特許第6961141号(P6961141)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6961141
(24)【登録日】2021年10月15日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】絶縁連続リング端子生産製造組立機
(51)【国際特許分類】
   H01R 43/16 20060101AFI20211025BHJP
   H01R 43/048 20060101ALI20211025BHJP
   H01R 43/20 20060101ALN20211025BHJP
【FI】
   H01R43/16
   H01R43/048 A
   !H01R43/20 Z
【請求項の数】8
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2020-149050(P2020-149050)
(22)【出願日】2020年9月4日
(65)【公開番号】特開2021-64603(P2021-64603A)
(43)【公開日】2021年4月22日
【審査請求日】2020年12月11日
(31)【優先権主張番号】201910975039.8
(32)【優先日】2019年10月14日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521162470
【氏名又は名称】杭州加▲みょう▼科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】叶振磊
(72)【発明者】
【氏名】許旭
【審査官】 鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】 特表昭63−501181(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第110444991(CN,A)
【文献】 国際公開第2014/129638(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R43/027−43/28
H01R11/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁連続リング端子生産製造組立機であって、
操作台(1)と、下支持板(2)と、上支持板(3)と、連結フレーム(4)と、ロック機構(5)と、挟持機構(6)と、支持機構(7)と、を含み、
前記下支持板(2)は前記操作台(1)における後端の上部に取り付けられ、
前記上支持板(3)は前記下支持板(2)の真上に配置され、
前記上支持板(3)は前記連結フレーム(4)を介して、前記下支持板(2)に接続され、
前記連結フレーム(4)はU字型構造であり、
前記連結フレーム(4)は左から右に等間隔に配置され、
各前記連結フレーム(4)には、いずれも一つの前記挟持機構(6)が取り付けられ、
各前記挟持機構(6)の上方には、いずれも一つの前記ロック機構(5)が配列され、
前記ロック機構(5)は前記上支持板(3)に接続され、
前記支持機構(7)は前記下支持板(2)の前側に位置させ、
前記支持機構(7)は前記操作台(1)の上部に設置され、
前記支持機構(7)は、側板(71)と、支持エジェクタピン(72)と、プラテン(73)と、エジェクタピン接続台(74)と、を含み、
前記側板(71)は、前記操作台(1)の前端上部に設置され、
前記側板(71)には、前記支持エジェクタピン(72)が穿通され、
前記支持エジェクタピン(72)の前端は、前記エジェクタピン接続台(74)を介して、前記側板(71)の前側面に設置され、
前記支持エジェクタピン(72)の後端には、前記プラテン(73)が取り付けられ、
前記プラテン(73)の後側面には、滑り止めパッドが設けられ、
前記ロック機構(5)は、穿通柱(51)と、チャック(52)と、中空柱(53)と、伸縮柱(54)と、位置規制フレーム(55)と、ガイド板(56)と、位置決め機構(57)と、を含み、
前記穿通柱(51)の中央部は前記上支持板(3)に滑合可能に穿通され、
前記穿通柱(51)の内端には、上下対称に二つの位置決め溝が形成され、
