(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る作業機1の全体構成を示す概略側面図である。
図2は、作業機1の概略平面図である。本実施形態では、作業機1としてホイールローダが例示されている。
図1、
図2に示すように、本実施形態のホイールローダは、アーティキュレート式の作業機1であり、該作業機1の機体2は前部機体2Aと後部機体2Bとから構成されている。前部機体2Aには、左の前輪3L及び右の前輪3Rが設けられている。前輪3Lは、前部機体2Aの左方に設けられ、前輪3Rは、前部機体2Aの右方に設けられている。後部機体2Bには、左の後輪4L及び右の後輪4Rが設けられている。後輪4Lは、後部機体2Bの左方に設けられ、後輪4Rは、後部機体2Bの右方に設けられている。後部機体2Bには、オペレータ(運転者)が着座する運転席(座席)13が設けられている。運転席13は、後輪4Lと後輪4Rとの間に配置され、機体2における機体幅方向K2の中央部に設けられている。
【0009】
本実施形態においては、運転席13に着座したオペレータの前側(
図1、
図2の矢印A1方向)を前方、オペレータの後側(
図1、
図2の矢印A2方向)を後方、オペレータの左側(
図1の手前側、
図2の矢印B1方向)を左方、オペレータの右側(
図1の奥側、
図2の矢印B2方向)を右方として説明する。
また、前後方向K1に直交する方向である水平方向を機体幅方向K2(
図2参照)として説明する。機体2の幅方向の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方
(機体幅方向外方)として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向K2であって機体2の幅方向の中心から離れる方向のことである。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向K2であって機体2の幅方向の中心に近づく方向である。
【0010】
図1に示すように、後部機体2Bの前端側には機体連結部材5が前後方向K1の軸心回りに所定範囲回転自在に設けられ、この機体連結部材5に前部機体2Aの後端側が縦軸心(上下方向に延伸する軸心)回りに機体幅方向K2に揺動自在に連結されている。
前記機体連結部材5と前部機体2Aとにわたって油圧シリンダからなるステアリングシリンダ6が設けられている。このステアリングシリンダ6を伸縮させることにより、後部機体2Bに対して前部機体2Aが機体幅方向K2に揺動して作業機1が左及び右に旋回可能とされている。
【0011】
後部機体2Bには、運転席13を包囲する運転席保護装置としてのキャビン14が設けられている。キャビン14の室内(以下、キャビン室内という)には、ステアリングシリンダ6を操作するステアリング15(ステアリングホイール)と、作業装置7を操縦する操縦レバー16とが設けられている。ステアリング15は、運転席13の前方に配置され、操縦レバー16は、運転席13の側方(右側方)に配置されている。
【0012】
なお、後部機体2Bには、原動機が搭載される。原動機は、ディーゼルエンジンである。なお、原動機は、ガソリンエンジン、LPGエンジン又は電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。また、運転席保護装置としては、キャノピであってもよい。
図1、
図2に示すように、前部機体2Aには、作業装置7(フロント作業装置)が設けられている。この作業装置7は、前部機体2A(機体2)に上下揺動可能に支持されたリフトアーム8を有する。リフトアーム8は、機体幅方向K2に間隔をあけて配置された左の第1アーム8L及び右の第2アーム8Rを有する。第1アーム8Lは、基端側(後端側)が前部機体2Aの左側に立設された第1支持フレーム10Lの上部に機体幅方向K2に延伸する軸心回りに回転自在に支持されている。したがって、第1アーム8Lは上下揺動可能である。第2アーム8Rは、基端側が前部機体2Aの右側に立設された第2支持フレーム10Rの上部に機体幅方向K2に延伸する軸心回りに回転自在に支持されている。したがって、第2アーム8Rも上下揺動可能である。第1支持フレーム10Lの上部の左側には、作業灯(ライト)33Lが設けられている。第2支持フレーム10Rの上部右側にも、作業灯(ライト)33Rが設けられている。
【0013】
図5に示すように、第1アーム8L及び第2アーム8Rは、機体幅方向K2に間隔をあけて且つ該間隔が前方に行くに従って漸次広がるように設けられている。これにより、運転席13に着座したオペレータの左斜め前方及び右斜め前方の視界性が向上する。また、後述する第1ピン40L及び第2ピン40Rの状態(連結状態又は解除状態)の確認をする場合に、体をあまり動かすことなく行える。即ち、第1ピン40L及び第2ピン40Rの状態確認の容易性を高めることができる。また、前輪3L及び前輪3Rの確認も容易に行える。これにより、前輪3L及び前輪3Rを見ながらの作業も容易に行える。また、作業具9の機体外方側の部分を見ながらの作業も行える。例えば、作業具9としてパレットフォークを取り付けた場合に、パレットフォークの爪先を見ながら作業することも可能である。
【0014】
図5に示すように、第1アーム8L及び第2アーム8Rは、リフトアーム8の長手方向の中途部に設けられた連結パイプ26によって連結されている。
図7に示すように、連結パイプ26は、断面形状が、リフトアーム8の長手方向に長い楕円形に形成されている。本実施形態では、連結パイプ26の断面形状は、2つの平坦面の両側を円弧で結んだ小判型形状(円の一部を平坦状に切り欠いた形状)である。連結パイプ26を楕円形にすることにより、十分な強度を確保するとともに、運転席13に着座したオペレータが前方を見る際における視界性(前方視界)を向上させることができる。
【0015】
図1に示すように、第1アーム8Lの長手方向の中途部と第1支持フレーム10Lの上下方向の中途部とにわたってリフトシリンダ11Lが設けられている。第2アーム8Rの長手方向の中途部と第2支持フレーム10Rの上下方向の中途部とにわたってリフトシリンダ11Rが設けられている。リフトシリンダ11L及びリフトシリンダ11Rは、複動型の油圧シリンダによって構成されている。リフトシリンダ11L及びリフトシリンダ11Rを伸縮させることによりリフトアーム8が(第1アーム8L及び第2アーム8Rが同時に)上下に揺動する。
【0016】
図4に示すように、作業装置7は、リフトアーム8の前部に着脱可能に装着される作業具9を有する。作業具9は、標準装備としてバケットが装着され、バケットの代わりに、パレットフォーク、マニアフォーク等の作業具(アタッチメント)や、スイーパー、モアー、ブレーカ等の油圧アクチュエータを有する作業具(油圧アタッチメント)を取り付け可能である。作業具9の背面下部は、リフトアーム8の先端側(前端側)に連結され且つ枢支される。
【0017】
図1に示すように、作業機1は、作業具9を駆動する作業具シリンダ12を有する。作業具シリンダ12は、複動型の油圧シリンダによって構成されている。また、連結パイプ26には、ブラケット部材27が固定され、ブラケット部材27には、揺動リンク28の上下方向の中途部が枢支されている。揺動リンク28の上部には、作業具シリンダ12の一端が連結される。作業具シリンダ12の他端は、第1支持フレーム10Lと第2支持フレーム10Rとを連結する連結部材29に設けられたブラケット部材30に枢支されている。揺動リンク28の下部には、連動リンク31の後部が枢支されている。連動リンク31の前部は、作業具9の背面上部に枢支(係合)される。作業具シリンダ12を伸縮させることにより、揺動リンク28が揺動すると共に連動リンク31が前後移動する。これにより、作業具9がリフトアーム8との連結点を中心に上下に揺動する。
【0018】
図3、
図4に示すように、作業具(バケット)9の背面には、機体幅方向K2に間隔をあけて設けられた第1固定板34L及び第2固定板34Rが設けられている。第1固定板34L及び第2固定板34Rは、上下方向に延びている。第1固定板34L及び第2固定板34Rは、上部にフック部34aを有し、下部に挿通穴34bを有する。
前輪3Lは、第1支持フレーム10Lより前方で且つ第1アーム8Lより左方に設けられている。また、前輪3Lは、作業具9の左部の後方に位置する。前輪3Rは、第2支持フレーム10Rより前方で且つ第2アーム8Rより右方に設けられている。また、前輪3Rは、作業具9の右部の後方に位置する。
【0019】
図5に示すように、前部機体2Aには、コントロールバルブV1が搭載されている。コントロールバルブV1は、作業機1に装備された油圧シリンダや油圧モータ等の油圧アクチュエータを制御する制御弁を集約して構成された油圧機器である。コントロールバルブV1を構成する制御弁は、例えば、リフトシリンダ11を制御するリフト制御弁、作業具シリンダ12を制御する作業具制御弁、作業具9に装備された油圧アクチュエータを制御する予備制御弁38である。予備制御弁38は、詳しくは、油圧アクチュエータが装備された作業具9が装着された場合に、該油圧アクチュエータを制御する制御弁である。
【0020】
図5、
図6に示すように、作業装置7は、リフトアーム8に作業具9を着脱自在に装着するクイックカプラ32を有する。クイックカプラ32は、第1係合ピン(第1係合部)39L、第2係合ピン(第2係合部)39R、第1ピン(連結ピン)40L、第2ピン(連結ピン)40R、カプラシリンダ42、第1プレート41L及び第2プレート41Rを有する。
【0021】
