(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御回路は、ローパスフィルタをさらに備え、当該ローパスフィルタは、前記演算信号に対しローパスフィルタリング演算を行うことで、ローパスフィルタリング信号を生成し、
前記制御回路は、前記多機能スマートスタンドへの前記携帯型装置の載置又は前記多機能スマートスタンドからの前記携帯型装置の取出を決定するために、前記演算信号と前記ローパスフィルタリング信号との差値が所定の閾値よりも大きいか否かを判定して、判定信号を生成し、
前記ノイズ干渉抑制手順は、前記ローパスフィルタリング演算をさらに含む、請求項1に記載の多機能スマートスタンド。
前記ローパスフィルタリング演算は、移動平均演算を含み、移動平均演算において、前記演算信号に対するローパスフィルタリングを実現するように、前記ローパスフィルタによって前記演算信号に対して移動平均演算を行うことで、前記ローパスフィルタリング信号を生成する、請求項4に記載の多機能スマートスタンド。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、車用装置に取り付けられ、携帯型装置を把持するための多機能スマートスタンドであって、近距離感知手順を実行することで、測定対象と前記多機能スマートスタンドとの距離を検出し、近距離感知信号を生成する近距離感知回路と、前記携帯型装置に対して無線充電手順を実行する無線充電回路と、前記近距離感知信号に基づいて、前記多機能スマートスタンドに対する前記携帯型装置の載置又は取出を判定し、前記多機能スマートスタンドに前記携帯型装置を把持又は解放させる制御回路と、を備え、前記制御回路は、ノイズ干渉抑制手順を実行することによって前記近距離感知信号におけるノイズを低減させ、前記ノイズの少なくとも一部は、前記無線充電回路で前記無線充電手順を実行する時に発生したノイズである、多機能スマートスタンドを提供する。
【0005】
望ましい実施形態において、前記近距離感知回路は、載置感知センサを備え、前記測定対象は、前記携帯型装置を含み、前記近距離感知手順は、載置感知手順を含み、前記載置感知手順は、前記携帯型装置と前記多機能スマートスタンドとの装置距離を検出して、前記近距離感知信号のうちの一つである装置感知信号を生成し、前記制御回路によって前記携帯型装置が前記多機能スマートスタンドに載置されようと判定されることで、前記多機能スマートスタンドに前記携帯型装置を把持させる。
【0006】
望ましい実施形態において、前記近距離感知回路は、取出感知センサをさらに備え、前記測定対象は、人体部位をさらに含み、前記近距離感知手順は、取出感知手順をさらに含み、前記取出感知手順は、前記人体部位と前記多機能スマートスタンドとの人体距離を検出して、前記近距離感知信号のうちの一つである人体感知信号を生成し、前記制御回路によって前記携帯型装置が前記多機能スマートスタンドから取出されようと判定されることで、前記多機能スマートスタンドに前記携帯型装置を解放させる。
【0007】
望ましい実施形態において、前記制御回路は、前記近距離感知信号を近距離感知デジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器(analog-to-digital converter, ADC)と、アナログ−デジタル変換器にカップリングされ、前記近距離感知デジタル信号に対してメジアンフィルタリング演算を行うことで、前記近距離感知デジタル信号におけるサージノイズを除去するメディアンフィルタ(median filter)と、前記アナログ−デジタル変換器にカップリングされ、前記近距離感知デジタル信号に対してスルーレートリミッタリング演算を行うことで、前記近距離感知デジタル信号における激変ノイズを除去するスルーレートリミッタ(slew rate limiter)と、を備え、前記制御回路は、前記メジアンフィルタリング演算の結果及び前記スルーレートリミッタリング演算の結果に基づき、演算信号を生成し、前記ノイズ干渉抑制手順は、前記メジアンフィルタリング演算と、前記スルーレートリミッタリング演算とを含む。
【0008】
上記実施形態において、前記制御回路は、ローパスフィルタ(low pass filter)をさらに備え、当該ローパスフィルタは、前記演算信号に対してローパスフィルタリング演算を行って、ローパスフィルタリング信号を生成し、前記制御回路は、前記多機能スマートスタンドへの前記携帯型装置の載置又は前記多機能スマートスタンドからの前記携帯型装置の取出を決定するために、前記演算信号と前記ローパスフィルタリング信号との差値が所定の閾値よりも大きいか否かを判定して、判定信号を生成し、前記ノイズ干渉抑制手順は、前記ローパスフィルタリング演算をさらに含む。
【0009】
上記実施形態において、前記ローパスフィルタリング演算は、移動平均演算を含み、移動平均演算において、前記演算信号に対するローパスフィルタリングを実現するように、前記ローパスフィルタによって前記演算信号に対して移動平均演算を行うことで、前記ローパスフィルタリング信号を生成することが望ましい。
【0010】
