部の実施形態では、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、ポートレートビュー又はランドスケープビューでタッチスクリーンディスプレイ上に表示される。デバイス100は、任意選択的に、加速度計(単数又は複数)168に加えて、磁気計(図示せず)、並びにデバイス100の位置及び向き(例えば、縦向き又は横向き)に関する情報を取得するためのGPS(又はGLONASS若しくは他のグローバルナビゲーションシステム)受信機(図示せず)を含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、メモリ102内に記憶されているソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、接触/動きモジュール(又は命令セット)130、グラフィックモジュール(又は命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)モジュール(又は命令セット)135、及びアプリケーション(又は命令セット)136を含む。更に、いくつかの実施形態では、メモリ102(
図1A)又は370(
図3)は、
図1A及び
図3に示すように、デバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、現在アクティブ状態のアプリケーションがある場合に、どのアプリケーションがアクティブであるかを示すアクティブアプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチスクリーンディスプレイ112の様々な領域を占めているかを示す表示状態、デバイスの様々なセンサ及び入力コントロールデバイス116から取得した情報を含むセンサ状態、並びにデバイスの位置及び/又は姿勢に関する位置情報、のうちの1つ以上を含む。
【0089】
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin(登録商標)、RTXC(登録商標)、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、OS X(登録商標)、iOS(登録商標)、WINDOWS(登録商標)、又はVxWorks(登録商標)などの組み込み型オペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイスの制御、電力管理など)を制御及び管理する様々なソフトウェア構成要素及び/又はドライバを含み、様々なハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との間の通信を容易にする。
【0090】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介して他のデバイスとの通信を容易にし、RF回路108及び/又は外部ポート124が受信したデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素をも含む。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)、FIREWIRE(登録商標)など)は、直接的に、又はネットワーク(例えばインターネット、無線LANなど)を介して間接的に、他のデバイスに結合するように適合されている。一部の実施形態では、外部ポートは、iPod(登録商標)(Apple Inc.の商標)デバイス上で使用される30ピンコネクタと同じ若しくは類似であり、かつ/又はそれに適合しているマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0091】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、タッチスクリーン112(ディスプレイコントローラ156と連携して)及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理クリックホイール)との接触を検出する。接触/動きモジュール130は、接触が生じたか否かを判定すること(例えば、指を下ろすイベントを検出すること)、接触の強度(例えば、接触の力若しくは圧力、又は接触の力若しくは圧力の代替物)を判定すること、接触の移動が存在するか否かを判定し、タッチ感知面を横断する移動を追跡すること(例えば、指をドラッグする1つ以上のイベントを検出すること)、及び接触が停止したか否かを判定すること(例えば、指を上げるイベント又は接触の中断を検出すること)などの、接触の検出に関する様々な動作を実行するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。接触/動きモジュール130は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データによって表される、接触点の移動を判定することは、任意選択的に、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を判定することを含む。これらの動作は、任意選択的に、単一の接触(例えば、1本の指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用される。いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
【0092】
いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130は、ユーザによって動作が実行されたか否かを判定するための(例えば、ユーザがアイコン上で「クリック」したか否かを判定するための)、1つ以上の強度閾値のセットを使用する。いくつかの実施形態では、強度閾値の少なくとも1つのサブセットが、ソフトウェアパラメータに従って判定される(例えば、強度閾値は、特定の物理アクチュエータのアクティブ化閾値によって判定されるのではなく、デバイス100の物理ハードウェアを変化させることなく調整することができる)。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」閾値は、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイハードウェアを変化させることなく、広範囲の既定閾値のうちのいずれかに設定することができる。加えて、一部の実装形態では、デバイスのユーザは、強度閾値のセットのうちの1つ以上を調整するソフトウェア設定が提供される(例えば、システムレベルのクリック「強度」パラメータによって、個々の強度閾値を調整すること、及び/又は複数の強度閾値を一度に調整することによる)。
【0093】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、ユーザによるジェスチャ入力を検出する。タッチ感知面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターンを有する(例えば検出される接触の動き、タイミング、及び/又は強度が異なる)。したがって、ジェスチャは、任意選択的に、特定の接触パターンを検出することによって検出される。例えば、指タップジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて指ダウンイベントと同じ位置(又は実質的に同じ位置)(例えば、アイコンの位置)で指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。別の例として、タッチ感知面上で指スワイプジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて1つ以上の指ドラッグイベントを検出し、その後それに続いて指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
【0094】
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの視覚的効果(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚的特性)を変更するための構成要素を含めた、タッチスクリーン112又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリングして表示するための、様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書では、「グラフィック」という用語は、それだけに限定されるものではないが、文字、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、ビデオ、アニメーションなどを含む、ユーザに表示することができる任意のオブジェクトを含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、グラフィックモジュール132は、使用されることになるグラフィックを表すデータを記憶する。各グラフィックには、任意選択的に、対応するコードが割り当てられる。グラフィックモジュール132は、アプリケーションなどから、必要に応じて、座標データ及び他のグラフィック特性データとともに、表示されることとなるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、次にディスプレイコントローラ156に出力する画面の画像データを生成する。
【0096】
触覚フィードバックモジュール133は、デバイス100とのユーザ対話に応じて、デバイス100上の1つ以上の場所で触知出力を生成するために、触知出力生成器(単数又は複数)167によって使用される命令を生成するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。
【0097】
テキスト入力モジュール134は、任意選択で、グラフィックモジュール132の構成要素であり、様々なアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーション)でテキストを入力するためのソフトキーボードを提供する。
【0098】
GPSモジュール135は、デバイスの位置を判定し、この情報を様々なアプリケーションで使用するために(例えば、位置に基づくダイヤル発呼で使用するために電話138へ、写真/ビデオのメタデータとしてカメラ143へ、並びに、気象ウィジェット、地域のイエローページウィジェット、及び地図/ナビゲーションウィジェットなどの、位置に基づくサービスを提供するアプリケーションへ)提供する。
【0099】
アプリケーション136は、任意選択的に、以下のモジュール(又は命令セット)又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●連絡先モジュール137(アドレス帳又は連絡先リストと呼ばれることもある)、
●電話モジュール138、
●テレビ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(Instant messaging、IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止画像及び/又はビデオ画像用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●ビデオプレーヤモジュール、
●音楽プレーヤモジュール、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダモジュール148、
●任意選択的に気象ウィジェット149−1、株価ウィジェット149−2、計算機ウィジェット149−3、アラーム時計ウィジェット149−4、辞書ウィジェット149−5、及びユーザによって入手された他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149−6のうちの1つ以上を含むウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149−6を作成するためのウィジェット作成モジュール150、
●検索モジュール151、
●ビデオプレーヤモジュール及び音楽プレーヤモジュールを一体化したビデオ及び音楽プレーヤモジュール152、
●メモモジュール153、
●地図モジュール154、並びに/又は、
●オンラインビデオモジュール155。
【0100】
任意選択的にメモリ102に記憶される他のアプリケーション136の例としては、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA(登録商標)対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
【0101】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、連絡先モジュール137は、任意選択的に、アドレス帳に名前(単数又は複数)を追加すること、アドレス帳から名前(単数又は複数)を削除すること、電話番号(単数又は複数)、電子メールアドレス(単数又は複数)、実際の住所(単数又は複数)、又は他の情報を名前に関連付けること、画像を名前に関連付けること、名前を分類して並べ替えること、電話番号又は電子メールアドレスを提供して、電話138、テレビ会議モジュール139、電子メール140、又はIM141による通信を開始及び/又は促進することなどを含めて、アドレス帳又は連絡先リスト(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192内に記憶される)を管理するために使用される。
【0102】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、電話モジュール138は、任意選択的に、電話番号に対応する文字シーケンスの入力、連絡先モジュール137内の1つ以上の電話番号へのアクセス、入力された電話番号の修正、それぞれの電話番号のダイヤル、会話の実施、会話が終了したときの通話停止又はハングアップのために使用される。前述したように、無線通信は、任意選択的に、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0103】
RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ164、光センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先モジュール137、及び電話モジュール138と連携して、テレビ会議モジュール139は、ユーザ命令に従ってユーザと1人以上の他の参加者との間のテレビ会議を開始、実行、及び終了するための実行可能な命令を含む。
【0104】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、ユーザ命令に応じて電子メールを作成、送信、受信、及び管理するための実行可能な命令を含む。画像管理モジュール144と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、カメラモジュール143で撮影された静止画像又はビデオ画像を有する電子メールの作成及び送信を非常に容易にする。
【0105】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、インスタントメッセージングモジュール141は、インスタントメッセージに対応する文字シーケンスの入力、以前に入力された文字の修正、それぞれのインスタントメッセージの送信(例えば、電話通信ベースのインスタントメッセージ向けのショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)若しくはマルチメディアメッセージサービス(Multimedia Message Service、MMS)プロトコル、又はインターネットベースのインスタントメッセージ向けのXMPP、SIMPLE、若しくはIMPSを使用する)、インスタントメッセージの受信、及び受信したインスタントメッセージの閲覧のための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、送信及び/又は受信されるインスタントメッセージは、任意選択的に、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(Enhanced Messaging Service、EMS)でサポートされるグラフィック、写真、オーディオファイル、ビデオファイル、及び/又は他の添付ファイルを含む。本明細書では、「インスタントメッセージング」とは、電話通信ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)と、インターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)との両方を指す。
【0106】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154、及び音楽プレーヤモジュールと連携して、トレーニングサポートモジュール142は、トレーニング(例えば、時間、距離、及び/又はカロリー燃焼目標を有する)を作成し、トレーニングセンサ(スポーツデバイス)と通信し、トレーニングセンサデータを受信し、トレーニングをモニタリングするために使用されるセンサ(例えば、心拍数又は心拍リズムセンサ)を較正し、トレーニングのための音楽を選択及び再生し、並びに、トレーニングデータを表示、記憶、及び送信するための実行可能な命令を含む。
【0107】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光センサ(単数又は複数)164、光センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及び画像管理モジュール144と連携して、カメラモジュール143は、静止画像若しくはビデオ(ビデオストリームを含む)のキャプチャ及びメモリ102内への記憶、静止画像若しくはビデオの特性の修正、又はメモリ102からの静止画像若しくはビデオの削除のための実行可能な命令を含む。
【0108】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と連携して、画像管理モジュール144は、静止画像及び/又はビデオ画像の配置、修正(例えば、編集)、あるいはその他の操作、ラベル付け、削除、提示(例えば、デジタルスライドショー又はアルバムにおける)、及び記憶のための実行可能な命令を含む。
【0109】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ブラウザモジュール147は、ウェブページ又はその一部分、並びにウェブページにリンクされた添付ファイル及び他のファイルの検索、リンク、受信、及び表示を含めて、ユーザ命令に従ってインターネットをブラウジングするための実行可能な命令を含む。
【0110】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、カレンダモジュール148は、ユーザ命令に従ってカレンダ及びカレンダに関連付けられたデータ(例えば、カレンダ項目、to doリストなど)を作成し、表示し、変更し、記憶するための実行可能な命令を含む。
【0111】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、ウィジェットモジュール149は、任意選択的にユーザによってダウンロード及び使用されるミニアプリケーション(例えば、気象ウィジェット149−1、株価ウィジェット149−2、計算機ウィジェット149−3、アラーム時計ウィジェット149−4、及び辞書ウィジェット149−5)、又はユーザによって作成されるミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149−6)である。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、HTML(Hypertext Markup Language、ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(Cascading Style Sheets、カスケーディングスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファイルを含む。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、XML(Extensible Markup Language、拡張可能マークアップ言語)ファイル及びJavaScriptファイル(例えば、Yahoo!ウィジェット)を含む。
【0112】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、ウィジェットクリエータモジュール150は、任意選択的に、ウィジェットを作成する(例えば、ウェブページのユーザ指定部分をウィジェットにする)ために、ユーザによって使用される。
【0113】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、検索モジュール151は、ユーザ命令に従って1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定検索語)に一致するメモリ102内の文字、音楽、サウンド、画像、ビデオ、及び/又は他のファイルを検索するための実行可能な命令を含む。
【0114】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と連携して、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152は、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイル形式で記憶された録音済みの音楽及び他のサウンドファイルをユーザがダウンロード及び再生できるようにする実行可能な命令、並びにビデオを(例えば、タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上に)表示、提示、又は別の方法で再生するための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、デバイス100は、任意選択的に、iPod(Apple Inc.の商標)などのMP3プレーヤの機能を含む。
【0115】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、メモモジュール153は、ユーザ命令に従ってメモ、やることリストなどを作成及び管理するための実行可能な命令を含む。
【0116】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と連携して、地図モジュール154は、任意選択的に、ユーザ命令に従って、地図及び地図に関連付けられたデータ(例えば、運転方向、特定の場所又はその付近の店舗及び他の対象地点に関するデータ、並びに他の場所ベースのデータ)を受信、表示、修正、及び記憶するために使用される。
【0117】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、オンラインビデオモジュール155は、ユーザが特定のオンラインビデオへのアクセス、特定のオンラインビデオのブラウジング、受信(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードによる)、再生(例えば、タッチスクリーン上又は外部ポート124を介して接続された外部ディスプレイ上)、特定のオンラインビデオへのリンクを有する電子メールの送信、並びにH.264などの1つ以上のファイル形式のオンラインビデオの他の管理を行うことを可能にする命令を含む。いくつかの実施形態では、特定のオンラインビデオへのリンクを送信するために、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141が使用される。オンラインビデオアプリケーションについての追加の説明は、その内容が全体として参照により本明細書に組み込まれている、2007年6月20日出願の米国仮特許出願第60/936,562号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」、及び2007年12月31日出願の米国特許出願第11/968,067号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」において見ることができる。
【0118】
上記で特定したモジュール及びアプリケーションはそれぞれ、前述した1つ以上の機能及び本出願に記載する方法(例えば、本明細書に記載するコンピュータにより実装される方法及び他の情報処理方法)を実行する実行可能な命令のセットに対応する。これらのモジュール(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実施する必要はなく、したがって、様々な実施形態において、これらのモジュールの様々なサブセットが、任意選択的に、組み合わされ、又は他の形で再構成される。例えば、ビデオプレーヤモジュールは、任意選択的に、音楽プレーヤモジュールと組み合わされて、単一のモジュール(例えば、
図1Aのビデオ及び音楽プレーヤモジュール152)にされる。いくつかの実施形態では、メモリ102は、任意選択的に、上記で特定したモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ102は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0119】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、そのデバイスにおける既定の機能のセットの動作がタッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみを介して実行されるデバイスである。デバイス100が動作するための主要な入力コントロールデバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することにより、任意選択的に、デバイス100上の物理的な入力コントロールデバイス(プッシュボタン、ダイヤルなど)の数が削減される。
【0120】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを通じてのみ実行される既定の機能のセットは、任意選択的に、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、ユーザによってタッチされたときに、デバイス100上に表示される任意のユーザインタフェースから、メインメニュー、ホームメニュー、又はルートメニューにデバイス100をナビゲートする。このような実施形態では、「メニューボタン」は、タッチパッドを使用して実装される。一部の他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドではなく、物理プッシュボタン又はその他の物理入力コントロールデバイスである。
【0121】
図1Bは、いくつかの実施形態に係るイベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、メモリ102(
図1A)又は370(
図3)は、イベントソータ170(例えば、オペレーティングシステム126内)と、それぞれのアプリケーション136−1(例えば、前述のアプリケーション137〜151、155、380〜390のうちのいずれか)とを含む。
【0122】
イベントソータ170は、イベント情報を受信し、イベント情報が配信されるアプリケーション136−1、及びアプリケーション136−1のアプリケーションビュー191を判定する。イベントソータ170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を含む。いくつかの実施形態では、アプリケーション136−1は、アプリケーションがアクティブ又は実行中のとき、タッチ感知ディスプレイ112上に表示される現在のアプリケーションビュー(単数又は複数)を示す、アプリケーション内部状態192を含む。いくつかの実施形態では、デバイス/グローバル内部状態157は、どのアプリケーション(単数又は複数)が現在アクティブであるかを判定するためにイベントソータ170によって使用され、アプリケーション内部状態192は、イベント情報が配信されるアプリケーションビュー191を判定するためにイベントソータ170によって使用される。
【0123】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136−1が実行を再開するときに使用すべき再開情報、アプリケーション136−1によって表示されている情報を示す又は表示する準備ができたユーザインタフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136−1の前の状態又はビューに戻ることを可能にする状態キュー、及びユーザによって行われた前のアクションのリドゥ/アンドゥキューのうちの1つ以上などの追加の情報を含む。
【0124】
イベントモニタ171は、周辺機器インタフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、マルチタッチジェスチャの一部としてのタッチ感知ディスプレイ112上のユーザタッチ)に関する情報を含む。周辺機器インタフェース118は、I/Oサブシステム106、又は近接センサ166、加速度計(単数又は複数)168、及び/若しくは(オーディオ回路110を介した)マイクロフォン113などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチ感知ディスプレイ112又はタッチ感知面からの情報を含む。
【0125】
いくつかの実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺機器インタフェース118に要求を送信する。それに応じて、周辺機器インタフェース118は、イベント情報を送信する。他の実施形態では、周辺機器インタフェース118は、重要なイベント(例えば、所定のノイズ閾値を上回る及び/又は所定の持続時間を超える入力の受信)があるときのみイベント情報を送信する。
【0126】
いくつかの実施形態では、イベントソータ170はまた、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173を含む。
【0127】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチ感知ディスプレイ112が2つ以上のビューを表示するとき、サブイベントが1つ以上のビュー内のどこで行われたかを判定するソフトウェア手順を提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることができる制御装置及び他の要素から構成されている。
【0128】
アプリケーションに関連付けられたユーザインタフェースの別の態様は、本明細書ではアプリケーションビュー又はユーザインタフェースウインドウと呼ばれることもあるビューのセットであり、その中で情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが生じる。タッチが検出される(それぞれのアプリケーションの)アプリケーションビューは、任意選択的に、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに対応する。例えば、タッチが検出される最下位レベルビューは、任意選択的に、ヒットビューと呼ばれ、また、適切な入力として認識されるイベントのセットは、任意選択的に、タッチによるジェスチャを開始する初期タッチのヒットビューに少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0129】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチに基づくジェスチャのサブイベントに関連する情報を受信する。アプリケーションが階層状に構成された複数のビューを有するとき、ヒットビュー判定モジュール172は、サブイベントを処理すべき階層内の最下位のビューとして、ヒットビューを特定する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、開始サブイベント(例えば、イベント又は潜在的イベントを形成するサブイベントシーケンス内の第1のサブイベント)が行われる最も低いレベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー判定モジュール172によって特定されると、このヒットビューは、典型的には、ヒットビューとして特定されたのと同じタッチ又は入力ソースに関係する全てのサブイベントを受信する。
【0130】
アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ビュー階層内のどのビュー(単数又は複数)がサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきかを判定する。いくつかの実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ヒットビューのみがサブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、サブイベントの物理位置を含む全てのビューがアクティブに関わりがあるビューであると判定し、したがって、全てのアクティブに関わりがあるビューが、サブイベントの特定のシーケンスを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、タッチサブイベントが1つの特定のビューに関連付けられたエリアに完全に限定された場合でも、階層内の上位のビューは、依然としてアクティブに関わりがあるビューであり続ける。
【0131】
イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えばイベント認識部180)にディスパッチする。アクティブイベント認識部判定モジュール173を含む実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、アクティブイベント認識部判定モジュール173により判定されたイベント認識部にイベント情報を配信する。いくつかの実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、それぞれのイベント受信部182によって取得されるイベント情報をイベントキューに記憶する。
【0132】
いくつかの実施形態では、オペレーティングシステム126は、イベントソータ170を含む。あるいは、アプリケーション136−1がイベントソータ170を含む。更に他の実施形態では、イベントソータ170は、独立型のモジュールであり、又は接触/動きモジュール130などのメモリ102内に記憶されている別のモジュールの一部分である。
【0133】
いくつかの実施形態では、アプリケーション136−1は、それぞれがアプリケーションのユーザインタフェースのそれぞれのビュー内で発生するタッチイベントを処理するための命令を含む、複数のイベント処理部190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を含む。アプリケーション136−1の各アプリケーションビュー191は、1つ以上のイベント認識部180を含む。典型的には、それぞれのアプリケーションビュー191は、複数のイベント認識部180を含む。他の実施形態では、イベント認識部180のうちの1つ以上は、ユーザインタフェースキット(図示せず)又はアプリケーション136−1が方法及び他の特性を継承する上位レベルのオブジェクトなどの、別個のモジュールの一部である。いくつかの実施形態では、それぞれのイベント処理部190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、GUI更新部178、及び/又はイベントソータ170から受信されたイベントデータ179、のうちの1つ以上を含む。イベント処理部190は、任意選択的に、データ更新部176、オブジェクト更新部177、又はGUI更新部178を利用し又は呼び出して、アプリケーション内部状態192を更新する。あるいは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上が、1つ以上のそれぞれのイベント処理部190を含む。また、いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178のうちの1つ以上は、それぞれのアプリケーションビュー191に含まれる。
【0134】
それぞれのイベント認識部180は、イベントソータ170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受信し、このイベント情報からイベントを特定する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。いくつかの実施形態では、イベント認識部180はまた、メタデータ183及びイベント配信命令188(任意選択的にサブイベント配信命令を含む)の少なくともサブセットも含む。
【0135】
イベント受信部182は、イベントソータ170からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント、例えば、タッチ又はタッチの移動についての情報を含む。サブイベントに応じて、イベント情報はまた、サブイベントの位置などの追加の情報を含む。サブイベントがタッチの動きに関わるとき、イベント情報はまた任意選択的に、サブイベントの速さ及び方向を含む。一部の実施形態では、イベントは、1つの向きから別の向きへの(例えば、縦向きから横向きへ、又はその逆の)デバイスの回転を含み、イベント情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの姿勢とも呼ぶ)についての対応する情報を含む。
【0136】
イベント比較部184は、イベント情報を、定義済みのイベント又はサブイベントの定義と比較し、その比較に基づいて、イベント又はサブイベントを判定するか、あるいはイベント又はサブイベントの状態を判定若しくは更新する。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、イベント定義186を含む。イベント定義186は、例えばイベント1(187−1)及びイベント2(187−2)などのイベント(例えば、既定のサブイベントのシーケンス)の定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント(187)内のサブイベントは、例えば、タッチの開始、タッチの終了、タッチの移動、タッチの取り消し、及び複数のタッチを含む。一実施例では、イベント1(187−1)についての定義は、表示されたオブジェクト上のダブルタップである。ダブルタップは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第1のタッチ(タッチ開始)、所定の段階に対する第1のリフトオフ(タッチ終了)、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第2のタッチ(タッチ開始)、及び所定の段階に対する第2のリフトオフ(タッチ終了)を含む。別の実施例では、イベント2(187−2)の定義は、表示されたオブジェクト上のドラッグである。ドラッグは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上のタッチ(又は接触)、タッチ感知ディスプレイ112にわたるタッチの移動、及びタッチのリフトオフ(タッチ終了)を含む。いくつかの実施形態では、イベントは、1つ以上の関連付けられたイベント処理部190に関する情報も含む。
【0137】
いくつかの実施形態では、イベント定義187は、それぞれのユーザインタフェースオブジェクトについてのイベントの定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、どのユーザインタフェースオブジェクトがサブイベントに関連付けられているかを判定するヒットテストを実行する。例えば、タッチ感知ディスプレイ112上に3つのユーザインタフェースオブジェクトが表示されているアプリケーションビュー内で、タッチ感知ディスプレイ112上でタッチが検出されたとき、イベント比較部184は、ヒットテストを実行して、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連付けられているかを判定する。表示された各オブジェクトが、それぞれのイベント処理部190に関連付けられている場合、イベント比較部は、ヒットテストの結果を用いて、どのイベント処理部190をアクティブ化すべきかを判定する。例えば、イベント比較部184は、ヒットテストをトリガするサブイベント及びオブジェクトに関連付けられたイベント処理部を選択する。
【0138】
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント187の定義は、サブイベントのシーケンスがイベント認識部のイベントタイプに対応するか否かが判定されるまで、イベント情報の配信を遅らせる遅延アクションも含む。
【0139】
それぞれのイベント認識部180が、一連のサブイベントがイベント定義186のイベントのいずれとも一致しないと判定した場合、それぞれのイベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗、又はイベント終了の状態に入り、その後は、タッチに基づくジェスチャの次のサブイベントを無視する。この状況では、ヒットビューについてアクティブのままである他のイベント認識部があれば、そのイベント認識部は、進行中のタッチによるジェスチャのサブイベントの追跡及び処理を続行する。
【0140】
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベント配信システムがどのようにサブイベント配信を実行すべきかをアクティブに関与しているイベント認識部に示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを有するメタデータ183を含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、イベント認識部が互いにどのように対話するか、又はイベント認識部が互いにどのように対話することが可能となるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、サブイベントがビュー階層又はプログラム階層における多様なレベルに配信されるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。
【0141】
いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識されるときに、イベントに関連付けられたイベント処理部190をアクティブ化する。いくつかの実施形態では、それぞれのイベント認識部180は、イベントに関連付けられたイベント情報をイベント処理部190に配信する。イベント処理部190をアクティブ化することは、それぞれのヒットビューにサブイベントを送信する(及び、送信を延期する)こととは別個である。いくつかの実施形態では、イベント認識部180は、認識したイベントに関連付けられたフラグを投入し、そのフラグに関連付けられたイベント処理部190は、そのフラグを捕らえ、既定のプロセスを実行する。
【0142】
いくつかの実施形態では、イベント配信命令188は、イベント処理部をアクティブ化することなくサブイベントについてのイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。代わりに、サブイベント配信命令は、一連のサブイベントと関連付けられたイベント処理部に、又はアクティブに関与しているビューにイベント情報を配信する。一連のサブイベント又はアクティブに関与しているビューと関連付けられたイベント処理部は、イベント情報を受信し、所定の処理を実行する。
【0143】
いくつかの実施形態では、データ更新部176は、アプリケーション136−1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データ更新部176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新し、又はビデオプレーヤモジュールで使用されるビデオファイルを記憶する。いくつかの実施形態では、オブジェクト更新部177は、アプリケーション136−1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクト更新部177は、新たなユーザインタフェースオブジェクトを作成し、又はユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新する。GUI更新部178は、GUIを更新する。例えば、GUI更新部178は、表示情報を準備し、タッチ感知ディスプレイ上に表示するために表示情報をグラフィックモジュール132に送る。
【0144】
いくつかの実施形態では、イベント処理部(単数又は複数)190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178を含む又はそれらへのアクセスを有する。いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178は、それぞれのアプリケーション136−1又はアプリケーションビュー191の単一モジュールに含まれる。他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
【0145】
タッチ感知ディスプレイ上のユーザのタッチのイベント処理に関する前述の記載は、入力デバイスを用いて多機能デバイス100を動作させるための他の形態のユーザ入力にも適用されるが、そのすべてがタッチスクリーン上で開始されるわけではないことを理解されたい。例えば、キーボードの単一又は複数の押圧若しくは保持と任意選択的に連携される、マウスの移動及びマウスボタンの押圧、タッチパッド上のタップ、ドラッグ、スクロールなどの接触の移動、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭による命令、検出された眼球運動、バイオメトリック入力、並びに/又はそれらの任意の組み合わせを、任意選択的に、認識するイベントを定義するサブイベントに対応する入力として利用する。
【0146】
図2は、いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、任意選択的に、ユーザインタフェース(user interface、UI)200内に1つ以上のグラフィックを表示する。本実施形態、並びに以下で説明される他の実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図には正確な縮尺では描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図には正確な縮尺では描かれていない)を使用して、グラフィック上でジェスチャを実施することによって、それらのグラフィックのうちの1つ以上を選択することが可能となる。一部の実施形態では、1つ以上のグラフィックの選択は、ユーザが、その1つ以上のグラフィックとの接触を中断する場合に実施される。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、1回以上のタップ、1回以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上向きに及び/若しくは下向きに)、並びに/又は、デバイス100と接触した指のローリング(右から左へ、左から右へ、上向きに及び/若しくは下向きに)を、任意選択で含む。一部の実装形態又は状況では、グラフィックとの不測の接触は、そのグラフィックを選択するものではない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコンの上をスイープするスワイプジェスチャは、任意選択的に、対応するアプリケーションを選択するものではない。
【0147】
デバイス100はまた、任意選択的に、「ホーム」ボタン又はメニューボタン204などの1つ以上の物理ボタンを含む。前述したように、メニューボタン204は、任意選択的に、任意選択的にデバイス100上で実行される1組のアプリケーション内の任意のアプリケーション136へナビゲートするために使用される。あるいは、いくつかの実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112上に表示されるGUI内のソフトキーとして実装される。
【0148】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、タッチスクリーン112、メニューボタン204、デバイスの電源をオン/オフにしてデバイスをロックするプッシュボタン206、音量調整ボタン208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212、及びドッキング/充電用外部ポート124を含む。プッシュボタン206は、任意選択的に、ボタンを押し下げて、既定の期間にわたってボタンを押し下げた状態に保持することによって、デバイスの電源をオン/オフするため、ボタンを押し下げて、既定の時間が経過する前にボタンを解放することによってデバイスをロックするため、及び/又はデバイスをロック解除する、若しくはロック解除プロセスを開始するために、使用される。代替的実施形態では、デバイス100はまた、マイクロフォン113を介して、一部の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するための口頭入力も受け入れる。デバイス100はまた、任意選択的に、タッチスクリーン112上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165、及び/又はデバイス100のユーザに対する触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器167を含む。
【0149】
図3は、いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブル型である必要はない。いくつかの実施形態では、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレーヤデバイス、ナビゲーションデバイス、教育的デバイス(子供の学習玩具など)、ゲームシステム、又は制御デバイス(例えば、家庭用又は業務用コントローラ)である。デバイス300は、典型的には、1つ以上の処理ユニット(CPU)310、1つ以上のネットワーク又は他の通信インタフェース360、メモリ370、及びこれらの構成要素を相互接続する1つ以上の通信バス320を含む。通信バス320は、任意選択的に、システム構成要素間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと呼ばれることもある)を含む。デバイス300は、ディスプレイ340を含む入出力(I/O)インタフェース330を含み、ディスプレイ340は、典型的には、タッチスクリーンディスプレイである。I/Oインタフェース330はまた、任意選択的に、キーボード及び/又はマウス(若しくは他のポインティングデバイス)350と、タッチパッド355と、デバイス300上に触知出力を生成する触知出力生成器357(例えば、
図1Aを参照して前述した触知出力生成器167に類似している)と、センサ359(例えば、
図1Aを参照して前述した接触強度センサ165に類似している光、加速度、近接、タッチ感知、及び/又は接触強度センサ)とを含む。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含み、任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリ370は、任意選択で、CPU(単数又は複数)310からリモートに位置する1つ以上の記憶デバイスを含む。いくつかの実施形態では、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102内に記憶されているプログラム、モジュール、及びデータ構造に類似したプログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそのサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、任意選択で、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102に存在しない追加のプログラム、モジュール、及びデータ構造を記憶する。例えば、デバイス300のメモリ370は、任意選択的に、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を記憶するのに対して、ポータブル多機能デバイス100(