第1係合ピン39Lは、連動リンク31の前部の左側に設けられ、第2係合ピン39Rは、連動リンク31の前部の右側に設けられている。詳しくは、連動リンク31の前部には、機体幅方向K2に延伸する支持筒43が設けられ、この支持筒43に、ロッド部材35が挿通されて固定されている。このロッド部材35の左端に第1係合ピン39Lが一体形成されている。第1係合ピン39Lは、ロッド部材35より径小に形成され、第1固定板34Lのフック部34aに下方から係合可能である。また、第2係合ピン39Rは、ロッド部材35の右端に一体形成されている。第2係合ピン39Rは、ロッド部材35より径小に形成され、第2固定板34Rのフック部34aに下方から係合可能である。
【0022】
第1ピン40Lは、第1アーム8Lの前部(先端側)に設けた軸受ボス19Lに機体幅方向K2に移動可能に設けられている。第1ピン40Lは、第1固定板34Lの挿通穴34bに挿通可能である。該挿通穴34bに第1ピン40Lが挿通することで作業具9と第1アーム8Lとが連結される。
図6に示すように、第2ピン40Rは、第2アーム8Rの前部(先端側)に設けた軸受ボス19Rに機体幅方向K2に移動可能に設けられている。第2ピン40Rは、第2固定板34Rの挿通穴34bに挿通可能である。該挿通穴34bに第2ピン40Rが挿通することで作業具9と第2アーム8Rとが連結される。
【0023】
カプラシリンダ42は、第1ピン40L及び第2ピン40Rを駆動する装置である。カプラシリンダ42は、シリンダチューブ42Aを有する。シリンダチューブ42Aは、第1アーム8Lと第2アーム8Rの前部間(軸受ボス19Lと軸受ボス19Rの間)に機体幅方向K2に延伸して配置されている。
シリンダチューブ42Aの一端側(左端側)に第1ピン40Lが機体幅方向K2に移動可能(出退移動可能)に設けられている。詳しくは、第1ピン40Lは、シリンダチューブ42Aから突出する方向(左方)と、シリンダチューブ42A内へ後退する方向(右方)とに移動可能に設けられている。シリンダチューブ42A内の左側には、第1ピン40Lが連結された第1ピストン42Lが設けられている。第1ピストン42Lによって第1ピン40Lが駆動される。したがって、第1ピン40Lは、カプラシリンダ42のロッドを構成している。なお、カプラシリンダ42のロッドと第1ピン40Lとは、別体であってもよい。
【0024】
図6に示すように、シリンダチューブ42Aの他端側(右端側)に第2ピン40Rが機体幅方向K2に移動可能(出退移動可能)に設けられている。詳しくは、第2ピン40Rは、シリンダチューブ42Aから突出する方向(右方)と、シリンダチューブ42A内へ後退する方向(左方)とに移動可能に設けられている。シリンダチューブ42A内の右側には、第2ピン40Rが連結された第2ピストン42Rが設けられている。第2ピストン42Rによって第2ピン40Rが駆動される。したがって、第2ピン40Rは、カプラシリンダ42のロッドを構成している。なお、カプラシリンダ42のロッドと第2ピン40Rとは、別体であってもよい。
【0025】
以上のように、カプラシリンダ42は、一対のロッドがシリンダチューブ42Aから同時に出退移動可能な両ロッドタイプの油圧シリンダによって形成されている。
図6に示すように、第1プレート41Lは、第1係合ピン39L側と第1ピン40L側とを連結している。詳しくは、第1プレート41Lの上部は、ロッド部材35の左部に取り付けられている。第1プレート41Lの下部は、シリンダチューブ42Aの左部に取り付けられている。第1プレート41Lは、ロッド部材35及びシリンダチューブ42Aを介して第1係合ピン39Lと第1ピン40Lとを連結している。
【0026】
第2プレート41Rは、第2係合ピン39R側と第2ピン40R側とを連結している。詳しくは、第2プレート41Rの上部は、ロッド部材35の右部に取り付けられている。第2プレート41Rの下部は、シリンダチューブ42Aの右部に取り付けられている。第2プレート41Rは、ロッド部材35及びシリンダチューブ42Aを介して第2係合ピン39Rと第2ピン40Rとを連結している。
【0027】
クイックカプラ32に作業具9を装着するには、先ず、第1係合ピン39Lを第1固定板34Lのフック部34aに下方から係合すると共に第2係合ピン39Rを第2固定板34Rのフック部34aに下方から係合する。この状態から、リフトアーム8を上方移動させると、作業具9が吊り上げられて、第1係合ピン39L及び第2係合ピン39R回りに作業具9の下部側が後方移動する。作業具9は、リフトアーム8に設けられたストッパ部材48に当接することにより、位置決めされる。この状態で第1ピン40L及び第2ピン40Rを突出方向に移動させると、第1ピン40Lが第1固定板34Lの挿通穴34bに挿通すると共に第2ピン40Rが第2固定板34Rの挿通穴34bに挿通する。これにより、クイックカプラ32(リフトアーム8)に作業具9が装着される。
【0028】
図8に示すように、第1プレート41Lの下部の内側(機体内方側)には、第1接続部材49Lが取り付けられている。第1接続部材49Lは、第1入力部材50Lと、第1出力部材51Lとを有する。第1接続部材49Lには、第1油圧管路52Lが接続される。
図5に示すように、第1油圧管路52Lは、予備制御弁38(コントロールバルブV1)から第1アーム8Lの前部へ第1アーム8Lに沿って配策されている。第1油圧管路52Lは、第1配管53L、第2配管54L及び第3配管55Lを有する。第1配管53Lは、第1アーム8Lの内側(機体内方側)に取り付けられている。第1配管53Lは、鋼管によって形成され、連結パイプ26の下側を通過させて配策されている(
図7参照)。これにより、運転席13に着座したオペレータの前方の視界性を良好にすることができる。第2配管54Lは、予備制御弁38と第1配管53Lとを接続する。
図6に示すように、第3配管55Lは、第1配管53Lと第1入力部材50Lとを接続する。第2配管54L及び第3配管55Lは、油圧ホースによって構成されている。なお、第1油圧管路52Lは、油圧継手等の配管の接続に必要な部材を含む。
【0029】
図8に示すように、第1出力部材51Lは、作動油を取出し可能な第1取出部56Lを有する。第1取出部56Lは、作業具9に装備された油圧アクチュエータに油圧ホース等を介して接続される。また、第1出力部材51Lは、第1出力部57Lを有する。第1出力部57Lは、作動油を出力可能である。
図6に示すように、第1出力部57Lは、カプラシリンダ42における第1ピストン42L及び第2ピストン42Rのヘッド側に接続部材60を介して接続されている。ヘッド側とは、第1ピン40L、第2ピン40Rが連結されている側とは反対側である。本実施形態の場合、シリンダチューブ42Aの中央側(第1ピン40Lと第2ピン40Rとの間)である。したがって、第1油圧管路52Lからの作動油が、第1出力部57Lから接続部材60を介してカプラシリンダ42のヘッド側に供給されることで、第1ピストン42L及び第2ピストン42Rが機体外方に移動して第1ピン40L及び第2ピン40Rを挿通穴34bに挿通させることができる。なお、第1ピン40L及び第2ピン40Rを後退させるときは、シリンダチューブ42Aにおける第1ピストン42Lと第2ピストン42Rとの間から接続部材60及び第1出力部57Lを介して作動油が抜けるようになっている。
【0030】
図9に示すように、第2プレート41Rの下部の内側(機体内方側)には、第2接続部材49Rが取り付けられている。第2接続部材49Rは、第2入力部材50Rと、第2出力部材51Rとを有する。第2接続部材49Rには、第2油圧管路52Rが接続される。
図5に示すように、第2油圧管路52Rは、予備制御弁38(コントロールバルブV1)から第2アーム8Rの前部へ第2アーム8Rに沿って配策されている。第2油圧管路52Rは、第4配管53R、第5配管54R及び第6配管55Rを有する。第4配管53Rは、第2アーム8Rの内側(機体内方側)に取り付けられている。第4配管53Rは、鋼管によって形成され、連結パイプ26の下側を通過させて配策されている(
図7参照)。これによって、運転席13に着座したオペレータの前方の視界性を良好にすることができる。第5配管54Rは、予備制御弁38と第4配管53Rとを接続する。
図6に示すように、第6配管55Rは、第4配管53Rと第2入力部材50Rとを接続する。第5配管54R及び第6配管55Rは、油圧ホースによって構成されている。なお、第2油圧管路52Rも、油圧継手等の配管の接続に必要な部材を含む。
【0031】
第2出力部材51Rは、作動油を取出し可能な第2取出部56Rを有する。第2取出部56Rは、作業具9に装備された油圧アクチュエータに油圧ホース等を介して接続される。また、第2出力部材51Rは、第2出力部57Rを有する。第2出力部57Rは、作動油をロック解除弁61へ出力可能である。
ロック解除弁61は、第2プレート41Rの下部の内側に取り付けられている。ロック解除弁61は、第2出力部材51Rの近傍に設けられている。ロック解除弁61は、ソレノイド弁(電磁弁)によって構成されており、カプラシリンダ42を作動させる(作動油の給排を行う)本体弁61Aと、本体弁61Aを制御するソレノイド部61Bとを有する。
【0032】
本体弁61Aは、接続部材62を介して第2出力部材51Rの第2出力部57Rに接続されている。また、本体弁61Aは、カプラシリンダ42における第1ピストン42L及び第2ピストン42Rのロッド側に接続部材63を介して接続されている。ロッド側とは、第1ピン40L、第2ピン40Rが連結されている側である。本実施形態では、シリンダチューブ42Aの一端側及び他端側である。第2油圧管路52Rからの作動油が、本体弁61Aから接続部材63を介してカプラシリンダ42のロッド側に供給されると、第1ピストン42L及び第2ピストン42Rが機体内方に移動して第1ピン40L及び第2ピン40Rが挿通穴34bから抜脱する。これにより、第1ピン40L及び第2ピン40Rによるリフトアーム8と作業具9との連結が解除される。なお、第1ピン40L及び第2ピン40Rを突出させるときは、シリンダチューブ42Aのロッド側から接続部材63、本体弁61A及び第2出力部57Rを介して作動油が抜けるようになっている。ロック解除弁61は、例えば、操縦レバー16のグリップに設けられたスイッチ