上記実施形態において、前記ローパスフィルタリング演算は、自己学習手順を含み、前記ローパスフィルタは、前記演算信号に対するローパスフィルタリングを実現するように、前記演算信号に対して自己学習を行うことで、前記ローパスフィルタリング信号を生成し、前記自己学習手順は、(A)前記演算信号の初期平均値を演算すること、(B)前記演算信号を初期平均値と比較すること、(C)前記演算信号が前記初期平均値よりも小さくない場合、前記初期平均値を増加させて前記ローパスフィルタリング信号を生成すること、(D)前記演算信号が前記初期平均値よりも小さい場合、前記初期平均値を減少させて前記ローパスフィルタリング信号を生成すること、(E)前記演算信号と前記ローパスフィルタリング信号とを比較すること、(F)前記演算信号が前記ローパスフィルタリング信号よりも小さくない場合、前記ローパスフィルタリング信号を増加させて新たな前記ローパスフィルタリング信号を生成すること、(G)前記演算信号が前記ローパスフィルタリング信号よりも小さい場合、前記ローパスフィルタリング信号を減少させて新たな前記ローパスフィルタリング信号を生成すること、(H)ステップ(E)を繰り返すこと、を含むことが望ましい。
【0011】
前記実施形態において、前記制御回路は、さらに、前記差値、前記判定信号または前記演算信号に対してデバウンス演算を実行することで、前記近距離感知信号のうちのマルチ信号によってノイズを発生することを防止するためのデバウンス回路を含み、前記ノイズ干渉抑制手順は、デバウンス演算をさらに含むことが望ましい。
【0012】
前記実施形態において、デバウンス回路は、ヒステリシス(hysteresis)回路を含み、デバウンス演算は、ヒステリシス演算を含むことで、マルチ信号によるノイズの発生を防止する。
【0013】
より望ましい実施形態において、前記制御回路は、前記アナログ−デジタル変換器、前記メディアンフィルタ、前記スルーレートリミッタ、前記ローパスフィルタ、及び前記デバウンス回路の少なくとも一つとしてのマイクロコントロールユニット(micro-control unit,MCU)を含む。
【0014】
より望ましい実施形態において、前記多機能スマートスタンドは、前記多機能スマートスタンドの有する2つの把持解放アームを延伸または収縮させるための駆動モータをさらに含み、前記制御回路は、前記近距離感知信号に基づいて、前記多機能スマートスタンドに前記携帯型装置を把持させる必要があると判定した場合、前記多機能スマートスタンドの有する2つの前記把持解放アームを収縮させるように前記駆動モータに通知し、前記多機能スマートスタンドに前記携帯型装置を把持させ、前記制御回路は、前記近距離感知信号に基づいて、前記多機能スマートスタンドに前記携帯型装置を解放させる必要があると判定した場合、前記多機能スマートスタンドの有する2つの前記把持解放アームを延伸させるように前記駆動モータに通知し、前記多機能スマートスタンドに前記携帯型装置を解放させる。
【0015】
望ましい実施形態において、前記多機能スマートスタンドは、振動センサをさらに備え、前記振動センサは、前記多機能スマートスタンドの装着された車体に振動が発生したかを検出し、前記車体に振動が発生したことが検出されると、その旨を前記制御回路に通知し、前記車体の照明装置をオンさせることで、前記車体の内部を照らし、前記車体の内部のブランドを表示させ、または警告を発する。
【0016】
望ましい実施形態において、前記多機能スマートスタンドは、重力センサ(G senser)をさらに含み、前記重力センサは、前記多機能スマートスタンドの装着された車体が移動しているか否かを検出し、前記車体が移動していると判定すると、その旨を前記制御回路に通知し、前記車体の車内盗難防止警報システムを起動させ、前記携帯型装置と前記多機能スマートスタンドとの間でブルートゥース(登録商標)接続形態によるID認証手順を実行させることで、盗難防止警報を行わせる。
【0017】
望ましい実施形態において、前記多機能スマートスタンドは、ブルートゥース装置をさらに含み、前記ブルートゥース装置は、前記携帯型装置にブルートゥースで接続されることで、前記携帯型装置がその所有する音楽やビデオを再生する時に、車内の音声再生装置に前記携帯型装置の音楽やビデオを再生させるように前記制御回路に通知し、または、ID認証手順を実行する必要がある場合、前記制御回路に通知し、前記制御回路に車体の車内盗難防止警報システムを起動させ、前記携帯型装置と前記多機能スマートスタンドとの間でブルートゥース接続形態によるID認証手順を実行させることで、盗難防止警報を行う。
【0018】
別の観点では、本発明は、車用装置に載置されて携帯型装置を把持する多機能スマートスタンドを提供することと、多機能スマートスタンドによって測定対象と多機能スマートスタンドとの間の距離を検出して近距離感知信号を生成するように近距離感知手順を実行することと、多機能スマートスタンドによって無線充電手順を実行することと、多機能スマートスタンドによって近距離感知信号に基づき、多機能スマートスタンドに対する携帯型装置の載置又は取出を決定して、多機能スマートスタンドに携帯型装置を把持又は解放させることと、多機能スマートスタンドによって近距離感知信号におけるノイズを低減させることとを含み、少なくとも一部のノイズが無線充電回路で無線充電手順を実行する時に発生するノイズである、多機能スマートスタンドの制御方法を提供する。
【0019】
望ましい実施形態において、近距離感知手順は、載置感知センサをさらに備え、載置感知センサは、携帯型装置と多機能スマートスタンドとの間の装置距離を検出して、近距離感知信号の一つである装置感知信号を生成し、携帯型装置が多機能スマートスタンドに載置されようとしていると制御回路に判定させることで、多機能スマートスタンドに携帯型装置を把持させる。
【0020】