図1A)のメモリ102は、任意選択的に、これらのモジュールを記憶しない。
【0150】
図3の上記で特定した要素はそれぞれ、任意選択的に、前述したメモリデバイスのうちの1つ以上の中に記憶される。上記で特定したモジュールはそれぞれ、前述した機能を実行する命令セットに対応する。上記で特定したモジュール又はプログラム(例えば、命令セット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、又はモジュールとして実施する必要はなく、したがって様々な実施形態では、これらのモジュールの様々なサブセットは、任意選択的に、組み合わされ、又は他の形で再構成される。いくつかの実施形態では、メモリ370は、任意選択で、上記で特定されたモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0151】
次に、任意選択的に例えばポータブル多機能デバイス100上で実施されるユーザインタフェースの実施形態に注意を向ける。
【0152】
図4Aは、いくつかの実施形態に係るポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースは、デバイス300上に任意選択的に実装される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース400は、以下の要素、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●セルラー信号及びWi−Fi(登録商標)信号などの無線通信(単数又は複数)のための信号強度インジケータ(単数又は複数)402、
●時刻404、
●Bluetooth(登録商標)インジケータ405、
●バッテリ状態インジケータ406、
●以下のような、頻繁に使用されるアプリケーションのアイコンを有するトレイ408
○不在着信又はボイスメールメッセージの数のインジケータ414を任意選択的に含む、「電話」とラベル付けされた、電話モジュール138のアイコン416、
○未読電子メールの数のインジケータ410を任意選択的に含む、「メール」とラベル付けされた、電子メールクライアントモジュール140のアイコン418、
○「ブラウザ」とラベル付けされた、ブラウザモジュール147のアイコン420、及び
○「iPod」とラベル付けされた、iPod(Apple Inc.の商標)モジュール152とも呼ばれるビデオ及び音楽プレーヤモジュール152のアイコン422、及び
●以下のような、他のアプリケーションのアイコン、
○「メッセージ」とラベル付けされた、IMモジュール141のアイコン424、
○「カレンダ」とラベル付けされた、カレンダモジュール148のアイコン426、
○「写真」とラベル付けされた、画像管理モジュール144のアイコン428、
○「カメラ」とラベル付けされた、カメラモジュール143のアイコン430、
○「オンラインビデオ」とラベル付けされた、オンラインビデオモジュール155のアイコン432、
○「株価」とラベル付けされた、株価ウィジェット149−2のアイコン434、
○「地図」とラベル付けされた、地図モジュール154のアイコン436、
○「天気」とラベル付けされた、気象ウィジェット149−1のアイコン438、
○「時計」とラベル付けされた、アラーム時計ウィジェット149−4のアイコン440、
○「トレーニングサポート」とラベル付けされた、トレーニングサポートモジュール142のアイコン442、
○「メモ」とラベル付けされた、メモモジュール153のアイコン444、及び
○デバイス100及びその様々なアプリケーション136についての設定へのアクセスを提供する、「設定」とラベル付けされた、設定アプリケーション又はモジュールのアイコン446。
【0153】
図4Aに示すアイコンラベルは、単なる例示であることに留意されたい。例えば、ビデオ及び音楽プレーヤモジュール152のためのアイコン422は、「音楽」又は「音楽プレーヤ」と表示される、他のラベルが、様々なアプリケーションアイコンのために、任意選択的に使用される。一部の実施形態では、それぞれのアプリケーションアイコンに関するラベルは、それぞれのアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前を含む。一部の実施形態では、特定のアプリケーションアイコンのラベルは、その特定のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前とは異なる。
【0154】
図4Bは、ディスプレイ450(例えば、タッチスクリーンディスプレイ112)とは別個のタッチ感知面451(例えば、
図3のタブレット又はタッチパッド355)を有するデバイス(例えば、
図3のデバイス300)上の例示的なユーザインタフェースを示す。デバイス300はまた、任意選択的に、タッチ感知面451上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ(例えば、センサ359のうちの1つ以上)、及び/又はデバイス300のユーザに対する触知出力を生成する1つ以上の触知出力生成器357を含む。
【0155】
以下の例のうちのいくつかは、タッチスクリーンディスプレイ112(タッチ感知面及びディスプレイが組み合わされている)上の入力を参照して与えられるが、いくつかの実施形態では、デバイスは、
図4Bに示すディスプレイとは別個のタッチ感知面上の入力を検出する。いくつかの実施形態では、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)上の1次軸(例えば、
図4Bの453)に対応する1次軸(例えば、
図4Bの452)を有する。これらの実施形態によれば、デバイスは、ディスプレイ上のそれぞれの場所に対応する場所(例えば、
図4Bでは、460は468に対応し、462は470に対応する)で、タッチ感知面451との接触(例えば、
図4Bの460及び462)を検出する。このようにして、タッチ感知面(例えば、
図4Bの451)上でデバイスによって検出されるユーザ入力(例えば、接触460及び462、並びにこれらの動き)は、タッチ感知面がディスプレイとは別個であるとき、多機能デバイスのディスプレイ(例えば、
図4Bの450)上のユーザインタフェースを操作するために、デバイスによって使用される。同様の方法が、本明細書に記載の他のユーザインタフェースに任意選択的に使用されることを理解されたい。
【0156】
加えて、以下の例は、主に指入力(例えば、指接触、指タップジェスチャ、指スワイプジェスチャ)を参照して与えられるが、一部の実施形態では、指入力のうちの1つ以上は、別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスベースの入力又はスタイラス入力)に置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、(例えば、接触の代わりの)マウスクリックに続けた、(例えば、接触の移動の代わりの)スワイプの経路に沿ったカーソルの移動によって、任意選択的に置き換えられる。別の例として、タップジェスチャは、任意選択的に、カーソルがタップジェスチャの位置の上に位置する間はマウスクリックと置き換えられる(例えば、接触を検出して、それに続いて接触の検出を停止する代わりに)。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出されるとき、複数のコンピュータマウスが、任意選択的に、同時に使用され、又はマウス及び指の接触が、任意選択的に、同時に使用されることを理解されたい。
【0157】
図5Aは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。デバイス500は、本体502を含む。いくつかの実施形態では、デバイス500は、デバイス100及び300(例えば、
図1A〜4B)に関して説明する特徴のうちのいくつか又は全てを含むことができる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、タッチ感知ディスプレイスクリーン504、以下ではタッチスクリーン504、を有する。あるいは、又はタッチスクリーン504に加えて、デバイス500は、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する。デバイス100及び300と同様に、いくつかの実施形態では、タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)は、任意選択的に、加えられている接触(例えば、タッチ)の強度を検出する1つ以上の強度センサを含む。タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)の1つ以上の強度センサは、タッチの強度を表す出力データを提供することができる。デバイス500のユーザインタフェースは、タッチの強度に基づいてタッチに応答することができ、これは、異なる強度のタッチが、デバイス500上で異なるユーザインタフェース動作を呼び出すことができることを意味する。
【0158】
タッチ強度を検出及び処理する例示的な技法は、例えば、それぞれ全体として参照により本明細書に組み込まれている、国際特許第WO/2013/169849号として公開された、2013年5月8日出願の国際特許出願第PCT/US2013/040061号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Displaying User Interface Objects Corresponding to an Application」、及び国際特許第WO/2014/105276号として公開された、2013年11月11日出願の国際特許出願第PCT/US2013/069483号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Transitioning Between Touch Input to Display Output Relationships」という関連出願に見られる。
【0159】
いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上の入力機構506及び508を有する。入力機構506及び508は、含まれる場合、物理的機構とすることができる。物理的入力機構の例としては、プッシュボタン及び回転可能機構が挙げられる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上のアタッチメント機構を有する。そのようなアタッチメント機構は、含まれる場合、例えば帽子、アイウェア、イアリング、ネックレス、シャツ、ジャケット、ブレスレット、腕時計のバンド、チェーン、ズボン、ベルト、靴、財布、バックパックなどにデバイス500を取り付けることを可能にすることができる。これらのアタッチメント機構は、ユーザがデバイス500を着用することを可能にする。
【0160】
図5Bは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。いくつかの実施形態では、デバイス500は、
図1A、
図1B、及び
図3に関して説明した構成要素のうちのいくつか又は全てを含むことができる。デバイス500は、I/Oセクション514を1つ以上のコンピュータプロセッサ516及びメモリ518に動作可能に結合するバス512を有する。I/Oセクション514は、ディスプレイ504に接続することができ、ディスプレイ504は、タッチ感知構成要素522と、任意選択的に強度センサ524(例えば、接触強度センサ)とを有することができる。加えて、I/Oセクション514は、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)、近距離通信(NFC)、セルラー、及び/又は他の無線通信技法を使用してアプリケーション及びオペレーティングシステムデータを受信する通信ユニット530に接続することができる。デバイス500は、入力機構506及び/又は508を含むことができる。入力機構506は、任意選択的に、例えば、回転可能入力デバイス又は押圧可能かつ回転可能入力デバイス(例えば、回転クラウン)である。いくつかの例では、入力機構508は、任意選択的にボタンである。
【0161】
いくつかの例では、入力機構508は、任意選択的にマイクロフォンである。パーソナル電子デバイス500は、任意選択的に、GPSセンサ532、加速度計534、方向センサ540(例えば、コンパス)、ジャイロスコープ536、動きセンサ538、及び/又はこれらの組み合わせなどの様々なセンサを含み、これらのセンサは全て、I/Oセクション514に動作可能に接続することができる。
【0162】
パーソナル電子デバイス500のメモリ518は、コンピュータ実行可能命令を記憶するための1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含むことができ、それらの命令は、1つ以上のコンピュータプロセッサ516によって実行されると、例えば、コンピュータプロセッサに、プロセス700(
図7A〜
図7C)、プロセス900(
図9A及び
図9B)、プロセス1100(
図11)及びプロセス1300(
図13及び
図13B)を含めた、以下に説明する技術を実行させることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって使用するための、又は命令実行システム、装置、又はデバイスに接続されているコンピュータ実行可能命令を、有形に含み又は記憶することができる任意の媒体とすることができる。いくつかの実施例では、記憶媒体は、一時的コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施例では、記憶媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、それだけに限定されるものではないが、磁気、光学、及び/又は半導体記憶装置を含むことができる。そのような記憶装置の例としては、磁気ディスク、CD、DVD、又はBlu−ray技術に基づく光学ディスク、並びにフラッシュ、ソリッドステートドライブなどの常駐ソリッドステートメモリなどが挙げられる。パーソナル電子デバイス500は、
図5Bの構成要素及び構成に限定されるものではなく、他の又は追加の構成要素を複数の構成で含むことができる。
【0163】
本明細書では、「アフォーダンス」という用語は、任意選択的にデバイス100、300、及び/又は500(
図1A、
図3、及び
図5A〜5B)のディスプレイスクリーン上に表示されるユーザ対話グラフィカルユーザインタフェースオブジェクトを指す。例えば、画像(例えば、アイコン)、ボタン、及び文字(例えば、ハイパーリンク)はそれぞれ、意選択的に、アフォーダンスを構成する。
【0164】
本明細書で使用される「フォーカスセレクタ」という用語は、ユーザが対話しているユーザインタフェースの現在の部分を示す入力要素を指す。カーソル又は他の場所マーカを含むいくつかの実装形態では、カーソルが「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってカーソルが特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウインドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の上に位置する間に、タッチ感知面(例えば、
図3のタッチパッド355又は
図4Bのタッチ感知面451)上で入力(例えば、押下入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。タッチスクリーンディスプレイ上のユーザインタフェース要素との直接対話を有効化するタッチスクリーンディスプレイ(例えば、
図1Aのタッチ感知ディスプレイシステム112又は
図4Aのタッチスクリーン112)を含むいくつかの実装形態では、タッチスクリーン上の検出された接触が「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってタッチスクリーンディスプレイ上の特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウインドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の場所で入力(例えば、接触による押下入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。一部の実装形態では、タッチスクリーンディスプレイ上の対応するカーソルの移動又は接触の移動(例えば、フォーカスを1つのボタンから別のボタンへ動かすためにタブキー又は矢印キーを使用することによる)なく、フォーカスがユーザインタフェースの1つの領域からユーザインタフェースの別の領域へ動かされ、これらの実装形態では、フォーカスセレクタは、ユーザインタフェースの種々の領域間でのフォーカスの移動に従って移動する。フォーカスセレクタがとる特有の形態にかかわらず、フォーカスセレクタは、概して、ユーザインタフェース要素(又はタッチスクリーンディスプレイ上の接触)であり、ユーザの意図する対話をユーザインタフェースによって通信するように、ユーザによって制御される(例えば、ユーザが対話することを意図しているユーザインタフェースの要素をデバイスに示すことによる)。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチパッド又はタッチスクリーン)上で押圧入力が検出されている間の、対応のボタンの上のフォーカスセレクタ(例えば、カーソル、接触、又は選択ボックス)の位置は、その対応のボタンを(そのデバイスのディスプレイ上に示される他のユーザインタフェース要素ではなく)アクティブ化することをユーザが意図していることを示すものである。
【0165】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される、接触の「特性強度」という用語は、接触の1つ以上の強度に基づく、その接触の特性を指す。一部の実施形態では、特性強度は複数の強度サンプルに基づく。特性強度は、任意選択的に、既定の数の強度サンプル、すなわち、既定のイベント(例えば、接触を検出した後、接触のリフトオフを検出する前、接触の移動の開始を検出する前若しくは後、接触の終了を検出する前、接触の強度の増大を検出する前若しくは後、及び/又は、接触の強度の減少を検出する前若しくは後の)に関連する既定の期間(例えば、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10秒)の間に収集された強度サンプルのセットに基づく。接触の特性強度は、任意選択的に、接触の強度の最大値、接触の強度の平均(mean)値、接触の強度の平均(average)値、接触の強度の上位10パーセンタイル値、接触の強度の最大の2分の1の値、接触の強度の最大の90パーセントの値などのうちの1つ以上に基づいている。一部の実施形態では、特性強度を判定する際に(例えば、特性強度が経時的な接触の強度の平均であるときに)、接触の持続期間が使用される。一部の実施形態では、特性強度は、ユーザによって動作が実行されたかどうかを判定するために、1つ以上の強度閾値のセットと比較される。例えば、1組の1つ以上の強度閾値は、任意選択的に、第1の強度閾値及び第2の強度閾値を含む。この例では、第1の閾値を超過しない特性強度を有する接触は、第1の動作をもたらし、第1の強度閾値を超過するが第2の強度閾値を超過しない特性強度を有する接触は、第2の動作をもたらし、第2の閾値を超過する特性強度を有する接触は、第3の動作をもたらす。いくつかの実施形態では、特性強度と1つ以上の閾値との間の比較は、第1の動作を実行するべきか、それとも第2の動作を実行するべきかを判定するために使用されるのではなく、1つ以上の動作を実行するべきか否か(例えば、それぞれの動作を実行するべきか、それともそれぞれの動作を実行するのを取り止めるべきか)を判定するために使用される。
【0166】
図5Cは、複数の強度センサ524A〜524Dによってタッチ感知ディスプレイスクリーン504上で複数の接触552A〜552Eを検出することを示す。
図5Cは、追加として、強度単位に対する強度センサ524A〜524Dの現在の強度測定値を示す強度ダイアグラムを含む。この例では、強度センサ524A及び524Dの強度測定値はそれぞれ9強度単位であり、強度センサ524B及び524Cの強度測定値はそれぞれ7強度単位である。いくつかの実装形態では、集約強度は、複数の強度センサ524A〜524Dの強度測定値の和であり、この例では32強度単位である。いくつかの実施形態では、各接触に、集約強度の一部分であるそれぞれの強度が割り当てられる。
図5Dは、力の中心554からの距離に基づいて、集約強度を接触552A〜552Eに割り当てることを示す。この例では、接触552A、552B、及び552Eのそれぞれに、集約強度の8強度単位の接触の強度が割り当てられ、接触552C及び552Dのそれぞれに、集約強度の4強度単位の接触の強度が割り当てられる。より一般的には、一部の実装例では、各接触jは、所定の数学関数Ij=A・(Dj/ΣDi)に従って、合計の強度Aの一部分である、それぞれの強度Ijが割り当てられ、ここで、Djは、力の中心からそれぞれの接触jまでの距離であり、ΣDiは、力の中心から全てのそれぞれ接触(例えば、i=1から最後まで)までの距離の和である。
図5C〜
図5Dを参照して説明した動作は、デバイス100、300又は500と類似若しくは同一の電子デバイスを使用して行うことができる。いくつかの実施形態では、接触の特性強度は、接触の1つ以上の強度に基づいている。いくつかの実施形態では、強度センサは、単一の特性強度(例えば、単一の接触の単一の特性強度)を判定するために使用される。強度ダイアグラムは、表示ユーザインタフェースの一部ではなく、読み手の助けになるように
図5C〜
図5Dに含まれていることに留意されたい。
【0167】
一部の実施形態では、特性強度を判定する目的のために、ジェスチャの一部分が特定される。例えば、タッチ感知面は、任意選択的に、開始場所から遷移して終了場所に到達する連続するスワイプ接触を受信し、その時点で接触の強度が増大する。この例では、終了場所での接触の特性強度は、任意選択的に、スワイプ接触全体ではなく、連続するスワイプ接触の一部分のみ(例えば、スワイプ接触のうち終了場所の部分のみ)に基づいている。いくつかの実施形態では、任意選択的に、接触の特性強度を判定する前に、平滑化アルゴリズムがスワイプ接触の強度に適用される。例えば、平滑化アルゴリズムは、任意選択的に、非加重移動平均平滑化アルゴリズム、三角平滑化アルゴリズム、中央値フィルタ平滑化アルゴリズム、及び/又は指数平滑化アルゴリズムのうちの1つ以上を含む。いくつかの状況では、これらの平滑化アルゴリズムは、特性強度を判定する目的のために、スワイプ接触の強度の小幅な上昇又は降下を排除する。
【0168】
タッチ感知面上の接触の強度は、任意選択的に、接触検出強度閾値、軽い押下の強度閾値、深い押下の強度閾値、及び/又は1つ以上の他の強度閾値などの1つ以上の強度閾値に対して特徴付けられる。一部の実施形態では、軽い押圧強度閾値は、通常、物理マウスのボタン又はトラックパッドをクリックすることに関連付けられた動作をデバイスが実行する強度に相当する。一部の実施形態では、深い押圧強度閾値は、通常、物理マウスのボタン又はトラックパッドをクリックすることに関連付けられた動作とは異なる動作をデバイスが実行する強度に相当する。一部の実施形態では、軽い押圧強度閾値を下回る(例えば、それを下回ると接触が検出されなくなる公称接触検出強度閾値を上回る)特性強度を有する接触が検出されたとき、デバイスは、軽い押圧強度閾値又は深い押圧強度閾値に関連付けられた動作を実行することなく、タッチ感知面上の接触の移動に従ってフォーカスセレクタを動かす。一般に、特に明記しない限り、これらの強度閾値は、ユーザインタフェース図の様々なセットの間で一貫している。
【0169】
軽い押圧強度閾値を下回る強度から、軽い押圧強度閾値と深い押圧強度閾値との間の強度への、接触の特性強度の増大は、「軽い押圧」の入力と呼ばれることがある。深い押圧強度閾値を下回る強度から、深い押圧強度閾値を上回る強度への、接触の特性強度の増大は、「深い押圧」の入力と呼ばれることがある。接触検出強度閾値を下回る強度から、接触検出強度閾値と軽い押圧強度閾値との間の強度への、接触の特性強度の増大は、タッチ面上の接触の検出と呼ばれることがある。接触検出強度閾値を上回る強度から、接触検出強度閾値を下回る強度への、接触の特性強度の減少は、タッチ面からの接触のリフトオフの検出と呼ばれることがある。一部の実施形態では、接触検出強度閾値はゼロである。一部の実施形態では、接触検出強度閾値は、ゼロより大きい。
【0170】
本明細書に記載する一部の実施形態では、それぞれの押圧入力を含むジェスチャを検出したことに応じて、又はそれぞれの接触(若しくは複数の接触)によって実行されたそれぞれの押圧入力を検出したことに応じて、1つ以上の動作が実行され、それぞれの押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回る接触(又は複数の接触)の強度の増大を検出したことに少なくとも部分的に基づいて検出される。一部の実施形態では、それぞれの動作は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大(例えば、それぞれの押圧入力の「ダウンストローク」)を検出したことに応じて実行される。一部の実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大、及びそれに続く押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、それぞれの動作は、それに続く押圧入力閾値を下回るそれぞれの接触の強度の減少(例えば、それぞれの押圧入力の「アップストローク」)を検出したことに応じて実行される。
【0171】
図5E〜5Hは、
図5Eの軽い押下の強度閾値(例えば、「IT
L」)を下回る強度から、
図5Hの深い押下の強度閾値(例えば、「IT
D」)を上回る強度への、接触562の強度の増大に対応する押下入力を含むジェスチャの検出を示す。接触562によって実行されるジェスチャは、タッチ感知面560上で検出され、所定の領域574内に表示されたアプリケーションアイコン572A〜572Dを含む表示ユーザインタフェース570上では、アプリ2に対応するアプリケーションアイコン572Bの上にカーソル576が表示される。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、タッチ感知ディスプレイ504上に検出される。強度センサは、タッチ感知面560上の接触の強度を検出する。デバイスは、接触562の強度が深い押下の強度閾値(例えば、「IT
D」)を上回ってピークに達したと判定する。接触562は、タッチ感知面560上で維持される。ジェスチャの検出に応じて、ジェスチャ中に深い押下の強度閾値(例えば、「IT
D」)を上回る強度を有する接触562に従って、
図5F〜5Hに示すように、アプリ2に対して最近開いた文書の縮尺が低減された表現578A〜578C(例えば、サムネイル)が表示される。いくつかの実施形態では、1つ以上の強度閾値と比較されるこの強度は、接触の特性強度である。接触562に対する強度ダイアグラムは、表示ユーザインタフェースの一部ではなく、読み手の助けになるように
図5E〜5Hに含まれていることに留意されたい。
【0172】
いくつかの実施形態では、表現578A〜578Cの表示は、アニメーションを含む。例えば、
図5Fに示すように、表現578Aが、アプリケーションアイコン572Bに近接して最初に表示される。アニメーションが進むにつれて、
図5Gに示すように、表現578Aは上方へ動き、表現578Bが、アプリケーションアイコン572Bに近接して表示される。次いで、
図5Hに示すように、表現578Aが上方へ動き、表現578Bが表現578Aに向かって上方へ動き、表現578Cが、アプリケーションアイコン572Bに近接して表示される。表現578A〜578Cは、アイコン572Bの上にアレイを形成する。いくつかの実施形態では、アニメーションは、
図5F〜5Gに示すように、接触562の強度に従って進行し、接触562の強度が深い押下の強度閾値(例えば、「IT
D」)に向かって増大するにつれて、表現578A〜578Cが現れ、上方へ動く。いくつかの実施形態では、アニメーションの進行が基づいている強度は、接触の特性強度である。
図5E〜5Hを参照して説明する動作は、デバイス100、300、又は500に類似又は同一の電子デバイスを使用して実行することができる。
【0173】
一部の実施形態では、デバイスは、「ジッタ」と呼ばれる場合がある偶発的な入力を回避するために強度ヒステリシスを採用し、デバイスは、押圧入力強度閾値との既定の関係を有するヒステリシス強度閾値を定義又は選択する(例えば、ヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値よりも低いX強度単位であり、又はヒステリシス強度閾値は、押圧入力強度閾値の75%、90%、若しくは何らかの妥当な割合である)。したがって、一部の実施形態では、押圧入力は、押圧入力強度閾値を上回るそれぞれの接触の強度の増大、及びそれに続く押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を含み、それぞれの動作は、それに続くヒステリシス強度閾値を下回るそれぞれの接触の強度の減少(例えば、それぞれの押圧入力の「アップストローク」)を検出したことに応じて実行される。同様に、一部の実施形態では、押圧入力は、デバイスが、ヒステリシス強度閾値以下の強度から押圧入力強度閾値以上の強度への接触の強度の増大、及び任意選択的に、その後のヒステリシス強度以下の強度への接触の強度の減少を検出するときにのみ検出され、それぞれの動作は、押圧入力(例えば、状況に応じて、接触の強度の増大又は接触の強度の減少)を検出したことに応じて実行される。
【0174】
説明を容易にするために、押圧入力強度閾値に関連付けられた押圧入力、又は押圧入力を含むジェスチャに応じて実行される動作の説明は、任意選択的に、押圧入力強度閾値を上回る接触の強度の増大、ヒステリシス強度閾値を下回る強度から押圧入力強度閾値を上回る強度への接触の強度の増大、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少、及び/又は押圧入力強度閾値に対応するヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少のいずれかを検出したことに応じてトリガされる。更に、押圧入力強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応じて実行されるように動作が記載される例では、動作は、任意選択的に、押圧入力強度閾値に対応し、かつそれよりも低いヒステリシス強度閾値を下回る接触の強度の減少を検出したことに応じて実行される。
【0175】
本明細書では、「インストール済みアプリケーション」は、電子デバイス(例えば、デバイス100、300、及び/又は500)上へダウンロードされ、デバイス上で起動する準備ができた(例えば、開かれた)ソフトウェアアプリケーションを指す。いくつかの実施形態では、ダウンロードされたアプリケーションは、ダウンロードされたパッケージからプログラム部分を抽出し、抽出された部分をコンピュータシステムのオペレーティングシステムと統合するインストールプログラムによって、インストール済みアプリケーションになる。
【0176】
本明細書では、「開いているアプリケーション」又は「実行中のアプリケーション」という用語は、保持された状態情報(例えば、デバイス/グローバル内部状態157及び/又はアプリケーション内部状態192の一部として)を有するソフトウェアアプリケーションを指す。開いている又は実行中のアプリケーションは、任意選択的に、以下のタイプのアプリケーションのうちのいずれか1つである。
●アプリケーションが使用されているデバイスのディスプレイスクリーン上に現在表示されているアクティブアプリケーション、
●現在表示されていないが、アプリケーションに対する1つ以上のプロセスが1つ以上のプロセッサによって処理されている背景アプリケーション(又は背景プロセス)、並びに
●稼働していないが、メモリ(揮発性及び不揮発性それぞれ)内に記憶されており、かつアプリケーションの実行を再開するために使用することができる状態情報を有する、中断又は休止状態アプリケーション。
【0177】
本明細書では、「閉じているアプリケーション」という用語は、保持された状態情報を有していないソフトウェアアプリケーションを指す(例えば、閉じているアプリケーションに対する状態情報は、デバイスのメモリ内に記憶されていない)。したがって、アプリケーションを閉じることは、アプリケーションに対するアプリケーションプロセスを停止及び/又は除去し、アプリケーションに対する状態情報をデバイスのメモリから除去することを含む。概して、第1のアプリケーション中に第2のアプリケーションを開いても、第1のアプリケーションは閉じない。第2のアプリケーションが表示されており、かつ第1のアプリケーションが表示を終了されたとき、第1のアプリケーションは背景アプリケーションになる。
【0178】
ここで、ポータブル多機能デバイス100、デバイス300、又はデバイス500などの1つ以上の電子デバイス(単数又は複数)上で実施されるユーザインタフェース(「UI」)及び関連プロセスの実施形態に注意を向ける。
【0179】
図6A〜
図6AEは、いくつかの実施形態に係る、ヘルスモニタリングの初期設定のための例示的なユーザインタフェースを示す。それらの図におけるユーザインタフェースは、
図7A〜
図7Cにおける処理を含む、以下で説明される処理を例示するために使用される。これらの図における例示的なユーザインタフェースは、概して、記録された生体情報を使用して健康をモニタリングすることに関し、特定の種類の生体情報に限定されない。単に便宜上、これらの図の例示的なユーザインタフェースは、一種類の生体情報、心電図(以下、「ECG」)情報を参照して説明する。
【0180】
図6Aは、ディスプレイ602及び1つ以上の入力デバイスを有する第1の電子デバイス600A(例えば、スマートフォン)を示す。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、タッチ入力を検出するためのディスプレイ602のタッチ層と、1つ以上の画像センサ604(例えば、カメラ、深度センサ)と、1つ以上の動作を実行するように構成された第1の機械的ボタン606(例えば、かつ指紋センサなどの一体型生体センサを含む)と、1つ以上の動作を実行するように構成された第2の機械的ボタン608と、を含む。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス600Aは、無線通信無線機(例えば、LTE、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)接続用)を含む。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス600Aは、第2の電子デバイス(例えば、スマートウォッチ)とペアリングされる。いくつかの実施形態では、第2の電子デバイスは、
図6S〜
図6Xを参照して以下に説明する第2の電子デバイス600Bに対応する。
【0181】
図6Aでは、第1の電子デバイス600Aは、ディスプレイ602上に、デバイス上で稼働しているオペレーティングシステムのホーム画面に対応するホーム画面ユーザインタフェース610を表示している。いくつかの実施形態では、ホーム画面ユーザインタフェース610は、アイコン610Aに対応するヘルスアプリケーションを含む、デバイス上にインストールされている異なるアプリケーションに対応する複数のアイコンを含む。いくつかの実施形態では、ヘルスアプリケーションを使用して、(例えば、記録されたECG情報を使用して)心拍リズム情報及び/又は心拍数情報などのユーザの生体情報を管理することができる。
【0182】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス600Aは、ECG情報を含む生体情報の記録の管理に関する機能を含むヘルスアプリケーションに対応するアイコン610Aのユーザアクティブ化601を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。ユーザアクティブ化601を検出したことに応じて、第1の電子デバイス600Aは、ヘルスアプリケーションを(例えば、ホーム画面ユーザインタフェース610の表示をヘルスアプリケーションのユーザインタフェースと置き換えることによって)起動する。
【0183】
いくつかの実施形態では、ヘルスアプリケーションは、デバイス上の既存のECG記録を閲覧及び管理するためのECGアフォーダンスを含み、ECG情報は、第2の電子デバイス(例えば、
図6S〜
図6Xを参照して説明する第2の電子デバイス600B)上の関連するECGアプリケーションを使用して記録され、第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス600B)上のECGアプリケーションは、第1の電子デバイス600A上のヘルスアプリケーションのECG管理機能に関連付けられる。いくつかの実施形態では、ECG管理機能が第1の電子デバイス600A上にまだ設定されていない(例えば、ユーザがECG記録機能をまだ使用していない)場合、ヘルスアプリケーション上でECG管理機能を起動する(例えば、ECGアフォーダンスのユーザ選択を検出したことに応じて)ことにより、(例えば、
図6Fを参照して説明するように)ヘルスアプリケーションのECG管理機能の初期設定を実行するためのチュートリアルの第1のページの表示を引き起こす。
【0184】
いくつかの実施形態では、ホーム画面ユーザインタフェース610は、アイコン610Bに対応し、かつ第1の電子デバイス600Aとペアリングされたデバイス(例えば、第2の電子デバイス600B)に関連付けられた、ペアリングされたデバイスのアプリケーションを含む。いくつかの実施形態では、ホーム画面ユーザインタフェース610を表示している間に、第1の電子デバイス600Aは、
図6Bに示すように、アイコン610Bのユーザアクティブ化641を(例えば、タップ入力を介して)検出する。
【0185】
いくつかの実施形態では、ユーザアクティブ化641を検出したことに応じて、第1の電子デバイス600Aは、
図6Cに示すように、ディスプレイ602上に、ペアリングされたデバイスのアプリケーションのメインユーザインタフェース643を表示する。いくつかの実施形態では、ペアリングされたデバイスのアプリケーションは、ペアリングされたデバイス上にインストールされた心臓アプリケーション(例えば、ECGアプリケーション)に対応する心臓アプリケーション設定アフォーダンス645Gを含む、ペアリングされたデバイス(例えば、第2の電子デバイス600B)上にインストールされた様々なアプリケーションに対応する、複数のアプリケーション設定アフォーダンス645A〜645Hを含む。いくつかの実施形態では、ペアリングされたデバイスのアプリケーションのメインユーザインタフェース643を表示している間に、デバイスは、心臓アプリケーション設定アフォーダンス645Gのユーザアクティブ化647を(例えば、タップ入力を介して)検出する。
【0186】
いくつかの実施形態では、心臓アプリケーション設定アフォーダンス645Gのユーザアクティブ化647を検出したことに応じて、第1の電子デバイス600Aは、
図6Dに示すように、ディスプレイ602上に、第2の電子デバイス600B上の対応する心臓アプリケーション(例えば、ECGアプリケーション)のアプリケーション設定を変更及び/又は構成するためのアプリケーション設定ページ649を表示する。いくつかの実施形態では、ECG管理機能が第1の電子デバイス600A上でまだ設定されていない場合、アプリケーション設定ページ649は、ECG管理機能の初期設定を実行するためのアフォーダンス651(例えば、「ECG機能を設定する」又は「ヘルス内のECGアプリケーションを設定する」とラベル付けされたアフォーダンス)を含む。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス600Aは、アフォーダンス651のユーザアクティブ化を検出したことに応じて、(例えば、
図6Fを参照して説明するように)チュートリアルの第1のページを起動する。
【0187】
図6Eは、ディスプレイ602上に、第1の電子デバイス600A上のヘルスアプリケーションに関連付けられたECGアプリケーションが、第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス600B)上で起動された(又はアクティブである)ことを(デバイスのユーザに)示す(選択可能な)通知612を表示する第1の電子デバイス600Aを示す。いくつかの実施形態では、通知612は、第1の電子デバイスのロック画面ユーザインタフェース上に表示される。いくつかの実施形態では、通知612は、デバイスのホーム画面ユーザインタフェース610内に(例えば、ディスプレイの上部に)表示される。いくつかの実施形態では、通知612は、デバイス上で稼働しているアプリケーション(例えば、電子メールアプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション)のユーザインタフェースの上に表示される。
【0188】
いくつかの実施形態では、通知612は、アプリケーションのECG機能を利用するために、ヘルスアプリケーションのECG管理機能の初期設定(例えば、オリエンテーション)を実行する必要があることを示す。いくつかの実施形態では、通知612を表示している間に、第1の電子デバイス600Aは、通知612のユーザ選択603を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。ユーザ選択603を検出したことに応じて、第1の電子デバイス600Aは、ECG管理機能及び関連するECGアプリケーションの初期設定を実行するためのチュートリアルの第1のページを起動する。
【0189】
図6Fは、ディスプレイ602上に、ECG管理機能及び関連するECGアプリケーションの初期設定を実行するためのチュートリアルの第1のページ614を表示する第1の電子デバイス600Aを示す。いくつかの実施形態では、チュートリアルの第1のページ614は、ECG管理機能及び関連するECGアプリケーションの機能(例えば、心拍リズム情報及び/又は心拍数情報を記録すること)並びに(例えば、デバイスとペアリングされたスマートウォッチ上の関連するECGアプリケーションを使用して)機能を実行する方法に関する説明を(例えば、静止画像を介して、アニメーションを介して)グラフィカルに示すグラフィカルインジケーション領域614Aを含む。いくつかの実施形態では、チュートリアルの第1のページ614は、ECG管理機能及び関連するECGアプリケーションの使用(例えば、「あなたの心拍リズムを確認する」と記述する)並びにECG管理機能及び関連するECGアプリケーションの使用に関連する背景情報を説明するテキスト記述領域614Bを含む。
【0190】
いくつかの実施形態では、チュートリアルの第1のページ614は、ユーザの生年月日に対応するユーザ入力を受け入れるための生年月日入力フィールド614Cを含み、ユーザの生年月日は、ECGアプリケーションの機能を使用するための最低年齢要件(例えば、22歳)をユーザが満たすか否かを判定するために使用される。いくつかの実施形態では、生年月日入力フィールド614Cは、スクロール可能な月、日、及び年のフィールドを含む。いくつかの実施形態では、チュートリアルの第1のページ614は、生年月日入力フィールド614Cを含まない。いくつかの実施形態では、チュートリアルの第1のページ614は、(例えば、生年月日入力フィールド614Cに加えて又はそれの代わりに)ユーザが最低年齢要件を満たさなければならないことをユーザに示す年齢制限メッセージ(例えば、「あなたは22歳以上でなければならない」と記述する)を含む。
【0191】
いくつかの実施形態では、チュートリアルの第1のページ614は、チュートリアルを進めるためのアフォーダンス614Dを含む。
図6Fでは、ECG管理機能及び関連するECGアプリケーションの初期設定を実行するためのチュートリアルの第1のページ614を表示している間に、第1の電子デバイス600Aは、チュートリアルを進めるためのアフォーダンス614Dのユーザアクティブ化605を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。いくつかの実施形態では、最低年齢要件が満たされないとの判定(例えば、ユーザアクティブ化605を検出したことに応じて行われた判定)に従って、第1の電子デバイス600Aは、ディスプレイ602上に、ユーザが必要な最低年齢要件を満たさないことを示すエラー通知(例えば、「ECGアプリケーションは22歳未満の人々による使用を意図していない」と記述する)を表示する。いくつかの実施形態では、エラー通知は、チュートリアルの第1のページ614上に重ね合わされる。いくつかの実施形態では、エラー通知を表示している間に、(第1のページ614を表示する)ディスプレイの背景は、暗くされる(それによって、表示されたエラー通知を強調する)。
【0192】
いくつかの実施形態では、ユーザアクティブ化605を検出したことに応じて(かつ最低年齢要件が満たされるとの判定に従って)、第1の電子デバイス600Aは、
図6Gに示すように、ディスプレイ602上に、チュートリアルの第2のページ616を表示する(例えば、第1のページ614の表示をそれと置き換える)。
【0193】
図6Gは、ディスプレイ602上に、ECG管理機能及び関連するECGアプリケーションの初期設定を実行するためのチュートリアルの第2のページ616(例えば、関連するECGアプリケーションが第2の電子デバイス600Bなどの第2の電子デバイス上で稼働している、又は起動することができる)を表示する第1の電子デバイス600Aを示す。いくつかの実施形態では、チュートリアルの第2のページ616は、アプリケーションを使用してキャプチャされた例示的なECG情報を(例えば、静止画像を介して、アニメーションを介して)グラフィカルに示すアニメーション領域616Aを含む。いくつかの実施例では、アニメーション領域616Aは、例示的なタコグラムアニメーションを含む。いくつかの実施例では、例示的なタコグラムアニメーションは、アニメーションのタコグラム様部分を追跡することによってアニメーションにわたって連続的に移動する1つ以上のオブジェクトを含む。いくつかの実施形態では、チュートリアルの第2のページ616は、ユーザからECG情報がどのようにキャプチャされるか、及び記録された生体情報をユーザによってどのように見ることができるかを要約するテキスト記述領域616Bを含む。いくつかの実施形態では、チュートリアルの第2のページ616は、チュートリアルを進めるためのアフォーダンス616Cを含む。
【0194】
図6Gでは、ECG管理機能及び関連するECGアプリケーションの初期設定を実行するためのチュートリアルの第2のページ616を表示している間に、第1の電子デバイス600Aは、チュートリアルを進めるためのアフォーダンス616Cのユーザアクティブ化607を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。いくつかの実施形態では、ユーザアクティブ化607を検出したことに応じて、デバイスは、
図6Hに示すように、ディスプレイ602上に、チュートリアルの起こり得る結果ページ618を表示する(例えば、第1のページ616の表示をそれと置き換える)。
【0195】
図6Hは、ディスプレイ602上に、ECG管理機能及び関連するECGアプリケーションの初期設定を実行するためのチュートリアルの起こり得る結果ページ618を表示する第1の電子デバイス600Aを示す。いくつかの実施形態では、起こり得る結果ページ618は、第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス600B)上の関連するECGアプリケーションを使用して記録されたECG情報に基づいて作成することができる、起こり得る評価結果の複数の表現を含む。
【0196】
いくつかの実施形態では、チュートリアルの起こり得る結果ページ618に示される起こり得る評価結果の複数の表現は、ECG記録からキャプチャされた心拍リズム及び心拍数に対応する起こり得る評価結果を含む。いくつかの実施形態では、第1の起こり得る評価結果は、ユーザのECG記録から異常な徴候が判定されなかった結果に対応する「平常のリズム」結果(又は「正常な結果」)である。いくつかの実施形態では、第2の起こり得る評価結果は、ユーザのECG記録から異常な心拍リズム徴候(及び場合によっては、高い/低い心拍数徴候)が判定された結果に対応する「異常な心拍リズム」結果(例えば、「心房細動」結果)である。いくつかの実施形態では、第3の起こり得る評価結果は、ユーザのECG記録から普通よりも(又は異常に)高い又は低い心拍数(例えば、150BPMを上回る、又は50BPMを下回る)が判定された結果に対応する「異常な心拍数」結果(例えば、「高い又は低い心拍数」結果)である。いくつかの実施形態では、第4の起こり得る評価結果は、(例えば、低品質な読み取り値のため)ユーザのECG記録から評価結果を判定することができない結果に対応する「不確定」結果である。
【0197】
いくつかの実施形態では、
図6Hに示すように、起こり得る結果ページ618は、表現の全てがディスプレイ上で同時に見えるのではない、起こり得る評価結果の複数の表現を示す。
図6Hでは、第1の評価結果(「平常の」結果)の表現620、及び第2の排出結果(「心房細動」結果)の622の表現(の一部分)がディスプレイ上で見える。
【0198】
いくつかの実施形態では、
図6Hに示すように、起こり得る結果ページ618上に示される起こり得る評価結果の各表現は、その対応する評価結果を表すグラフィカルアニメーション(例えば、タコグラム様アニメーション、鼓動する心臓のアニメーション、特定の周波数でタコグラム様アニメーションにわたって連続的に/繰り返し移動する1つ以上のオブジェクト)を含むアニメーション領域、及びその対応する評価結果の(医学的)特性を説明するテキスト記述の一部分を示すテキスト領域を含む。
【0199】
図6Hでは、「平常の」結果の表現620は、「平常の」結果の例示的なアニメーションを含むアニメーション領域620Aと、「平常の」結果の特性を説明するテキスト記述の一部分を示すテキスト領域620Bと、を含み、「心房細動」結果の表現622は、「心房細動」結果の例示的なアニメーションを含むアニメーション領域622Aと、「心房細動」結果の医学的特性を説明するテキスト記述の一部分を示すテキスト領域622Bと、を含む。いくつかの実施形態では、アニメーションは、心拍のリズム及び速度を組み合わせて示す、鼓動する心臓のアニメーション及びタコグラム様アニメーションを含む。
【0200】
いくつかの実施形態では、起こり得る評価結果の表現はまた、(例えば、テキスト領域を拡張することによって)それぞれの評価結果の完全なテキスト記述を表示するための拡張アフォーダンス(例えば、「更に表示」アフォーダンス)も含む。
図6Hでは、「平常の」結果の表現620は、(例えば、タッチ入力を介して)選択されると、「平常の」結果に関する完全なテキスト記述(例えば、テキスト領域620Bに示されていない追加のテキスト情報を含む)の表示をさせる拡張アフォーダンス620Cを含み、「心房細動」結果の表現622は、(例えば、タッチ入力を介して)選択されると、「心房細動」結果に関する完全なテキスト記述(例えば、テキスト領域622Bに示されていない追加のテキスト情報を含む)の表示をさせる拡張アフォーダンス622Cを含む。
【0201】
図6Iでは、ディスプレイ602上で見える表現620及び表現622を有する起こり得る結果ページ618を表示している間に、第1の電子デバイス600Aは、スクロール入力609(例えば、ディスプレイ上のスクロールタッチジェスチャ)を検出する。スクロール入力609を検出したことに応じて、デバイスは、
図6Jに示すように、他の起こり得る評価結果の1つ以上の他の表現がディスプレイ602上で見えるように、起こり得る結果ページ618をスクロールする。
【0202】
図6Jでは、「高い又は低い心拍数」結果の表現624が、ディスプレイ602上で完全に見える。起こり得る評価結果の他の表現と同様に、表現624は、「高い又は低い心拍数」結果の例示的なグラフィカルアニメーションを含むアニメーション領域624Aと、「高い又は低い心拍数」結果の医学的特性を説明するテキスト記述の一部分を示すテキスト領域624Bと、テキスト記述のテキストの全てを完全に示すためにテキスト領域624Cを拡張するための拡張アフォーダンス624Cとを含む。また、
