特許第6961142号(P6961142)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6961142
(24)【登録日】2021年10月15日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】片面フィルム貼り付け装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 63/02 20060101AFI20211025BHJP
【FI】
   B29C63/02
【請求項の数】10
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2020-154605(P2020-154605)
(22)【出願日】2020年9月15日
(65)【公開番号】特開2021-70319(P2021-70319A)
(43)【公開日】2021年5月6日
【審査請求日】2021年1月14日
(31)【優先権主張番号】201911062763.8
(32)【優先日】2019年11月3日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521162470
【氏名又は名称】杭州加▲みょう▼科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】邵倩倩
【審査官】 正 知晃
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−080572(JP,A)
【文献】 特開2011−131599(JP,A)
【文献】 米国特許第04185443(US,A)
【文献】 中国実用新案第207191520(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 63/00−63/48
B29C 65/00−65/82
B65B 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両面フィルム貼り付け装置であって、
フレーム(1)と、前記フレーム(1)に設けられるフィルム貼り付け台(2)と、を含み、
前記フィルム貼り付け台(2)には、フィルム巻き上げドラム(102)を位置決めできる位置決めローラ(11)と、フィルム(103)の引き出された端部縁を挟持固定できる挟持固定台(3)と、が設けられ、
前記フィルム巻き上げドラム(102)は、前記位置決めローラ(11)に外装され、
前記フィルム貼り付け台(2)には、円形のフィルム貼り付け口(21)が形成され、
前記挟持固定台(3)は、前記フィルム貼り付け口(21)の片側に位置し、
前記位置決めローラ(11)は、前記挟持固定台(3)の上方に位置し、
前記フィルム貼り付け台(2)の下方には、下回転台(51)が回転自在に接続され、
前記フィルム貼り付け台(2)の上方には、上回転台(41)が回転自在に接続され、
前記上回転台(41)と前記下回転台(51)とは、いずれも前記フィルム貼り付け口(21)と対向し、
前記下回転台(51)には、前記円蓋(101)の下側面に当接できる下フィルム貼り付けローラ(53)が回転自在に接続され、
前記上回転台(41)には、上フィルム貼り付けローラ(43)が回転自在に接続され、
前記フィルム貼り付け台(2)には、水平方向に沿って伸縮可能な伸縮アーム(61)が設けられ、
前記伸縮アーム(61)には、フィルム押しローラ(62)が水平に接続され、
前記フィルム押しローラ(62)は、前記伸縮アーム(61)が伸びだす時に、前記位置決めローラ(11)と前記挟持固定台(3)との間及び前記上回転台(41)と前記下回転台(51)との間を次第に通過することができ、
前記フィルム貼り付け台(2)の上方には、引き出された前記フィルム(103)を前記挟持固定台(3)に圧入できるフィルム圧入部品が設けられ、
前記フィルム(103)が前記挟持固定台(3)に挟持固定される時に、前記フィルム圧入部品は、前記フィルム押しローラ(62)に引き出された前記フィルム(103)の部分と、前記フィルム(103)の前記挟持固定台(3)内に位置する部分と、を切り離すことができ、
前記フレーム(1)には、前記上回転台(41)と前記フィルム圧入部品とを下降させて前記上フィルム貼り付けローラ(43)を前記円蓋(101)の上側面に圧着することができる昇降部品が設けられ、
前記フレーム(1)には、前記上回転台(41)と前記下回転台(51)とを同期に回転させることができるアクチュエータが設けられる、
ことを特徴とする両面フィルム貼り付け装置。
【請求項2】
前記挟持固定台(3)は、細長い形の固定挟持板(31)と、細長い形の移動挟持板(32)と、を含み、
前記固定挟持板(31)と前記移動挟持板(32)とは、いずれも前記位置決めローラ(11)と平行して設けられ、
前記固定挟持板(31)は、前記フィルム貼り付け台(2)の上側面に固定され、
前記固定挟持板(31)における両端の側面には、いずれもガイドピン(311)が垂直に固定して接続され、
前記移動挟持板(32)の両端には、いずれもガイドブッシュ(321)が固定され、
二つの前記ガイドブッシュ(321)は、それぞれ二つの前記ガイドピン(311)に摺動可能に外装され、
二つの前記ガイドピン(311)は、いずれも前記ガイドブッシュ(321)から延出し、
前記ガイドピン(311)の延出端には、いずれも挟持固定ばね(33)が外装され、
前記挟持固定ばね(33)は、一端が前記移動挟持板(32)に働き、他端が前記ガイドピン(311)の端部に働き、
前記移動挟持板(32)は、前記挟持固定ばね(33)の作用によって前記固定挟持板(31)に圧着され、
前記移動挟持板(32)と前記固定挟持板(31)との間には、上向きの挟持口(34)が形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の両面フィルム貼り付け装置。
【請求項3】
前記フィルム貼り付け台(2)の上側面には、二つの横向き気筒(6)が水平に固定して接続され、
二つの前記横向き気筒(6)は、平行して設けられ且つ前記フィルム貼り付け口(21)の片側を向き、
前記挟持固定台(3)は、前記フィルム貼り付け口(21)と前記横向き気筒(6)との間に位置し、
前記横向き気筒(6)のピストンロッドは、前記伸縮アーム(61)であり、
二つの前記伸縮アーム(61)の間隔は、前記フィルム貼り付け口(21)の内径より大きく、
二つの前記伸縮アーム(61)が伸び出した時に前記フィルム貼り付け口(21)が二つの前記伸縮アーム(61)の間に位置し、
前記フィルム押しローラ(62)の両端は、それぞれ二つの前記伸縮アーム(61)の自由端の間に回転自在に接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載の両面フィルム貼り付け装置。
【請求項4】
二つの前記伸縮アーム(61)の自由端には、いずれも接続台(63)が接続され、
前記接続台(63)は、いずれも二本のリンク(631)と、調節ボルト(632)と、調節ナット(633)と、を含み、
二本の前記リンク(631)の一端は、ピンによってヒンジ接続され、
前記調節ナット(633)の上端には、接続ブッシュ(634)が固定され、
前記接続ブッシュ(634)には、回転ブッシュ(635)が回転自在に外装され、