望ましい実施形態において、近距離感知手順は、取出感知手順をさらに含み、人体部位と多機能スマートスタンドとの間の人体距離を検出し、近距離感知信号の一つである人体感知信号を生成し、携帯型装置が多機能スマートスタンドから取り出されようとしていると制御回路に判定させ、多機能スマートスタンドに携帯型装置を解放させる。
【0021】
望ましい実施形態において、ノイズ干渉抑制手順は、(A)近距離感知信号を近距離感知デジタル信号に変換することと、(B)近距離感知デジタル信号に対してメジアンフィルタリング演算を実行することで、近距離感知デジタル信号におけるサージノイズを除去することと、(C)近距離感知デジタル信号に対してスルーレートリミッタリング演算を実行することで、近距離感知デジタル信号における激変ノイズを除去することと、(D)メジアンフィルタリング演算の結果とスルーレートリミッタリング演算の結果とから、演算信号を生成することとを含む。
【0022】
上記実施形態において、ノイズ干渉抑制手順は、(E)演算信号に対してローパスフィルタリング演算を実行することで、ローパスフィルタリング信号を生成することとをさらに含み、制御回路は、演算信号とローパスフィルタリング信号との差値が所定の閾値よりも大きいかに基づき、判定信号を生成することで、多機能スマートスタンドに対する携帯型装置の載置又は取出を決定することが望ましい。
【0023】
上記実施形態において、ローパスフィルタリング演算は、移動平均演算を含み、演算信号に対して移動平均演算を実行することで、演算信号に対するローパスフィルタリングを実現し、ローパスフィルタリング信号を生成することが好ましい。
【0024】
上記実施形態において、ローパスフィルタリング演算は、自己学習手順を含み、自己学習手順によって演算信号に対して自己学習を行い、演算信号に対するローパスフィルタリングを実現し、ローパスフィルタリング信号を生成するが、自己学習手順は、(E1)演算信号の初期平均値を演算すること、(E2)演算信号と初期平均値とを比較すること、(E3)演算信号が初期平均値よりも小さくない場合、初期平均値を増加させてローパスフィルタリング信号を生成すること、(E4)演算信号が平均値よりも小さい場合、初期平均値を減少させてローパスフィルタリング信号を生成すること、(E5)演算信号とローパスフィルタリング信号とを比較すること、(E6)演算信号がローパスフィルタリング信号よりも小さくない場合、ローパスフィルタリング信号を向上させて新たなローパスフィルタリング信号を生成すること、(E7)演算信号がローパスフィルタリング信号よりも小さい場合、ローパスフィルタリング信号を低減させて新たなローパスフィルタリング信号を生成すること、(E8)ステップ(E5)を繰り返すこと、を含むことが好ましい。
【0025】
上記実施形態において、ノイズ干渉抑制手順は、さらにデバウンス演算を含み、デバウンス演算は、前記差値、判定信号または演算信号に対してデバウンス演算を実行することで、近距離感知信号においてマルチ信号によるノイズ発生を防止する。
【0026】
上記実施形態において、デバウンス演算は、マルチ信号によるノイズ発生を防止するヒステリシス演算を含むことが望ましい。
より望ましい実施形態において、多機能スマートスタンドの制御方法は、多機能スマートスタンドの有する2つの把持解放アームを延伸または収縮させることとをさらに含み、制御回路は、ノイズの除去された近距離感知信号によって多機能スマートスタンドに携帯型装置を把持させる必要があると判定する場合、多機能スマートスタンドの有する2つの把持解放アームを収縮させることで、多機能スマートスタンドに携帯型装置を把持させ、ノイズの除去された近距離感知信号によって多機能スマートスタンドに携帯型装置を解放させる必要があると判定する場合、多機能スマートスタンドの有する2つの把持解放アームを延伸させることで、多機能スマートスタンドに携帯型装置を解放させる。
【0027】
望ましい実施形態において、多機能スマートスタンドの制御方法は、多機能スマートスタンドの配置された車体に振動が発生しているかを検出し、車体の振動状況が検出された場合、車体の照明装置を作動させることで、車体内部を照らしたり、車体内部のブランドを表示させたり、または警告を出したりすることをさらに含む。
【0028】
望ましい実施形態において、多機能スマートスタンドの制御方法は、多機能スマートスタンドの配置された車体が移動しているかを検出し、車体が移動していると判定した場合、車体の車内盗難防止警報システムを作動させることで、携帯型装置及び多機能スマートスタンドにブルートゥース接続形態でID認証手順を実行させ、盗難防止警報を行わせることをさらに含む。
【0029】
望ましい実施形態において、多機能スマートスタンドの制御方法は、多機能スマートスタンドと携帯型装置とが互いにブルートゥース接続を行い、携帯型装置がその所有する音楽やビデオを再生する時に、多機能スマートスタンドによって車内の音声再生装置に携帯型装置の音楽やビデオを再生するように通知し、またはID認証手順を実行する時に、多機能スマートスタンドによって車体の車内盗難防止警報システムを作動させ、携帯型装置及び多機能スマートスタンドにブルートゥース接続形態でID認証手順を実行させることで、盗難防止警報を行うことをさらに含む。
【0030】
以下の実施例に対する詳細な説明を参照することで、本願発明の目的、技術内容、特徴及び作用効果をより良く理解できるだろう。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本願発明に係る他の技術内容、特徴及び効果については、図の望ましい一実施例の詳細な説明を参考にしながら十分に理解され得る。本願発明の図は、各装置及び各部材の効能及び作用関係を表すが、形状、厚さ及び幅は、縮尺通りではない。