(作業具連結スイッチ)によって操作される。
【0033】
ソレノイド部61Bは、カバー部材64によって覆われている。カバー部材64は、第2プレート41Rに取り付けられている。
なお、ロック解除弁61を第2プレート41Rに取り付けてもよい。
図10に示すように、後部機体2Bは、機体フレーム71と、この機体フレーム71に搭載されたフロアフレーム72とを有する。機体フレーム71は、後輪4L及び後輪4Rによって走行可能に支持される。機体フレーム71の前部に、機体連結部材5が取り付けられている。
【0034】
図11、
図12に示すように、フロアフレーム72は、機体フレーム71に弾性材を有するマウント部材を介して搭載されていて、機体フレーム71に防振支持されている。フロアフレーム72は、左の側壁73Lと、右の側壁73Rとを有する。側壁73Lと側壁73Rとの下部間に、底壁(設置部)74が設けられている。
フロアフレーム72は、底壁74の前方側に設けられた床部(ステップ)75を有する。底壁74は、床部75より下方に位置している。したがって、底壁74の前端側と床部75の後端側との間に間隔があけられている。詳しくは、底壁74の前端側と後述する開閉カバー78との間に、空調空気を流通させるダクト部材が通る隙間が設けられている。
【0035】
床部75は、点検開口77aを有する床本体77と、点検開口77aを塞ぐ開閉カバー78とを有する。床本体77は、第1部位79、第2部位80及び第3部位81を有する。
第1部位79は、床本体77の左部を構成している。第1部位79の後部79aは、前部79bより機体幅方向K2の幅が幅狭に形成されている。詳しくは、後部79aは、側壁73Lより機体外方側(左方側)に位置しており、前部79bは、後部79aから前方に延出する部位及び該部位から後部79aよりも機体内方(右方)に延出する部位を有する。
【0036】
第2部位80は、床本体77の右部を構成している。第2部位80の後部80aは、前部80bより機体幅方向K2の幅が幅狭に形成されている。詳しくは、後部80aは、側壁73Rより機体外方側(右方側)に位置しており、前部80bは、後部80aから前方に延出する部位及び該部位から後部80aよりも機体内方(左方)に延出する部位を有する。
【0037】
第3部位81は、機体幅方向K2の中央部に位置していると共に、第1部位79の前部79bと第2部位80の前部80bとの間に位置している。第3部位81は、前部79bと前部80bとを連結している。詳しくは、第3部位81は、前部79bと前部80bの後側同士を連結している。
第1部位79の後部79aと第2部位80の後部80aとの間は開口している。この開口が点検開口77aである。点検開口77aを介して機体フレーム71内に配備された機器等の点検を行うことができる。
【0038】
図12に示すように、第3部位81は、下方に凹む凹部に形成されている。詳しくは、第3部位81は、第1部位79の前部右端から下方に延出する側壁部81aと、第2部位80の前部左端から下方に延出する側壁部81bと、側壁部81a及び側壁部81bの下端同士を連結する下壁部81cとを有する。
図13、
図14に示すように、キャビン室内の前部には、ステアリング15を支持するステアリングコラム87が設けられている。ステアリングコラム87は、キャビン室内の機体幅方向K2の中央部に位置している。
【0039】
図13に示すように、ステアリングコラム87は、フロアフレーム72の前部に立設されたコラムフレーム(フレーム部材)88と、コラムフレーム88を覆うコラムカバー89とを有する。
図11、
図12に示すように、コラムフレーム88は、フロアフレーム72の前部の機体幅方向K2中央部に設けられている。コラムフレーム88は、第3部位81より前方に位置している。コラムフレーム88は、機体幅方向K2で間隔をあけて配置された第1側壁88L及び第2側壁88Rを有する。第1側壁88Lは、コラムフレーム88の左部を構成し、床部75に立設されている。詳しくは、第1側壁88Lは、第1部位79の前部79bの右端側で且つ第3部位81の前方側に固定されている。第2側壁88Rは、コラムフレーム88の右部を構成し、床部75に立設されている。詳しくは、第2部位80の前部80bの左端側で且つ第3部位81の前方側に固定されている。
【0040】
コラムフレーム88は、第1連結部材83と、第2連結部材84とを有する。第1連結部材83は、第1側壁88Lと第2側壁88Rの後部の上部同士を連結している。第1連結部材83は、機体幅方向K2の中央部に取付壁部83Aを有する。第1連結部材83は、取付壁部83Aの左方に位置する一側壁部83Lと、右方に位置する他側壁部83Rとを有する。一側壁部83L及び他側壁部83Rは、取付壁部83Aより前方に位置する。取付壁部83Aと一側壁部83L及び他側壁部83Rとは、接続されている。第1連結部材83は、一側壁部83Lの左端から前方に突出して第1側壁88Lに固定される固定壁83Bと、他側壁部83Rの右端から前方に突出して第2側壁88Rに固定される固定壁83Cとを有する。
【0041】
第2連結部材84は、第1側壁88Lと第2側壁88Rの下部同士を連結している。詳しくは、第2連結部材84は、第3部位81の下壁部81cの前部から立ち上がる後壁84Aと、この後壁84Aの上端から前方に向かうに従って上方に移行する傾斜状の上壁84Bとを有する。
図15に示すように、コラムカバー89(ステアリングコラム87)は、上面側にステアリング15の下方に配置されたスイッチパネル99を有する。スイッチパネル99は、ステアリング15を支持するステアリングポスト91の機体幅方向K2の両側に配置されると共に平面視で前方に向かうに従って機体外方に移行する傾斜状に設けられた複数のスイッチ(第1スイッチ101A〜第4スイッチ101D)を含む第1スイッチ群101を有する。
【0042】
図13に示すように、コラムカバー89は、第1カバー部材96、第2カバー部材97及び第3カバー部材98を有する。第1カバー部材96は、コラムカバー89の上部を構成している。第1カバー部材96の背面側にモニタ100が設けられている。第1カバー部材96の前面側は、開口状である。
第2カバー部材97は、第1カバー部材96の下方側に設けられている。第1カバー部材96及び第2カバー部材97は、コラムフレーム88より上方に位置し、且つコラムフレーム88より左及び右に張り出している。第2カバー部材97の前面側も開口状である。
【0043】
図15に示すように、第2カバー部材97は、左部に、第1カバー部材96よりも後方に延出された第1パネル保持部102Lを有する。また、第2部位97bは、右部に、第1カバー部材96よりも後方に延出された第2パネル保持部102Rを有する。第1パネル保持部102Lと第2パネル保持部102Rとの間をステアリングポスト91が通っている。
【0044】
スイッチパネル99は、第1パネル保持部102Lに設けられた第1スイッチパネル99Lと、第2パネル保持部102Rに設けられた第2スイッチパネル99Rを含む。
図13に示すように、第3カバー部材98は、第1部位98a、第2部位98b及び第3部位98cを有する。第1部位98aは、コラムフレーム88の背面側を覆っている。第2部位98bは、第2カバー部材97の下面側を覆っている。詳しくは、第2部位98bは、第2カバー部材97の左部の下面側及び右部の下面側並びに前部の下面側を覆っている。第3部位98cは、第1パネル保持部102Lと第2パネル保持部102Rとの間に位置し、該パネル保持部102L、102R間を覆っている。第3部位98cに、ステアリングポスト91を覆うブーツ部材103が設けられている。
【0045】
ステアリングコラム87の前面側は、開放状である。
図13、
図14に示すように、ステアリングコラム87は、キャビン14の前面パネル141に近接して配置されていて、前面パネル141でステアリングコラム87の前面側が覆われている。
図13、
図15に示すように、前面パネル141は、キャビン14の前部の左側に設けられた第1前支柱142Lと、キャビン14の前部の右側に設けられた第2前支柱142Rとの間に設けられている。前面パネル141は、前方を視認可能な透過性を有する前部窓146を有する。前部窓146は、前面パネル141の上部から中途部を構成する。前部窓146は、主要部位146Aと、第1下部位146Lと、第2下部位146Rとを有する。主要部位146Aは、ステアリングコラム87より上方側で第1前支柱142Lから第2前支柱142Rにわたって設けられている。第1下部位146Lは、主要部位146Aの左側から下方に延出され、ステアリングコラム87の上部の一側方に位置する。第2下部位146Rは、主要部位146Aの右側から下方に延出され、ステアリングコラム87の上部の他側方に位置する。第1下部位146Lと第2下部位146Rの間は、不透明なカバーパネル部147とされている。このカバーパネル部147によってステアリングコラム87の上部の前面側が覆われている。
【0046】
キャビン室内から第1下部位146Lを通して前輪3L及び第1ピン40Lの状態が視認可能である。また、キャビン室内から第2下部位146Rを通して前輪3R及び第2ピン40Rの状態が視認可能である。
図15に示すように、第1スイッチ群101は、ステアリングポスト91の左方(一側方)において前後に並べて配置された第1スイッチ101A及び第2スイッチ101Bと、ステアリングポスト91の右方(他側方)において前後に並べて配置された第3スイッチ101C及び第4スイッチ101Dとを有する。第1スイッチ101A及び第2スイッチ101Bは、前方に向かうに従って左方に移行する傾斜状である。第3スイッチ101C及び第4スイッチ101Dは、前方に向かうに従って右方に移行する傾斜状である。
【0047】
第1スイッチ101A及び第2スイッチ101Bは、第1スイッチパネル99Lに設けられ、第3スイッチ101C及び第4スイッチ101Dは、第2スイッチパネル99Rに設けられている。また、第1スイッチ101A〜第4スイッチ101Dは、傾斜方向の一端側及び他端側が押圧操作されるシーソースイッチである。