一本の前記リンク(631)の他端は、前記回転ブッシュ(635)とピンによってヒンジ接続され、
他方の前記リンク(631)の他端は、ピンによって前記調節ボルト(632)とヒンジ接続され、
前記調節ボルト(632)は、鉛直に設けられ、且つ下端が前記伸縮アーム(61)の自由端と固定して接続され、
前記調節ナット(633)は、前記調節ボルト(632)の上端に螺合され、
前記フィルム押しローラ(62)は、三本あり、
三本の前記フィルム押しローラ(62)は、対応の三対のピンの間に回転自在に接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載の両面フィルム貼り付け装置。
【請求項5】
前記昇降部品は、昇降気筒(45)と、昇降板(4)と、を含み、
前記昇降板(4)は、水平に設けられ、
前記昇降板(4)は、縦方向に沿って前記フレーム(1)に摺動可能に接続され、
前記昇降気筒(45)は、前記フレーム(1)に固定され、
前記昇降気筒(45)のピストロッドは、鉛直に下方を向き且つ前記昇降板(4)と固定して接続され、
前記上回転台(41)は、前記昇降板(4)の下側面に回転自在に接続され、
前記フィルム圧入部品は、細長い形のフィルム押さえ板(7)を含み、
前記フィルム押さえ板(7)は、前記固定挟持板(31)と平行して設けられ、
前記フィルム押さえ板(7)における上側面の両端には、いずれも案内棒(71)が鉛直に固定して接続され、
前記昇降板(4)には、二つの貫穴が形成され、
二つの前記案内棒(71)は、それぞれ上方へ二つの前記貫穴を貫通して設けられ、
前記案内棒(71)の上端には、当接段鼻(711)が前記案内棒(71)の円周方向に沿って設けられ、
前記案内棒(71)には、フィルム押さえばね(72)が外装され、
前記フィルム押さえばね(72)は、上端が前記昇降板(4)の下側面に当接し、下端が前記フィルム押さえ板(7)の上側面に当接し、
前記当接段鼻(711)は、前記フィルム押さえばね(72)の作用によって前記昇降板(4)の上側面に当接し、
前記フィルム押さえ板(7)は、前記上回転台(41)より低くなる、
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の両面フィルム貼り付け装置。
【請求項6】
前記フィルム押さえ板(7)の下側面には、それぞれ長手方向に沿ってフィルム押さえ段鼻(73)とカッター(74)とが設けられ、
前記フィルム押さえ段鼻(73)は、前記挟持口(34)と対向し、
前記カッター(74)の下縁は、鋸歯状の刃であり、
前記フィルム押さえ段鼻(73)の下縁は、前記カッター(74)の下縁より低くなり、
前記移動挟持板(32)の上側面には、長手方向に沿って分割溝(322)が形成され、
前記フィルム押さえ板(7)が下降する時に、前記フィルム押さえ段鼻(73)が前記移動挟持板(32)と前記固定挟持板(31)との間に嵌り、且つ前記カッター(74)が前記分割溝(322)内に嵌り、
前記フィルム押さえ板(7)には、前記移動挟持板(32)の上側面に圧着できるテンションバー(75)が設けられ、
前記カッター(74)は、前記テンションバー(75)と前記フィルム押さえ段鼻(73)との間に位置する、
ことを特徴とする請求項5に記載の両面フィルム貼り付け装置。
【請求項7】
前記フィルム押さえ板(7)の両端には、いずれもスライドブッシュ(76)が鉛直に固定され、
前記テンションバー(75)における上側面の両端には、いずれもスライドピン(751)が垂直に設けられ、
二つの前記スライドピン(751)は、それぞれ二つの前記スライドブッシュ(76)内に摺動可能に挿設され、
前記スライドピン(751)には、テンショナースプリング(77)が外装され、
前記テンショナースプリング(77)は、上端が前記フィルム押さえ板(7)の下側面に固定され、下端が前記テンションバー(75)の上側面に固定され、
前記テンションバー(75)は、前記カッター(74)より低くなり、
前記フィルム押さえ段鼻(73)が前記移動挟持板(32)と前記固定挟持板(31)との間に嵌る時に、前記テンションバー(75)は、前記テンションナースプリング(77)の作用によって前記移動挟持板(32)の上側面に圧着され、
前記フィルム押さえ段鼻(73)における下縁の両端には、いずれも下方向きの押し片(78)が設けられ、
前記押し片(78)の側面は、前記フィルム押さえ段鼻(73)の長手方向に沿って設けられ、
前記押し片(78)の下端は、前記テンションバー(75)より低くなり、
前記フィルム押さえ板(7)が下降する時に、前記押し片(78)が前記固定挟持板(31)と前記移動挟持板(32)との間に完全に挿入される、
ことを特徴とする請求項6に記載の両面フィルム貼り付け装置。
【請求項8】
前記上回転台(41)と前記下回転台(51)とは、いずれもU字型棒状をなし、
前記上回転台(41)のノッチは、下方を向き、
前記上回転台(41)の両端には、いずれも上支持台(42)が固定され、
二つの前記フィルム貼り付けローラ(43)は、それぞれ二つの前記上支持台(42)に回転自在に接続され、
二つの前記上フィルム貼り付けローラ(43)は、前記フィルム貼り付け口(21)の中心線に対し対称に設けられ、
二つの前記上フィルム貼り付けローラ(43)の対向する端は、いずれも上方に傾斜して設けられ、
前記下回転台(51)のノッチは、上方を向き、
前記下回転台(51)の両端には、いずれも下支持台(52)が固定して接続され、
二つの前記下フィルム貼り付けローラ(53)は、それぞれ二つの前記下支持具(52)に回転自在に接続され、
二つの前記下フィルム貼り付けローラ(53)は、前記フィルム貼り付け口(21)の中心線に対し対称に設けられ、
二つの前記下フィルム貼り付けローラ(53)の対向する端は、いずれも上方に傾斜して設けられ、
前記フレーム(1)において前記フィルム貼り付け口(21)の下方には、回転盤(5)が回転自在に接続され、
前記回転盤(5)は、前記フィルム貼り付け口(21)と同じ軸心に設けられ、
前記回転盤(5)の上側面には、二つの接続管(54)が垂直に設けられ、
前記下回転台(51)の下側面には、二つの接続ピン(55)が垂直に設けられ、
二つの前記接続ピン(55)は、それぞれ二つの前記接続管(54)内に摺動可能に穿設され、
前記接続管(54)内には、緩衝ばね(56)が設けられ、
二つの前記下フィルム貼り付けローラ(53)は、前記緩衝ばね(56)の作用によって前記フィルム貼り付け口(21)から突起する、
ことを特徴とする請求項5に記載の両面フィルム貼り付け装置。
【請求項9】
前記両面フィルム貼り付け装置は、二つの円盤状のフィルムカッター(82)を更に含み、
二つの前記上支持台(42)の外端には、いずれも水平に設けられる接続板(421)が上下に配列され、
二つの前記接続板(421)には、鉛直方向に沿ってフィルムカッター棒(8)が摺動可能に穿設され、
前記フィルムカッター棒(8)の下端には、U字型板状のフィルムカッターホルダ(81)が固定され、
前記フィルムカッターホルダ(81)のノッチは、下方を向き、
前記フィルムカッター(82)は、前記フィルムカッターホルダ(81)内に回転自在に接続され、
前記フィルムカッター(82)の回転中心線は、前記フィルム貼り付け口(21)の径方向に沿って設けられ、
前記フィルムカッター棒(8)には、位置規制ナット(83)が螺合され、
前記フィルムカッター棒(8)には、押さえばね(84)が外装され、