【0033】
図2は、本願発明に係る多機能スマートスタンド20の一実施形態を示す概略図である。図に示すように、本願発明に係る多機能スマートスタンド20は、車体90の車用装置に取り付けられる。車用装置として、例えば、図示されているコントロールパネル191、バックミラー193、ハンドル195、フロントガラス197などが挙げられるが、これらに限られない。また、多機能スマートスタンド20は、車体90の他の車用装置に取り付けられてもよく、多機能スマートスタンド20を操作する際に、多機能スマートスタンド20を車体90に保持できればよい。
【0034】
図3及び
図12を参照する。
図3は、本願発明に係る多機能スマートスタンド20の一実施例のブロック図を示す。
図12は、本願発明に係る多機能スマートスタンドの制御方法S10の一実施例のフローチャートを示す。
図3に示すように、本実施例に係る多機能スマートスタンド20は、車用装置19に取り付けられ、且つ、本実施例に係る多機能スマートスタンド20は、携帯型装置18を把持できる(
図12のステップS11を参照)。
【0035】
本実施例に係る多機能スマートスタンド20は、近距離感知回路23と、無線充電回路22と、制御回路21とを備える。近距離感知回路23は、近距離感知手順を実行することで(
図12に示すステップS12を参照)、測定対象と多機能スマートスタンド20との間の距離を検出し、近距離感知信号を生成する。無線充電回路22は、無線充電手順を実行する(
図12に示すステップS13を参照)。
【0036】
制御回路21は、近距離感知信号に基づいて、携帯型装置18が多機能スマートスタンド20に載置されようとしているか、または多機能スマートスタンド20から取出されようとしているかを判定して、多機能スマートスタンド20に携帯型装置18を把持又は解放させる(
図12に示すステップS14を参照)。制御回路21は、ノイズ干渉抑制手順を実行することで、近距離感知信号におけるノイズを低減させ、前記ノイズの少なくとも一部は、無線充電回路22で無線充電手順を実行する時に発生したノイズである。
【0037】
本実施例において、携帯型装置18は、例えば、スマートフォン、MID、スマートパッド、変形可能型タブレットPC、ノートパソコン、携帯電話、ウォッチ、ラップトップ、タブレットPC、UltrabookTMコンピュータ、PDA装置、持ち運び型PDA装置、または他のあらゆる形態の携帯型装置でもよいが、これらに限られない。
【0038】
図4A及び
図4Bを参照する。
図4Aは、本願発明に係る多機能スマートスタンド20を車用装置に取り付ける一実施例を示す。多機能スマートスタンド20は、携帯型装置18を把持する。
図4Bは、本願発明に係る多機能スマートスタンド20によって携帯型装置18を把持する一実施例を示す。
【0039】
図4Aに示すように、本実施例において、車用装置19は、例えば、車体90内のコントロールパネル191であってよいが、これらに限られなく、車体90内のハンドル195の右側(または左側)に配置される。このような実施例において、本実施例の多機能スマートスタンド20は、車体90内のコントロールパネル191に取り付けられ、車体90内のコントロールパネル191において携帯型装置18を把持する。
【0040】
図4Bに示すように、本実施例において、多機能スマートスタンド20は、把持解放アーム201と、把持解放アーム202との2つの把持解放アームを有する。多機能スマートスタンド20は、把持解放アーム201及び把持解放アーム202によって携帯型装置18を把持する(多機能スマートスタンド20が如何にして把持解放アーム201及び把持解放アーム202によって携帯型装置18を把持又は解放するかに関する特徴及び詳細は、後述する)。
【0041】
当然、本願発明において、車用装置19は、車体90内のコントロールパネル191に限られず、車体90内の他の部分でもあり得る。
図5は、本願発明に係る多機能スマートスタンド20において、近距離感知回路23の一実施例を示す。図に示すように、近距離感知回路23は、載置感知センサ231及び取出感知センサ232を含む。測定対象は、携帯型装置18を含み、近距離感知手順は、載置感知手順を含む。載置感知手順によって携帯型装置18と多機能スマートスタンド20との間の装置距離が検出され、近距離感知信号のうちの装置感知信号が生成されると、制御回路21は、携帯型装置18が多機能スマートスタンド20に載置されようとしていると判定し、多機能スマートスタンド20に携帯型装置を把持させる。
【0042】
図5を参照すると、本願発明に係る多機能スマートスタンド20において、近距離感知回路23は、取出感知センサ232をさらに含み、測定対象は、人体部位、例えば、図示の指を含むが、これに限られない。近距離感知手順は、取出感知手順をさらに含む。取出感知手順によって、人体部位と多機能スマートスタンドとの間の人体距離が検出され、近距離感知信号のうちの人体感知信号が生成されると、制御回路21は、携帯型装置18が多機能スマートスタンド20から取出されようとしていると判定し、多機能スマートスタンド20に携帯型装置を解放させる。
【0043】
図6は、本願発明に係る、携帯型装置を把持する多機能スマートスタンドを車用装置に取り付けた他の実施例を示す。