図6Jでは、「心房細動」の表現622は、ディスプレイ上で完全に見えるままであり、「不確定」結果の表現626の一部分のみが、ディスプレイ上で見える。
【0203】
図6Kでは、ディスプレイ602上で見える「心房細動」結果の表現620を有する起こり得る結果ページ618を表示している間に、第1の電子デバイス600Aは、(例えば、ユーザが「心房細動」結果を説明するテキスト記述のテキストの全てを見ることを望むため)拡張アフォーダンス622Cのユーザアクティブ化611を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。
図6Lに示すように、拡張アフォーダンス622Cのユーザアクティブ化622Cを検出したことに応じて、第1の電子デバイス600Aは、「心房細動」結果の表現622のテキスト領域622Bを拡張して、テキスト記述のテキスト全体を表示する。いくつかの実施形態では、テキスト領域を拡張すると、拡張アフォーダンスは、表現から除去される。いくつかの実施形態では、テキスト領域を拡張すると、拡張アフォーダンスは、収縮アフォーダンス(例えば、「より少なく表示」アフォーダンス)と置き換えられる。
【0204】
図6Mでは、ディスプレイ602上に、「心房細動」結果の表現622の拡張されたテキスト領域622Cを有する起こり得る結果ページ618を表示している間に、第1の電子デバイスは、スクロール入力613(例えば、スクロールタッチジェスチャ)を(例えば、ディスプレイのタッチ層を介して)検出する。スクロール入力613を検出したことに応じて、デバイスは、
図6Nに示すように、「不確定」結果の表現626の全てがディスプレイ上で見えるように、起こり得る結果ページ618をスクロールする。
【0205】
図6Nでは、「不確定」結果の表現626は、ディスプレイ602上で完全に見える。起こり得る評価結果の他の表現と同様に、表現626は、「不確定」結果の例示的なグラフィカルアニメーションを含むアニメーション領域626Aと、「不確定」結果の医学的特性を説明するテキスト記述の一部分を示すテキスト領域626Bと、テキスト記述のテキストの全てを完全に示すためにテキスト領域626Cを拡張するための拡張アフォーダンス626Cとを含む。いくつかの実施形態では、起こり得る結果ページ618は、(例えば、ページの底部に)チュートリアルを進めるためのアフォーダンス628を含む。
【0206】
いくつかの実施形態では、上述したように、起こり得る結果ページ618上の起こり得る評価結果の複数の表現620〜626の(アニメーション領域620A〜626Aの)アニメーションは、心拍のリズム及び速度を組み合わせて示す、鼓動する心臓のアニメーション及びタコグラム様アニメーションを含む。いくつかの実施形態では、アニメーションは同期される。いくつかの実施例では、各アニメーションは、繰り返しループを含み、各ループは、タコグラム様アニメーションを追跡しながら、鼓動する心臓のアニメーションを出てスクリーンを横切って移動する、オブジェクト(例えば、円形のオブジェクト)からなる。(表現620〜626の)複数のアニメーションの繰り返しループは、同期した時間間隔で開始及び終了するように同期される。
【0207】
図6Nでは、ディスプレイ602上に、チュートリアルを進めるための起こり得る結果ページ618のアフォーダンス628を表示している間に、第1の電子デバイス600Aは、チュートリアルを進めるためのアフォーダンス628のユーザアクティブ化615を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。ユーザアクティブ化615を検出したことに応じて、第1の電子デバイス600Aは、
図6Oに示すように、ディスプレイ602上に、制限ページ630を表示する(例えば、起こり得る結果ページ618の表示をそれと置き換える)。
【0208】
いくつかの実施形態では、制限ページ630は、第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス600B)上で取られたECG記録から判定される評価結果のいくつかの制限を(例えば、テキスト記述を介して)ユーザに示す。いくつかの実施例では、制限ページ630は、記録されたECG情報から判定することができない1つ以上の医学的特性(例えば、心臓発作、血栓/脳卒中)のリスト630Aを含む。いくつかの実施形態では、制限ページ630は、(例えば、ページの底部に)チュートリアルを進めるためのアフォーダンス630Bを含む。
【0209】
図6Oでは、ディスプレイ602上に、制限ページ630を表示している間に、第1の電子デバイス600Aは、チュートリアルを進めるためのアフォーダンス630Bのユーザアクティブ化617を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。いくつかの実施形態では、アフォーダンス630Bのユーザアクティブ化617を検出したことに応じて、デバイスは、
図6Pに示すように、ディスプレイ602上に、命令ページ632を表示する。
【0210】
いくつかの実施形態では、(
図6F、
図6G、
図6H、及び
図6Oそれぞれに示すような)チュートリアルのページ614、616、618、及び/又は632のうちの1つ以上は、取消アフォーダンスを含む。いくつかの実施形態では、(例えば、チュートリアルのページ614、616、618、及び/又は632のいずれか1つの)取消アフォーダンスのユーザ選択を検出すると、第1の電子デバイス600Aは、
図6Qに示すように、ディスプレイ602上に、通知653を表示する。いくつかの実施形態では、通知653は、チュートリアルを通した現在の進行は失われることになり、ユーザが第2の電子デバイス600B上でECG記録を取り始めるために、初期設定プロセスを再び開始する必要があることをユーザに通知する、インジケーション653A(例えば、「ここで取り消す場合、度設定を行った後にECG記録を取ることができます」と記述する)を含む。いくつかの実施形態では、通知653は、設定プロセスの取消を確認する、したがってチュートリアルを出るための確認アフォーダンス653B(例えば、「後で設定する」と記述する)を含む。いくつかの実施形態では、通知653を表示している間に、ディスプレイの背景は、暗くされる(それによって通知653を強調する)。
【0211】
図6Pは、ディスプレイ602上に、命令ページ632を表示する第1の電子デバイス600Aを示す。いくつかの実施形態では、命令ページ632は、グラフィカルインジケーション領域632A、及び第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス600B)を使用してECG記録を進める方法に関する命令を提供するテキストインジケーション領域632Bを含む。いくつかの実施例では、グラフィカルインジケーション領域632Aは、チュートリアルの第1のページ614のグラフィカルインジケーション領域614Aに対応し、ユーザが第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス600B)を使用してECG記録を取ることを(例えば、静止画像を介して、アニメーションを介して)グラフィカルに示す。いくつかの実施例では、テキストインジケーション領域632Bは、例えば、第1の電子デバイス600Aとペアリングされた1つ以上の生体センサを有するスマートウォッチ(例えば、第2の電子デバイス600B)であり得る、第2の電子デバイス上でECG記録を実行するために必要なステップを含む命令のリストを含む。
【0212】
いくつかの実施形態では、命令ページ632は、ユーザが第1のECG記録を取ることを後に延期することを可能にする(したがって、ユーザが第1のECG記録を実行することなく初期設定プロセスを完了することを可能にする)延期アフォーダンス632C(例えば、「後で記録を取る」を示す)を含む。いくつかの実施形態では、命令ページ632を表示している間に、第1の電子デバイス600Aは、延期アフォーダンス632Cのユーザアクティブ化631を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。
【0213】
いくつかの実施形態では、延期アフォーダンス632Cのユーザアクティブ化631を検出したことに応じて、第1の電子デバイス600Aは、
図6Rに示すように、ディスプレイ602上に、確認通知633を表示する。いくつかの実施形態では、確認通知633は、命令ページ632上に重ね合わされる。いくつかの実施形態では、確認通知633は、初期設定プロセスが完了し、かつ第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス600B)が現在ECG記録を実行することが可能になっていることをユーザに示す、テキストインジケーション633Aを含む。いくつかの実施形態では、確認通知633は、(第1のECG記録を取ることなく)ECG初期設定プロセスの完了を了解し、かつ設定プロセスを出るための、確認アフォーダンス633Bを含む。いくつかの実施形態では、確認通知633に加えて、デバイスは、確認通知633を破棄して出て、命令ページ632に戻るための、取消アフォーダンス635を表示する。いくつかの実施形態では、確認通知633(及び、取消アフォーダンス635)を表示している間に、ディスプレイの背景(命令ページ632を表示する)は、暗くされる(それによって、表示された確認通知を強調する)。
【0214】
図6S〜
図6Xは、ディスプレイ634及び1つ以上の入力デバイス(例えば、ディスプレイ634のタッチ層及び押圧可能な回転クラウンなどの1つ以上の機械的ボタンを含む)を有する第2の電子デバイス600B(例えば、スマートウォッチ)を示す。いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス600Bは、第2の電子デバイス600Bの入力デバイス636(例えば、押圧可能な回転クラウンなどの機械的入力デバイス)に一体化された1つ以上の電極を含む(例えば、ECG情報を記録するための、ユーザの心拍リズム及び心拍数を検出するための)1つ以上の生体センサを含む。いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス600Bの1つ以上の生体センサは、第2の電子デバイス600Bの筐体部分(例えば、バックプレート)の(例えば、それに一体化された)1つ以上の電極を更に含み、入力デバイスに一体化された1つ以上の電極は、筐体部分の1つ以上の電極と連携して動作して、生体情報(例えば、ECG情報)をキャプチャする。生体情報(例えば、ECG情報)をキャプチャするために使用される第2の電子デバイス600Bの1つ以上の生体センサに関する特徴は、付属書類Aでより詳細に説明する。
図6Sでは、第2の電子デバイス600Bは、時計文字盤ユーザインタフェース638(例えば、デバイスの時刻画面)を表示している。
【0215】
図6Sでは、ロックユーザインタフェース638を表示している間に、第2の電子デバイス600Bは、入力デバイス636上のユーザ入力619を検出する。いくつかの実施形態では、ユーザ入力619は、(例えば、押圧の力が入力デバイス636の「クリック」を生じさせる閾値量を超えるように)入力デバイス636の単一の押圧である。いくつかの実施形態では、入力デバイス636上のユーザ入力619を検出したことに応じて、第2の電子デバイスは、
図6Tに示すように、ディスプレイ634上に、ホームユーザインタフェース640(例えば、デバイスのホーム画面に対応する、デバイス上にインストールされ、かつデバイス上で起動することができるアプリケーションに対応する複数のアイコンを含む画面)を表示する(例えば、ロックユーザインタフェース638の表示とそれを置き換える)。ホームユーザインタフェース640は、デバイス上にインストールされたECGアプリケーションに対応するアイコン642(例えば、心臓でグラフィカルに描かれたアイコン)を含み、第2の電子デバイス600B上のECGアプリケーションは、第1の電子デバイス600A上にインストールされたヘルスアプリケーションのECG管理機能に関連付けられている。
【0216】
図6Tでは、ディスプレイ634上に、ECGアプリケーションに対応するアイコン642を表示している間に、第2の電子デバイス600Bは、アイコン642のユーザアクティブ化621を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。アイコン642のユーザアクティブ化を検出したことに応じて、デバイスは、
図6Uに示すように、ECGアプリケーションを起動して表示し、ディスプレイ634上に、ECGアプリケーションのユーザインタフェース644を表示する(例えば、ホームユーザインタフェース640をそれと置き換える)。
【0217】
いくつかの実施形態では、ECGアプリケーションのユーザインタフェース644は、特定の形状(例えば、心臓)を描写するアニメーション646(例えば、流動的なアニメーション)を含む。いくつかの実施例では、
図6Uに示すように、アニメーション646は、特定の形状(例えば、心臓)を形成する複数の動的オブジェクト(例えば、円形のオブジェクト)を含み、この形状は、三次元的に見え、複数の動的オブジェクトが形状の構造を維持しながら常に移動する際に視覚的に流動的である。
【0218】
いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス600B上のECGアプリケーションの起動及び表示から所定の時間(例えば、5秒)が経過した後(だが、デバイスはユーザからの任意の追加入力を検出していない)、第2の電子デバイス600Bは、ユーザインタフェース644上に(かつアニメーション646の表示を維持している間に)、
図6Vに示すように、デバイスを使用してECG情報を記録することを進めるためにアクションが(ユーザによって)実行されなければならないことをユーザに示す通知メッセージ648(例えば、「クラウン上にあなたの指を保持してください」)を表示する。いくつかの実施形態では、ユーザは、通知メッセージ648によって命令されるように、ECG情報の記録を進めるために、第1の入力デバイス636(例えば、第2の電子デバイス600Bの筐体部分(例えば、バックプレート)の1つ以上の電極と連携して動作する1つ以上の一体化された電極を含む)上でユーザ入力(例えば、指の接触又はタッチ)を提供する。
【0219】
図6Wは、ディスプレイ602上に、チュートリアルの記録進行中ページ694を表示する第1の電子デバイス600Aを示す。いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス600B上でECG情報を記録している間に、第1の電子デバイス600Aは、ECGアプリケーションに関連付けられたヘルスアプリケーションの記録進行中ページ694内に、ECG記録が第2の電子デバイス600B上で実行されているというインジケーション696を表示する。いくつかの実施例では、インジケーション696は、グラフィカルインジケーション部分(例えば、記録を実行するために使用されているデバイスに対応する画像を示す)及びテキストインジケーション部分(例えば、「記録進行中」と記述する)を含む。
【0220】
図6Wはまた、ECG記録(例えば、入力デバイス636上のユーザ入力629に対応する)が実行されている間に、ディスプレイ634上に、ECGアプリケーションのユーザインタフェース644を表示する第2の電子デバイス600Bを示す。いくつかの実施形態では、ECG情報を記録している間に、第2の電子デバイス600Bは、記録によって検出されている心拍数を示すBPMインジケータ698を表示する。いくつかの実施形態では、ECG情報を記録している間に、第2の電子デバイス600Bは、(例えば、記録時に、心臓などのその初期形状からグリッド状パターンに遷移する)アニメーション646の上に、進行中の記録をグラフィカルに描写するタコグラム699を更に表示する。いくつかの実施形態では、ECG情報を記録している間に、タイマー697は、(例えば、カウントダウンすることによって)記録を正常に完了するための残りの時間を連続的に反映する。(例えば、第2の電子デバイス600Bなどのデバイス上で)ECG記録を実行する態様に関する特徴は、
図8A〜
図8S、
図10A〜
図10J、及び
図12A〜
図12Sで以下により詳細に説明する。
【0221】
図6Xは、
図6WのECG記録形態を完了した(直)後の第1の電子デバイス600A及び第2の電子デバイス600Bを示す。いくつかの実施形態では、ECG記録を完了すると、第2の電子デバイス600Bは、ECG記録のデータを第1の電子デバイス600Aに(例えば、Bluetooth(登録商標)接続を介して)送信する。いくつかの実施形態では、ECG記録を完了すると、第2の電子デバイス600Bは、ECG記録のデータを外部サーバに(例えば、LTE接続又はWiFi(登録商標)接続を介して)送信し、外部サーバはまた、第1の電子デバイス600Aによってアクセス可能である。いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス600Bは、複数のECG記録を記録してローカルで記憶し、複数のECG記録を第1の電子デバイス600Aに送信することができる。
【0222】
いくつかの実施形態では、ECG記録を完了した(直)後に、第1の電子デバイス600Aは、チュートリアルの概要ページ695を表示し、概要ページ695は、完了した記録の表現693を含む。いくつかの実施形態では、表現693は、評価結果(例えば、「平常のリズム」)、(例えば、BPM単位の)心拍数読み取り値、及び記録のグラフィカル描写(例えば、タコグラム)を含む。いくつかの実施形態では、チュートリアルの概要ページ695は、概要ページを出るためのアフォーダンス693を含む。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス600Aの概要ページ695は、(チュートリアルを完了した後に)チュートリアルを出るための完了ボタン691を含む。いくつかの実施形態では、ユーザが第1のECG記録を取ることなくチュートリアルが完了した場合、
図6Rを参照して説明したように、概要ページ695の表現639は、評価結果、心拍数読み取り値、及び記録のグラフィカル描写のインジケーションなしに表示される(例えば、評価結果、心拍数読み取り値、及びグラフィカル描写フィールドは空白である)。
【0223】
いくつかの実施形態では、ECG記録を完了した(直)後に、第2の電子デバイス600Bは、対応する概要ページ689の少なくとも一部分を(例えば、その初期パターンのアニメーション646(例えば、
図6Vに示すような流動的な心臓形状パターン)を有するECGアプリケーションのユーザインタフェース644の上に)表示する。いくつかの実施形態では、概要ページ689は、評価結果(例えば、「平常の結果」)及び完了した記録に関する他の関連情報を含む。いくつかの実施形態では、概要ページ689は、ディスプレイの縁部(例えば、ディスプレイの底縁部)からディスプレイ上にスライドする。デバイス(例えば、第2の電子デバイス600B)上で実行されているECG記録の態様に関する特徴は、
図12A〜
図12Sで以下により詳細に説明する。
【0224】
いくつかの実施形態では、ユーザは、第2の電子デバイス600B上のECGアプリケーションを使用して複数のECG記録を実行することができる。いくつかの実施形態では、複数のECG記録は、第1の電子デバイス600A上のヘルスアプリケーションのECG管理機能を介して閲覧及び管理するために、第2の電子デバイス600Bから第1の電子デバイス600A(又は第1の電子デバイス600Aによってアクセス可能な外部サーバ)に送信される。
【0225】
図6Yは、ディスプレイ602上に、第2のデバイス600Bを使用していくつかのECG読み取りを実行した後に、(例えば、第2の電子デバイス600B上のECGアプリケーションと関連付けられている)ヘルスアプリケーションのヘルスデータユーザインタフェース650を表示する第1の電子デバイス600Aを示す。いくつかの実施形態では、ヘルスアプリケーションは、第1の電子デバイス600Aのオペレーティングシステムのホームユーザインタフェース上の対応するアイコンを介してアクセス可能である。
【0226】
いくつかの実施形態では、ヘルスアプリケーションのヘルスデータユーザインタフェース650は、心臓のヘルス情報を閲覧及び管理するためのアフォーダンス650A(例えば、「心臓」と記述する)を含む。
図6Yでは、ヘルスデータユーザインタフェース650を表示している間に、第1の電子デバイス600Aは、アフォーダンス650Aのユーザアクティブ化623を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。ユーザアクティブ化623を検出したことに応じて、デバイスは、ディスプレイ602上に、ヘルスアプリケーションの心臓固有の機能に対応する心臓データユーザインタフェース652を表示する。
【0227】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス600A上のヘルスアプリケーションの心臓データユーザインタフェース652は、心拍数アフォーダンス654を含む。いくつかの実施形態では、心拍数アフォーダンス654は、特定の期間(例えば、今日)中に(例えば、第2の電子デバイス600Bを介して)測定されたユーザの心拍数の範囲のインジケーションを含む。いくつかの実施形態では、心拍数アフォーダンス654上のユーザ選択を検出したことに応じて、心臓データユーザインタフェース652は、ユーザインタフェースのグラフィカル描写領域656内に心拍数アフォーダンス654によって要約された心拍数情報のグラフィカル描写を表示する(かつ異なる色などの特定の視覚的特性によりアフォーダンスを更に強調して、心拍数アフォーダンスが現在ユーザによって選択されていることをユーザに示す)。
【0228】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス600A上のヘルスアプリケーションの心臓データユーザインタフェース652は、ECGアフォーダンス658を含む。いくつかの実施形態では、ECGアフォーダンス658は、特定の期間(例えば、今日)中に実行された1つ以上のECG記録から判定された心臓の健康評価結果の概要(例えば、「平常の」結果、「心房細動」結果、「高い又は低い心拍数」結果、「不確定」結果)、及びその期間中に取られた記録の数(例えば、「2つの読み取り値」)を含む。いくつかの実施形態では、ECGアフォーダンス658は、(例えば、第2の電子デバイス600B上でユーザによって以前に実行された)既存のECG記録に関する情報を閲覧及び管理するための情報アフォーダンス658Aを含む。
【0229】
図6Zでは、ディスプレイ602上で見えるECGアフォーダンス658を有する心臓データユーザインタフェース652を表示している間に、第1の電子デバイス600Aは、ECGアフォーダンス658の情報アフォーダンス658Aのユーザアクティブ化625を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。情報アフォーダンス658Aのユーザアクティブ化625を検出したことに応じて、第1の電子デバイス600Aは、
図6AAに示すように、ディスプレイ602上に、ECG管理ユーザインタフェース660を表示する。
【0230】
いくつかの実施形態では、ECG管理ユーザインタフェース660は(最初に)、第2の電子デバイス600B上で実行された対応する直近のECG記録から判定された直近の評価結果の所定の数(例えば、3つ)の表現を表示する。いくつかの実施形態では、直近の評価結果の表現は、記録をグラフィカルに描写するグラフィカル部分(例えば、タコグラム)と、評価結果のタイプ(例えば、「平常の」結果、「心房細動」結果、「高い又は低い心拍数」結果、「不確定」結果)及び測定された(例えば、BPM単位の)心拍数を示すテキスト部分とを含む。いくつかの実施形態では、直近の評価結果の表現は、結果に関連付けられた1つ以上のユーザ指定の症状及び/又は結果に関連付けられたユーザ指定の症状の数のインジケーションを含む。いくつかの実施形態では、ユーザが結果に関連付けられる症状がないと指定した場合、結果の対応する表現内に「症状なし」インジケーションが示される。いくつかの実施形態では、ユーザが結果に関する任意の症状を指定しなかった(又は結果に関する症状がないことを示す)場合、結果の対応する表現内に症状インジケーションは示されない。それぞれの評価結果に関する症状のユーザ選択に関する特徴は、
図12A〜
図12Sを参照してより詳細に説明する。
【0231】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス600Aは、情報アフォーダンス658Aに対応しないアフォーダンス上の位置でのECGアフォーダンス658のユーザアクティブ化を検出する。いくつかの実施形態では、ユーザアクティブ化に応じて、第1の電子デバイス600Aは、
図6Zのグラフィカル描写領域656に示す心拍数情報の表示をグラフィカル形態での心拍リズム情報と置き換える。
【0232】
図6AAでは、心拍リズムデータユーザインタフェース660は、直近のECG記録に対応する表現662Aと、2番目に直近のECG記録に対応する表現662Bと、3番目に直近のECG記録に対応する表現662Cとを示す。いくつかの実施例では、表現662Aは、74BPMの心拍数測定値及び結果に対して選択された2つの症状のインジケーションを有する「平常の」結果に対応する。いくつかの実施例では、表現662Bは、結果に対して判定された心拍数測定値を有さず、かつ結果に対してユーザによって具体的に示された「症状なし」を有する、「不確定」結果に対応する。いくつかの実施例では、表現662Cは、ユーザが結果に関して任意の症状又は症状がないか否かを指定しなかったため、111BPMの心拍数測定値を有し、かつインジケーションがない又は0以上の選択された症状を有する、「心房細動」結果に対応する。更に、いくつかの実施例では、「心房細動」結果が異常な結果であるため、表現662Cの少なくとも一部分は、デフォルトの視覚的特性とは異なる特定の視覚的特性(例えば、黄色などの警告色)で強調される。
【0233】
いくつかの実施形態では、ECG管理ユーザインタフェース660はまた、追加の/異なる過去の評価結果の追加の/異なる表現を閲覧し、既存の評価結果を分類/フィルタリングするための、複数のアフォーダンスを含む。いくつかの実施例では、ECG管理ユーザインタフェース660は、ユーザによって実行された全ての過去のECG記録の表現を表示するための「全ての結果を表示」アフォーダンス664A(例えば、関連する既存の記録の数も示す)を含む。いくつかの実施例では、ECG管理ユーザインタフェース660は、「平常の」結果(例えば、表現662A)に対応する既存のECG記録の全ての表現を表示する(例えば、既存の記録をフィルタリングして表示する)ための第1のフィルタアフォーダンス664Bを含む。いくつかの実施例では、ECG管理ユーザインタフェース660は、「心房細動」結果(例えば、表現662C)に対応する既存のECG記録の全ての表現を表示する(例えば、既存の記録をフィルタリングして表示する)ための第2のフィルタアフォーダンス664Cを含む。いくつかの実施例では、ECG管理ユーザインタフェース660は、「心房細動」結果(例えば、表現662C)に対応する既存のECG記録の全ての表現を表示する(例えば、既存の記録をフィルタリングして表示する)ための第2のフィルタアフォーダンス664Cを含む。いくつかの実施例では、ECG管理ユーザインタフェース660は、「心房細動」結果及び「高い心拍数」(例えば、150BPMを超える心拍数)結果の両方に対応する既存のECG記録の全ての表現を表示する(例えば、既存の記録をフィルタリングして表示する)ための第3のフィルタアフォーダンス664Dを含む。いくつかの実施例では、ECG管理ユーザインタフェース660は、「高い心拍数」(例えば、150BPMを超える心拍数)結果及び「低い心拍数」(例えば、50BPM未満の心拍数)結果の両方に対応する既存のECG記録の全ての表現を表示する(例えば、既存の記録をフィルタリングして表示する)ための第4のフィルタアフォーダンス664Eを含む。いくつかの実施例では、ECG管理ユーザインタフェース660は、「高い心拍数」(例えば、150BPMを超える心拍数)結果に対応する既存のECG記録の全ての表現を表示する(例えば、既存の記録をフィルタリングして表示する)ための第5のフィルタアフォーダンス664Fを含む。いくつかの実施例では、ECG管理ユーザインタフェース660は、「低い心拍数」(例えば、50BPM未満の心拍数)結果に対応する既存のECG記録の全ての表現を表示する(例えば、既存の記録をフィルタリングして表示する)ための第6のフィルタアフォーダンス664Gを含む。いくつかの実施例では、ECG管理ユーザインタフェース660は、「不確定」結果(例えば、測定された心拍数が評価結果を判定するには高すぎる又は低すぎるため、キャプチャされたECG情報が評価結果を判定するためには不完全かつ/又は読み取り不可能であったため)に対応する既存のECG記録の全ての表現を表示する(例えば、既存の記録をフィルタリングして表示する)ための第7のフィルタアフォーダンス664Hを含む。
【0234】
図6ABでは、ディスプレイ602上にECG管理ユーザインタフェース660を表示している間に、第1の電子デバイス600Aは、(74BPMの心拍数測定値及び結果に対して選択された2つの症状のインジケーションを有する「平常の」結果に対応する)表現662Aのユーザ選択627を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。ユーザ選択627を検出したことに応じて、第1の電子デバイス600Aは、
図6ACに示すように、ディスプレイ602上に、選択された評価結果に対応する詳細ページ666を表示する(例えば、ECG管理ユーザインタフェース660の表示をそれと置き換える)。
【0235】
いくつかの実施形態では、詳細ページは、選択された評価結果に関連付けられた1つ以上の説明的項目(例えば、タコグラム、評価結果のタイプ、結果の測定されたBPM、心房細動の存在の欠如の存在、1つ以上の選択された症状)を含む。詳細ページ666は、「平常の」結果である(
図6ABからの)表現662Aの評価結果に対応する。いくつかの実施例では、詳細ページ666は、この平常の結果の記録(例えば、測定された心拍リズム及び心拍数データを表すタコグラム)をグラフィカルに描写するアニメーション668Aと、記録の判定された評価結果(「平常の」結果)を示すインジケーション668Bと、ECG記録から1つ以上の特定の医学的特性(例えば、心房細動)が判定されたか否かを示すインジケーション668C(例えば、「この記録は心房細動の徴候を示さなかった」)と、ECG記録に関連付けられたユーザ指定の症状(例えば、「胸痛」及び「息切れ」)を示す(又は列挙する)インジケーション668Dと、を含む。
【0236】
いくつかの実施形態では、詳細ページ(例えば、詳細ページ666)は、対応する評価結果の一般的な医学的特性を説明するテキスト記述の表示を引き起こす情報アフォーダンス670を含む。いくつかの実施例では、テキスト記述は、
図6H〜
図6Nを参照して上述したように、チュートリアルの起こり得る結果ページ618の拡張されたテキスト領域内に表示される完全なテキスト記述に対応する。
【0237】
いくつかの実施形態では、詳細ページ(例えば、詳細ページ666)は、対応するECG記録を要約する文書(例えば、PDF文書)を指定された外部ソースと共有する(例えば、文書を電子メールアカウントに送信する)ための共有アフォーダンス672を含む。指示された外部ソースへの送信のために生成された例示的な文書を
図6ADに示す。いくつかの実施形態では、共有アフォーダンス672のユーザ選択を検出したことに応じて、第1の電子デバイス600Aは、文書を生成し、ユーザが生成された文書の意図された受信者への(自動)送信のために意図された受信者(例えば、電子メールアカウント)を入力することを可能にする。
【0238】
いくつかの実施形態では、詳細ページ(例えば、詳細ページ666)は、(例えば、即時の診療を求めるための、911に連絡するための)緊急連絡先アフォーダンス674を含む。いくつかの実施形態では、緊急連絡先アフォーダンス674のユーザ選択を検出したことに応じて、第1の電子デバイス600Aは、緊急連絡先(例えば、911)への通話を開始する。
【0239】
いくつかの実施形態では、詳細ページ(例えば、詳細ページ666)は、ECG記録に関連する1つ以上の情報項目(例えば、記録を実行するために使用されたデバイス、記録の時刻、記録を実行するために使用されたデバイスのオペレーティングシステム)を示すメタデータリスト676を含む。
【0240】
いくつかの実施形態では、詳細ページ(例えば、詳細ページ666)は、(例えば、第1の電子デバイス600A上のローカル記憶装置から、第2の電子デバイス600Bなどの記録を実行するために使用された第2の電子デバイス上のローカル記憶装置から、外部サーバ上のリモート記憶装置から)ECG記録を削除するための削除アフォーダンス678を含む。
【0241】
図6ADは、詳細ページ666から共有アフォーダンス672のユーザ選択を検出したことに応じて生成された文書680(例えば、PDF文書)を示す。いくつかの実施例では、文書680は、基本ユーザ情報682(例えば、ユーザの名前、ユーザの生年月日)を含む。いくつかの実施例では、文書680は、ECG記録の評価結果684(例えば、「平常の」結果、「心房細動」結果、「高い又は低い心拍数」結果、「不確定」結果)を含む。いくつかの実施例では、文書680は、(例えば、BPM単位のECG記録の心拍数測定値686を含む。いくつかの実施例では、文書680は、ECG記録の時刻694を含む。いくつかの実施例では、文書680は、ECG記録に対してユーザによって選択された症状のリスト688を含む。いくつかの実施例では、文書680は、ECG記録のタコグラム690(例えば、フィルタリングされていない、全タコグラム)を含む。いくつかの実施例では、文書680は、タコグラム690を説明する表記情報692を含む。
【0242】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス600Aは、第2の電子デバイス600B上のECG記録機能を(例えば、
図6Aを参照して説明したヘルスアプリケーション及び/又はペアリングされたデバイスのアプリケーションを介して)有効化及び無効化することができる。いくつかの実施形態では、(第1の電子デバイス600Aによって)ECG記録機能が無効化されている間に第2の電子デバイス600B上でECGアプリケーションが起動されると、第2の電子デバイス600Bは、
図6AEに示すように、ディスプレイ634上に、(第1の電子デバイス600Aによって)ECG記録機能が無効化されているのでECG記録を実行することができないことを(例えば、「ECGアプリケーションはリモートで無効化されている」と記述するテキストを介して)ユーザに示すエラー通知ユーザインタフェース637を表示する。
【0243】
図7A〜
図7Cは、いくつかの実施形態に係る、ヘルスモニタリングの初期設定の方法を示すフロー図である。方法700は、ディスプレイと、1つ以上の入力デバイス(例えば、生体センサ、ディスプレイのタッチ層)とを有する第1の電子デバイス(例えば、100、300、500、600A)において実行され、第1の電子デバイスは、第2の電子デバイス(例えば、600B)とペアリングされている。方法700のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0244】
後述するように、方法700は、ヘルスモニタリングを管理するための直感的方法を提供する。この方法は、ヘルスモニタリングを管理する際のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがヘルスモニタリングをより高速かつより効率的に管理することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0245】
第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、第2の電子デバイス(例えば、600B)の機能(例えば、心拍リズム情報(心電図)又は心拍数情報(BPM)を測定すること)(例えば、第2の電子デバイスの1つ以上の生体センサを使用して実行される機能)を使用するための、チュートリアルの第1の部分(例えば、614、616、618、630、632)を表示する(706)。第2の電子デバイスの機能を使用するためのチュートリアルの第1の部分を表示することにより、初期化プロセスを正常に完了させる方法に関するガイダンスを提供し、かつ(例えば、機能を使用する方法を学習するために、なんらガイダンスなしにユーザに機能を試験させることなく)機能を使用することに関する重要な背景情報を提供することによって、機能を使用するための、ユーザが第1の電子デバイス(例えば、600A)及び第2の電子デバイス(例えば、600B)を初期化するために必要な入力の数を低減する。動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0246】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ(例えば、602)上に、第2の電子デバイス(例えば、600B)の機能を使用するためのチュートリアルの第1の部分(例えば、614、616、618、630、632)を表示する前に、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、第2の電子デバイス(例えば、600B)から、第2の電子デバイス(例えば、600B)上の機能の使用を制御するように構成されたアプリケーションが第2の電子デバイス(例えば、600B)上で開かれている(例えば、起動されている、開始されている)という第2のインジケーションを(例えば、第1の電子デバイスの無線通信無線機を介して)受信する(702)。第2のデバイス(例えば、600B)上の機能の使用を制御するように構成されたアプリケーションが開かれているという第2のインジケーションを表示することにより、第2の電子デバイスの現在の状態に関するフィードバックをユーザに提供し、第2の電子デバイスが機能を使用する動作の準備ができていることをユーザに視覚的に示す。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0247】
いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス(例えば、600B)上の機能の使用を制御するように構成されたアプリケーションが開かれているという第2のインジケーションを受信したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、第2の電子デバイスの機能を使用するためのチュートリアルに対応する通知(例えば、612)を表示する(704)。ディスプレイ(例えば、602)上に、第2の電子デバイスの機能を使用するためのチュートリアルに対応する通知を表示することにより、第2の電子デバイスの現在の状態に関するフィードバックをユーザに提供し、第2の電子デバイス上の機能の使用を構成することを進めるためにチュートリアルが第1の電子デバイス(例えば、600A)上で利用可能であることをユーザに視覚的に示す。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0248】
いくつかの実施形態では、通知(例えば、612)は、アプリケーションが第2の電子デバイス(例えば、600B)上で起動したこと、及び起動されたアプリケーションに関連する第2の電子デバイス(例えば、600B)の機能を使用するためのチュートリアルをユーザが見ることができることをユーザに通知する。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、通知(例えば、612)のユーザ選択(例えば、タップジェスチャ)を検出したことに応じて、ディスプレイ(例えば、602)上に、チュートリアルを表示する。通知(例えば、612)のユーザ選択を検出したことに応じて、ディスプレイ(例えば、602)上に、チュートリアルを表示することにより、表示された通知に対応するチュートリアルが第1の電子デバイス(例えば、600A)上で起動されたことをユーザに示すことによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0249】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、第2の電子デバイス(例えば、600B)の1つ以上の設定を変更するように構成されたユーザインタフェース(例えば、643)を表示している間に受信された入力に応じて、チュートリアルの第1の部分(例えば、614、616、618、630、632)を表示する。第2の電子デバイスの1つ以上の設定を変更するように構成されたユーザインタフェースを表示している間に受信された入力に応じて、チュートリアルの第1の部分を表示することにより、表示されたチュートリアルが第2の電子デバイス上で使用することができるアプリケーションに関連付けられていることをユーザに示すことによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0250】
第1の電子デバイス(例えば、600A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、チュートリアルを進める要求(例えば、1つ以上の「続ける」ボタン614C、616C、628、630B上のユーザのタップ入力)を検出する(708)。
【0251】
チュートリアルを進める要求を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、第2の電子デバイス(例えば、600B)の機能を伴う第2の電子デバイス(例えば、600B)上の動作(例えば、生体データをキャプチャすること/記録すること)を実行する命令を表示する(710)。第1の電子デバイス(例えば、600A)のディスプレイ(例えば、602)上に、第2の電子デバイスの機能を伴う第2の電子デバイス(例えば、600B)上の動作を実行する命令を表示することにより、チュートリアルに対応する動作を第2の電子デバイス上で(例えば、かつ第1の電子デバイス上ではなく)実行する必要があることを示してユーザへの視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0252】
いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス(例えば、600B)上の動作は、(例えば、第2の電子デバイスの生体センサを使用して)生体データをキャプチャすることを含む。いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス(例えば、600b)によってキャプチャされる生体データは、心臓に関連するデータ(例えば、ECGデータ、BPMデータ)である。
【0253】
いくつかの実施形態では、チュートリアルの第1の部分は、第2の電子デバイス(例えば、600b)上で実行される動作(例えば、ECG記録動作、BPM測定動作)の起こり得る結果の複数のグラフィカルインジケーション(例えば、620、622、624、626、心拍リズム評価結果、心拍数測定値)を含む。
【0254】
いくつかの実施形態では、動作は、心拍リズム評価(例えば、心電図読み取り値)及び心拍数評価(例えば、BPM読み取り値)を含む(ユーザの)医学的特性を評価し、起こり得る結果は、(例えば、心拍リズム評価及び/又は心拍数評価に対する)正常な結果、異常な心拍リズムパターン結果(例えば、心房細動の徴候)、異常な心拍数結果(例えば、150を超えるBPM又は50未満のBPMなどの、高い閾値を上回る又は低い閾値を下回るBPM)、及び(例えば、低品質な読み取り値に基づく)不確定結果からなる群から選択される。
【0255】
いくつかの実施形態では、第1の起こり得る結果が第1の結果概要(のテキスト)(例えば、624B、対応する結果に関する医学的特性を要約したテキスト)の一部分を含む、起こり得る結果の少なくとも第1の起こり得る結果(例えば、624)を表示している間に、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、第1の結果概要に関連付けられた拡張アフォーダンス(例えば、624C)のユーザアクティブ化を検出する。第1の起こり得る結果が第1の結果概要の一部分を含む、起こり得る結果の少なくとも第1の起こり得る結果を表示している間に、拡張アフォーダンスを提供することにより、第1の結果概要の一部分のみが現在表示されていないこと、及び拡張アフォーダンスを選択して第1の結果概要の全てを表示させることができることをユーザに示すことによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、拡張アフォーダンス(例えば、624C)のユーザアクティブ化を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、第1の結果概要(のテキスト)の全てを表示する。
【0256】
いくつかの実施形態では、起こり得る結果の複数のグラフィカルインジケーション(例えば、620、622、624、626)は、第1の起こり得る結果に関する第1のアニメーションの表示(例えば、620A)を含む第1のグラフィカルインジケーション(例えば、620)と、第2の起こり得る結果に関する第2のアニメーション(例えば、622A)を含む第2のグラフィカルインジケーション(例えば、622)と、を含み、第1のアニメーションと第2のアニメーションとは、同期される。いくつかの実施形態では、第1のアニメーション及び第2のアニメーションは、心拍のリズム及び速度を描写する鼓動する心臓のアニメーション及びタコグラム様特徴を含む動的アニメーションである。
【0257】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ(例えば、602)上に、起こり得る結果の複数のグラフィカルインジケーション(例えば、620、622、624、626)を表示している間に、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、スクロールジェスチャ(例えば、ディスプレイのタッチ層上のスクロール)を検出する。いくつかの実施形態では、スクロールジェスチャを検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、複数のグラフィカルインジケーション(例えば、620、622、624、626)をスクロールする。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、第3の起こり得る結果に関する第3のアニメーション(例えば、624A)を含む第3のグラフィカルインジケーション(例えば、624)を表示し、第3のアニメーションは、第1のアニメーション(例えば、620A)及び第2のアニメーション(例えば、622A)と同期される。
【0258】
いくつかの実施形態では、第1のアニメーション(例えば、620A)は、固定位置でアニメーション化されるアニメーションの第1の部分(例えば、鼓動する心臓)と、固定位置から第2の位置にアニメーション移動するアニメーションの第2の部分(例えば、ドット)と、を含む。いくつかの実施形態では、オブジェクトは、心臓形状のアニメーションを出るときに、タコグラム様パターンに従う。いくつかの実施形態では、第1の動的アニメーションの第1のオブジェクト及び第2の動的アニメーションの第2のオブジェクトは、それらの対応する心臓形状のアニメーションを同期して繰り返し(連続的に)出る。起こり得る結果のグラフィカルインジケーション(例えば、620、622、624、626のうちの1つ)のアニメーション(例えば、第1のアニメーション620A)を提供することにより、アニメーションに示すように、チュートリアルによって説明された動作が心臓のモニタリングに関連することをユーザに示すこと、及び心臓モニタリング動作から導出される各起こり得る結果がどのように異なるかに関する視覚的ガイダンスを提供することによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0259】
いくつかの実施形態では、チュートリアルの第1の部分(例えば、614、616、618、630、632)は、動作から導出することができない1つ以上の医学的特性を含む制限インジケーション(例えば、630、動作の限界をユーザに説明する、動作によって判定することができない医学的特性のリストを示す)を含む。チュートリアルの第1の部分に制限インジケーション(例えば630)を提供することにより、(ユーザが認識する可能性がより高いように)設定プロセス中に、動作から導出することができない1つ以上の医学的特性をユーザに視覚的に示すことによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0260】
第1の電子デバイス600Aは、(例えば、ユーザが第2の電子デバイス(例えば、600B)上で命令を実行した後に、デバイス間の無線通信を介して)第2の電子デバイス(例えば、600B)から、(第2の電子デバイス上で)命令が実行されたというインジケーションを受信する(716)。
【0261】
いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス(例えば、600B)から、命令が実行されたというインジケーションを(例えば、デバイス間の無線機通信を介して)受信する前に、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、第2の電子デバイス(例えば、600B)から(例えば、デバイス間の無線機通信を介して)、(第2の電子デバイス上で)命令が実行され始めたというインジケーションを受信する(712)。いくつかの実施形態では、命令が実行され始めたというインジケーションを受信したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、第2の電子デバイス上で命令が実行されているというインジケーション(例えば、820、チュートリアルの「記録進行中」ページ)を表示する(714)。命令が実行され始めたというインジケーションを受信したことに応じて、ディスプレイ(例えば、602)上に、第2の電子デバイス(例えば、600B)上で命令が実行されているというインジケーションを表示することにより、第2の電子デバイス上で動作が正常に実行されている(したがって、設定プロセスが意図されるように進んでいる)ことをユーザに視覚的に示すことによって、視覚的フィードバックを向上する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0262】
命令が実行されたというインジケーションを受信したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、第1の部分とは異なるチュートリアルの第2の部分(例えば、828、「完了」ページ)を表示する(718)。命令が実行されたというインジケーションを受信したことに応じて、ディスプレイ(例えば、602)上に、第1の部分とは異なるチュートリアルの第2の部分を表示することにより、第2の電子デバイス上で実行された動作が完了した(例えば、したがって、設定プロセスが正常に完了し、かつ動作が将来の使用のために利用可能である)ことをユーザに示すことによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0263】
いくつかの実施形態では、チュートリアルの第2の部分(例えば、828、「完了」ページ)は、第2の電子デバイス上の動作から得られた(生体)情報を表すグラフィカルアニメーション(例えば、タコグラム様アニメーション)を含む。
【0264】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ(例えば、602)上に、チュートリアルの第2の部分(例えば、828)を表示した後に、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、ヘルスアプリケーションのユーザインタフェース(例えば、650、656、660)を表示する(720)。
【0265】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、記録された生体情報(例えば、記録されたECG及びBPM読み取り値)を見るためのアフォーダンス(例えば、658A、ECGアフォーダンス)のユーザアクティブ化を検出する(722)。いくつかの実施形態では、生体情報の既存の記録を見るためのアフォーダンス(例えば、658A)は、生体情報の既存の記録の数(例えば、記録されたECG及び/又はBPM読み取り値の数)のインジケーションを含む。生体情報の既存の記録を見るためのアフォーダンス内に生体情報の既存の記録の数のインジケーションを提供することにより、ヘルスアプリケーションで見ることができる既存の記録の数をユーザに便利に伝えることによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0266】