前記押さえばね(84)と前記位置規制ナット(83)は、いずれも二つの前記接続板(421)の間に位置し、
前記押さえばね(84)は、上端が上方の前記接続板(421)の下側面に圧着され、下端が前記位置規制ナット(83)に圧着され、
前記フィルム貼り付け台(2)の上側面には、前記フィルム貼り付け口(21)に周設される環状の位置規制段鼻(22)が設けられ、
前記上回転台(41)が下降する時に前記フィルムカッター(82)が前記位置規制段鼻(22)における外側面の前記フィルム貼り付け台(2)の上側面に当接できる、
ことを特徴とする請求項8に記載の両面フィルム貼り付け装置。
【請求項10】
前記アクチュエータは、前記フレーム(1)に固定される駆動モータ(9)を含み、
前記フレーム(1)には、伝動軸(91)が回転自在に接続され、
前記伝動軸(91)は、鉛直に設けられ、
前記駆動モータ(9)のモータ軸は、前記伝動軸(91)と接続され、
前記伝動軸(91)には、それぞれ上駆動プーリ(92)と下駆動プーリ(95)とが固定して接続され、
前記回転盤(5)は、下回転軸(57)によって前記フレーム(1)に回転自在に接続され、
前記下回転軸(57)には、下従動プーリ(96)が固定して接続され、
前記下駆動プーリ(95)と前記下従動プーリ(96)とは、下ベルト(97)によって接続され、
前記上回転台(41)は、上回転軸(44)によって前記昇降板(4)に回転自在に接続され、
前記フレーム(1)には、上従動プーリ(93)が回転自在に接続され、
前記上従動プーリ(93)と前記上駆動プーリ(92)とは、上ベルト(94)によって接続され、
前記上従動プーリ(93)には、中心穴(931)が形成され、
前記上回転軸(44)の上端は、上方へ摺動して前記上従動プーリ(93)における前記中心穴(931)を貫通して設けられ、
前記上回転軸(44)と前記上従動プーリ(93)とは、スプラインによって係合することで円周方向における位置決めを実現する、
ことを特徴とする請求項9に記載の両面フィルム貼り付け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械装置技術分野に関し、具体的には、両面フィルム貼り付け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
円蓋とは、円形の蓋のことである。円蓋は、占用空間を減少するため、互いに重なった状態で出荷搬送されるため、円蓋同士が互いに接触する側面には押圧や摩擦が行って円蓋に傷つけてしまう。したがって、出荷前に円蓋の側面にフィルムを貼り付ける必要がある。円蓋の保護に対する要求が低い場合、片側だけにフィルムを貼り付ければよく、そうして円蓋が互いに重なった状態にある時、互いに接触する任意の両側面は一層のフィルムによって仕切られ、保護作用を果たす。円蓋の保護に対する要求が高い場合、円蓋の両側面にフィルムを貼り付ける必要がある。従来の円蓋に対するフィルム貼り付けは、手動で行うため、異なる円蓋のフィルム貼り付け品質が異なり、効率が低い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第109397683号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の従来技術における問題を解決するために、両面フィルム貼り付け装置を提供し、円蓋の内外側面にフィルムを貼り付け、フィルム貼り付け品質と効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を実現するために、両面フィルム貼り付け装置であって、フレームと、前記フレームに設けられるフィルム貼り付け台と、を含み、前記フィルム貼り付け台には、フィルム巻き上げドラムを位置決めできる位置決めローラと、フィルムの引き出された端部縁を挟持固定できる挟持固定台と、が設けられ、前記フィルム巻き上げドラムは、前記位置決めローラに外装され、前記フィルム貼り付け台には、円形のフィルム貼り付け口が形成され、前記挟持固定台は、前記フィルム貼り付け口の片側に位置し、前記位置決めローラは、前記挟持固定台の上方に位置し、前記フィルム貼り付け台の下方には、下回転台が回転自在に接続され、前記フィルム貼り付け台の上方には、上回転台が回転自在に接続され、前記上回転台と前記下回転台とは、いずれも前記フィルム貼り付け口と対向し、前記下回転台には、前記円蓋の下側面に当接できる下フィルム貼り付けローラが回転自在に接続され、前記上回転台には、上フィルム貼り付けローラが回転自在に接続され、前記フィルム貼り付け台には、水平方向に沿って伸縮可能な伸縮アームが設けられ、前記伸縮アームには、フィルム押しローラが水平に接続され、前記フィルム押しローラは、前記伸縮アームが伸びだす時に、前記位置決めローラと前記挟持固定台との間及び前記上回転台と前記下回転台との間を次第に通過することができ、前記フィルム貼り付け台の上方には、引き出された前記フィルムを前記挟持固定台に圧入できるフィルム圧入部品が設けられ、前記フィルムが前記挟持固定台に挟持固定される時に、前記フィルム圧入部品は、前記フィルム押しローラに引き出された前記フィルムの部分と、前記フィルムの前記挟持固定台内に位置する部分と、を切り離すことができ、前記フレームには、前記上回転台と前記フィルム圧入部品とを下降させて前記上フィルム貼り付けローラを前記円蓋の上側面に圧着することができる昇降部品が設けられ、前記フレームには、前記上回転台と前記下回転台とを同期に回転させることができるアクチュエータが設けられる。
【0006】
フィルムを貼り付ける時に、フィルム巻き上げドラムを位置決めローラに外装して位置決めし、フィルムの端部を引き出して下方の挟持固定台内に挟持固定し、すなわちフィルムの引き出された部分がフィルム押しローラとフィルム貼り付け口との間を遮り、伸縮アームが伸び出し、フィルム押しローラがフィルムを押し上げ、フィルムの下端が挟持固定台に挟持固定されて位置決めされるため、フィルム巻き上げドラムにおけるフィルムが引き出され、フィルムは上回転台と下回転台との間に二層構造を形成し、円蓋を二層のフィルムの間に入れ、円蓋とフィルム貼り付け口とは、同心に下フィルム貼り付けローラに圧着すると同時に、円蓋が下層のフィルムに圧着し、伸縮アームが引っ込み、そして昇降板が下降し、フィルム押さえ段鼻が移動挟持板と固定挟持板との間に挿入され、テンションバーがフィルムを移動挟持板に圧着し、カッターが分割溝内に嵌ってフィルムを切断し、上回転台と下回転台との間の二層のフィルムがフィルム巻き上げドラムと離れ、フィルム巻き上げドラムの引き出された端の端部縁が挟持固定台に挟持固定され、次の円蓋に対するフィルム貼り付けを待ち、昇降板が引き続き下降し、フィルム押さえ板がフィルム押さえばねを圧縮して静止状態を維持し、上フィルム押さえローラが上層のフィルムを円蓋の上側面に圧着し、そしてアクチュエータが上回転台と下回転台とを同期に回転させ、上フィルム貼り付けローラと下フィルム貼り付けローラが二層のフィルムを平らに押し、二層のフィルムが円蓋の両側側面に貼り付けられ、貼り付けられたフィルムが整っており、品質と効率が向上する。
【0007】