図6に示すように、本実施例において、車用装置19は、例えば、車体90内のバックミラー193であり得るが、これに限られない。このような実施例では、
図5に示すように、本実施例の多機能スマートスタンド20は、車体90内のバックミラー193に取り付けられ、多機能スマートスタンド20は、携帯型装置18を把持する。
【0044】
当然、本願発明において、車用装置19は、車体90内のコントロールパネル191またはバックミラー193に限られず、他の実施例において、車用装置19は車体90内の他のあらゆる部分であり得る。
【0045】
本願発明は、先行技術に比べて、以下の特徴及び利点を備える。
図3に示す実施例の多機能スマートスタンド20の制御回路21は、ノイズ干渉抑制手順を実行することで、無線充電回路22で無線充電手順を実行する際に発生したノイズによって近距離感知回路23で実行する近距離感知手順が干渉されることを抑制し、近距離感知手順に誤判定がなされることを防止する。
【0046】
図7を参照しながら説明する。本願発明において、ノイズ干渉抑制手順を実行する場合(
図13に示すステップS15を参照)、
図3に示す実施例の多機能スマートスタンド20の制御回路21によって実行できる。
【0047】
図7は、本願発明に係る多機能スマートスタンドの制御回路21によってノイズ干渉抑制手順を実行する一実施例のブロック図を示す。
一実施例においては、
図7及び
図13を参照する。
図13は、本願発明の多機能スマートスタンド20の制御方法のノイズ干渉抑制手順の一実施例のフローチャートを示す。
【0048】
図7に示す実施例に係る多機能スマートスタンド20の制御回路21によってノイズ干渉抑制機能を実行するために(
図13に示すステップS15を参照)、
図7に示すように、多機能スマートスタンド20の制御回路21は、アナログ−デジタル変換器(ADC)211と、メディアンフィルタ212と、スルーレートリミッタ(slew rate limiter)213とを備えてよい。
【0049】
図7に示すように、本実施例において、アナログ−デジタル変換器211は、近距離感知信号を読み取り、当該近距離感知信号を近距離感知デジタル信号に変換する(
図13に示すステップS151を参照)。メディアンフィルタ212は、アナログ−デジタル変換器211にカップリングされ、近距離感知デジタル信号に対してメジアンフィルタリング演算を実行することで、近距離感知デジタル信号におけるサージノイズを除去する(
図13に示すステップS152を参照)。スルーレートリミッタ213は、アナログ−デジタル変換器211にカップリングされ、近距離感知デジタル信号に対してスルーレートリミッタリング演算を実行することで、近距離感知デジタル信号における激変ノイズを除去する(
図13に示すステップS153を参照)。ここで、制御回路21は、メジアンフィルタリング演算の結果とスルーレートリミッタリング演算の結果に基づいて、演算信号を生成する。また、ノイズ干渉抑制手順は、メジアンフィルタリング演算と、スルーレートリミッタリング演算とを含む。ここで、メジアンフィルタリング演算とは、所定時間ごとの近距離感知デジタル信号のメジアンを取ることを指す。スルーレートリミッタリング演算とは、時間に対する近距離感知デジタル信号の信号波形において、所定のスルーレートを上回った部分のスルーレートを除去することを指す。メジアンフィルタリング演算及びスルーレートリミッタリング演算は、当業者に周知されているものであるため、ここでは詳述しない。
【0050】
他の実施例において、
図8及び
図13を参照する。
図8に示す実施例の多機能スマートスタンド20によってノイズ干渉抑制手順を実行するために(
図13に示すステップS15)、
図8に示すように、多機能スマートスタンド20の制御回路21は、ローパスフィルタ(low pass filter)217をさらに備えてよい。ローパスフィルタ217は、演算信号に対してローパスフィルタリング演算を実行し、ローパスフィルタリング信号を生成する。ここで、制御回路21は、演算信号とローパスフィルタリング信号との差値が所定の閾値Thrよりも大きいか否かに基づき、携帯型装置18が多機能スマートスタンド20に載置されようとしているか、または多機能スマートスタンド20から取り出されようとしているかを判定する。ノイズ干渉抑制手順は、ローパスフィルタリング演算をさらに含む。
【0051】
すなわち、演算信号に対してローパスフィルタリングを行うことで、環境参考値(すなわち、ローパスフィルタリング信号)を取得する。ローパスフィルタリング演算は、複数の形態で行われる。環境参考値として、主に近距離感知信号による演算信号に対して、例えば、無線充電手順の実行による演算信号のレベルの変化など、環境による変化、若しくは、例えば、温度、湿度、電磁波等によるノイズ干渉など、他の近距離感知に対する環境ノイズを取得する。演算信号に対してローパスフィルタリング信号を取得して、近距離感知手順を実行する際の背景値にしてもよい。
図8に示すように、まず、ローパスフィルタリング形態で演算信号のローパスフィルタリング信号を取得し、次に演算信号及びローパスフィルタリング信号をコンパレーター2171に入力して比較し、演算信号とローパスフィルタリング信号との差値をコンパレーター2171の出力信号としてコンパレーター2172に入力し、さらに、コンパレーター2172で前記差値と所定閾値Thrとを比較する。例えば、差値が所定の閾値Thrよりも大きい場合、信号は携帯型装置18が多機能スマートスタンド20に載置されようとしていることを意味すると判定する。