前記穿通柱(51)の位置決め溝には、前記位置決め機構(57)が設けられ、
前記穿通柱(51)の前側面には、前記チャック(52)が取り付けられ、
前記チャック(52)の底部には、前記中空柱(53)が取り付けられ、
前記中空柱(53)は、下端に開口する中空構造であり、
前記中空柱(53)の左右両側には、いずれも一つの四角溝が形成され、
前記中空柱(53)の前側面には、上から下へ四角穴が等間隔に形成され、
前記伸縮柱(54)の上端は、前記中空柱(53)の下端と滑合可能に連結され、
前記伸縮柱(54)における上端の前側面には伸縮歯が設けられ、
前記伸縮柱(54)の伸縮歯は前記中空柱(53)に形成された四角穴に穿通され、
前記伸縮柱(54)の左右側面には、いずれも一つの前記ガイド板(56)が設けられ、
前記ガイド板(56)の外端は円弧構造であり、
前記伸縮柱(54)の後側面には、前記位置規制フレーム(55)が設けられる、
ことを特徴とする絶縁連続リング端子生産製造組立機。
【請求項2】
前記挟持機構(6)は、挟持軸ピン(61)と、クランプ爪(62)と、爪エジェクタピン(74)と、を含み、
前記挟持軸ピン(61)は、前記下支持板(2)と前記上支持板(3)との間に設置され、
前記挟持軸ピン(61)には、二つの前記クランプ爪(62)が対称に設置され、
各前記クランプ爪(62)の外端は、いずれも一つの前記爪エジェクタピン(74)の上部とヒンジ接続され、
前記爪エジェクタピン(74)の底部は、前記連結フレーム(4)における外端の前側面にヒンジ接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の絶縁連続リング端子生産製造組立機。
【請求項3】
前記クランプ爪(62)は円弧構造で、
二つの前記クランプ爪(62)が組み合わせて円筒構造を形成し、
前記クランプ爪(62)の内側面には、係止歯が等間隔に設けられる、
ことを特徴とする請求項2に記載の絶縁連続リング端子生産製造組立機。
【請求項4】
前記クランプ爪(62)の側壁には円形溝が対称に形成され、
各前記クランプ爪(62)の内側面には、いずれも一つのクリップパッド(64)が設けられ、
前記クリップパッド(64)の外端には、場所取り柱(65)が設置され、
前記場所取り柱(65)は、前記クランプ爪(62)の円形溝を貫通し、
前記場所取り柱(65)の外端には、はしご形の伸縮歯が設けられ、
前記クリップパッド(64)の外側面には、前記クランプ爪(62)の係止歯と組み合わせる係止溝が形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の絶縁連続リング端子生産製造組立機。
【請求項5】
前記位置決め機構(57)は、位置決め係合板(571)と、係合板バネ(572)と、位置決め体(573)と、押圧フレーム(574)と、押圧バネ(575)と、を含み、
前記穿通柱(51)における各位置決め溝の内壁には、前記係合板バネ(572)を介して、前記位置決め係合板(571)が取り付けられ、
前記位置決め係合板(571)の外側面には、スライドブロックが設置され、
前記穿通柱(51)の位置決め溝には、前記位置決め係合板(571)のスライドブロックに合わせた摺動溝が形成され、
前記位置決め係合板(571)における上部の前後両端には伸縮構造であり、
前記位置決め体(573)が等間隔に設置され前記位置決め体(573)は前記穿通柱(51)の位置決め溝を貫通し、
前記押圧フレーム(574)は、前記穿通柱(51)の後側に配置され、
前記押圧フレーム(574)は、U字型構造であり、
前記押圧フレーム(574)の前端は、それぞれ前記穿通柱(51)の位置決め溝を貫通し、
前記押圧フレーム(574)における後端の中央部は、前記押圧バネ(575)を介して前記穿通柱(51)の後側面に設置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の絶縁連続リング端子生産製造組立機。
【請求項6】
前記位置決め係合板(571)における後端の外側には傾斜溝が設けられ、
前記押圧フレーム(574)における前端の内側には、前記位置決め係合板(571)の傾斜溝に合わせる三角形溝が形成される、