前記両面フィルム貼り付け装置において、前記挟持固定台は、細長い形の固定挟持板と、細長い形の移動挟持板と、を含み、前記固定挟持板と前記移動挟持板とは、いずれも前記位置決めローラと平行して設けられ、前記固定挟持板は、前記フィルム貼り付け台の上側面に固定され、前記固定挟持板における両端の側面には、いずれもガイドピンが垂直に固定して接続され、前記移動挟持板の両端には、いずれもガイドブッシュが固定され、二つの前記ガイドブッシュは、それぞれ二つの前記ガイドピンに摺動可能に外装され、且つ二つの前記ガイドピンは、いずれも前記ガイドブッシュから延出し、前記ガイドピンの延出端には、いずれも挟持固定ばねが外装され、前記挟持固定ばねは、一端が前記移動挟持板に働き、他端が前記ガイドピンの端部に働き、前記移動挟持板は、前記挟持固定ばねの作用によって前記固定挟持板に圧着され、前記移動挟持板と前記固定挟持板との間には、上向きの挟持口が形成され、前記固定挟持板と前記移動挟持板とをいずれも細長い形にすることで、前記フィルムにおける端部の縁を長手方向に沿って前記固定挟持板と前記移動挟持板との間に挟持固定し、引き出されたフィルムの部分が平らに広げられる状態にある。
【0008】
前記両面フィルム貼り付け装置において、前記フィルム貼り付け台の上側面には、二つの横向き気筒が水平に固定して接続され、二つの前記横向き気筒は、平行して設けられ且つ前記フィルム貼り付け口の片側を向き、前記挟持固定台は、前記フィルム貼り付け口と前記横向き気筒との間に位置し、前記横向き気筒のピストンロッドは、前記伸縮アームであり、二つの前記伸縮アームの間隔は、前記フィルム貼り付け口の内径より大きく、且つ二つの前記伸縮アームが伸び出した時に前記フィルム貼り付け口が二つの前記伸縮アームの間に位置し、前記フィルム押しローラの両端は、それぞれ二つの前記伸縮アームの自由端の間に回転自在に接続され、前記伸縮アームは、前記フィルム貼り付け口の両側から伸び出すことができ、これによって前記フィルムが前記フィルム貼り付け口全体をカバーできる。
【0009】
前記両面フィルム貼り付け装置において、二つの前記伸縮アームの自由端には、いずれも接続台が接続され、前記接続台は、いずれも二本のリンクと、調節ボルトと、調節ナットと、を含み、二本の前記リンクの一端は、ピンによってヒンジ接続され、前記調節ナットの上端には、接続ブッシュが固定され、前記接続ブッシュには、回転ブッシュが回転自在に外装され、一本の前記リンクの他端は、前記回転ブッシュとピンによってヒンジ接続され、他方の前記リンクの他端は、ピンによって前記調節ボルトとヒンジ接続され、前記調節ボルトは、鉛直に設けられ、且つ下端が前記伸縮アームの自由端と固定して接続され、前記調節ナットは、前記調節ボルトの上端に螺合され、前記フィルム押しローラは、三本あり、三本の前記フィルム押しローラは、対応の三対のピンの間に回転自在に接続され、二層の前記フィルムの間には、前記円蓋を入れるための隙間が形成され、三本の前記フィルム押しローラによって二層の前記フィルムの間に、前記円蓋を入れるために十分な隙間を形成することができ、また、前記調節ナットは、上下二本の前記フィルム押しローラの間隔を調節することで、二層の前記フィルムの間の隙間を調節することができ、これによってフランジの大きい前記円蓋に対応する。
【0010】
前記両面フィルム貼り付け装置において、前記昇降部品は、昇降気筒と、昇降板と、を含み、前記昇降板は、水平に設けられ、前記昇降板は、縦方向に沿って前記フレームに摺動可能に接続され、前記昇降気筒は、前記フレームに固定され、前記昇降気筒のピストロッドは、鉛直に下方を向き且つ前記昇降板と固定して接続され、前記上回転台は、前記昇降板の下側面に回転自在に接続され、前記フィルム圧入部品は、細長い形のフィルム押さえ板を含み、前記フィルム押さえ板は、前記固定挟持板と平行して設けられ、前記フィルム押さえ板における上側面の両端には、いずれも案内棒が鉛直に固定して接続され、前記昇降板には、二つの貫穴が形成され、二つの前記案内棒は、それぞれ上方へ二つの前記貫穴を貫通して設けられ、前記案内棒の上端には、当接段鼻が前記案内棒の円周方向に沿って設けられ、前記案内棒には、フィルム押さえばねが外装され、前記フィルム押さえばねは、上端が前記昇降板の下側面に当接し、下端が前記フィルム押さえ板の上側面に当接し、前記当接段鼻は、前記フィルム押さえばねの作用によって前記昇降板の上側面に当接し、前記フィルム押さえ板は、前記上回転台より低くなり、前記フィルム押さえ板を前記上回転台より低くすることで、前記昇降板が下降し且つ前記上回転台と前記円蓋とが当接する前に、前記フィルム押さえ板は、引き出された前記フィルムを前記挟持固定台内に圧入して挟持固定することができ、引き出された前記フィルムを挟持固定且つ分割した後に、分割された二層の前記フィルムを平らに押して貼り付けて、前記フィルム巻き上げドラム等に邪魔することが回避される。
【0011】
前記両面フィルム貼り付け装置において、前記フィルム押さえ板の下側面には、それぞれ長手方向に沿ってフィルム押さえ段鼻とカッターとが設けられ、前記フィルム押さえ段鼻は、前記挟持口と対向し、前記カッターの下縁は、鋸歯状の刃であり、前記フィルム押さえ段鼻の下縁は、前記カッターの下縁より低くなり、前記移動挟持板の上側面には、長手方向に沿って分割溝が形成され、前記フィルム押さえ板が下降する時に、前記フィルム押さえ段鼻が前記移動挟持板と前記固定挟持板との間に嵌り、且つ前記カッターが前記分割溝内に嵌り、前記フィルム押さえ板には、前記移動挟持板の上側面に圧着できるテンションバーが設けられ、前記カッターは、前記テンションバーと前記フィルム押さえ段鼻との間に位置し、前記フィルム押さえ段鼻の下縁を前記カッターの下縁より低くすることで、前記フィルム押さえ板が下降する時に、前記フィルム押さえ段鼻が事前に前記フィルムを前記移動挟持板と前記固定挟持板との間に圧入してから、前記カッターが分割を行い、これによって、前記フィルムが分割された後に直接的に前記フィルム押さえ段鼻から離れて前記挟持固定台に挟持固定されなくなることが回避される。
【0012】
前記両面フィルム貼り付け装置において、前記フィルム押さえ板の両端には、いずれもスライドブッシュが鉛直に固定され、前記テンションバーにおける上側面の両端には、いずれもスライドピンが垂直に設けられ、二つの前記スライドピンは、それぞれ二つの前記スライドブッシュ内に摺動可能に挿設され、前記スライドピンには、テンショナースプリングが外装され、前記テンショナースプリングは、上端が前記フィルム押さえ板の下側面に固定され、下端が前記テンションバーの上側面に固定され、前記テンションバーは、前記カッターより低くなり、前記フィルム押さえ段鼻が前記移動挟持板と前記固定挟持板との間に嵌る時に、前記テンションバーは、前記テンションナースプリングの作用によって前記移動挟持板の上側面に圧着され、前記フィルム押さえ段鼻における下縁の両端には、いずれも下方向きの押し片が設けられ、前記押し片の側面は、前記フィルム押さえ段鼻の長手方向に沿って設けられ、前記押し片の下端は、前記テンションバーより低くなり、前記フィルム押さえ板が下降する時に、前記押し片が前記固定挟持板と前記移動挟持板との間に完全に挿入され、前記フィルム押さえ段鼻には、二つの前記押し片が更に設けられ、前記フィルム押さえ段鼻に設けられる二つの前記押し片は、薄目であるため、事前に前記移動挟持板と前記固定挟持板との間に挿入されることができ、この時に前記移動挟持板と前記固定挟持板とが離れ、挟持固定された前記フィルムの端部縁が挟持固定されなくなって前記フィルム押さえ段鼻にしたがって更に下降し、前記フィルム巻き上げドラムが回転を止め、前記フィルムが逆方向に引き動かされるため、前記フィルムの端部縁が前記移動挟持板と前記固定挟持板との間から引き抜かれ、これによって前記フィルムが繰り返して挟持固定且つ分割されて前記固定挟持板と前記移動挟持板との間に堆積することが回避され、前記フィルム押さえ段鼻が前記移動挟持板と前記固定挟持板との間に嵌った後に前記フィルムが引き動かされなくなり、すなわち前記フィルムの引き動かされる距離は、前記フィルムの端部縁が前記挟持固定台から離脱可能な程度でよく、そして前記テンションバーが下降し、上層の前記フィルムの端部が前記移動挟持板に圧着され、この時に前記テンションバーと前記フィルム押さえ段鼻との間における前記フィルムの部分が引張状態にあり、前記カッターによる分割に便利である。
