特許第6961356号(P6961356)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6961356装置、装置駆動方法及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6961356
(24)【登録日】2021年10月15日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】装置、装置駆動方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/36 20060101AFI20211025BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20211025BHJP
   G09G 5/34 20060101ALI20211025BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20211025BHJP
【FI】
   G09G5/36 520C
   G09G5/00 510H
   G09G5/00 550B
   G09G5/00 530H
   G09G5/36 520D
   G09G5/34 A
   G09G5/36 520G
   G09G5/36 520F
   G06F3/0481
【請求項の数】12
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-31819(P2017-31819)
(22)【出願日】2017年2月23日
(65)【公開番号】特開2017-151439(P2017-151439A)
(43)【公開日】2017年8月31日
【審査請求日】2020年2月6日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0021438
(32)【優先日】2016年2月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】321003371
【氏名又は名称】LINE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100107951
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】イ・デヨン
(72)【発明者】
【氏名】ユン・ヒョンス
(72)【発明者】
【氏名】チェ・ウォンジュン
【審査官】 斎藤 厚志
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0213274(US,A1)
【文献】 特開2009−031368(JP,A)
【文献】 特開2013−020522(JP,A)
【文献】 特開平09−282449(JP,A)
【文献】 特開2012−208794(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0356304(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/36
G09G 5/00
G09G 5/34
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1端末とコンテンツの送受信を行い、前記送受信された複数コンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツが表示される場合、前記少なくとも一部のコンテンツに対して画像処理を行い、前記画像処理された第1表示態様で前記少なくとも一部のコンテンツを表示する端末によって実行されるプログラムであって、
前記少なくとも一部のコンテンツに含まれる第1コンテンツと第2コンテンツとを前記第1表示態様で前記端末の表示部に表示することと、
記第2コンテンツに対する、前記端末のユーザによる第1入力を前記端末の入力部によって検出することと、
前記入力部による前記第1入力の検出に基づいて、記第1表示態様とは異なる第2表示態様の第2コンテンツ前記表示部に表示することと
前記端末のユーザによる、前記表示部に対するスクロール操作による入力を含む第2入力を前記入力部によって検出することと、
前記入力部によって前記第2入力が検出され、前記少なくとも一部のコンテンツに含まれる第3コンテンツが前記表示部に表示される場合、前記第2表示態様で前記第3コンテンツを前記表示部に表示することとが前記端末によって実行される。
【請求項2】
請求項に記載のプログラムであって、
前記第2入力は、前記入力部に入力された音の情報に基づく入力を含む。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のプログラムであって、
前記第1端末に送信するコンテンツを入力するユーザインターフェースが前記表示部に表示され、前記ユーザインターフェースに対し、前記端末のユーザによる第3コンテンツの入力が前記入力部によって検出された場合、前記第3コンテンツを前記第2表示態様で前記ユーザインターフェース内に表示することと、
前記第3コンテンツの入力の後、設定された時間に基づいて、前記第1表示態様に変更された前記第3コンテンツを前記ユーザインターフェース内に表示することとが前記端末によって実行される。
【請求項4】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1入力の後、設定された時間に基づいて、前記第1表示態様に変更された前記第2コンテンツを前記表示部に表示することが前記端末によって実行される。
【請求項5】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1入力は、前記端末のユーザによる視線の情報に基づく入力を含む。
【請求項6】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1入力は、前記端末のユーザによる、前記端末をタッチする操作に基づく入力を
含む。
【請求項7】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記画像処理は、前記少なくとも一部のコンテンツの解像度を低下させる処理を含む。
【請求項8】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記画像処理は、ブラー処理を含む。
【請求項9】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第2表示態様は、前記画像処理が行われていない表示態様である。
【請求項10】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記複数コンテンツは、前記第1端末とは異なる第2端末から送信されたコンテンツまたは、前記端末から前記第2端末に送信されたコンテンツを含む。
【請求項11】
少なくとも第1端末とコンテンツの送受信を行い、前記送受信された複数コンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツが表示される場合、前記少なくとも一部のコンテンツに対して画像処理を行い、前記画像処理された第1表示態様で前記少なくとも一部のコンテンツを表示する端末の情報処理方法であって、
前記少なくとも一部のコンテンツに含まれる第1コンテンツと第2コンテンツとを前記第1表示態様で前記端末の表示部に表示することと、