第1スイッチ101Aは、作業具9のロックの解除操作をする解除スイッチである。詳しくは、第1スイッチ101Aは、ガード付きのダブルアクションスイッチであって、ノブ
(ガード部材)101aを操作すると(例えば、押し下げると)、第1スイッチ101Aの前部が押圧可能となり、該前部を押圧すると、ロック解除弁61の操作が可能となる。したがって、第1スイッチ101Aを操作しないと、ロック解除弁61の操作が行えない(ロック解除弁61の操作が無効となる)。第1スイッチ101Aを操作すると、ロック解除弁61の操作が行える(ロック解除弁61の操作が有効となる)。即ち、オペレータの意図した操作によって、リフトアーム8と作業具9との連結の解除が行えるようになっている。
【0048】
第2スイッチ101Bは、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置を作動する再生スイッチである。排気ガス浄化装置は、例えば、DPF(Diesel particulate filter)である。
第3スイッチ101Cは、作業灯33L、33Rを点灯又は消灯させるライトスイッチである。
【0049】
第4スイッチ101Dは、駐車中の移動を規制するパーキングスイッチである。詳しくは、作業機1の駐車中の移動を規制する駐車ブレーキ装置を作動又は解除するスイッチである。
図13に示すように、キャビン室内における運転席13の側方に、コンソール104が設けられている。コンソール104は、フロアフレーム72に取り付けられている。コンソール104の前部に操縦レバー16が設けられている。
【0050】
図14、
図16に示すように、コンソール104は、操縦レバー16の前方且つ下方に設けられたスイッチ設置部105を有する。スイッチ設置部105には、機体幅方向K2に並べて配置された複数のスイッチ(第5スイッチ106A〜第7スイッチ106C)を含む第2スイッチ群106が設けられている。第5スイッチ106A〜第7スイッチ106Cは、前後に揺動操作されるシーソースイッチである。また、第2スイッチ群106は、作業系の操作スイッチである。
【0051】
第5スイッチ106Aは、当該作業機1に装備される油圧アタッチメントに対して作動油を一定方向に流し続けるホールドスイッチであり、操作することにより、油圧アタッチメントに装備された油圧アクチュエータの動作を持続保持させる。第6スイッチ106は、油圧アタッチメント(作業具9)を上下揺動可能に支持するリフトアーム8をフローティング状態にするフロートスイッチである。第7スイッチ106は、リフトアーム8及び油圧アタッチメントの作動を規制するアンロードスイッチであり、操作することにより、作業装置7を作動可能な状態と作動不能な状態とに切り替える。
【0052】
図17、
図18に示すように、上壁84Bの下面側にステアリングシリンダ6を制御するステアリングバルブ90が取り付けられている。上壁84B及び取付壁部83Aには、ステアリング15を支持するステアリングポスト91が取り付けられている。ステアリングポスト91は、上壁84Bから取付壁部83Aの背面側を通るように、上方に向かうに従って後方に移行する傾斜状に設けられている。なお、ステアリングポスト91には、ステアリング操作をステアリングバルブ90に伝達するステアリングシャフトが挿通される。ステアリングシャフトの上部にステアリング15が取り付けられる。
【0053】
図13に示すように、キャビン14の右側の側面を構成する側面パネル171は、キャビン14の第2前支柱142Rとコンソール104との間から外部を視認可能な透過性部位171aを含む。したがって、キャビン室内からキャビン14の右側の側面パネル171を通して外部を見ることができ、視界性を向上させることができる。また、キャビン14の左側の側面パネルは、キャビン14に対して乗り降りするための乗降ドア172である(
図1参照)。本実施形態では、右側の側面パネル171も、開閉可能なドアである。したがって、第2前支柱142Rとコンソール104との間を乗降通路とし、キャビン14の右側から乗り降りできるようにしてもよい。また、右側のドア(側面パネル171)は、外部を視認可能な透過性のあるドア窓171Aを有する。このドア窓171Aは、前記透過性部位171aを含む。
【0054】
図17に示すように、コラムフレーム88の左方には、第1ブレーキペダル(ブレーキペダル)111Lが配置されている。コラムフレーム88の右方には、第2ブレーキペダル(他のブレーキペダル)111Rが配置されている。コラムフレーム88の上部には、機体幅方向K2に延伸する軸心を有するブレーキシャフト112が設けられている。ブレーキシャフト112は、1本の棒材で形成され、第1側壁88Lと第2側壁88Rの上部且つ前部を貫通し且つこれら側壁88L、88Rに軸心回りに回転可能に支持されている。
【0055】
ブレーキシャフト112の左部は、第1側壁88Lの外側に固定された軸受ボス113から左方に突出している。この突出部分に第1ブレーキペダル111Lの上部に設けられたペダルボス(第1ペダルボス)114Lが固定されている。したがって、第1ブレーキペダル111Lは、ブレーキシャフト112と一体回転する。第1ブレーキペダル111Lの下部には、オペレータが踏込み操作する踏み部115Lが設けられている。つまり、第1ブレーキペダル111Lは、吊り下げ式のブレーキペダルである。
【0056】
ブレーキシャフト112の右部は、第2側壁88Rから機体外方に突出している。このブレーキシャフト112の右部に第2ブレーキペダル111Rの上部に設けられたペダルボス(第2ペダルボス)114Rが取り付けられている。したがって、第2ブレーキペダル111Rも、ブレーキシャフト112と一体回転する。第2ブレーキペダル111Rの下部にも、オペレータが踏込み操作する踏み部115Rが設けられている。つまり、第2ブレーキペダル111Rも、吊り下げ式のブレーキペダルである。
【0057】
図19に示すように、ブレーキシャフト112の右部には、結合部116が形成されている。この結合部116は、スプラインによって構成されている。また、結合部116は、ブレーキシャフト112の右端まで形成されている。第2側壁88Rの内側上部には、ブレーキシャフト112を支持する軸受筒117が固定されている。軸受筒117は、第2側壁88Rを貫通し、該第2側壁88Rから機体内方に向けて突出している。この軸受筒117は、軸心方向の両端が開口状であり、該軸受筒117をブレーキシャフト112が挿通している。言い換えると、軸受筒117は、結合部116を包囲している。また、軸受筒117は、ブレーキシャフト112と同心状に設けられている。軸受筒117は、第2側壁88Rの外面に当接し且つ溶接固定される大径部117aを有する。結合部116は、大径部117aの右端部から機体外方(第1ブレーキペダル111Lの配置側とは反対側の側方)に突出する突出部116aを有している。また、結合部116は、軸受筒117の左端部から突出している。
【0058】
軸受筒117の左方には、ブレーキアーム118が配置されている。ブレーキアーム118は、ブレーキシャフト112に嵌められるアームボス119と、このアームボス119に固定されたアーム部120とを有する。アームボス119は、結合部116にスプライン結合されていて、ブレーキシャフト112と一体回転する。また、アームボス119は、軸受筒117に挿入される軸受部119aを有する。
【0059】
軸受筒117の内側には、ブッシュ(第1ブッシュという)121が設けられている。この第1ブッシュ121は、所謂DUブッシュで構成され、軸受部119aの外側に嵌められている。第1ブッシュ121は、軸受筒117の内周面に接触していると共に軸受部119aの外周面に接触している。したがって、ブレーキシャフト112は、軸受部119a及び第1ブッシュ121を介して軸受筒117に支持される。
【0060】
図20に示すように、アーム部120の後部には、連結リンク122の一端が枢支され、該連結リンク122の他端は、マスタシリンダ123のピストンロッド124の上部に連結されている。したがって、第1ブレーキペダル111L又は第2ブレーキペダル111Rを踏み込むことにより、ブレーキシャフト112の回転に伴ってブレーキアーム118の後部が下方に揺動すると共に連結リンク122を介してピストンロッド124が押し込まれる。これにより、マスタシリンダ123が作動すると共に、図示省略のブレーキ装置が作動する。
【0061】
図20に示すように、アーム部120には、第1当接部120aと、第2当接部120bとが設けられている。第1当接部120aと第2当接部120bとの間には、規制ロッド129が設けられている。
図17に示すように、規制ロッド129は、第2側壁88Rに機体内方に向けて突出状に固定されている。第1当接部120aが規制ロッド129に当接することにより、第1ブレーキペダル111L及び第2ブレーキペダル111Rの踏込み方向とは反対方向(反踏込み方向)の揺動が規制される。この規制ロッド129に第1当接部120aが当接した状態におけるブレーキペダル111L、111Rの位置が踏込み前の位置である。また、第2当接部120bが規制ロッド129に当接することにより、第1ブレーキペダル111L及び第2ブレーキペダル111Rの踏込み方向の揺動が規制される。
【0062】
図18に示すように、マスタシリンダ123は、第2側壁88Rに固定されたブラケット部材125に取り付けられている。ブラケット部材125には、取付ステー126が固定され、この取付ステー126に、検出スイッチ127が取り付けられている。ブレーキアーム118には、検出スイッチ127に当接する当接部材128が設けられている。当接部材128が検出スイッチ127に当接することで、第1ブレーキペダル111L及び第2ブレーキペダル111Rの踏込み前の位置を検出可能である。