いくつかの実施形態では、生体情報の既存の記録を見るためのアフォーダンス(例えば、658A)のユーザアクティブ化を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、生体情報の既存の記録に対応する第1の複数の表現(例えば、662A〜662C)を表示する(724)。いくつかの実施形態では、生体情報の既存の記録の表現(例えば、662A〜66C)は、記録に対応するタコグラム、記録の評価結果、記録に関連付けられた症状の数(ある場合)、及び記録によって記録された心拍数(BPM)を含む。生体情報の既存の記録を見るためのアフォーダンスのユーザアクティブ化を検出したことに応じて、ディスプレイ(例えば、602)上に、生体情報の既存の記録に対応する第1の複数の表現(例えば、662A〜662C)を表示することにより、ユーザに最も関連し得るいくつかの既存の記録(例えば、直近の記録の一部)の表現をユーザに便利に提供することによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0267】
いくつかの実施形態では、生体情報の既存の記録の第1の複数の表現(例えば、662A〜66C)は、異常な評価結果(例えば、心房細動状態などの異常な心拍リズム)を有する第1の既存の記録に対応する第1の表現(例えば、662C)を含み、第1の表現(例えば、662C)は、第1の視覚的特性で表示された(例えば、黄色などの警告色で強調された)異常な評価結果のインジケーションを含む。いくつかの実施形態では、生体情報の既存の記録の複数の表現(例えば、662A〜66C)は、正常な評価結果を有する第4の既存の記録に対応する第4の表現(例えば、662A)を含み、第4の表現は、第1の視覚的特性とは異なる第2の視覚的特性(例えば、デフォルト色)で表示された正常な評価結果のインジケーションを含む。
【0268】
いくつかの実施形態では、生体情報の既存の記録の第1の複数の表現(例えば、662A〜66C)は、ユーザ指定の症状に関連付けられた第2の既存の記録に対応する第2の表現(例えば、662A、662B)を含み、第2の表現は、第2の既存の記録に関連付けられたユーザ指定の症状の数のインジケーション(例えば、「2つの症状」、「症状なし」)を含む。いくつかの実施形態では、生体情報の既存の記録の第1の複数の表現(例えば、662A〜66C)は、(例えば、ユーザが記録に対して任意の症状を指定しなかったため)任意のユーザ指定の症状に関連付けられていない第3の既存の記録に対応する第3の表現(例えば、662C)を含み、第3の表現は、第3の既存の記録に関連付けられたユーザ指定の症状のインジケーションを含まない。ユーザ指定の症状に関連付けられた第2の既存の記録に対応する第2の表現(例えば、662A、662B)を提供することにより、記録に対してユーザによって(ある場合、いくつの)症状が以前に選択されたか否かをユーザに便利に示す(例えば、それによって、記録に関連付けられた多くのユーザ指定の症状がある場合に、より重篤な読み取り値に対応する特定の記録か否かをユーザが迅速に認識することを可能にする)ことによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、ユーザ指定の症状は、(第2の電子デバイス上でユーザによって)症状が指定され保存された後に変更することができない。
【0269】
いくつかの実施形態では、更に、記録された生体情報を見るためのアフォーダンス(例えば、658A)のユーザアクティブ化を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、第1の分類アフォーダンス及び第2の分類アフォーダンスを含む複数の分類アフォーダンス(例えば、664A〜664H、正常結果、異常な心拍リズム結果、又は異常な心拍数結果などの評価結果のタイプによって見える記録をフィルタリングするための複数の分類アフォーダンス)を表示する(726)。いくつかの実施形態では、第1の分類アフォーダンスは、第1のタイプの評価結果に関連付けられた生体情報の既存の記録の数のインジケーションを含み、第2の分類アフォーダンスは、第2のタイプの評価結果に関連付けられた生体情報の既存の記録の数のインジケーションを含む。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、第1の分類アフォーダンスのユーザアクティブ化を検出する(728)。
【0270】
いくつかの実施形態では、第1の分類アフォーダンスのユーザアクティブ化を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、生体情報の既存の記録に対応する第2の複数の表現を(例えば、第1の複数の表現を置き換えることによって)表示し(730)、第2の複数の表現は、第1のタイプの評価結果(例えば、正常な結果、異常な心拍リズム結果、異常な心拍数結果、不確定結果)に関連付けられた既存の記録に対応する。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、第2の分類アフォーダンスのユーザアクティブ化を検出する(732)。
【0271】
いくつかの実施形態では、第2の分類アフォーダンスのユーザアクティブ化を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、生体情報の既存の記録に対応する第3の複数の表現を(例えば、第1の複数の表現を置き換えることによって)表示し(734)、第3の複数の表現は、第2のタイプの評価結果に関連付けられた既存の記録に対応する。いくつかの実施形態では、第2及び第3の複数の表現は、1つ以上の既存の記録が第1のタイプの評価結果及び第2のタイプの評価結果の両方に関連付けられている場合に、対応する重複する既存の記録を有する。
【0272】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、第1の評価結果に対応する第1の既存の記録に対応する第1の複数の表現(例えば、662A〜66C)の第1の表現(例えば、662A)のユーザ選択を検出する。いくつかの実施形態では、第1の表現のユーザ選択を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、第1の既存の記録の第1の詳細ビュー(例えば、666)を表示する。
【0273】
いくつかの実施形態では、第1の既存の記録の第1の詳細ビュー(例えば、666)を表示している間に、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、情報アフォーダンス(例えば、670、「i」アイコン)のユーザアクティブ化を検出する。いくつかの実施形態では、情報アフォーダンス(例えば、670)のユーザアクティブ化を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、ディスプレイ(例えば、602)上に、結果概要(例えば、対応する結果に関する医学的特性を要約したテキスト)、及びチュートリアルの第1の部分からの対応する起こり得る結果からのアニメーション(例えば、チュートリアルからの起こり得る結果は、第1の既存の記録の評価結果に対応する)を表示する。
【0274】
いくつかの実施形態では、第1の評価結果に対応する第1の既存の記録の第1の詳細ビュー(例えば、666)を表示している間に、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、エクスポートアフォーダンス(例えば、672、「PDFとして共有」とマークされた)のユーザアクティブ化を検出する。いくつかの実施形態では、エクスポートアフォーダンス(例えば、672)のユーザアクティブ化を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、600A)は、第1の既存の記録に関する情報(例えば、ユーザに関する情報、記録の日付及び時刻、(ECG)記録のタコグラム、記録の評価結果)を含む文書を作成する(かつ、続いて意図された受信者に送信する)。いくつかの実施形態では、記録の生体データ(例えば、ECGデータ)は、(記録からのデータの)任意のフィルタリングなしに、文書に含まれる。情報アフォーダンスのユーザアクティブ化を検出したことに応じて、文書を(自動的に)生成して(意図された受信者に)(自動的に)送信することにより、記録を要約した送信文書を作成し、続いて文書を意図された受信者に送信するために、ユーザから必要とされる入力の数が低減される。動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、ユーザ指定の症状は、(第2の電子デバイス上でユーザによって)症状が指定され保存された後に変更することができない。
【0275】
なお、方法700に関して上述したプロセス(例えば、
図7A〜
図7C)の詳細はまた、後述する方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法900は、方法700を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法1100は、方法700に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法1300は、方法700に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法1500は、方法700に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0276】
図8A〜
図8Sは、ヘルスモニタリングに使用するための生体情報を記録するための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図中のユーザインタフェースは、
図9A、
図9Bでのプロセスを含めた、以下で説明されるプロセスを例示するために使用される。これらの図における例示的なユーザインタフェースは、概して、記録された生体情報を使用して健康をモニタリングすることに関し、特定の種類の生体情報に限定されない。単に便宜上、これらの図の例示的なユーザインタフェースは、一種類の生体情報、心電図(以下、「ECG」)情報を参照して説明する。
【0277】
図8Aは、(例えば、第2の電子デバイス600Bに対応する)第1の電子デバイス800Aを示す。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス800Aは、スマートウォッチである。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス800Aは、ディスプレイ802及び1つ以上の入力デバイス(例えば、ディスプレイ802のタッチ層及び回転クラウンなどの1つ以上の機械的ボタンを含む)を有する。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス800Aは、第1の電子デバイス800Aの入力デバイス804(例えば、押圧可能な回転クラウンなどの機械的入力デバイス)に一体化された1つ以上の電極を含む(例えば、ECG情報を記録するための、ユーザの心拍リズム及び心拍数を検出するための)1つ以上の生体センサを含む。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス800Aの1つ以上の生体センサは、第1の電子デバイス800Aの筐体部分(例えば、バックプレート)の(例えば、それに一体化された)1つ以上の電極を更に含み、入力デバイスに一体化された1つ以上の電極は、筐体部分の1つ以上の電極と連携して動作して、生体情報(例えば、ECG情報)をキャプチャする。生体情報(例えば、ECG情報)をキャプチャするために使用される第1の電子デバイス800Aの1つ以上の生体センサに関する特徴は、付属書類Aにより詳細に記載されている。
【0278】
図8Aは、ディスプレイ802上に、(例えば、
図6A〜
図6AEを参照して説明したECGアプリケーションのユーザインタフェース644に対応する)ECGアプリケーションのユーザインタフェース806を表示する第1の電子デバイス800Aを示す。
【0279】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース644と同様に、ユーザインタフェース806は、特定の形状(例えば、心臓)を描写するアニメーション808(例えば、流動的なアニメーション、ユーザインタフェース644のアニメーション646に対応する)を含む。いくつかの実施例では、
図8Aに示すように、アニメーション808は、特定の形状(例えば、心臓)を形成する複数の動的オブジェクト(例えば、円形のオブジェクト)を含み、この形状は、三次元的に見え、複数の動的オブジェクトが形状の構造を維持しながら常に移動する際に視覚的に流動的である。
【0280】
いくつかの実施形態では、特定の形状(例えば、心臓)のアニメーション808を表示している間に、ユーザインタフェース806は、ECG記録を進めるために(心拍リズム及び心拍数情報をキャプチャするために)デバイス上でアクションを(ユーザによって)実行しなければならないことをユーザに示す(例えば、ユーザインタフェース644の通知メッセージ648に対応する)通知メッセージ810を表示する。いくつかの実施形態では、通知メッセージ810は、入力のタイプ(例えば、入力が入力デバイスを「クリック」しないように、閾値量を下回る入力デバイス上のタッチ又は接触)、及び(例えば、記録の持続時間の間)入力が入力デバイス上で維持されなければならないことをユーザに命令する。
【0281】
いくつかの実施形態では、ECGアプリケーションのユーザインタフェース806を表示する前に(例えば、第1の電子デバイス800Aが異なるアプリケーションのユーザインタフェースを表示している又はディスプレイがオフの間に)、デバイスは、(例えば、ユーザ入力なしに心拍数情報を測定する第2の生体センサを使用して)一定期間(例えば、1分)の間ユーザの心拍数情報を検出し、検出された心拍数が閾値速度を上回る(例えば、150BPMを上回る)と判定する。いくつかの実施形態では、検出された心拍数が少なくともその期間の閾値速度を上回ることを検出すると、デバイスは、ディスプレイ802上に、(連続的な)高い心拍数をユーザに通知する通知を表示し、ユーザがECGアプリケーションを使用して自身の心臓の健康をモニタリングすることを要求する。
【0282】
図8Bでは、ディスプレイ802上に、ECGアプリケーションのユーザインタフェース806上に表示している間に、第1の電子デバイス800Aは、通知メッセージ810からの命令に従った入力デバイス804上のユーザ入力801を検出する。いくつかの実施形態では、ユーザ入力801は、閾値量を下回る、入力デバイス上の連続的なタッチ又は接触(例えば、入力デバイスを「クリック」しない入力)である。いくつかの実施形態では、入力デバイス804上のユーザ入力801を検出する(かつ検出し続ける)と、アニメーション808を形成する複数の動的オブジェクトは、
図8Bに示すように、(例えば、ある形状の)それらの初期パターンから異なるパターンに向かって遷移する。いくつかの実施形態では、ユーザ入力801を検出する(かつ検出し続ける)と、第1の電子デバイス800Aは、ディスプレイ802上に通知メッセージ810を表示することを停止する。
【0283】
図8Cは、入力デバイス804上のユーザ入力801を検出し続ける第1の電子デバイス800Aを示す。いくつかの実施形態では、入力デバイス804上のユーザ入力801を検出し続けている間に、アニメーション808を形成する複数の動的オブジェクトは、異なるパターン(例えば、タコグラムのグリッド)に向かって遷移し続け、それを形成し始める。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス800Aは、ユーザインタフェース806内に(例えば、アニメーション808の下に)、ECG記録を完了するための残りの時間を示すタイマー810(例えば、30秒などの所定の時間のカウントダウンタイマー)を表示する。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス800Aは、ユーザインタフェース806内に(例えば、タイマー810の下に)、ECG記録を正常に完了するために、入力デバイス804上の入力を維持するようにユーザに命令する(例えば、「クラウンをタッチして静止したままでいるように試みてください」と記述する)通知メッセージ812を表示する。
【0284】
図8Dは、入力デバイス804上のユーザ入力801を更に検出し続ける第1の電子デバイス800Aを示す。いくつかの実施形態では、ユーザが入力デバイス804上のユーザ入力801を維持し続けると、第1の電子デバイス800Aは、ECG情報を記録し始める。いくつかの実施形態では、ECG情報を記録している間に、デバイスは、ユーザインタフェース806内に、記録によって検出されている心拍数を示すBPMインジケータ814を表示する。いくつかの実施形態では、ECG情報を記録している間に、デバイスは、(記録中、グリッド状パターンを形成する)アニメーション808の上に、進行中の記録をグラフィカルに描写するタコグラム816を更に表示する。いくつかの実施形態では、ECG情報を記録している間に、タイマー810は、(例えば、カウントダウンすることによって)記録を正常に完了するための残りの時間を連続的に反映する。
【0285】
図8Eは、(例えば、
図6A〜
図6AEを参照して説明した第1の電子デバイス600Aに対応する)第2の電子デバイス800Bを示す。いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス800Bは、(例えば、Bluetooth(登録商標)接続などの近距離無線通信無線接続を介して)第1の電子デバイス800Aとペアリングされたスマートフォンである。
図8Eでは、第2の電子デバイス800Bは、ディスプレイ818上に、第1の電子デバイス800A上で稼働しているECGアプリケーションに関連付けられたヘルスアプリケーションのユーザインタフェース820を表示している。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス800A上でECG情報を記録している間に、第2の電子デバイス800Bは、ECGアプリケーションに関連付けられたヘルスアプリケーションのユーザインタフェース820内に、ECG記録が第1の電子デバイス800A上で進行中であるというインジケーション822を表示する。いくつかの実施例では、インジケーション822は、グラフィカルインジケーション部分(例えば、記録を実行するために使用されているデバイスに対応する画像を示す)及びテキストインジケーション部分(例えば、「記録進行中」と記述する)を含む。
【0286】
図8Fは、
図8EからデバイスがECG記録を実行し続けている間に、ディスプレイ802上に、ECGアプリケーションのユーザインタフェース806を表示する第1の電子デバイス800Aを示す。
図8Fでは、ECG記録中、デバイスは、(例えば、ユーザが入力に使用された指を入力デバイス804から離して持ち上げたため)入力デバイス804上のユーザ入力801が失われたことを検出する。いくつかの実施形態では、入力デバイス804上のユーザ入力が失われたことを検出したことに応じて、デバイスは、ユーザインタフェース806内に、ECG記録を継続するために、ユーザが入力デバイス804上のユーザ入力を回復することを要求する(例えば、「クラウン上にあなたの指を維持してください」と記述する)メッセージインジケーション824を表示する。いくつかの実施形態では、ユーザ入力が入力デバイス804上で失われている間に、デバイスは、(タイマー810によって示される)記録の終了に向かってカウントダウンし続ける。いくつかの実施形態では、ユーザ入力が入力デバイス804上で失われている間に、デバイスは、ユーザ入力が入力デバイス804上で回復されるまで、記録を一時停止する。いくつかの実施形態では、ユーザ入力が入力デバイス804上で失われたことを検出したことに応じて、第1の電子デバイス800Aは、タイマー810の値を(例えば、初期の30秒の値に)リセットし、ユーザ入力が回復された(例えば、所定の時間内に回復された)場合には、記録を再開する。
【0287】
いくつかの実施形態では、入力デバイス804上のユーザ入力が制限時間(例えば、5秒)以内に回復されない場合、第1の電子デバイス800Aは、記録を(自動的に)終了し、
図8Aの初期ユーザインタフェースに遷移して戻る。いくつかの実施形態では、入力デバイス804上のユーザ入力が制限時間(例えば、5秒)以内に回復された場合、デバイスは、記録を(自動的に)継続する(例えば、一時停止された場合には、タイマーを再開する)。いくつかの実施形態では、入力を回復するための制限時間(例えば、5秒)は、ユーザ入力が回復されるとリセットされる。すなわち、ユーザ入力が記録中に第2の時間の間失われた場合、デバイスは、(自動的に)記録を終了し、ユーザがユーザ入力を回復することなく全制限時間(例えば、5秒)が経過した場合、
図8Aの初期ユーザインタフェースに遷移して戻る。
【0288】
図8Gでは、第1の電子デバイス800Aは、ユーザ入力が
図8Fで失われたときから制限時間(例えば、5秒)が経過する前に、入力デバイス804上のユーザ入力801を再び検出する。入力デバイス804上のユーザ入力が制限時間(例えば、5秒)の終了前に回復されたため、デバイスは、記録を(自動的に)終了させることなく、ECG記録を継続する。
【0289】
図8Hは、入力デバイス804上のユーザ入力801を検出し続ける第1の電子デバイス800Aを示し、デバイスは、
図8GからECG記録を継続する。いくつかの実施形態では、タイマー810は、記録を完了するための残りの時間(例えば、「1秒」)を示し続ける。
【0290】
図8Iは、記録の完了(時間が残っていないことを示すタイマー810によって示される)時の、ECGアプリケーションのユーザインタフェース806を示す。いくつかの実施形態では、記録の完了時、アニメーション808を形成する複数の動的オブジェクトは、記録中のグリッド状パターンから記録前の(例えば、心臓などの形状の)それらの初期パターンに向かって再び遷移する。
【0291】
図8Jは、ECG記録を完了した(直)後の第1の電子デバイス800A及び第2の電子デバイス800Bを示す。いくつかの実施形態では、ECG記録を完了すると、第1の電子デバイス800Aは、ECG記録のデータを第2の電子デバイス800Bに(例えば、Bluetooth(登録商標)接続を介して)送信する。いくつかの実施形態では、ECG記録を完了すると、第1の電子デバイス800Aは、ECG記録のデータを外部サーバに(例えば、LTE接続又はWiFi(登録商標)接続を介して)送信し、外部サーバはまた、第2の電子デバイス800Bによってアクセス可能である。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス800Aは、複数のECG記録を記録してローカルで記憶し、複数のECG記録を第2の電子デバイス800Bに送信することができる。
【0292】
いくつかの実施形態では、ECG記録を完了した(直)後に、第1の電子デバイス800Aは、ディスプレイ802上に、その初期パターン(例えば、流動的な心臓形状パターン)のアニメーション808を有するECGアプリケーションのユーザインタフェース806、並びに完了した記録に関する評価結果(例えば、「平常の結果」)及び他の関連情報を含む概要ページ826の少なくとも一部分を表示する。いくつかの実施形態では、概要ページ826は、ディスプレイの縁部(例えば、ディスプレイの底縁部)からディスプレイ上にスライドする。
【0293】
いくつかの実施形態では、ECG記録を完了した(直)後に、第2の電子デバイス800Bは、ヘルスアプリケーション内に、第2の電子デバイス800A上のECGアプリケーションに関連付けられたヘルスアプリケーションの概要ページ828を表示し、概要ページ828は、完了した記録の表現830を含む。いくつかの実施形態では、表現830は、評価結果(例えば、「平常のリズム」)、(例えば、BPM単位の)心拍数読み取り値、及び記録のグラフィカル描写(例えば、タコグラム)を含む。いくつかの実施形態では、概要ページ828は、概要ページを出るためのアフォーダンス832を含む。
【0294】
図8Kは、ディスプレイ802上に、ECG記録に対応する概要ページ826(の少なくとも一部分)を表示する第1の電子デバイス800Aを示す。いくつかの実施形態では、概要ページ826は、評価結果のインジケーション834A(例えば、「平常のリズム」)及び(例えば、BPM単位の)心拍数読み取り値のインジケーション834Bを含む概要領域834を含む。いくつかの実施形態では、概要領域834はまた、(例えば、詳細な説明は、
図6A〜
図6AEを参照して説明したチュートリアルの起こり得る結果ページ618に示されるテキスト記述に対応する)対応する評価結果に関する詳細な説明を見るための情報アフォーダンス836を含む。いくつかの実施形態では、概要ページ826は、特定の医学的特性(例えば、心房細動の徴候、不規則な心拍リズムの徴候)が記録から判定されたか否かのインジケーション838を含む。いくつかの実施形態では、概要ページ826は、1つ以上の症状を読み取り値に関連付けるためのアフォーダンス842を含む症状領域840を含む。いくつかの実施形態では、概要ページ826を表示している間、デバイスは、(例えば、概要ページがユーザに容易に判読可能であるように、より明るい色合いで)概要ページの背景に(例えば、
図8Aに示すようなその初期形状の)アニメーション808の表示を維持する。
【0295】
図8L〜
図8Oは、ECG情報を記録している間にECGアプリケーションのユーザインタフェース806内に表示され得る、異なる複数のエラー通知メッセージを示す。
図8Lでは、入力デバイス804上のユーザ入力803に対応する第1のECG記録を実行している間に、第1の電子デバイス800Aは、閾値量を上回る入力デバイス804上のユーザ入力の移動(例えば、移動量が閾値移動量を上回る、入力デバイス804とのユーザの接触の移動が存在する)を検出する。いくつかの実施形態では、(例えば、5秒などの、少なくとも一定期間の間の)閾値量を上回る入力デバイス804上のユーザ入力の移動を検出したことに応じて、第1の電子デバイス800Aは、ユーザが記録中にユーザ入力803の移動を制限することを要求する(例えば、「あなたの腕を動かさないように試みてください」と記述する)通知メッセージ844を(例えば、タイマー810の下に)表示する。
【0296】
図8Mでは、通知メッセージ844を表示した後の一定期間(例えば、5秒)、かつ入力デバイス804上のユーザ入力803に対応する第1のECG記録を実行し続けている間、第1の電子デバイス800Aは、閾値量を上回る入力デバイス804上のユーザ入力の移動を検出し続ける。いくつかの実施形態では、(例えば、初期通知メッセージ844を表示した後に、5秒などの別の期間の間)継続したことに応じて、第1の電子デバイス800Aは、入力デバイス804上のユーザ入力を安定化させるためにユーザが自身の腕を表面上に置くことを試すことができることを示す通知メッセージ846(例えば、「あなたの腕をテーブル上又はあなたの膝に置くと役立つことがあります」と記述する)を表示する(例えば、タイマー810の下に、通知メッセージ844の表示をそれと置き換える)。
【0297】
図8Nでは、入力デバイス804上のユーザ入力805に対応する第2のECG記録を実行している間に、第1の電子デバイス800Aは、入力デバイス804上の押圧入力を検出し、押圧の力は、閾値量を上回る(例えば、それにより、ユーザが入力デバイス804を「クリックする」)。いくつかの実施形態では、入力デバイス804上の押圧入力を検出したことに応じて、第1の電子デバイス800Aは、記録を実行するために入力デバイス804を「クリック」する必要がないことをユーザに通知する、かつ/又は記録を正常に完了するために入力デバイス804上の入力により弱い力を使用することができることをユーザに通知する、通知メッセージ848(例えば、「クラウンをクリックする必要はありません」と記述する)を(例えば、タイマー810の下に)表示する。
【0298】
図8Oでは、入力デバイス804上のユーザ入力807に対応する第3のECG記録を実行している間に、第1の電子デバイス800Aは、(例えば、ユーザが入力のために使用された指を入力デバイス804から離して持ち上げたため)入力デバイス804上のユーザ入力807が失われたことを(例えば、
図8Fのように)検出する。いくつかの実施形態では、入力デバイス804上のユーザ入力(例えば、それとのユーザの接触)が失われたことを検出したことに応じて、第1の電子デバイス800Aは、ユーザが入力デバイス804上のユーザ入力を回復してECG記録を継続することを要求する(例えば、通知メッセージ824に対応する、「クラウン上にあなたの指を維持してください」と記述する)通知メッセージ850を(例えば、タイマー810の下に)表示する。
【0299】
図8Pは、入力デバイス804上のユーザ入力809に対応するECG記録を実行している間に(例えば、記録の開始から初期閾値期間(例えば、5秒)が経過した後)、ディスプレイ802上に、ECGアプリケーションのユーザインタフェース806を表示する第1の電子デバイス800Aを示す。いくつかの実施形態では、ECG記録の必要な持続時間は、30秒である。
図8Pで(例えば、「20秒」を示す)タイマー810によって示されるように、記録の開始から10秒が経過している。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス800Aは、ECG記録の視覚的な説明に対応するタコグラム816を表示する。
【0300】
図8Qでは、第1の電子デバイス800Aは、入力デバイス804上のユーザ入力809の検出を失う。いくつかの実施形態では、入力デバイス804上のユーザ入力の検出を失ったことに応じて(例えば、それに直ちに応じて、又は1秒などの短期間内に)、第1の電子デバイス800Aは、タイマー810(例えば、ここで「30秒」を示す、記録の全持続時間)によって示されるように、ECG記録をリセットする(例えば、前の記録を終了し、新しい記録を開始する準備をする)。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス800Aは、入力デバイス804上のユーザ入力の検出を失ったことに応じて、タイマー810に示される残りの時間を初期持続時間に戻して「巻き戻させる」(例えば、カウントアップさせる)。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス800Aは、タコグラム816に「サイレント」タコグラムを表示させ、それによって、ECG情報がキャプチャされていないことをユーザに更に示す。
【0301】
いくつかの実施形態では(例えば、記録をリセットした後)、入力デバイス804上のユーザ入力が少なくとも所定の期間(例えば、2.5秒)の間に回復されなかったことを検出すると、第1の電子デバイス800Aは、
図8Rに示すように、ECGアプリケーションのユーザインタフェース806内に、ユーザが入力デバイス804上の入力を回復するように要求する通知メッセージ852(例えば、「クラウン上にあなたの指を保持してください」と記述する)を表示する。いくつかの実施形態では(例えば、通知メッセージ852を表示することに加えて)、デバイスは、
図8Aを参照して最初に説明したように、その初期パターン(例えば、心臓形状)のアニメーション808を表示する(例えば、再表示する)。いくつかの実施形態では、アニメーション808を形成するアニメーションを形成する複数の動的オブジェクトは、
図8Qのグリッド状パターンから
図8Rのその初期パターン(例えば、心臓形状)に動的に遷移する。
【0302】
いくつかの実施形態では(例えば、記録をリセットした後)、入力デバイス804上のユーザ入力が少なくとも所定の期間(例えば、2.5秒)の間に回復されなかったことを検出すると、第1の電子デバイス800Aは、代わりに、
図8Sに示すように、ECGアプリケーションのユーザインタフェース806内に、その初期パターン(例えば、心臓形状)のアニメーション808を表示するが、通知メッセージ852を表示することを取り止める。
【0303】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス800Aは、入力デバイス804上のユーザ入力が第1の所定の期間(例えば、2.5秒)の間に回復されなかったことを検出すると、最初に、
図8Qのユーザインタフェースから
図8Rのユーザインタフェースに遷移し、その後、第1の所定の期間が経過した後に、入力デバイス804上のユーザ入力が第2の所定の期間(例えば、第1の所定の期間と同じである又は異なる)の間に回復されなかったことを検出すると、
図8Rのユーザインタフェースから
図8Sのユーザインタフェースに遷移する。
【0304】
図9A〜
図9Bは、いくつかの実施形態に係る、ヘルスモニタリングのための生体情報を記録する方法を示すフロー図である。方法900は、ディスプレイと、生体センサを含む1つ以上の入力デバイス(例えば、電子デバイスのユーザの心臓の部分に相関する電気的活動を測定するように構成された、電極などの1つ以上のセンサのセット)とを有する第1の電子デバイス(例えば、100、300、500、600B、800A)において実行される。方法900のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0305】
後述するように、方法900は、ヘルスモニタリングを管理するための直感的方法を提供する。この方法は、ヘルスモニタリングを管理する際のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがヘルスモニタリングをより高速かつより効率的に管理することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0306】
第1の電子デバイス(例えば、800A)は、ディスプレイ(例えば、802)上に、第1の電子デバイス(例えば、800A)が生体情報(例えば、ECGデータ、BPMデータ、心臓に関連するデータ)を検出する準備ができていることを示す、第1のユーザインタフェース(例えば、ヘルスモニタリングアプリケーション又はヘルスデータ測定アプリケーションの、
図8Aに示すようなECGアプリケーションのメインユーザインタフェース806)を表示する(908)。ディスプレイ(例えば、802)上に、第1の電子デバイス(例えば、800A)が生体情報を検出する準備ができていることを示す第1のユーザインタフェースを表示することにより、生体情報が第1の電子デバイス上で記録される準備ができていることを示すことによって、視覚的フィードバックを提供する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0307】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース(例えば、
図8Aの806)を表示する前に、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、ヘルスモニタリングアプリケーション(例えば、ECGアプリケーションなどの、心臓の健康をモニタリングするための)に対応するアプリケーションアフォーダンス(例えば、1014)を含むホーム画面(例えば、1012)を表示する(902)。ディスプレイ(例えば、802)上に、ホーム画面上のヘルスモニタリングアプリケーションに対応するアプリケーションアフォーダンスを表示することにより、ヘルスモニタリングアプリケーションが第1の電子デバイス(例えば、800A)のホーム画面からアクセスすることができることをユーザに示すことによって、視覚的フィードバックを提供する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、アプリケーションアフォーダンスのユーザアクティブ化を検出する(904)。いくつかの実施形態では、アプリケーションアフォーダンスのユーザアクティブ化を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、ディスプレイ(例えば、802)上に、第1のユーザインタフェース(例えば、806)を表示する(906)。
【0308】
いくつかの実施形態では、アプリケーションアフォーダンスのユーザアクティブ化を検出した後に所定の時間(例えば、5秒)が経過した後に、生体センサ(例えば、804)上の第1の入力を要求する(テキスト)通知(例えば、810)が、第1のユーザインタフェース(例えば、
図8Aの806)内に表示される。いくつかの実施形態では、通知(例えば、810)は、第1の入力デバイス(例えば、804)上に指を置くようにユーザに命令する。アプリケーションアフォーダンスのユーザアクティブ化を検出した後に所定の時間が経過した後に、第1のユーザインタフェース内に生体センサ上の第1の入力を要求する通知(例えば、810)を提供することにより、(例えば、誤ったボタン又はアフォーダンスを選択することによる)ユーザが意図しない動作を意図せずに回避することを支援し、かつ同時に、記録動作を進めるために生体センサ上の入力が必要とされていることをユーザが認識することを可能にすることによって、デバイスのより多くの制御をユーザに提供する。(表示される追加コントローラによってユーザインタフェースを雑然とさせることなく)デバイスの追加の制御を提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0309】
いくつかの実施形態では、記録された生体情報は、生体センサ(例えば、804)によって検出された生体情報から導出された心電図記録を含む。いくつかの実施形態では、生体センサ(例えば、804)は、接触ベースのセンサであり、生体センサ(例えば、804)による第1の入力は、生体センサ(例えば、804)上で接触(例えば、ユーザの指からの)が検出されると、第1の基準を満たす。
【0310】
第1の電子デバイス(例えば、800A)は、第1の基準(例えば、生体センサとのユーザ接触、閾値を下回る移動、閾値を下回る電気的干渉)を満たす生体センサ(例えば、804)による第1の入力を検出する(910)。
【0311】
生体センサ(例えば、804)による第1の入力を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、生体センサ(例えば、804)によって検出された生体情報を記録することを開始する(912)。また、生体センサ(例えば、804)による第1の入力を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、ディスプレイ(例えば、802)上に、第1のユーザインタフェース(例えば、
図8Aの806)とは異なる、第2のユーザインタフェース(例えば、
図8Dの806)(例えば、ヘルスアプリケーションの測定ページ)を表示し(914)、第2のユーザインタフェース(例えば、
図8Dの806)は、生体情報の記録の進行のインジケーション(例えば、810)を含む。いくつかの実施形態では、進行のインジケーション(例えば、810)は、カウントダウンタイマー(例えば、所定の開始時間からゼロまでの秒単位でのカウントダウンを示す)である。第2のユーザインタフェース(例えば、
図8Dの806)上に、生体情報の記録の進行のインジケーション(例えば、810)を表示することにより、記録が実行されていること及び記録を継続するためにユーザが入力を維持しなければならない持続時間をユーザに示すことによって、視覚的フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0312】
生体情報の少なくとも一部分を記録した後に、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、第1の基準がもはや満たされない(例えば、生体センサ804とのユーザ接触が失われた)ことを検出する(912)。
【0313】
第1の基準が第1の期間(例えば、5秒)の間にもはや満たされないことを検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、生体情報の記録の進行のインジケーション(例えば、810)をリセットし、第2のユーザインタフェース(例えば、
図8Dの806)の表示を維持する(918)。第1の基準が第1の期間の間にもはや満たされないことを検出したことに応じて、第2のユーザインタフェース(例えば、
図8Dの806)の表示を維持しながら、進行のインジケーション(例えば、810)をリセットすることにより、ユーザがヘルスモニタリングアプリケーションを意図せずに出ることを回避するのを支援しながら、同時に、記録又はヘルスモニタリングアプリケーションを手動で再開する必要なく、ユーザが記録を容易に継続することを可能にすることによって、デバイスのより多くの制御をユーザに提供する。(表示される追加コントローラによってユーザインタフェースを雑然とさせることなく)デバイスの追加の制御を提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0314】
第1の基準が第1の期間より長い(例えば、5秒より長い)第2の期間の間にもはや満たされないことを検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、第2のユーザインタフェース(例えば、
図8Dの806)の表示を第1のユーザインタフェース(例えば、
図8Aの806)と置き換える(920)。第1の基準が第1の期間より長い第2の期間の間にもはや満たされないことを検出したことに応じて、第2のユーザインタフェース(例えば、
図8Dの806)の表示を第1のユーザインタフェース(例えば、
図8Aの806)に置き換えることにより、記録が停止されたこと及び新しい記録をユーザによって再開することができることをユーザに視覚的に示すことによって、視覚的フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0315】
いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース(例えば、
図8Aの806)は、第1の電子デバイス(例えば、800A)が生体情報を検出する準備ができていることを(ユーザに)示すグラフィカルアニメーション(例えば、心臓などの形状のグラフィカルアニメーション、
図8Aの808)を含み、グラフィカルアニメーションは、第1の形状(例えば、心臓形状)を形成する複数の移動オブジェクト(例えば、808、円形ドット)から構成されている。第1の電子デバイス(例えば、800A)が生体情報を検出する準備ができているというグラフィカルアニメーション(例えば、
図8Aの808)をユーザに提供することにより、アプリケーションの現在の状態に関する視覚的フィードバックを提供し、ユーザが記録を進めることができることを示す。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0316】
いくつかの実施形態では、グラフィカルアニメーションの複数の移動オブジェクト(例えば、808)は、ディスプレイが第1のユーザインタフェースから第2のユーザインタフェースに遷移する際に、第1の形状(例えば、心臓形状)から第1の形状とは異なる第2の形状(例えば、グリッド形状)に遷移する。
【0317】
いくつかの実施形態では、更に、第1の基準が第1の期間の間にもはや満たされないことを検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、グラフィカルアニメーションの複数の移動オブジェクト(例えば、808)を第1の形状(例えば、心臓形状)と第2の形状(例えば、グリッド形状)との間の中間形状に遷移させる。
【0318】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェース(例えば、
図8Dの806)を表示し、かつ生体情報(例えば、心拍リズム情報、心拍数情報)を記録している間に、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、第2の形状にあるグラフィカルアニメーション(例えば、
図8Dの808、グリッド)内に、記録された生体情報の視覚的表現を表示し、記録された生体情報は、記録された生体情報の視覚的表現をグラフィカルアニメーション内に表示することができるように、フィルタリングされスケーリングされる。第2のユーザインタフェース(例えば、
図8Dの806)を表示し、かつ生体情報を記録している間に、記録された生体情報の視覚的表現を表示することにより、ユーザが記録の現在の状態及び進行を見ることを可能にし、かつ記録が実行されていることをユーザに示すことによって、視覚的フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0319】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェース(例えば、
図8Dの806)は、記録された生体情報からの生体情報の視覚化に対応する(動的)グラフィカル表現(例えば、動的タコグラム様アニメーション)、及び生体情報の記録を完了するための残りの時間を(ユーザに)示す(カウントダウン)タイマー(例えば、810)を含む。いくつかの実施形態では、記録される生体情報は、心臓に関連するデータであり、グラフィカル表現は、生体センサ(例えば、804)から取得されたデータを反映するタコグラムを含む動的アニメーションである。
【0320】
いくつかの実施形態では、生体情報を記録している間に、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、第2の基準が満たされることを検出する。いくつかの実施形態では、第2の基準が満たされることを検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、第2のユーザインタフェース内に(例えば、
図8Dの806、進行のインジケーション810の下に)、第2の基準に関する(テキスト)通知(例えば、824)を表示する。第2の基準が満たされることを検出したことに応じて、第2のユーザインタフェース(例えば、
図8Dの806)上に、第2の基準に関する通知(例えば、824)を表示することにより、記録を維持するためにユーザによって1つ以上のアクションをとる必要があることをユーザに迅速に示すことによって、デバイスのより多くの制御をユーザに提供する。(表示される追加コントローラによってユーザインタフェースを雑然とさせることなく)デバイスの追加の制御を提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0321】
いくつかの実施形態では、第2の基準は、閾値を上回る(ユーザによって引き起こされたデバイスの)移動量が検出されたときに満たされ、通知(例えば、844)は、移動量を減少させるべきであることを(ユーザに)示す。いくつかの実施形態では、通知(例えば、844)は、多すぎる移動が検出されたことをユーザに通知する。いくつかの実施形態では、通知(例えば、844)は、ユーザの移動を制約するようにユーザに更に通知する。
【0322】
いくつかの実施形態では、第2の基準は、少なくとも第3の期間の間に閾値を上回る(ユーザによって引き起こされたデバイスの)移動量が検出されたときに満たされ、通知(例えば、846)は、第1の電子デバイスを(例えば、テーブル上の)静止位置に移動すべきであることを(ユーザに)示す。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイスがスマートウォッチである場合、通知(例えば、846)は、ユーザの腕をテーブル上に置くようにユーザに命令する。
【0323】
いくつかの実施形態では、第2の基準は、第1の入力のタイプとは異なるタイプを有する第2の入力(例えば、押圧入力、クリック入力)が第1の入力デバイス(例えば、804、クラウン、機械的ボタン、回転ボタン)上で検出されたときに満たされ、通知(例えば、848)は、第2の入力を第1の入力デバイス上で繰り返すべきではないことを(ユーザに)示す。いくつかの実施形態では、生体センサは、第1の入力デバイス(例えば、804)に一体化された1つ以上の電極(例えば、第1の電子デバイス(例えば、800A)の(例えば、バックプレート)に一体化された1つ以上の電極と連携して動作する)筐体部分を含む。いくつかの実施形態では、第2の入力は、第1の入力デバイス(例えば、804)上の押圧/クリック入力であり、通知(例えば、848)は、ユーザが第1の入力デバイス(例えば、804)を押圧/クリックすべきでないことを通知する。
【0324】
いくつかの実施形態では、第2の基準は、生体情報の記録がまだ完了していないときに生体センサ(例えば、804)によって第1の入力がもはや検出されない(例えば、中止された、中断された)ときに満たされ、通知(例えば、850)は、第1の入力を生体センサ(例えば、804)上で維持すべきであることを(ユーザに)示す。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、生体情報の記録が依然として進行中である間にユーザが生体センサ(例えば、804)との接触を中止したときに、第1の入力がもはや検出されないことを検出する。いくつかの実施形態では、通知(例えば、850)は、生体センサ(例えば、804)との接触を(例えば、ユーザの指をその上に戻して置くことによって)再確立するようにユーザに命令する。
【0325】
いくつかの実施形態では、第1の生体情報の第1の記録及び第1の生体情報とは異なる第2の生体情報の第2の記録(例えば、第1の記録及び第2の記録は、異なる時間に取られた異なる記録である)を取った後、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、第2の電子デバイス(例えば、800B、スマートウォッチとペアリングされたスマートフォン)に、記録された第1の生体情報及び記録された第2の生体情報を送信する(922)。
【0326】
いくつかの実施形態では、(例えば、ディスプレイ上に第1及び第2のユーザインタフェースに対応するアプリケーションを表示していない間に)第1の電子デバイス(例えば、800A)は、(例えば、ユーザ入力なしに心拍数情報を測定する第2の生体センサを介して)所定の時間の間、(ユーザの)心拍数情報を検出する(924)。いくつかの実施形態では、検出された心拍数情報が第1の条件を満たす(例えば、150BPMなどの閾値を上回る、特定の時間の間に閾値を上回る)との判定に従って、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、ディスプレイ(例えば、802)上に、高い心拍数を示す通知を表示する(926)。検出された心拍数情報が第1の条件を満たすとの判定に従って、ディスプレイ(例えば、802)上に、高い心拍数を示す通知を表示することにより、高い心拍数をユーザに迅速に通知することによって、視覚的フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0327】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、1つ以上の入力デバイスを介して、通知のユーザアクティブ化を検出する(928)。いくつかの実施形態では、通知のユーザアクティブ化を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、800A)は、ディスプレイ(例えば、802)上に、第1のユーザインタフェース(例えば、
図8Aの806)を表示する(930)(それにより、ユーザが第1のユーザインタフェースに対応するアプリケーションを使用してユーザの心電図記録を確認することができる)。通知のユーザアクティブ化を検出したことに応じて、ディスプレイ(例えば、802)上に、第1のユーザインタフェース(例えば、
図8Aの806)を表示することにより、デバイスがユーザの高い心拍数を検出したときに、第1のユーザインタフェースに対応するアプリケーションを起動するために必要な入力の数が低減される。動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0328】
方法900に関して上述したプロセス(例えば、
図9A〜
図9B)の詳細はまた、上記及び以下で説明する方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700は、方法900を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法1100は、方法900に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法1300は、方法900に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法1500は、方法900に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0329】
