(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記支持軸は、その軸方向に沿って前記張出部を挟んで前記アブソーバスプリングとは反対側に位置するとともに、外側に向けて突出し、かつ、前記張出部に接触する上動規制部を有し、
前記上動規制部は、前記張出部側に位置する上面から側面にかけての部位に、面取り形状をなす面取り部を有することを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
前記支持軸は、その軸方向に沿って前記張出部を挟んで前記アブソーバスプリングとは反対側に位置するとともに、外側に向けて突出し、かつ、前記張出部に接触する上動規制部を有し、
前記筒状部は、少なくとも前記ショックアブソーブ機能が発揮されていない状態において、前記上動規制部が収容される収容部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の排水栓装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記手法では、アブソーバスプリングが存在する分、支持軸のうち筒状部内に配置される部位が短いものとなる。従って、支持軸を安定した状態で支持することが難しくなり、支持軸における傾きが生じやすくなってしまうおそれがある。
【0009】
支持軸に傾きが生じやすいと、支持軸に対し下方に向けた力が加わったときに、支持軸(例えば、支持軸の下端部の外周角部)が筒状部の内周面に対し強く圧接した(引っ掛かった)状態となりやすく、ひいては支持軸及び筒状部間において大きな摩擦力が生じやすくなる。そのため、アブソーバスプリングが十分に圧縮されずに、支持軸から筒状部へと大きな力が加わってしまい、ショックアブソーブ機能が十分に発揮されなくなってしまうおそれがある。
【0010】
また、支持軸に傾きが生じやすいと、栓蓋に傾きが生じやすくなってしまうおそれがある。栓蓋に傾きが生じてしまうと、排水口を閉状態としたときに、被シール部(設計上、排水口を閉状態としたときに栓蓋と接触する部位)に対する栓蓋の接触が不十分となって止水性に悪影響が生じてしまう可能性がある。また、排水口を開状態としたときに、栓蓋の見栄えが悪くなってしまい、外観品質の低下を招いてしまうおそれがある。
【0011】
一方、支持軸のうち筒状部内に配置される部位を長いものとすべく、アブソーバスプリングを短くすることが考えられるが、この場合には、アブソーバスプリングにおける圧縮変形量が不足してしまい、ショックアブソーブ機能が損なわれてしまうおそれがある。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ショックアブソーブ機能をより確実に発揮することができるとともに、支持軸及び栓蓋の傾きを効果的に抑制することができ、止水性や外観品質を良好なものとすることができる排水栓装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
【0014】
手段1.槽体に設けられた排水口を開閉するための栓蓋と、
上端部に前記栓蓋が取付けられた支持軸と、
前記支持軸の外周に配置された筒状部を有してなる支持部材と、
上下動可能に構成されるとともに、前記支持部材を支持する上下移動部と、
前記筒状部内に配置され、前記支持軸の軸方向に沿って弾性変形可能なアブソーバスプリングとを備え、
前記上下移動部の上動に伴い前記支持部材及び前記支持軸が上動することで前記排水口が開状態となり、少なくとも前記排水口が開状態である場合において前記栓蓋に対し下方に向けた力が加わったときに、前記アブソーバスプリングが圧縮変形することで、ショックアブソーブ機能が発揮されるように構成された排水栓装置であって、
前記筒状部は、その内面に、前記支持軸の側面に向けて突出した張出部を有し、
前記支持軸の側面部分は、
前記張出部の内面に沿って配置される第一被支持部と、
前記第一被支持部よりも上方に位置し、前記筒状部の内面に沿って配置される第二被支持部と、
前記第一被支持部及び前記第二被支持部間に位置し、自身の外周に前記アブソーバスプリングが配置された中間部とを有し、
前記アブソーバスプリングは、前記張出部と前記第二被支持部とによって挟み込まれた状態とされて
おり、
前記支持軸は、その軸方向に沿って前記張出部を挟んで前記アブソーバスプリングとは反対側に位置するとともに、外側に向けて突出し、かつ、前記張出部に接触する上動規制部を有し、
前記筒状部の軸直交断面における前記筒状部の内面形状は、前記張出部よりも上方位置の全域において一定とされていることを特徴とする排水栓装置。
【0015】
尚、「ショックアブソーブ機能が発揮されているとき」とあるのは、アブソーバスプリングが通常状態よりも圧縮された状態をいう。ここで、通常状態のアブソーバスプリングとは、張出部及び第二被支持部間の距離が最大限確保された状態におけるアブソーバスプリングをいい、通常状態のアブソーバスプリングは、自然長よりも圧縮変形した状態とされることがある。また、「内面に沿って」とあるのは、換言すれば、内面に近接した状態ということができる。
【0016】