【0063】
図17、
図18に示すように、ステアリングコラム87の内部には、ブレーキペダル111L、111Rを操作する前の位置(非操作時の設定位置)に戻す戻しバネ131が設けられている。この戻しバネ131は、第1側壁88Lと第2側壁88Rとの間における右側に配置されている。戻しバネ131は、捩りコイルバネによって構成され、ブレーキシャフト112の周囲を囲むように設けられている。本実施形態では、戻しバネ131は、軸受筒117の外周を包囲するように設けられている。戻しバネ131の一端(左側の端部)131aは、ブレーキアーム118のバネ掛け部118aに引っ掛けられている。戻しバネ131の他端(右側の端部)131bは、規制ロッド129に引っ掛けられている。これにより、戻しバネ131は、第1ブレーキペダル111L及び第2ブレーキペダル111Rを反踏込み方向に付勢している。
【0064】
第2ペダルボス114Rは、結合部116の突出部116aに右方から嵌められてスプライン結合されている。これにより、第2ペダルボス114Rは、ブレーキシャフト112と一体回転する。また、第2ペダルボス114Rは、軸受筒117に挿入される軸支部132を有する。この軸支部132の外周には、軸受筒117の内周側に設けられた第2ブッシュ(他のブッシュ)133が嵌められている。第2ブッシュ133は、所謂DUブッシュで構成されている。第2ブッシュ133は、軸受筒117の内周面に接触していると共に軸支部132の外周面に接触している。したがって、ブレーキシャフト112は、軸支部132及び第2ブッシュ133を介して軸受筒117に支持される。なお、第2ペダルボス114Rの抜止めは、ブレーキシャフト112にねじ込まれるボルト等によって行われる。
【0065】
第2ブレーキペダル111Rは、作業機1に選択的に(オプションで)設けられる。この第2ブレーキペダル111Rを設けないときには、第2ペダルボス114Rと略同様の構成の部材が取り付けられる。
図17に示すように、ステアリングコラム87の内部には、ブレーキオイルを貯留するブレーキオイルタンク134が配備されている。ブレーキオイルタンク134は、第1側壁88Lと第2側壁88Rとの間で且つ左側に配置されている。即ち、第1側壁88Lの内側に配置されている。また、ブレーキオイルタンク134は、ブレーキシャフト112より下方に配置されている。また、ブレーキオイルタンク134は、第1側壁88Lの内側にボルト固定された取付ステー135に取り付けられている。ブレーキオイルタンク134は、接続チューブ136によってマスタシリンダ123に接続されている。
【0066】
図21に示すように、前面パネル141は、下部に、キャビン14の前方からブレーキオイルタンク134にアクセスすることができる開口144Aを有するカバーパネル144を有する。
図22に示すように、カバーパネル144は、開口144Aを塞ぐ着脱カバー144Bを有する。着脱カバー144Bは、カバーパネル144の本体部分にボルト170によって固定されていて着脱可能とされている。着脱カバー144Bを取り外すことにより、キャビン14の室外からブレーキオイルタンク134にブレーキオイルを補給することができる。また、ステアリングコラム87内に配備された部品等をメンテナンスすることができる。
【0067】
戻しバネ131を捩りコイルバネによって形成してブレーキシャフト112の結合部116の外周に設けると共に、結合部116をブレーキアーム118のアームボス119と第1ブッシュ121を介して軸受筒117によって支持する構造とすることにより、ブレーキシャフト112の支持構造をコンパクト化することができる。
また、ブレーキシャフト112の支持構造をコンパクトにすることで、ステアリングコラム87内に、ブレーキオイルタンク134の配置スペースを確保することができる。また、ブレーキオイルタンク134をステアリングコラム87内に収容することにより、ブレーキオイルタンク134をキャビン室内に配置する場合に比べ、キャビン室内における視界の妨げとなる部品を減らすことができ、キャビン室内から外部を見る際の視界性を向上させることができる。
【0068】
また、戻しバネ131を捩りコイルバネによって形成することにより、ブレーキペダルの作動の信頼性を向上させることができる。
なお、ブレーキオイルタンク134を、第1側壁88Lと第2側壁88Rとの間の右側に配置し、マスタシリンダ123、戻しバネ131、軸受筒117、ブレーキアーム118等を第1側壁88Lと第2側壁88Rとの間の左側に配置してもよい。
【0069】
図23に示すように、底壁74には、シート台76が取り付けられ、シート台76に運転席13が取り付けられる。また、運転席13の下方(シート台76内)には、エアコン本体70が配置されている。このエアコン本体70は、底壁74に取り付けられている。また、エアコン本体70は、機体2における機体幅方向K2の中央部に配置されている。エアコン本体70は、ケース及びケース内に収容された送風機、エバポレータ等を有していて、作業機1に装備された空調装置の本体部を構成する。シート台76の上壁の下面側には、収納ボックス175が設けられている。この収納ボックス175は、前面側が蓋部材176によって開閉可能とされている。収納ボックス175は、例えば、取扱説明書等の冊子を収納可能である。
【0070】
図24に示すように、作業機1は、エアコン本体70の吹出し口70aから吹き出される空調空気を流通させるダクト構造体151を備えている。吹出し口70aは、エアコン本体70の前部に設けられ、前方に開口している。ダクト構造体151は、第1ダクト152と、第2ダクト(第3部材)153とを有する。
図23に示すように、第1ダクト152は、吹出し口70aに接続されると共にキャビン14の床部75(開閉カバー78)の下側を通って前方(ステアリングコラム87の下部)に向けて延伸する。第2ダクト153は、第1ダクト152の前部に接続されると共にステアリングコラム87の内部へ立ち上がる(
図27参照)。エアコン本体70、第1ダクト152及び第2ダクト153は、機体幅方向K2の中央部に配置されている。
【0071】
図23に示すように、第1ダクト152は、吹出し口70aに接続される接続口(第1接続口という)154aを有する第1部材154と、第1部材154から前方に向けて延伸する第2部材155とを有する。
図25に示すように、第1部材154は、前部に第2部材155に接続される接続部分154bを有する。この接続部分154bは、第1接続口154aより下方に位置し、底壁(設置部)74にボルト177等によって取り付けられている(
図26参照)。また、接続部分154bの前端(突合わせ端部)154cは、前方に向かうに従って下方に移行する傾斜状に形成されている。接続部分154bには、複数のシール材(第1シール材156A、第1シール材156B)が設けられている。第1シール材156A及び第1シール材156Bは、環状に形成され、且つ前後方向K1に間隔をあけて配置されると共に接続部分154bの外周に嵌められている。なお、第1シール材は、1つであってもよいし、3つ以上設けられていてもよい。
【0072】
第2部材155は、前後方向K1に長い筒状(断面矩形の筒状)に形成されている。
図25に示すように、第2部材155は、第1部材154の接続部分154bから前方に向けて延伸している。詳しくは、
図23に示すように、第2部材155は、底壁74の前端側と床部75(開閉カバー78)の後端側との間から前方に延び、且つ開閉カバー78の下側を通ってフロアフレーム72の第3部位81内へと延びている。言い換えると、第2部材155は、第1部材154から第2ダクト153の下部へ延びている。
図24に示すように、第2部材155は、開閉カバー78の下方に位置しており、点検開口77aは、機体幅方向K2に長い。即ち、点検開口77aは、平面視で、第2部材155を機体幅方向K2に横切るように形成されている。なお、第2部材155は、点検開口77a内に収まるように設けられていてもよい。
【0073】
図23に示すように、第2ダクト153は、下部に、後方に向けて指向する接続口(第2接続口という)153aを有する。この第2接続口153aは、フロアフレーム72の第3部位81内に位置している。
図25に示すように、第2部材155は、前部(長手方向の一端側)に、第2接続口153a(第2ダクト153の下部)に差し込まれて接続される差込口(第1部位)155aを有する。この差込口155aの前端(接続端)155bは、後方に向かうに従って下方に移行する傾斜状に形成されている。これにより、第2部材155を後傾姿勢で接続しやすくなっている。詳しくは、第2部材155を後端側が前端側よりも上方に配置される傾斜状態とした後傾姿勢で第2接続口153aに容易に差込むことができる(差込み可能である)。
【0074】
また、第2部材155は、後部(長手方向の他端側)に、第1部材154の接続部分154bに突き合わせ状に接続される接続部分(第2部位)155cを有する。この接続部分155cの後端(突合わせ端部)155dは、前方に向かうに従って下方に移行する傾斜状に形成されている。これにより、第2部材155の後部を上から下ろして第1部材154に接続する際に、該接続が容易に行える。接続部分155cには、複数のシール材(第2シール材156C、第2シール材156D)が設けられている。第2シール材156C及び第2シール材156Dは、環状に形成され、且つ前後方向K1に間隔をあけて配置されると共に接続部分155cの外周に嵌められている。なお、第2シール材は、1つであってもよいし、3つ以上設けられていてもよい。
【0075】
図25に示すように、第1部材154の接続部分154bと、第2部材155の接続部分155cとにわたって、カバープレート157が設けられている。