記第2コンテンツに対する、前記端末のユーザによる第1入力を前記端末の入力部によって検出することと、
前記入力部による前記第1入力の検出に基づいて、記第1表示態様とは異なる第2表示態様の第2コンテンツ前記表示部に表示することと
前記端末のユーザによる、前記表示部に対するスクロール操作による入力を含む第2入力を前記入力部によって検出することと、
前記入力部によって前記第2入力が検出され、前記少なくとも一部のコンテンツに含まれる第3コンテンツが前記表示部に表示される場合、前記第2表示態様で前記第3コンテンツを前記表示部に表示することとを含む。
【請求項12】
少なくとも第1端末とコンテンツの送受信を行い、前記送受信された複数コンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツが表示される場合、前記少なくとも一部のコンテンツに対して画像処理を行い、前記画像処理された第1表示態様で前記少なくとも一部のコンテンツを表示する端末であって、
前記少なくとも一部のコンテンツに含まれる第1コンテンツと第2コンテンツとを前記第1表示態様で表示する表示部と、
記第2コンテンツに対する、前記端末のユーザによる第1入力を検出する入力部と、
前記入力部による前記第1入力の検出に基づいて、記第1表示態様とは異なる第2表示態様の第2コンテンツ前記表示部に表示する制御を行う制御部とを備え
前記入力部は、前記端末のユーザによる、前記表示部に対するスクロール操作による入力を含む第2入力を検出し、
前記制御部は、前記入力部によって前記第2入力が検出され、前記少なくとも一部のコンテンツに含まれる第3コンテンツが前記表示部に表示される場合、前記第2表示態様で前記第3コンテンツを前記表示部に表示する制御を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置、装置駆動方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子装置に係わる技術発展につれ、ユーザは、装置を利用して、外部装置から受信した視覚的記号(visual sign)、または装置自体で生成された視覚的記号をユーザに提供することができる。このように、装置を介してユーザに提供される視覚的記号には、写真、絵、動画、または他人との対話内容を示すテキストなどが含まれる。
【0003】
一方、他人との距離の維持が容易ではない公共交通や路上では、装置に表示される視覚的記号が他人にさらされることもある。視覚的記号は、重要な個人情報や、私的な対話内容のようなプライバシーに係わる情報を表示することにもなるので、視覚的記号が他人にさらされる場合を解消する必要がある。
【0004】
前述の背景技術は、発明者が本発明の導出のために保有していたか、あるいは本発明の導出過程で習得した技術情報であり、必ずしも本発明の出願前に一般公衆に公開された公知技術とするものではない。なお、関連先行技術文献として、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許公報KR2000−0053697
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、装置に表示される視覚的記号を所定の条件によってブラー(blurring)処理を施し、他の所定の条件によって、当該視覚的記号に適用されたブラーを解除することができる、装置、装置駆動方法及びコンピュータプログラムを提供することである。
【0007】
本発明が解決しようとする課題はまた、装置に表示される視覚的記号をブラー処理するとき、視覚的記号の解像度を低下させた後でブラー工程を実行することにより、ブラー処理のための計算量及び計算時間が短縮された、装置、装置駆動方法及びコンピュータプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態は、少なくとも第1端末とコンテンツの送受信を行い、送受信された複数コンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツが表示される場合、少なくとも一部のコンテンツに対して画像処理を行い、画像処理された第1表示態様で少なくとも一部のコンテンツを表示する端末によって実行されるプログラムであって、少なくとも一部のコンテンツに含まれる第1コンテンツと第2コンテンツとを第1表示態様で端末の表示部に表示することと、第2コンテンツに対する、端末のユーザによる第1入力を端末の入力部によって検出することと、入力部による第1入力の検出に基づいて、第1表示態様とは異なる第2表示態様の第2コンテンツ表示部に表示することと、端末のユーザによる、表示部に対するスクロール操作による入力を含む第2入力を入力部によって検出することと、入力部によって第2入力が検出され、少なくとも一部のコンテンツに含まれる第3コンテンツが表示部に表示される場合、第2表示態様で第3コンテンツを表示部に表示することとが端末によって実行されるプログラムを開示する。
本発明の一実施形態は、少なくとも第1端末とコンテンツの送受信を行い、送受信された複数コンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツが表示される場合、少なくとも一部のコンテンツに対して画像処理を行い、画像処理された第1表示態様で少なくとも一部のコンテンツを表示する端末の情報処理方法であって、少なくとも一部のコンテンツに含まれる第1コンテンツと第2コンテンツとを第1表示態様で端末の表示部に表示することと、第2コンテンツに対する、端末のユーザによる第1入力を端末の入力部によって検出することと、入力部による第1入力の検出に基づいて、第1表示態様とは異なる第2表示態様の第2コンテンツ表示部に表示することと、端末のユーザによる、表示部に対するスクロール操作による入力を含む第2入力を入力部によって検出することと、入力部によって第2入力が検出され、少なくとも一部のコンテンツに含まれる第3コンテンツが表示部に表示される場合、第2表示態様で第3コンテンツを表示部に表示することとを含む情報処理方法を開示する。
【0009】
本発明の一実施形態は、少なくとも第1端末とコンテンツの送受信を行い、送受信された複数コンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツが表示される場合、少なくとも一部のコンテンツに対して画像処理を行い、画像処理された第1表示態様で前記少なくとも一部のコンテンツを表示する端末であって、少なくとも一部のコンテンツに含まれる第1コンテンツと第2コンテンツとを第1表示態様で表示する表示部と、第2コンテンツに対する、端末のユーザによる第1入力を検出する入力部と、入力部による第1入力の検出に基づいて、第1表示態様とは異なる第2表示態様の第2コンテンツ表示部に表示する制御を行う制御部とを備え、入力部は、端末のユーザによる、表示部に対するスクロール操作による入力を含む第2入力を検出し、制御部は、入力部によって第2入力が検出され、少なくとも一部のコンテンツに含まれる第3コンテンツが表示部に表示される場合、第2表示態様で第3コンテンツを表示部に表示する制御を行う端末を開示する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、装置に表示される視覚的記号を、所定の条件によってブラー処理し、他の所定の条件によって、当該視覚的記号に適用されたブラーを解除することができる装置、装置駆動方法及びコンピュータプログラムを提供することができる。