上記手段1によれば、アブソーバスプリングは、第一被支持部を支持する張出部と、第二被支持部とで挟み込まれた状態とされている。従って、結果的に、第一被支持部及び第二被支持部間の距離を大きく確保することができ、ひいては大きく離れた状態の両被支持部を筒状部によって支持することができる。これにより、支持軸を安定した状態で、かつ、傾きの少ない状態で支持することができる。その結果、ショックアブソーブ機能をより確実に発揮させることができる。また、栓蓋における傾きを効果的に抑制することができ、止水性や外観品質を良好なものとすることができる。
【0017】
さらに、アブソーバスプリングを十分に長いものとすることができ、アブソーバスプリングにおいて大きな圧縮変形量を確保することができる。従って、ショックアブソーブ機能を一層確実にかつ効果的に発揮させることができ、支持軸や上下移動部などの各種部材における破損や変形をより確実に防止することができる。
【0018】
また、上記手段1において、支持軸は、第二被支持部がアブソーバスプリングを介して張出部で支持された状態となるため、筒状部の下部開口から抜けることがないところ、上記手段1によれば、張出部に対し上動規制部が接触することで、支持軸が上動することを規制でき、筒状部の上部開口から支持軸が抜けてしまうことを防止できる。そのため、筒状部から支持軸が脱落してしまうことを確実に防止できる。その結果、取付作業時や清掃時などにおける装置の取扱いに係る利便性を高めることができる。また、装置の動作安定性を向上させることができる。
【0019】
さらに、従来では、筒状部から支持軸が抜けないようにすべく、筒状部の上部に内向きの突起部を設ける手法が採用されるが、上記手段1によれば、筒状部をこのような形状とする必要はない点を利用し、筒状部の軸直交断面における筒状部の内面形状が、張出部よりも上方位置の全域において一定とされる。例えば、前記軸直交断面における筒状部の内面形状が円形状である場合、筒状部のうち張出部よりも上方に位置する部位の全域の内径は一定とされる。従って、従来のような前記突起部に対応して支持軸を細くするといった必要はなくなり、支持軸を全体的に太いものとすることができる。これにより、支持軸における強度向上を図ることができる。また、筒状部によって支持軸をより安定的に支持することができ、支持軸の傾きを一層確実に抑制することができる。
【0020】
さらに、従来のような突起部を設けた場合、筒状部の太さは、筒状部の厚さ、支持軸の太さ、筒状部(突起部)及び支持軸間の隙間の大きさ、並びに、突起部の内側への突出量に基づくものとなる一方、上記手段1によれば、突起部は不要であるため、筒状部の太さは、筒状部の厚さ、支持軸の太さ、並びに、筒状部及び支持軸間の隙間の大きさに基づくものとなる。従って、上記手段1によれば、支持軸を太くして強度向上を図りつつ、筒状部を比較的細いものとすることができる。これにより、通水面積をより大きく確保して排水能力の向上を図ることができる。また、製造等に係るコスト(例えば材料コスト等)を低減させることができる。
【0021】
手段
2.前記支持軸は、その軸方向に沿って前記張出部を挟んで前記アブソーバスプリングとは反対側に位置するとともに、外側に向けて突出し、かつ、前記張出部に接触する上動規制部を有し、
前記上動規制部は、前記張出部側に位置する上面から側面にかけての部位に、面取り形状をなす面取り部を有することを特徴とする手段
1に記載の排水栓装置。
【0022】
尚、上記手段
1及び上記手段
2における上動規制部はそれぞれ同じものを意味し、上記手段
1に従属する上記手段
2において、上動規制部が複数存在することを意図するものではない。後述する手段
4においても同様である。
【0023】
上記手段
2によれば、上動規制部におけるその上面からその側面にかけての部位は、面取り部とされている。従って、取付作業時や清掃時などの取扱い時に、アブソーバスプリングで生じた圧縮反発力により、上動規制部と筒状部の下端部との間で指などが挟まれてしまうことをより確実に防止できる。これにより、取扱い時の利便性や安全性をより高めることができる。
【0024】
手段3.槽体に設けられた排水口を開閉するための栓蓋と、
上端部に前記栓蓋が取付けられた支持軸と、
前記支持軸の外周に配置された筒状部を有してなる支持部材と、
上下動可能に構成されるとともに、前記支持部材を支持する上下移動部と、
前記筒状部内に配置され、前記支持軸の軸方向に沿って弾性変形可能なアブソーバスプリングとを備え、
前記上下移動部の上動に伴い前記支持部材及び前記支持軸が上動することで前記排水口が開状態となり、少なくとも前記排水口が開状態である場合において前記栓蓋に対し下方に向けた力が加わったときに、前記アブソーバスプリングが圧縮変形することで、ショックアブソーブ機能が発揮されるように構成された排水栓装置であって、
前記筒状部は、その内面に、前記支持軸の側面に向けて突出した張出部を有し、
前記支持軸の側面部分は、
前記張出部の内面に沿って配置される第一被支持部と、
前記第一被支持部よりも上方に位置し、前記筒状部の内面に沿って配置される第二被支持部と、
前記第一被支持部及び前記第二被支持部間に位置し、自身の外周に前記アブソーバスプリングが配置された中間部とを有し、
前記アブソーバスプリングは、前記張出部と前記第二被支持部とによって挟み込まれた状態とされており、