図26に示すように、カバープレート157は、上壁157aと、上壁157aの左端から下方に延出された第1側壁157bと、上壁157aの右端から下方に延出された第2側壁157cとを有する。上壁157aは、接続部分154b及び接続部分155cの上方を覆う。第1側壁157bは、接続部分154b及び接続部分155cの左方を覆う。第2側壁157cは、接続部分154b及び接続部分155cの左方を覆う。上壁157a、第1側壁157b及び第2側壁157cは、第1シール材156A、156B及び第2シール材、156C、156Dに密接可能である。
【0076】
図26に示すように、第1側壁157bは、下端に、左方に延出するフランジ壁157dを有し、第2側壁157cは、下端に、右方に延出するフランジ壁157eを有する。フランジ壁157d及びフランジ壁157eは、底壁74にボルト177によって固定される。これにより、接続部分154b及び接続部分155cがカバープレート157によって押さえ付けられる。第1シール材156A、156B及び第2シール材156C、156D並びにカバープレート157によって、接続部分154bと接続部分155cとの突き合わせ部分のシール性を確保している。
【0077】
上記のダクト構造体151にあっては、第2部材155は、以下のようにして取り付けられる。
先ず、開閉カバー78を取り外した状態において、第2部材155を後傾姿勢にして差込口155aを第2接続口153aに差込みながら、第2部材155の後部を下ろして接続部分155cの後端155dを接続部分154bの前端154cに付き合わせる。その後、カバープレート157を底壁74に取り付ける。
【0078】
第2部材155を取り外すには、上記操作と逆の操作によって行われる。
第1ダクト152は、点検開口77aに対応する部位である第2部材155が着脱可能であり、該第2部材155を取り外すことにより、点検の邪魔になる部材がなくなり、点検を容易に行うことができる。
なお、第2部材155の取付け構造は、上記の構造に限定されることはなく、例えば、第2部材155の後部を第1部材154に差し込んで接続すると共に第2部材155の前部を第2ダクト153に付き合わせ状に接続するようにしてもよい。
【0079】
図27に示すように、第2ダクト153は、ステアリングコラム87の内部において、第2接続口153aから上方に向けて立ち上がっている。また、第2ダクト153は、
図28に示すように、コラムフレーム88の後側で立ち上がっている。
図28に示すように、第2ダクト153は、下部の基部部位158と、上部の分岐部位(分岐部分)159とを有する。基部部位158は、第2接続口153aを有し、コラムフレーム88の下部に位置している。分岐部位159は、基部部位158から上方に向けて延出すると共にステアリングポスト91をかわして二股状に分岐している。詳しくは、分岐部位159は、ステアリングポスト91の左方に位置する第1分岐部160Lとステアリングポスト91の右方に位置する第2分岐部160Rとを有する。
【0080】
第1分岐部160Lは、一側壁部83Lの背面側を通ってコラムフレーム88の上方に延びる。第2分岐部160Rは、他側壁部83Rの背面側を通ってコラムフレーム88の上方に延びる。また、第1分岐部160Lの上部は、第1カバー部材96及び第2カバー部材97の上部内に位置している。第2分岐部160Rの上部は、第1カバー部材96及び第2カバー部材97の上部内に位置している(
図28参照)。
【0081】
図29に示すように、第1分岐部160Lは、先端部(上部)に、下方に向けて屈曲する第1接続部161Lを有する。この第1接続部161Lは、下方に向けて指向する開口を有している。第2分岐部160Rは、先端部(上部)に、下方に向けて屈曲する第2接続部161Rを有する。第2接続部161Rは、下方に向けて指向する開口を有している。
【0082】
図29に示すように、ダクト構造体151は、第1分岐部160Lに接続する第1側部ダクト162Lと、第2分岐部160Rに接続する第2側部ダクト162Rとを有する。
図28に示すように、第1側部ダクト162Lは、コラムフレーム88の上部(ステアリングコラム87の上部)の左方(一側方)に配置されている。第1側部ダクト162Lは、コラムフレーム88側から左方に向けて延びる第1側部本体163Lと、第1側部本体163Lの右部から上方に延びる第1延出部164Lとを有する。
【0083】
図29に示すように、第1側部本体163Lは、上部の後側に複数の吹出し部(第1吹出し部166A及び第1吹出し部166B)を有し、且つ上部の前側に吹出し部(第3吹出し部168L)を有する。第1吹出し部166A及び第1吹出し部166Bは、空調空気をキャビン室内に吹き出す。
図27に示すように、前部窓146の第1下部位146Lは、第1側部ダクト162Lの前方に位置しており、第3吹出し部168Lは、空調空気を第1下部位146Lに向けて吹き出す。
図13に示すように、第1延出部164Lは、第3カバー部材98の第2部位98bの左部を挿通してコラムカバー89内に挿入している。
図29に示すように、第1延出部164Lに第1接続部161Lが上方から接続される。これにより、組立が容易に行える。
【0084】
また、第1側部本体163Lは、第3カバー部材98の第2部位98bより下方に配置される。また、第1側部本体163Lより下方に第1ブレーキペダル111Lが配置されている(
図28参照)。
図28に示すように、第2側部ダクト162Rは、コラムフレーム88の上部の右方(他側方)に配置されている。第2側部ダクト162Rは、コラムフレーム88側から右方に向けて延びる第2側部本体163Rと、第2側部本体163Rの左部から上方に延びる第2延出部164Rとを有する。
【0085】
図29に示すように、第2側部本体163Rは、上部の後側に複数の吹出し部(第2吹出し部167A及び第2吹出し部167B)を有し、且つ上部の前側に吹出し部(第3吹出し部168R)を有する。第2吹出し部167A及び第2吹出し部167Bは、空調空気をキャビン室内に吹き出す。
図27に示すように、前部窓146の第2下部位146Rは、第2側部ダクト162Rの前方に位置しており、第3吹出し部168Rは、空調空気を第2下部位146Rに向けて吹き出す。第2延出部164Rは、第3カバー部材98の第2部位98bの右部を挿通してコラムカバー89内に挿入する。
図29に示すように、第2延出部164Rに第2接続部161Rが上方から接続される。これにより、組立が容易に行える。
【0086】
また、第2側部本体163Rも、第3カバー部材98の第2部位98bより下方に配置されている。また、第2側部ダクト162Rより下方に第2ブレーキペダル111Rが配置されている(
図28参照)。
第1吹出し部は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、第2吹出し部も、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、第3吹出し部168Lは、複数設けられていてもよく、第3吹出し部168Rも、複数設けられていてもよい。
【0087】
第2ダクト153の上部を下方に向けて屈曲し、側部ダクト(162L、162R)に、上方に向けて延出する延出部(164L、164R)を設け、第2ダクト153の上部と側部ダクトの延出部とを接続することで、側部ダクトの高さ位置を下方に下げることができる。これにより、前部窓146(第1下部位146L、第2下部位146R)からの視界性を向上させることができる。
【0088】
ダクト構造体151を床部75の下面側を通してステアリングコラム87内に配設したこと、及び、ブレーキオイルタンク134をステアリングコラム87内に収容したことにより、キャビン室内の前部におけるステアリングコラム87の左右から視界の邪魔になる部材をなくすことができる。これにより、第1側部本体163L及び第2側部本体163Rの上面をステアリング15よりも下方に配置されたステアリングコラム87の第2カバー部材97よりもさらに下方に配置することができるので、前部窓146の左下部及び右下部を第2カバー部材97よりも下方まで延出させることができ、前方視界性を向上させることができる。
【0089】
本実施形態の作業機にあっては、以下の効果を奏する。
作業機1は、機体2と、機体2に上下揺動可能に装着されたリフトアーム8と、リフトアーム8の前部に装着される作業具9と、リフトアーム8と作業具9とを連結する連結ピン(第1ピン40L、第2ピン40R)と、連結の解除及び連結を行うべく連結ピンを移動させるカプラシリンダ42とを有するクイックカプラ32と、連結の解除を行うべくカプラシリンダ42を作動するロック解除弁61と、を備え、ロック解除弁61は、クイックカプラ32に取り付けられている。
【0090】
この構成によれば、油圧管路の配策の簡素化を図ることができる。
また、リフトアーム8は、機体幅方向K2に間隔をあけて且つ該間隔が前方に行くに従って漸次広がるように設けられた第1アーム8L及び第2アーム8Rを含み、連結ピンは、第1アーム8Lの前部に設けられた第1ピン40Lと、第2アーム8Rの前部に設けられた第2ピン40Rとを含む。
【0091】
この構成によれば、連結ピンの状態を運転席13から視認しやすくなり、連結ピンの状態の確認の容易性を高めることができる。
また、クイックカプラ32は、第1アーム8L側で作業具9に係脱可能に係合する第1係合部(係合ピン39L)と、第2アーム8R側で作業具9に係脱可能に係合する第2係合部(係合ピン39R)と、第1係合部と第1ピン40Lとを連結する第1プレート41Lと、第2係合部と第2ピン40Rとを連結する第2プレート41Rとを有し、ロック解除弁61は、第1プレート41L又は第2プレート41Rに取り付けられている。
【0092】
この構成によれば、カプラシリンダ42とロック解除弁61との配管経路を簡素化することができる。