図10A〜
図10Jは、いくつかの実施形態に係る、ヘルスモニタリングのための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図の例示的なユーザインタフェースは、
図11のプロセスを含む後述するプロセスを例示するために使用される。これらの図における例示的なユーザインタフェースは、概して、記録された生体情報を使用して健康をモニタリングすることに関し、特定の種類の生体情報に限定されない。単に便宜上、これらの図の例示的なユーザインタフェースは、一種類の生体情報、心電図(以下、「ECG」)情報を参照して説明する。
【0330】
図10Aは、(例えば、第2の電子デバイス600B、第1の電子デバイス800Aに対応する)第1の電子デバイス1000を示す。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス1000Aは、スマートウォッチである。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス1000Aは、ディスプレイ1002及び1つ以上の入力デバイス(例えば、ディスプレイ1002のタッチ層及び回転クラウンなどの1つ以上の機械的ボタンを含む)を有する。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス1000は、第1の電子デバイス1000の入力デバイス1004(例えば、押圧可能な回転クラウンなどの機械的入力デバイス)に一体化された1つ以上の電極を含む(例えば、ECG情報を記録するための、ユーザの心拍リズム及び心拍数を検出するための)1つ以上の生体センサを含む。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス1000の1つ以上の生体センサは、第1の電子デバイス1000の筐体部分(例えば、バックプレート)の(例えば、それに一体化された)1つ以上の電極を更に含み、入力デバイスに一体化された1つ以上の電極は、筐体部分の1つ以上の電極と連携して動作して、生体情報(例えば、ECG情報)をキャプチャする。生体情報(例えば、ECG情報)をキャプチャするために使用される第1の電子デバイス1000の1つ以上の生体センサに関する特徴は、付属書類Aにより詳細に記載されている。
【0331】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス1000は、入力デバイス1004のアクティブ化を検出し、それに応答する(例えば、第1の既定の動作又は第2の既定の動作を実行することによって応答する)ように構成されており、アクティブ化は、生体情報(例えば、ECG情報)のキャプチャとは異なり、かつそれとは無関係である。
【0332】
図10Aは、ディスプレイ1002上に、(例えば、
図6A〜
図6AEを参照して説明したECGアプリケーションのユーザインタフェース644及び
図8A〜
図8Sを参照して説明したECGアプリケーションのユーザインタフェース806に対応する)ECGアプリケーションのユーザインタフェース1006を表示する第1の電子デバイス1000を示す。いくつかの実施形態では、ECGアプリケーションは、入力デバイス1004のアクティブ化を検出することなく、第1の電子デバイス1000に生体情報をキャプチャさせるように構成されている。
【0333】
いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース1006は、特定の形状(例えば、心臓)を描写するアニメーション1008(例えば、流動的なアニメーション、ユーザインタフェース644のアニメーション646及びユーザインタフェース806のアニメーション808に対応する)を含む。いくつかの実施例では、
図10Aに示すように、アニメーション1008は、特定の形状(例えば、心臓)を形成する複数の動的オブジェクト(例えば、円形のオブジェクト)を含み、この形状は、三次元的に見え、複数の動的オブジェクトが形状の構造を維持しながら常に移動する際に視覚的に流動的である。いくつかの実施例では、アニメーション1008を形成する複数の動的オブジェクトは、一貫した視覚的特性(例えば、同じ色)を有する。
【0334】
いくつかの実施形態では、特定の形状(例えば、心臓)のアニメーション1008を表示している間に、ユーザインタフェース1006は、ユーザのECG情報の記録を進めるためにデバイス上でアクションを(ユーザによって)実行しなければならないことをユーザに示す(例えば、ユーザインタフェース644の通知メッセージ648及びユーザインタフェース806の通知メッセージ810に対応する、「クラウン上にあなたの指を保持してください」と記述する)通知メッセージ1010を表示する。いくつかの実施形態では、通知メッセージ1010は、入力のタイプ(例えば、入力が入力デバイス1004を「クリック」しないように、閾値量を下回る入力デバイス1004上のタッチ又は接触)、及び(例えば、記録の持続時間の間)入力が入力デバイス1004上で維持されなければならないことをユーザに命令する。
【0335】
いくつかの実施形態では、
図10Aに示すように、ECGアプリケーションのユーザインタフェース1006を表示している間に、第1の電子デバイス1000は、入力デバイス1004上の押圧入力1001を検出し、押圧入力は、入力が入力デバイス1004を「クリック」するように、閾値量を上回る押圧力を有する入力デバイス1004上の入力である。
【0336】
いくつかの実施形態では、
図10Aに示すように、ECGアプリケーションのユーザインタフェース1006を表示している間に押圧入力1001を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1000は、
図10Bに示すように、ディスプレイ1002上に、ホームユーザインタフェース1012(例えば、デバイスのオペレーティングシステムのメインユーザインタフェース)を表示する(例えば、ユーザインタフェース1006の表示をそれと置き換える)。いくつかの実施形態では、ホームユーザインタフェース1012は、ECGアプリケーションに対応するアイコン1014を含む、デバイス上にインストールされた異なるアプリケーションに対応する複数のアイコンを含む。
【0337】
図10Cは、ECGアプリケーションのユーザインタフェース1006を表示している間に、入力デバイス1004上のユーザ入力1003(例えば、入力デバイス1000上の指の連続タッチ又は接触)を検出(及び維持)して、(例えば、
図8A〜
図8Cを参照して説明したように)ECG記録を開始する第1の電子デバイス1000を示す。いくつかの実施形態では、ECG記録を開始すると、アニメーション1008の動的な複数のオブジェクト(例えば、円形のオブジェクト)は、
図10Aのそれらの初期の流動的な形状からグリッド状の形状に遷移する。いくつかの実施形態では、ECG記録を開始すると、デバイスは、ユーザインタフェース1006内に、記録を完了するための残りの時間(例えば、最初に30秒)を示すタイマー1016を(例えば、アニメーション1010の下に)表示する。いくつかの実施形態では、ECG記録を開始すると、デバイスは、ユーザインタフェース1006内に(例えば、タイマー1016の下に)、ECG情報の記録中にユーザが入力デバイス1004上で(安定した)ユーザ入力1003を維持するように(例えば、「クラウンをタッチして静止したままでいるように試みてください」と記述する)要求する通知メッセージ1018を表示する。
【0338】
図10Dは、(例えば、記録の開始から3秒が経過したことを示すタイマー1016によって示されるように)記録の開始から初期閾値期間(例えば、5秒)が経過していない、ユーザからECG情報を記録する第1の電子デバイス1000を示す。いくつかの実施形態では、初期閾値期間がまだ経過していない間に、第1の電子デバイス1000は、入力デバイス1004上の押圧入力1005を検出し、押圧入力は、入力が入力デバイス1004を「クリック」するように、閾値量を上回る押圧力を有する入力デバイス1004上の入力である。いくつかの実施形態では、初期閾値期間がまだ経過していない間に入力デバイス1004上の押圧入力1005を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1000は、(自動的に)記録を終了し、
図10Aに示すように、ECGアプリケーションのユーザインタフェース1006を表示する。
【0339】
図10Eは、(例えば、記録の開始から6秒が経過したことを示すタイマー1016によって示されるように)記録の開始から初期閾値期間(例えば、5秒)が経過している、ユーザからECG情報を記録する第1の電子デバイスを示す。いくつかの実施形態では、初期閾値期間が経過した後、第1の電子デバイス1000は、入力デバイス1004上の押圧入力1007(例えば、押圧入力1005と同様の)を検出し、押圧入力は、入力が入力デバイス1004を「クリック」するように、閾値量を上回る押圧力を有する入力デバイス1004上の入力である。いくつかの実施形態では、初期閾値期間(例えば、5秒)が経過した後に入力デバイス1004上の押圧入力1007を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1000は、記録を終了しない。いくつかの実施形態では、(記録を終了する代わりに)第1の電子デバイス1000は、ユーザインタフェース1006内に、記録中に又は記録を正常に完了するために入力デバイス1004を「クリックする」必要がないことを示す(例えば、「クラウンをクリックする必要はありません」と記述する)通知メッセージ1020を表示する。
【0340】
いくつかの実施形態では、初期閾値期間(例えば、5秒)が経過した後に入力デバイス1004上の押圧入力1007を検出した後に、それに応じて第1の電子デバイス1000は、記録を終了せず、デバイスは、押圧入力1007を検出した後だが、押圧入力1007を検出してから所定の時間(例えば、2.5秒)が経過する前に、(例えば、押圧入力1007と同様の)第2の押圧入力を検出する。いくつかの実施形態では、押圧入力1007を検出した後だが、押圧入力1007を検出してから所定の時間(例えば、2.5秒)が経過する前に、第2の押圧入力を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1000は、記録を(自動的に)終了し、
図10Aに示すように、ECGアプリケーションのユーザインタフェース1006を表示する。
【0341】
いくつかの実施形態では、初期閾値期間(例えば、5秒)が経過した後に入力デバイス1004上の押圧入力1007を検出した後に、それに応じて第1の電子デバイス1000は、記録を終了せず、デバイスは、押圧入力1007を検出した後、かつ押圧入力1007を検出してから所定の時間(例えば、2.5秒)が経過した後に、(例えば、押圧入力1007と同様の)第2の押圧入力を検出する。いくつかの実施形態では、(記録を終了する代わりに)第1の電子デバイス1000は、ユーザインタフェース1006内に、記録中に又は記録を正常に完了するために入力デバイス1004を「クリックする」必要がないことを示す(例えば、「クラウンをクリックする必要はありません」と記述する)通知メッセージ1020を表示する。要約すると、いくつかの実施形態では、かつ記録が進行中である間に、記録の終了は、2つの入力が所定の期間内に(例えば、素早い連続内で(例えば、2.5秒以内に))受信された場合に生じる。対照的に、いくつかの実施形態では、2つの入力が受信されるが、所定の期間(例えば、2.5秒以内)よりも長く間隔を空けた場合、記録は取り消されない。
【0342】
図10Fは、ユーザインタフェース1006のタイマー1016(例えば、「20秒」を示す)によって示されるように、記録を完了するために20秒残っている、ECGアプリケーション上でECG記録を実行する第1の電子デバイス1000を示す。
図10Fでは、記録の開始から初期閾値期間(例えば、5秒)が経過している。いくつかの実施形態では、記録の開始から初期閾値時間(例えば、5秒)が経過した後、第1の電子デバイス1000は、ユーザ入力、入力デバイス1004上の押圧入力1009(又はプレスアンドホールド入力)を検出し、押圧入力は、入力が入力デバイス1004を「クリックする」(例えば、かつ押圧力が1秒などの少なくとも一定期間の間維持される)ように、閾値量を上回る押圧力を有する入力デバイス1004上の入力である。いくつかの実施形態では、初期閾値時間(例えば、5秒)が経過した後に、入力デバイス1004上の押圧入力1009を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1000は、記録を終了せず、ユーザインタフェース1006内に、記録中に又は記録を正常に完了するために入力デバイス1004を「クリックする」必要がないことを示す(例えば、「クラウンをクリックする必要はありません」と記述する)通知メッセージ1020を表示する。
【0343】
いくつかの実施形態では、ユーザ入力1009を検出した後の少なくとも所定の時間(例えば、5秒)、第1の電子デバイス1000は、押圧、入力デバイス1004上のプレスアンドホールド入力1011を検出し、プレスアンドホールド入力は、入力が入力デバイス1004を「クリック」し、かつ入力デバイス1004が少なくとも閾値期間(例えば、1秒)の間「クリック」されるように、閾値量を上回る押圧力を有する入力デバイス1004上の入力である。いくつかの実施形態では、初期閾値期間がまだ経過していない間に入力デバイス1004上のプレスアンドホールド入力1011を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1000は、
図10Gに示すように、ディスプレイ1002上に、仮想アシスタント(例えば、デバイスのオペレーティングシステムによって制御された仮想アシスタント)のユーザインタフェース1022を(自動的に)表示する(例えば、ECGアプリケーションのユーザインタフェース1006の表示をそれと置き換える)。
【0344】
図10H〜
図10Jは、デバイスがECG記録を実行している間に電子通信(例えば、電話通話、テキストメッセージ、電子メールメッセージ)を受信する第1の電子デバイス1000を示す。
図10Hでは、受信した電子通信(例えば、「ジェーン・アップルシード」からのテキストメッセージ)は、電子通信に対応する通知1026として表される。(通知1026として表された)電子通信は、(例えば、入力デバイス1004上のユーザ入力1013から)第1の電子デバイス1000がECG記録を実行している間に受信される。
【0345】
図10Iは、ECG記録を完了すると、ディスプレイ1002上に、(例えば、
図8J〜
図8Kを参照して説明した概要ページ826に対応する)ECG記録の概要ページ1028を表示する第1の電子デバイス1000を示す。
図10Jでは、記録を完了する(かつ記録に対応する概要ページ1028を表示する)と(又はその後で)、第1の電子デバイス1000は、ディスプレイ1002上に、記録中に受信された電子通信(例えば、「ジェーン・アップルシード」からのテキストメッセージ)に対応する通知警告1030を表示する。いくつかの実施形態では、記録中に1つ以上の追加の電子通信が受信された場合、デバイスはまた、記録を完了すると(又はその後で)、受信された電子通信に対応する1つ以上の通知警告を提供する。
【0346】
いくつかの実施形態では、ECG記録を開始すると(又はその前に)、第1の電子デバイス1000は、デバイスの無線通信無線機(例えば、LTE接続)を自動的に無効にする。いくつかの実施形態では、ECG記録を完了すると(又はそれに応じて)、第1の電子デバイス1000は、デバイス上の無線通信無線機を自動的に再び有効にする。
【0347】
いくつかの実施形態では、ECG記録を開始すると(又はその前に)、第1の電子デバイス1000は、デバイスの触覚フィードバックコントローラ(例えば、触覚アクチュエータ)を自動的に無効にする。いくつかの実施形態では、ECG記録を完了すると(又はそれに応じて)、第1の電子デバイス1000は、デバイスの触覚フィードバックコントローラを自動的に再び有効にする。
【0348】
図11は、いくつかの実施形態に係る、ヘルスモニタリングのための入力デバイスを使用する方法を示すフロー図である。方法1100は、ディスプレイと、一体型生体センサを有する第1の入力デバイス(例えば、ユーザの心臓の特性を検出するための1つ以上の電極を含む一体型生体センサを有する回転可能かつ押圧可能なウォッチクラウン)を含む1つ以上の入力デバイスと、を有するデバイス(例えば、100、300、500、600B、800A、1000)において実行される。方法1100のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0349】
後述するように、方法1100は、ヘルスモニタリングを管理するための直感的方法を提供する。この方法は、ヘルスモニタリングを管理する際のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがヘルスモニタリングをより高速かつより効率的に管理することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0350】
第1の電子デバイス(例えば、1000)は、ディスプレイ(例えば、1002)上に、生体センサ(例えば、1004)から生体情報(例えば、ECGデータ、BPMデータ、心臓に関連するデータ)をキャプチャするためのアプリケーション(例えば、ヘルスモニタリングアプリケーション又はヘルスデータ測定アプリケーションなどのヘルスアプリケーション)のユーザインタフェース(例えば、
図10Aの1006)を表示する(1102)。
【0351】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、第1の入力デバイス(例えば、1004)のアクティブ化を検出し、それに応答する(例えば、既定の動作又は第2の既定の動作を実行することによって応答する)ように構成されており、アクティブ化は、生体情報のキャプチャとは異なり、かつそれとは無関係である。
【0352】
いくつかの実施形態では、アプリケーションは、第1の入力デバイス(例えば、1004)のアクティブ化を検出することなく、第1の電子デバイス(例えば、1000)に生体情報をキャプチャさせるように構成されている。
【0353】
生体センサ(例えば、1004)から生体情報をキャプチャするためのアプリケーションのユーザインタフェース(例えば、
図10Aの1006)を表示している間に、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、第1の入力デバイスの第1のアクティブ化(例えば、1004、クラウンの「クリック」を引き起こす閾値量を超える、回転クラウンなどの第1の入力デバイスの押圧)を検出する(1104)。
【0354】
第1の入力デバイスの第1のアクティブ化(例えば、1004、第1の入力デバイス上の押圧)を検出したことに応じて、かつ生体センサ(例えば、1004)から生体情報をキャプチャしている間に、生体センサ(例えば、1004)で生体情報をキャプチャすることに向かう進行に基づく第1の基準が満たされるときに、第1の入力デバイス(例えば、1004)の第1のアクティブ化が検出された(例えば、デバイスが所定量未満の生体情報をキャプチャし、かつ/又は第1の入力デバイスが5秒などの少なくとも閾値時間内にアクティブ化された)との判定に従って、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、生体情報のキャプチャを中断する、第1の入力デバイス(例えば、1004)に関連付けられた既定の動作(例えば、表示されたコンテンツのスクロール、現在アクティブなアプリケーションを出ること、デジタルアシスタント機能のアクティブ化)を実行する(1106)。第1の基準が満たされるときに第1の入力デバイス(例えば、1004)の第1のアクティブ化が検出されたとの判定に従って、生体情報のキャプチャを中断する、第1の入力デバイス(例えば、1004)に関連付けられた既定の動作を実行することにより、ユーザが第1の入力デバイス上の入力を介して特定の状況で生体情報のキャプチャを中断することを可能にすることによって、デバイスのより多くの制御をユーザに提供する。表示される追加コントローラによってUIを雑然とさせることなく追加の制御オプションを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0355】
また、第1の入力デバイスの第1のアクティブ化(例えば、1004、第1の入力デバイス上の押圧)を検出したことに応じて、かつ生体センサ(例えば、1004)から生体情報をキャプチャしている間に、第1の基準が満たされないときに第1の入力デバイス(例えば、1004)の第1のアクティブ化が検出されたとの判定に従って、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、第1の入力デバイス(例えば、1004)に関連付けられた既定の動作を実行することなく、生体情報をキャプチャし続ける(1108)。第1の基準が満たされないときに第1の入力デバイスの第1のアクティブ化が検出されたとの判定に従って、第1の入力デバイス(例えば、1004)に関連付けられた既定の動作を実行することなく、生体情報をキャプチャし続けることにより、ユーザが記録プロセスを手動で再開する必要なく、特定の状況で生体情報をキャプチャし続けることを可能にすることによって、デバイスのより多くの制御をユーザに提供する。表示される追加コントローラによってUIを雑然とさせることなく追加の制御オプションを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0356】
いくつかの実施形態では、生体情報をキャプチャする前に(例えば、
図8Aに示すように、メインユーザインタフェース806のアニメーション808などの導入アニメーションを表示している間に)、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、第1の入力デバイス(例えば、1004)の第2のアクティブ化を検出する。いくつかの実施形態では、第1の入力デバイス(例えば、1004)の第2のアクティブ化を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、既定の動作を実行する(例えば、生体情報のキャプチャが行われているか否かを判定することなく、既定の動作を実行する)。
【0357】
いくつかの実施形態では、既定の動作は、ディスプレイ(例えば、1002)上に、既定のユーザインタフェース(例えば、1012、アプリケーションを起動するための1つ以上のアフォーダンスを含むホーム画面)を表示することを含む。いくつかの実施形態では、既定のユーザインタフェース(例えば、1012)を表示することは、任意の現在アクティブ又は実行中のアプリケーション(例えば、生体情報をキャプチャするためのアプリケーション)を閉じる又は一時中断することを含む。
【0358】
いくつかの実施形態では、既定の動作は、ディスプレイ(例えば、1002)上に、(例えば、生体情報をキャプチャするためのアプリケーションのユーザインタフェース(例えば、1006)の表示を置き換えることによって)デジタル仮想アシスタントのユーザインタフェース(例えば、1022)を表示することを含む。
【0359】
いくつかの実施形態では、第1の基準は、生体情報をキャプチャすることが第1の閾値時間(例えば、5秒)未満の間に行われたときに満たされる。
【0360】
いくつかの実施形態では、第1の入力デバイス(例えば、1004)に関連付けられた既定の動作を実行することなく生体情報をキャプチャし続けた後、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、第1の入力デバイス(例えば、1004)の第2のアクティブ化を検出する(1110)。いくつかの実施形態では、第1の入力デバイス(例えば、1004)の第2のアクティブ化を検出したことに応じて、第1の入力デバイス(例えば、1004)の第1のアクティブ化を検出した後に第1の入力デバイス(例えば、1004)の第2のアクティブ化が所定の時間(例えば、5秒)内に検出されたとの判定に従って、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、生体情報のキャプチャを中断する、第1の入力デバイス(例えば、1004)に関連付けられた既定の動作を実行する(1112)。第1の入力デバイスの第1のアクティブ化を検出した後に第1の入力デバイスの第2のアクティブ化が所定の時間内に検出されたとの判定に従って、生体情報のキャプチャを中断する、第1の入力デバイス(例えば、1004)に関連付けられた既定の動作を実行することにより、デバイスのより多くの制御をユーザに提供し、ユーザが第1の入力デバイスを使用して生体情報のキャプチャを迅速かつ容易に中断することを可能にすることによって、生体情報のキャプチャを中断するために必要な入力の数を低減する。デバイスの追加の制御を提供し、動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0361】
いくつかの実施形態では、第1の入力デバイス(例えば、1004)の第2のアクティブ化を検出したことに応じて、第1の入力デバイス(例えば、1004)の第1のアクティブ化を検出した後に第1の入力デバイス(例えば、1004)の第2のアクティブ化が所定の時間後に検出されたとの判定に従って、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、第1の入力デバイス(例えば、1004)に関連付けられた既定の動作を実行することなく、生体情報をキャプチャし続ける(1114)。拳の入力デバイスの第1のアクティブ化を検出した後に第1の入力デバイスの第2のアクティブ化が所定の時間後に検出されたとの判定に従って、第1の入力デバイス(例えば、1004)に関連付けられた既定の動作を実行することなく、生体情報をキャプチャし続けることにより、ユーザが生体情報のキャプチャを意図せずに中断することを回避することを支援し、かつ同時に、生体情報のキャプチャを中断するために別の及び/又は異なる入力が必要とされることをユーザが認識することを可能にすることによって、デバイスのより多くの制御をユーザに提供する。(表示される追加コントローラによってユーザインタフェースを雑然とさせることなく)デバイスの追加の制御を提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0362】
いくつかの実施形態では、生体センサ(例えば、1004)から生体情報(例えば、心拍リズム情報、心拍数情報)をキャプチャすると(又はその前に)、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、第1の電子デバイス(例えば、1000)の触覚フィードバックコントローラ(例えば、第1の入力デバイスに関連付けられた触覚アクチュエータ)を自動的に無効にする。いくつかの実施形態では、生体情報のキャプチャを完了すると(又はそれに応じて)、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、触覚フィードバックコントローラを自動的に再び有効にする。
【0363】
いくつかの実施形態では、生体センサから生体情報(例えば、心拍リズム情報、心拍数情報)をキャプチャすると(又はその前に)、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、第1の電子デバイス(例えば、1000)の無線通信無線機(例えば、LTE接続)を自動的に無効にし、第1のタイプの通知(例えば、1026、第1のタイプメッセージ、第1のタイプの警告、タイマー通知以外のタイプの通知)が表示されるのを防止し、第1のタイプの通知は、生体情報をキャプチャしている間に受信された電子通信(例えば、テキストメッセージ、電子メール、電話通話)に対応する通知を含む。いくつかの実施形態では、表示されるのを防止される通知は、タイマー通知を含まない。いくつかの実施形態では、生体情報のキャプチャを完了すると(又はそれに応じて)、第1の電子デバイス(例えば、1000)は、無線通信無線機を自動的に再び有効にし、第1のタイプの通知(例えば、1030)が表示されることを可能にする。
【0364】
方法1100に関して上述したプロセス(
図11)の詳細はまた、上述及び後述する方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700は、方法1100を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法900は、方法1100に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法1300は、方法1100を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法1500は、方法1100を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0365】
図12A〜12Sは、ヘルスモニタリングの様相を管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。それらの図におけるユーザインタフェースは、
図13A〜
図13Bにおける処理を含む、以下で説明される処理を例示するために使用される。これらの図における例示的なユーザインタフェースは、概して、記録された生体情報を使用して健康をモニタリングすることに関し、特定の種類の生体情報に限定されない。単に便宜上、これらの図の例示的なユーザインタフェースは、一種類の生体情報、心電図(以下、「ECG」)情報を参照して説明する。
【0366】
図12Aは、(例えば、第2の電子デバイス600B、第1の電子デバイス800A、及び/又は第1の電子デバイス1000に対応する)第1の電子デバイス1200を示す。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス1200は、スマートウォッチである。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス1200は、ディスプレイ1202及び1つ以上の入力デバイス(例えば、ディスプレイ1202のタッチ層及び回転クラウンなどの1つ以上の機械的ボタンを含む)を有する。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス1200は、第1の電子デバイス1200の入力デバイス1204(例えば、押圧可能な回転クラウンなどの機械的入力デバイス)に一体化された1つ以上の電極を含む(例えば、ECG情報を記録するための、ユーザの心拍リズム及び心拍数を検出するための)1つ以上の生体センサを含む。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス1200の1つ以上の生体センサは、第1の電子デバイス1200の筐体部分(例えば、バックプレート)の(例えば、それに一体化された)1つ以上の電極を更に含み、入力デバイスに一体化された1つ以上の電極は、筐体部分の1つ以上の電極と連携して動作して、生体情報(例えば、ECG情報)をキャプチャする。生体情報(例えば、ECG情報)をキャプチャするために使用される第1の電子デバイス1200の1つ以上の生体センサに関する特徴は、付属書類Aにより詳細に記載されている。
【0367】
図12Aでは、第1の電子デバイス1200は、ディスプレイ1202上に、(例えば、概要ページ826及び概要ページ1028に対応する)完了したECG記録に関するECGアプリケーションの概要ページ1206を表示し、完了したECG記録の評価結果は、概要領域1208のインジケーション1208Aによって示されるように、「平常のリズム」結果である。いくつかの実施形態では、概要領域1208はまた、完了したECG記録の(例えば、BPM単位の)心拍数読み取り値のインジケーション1208Bも含む。いくつかの実施形態では、概要ページ1206を表示している間、デバイスは、(例えば、概要ページがユーザに容易に判読可能であるように、より明るい色合いで)概要ページの背景に(例えば、
図8Aに示すアニメーション808に対応する、
図8Aに示すようなその初期形状の)アニメーションを表示する(例えば、その表示を維持する)。
【0368】
いくつかの実施形態では、概要領域1208はまた、対応する評価結果に関する詳細な説明を見るための情報アフォーダンス1210を含む。いくつかの実施形態では、概要ページ1206を表示している間に、第1の電子デバイス1200は、情報アフォーダンス1210のユーザアクティブ化1201を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。
【0369】
図12Bは、ディスプレイ1202上に、その対応する結果の医学的特性に関する説明を含む情報ページ1212の少なくとも一部分を表示する第1の電子デバイス1200を示す。いくつかの実施形態では、情報ページ1212に含まれる説明は、
図6A〜
図6AEを参照して説明したチュートリアルの起こり得る結果ページ618に示されるテキスト記述に対応する。
図12Bでは、第1の電子デバイス1200は、ページの底部の方向の入力デバイス1204上のスクロール入力1203(例えば、入力デバイス1204、回転クラウンの回転)を検出する。いくつかの実施形態では、ページは、ディスプレイ上のスクロールタッチジェスチャを介してスクロールすることができる。スクロール入力を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1200は、情報ページ1212をページの底部に向かってスクロールする。
【0370】
図12Cは、ディスプレイ1202上に、ECGアプリケーションの情報ページ1212の底部部分を表示する第1の電子デバイス1200を示す。いくつかの実施形態では、情報ページ1212は、(例えば、ページの最後に)ECGアプリケーションの以前のページに戻るための戻りアフォーダンス1214を含む。いくつかの実施形態では、情報ページ1212を表示している間に、第1の電子デバイス1200は、戻りアフォーダンス1214のユーザアクティブ化1205を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。戻りアフォーダンス1214のユーザアクティブ化1205を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1200は、
図12Dに示すように、ディスプレイ1202上に、概要ページ1206を再び表示する(例えば、情報ページ1212の表示をそれと置き換える)。
【0371】
図12Dでは、ディスプレイ1202上に、概要ページ1206を表示している間に、第1の電子デバイス1200は、入力デバイス1204上のスクロール入力1207(例えば、入力デバイス、回転クラウンの回転)を検出する。いくつかの実施形態では、入力デバイス1204上のスクロール入力1207を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1200は、
図12Eに示すように、概要ページ1206をスクロールして、ページの追加項目を見せる。
【0372】
いくつかの実施形態では、
図12Eに示すように、概要ページ1206は、(例えば、症状のリストからのユーザ選択を介して)1つ以上の症状を概要ページによって表されるECG記録に関連付けるためのアフォーダンス1218を含む症状領域1216を含む。いくつかの実施形態では、また
図12Eに示すように、概要ページ1206は、(例えば、即時の診療を求めるための、911に連絡するための)緊急連絡先アフォーダンス1220を含む。いくつかの実施形態では、緊急連絡先アフォーダンス1220のユーザ選択を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1200は、緊急連絡先(例えば、911)への通話を開始する。
【0373】
図12Eでは、概要ページ1206の症状領域1216を表示している間に、第1の電子デバイス1200は、1つ以上の症状をECG記録に関連付けるためのアフォーダンス1218のユーザアクティブ化1209を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。いくつかの実施形態では、アフォーダンス1218のユーザアクティブ化1209を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1200は、
図12Fに示すように、ディスプレイ1202上に、症状ページ1222を表示する(例えば、概要ページ1206の表示をそれと置き換える)。
【0374】
いくつかの実施形態では、症状ページ1222は、列挙された症状のうちの1つ以上をリストからユーザによって選択することができる、複数の症状オプションを含む選択可能な症状リスト1224を含む。いくつかの実施例では、選択可能な症状リスト1224の症状オプションは、「頭がくらくらする又は目まい」オプションである。いくつかの実施例では、選択可能な症状リスト1224の症状オプションは、「失神又は失神しそうな発作」オプションである。いくつかの実施例では、選択可能な症状リスト1224の症状オプションは、「息切れ」オプションである。いくつかの実施例では、選択可能な症状リスト1224の症状オプションは、「胸痛」オプションである。いくつかの実施例では、選択可能な症状リスト1224の症状オプションは、(例えば、選択可能な症状リストに列挙されていない1つ以上の症状を示すための)「その他」オプションである。いくつかの実施例では、選択可能な症状リスト1224の症状オプションは、(例えば、ユーザが任意の異常な症状を経験していない(又はECG記録の時間中に経験していなかった)ことを示すための)「なし」オプションである。
【0375】
図12Gでは、ディスプレイ1202上に、症状ページ1222の選択可能な症状リスト1224を表示している間に、第1の電子デバイス1200は、第1の症状オプション1224A(例えば、「息切れ」オプション)のユーザ選択1211及び第2の症状オプション1224B(例えば、「胸痛」オプション)のユーザ選択1213を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。第1の症状オプション1224Aのユーザ選択1211及び第2の症状オプション1224Bのユーザ選択1213を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1200は、
図12Hに示すように、選択可能な症状リスト1224内に、第1の症状オプション1224Aのインジケーション1226A(例えば、チェックマークなどのオプションのマーキング)、及び第2の症状オプション1224Bのインジケーション1226B(例えば、チェックマークなどのオプションのマーキング)を表示する。いくつかの実施形態では、
図12A〜
図12Hの場合と同様に、「平常の」結果に対応する評価結果に、ユーザ指定の症状を(症状ページ1222を介して)追加することができる。
【0376】
いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス1200は、症状ページ1222上のスクロールジェスチャを(例えば、スクロールタッチジェスチャを介して、入力デバイス1204、回転クラウン上の回転入力を介して)検出し、スクロールジェスチャに応じて、ページをスクロールして、ページの底部部分を見せる。いくつかの実施形態では、
図12Hに示すように、症状ページ1222は、選択可能な症状リスト1224からの症状の選択を確認してECG記録と関連付けるため及び概要ページ1206に戻るための戻りアフォーダンス1228を(例えば、ページの底部に)含む。
図12Hでは、第1の電子デバイス1200は、戻りアフォーダンス1228のユーザアクティブ化1215を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。
【0377】
いくつかの実施形態では、戻りアフォーダンス1228のユーザアクティブ化1215を検出したことに応じて、ユーザ指定の症状のうちの少なくとも1つが「重篤な」症状(例えば、即時の治療を必要とし得る症状)であると判定される場合に、第1の電子デバイス1200は、
図12Iに示すように、ディスプレイ1202上に、警告ページ1230を表示する。いくつかの実施形態では、警告ページ1230は、ユーザによってアクティブ化されると、デバイスに、(例えば、緊急連絡先への緊急通話を開始することによって、911通話を開始することによって)即時の治療を求めるためのプロセスを開始させる緊急連絡先アフォーダンス1232を含む。いくつかの実施形態では、警告ページ1230は、(例えば、緊急連絡先に連絡することなく)概要ページ1206に戻るための戻りアフォーダンス1234を含む。
【0378】
いくつかの実施形態では、戻りアフォーダンス1228のユーザアクティブ化1215を検出したことに応じて、ユーザ指定の症状のいずれもが「重篤な」症状(例えば、即時の治療を必要とし得る症状)であると判定されない場合に、第1の電子デバイス1200は、警告ページ1230を表示することなく、概要ページ1206を(自動的に)表示する。
【0379】
図12Iでは、ディスプレイ1202上に、警告ページ1230を表示している間に、第1の電子デバイスは、警告ページ1230からの戻りアフォーダンス1234のユーザアクティブ化1217を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。いくつかの実施形態では、戻りアフォーダンス1234のユーザアクティブ化1217を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1200は、
図12Jに示すように、ディスプレイ1202上に、(例えば、以前の症状領域1216に対応する)概要ページ1206の更新された症状領域1236を再び表示し(例えば、警告ページ1230の表示をそれと置き換え)、更新された症状領域1236は、選択可能な症状リスト1224からのユーザ指定の症状のリストを含む。
【0380】
いくつかの実施形態では、更新された症状領域1236は、選択可能な症状リスト1224からのユーザ指定の症状を変更するために、症状ページ1222に戻るための編集アフォーダンス1238を更に含む。いくつかの実施形態では、ECG記録のユーザ指定の症状は、その記録上にいる間にECGアプリケーションを出ると、(第1の電子デバイス1200、又はスマートフォンなどの、第1の電子デバイス1200とペアリングされた第2の電子デバイスのいずれかで)変更することができない。
【0381】
図12Jでは、(記録のためにユーザ指定の症状を受信した後に)概要ページ1206内の更新された症状領域1236を表示している間に、第1の電子デバイス1200は、概要ページ1206の底部に向かう入力デバイス1204上のスクロール入力1219(例えば、入力デバイス1204、回転クラウンの回転)を検出する。いくつかの実施形態では、入力デバイス1204上のスクロール入力1219を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1200は、ページの底部に向けて概要ページをスクロールする。
【0382】
図12Kは、ディスプレイ1202上に、概要ページ1206の底部部分を表示する第1の電子デバイス1200を示す。いくつかの実施形態では、概要ページ1206は、即時の治療を求めるためのプロセスを開始する(例えば、緊急連絡先への緊急通話を開始する、911通話を開始する)ための、緊急連絡先アフォーダンス1240を含む。いくつかの実施形態では、概要ページ1206は、概要ページ1206を介して行われた選択(例えば、ユーザ指定の症状)を確認するため、及び
図12Lに示すような(例えば、
図6A〜
図6AEを参照して説明したユーザインタフェース644、
図8A〜
図8Sを参照して説明したユーザインタフェース806、及び
図10A〜
図10Jを参照して説明したユーザインタフェース1006に対応する)ECGアプリケーションのミナユーザインタフェース1244に戻るための、戻りアフォーダンス1242を含む。
【0383】
いくつかの実施形態では、概要ページ(例えば、1206)の概要領域(例えば、1248)内で、ECG記録の評価結果のインジケーション(例えば、「平常の」、「心房細動」、「高い心拍数」、「低い心拍数」、「不確定」)は、結果が異常な結果(例えば、「心房細動」、「高い心拍数」、「低い心拍数」)である場合、デフォルトの視覚的特性(例えば、デフォルト色)とは異なる警告する視覚的特性(例えば、黄色などの警告色)で強調される。同様に、いくつかの実施形態では、概要ページの概要領域内で、ECG記録の心拍数測定値(例えば、BPM)のインジケーションは、心拍数が異常に高い(例えば、100BPMを上回る)又は異常に低い(例えば、50BPMを下回る)場合に、警告する視覚的特性(例えば、黄色などの警告色)で強調される。いくつかの実施形態では、評価結果又は心拍数測定値のうちの1つが異常である場合、評価結果のインジケーション及び心拍数測定のインジケーションは、警告する視覚的特性で表示される。
【0384】
図12Mは、第1の電子デバイス1200を使用して実行された第1のECG記録に対応する、例示的な概要ページ1246の完全に拡張されたビューを示す。概要領域1248によって示されるように、第1のECG記録は、(例えば、「80BPM」を示す)BPMのインジケーション1248Bによって示されるような正常な心拍数(例えば、50〜100BPM)を有する、(例えば、「心房細動」を示す)評価結果のインジケーション1248Aによって示されるような心房細動結果(異常な結果)を有する。いくつかの実施形態では、評価結果のインジケーション1248Aは、警告する視覚的特性で強調され(例えば、テキスト「心房細動」は、デフォルト色の代わりに、黄色などの警告色で表示され)、BPMのインジケーション1248Bは、警告する視覚的特性で強調されない(例えば、テキスト「80BPM」は、白色などのデフォルト色で表示される)。
【0385】
図12Nは、第1の電子デバイス1200を使用して実行された第2のECG記録に対応する、例示的な概要ページ1250の完全に拡張されたビューを示す。概要領域1252によって示されるように、第2のECG記録は、(例えば、「120BPM」を示す)BPMのインジケーション1252Bによって示されるような(例えば、100BPMを超える)高い心拍数を有する、(例えば、「心房細動」を示す)評価結果のインジケーション1252Aによって示されるような心房細動結果(異常な結果)を有する。いくつかの実施形態では、評価結果のインジケーション1252Aは、警告する視覚的特性で強調され(例えば、テキスト「心房細動」は、デフォルト色の代わりに、黄色などの警告色で表示され)、BPMのインジケーション1252Bも、警告する視覚的特性で強調される(例えば、テキスト「120BPM」は、黄色などの警告色で表示される)。
【0386】
図12Oは、第1の電子デバイス1200を使用して実行された第3のECG記録に対応する、例示的な概要ページ1254の完全に拡張されたビューを示す。概要ページ1254に示すように、第3のECG記録の測定された心拍数は、心房細動を確認するには低すぎた(例えば、50BPM未満)。概要領域1256の(例えば、「50を下回る心拍数」を示す)評価結果のインジケーション1256Aは、低い心拍数を示す(例えば、「46BPM」を示す)概要領域1256のBPMのインジケーション1256Bを有する低い心拍数結果(異常な結果)を示す。いくつかの実施形態では、評価結果のインジケーション1256Aは、警告する視覚的特性で強調され(例えば、テキスト「50を下回る心拍数」は、黄色などの警告色で表示され)、BPMのインジケーション1256Bも、警告する視覚的特性で強調される(例えば、テキスト「46BPM」は、黄色などの警告色で表示される)。
【0387】
図12Pは、第1の電子デバイス1200を使用して実行された第4のECG記録に対応する、例示的な概要ページ1258の完全に拡張されたビューを示す。概要領域1260によって示されるように、第4のECG記録は、(例えば、「120BPM」を示す)BPMのインジケーション1260Bによって示されるような(例えば、100BPMを超える)高い心拍数を有する、(例えば、「平常のリズム」を示す)評価結果のインジケーション1260Aによって示されるような平常のリズム結果(正常な結果)を有する。いくつかの実施形態では、評価結果のインジケーション1260Aは、警告する視覚的特性で強調されず(例えば、テキスト「平常のリズム」は、白色などのデフォルト色で表示され)、BPMのインジケーション1260Bは、警告する視覚的特性で強調される(例えば、テキスト「120BPM」は、黄色などの警告色で表示される)。
【0388】
いくつかの実施形態では、代替的な概要領域1261によって示されるように、心拍リズム結果が正常な結果(例えば、非心房細動結果)であり、かつ心拍数結果が異常な結果(例えば、高い又は低い心拍数結果)である場合、概要領域1261の評価結果1261Aは、(例えば、「100を超える心拍数」、「150を超える心拍数」、「50を下回る心拍数」と記述することによって)BPMのインジケーション1261Bが維持されている間に、異常な心拍数結果を示す。いくつかの実施形態では、評価結果のインジケーション1261Aは、警告する視覚的特性で強調され(例えば、テキスト「100を超える心拍数」は、黄色などの警告色で表示され)、BPMのインジケーション1261Bは、警告する視覚的特性で強調される(例えば、テキスト「120BPM」は、黄色などの警告色で表示される)。
【0389】
図12Qは、第1の電子デバイス1200を使用して実行された第5のECG記録に対応する、例示的な概要ページ1262の完全に拡張されたビューを示す。概要ページ1262に示すように、第5のECG記録の測定された心拍数は、心房細動を確認するには高すぎた(例えば、150BPMを超える)。概要領域1264の(例えば、「150を超える心拍数」を示す)評価結果のインジケーション1264Aは、高い心拍数を示す(例えば、「152BPM」を示す)概要領域1264のBPMのインジケーション1264Bを有する高い心拍数結果(異常な結果)を示す。いくつかの実施形態では、評価結果のインジケーション1264Aは、警告する視覚的特性で強調され(例えば、テキスト「150を超える心拍数」は、黄色などの警告色で表示され)、BPMのインジケーション1264Bも、警告する視覚的特性で強調される(例えば、テキスト「152BPM」は、黄色などの警告色で表示される)。
【0390】
図12Rは、第1の電子デバイス1200を使用して実行された第6のECG記録に対応する、例示的な概要ページ1266の完全に拡張されたビューを示す。概要領域1268によって示されるように、第6のECG記録は、(例えば、「80BPM」を示す)BPMのインジケーション1268Bによって示されるような正常な心拍数(例えば、50〜100BPM)を有する、(例えば、「平常のリズム」を示す)評価結果のインジケーション1268Aによって示されるような平常の結果(正常な結果、非心房細動結果)を有する。いくつかの実施形態では、評価結果のインジケーション1268Aは、警告する視覚的特性で強調されず(例えば、テキスト「平常のリズム」は、白色などのデフォルト色で表示され)、BPMのインジケーション1268Bも、警告する視覚的特性で強調されない(例えば、テキスト「80BPM」は、白色などのデフォルト色で表示される)。
【0391】
図12Sは、第1の電子デバイス1200を使用して実行された第7のECG記録に対応する、例示的な概要ページ1270の完全に拡張されたビューを示す。概要領域1272によって示されるように、第7のECG記録は、BPMのインジケーション1272Bによって示されるような不確定心拍数を有する、(例えば、「不確定」を示す)評価結果のインジケーション1272Aによって示されるような(例えば、低品質な読み取り値による)不確定結果を有する。いくつかの実施形態では、評価結果のインジケーション1272Aは、警告する視覚的特性で強調されず(例えば、テキスト「不確定」は、白色などのデフォルト色で表示され)、BPMのインジケーション1272Bも、警告する視覚的特性で強調されない(例えば、テキスト「−BPM」は、白色などのデフォルト色で表示される)。いくつかの実施形態では、不確定結果の概要ページ1270は、評価が不確定だった理由をユーザに説明するテキスト記述を含む。
【0392】
図13A〜
図13Bは、いくつかの実施形態に係る、ヘルスモニタリングの様相を管理する方法を示すフロー図である。方法1300は、ディスプレイと、1つ以上の入力デバイス(例えば、ユーザの心臓の特性を検出するための一体型生体センサ(例えば、1つ以上の電極を含む)とを有する回転可能かつ押圧可能なウォッチクラウン(例えば、1204)、ディスプレイのタッチスクリーン、機械的ボタン、生体センサ)を有するデバイス(例えば、100、300、500、600B、800A、1000、1200)において実行される。方法1300のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0393】