【0011】
また、装置に表示される視覚的記号をブラー処理するとき、視覚的記号の解像度を低下させた後でブラー工程を実行することにより、ブラー処理のための計算量及び計算時間が短縮された装置、装置駆動方法及びコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態による装置駆動システムの構成を概略的に図示した図面である。
図2】本発明の一実施形態による装置の内部構成を概略的に図示したブロック図である。
図3】本発明の一実施形態による装置の内部構成を概略的に図示したブロック図である。
図4】本発明の一実施形態による装置駆動システムの内部構成を概略的に図示した図面である。
図5】本発明の一実施形態による装置駆動方法を概略的に図示したフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態によって、装置が駆動される様子の例示を概略的に図示した図面である。
図7】本発明の一実施形態によって、装置が駆動される様子の例示を概略的に図示した図面である。
図8】本発明の一実施形態によって、装置が駆動される様子の例示を概略的に図示した図面である。
図9】本発明の一実施形態によって、装置が駆動される様子の例示を概略的に図示した図面である。
図10】本発明の一実施形態によって、装置が駆動される様子の例示を概略的に図示した図面である。
図11】本発明の一実施形態によって、装置が駆動される様子の例示を概略的に図示した図面である。
図12】本発明の一実施形態によって、装置が駆動される様子の例示を概略的に図示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、多様な変換を加えることができ、さまざまな実施形態を有することができるが、特定の実施形態を図面に例示し、発明を実施するための形態によって詳細に説明する。本発明の効果、特徴、及びそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に説明する実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、多様な形態にて具現されるのである。以下の実施形態において、第1、第2のような用語は、限定的な意味ではなく、1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的に使用されている。また、単数の表現は、文脈上明白に異なることを意味しない限り、複数の表現を含む。また、「含む」または「有する」というような用語は、明細書上に記載された特徴または構成要素が存在するということを意味するものであり、1以上の他の特徴または構成要素が付加される可能性をあらかじめ排除するものではない。また、図面では、説明の便宜のために、構成要素が、その大きさが誇張されていたり縮小されていたりする。例えば、図面に示された各構成の大きさ及び厚みは、説明の便宜のために任意に示されており、本発明は、必ずしも図示されたところに限定されるものではない。
【0014】
以下、添付された図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明するが、図面を参照して説明する際、同一であるか、あるいは対応する構成要素は、同一図面符号を付し、それに係わる重複説明は省略する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態による装置駆動システムの構成を概略的に図示した図面である。
【0016】
図1を参照すれば、本発明の一実施形態による装置駆動システム10は、装置100、外部装置200及びサーバ300を含んでもよい。
【0017】
装置駆動システム10は、装置100を駆動するためのシステムを意味する。すなわち、本発明の装置駆動システム10において、外部装置200及び/またはサーバ300は、装置100の正しい駆動のために必要な信号を送受信したりデータを保存したりすることができる。すなわち、装置駆動システム10は、装置100、外部装置200及び/またはサーバ300の間の有線/無線通信を介して、データが送受信されるシステムを意味する。また、1つの装置駆動システム10には、複数の装置100が含まれ、各装置100間の有線/無線通信を介してコンテンツが送受信される。
【0018】
装置100は、装置駆動システム10に含まれる外部装置200及び/またはサーバ300とデータを送受信することができる電子装置でもある。装置100は、外部装置200及び/またはサーバ300から視覚的記号を表示することができる信号を受信し、当該視覚的記号を表示することができる。
【0019】
本明細書において視覚的記号は、文字(alphabet)、絵及び写真など視覚的に認知され、相手に視覚的な形態で情報を伝達することができる客体、または当該客体の集合を意味する。例えば、視覚的記号は装置100のディスプレイスクリーンに表示されるテキストメッセージ、絵、写真、またはそれらを組み合わせて生成される文章(sentence)やイモティコンなどを含んでもよいが、本発明は、それらに限定されるものではない。
【0020】
装置100は、視覚的記号を表示することができる多様な種類の電子装置のうちの一つでもある。例えば、装置100は、スマートフォン、ラップトップPC(personal computer)、タブレットPC、スマートTV(television)、携帯電話、PDA(personal digital assistant)、デスクトップPC、メディアプレイヤ、マイクロサーバ、GPS(global position system)装置、電子書籍端末機、デジタル放送用端末機、ナビゲーション、キオスク端末、MP3プレイヤ、デジタルカメラ、ウェアラブル装置、及びその他のモバイルまたは非モバイルのコンピュータ装置でもあるが、本発明は、それらに限定されるものではない。また、装置100は、電子黒板、タッチテーブルのように、視覚的記号を表示することができる多様な装置を含んでもよい。また、装置100は、映像表示機能を具備した時計、めがね、ヘッド着用型電子装置及び指輪などのアクセサリでもあるが、本発明は、それらに限定されるものではない。
【0021】
外部装置200は、装置100に表示する視覚的記号を装置100に送信することができる。このような外部装置200は、装置100と物理的な特徴で区分される電子装置でもある。ただし、装置100及び外部装置200は、使用主体によって区分される電子装置でもある。すなわち、第1ユーザの立場では、自分が所有した電子装置が装置100であり、他人である第2ユーザが所有した電子装置が外部装置200でもある。一方、第2ユーザの立場では、自分が所有した電子装置が装置100であり、他人である第1ユーザが所有した電子装置が外部装置200であることもある。
【0022】
サーバ300は、装置駆動システム10上で、有線/無線通信を介して、装置100及び/または外部装置200と信号を送受信し、信号に含まれたデータを保存することができる。
【0023】
このようなサーバ300は、装置100で生成された視覚的記号に係わる情報を含む信号を装置100から送信されて保管することができる。また、サーバ300は、装置100から送信された信号を外部装置200に送信することができる。また、サーバ300は、外部装置200から送信された信号を、装置100に送信することができる。
【0024】
