(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の平板ライトガイドと前記第2の平板ライトガイドが実質的に互いに平行であり、前記導波光ビームの前記第1の方向が、前記方向変更された光ビームの前記第2の方向とは実質的に反対である、請求項1に記載の二重ライトガイド式格子ベースのバックライト。
前記方向変更カプラーが、前記第1の平板ライトガイドの出力端部、および前記第2の平板ライトガイドの入力端部にあるコーナ反射体を備える、請求項1または2に記載の二重ライトガイド式格子ベースのバックライト。
前記方向変更カプラーが傾斜ミラーおよび格子カプラーを備え、前記傾斜ミラーが、前記第1の平板ライトガイドから受けた前記導波光ビームを前記格子カプラーに向けて反射するように構成されており、前記格子カプラーが、前記傾斜ミラーからの前記反射された光ビームを回折して、前記第2の平板ライトガイドで導波されることになる前記方向変更された光ビームとして前記第2の方向に入れるように構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の二重ライトガイド式格子ベースのバックライト。
前記方向変更カプラーが、前記第2の平板ライトガイド内の前記方向変更された光ビームを増大させるために、前記格子カプラーからの副回折生成物の光を前記第2の方向に反射および方向変更するように構成された第2のミラーをさらに備える、請求項4に記載の二重ライトガイド式格子ベースのバックライト。
前記傾斜ミラーが、前記反射された光ビームの前記格子カプラーにおける実質的に垂直な入射角度をもたらすように、前記第1の平板ライトガイドからの前記導波光ビームを前記格子カプラーに向けて反射するように構成された、請求項4または5に記載の二重ライトガイド式格子ベースのバックライト。
前記異なる色の光ビームが、前記第1の平板ライトガイド内で、異なる色固有の非ゼロの伝播角度で導波される、請求項12に記載の二重ライトガイド式格子ベースのバックライト。
前記方向変更カプラーが、前記異なる色の光ビームを前記第2の方向に方向変更するように構成された格子カプラーを備え、前記異なる色の光ビームのそれぞれが、前記格子カプラーによって前記第2の平板ライトガイド内に、異なる色固有の非ゼロの伝播角度で方向変更される、請求項12または13に記載の二重ライトガイド式格子ベースのバックライト。
前記方向変更カプラーが、傾斜ミラーおよび反射格子カプラーを備え、前記傾斜ミラーが、前記第1のライトガイドからの前記導波光ビームを前記反射格子カプラーに向けて反射するように構成され、前記反射格子カプラーが、前記傾斜ミラーからの前記反射された導波光ビームを回折して、前記第2のライトガイド内の方向変更された導波光ビームとして前記第2のライトガイドに入れるように構成された、請求項16に記載の3D電子ディスプレイ。
前記マルチビーム回折格子が、互いに離間された曲線状の溝および曲線状の隆線のうちの1つを備えるチャープ回折格子である、請求項16または17に記載の3D電子ディスプレイ。
前記実質的に平行な帯域のそれぞれに対応する前記複数の光学エミッタが、赤色光を放射するように構成された第1の光学エミッタと、緑色光を放射するように構成された第2の光学エミッタと、青色光を放射するように構成された第3の光学エミッタとを備え、前記3D電子ディスプレイが3Dカラー電子ディスプレイである、請求項19に記載の3D電子ディスプレイ。
前記第1の光学エミッタが赤色発光ダイオード(LED)であり、前記第2の光学エミッタが緑色LEDであり、前記第3の光学エミッタが青色LEDである、請求項20に記載の3D電子ディスプレイ。
前記導波光ビームが複数の異なる色の光ビームであり、前記異なる色の光ビームが、対応する異なる色固有の非ゼロの伝播角度で前記第1の平板ライトガイド内を導波され、前記導波光ビームを方向変更するステップが、前記異なる色の光ビームを回折により方向変更して前記対応する異なる色固有の非ゼロの伝播角度で前記第2の平板ライトガイドに入れるために格子カプラーを使用するステップを備える、請求項23または24に記載の格子ベースのバックライトの動作方法。
前記マルチビーム回折格子が、互いに離間された曲線状の溝および曲線状の隆線のうちの1つを備える線形チャープ回折格子である、請求項26に記載の格子ベースのバックライトの動作方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
いくつかの例および実施形態は、上記で参照した図に示される特徴に対する追加および代替のうちの1つである他の特徴を有してもよい。これらおよび他の特徴は、上記で参照した図を参照して以下で詳述される。
【0008】
本明細書で説明する原理による実施形態は、二重ライトガイドを使用する格子ベースの背面照明を提供する。特に、本明細書で説明する背面照明は、第1の方向に光のビームを伝播するための第1のライトガイド、および方向変更された光ビームを第2の方向に伝播するための第2のライトガイドを使用する。方向変更カプラーは、第1のライトガイドの光ビームを方向変更して方向変更された光ビームを第2のライトガイド内に生成するように構成される。さらに、光を第2のライトガイドから回折により散乱させる
かまたは
結合出力させ、
結合出力光(coupled-out light)を、回折格子から離れる方向(例えば電子ディスプレイの視認方向)に向けるために、複数の回折格子が使用される。さらに、いくつかの実施形態によれば、第1のライトガイド内を伝播する光ビームは、隣接する光ビーム内に所定の態様で
広がる(spread)ことができる。例えば
広がり(spreading)がない場合に(例えば光ビームのコリメーションにおいて均一性がないことから)生じ得る「ストライピング」を、
広がりによって低減することができる、または実質的になくすことができる。様々な実施形態によれば、ストライピングが低減されると、回折格子の照射がより均一に、またはより一定になり得、ひいては回折散乱によって生成される
結合出力光の均等性が改善される。
【0009】
様々な実施形態によれば、回折格子によって生成される
結合出力光は、電子ディスプレイの視認方向など、事前定義された方向に向けられる複数の光ビームを形成する。本明細書で説明する原理の様々な実施形態によれば、複数の光ビームは、互いに異なる主角度方向を有してもよい。特に、複数の光ビームは、視認方向に光照射野を形成または提供してもよい。さらに、いくつかの実施形態では、光ビームは複数の原色を表すことができる。異なる主角度方向を有する光ビーム(「異なる方向に向けられた光ビーム」とも呼ばれる)、およびいくつかの実施形態において異なる色を表す光ビームは、3次元(3D)情報を含む情報を表示するために使用され得る。例えば、異なる方向に向けられた異なる色の光ビームは変調されてもよく、「裸眼」3Dカラー電子ディスプレイのカラー画素として機能することができる。
【0010】
本明細書において「ライトガイド」は、内部全反射を用いて構造体内で光を導波する構造体として定義される。特にライトガイドは、ライトガイドの動作波長において実質的に透明であるコアを含んでもよい。様々な実施形態では、「ライトガイド」という用語は全般的に、ライトガイドの誘電体材料と、そのライトガイドを取り囲む材料または媒体との間の境界面において光を導波するために内部全反射を使用する誘電体光導波路を指す。定義上、内部全反射のための条件は、ライトガイドの屈折率が、ライトガイド材料の表面に隣接する周囲の媒体の屈折率より大きいことである。いくつかの実施形態では、ライトガイドは、内部全反射をさらに容易にするために、上述の屈折率差に加えてまたはその代わりにコーティングを含んでもよい。コーティングは、例えば反射コーティングであってもよい。ライトガイドは、平板またはスラブガイド、およびストリップガイドのうちの一方または両方を含むがこれらに限定されないいくつかのライトガイドのうちの任意のものとすることができる。
【0011】
さらに本明細書において、「平板」という用語は、「平板ライトガイド」のようにライトガイドに適用される場合は、区分的または個別的に平面状の層またはシートとして定義され、それらはときに「スラブ」ガイドと呼ばれる。特に、平板ライトガイドは、ライトガイドの上面と下面(すなわち、対向する表面)により境界を画された2つの実質的に直交する方向に光を導波するように構成されたライトガイドとして定義される。さらに、いくつかの実施形態によれば、本明細書における定義上、上面および下面はともに互いに隔てられ、少なくとも個別的な意味で互いに実質的に平行であってもよい。すなわち、平板ライトガイドのいずれの個別的に小さな領域内でも、上面および下面は実質的に平行であるかまたは同一平面上にある。
【0012】
他の実施形態では、平板ライトガイドは、上面と下面の間隔が、平板ライトガイドにわたる距離の関数として変化するくさび形状を有していてもよい。特に、いくつかの実施形態では、くさび形状は、くさび形状の平板ライトガイドの(例えば光源に隣接する)入力端部から出力または終端部までの距離に伴って増加する上面から下面までの間隔を備えてもよい。例えばそのようなくさび形状のライトガイドは、入力端部において導入された光のコリメーション(例えば垂直コリメーション)を提供することができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、平板ライトガイドは、実質的に平坦(例えば平面に制限される)であってよく、したがって平板ライトガイドは平面状ライトガイドである。他の実施形態では、平板ライトガイドは、1つまたは2つの直交する次元において曲線状であってもよい。例えば、平板ライトガイドは、円筒形状の平板ライトガイドを形成するように、単一の次元において曲線状であってもよい。しかし、いずれの曲率も、光を導波するために平板ライトガイド内での内部全反射が維持されることを確実にするように、十分大きな曲率半径を有する。
【0014】
本明細書で説明する様々な実施形態によれば、光をライトガイド(例えば平板ライトガイド)から光ビームとして散乱させる
かまたは