ことを特徴とする請求項5に記載の絶縁連続リング端子生産製造組立機。
【請求項7】
前記チャック(52)の後側面には、スライド溝が対称に形成され、
前記チャック(52)のスライド溝は、前記穿通柱(51)の外側に位置させ、
前記チャック(52)の各スライド溝には、いずれも一つの位置規制板(521)が滑合可能に連結され、
前記位置規制板(521)の前端は、位置規制バネ(522)を介して、前記チャック(52)に形成されるスライド溝の上側壁に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の絶縁連続リング端子生産製造組立機。
【請求項8】
前記位置規制板(521)における後端の上側面は傾斜面であり、
前記位置規制板(521)の頂部は円弧面である、
ことを特徴とする請求項7に記載の絶縁連続リング端子生産製造組立機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端子加工の技術分野に関し、特に絶縁連続リング端子生産製造組立機に関する。
【背景技術】
【0002】
絶縁連続リング端子は、コールド端子に属し、電気接続を実現するために使用される部品である。電子コネクタやエアコネクタはすべて、絶縁連続リング端子に属する。
【0003】
絶縁リング端子の下端の金属スリーブは絶縁スリーブで包まれ、絶縁スリーブ同士は絶縁テープで接続される。プレイスリング端子に絶縁スリーブを嵌着加工する従来の手段は、半手動で行うことが多く、連続リング端子をクランプにロックした後、人力でジャケットを利用して端子の金属スリーブを円形に折り曲げ、次に連続リング端子の下端の連帯部分を切断し、絶縁スリーブを連続リング端子の下端に嵌着する。最後にジャケットを利用して絶縁スリーブを緊密に押圧する。連続リング端子の加工に関する従来の技術的問題は次のとおりである。
【0004】
一、従来のクランプは、連続リング端子の構造に応じてクランプすることができず、連続リング端子を加工する際に一定の変位が生じ、連続リング端子の加工効果に影響する。
【0005】
二、ジャケットを使用して連続リング端子を折り曲げる時、端子の金属スリーブを弧状に曲げることができないため、端子を絶縁スリーブにスムーズに挿入できなくなるとともに、ジャケットが絶縁スリーブを締め付ける際の効果が悪い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国特許出願公開第109066269号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記の技術的課題を解決するために、絶縁連続リング端子生産製造組立機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を実現するために、絶縁連続リング端子生産製造組立機であって、操作台と、下支持板と、上支持板と、連結フレームと、ロック機構と、挟持機構と、支持機構と、を含み、前記下支持板は前記操作台における後端の上部に取り付けられ、前記上支持板は前記下支持板の真上に配置され、前記上支持板は前記連結フレームを介して前記下支持板に接続され、前記連結フレームはU字型構造であり、前記連結フレームは左から右に等間隔に配置され、各前記連結フレームには、いずれも一つの前記挟持機構が取り付けられ、各前記挟持機構の上方には、いずれも一つの前記ロック機構が配列され、前記ロック機構は前記上支持板に接続され、前記支持機構は前記下支持板の前側に位置させ、前記支持機構は前記操作台の上部に設置され、本発明は、前記ロック機構と前記支持機構により、それぞれ連続リング端子の上下両端をロックすることができ、端子の金属スリーブを前記挟持機構によって円形に曲げることで、端子の下端に絶縁スリーブを外装し、絶縁スリーブを外装完了後、前記挟持機構が絶縁スリーブを緊密に押圧し、絶縁スリーブの端子から絶縁スリーブの脱落を防止することができる。
【0009】
前記支持機構は、側板と、支持エジェクタピンと、プラテンと、エジェクタピン接続台と、を含む。前記側板は、前記操作台の前端上部に設置され、前記側板には前記支持エジェクタピンが穿通され、前記支持エジェクタピンの前端は、前記エジェクタピン接続台を介して前記側板の前側面に設置され、前記支持エジェクタピンの後端には前記プラテンが取り付けられ、前記プラテンの後側面には滑り止めパッドが設けられる。作動時に、前記支持機構は、端子の下端をロックすることができ、前記支持エジェクタピンを伸ばすことにより、前記プラテンは、端子の下端を前記下支持板の前側面にロックする。