サーバ300は、装置駆動サービスを提供する以外にも、一般的な検索サービス及び、その他ユーザの利便性を向上させる多様なサービスを提供するサーバでもある。すなわち、サーバ300は、装置駆動サービス以外にも、検索、電子メール、ブログ、ソーシャルネットワークサービス(SNS:social network service)、ニュース、ショッピング情報提供のような多様なサービスを提供することができる。
【0025】
または、サーバ300は、検索、電子メール、ニュース、ショッピングのようなポータル(portal)サービスを提供するサーバに連結され、ポータルサービスに情報提供を要請する装置100に、ポータルサービスが提供するウェブページを提供するサーバでもある。ここで、サーバ300とポータルサービス提供サーバは、物理的に分離された別途のサーバでもあり、概念的にのみ分離された同一サーバでもある。
【0026】
通信網400は、装置100、外部装置200及び/またはサーバ300の間の有線/無線通信経路を提供することができる。通信網400は、例えば、LANs(local area networks)、WANs(wide area networks)、MANs(metropolitan area networks)、ISDNs(integrated service digital networks)などの有線ネットワーク;無線LANs、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信などの無線ネットワークを網羅することができるが、本発明の範囲は、それらに限定されるものではない。
【0027】
図2及び図3は、本発明の一実施形態による装置の内部構成を概略的に図示したブロック図である。
【0028】
図2を参照すると、本発明の一実施形態による装置駆動システム10に含まれる装置100は、入力部110、表示部120及び制御部130を含んでもよい。
【0029】
入力部110は、装置100のユーザから多様な信号を入力される。このような入力部110は、装置100のユーザから、音声入力、文字入力、ボタンを押す入力、またはタッチ入力を受信することができるが、本発明の範囲は、それらに限定されるものではない。例えば、入力部110は、装置100のユーザからメッセージを入力される。
【0030】
入力部110は、装置100上において、特定位置に対する接触、すなわち、タッチを検出することができる。または、入力部110は、装置100上の物理的ボタンを押す入力を検出することもできる。または、入力部110は、装置100上の特定位置を介して、指紋感知、体温感知、圧力感知、所定レベルの電気フロー感知などを介して、入力を検出することもできる。または、入力部110は、装置100と有線/無線通信を行う別の装置として存在することもできる。
【0031】
表示部120は、視覚的記号を表示することができる。表示部120は、可視光線を介して、情報を提供するためのディスプレイスクリーンでもある。このような表示部120は、液晶表示(liquid crystal display)、薄膜トランジスタ液晶表示(thin film transistor-liquid crystal display)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode)、フレキシブル表示(flexible display)、三次元表示(3D display)及び電気泳動表示(electrophoretic display)のうち少なくとも一つを含んでもよいが、本発明の範囲は、それらに限定されるものではない。また、装置100の具現形態によって、装置100は、表示部120を2個以上含んでもよい。
【0032】
一方、入力部110及び表示部120は、1つのタッチディスプレイを形成することができる。すなわち、入力部110及び表示部120は、1つのタッチディスプレイのレイヤをそれぞれ形成することができる。その場合、入力部110は、表示部120上での特定位置に対する入力を検出することができる。
【0033】
制御部130は、一般的に、装置100の全般的な動作を制御することができる。例えば、制御部130は、通信部140の信号送受信動作を制御し、通信部140の信号送受信を許可したり禁止したりすることができる。このような制御部130は、プロセッサ(processor)のようにデータを処理することができる全ての種類の装置を含んでもよい。ここで、「プロセッサ」は、例えば、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって表現された機能を実行するために、物理的に構造化された回路を有する、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置を意味する。このように、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置の一例として、マイクロプロセッサ(microprocessor)、中央処理装置(CPU:central processing unit)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)などの処理装置を網羅することができるが、本発明の範囲は、それらに限定されるものではない。
【0034】
制御部130は、表示部120に表示される視覚的記号のうち少なくとも一部をブラー(blurring)処理することができる。ブラー処理された視覚的記号は、ピンぼけ状態で撮影された映像や、焦点が合わない状態の事物を見るように、ぼやけて曇って見える。そのとき、ブラー処理する程度は、視覚的記号を介して提供されなければならない情報が全く認知されない程度でもあり、集中して見る場合には、当該視覚的記号を介して、提供されなければならない情報を認知することができる程度でもある。また、制御部130は、所定の条件が満たされる場合、適用したブラーのうち少なくとも一部を解除することができる。制御部130において、ブラーを適用したり解除したりする具体的な条件及び例示については後述する。
【0035】
一方、図3を参照すれば、本発明の一実施形態による装置駆動システム10に含まれる装置100は、入力部110、表示部120及び制御部130に加えて、通信部140をさらに含んでもよい。
【0036】
通信部140は、外部装置200及び/またはサーバ300との有線/無線通信を介して、多様な電子信号を送受信することができる。例えば、通信部140は、装置100に入力された視覚的記号に係わる情報を含む信号を、外部装置200またはサーバ300に送信することができ、外部装置200またはサーバ300から、視覚的記号に係わる情報を含む信号を受信することができる。
【0037】
このような通信部140は、ブルートゥース(Bluetooth)通信部、BLE(Bluetooth low energy)通信部、近距離無線通信部(near field communication unit)、WLAN(wireless local area network)(Wi−Fi(wireless fidelity))通信部、ジグビー(Zigbee)通信部、赤外線(IrDA:infrared data association)通信部、WFD(Wi−Fi direct)通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などでもあるが、それらに限定されるものではない。
【0038】
図4は、本発明の一実施形態による装置駆動システムの内部構成を概略的に図示した図面である。
【0039】