【0013】
前記両面フィルム貼り付け装置において、前記上回転台と前記下回転台とは、いずれもU字型棒状をなし、前記上回転台のノッチは、下方を向き、前記上回転台の両端には、いずれも上支持台が固定され、二つの前記フィルム貼り付けローラは、それぞれ二つの前記上支持台に回転自在に接続され、且つ二つの前記上フィルム貼り付けローラは、前記フィルム貼り付け口の中心線に対し対称に設けられ、二つの前記上フィルム貼り付けローラの対向する端は、いずれも上方に傾斜して設けられ、前記下回転台のノッチは、上方を向き、前記下回転台の両端には、いずれも下支持台が固定して接続され、二つの前記下フィルム貼り付けローラは、それぞれ二つの前記下支持具に回転自在に接続され、且つ二つの前記下フィルム貼り付けローラは、前記フィルム貼り付け口の中心線に対し対称に設けられ、二つの前記下フィルム貼り付けローラの対向する端は、いずれも上方に傾斜して設けられ、前記フレームにおいて前記フィルム貼り付け口の下方には、回転盤が回転自在に接続され、前記回転盤は、前記フィルム貼り付け口と同じ軸心に設けられ、前記回転盤の上側面には、二つの接続管が垂直に設けられ、前記下回転台の下側面には、二つの接続ピンが垂直に設けられ、二つの前記接続ピンは、それぞれ二つの前記接続管内に摺動可能に穿設され、前記接続管内には、緩衝ばねが設けられ、二つの前記下フィルム貼り付けローラは、前記緩衝ばねの作用によって前記フィルム貼り付け口から突起し、前記上回転台が下降する時に前記上フィルム貼り付けローラが前記円蓋の上側面に圧着され、前記円蓋が下方に前記下フィルム貼り付けローラを押圧し、したがって前記下回転台が下降して前記円蓋におけるフランジの縁を前記フィルム貼り付け台と当接させ、この時に前記円蓋が前記上フィルム貼り付けローラと前記下フィルム貼り付けローラとの間に挟持固定される。
【0014】
前記両面フィルム貼り付け装置において、前記両面フィルム貼り付け装置は、二つの円盤状のフィルムカッターを更に含み、二つの前記上支持台の外端には、いずれも水平に設けられる接続板が上下に配列され、二つの前記接続板には、鉛直方向に沿ってフィルムカッター棒が摺動可能に穿設され、前記フィルムカッター棒の下端には、U字型板状のフィルムカッターホルダが固定され、前記フィルムカッターホルダのノッチは、下方を向き、前記フィルムカッターは、前記フィルムカッターホルダ内に回転自在に接続され、前記フィルムカッターの回転中心線は、前記フィルム貼り付け口の径方向に沿って設けられ、前記フィルムカッター棒には、位置規制ナットが螺合され、前記フィルムカッター棒には、押さえばねが外装され、前記押さえばねと前記位置規制ナットは、いずれも二つの前記接続板の間に位置し、前記押さえばねは、上端が上方の前記接続板の下側面に圧着され、下端が前記位置規制ナットに圧着され、前記フィルム貼り付け台の上側面には、前記フィルム貼り付け口に周設される環状の位置規制段鼻が設けられ、前記上回転台が下降する時に前記フィルムカッターが前記位置規制段鼻における外側面の前記フィルム貼り付け台の上側面に当接でき、前記上回転台が回転してフィルムを貼り付ける過程において、前記フィルムカッターは、同期に前記位置規制段鼻の外側で前記フィルムを分割し、これによって前記円蓋に貼り付けられる前記フィルムが円形をなし、フィルム貼り付け品質が向上し、また、前記位置規制ナットは、前記案内棒の下端の伸び出す長さを調節でき、これによって前記上フィルム貼り付けローラを前記円蓋に圧着した後の前記フィルムカッターの圧力を調節し、異なる高さの前記円蓋に対応する。
【0015】
前記両面フィルム貼り付け装置において、前記アクチュエータは、前記フレームに固定される駆動モータを含み、前記フレームには、伝動軸が回転自在に接続され、前記伝動軸は、鉛直に設けられ、前記駆動モータのモータ軸は、前記伝動軸と接続され、前記伝動軸には、それぞれ上駆動プーリと下駆動プーリとが固定して接続され、前記回転盤は、下回転軸によって前記フレームに回転自在に接続され、前記下回転軸には、下従動プーリが固定して接続され、前記下駆動プーリと前記下従動プーリとは、下ベルトによって接続され、前記上回転台は、上回転軸によって前記昇降板に回転自在に接続され、前記フレームには、上従動プーリが回転自在に接続され、前記上従動プーリと前記上駆動プーリとは、上ベルトによって接続され、前記上従動プーリには、中心穴が形成され、前記上回転軸の上端は、上方へ摺動して前記上従動プーリにおける前記中心穴を貫通して設けられ、且つ前記上回転軸と前記上従動プーリとは、スプラインによって係合することで円周方向における位置決めを実現し、前記上回転軸を上方へ摺動させて前記従動プーリにおける前記中心穴に通して設けることで、前記上回転軸と前記昇降板とを同期に昇降させると同時に、前記上回転軸と前記上従動プーリとがスプラインによって係合し、したがって前記アクチュエータは前記駆動モータと前記伝動軸とによって前記上回転台と前記下回転台との同期回転を保証できる。
【発明の効果】
【0016】
伸縮アームが伸びだす時に、フィルム押しローラがフィルムを押し上げて上回転台と下回転台との間に二層構造に形成させることができるため、円蓋を二層のフィルムの間に入れた後、フィルム圧入部品が引き続きフィルム巻き上げドラムにおけるフィルムを引き出し、上層のフィルムとフィルム巻き上げドラムとの接続部分が挟持固定台に圧入され挟持固定されると、フィルム圧入部品が上層のフィルムをカットし、上回転台が下降する時に上フィルム貼り付けローラが円蓋の上側面に圧着され、そしてアクチュエータが上回転台と下回転台とを同期に回転させ、上フィルム貼り付けローラと下フィルムローラとが二層のフィルムを平らに押し、二層のフィルムが円蓋の両側面に貼り付けられ、貼り付けられたフィルムが整っており、品質と効率が向上する。
【0017】
フィルム押さえ段鼻に設けられる二つの押し片が事前に移動挟持板と固定挟持板との間に挿入されることができるため、フィルム押さえ段鼻の下降に従って、フィルムの挟持固定された端部の縁が挟持固定されなくなることで、フィルム巻き上げドラムが回転を止め、フィルムが逆方向に引き抜かれ、フィルムの端部縁が移動挟持板と固定挟持板との間から引き抜かれ、フィルムが繰り返して挟持固定且つ分割されて固定挟持板と移動挟持板との間に堆積することが回避される。
【0018】
上回転台が回転してフィルムを貼り付ける過程において、フィルムカッターが同期に位置規制段鼻の外側でフィルムを整った円形に分割し、フィルム貼り付け品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0020】
図1】両面フィルム貼り付け装置の斜視図である。