【0010】
前記ロック機構は、穿通柱と、チャックと、中空柱と、伸縮柱と、位置規制フレームと、ガイド板と、位置決め機構と、を含む。前記穿通柱の中央部は前記上支持板に滑合可能に穿通され、前記穿通柱の内端には上下対称に二つの位置決め溝が形成され、前記穿通柱の位置決め溝には前記位置決め機構が設けられ、前記穿通柱の前側面には前記チャックが取り付けられ、前記チャックの底部には前記中空柱が取り付けられる。
【0011】
前記中空柱は、下端に開口する中空構造であり、前記中空柱の左右両側には、いずれも一つの四角溝が形成され、前記中空柱の前側面には、上から下へ四角穴が等間隔に形成され、前記伸縮柱の上端は、前記中空柱の下端と滑合可能に連結される。前記伸縮柱における上端の前側面には伸縮歯が設けられ、前記伸縮柱の伸縮歯は前記中空柱に形成された四角穴に穿通される。前記伸縮柱の左右側面には、いずれも一つの前記ガイド板が設けられ、前記ガイド板の外端は円弧構造であり、前記伸縮柱の後側面には、前記位置規制フレームが設けられる。実際作動時に、前記ロック機構により端子における上端の円形突起をロックすることができ、まず前記穿通柱を前記上支持板に穿通し、前記位置決め機構が前記穿通柱を位置決めし、前記チャックは端子における円形突起の前側面に引っかかることができ、次に、前記伸縮柱の伸縮歯を手動で押し、前記伸縮柱を調整して前記中空柱における適切な四角穴にロックし、前記伸縮柱に設けられた前記位置規制フレームは、端子における中央部の前側面に押し付けられ、金属スリーブの中央部が曲げられる時に変位することが回避され、前記ガイド板の円弧構造は、端子の金属スリーブを曲げるときに、ガイドの役割を果たすことができ、端子の金属スリーブを弧状に曲げて、絶縁スリーブを端子の金属スリーブに外装することができる。
【0012】
本発明の好ましい技術的解決策として、前記挟持機構は、挟持軸ピンと、クランプ爪と、爪エジェクタピンと、を含む。前記挟持軸ピンは、前記下支持板と前記上支持板との間に設置される。前記挟持軸ピンには、二つの前記クランプ爪が対称に設置され、各前記クランプ爪の外端はいずれも一つの前記爪エジェクタピンの上部とヒンジ接続され、前記爪エジェクタピンの底部は前記連結フレームにおける外端の前側面にヒンジ接続される。作動時に、前記爪エジェクタピンの伸縮運動によって、前記クランプ爪が回転し、前記クランプ爪は、前記ガイド板の円弧構造に沿って端子の円弧状金属スリーブを折り曲げることができる。
【0013】
本発明の好ましい技術的解決策として、前記クランプ爪は円弧構造で、二つの前記クランプ爪が組み合わせて円筒構造を形成する。前記クランプ爪の内側面には、係止歯が等間隔に設けられ、前記クランプ爪の係止歯は、前記組立機の端子に対する折り曲げ効果を増加させることができる。
【0014】
本発明の好ましい技術的解決策として、前記クランプ爪の側壁には円形溝が対称に形成され、各前記クランプ爪の内側面にはいずれも一つのクリップパッドが設けられ、前記クリップパッドの外端には、場所取り柱が設置され、前記場所取り柱は前記クランプ爪の円形溝を貫通し、前記場所取り柱の外端にははしご形の伸縮歯が設けられ、前記クリップパッドの外側面には、前記クランプ爪の係止歯と組み合わせる係止溝が形成される。端子が折り曲げられた後、前記爪エジェクタピンを収縮させ、絶縁スリーブが端子の下端に外装される時の前記クランプ爪からの阻害作用を防ぐ。絶縁スリーブを外装した後、前記場所取り柱を介して、前記クリップパッドを前記クランプ爪の円形溝に穿通し、前記クリップパッドに形成された係止溝は、前記クリップパッドと前記クランプ爪の内側面とを密着させることができ、前記クリップパッドは、前記クランプ爪の絶縁スリーブへの挟持強度を増大させ、絶縁スリーブを端子の金属スリーブにぴったりとくっつけることができる。
【0015】