【0052】
ローパスフィルタリング演算は、複数の実施形態を含む。例えば、一実施形態において、ローパスフィルタリング演算は、移動平均(moving average)演算を含んでもよい。ローパスフィルタリング217は、演算信号に対して移動平均演算を実行することで、演算信号に対するローパスフィルタリングを実現し、ローパスフィルタリング信号を生成する。移動平均の演算形態の演算式は、例えば、以下の関係式で表されるが、これに限られない。
Ft=(At−1+At−2+At−3+…+At−n)/n
ここで、Ftは、時間点tにおける演算信号の移動平均値を表し、nは、移動平均の時期の数を表し、At‐1は、前回時期の演算信号の実際値を表し、At‐2、At‐3及びAt‐nは、それぞれ、前前回時期、前前前回時期、及び前n回時期の演算信号の実際値を表す。
【0053】
ローパスフィルタリング演算の他の実施形態では、自己学習手順を含む。ローパスフィルタ217は、演算信号に対して自己学習手順を実行することで、演算信号に対するローパスフィルタリングを実現し、ローパスフィルタリング信号を生成する。
図14を参照して、例を挙げて自己学習手順の実施形態を説明する。自己学習手順は、例えば以下のステップを含む。
(A)演算信号の初期平均値を演算する(
図14に示すステップS1551を参照)。
(B)演算信号と初期平均値を比較する(
図14に示すステップS1552を参照)。
(C)演算信号が初期平均値よりも小さくない場合、初期平均値を増加させてローパスフィルタリング信号を生成する(
図14に示すステップS1553を参照)。
(D)演算信号が初期平均値よりも小さい場合、初期平均値を減少させてローパスフィルタリング信号を生成する(
図14に示すステップS1554を参照)。
(E)演算信号とローパスフィルタリング信号とを比較する(
図14に示すステップS1555を参照)。
(F)比較結果をチェックする(
図14に示すステップS1556を参照)。
(G)演算信号がローパスフィルタリング信号よりも小さくない場合、ローパスフィルタリング信号を増加させることで、新たなローパスフィルタリング信号を生成する(
図14に示すステップS1557を参照)。
(H)演算信号がローパスフィルタリング信号よりも小さいときに、ローパスフィルタリング信号を減少させることで、新たなローパスフィルタリング信号を生成する(
図14に示すステップS1558を参照)。
(I)ステップ(E)を繰り返す。
【0054】
図9、
図10及び
図15を参照する。
図9及び
図10は、本願発明に係る多機能スマートスタンド20がデバウンス回路219をさらに含み、
図15に示す多機能スマートスタンド制御方法におけるノイズ干渉抑制手順のうちのデバウンス演算を実行するフローチャートを示す。
【0055】
本実施例において、多機能スマートスタンド20の制御回路21は、デバウンス回路219をさらに含み、デバウンス回路219は、判定信号及び演算信号に対してデバウンス演算を実行し、近距離感知信号におけるマルチ信号によってノイズが発生することを防止する。ここで、ノイズ干渉抑制手順は、デバウンス演算をさらに含む。当然、デバウンス回路219は、コンパレーター2171に対して差値を出力してデバウンス演算を実行することで、近距離感知信号におけるマルチ信号によってノイズが発生することを防止してもよい。
【0056】
図15において、まず、演算信号とローパスフィルタリング信号との差値が所定の閾値よりも大きいかを比較する(
図15に示すステップS1561を参照)。演算信号とローパスフィルタリングとの差値が所定の閾値よりも大きい場合、差値、判定信号または演算信号に対してデバウンス演算を実行することで、マルチ信号によるノイズ発生を防止する(
図15に示すS1562を参照)。次に、多機能スマートスタンドに携帯型装置を把持させる(
図15に示すステップS1564を参照)。演算信号とローパスフィルタリングとの差値が所定の閾値よりも大きくない場合、差値、判定信号または演算信号に対してデバウンス演算を実行することで、マルチ信号によるノイズ発生を防止する(
図15に示すS1563を参照)。次に、多機能スマートスタンドに携帯型装置を解放させる(
図15に示すステップS1565を参照)。デバウンス手順(
図15に示すステップS1564及びS1565)の詳細は、当業者に周知されているため、ここでその詳述を省略する。
【0057】
図21A〜
図21Cを参照する。
図21Aは、本願発明のスルーレート(slew rate limiting)制限手順を実行していない場合の信号波形図を示し、
図21Bは、本願発明のスルーレート(slew rate limiting)制限手順を実行した場合の信号波形図を示す。
図21Cは、
図21Aと
図21Bとの比較関係図を示す。
【0058】
図21Aに示すように、近距離感知デジタル信号に対してスルーレート制限(slew rate limiting)手順が実行されていない場合、近距離感知デジタル信号の信号波形図は、多くのノイズを有する。
【0059】
しかしながら、
図21Bに示すように、近距離感知デジタル信号に対してスルーレート制限(slew rate limiting)手順が実行された場合、近距離感知デジタル信号の信号波形図を参照すると、ノイズが除去されたことが明らかである。
図21Cを参照すると、近距離感知デジタル信号に対してスルーレート制限(slew rate limiting)が実行された場合、ノイズが除去されたことがより明らかである。