図4を参照すれば、本発明の一実施形態による装置駆動システム10に含まれる装置100は、入力部110、表示部120、制御部130、通信部140、出力部150、メモリ160及びプログラム保存部170を含んでもよい。以下において、図1乃至図3を介して説明された内容は省略する。
【0040】
出力部150は、装置100のユーザに、多様な情報を提供するために、多様な形態の信号を出力することができる。出力部150は、視覚的記号を表示する表示部120を含んでもよい。出力部150は、聴覚的信号を介して情報を提供するための音響部を含んでもよい。
【0041】
該音響部は、装置100に提供されるコンテンツで伝達する情報を聴覚的な形態で出力することができる。該音響部は、通知の種類によって、互いに異なる長さ、周波数、強度、高低または位相を有した音を出力することができる。該音響部は、チューナ、イコライザ、ヘッドフォン、イヤホン、及び多様な形態のスピーカのうち少なくとも一つを含んでもよいが、本発明の範囲は、それらに限定されるものではない。すなわち、該音響部は、電気的または機械的な方法を介して音を発生させることができる多様な種類の装置でもある。
【0042】
メモリ160は、制御部130が処理するデータを、一時的または永久に保存する機能を実行することができる。ここで、メモリ160は、磁気記録媒体(magnetic storage media)またはフラッシュ記録媒体(flash storage media)を含んでもよいが、本発明の範囲は、それらに限定されるものではない。
【0043】
プログラム保存部170は、装置100が動作されるために必須であるか、あるいは補助的なソフトウェア、及び/または装置100を活用した多様なアプリケーションを実行するために必須であるか、あるいは補助的なソフトウェアを搭載する構成要素でもある。
【0044】
なお、図4をさらに参照すれば、本発明の一実施形態によるサーバ300は、通信部310、メモリ320、プログラム保存部330、制御部340及びデータベース(DB)350を含んでもよい。
【0045】
通信部310は、装置100との有線/無線通信を介して電子信号を送受信することができる。メモリ320は、制御部340が処理するデータを、一時的または永久に保存する機能を実行することができる。プログラム保存部330は、サーバ300が動作されるために必須であるか、あるいは補助的なソフトウェア、及び/またはサーバ300を活用した多様なアプリケーションを実行するために必須であるか、あるいは補助的なソフトウェアを搭載する構成要素でもある。制御部340は、一般的に、サーバ300の全般的な動作を制御することができる。例えば、制御部340は、通信部310の信号送受信動作を制御し、通信部310の信号送受信を許可したり禁止したりすることができる。データベース350は、サーバ300を介して送受信される多様な信号に含まれたデータを保存することができる。データベース350は、装置100及び/または外部装置200の間で送受信されるデータ、または装置100上に表示される視覚的記号に係わるデータを保存することができる。
【0046】
図5は、本発明の一実施形態による装置駆動方法を概略的に図示したフローチャートである。以下において、図1乃至図4を介して説明された内容は省略する。
【0047】
図5を参照すれば、本発明の一実施形態による装置100は、視覚的記号を表示するステップ(S401のステップ)を実行することができる。そのとき、視覚的記号は、装置100の入力部110を介して入力されたものでもあり、装置100の通信部140を介して、外部装置200またはサーバ300から受信した信号から生成したものでもある。このようなS401ステップは、装置100の表示部120によって実行される。
【0048】
その後、装置100は、表示部120に表示された視覚的記号のうち少なくとも一部がブラー処理されるように、表示部120を制御するステップ(S402のステップ)を実行することができる。そのとき、装置100は、表示部120に表示されている全ての視覚的記号がブラー処理されるようにすることもでき、一部視覚的記号だけブラー処理されるようにすることもできる。このようなS402のステップは、装置100の制御部130によって実行される。
【0049】
その後、装置100は、第1位置での入力を検出するステップ(S403のステップ)を実行することができる。ここで、該第1位置は、ブラー処理された視覚的記号が表示された位置、またはブラー処理された視覚的記号に対応する位置でもある。または、該第1位置は、表示部120上の所定位置でもある。または、第1位置は、装置100上の特定ボタンやセンサが存在する位置でもある。このようなS403のステップは、装置100の入力部110によって実行される。
【0050】
その後、装置100は、検出された入力が第1動作と同一であるか否かということを確認するステップ(S404のステップ)を実行することができる。ここで、該第1動作は、所定の位置に対するタップ、所定の位置に対するダブルタップ、所定の位置に対するロングタップ及びタップ後のドラッギングのうちいずれか1つのタッチ動作でもある。または、該第1動作は、所定の物理的ボタンを押す動作や、物理的ボタンを所定の期間以上押した状態を維持する動作でもある。または、該第1動作は、指紋感知、体温感知、圧力感知、所定レベルの電気フロー感知装置に、身体の一部、または所定のツールを接触させる動作でもある。または、該第1動作は、物理的な接触なしに、所定の位置上で取るエアジェスチャ(air gesture)でもある。このようなS404のステップは、装置100の制御部130によって実行される。
【0051】
検出された入力が第1動作と一致しない場合、装置100は、第1位置での入力を検出するS403のステップ以前に戻る。すなわち、装置100は、第1位置での入力を受信するまで待機状態にあるか、あるいは他の入力を受信することができる状態に転換または維持することができる。
【0052】
検出された入力が第1動作と一致する場合、装置100は、視覚的記号に適用されているブラーのうち一部を解除するステップ(S405のステップ)を実行することができる。そのとき、装置100は、視覚的記号のうち、第1位置に対応する少なくとも一部の視覚的記号に適用されたブラーが解除されるように、表示部120を制御することができる。そのとき、選択的に、装置100は、所定の位置に対して第1動作が検出される場合には、装置100の表示部120全体の視覚的記号のブラーが解除されるように、表示部120を制御することもできる。このようなS405のステップは、装置100の制御部130によって実行される。
【0053】
一方、選択的に、S405のステップ後、装置100の制御部130は、少なくとも一部の視覚的記号に適用されたブラーが解除された後、経過した時間を測定するステップをさらに実行することができる。その場合、装置100の制御部130は、経過した時間が第1時間に逹する場合、少なくとも一部の視覚的記号がさらにブラー処理されるように、表示部120を制御することができる。すなわち、装置100は、ユーザが第1位置において第1動作を取る場合、一部ブラーを解除してから、一定時間が経過すると、再度当該ブラーを適用することができる。
【0054】