図2】両面フィルム貼り付け装置の俯瞰図である。
図3図2のA―A線に沿う断面図である。
図4図1におけるBの部分の拡大図である。
図5図1におけるCの部分の拡大図である。
図6】フィルム押し段鼻が挟持固定台内に挿入される時の局部断面図である。
図7図1におけるDの部分の拡大図である。
図8図3におけるEの部分の拡大図である。
図9図1におけるFの部分の拡大図である。
図10】フィルムの端部が挟持固定台に挟持固定される時の作業プロセス図である。
図11】伸縮アームが伸び出す時の作業プロセス図である。
図12】円蓋をフィルム貼り付け台に置く時の作業プロセス図である。
図13】フィルムがカッターに切断される時の作業プロセス図である。
図14図13におけるGの部分の拡大図である。
図15】上フィルム貼り付けローラと下フィルム貼り付けローラが円蓋に圧着される時の作業プロセス図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図1図15を参照しながら本実施形態について説明する。本発明の実施例に係る技術的内容を明確かつ完全に説明する。明らかに、以下に説明する実施例は、本発明の実施例の一部にすぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者は、創作的な努力なしで得られるすべての実施例は、本発明の保護範囲内に含まれる。
【0022】
図1図2図3に示すように、両面フィルム貼り付け装置であって、フレーム1と、前記フレーム1に設けられるフィルム貼り付け台2と、を含み、前記フィルム貼り付け台2には、フィルム巻き上げドラム102を位置決めできる位置決めローラ11と、フィルム103の引き出された端部縁を挟持固定できる挟持固定台3と、が設けられ、前記フィルム巻き上げドラム102は、前記位置決めローラ11に外装され、位置決めローラ11は、フィルム貼り付け台2に水平に架設され、位置決めローラ11は、従来技術における部品であり、フィルム巻き上げドラム102を位置決めすることができ、フィルム103は、引き出される時に回転でき、位置決めローラ11の一端には、回転ダンパが設けられることで、フィルム巻き上げドラム102の回転に対する抵抗力を増やし、フィルム103が引き出されすぎることが回避され、前記フィルム貼り付け台2には、円形のフィルム貼り付け口21が形成され、前記挟持固定台3は、前記フィルム貼り付け口21の片側に位置し、前記位置決めローラ11は、前記挟持固定台3の上方に位置し、前記フィルム貼り付け台2の下方には、下回転台51が回転自在に接続され、前記フィルム貼り付け台2の上方には、上回転台41が回転自在に接続され、前記上回転台41と前記下回転台51とは、いずれも前記フィルム貼り付け口21と対向し、前記下回転台51には、前記円蓋101の下側面に当接できる下フィルム貼り付けローラ53が回転自在に接続され、前記上回転台41には、上フィルム貼り付けローラ43が回転自在に接続され、前記フィルム貼り付け台2には、水平方向に沿って伸縮可能な伸縮アーム61が設けられ、前記伸縮アーム61には、フィルム押しローラ62が水平に接続され、前記フィルム押しローラ62は、前記伸縮アーム61が伸びだす時に、前記位置決めローラ11と前記挟持固定台3との間及び前記上回転台41と前記下回転台51との間を次第に通過することができ、前記フィルム貼り付け台2の上方には、引き出された前記フィルム103を前記挟持固定台3に圧入できるフィルム圧入部品が設けられ、前記フィルム103が前記挟持固定台3に挟持固定される時に、前記フィルム圧入部品は、前記フィルム押しローラ62に引き出された前記フィルム103の部分と、前記フィルム103の前記挟持固定台3内に位置する部分と、を切り離すことができ、前記フレーム1には、前記上回転台41と前記フィルム圧入部品とを下降させて前記上フィルム貼り付けローラ43を前記円蓋101の上側面に圧着することができる昇降部品が設けられ、前記フレーム1には、前記上回転台41と前記下回転台51とを同期に回転させることができるアクチュエータが設けられる。
【0023】
図4に示すように、前記挟持固定台3は、細長い形の固定挟持板31と、細長い形の移動挟持板32と、を含み、前記固定挟持板31と前記移動挟持板32とは、いずれも前記位置決めローラ11と平行して設けられ、前記固定挟持板31は、前記フィルム貼り付け台2の上側面に固定され、前記固定挟持板31における両端の側面には、いずれもガイドピン311が垂直に固定して接続され、前記移動挟持板32の両端には、いずれもガイドブッシュ321が固定され、二つの前記ガイドブッシュ321は、それぞれ二つの前記ガイドピン311に摺動可能に外装され、且つ二つの前記ガイドピン311は、いずれも前記ガイドブッシュ321から延出し、前記ガイドピン311の延出端には、いずれも挟持固定ばね33が外装され、前記挟持固定ばね33は、一端が前記移動挟持板32に働き、他端が前記ガイドピン311の端部に働き、前記移動挟持板32は、前記挟持固定ばね33の作用によって前記固定挟持板31に圧着され、前記移動挟持板32と前記固定挟持板31との間には、上向きの挟持口34が形成され、前記固定挟持板31と前記移動挟持板32とをいずれも細長い形にすることで、前記フィルム103における端部の縁を長手方向に沿って前記固定挟持板31と前記移動挟持板32との間に挟持固定し、引き出されたフィルム103の部分が平らに広げられる状態にある。図5,6に示すように、前記昇降部品は、昇降気筒45と、昇降板4と、を含み、前記昇降板4は、水平に設けられ、前記昇降板4は、縦方向に沿って前記フレーム1に摺動可能に接続され、前記昇降気筒45は、前記フレーム1に固定され、前記昇降気筒45のピストロッドは、鉛直に下方を向き且つ前記昇降板4と固定して接続され、前記上回転台41は、前記昇降板4の下側面に回転自在に接続され、前記フィルム圧入部品は、細長い形のフィルム押さえ板7を含み、前記フィルム押さえ板7は、前記固定挟持板31と平行して設けられ、前記フィルム押さえ板7における上側面の両端には、いずれも案内棒71が鉛直に固定して接続され、前記昇降板4には、二つの貫穴が形成され、二つの前記案内棒71は、それぞれ上方へ二つの前記貫穴を貫通して設けられ、前記案内棒71の上端には、当接段鼻711が前記案内棒71の円周方向に沿って設けられ、前記案内棒71には、フィルム押さえばね72が外装され、前記フィルム押さえばね72は、上端が前記昇降板4の下側面に当接し、下端が前記フィルム押さえ板7の上側面に当接し、前記当接段鼻711は、前記フィルム押さえばね72の作用によって前記昇降板4の上側面に当接し、前記フィルム押さえ板7は、前記上回転台41より低くなり、前記フィルム押さえ板7を前記上回転台41より低くすることで、前記昇降板4が下降し且つ前記上回転台41と前記円蓋101とが当接する前に、前記フィルム押さえ板7は、引き出された前記フィルム103を前記挟持固定台3内に圧入して挟持固定することができ、引き出された前記フィルム103を挟持固定且つ分割した後に、分割された二層の前記フィルム103を平らに押して貼り付けて、前記フィルム巻き上げドラム102等に邪魔することが回避される。