前記支持軸は、その軸方向に沿って前記張出部を挟んで前記アブソーバスプリングとは反対側に位置するとともに、外側に向けて突出し、かつ、前記張出部に接触する上動規制部を有し、
前記上動規制部は、前記張出部側に位置する上面から側面にかけての部位に、面取り形状をなす面取り部を有することを特徴とする排水栓装置。
【0025】
上記手段3によれば、上記手段2と同様の作用効果が奏される。
【0026】
手段
4.前記支持軸は、その軸方向に沿って前記張出部を挟んで前記アブソーバスプリングとは反対側に位置するとともに、外側に向けて突出し、かつ、前記張出部に接触する上動規制部を有し、
前記筒状部は、少なくとも前記ショックアブソーブ機能が発揮されていない状態において、前記上動規制部が収容される収容部を有することを特徴とする手段1乃至
3のいずれかに記載の排水栓装置。
【0027】
上記手段
4によれば、少なくともショックアブソーブ機能が発揮されていない状態では、収容部に対し上動規制部が収容される。そのため、装置の美観をより良好なものとすることができる。また、上動規制部に対するごみや毛髪等の異物の付着を抑制することができ、衛生性や清掃性を高めることができる。
【0028】
手段5.槽体に設けられた排水口を開閉するための栓蓋と、
上端部に前記栓蓋が取付けられた支持軸と、
前記支持軸の外周に配置された筒状部を有してなる支持部材と、
上下動可能に構成されるとともに、前記支持部材を支持する上下移動部と、
前記筒状部内に配置され、前記支持軸の軸方向に沿って弾性変形可能なアブソーバスプリングとを備え、
前記上下移動部の上動に伴い前記支持部材及び前記支持軸が上動することで前記排水口が開状態となり、少なくとも前記排水口が開状態である場合において前記栓蓋に対し下方に向けた力が加わったときに、前記アブソーバスプリングが圧縮変形することで、ショックアブソーブ機能が発揮されるように構成された排水栓装置であって、
前記筒状部は、その内面に、前記支持軸の側面に向けて突出した張出部を有し、
前記支持軸の側面部分は、
前記張出部の内面に沿って配置される第一被支持部と、
前記第一被支持部よりも上方に位置し、前記筒状部の内面に沿って配置される第二被支持部と、
前記第一被支持部及び前記第二被支持部間に位置し、自身の外周に前記アブソーバスプリングが配置された中間部とを有し、
前記アブソーバスプリングは、前記張出部と前記第二被支持部とによって挟み込まれた状態とされており、
前記支持軸は、その軸方向に沿って前記張出部を挟んで前記アブソーバスプリングとは反対側に位置するとともに、外側に向けて突出し、かつ、前記張出部に接触する上動規制部を有し、
前記筒状部は、少なくとも前記ショックアブソーブ機能が発揮されていない状態において、前記上動規制部が収容される収容部を有することを特徴とする排水栓装置。
【0029】
上記手段5によれば、上記手段4と同様の作用効果が奏される。
【0030】
手段
6.前記収容部に前記上動規制部が収容されている状態において、前記上動規制部の下端面と前記筒状部の下端面とが面一となるように構成されていることを特徴とする手段
4又は5に記載の排水栓装置。
【0031】
上記手段
6によれば、上動規制部の下端面と筒状部の下端面とが面一となるため、装置の美観を一層良好なものとすることができる。また、清掃時には、上動規制部の下端面と筒状部の下端面とを一度に拭いたり、擦ったりすることが可能となるため、清掃性をより高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、排水栓装置1は、槽体としての洗面ボール100に取付けられており、排水口部材2と、排水管3と、栓蓋側駆動部4と、栓蓋ユニット5とを備えている。
【0034】
尚、洗面ボール100は、その底面を構成する底面部101を備えており、当該底面部101には、下方に向けて垂下する垂下部102と、当該垂下部102の下部から内向きに突出する内鍔部103とが設けられている。垂下部102は、上側に向けて徐々に内径が拡大する筒状をなしている。また、内鍔部103の内側に、排水口104が形成されている。さらに、底面部101の外周には、図示しない周壁部が立設されており、当該周壁部には、水の溢れ出しを防止するための図示しないオーバーフロー口が貫通形成されている。
【0035】
排水口部材2は、円筒状に形成されており、自身の中心軸と排水口104の中心軸とがほぼ一致した状態で排水口104に挿設されている。排水口部材2は、その上端部において径方向外側に突出形成された鍔部21と、当該鍔部21よりも下方の外周に形成された雄ねじ部22とを備えている。
【0036】
排水管3は、鉛直方向に沿って延びる円筒状の本体管31と、当該本体管31から枝分かれした状態で延びる、それぞれ円筒状の取付管32及び接続管33とを備えている。
【0037】
本体管31は、その一端部(上端部)内周に前記雄ねじ部22を螺合可能な雌ねじ部31Aを備えている。そして、鍔部21を内鍔部103上に配置した状態で、雄ねじ部22を雌ねじ部31Aに螺合し、鍔部21及び排水管3の上端面により内鍔部103を挟み込むことで、排水口部材2及び排水管3が接続されるとともに、両者が洗面ボール100に取付けられた状態となっている。
【0038】