後述するように、方法1300は、ヘルスモニタリングを管理するための直感的方法を提供する。この方法は、ヘルスモニタリングを管理する際のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがヘルスモニタリングをより高速かつより効率的に管理することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0394】
第1の電子デバイス(例えば、1200)は、第1の電子デバイスと通信している生体センサ(例えば、第1の電子デバイスの筐体部分(例えば、バックプレート)の1つ以上の電極と連携して動作する入力デバイス(例えば、1204)に一体化された1つ以上の電極を含む)を用いて生体情報をキャプチャする(1302)。
【0395】
第1の電子デバイス(例えば、1200)は、ディスプレイ(例えば、1202)上に、生体センサによってキャプチャされた生体情報(例えば、ECGデータ、BPMデータ、心臓に関連するデータ)に基づいて判定された(例えば、心臓の健康に関する)医学的特性の評価の表現(例えば、1208)を表示する(1304)。ディスプレイ(例えば、1202)上に、医学的特性の評価の表現を表示することにより、ユーザがキャプチャされた生体情報に基づく評価の結果を迅速にかつ容易に見ることを可能にすることによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0396】
いくつかの実施形態では、生体センサで生体情報をキャプチャすると(又はその前に)、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、第1の電子デバイスの無線通信無線機(例えば、RF回路108、LTE接続)を自動的に無効にし、通知(例えば、メッセージの、警告の)が表示されることを防止する。第1の電子デバイス(例えば、1200)の無線通信無線機を自動的に無効にし、通知が表示されることを防止することにより、ユーザが、生体情報のキャプチャを中断し得る又はそれと干渉し得るデバイスの特定の他の機能を手動で無効にすることなく、生体情報のより正確な記録を実行することを可能にする。ユーザ入力を必要とせずに動作を実行することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザデバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、表示されるのを防止される通知は、タイマー通知を含まない。
【0397】
いくつかの実施形態では、生体情報のキャプチャを完了すると(又はそれに応じて)、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、無線通信無線機(例えば、RF回路108、LTE接続)を自動的に再び有効にし、通知を表示することを可能にする。生体情報のキャプチャを完了すると、無線通信無線機を自動的に再び有効にし、通知を表示することを可能にすることにより、ユーザが、無線通信無線機を手動で再び有効にし、かつ通知を表示することを可能にしなければならないことを回避することを可能にすることによって、デバイスを制御するためにユーザから必要な入力の数を低減する。動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0398】
いくつかの実施形態では、医学的特性は、心拍リズム特性(例えば、1208Aに対応する特性)及び心拍数特性(例えば、1208Bに対応する特性)を含み、医学的特性の評価の表示される表現は、心拍リズム評価(例えば、心電図評価、1208a)概要及び心拍数評価(例えば、BPM読み取り値、1208B)概要を含む。
【0399】
いくつかの実施形態では、心拍リズム評価が異常な結果に対応し、かつ心拍数評価が異常な結果に対応する場合、心拍リズム評価概要(例えば、1252A)は、第1の視覚的特性(例えば、第1の色、黄色などの警告色)で表示され、心拍数評価概要(例えば、1252B)は、第1の視覚的特性で表示される。心拍リズム評価が異常な結果に対応し、かつ心拍数評価が異常な結果に対応する場合、第1の視覚的特性で心拍リズム評価概要(例えば、1252A)を表示し、かつ第1の視覚的特性で心拍数評価概要(例えば、1252B)を表示することにより、評価結果の解決策及び評価結果により細心の注意を払うべきか否か(例えば、更なる治療のために)をユーザが迅速かつ容易に認識できるようにすることによって、視覚的フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、心拍リズム分析評価(例えば、1252A)は、異常なリズムパターン(例えば、心房細動の徴候)が検出された場合、異常な結果に対応する。いくつかの実施形態では、心拍数評価(例えば、1252B)は、速度が上限数(例えば、100BPM)よりも大きい場合、異常な結果に対応する。
【0400】
いくつかの実施形態では、心拍リズム評価が異常な結果(例えば、心房細動の徴候)に対応し、かつ心拍数評価が正常な結果(例えば、60〜100BPM)に対応する場合、心拍リズム評価概要(例えば、1248A)は、第1の視覚的特性で表示され、心拍数評価概要(例えば、1248B)は、第1の視覚的特性で表示されない。心拍リズム評価が異常な結果に対応し、かつ心拍数評価が正常な結果に対応する場合、第1の視覚的特性で心拍リズム評価概要(例えば、1248A)を表示し、かつ第1の視覚的特性で心拍数評価概要(例えば、1248B)を表示しないことにより、異常な結果と正常な結果及び評価結果により細心の注意を払うべきか否か(例えば、更なる治療のために)をユーザが迅速かつ容易に認識してそれらを区別できるようにすることによって、視覚的フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0401】
いくつかの実施形態では、心拍数評価が異常な結果(例えば、50を下回る又は100を上回るBPM)に対応し、かつ心拍リズム評価(例えば、1260A)が正常な結果に対応する場合、心拍数評価概要(例えば、1260A)は、第1の視覚的特性で表示され、心拍リズム評価概要(例えば、1260B)は、第1の視覚的特性で表示されない。心拍数評価が異常な結果(例えば、50を下回る又は100を上回るBPM)に対応し、かつ心拍リズム評価が正常な結果に対応する場合、第1の視覚的特性で心拍数評価概要(例えば、1260A)を表示し、かつ第1の視覚的特性で心拍リズム評価概要(例えば、1260B)を表示しないことにより、異常な結果と正常な結果及び評価結果により細心の注意を払うべきか否か(例えば、更なる治療のために)をユーザが迅速かつ容易に認識してそれらを区別できるようにすることによって、視覚的フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0402】
いくつかの実施形態では、心拍数評価が非常に異常な結果(例えば、150を超える又は50を下回るBPM)に対応し、心拍リズム評価に関して判定を行うことができないようになる場合、心拍数評価概要(例えば、1264A)は、第1の視覚的特性で表示され、心拍リズム評価概要(例えば、1264B)は、第1の視覚的特性で表示される。心拍数評価が非常に異常な結果(例えば、150を超える又は50を下回るBPM)に対応し、心拍リズム評価に関して判定を行うことができないようになる場合、第1の視覚的特性で心拍数評価概要(例えば、1264A)及び心拍リズム評価概要(例えば、1264B)を表示することにより、結果が非常に異常な結果に対応すること及び評価結果により細心の注意を払うべきこと(例えば、更なる治療のために)をユーザが迅速かつ容易に認識できるようにすることによって、視覚的フィードバックを改善する。ユーザに改善された視覚的フィードバックを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0403】
いくつかの実施形態では、(例えば、生体センサによってキャプチャされた生体情報が不完全である又は低品質であるため)医学的特性の評価が判定できないとの判定に従って、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、評価の表現内に、評価が不確定であったというインジケーション(例えば、1272A)を表示する(1306)。いくつかの実施形態では、評価はまた、評価が不確定であった理由(例えば、生体センサからの低品質な読み取り値により)をユーザに説明するテキスト記述(例えば、1270)も含む。評価結果が不確定であった理由をユーザに説明するテキスト記述を提供することにより、視覚的フィードバックを改善し、(例えば、それによりユーザが不確定結果の理由に対処する新たな記録を取ることができるように)評価結果及び不確定の理由をユーザが容易に理解することを可能にすることによって、デバイスのより多くの制御をユーザに提供する。ユーザへの視覚的フィードバックを改善し、(表示される追加コントローラによってユーザインタフェースを雑然とさせることなく)デバイスの追加の制御を提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0404】
医学的特性の評価の表現(例えば、1208)を表示している間に、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、1つ以上の入力デバイスを介して、一連の1つ以上の入力(例えば、ディスプレイのタッチスクリーン上の一連の1つ以上のタッチ入力(例えば、1209、1211、1213))を検出し、ユーザ指定の症状(例えば、1224)を医学的特性の評価に追加する(1308)。いくつかの実施形態では、1つ以上の症状が、ユーザ選択のためのリスト内に表示される。ユーザ選択のためのリストとして1つ以上の症状を提供することにより、1つ以上の症状を提供するためにユーザから必要な入力の数を低減する(例えば、ユーザが1つ以上の症状をタイプ入力する必要がないことを可能にする)。動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、ユーザは、提供された症状のリストから1つ以上の症状を選択する。
【0405】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ(例えば、1202)上に、医学的特性の評価の表現(例えば、1208)(例えば、評価の結果、BPMなどの評価からのデータ)を表示している間に、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、第1の入力デバイス(例えば、1204)を介して、スクロール入力(例えば、1207)を検出する。いくつかの実施形態では、第1の入力デバイスは、回転クラウン(例えば、1204)であり、スクロール入力は、回転クラウンの回転(例えば、1207)である。いくつかの実施形態では、第1の入力デバイスは、ディスプレイのタッチ層であり、スクロール入力は、ディスプレイ(例えば、1202)上のスクロールタッチジェスチャである。更に、そのような実施形態では、スクロール入力を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、医学的特性の評価の表現を含む第2のユーザインタフェース(例えば、1206)をスクロールする。加えて、そのような実施形態では、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、ディスプレイ(例えば、1202)上に、ユーザ指定の症状を評価に追加するための症状追加アフォーダンス(例えば、1216)を表示する。ディスプレイ(例えば、1202)上に、ユーザ指定の症状を評価に追加するための症状追加アフォーダンスを表示することにより、ユーザが1つ以上の症状を評価結果に追加する方法を迅速に認識できるようにすることによって、視覚的フィードバックを提供する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0406】
いくつかの実施形態では、ユーザ指定の症状は、重篤な症状(例えば、即時の治療が必要であり得る症状)に対応する第1の症状(例えば、1226B)を含み、第1の症状に対応するユーザ指定の症状の1つ以上の表現の第1の表現は、第1の視覚的特性(例えば、黄色などの警告色)で表示される。いくつかの実施形態では、ユーザ指定の症状は、重篤でない症状に対応する第2の症状(例えば、1226A)を含み、第2の症状に対応するユーザ指定の症状の1つ以上の表現の第2の表現は、第1の視覚的特性とは異なる第2の視覚的特性(例えば、非警告色、デフォルト色)で表示される。
【0407】
いくつかの実施形態では、医学的特性の評価は、正常な結果であり(異常が検出されなかった、例えば、方法700及び
図6Hに関して上述したような正常な結果)、ユーザ指定の症状を追加するための一連の1つ以上の入力(例えば、1209、1211、1213)は、正常な結果に対応する評価の表現を表示している間に検出される。したがって、いくつかの実施形態では、異常な結果を有さない評価に、1つ以上の症状を追加することができる。
【0408】
いくつかの実施形態では、医学的特性の評価の表現(例えば、1208)を表示している間に、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、1つ以上の入力デバイス(例えば、1202)を介して、情報アフォーダンス(例えば、1210)のユーザアクティブ化を検出する。そのような実施形態では、情報アフォーダンスのユーザアクティブ化を検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、ディスプレイ(例えば、1202)上に、評価に関するテキスト情報(例えば、1212)を表示する。情報アフォーダンスのユーザアクティブ化を検出したことに応じて、ディスプレイ(例えば、1202)上に、評価に関するテキスト情報(例えば、1212)を表示することにより、ユーザが評価結果に関するより多くの情報に容易にアクセスすることを可能にすることによって、デバイスのより多くの制御を提供する。(表示される追加コントローラによってユーザインタフェースを雑然とさせることなく)追加の制御オプションを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、評価に関する表示されたテキスト情報は、方法700(例えば、
図6F〜
図6L)で説明したように、オリエンテーションプロセス中に同じタイプの評価に対して提示されるテキスト情報に対応する。
【0409】
一連の1つ以上の入力(例えば、1209、1211、1213)を検出したことに応じて、ユーザ指定の症状のうちの少なくとも1つが対応する基準を満たすとの判定に従って、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、ディスプレイ(例えば、1202)上に、アクティブ化されると、即時の治療を求めるためのプロセスを開始する(例えば、緊急通話を開始する、911通話を開始する)アフォーダンス(例えば、1232)を含む、第1のユーザインタフェース(例えば、症状警告ユーザインタフェース1230)を表示する(1310)。ディスプレイ(例えば、1202)上に、アクティブ化されると、即時の治療を求めるためのプロセスを開始するアフォーダンスを含む第1のユーザインタフェース(例えば、1230)を表示することにより、即時の治療が必要であり得ることをユーザが迅速かつ容易に認識することを可能にすることによって、デバイスのユーザ制御を改善し、ユーザが即時の治療を求めるためのプロセスを容易かつ便利に開始することを可能にする。追加の制御オプションを提供し、動作を実行するために必要な入力の数を低減することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0410】
一連の1つ以上の入力(例えば、1209、1211、1213)を検出したことに応じて、ユーザ指定の症状(の全て)が対応する基準を満たさないとの判定に従って、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、ディスプレイ(例えば、1202)上に、第1のユーザインタフェースを表示することなく(例えば、インタフェース1230を表示することなく)、医学的特性の評価の表現及びユーザ指定の症状の1つ以上の表現を表示する(1312)。ディスプレイ(例えば、1202)上に、第1のユーザインタフェース(例えば、1230)を表示することなく、医学的特性の評価の表現及びユーザ指定の症状の1つ以上の表現を表示することにより、ユーザが症状のユーザ選択時に評価及びユーザ指定の症状を容易に見ることを可能にすることによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0411】
いくつかの実施形態では、更に、ユーザ指定の症状(の全て)が対応する基準を満たさないとの判定に従って、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、1つ以上の入力デバイス(例えば、1204)を介して、スクロールジェスチャ(例えば、回転クローの回転(例えば、1219)、ディスプレイのタッチ層上のスクロール入力)を検出する(1312)。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスを介して、スクロールジェスチャを検出したことに応じて、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、ディスプレイ(例えば、1202)上に、治療を求めるためのオプション(例えば、ユーザが911に連絡するためのプロセスを開始することを可能にする選択可能なテキスト(例えば、1240))を表示する(1314)。スクロールジェスチャを検出したことに応じて、ディスプレイ(例えば、1202)上に、治療を求めるためのオプションを表示することにより、治療が必要であるとユーザが判定した場合に、治療を求めるための迅速かつ容易な方法をユーザに提供することによって、デバイスのユーザ制御を改善する。(表示される追加コントローラによってユーザインタフェースを雑然とさせることなく)追加の制御オプションを提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0412】
いくつかの実施形態では、一連の1つ以上の入力(例えば、1209、1211、1213)を検出した後に、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、確認ボタン(例えば、1242)のユーザアクティブ化(例えば、1221)を検出する(1316)。そのような実施形態では、確認ボタンのユーザアクティブ化を検出したことに応じて(又はその後に)、第1の電子デバイス(例えば、1200)は、第2の電子デバイス(例えば、100、300、500、600A)、第1の電子デバイスとペアリングされたスマートフォン)上に医学的特性の評価の対応する表現を表示するために、第1の電子デバイス(例えば、1200)から第2の電子デバイスに医学的特性の評価を(例えば、デバイスの無線通信無線機を介して)送信する(1318)。
【0413】
いくつかの実施形態では、ユーザ指定の症状(例えば、1226A、1226B)は、確認ボタンのユーザアクティブ化を検出した後に変更することができない。
【0414】
方法1300に関して上述したプロセス(例えば、
図13A〜
図13B)の詳細はまた、上記及び以下で説明する方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700は、方法1300を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法900は、方法1300に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法1100は、方法1300に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法1500は、方法1300に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0415】
図14A〜
図14Iは、健康状態警告を提供するための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図のユーザインタフェースは、
図15のプロセスを含む後述のプロセスを例示するために使用される。これらの図の例示的なユーザインタフェースは、概して、心臓状態警告などの健康状態警告を提供することに関し、特定の種類の健康状態に関連する警告を提供することに限定されない。単に便宜上、これらの図の例示的なユーザインタフェースは、一種類の心臓に関連する状態、心房細動を参照して説明する。
【0416】
図14Aは、ディスプレイ1402及び1つ以上の入力デバイスを有する第1の電子デバイス1400A(例えば、第1の電子デバイス600Aと同様のスマートフォン)を示す。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、タッチ入力を検出するためのディスプレイ1402のタッチ層と、1つ以上の画像センサ1404(例えば、カメラ、深度センサ)と、1つ以上の動作を実行するように構成された第1の機械的ボタン1406(例えば、かつ指紋センサなどの一体型生体センサを含む)と、1つ以上の動作を実行するように構成された第2の機械的ボタン1408と、を含む。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス1400Aは、無線通信無線機(例えば、LTE、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)接続用)を含む。いくつかの実施形態では、第1の電子デバイス1400Aは、第2の電子デバイス(例えば、スマートウォッチ)とペアリングされる。いくつかの実施形態では、第2の電子デバイスは、
図14H〜
図14Jを参照して以下に説明する第2の電子デバイス1400Bに対応する。いくつかの実施形態では、第2の電子デバイス1400Bは、第2の電子デバイスの筐体内に含まれた(1つ以上のフォトダイオードセンサを含む)生体センサと、(例えば、第2の電子デバイスの回転可能な入力デバイスなどの入力デバイスと一体化された)一体型生体センサとを含む、複数の生体センサを含む。
【0417】
図14Aは、ディスプレイ1402上に、(例えば、関連するヘルスアプリケーションの)心房細動検出管理機能の初期設定を実行するための設定プロセスの第1のページ1410を表示する第1の電子デバイス1400Aを示し、心房細動を判定するために使用される心臓に関連する情報(例えば、心拍リズム情報)は、第1の電子デバイス1400Aとペアリングされた第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス1400B)を使用してキャプチャされる。いくつかの実施形態では、設定プロセスの第1のページ1410は、心房細動検出管理機能の機能(例えば、心拍リズム情報を記録すること)を(例えば、静止画像を介して、アニメーションを介して)グラフィカルに示すグラフィカルインジケーション領域1410Aを含む。いくつかの実施形態では、設定プロセスの第1のページ1410は、心房細動検出管理機能の使用に関連する背景情報を説明するテキスト記述領域1410Bを含む。
【0418】
いくつかの実施形態では、設定プロセスの第1のページ1410は、ユーザの生年月日に対応するユーザ入力を受け入れるための生年月日入力フィールド1410Cを含み、ユーザの生年月日は、心房細動検出管理機能を使用するための最低年齢要件(例えば、22歳)をユーザが満たすか否かを判定するために使用される。いくつかの実施形態では、生年月日入力フィールド1410Cは、設定プロセスを進めるためにユーザの生年月日を入力しなければならないことを(例えば、「必須」と記述することによって)示す。いくつかの実施形態では、生年月日入力フィールド1410Cは、スクロール可能な月、日、及び年のフィールドを含む。
【0419】
いくつかの実施形態では、設定プロセスの第1のページ1410は、生年月日入力フィールド1410Cを含まない。いくつかの実施形態では、設定プロセスの第1のページ1410は、(例えば、生年月日入力フィールド1410Cに加えて又はそれの代わりに)ユーザが最低年齢要件を満たさなければならないことをユーザに示す年齢制限メッセージ(例えば、「あなたは22歳以上でなければならない」と記述する)を含む。
【0420】
いくつかの実施形態では、設定プロセスの第1のページ1410は、チュートリアルを進めるためのアフォーダンス1410Dを含む。
図14Aでは、心房細動検出管理設定プロセスの第1のページ1410を表示している間に、かつ入力フィールド1410C内のユーザの生年月日に対応する入力を受信した後に、第1の電子デバイス1400Aは、設定プロセスを進めるためのアフォーダンス1410Dのユーザアクティブ化1401を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。
【0421】
いくつかの実施形態では、最低年齢要件が満たされないとの判定(例えば、ユーザアクティブ化1401を検出したことに応じて行われた判定)に従って、第1の電子デバイス1400Aは、ディスプレイ1402上に、ユーザが必要な最低年齢要件を満たさないことを示すエラー通知(例えば、「心房細動検出管理機能は22歳未満の人々による使用を意図していない」と記述する)を表示する。いくつかの実施形態では、エラー通知は、設定プロセスの第1のページ1410上に重ね合わされる。いくつかの実施形態では、エラー通知を表示している間に、(第1のページ1410を表示する)ディスプレイの背景は、暗くされる(それによって、表示されたエラー通知を強調する)。
【0422】
いくつかの実施形態では、ユーザアクティブ化1401を検出したことに応じて(かつ最低年齢要件が満たされるとの判定に従って)、第1の電子デバイス1400Aは、
図14Bに示すように、ディスプレイ1402上に、設定プロセスの第2のページ1412を表示する(例えば、第1のページ1410の表示をそれと置き換える)。
【0423】
図14Bは、ディスプレイ1402上に、心房細動検出管理機能を有効にするための設定プロセスの第2のページ1412を表示する第1の電子デバイス1400Aを示す。いくつかの実施形態では、設定プロセスの第2のページ1412は、(例えば、心臓に関連する情報を期間中のいくつかの異なる時間にキャプチャして、心房細動が存在するか否かを判定することができる)心房細動検出の機能をグラフィカルに(例えば、静止画像を介して、アニメーションを介して)示すアニメーション領域1412Aを含む。いくつかの実施形態では、設定プロセスの第2のページ1412は、(第2の電子デバイス1400Bなどの第2の電子デバイスを使用して)心房細動検出機能がどのように実施されるかを説明するテキスト記述領域1412Bを含む。いくつかの実施形態では、設定プロセスの第2のページ1412は、設定プロセスを進めるためのアフォーダンス1412Cを含む。
【0424】
図14Bでは、心房細動検出管理設定プロセスの第2のページ1412を表示している間に、第1の電子デバイス1400Aは、設定プロセスを進めるためのアフォーダンス1412Cのユーザアクティブ化1403を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。いくつかの実施形態では、ユーザアクティブ化1403を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1400Aは、
図14Cに示すように、ディスプレイ1402上に、設定プロセスの第3のページ1414を表示する(例えば、第2のページ1412の表示をそれと置き換える)。
【0425】
いくつかの実施形態では、設定プロセスの第3のページ1414は、第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス1400B)を使用して(例えば、1つ以上のフォトダイオードセンサを含む第2の電子デバイスの生体センサを使用して)キャプチャされた心臓に関連する情報から判定される心房細動評価結果の1つ以上の制限をユーザに(例えば、テキスト記述を介して)示す。いくつかの実施例では、設定プロセスの第3のページ1414は、心房細動検出機能の1つ以上の機能特性、及び/又はキャプチャされた心臓に関連する情報から判定することができない医学的特性(例えば、心臓発作、血栓/脳卒中)のリスト1414Aを含む。いくつかの実施形態では、設定プロセスの第3のページ1414は、(例えば、ページの底部に)チュートリアルを進めるためのアフォーダンス1414Bを含む。
【0426】
図14Cでは、ディスプレイ1402上に、設定プロセスの第3のページ1414を表示している間に、第1の電子デバイス1400Aは、設定プロセスを進めるためのアフォーダンス1414Bのユーザアクティブ化1405を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。いくつかの実施形態では、アフォーダンス1414Bのユーザアクティブ化1405を検出したことに応じて、デバイスは、
図14Dに示すように、ディスプレイ1402上に、設定プロセスの第4のページ1416を表示する。
【0427】
図14Dは、ディスプレイ1402上に、設定プロセスの第4のページ1416を表示する第1の電子デバイス1400Aを示す。いくつかの実施形態では、設定プロセスの第4のページ1416は、グラフィカルインジケーション領域1416A、及び第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス1400B)を使用してキャプチャされた(例えば、異なる時間にキャプチャされた)心臓に関連する情報に基づいて心房細動が判定されたときに、心房細動検出機能を閲覧及び管理する方法に関する命令を提供するテキスト記述領域1416Bを含む。
【0428】
いくつかの実施形態では、設定プロセスの第4のページ1416は、(第2の電子デバイスを使用してキャプチャされた心臓に関連する情報を使用して)心房細動が判定されたときに、第1の電子デバイス1400A及び/又は第2の電子デバイス1400B上で通知を可能にする(例えば、「AFib通知をオンにする」を示す)通知アクティブ化アフォーダンス1416Cを含む。いくつかの実施形態では、設定プロセスの第4のページ1416を表示している間に、第1の電子デバイス1400Aは、通知アクティブ化アフォーダンス1416Cのユーザアクティブ化1407を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。いくつかの実施形態では、ユーザアクティブ化1407を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1400Aは、通知をアクティブ化して、心房細動が判定されたときに、第1の電子デバイス1400A及び/又は第2の電子デバイス1400B上に表示する。
【0429】
図14Eは、ディスプレイ1402上に、心房細動検出機能に関連付けられたヘルスアプリケーションの心臓データユーザインタフェース1418を表示する(例えば、
図14A〜
図14Dに関連して説明したように通知のアクティブ化後に動作する)第1の電子デバイス1400Aを示す。いくつかの実施形態では、ヘルスアプリケーションは、第1の電子デバイス1400Aのオペレーティングシステムのホームユーザインタフェース上の対応するアイコンを介してアクセス可能である。
【0430】
いくつかの実施形態では、ヘルスアプリケーションの心臓データユーザインタフェース1418は、心拍数アフォーダンス1420を含む。いくつかの実施形態では、心拍数アフォーダンス1420は、特定の期間(例えば、今日)中に(例えば、第2の電子デバイス1400Bを介して)測定されたユーザの心拍数の範囲のインジケーションを含む。いくつかの実施形態では、心拍数アフォーダンス1420上のユーザ選択を検出したことに応じて、心臓データユーザインタフェース1418は、ユーザインタフェースのグラフィカル描写領域1422内に心拍数アフォーダンス1420によって要約された心拍数情報のグラフィカル描写を表示する(かつ異なる色などの特定の視覚的特性によりアフォーダンスを更に強調して、心拍数アフォーダンスが現在ユーザによって選択されていることをユーザに示す)。
【0431】
いくつかの実施形態では、ヘルスアプリケーションの心臓データユーザインタフェース1418は、心房細動アフォーダンス1424を含む。いくつかの実施形態では、心房細動アフォーダンス1424は、(例えば、第2の電子デバイスの1つ以上のフォトダイオードセンサを含む生体センサを使用して)第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス1400B)によって特定の期間中に取られた心臓に関連する読み取り値の数のインジケーション(例えば、「今日(4つの読み取り値)」)を含む。いくつかの実施形態では、心房細動アフォーダンス1424は、心房細動を検出するために(例えば、1つ以上のフォトダイオードセンサを含む生体センサを使用して)第2の電子デバイスによって取られた既存の心臓に関連する記録に関する情報を閲覧及び管理するための情報アフォーダンス1424Aを含む。
【0432】
図14Eでは、ディスプレイ1402上で見える心房細動アフォーダンス1424を有する心臓データユーザインタフェース1418を表示している間に、第1の電子デバイス1400Aは、心房細動アフォーダンス1424の情報アフォーダンス1424Aのユーザアクティブ化1409を(例えば、タッチ入力を介して)検出する。いくつかの実施形態では、情報アフォーダンス1424Aのユーザアクティブ化1409を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1400Aは、
図14Fに示すように、ディスプレイ1402上に、心房細動管理ユーザインタフェース1426を表示する。
【0433】
図14Fは、ディスプレイ1402上に、心房細動管理ユーザインタフェース1426を表示する第1の電子デバイス1400Aを示す。いくつかの実施形態では、心房細動管理ユーザインタフェース1426は、第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス1400B)を使用して状態の検出時に生成された心房細動警告を示す(存在する場合)警告ログインジケーション領域1426Aを含む。いくつかの実施形態では、心房細動がまだ検出されていない(したがって、心房細動警告が生成されていない)場合、警告ログインジケーション領域1426Aは、(例えば、「データなし」と記述することによって)心房細動検出に関して警告がまだ生成されていないことを示す。
【0434】
いくつかの実施形態では、心房細動管理ユーザインタフェース1426は、(例えば、第2の電子デバイスの1つ以上のフォトダイオードセンサを含む生体センサを使用して)第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス1400B)によって行われた心臓に関連する情報の1つ以上の直近の測定の時刻(単数又は複数)を示す最近の分析インジケーション1426Bを含む。いくつかの実施形態では、最近の分析インジケーション1426Bに示される1つ以上の最近の測定は、第1の電子デバイス1400A及び/又は第2の電子デバイス1400Bによって心房細動警告が提示された(存在する場合)後にキャプチャされた心臓に関連する情報のみを含む。
【0435】
いくつかの実施形態では、心房細動管理ユーザインタフェース1426は、第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス1400B)を使用した(例えば、第2の電子デバイスの1つ以上のフォトダイオードセンサを含む生体センサを使用した)心臓に関連する情報の全ての過去の測定の記録を見るための、全て表示アフォーダンス1426Cを含む。
【0436】
いくつかの実施形態では、心房細動管理ユーザインタフェース1426は、第2の電子デバイス(例えば、第2の電子デバイス1400B)によって心房細動が検出される方法のインジケーション1426D(例えば、簡単なテキスト記述)を含む。いくつかの実施形態では、心房細動管理ユーザインタフェース1426は、心房細動検出機能に関する追加情報(例えば、インジケーション1426Dに示される説明に関して詳述する)を見るための、詳しく知るアフォーダンス1426Eを含む。
【0437】
いくつかの実施形態では、心房細動管理ユーザインタフェース1426は、心房細動が検出されたときに(第1の電子デバイス1400A及び/又は第2の電子デバイス1400B上で)通知を提示することを無効にするための通知無効アフォーダンス1426Fを含む。
【0438】
図14Gは、警告ログインジケーション領域1426Aに示すように、第1の電子デバイス1400A及び/又は第2の電子デバイス1400Bに以前の2つの心房細動警告が提示された後に、ディスプレイ1402上に、心房細動管理ユーザインタフェース1426を表示する第1の電子デバイス1400Aを示す。
図14Gでは、警告ログインジケーション領域1426Aは、(心房細動の第1の検出時の)第1の心房細動警告に対応する第1の警告ログ1428Aと、(心房細動の第1の検出とは異なる/別個の心房細動の第2の検出時の)第2の心房細動警告に対応する第2の警告ログ1428Bと、を含む。
【0439】
いくつかの実施形態では、警告ログ(例えば、第1の警告ログ1428A及び第2の警告ログ1428B)は、警告が生成された時刻を含む。いくつかの実施形態では、警告ログのユーザアクティブ化を検出したことに応じて、第1の電子デバイス1400Aは、ディスプレイ1402上に、警告ログに対応するキャプチャされた心臓に関連する情報に関するより詳細な情報(例えば、心拍数情報、別個の不連続な数の心臓に関連する情報がキャプチャされた時刻)を含む詳細な警告ログページを表示する。
【0440】
図14Hは、ディスプレイ1430上に、受信された心房細動警告に対応する心房細動通知1432を表示する(例えば、第1の電子デバイス1400Aとペアリングされ、かつ心臓に関連する情報を検出するための1つ以上のフォトダイオードセンサを含む生体センサを含む)第2の電子デバイス1400Bを示す。いくつかの実施形態では、心房細動通知1432のユーザアクティブ化を(例えば、ディスプレイ1430上のタッチ入力を介して、又はスクロールジェスチャ(例えば、第2の電子デバイス1400Bの回転入力デバイスの回転又は第2の電子デバイス1400Bのディスプレイ1430上のスクロール入力)を介して)検出したことに応じて、第2の電子デバイス1400Bは、
図14Iに示すように、ディスプレイ1430上に、心房細動警告1434を表示する。
【0441】
いくつかの実施形態では、心房細動警告1434は、警告の理由(例えば、心房細動の検出)及び警告に関連付けられた医学的状態(例えば、心房細動)の説明を記述するインジケーション1434A(例えば、テキスト記述)を含む。いくつかの実施形態では、心房細動警告1434は、デバイスによって心房細動が検出された((例えば、1つ以上のフォトダイオードセンサを含む生体センサを使用して)第2の電子デバイス1400Bによって行われた心臓に関連する情報の測定に対応する)1つ以上の時刻を列挙するインジケーション1434Bを含む。いくつかの実施形態では、インジケーション1434Bは、デバイスによって心房細動が検出された(例えば、前の48時間以内の)1つ以上の時刻及び日付を含む(
図14Iには示されていない)。いくつかの実施形態では、心房細動警告1434は、治療が必要とされ得ることを示す(例えば、「あなたの医師によって心房細動と診断されていなかった場合、あなたは医師に相談する必要があります」と記述する)インジケーション1434Cを含む。いくつかの実施形態では、心房細動警告1434は、医師に相談することなく、ユーザが医療行為を行う(例えば、投薬又は治療を変更する)べきではないことを警告するインジケーション1434Dを含む。
【0442】
いくつかの実施形態では、心房細動警告1434は、第2の電子デバイス1400Bの(例えば、
図6A〜
図6AE、
図8A〜
図8S、
図10A〜
図10J、及び
図12A〜
図12Sに関して上述したECGアプリケーションに対応する)ECGアプリケーションを使用して、より詳細な心臓に関連する情報を取得するためのECGアフォーダンス1436を含む。いくつかの実施形態では、ECGアプリケーションを使用してキャプチャされたより詳細な心臓に関連する情報は、ECGアプリケーションを使用することなく第2の電子デバイス1400Bによって検出された状態(例えば、心房細動)に関する。いくつかの実施形態では、ECGアプリケーションを使用して、より詳細な心臓に関連する情報は、第2の電子デバイス1400Bの入力デバイス(例えば、回転可能かつ押圧可能な入力デバイス)の(例えば、それに一体化された)1つ以上の電極と、第2の電子デバイス1400Bの筐体部分(例えば、バックプレート)の(例えば、それに一体化された)1つ以上の電極と、を含む第2の電子デバイス1400Bの1つ以上の生体センサによってキャプチャされ、入力デバイスに一体化された1つ以上の電極は、筐体部分の1つ以上の電極と連携して動作して、より詳細な心臓に関連する情報(例えば、ECG情報)をキャプチャする。より詳細な心臓に関連する情報(例えば、ECG情報)をキャプチャするために使用される第2の電子デバイス1400Bの1つ以上の生体センサに関する特徴は、付属書類Aにより詳細に記載されている。いくつかの実施形態では、心房細動警告1434は、警告を破棄する(例えば、より詳細な心臓に関連する情報を記録するために、ECGアプリケーションに進むことなく)ための破棄アフォーダンス1438を含む。
【0443】
図15は、いくつかの実施形態に係る、健康状態警告を提供する方法を示すフロー図である。方法1500は、ディスプレイと、1つ以上の入力デバイス(例えば、ユーザの心臓の特性を検出するための(例えば、1つ以上の電極を含む)一体型生体センサ(単数又は複数)とを有する回転可能かつ押圧可能な入力デバイス(例えば、1204)、タッチ感知面、機械的ボタン)を有するデバイス(例えば、100、300、500、600B、800A、1000、1200、1400B)において実行される。デバイスは、複数の生体センサ(例えば、身体活動追跡センサ、電子デバイスに一体化されたセンサ、デバイスに接続された(例えば、無線接続された)電子デバイスから分離した複数のセンサ)に動作可能に接続される。方法1500のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0444】
後述するように、方法1500は、健康状態警告を提供するための直感的方法を提供する。この方法は、健康状態を管理する際のユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン−マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがヘルスモニタリングをより高速かつより効率的に管理することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0445】
電子デバイス(例えば、1400B)は、複数の生体センサの第1の生体センサから第1の生体情報を(例えば、電子デバイス(例えば、1400)の一体型センサからの内部接続を介して、個別センサからの無線接続を介して)受信する(1502)。いくつかの実施形態では、第1の生体センサは、(例えば、電子デバイスの筐体内に含まれた)1つ以上のフォトダイオードセンサを含む。いくつかの実施形態では、第1の生体情報は、第1の時間に記録された生体情報、及び第1の時間とは異なる(例えば、それとは離間した、それとは不連続な)第2の時間(例えば、異なる曜日の共通の時刻)に記録された生体情報を含む。
【0446】
第1の生体情報を受信したことに応じて、かつ(例えば、第1の生体情報が異常である心拍数又はリズム情報を含むため、かつ任意選択的に、所定の期間(例えば、48時間)中に、電子デバイス(例えば、1400B)が平常でない心拍数又はリズムのインジケーションを有する閾値数の読み取り値(例えば、5つの読み取り値)を検出したため)第1の生体情報が第1の基準を満たすとの判定に従って、電子デバイス(例えば、1400B)は、ディスプレイ(例えば、1430)上に、(例えば、電子デバイス上のECGアプリケーションを使用して)追加の生体情報を検出するための第1のアフォーダンス(例えば、1436)を含む警告(例えば、1434)を表示する(1504)。第1の生体情報を受信したことに応じて、かつ第1の生体情報が第1の基準を満たすとの判定に従って、追加の生体情報を検出するための第1のアフォーダンスを含む警告を表示することにより、アクション(例えば、追加の生体情報を測定すること)をデバイス上で取ることができることをユーザに迅速に(かつ容易に認識可能な方法で)示すことによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。いくつかの実施形態では、生体情報は、心臓に関連する情報に関する。いくつかの実施形態では、第1の基準は、異常な心拍リズム情報を含む。
【0447】
いくつかの実施形態では、警告(例えば、1434)は、電子デバイスによって第1の生体情報が記録された1つ以上の時刻(例えば、1434B)を含む。いくつかの実施形態では、警告は、第1の生体情報に基づいて特定された医学的状態(例えば、異常な心拍リズム、心房細動)のインジケーション(例えば、1434A、テキスト記述)を含む。いくつかの実施形態では、警告は、治療を求めるためのインジケーション(例えば、1434C、テキスト記述)を含む。治療を求めるためのインジケーションを含めることにより、デバイスによって提供される情報に関するアクションを取ることができることをユーザに迅速かつ効率的に示すことによって、デバイスの操作性を向上する。デバイスの操作性を向上させることにより、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに、適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを低減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0448】
電子デバイス(例えば、1400B)は、1つ以上の入力デバイスを介して、第1のアフォーダンス(例えば、1436)のユーザアクティブ化を受信する(1506)。
【0449】
第1のアフォーダンス(例えば、1436)のユーザアクティブ化を受信した後に、電子デバイス(例えば、1400B)は、第1の生体センサとは異なる複数の生体センサの(少なくとも)第2の生体センサ(例えば、入力デバイス(例えば、636、804、1004、1204、回転可能入力デバイスなどの)と一体化された生体センサ)から第1の生体情報に関連付けられた第2の生体情報(例えば、より詳細な心拍リズム情報、ECG情報)を(例えば、ECGアプリケーションを使用して)受信する(1512)。いくつかの実施形態では、第2の生体センサは、1つ以上の入力デバイスの第1の入力デバイス(例えば、636、804、1004、1204、回転可能かつ押圧可能な入力デバイス)と一体化されている。いくつかの実施形態では、第1の入力デバイス上の第1のタイプの入力(例えば、629、801、1005、非押圧入力又は接触入力など)は、第2の生体センサのアクティブ化に関連付けられた機能(単数又は複数)をアクティブ化するが、第1の入力デバイスのアクティブ化に関連付けられた機能(単数又は複数)をアクティブ化しない。
【0450】
いくつかの実施形態では、第1のアフォーダンス(例えば、1436)のユーザアクティブ化を受信したことに応じて、かつ第2の生体情報を受信する前に、電子デバイス(例えば、1400B)は、ディスプレイ(例えば、1430)上に、第2の生体情報を受信することに関連付けられた第1のアプリケーション(例えば、806、1006、ECGアプリケーション)を表示する(1508)。第1のアフォーダンスのユーザアクティブ化を受信したことに応じて、かつ第2の生体情報を受信する前に、第2の生体情報を受信することに関連付けられた第1のアプリケーションを表示することにより、キャプチャされることになる第2の生体情報が第1のアプリケーションの機能に関連することをユーザが迅速かつ容易に認識することを可能にすることによって、視覚的フィードバックを改善する。改善された視覚的フィードバックをユーザに提供することにより、デバイスの操作性を向上させ、(例えば、デバイスを操作する/デバイスと対話するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)ユーザ−デバイスインタフェースをより効率的にし、加えて、ユーザがデバイスをより迅速かつ効率的に使用できるようにすることによって、電力使用量を削減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0451】
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーション(例えば、806、1006、ECGアプリケーション)を表示した後、かつ第2の生体情報を受信する前に、電子デバイス(例えば、1400B)は、1つ以上の入力デバイスの第1の入力デバイス(例えば、636、804、1004、1204、回転可能かつ押圧可能な入力デバイス)上のユーザ入力(例えば、629、801、1005、非押圧入力、接触入力)を検出し(1510)、第2の生体センサは、第1の入力デバイスと一体化されている。いくつかの実施形態では、ユーザ入力を検出したことに応じて、電子デバイスは、第2の生体センサから第2の生体情報を受信する。
【0452】
いくつかの実施形態では、第2の生体情報は、ユーザ入力(例えば、629、801、1005、非押圧入力、接触入力)が第1の入力デバイス(例えば、636、804、1004、1204、回転可能かつ押圧可能な入力デバイス)上で維持されている間に、第2の生体センサから受信される。いくつかの実施形態では、ユーザ入力が第1の入力デバイス上でもはや維持されていないことを検出したことに応じて、電子デバイス(例えば、1400B)は、第2の生体センサから第2の生体情報を受信することを停止する。いくつかの実施形態では、ユーザ入力が所定の期間内に回復された場合、電子デバイスは、第2の生体センサから第2の生体情報を受信することを再開する。
【0453】
方法1500に関して上述したプロセス(例えば、
図15)の詳細はまた、上述した方法にも類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700は、方法1500を参照して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法900は、方法1500に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法1100は、方法1500に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。別の例では、方法1300は、方法1500に関して上述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0454】
上記は、説明を目的として、特定の実施形態を参照して記述されている。しかしながら、上記の例示的な論考は、網羅的であること、又は開示される厳密な形態に本発明を限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正及び変形が可能である。これらの実施形態は、本技術の原理、及びその実際の適用を最もよく説明するために、選択及び記載されている。それにより、他の当業者は、意図された具体的な用途に適するような様々な修正を用いて、本技術及び様々な実施形態を最も良好に利用することが可能となる。
【0455】
添付図面を参照して、本開示及び例を十分に説明してきたが、様々な変更及び修正が、当業者には明らかとなるであろうことに留意されたい。そのような変更及び修正は、特許請求の範囲によって定義されるような、本開示及び例の範囲内に含まれるものとして理解されたい。
【0456】
上述のように、本技術の一態様は、ユーザが求める内容又はユーザが関心を持つ可能性のある任意の他の内容に関するユーザへの配信を改善するために、種々のソースから入手可能なデータを収集及び使用することである。本開示は、いくつかの例において、この収集されたデータは、特定の人を一意に特定する個人情報データ、又は特定の人に連絡する若しくはその所在を突き止めるために使用できる個人情報データを含み得ることを想到している。そのような個人情報データとしては、人口統計データ、位置に基づくデータ、電話番号、電子メールアドレス、自宅の住所、又は任意の他の識別情報を挙げることができる。
【0457】
本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、よりユーザの興味を引く対象のコンテンツを配信するために、個人情報データが使用されてもよい。したがって、そのような個人情報データの使用は、配信されるコンテンツの意図的な制御を可能にする。更には、ユーザに利益をもたらす、個人情報データに関する他の使用もまた、本開示によって想到される。