前記フィルム押さえ板7の下側面には、それぞれ長手方向に沿ってフィルム押さえ段鼻73とカッター74とが設けられ、前記フィルム押さえ段鼻73は、前記挟持口34と対向し、前記カッター74の下縁は、鋸歯状の刃であり、前記フィルム押さえ段鼻73の下縁は、前記カッター74の下縁より低くなり、前記移動挟持板32の上側面には、長手方向に沿って分割溝322が形成され、前記フィルム押さえ板7が下降する時に、前記フィルム押さえ段鼻73が前記移動挟持板32と前記固定挟持板31との間に嵌り、且つ前記カッター74が前記分割溝322内に嵌り、前記フィルム押さえ板7には、前記移動挟持板32の上側面に圧着できるテンションバー75が設けられ、前記カッター74は、前記テンションバー75と前記フィルム押さえ段鼻73との間に位置し、前記フィルム押さえ段鼻73の下縁を前記カッター74の下縁より低くすることで、前記フィルム押さえ板7が下降する時に、前記フィルム押さえ段鼻73が事前に前記フィルム103を前記移動挟持板32と前記固定挟持板31との間に圧入してから、前記カッター74が分割を行い、これによって、前記フィルム103が分割された後に直接的に前記フィルム押さえ段鼻73から離れて前記挟持固定台3に挟持固定されなくなることが回避される。前記フィルム押さえ板7の両端には、いずれもスライドブッシュ76が鉛直に固定され、前記テンションバー75における上側面の両端には、いずれもスライドピン751が垂直に設けられ、二つの前記スライドピン751は、それぞれ二つの前記スライドブッシュ76内に摺動可能に挿設され、前記スライドピン751には、テンショナースプリング77が外装され、前記テンショナースプリング77は、上端が前記フィルム押さえ板7の下側面に固定され、下端が前記テンションバー75の上側面に固定され、前記テンションバー75は、前記カッター74より低くなり、前記フィルム押さえ段鼻73が前記移動挟持板32と前記固定挟持板31との間に嵌る時に、前記テンションバー75は、前記テンションナースプリング77の作用によって前記移動挟持板32の上側面に圧着され、前記フィルム押さえ段鼻73における下縁の両端には、いずれも下方向きの押し片78が設けられ、前記押し片78の側面は、前記フィルム押さえ段鼻73の長手方向に沿って設けられ、前記押し片78の下端は、前記テンションバー75より低くなり、前記フィルム押さえ板7が下降する時に、前記押し片78が前記固定挟持板31と前記移動挟持板32との間に完全に挿入され、前記フィルム押さえ段鼻73には、二つの前記押し片78が更に設けられ、前記フィルム押さえ段鼻73に設けられる二つの前記押し片78は、薄目であるため、事前に前記移動挟持板32と前記固定挟持板31との間に挿入されることができ、この時に前記移動挟持板32と前記固定挟持板31とが離れ、挟持固定された前記フィルム103の端部縁が挟持固定されなくなって前記フィルム押さえ段鼻73にしたがって更に下降し、前記フィルム巻き上げドラム102が回転を止め、前記フィルム103が逆方向に引き動かされるため、前記フィルム103の端部縁が前記移動挟持板32と前記固定挟持板31との間から引き抜かれ、これによって前記フィルム103が繰り返して挟持固定且つ分割されて前記固定挟持板31と前記移動挟持板32との間に堆積することが回避され、前記フィルム押さえ段鼻73が前記移動挟持板32と前記固定挟持板31との間に嵌った後に前記フィルム103が引き動かされなくなり、すなわち前記フィルム103の引き動かされる距離は、前記フィルム103の端部縁が前記挟持固定台3から離脱可能な程度でよく、そして前記テンションバー75が下降し、上層の前記フィルム103の端部が前記移動挟持板32に圧着され、この時に前記テンションバー75と前記フィルム押さえ段鼻73との間における前記フィルム103の部分が引張状態にあり、前記カッター74による分割に便利である。
【0024】
前記フィルム貼り付け台2の上側面には、二つの横向き気筒6が水平に固定して接続され、二つの前記横向き気筒6は、平行して設けられ且つ前記フィルム貼り付け口21の片側を向き、前記挟持固定台3は、前記フィルム貼り付け口21と前記横向き気筒6との間に位置し、前記横向き気筒6のピストンロッドは、前記伸縮アーム61であり、二つの前記伸縮アーム61の間隔は、前記フィルム貼り付け口21の内径より大きく、且つ二つの前記伸縮アーム61が伸び出した時に前記フィルム貼り付け口21が二つの前記伸縮アーム61の間に位置し、前記フィルム押しローラ62の両端は、それぞれ二つの前記伸縮アーム61の自由端の間に回転自在に接続され、前記伸縮アーム61は、前記フィルム貼り付け口21の両側から伸び出すことができ、これによって前記フィルム103が前記フィルム貼り付け口21全体をカバーでき、二つの前記伸縮アーム61の自由端には、いずれも接続台63が接続され、図7に示すように、前記接続台63は、いずれも二本のリンク631と、調節ボルト632と、調節ナット633と、を含み、二本の前記リンク631の一端は、ピンによってヒンジ接続され、前記調節ナット633の上端には、接続ブッシュ634が固定され、前記接続ブッシュ634には、回転ブッシュ635が回転自在に外装され、一本の前記リンク631の他端は、前記回転ブッシュ635とピンによってヒンジ接続され、他方の前記リンク631の他端は、ピンによって前記調節ボルト632とヒンジ接続され、前記調節ボルト632は、鉛直に設けられ、且つ下端が前記伸縮アーム61の自由端と固定して接続され、前記調節ナット633は、前記調節ボルト632の上端に螺合され、前記フィルム押しローラ62は、三本あり、三本の前記フィルム押しローラ62は、対応の三対のピンの間に回転自在に接続され、二層の前記フィルム103の間には、前記円蓋101を入れるための隙間が形成され、三本の前記フィルム押しローラ62によって二層の前記フィルム103の間に、前記円蓋101を入れるために十分な隙間を形成することができ、また、前記調節ナット633は、上下二本の前記フィルム押しローラ62の間隔を調節することで、二層の前記フィルム103の間の隙間を調節することができ、これによってフランジの大きい前記円蓋101に対応する。
【0025】
前記上回転台41と前記下回転台51とは、いずれもU字型棒状をなし、前記上回転台41のノッチは、下方を向き、前記上回転台41の両端には、いずれも上支持台42が固定され、二つの前記フィルム貼り付けローラ43は、それぞれ二つの前記上支持台42に回転自在に接続され、且つ二つの前記上フィルム貼り付けローラ43は、前記フィルム貼り付け口21の中心線に対し対称に設けられ、二つの前記上フィルム貼り付けローラ43の対向する端は、いずれも上方に傾斜して設けられ、前記下回転台51のノッチは、上方を向き、前記下回転台51の両端には、いずれも下支持台52が固定して接続され、二つの前記下フィルム貼り付けローラ53は、それぞれ二つの前記下支持具52に回転自在に接続され、且つ二つの前記下フィルム貼り付けローラ53は、前記フィルム貼り付け口21の中心線に対し対称に設けられ、二つの前記下フィルム貼り付けローラ53の対向する端は、いずれも上方に傾斜して設けられ、