結合出力させるために回折格子(例えばマルチビーム回折格子)が使用され得る。本明細書において、「回折格子」は、回折格子に入射する光の回折を実現するように配置された複数の特徴部(すなわち、回折特徴部)として全般的に定義される。いくつかの実施形態では、複数の特徴部は、周期的にまたは準周期的に配置されてもよい。例えば、回折格子は、1次元(1D)アレイに配置された複数の特徴部(例えば、材料表面における複数の溝)を含んでもよい。他の例では、回折格子は、特徴部の2次元(2D)アレイであってもよい。例えば、回折格子は、材料表面の突起または穴の2Dアレイであってもよい。
【0015】
このように、また本明細書における定義上、「回折格子」は、回折格子に入射する光の回折を実現する構造体である。光がライトガイドから回折格子に入射すると、そこで実現される回折または回折散乱は回折
結合を生じ得、したがってそれは「回折
結合(diffractive coupling)」と呼ばれるが、それは回折格子が回折によりライトガイドから光を
結合出力する(結合して外へ出す
)ことができるからである。回折格子はまた、回折により光の角度を(すなわち回折角度で)方向変更する、または変化させる。特に、回折の結果として、回折格子を出る光(すなわち、回折された光)は、概して回折格子に入射する光(すなわち、入射光)の伝播方向とは異なる伝播方向を有する。本明細書では、回折による光の伝播方向の変化は、「回折方向変更」と呼ばれる。したがって、回折格子は、回折格子に入射する光を回折により方向変更する回折特徴部を含む構造体であると理解することができ、光がライトガイドから入射する場合には、回折格子はライトガイドからの光を回折により
結合出力することもできる。
【0016】
さらに、本明細書における定義上、回折格子の特徴部は、「回折特徴部」と呼ばれ、表面、表面内、および表面上のうちの1つまたは複数にあるものとすることができる(すなわち「表面」は、2つの材料間の境界を指す)。表面は、平板ライトガイドの表面とすることができる。回折特徴部は、溝、隆線、穴、および突起のうちの1つまたは複数を含むがこれらに限定されない、光を回折する様々な構造体のうちの任意のものを含むことができ、これらの特徴部は、表面、表面内、または表面上のうちの1つまたは複数にあるものとすることができる。例えば回折格子は、材料表面内の複数の平行な溝を含んでもよい。別の例では、回折格子は、材料表面から立ち上がった複数の平行な隆線を含んでもよい。(溝、隆線、穴、突起などのいずれであろうと)回折特徴部は、正弦波輪郭、長方形輪郭(例えば、バイナリ回折格子)、三角形輪郭、および鋸歯状輪郭(例えば、ブレーズ化格子)のうちの1つまたは複数を含むがこれらに限定されない、回折を実現する様々な断面形状または輪郭のうちの任意のものを有することができる。
【0017】
本明細書における定義上、「マルチビーム回折格子」は、複数の光ビームを含む
結合出力光を生成する回折格子である。さらに、マルチビーム回折格子により生成される複数の光ビームは、本明細書における定義上、互いに異なる主角度方向を有する。特に、定義上、マルチビーム回折格子による入射光の回折
結合および回折方向変更の結果として、複数の光ビームのうちの1つの光ビームは、複数の光ビームのうちの別の光ビームとは異なる所定の主角度方向を有する。複数の光ビームは、光照射野を表すことができる。例えば、複数の光ビームは、8つの異なる主角度方向を有する8つの光ビームを含んでもよい。例えば、組み合わされた8つの光ビーム(すなわち、複数の光ビーム)が、光照射野を表してもよい。様々な実施形態によれば、様々な光ビームの異なる主角度方向は、それぞれの光ビームの原点でマルチビーム回折格子の回折特徴部の格子ピッチまたは間隔と、配向または回転とを組み合わせることによって、マルチビーム回折格子に入射する光の伝播方向に対して決定される。
【0018】
本明細書で説明する様々な実施形態によれば、回折格子(例えばマルチビーム回折格子)によ
るライトガイドから
の結合出力光は、電子ディスプレイの画素を表す。特に、異なる主角度方向を有する複数の光ビームを生成するためのマルチビーム回折格子を有するライトガイドは、「裸眼」3次元(3D)電子ディスプレイ(マルチビューもしくは「ホログラフィック」電子ディスプレイ、またはオートステレオスコピックディスプレイとも呼ばれる)などであるがこれらに限定されない電子ディスプレイのバックライト、またはそれらの電子ディスプレイと併せて用いられるバックライトの一部とすることができる。したがって、マルチビーム回折格子を用いてライトガイドから導波光を
結合出力することにより生成される異なる方向に向けられた光ビームは、3D電子ディスプレイの「画素」とすることができる、または「画素」を表すことができる。さらに、上述したように、異なる方向に向けられた光ビームは、光照射野を形成することができる。
【0019】
本明細書において、「コリメーション」ミラー(collimating mirror)は、コリメーションミラーによって反射される光をコリメートするように構成された曲線形状を有するミラーとして定義される。例えば、コリメーションミラーは、放物曲線または放物形状を特徴とする反射面を有してもよい。別の例では、コリメーションミラーは、形成された放物面ミラーを備えてもよい。「形成された放物面」とは、形成された放物面ミラーの曲線状の反射面が、所定の反射特性(例えばコリメーションの程度)を達成するように決定された態様で、「真の」放物曲線から逸脱していることを意味する。いくつかの実施形態では、コリメーションミラーは連続したミラー(すなわち実質的に滑らかな連続した反射面を有する)とすることができ、他の実施形態では、ミラーは、光のコリメーションを実現するフレネル反射体またはフレネルミラーを備えてもよい。様々な実施形態によれば、コリメーションミラーによって実現されるコリメーションの量は、実施形態に応じて所定のコリメーションの程度または量で変化してもよい。さらに、コリメーションミラーは、2つの直交する方向(例えば垂直方向および水平方向)のうちの一方または両方へのコリメーションを実現するように構成されてもよい。すなわち様々な例によれば、コリメーションミラーは、2つの直交する方向のうちの一方または両方において放物面または形成された放物面形状を含んでもよい。
【0020】
さらに、本明細書で用いられるとき、冠詞「a(1つ)」は、特許技術における通常の意味、すなわち、「1つまたは複数(one or more)」を有することを意図するものである。本明細書では例えば、「(1つの)格子(a grating)」は1つまたは複数の格子を意味し、したがって「その(1つの)格子(the grating)」は「その1つまたは複数の格子(the grating(s))」を意味する。また、本明細書における「上部(top)」、「下部(bottom)」、「上側(upper)」、「下側(lower)」、「上向き(up)」、「下向き(down)」、「前面(front)」、「背面(back)」、「第1の」、「第2の」、「左」、または「右」に対するいずれの参照も、本明細書では限定を意図するものではない。本明細書では、「約」という用語は、値に適用されたときは全般的にその値を生成するために用いられる機器の許容差範囲内を意味し、または他に明示的に指定されない限り、±10%、または±5%、または±1%を意味し得る。さらに、本明細書で用いられるとき「実質的に」という用語は、大多数、またはほとんどすべて、またはすべて、または例えば約51%〜約100%の範囲内の量を意味する。さらに本明細書における例は、例示的にすぎず、考察の目的で示され、限定のためのものではないことが意図される。
【0021】
本明細書で説明する原理のいくつかの実施形態によれば、二重ライトガイド式格子ベースのバックライトが提供される。
図1Aは、本明細書で説明する原理と一致した一実施形態による、一例における二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100の断面図を示す。
図1Bは、本明細書で説明する原理と一致した別の実施形態による、一例における二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100の断面図を示す。示されるように、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100は、複数の光ビーム102を生成するように構成される。様々な例および実施形態によれば、複数の光ビーム102は、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100を使用する電子ディスプレイの画素に含まれた情報に対応することができる。
【0022】
特にいくつかの実施形態によれば、複数の光ビーム102は、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100を使用する電子ディスプレイの視認方向に光照射野を形成することができる。二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100によって提供される複数の光ビーム102うちの(光照射野内にある)1つの光ビーム102は、複数のうちの他の光ビーム102とは異なる
主角度方向を有するように構成されてもよい。さらに、光ビーム102は、光照射野内で所定の方向(
主角度方向)を有するとともに、比較的狭い角度広がりを有することもできる。3次元(3D)電子ディスプレイでの使用に関しては、光ビーム102の
主角度方向は、3D電子ディスプレイの特定の視像の角度方向に対応していてもよい。したがって、いくつかの例によれば、光ビーム102は、3D電子ディスプレイの画素を表す、またはそれに対応することができる。
【0023】
他の実施形態では、複数の光ビーム102は、実質的に同様の所定の
主角度方向を有してもよい(
図1A〜