また、本実施形態において、洗面ボール100(内鍔部103)と排水口部材2(鍔部21)との間、及び、排水管3の上端面と洗面ボール100との間には、それぞれ弾性変形可能な材料により形成された環状のシール部材6,7が介在されている。これらシール部材6,7により、排水口部材2及び排水管3と洗面ボール100との間からの漏水防止が図られている。
【0039】
取付管32は、栓蓋側駆動部4が取付けられる部位である。取付管32は、本体管31の外周から水平方向に突出形成され、自身の内部空間が本体管31の内部空間に連通している。
【0040】
接続管33は、前記オーバーフロー口に流入した排水を流すための図示しない連結管が接続される部位である。接続管33は、本体管31の外周から斜め上向きに向けて突出形成され、自身の内部空間が本体管31の内部空間に連通している。そして、前記オーバーフロー口に流入した排水は、前記連結管及び接続管33を通って、本体管31内へと案内されるようになっている。
【0041】
栓蓋側駆動部4は、栓蓋ユニット5を上下動させるための機構である。栓蓋側駆動部4は、回動部41、パッキン部42及び上下移動部43を備えている。
【0042】
回動部41は、取付管32に挿設されており、水平方向に延びる自身の中心軸を回動軸として回動可能とされている。回動部41は、図示しない伝達部材(例えば、ワイヤーなど)から加えられた駆動力により回動する。尚、前記伝達部材は、図示しない所定の操作部材(例えば、操作ボタン)の変位に伴い往復動作する。また、回動部41の一端面は、排水管3(本体管31)の内部空間側を向いているが、当該内部空間に配置されないように構成されている。
【0043】
パッキン部42は、回動部41の外周面と取付管32の内周面とによって挟まれた状態で設けられており、回動部41及び取付管32間からの漏水防止を図るものである。
【0044】
上下移動部43は、円柱状をなし、回動部41の一端面における外周寄りの部分から突出している。上下移動部43は、排水管3(本体管31)の内部空間に配置されており、回動部41の回動に伴い上下動する。また、上下移動部43は、比較的短いものとされており、その先端が排水管3(本体管31)の中心軸に到達しないように構成されている。
【0045】
栓蓋ユニット5は、排水口104の開閉などを行うために、排水の流路に対応して設けられる部材である。栓蓋ユニット5は、支持部材51、支持軸52、アブソーバスプリング53、ヘアキャッチャー54及び栓蓋55を有している。
【0046】
支持部材51は、本体管31の内周面に沿って上下動可能な状態で配置されている。支持部材51は、本体管31の中心に配置された筒状部511と、当該筒状部511の外側に設けられた被支持部512とを備えている。
【0047】
筒状部511は、アブソーバスプリング53を介して、自身の内周に挿通された支持軸52を支持する部位である。
【0048】
被支持部512は、上下移動部43によって支持される部位であり、本体管31の内周面に近接した状態で配置される環状部分と、筒状部511及び前記環状部分を連結するアーム部分とを備えている。被支持部512は、前記環状部分の下面が上下移動部43に載置されることで、上下移動部43によって支持されるようになっている。前記アーム部分は、筒状部511の周方向に沿って間隔をあけた状態で複数設けられており、隣接する各アーム部分間の隙間を通って排水が流れるようになっている。
【0049】
支持軸52は、棒状をなしており、その上端部が栓蓋55の背面中央部分に設けられた円筒状の被取付筒部55Cに嵌合されることで、栓蓋55へと取付けられており、栓蓋55を支持している。本実施形態において、支持軸52の上端側外周の溝状部分にはCリング9が設けられており、当該Cリング9が被取付筒部55Cの内周に設けられた窪み部分に配置されることで、支持軸52に対し栓蓋55が取付けられた状態となっている。
【0050】
アブソーバスプリング53は、所定の金属線が螺旋状に巻回されてなり、筒状部511の内周面と支持軸52の外周面との間に設けられている。アブソーバスプリング53は、それぞれ後述する張出部511B及び第二被支持部521Eで挟み込まれた状態とされており、支持軸52の軸方向に沿って弾性変形可能とされている。
【0051】
本実施形態では、筒状部511、支持軸52及びアブソーバスプリング53によって、栓蓋55に対し下方に向けた力が加わったときに負荷を吸収するためのショックアブソーバ8が構成されている。筒状部511、支持軸52及びアブソーバスプリング53の詳細な構成など、ショックアブソーバ8に関する詳細については後に説明する。
【0052】
ヘアキャッチャー54は、垂下部102の内側に配置されており、排水に含まれるごみや毛髪等の異物を捕集するためのものである。ヘアキャッチャー54は、自身の外縁部分が垂下部102のテーパ部分へと載置されることで、垂下部102により支持されている。また、ヘアキャッチャー54の中心には筒状部分が設けられており、当該筒状部分に対し支持軸52が相対移動可能な状態で挿通されている。そのため、ヘアキャッチャー54は、支持軸52が上下動した場合であっても、その配置位置が変動することはない。
【0053】