【0060】
図22A及び
図22Bを参照する。
図22Aは、本願発明のデバウンス手順が実行されていない場合の信号波形図を示し、
図22Bは、本願発明のデバウンス手順が実行された場合の信号波形図を示す。
【0061】
図22Aに示すように、デバウンス手順が実行されていない場合、判定信号の信号波形図は、
図22Aに示すように、マルチ信号によるノイズ発生の不備がある。
しかし、
図22Bに示すように、デバウンス手順が実行された場合(すなわち
図15に示すステップS1564及びS1565が実行された場合)、判定信号の信号波形図は、
図22Bに示すように、判定信号は、いかなるマルチ信号によるノイズ発生もない。
【0062】
一実施例において、
図3に示す多機能スマートスタンド20に含まれる近距離感知回路23は、判定信号によって携帯型装置18に対する多機能スマートスタンド20の把持又は解放を決定してよい。
【0063】
図11及び
図16を参照する。
図11は、本願発明に係る多機能スマートスタンド40の別の実施例を示す概略図である。
図16は、本願発明に係る多機能スマートスタンド40の制御方法の別の各実施例のフローチャートを示す。
【0064】
上述のように、本願発明においてノイズ干渉抑制手順(
図13に示すステップS15)を実行する場合、
図3に示す実施例の多機能スマートスタンド20の制御回路21によって実行してよい。
【0065】
ノイズ干渉抑制手順を実行するものを有する前提で、本実施例の多機能スマートスタンド40は、近距離感知回路23(
図16に示すステップS21、S22、S23、S24を参照)と、無線充電回路22(
図16に示すステップS60を参照)と、制御回路21(
図16に示すステップS15を参照)とを含むほか、本実施例の多機能スマートスタンド40は、さらに、駆動モータ34(
図16に示すステップS21、S22、S23、S24を参照)と、振動センサ31(
図16に示すステップS30を参照)と、重力センサ(G sensor)32(
図16のステップS40を参照)及び/またはブルートゥース装置33(
図16に示すステップS50を参照)とを含んでもよい。
【0066】
図11と対比しながら、
図17、
図18を参照する。
図17は、本願発明に係る多機能スマートスタンドの制御方法の具体的な一実施例のフローチャートを示す。
図18は、本願発明に係る多機能スマートスタンドの制御方法の具体的な別の一実施例のフローチャートを示す。
【0067】
一実施形態において、ノイズ干渉抑制手順を実行するものを有する前提で(
図17及び
図18に示すステップS10を参照)、本実施例に係る多機能スマートスタンド40に含まれる近距離感知回路23は、判定信号によって携帯型装置18に対する多機能スマートスタンド40の把持又は解放を判定する(
図16に示すステップS21及びS23を参照)。
【0068】
多機能スマートスタンド40に含まれる駆動モータ34は、多機能スマートスタンド40の有する2つの把持解放アーム201及び202を延伸または収縮させる(
図4Bを参照)。
【0069】
制御回路21は、多機能スマートスタンド40に対する携帯型装置18の近接(
図17のステップS211を参照)に伴い、判定信号によって多機能スマートスタンド40に携帯型装置18を把持させる必要があると判定した場合、多機能スマートスタンド40の有する2つの把持解放アーム201及び202を収縮させるように駆動モータ34に通知し(
図4Bを参照)、多機能スマートスタンド40に携帯型装置18を把持させる(
図16に示すステップS212を参照)。
【0070】
制御回路21は、多機能スマートスタンド40に対する指の近接(
図17に示すステップS231を参照)に伴い、判定信号によって多機能スマートスタンド40に携帯型装置18を解放させる必要があると判定した場合、多機能スマートスタンドの有する2つの把持解放アームを延伸させるように駆動モータ34に通知し、多機能スマートスタンド40に携帯型装置18を解放させる。
【0071】
一実施形態では、ノイズ干渉抑制手順を実行するものを有する前提で(
図17及び
図18に示すステップS10を参照)、本実施例の多機能スマートスタンド40に含まれる無線充電回路22は、無線充電手順を実行することによって、携帯型装置18に対して無線充電できる。携帯型装置18が多機能スマートスタンド40によって無線充電されようとしていると判定されると(
図17及び
図18に示すステップS60を参照)、多機能スマートスタンド40に含まれる無線充電回路22は、無線充電手順を実行することで、携帯型装置18に対して無線充電を行うことができる(
図18及び
図18に示すステップS61を参照)。
【0072】
一実施例において、ノイズ干渉抑制手順を実行するものを有する前提で(
図17及び
図18に示すステップS10を参照)、本実施例の多機能スマートスタンド40に含まれるブルートゥース装置33は、携帯型装置18と互いにブルートゥース接続できる。
【0073】
携帯型装置18が多機能スマートスタンド40と互いにブルートゥース接続されようとしていると判定されると(
図17及び
図18に示すステップS50を参照)、携帯型装置18と多機能スマートスタンド40に含まれるブルートゥース装置33とは、互いにブルートゥース接続を行う(
図17及び
図18に示すステップS51を参照)。
【0074】
携帯型装置18で音楽やビデオを再生する場合、多機能スマートスタンド40のブルートゥース装置33は、その旨を制御回路21に通知する。一実施例において、制御回路21は、車内19の音声再生装置252に携帯型装置18の音楽やビデオを再生させるように通知する(