図1Bには示さず)。同様の方向に向けられた光ビーム102は、全般的には光照射野を形成しないが、代わりに二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100によって放射される実質的に一方向性の(例えば二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100の表面に垂直な)光を表す。同様の方向に向けられた光ビーム102は、例えば2次元(2D)電子ディスプレイ用バックライトとして用いられてもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100によって生成される複数の光ビーム102は、(例えば以下で説明するようなライトバルブによって)変調されてもよい。例えば二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100から離れるように異なる角度方向に向けられた光ビーム102の変調は、動的3Dカラー電子ディスプレイ用途に対して特に有用である。すなわち、異なる色の、特定の視認方向に方向付けられた個々に変調された光ビーム102は、特定の視認方向に対応する3D電子ディスプレイの動的カラー画素を表すことができる。同様に、動的2D電子ディスプレイ用途は、光ビーム102が実質的に一方向性である場合にサポートされ得る。
【0025】
図1A〜
図1Bに示されるように、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100は、第1の平板ライトガイド110を備える。第1の平板ライトガイド110は、(例えば以下で説明される光源からの)光を導波光ビーム104として導波するように構成される。特に、導波光ビーム104は、第1の方向(例えば
図1Aおよび
図1Bに示されるように右に)導波される。さらに様々な実施形態によれば、第1の平板ライトガイド110は、導波光ビーム104を非ゼロの伝播角度で導波するように構成される。例えば、第1の平板ライトガイド110は、光導波路として構成された誘電体材料を含んでもよい。誘電体材料は、誘電体の光導波路を囲む媒体の第2の屈折率よりも大きい第1の屈折率を有し得る。屈折率の差は、例えばライトガイド110の1つまたは複数の導波モードに応じて、導波光ビーム104の内部全反射を促進するように構成される。
【0026】
本明細書において定義されるとき、非ゼロの伝播角度は、平板ライトガイド110の表面(例えば、上面または下面)に対する角度である。いくつかの例では、導波光ビーム104の非ゼロの伝播角度は、約10度〜約50度、またはいくつかの例では約20度〜約40度、または約25度〜約35度とすることができる。例えば、非ゼロの伝播角度は約30度とすることができる。他の例では、非ゼロの伝播角度は、約20度、または約25度、または約35度とすることができる。
【0027】
いくつかの例では、導波光ビーム104として導波されることになる光は、非ゼロの(例えば約30〜35度の)伝播角度で第1の平板ライトガイド110内に導入され得る、または
結合して入れられ得る。例えば、レンズ(図示せず)、ミラー、または同様の反射体(例えば、傾斜したコリメート反射体)、およびプリズム(図示せず)のうちの1つまたは複数が、光を、光のビームとして非ゼロの伝播角度で第1の平板ライトガイド110の入力端部に
結合して入れるのを容易にすることができる。第1の平板ライトガイド110内に
結合して入れられると、導波光ビーム104は、概して入力端部から離れる第1の方向に第1の平板ライトガイド110に沿って伝播する(例えば
図1A〜
図1Bにおいてx軸に沿った方向を指す太線の矢印によって示される)。さらに、導波光ビーム104は、平板ライトガイド110の上面と下面との間で反射する、または「跳ね返る」ことによって非ゼロの伝播角度で伝播する(例えば導波光ビーム104の光線を表す長い傾斜した矢印によって示される)。
【0028】
いくつかの例によれば、光を平板ライトガイド110に
結合して入れることにより生成される導波光ビーム104は、コリメートされてもよい(例えばコリメートされた光ビームであってもよい)。さらに、いくつかの例によれば、導波光ビーム104は、第1の平板ライトガイド110の表面の平面に垂直な平面においてコリメートされてもよい。例えば、第1の平板ライトガイド110は、(例えば示されるような)x−y平面に平行な上面および下面を有する水平な平面に配向されてもよい。例えば導波光ビーム104は、垂直平面(例えばx−z平面)においてコリメートされ得る、または実質的にコリメートされ得る。別の例において、第1の平板ライトガイド110は、くさび形状の平板ライトガイド110とすることができる。例えば第1の平板ライトガイド110がくさび形状である場合、上面または下面の一方がx−y平面に平行であり得る。いくつかの実施形態では、導波光ビーム104は、水平方向(例えばx−y平面)においてもコリメートされ得る、または実質的にコリメートされ得る。
【0029】
本明細書において「コリメートされた」光ビームは、光ビームの複数の光線が、光ビーム(例えば導波光ビーム104)内で実質的に互いに平行である光のビームとして定義される。さらに、本明細書における定義上、コリメートされた光ビームから発散するまたは散乱する光線は、コリメートされた光ビームの一部とはみなされない。様々な実施形態によれば、コリメートされた導波光ビーム104を生成するための光のコリメーションは、第1の平板ライトガイド110に光を
結合して入れるために用いられるレンズまたはミラー(例えば傾斜したコリメート反射体など)によって実現することができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、第1の平板ライトガイド110は、光学的に透明な誘電体材料の、長い実質的に平面状のシートを備えるスラブまたは平板の光導波路である。誘電体材料の実質的に平面状のシートは、内部全反射を用いて導波光ビーム104を導波するように構成される。様々な例によれば、第1の平板ライトガイド110の光学的に透明な材料は、様々なタイプのガラス(例えば石英ガラス、アルカリアルミノシリケートガラス、ホウケイ酸ガラスなど)、および実質的に光学的に透明なプラスチックまたはポリマー(例えばポリ(メチルメタクリレート)または「アクリルガラス」、ポリカーボネートなど)のうちの1つまたは複数を含むがこれらに限定されない様々な誘電体材料のうちの任意のものを含んでもよい。いくつかの例では、第1の平板ライトガイド110は、第1の平板ライトガイド110の表面(例えば、上面および下面の一方または両方)の少なくとも一部分上にクラッド層をさらに含んでもよい(図示せず)。いくつかの例によれば、クラッド層は、内部全反射をさらに容易にするために用いられ得る。
【0031】
様々な実施形態によれば、
図1A〜
図1Bに示される二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100は、第2の平板ライトガイド120をさらに備える。第2のライトガイド120は、方向変更された光ビーム106を受け、第2の方向に(例えば示されるように左へ)導波するように構成される。いくつかの実施形態では、第2の方向は、実質的に第1の方向とは反対であってもよい。
【0032】
例えば、
図1A〜
図1Bに示されるように、第1の平板ライトガイド110と第2の平板ライトガイド120は、実質的に互いに平行であり得る、または同一平面上にあり得る(例えば、示されるように一方の上に他方が積まれている)。例として限定ではなく、
図1A〜
図1Bに示されるように、第1の方向は正のx方向とすることができ、第2の方向は負のx方向とすることができる。他の例では(図示せず)、第2の方向は、第1の方向に対して実質的に垂直であってもよく、または別の角度であってもよい。例えば、第1と第2の平板ライトガイド110、120が実質的に同一平面上にある場合、第1の方向はx方向とすることができ、第2の方向はy方向(図示せず)とすることができる。さらに他の例では、第1の方向はz方向とすることができ、第2の方向はx−y平面内にあってもよい。言い換えれば、様々な実施形態によれば、第2の方向は実質的に第1の方向以外の任意の方向とすることができる。
【0033】
様々な実施形態によれば、第2の平板ライトガイド120は、第1の平板ライトガイド110と実質的に同様とすることができる。特に、第1の平板ライトガイド110に関して上述したように、第2の平板ライトガイド120は、方向変更された光ビーム106を内部全反射を用いて導波するように構成された光学的に透明な誘電体材料の、長い実質的に平面状のシートを備えるスラブまたは平板の光導波路とすることができる。さらに、同じく上述したように、いくつかの例によれば、第2の平板ライトガイド120は、内部全反射をさらに容易にするために、第2の平板ライトガイド120の表面(例えば、上面および下面の一方または両方)の少なくとも一部分上にクラッド層をさらに含んでもよい(図示せず)。
【0034】
図1Aおよび
図1Bにおいて示されるように、様々な実施形態によれば、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100は方向変更カプラー130をさらに含む。方向変更カプラー130は、第1の平板ライトガイド110の導波光ビーム104を、方向変更された光ビーム106として第2の方向に方向変更するように構成される。様々な実施形態によれば、方向変更された光ビーム106は、次いで第2の平板ライトガイド120によって受けられ導波される。言い換えれば、方向変更カプラー130は、方向変更された光ビーム106の新しいまたは異なる方向に導波光ビーム104を実質的に「曲げる」。上述したように、方向変更された光ビーム106の第2の方向は第1の方向とは異なっており、例として
図1A〜
図1Bで示されるように、導波光ビーム104の第1の方向とは実質的に反対であり得る。いくつかの実施形態によれば、方向変更カプラー130は、導波光ビーム104のコリメーションを、方向変更された光ビーム106内で維持する、または実質的に維持することができる。
【0035】
図2Aは、本明細書で説明する原理と一致した一実施形態による、一例における方向変更カプラー130の断面図を示す。特に、