また、機体2側から第1アーム8Lの前部へ該第1アーム8Lに沿って配策された第1油圧管路52Lと、第1油圧管路52Lが接続され且つ第1プレート41Lに取り付けられた第1接続部材63Lと、機体2側から第2アーム8Rの前部へ該第2アーム8Rに沿って配策された第2油圧管路52Rと、第2油圧管路52Rが接続され且つ第2プレート41Rに取り付けられた第2接続部材63Rと、を備えている。
【0093】
機体2側からリフトアーム8の前部に配策される油圧管路を第1アーム8Lと第2アーム8Rとに割り振ることにより、配管経路の簡素化を図ることができる。
また、第1接続部材63Lは、作動油を取出し可能な第1取出部56Lと、作動油を出力可能な第1出力部57Lとを有し、第2接続部材63Rは、作動油を取出し可能な第2取出部56Rと、作動油を出力可能な第2出力部57Rとを有し、第1出力部57L又は第2出力部57Rの一方がカプラシリンダ42のヘッド側に接続され、他方がロック解除弁に接続される。
【0094】
この構成によれば、カプラシリンダ42への配管経路の簡素化を図ることができる。
また、ロック解除弁61は、カプラシリンダ42を作動させる本体弁61Aと、本体弁61Aを制御するソレノイド部61Bとを有する
この構成によれば、例えば、ロック解除弁の操作の規制を電気的に簡単に行え、ロック解除の確実性を高めることができる。
【0095】
ソレノイド部61Bを覆うカバー部材64を備えている。
この構成によれば、ソレノイド部61Bを保護することができる。
また、作業機1は、機体2と、機体2から前方に延びると共に、機体幅方向K2に間隔をあけて且つ該間隔が前方に行くに従って漸次広がるように設けられた第1アーム8L及び第2アーム8Rと、第1アーム8L及び第2アーム8Rの前部に装着される作業具9と、作業具9に装備された油圧アクチュエータを制御する予備制御弁38と、予備制御弁38から第1アーム8Lの前部へ該第1アーム8Lに沿って配策される第1油圧管路52Lと、予備制御弁38から第2アーム8Rの前部へ該第2アーム8Rに沿って配策される第2油圧管路52Rと、第1油圧管路52Lが接続され且つ作動油が取出し可能な第1取出部56Lを有する第1接続部材63Lと、第2油圧管路52Rが接続され且つ作動油を取出し可能な第2取出部56Rを有する第2接続部材63Rと、を備えている。
【0096】
この構成によれば、外部油圧取出し構造における油圧管路の配策の簡素化を図ることができる。
また、第1アーム8Lと第2アーム8Rとを連結する連結パイプ26を備え、連結パイプ26は、断面形状が第1アーム8L及び第2アーム8Rの長手方向に長い楕円形に形成され、第1油圧管路52L及び第2油圧管路52Rは、連結パイプ26の下側を通過させて配策されている。
【0097】
この構成によれば、運転席からの機体前方の視界性を向上させることができる。
また、第1アーム8Lと作業具9とを連結する第1ピン40Lと、第2アーム8Rと作業具9とを連結する第2ピン40Rと、連結の解除及び連結を行うべく第1ピン40L及び第2ピン40Rを移動させるカプラシリンダ42と、連結の解除を行うべくカプラシリンダ42を作動するロック解除弁61と、を備え、第1接続部材63Lは、作動油をカプラシリンダ42のヘッド側へ出力可能な第1出力部57Lを有し、第2接続部材63Rは、作動油をロック解除弁61へ出力可能な第2出力部57Rを有する。
【0098】
この構成によれば、カプラシリンダ42に対する油圧管路の配策構造を簡素化することができる。
また、カプラシリンダ42は、第1アーム8Lと第2アーム8Rの前部間に機体幅方向K2に延伸して設けられたシリンダチューブ42Aを有し、第1ピン40Lは、シリンダチューブ42Aの一端側に機体幅方向に移動可能に設けられ、第2ピン40Rは、シリンダチューブ42Aの他端側に機体幅方向に移動可能に設けられている。
【0099】
この構成によれば、クイックカプラ32の構造を簡素化することができる。
また、作業機1は、機体2と、機体2に搭載されたキャビン14と、キャビン14の室内の前部に設けられたステアリングコラム87と、ブレーキオイルを貯留するブレーキオイルタンク134と、を備え、ブレーキオイルタンク134は、ステアリングコラム87内に配備されている。
【0100】
この構成によれば、ブレーキオイルタンクをキャビン室内に配備した場合と比べて、キャビン室内の居住性の向上、キャビン室内から外部を見る際の視界性の向上を図ることができる。
また、キャビン14の前方からブレーキオイルタンク134にアクセスすることができる開口144Aを取外し可能に塞ぐ着脱カバー144Bを備えている。
【0101】
この構成によれば、キャビン14の前方からブレーキオイルタンク134にブレーキオイルを補給することができる。
また、着脱カバー144Bは、キャビン14の前面パネル141の一部を構成している。
この構成によれば、部材の兼用化による構造の簡素化を図ることができる。
【0102】
また、ブレーキペダル111Lと、ブレーキペダル111Lを操作する前の位置に戻す戻しバネ131と、を備え、ステアリングコラム87は、機体幅方向K2で間隔をあけて設けられた第1側壁88L及び第2側壁88Rを有し、ブレーキオイルタンク134は、第1側壁88L又は第2側壁88Rの一方の内側に配置され、戻しバネ131は、捩りコイルバネで構成されていて第1側壁88L及び第2側壁88Rにわたって設けられたブレーキシャフト112を囲むように設けられ且つ第1側壁88L又は第2側壁88Rの他方の内側に配置されている。
【0103】
この構成によれば、ブレーキペダル111Lの支持構造をコンパクト化することができ、ステアリングコラム87内にブレーキオイルタンク134の配置スペースを確保することができる。
また、ブレーキペダル111Lによって操作されるマスタシリンダ123を備え、マスタシリンダ123は、第1側壁88L及び第2側壁88Rの間で且つ戻しバネ131の配置側に設けられている。
【0104】
この構成によれば、ステアリングコラム87内にブレーキオイルタンク134の配置スペースを確保することができる。
また、キャビン14の室内に設けられた運転席13と、運転席13の右側方に設けられたコンソール104と、を備え、キャビン14は、当該キャビン14の右側の前支柱142Rとコンソール104との間から外部を視認可能な透過性部位171aを含む側面パネル171を有する。
【0105】
この構成によれば、運転席13からキャビン14の側方を視認する際の視界性を向上させることができる。
また、作業機1は、運転席13と、運転席13の前方に配置されたステアリング15と、ステアリング15を支持するステアリングポスト91を覆うステアリングコラム87と、運転席13の下方に設けられたエアコン本体70と、エアコン本体70の吹出し口70aから吹き出される空調空気を流通させるダクト構造体151と、を備え、ダクト構造体151は、吹出し口70aに接続されると共に運転席13を包囲するキャビン14の床部75の下側を通ってステアリングコラム87の下部に向けて延伸する第1ダクト152と、第1ダクト152の前部に接続されると共にステアリングコラム87の内部へ立ち上がる第2ダクト153とを有する。
【0106】
この構成によれば、キャビン室内の居住性の向上、キャビン室内から外部を見る際の視界性の向上を図ることができる。
また、ダクト構造体151は、ステアリングコラム87の上部から機体幅方向K2の一側方に向けて延びると共に空調空気をキャビン室内に吹き出す第1吹出し部166A、166Bを有する第1側部ダクト162Lと、ステアリングコラム87の上部から機体幅方向K2の他側方に向けて延びると共に空調空気をキャビン室内に吹き出す第2吹出し部167A、167Bを有する第2側部ダクト162Rとを有し、第2ダクト153は、ステアリングコラム87の内部でステアリングポスト91の左側と右側とに分岐し、第1側部ダクト162Lは、第2ダクト153の分岐部分のうちの一方の部位である第1分岐部160Lに接続し、第2側部ダクト162Rは、第2ダクト153の分岐部分のうちの他方の部位である第2分岐部160Rに接続する。
【0107】
この構成によれば、ダクト構造体151をステアリングコラム87内で左の側部ダクト及び右の側部ダクトに良好に振り分けることができる。
また、第1側部ダクト162Lは、上方に向けて延出した第1延出部164Lを有し、第2側部ダクト162Rは、上方に向けて延出した第2延出部164Rを有し、第1分岐部160Lは、先端部が下方に向けて屈曲して第1延出部164Lに上方から接続されており、第2分岐部160Rは、先端部が下方に向けて屈曲して第2延出部164Rに上方から接続されている。
【0108】
この構成によれば、第1側部ダクト162Lと第1分岐部160Lとの組立及び第2側部ダクト162Rと第2分岐部160Rとの組立を容易に行うことができる。また、第1側部ダクト162L及び第2側部ダクト162Rの高さ位置を下げることができ、機体前方の視界性を向上させることができる。
また、キャビン14の前面パネル141は、前方を視認可能な透過性を有する前部窓146を有し、前部窓146は、ステアリングコラム87の上部の一側方且つ第1側部ダクト162Lの前方に位置する第1下部位146Lと、ステアリングコラム87の上部の他側方且つ第2側部ダクト162Rの前方に位置する第2下部位146Rとを有する。
【0109】
この構成によれば、機体前方の視界性をさらに向上させることができる。
また、床部75は、点検開口77aを有する床本体77と、点検開口77aを塞ぐ開閉カバー78とを有し、第1ダクト152は、点検開口77aに対応する部位が着脱可能である。
この構成によれば、点検の邪魔になる部材を取り外すことができ、床部75の下方の点検を容易に行える。
【0110】
また、作業機1は、エアコン本体70と、エアコン本体70の吹出し口70aから吹き出される空調空気を流通させるダクト構造体151と、を備え、ダクト構造体151は、吹出し口70aに接続される第1部材154と、第1部材154から延伸する第2部材155と、第2部材155が接続される第3部材(第2ダクト153)とを有し、第2部材155は、長手方向の一端側である第1部位(差込口155a)と他端側である第2部位(接続部分155c)とを有し、且つ第1部位は第1部材154又は第3部材の一方に差し込まれて接続され、第2部位は第1部材154又は第3部材の他方に付き合わせ状態で接続される。