【0458】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、転送、記憶、又は他の使用目的の責任を負うエンティティが、適切に規定されたプライバシーのポリシー及び/又はプライバシーの慣行に準拠すると更に想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。例えば、ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いて、共用又は販売されるべきではない。更には、そのような収集は、ユーザに告知して同意を得た後にのみ実施するべきである。加えて、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護して安全化し、その個人情報データへのアクセス権を有する他者が、それらのプライバシーのポリシー及び手順を遵守することを保証するための、あらゆる必要な措置を講じるであろう。更には、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーのポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、第三者による評価を自らが受けることができる。
【0459】
前述のことがらにもかかわらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するように、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素を提供することができると想到する。例えば、広告配信サービスの場合において、本技術は、ユーザが、サービスの登録の間、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することを可能とするように構成することができる。別の実施例では、ユーザは、対象のコンテンツ配信サービスに対して位置情報を提供しないことを選択してもよい。更に別の実施例では、ユーザは、正確な位置情報を提供しないが位置のゾーン情報の転送は許可することを選択してもよい。
【0460】
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実施するための、個人情報データの使用を広範に網羅するものではあるが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、それらの様々な実施形態を実施することもまた可能であることを想到している。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部分が欠如することにより、実施不可能となるものではない。例えば、ユーザに関連付けられたデバイスによって要求されるコンテンツなどの非個人情報データ若しくは必要最小限の個人情報、コンテンツ配信サービスが入手可能な他の非個人情報、又は公的に入手可能な情報に基づいて嗜好を推測することによって、コンテンツを選択し、ユーザへ配信することができる。
付属書類(Appendix)A
[書類名] 明細書
[発明の名称] 生物学的パラメータを感知するための電極を有するウェアラブルデバイス
[技術分野]
[0001]
説明する実施形態は、概して、ウォッチ又は他の電子デバイス(例えば、別の種類のウェアラブル電子デバイス)に関する。より具体的には、説明する実施形態は、ウォッチ又は他のウェアラブル電子デバイス上に、生物学的パラメータを感知するための電極を提供するための技術に関する。電極は、ウォッチ又は他の電子デバイスのクリスタル表面、クラウン、ボタン、又は筐体部材上に様々に提供されてもよい。
[背景技術]
[0002]
ウォッチ又は他の電子デバイスは、ウォッチ又は他の電子デバイスを着用するユーザの生物学的パラメータのセットを判定するためのセンサのセットを含んでもよい。センサのセットに関連付けられた回路は、例えば、センサに印加される力又はセンサに入射する光の量における電圧に対応する電気信号(又は値)を生成することができる。様々な信号又は値は、ユーザの心拍数などユーザの様々な生物学的パラメータに相関させる、又はそれを導出するために使用することができる。
[発明の概要]
[0003]
本開示で説明するシステム、デバイス、方法、及び装置の実施形態は、ウォッチ又は他の電子デバイスを着用するユーザの生物学的パラメータを感知又は判定するために使用され得る1つ以上の電極のセットを有する、ウォッチ又は他の電子デバイス(例えば、別の種類のウェアラブル電子デバイス)を対象とする。生物学的パラメータは、例えば、ユーザの心エコー図(echocardiogram、ECG)を含んでもよい。
[0004]
第1の態様では、本開示は、電子デバイスを説明する。電子デバイスは、筐体を含み、筐体は、クリスタルを含む。クリスタルは、電子デバイスの内部にある第1の表面と、電子デバイスの外部にある第2の表面とを有する。物理蒸着(physical vapor deposition、PVD)堆積された薄膜の第1の電極は、クリスタルの第2の表面上にある。電子デバイスはまた、第1の電極がユーザの皮膚に対して配置されている間に、電子デバイスのユーザの指によって接触されるように配置された第2の電極を含む。電子デバイスは、ユーザが第1の電極及び第2の電極と接触している間に、第1の電極及び第2の電極における電圧に基づいて、ユーザの生物学的パラメータを判定するように動作可能なプロセッサを含む。
[0005]
別の態様では、本開示は、ウォッチ本体を説明する。ウォッチ本体は、クリスタルを含む筐体を有する。クリスタルは、ウォッチ本体の内部にある第1の表面と、ウォッチ本体の外部にある第2の表面とを有する。ウォッチ本体に関連付けられたクラウンアセンブリは、筐体の開口部を通って延びるシャフトと、シャフトに取り付けられたユーザにより回転可能なクラウンと、を含む。クラウンは、筐体の外部にある。電子デバイスは、クリスタルの第2の表面上の第1の電極及び第2の電極と、ユーザにより回転可能なクラウンの表面上の第3の電極と、を含む。第3の電極は、ユーザの指によって接触されるように配置され、一方、第1の電極及び第2の電極は、ユーザの手首に対して配置される。電子デバイスは、ユーザが第1の電極、第2の電極、及び第3の電極と接触している間に、第1の電極、第2の電極、及び第3の電極における電圧に基づいて、ユーザの生物学的パラメータを判定するように動作可能なプロセッサを含む。
[0006]
本開示の更に別の態様では、別の電子デバイスが説明される。電子デバイスは、筐体と、筐体の開口部を通って延びる導電性回転シャフトと、シャフトに機械的かつ電気的に接続された導電性クラウンと、を含む。クラウンは、筐体の外部にある。電子デバイスは、シャフトに機械的かつ電気的に接続された、筐体の内部にある導電性シャフト保持器を更に含む。また、電子デバイスには、バネ付勢導体が含まれる。バネ付勢導体は、シャフト及びシャフト保持器のうちの少なくとも1つと機械的かつ電気的に接触している。バネ付勢導体に電気的に接続された回路は、バネ付勢導体、シャフト保持器、及びシャフトを介してクラウンと電気通信する。
[0007]
上記の例示的な態様及び実施形態に加えて、更なる態様及び実施形態が、図面を参照し、以下の説明を検討することによって明らかになるであろう。
[図面の簡単な説明]
[0008]
参照番号が同様の構造的要素を指定する、添付図面と共に以下の詳細な説明によって開示が容易に理解されよう。
[0009]
[
図1A] 電極のセットを組み込むことができる電子デバイスの一例を示す。
[0010]
[
図1B] 電極のセットを組み込むことができるウォッチの一例を示す。
[0011]
[
図2] ウォッチ本体の裏側筐体部材に取り付けられたクリスタルに取り付けることができる構成要素の分解図を示す。
[0012]
[
図3A]
図2に示すクリスタルの内面及び外面上に堆積させることができるコーティングの一例を示す。
[
図3B]
図2に示すクリスタルの内面及び外面上に堆積させることができるコーティングの一例を示す。
[
図3C]
図2に示すクリスタルの内面及び外面上に堆積させることができるコーティングの一例を示す。
[
図3D]
図2に示すクリスタルの内面及び外面上に堆積させることができるコーティングの一例を示す。
[
図3E]
図2に示すクリスタルの内面及び外面上に堆積させることができるコーティングの一例を示す。
[0013]
[
図4]
図3Bに示すクリスタルの断面を示す。
[0014]
[
図5]
図3C及び
図3Dに示すクリスタルの断面を示す。
[0015]
[
図6] ITOベースの電極の例示的な層構造を示す。
[0016]
[
図7A] 電子デバイスの筐体の一部を形成するクリスタルの外面上の電極と電子デバイスの内部の電気接点との間の代替的な電気的接続を示す。
[
図7B] 電子デバイスの筐体の一部を形成するクリスタルの外面上の電極と電子デバイスの内部の電気接点との間の代替的な電気的接続を示す。
[
図7C] 電子デバイスの筐体の一部を形成するクリスタルの外面上の電極と電子デバイスの内部の電気接点との間の代替的な電気的接続を示す。
[0017]
[
図8A] 代替的なクリスタル構成、及び電子デバイスの他の筐体部材へのクリスタルの代替的な取り付けを示す。
[
図8B] 代替的なクリスタル構成、及び電子デバイスの他の筐体部材へのクリスタルの代替的な取り付けを示す。
[
図8C] 代替的なクリスタル構成、及び電子デバイスの他の筐体部材へのクリスタルの代替的な取り付けを示す。
[
図8D] 代替的なクリスタル構成、及び電子デバイスの他の筐体部材へのクリスタルの代替的な取り付けを示す。
[0018]
[
図9]
図3A〜
図3E、
図4、
図5、及び
図7A〜
図7Cを参照して説明するようにクリスタルに適用されたマスク及び電極を有する、
図2に示す裏側筐体部材及びクリスタルの外面(例えば、皮膚に面する表面)を示す。
[0019]
[
図10]
図2に示すクリスタル上に取り付けられた
図2のセンササブシステムを示す。
[0020]
[
図11] クラウンアセンブリの分解図を示す。
[0021]
[
図12]
図11に示すクラウンアセンブリの組み立てられた断面を示す。
[0022]
[
図13] 生物学的パラメータを感知することができるウォッチ本体の立面図を示す。
[0023]
[
図14] ウォッチ本体の縁部から見たときの、
図11及び
図12に示すクラウンアセンブリの断面を示す。
[0024]
[
図15] 電子デバイスのユーザからECG又は他の生物学的パラメータを取得するために使用することができる電子デバイスの概略図を示す。
[0025]
[
図16] ウォッチ又は他のウェアラブル電子デバイスを着用しているユーザの生物学的パラメータを判定する例示的な方法を示す。
[0026]
[
図17] ウォッチ又は他のウェアラブル電子デバイスなどの電子デバイスのサンプル電気ブロック図を示す。
[0027]
添付の図でのクロスハッチング又はシェーディングの使用は、概して、隣り合う要素間の境界を明らかにし、図の視認性も促進するためにも提供される。したがって、クロスハッチング又はシェーディングの存在も不在も、添付の図に示される任意の要素に関する特定の材料、材料特性、要素の割合、要素の寸法、同様に図示されている要素の共通点、又は任意の他の特質、属性、若しくは特性についてのいかなる選好又は要件も伝達又は指示するものではない。
[0028]
追加的に、種々の特徴及び要素(並びにそれらの集合及び群)の(相対的であれ絶対的であれ)割合及び寸法、並びにそれらの間に提示される境界、分離点及び位置関係は、単に本明細書に述べられる種々の実施形態の理解を容易にするために添付の図に提供されるものであり、したがって必ずしも一定の縮尺で提示又は図示されていない場合があり、図示される実施形態についての任意の選好又は要件を、それを参照して述べられる実施形態を除外して示す意図はないことを理解されたい。
[発明を実施するための形態]
[0030]
ここで、添付図面に図示される代表的な実施形態が詳細に説明される。以下の説明は、これらの実施形態を1つの好ましい実施形態に限定することを意図するものではないことを理解されたい。反対に、以下の説明は、添付の特許請求の範囲により画定される記載された実施形態の趣旨及び範囲に含むことができるような、代替形態、修正形態及び均等物を包含することを意図している。
[0031]
以下の開示は、
図1Aに示すように、電子デバイス100の表面上に電極102のセットを提供するための技術、及び電極のセットを使用して、電極102のセットと接触しているユーザの1つ以上の生物学的パラメータを示す電圧又は信号を感知するための技術に関する。いくつかの実施形態では、電極102のセットは、電子デバイス100の1つの表面上に提供されてもよい。他の実施形態では(図示のように)、電極102のセットは、電子デバイス100の第1の表面104a上に設けられた第1の電極102a及び電子デバイス100の第2の表面104b上に設けられた第2の電極102bなどの、電子デバイスの異なる表面上に設けられた電極を含んでもよい。デバイスの異なる表面上に電極を提供することにより、ユーザが異なる身体部分を異なる電極と接触させることがより容易になり得る。例えば、ユーザは、電極102のうちの1つ以上(第1の電極102aを含む)をユーザの手首と接触させてもよく、電極102のうちの別の1つ以上(第2の電極102bを含む)をユーザの反対側の手の指とタッチさせてもよい。電子デバイス100のプロセッサ106又は電子デバイス100から遠隔のプロセッサは、電圧又は信号から(例えば、電圧又は信号を表す記憶されたデジタルサンプル又は値から)ユーザの生物学的パラメータ(単数又は複数)を判定することができる。生物学的パラメータ(単数又は複数)は、例えば、ユーザの心電図(electrocardiogram、ECG)を含んでもよい。
[0032]
いくつかの実施形態では、1つ又は2つの薄膜電極は、電子デバイスの筐体の一部を形成するクリスタル又は他の構造体などの、透明又は透光性の表面上にPVD堆積されてもよい。より具体的には、電極(単数又は複数)は、電子デバイスの筐体の一部を形成するクリスタルの表面上に堆積されてもよい。ウォッチ(すなわち、一種の電子デバイス)の場合、追加の電極は、ウォッチ本体のユーザにより回転可能なクラウン上に、ウォッチのボタン上に、又はウォッチ本体を画定する筐体の別のクリスタル表面若しくは非クリスタル表面上に配置されてもよい。本明細書で使用するとき、用語「クリスタル」は、そのような材料が結晶原子構造を有するか否かにかかわらず、ガラス、結晶性材料(サファイア又はジルコニアなど)、プラスチックなどから作製された任意の透明、半透明、又は透光性の表面を指す。したがって、本明細書で使用するとき、用語「クリスタル」は、非晶質固体並びに結晶質固体を包含することが理解されるべきである。
[0033]
クリスタルの外面上の電極(単数又は複数)は、電極材料がクリスタルの縁部又は外周の周囲及びクリスタルの内面上に巻き付くように電極材料を堆積させることによって、電子デバイス内の電気接点に接続されてもよい。電気接点は、クリスタルの内面上にあってもよい。他の実施形態では、電極(単数又は複数)は、クリスタルの外面上に形成されてもよく、導電材料で充填又はコーティングされた貫通クリスタルビアは、電極(単数又は複数)を電子デバイス内の電気接点に接続することができる。
[0034]
電極が電子デバイスのクラウン上に設けられる場合、クラウンは、導電性であってもよく、又は導電性表面を有してもよく、クラウンの導電部分は、デバイス筐体の開口部を通って延びる導電性回転シャフトに結合されてもよい。筐体の内部のシャフトの端部又は筐体の内部の導電性シャフト保持器は、シャフト又はシャフト保持器と回路との間で電気信号を伝達するバネ付勢導体と機械的かつ電気的に接触していてもよく、それによって、クラウンと回路との間に電気通信を提供する。
[0035]
電子デバイスのプロセッサ(例えば、プロセッサ106)は、様々な電極における(例えば、電極102のセットにおける)電圧に基づいてユーザの生物学的パラメータを判定するように動作可能であってもよい。場合によっては、生物学的パラメータは、電子デバイスのユーザのECGであってもよい。例えば、ウォッチがクリスタルの外面上の第1の電極及びクラウン上の第2の電極を有する場合、ユーザがウォッチをユーザの手首に固定することにより、第1の電極をユーザの手首上の皮膚と接触させることができる。ECGを取得するために、ユーザは、ユーザの反対側の手の指でクラウンの導電部分にタッチすることができ(例えば、ウォッチは、一方の手に隣接する手首に取り付けられてもよく、クラウンは、反対側の手の指でタッチされてもよく)、それによって、ユーザの腕及び胸部を介して第1の電極と第2の電極との間の回路を完成させる。場合によっては、ウォッチは、ユーザをウォッチに接地するクリスタルの外面上に、第3の電極も有してもよい。第3の電極を使用して、ECG信号からノイズを拒否することができる。様々な実施形態では、電極は、異なる表面、又は表面の異なる部分上に配置されてもよい。
[0036]
クリスタルの外面上の電極(単数又は複数)は、クリスタルの周辺に配置されて、又は別の方法で配置して、センササブシステムがクリスタルを介して光を放出及び受光することを可能にすることができる。光は、ユーザの皮膚内に放出され、ユーザの皮膚から反射されて、心拍数、血圧、脈拍、血液酸素濃度、血糖値などの、ユーザの他の生物学的パラメータを判定することができる。
[0037]
これら及び他の実施形態について、
図1〜
図17を参照して説明する。しかしながら、当業者であれば、これらの図に関して本明細書に与えられた発明を実施するための形態は説明の目的のためのものに過ぎず、限定するものとして解釈されるべきではないことを容易に理解するであろう。
[0038]
図1Bは、電極のセットを組み込んだウォッチ110の一例を示す。ウォッチは、ウォッチ本体112及びウォッチバンド114を含んでもよい。電極のセットを組み込むことができる他のデバイスとしては、他のウェアラブル電子デバイス、他の時間管理デバイス、他のヘルスモニタリング又はフィットネスデバイス、他のポータブルコンピューティングデバイス、携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレットコンピューティングデバイス、デジタルメディアプレーヤなどが挙げられる。
[0039]
ウォッチ本体112は、筐体116を含んでもよい。筐体116は、ウォッチ110がユーザによって着用されたときにユーザの皮膚から離れる方向を向いた前側筐体部材と、ユーザの皮膚に向かって向いた裏側筐体部材とを含んでもよい。あるいは、筐体116は、単一の筐体部材、又は3つ以上筐体部材を含んでもよい。1つ以上の筐体部材は、金属、プラスチック、セラミック、クリスタル、又は他の種類の筐体部材(又はそのような材料の組み合わせ)であってもよい。
[0040]
クリスタル118は、ウォッチ本体112の前側に(すなわち、ユーザの皮膚から離れる方向を向いて)取り付けられてもよく、筐体116内に取り付けられたディスプレイを保護することができる。ディスプレイは、クリスタル118を介してユーザによって視認可能であってもよい。場合によっては、クリスタル118は、ディスプレイスタックの一部であってもよく、ディスプレイスタックは、タッチ感知能力又は力感知能力を含むことができる。ディスプレイは、ウォッチ110のグラフィカル出力を描写するように構成されてもよく、ユーザは、(例えば、指又はスタイラスを使用して)グラフィカル出力と対話することができる。一例として、ユーザは、グラフィックの位置でディスプレイにタッチ又は押圧することによって、ディスプレイ上に提示されたグラフィック、アイコンなどを選択(又は他の方法でそれと対話)してもよい。クリスタル118は、筐体116の一部を形成してもよい。いくつかの実施例では、クリスタル118は、サファイア結晶であってもよい。クリスタル118はまた、ガラス、プラスチック、又は他の材料で形成されてもよい。
[0041]
いくつかの実施形態では、ウォッチ本体112は、筐体116の一部を形成する追加のクリスタル(図示せず)を含んでもよい。追加のクリスタルは、(例えば、
図2、
図3C、
図3D、
図4〜
図6、
図7A〜
図7C、
図8A〜
図8D、
図9、
図10、及び
図15を参照して説明するように)その上に1つ以上の電極を有してもよい。
[0042]
ウォッチ本体112は、クラウンアセンブリ、スクロールホイール、ノブ、ダイヤル、ボタンなどの少なくとも1つの入力デバイス又は選択デバイスを含んでもよく、この入力デバイスは、ウォッチ110のユーザによって操作されてもよい。例えば、筐体116は、シャフトが通って延びる開口部を含んでもよい。クラウン120は、シャフトに取り付けられてもよく、筐体116の外部のユーザにアクセス可能であってもよい。クラウン120は、ユーザによって操作されて、シャフトを回転又は並進させることができる。一例として、シャフトは、筐体116内の構成要素に機械的に、電気的に、磁気的に、かつ/又は光学的に結合されてもよい。クラウン120及びシャフトのユーザによる操作を使用して、その結果として、ディスプレイ上に表示された様々な要素を操作又は選択し、スピーカの音量を調整し、ウォッチ110をオン又はオフにするなどすることができる。筐体116はまた、ボタン122がそこを通って突出する開口部を含んでもよい。いくつかの実施形態では、クラウン120、スクロールホイール、ノブ、ダイヤル、ボタン122などは、導電性であってもよく、又は導電性表面を有してもよく、クラウン120、スクロールホイール、ノブ、ダイヤル、ボタン122などの導電部分とウォッチ本体112内の回路との間に、信号経路を提供することができる。いくつかの実施形態では、クラウン120は、
図11、
図12、
図14、及び15を参照して説明するように、クラウンアセンブリの一部であってもよい。
[0043]
筐体116は、ウォッチバンド114をウォッチ本体112に取り付けるための構造体を含むことができる。場合によっては、構造体は、ウォッチバンド114の端部をウォッチ本体112に挿入して取り付けることができる、細長い凹部又は開口部を含んでもよい。他の場合(図示せず)では、構造体は、筐体116内にへこみ(例えば、くぼみ又は陥凹部)を含んでもよく、へこみは、ウォッチバンドをウォッチ本体に取り付けるためにウォッチバンドの端部に取り付けられた、又はそれを通された、バネピンの端部を受け入れることができる。
[0044]
ウォッチバンド114を使用して、ウォッチ110をユーザ、別のデバイス、保持機構などに固定することができる。
[0045]
いくつかの実施例では、ウォッチ110は、クリスタル118、ディスプレイ、クラウン120、又はボタン122を欠いていてもよい。例えば、ウォッチ110は、オーディオ入力若しくは出力インタフェース、タッチ入力インタフェース、触覚(力)入力若しくは出力インタフェース、又はディスプレイ、クラウン120、若しくはボタン122を必要としない他の入力若しくは出力インタフェースを含んでもよい。ウォッチ110はまた、ディスプレイ、クラウン120、又はボタン122に加えて、前述の入力又は出力インタフェースを含んでもよい。ウォッチ110がディスプレイを欠いているとき、ウォッチ110の前側は、クリスタル118によって、又は金属若しくは他の種類の筐体部材によって、覆われてもよい。
[0046]
図2は、ウォッチ本体の裏側筐体部材202に取り付けられたクリスタル204に取り付けることができる構成要素の分解図を示す。いくつかの実施例では、構成要素は、
図1Bに示すウォッチ本体112の一部であってもよく、
図1Bに示す筐体116内に取り付けられてもよい。例として、
図2は、ウォッチ本体112などのウォッチ本体の裏側筐体部材202(すなわち、皮膚に面する筐体部材)に対して構成要素を示す。また、例として、裏側筐体部材202は、ウォッチバンドの端部を、裏側筐体部材202を含むウォッチ本体に挿入して取り付けることができる、開口部240を含む。あるいは、ウォッチバンドは、他の方法でウォッチ本体112に取り付けられてもよい。
[0047]
クリスタル204(例えば、皮膚に面するクリスタル)は、裏側筐体部材202に取り付けられて、ウォッチ本体の筐体の一部(例えば、ウォッチ本体112の一部)を形成することができる。クリスタル204は、ウォッチ本体の内部にある第1の表面と、ウォッチ本体の外部にある第2の表面とを有してもよい。例として、クリスタル204は、丸い外周206を有し、裏側筐体部材202の丸い開口部に嵌合される。他の例では、クリスタル204は、正方形、楕円形、又はなんらかの他の形状である外周を有してもよい。同様に、裏側筐体部材202の開口部は、正方形、楕円形、又はなんらかの他の形状であってもよい。クリスタル204の外周206及び開口部の外周は、同じ形状を有する必要はない(例えば、裏側筐体部材202の開口部の外周は、クリスタル204の外周206よりも小さく、かつそれとは異なって成形されてもよい)。いくつかの実施例では、クリスタル204は、サファイア結晶であってもよい。クリスタル204はまた、ガラス、プラスチック、又は他の材料で形成されてもよい。クリスタル204は、光の全ての波長、又は光の一部の波長のみに対して透明であってもよい。
[0048]
クリスタル204の外面は、その上に電極242のセットを有してもよい。電極242は、クリスタル204の周辺に(又は他の位置に)配置されて、ウォッチ本体の内部のセンササブシステム216とウォッチ本体の外部の媒体(例えば、皮膚)との間の光通信を可能にしてもよい。光通信は、クリスタル204を介して、場合によっては、クリスタル204に適用された1つ以上のマスク224に形成された多数の開口部を介して、行うことができる。電極242及びマスク224の例示的な構成は、
図3C、
図3D、
図3E、
図4〜
図6、
図7A〜
図7C、
図8A〜
図8D、
図9、
図10、及び
図15を参照して説明する。他の実施例では、電極242は、
図6を参照して説明するように、透明材料で形成されてもよく、センササブシステム216は、電極242を介して光を透過/受光してもよい。
[0049]
場合によっては、
図2に示す内部構成要素は、クリスタル204の第1の表面又は内面に取り付けられてもよい(かつ場合によっては、その上に直接取り付けられてもよい)。構成要素は、レンズ208、光フィルタ210、1つ以上の接着剤212、214、センササブシステム216、回路若しくは処理サブシステム218、磁石220、又は磁気シールド222を含むことができる。
[0050]
レンズ208は、クリスタル204の第1の表面若しくは内面に当接する、取り付ける(例えば、その上に直接取り付ける)、又はその上に形成することができる。例として、レンズ208は、クリスタル204の中心と位置合わせされる。場合によっては、クリスタル204の内面又は外面は、その上にマスク224(例えば、インクマスク又は暗色マスク、場合によっては、複数のマスク)を有してもよい。マスク224は、少なくとも1つの波長の光がクリスタル204を通過することを可能にする開口部226(例えば、第1の開口部又は中央開口部)を画定してもよく、レンズ208は、開口部226と位置合わせされてもよい。場合によっては、レンズ208は、フレネルレンズ、球面レンズ、拡散体フィルムなどであってもよく、又はそれを含んでもよい。
[0051]
場合によっては、光フィルタ210は、1つ以上のセグメント228を含んでもよく、各セグメント228は、クリスタル204の内面に取り付けられ(例えば、積層され)、内面上に配置されて(例えば、レンズ208に隣接して又はその周囲に)、センササブシステム216上の1つ以上の受光器のセットがセンササブシステム216上の1つ以上の発光器のセットによって放出される光の一部分を受光することを防止することができる。発光器のセット及び受光器のセットは、
図2には示されておらず、センササブシステム216の下側に取り付けられてもよい。クリスタル204がマスク224を含む場合、マスク224は、第2の開口部230a、又は第2の開口部230aを含む開口部230のセットを更に画定してもよい。第2の開口部230a又は開口部230のセットは、第1の開口部226に隣接して又はその周囲に配置されてもよい。これらの実施形態では、光フィルタ210のセグメント228(又は光フィルタリング若しくは他の光フィルタ構成)は、開口部230のセット内の開口部のそれぞれと位置合わせされてもよい(例えば、それを覆ってもよい)。
[0052]
一例として、
図2は、中央開口部226の周囲に8つの半径方向開口部230のセットを画定するマスク224を示す。光フィルタ210の各セグメント228は、センササブシステム216上に取り付けられた発光器のセットによって放出された光の一部分を遮断(例えば、吸収)してもよく、光のこの部分は、クリスタル204に近すぎる(又はその内部の)表面(例えば、クリスタル204の外面、クリスタル204内の欠陥、又はクリスタル204に近すぎる媒体)から反射し、それにより、反射光は、センササブシステム216が設計されている感知動作に有用ではない。例えば、センササブシステム216がユーザの生物学的パラメータを判定するように構成されている場合、クリスタル204から又はユーザの皮膚の外層から反射された光は、判定されている生物学的パラメータに対するいかなる関係も有さない場合があり、有用ではない場合がある。いくつかの実施例では、光フィルタ210又はそのセグメント228は、光制御フィルム、光偏光子、反射防止フィルム、反射フィルム、又は光吸収体のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
[0053]
いくつかの実施形態では、マスク224は、複数のマスクを表してもよく、異なるマスクは、例えば
図3A〜
図3E及び
図4を参照して説明するように、異なる波長の光がクリスタル204を通過することを可能にすることができる。
[0054]
センササブシステム216は、1つ以上の発光器(例えば、LED)のセット及び1つ以上の受光器(例えば、フォトダイオードなどの光検出器)のセットが実装された基板232を含んでもよい。発光器(単数又は複数)及び受光器(単数又は複数)は、基板232上に取り付けられ、又は配置されて、クリスタル204を介して光を放出及び受光することができる。センササブシステム216は、感圧接着剤(pressure sensitive adhesives、PSA)又は熱活性化フィルム(heat-activated films、HAF)などの1つ以上の接着剤212/214によって、クリスタル204に取り付けられてもよい。場合によっては、発光器のセットは、基材232上に中央に取り付けられてもよく、第1の壁部は、発光器のセットを取り囲む基板232の下側に取り付ける(例えば、その上に形成する、又はそれに接合する)ことができる。第1の壁部は、接着剤の第1のリング212を使用して、クリスタル204の内面に取り付けられてもよい。受光器のセットは、第1の壁部と基板232の下側に取り付けられた(例えば、その上に形成された、又はそれに接合された)第2の壁部との間で、発光器のセットの周囲の基板232上に取り付けられてもよい。第2の壁部は、接着剤の第2のリング214を使用して、クリスタル204の内面に取り付けられてもよい。
[0055]
センササブシステム216の基板232は、処理サブシステム218をセンササブシステム216の発光器のセット及び受光器のセットに電気的に結合することを可能にする、様々な接点、パッド、トレース、又は他の導電性構造体234を含んでもよい。処理サブシステム218は、導電性構造体234、並びに/又はセンササブシステム216及び処理サブシステム218の基板232と236との間の追加の接着剤を介して、センササブシステム216に取り付けられ、かつそれによってクリスタル204に取り付けられた、基板236(例えば、プリント回路基板(printed circuit board、PCB))を含んでもよい。基板232、236は、また、あるいは代わりに、機械的締結具(例えば、ねじ)を使用して接続されてもよい。処理サブシステム218は、発光器及び受光器を作動させて、センサ機能を実行する(例えば、心拍数を判定する)ことができる。場合によっては、処理サブシステム218は、ウォッチ本体内の別の構造体に取り付けられてもよく、フレックス回路又は他の導体によってセンササブシステム216の導電性構造体234に電気的に接続されてもよい。
[0056]
いくつかの実施形態では、処理サブシステム218の基板236は、内部に孔238を有してもよく、磁石220は、孔238と位置合わせされ、基板232に当接され(又はその上に取り付けられ)てもよい。場合によっては、磁石220は、センササブシステム216の基板232に接着接合されてもよい。磁石220は、ウォッチ本体内に含まれるバッテリを充電するために使用されるバッテリ充電器に誘導結合してもよく、このバッテリは、センササブシステム216及び処理サブシステム218の構成要素を含むウォッチの構成要素に電力を供給することができる。
[0057]
磁気シールド222は、磁石220に当接する(又はその上に取り付ける)ことができる。場合によっては、磁気シールド222は、磁石220に接着接合されてもよい。磁気シールドは、磁石220に関連付けられた磁束をクリスタル204に向かって、かつそれを出て誘導して、ウォッチ本体内に含まれるバッテリの誘導性バッテリ充電性能を向上させることができる。
[0058]
図2に示す構成要素をクリスタル204の内面に直接又は間接的に取り付けることにより、積層時の構成要素の高さを低減することができる。
[0059]
図3A〜
図3Eは、
図2に示すクリスタル204の内面及び外面上に堆積させることができるコーティングの一例を示す。
図3Aに示すように、赤外線(infrared、IR)及び可視光に対して不透明である第1のマスク300(例えば、第1のインクマスク)は、クリスタル204の内面302上に堆積(例えばPVD堆積)させることができる。いくつかの実施例では、第1のマスク300は、中央の第1の開口部304及び同心の第2の開口部306(すなわち、第1の開口部304と同心である第2の開口部306)を画定する、内側リング300a及び外側リング300bを含んでもよい。中央の第1の開口部304は、
図2を参照して説明したセンササブシステム216の発光器の上(かつ任意選択のレンズ208の上)に配置されてもよく、同心の第2の開口部306は、センササブシステム216の受光器の上に配置されてもよい。第1のマスクの内側リング300aは、中央の第1の開口部304を通過した後に、ユーザの皮膚を通過した可能性が低い光を受光器が受光することを防止することができる。第1のマスクの外側リング300bは、場合によっては、装飾的な理由のために提供されてもよく、場合によっては、提供されなくてもよい。
[0060]
図3Bは、可視光に対して不透明であるがIR光に対して透明である第2のマスク308(例えば、第2のインクマスク)を示す。第2のマスク308は、クリスタル204の内面302上に堆積(例えばPVD堆積)されてもよい。第2のマスク308は、
図4に示すように、第1のマスク300の同心の第2の開口部306の上に、クリスタル204上に堆積されてもよく、第1のマスクの内側リング300a及び外側リング300bと重なり合ってもよい。第2のマスク308は、IR光が同心の第2の開口部306の全体を通過することを可能にしながら、センササブシステム216のそれぞれの受光器の上に複数の可視光開口部310を画定してもよい。これにより、受光器によって受光されるIR光の量を増加させることができる。第2のマスク308はまた、凝縮検出器312の上に任意選択の開口部を画定してもよい。場合によっては、第2のマスク308は、第1のマスク300と視覚的に類似して見えてもよい(例えば、両方のマスクは、暗色マスクであってもよく、それにより、ユーザが第1のマスク300と第2のマスク308を視覚的に区別することが不可能又は困難にすることができる)。
[0061]
図3C及び
図3Dは、クリスタル204の内面302及び外面316上のPVD堆積された第1の電極314a及び第2の電極314bの例を示す。第1の電極314a及び第2の電極314bは、円弧形状であってもよく、クリスタル204の周辺に配置されてもよい。第1の電極314a及び第2の電極314bは、電極314a、314bと皮膚との間に良好な電気的接触を提供するのに十分な面積を提供すること(これにより、電気的センサ効率を改善することができる)、デバイスのアンテナ又は他の電気的構造体と実質的に干渉しないサイズの電極314a、314bを提供すること(これにより、無線通信効率を改善することができる)、又はクリスタル204を介した光通信を可能にするように配置された電極314a、314bを提供すること(これにより、光通信効率を改善することができる)などの要因に基づいたサイズにすることができる。第1の電極314a及び第2の電極314bは、一対の間隙318a、318bによって互いに分離されてもよい。
[0062]
第1の電極314a及び第2の電極314bは、クリスタル204の内面302及び外面316の両方上に堆積されてもよく、クリスタル204の縁部(又は外周)の周囲に巻き付けることができる。第1の電極314a及び第2の電極314bを形成するために使用される材料は、クリスタル204の内面302上に電気接点320a、320b(例えば、タブ)を形成するように、パターン化してもよい。第1の電極314a及び第2の電極314bは、第1のマスク300が第1の電極314a及び第2の電極314bとクリスタル204の内面302との間に配置されるように、クリスタル204の内面302上の第1のマスク300(又は第1のマスクの外側リング300b)に重なり合うことができる。したがって、電極314a、314bを形成するために使用される材料は、材料がクリスタル表面(例えば、サファイア表面)及びマスク(例えば、インクマスク)に接着することを可能にする特性を有する必要があり得る。電極314a、314bを形成するために使用される材料又は複数の材料はまた、低インピーダンス及び良好な伝導率(例えば、低DC抵抗)、低い電極−皮膚間のインピーダンス、電極314a、314bの引っ掻きを低減するための高硬度、クリスタル204よりも高い弾性率(例えば、電極314のクラックがクリスタル204を通って伝播する可能性を軽減するために)、HAF又は他の接着剤との適合性、及び良好な生体適合性(例えば、デバイスのユーザへの有害反応を引き起こす可能性がない)などの特性を単独で又は組み合わせて有することができる。
[0063]
図3Eは、クリスタル204の内面302上の接着剤322の例示的な堆積を示す。接着剤322は、
図2を参照して説明したように、内側リング322a及び外側リング322b内に堆積されてもよい。接着剤の内側リング322aは、第1のマスクの内側リング300a上に配置されてもよい。接着剤の外側リング322bは、第2のマスク308の複数の開口部310から外向きに、第2のマスク308上に配置されてもよい。場合によっては、接着剤322は、PSA又はHAFを含んでもよい。
[0064]
図4は、
図3Bに示すクリスタル204の一部分の断面を示し、第1のマスク300と第2のマスク308との間の重なり合いを示す。第2のマスク308は、第1のマスク300が第2のマスク308とクリスタル204の内面302との間に配置されるように、クリスタル204の内面302上の第1のマスク(例えば、外側リング300b)に重なり合うことができる。
[0065]
図5は、
図3C又は
図3Dに示すクリスタル204の断面を示し、第1の電極314a(又は第2の電極)と第1のマスク300(例えば、第1のマスクの外側リング300b)との間の重なり合いを示す。第1の電極314aは、第1のマスク300が第1の電極314aとクリスタル204の内面302との間に配置されるように、クリスタル204の内面302上の第1のマスク300(又は第1のマスクの外側リング300b)に重なり合うことができる。
[0066]
いくつかの実施形態では、
図3C、
図3D、及び
図5に示す電極314a、314bは、インジウムチタン酸化物(indium titanium oxide、ITO)又は別の透明材料を使用して形成することができる。これらの実施形態では、電極314a、314bは、クリスタル204の下に配置されたセンササブシステムによって放出される光に対して透明であってもよく、したがって、電極314a、314bは、クリスタル204の外面316のより大きな部分(又は全て)の上に延びてもよい。
図6は、ITOベースの電極の例示的な層構造を示す。図示のように、積層体600は、クリスタル上の酸化アルミニウム(Al
2O
3)の層602、酸化アルミニウムの層602上のITOの層604、酸化アルミニウムの層604上の二酸化ケイ素(SiO
2)の第1の層606、二酸化ケイ素の第1の層606上の窒化ケイ素(Si
3N
4)の層608、窒化ケイ素の層608上の二酸化ケイ素の第2の層610、及び二酸化ケイ素の第2の層610上のダイヤモンド状炭素又は別の硬質コーティングの層612を含むことができる。あるいは、窒化ケイ素の層608及び二酸化ケイ素の第2の層610は、堆積されなくてもよく、又はITOの層604のみが堆積されてもよく、又はITO層の層604及び二酸化ケイ素の第1の層606のみが堆積されてもよい。層の数又は種類の他の変形もまた、積層体600を形成するために使用されてもよい。層のそれぞれは、IR光又は可視光に対して透明であってもよい。
[0067]
図7A〜
図7Cは、電極(例えば、電子デバイスの筐体の一部を形成するクリスタルの外面上の電極)と電子デバイスの内部の電気接点との間の代替的な電気的接続を示す。いくつかの実施例では、
図7A〜
図7Cに示すクリスタルは、円形の外周を有してもよい。他の実施例では、クリスタルは、楕円形、正方形、矩形などの外周を有してもよい。
図7A〜
図7Cを参照して説明する技術は、様々な外周形状を有するクリスタル、異なる組成を有するクリスタルなどに適用することができる。いくつかの実施形態では、
図7A〜
図7Cに示す特徴は、電子デバイスの外面上の1つより多くの電極を電子デバイスの内部の構成要素に電気的に接続するように繰り返すことができる。
[0068]
図7Aでは、電極700は、クリスタル704の表面702上にPVD堆積された薄膜電極であってもよい。電極700が堆積された表面702は、電子デバイスの外部にあるクリスタル704の表面であってもよい(すなわち、電極700は、クリスタル704の外面702上に堆積されてもよい)。図示のように、電極700を形成するために使用される導電材料は、材料がクリスタル704の縁部706又は外周の周囲に巻き付いて、電子デバイスの内部にあるクリスタル704の表面710上(すなわち、クリスタル704の内面710上)の電気接点708を形成するように、クリスタル704上に堆積されてもよい。場合によっては、電気接点708は、(例えば、
図3C、
図3D、及び
図3Eに示すように)電極700よりもはるかに小さい、クリスタル704の周辺の周りの円弧をトレースするタブであってもよい。他の場合には、電気接点708は、円弧形状であってもよく、クリスタル704の外面702上の電極700によってトレースされた円弧と同様のサイズの円弧をトレースすることができる。
[0069]
場合によっては、電極700及び電気接点708を形成するために使用される導電材料(単数又は複数)は、単一の動作(又は材料(単数又は複数)がクリスタル704の外面702、縁部706、及び内面710上に堆積される動作の単一のセット)でクリスタル704の外面702、縁部706、及び内面710上に堆積されてもよい。他の場合には、電極700を形成するために使用される材料(単数又は複数)は、電極700がクリスタル704の外面702上に堆積される1つ以上の動作とは別個に実行される動作で、クリスタル704の縁部706又は内面710上に堆積されてもよい。これらの後者の実施例では、材料(単数又は複数)は、材料が重なり合うように堆積させることができる。場合によっては、電極700を形成するために使用される1つ以上の材料のセットは、クリスタル704の縁部706又は内面710上に堆積される1つ以上の材料のセットと異なっていてもよい。
[0070]
いくつかの実施形態では、クリスタル704の外面702、縁部706、及び内面710上に堆積された導電材料(単数又は複数)は、エルビウムの層を含んでもよい。いくつかの実施形態では、エルビウムの層は、ステンレス鋼(SUS)の層、又はダイヤモンド状炭素(diamond like carbon、DLC)の層でコーティングされてもよい。他の実施形態では、電極700又はクリスタル704の縁部706のみが、ステンレス鋼又はDLCの層でコーティングされてもよい。いくつかの実施例では、エルビウムの層は、アルミニウムチタン窒化物(AlTiN)又はクロム炭窒化ケイ素(CrSiCN)のPVD堆積された層でコーティングされてもよい。
[0071]
いくつかの実施形態では、1つ以上のマスク(例えば、1つ以上のインクマスク)を、(例えば、
図3A〜
図3E、
図4、及び
図5を参照して説明したように)クリスタルの内面に適用することができる。これらの実施形態では、電極700及び電気接点708を形成するために使用される導電材料のうちの1つ以上は、マスク(単数又は複数)の上に適用されてもよい。したがって、導電材料(単数又は複数)、及び導電材料(単数又は複数)がクリスタル704上に堆積される方法は、クリスタル704及びマスク(単数又は複数)を形成するために使用されるインク又は他の材料への導電材料(単数又は複数)の接着を確実にするように選択されてもよい。
[0072]
図7Aに示すように、クリスタル704の内面710の周辺帯は、電子デバイスの別の筐体部材714の凹状レッジ712に(例えば、クリスタル704が筐体部材714に重なり合うように)取り付けることができる。そのような実施形態では、クリスタル704は、熱活性化フィルム(HAF)などの接着剤716を使用して、筐体部材714に取り付けられてもよい。したがって、接着剤716又は導電材料(単数又は複数)、及びクリスタル704が筐体部材714に取り付けられる方法は、クリスタル704の筐体部材714への接着を確実にするように選択されてもよい。
[0073]
電気接点708は、クリスタル704が筐体部材714に取り付けられたときに、電気接点708が筐体部材714の凹状レッジ712を越えて延びて、電気接点708を電子デバイスの内部でアクセス可能にする、十分に大きな幅(例えば、クリスタル704の半径に沿って十分に大きな幅)を有してもよい。場合によっては、フレックス回路、他の可撓性導体、又は他の導電性要素を、電気接点708にはんだ付けする又は別の方法で電気的に接続して、信号が電極700から受信される又は電極700に印加されることを可能にしてもよい。
[0074]
図7Bでは、電極718は、クリスタル722の表面720上にPVD堆積された薄膜電極であってもよい。電極718が堆積された表面720は、電子デバイスの外部にあるクリスタル722の表面であってもよい(すなわち、電極718は、クリスタル722の外面720上に堆積されてもよい)。クリスタル722上に電極718を堆積する前又は後に、貫通クリスタルビア724を、クリスタル722にドリル加工しても、又は別の方法でクリスタル722に切削してもよい。貫通クリスタルビア724は、クリスタル722(又は電極718)の外面720からクリスタル722の内面726まで延びてもよい。ビア724は、ステンレス鋼(SUS)などの導電材料728でコーティング又は充填されてもよく、導電材料728は、電極718によって覆う、それと重なり合う、又は別の方法でそれに電気的に接続することができる。場合によっては、ビア724内の導電材料728は、ビア724内に成形又は接着されてもよい。導電材料728は、電子デバイスの内部にあるクリスタル722の表面726上(すなわち、クリスタルの内面上)に電気接点730を提供することができる。場合によっては、ビア724内の導電材料728は、クリスタル722の内面726の一部分と重なり合ってもよく、又はクリスタル722の内面726上に堆積された別の導電性要素に接続されてもよい。
[0075]
電極718を形成し、かつビア724内に堆積させるために使用される導電材料(単数又は複数)は、同じであっても、又は異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、電極718を形成するために使用される導電材料(単数又は複数)は、エルビウムの層を含んでもよい。エルビウムの層は、ステンレス鋼(SUS)の層、又はダイヤモンド状炭素(DLC)の層でコーティングされてもよく、又はコーティングされなくてもよい。いくつかの実施例では、エルビウムの層は、アルミニウムチタン窒化物(AlTiN)又はクロム炭窒化ケイ素(CrSiCN)のPVD堆積された層でコーティングされてもよい。
[0076]
図7Bに示すように、クリスタル722の内面726の周辺帯は、電子デバイスの別の筐体部材734の凹状レッジ732に(例えば、クリスタル722が筐体部材734に重なり合うように)取り付けることができる。そのような実施形態では、クリスタル722は、HAFなどの接着剤736を使用して、筐体部材734に取り付けられてもよい。したがって、接着剤736、及びクリスタル722が筐体部材734に取り付けられる方法は、クリスタル722の筐体部材734への接着を確実にするように選択されてもよい。
[0077]
クリスタル722が筐体部材734に取り付けられる場合、ビア724は、凹状レッジ732と重なり合う又は凹状レッジ732の内部にあり、電気接点730が電子デバイスの内部でアクセス可能になるように、配置されてもよい。場合によっては、フレックス回路、他の可撓性導体、又は他の導電性要素を、電気接点730にはんだ付けする又は別の方法で電気的に接続して、信号が電極718から受信される又は電極718に印加されることを可能にしてもよい。
[0078]
図7Cでは、電極738は、クリスタル740と電子デバイスの別の筐体部材742との間に取り付けられた金属円弧形状要素であってもよい。いくつかの実施形態では、電極738は、単一の金属リング形状電極(例えば、1つの電極)であってもよい。これらの実施形態では、電子デバイスの内部にあるクリスタル740の表面(例えば、クリスタル740の内面744)の周辺帯は、電極738の凹状レッジ746に(例えば、クリスタル740が電極738と重なり合うように)取り付けられてもよく、電極738は、筐体部材742の凹状レッジ750に(例えば、電極738が筐体部材742と重なり合うように)取り付けられてもよい。他の実施形態では、電極738は、円弧形状であってもよく、クリスタル740と筐体部材742との間の2つ以上の円弧形状電極のうちの1つであってもよい。これらの実施形態では、クリスタル740の内面の周辺帯は、複数の円弧形状電極738の凹状レッジ746に(例えば、クリスタル740が電極738と重なり合うように)取り付けられてもよく、円弧形状電極738のそれぞれは、筐体部材742の凹状レッジ750に(例えば、電極738が筐体部材742と重なり合うように)取り付けられてもよい。場合によっては、複数の円弧形状電極738は、可撓性シール若しくはガスケットによって、又は(例えば、筐体部材742の剛性延長部、この剛性延長部は電極738が取り付けられた凹状レッジ750の延長部を含むことができる)剛性セパレータによって、互いに電気的に絶縁されてもよい。場合によっては、電極738は、クリスタル740が電極738に取り付けられる前に、筐体部材742に取り付けられてもよい。
[0079]
電極738は、エルビウムなどの導電材料で形成してもよい。いくつかの実施形態では、電極738は、ステンレス鋼(SUS)又はDLCの層でコーティングされてもよい。あるいは、電極は、ステンレス鋼(SUS)又はDLCで形成されてもよい。いくつかの実施例では、エルビウムの層は、アルミニウムチタン窒化物(AlTiN)又はクロム炭窒化ケイ素(CrSiCN)のPVD堆積された層でコーティングされてもよい。電子デバイス内部の電極738の表面754は、電子デバイスの内部の構成要素を電極738に接続するための電気接点を提供することができる。
[0080]
場合によっては、クリスタル740の縁部756又は外周は、電極738に直接当接してもよく、電極738の縁部758は、筐体部材742に直接当接してもよい。他の場合には、接着剤、シール、ガスケット、又は充填剤が、クリスタル740と電極738との間の間隙、又は電極738と筐体部材742との間の間隙を充填してもよい。
[0081]
図7Cに示すように、クリスタル740の内面744の周辺帯は、電極738の凹状レッジ746に取り付けられてもよく、電極738の内面754の周辺帯は、筐体部材742に取り付けられてもよい。そのような実施形態では、HAFなどの接着剤748又は752を使用して、クリスタル740は、電極738に取り付けられてもよく、又は電極738は、筐体部材742に取り付けられてもよい。したがって、接着剤748又は752、及びそれぞれの要素が取り付けられる方法は、クリスタル740の電極738への接着(又は電極738の筐体部材742への接着)を確実にするように選択されてもよい。
[0082]
電極738が筐体部材742に取り付けられる場合、電極738は、凹状レッジ750と重なり合う又は凹状レッジ750の内部にあり、電極738が電子デバイスの内部でアクセス可能になるように、配置されてもよい。場合によっては、フレックス回路、他の可撓性導体、又は他の導電性要素を、電極738にはんだ付けする又は別の方法で電気的に接続して、信号が電極738から受信される又は電極738に印加されることを可能にしてもよい。