栓蓋55は、樹脂等からなる円板状の栓蓋本体部55Aと、当該栓蓋本体部55Aに取付けられたパッキン部55Bとを備えている。パッキン部55Bは、弾性変形可能な材料(例えば、ゴムや樹脂等)によって環状に形成されており、栓蓋本体部55Aの背面の外周側に設けられた、外側に開口する凹部に対し嵌め込まれた状態とされている。
【0054】
本実施形態では、回動部41が一方側へと回動し上下移動部43が上動することで、当該上下移動部43によって支持部材51の被支持部512が持ち上げられ、ひいては支持軸52及び栓蓋55が上動する。その結果、パッキン部55Bが底面部101(垂下部102)から離間することで、排水口104が開状態とされる(
図2参照)。一方、回動部41が他方側へと回動し上下移動部43が下動することで、支持軸52及び栓蓋55が下動する。そして、パッキン部55Bの外周部分全域が底面部101(垂下部102)における所定の被シール部位に接触することで、排水口104が閉状態とされる。
【0055】
尚、本実施形態では、排水口104が閉状態とされ、上下移動部43が最も下方に配置されたときに、上下移動部43から支持部材51(被支持部512の前記環状部分)が浮いた状態となる。そのため、排水口104を閉状態としたときに、底面部101へとパッキン部55Bをより確実に接触させることができ、良好な水密性を得ることができる。
【0056】
また、本実施形態では、洗面ボール100の表側から上方に向けて栓蓋55や支持軸52を引上げることで、栓蓋ユニット5を、垂下部102、排水口部材2及び本体管31からなる筒状部分から、すなわち、排水の流路を構成する筒状部分から引抜可能となっている。そして、栓蓋ユニット5を引抜いた状態では、排水の流路を構成する筒状部分には、上下移動部43のみが僅かに突出した状態となる。そのため、メンテナンス性や清掃性の向上を図ることが可能となっている。
【0057】
次いで、ショックアブソーバ8について説明する。ショックアブソーバ8は、
図3に示すように、排水口104が開状態である場合において、例えば、栓蓋55に重量物を載置したときなど、栓蓋55に対し下方に向けた力が加わったときに、アブソーバスプリング53が圧縮変形することで、負荷を吸収する機能、つまり、ショックアブソーブ機能を発揮するものである。
【0058】
尚、「ショックアブソーブ機能が発揮されているとき」とあるのは、アブソーバスプリング53が通常状態よりも圧縮された状態をいう。ここで、通常状態のアブソーバスプリング53とは、それぞれ後述する張出部511B及び第二被支持部521E間の距離が最大限確保されている状態におけるアブソーバスプリング53をいう。本実施形態において、通常状態のアブソーバスプリング53は、自然長よりも若干圧縮変形した状態とされている。
【0059】
但し、通常状態のアブソーバスプリング53における圧縮変形量は、アブソーブ機能の強度に関する設定などに応じて、適宜変更可能である。また、アブソーバスプリング53としては、強さ(ばね定数)が異なる様々なものを、各種条件に応じて適宜用いることができる。例えば、水深が深い槽体で使用されるアブソーバスプリング53は、水深が浅い槽体で使用されるアブソーバスプリング53と比べて、より強いものとされる。
【0060】
ショックアブソーバ8は、上記の通り、筒状部511、支持軸52及びアブソーバスプリング53を備えている。次いで、これらの構成を
図4及び
図5を参照しつつ説明する。
【0061】
筒状部511の内周面には、上端から下端に向けて、一定内径部511A、張出部511B及び下側大径部511Cがこの順序で設けられている。
【0062】
一定内径部511Aは、筒状部511の内周面上端から張出部511Bにかけて連続的に設けられており、一定の内径を有している。これにより、筒状部511の軸直交断面における筒状部511の内周面形状は、張出部511Bよりも上方位置の全域において一定とされている。尚、「一定」とあるのは、厳密な一定に限られるものではなく、ほぼ一定を含む。従って、本実施形態において、筒状部511の内周面の最上端は、その直下の内周面よりも若干だけ大径であるが、筒状部511の内周面の最上端も一定内径部511Aに含まれる。
【0063】
張出部511Bは、支持軸52の側面に向けて突出した形状をなし、平面視円環状をなしている。張出部511Bは、一定内径部511Aよりも小径であり、筒状部511の軸方向に沿ってほぼ一定の内径を有している。また、張出部511Bは、筒状部511のその軸方向に沿った中心よりも下方に設けられている。特に本実施形態では、筒状部511の軸方向に沿った筒状部511の内周面の全体長さをLとしたとき、張出部511Bは、筒状部511の内周面上端から全体長さLの2/3以上離れた位置に設けられている。
【0064】
下側大径部511Cは、張出部511Bよりも大径に形成されており、筒状部511の軸方向に沿ってほぼ一定の内径を有している。
【0065】
また、筒状部511は、下側大径部511Cで囲まれた、下方に向けて開口する空間である収容部511Dを備えている。収容部511Dは、少なくともショックアブソーブ機能が発揮されていない状態において、すなわち、
図4に示す状態において、次述する上動規制部522を収容するための空間である。
【0066】
支持軸52は、断面円形状の棒状をなす軸本体部521と、当該軸本体部521の下部に取付けられた上動規制部522とを備えている。