【0111】
この構成によれば、ダクト構造体151を構成する第2部材155の取り外し及び取り付けを簡単に行うことができる。
また、第2部材155は、第1部位側から第2部位側に向かうに従って上方に移行する傾斜状態で第1部位が第1部材154又は第3部材の一方に差し込まれると共に、該傾斜状態から第2部位を下方移動させることで該第2部位が第1部材154又は第3部材の他方に付き合わせ状態で接続可能である。
【0112】
この構成によれば、第2部材155の取り外し及び取り付けが簡単である。
また、第1部位の接続端(前端155b)は、該第1部位側から第2部位側に向かうに従って下方に移行する傾斜状に形成されている。
この構成によれば、第2部材155の一端側の差込みを容易に行うことができる。
また、第2部位の突合わせ端部(後端155d)は、該第2部位側から第1部位側に向かうに従って下方に移行する傾斜状に形成され、第2部位が接続される第1部材154又は第3部材の突合わせ端部(前端154c)は、第2部位の突合わせ端部に対応する傾斜状に形成されている。
【0113】
この構成によれば、第2部材155の他端側の接続を容易に行うことができる。
また、第2部位から、該第2部位に接続される第1部材154又は第3部材の接続部分154bにわたってシール材を介して覆い且つ第2部位及び接続部分154bが設置される設置部(底壁74)に取り付けられるカバープレート157を備えている。
この構成によれば、シール性を確保しつつ、第2部位の他端側を固定することができる。
【0114】
また、シール材は、第2部位の外周に設けられる環状の第1シール材156A、156Bと、接続部分の外周に設けられる環状の第2シール材156C、156Dとを含み、カバープレート157は、第1シール材156A、156B及び第2シール材156C、156Dを押圧して設置部に取り付けられる。
この構成によれば、第2部材155の他端側のシール性を向上させることができる。
【0115】
また、機体2に搭載されたキャビン14を備え、床部75は、点検開口77aを有する床本体77と、点検開口77aを塞ぐ開閉カバー78とを有し、第2部材155は、キャビン14の床部75の下側を通って前方に延伸する。
この構成によれば、第2部材155を取り外すことにより、点検開口77aを介しての点検を容易に行うことができる。
【0116】
また、作業機1は、ステアリング15と、ステアリング15を支持するステアリングポスト91と、ステアリングポスト91を覆うステアリングコラム87と、を備え、ステアリングコラム87は、該ステアリングコラム87の上面側で且つステアリング15の下方に配置されたスイッチパネル(第1スイッチパネル99L、第2スイッチパネル99R)を有し、スイッチパネルは、ステアリングポスト91の機体幅方向K2の両側に配置されると共に平面視で前方に向かうに従って機体2外方に移行する傾斜状に設けられた複数のスイッチ(第1スイッチ101A〜第4スイッチ101D)を含む第1スイッチ群101を有する。
【0117】
この構成によれば、ステアリングポスト91の機体幅方向K2の両側に、複数のスイッチを前方に向かうに従って機体2外方に移行する傾斜状に設けることにより、スイッチの操作性の向上を図ることができる。また、複数のスイッチをステアリングコラム87の上面側にコンパクトに配置することができる。
また、第1スイッチ群101は、ステアリングポスト91の一側方において前後に並べて配置された第1スイッチ101A及び第2スイッチ101Bと、ステアリングポスト91の他側方において前後に並べて配置された第3スイッチ101C及び第4スイッチ101Dとを有する。
【0118】
この構成によれば、第1スイッチ101A〜第4スイッチ101Dをコンパクトに配置することができる。
また、第1スイッチ101A〜第4スイッチ101Dは、傾斜方向の一端側及び他端側が押圧操作されるシーソースイッチである。
この構成によれば、第1スイッチ101A〜第4スイッチ101Dの操作性の操作性がよい。
【0119】
また、第1スイッチ101Aは、作業具9の連結の解除操作を有効にする解除スイッチであり、第2スイッチ101Bは、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置を作動する再生スイッチであり、第3スイッチ101Cは、ライトを点灯又は消灯させるライトスイッチであり、第4スイッチ101Dは、駐車中の移動を規制するパーキングスイッチである。
この構成によれば、主要なスイッチ類へ容易にアクセスすることができる。
【0120】
また、ステアリング15の後方に配置された運転席13と、運転席13の側方に配置されたコンソール104と、コンソール104の前部に設けられた操縦レバー16と、を備え、コンソール104は、操縦レバー16の前方且つ下方に設けられたスイッチ設置部105と、スイッチ設置部105に機体幅方向K2に並べて配置された複数のスイッチ(第5スイッチ106A〜第7スイッチ106C)を含む第2スイッチ群106とを有する。
【0121】
この構成によれば、操縦レバー16によってコンソール104の前部に配置されるスイッチの意図しない操作を規制することができる。
また、第2スイッチ群は、機体幅方向K2に並べて配置された第5スイッチ106A〜第7スイッチ106Cを含む。
この構成によれば、第5スイッチ106A〜第7スイッチ106Cをコンパクトに配置することができる。
【0122】
また、第5スイッチ106A〜第7スイッチ106Cは前後に揺動操作されるシーソースイッチである。
この構成によれば、第5スイッチ106A〜第7スイッチ106Cの間隔を狭めることができ、第5スイッチ106A〜第7スイッチ106Cをコンパクトに配置することができる。
【0123】
また、第5スイッチ106Aは、当該作業機1に装備される油圧アタッチメントに対して作動油を一定方向に流し続けるホールドスイッチであり、第6スイッチ106Bは、油圧アタッチメントを上下揺動可能に支持するリフトアーム8をフローティング状態にするフロートスイッチであり、第7スイッチ106Cは、リフトアーム8及び油圧アタッチメントの作動を規制するアンロードスイッチである。
【0124】
この構成によれば、作業系のスイッチを集中配置することにより、操作性を向上することができる。
また、運転席13を包囲するキャビン14を備え、コンソール104は、運転席13の右側方に設けられ、キャビン14は、透過性のあるドア窓を有する右側のドアと、当該キャビン14の右側の前支柱142Rとコンソール104との間に設けられた乗降通路173とを含む。
【0125】
この構成によれば、右側の前支柱142Rとコンソール104との間からキャビン14の室外を見ることができ、視界性を向上させることができる。
また、作業機1は、ステアリング15を支持するステアリングコラム87と、ステアリングコラム87に機体幅方向K2に延伸する軸心回りに回転可能に支持されたブレーキシャフト112と、ステアリングコラム87の側方に配置され、且つブレーキシャフト112に一体回転可能に取り付けられたブレーキペダル111Lと、ブレーキペダル111Lを操作する前の位置に戻す戻しバネ131と、を備え、戻しバネ131は、捩りコイルバネによって形成され、ステアリングコラム87の内部に配置され且つブレーキシャフト112の周囲を囲むように設けられている。
【0126】
この構成によれば、ブレーキペダル111Lを操作する前の位置に戻す戻しバネ131を捩りコイルバネによって形成することで、ブレーキペダル111Lを支持する支持構造をコンパクトに構成することができる。
また、ブレーキシャフト112の外周に一体回転可能に嵌められるアームボス119を有していてブレーキペダル111Lの操作によってマスタシリンダ123を作動させるブレーキアーム118と、ブレーキシャフト112を支持する軸受筒117と、軸受筒117の内周側に設けられたブッシュ(第1ブッシュ121)と、を備え、ステアリングコラム87は、機体幅方向K2で対向配置された第1側壁88L及び第2側壁88Rを有し、ブレーキシャフト112は、第1側壁88L及び第2側壁88Rを貫通すると共にアームボス119が結合される結合部116を有し、軸受筒117は、第1側壁88L又は第2側壁88Rの一方に固定されると共に結合部116を囲み、アームボス119は、軸受筒117に挿入され且つブッシュを介して軸受筒117に支持される軸受部119aを有する。
【0127】
この構成によれば、ブレーキペダル111Lの支持構造をさらにコンパクトに構成することができる。
また、戻しバネ131は、軸受筒117の周囲を囲むように設けられている。
この構成によれば、ブレーキペダル111Lの支持構造をさらにコンパクト化することができる。
【0128】
また、結合部116は、軸受筒117の端部からステアリングコラム87におけるブレーキペダル111Lの配置側とは反対側の側方に突出する突出部116aを有している。
この構成によれば、ステアリングコラム87におけるブレーキペダル111Lの配置側とは反対側の側方に他のブレーキペダル111Rを選択的に取り付けることができる。
また、ブレーキペダル111Lは、突出部116aに結合されるペダルボス(第2ペダルボス)114Rを有する他のブレーキペダル111Rを備え、ペダルボス114Rは、軸受筒117に挿入され且つ軸受筒117の内周側に設けられた他のブッシュ(第2ブッシュ133)を介して軸受筒117に支持される軸支部132を有する。
【0129】
この構成によれば、ブレーキペダルの支持構造をコンパクト化することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。