または、選択的に、S405のステップ後、装置100の制御部130は、第1位置での入力が始まった瞬間、及び第1位置での入力が終わった瞬間のうちいずれか一つから経過した時間を測定するステップをさらに実行することができる。その場合、装置100の制御部130は、経過した時間が第2時間に逹する場合、少なくとも一部の視覚的記号がさらにブラー処理されるように、表示部120を制御することができる。すなわち、装置100は、ユーザが第1位置での入力を続けて維持する場合(例えば、ユーザが特定の視覚的記号が表示された位置をタッチし、当該タッチ状態を続けて維持する場合)には、当該入力が終わった瞬間(すなわち、ユーザが指を離した瞬間)から一定時間が経過すれば、再びブラーを適用することができる。その場合、装置100のユーザがタッチを維持している場合には、続けてブラーが解除された状態が維持され、タッチを離せば、一定時間経過後、ブラーが適用される。それを介して、装置100は、装置100のユーザの利便性に応じて、ブラーが解除される期間が変動されるという効果を提供することができる。
【0055】
また選択的に、S401のステップで視覚的記号が表示されるとき、装置100の制御部130は、装置100への入力が進められている最中の視覚的記号のうち少なくとも一部は、入力されるや否やブラー処理されるように、表示部120を制御するステップをさらに実行することができる。具体的には、装置100の制御部130は、装置100のユーザが、現在入力を進めている最中である視覚的記号(例えば、ユーザが、外部ユーザに発信するためのテキストを作成している最中、発信を行う直前に作成されているテキスト)も、ブラー処理されるように、表示部120を制御することができる。それを介して、装置100は、装置100のユーザが現在入力中の、視覚的記号に対するプライバシーも守られるという効果を提供することができる。
【0056】
そのとき、選択的に、装置100の制御部130は、装置100への入力が進められている最中の視覚的記号のうち、入力後に経過した時間が第3時間未満である視覚的記号、及び入力カーソルが配置された位置において、上下左右のうち少なくとも1つの方向に第1距離以内の視覚的記号のうち少なくとも1つの視覚的記号は、ブラー処理されないように、表示部120を制御するステップをさらに実行することができる。一般的に、装置100のユーザがテキストを入力する場合、自分がたった今入力した内容を直接確認し、入力間違いまたは内容の誤りを修正する場合がほとんどである。従って、もしユーザが装置100に視覚的記号を入力する瞬間ブラーがすぐ適用されれば、ユーザも、自分が正しく内容を入力したか否かということを確認することができない。従って、装置100は、ユーザが入力した後、所定の時間、すなわち、第3時間が経過していない視覚的記号は、ブラー処理されないように、表示部120を制御することができる。または一般的に、装置100のユーザは、自分が入力した視覚的記号の中間部分に移動し、内容を修正する場合もある。従って、装置100は、入力カーソルが配置された位置近くの視覚的記号は、ブラー処理されないように、表示部120を制御することができる。例えば、ユーザが、「今日のお昼は何にする」という文章を入力している最中、「今日」という単語と「お昼」という単語との間でカーソルを移動させる場合、装置100は、「今日の」及び「お昼」という単語だけにブラーが適用されないようにし、「何にする」という部分には、ブラーが適用されるようにすることができる。それを介して、装置100は、装置100のユーザが入力する視覚的記号を容易に編集することができる機会を提供することができる。
【0057】
また選択的に、S401のステップにおいて、視覚的記号を表示する前に、装置100の通信部140は、外部装置200からデータ信号を受信するステップをさらに実行することができる。その場合、S401のステップにおいて、装置100は、受信したデータから視覚的記号を取得し、それを表示部120に表示することができる。すなわち、装置100は、装置100のユーザが直接作成した視覚的記号だけではなく、外部装置100のユーザ(すなわち、外部ユーザ)が作成した視覚的記号の情報を含む信号を受信し、外部ユーザが作成した視覚的記号を表示部120に表示することができる。
【0058】
そのとき、選択的に、装置100の制御部130は、通信部140を介して受信したデータ信号から取得した視覚的記号が、表示部120に表示された後に、第3時間が経過した後、ブラー処理されるように、表示部120を制御するステップを実行することができる。すなわち、装置100のユーザが、外部装置200の外部ユーザとチャットサービスなどを介して対話を交わす場合、装置100は、外部ユーザが作成した視覚的記号が装置100に表示された直後、しばらくの間ブラー処理されないようにし、装置100のユーザは、当該内容を認知することができる。その後、装置100は、一定時間が経過すると、外部ユーザが作成した視覚的記号がブラー処理されることにより、プライバシーを守ることができる。
【0059】
または選択的に、装置100の制御部130は、通信部140を介して受信したデータ信号から取得した視覚的記号のうち、表示部120に表示された時間が直近のものから順に、一定個数の視覚的記号は、ブラー処理されないように、表示部120を制御するステップを実行することができる。すなわち、装置100のユーザが、外部装置200の外部ユーザとチャットサービスなどを介して対話を交わす場合、装置100は、外部ユーザが直近で作成した視覚的記号は、ブラー処理されないようにし、装置100のユーザは、当該内容を認知することができる。その後、装置100は、表示部120に新たな視覚的記号が表示されれば、既存の視覚的記号をブラー処理することができる。
【0060】
また選択的に、装置100の制御部130は、表示部120にスクロールが発生する場合には、表示部120に適用された少なくとも一部のブラーが解除されるように、表示部120を制御するステップを実行することができる。すなわち、装置100のユーザは、スクロールを行わなければならないほど視覚的記号が多く存在する場合、過去に受信したか、あるいは入力した視覚的記号を確認するために、スクロールを行うことができる。その場合、装置100のユーザが、過去の視覚的記号を探すためには、ブラーが適用されてはならないので、装置100の制御部130は、表示部120のブラーが解除されるように、表示部120を制御することができる。そのとき、選択的に、装置100の制御部130は、表示部120に、所定の第1速度以上のスクロールが発生する場合にだけ、表示部120に適用された少なくとも一部のブラーが解除されるように、表示部120を制御することもできる。すなわち、速度が遅いスクロールは、装置100のユーザが特定の視覚的記号を探す動作ではないので、装置100は、所定の第1速度以上にスクロールが発生する場合にだけ、表示部120に適用された少なくとも一部のブラーが解除されるように、表示部120を制御することもできる。
【0061】
また選択的に、装置100の制御部130は、ブラーモードを、オン状態及びオフ状態のうちいずれか1つの状態に制御するステップを実行することができる。ブラーモードがオン状態である場合、装置100は、図4を介して説明した視覚的記号のブラー処理方法を適用することができる。一方、ブラーモードがオフ状態である場合、装置100は、視覚的記号のうち少なくとも一部のブラー処理を省略することができる。それを介して、装置100は、装置100のユーザにプライバシーが守られる必要性などによって、視覚的記号にブラーが適用されるか、あるいは適用されないようにする機能を提供することができる。
【0062】