図2Aに示される方向変更カプラー130は、第1の平板ライトガイド110の出力端部および第2の平板ライトガイド120の入力端部に位置付けられたコーナ反射体である。方向変更カプラー130のコーナ反射体は、互いに角度を付けて配置された1対のミラー132またはそれに等しい反射体(例えば内部全反射すなわち「TIR」ミラー、ブラッグミラーなど)を含むことができる。コーナ反射体のミラー対132のうちの第1のミラー132’は、第1の平板ライトガイド110からの導波光ビーム104を、コーナ反射体のミラー対132のうちの第2のミラー132”に向かって反射するように位置決めされる。第2のミラー132”は、反射された光ビームを第2の平板ライトガイド120内にさらに反射するように位置決めされる。特に、第1のミラー132’に対する第2のミラー132”の位置は、第1のミラー132’による反射角度とは異なる角度で光を反射するように構成される。したがって、この場合第2のミラー132”における反射は、方向変更された光ビーム106を提供し(すなわち、反射された光ビームを方向変更し)、方向変更された光ビーム106は第2の平板ライトガイド120に入り、そのライトガイドによって第2の方向に導波される。さらに、第1および第2のミラー132’、132”において組み合わされる反射は、所定の非ゼロの伝播角度を有する方向変更された光ビーム106を第2の平板ライトガイド120内に提供するように構成される。様々な実施形態によれば、第1の平板ライトガイド110内の導波光ビーム104の非ゼロの伝播角度と、第2の平板ライトガイド120内で導波される方向変更された光ビーム106の所定の非ゼロの伝播角度との関係は、第1と第2のミラー132’、132”の互いに対する相対的な配向と、第1および第2の平板ライトガイド110、120に対するコーナ反射体の配向との両方によって決定される。
【0036】
例えば、
図2Aに示されるように、コーナ反射体の1対のミラー132は、互いに対して90度の角度で配向されてもよい。したがって、コーナ反射体は、再帰反射体(retroreflector)(すなわち90度のコーナ反射体)である。加えて、方向変更カプラー130のコーナ反射体は、第1の平板ライトガイド110および第2の平板ライトガイド120のうちの一方または両方の平板に対して傾斜していてもよい。コーナ反射体(または方向変更カプラー130)の傾斜は、方向変更された光ビーム106の所定の非ゼロの伝播角度をもたらすように構成される。例えば、再帰反射体または90度のコーナ反射体を備える方向変更カプラー130に関しては、0度の傾斜は、例えば
図2Aに示されるように、導波光ビーム104の非ゼロの伝播角度に等しい所定の非ゼロの伝播角度を有する方向変更された光ビーム106を生成する。
【0037】
方向変更カプラー130のコーナ反射体の1対のミラー132間には、90度以外の使用可能な他の角度関係がある。これらの他の角度関係では、例えば方向変更された光ビーム106の所定の非ゼロの伝播角度は、コーナ反射体ミラー対132と第1および第2の平板ライトガイド110、120との角度関係を適切に調整することによって、依然としてもたらされ得る。特に、方向変更された光ビーム106の所定の非ゼロの伝播角度は、導波光ビーム104の所与の非ゼロの伝播角度に対するミラー132’、132”自体間の、および1対のミラー132と平板ライトガイド110、120との間の様々な角度関係に対して幾何光学を用いて容易に決定され得る。
【0038】
図2Bは、本明細書で説明する原理と一致した別の実施形態による、一例における方向変更カプラー130の断面図を示す。
図2Bに示されるように、方向変更カプラー130は、傾斜ミラー134、および格子カプラー136を備える。「傾斜」とは、様々な実施形態によれば、第1の平板ライトガイド110の平面またはその表面に対してミラー134が傾斜した角度を有していることを意味する。傾斜ミラー134は、第1の平板ライトガイド110からの導波光ビーム104を、反射された光ビーム104’として格子カプラー136に向けて反射するように構成される。傾斜ミラー134の傾斜角度は、反射された光ビーム104’を格子カプラー136に方向付けるだけでなく、反射された光ビーム104’の格子カプラー136における入射角度を決定することにも留意されたい。
【0039】
格子カプラー136は、傾斜ミラー134から受けた反射された光ビーム104’を回折するように構成された回折格子を備える。特に、様々な実施形態によれば、格子カプラー136は、反射された光ビーム104’を、第2の平板ライトガイド120内で導波されることになる方向変更された光ビーム106として第2の方向に回折する。さらに、傾斜ミラー134による反射と、格子カプラー136の回折とを組み合わせることによって、方向変更された光ビーム106の所定の非ゼロの伝播角度を第2の平板ライトガイド120内でもたらすことができる。
【0040】
例えば、格子カプラー136に対する反射された光ビーム104’の入射角度が、傾斜ミラー134の傾斜角度によってもたらされるような約90度(すなわち直角の入射角度)である場合、格子カプラー136による回折は、方向変更された光ビーム106の所定の非ゼロの伝播角度を決定するように構成される。いくつかの実施形態では、格子カプラー136における反射された光ビーム104’の直角な入射をもたらすように構成された傾斜ミラー134の傾斜角度αは、
【0041】
【数1】
という式(1)によって決定され得、ここでγは、導波光ビーム104の非ゼロの伝播角度であり、非ゼロの伝播角度γと、傾斜角度αの両方は、第1の平板ライトガイド110の平面からの角度である。
【0042】
いくつかの実施形態では(例えば
図2Bに示されるように)、方向変更カプラー130は、第2のミラー138をさらに備える。第2のミラー138は、格子カプラー136の副回折生成物(secondary diffraction product)である光を反射および方向変更するように構成される。特に、第2のミラー138は、副回折生成物の光を第2の方向に反射および方向変更して、第2の平板ライトガイド120内の方向変更された光ビーム106を増大させるように配向される。例えば、方向変更された光ビーム106は、主回折生成物(primary diffraction product)(例えば正の一次回折生成物)である光に相当し得る。示されるように、主回折生成物の光(すなわち光ビーム106)は実線を用いて示されており、副回折生成物の光は、格子カプラー136と第2のミラー138との間の破線で示されている。
【0043】
第2のミラー138は、副回折生成物(例えば負の一次回折生成物)を第2の方向に、第2の平板ライトガイド120内の方向変更された光ビーム106の所定の非ゼロの伝播角度とほぼ等しい非ゼロの伝播角度で、反射および方向変更するように配向されてもよい。したがって、いくつかの実施形態によれば、反射および方向変更された副回折生成物に相当する光のビーム106’(
図2Bの破線106’)は、方向変更された光ビーム106に効果的に付加され、またはそれを増大させ、その結果、第2のミラー138がない実施形態に比べて方向変更カプラー130の効率が改善されることになる。
【0044】
特に、また上で述べたように、いくつかの実施形態では(例えば示されるように)、傾斜ミラー134は、第1の平板ライトガイド110の導波光ビーム104を格子カプラー136に向かって反射して、格子カプラー136における反射された光ビーム104’の実質的に直角の入射角度をもたらすように構成される。格子カプラー136の回折格子の主回折生成物は、正の一次回折生成物とすることができ、その回折角度は、方向変更された光ビーム106の所定の非ゼロの伝播角度に対応する。さらに、
図2Bに示されるように、第2のミラー138は、格子カプラー136に対して90度の角度で配向されてもよい。副回折生成物は、主回折生成物(すなわち正の一次回折生成物)に対して90度の関係を有する負の一次回折生成物とすることができる。90度で配向された第2のミラー138は、副回折生成物を、方向変更された光ビーム106の非ゼロの伝播角度と実質的に同じ伝播角度で第2の平板ライトガイド120内で光ビーム106’として反射および方向変更するように構成される。したがって、方向変更された光ビーム106は、第2の平板ライトガイド120内で光ビーム106’によって実質的に増大される。
【0045】
様々な実施形態によれば、傾斜ミラー134は、導波光ビーム104を反射しまたは実質的に反射し、さらに導波光ビーム104の方向を変えるように構成された角度で傾斜している事実上任意のミラーまたはそれに等しい反射体とすることができる。例えば、傾斜ミラー134は、金属または金属化表面(例えば銀鏡)を備えてもよい。別の例では、傾斜ミラー134は、ブラッグミラーとすることができる。さらに他の実施形態では、傾斜ミラー134は、内部全反射(TIR)によって実現されてもよく、TIRミラーであってもよい。例えば、傾斜ミラー134は、第1の平板ライトガイド110の斜面によって提供されてもよく、斜面に隣接する第1の平板ライトガイド110内のTIRが、傾斜ミラー134として機能してもよい。さらに、第2のミラー138は、金属または金属化表面、ブラッグミラー、およびTIRミラーを含むがこれらに限定されない実質的に任意のミラーまたはそれに等しい反射体とすることができる。例えば、第2のミラー138は、第2の平板ライトガイド120の端部を金属化することによって提供されてもよい。別の例では、第2の平板ライトガイド120の端部は、第2のミラー138としての第2の平板ライトガイド端部に入射する副回折生成物のTIRを実現するように構成される。
【0046】
いくつかの実施形態では、上述したミラーのうちの1つまたは複数は、コリメーションミラーとすることができる。例えば、コーナ反射体ミラー132’、132”の一方または両方が、方向変更された光ビーム106の(例えば水平方向、垂直方向、または両方向への)コリメーションを実現する放物曲線状の表面を有してもよい。同様に、傾斜ミラー134および第2のミラー138の一方または両方が、反射された光ビーム104’をコリメートするための放物曲線状の表面を有するコリメーションミラーであってもよく、その結果、(例えば格子カプラー136によって回折された後の)方向変更された光ビーム106のコリメーション(例えば垂直および水平コリメーションの一方または両方)が行われる。
【0047】