本発明の好ましい技術的解決策として、前記位置決め機構は、位置決め係合板と、係合板バネと、位置決め体と、押圧フレームと、押圧バネと、を含む。前記穿通柱における各位置決め溝の内壁には、前記係合板バネを介して、前記位置決め係合板が取り付けられる。前記位置決め係合板の外側面には、スライドブロックが設置される。前記穿通柱の位置決め溝には、前記位置決め係合板のスライドブロックに合わせた摺動溝が形成され、前記位置決め係合板における上部の前後両端には伸縮構造である。前記位置決め体が等間隔に設置され、前記位置決め体は前記穿通柱の位置決め溝を貫通する。
【0016】
前記押圧フレームは、前記穿通柱の後側に配置される。前記押圧フレームは、U字型構造である。前記押圧フレームの前端は、それぞれ前記穿通柱の位置決め溝を貫通し、前記押圧フレームにおける後端の中央部は、前記押圧バネを介して前記穿通柱の後側面に設置される。作動時に、前記位置決め機構の前記位置決め体が前記上支持板の左右両端に係止されることで、前記穿通柱の位置を規制し、前記穿通柱は、端子における円形突起の前側面にぴったりとくっつけることができる。
【0017】
本発明の好ましい技術的解決策として、前記位置決め係合板における後端の外側には傾斜溝が設けられ、前記押圧フレームにおける前端の内側には、前記位置決め係合板の傾斜溝に合わせる三角形溝が形成される。前記穿通柱を前記上支持板から取り外す場合、前記押圧フレームを内側に押し、前記位置決め係合板の三角形溝が、前記位置決め係合板における後端の傾斜溝と組み合わせ、前記位置決め係合板を押し下げることができ、前記位置決め係合板が前記位置決め体を連動させて内側に移動し、前記穿通柱を前記上支持板から取り外すことができる。
【0018】
本発明の好ましい技術的解決策として、前記チャックの後側面には、スライド溝が対称に形成され、前記チャックのスライド溝は、前記穿通柱の外側に位置し、前記チャックの各スライド溝には、いずれも一つの位置規制板が滑合可能に連結され、前記位置規制板の前端は、位置規制バネを介して、前記チャックに形成されるスライド溝の上側壁に取り付けられる。前記チャックに設置された前記位置規制板は、端子における円形突起の初期位置を規制することができ、前記穿通柱を端子における円形突起の中心位置に位置させることにより、端子の円形突起に対する係止圧着効果が増大する。
【0019】
本発明の好ましい技術的解決策として、前記位置規制板における後端の上側面は傾斜面であり、前記位置規制板の頂部は円弧面である。前記位置規制板の傾斜溝がガイド機能を果たすことで、前記位置規制板は自動的に伸縮することができ、前記位置規制板の円弧面は、端子における円形突起の内側面に張り合わせることができる。
【発明の効果】
【0020】
一、本発明は、連続端子の構造に対して全方位ロック動作を行うことができ、連続端子を絶縁スリーブに挿入する前に端子の金属スリーブを弧状に折り曲げ、連続端子と絶縁スリーブとの接続効果を増加させることができる。本発明は、パッドを設置することで、絶縁スリーブに挿入された端子を挟持固定し、端子と絶縁スリーブとの間の密着性を増す。
【0021】
二、本発明は、伸縮柱の位置規制フレームを端子における中央部の前側面に押し付け、端子における金属スリーブの中央部が折り曲げられる際に変位することが防止される。ガイド板の円弧構造は、端子の金属スリーブに対し折り曲げ動作を行う時にガイド機能を果たすことができ、これにより端子の金属スリーブを円弧状に曲げ、絶縁スリーブを端子の金属スリーブに外装し、端子と絶縁スリーブの挿入効果を増大する。
【0022】
三、本発明は、場所取り柱を介して、クリップパッドをクランプ爪の円形溝に穿通し、前記クリップパッドに形成された係止溝は、前記クリップパッドと前記クランプ爪の内側面とを密着させることができ、前記クリップパッドは、前記クランプ爪の絶縁スリーブへの挟持強度を増大させ、絶縁スリーブを端子の金属スリーブにぴったりとくっつけることができる。
【0023】
四、本発明は、チャックに設置された位置規制板は、端子における円形突起の初期位置を規制することができ、穿通柱を端子における円形突起の中心位置に位置させることにより、端子の円形突起に対する係止圧着効果が増大する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0025】