そのとき、選択的に、装置100の制御部130は、装置100自体、または装置100周辺の状況を把握し、ブラーモードを、オン状態及びオフ状態のうちいずれか1つの状態に制御するステップを実行することができる。具体的には、装置100の制御部130は、装置100のユーザから、直接ブラーモードのオン/オフ状態を決定されてもよい。ただし、装置100は、直接ブラーモードのオン/オフ状態を決定されない場合にも、周辺環境によって、ブラーモードを調整することができる。例えば、装置100内部には、揺れを感知するためのセンサが含まれている。その場合、装置100は、装置100がどれほど揺れているかということを判断し、装置100に振動が多い場合は、装置100のユーザが人込みの中にいる場合であると判断し、ブラーモードをオン状態に変更することができ、装置100に揺れが少ない場合には、装置100のユーザが私的な空間にいる場合であると判断し、ブラーモードをオフ状態に変更することができる。反対に、装置100は、装置100に揺れが多い場合、ブラーモードをオフ状態に変更し、装置100に揺れが少ない場合、ブラーモードをオン状態に変更することもできる。他の例示として、装置100内部には、音の発生度合い、または音の大きさを感知するためのセンサが含まれている。その場合、装置100は、装置100の周辺にどれ位の騒音があるかということを判断し、装置100周辺の騒音が一定レベル以上存在する場合には、装置100のユーザが人込みの中にいる場合であると判断し、ブラーモードをオン状態に変更することができ、装置100周辺が静かな場合には、装置100のユーザが私的な空間にいる場合であると判断し、ブラーモードをオフ状態に変更することができる。反対に、装置100は、装置100周辺の騒音が少ないとき、ブラーモードをオフ状態に変更し、装置100周辺の騒音が大きいとき、ブラーモードをオン状態に変更することもできる。他の例示として、装置100は、外部装置200から第1強度以上の電子信号が受信されている否かということを基準に、ブラーモードのオン/オフ状態を決定することもできる。そのとき、第1強度以上の電子信号は、ブルートゥース(Bluetooth)信号、NFC(near field communication)通信信号のような近距離通信のための信号でもある。すなわち、装置100が、周辺の外部装置200から第1強度以上の近距離通信信号を受信する場合、装置100は、装置100の周辺に、他の電子機器が存在すると判断し、装置100のユーザが人込みの中にいる場合であると判断することができる。従って、その場合、装置100は、ブラーモードをオン状態に変更することができる。もし装置100が、第1強度以上の近距離通信信号を受信しない場合には、装置100は、装置100のユーザが私的な空間にいる場合であると判断し、ブラーモードをオフ状態に変更することができる。反対に、装置100は、第1強度以上の電子信号が受信されるとき、ブラーモードをオフ状態に変更し、第1強度以上の電子信号が受信されないとき、ブラーモードをオン状態に変更することもできる。
【0063】
選択的に、装置100は、装置100の入力部110または通信部140を介して、ユーザの指紋認証、ユーザの眼球認証及びパスワード入力のうち少なくとも1つの工程が実行された場合にだけブラーを適用したり、ブラーを解除したり、ブラーモードをオン/オフ状態に変換したりすることもできる。すなわち、装置100のユーザのプライバシー保護がブラー適用の理由のうち一つであるので、装置100は、ブラー状態に対する制御のために、ユーザから多様な認証工程を経ることができる。
【0064】
選択的に、装置100は、装置100に含まれるカメラなどの撮像素子を利用して、ユーザまたは周辺の人の眼球の形態を認識し、視線が向かう位置を把握することができる。その場合、装置100は、装置100のユーザの目が、装置100の表示部120上に留まる場合には、ブラーを解除することができ、装置100のユーザではない周辺の人の視線が装置100の表示部120上に留まる場合には、ブラー効果を適用することができる。
【0065】
選択的に、装置100は、相対的に強い曇り度合いを有する第1ブラー、及び相対的に弱い曇り度合いを有する第2ブラーを視覚的記号に選択的に適用することができる。具体的には、ブラー処理を施していない視覚的記号は、容易に観察者に内容が認知される。また、弱くブラー処理を施した視覚的記号は、当該視覚的記号を集中して見る場合には、内容が認知されるが、集中せずに見る場合には、内容が認知されないものである。また、強くブラー処理を施した視覚的記号は、当該視覚的記号を集中して見る場合にも、内容が認知されないものである。装置100は、ブラーを適用しなければならない視覚的記号には、第1ブラーが適用され、ブラーを解除しなければならない視覚的記号には、第2ブラーが適用されるように、表示部120を制御することができる。または、装置100は、ユーザからの入力、装置100周辺の環境、または装置100自体の状態によって、視覚的記号に適用するブラーを、第1ブラーまたは第2ブラーのうちいずれか一つに決定することもできる。
【0066】
装置100は、視覚的記号にブラーを適用したり解除したりするとき、多様な映像処理技法のうち少なくとも一つを利用して、それを実行することができる。このとき、装置100は、多様な映像処理技法のうち少なくとも一つに該当する映像処理マスクまたは映像処理フィルタを適用し、ブラーを適用したり解除したりすることができる。
【0067】
図6乃至図12は、本発明の一実施形態によって、装置が駆動される様子の例示を概略的に図示した図面である。以下において、図6乃至図12を利用して、前述のブラー適用またはブラー解除の例示について説明する。
【0068】
図6を参照すると、装置100の表示部120には、装置100のユーザと、外部装置200の外部ユーザとの対話内容を示す視覚的記号601が表示される。また、装置100の表示部120には、視覚的対話機能を提供するアプリケーションのUI(user interface)602も表示される。
【0069】
そのとき、装置100の表示部120の領域のうち一部の領域にだけブラーが適用される。すなわち、図7を参照すれば、装置100のユーザと、外部装置200の外部ユーザとの対話内容を示す視覚的記号701にだけブラーが適用され、視覚的対話機能を提供するアプリケーションのUI702部分は、ブラーが適用されないのである。すなわち、対話内容を示す視覚的記号701は、プライバシーが維持されなければならないので、装置100は、対話内容を示す視覚的記号701は、ブラー処理を施し、視覚的対話機能を提供するアプリケーションのUI702部分は、ユーザのプライバシーとは関係がない部分であるので、装置100は、視覚的対話機能を提供するアプリケーションのUI702部分は、ブラー処理を施さないか、あるいは適用されているブラーを解除処理することができる。
【0070】
このとき、図8を参照すれば、装置100は、装置100のユーザと、外部装置200の外部ユーザとの対話内容を示す視覚的記号801のうち、特定視覚的記号を選択する入力を受信することができる。例えば、装置100のユーザと、外部装置200の外部ユーザとの対話内容を示す視覚的記号801において、「EFG」という視覚的記号が表示された部分をユーザがタッチする場合、装置100は、「EFG」という視覚的記号に適用されているブラーを解除することができる。そのとき、装置100は、「EFG」という視覚的記号を除いた残りの領域に適用されているブラーは、解除せずに維持することができる。その場合にも、装置100は、視覚的対話機能を提供するアプリケーションのUI802部分には、ブラーが適用されない状態を維持することができる。
【0071】