様々な実施形態によれば、格子カプラー136は、回折格子を形成するように互いに離間された回折特徴部(例えば溝または隆線)を備える。いくつかの実施形態では、回折特徴部は、第2の平板ライトガイド120の表面にあるか、表面内にあるか、または表面に隣接しているかのいずれかであってもよい。例えば、格子カプラー136は、方向変更カプラー130内の第2の平板ライトガイド120の上面に形成された複数の溝を備えてもよい。様々な実施形態によれば、回折格子は、回折特徴部間の均一な、または実質的に均一な間隔を備える。さらに、様々な実施形態によれば、回折格子のゼロ次回折生成物を抑制することができる。例えば、回折格子は、ゼロ次回折生成物を抑制するように選択的に選ばれた回折特徴部の高さまたは深さ(例えば隆線高さまたは溝深さ)、およびデューティサイクルを有することができる。いくつかの実施形態では、デューティサイクルは、約30パーセント(%)〜約70パーセント(%)とすることができる。さらにいくつかの実施形態では、高さまたは深さは、ゼロ超〜約500ナノメートルまでの範囲とすることができる。例えば、デューティサイクルは、約50パーセントとすることができ、回折特徴部の高さまたは深さは、約140ナノメートルとすることができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、格子カプラー136は、反射金属または金属化回折格子などであるがこれらに限定されない反射回折格子を備える。
図2Bは、第2の平板ライトガイド120の上面の隆線(または上面からの突出部)としての回折特徴部136aを備える格子カプラー136を示す。さらに、回折特徴部136a間、およびその上の空間は、反射金属などの反射材料の層136bによって充填されている。反射金属は、アルミニウム、ニッケル、銀、または金を含んでもよいが、これらに限定されない。反射回折格子を用いると、誘電体回折格子(すなわち、例えば第2の平板ライトガイド120の誘電体材料内の溝または隆線)に比べてより高い回折効率を実現することができる。
【0049】
再び
図1Aおよび
図1Bを参照すると、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100は、回折格子140をさらに備える。特に、いくつかの実施形態によれば、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100は、複数の回折格子140を含んでもよい。例えば複数の回折格子140は、回折格子140のアレイとして配置される、またはアレイを表してもよい。
図1A〜
図1Bに示されるように、回折格子140は、第2の平板ライトガイド120の表面(例えば上面、または前面)に位置付けられる。他の例では(図示せず)、回折格子140のうちの1つまたは複数は、第2の平板ライトガイド120内に位置付けられてもよい。さらに他の実施形態では(図示せず)、回折格子140のうちの1つまたは複数は、第2の平板ライトガイド120の下面もしくは背面に、またはその上に位置付けられてもよい。
【0050】
様々な実施形態によれば、回折格子140は、方向変更された光ビーム106の一部分を、回折
結合(例えば「回折散乱」とも呼ばれる)によって、またはそれを用いて散乱させ、または
結合して、第2の平板ライトガイド120から外へ出すように構成される。方向変更された光ビーム106の一部分は、回折格子140によって回折により
結合されライトガイド表面を通って(例えば、第2の平板ライトガイド120の上面または前面を通って)外へ出され得る。さらに、回折格子140は、方向変更された光ビーム106の一部分を、
結合出力光ビーム(例えば光ビーム102)として、回折により
結合出力するように構成される。
【0051】
様々な例によれば、回折により外へ出される光ビーム102は、所定の主角度方向でライトガイド表面から離れるように方向付けられる。特に、方向変更された光ビーム106の
結合出力された部分は、複数の回折格子140によって複数の光ビーム102として、ライトガイド表面から離れるように回折により方向変更される。上記で検討されたように、いくつかの例によれば、複数の光ビームのうちのそれぞれの光ビーム102は異なる主角度方向を有することができ、複数の光ビームは光照射野を表すことができる。他の例によれば、複数の光ビームのうちのそれぞれの光ビーム102は、実質的に同一の主角度方向を有してもよく、それらの複数の光ビームは、異なる主角度方向を持つ光ビームを有する複数の光ビームにより表される光照射野ではなく、実質的に一方向性の光を表してもよい。
【0052】
様々な実施形態によれば、回折格子140は、光を回折する(すなわち回折を実現する)複数の回折特徴部142を備える。回折は、方向変更された光ビーム106の一部分を
回折結合により、第2の平板ライトガイド120から外へ出す役割を担う。例えば、回折格子140は、回折特徴部142として機能する、第2の平板ライトガイド120の表面内の溝、および第2の平板ライトガイド表面から突出する隆線のうちの一方または両方を含んでもよい。溝および隆線は、互いに平行または実質的に平行に配置されてもよく、回折格子140によって
結合出力されることになる方向変更された光ビーム106の伝播方向に対して、少なくともいずれかの地点で垂直であり得る。
【0053】
いくつかの例では、回折特徴部は、表面内へエッチング、ミリング、もしくはモールドされてもよく、または表面上に塗布されてもよい。したがって、回折格子140の材料は第2の平板ライトガイド120の材料を含み得る。
図1Aに示されるように、例えば、回折格子140は、第2の平板ライトガイド120の表面に形成された実質的に平行な溝を備える。例えば
図1Bでは、回折格子140は、第2のライトガイド表面から突出した実質的に平行な隆線を備える。他の例では(図示せず)、回折格子140は、第2のライトガイド120の表面に塗布された、または張り付けられたフィルムもしくは層において、またはそのフィルムもしくは層として実装され得る。
【0054】
複数の回折格子140は、第2の平板ライトガイド120に対して様々な構成で配置され得る。例えば、複数の回折格子140は、ライトガイド表面にわたって列および行に(例えばアレイとして)配置され得る。別の例では、複数の回折格子140はグループで配置され、そのグループが行および列に配置されてもよい。さらに別の例では、複数の回折格子140は、第2の平板ライトガイド120の表面にわたって実質的にランダムに分配されてもよい。
【0055】
いくつかの実施形態によれば、複数の回折格子140はマルチビーム回折格子140を備える。例えば、すべてのまたは実質的にすべての複数の回折格子140が、マルチビーム回折格子140であってもよい(すなわち、複数のマルチビーム回折格子140であってもよい)。様々な実施形態によれば、マルチビーム回折格子140は、方向変更された光ビーム106の一部分を、(例えば
図1Aおよび
図1Bに示されるように)光照射野を形成する異なる主角度方向を有する複数の光ビーム102として、
結合出力するように構成された回折格子140である。
【0056】
様々な例によれば、マルチビーム回折格子140はチャープ回折格子140を備えることができる(すなわち、チャープマルチビーム回折格子)。定義上、「チャープ」回折格子140は、チャープ回折格子140の範囲または長さにわたって変化する回折特徴部の回折間隔を呈する、または有する回折格子である。さらに、本明細書では、変化する回折間隔は、「チャープ」と定義される。その結果、第2の平板ライトガイド120から回折により
結合出力された方向変更された光ビーム106は、チャープ回折格子140にわたる異なる原点に対応する異なる回折角度の光ビーム102として、チャープ回折格子140から出射する、または放射される。事前定義されたチャープがあることにより、チャープ回折格子140は、複数の光ビームのうちの
結合出力光ビーム102のそれぞれの所定の異なる主角度方向をもたらす役割を担う。
【0057】
図3Aは、本明細書で説明する原理と一致した一実施形態による、一例におけるマルチビーム回折格子140を含む二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100の一部分の断面図を示す。
図3Bは、本明細書で説明する原理と一致した一実施形態による、一例におけるマルチビーム回折格子140を含む、
図3Aの二重ライトガイド式格子ベースのバックライト部分の斜視図を示す。
図3Aに示されるマルチビーム回折格子140は、例として限定ではなく、第2の平板ライトガイド120の表面に溝を備える。例えば、
図3Aに示されるマルチビーム回折格子140は、
図1Aに示される溝ベースの回折格子140のうちの1つを表してもよい。
【0058】
図3A〜
図3Bに(例として限定ではなく
図1A〜
図1Bにも)示されるように、マルチビーム回折格子140はチャープ回折格子である。特に示されるように、回折特徴部142は、マルチビーム回折格子140の第
1の端部140
’においては、第
2の端部140’
’においてよりも互いに近くにある。さらに、示される回折特徴部142の回折間隔dは、第1の端部140’から第2の端部140’’まで線形に変化する。いくつかの例では、チャープ回折格子140は、距離に伴って線形に変化する回折間隔dのチャープを有するまたは呈する。したがって、チャープ回折格子140は、「線形チャープ」回折格子と呼ばれ得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、マルチビーム回折格子140を用いて光を
結合して第2の平板ライトガイド120から外へ出すことによって生成される光ビーム102は、(例えば
図3Aに示されるように)方向変更された光ビーム106が第2の平板ライトガイド120内でマルチビーム回折格子140の第1の端部140’からマルチビーム回折格子140の第2の端部140”の方向へ伝播するときに、発散する(すなわち発散光ビーム102になる)ことができる。あるいは、他の例によれば(図示せず)、方向変更された光ビーム106が第2の平板ライトガイド120内で反対の方向、すなわちマルチビーム回折格子140の第2の端部140”から第1の端部140’に伝播するときに、収束光ビーム102が生成され得る。
【0060】
別の例では(図示せず)、チャープ回折格子140は、回折間隔dの非線形チャープを呈してもよい。チャープ回折格子140を実現するために用いることができる様々な非線形チャープは、指数関数チャープ、対数チャープ、または別の実質的に不均一またはランダムであるが依然として単調に変化するチャープを含むが、これらに限定されない。正弦波チャープ、または三角形もしくは鋸歯状チャープなどであるが、これらに限定されない非単調なチャープも使用可能である。これらのタイプのチャープの任意の組み合わせを用いることもできる。