図1】本発明の第一構造概略図である。
図2】本発明の第二構造概略図である。
図3】本発明の穿通柱と、チャックと、位置決め機構と、上支持板との間の断面構造概略図である。
図4】本発明の下支持板と、上支持板と、連結フレームとの間の構造概略図である。
図5】本発明の中空柱と、伸縮柱と、位置規制フレームと、ガイド板との間の構造概略図である。
図6】本発明の絶縁連続リング端子の構造概略図である。
図7】本発明の絶縁連続リング端子に絶縁スリーブを嵌着した構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実現する技術的手段、創作特徴、達成目的及び効果を明らかにするため、以下に具体的な図面を参照しながら本発明をさらに説明する。なお、衝突しない場合、本願において実施例及び実施例の特徴は、互いに結合していてもよい。
【0027】
図1から図7に示すように、絶縁連続リング端子生産製造組立機は、操作台1と、下支持板2と、上支持板3と、連結フレーム4と、ロック機構5と、挟持機構6と、支持機構7と、を含む。前記下支持板2が前記操作台1における後端の上部に取り付けられ、前記上支持板3は前記下支持板2の真上に配置され、前記上支持板3は前記連結フレーム4を介して前記下支持板2に接続される。前記連結フレーム4はU字型構造であり、前記連結フレーム4は左から右に等間隔に配置され、各前記連結フレーム4には、いずれも一つの前記挟持機構6が取り付けられ、各前記挟持機構6の上方には、いずれも一つの前記ロック機構5が配列され、前記ロック機構5は前記上支持板3に接続され、前記支持機構7は前記下支持板2の前側に位置し、前記支持機構7は前記操作台1の上部に設置される。本発明は、前記ロック機構5と前記支持機構7により、それぞれ連続リング端子の上下両端をロックすることができる。端子の金属スリーブを前記挟持機構6によって円形に曲げることで、端子の下端に絶縁スリーブを外装する。絶縁スリーブを外装完了後、前記挟持機構6が絶縁スリーブを緊密に押圧し、絶縁スリーブの端子から絶縁スリーブの脱落を防止することができる。
【0028】
前記ロック機構5は、穿通柱51と、チャック52と、中空柱53と、伸縮柱54と、位置規制フレーム55と、ガイド板56と、位置決め機構57と、を含む。前記穿通柱51の中央部は前記上支持板3に滑合可能に穿通され、前記穿通柱51の内端には上下対称に二つの位置決め溝が形成され、前記穿通柱51の位置決め溝には前記位置決め機構57が設けられ、前記穿通柱51の前側面には前記チャック52が取り付けられ、前記チャック52の底部には前記中空柱53が取り付けられる。
【0029】
前記中空柱53は、下端に開口する中空構造であり、前記中空柱53の左右両側には、いずれも一つの四角溝が形成され、前記中空柱53の前側面には、上から下へ四角穴が等間隔に形成され、前記伸縮柱54の上端は、前記中空柱53の下端と滑合可能に連結される。前記伸縮柱54における上端の前側面には伸縮歯が設けられ、前記伸縮柱54の伸縮歯は前記中空柱53に形成された四角穴に穿通される。前記伸縮柱54の左右側面には、いずれも一つの前記ガイド板56が設けられ、前記ガイド板56の外端は円弧構造であり、前記伸縮柱54の後側面には、前記位置規制フレーム55が設けられる。実際作動時に、前記ロック機構5により端子における上端の円形突起をロックすることができ、まず前記穿通柱51を前記上支持板3に穿通し、前記位置決め機構57が前記穿通柱51を位置決めし、前記チャック52は端子における円形突起の前側面に引っかかることができ、次に、前記伸縮柱54の伸縮歯を手動で押し、前記伸縮柱54を調整して前記中空柱53における適切な四角穴にロックし、前記伸縮柱54に設けられた前記位置規制フレーム55は、端子における中央部の前側面に押し付けられ、金属スリーブの中央部が曲げられる時に変位することが回避され、前記ガイド板56の円弧構造は、端子の金属スリーブを曲げるときに、ガイドの役割を果たすことができ、端子の金属スリーブを弧状に曲げて、絶縁スリーブを端子の金属スリーブに外装することができる。
【0030】