または、図9を参照すれば、装置100は、表示部120上に、ブラー適用するか否かを変換するためのUI903を表示することができる。装置100のユーザが、ブラー適用するか否かを変換するためのUI903をタッチする場合、装置100は、装置100のユーザと、外部装置200の外部ユーザとの対話内容を示す視覚的記号901全体にブラーを適用したり、適用されたブラーを解除したりする動作を実行することができる。その場合にも、装置100は、視覚的対話機能を提供するアプリケーションのUI902部分には、ブラーが適用されない状態を維持することができる。
【0072】
また、図10を参照すれば、装置100は、表示部120上において、装置100への入力が進められている最中の視覚的記号1001のブラー処理を行うか否かを、表示部120の他の領域の視覚的記号と別個に決定することができる。すなわち、表示部120の他の領域の視覚的記号は、いずれもブラー処理された状態でも、装置100は、入力が進められている最中の視覚的記号1001には、ブラーを適用しないのである。
【0073】
また、図11を参照すれば、装置100は、表示部120上に、視覚的記号を表示するためのレイヤと、視覚的記号が表示される空間を示すためのレイヤとを表示することができる。例えば、図11(a)に図示されているように、装置100は、「対話内容」という視覚的記号が表示されるレイヤ、及びそれを取り囲んでいる2つの平行四辺形形態を取っている、視覚的記号が表示される空間を示すためのレイヤを表示することができる。そのとき、装置100は、レイヤのうち一部のレイヤにだけブラー処理動作を実行することができる。例えば、図11(b)に図示されているように、装置100は、「対話内容」という視覚的記号が表示されるレイヤは、ブラー処理を施し、「対話内容」という視覚的記号が良好に認知されない状態に変更することができる。そのとき、装置100は、視覚的記号が表示される空間を示すためのレイヤには、ブラー処理を省略することができる。それを介して、装置100は、絶対に必要な領域にだけブラーを適用し、視覚的にすっきりとした効果を維持すると同時に、ブラー処理のために必要なハードウェアリソースの消耗を低減させることができる。
【0074】
一方、図12を参照すれば、装置100は、ブラー処理を施すとき、本来の視覚的記号より解像度が下げられた視覚的記号にブラー処理を施すこともできる。具体的には、装置100は、図12(a)に図示されているような大きさの視覚的記号を、図12(b)に図示されているような大きさの視覚的記号に変更することができる。すなわち、装置100は、ブラーを適用する視覚的記号の解像度を低下させ、第1臨時視覚的記号を生成することができる。その後、装置100は、図12(c)に図示されているように、第1臨時視覚的記号にブラー処理を施し、第2臨時視覚的記号を生成することができる。その後、装置100は、図12(d)に図示されているように、第2臨時視覚的記号を拡大することにより、ブラー処理が完了した視覚的記号を生成することができる。すなわち、一般的に、映像にブラーを適用するときには、比較的大きい映像処理マスクを適用したり、演算工程が複雑な映像処理フィルタを適用したりする工程が必要なことがある。その結果、ブラーを適用するための視覚的記号自体が解像度が高い場合には、ブラー処理のためのハードウェアリソース消耗が非常に大きくなってしまう。従って、装置100は、図12に図示されているように、視覚的記号の解像度を変換する方法を利用して、ブラー適用工程で発生する演算量を低減させることができる。
【0075】
以上で説明した本発明による実施形態を介して、装置に表示される視覚的記号を、所定の条件によってブラー処理し、他の所定の条件によって、当該視覚的記号に適用されたブラーを解除することができる装置、装置駆動方法及びコンピュータプログラムを提供することができる。また、以上で説明した本発明による実施形態を介して、装置に表示される視覚的記号をブラー処理するとき、視覚的記号の解像度を低下させた後でブラー工程を実行することにより、ブラー処理のための計算量及び計算時間が短縮された装置、装置駆動方法及びコンピュータプログラムを提供することができる。
【0076】
以上で説明した本発明による実施形態は、コンピュータ上で多様な構成要素を介して実行されるコンピュータプログラムの形態に具現され、このようなコンピュータプログラムは、コンピュータで判読可能な媒体に記録される。そのとき、該媒体は、ハードディスク、フロッピィーディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM(compact disc read only memory)及びDVD(digital versatile disc)のような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto-optical medium)、及びROM(read-only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリのような、プログラム命令語を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含んでもよい。さらに、該媒体は、ネットワーク上で伝送可能な形態に具現される無形の媒体を含んでもよく、例えば、ソフトウェアまたはアプリケーションの形態に具現され、ネットワークを介して、伝送及び流通が可能な形態の媒体でもある。
【0077】
一方、前記コンピュータプログラムは、本発明のために特別に設計されて構成されたものでもあり、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものでもある。該コンピュータプログラムの例としては、コンパイラによって作われるような機械語コードだけではなく、インタープリタなどを使用して、コンピュータによって実行される高級言語コードも含まれる。
【0078】
本発明で説明する特定の実行は、一実施形態であり、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定するものではない。明細書を簡略化するために、従来の電子的な構成、制御システム、ソフトウェア、前記システムの他の機能的な側面の記載は省略する。また、図面に図示された構成要素間の線の連結または連結部材は、機能的な連結及び/または物理的または回路的な連結を例示的に示したものであり、実際の装置では、代替可能であったり追加されたりする多様な機能的な連結、物理的な連結または回路の連結として示される。また、「必須な」、「重要に」のように具体的な言及がなければ、本発明の適用のために、必ずしも必要な構成要素ではないのである。
【0079】
従って、本発明の思想は、前述の実施形態に限って決定されるものではなく、特許請求の範囲だけではなく、その特許請求の範囲と均等であるか、あるいはそれらから等価的に変更された全ての範囲は、本発明の思想の範疇に属するものである。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明の、装置、装置駆動方法及びコンピュータプログラムは、例えば、視覚的記号関連の技術分野に効果的に適用可能である。
【符号の説明】
【0081】
10 装置駆動システム
100 装置
110 入力部
120 表示部
130 制御部
140 通信部
200 外部装置
300 サーバ
400 通信網
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12