【0067】
軸本体部521は、その側面部分に、上端から下端に向けて、大径部521A、小径部521B、係止用最小径部521C及び被係止頭部521Dをこの順序で備えている。
【0068】
大径部521Aは、前記Cリング9が配置される溝状部分を除いた全域が一定の外径を有する円柱状をなしている。大径部521Aは、上端部が前記被取付筒部55Cに挿通される一方、少なくとも下方側の部位が常に筒状部511の内周に配置されるように構成されている。大径部521Aのうち筒状部511に挿通されている部位、すなわち、一定内径部511Aの内周に沿って配置されている部位によって、第二被支持部521Eが構成されている。
【0069】
第二被支持部521Eは、筒状部511(一定内径部511A)の内面によって支持される部位である。第二被支持部521Eは、ショックアブソーブ機能が発揮されていない状態では、大径部521Aのうち一定内径部511Aの上側部位の内周面に沿って配置される部位によって構成される(
図4参照)。一方、第二被支持部521Eは、ショックアブソーブ機能が発揮されている状態では、大径部521Aのうち一定内径部511Aにおける最上部から軸方向ほぼ中央部にかけての部位の内周面に沿って配置される部位によって構成される(
図5参照)。すなわち、第二被支持部521Eは、ショックアブソーブ機能が発揮されているときに、ショックアブソーブ機能が発揮されていないときと比べて、支持軸52の軸方向に沿ってより長いものとなるように構成されている。
【0070】
小径部521Bは、大径部521Aよりも小径とされており、その一部が張出部511Bの内周面に沿って配置されている。小径部521Bのうち張出部511Bの内周面に沿って配置される部位によって、第一被支持部521Fが構成されている。
【0071】
ここで、第一被支持部521Fは、ショックアブソーブ機能が発揮されていない状態では、小径部521Bの下側部分によって構成される。一方、第一被支持部521Fは、ショックアブソーブ機能が発揮されている状態では、小径部521Bの中間部分によって構成される(
図5参照)。
【0072】
また、小径部521Bのうち張出部511B(第一被支持部521F)及び大径部521A(第二被支持部521E)間に位置する部位の外周に、アブソーバスプリング53が配置されている。本実施形態では、小径部521Bのうち張出部511B(第一被支持部521F)及び大径部521A(第二被支持部521E)間に位置する部位によって、中間部521Gが構成されている。
【0073】
係止用最小径部521C及び被係止頭部521Dは、それぞれ上動規制部522を取付けるために設けられた部位である。係止用最小径部521Cは、被係止頭部521Dよりも小径であり、後述する爪部522Cを配置するための溝を形成する部位である。被係止頭部521Dは、外側に膨出した鍔状をなしており、爪部522Cが係止される部位である。
【0074】
上動規制部522は、アブソーバスプリング53で生じた圧縮反発力により、支持軸52が筒状部511の上側開口から抜けてしまうことを防止するための部材である。上動規制部522は、有底円筒状をなしており、軸本体部521よりも外側に突出した形状をなしている。上動規制部522は、支持軸52の軸方向に沿って張出部511Bを挟んでアブソーバスプリング53とは反対側に位置するとともに、ショックアブソーブ機能が発揮されていない状態では、張出部511Bへと接触し、収容部511Dへと収容された状態となるように構成されている。
【0075】
上動規制部522は、円板状の底壁部522Aと、当該底壁部522Aの外周部分に立設された円筒状の側壁部522Bと、当該側壁部522Bの先端部内周から内側に向けて突出する爪部522Cとを備えている。
【0076】
底壁部522Aは、収容部511Dの下側開口に対応し、当該下部開口とほぼ同一の形状をなす円板状をなしている。また、底壁部522Aの下端面は、収容部511Dに対し上動規制部522が収容されている状態において、筒状部511の下端面と面一となるように構成されている。すなわち、収容部511Dに対し上動規制部522が収容されている状態では、上動規制部522の下端面と筒状部511の下端面とが面一となるように構成されている。尚、本実施形態において、上動規制部522(底壁部522A)の下端面は、孔のない平坦面とされているが、例えば上動規制部522を型成形により形成する場合には、底壁部522Aに対し、型抜き用の孔などが設けられていてもよい。
【0077】
爪部522Cは、側壁部522Bの中心軸を挟む位置に一対設けられている。両爪部522Cは、内外方向に沿って弾性変形可能とされている。
【0078】
本実施形態では、アブソーバスプリング53を圧縮させ、係止用最小径部521C及び被係止頭部521Dを筒状部511の下端から突出させた状態で、被係止頭部521Dを側壁部522B内へと押し込み、爪部522Cを係止用最小径部521Cからなる溝に配置しつつ被係止頭部521Dへと係止した状態とすることにより、軸本体部521に対し上動規制部522が取付けられている。すなわち、軸本体部521及び上動規制部522は、スナップフィット(弾性変形を利用した方法)により取付けられている。
【0079】