前記チャック52の後側面には、スライド溝が対称に形成され、前記チャック52のスライド溝は、前記穿通柱51の外側に位置し、前記チャック52の各スライド溝には、いずれも一つの位置規制板521が滑合可能に連結され、前記位置規制板521の前端は、位置規制バネ522を介して、前記チャック52に形成されるスライド溝の上側壁に取り付けられる。前記チャック52に設置された前記位置規制板521は、端子における円形突起の初期位置を規制することができ、前記穿通柱51を端子における円形突起の中心位置に位置させることにより、端子の円形突起に対する係止圧着効果が増大する。
【0031】
前記位置規制板521における後端の上側面は傾斜面であり、前記位置規制板521の頂部は円弧面である。前記位置規制板521の傾斜溝がガイド機能を果たすことで、前記位置規制板521は自動的に伸縮することができ、前記位置規制板521の円弧面は、端子における円形突起の内側面に張り合わせることができる。
【0032】
前記支持機構7は、側板71と、支持エジェクタピン72と、プラテン73と、エジェクタピン接続台74と、を含む。前記側板71は、前記操作台1の前端上部に設置され、前記側板71には前記支持エジェクタピン72が穿通され、前記支持エジェクタピン72の前端は、前記エジェクタピン接続台74を介して前記側板71の前側面に設置され、前記支持エジェクタピン72の後端には前記プラテン73が取り付けられ、前記プラテン73の後側面には滑り止めパッドが設けられる。作動時に、前記支持機構7は、端子の下端をロックすることができ、前記支持エジェクタピン72を伸ばすことにより、前記プラテン73は、端子の下端を前記下支持板2の前側面にロックする。
【0033】
前記挟持機構6は、挟持軸ピン61と、クランプ爪62と、爪エジェクタピン63と、を含む。前記挟持軸ピン61は、前記下支持板2と前記上支持板3との間に設置される。前記挟持軸ピン61には、二つの前記クランプ爪62が対称に設置され、各前記クランプ爪62の外端はいずれも一つの前記爪エジェクタピン63の上部とヒンジ接続され、前記爪エジェクタピン63の底部は前記連結フレーム4における外端の前側面にヒンジ接続される。作動時に、前記爪エジェクタピン63の伸縮運動によって、前記クランプ爪62が回転し、前記クランプ爪62は、前記ガイド板56の円弧構造に沿って端子の円弧状金属スリーブを折り曲げることができる。
【0034】
前記クランプ爪62は円弧構造で、二つの前記クランプ爪62が組み合わせて円??筒構造を形成する。前記クランプ爪62の内側面には、係止歯が等間隔に設けられ、前記クランプ爪62の係止歯は、前記組立機の端子に対する折り曲げ効果を増加させることができる。
【0035】
前記クランプ爪62の側壁には円形溝が対称に形成され、各前記クランプ爪62の内側面にはいずれも一つのクリップパッド64が設けられ、前記クリップパッド64の外端には、場所取り柱65が設置され、前記場所取り柱65は前記クランプ爪62の円形溝を貫通し、前記場所取り柱65の外端にははしご形の伸縮歯が設けられ、前記クリップパッド64の外側面には、前記クランプ爪62の係止歯と組み合わせる係止溝が形成される。端子が折り曲げられた後、前記爪エジェクタピン63を収縮させ、絶縁スリーブが端子の下端に外装される時の前記クランプ爪62からの阻害作用を防ぐ。絶縁スリーブを外装した後、前記場所取り柱65を介して、前記クリップパッド64を前記クランプ爪62の円形溝に穿通し、前記クリップパッド64に形成された係止溝は、前記クリップパッド64と前記クランプ爪62の内側面とを密着させることができ、前記クリップパッド64は、前記クランプ爪62の絶縁スリーブへの挟持強度を増大させ、絶縁スリーブを端子の金属スリーブにぴったりとくっつけることができる。
【0036】
前記位置決め機構57は、位置決め係合板571と、係合板バネ572と、位置決め体573と、押圧フレーム574と、押圧バネ575と、を含む。前記穿通柱51における各位置決め溝の内壁には、前記係合板バネ572を介して、前記位置決め係合板571が取り付けられる。前記位置決め係合板571の外側面には、スライドブロックが設置される。前記穿通柱51の位置決め溝には、前記位置決め係合板571のスライドブロックに合わせた摺動溝が形成され、前記位置決め係合板571における上部の前後両端には伸縮構造である。前記位置決め体573が等間隔に設置され、前記位置決め体573は前記穿通柱51の位置決め溝を貫通する。