【0061】
図3Bに示されるように、マルチビーム回折格子140は、第2の平板ライトガイド120の表面内に、表面に、または表面上にともに曲線状のかつチャープされた回折特徴部142(例えば溝または隆線)を含む(すなわち、マルチビーム回折格子140は曲線状のチャープ回折格子である)。方向変更された光ビーム106は、
図3A〜
図3Bの「106」と符号が付けられた太線の矢印によって示されるように、マルチビーム回折格子140および第2の平板ライトガイド120に対する入射方向を有する。また図には、第2の平板ライトガイド120の表面でマルチビーム回折格子140から離れる方向を指す
結合出力されるまたは放射される複数の光ビーム102も示される。示される光ビーム102は、複数の所定の異なる主角度方向に放射される。特に、放射される光ビーム102の所定の異なる主角度方向は、示されるように、(例えば光照射野を形成するように)方位角と仰角の両方において異なる。様々な例によれば、回折特徴部142の事前定義されたチャープと回折特徴部142の曲線との両方が、放射される光ビーム102のそれぞれの複数の所定の異なる主角度方
向に寄与し得る。
【0062】
例えば、曲線状であることによって、マルチビーム回折格子140内の回折特徴部142は、第2の平板ライトガイド120内で導波される方向変更された光ビーム106の入射方向に対して異なった配向を有することができる。特に、導波光ビームの入射方向に対する、マルチビーム回折格子140内の第1の点または位置における回折特徴部142の配向は、別の点または位置における回折特徴部142の配向とは異なり得る。いくつかの例によれば、
結合出力されるまたは放射される光ビーム102に関して、光ビーム102の主角度方向{θ,φ}の方位角成分φは、光ビーム102の原点における(すなわち入射する方向変更された光
ビーム106が
結合出力される点における)回折特徴部142の方位配向角度(azimuthal orientation angle)φ
fによって決められ得る、またはそれに対応し得る。したがって、回折特徴部142の配向がマルチビーム回折格子140内で異なっていることによって、少なくとも光ビーム102のそれぞれの方位角成分φに関しては、異なる主角度方向(θ,φ)を有する異なる光ビーム102が生成される。
【0063】
特に、回折特徴部142の曲線に沿った異なる点においては、曲線状回折特徴部142に関連するマルチビーム回折格子140の「下にある回折格子」が、異なる方位配向角度φ
fを有する。「下にある回折格子」とは、重なっている複数の非曲線状回折格子のうちの1つの回折格子が、マルチビーム回折格子140の曲線状回折特徴部を生成することを意味する。したがって、曲線状回折特徴部142に沿った所与の点において、曲線は、曲線状回折特徴部142に沿った別の点における方位配向角度φ
fとは概して異なる特定の方位配向角度φ
fを有する。さらに、特定の方位配向角度φ
fは、所与の点から放射される光ビーム102の
主角度方向{θ,φ}の対応する方位角成分φをもたらす。いくつかの例では、回折特徴部142(例えば溝、隆線など)の曲線は、円の一区分を表してもよい。円は、ライトガイド表面と同一平面上にあってもよい。他の例では、曲線は、例えばライトガイド表面と同一平面上にある楕円または別の曲線形状の一区分を表してもよい。
【0064】
他の例では、マルチビーム回折格子140は、「区分的に」曲線状の回折特徴部142を含んでもよい。特に、回折特徴部142は、マルチビーム回折格子140内の回折特徴部142に沿った異なる点において、実質的に滑らかなまたは連続した曲線それ自体を描かないかもしれないが、回折特徴部142はそれでもなお、方向変更された光ビーム106の入射方向に対して異なる角度で配向され得る。例えば、回折特徴部142は、複数の実質的に直線状の区分であって、それぞれの区分が、隣接する区分とは異なる配向を有する直線状の区分を含む溝であってもよい。様々な実施形態によれば、複数の区分の異なる角度を合わせると、曲線(円の一区分)に近似することができる。さらに他の例では、回折特徴部142は、特定の曲線(例えば円または楕円)を近似することなく、単に、マルチビーム回折格子140内の異なる位置において導波光の入射方向に対して異なる配向を有するだけであってもよい。
【0065】
再び
図1A〜
図1Bを参照すると、いくつかの実施形態によれば、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100は、光源150をさらに備える。例えば光源150は、方向変更カプラー130に隣接した出力端部とは反対の、第1の平板ライトガイド110の入力端部に
結合されていてもよい。いくつかの実施形態では、光源150は、複数の光学エミッタ152を含む。光学エミッタ152(またはより全体的には光源150)は、光を導波光104として、すなわち導波光ビーム104として、第1の平板ライトガイド110に提供するように構成される。いくつかの実施形態によれば、提供される光は複数の異なる色の光を備え、様々な実施形態によれば、その複数の異なる色の光は、平板ライトガイド110内に
結合して入れられたとき、複数の異なる色の光ビーム104として導波されるように構成される。例えば、複数の光学エミッタ152は、複数の異なる色の光を生成するように構成される。
【0066】
いくつかの実施形態によれば、異なる色の導波光ビーム104は、第1の平板ライトガイド110内で異なる色固有の非ゼロの伝播角度で導波されるように構成される。例えば、赤色導波光ビーム104は、第1の非ゼロの伝播角度で第1の平板ライトガイド110内に
結合して入れられ伝播することができる。緑色導波光ビーム104は、第2の非ゼロの伝播角度で第1の平板ライトガイド110内に
結合して入れられ伝播することができる。青色導波光ビーム104は、第3の非ゼロの伝播角度で第1の平板ライトガイド110内に
結合して入れられ伝播することができる。さらに、それぞれの第1、第2、および第3の非ゼロの伝播角度は、互いに異なる。
【0067】
例として限定としてではなく
図1Aに示されるように、光源150は、傾斜し、形成された放物面反射体154をさらに備えてもよい。例えば、異なる色固有の非ゼロの伝播角度は、第1の平板ライトガイド110の入力端部の傾斜し、形成された放物面反射体154内に供給するまたは放射する横方向に互いにずれた複数の光学エミッタのうちの赤色、緑色、および青色の光学エミッタ152(
図1Aでは別々に示されていない)によってそれぞれ提供されもよい。特に、様々な実施形態によれば、傾斜し、形成された放物面反射体154と組み合わされた異なる色のエミッタ152の横方向のずれは、異なる光色(例えば赤色光、緑色光、および青色光)を
結合して、対応する異なる色固有の非ゼロの伝播角度で第1の平板ライトガイド110に入れるように構成される。
【0068】
これらの実施形態のいくつかでは、方向変更カプラー130は、異なる色の導波光ビーム104を方向変更して、異なる色に対応した方向変更された光ビーム106として第2の平板ライトガイド120に入れるとき、色固有の非ゼロの伝播角度を維持するまたは実質的に維持することができる。特に、異なる色の導波光ビーム104間の色固有の角度差は、方向変更の際に実質的に維持され得る。例えば、再帰反射体として実装された方向変更カプラー130は、異なる色の導波光ビーム104の色固有の非ゼロの伝播角度を、対応する異なる色の方向変更された光ビーム106内で維持することができる。あるいは、他の実施形態によれば、方向変更カプラー130は、色固有の伝播角度のうちの1つまたは複数を調整する、増大させる、または他の態様で変更し、それでもなお第2の平板ライトガイド120内への方向変更の際にそれらの角度間の差を保持することができる。
【0069】
他の実施形態によれば、異なる色の導波光ビーム104は、第1の平板ライトガイド110内で、同様のまたはほぼ同一でさえある非ゼロの伝播角度で伝播するように構成される。これらの実施形態によれば、方向変更カプラー130は、異なる色の方向変更された光ビーム106に、異なる色固有の非ゼロの伝播角度を与えるように構成されてもよい。例えば、光源150は、赤色光、緑色光、および青色光のそれぞれを、(例えば、異なる色固有の非ゼロの伝播角度ではなく)実質的に同一の非ゼロの伝播角度で生成し、第1の平板ライトガイド110内に導入するように構成されてもよい。この例では、方向変更カプラー130は、赤色、緑色、および青色の導波光ビームを、それぞれの異なる色固有の非ゼロの伝播角度で第2の平板ライトガイド120内に第2の方向に方向変更するように構成された格子カプラーを備えてもよい。格子カプラーは、例えば上述した格子カプラー136と実質的に同様であってもよい。例えば上述したように、方向変更カプラー130は、赤色、緑色、および青色の導波光ビームを、傾斜ミラー内に反射するための傾斜ミラーをさらに備えてもよい。
【0070】
様々な実施形態では、光源150は、発光ダイオード(LED)およびレーザを含むがこれらに限定されない実質的に任意の光の発生源を備えてもよい。いくつかの実施形態では、光源150は、特定の色により表される狭帯域のスペクトルを有する実質的に単色の光を生成することができる。特に色は、(例えば電子ディスプレイの)原色とすることができる、または原色を表すことができる。例えば、光源150は、複数の異なる原色を表す複数の異なる色の光を生成することができる。原色は、例えば赤色光、緑色光、および青色光を備えてもよい。さらに、原色は、カラー電子ディスプレイの原色とすることができ、原色は、カラー電子ディスプレイの色域をサポートするように構成された赤−緑−青(RGB)色モデルなどであるが、これらに限定されない色モデルに応じて選択される。
【0071】
いくつかの実施形態によれば、光源150は、複数のLEDを備えるマルチカラー光源であってもよい。例えば複数のLEDは、カラー電子ディスプレイの原色の異なる色を表すことができる。特に、例えばLEDは、RGB色モデルの赤色光を生成するための赤色LED、緑色光を生成するための緑色LED、および青色光を生成するための青色LEDを備えてもよい。いくつかの実施形態では、光源150は、第1の平板ライトガイド110の入力端部に沿って配置された光学エミッタ152の線形アレイを備えてもよい。例えば光学エミッタのそれぞれは、赤色LED、緑色LED、および青色LEDを備えてもよい。光源150は、(例えばコリメート反射体またはレンズを用いて)コリメートされた光を生成するように構成されてもよい。例えば