図17及び
図18に示すステップS52)。あるいは、別の実施例において、制御回路21は、車内19の他の音声再生装置または映像装置に、携帯型装置18の音楽または影音を再生させるように通知する(
図17及び
図18に示すステップS53を参照)。
【0075】
以下、
図11及び
図18を参照しながら説明する。
一実施例において、ノイズ干渉抑制手順を実行するものを備える前提で(
図18に示すステップS10を参照)、本実施例の多機能スマートスタンド40は、携帯型装置18が多機能スマートスタンド40に直接載置されようとしているかを直接に判定できる(
図18に示すステップS221を参照)。携帯型装置18が多機能スマートスタンド40に直接載置されようとしていると判定されると、携帯型装置18を多機能スマートスタンド40に直接載置できる(
図18に示すステップS222及び
図11を参照)。
【0076】
次に、本実施例に係る多機能スマートスタンド40は、また、携帯型装置18が多機能スマートスタンド40から取り出されようとしているかを直接的に判定できる(
図18に示すステップS241を参照)。携帯型装置18が多機能スマートスタンド40から取り出されようとしていると判定されると、携帯型装置18を多機能スマートスタンド40から直接的に取り出すことができる(
図18に示すステップS242及び
図11を参照)。
【0077】
図19及び
図11を参照する。
図19は、本願発明に係る多機能スマートスタンドの制御方法のさらに別の具体的な実施例のフローチャートを示す。
一実施例において、ノイズ干渉抑制手順を実行するものを備える前提で(
図19に示すステップS10を参照)、本実施例に係る多機能スマートスタンド40に含まれる振動センサ31は、多機能スマートスタンド40が載置された車体90に振動が発生しているかを検出する(
図19に示すステップS301を参照)。振動センサ31によって多機能スマートスタンド40が載置された車体90に振動が発生していると検出された場合、振動センサ31は、当該旨を制御回路21に通知する。これによって、車体90の内部を照明するように車体90の照明装置251をオンさせたり(
図19に示すステップS302を参照)、車体90の内部のブランドを表示させたり、または警告を出したりする。制御回路21は、一定時間後に、車体90の照明装置251をオフしてもよい(
図19に示すステップS303を参照)。
【0078】
図20及び
図11を参照する。
図20は、本願発明に係る多機能スマートスタンドの制御方法のさらに別の具体的な実施例のフローチャートを示す。
一実施例において、ノイズ干渉抑制手順を実行するものを備える前提で(
図20に示すステップS10を参照)、ID認証手順を行う必要があるとき、本実施例の多機能スマートスタンド40は、それに含まれるブルートゥース装置33のブルートゥース接続機能がオンされているかどうかをまず判定する(
図20に示すステップS401を参照)。多機能スマートスタンド40においてブルートゥース装置33のブルートゥース接続機能がオンされていると判定した場合、ブルートゥース装置33は、制御回路21に車内90の車内盗難防止警報システムを作動させるように通知する(
図20に示すステップS402を参照)。
【0079】
本実施例に係る多機能スマートスタンド40に含まれる重力センサ(G senser)32は、多機能感知フレーム40の載置された車体90が移動しているかどうかを検出する(
図20に示すステップS403を参照)。重力センサ32は、車体90が移動していると判定した場合、車体90の車内盗難防止警報システムを作動させるようにその旨を制御回路21に通知し、車内盗難防止警報システムは、携帯型装置18及び多機能スマートスタンド40にブルートゥース接続形態でID認証手順を実行させることで、盗難防止警報を行う(
図20に示すステップS4040参照)。
【0080】
多機能スマートスタンド40は、ID認証が正しいかを判定する(
図20に示すステップS405を参照)。
制御回路21は、多機能スマートスタンド40においてID認証が正しいと判定された場合、車内盗難防止警報システムをオフにする(
図20に示すステップS406を参照)。
【0081】
制御回路21は、多機能スマートスタンド40においてID認証が正しくないと判定された場合、車内盗難防止警報システムに警報音を発生させることで(
図20のステップS407を参照)、不法者を驚かせ、盗難行為を阻止させる効果を図る。
【0082】
以上、望ましい実施例で本願発明を説明したが、上記の記載は、当業者が本願発明の内容をより良く理解するためのものであり、本願発明の権利範囲を限定するものではない。当業者は、本願発明と同様の趣旨の元で、様々な変更例を行うことができる。例えば、直接接続された回路部材の間に、回路の主要機能を影響しない、例えばスイッチなどの回路部材を挿入してもよい。これらは本願発明の教示から推測できるものである。そのほかに、前述した各実施例は、単独で適用されることに限定されず、組み合わせて適用されてもよく、例えば2つの実施例を併用することもできるが、これらに限られない。そのため、本願発明の範囲は、上記実施例及びそれに均等できる他の変形例を含むと理解される。そのほか、本願発明のいずれの実施形態も全ての目的又はアドバンテージを実現しなくともよい。したがって、特許請求の範囲のいずれの請求項もこれらに限られない。