【0037】
前記押圧フレーム574は、前記穿通柱51の後側に配置される。前記押圧フレーム574は、U字型構造である。前記押圧フレーム574の前端は、それぞれ前記穿通柱51の位置決め溝を貫通し、前記押圧フレーム574における後端の中央部は、前記押圧バネ575を介して前記穿通柱51の後側面に設置される。作動時に、前記位置決め機構57の前記位置決め体573が前記上支持板3の左右両端に係止されることで、前記穿通柱51の位置を規制し、前記穿通柱51は、端子における円形突起の前側面にぴったりとくっつけることができる。
【0038】
前記位置決め係合板571における後端の外側には傾斜溝が設けられ、前記押圧フレーム574における前端の内側には、前記位置決め係合板571の傾斜溝に合わせる三角形溝が形成される。前記穿通柱51を前記上支持板3から取り外す場合、前記押圧フレーム574を内側に押し、前記位置決め係合板571の三角形溝が、前記位置決め係合板571における後端の傾斜溝と組み合わせ、前記位置決め係合板571を押し下げることができ、前記位置決め係合板571が前記位置決め体573を連動させて内側に移動し、前記穿通柱51を前記上支持板3から取り外すことができる。
【0039】
作業する時には、まず連続端子の金属スリーブを前向きに前記下支持板2の前側面に置き、前記押圧フレーム574を内側に押し動かし、前記穿通柱51を前記上支持板3に穿通し、前記位置決め機構57の前記位置決め体573が前記穿通柱51の初期位置を位置決めし、前記チャック52は端子における円形突起の前側面に引っかかり、次に前記伸縮柱54の伸縮歯を手動で押することによって、前記伸縮柱54を前記中空柱53における適切な四角穴にロックし、前記伸縮柱54の前記位置規制フレーム55を端子における中央部の前側面に押し付け、端子における金属スリーブの中央部が折り曲げられる際に変位することが防止される。前記ガイド板56の円弧構造は、端子の金属スリーブに対し折り曲げ動作を行う時にガイド機能を果たすことができ、これにより端子の金属スリーブを円弧状に曲げ、絶縁スリーブを端子の金属スリーブに外装し、さらに前記支持エジェクタピン72を伸ばし、前記プラテン73が端子の下端を前記下支持板2の前側面にロックすることができる。
【0040】
端子がロックされると、前記クランプ爪62は、前記爪エジェクタピン63の伸縮運動によって回転し、前記クランプ爪62は、前記ガイド板56の円弧構造に沿って端子の金属スリーブを曲げ、次に、前記支持機構7の端子の下端に対するロック動作を解除し、カッターで連続端子の下端にある連帯部分を切除し、端子の金属スリーブに連続絶縁端子を手動で挿入し、前記場所取り柱65を介して、前記クリップパッド64を前記クランプ爪62の円形溝に穿通し、前記クランプ爪62を制御して絶縁スリーブを締め付ける。前記クリップパッド64は、前記クランプ爪62の絶縁スリーブへのクランプ強度を高め、絶縁スリーブを端子の金属スリーブにぴったりとくっつけることができる。
【0041】
本発明は、連続端子の構造に対して全方位ロック動作を行うことができ、連続端子を絶縁スリーブに挿入する前に端子の金属スリーブを弧状に折り曲げ、連続端子と絶縁スリーブとの接続効果を増加させることができる。本発明は、パッドを設置することで、絶縁スリーブに挿入された端子を挟持固定し、端子と絶縁スリーブとの間の密着性を増す。
【0042】
本発明の基本原理、主な特徴および利点について上述のように詳細に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されないことを、当業者は理解すべきであり、上記の実施形態および明細書の説明は、本発明の原理を例示するに過ぎない。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明もまた、様々な変更および改良があり、これらの変更および改良は、本発明の特許請求の範囲内にある。本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって定義される。
図1
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図7