図1Aに示される傾斜し形成された放物面反射体154は、光学エミッタ152からの光を
結合して第1の平板ライトガイド110に入れるときにコリメートされた光ビーム104を生成するように構成されてもよい。様々な実施形態によれば、実質的に任意のコリメータ(例えば、コリメーションレンズ、コリメート反射体など)が、
図1Aの光源150と第1の平板ライトガイド110との間に挿入されてコリメートされた光ビーム104を提供してもよい。
【0072】
本明細書で説明する原理のいくつかの実施形態によれば、3次元(3D)電子ディスプレイが提供される。3D電子ディスプレイは、異なる方向を有する変調された光ビームを、3D電子ディスプレイの画素として放射するように構成される。3D電子ディスプレイは、3D情報(例えば3D画像)を表示するように構成される。いくつかの例では、3D電子ディスプレイは、オートステレオスコピックなまたは裸眼の3D電子ディスプレイである。特に、様々な例によれば、変調され異なる方向に向けられた光ビームのそれぞれは、3D電子ディスプレイに関連する異なる「視像」に対応してもよい。例えば異なる視像は、3D電子ディスプレイにより表示される情報の「裸眼の」(例えばオートステレオスコピック、ホログラフィックなどの)表現を提供することができる。
【0073】
図4は、本明細書で説明する原理と一致した一実施形態による、一例における3D電子ディスプレイ200のブロック図を示す。3D電子ディスプレイ200は、3D画像などであるがこれには限定されない3D情報を提示するために使用され得る。特に、
図4に示される3D電子ディスプレイ200は、変調された光ビーム202を、3D電子ディスプレイ200の異なる視像に対応する画素を表す異なる
主角度方向で放射するように構成される。変調された光ビーム202は、例として限定ではなく、
図4では(例えば収束ではなく)発散するものとして示される。いくつかの実施形態では、光ビーム202は異なる色をさらに表してもよく、3D電子ディスプレイ200は3Dカラー電子ディスプレイであってもよい。
【0074】
図4に示される3D電子ディスプレイ200は、光を導波するように構成された第1のライトガイド210および第2のライトガイド220を備える。第2のライトガイド220の導波光は、3D電子ディスプレイ200によって放射される変調された光ビーム202になる光の発生源である。いくつかの実施形態によれば、第1のライトガイド210は平板ライトガイドであってもよく、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100に関して上述した第1の平板ライトガイド110と実質的に同様であってもよい。さらに、いくつかの実施形態によれば、第2のライトガイド220は平板ライトガイドであってもよく、同じく上述したように、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100の第2の平板ライトガイド120と実質的に同様であってもよい。例えば、第1および第2のライトガイド210、220は、それぞれ内部全反射によって光を導波するように構成された誘電体材料の平面状のシートを備えるスラブ導波路であってもよい。いくつかの実施形態では、平板ライトガイドとしての第1のライトガイド210および第2のライトガイド220は、(例えば
図1A〜
図1Bにおいて上に示されたように)実質的に互いに同一平面上に配置されてもよい。
【0075】
他の実施形態では、第1のライトガイド210および第2のライトガイド220の一方または両方は、ストリップライトガイドを備えてもよい。例えば、第1のライトガイド210および第2のライトガイド220の一方または両方は、互いに隣り合って配置されて平板ライトガイドを近似し、したがって本明細書による定義上の「平板」ライトガイドの形態とみなされる複数の実質的に平行なストリップライトガイドを備えてもよい。しかし、例えばこの形態の平板ライトガイドである隣接するストリップライトガイドは、それぞれのストリップライトガイド内に光を閉じ込めることがあり、隣接するストリップライトガイド内への漏れを実質的に防止し得る(すなわち、「真の」平板ライトガイドの材料である実質的に連続したスラブとは異なる)。
【0076】
様々な実施形態によれば、第1および第2のライトガイド210、220内のそれぞれの導波光は、光のビームとして非ゼロの伝播角度で伝播するように構成される。いくつかの実施形態では、導波光は複数の異なる色の導波光ビームを含み得る。さらにいくつかの実施形態によれば、第1のライトガイド210および第2のライトガイド220の一方または両方内の導波光ビームはコリメートされてもよい(すなわち光は、コリメートされたまたは実質的にコリメートされた光のビームとして導波されてもよい)。例えば、第1および第2のライトガイド210、220は、光をコリメートされた光ビームとして非ゼロの伝播角度でそれぞれのライトガイド210、220内で導波するように構成されてもよい。
【0077】
図4に示されるように、3D電子ディスプレイ200は、方向変更カプラー230をさらに備える。方向変更カプラー230は、第1のライトガイド210からの導波光ビームを
結合および方向変更して第2のライトガイド220へ入れるように構成される。いくつかの実施形態によれば、方向変更カプラー230は、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100に関して上述した方向変更カプラー130と実質的に同様であってもよい。例えばいくつかの実施形態では、方向変更カプラー230は(例えば
図2Aに示される)コーナ反射体を備えてもよい。
【0078】
別の実施形態では、方向変更カプラー230は(例えば
図2Bに示されるような)傾斜したミラーおよび反射格子カプラーを備えてもよい。傾斜ミラーおよび反射格子カプラーは、上述した方向変更カプラー130の傾斜ミラー134および格子カプラー136と実質的に同様であってもよい。特に傾斜ミラーは、第1のライトガイド210からの導波光ビームを反射格子カプラーに向けて反射するように構成され得る。また反射格子カプラーは、傾斜ミラーから受けた反射された導波光ビームを回折および方向変更して、第2のライトガイド220内で導波されることになる方向変更された光ビームとして第2のライトガイド220に入れるように構成され得る。
【0079】
図4に示される3D電子ディスプレイ200は、マルチビーム回折格子240のアレイをさらに備えてもよい。例えばマルチビーム回折格子240のアレイは、第2のライトガイド220の表面内、表面上、または表面に位置付けられてもよい。様々な実施形態によれば、アレイのマルチビーム回折格子240は、第2のライトガイド210内で導波される方向変更された光ビームの一部分を回折して
結合して、3D電子ディスプレイ200の異なる視像を表すまたはそれに対応する異なる主角度方向を有する複数の
結合出力光ビーム204として外へ出すように構成される。いくつかの実施形態では、マルチビーム回折格子240は、上述した二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100のマルチビーム回折格子140と実質的に同様であってもよい。
【0080】
例えば、マルチビーム回折格子240のアレイは、チャープ回折格子を含んでもよい。いくつかの実施形態では、マルチビーム回折格子240の回折特徴部(例えば溝、隆線など)は、曲線状回折特徴部である。例えば、曲線状回折特徴部は、曲線状(すなわち連続的に曲線状、または区分的に曲線状)である隆線および溝、ならびにアレイのマルチビーム回折格子240にわたって距離の関数として変化する曲線状回折特徴部間の間隔を含んでもよい。いくつかの実施形態では、マルチビーム回折格子240は、曲線状回折特徴部を有するチャープ回折格子であってもよい。
【0081】
図4に示されるように、3D電子ディスプレイ200はライトバルブアレイ250をさらに含む。ライトバルブアレイ250は、複数の光ビームのうちの
結合出力光ビーム204を変調するように構成された複数のライトバルブを備える。特に、ライトバルブアレイ250のライトバルブは、
結合出力光ビーム204を変調して、3D電子ディスプレイ200の画素であるまたは画素を表す変調された光ビーム202を提供する。さららに、変調された光ビーム202のそれぞれは、3D電子ディスプレイ200の異なる視像に対応してもよい。様々な例では、液晶(LC)ライトバルブ、エレクトロウェッティングライトバルブ、および電気泳動ライトバルブのうちの1つまたは複数を含むがこれらに限定されない異なるタイプのライトバルブがライトバルブアレイ250内で使用されてもよい。
図4では、例として光ビーム202の変調を強調するために破線が用いられている。
【0082】
さらにいくつかの実施形態によれば、
図4に示されるように、3D電子ディスプレイ200は光源260をさらに備えてもよい。光源260は、方向変更カプラー230に隣接する出力端部とは反対の第1のライトガイド210の入力端部に光学的に
結合されている。いくつかの実施形態では、光源260は、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100に関して上述した光源150と実質的に同様である。特に、光源260は複数の光学エミッタ(例えばLED)を備えてもよい。
【0083】
例えばいくつかの実施形態では、光源260は、第1のライトガイド210の入力端部に沿って配置されて、対応する複数の導波光ビームを第1のライトガイド210内に提供する複数の光学エミッタ(例えばLED)を備えてもよい。複数の導波光ビームは、第1のライトガイド210にわたってその入力端部から出力端部まで実質的に平行な帯域で導波されてもよい。例えば光源260の光学エミッタは、線形アレイとして配置されてもよく、それぞれの光学エミッタが、コリメートされた異なる導波光ビームを第1のライトガイド210内に生成する。いくつかの実施形態では、導波光ビームの伝播方向における第1のライトガイド210の光路長は、複数の異なる導波光ビームが実質的に平行な帯域のそれぞれの帯域間の間隔の約半分だけ