図8に示すように、前記フレーム1において前記フィルム貼り付け口21の下方には、回転盤5が回転自在に接続され、前記回転盤5は、前記フィルム貼り付け口21と同じ軸心に設けられ、前記回転盤5の上側面には、二つの接続管54が垂直に設けられ、前記下回転台51の下側面には、二つの接続ピン55が垂直に設けられ、二つの前記接続ピン55は、それぞれ二つの前記接続管54内に摺動可能に穿設され、前記接続管54内には、緩衝ばね56が設けられ、二つの前記下フィルム貼り付けローラ53は、前記緩衝ばね56の作用によって前記フィルム貼り付け口21から突起し、前記上回転台41が下降する時に前記上フィルム貼り付けローラ43が前記円蓋101の上側面に圧着され、前記円蓋101が下方に前記下フィルム貼り付けローラ53を押圧し、したがって前記下回転台51が下降して前記円蓋101におけるフランジの縁を前記フィルム貼り付け台2と当接させ、この時に前記円蓋101が前記上フィルム貼り付けローラ43と前記下フィルム貼り付けローラ53との間に挟持固定される。図9に示すように、前記両面フィルム貼り付け装置は、二つの円盤状のフィルムカッター82を更に含み、二つの前記上支持台42の外端には、いずれも水平に設けられる接続板421が上下に配列され、二つの前記接続板421には、鉛直方向に沿ってフィルムカッター棒8が摺動可能に穿設され、前記フィルムカッター棒8の下端には、U字型板状のフィルムカッターホルダ81が固定され、前記フィルムカッターホルダ81のノッチは、下方を向き、前記フィルムカッター82は、前記フィルムカッターホルダ81内に回転自在に接続され、前記フィルムカッター82の回転中心線は、前記フィルム貼り付け口21の径方向に沿って設けられ、前記フィルムカッター棒8には、位置規制ナット83が螺合され、前記フィルムカッター棒8には、押さえばね84が外装され、前記押さえばね84と前記位置規制ナット83は、いずれも二つの前記接続板421の間に位置し、前記押さえばね84は、上端が上方の前記接続板421の下側面に圧着され、下端が前記位置規制ナット83に圧着され、前記フィルム貼り付け台2の上側面には、前記フィルム貼り付け口21に周設される環状の位置規制段鼻22が設けられ、前記上回転台41が下降する時に前記フィルムカッター82が前記位置規制段鼻22における外側面の前記フィルム貼り付け台2の上側面に当接でき、前記上回転台41が回転してフィルムを貼り付ける過程において、前記フィルムカッター82は、同期に前記位置規制段鼻22の外側で前記フィルム103を分割し、これによって前記円蓋101に貼り付けられる前記フィルム103が円形をなし、フィルム貼り付け品質が向上し、また、前記位置規制ナット83は、前記案内棒71の下端の伸び出す長さを調節でき、これによって前記上フィルム貼り付けローラ43を前記円蓋101に圧着した後の前記フィルムカッター82の圧力を調節し、異なる高さの前記円蓋101に対応する。前記アクチュエータは、前記フレーム1に固定される駆動モータ9を含み、前記フレーム1には、伝動軸91が回転自在に接続され、前記伝動軸91は、鉛直に設けられ、前記駆動モータ9のモータ軸は、前記伝動軸91と接続され、前記伝動軸91には、それぞれ上駆動プーリ92と下駆動プーリ95とが固定して接続され、前記回転盤5は、下回転軸57によって前記フレーム1に回転自在に接続され、前記下回転軸57には、下従動プーリ96が固定して接続され、前記下駆動プーリ95と前記下従動プーリ96とは、下ベルト97によって接続され、前記上回転台41は、上回転軸44によって前記昇降板4に回転自在に接続され、前記フレーム1には、上従動プーリ93が回転自在に接続され、前記上従動プーリ93と前記上駆動プーリ92とは、上ベルト94によって接続され、前記上従動プーリ93には、中心穴931が形成され、前記上回転軸44の上端は、上方へ摺動して前記上従動プーリ93における前記中心穴931を貫通して設けられ、且つ前記上回転軸44と前記上従動プーリ93とは、スプラインによって係合することで円周方向における位置決めを実現し、前記上回転軸44を上方へ摺動させて前記従動プーリ93における前記中心穴931に通して設けることで、前記上回転軸44と前記昇降板4とを同期に昇降させると同時に、前記上回転軸44と前記上従動プーリ93とがスプラインによって係合し、したがって前記アクチュエータは前記駆動モータ9と前記伝動軸91とによって前記上回転台41と前記下回転台51との同期回転を保証できる。
【0026】
図10に示すように、フィルムを貼り付ける時に、フィルム巻き上げドラム102を位置決めローラ11に外装して位置決めし、フィルム103の端部を引き出して下方の挟持固定台3内に挟持固定し、すなわちフィルム103の引き出された部分がフィルム押しローラ62とフィルム貼り付け口21との間を遮り、そして図11に示すように、伸縮アーム61が伸び出し、フィルム押しローラ62がフィルム103を押し上げ、フィルム103の下端が挟持固定台3に挟持固定されて位置決めされるため、フィルム巻き上げドラム102におけるフィルム103が引き出され、フィルム103は上回転台41と下回転台51との間に二層構造を形成し、図12に示すように、円蓋101を二層のフィルム103の間に入れ、円蓋101とフィルム貼り付け口21とは、同心に下フィルム貼り付けローラ53に圧着すると同時に、円蓋101が下層のフィルム103に圧着し、図13に示すように、伸縮アーム61が引っ込み、そして昇降板4が下降し、図14に示すように、フィルム押さえ段鼻73が移動挟持板32と固定挟持板31との間に挿入され、テンションバー75がフィルム103を移動挟持板32に圧着し、カッター74が分割溝322内に嵌ってフィルム103を切断し、上回転台41と下回転台51との間の二層のフィルム103がフィルム巻き上げドラム102と離れ、フィルム巻き上げドラム102の引き出された端の端部縁が挟持固定台3に挟持固定され、次の円蓋101に対するフィルム貼り付けを待ち、図15に示すように、昇降板4が引き続き下降し、フィルム押さえ板7がフィルム押さえばね72を圧縮して静止状態を維持し、上フィルム押さえローラが上層のフィルム103を円蓋101の上側面に圧着し、そしてアクチュエータが上回転台41と下回転台51とを同期に回転させ、上フィルム貼り付けローラ43と下フィルム貼り付けローラ53が二層のフィルム103を平らに押し、二層のフィルム103が円蓋101の両側側面に貼り付けられる。
【符号の説明】
【0027】
1 フレーム
11 位置決めローラ
2 フィルム貼り付け台
21 フィルム貼り付け口
22 位置規制段鼻
3 挟持固定台
31 固定挟持板
311 ガイドピン
32 移動挟持板
321 ガイドブッシュ
322 分割溝
33 挟持固定ばね
34 挟持口
4 昇降板
41 上回転台
42 上支持台
421 接続板
43 上フィルム貼り付けローラ
44 上回転軸
45 昇降気筒
5 回転盤
51 下回転台
52 下支持台
53 下フィルム貼り付けローラ
54 接続管
55 接続ピン
56 緩衝ばね
57 下回転軸
6 横向き気筒
61 伸縮アーム
62 フィルム押しローラ
63 接続台
631 リンク
632 調節ボルト
633 調節ナット
634 接続ブッシュ
635 回転ブッシュ
7 フィルム押さえ板
71 案内棒
711 当接段鼻
72 フィルム押さえばね
73 フィルム押さえ段鼻
74 カッター
75 テンションバー
751 スライドピン
76 スライドブッシュ
77 テンショナースプリング
78 押し片
8 フィルムカッター棒
81 フィルムカッターホルダ
82 フィルムカッター
83 位置規制ナット
84 押さえばね
9 駆動モータ
91 伝動軸
92 上駆動プーリ
93 上従動プーリ
931 中心穴
94 上ベルト
95 下駆動プーリ
96 下従動プーリ
97 下ベルト
101 円蓋
102 フィルム巻き上げドラム
103 フィルム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15