ところで、本実施形態では、上述の通り、アブソーバスプリング53は、通常状態において、自然長よりも圧縮された状態である。そのため、上動規制部522から軸本体部521が抜ける方向の力が常に生じることになる。
【0080】
この点、本実施形態では、上動規制部522の側面と下側大径部511Cとの間の間隔の大きさは、支持軸52の中心軸と直交する方向に沿った、被係止頭部521Dに対する爪部522Cの係止代の長さよりも小さなものとされている。従って、アブソーバスプリング53で生じる圧縮反発力により、仮に両爪部522C間の距離が開く方向に側壁部522Bが変形したとしても、このときの変形量は、上動規制部522の側面と下側大径部511Cとの間の間隔の大きさよりも小さなものに制限される。従って、被係止頭部521Dに対し爪部522Cが係止された状態をより確実に維持し続けることができ、アブソーバスプリング53で生じた圧縮反発力により、上動規制部522から軸本体部521が抜けてしまうことをより確実に防止可能である。
【0081】
また、上動規制部522は、張出部511B側に位置する上面から側面にかけての部位に、面取り形状の面取り部522Dを有している。本実施形態において、面取り部522Dは、上から下に向けて徐々に外径が大きくなるテーパ面状をなしている。
【0082】
さらに、ショックアブソーバ8は、ショックアブソーブ機能が発揮されている状態において、筒状部511の下端から支持軸52(上動規制部522など)が突出した状態となるように構成されている(
図5等参照)。
【0083】
以上詳述したように、本実施形態によれば、アブソーバスプリング53は、第一被支持部521Fを支持する張出部511Bと、第二被支持部521Eとで挟み込まれた状態とされている。従って、結果的に、両被支持部521E,521F間の距離を大きく確保することができ、ひいては大きく離れた状態の両被支持部521E,521Fを筒状部511によって支持することができる。これにより、支持軸52を安定した状態で、かつ、傾きの少ない状態で支持することができる。その結果、ショックアブソーブ機能をより確実に発揮させることができる。また、栓蓋55における傾きを効果的に抑制することができ、止水性や外観品質を良好なものとすることができる。
【0084】
特に本実施形態では、ショックアブソーブ機能が発揮されているときに、筒状部511の下端から支持軸52が下方に突出した状態となる。従って、張出部511Bひいてはこれに支持される第一被支持部521Fを筒状部511の下端部寄りに設けることができ、筒状部511の全体長さLに対する、両被支持部521E,521F間の距離の割合を著しく大きなものとすることができる。すなわち、両被支持部521E,521Fはそれぞれ筒状部511内に配置され、両被支持部521E,521F間の距離は筒状部511の全体長さLという限られた範囲内でのみ増減可能であるところ、この限られた範囲内で両被支持部521E,521F間の距離を非常に大きく確保することができる。従って、より大きく離れた状態の両被支持部521E,521Fを筒状部511によって支持することができる。これにより、支持軸52をより安定した状態で、かつ、傾きのより少ない状態で支持することができる。その結果、ショックアブソーブ機能を一層確実に発揮させることができる。また、栓蓋55における傾きを一段と効果的に抑制することができ、止水性や外観品質をさらに良好なものとすることができる。
【0085】
また、両被支持部521E,521F間の距離を大きくすることができるため、アブソーバスプリング53を十分に長いものとすることができ、ひいてはアブソーバスプリング53において大きな圧縮変形量を確保することができる。従って、ショックアブソーブ機能を一層確実にかつ効果的に発揮させることができ、支持軸52や上下移動部43などの各種部材における破損や変形をより確実に防止することができる。
【0086】
加えて、支持軸52は、第二被支持部521Eがアブソーバスプリング53を介して張出部511Bで支持された状態となるため、筒状部511の下部開口から抜けることがなく、また、張出部511Bに対し上動規制部522が接触することで、筒状部511の上部開口から抜けることもない。そのため、筒状部511から支持軸52が脱落してしまうことを確実に防止できる。その結果、取付作業時や清掃時などにおける排水栓装置1の取扱いに係る利便性を高めることができる。また、排水栓装置1の動作安定性を向上させることができる。
【0087】
さらに、従来では、筒状部から支持軸が抜けないようにすべく、筒状部の上部に内向きの突起部を設ける手法が採用されるが、本実施形態によれば、筒状部511をこのような形状とする必要はない点を利用し、筒状部511の軸直交断面における筒状部の内面形状が、張出部511Bよりも上方位置の全域において一定とされる。従って、従来のような前記突起部に対応して支持軸52を細くするといった必要はなくなり、支持軸52を全体的に太いものとすることができる。これにより、支持軸52における強度向上を図ることができる。また、筒状部511によって支持軸52をより安定的に支持することができ、支持軸52の傾きを一層確実に抑制することができる。
【0088】