[0083]
図8A〜
図8Dは、代替的なクリスタルプロファイル、及び電子デバイスの他の筐体部材へのクリスタルの代替的な取り付け(例えば、構造的取り付け)を示す。いくつかの実施例では、クリスタルは、円形の外周を有してもよい。他の実施例では、クリスタルは、楕円形、正方形、矩形などの外周を有してもよい。
図8A〜
図8Dを参照して説明する技術は、様々な外周形状を有するクリスタル、異なる組成を有するクリスタルなどに適用することができる。
図8A〜8Dのそれぞれは、ウォッチなどの電子デバイスの外面(例えば、背面)、及び電子デバイスの外面の断面を示す。
[0084]
図8Aでは、クリスタル800は、電子デバイスの別の筐体部材802に取り付けられている。クリスタル800は、電子デバイスの外面の一部を形成する外面804と、電子デバイスの内部の構成要素に面する内面806とを含む。
[0085]
クリスタル800の内面806の周辺帯は、筐体部材802の凹状レッジ864に(例えば、クリスタル800が筐体部材802に重なり合うように)取り付けることができる。そのような実施形態では、クリスタル800は、HAFなどの接着剤を使用して、筐体部材802に取り付けられてもよい。接着剤、及びクリスタル800が筐体部材802に取り付けられる方法は、クリスタル800の筐体部材802への接着を確実にするように選択されてもよい。
[0086]
クリスタル800は、様々に構成することができるが、
図8Aでは、多数の貫通クリスタルビア810の内側のクリスタルの部分などのクリスタル800の内面806の内側部分808は、平坦である。多数の貫通クリスタルビア810の外側の部分などの内面806の外側部分812は、内面806の内側部分808に対して凹状又は内向きに傾斜している(図中では下向きに傾斜している)。対照的に、クリスタル800の外面804は、凸状であってもよい。したがって、クリスタル800の厚さは、その中心軸からその外周まである程度変化してもよい。
[0087]
いくつかの実施形態では、1つ以上の円弧形状電極814(例えば、2つの電極)が、クリスタル800の外周から内向きに、クリスタル800の外面804の周囲に配置されてもよい。他の実施形態では、電極814は、他の形状を有してもよく、又は外周まで若しくは外周の周囲に延びてもよい。電極814は、PVD堆積された薄膜電極であってもよい。場合によっては、電極814は、貫通クリスタルビア810によって電子デバイスの内部構成要素に接続されてもよく、貫通クリスタルビア810は、場合によっては、クリスタル800の内面806の平坦な内側部分808を貫通してドリル加工又は形成されてもよい。他の場合には、電極814は、クリスタル800の縁部若しくは外周の周囲に巻き付く導電材料によって、又は
図7A〜
図7Cに示す方法のいずれかで、電子デバイスの内部構成要素に接続されてもよい。
[0088]
場合によっては、センササブシステムなどの構成要素は、クリスタル800の内面806の内側平坦部分に取り付けられてもよい。
[0089]
図8Bでは、クリスタル816は、電子デバイスの別の筐体部材818に取り付けられている。クリスタル816は、電子デバイスの外面の一部を形成する外面820と、電子デバイスの内部の構成要素に面する内面822とを含む。
[0090]
クリスタル816の内面822の周辺帯は、筐体部材818の凹状レッジ824に(例えば、クリスタル816が筐体部材818に重なり合うように)取り付けることができる。そのような実施形態では、クリスタル816は、HAFなどの接着剤を使用して、筐体部材818に取り付けられてもよい。接着剤、及びクリスタル816が筐体部材818に取り付けられる方法は、クリスタル816の筐体部材818への接着を確実にするように選択されてもよい。
[0091]
クリスタル816は、様々に構成することができるが、
図8Bでは、クリスタル816は、均一な厚さを有する。クリスタル816の内面822は、凹状であってもよく、クリスタル816の外面820は、凸状であってもよい。構成要素(例えば、センササブシステム)をクリスタル816に取り付けるための平坦な表面を提供するために、凸状外面828及び平坦な内面866を有する二次クリスタル826を、クリスタル816の内面822の内側部分に取り付けることができる。二次(又は内側)クリスタル826は、透明接着剤を使用して一次(又は外側)クリスタル816に取り付けられてもよい。場合によっては、二次クリスタル826は、多数の貫通クリスタルビア830の内側の一次クリスタル816に取り付けられてもよい。
[0092]
いくつかの実施形態では、1つ以上の円弧形状電極832(例えば、2つの電極)が、クリスタル816の外周から内向きに、クリスタル816の外面の周囲に配置されてもよい。他の実施形態では、電極832は、他の形状を有してもよく、又は外周まで若しくは外周の周囲に延びてもよい。電極832は、PVD堆積された薄膜電極であってもよい。場合によっては、電極832は、貫通クリスタルビア830によって電子デバイスの内部構成要素に接続されてもよい。他の場合には、電極832は、クリスタル816の縁部若しくは外周の周囲に巻き付く導電材料によって、又は
図7A〜
図7Cに示す方法のいずれかで、電子デバイスの内部構成要素に接続されてもよい。
[0093]
図8C及び
図8Dはそれぞれ、電子デバイスの別の筐体部材に取り付けられたクリスタルを示す。クリスタルは、電子デバイスの外面の一部を形成する外面と、電子デバイスの内部の構成要素に面する内面とを含む。
図8C及び
図8Dのそれぞれでは、クリスタルは、平坦な内面と凸状の外面とを有する。
図8C及び8Dに示すクリスタルは、
図8A及び
図8Bに示すクリスタルよりも製造が容易であり得る。
[0094]
図8Cでは、クリスタル834は、電子デバイスの別の筐体部材836に取り付けられている。クリスタル834は、電子デバイスの外面の一部を形成する外面838と、電子デバイスの内部の構成要素に面する内面840とを含む。
[0095]
クリスタル834の内面840の周辺帯は、筐体部材の凹状レッジ842に(例えば、クリスタル834が筐体部材836に重なり合うように)取り付けることができる。そのような実施形態では、クリスタル834は、HAFなどの接着剤を使用して、筐体部材836に取り付けられてもよい。接着剤、及びクリスタル834が筐体部材836に取り付けられる方法は、クリスタル834の筐体部材836への接着を確実にするように選択されてもよい。
[0096]
いくつかの実施形態では、1つ以上の円弧形状電極844(例えば、2つの電極)が、クリスタル834の外面838の外周の周囲に配置されてもよい。他の実施形態では、電極844は、クリスタル834の外面838上の他の形状又は他の位置を有してもよい。電極844は、PVD堆積された薄膜電極であってもよい。場合によっては、電極844は、クリスタル834の縁部若しくは外周の周囲に巻き付く導電材料によって、又は
図7A〜
図7Cに示す方法のいずれかで、電子デバイスの内部構成要素に接続されてもよい。
[0097]
場合によっては、センササブシステムなどの構成要素は、クリスタル834の内面840に取り付けられてもよい。
[0098]
図8Dでは、クリスタル860は、クリスタル834が
図8Cの別の筐体部材836に取り付けられる方法と同様に、電子デバイスの別の筐体部材846に取り付けられている。例えば、クリスタル860の内面848の周辺帯は、筐体部材846の凹状レッジ850に(例えば、クリスタル860が筐体部材846に重なり合うように)取り付けることができる。クリスタル860は、HAFなどの接着剤を使用して、筐体部材846に取り付けられてもよい。接着剤、及びクリスタル860が筐体部材846に取り付けられる方法は、クリスタル860の筐体部材846への接着を確実にするように選択されてもよい。
[0099]
クリスタル860が取り付けられた筐体部材846は、更に別の筐体部材(例えば、第2の筐体部材852)に取り付けられてもよい。第1の筐体部材846の内面854の周辺帯は、第2の筐体部材852の凹状レッジ856に(例えば、第1の筐体部材846が第2の筐体部材852に重なり合うように)取り付けることができる。第1の筐体部材846は、HAFなどの接着剤を使用して、第2の筐体部材852に取り付けられてもよい。接着剤、及び第1の筐体部材846が第2の筐体部材852に取り付けられる方法は、第1の筐体部材846の第2の筐体部材852への接着を確実にするように選択されてもよい。場合によっては、第1の筐体部材846は、第2の筐体部材852からクリスタル860上の電極858を電気的に絶縁してもよく、又は不適合な材料間の遷移を提供してもよく、又はクリスタル860のためのキャリアを提供してもよく、又は電子デバイスの筐体の組み立てを容易にしてもよい。
[0100]
いくつかの実施形態では、1つ以上の円弧形状電極858(例えば、2つの電極)が、クリスタル860の外面の外周の周囲に配置されてもよい。他の実施形態では、電極858は、クリスタル860の外面862上の他の形状又は他の位置を有してもよい。電極858は、PVD堆積された薄膜電極であってもよい。場合によっては、電極858は、クリスタルの縁部若しくは外周の周囲に巻き付く導電材料によって、又は
図7A〜
図7Cに示す方法のいずれかで、電子デバイスの内部構成要素に接続されてもよい。
[0101]
場合によっては、センササブシステムなどの構成要素は、クリスタル860の内面848に取り付けられてもよい。
[0102]
図9は、
図3A〜
図3E、
図4、
図5、及び
図7A〜
図7Cを参照して説明するようにクリスタル204に適用されたマスク及び電極を有する、
図2に示す裏側筐体部材202及びクリスタル204の外面(例えば、皮膚に面する表面)を示す。
[0103]
クリスタル204の外面は、その上にPVD堆積された第1の電極242a及び第2の電極242bを有してもよい。場合によっては、第1の電極242a及び第2の電極242bは、円弧形状(例えば、半円形状)であってもよく、マスク224(
図2に示す)によって表されるマスクに形成された中央開口部226及び開口部230のセットの周囲に配置されてもよい。第1の電極242a及び第2の電極242bは、クリスタル204の縁部まで延びてもよく、場合によっては、クリスタル204の外周の周囲にクリスタル204の内面まで巻き付くことができ、又はクリスタル204に形成された導電ビアに接続されてもよく、若しくは別の方法で、第1の電極242a及び第2の電極242bの一方若しくは両方に信号を印加する若しくはそれらによって感知された信号を受信するウォッチ本体内の要素に電気的に接続されてもよい。場合によっては、第1の電極242a及び第2の電極242bは、裏側筐体部材202から(例えば、非導電性ガスケット又は接着剤によって)電気的に絶縁されてもよく、又は裏側筐体部材202は、非導電性であってもよい。場合によっては、第1の電極242a及び第2の電極242bは、エルビウムで形成されてもよく、又はエルビウムを含んでもよい。
[0104]
図10は、
図2に示すクリスタル上に取り付けられた
図2のセンササブシステム216を示す。
図10はまた、センササブシステム216を取り囲むフレックス回路1000を示し、これは、電極242とセンササブシステム216との間に電気的接続を提供することができる一方で、またセンササブシステム216と電極242との間の電気ノイズ緩和バリア(又はEシールド)として動作する接地を提供することができる。電極242は、
図10には示されていないが、電気接点1002に接続され、この電気接点1002は、クリスタル204の内面上にあり、フレックス回路1000内のトレース及び電極242(クリスタル204の外面上にある)の両方に接続されている。フレックス回路1000内のトレースは、導電性エポキシを介して電気接点1002に接続されてもよく、電気接点1002をセンササブシステム216に接続することができる。プロセッサ1004は、センササブシステム216の一部であってもよく、プロセッサ1004は、フレックス回路1006を介して別のプロセッサ又は他の回路に接続されてもよい。
[0105]
ここで
図11及び
図12を参照して、
図1Bに示すようなウォッチ本体内に提供することができるような、クラウンアセンブリ1100の一例を示す。
図11は、クラウンアセンブリ1100の分解図を示し、
図12は、ウォッチ本体の前面又は背面から見たときのクラウンアセンブリ1100の組み立てられた断面を示す。クラウンアセンブリ1100は、
図1Bを参照して説明した筐体などの筐体1200の開口部を通って延びるように構成された導電性回転シャフト1102を含んでもよい。ユーザにより回転可能なクラウン1104は、筐体1200の外部のシャフト1102に機械的に接続され(すなわち、取り付けられ)てもよい。クラウン1104は、電子デバイスのユーザによって回転させて、次いでシャフト1102を回転させることができる。場合によっては、クラウン1104はまた、ユーザによって引っ張る又は押して、シャフト1102をその軸に沿って並進させてもよい。クラウン1104は、筐体1200内の回路に電気的に接続されてもよいが、筐体1200から電気的に絶縁されてもよい。
[0106]
クラウン1104は、シャフト1102に電気的に接続されてもよい。場合によっては、クラウン1104の少なくとも一部及びシャフト1102の少なくとも一部は、(例えば、導電性セラミック又はステンレス鋼などの同じ材料から)一緒に成形、機械加工、又は他の方法で形成されてもよい。
[0107]
いくつかの実施形態では、クラウン1104は、導電性セラミック又はステンレス鋼で形成されても(又は導電性セラミック若しくはステンレス鋼コアを有しても)よい。コアは、エルビウムのPVD堆積された層にコーティングされてもよく、このコア及び/又はエルビウムの層は、電極として機能する。いくつかの実施形態では、クラウン1104は、非導電材料(又は他の絶縁体)のリング1204によって取り囲まれた導電性中心部分1202を有してもよい。非導電性リング1204は、筐体1200へのクラウン1104の短絡を防止するのに役立つことができる。非導電材料のリング1204は、場合によっては、導電材料の別のリング1206によって取り囲まれてもよい。いくつかの実施形態では、クラウン1104は、薄い非導電性コーティングによって覆われた導電性表面を有してもよい。非導電性コーティングは、導電性表面とクラウン1104(又は、クラウンアセンブリ1100を含む電子デバイス)のユーザの皮膚との間の容量結合のための誘電体を提供することができる。同じ又は異なる実施形態では、クラウン1104は、筐体1200に面するクラウン1104の表面上に非導電性コーティングを有してもよい。
[0108]
クラウン1104が筐体1200の外部に配置された状態で、シャフトが筐体1200の開口部を通って挿入された後、シャフト保持器1106は、筐体1200の内部(例えば、ウォッチ本体筐体の内部)のシャフト1102に機械的に接続されてもよい。場合によっては、シャフト保持器1106は、ナットを含んでもよく、シャフト1102は、ナットのねじ山付き雌部分と係合するねじ山付き雄部分を有してもよい。場合によっては、シャフト保持器1106は、導電性であってもよく、又はその上に導電性コーティングを有してもよく、シャフト保持器1106のシャフト1102への機械的接続により、シャフト保持器1106とシャフト1102との間に電気的接続が形成されてもよい。代替的な実施形態(図示せず)では、シャフト保持器1106は、シャフト1102と一体的に形成されてもよく、シャフト1102は、筐体1200の開口部を通って筐体1200の内側から挿入され、次いでクラウン1104に取り付けられてもよい(例えば、クラウン1104は、シャフト1102上にねじ留めされてもよい)。
[0109]
いくつかの実施形態では、カラー1108は、筐体1200の開口部と位置合わせされてもよく、カラー保持器1110は、カラー1108に結合されて、カラー1108が挿入される筐体1200の側面とは反対側の筐体1200の側面からカラー1108を筐体1200に対して保持することができる。いくつかの実施形態では、カラー保持器1110は、カラー1108の雄部分上のねじ山及びカラー保持器1110の雌部分上の対応するねじ山を介して、カラー1108に結合されてもよい。任意選択的に、カラー1108を開口部を通して挿入する前に、合成ゴム、及びフルオロポリマーエラストマー(例えば、Viton)、シリコーン、又は別の圧縮性材料で作製されたガスケット1112(例えば、Iリング)を、カラー1108の上に配置してもよく、カラー1108へのカラー保持器1110の取り付けにより、ガスケット1112を圧縮することができる。圧縮されたガスケット1112は、カラー1108及びカラー保持器1110に安定性を提供すること、又はカラー1108と筐体1200との間に水分バリアを提供することができる。カラー1108及びカラー保持器1110は、シャフト1102をカラー1108を通して挿入する前に、互いに取り付けられ、それによって筐体1200に取り付けられてもよい。Viton、シリコーン、又は別の圧縮性材料で作製された別のガスケット1114(例えば、Yリング)は、カラー1108を開口部を通して挿入する前又は挿入した後であるが、シャフト1102がカラー1108を通って挿入される前に、カラー1108の上に配置されてもよい。第2のガスケット1114は、クラウン1104と筐体1200又はクラウン1104とカラー1108との間に水分バリアを提供してもよい。
[0110]
また、シャフト1102をカラー1108を通して挿入する前に、かつ場合によっては、カラー1108を筐体1200の開口部内に挿入する前に、絶縁体1116が、カラー1108に挿入され若しくはカラー1108の内側上に堆積されてもよく、又はシャフト1102の周囲に配置され若しくはシャフト1102上に堆積されてもよい。絶縁体1116はまた、シャフト1102がカラー1108に挿入される際に、挿入、配置、又は堆積されてもよい。場合によっては、絶縁体1116は、カラー1108に(例えば、筐体1200の内部に配置されたカラー1108の一部分に)挿入された(例えば、圧入された)非導電性スリーブ又はブッシング(例えば、プラスチックスリーブ)を含んでもよい。絶縁体1116は、また、あるいは代わりに、カラー上にオーバーモールドされた(例えば、カラー1108の開口部内かつクラウン1104に面するカラー1108の表面の上に成形された)非導電性スリーブを含んでもよい。絶縁体1116は、また、あるいは代わりに、カラー1108上(例えば、カラー1108の内面上)の非導電性コーティング、若しくはシャフト1102上の非導電性コーティング、又はシャフト1102を取り囲む1つ以上の非導電性ガスケットのセットを含んでもよい。シャフト1102がカラー1108に挿入されると、絶縁体1116は、シャフト1102とカラー1108との間に配置され、シャフト1102の導電部分(又はシャフト1102全体)をカラー1108から絶縁するのに役立つことができる。
[0111]
別の絶縁体1118は、シャフト保持器1106とカラー保持器1110との間に配置されてもよい。例えば、非導電性(例えば、プラスチック)ワッシャ、プレート、又はシムは、シャフト保持器1106とカラー保持器1110との間のカラー保持器1110の内部に取り付けられてもよい。場合によっては、非導電性ワッシャは、ステンレス鋼で形成されたプレートなどのプレート1120によって担持されてもよい。これらの場合では、非導電性ワッシャは、プレート1120をカラー保持器1110に溶接(例えば、レーザー溶接)することによって、カラー保持器1110の内部に取り付けられてもよい。非導電性ワッシャ又は他の要素は、シャフト保持器1106のための軸受面を提供してもよい。
[0112]
図11及び
図12に示すように、1つ以上のOリング1122、1124、又は他のガスケットは、シャフト1102がカラー1108に挿入される前に、シャフト1102の上に配置されてもよい。Oリング1122、1124は、合成ゴム、及びフルオロポリマーエラストマー、シリコーン、又は別の圧縮性材料で形成されてもよい。場合によっては、Oリング1122、1124は、シャフト1102とカラー1108との間にシールを提供してもよい。Oリング1122、1124はまた、シャフト1102とカラー1108との間の絶縁体として機能してもよい。いくつかの実施形態では、Oリング1122、1124は、シャフト1102の凹部に嵌合されてもよい。加えて、低摩擦リング1208又は充填剤が、クラウン1104とカラー1108との間のカラー1108の頂部の周囲に配置されてもよい。あるいは、低摩擦リング1208又は充填剤は、クラウン1104とカラー1108との間のクラウン1104に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、シャフト1102は、滑らかであってもよく(図示せず)、Oリング1122、1124を使用せずに、より厚い又はより近い嵌合絶縁体1116内で回転してもよい。
[0113]
いくつかの実施形態では、ブラケット1126は、カラー保持器1110又は筐体1200内の別の要素に取り付けられてもよい(例えば、レーザー溶接されてもよい)。ブラケット1126は、バネ付勢導体1128を支持し、シャフト保持器1106と(又は、場合によっては、シャフトがシャフト保持器を通って延びる場合(図示せず)など、シャフト1102の端部と)機械的かつ電気的に接触してバネ付勢導体1128を維持してもよい。図示のように、バネ付勢導体1128は、軸1138の周りにバネ付勢された剪断プレートを含んでもよく、この軸1138は、シャフト1102の第2の軸1140に対して垂直であり、かつ第2の軸1140から半径方向外向きである。例として、剪断プレートは、円形であるように示されているが、剪断プレートはまた、他の形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、シャフト保持器1106又はシャフト端部に当接する剪断プレートの表面は、シャフト1102の複数回の回転又は並進後にシャフト保持器1106又はシャフト端部が剪断プレートを介して摩耗する可能性を軽減するために、(例えば、コバルトクロム(CoCr又は硬質クロム)のPVD堆積されたコーティングによって)硬化されてもよい。剪断プレート(及び場合によっては、バネ付勢導体1128の全体)を金又は別の材料でメッキして、(例えば、剪断プレートを硬化剤でコーティングする前に)電気伝導率を向上させることができる。場合によっては、バネ付勢導体1128は、金属片(例えば、ステンレス鋼)から形成(例えば、スタンピング又は屈曲)されてもよい。他の場合には、バネ付勢導体1128は、他の方法で形成されてもよい。シャフト1102の軸に垂直な剪断プレートの長さ及び厚さは、剪断プレートとシャフト保持器1106又はシャフト端部との間の良好な電気的接触を(シャフト1102の回転中でも)確実にするために、十分に高いバネ定数と、一方で、シャフト保持器1106又はシャフト端部が剪断プレートを介して(又はその上のコーティングを介して)摩耗する可能性を軽減するために、十分に低いバネ定数との間のバランスを提供するように最適化することができる。平坦又は比較的平坦な剪断プレートは、シャフト1102の軸1140に沿ったクラウンアセンブリ1100の寸法を低減することができる。
[0114]
いくつかの実施形態では、シャフト1102、シャフト保持器1106、若しくはクラウン1104の大部分又は全体は、非導電性コーティングでコーティングされてもよいが、クラウン1104の外部導電性表面、及びバネ付勢導体1128に接触するシャフト1102又はシャフト保持器1106の一部分にコーティングされてもよい。
[0115]
シャフト1102が並進可能である場合、シャフト1102の筐体1200内へ(例えば、ウォッチ本体の筐体内へ)の並進により、バネ付勢導体1128(又はその剪断プレート)を変形させることがある。しかしながら、バネ付勢導体1128のバネ付勢により、シャフト1102の並進に関してシャフト1102が第1の位置又は第2の位置にあるかにかかわらず、バネ付勢導体1128(又はその剪断プレート)にシャフト保持器又はシャフト端部との電気的接触を維持させることができる。バネ付勢導体1128は、フレックス回路又はプリント回路基板(PCB)などの基板1130上又は基板1130内に形成された回路などの回路に電気的に接続されてもよい。場合によっては、バネ付勢導体1128は、回路基板1130に表面実装されてもよい(例えば、表面実装技術プロセスを使用することによって、はんだ付けされる、又は別の方法で機械的に接続されるなど)。導電性グリースが、シャフト保持器1106又はシャフト1102と、バネ付勢導体1128の剪断プレート又は他の部材との間に配置されてもよい。回路は、バネ付勢導体1128、シャフト保持器1106、及びシャフト1102を介して、クラウン1104と電気通信してもよい(又はシャフト1102の端部がシャフト保持器1106を通って突出する場合、回路は、バネ付勢導体1128及びシャフト1102を介してクラウン1104と電気通信してもよい)。
[0116]
ドームスイッチなどの触知(タック(tac))スイッチ1210は、回路に電気的に接続され、回路基板1130に機械的に接続されてもよい。場合によっては、タックスイッチ1210は、回路基板1130に表面実装されてもよい(はんだ付けされる、又は別の方法で機械的に接続されるなど)。バネ付勢導体1128の剪断プレートは、シャフト保持器1106とタックスイッチ1210との間に配置されてもよい。タックスイッチ1210は、シャフト1102の並進に応じて動作可能であってもよい。したがって、ユーザがクラウン1104を押圧すると、シャフト1102は、筐体1200内に(例えば、ウォッチ本体の筐体内に)並進して、タックスイッチ1210を作動させ、多数の状態のうちの1つにタックスイッチ1210をすることができる。ユーザがクラウン1104上の圧力を解放する、又はクラウン1104を筐体1200から外向きに引っ張ると、タックスイッチ1210は、タックスイッチ1210のタイプ若しくは構成に応じて、それが押圧されたときに置かれた状態に留まること、又は別の状態に進むこと、又は2つの状態間でトグルすることができる。
[0117]
タックスイッチ1210及びバネ付勢導体1128が電気的に接続された回路は、光学エンコーダ1132の一部分を担持する1つ以上の回路、並びに
図3C、
図3D、
図3E、
図4〜
図6、
図7A〜
図7C、及び
図8A〜
図8D、
図9、及び
図10を参照して説明した電極、又はクラウン1104若しくは他の電極から受信される若しくはそれらに提供される信号を受信及び処理するプロセッサへのインタフェース1134などの他の回路要素の一部であってもよく、又はそれらに電気的に接続されてもよい。例として、
図11は、光学エンコーダ1132の1つ以上の発光器及び光検出器のセットが接続されている回路1136(例えば、フレックス回路又はPCB)を示す。発光器(単数又は複数)は、光学エンコーダ1132のエンコーダパターン又は他の回転部分を照明してもよく、光学エンコーダ1132のエンコーダパターン又は他の回転部分は、シャフト保持器1106上に担持(例えば、形成、印刷、など)されてもよい。光検出器(単数又は複数)は、発光器(単数又は複数)によって放出された光の反射を受光してもよく、プロセッサは、クラウン1104及びシャフト1102の回転方向、回転速度、角度位置、並進、又は他の状態(単数又は複数)を判定してもよい。
[0118]
バネ付勢導体1128は、プロセッサに接続されてもよい。プロセッサは、
図11に示す回路のうちの1つ以上に実装又は結合されてもよい。プロセッサは、ユーザがクラウン1104にタッチしているか否かを判定する、又は、クラウン1104を介してユーザから受信された若しくはユーザに提供された信号に基づいて、ユーザの生物学的パラメータを判定すること、又は、クラウン1104から受信した若しくはクラウン1104に提供された信号に基づいて、他のパラメータを判定することができる。場合によっては、プロセッサは、
図3C、
図3D、
図3E、
図4〜
図6、
図7A〜
図7C、
図8A〜
図8D、及び
図9〜
図12に記載されたクラウン及び電極を心電計として動作させて、クラウン及び電極を含むウォッチのユーザに対するECGを提供してもよい。
[0119]
図11及び
図12に示すクラウンアセンブリ1100の代替的実施形態では、バネ付勢導体1128は、シャフト1102の側面又はシャフト保持器1106の側面に接触するように付勢された導電性ブラシを含んでもよい。導電性ブラシは、シャフト1102の回転又は並進を介してシャフト1102又はシャフト保持器1106と電気的接触を維持することができ、タックスイッチ1210を支持する回路などの回路に電気的に接続されてもよい。
[0120]
図13は、生物学的パラメータを感知することができるウォッチ本体1300の立面図を示す。ウォッチ本体1300は、
図1Bを参照して説明したウォッチ本体の一例であってもよい。ウォッチ本体1300は、筐体1302によって画定され、筐体1302は、ディスプレイ又はディスプレイカバーの一部である第1のクリスタル1304と、(例えば、
図3C、
図3D、
図3E、
図4〜
図6、
図7A〜
図7C、
図8A〜
図8D、
図9、及び
図10を参照して説明したように)1つ以上の電極1308を支持する外面を有する第2のクリスタル1306と、ウォッチ本体1300の側壁を画定する1つ以上の他の筐体部材1310と、クラウン1312と、を含んでもよい。ウォッチ本体1300は、ユーザの手首1314又は他の身体部分に当接してもよく、ウォッチバンド又は他の要素(図示せず)によってユーザに付着されてもよい。ユーザの手首1314に当接すると、第2のクリスタル1306上の電極1308は、ユーザの皮膚に接触することができる。ユーザは、指1316を用いてクラウン1312の導電部分にタッチすることができる。ユーザは、クラウン1312が導電性である場所に応じて、かつユーザの好みに応じて、様々な方法でクラウン1312にタッチすることができる。場合によっては、ユーザは、ユーザの手首にもタッチしている間に、クラウン1312にタッチすることができる。しかしながら、高い皮膚間インピーダンスは、信号が電極1308からユーザの手首1314を介してユーザの指1316へ、続いてクラウン1312へと(又はその逆も同様に)移動する可能性を低減する傾向がある。ECGを取得するための意図された信号経路は、ユーザの腕及び胸部の両方を介して、第2のクリスタル1306上の電極1308のうちの1つとクラウン1312との間である。
[0121]
図14は、ウォッチ本体の縁部(例えば、ウォッチバンドを取り付けることができる縁部)から見たときの、
図11及び
図12に示すクラウンアセンブリ1100の断面を示す。
図14に示すクラウンアセンブリ1100は、クラウン1104が幾分異なる構成を有するという点で、
図11及び
図12に示すクラウンアセンブリとは異なる。例えば、クラウン1104は、非導電性リング1402によって取り囲まれた導電性中心部分1400を有する。非導電性リングは、接着剤1404によって導電性中心部分1400に取り付けられてもよい。
[0122]
図14に示すように、クラウンアセンブリ1100は、その下にディスプレイを取り付けることができるクリスタル1406に隣接して配置されてもよい。場合によっては、ディスプレイは、タッチ感知ディスプレイであってもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイはまた、力感知ディスプレイであってもよい。
図14は、圧縮性ガスケット1410が第1及び第2の容量性プレート1412、1414によって境界をつけられ、かつクリスタル1406と筐体1200との間に配置された、力感知ディスプレイ用の力センサ1408の一例を示す。
[0123]
図15は、電子デバイスのユーザからECG又は他の生物学的パラメータを取得するために使用することができる電子デバイスの概略
図1500を示す。場合によっては、電子デバイスは、ウォッチ本体を含んでもよい。図示のように、電子デバイスは、クリスタル1504上の第1の電極1502と、クリスタル1504上の任意選択の第2の電極1506と、ユーザにより回転可能なクラウン1510の表面上の第3の電極1508とを含んでもよい。第3の電極1508は、第1の電極1502(及び任意選択の第2の電極1506)がユーザの皮膚に対して(例えば、ユーザの手首に対して)配置されている間に、ユーザの指によって接触されるように動作可能であってもよい。場合によっては集積回路(integrated circuit、IC)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、システムインパッケージ(system in package、SIP)、システムオンチップ(system on a chip、SOC)などで提供されてもよいプロセッサ1512は、ユーザからECGを取得しても、又はユーザの別の生物学的パラメータを判定するように動作可能であってもよい。ECG又は他の生物学的パラメータは、ユーザが第1の電極1502、任意選択の第2の電極1506、及び第3の電極1508と接触している間の第1の電極1502、任意選択の第2電極1506、及び第3の電極1508における電圧に基づいて判定されてもよい。
[0124]
場合によっては、電圧は、第1の電極1502及び第3の電極1508のみで感知されてもよい。他の場合には、第2の電極1506は、電子デバイスに接地されてもよく、それによって、ユーザが電子デバイスに接地されてもよく、第2の電極1506における電圧(すなわち、接地電圧)を使用して、第1の電極1502及び第3の電極1508で測定された信号から電子デバイス又は他の環境源によって発生したノイズを除去することができる。これにより、第1及び第3の電圧のより正確な読み取り(又は処理)をもたらすことができる。
[0125]
図示のように、第1の電極1502における信号又は電圧は、第1の増幅器1514によって増幅されてもよく、第3の電極1508における信号又は電圧は、第2の増幅器1516によって増幅されてもよい。
[0126]
図16は、本明細書に記載されるウォッチ又はウェアラブル電子デバイスなどの、ウォッチ又は他のウェアラブル電子デバイスを着用しているユーザの生物学的パラメータを判定する例示的方法1600を示す。
[0127]
ブロック1602において、電子デバイス上の第1の電極を介してユーザに接地電圧を任意選択的に印加する。第1の電極は、電子デバイスの筐体の一部を形成するクリスタルの外面上にあってもよい。1602における動作(単数又は複数)は、例えば、
図15を参照して説明したプロセッサによって、
図3C、
図3D、
図3E、
図4〜
図6、
図7A〜
図7C、
図8A〜
図8D、
図9、
図10、及び
図15を参照して説明した電極のうちの1つを使用して実行されてもよい。
[0128]
ブロック1604において、電子デバイス上の第2の電極における第1の電圧又は信号を感知する。第2の電極はまた、クリスタルの外面上にあってもよい。1604における動作(単数又は複数)は、例えば、
図15を参照して説明したプロセッサによって、
図3C、
図3D、
図3E、
図4〜
図6、
図7A〜
図7C、
図8A〜
図8D、
図9、
図10、及び
図15を参照して説明した電極のうちの1つを使用して実行されてもよい。
[0129]
ブロック1606において、電子デバイス上の第3の電極における第2の電圧又は信号を感知する。第3の電極はまた、電子デバイスのユーザにより回転可能なクラウン上、電子デバイスのボタン上、又は電子デバイスの筐体の別の表面上にあってもよい。いくつかの実施形態では、接地電圧が印加され、第1の電圧又は信号が、ユーザの一方の腕の手首上で感知され、第2の電圧又は信号が、(ユーザの他方の腕の手の指に属する指先により)ユーザの指先上で感知される。1606における動作(単数又は複数)は、例えば、
図15を参照して説明したプロセッサによって、
図3C、
図3D、
図3E、
図4〜
図6、
図7A〜
図7C、
図8A〜
図8D、
図9、
図10、及び
図15を参照して説明した電極のうちの1つを使用して実行されてもよい。
[0130]
ブロック1608において、任意選択の接地電圧、第1の電圧又は信号、及び第2の電圧又は信号から、ユーザの生物学的パラメータを判定してもよい。接地電圧は、第1及び第2の電圧若しくは信号の基準を提供してもよく、又は、別の方法で使用して、第1及び第2の電圧若しくは信号からノイズを拒否してもよい。第1及び第2の電圧がユーザの身体の異なる部分から得られる場合、生物学的パラメータは、ユーザの心エコー図であってもよい。1608における動作(単数又は複数)は、例えば、
図15を参照して説明したプロセッサによって実行されてもよい。
[0131]
図17は、電子デバイス1700のサンプル電気ブロック図を示し、電子デバイスは、場合によっては、
図1〜
図15を参照して説明したウォッチ若しくは他のウェアラブル電子デバイスのいずれか、又は他のポータブル若しくはウェアラブル電子デバイスの形態を取ってもよい。電子デバイス1700は、ディスプレイ1705(例えば、発光ディスプレイ)と、プロセッサ1710と、電源1715と、メモリ1720又は記憶デバイスと、センサ1725と、入出力(I/O)機構1730(例えば、入出力デバイス、入出力ポート、又は触覚入出力インタフェース)とを含んでもよい。プロセッサ1710は、電子デバイス1700の動作のうちの一部又は全てを制御してもよい。プロセッサ1710は、電子デバイス1700の構成要素の一部又は全てと、直接的又は間接的のいずれかで通信することができる。例えば、システムバス又は他の通信機構1735は、プロセッサ1710、電源1715、メモリ1720、センサ1725、及び入出力機構1730の間の通信を提供することができる。
[0132]
データ若しくは命令を処理、受信、又は送信することができる任意の電子デバイスとして、プロセッサ1710を実装することができる。例えば、プロセッサ1710は、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置(central processing unit、CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、又はそのようなデバイスの組み合わせであってもよい。本明細書に記載する場合、用語「プロセッサ」とは、単一のプロセッサ若しくは処理ユニット、複数のプロセッサ若しくは複数の処理ユニット、他の適切に構成されたコンピューティング要素(単数又は複数)を包含することを意図するものである。
[0133]
電子デバイス1700の構成要素が、複数のプロセッサによって制御されてもよいことを留意すべきである。例えば、電子デバイス1700の選択構成要素(例えば、センサ1725)は、第1のプロセッサによって制御されてもよく、電子デバイス1700の他の構成要素(例えば、ディスプレイ1705)は、第2のプロセッサによって制御されてもよく、第1のプロセッサと第2のプロセッサは、互いに通信していてもよく、又は通信していなくてもよい。場合によっては、プロセッサ1710は、ユーザのECGなどの、電子デバイスのユーザの生物学的パラメータを判定してもよい。
[0134]
電源1715は、電子デバイス1700にエネルギを提供することのできる任意のデバイスにより実装することができる。例えば、電源1715は、1つ以上のバッテリ又は充電式バッテリであってもよい。加えて、又は代わりに、電源1715は、電子デバイス1700を壁コンセントなどの別の電源に接続する電源コネクタ又は電源コードであってもよい。
[0135]
メモリ1720は、電子デバイス1700によって使用することができる電子データを記憶することができる。例えば、メモリ1720は、例えば、オーディオファイル及びビデオファイル、文書及びアプリケーション、デバイス設定及びユーザの好み、タイミング信号、制御信号、並びにデータ構造又はデータベースなどの、電子データ又はコンテンツを記憶してもよい。メモリ1720は、任意のタイプのメモリとして構成することができる。単なる例示であるが、メモリ1720は、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、フラッシュメモリ、取り外し可能メモリ、他の種類の記憶素子、又はそのようなデバイスの組み合わせとして実装されてもよい。
[0136]
電子デバイス1700は、電子デバイス1700上のほぼ任意の場所に配置された1つ以上のセンサ1725も含んでもよい。センサ(単数又は複数)1725は、圧力、光、タッチ、熱、移動、相対運動、生体データ(例えば、生物学的パラメータ)などだがこれらに限定されない、1つ以上の種類のパラメータを感知するように構成することができる。例えば、センサ(単数又は複数)1725は、熱センサ、位置センサ、光センサ又は光学センサ、加速度計、圧力変換器、ジャイロスコープ、磁気計、ヘルスモニタリングセンサなどを含んでもよい。加えて、1つ以上のセンサ1725は、以下に限定されないが、静電容量、超音波、抵抗、光、超音波、圧電、及び熱感知技術を含む任意の好適な感知技術を利用してもよい。いくつかの実施例では、センサ1725は、本明細書に記載される電極(例えば、電子デバイス1700の筐体の一部を形成するクリスタルの外面上の1つ以上の電極及び/又は電子デバイスのクラウン、ボタン、若しくは他の筐体部材上の電極)のうちの1つ以上を含んでもよい。
[0137]
I/O機構1730は、ユーザ又は別の電子デバイスからのデータを送信及び/又は受信してもよい。I/Oデバイスは、ディスプレイ、タッチ検知入力表面、1つ以上のボタン(例えば、グラフィカルユーザインタフェース「ホーム」ボタン)、1つ以上のカメラ、1つ以上のマイクロフォン若しくはスピーカ、マイクロフォンポートなどの1つ以上のポート、及び/又はキーボードを含んでもよい。加えて、又は代わりに、I/Oデバイス又はポートは、無線及び/又は有線ネットワーク接続などの通信ネットワークを介して、電子信号を送信することができる。無線及び有線ネットワーク接続の例としては、セルラー接続、Wi−Fi(登録商標)接続、Bluetooth(登録商標)接続、IR接続、及びイーサネット接続が挙げられるが、これらに限定されない。
[0138]
前述の説明は、説明の都合上、説明した実施形態の完全な理解をもたらすために特定の専門用語を使用している。しかし、記述される実施形態を実施するために、具体的な詳細は必要とされないことは、当業者には明らかであろう。従って、本明細書に述べられる特定の実施形態の前述の説明は、実例及び説明の目的で提示されている。これらの説明は、網羅的であること、又は開示されるまさにその形態に実施形態を限定することをターゲットとしたものではない。上記の教示を考慮すれば、多くの変更及び変形が可能であることが、当業者には明らかであろう。
[書類名]特許請求の範囲
[請求項1]
電子デバイスであって、
筐体と、
前記筐体に固着され、かつ、
前記電子デバイスの内部にある第1の表面と、
前記電子デバイスの外部にある第2の表面と、
を含む、
クリスタルと、
前記クリスタルの前記第2の表面上の第1の電極と、
前記第1の電極がユーザの皮膚に対して配置されている間に、前記電子デバイスの前記ユーザによって接触されるように配置された第2の電極と、
前記第1の電極及び前記第2の電極における電圧に基づいて、前記ユーザの生物学的パラメータを判定するように動作可能なプロセッサと、
を備え、
前記電圧は、前記ユーザが前記第1の電極及び前記第2の電極と接触している間に測定される、
電子デバイス。
[請求項2]
クラウンアセンブリを更に備え、前記クラウンアセンブリは、
前記筐体の開口部を通って延びるシャフトと、
前記筐体の外部の前記シャフトに取り付けられたユーザにより回転可能なクラウンと、
を含み、
前記第2の電極は、前記ユーザにより回転可能なクラウンの表面を含む、
請求項1に記載の電子デバイス。
[請求項3]
前記筐体の開口部を通って突出するボタンを更に備え、
前記第2の電極は、前記ボタンの表面を含む、
請求項1に記載の電子デバイス。
[請求項4]
前記第2の電極は、前記筐体の非クリスタル表面上に形成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
[請求項5]
前記第1の電極は、前記クリスタルの縁部の周囲に巻き付き、前記第1の表面まで延びる、請求項1に記載の電子デバイス。
[請求項6]
前記クリスタルの前記第1の表面上のインクマスクを更に備え、
前記第1の電極は、前記インクマスクと重なり合い、
前記インクマスクは、前記クリスタルの前記第1の表面と前記第1の電極との間に配置されている、
請求項5に記載の電子デバイス。
[請求項7]
前記クリスタルは、サファイアから形成されている、請求項1に記載の電子デバイス。
[請求項8]
前記第1の電極から前記クリスタルの前記第1の表面まで延びる導電ビアを更に備える、請求項1に記載の電子デバイス。
[請求項9]
前記筐体は、筐体部材を更に含み、
前記クリスタルは、前記筐体部材と重なり合い、
接着剤は、前記クリスタルを前記筐体部材に取り付ける、
請求項1に記載の電子デバイス。
[請求項10]
前記接着剤は、熱活性化フィルムを含む、請求項9に記載の電子デバイス。
[請求項11]
電子ウォッチであって、
筐体と、
前記筐体に固着され、かつ、
前記ウォッチ本体の内部にある第1の表面と、
前記ウォッチ本体の外部にある第2の表面と、
を含む、
クリスタルと、
クラウンアセンブリであって、
前記筐体の開口部を通って延びるシャフトと、
前記筐体の外部の前記シャフトに取り付けられたユーザにより回転可能なクラウンと、
を含む、クラウンアセンブリと、
前記クリスタルの前記第2の表面上の第1の電極と、
前記クリスタルの前記第2の表面上の第2の電極と、
前記ユーザにより回転可能なクラウンの表面上の第3の電極であって、前記第1の電極及び前記第2の電極がユーザの一部分に対して配置されている間に、前記ユーザの指によって接触されるように配置されている、第3の電極と、
前記第1の電極、前記第2の電極、及び前記第3の電極における電圧に基づいて、前記ユーザの心電図を判定するように動作可能なプロセッサと、
を備える、電子ウォッチ。
[請求項12]
前記第1の電極及び前記第2の電極のそれぞれが、円弧形状であり、前記クリスタルの周辺に配置されている、請求項11に記載のウォッチ本体。
[請求項13]
前記第1の電極及び前記第2の電極のそれぞれが、前記クリスタルの縁部の周囲に前記第1の表面まで巻き付く、請求項11に記載のウォッチ本体。
[請求項14]
筐体と、
前記筐体の開口部を通って延びるシャフトと、
前記シャフトに機械的かつ電気的に接続され、かつ前記筐体の外部にあるクラウンと、
前記シャフトに機械的かつ電気的に接続され、かつ前記筐体の内部にあるシャフト保持器と、
前記シャフト又は前記シャフト保持器のうちの少なくとも1つに機械的かつ電気的に接続されたバネ付勢導体と、
前記バネ付勢導体に電気的に接続された回路と、
を備える、電子デバイスであって、
前記回路は、前記バネ付勢導体、前記シャフト保持器、及び前記シャフトを介して前記クラウンと電気通信する、
電子デバイス。
[請求項15]
前記筐体の前記開口部と位置合わせされ、前記シャフトの周囲に配置されたカラーと、
前記カラーに結合されて、前記カラーを前記筐体に対して保持するカラー保持器と、
前記シャフトと前記カラーとの間の絶縁体と、
を更に備える、
請求項14に記載の電子デバイス。
[請求項16]
前記絶縁体は、前記シャフト上の非導電性コーティングを含む、請求項15に記載の電子デバイス。
[請求項17]
前記シャフト保持器と前記カラー保持器との間に第2の絶縁体を更に備える、請求項15に記載の電子デバイス。
[請求項18]
前記導電性クラウンは、
導電性中心部分と、
前記導電性中心部分を取り囲む非導電材料のリングと、
を含む、請求項14に記載の電子デバイス。
[請求項19]
前記クラウンは、非導電性コーティングによって覆われた導電性表面を有し、前記非導電性コーティングは、前記クラウンと前記電子デバイスのユーザの皮膚との間の容量結合のための誘電体を提供する、請求項14に記載の電子デバイス。
[請求項20]
前記クラウンは、前記筐体に面する前記クラウンの表面上に非導電性コーティングを有する、請求項14に記載の電子デバイス。
[請求項21]
前記シャフト保持器によって担持された光学エンコーダを更に備える、請求項14に記載の電子デバイス。
[請求項22]
触知スイッチを更に備え、
前記シャフトは、並進可能であり、
前記バネ付勢導体は、前記シャフトの端部又は前記シャフト保持器のうちの少なくとも1つと接触するように付勢された剪断プレートを含み、
前記剪断プレートは、前記シャフトの並進に応じて変形可能であり、
前記触知スイッチは、前記シャフトの並進に応じて動作可能である、
請求項14に記載の電子デバイス。
[請求項23]
触知スイッチを更に備え、
前記シャフトは、並進可能であり、
前記バネ付勢導体は、前記シャフトの側面又は前記シャフト保持器のうちの少なくとも1つと接触するように付勢された導電性ブラシを含み、
前記触知スイッチが、前記シャフトの並進に応じて動作可能である、
請求項14に記載の電子デバイス。
[請求項24]
前記回路は、フレックス回路を含み、
前記バネ付勢導体は、前記フレックス回路に表面実装されている、
請求項14に記載の電子デバイス。
[書類名] 要約書
[要約]
ウォッチなどの電子デバイスは、クリスタルを含む筐体を有する。クリスタルは、電子デバイスの内部にある第1の表面と、電子デバイスの外部にある第2の表面とを有する。1つ以上の電極は、物理蒸着(PVD)によってクリスタルの外面上に堆積される。追加の電極は、第1の電極がユーザの皮膚に対して配置されている間に、電子デバイスのユーザの指によって接触されるように動作可能である。追加の電極は、電子デバイスのユーザにより回転可能なクラウン上、電子デバイスのボタン上、又は電子デバイスの筐体の別の表面上に配置されてもよい。電子デバイスのプロセッサは、電極における電圧に基づいてユーザの生物学的パラメータを判定するように動作可能である。生物学的パラメータは、心エコー図であってもよい。
[書類名] 図面
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図1A]
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図1B]
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図2]
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図3A]
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図3B]
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図3C]
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図3D]
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図3E]
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図4]
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図5]
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図6]
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図7A]
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図7B]
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図7C]
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図8A]
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図8B]
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図8C]
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図8D]
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図9]
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図10]
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図11]
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図12]
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図13]
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図14]
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図15]
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図16]
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図17]