広がる第1のライトガイド210に沿った距離よりも大きい。言い換えれば、第1のライトガイドの光路長は、隣接するコリメートされた導波光ビーム同士が互いに
広がって入るほど充分に長い。
【0084】
いくつかの実施形態によれば、光源260は、異なる色の光を生成するように構成されてもよい(すなわち、カラー光源)。したがっていくつかの実施形態では、3D電子ディスプレイ200は3Dカラー電子ディスプレイ200であってもよい。例えば、複数の光学エミッタは、第1の色の光(例えば赤色光)を放射するように構成された第1の光学エミッタ、第2の色の光(例えば緑色光)を放射するように構成された第2の光学エミッタ、および第3の色の光(例えば青色光)を放射するように構成された第3の光学エミッタを備えてもよい。例えば第1の光学エミッタが赤色発光ダイオード(LED)であってもよく、第2の光学エミッタが緑色LEDであってもよく、および第3の光学エミッタが青色LEDであってもよい。例えば他の例では、光学エミッタは、赤色LED、緑色LED、および青色LEDのそれぞれを含んでもよく、したがってマルチカラー光学エミッタであってもよい。
【0085】
光源260がカラー光源であるいくつかの実施形態では、方向変更カプラー230は、異なる色の光ビームを反射および方向変更して、異なる色固有の非ゼロの伝播角度で第2のライトガイド220に入れるように構成された格子カプラーを備えてもよい。さらに色固有の伝播角度は、3D電子ディスプレイ200の異なる視像に対応する色画素を提供するように構成された色固有の光照射野を形成する、マルチビーム回折格子240から
結合して外に出されるカラー光ビーム204を生成するように構成されてもよい。様々な実施形態によれば、色固有の光照射野は、実質的に互いに同様の円錐角度を有し、したがって異なる色ではあるが実質的に互いに同様の3D電子ディスプレイ視像を表す色固有の画素を生成してもよい。
【0086】
本明細書で説明する原理のいくつかの例によれば、格子ベースのバックライトの動作方法が提供される。
図5は、本明細書で説明する原理と一致した一実施形態による、一例における格子ベースのバックライトの動作方法300のフローチャートを示す。
図5に示されるように、格子ベースのバックライトの動作方法300は、光を第1の平板ライトガイド内で非ゼロの伝播角度で導波光ビームとして導波するステップ310を備える。いくつかの実施形態によれば、導波光ビームはコリメートされる。いくつかの実施形態では、第1の平板ライトガイドは、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100に関して上述した第1の平板ライトガイド110と実質的に同様である。
【0087】
格子ベースのバックライトの動作方法300は、方向変更カプラーを用いて導波光ビームを、方向変更された導波光ビームとして第2の平板ライトガイド内に方向変更するステップ320をさらに備える。いくつかの実施形態によれば、第2の平板ライトガイドは、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100に関して上述した第2の平板ライトガイド120と実質的に同様である。さらにいくつかの実施形態によれば、導波光ビームを方向変更するステップ320は、上述した二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100の方向変更カプラー130と実質的に同様である方向変更カプラーを使用する。例えば方向変更カプラーは、導波光ビームを第1の平板ライトガイド内の第1の伝播方向から第2の平板ライトガイドの第2の伝播方向に方向変更する320ためのコーナ反射体または別の手段を備えてもよい。
【0088】
いくつかの実施形態では、導波光ビームを方向変更するステップ320は、第1の平板ライトガイドからの導波光ビームを格子カプラーに向けて反射するステップを備える。導波光ビームを反射するステップは、上述した方向変更カプラー130の傾斜ミラー134と実質的に同様である傾斜ミラーを使用してもよい。導波光ビームを方向変更するステップ320は、反射された光ビームを格子カプラーを用いて、方向変更された導波光ビームとして第2の平板ライトガイド内に回折により方向変更するステップをさらに備える。いくつかの実施形態によれば、格子カプラーは、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100に関して上述した格子カプラー136と実質的に同様であってもよい。格子カプラーを使用するいくつかの実施形態では、導波光ビームを方向変更するステップ320は、格子カプラーによって生成された副回折生成物を、第2のミラーまたは同様の反射体(例えば上述した第2のミラー138などであるが、これには限定されない第2のミラー)を用いて方向変更するステップをさらに含んでもよい。
【0089】
いくつかの実施形態によれば、導波光ビームは、第1の平板ライトガイド内で導波される複数の異なる色の光ビームのうちの1つの光ビームであってもよい。いくつかの実施形態では、異なる色の光ビームの光を導波するステップ310は、それぞれの異なる色の光ビームを、異なる色固有の非ゼロの伝播角度で導波するステップを備える。さらに、光ビームが複数の異なる色の光ビームである場合に導波光ビームを方向変更するステップ320は、それぞれの異なる色の光ビームを、格子カプラーを使用して、異なる色固有の非ゼロの伝播角度で回折により方向変更して第2の平板ライトガイドに入れるステップを備える。
【0090】
図5に示されるように、格子ベースのバックライトの動作方法300は、方向変更された導波光の一部分を、第2の平板ライトガイドの表面にある回折格子を用いて回折により
結合出力するステップ330をさらに含む。方向変更された導波光の一部分を回折により
結合出力するステップ330は、所定の
主角度方向で第2の平板ライトガイドから離れるように方向付けられた
結合出力光ビームを生成するように構成される。
【0091】
様々な例によれば、回折格子は第2の平板ライトガイドの表面に、表面内に、または表面上に位置付けられる。回折格子は、溝、隆線などとして、その表面に形成されてもよい。他の例では、回折格子は、第2の平板ライトガイド表面上のフィルムを含んでもよい。いくつかの例では、回折格子は、二重ライトガイド式格子ベースのバックライト100に関して上述した回折格子140と実質的に同様である。特に、回折格子は、方向変更された導波光ビームの複数部分を、回折により
結合出力された330から、複数の光ビームを生成するように構成されたマルチビーム回折格子であってもよい。マルチビーム回折格子は、互いに離間された曲線状の溝および曲線状の隆線のうちの1つを備えるチャープ回折格子を含むがこれに限定されない上述したマルチビーム回折格子140と実質的に同様であってもよい。他の例では、回折格子は、第2の平板ライトガイド内を含むがこれには限定されない他の場所に位置付けられる。
【0092】
様々な実施形態によれば、格子ベースのバックライトの動作方法300の、方向変更された導波光の一部分を回折により
結合出力するステップ330は、第2のライトガイドの表面から離れるように方向付けられた複数の放射され
た(または
結合出力された)光ビームを生成してもよい。複数の光ビームのうちの放射され
た光ビームのそれぞれは、所定の
主角度方向で表面から離れるように方向付けられる。特に、回折格子がマルチビーム回折格子である場合には、複数の光ビームのうちの放射され
た光ビームは、複数の光ビームのうちの他の放射される光ビームとは異なる
主角度方向を有してもよい。
【0093】
いくつかの実施形態によれば、複数の光ビームのうちの放射される光ビームは、格子ベースのバックライトを使用する電子ディスプレイの画素に対応してもよい。特に、方向変更された導波光の一部分を回折により
結合出力するステップ330においてマルチビーム回折格子が使用される場合には、複数の
結合出力された(または放射され
た)光ビームは、第2の平板ライトガイドから離れるように、3次元(3D)電子ディスプレイの異なる視像に対応する複数の異なる
主角度方向に向けられてもよい。したがって、電子ディスプレイは3D電子ディスプレイであってもよい。他の実施形態では、電子ディスプレイは、2D電子ディスプレイであってもよい。
【0094】
いくつかの実施形態では、格子ベースのバックライトの動作方法300は、複数の光ビームのうちの放射される光ビームを、複数のライトバルブを使用して変調するステップ340をさらに備える。特に、回折により
結合出力された330複数の放射される光ビームは、対応する複数のライトバルブを通過する、または他の態様でそれらと相互作用することによって変調される340。いくつかの実施形態によれば、複数のライトバルブから放射される変調された光ビームは、格子ベースのバックライトを使用する電子ディスプレイ(3D電子ディスプレイを含む)の画素を形成してもよい。例えば、変調された340光ビームは、3D電子ディスプレイ(例えば裸眼の3D電子ディスプレイ)の複数の視像を提供してもよい。
【0095】
いくつかの例では、複数の放射される光ビームを変調するステップ340に用いられる複数のライトバルブは、3D電子ディスプレイ200に関して上述したライトバルブアレイ250と実質的に同様である。例えばライトバルブは、液晶ライトバルブを含んでもよい。他の例では、ライトバルブは、エレクトロウェッティングライトバルブ、および電気泳動ライトバルブを含むがこれらに限定されない別のタイプのライトバルブであってもよい。いくつかの実施形態(例えばカラーの光学エミッタが使用される場合)によれば、変調するステップ340は、色固有ベースで適用されてもよい。
【0096】
このように、二重ライトガイドを使用する格子ベースのバックライト、3D電子ディスプレイ、および格子ベースのバックライトの動作方法の例が説明された。上述した例は、本明細書で説明する原理を表す多数の特定の例および実施形態のいくつかを単に例示するものであることが理解されるべきである。明らかに当業者は、以下の特許請求の範囲により定義されるような範囲から逸脱せずに数多くの他の構成を容易に考案することができる。