加えて、従来のような突起部を設けた場合、筒状部の太さは、筒状部の厚さ、支持軸の太さ、筒状部(突起部)及び支持軸間の隙間の大きさ、並びに、突起部の内側への突出量に基づくものとなる一方、本実施形態によれば、突起部は不要であるため、筒状部511の太さは、筒状部511の厚さ、支持軸52の太さ、並びに、筒状部511及び支持軸52間の隙間の大きさに基づくものとなる。従って、支持軸52を太くして強度向上を図りつつ、筒状部511を比較的細いものとすることができる。これにより、排水の流路における通水面積をより大きく確保して排水能力の向上を図ることができる。また、製造等に係るコスト(例えば材料コスト等)を低減させることができる。
【0089】
併せて、第二被支持部521Eは、ショックアブソーブ機能が発揮されているときに、ショックアブアブソーブ機能が発揮されていないときと比べて、支持軸52の軸方向に沿ってより長いものとなる。すなわち、栓蓋55に対し下方に向けた力が加わって支持軸52が下動する際には、支持軸52のより広範囲が筒状部511でガイドされた状態となる。これにより、支持軸52をその軸方向に沿ってよりスムーズに移動させることができ、ひいてはアブソーバスプリング53をよりスムーズに圧縮変形させることができる。その結果、ショックアブソーブ機能を一層効果的に発揮させることができる。
【0090】
さらに、上動規制部522におけるその上面からその側面にかけての部位は、面取り部522Dとされている。従って、取付作業時や清掃時などの取扱い時に、アブソーバスプリング53で生じた圧縮反発力により、上動規制部522と筒状部511の下端部との間で指などが挟まれてしまうことをより確実に防止できる。これにより、取扱い時の利便性や安全性をより高めることができる。
【0091】
加えて、ショックアブソーブ機能が発揮されていない状態では、収容部511Dに対し上動規制部522が収容される。そのため、排水栓装置1の美観をより良好なものとすることができる。また、上動規制部522に対するごみや毛髪等の異物の付着を抑制することができ、衛生性や清掃性を高めることができる。
【0092】
さらに、収容部511Dに対し上動規制部522が収容されている状態において、上動規制部522の下端面と筒状部511の下端面とが面一となるため、排水栓装置1の美観を一層良好なものとすることができる。また、清掃時には、上動規制部522の下端面と筒状部511の下端面とを一度に拭いたり、擦ったりすることが可能となるため、清掃性をより高めることができる。
【0093】
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0094】
(a)上記実施形態では、ショックアブソーブ機能が発揮されているときに、筒状部511の下端から支持軸52が下方に突出した状態となるように構成されているが、ショックアブソーブ機能が発揮されているときであっても(つまり、常に)、支持軸52が筒状部511の下端から下方に突出しないように構成してもよい。尚、この場合、上動規制部522は、常に収容部511Dに配置された状態となる。
【0095】
また、支持軸52が常に筒状部511の下端から下方に突出した状態となるように構成してもよい。
【0096】
(b)上記実施形態において、栓蓋側駆動部4は、回動部41の一端面から突出する円柱状の上下移動部43を有する構成とされているが、栓蓋側駆動部の構成は、これに限定されるものではない。従って、栓蓋側駆動部を、回動部の外周から突出して、排水管3内に配置される棒状の上下移動部を有する構成とし、回動部の回動に伴い上下移動部が上下動することで、栓蓋55を上下動させるものであってもよい。
【0097】
また、栓蓋側駆動部を、排水口部材2や排水管3内に配置された、上下動可能な棒状の上下移動部を有してなる機構により構成してもよい。この場合、前記上下移動部は、自身の上動に伴い支持部材51(例えば、筒状部511)を下から押し上げることで、栓蓋55を上動させる。尚、ショックアブソーブ機能が発揮されて支持軸52が下動した際に、支持軸52の下部と接触して押圧されないように上下移動部を構成することが好ましい。この構成は、例えば、上下移動部の上部に、ショックアブソーブ機能が発揮されて支持軸52が下動したときに、当該支持軸52の下部が配置される凹部を設けることで実現可能である。
【0098】
(c)上記実施形態において、支持軸52は、軸本体部521の下部に対し上動規制部522が取付けられた構成とされているが、例えば、支持軸を、大径部521Aを構成する部材と、例えばねじ止めなどにより前記部材に対し直列的に連結される、小径部521B及び上動規制部522を構成する部材とによって構成してもよい。
【0099】
(d)上記実施形態では、栓蓋55(パッキン部55B)が底面部101に接触することで、排水口104が閉鎖されるように構成されているが、栓蓋55(パッキン部55B)が排水口部材2に接触することで、排水口104が閉鎖されるように構成してもよい。勿論、構成の変更に応じて、ヘアキャッチャー54の構成などを適宜変更してもよい。
【0100】
(e)上記実施形態では、槽体として洗面ボール100を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は洗面ボールに限定されるものではない。従って、例えば、浴槽やキッチンの流し台などに対し本発明の技術思想を適用することとしてもよい。