(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記角度調整機構は、前記チルトコードの上端を保持するスライダと、該スライダを該チルトコードの引き込み可能に案内するガイド部と、該ガイド部上で移動する前記スライダの位置を制御するアクチュエータとを備え、該アクチュエータは前記チルトコードの引き込み状態を保持可能に構成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電動横型ブラインド。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の電動横型ブラインドを説明する。尚、本願明細書中、
図1に示す電動横型ブラインドの正面図に対して、図示上方及び図示下方をスラットの吊り下げ方向に準じてそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向を電動横型ブラインドの左側、図示右方向を電動横型ブラインドの右側と定義する。また、
図1の正面図を視認する側を前側(室内側)、及び、その反対側を後側(又は室外側)とし、電動横型ブラインドの前後方向と称するときは、
図1の正面図における図示面に対して垂直な方向を云う。
【0019】
(電動横型ブラインドの全体構成)
図1は、本発明による一実施形態の電動横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。
図1に示す電動横型ブラインドは、ヘッドボックス11の中央部、及び左右両側部から垂下されるラダーコード12を介して多数段のスラット4が吊下支持され、そのラダーコード12の下端にボトムレール14が吊下支持されている。
【0020】
また、ヘッドボックス11から昇降テープ15が吊下支持され、その昇降テープ15の下端にボトムレール14が取着されている。
【0021】
ヘッドボックス11内にはラダーコード12及び昇降テープ15を吊下支持する支持部材5が配設され、この支持部材5には六角棒状の駆動軸17が挿通されている。
【0022】
スラット4は、上段のスラット群からなる上部スラット領域4Bと下段のスラット群からなる下部スラット領域4Aとして区分され、上部スラット領域4Bと下部スラット領域4Aを区分する位置で、取付部16aによりスラット4の前後幅方向の両端部をそれぞれ吊下支持するラダーコード12のうちいずれか一方のラダーコード12(本例では、室内側)にチルトコード16の一端が接続されている。チルトコード16の他端は、支持部材5内のプーリー53を介して、詳細に後述する角度調整機構10内のスライダ101に取着されている。尚、プーリー53の代わりに、チルトコード16を単に掛装する例えば鉤状の形態等とすることもできる。
【0023】
ヘッドボックス11の一端側にはモーター18が配設され、このモーター18の出力軸に駆動軸17の一端が連結されている。そして、モーター18の作動に基づいて駆動軸17が正逆転され、駆動軸17の正逆転に基づいてラダーコード12を介して各スラット4が回動され、あるいは昇降テープ15を介してボトムレール14が昇降されてスラット4が昇降される。
【0024】
ヘッドボックス11の他端側には、電源ユニット7及び制御装置19が配設されている。そして、電源ユニット7から制御装置19やモーター18等に対して電源供給され、制御装置19は操作スイッチ(図示しない)からの操作指示信号に基づいてモーター18等の動作を制御するようになっている。
【0025】
さらに、ヘッドボックス11内において、駆動軸17の回転量を検知するためのパルス信号を出力する公知のエンコーダ25が配設されている。例えば、エンコーダ25は、内部に円盤状のスリット板が回転可能に支持され、このスリット板の中心に駆動軸17が相対回転不能に挿通される(図示せず)。そして、このスリット板に形成されたスリットの移動でその回転量を検知するフォトインタラプターが取着され、このフォトインタラプターから駆動軸17の回転に伴いハイ/ローで遷移するパルス信号が出力され、制御装置19に入力される。したがって、制御装置19は、入力されたパルス信号をカウントして、駆動軸17の回転角度や、ボトムレール14の昇降高さを検出するとともに、スラット4の昇降速度も検出可能となり、モーター18等の動作を制御することができる。尚、制御装置19は、データを一時的に格納するメモリを備えており、駆動軸17の回転角度や、ボトムレール14の昇降高さ、或いはスラット13の昇降速度等のデータを記憶保持することができる。
【0026】
(支持部材)
図2(a)は、本発明による一実施形態の電動横型ブラインドにおける支持部材5の概略構成を示す側面図であり、
図2(b),(c)は、スラット4とラダーコード12及びチルトコード16の連結状態を示す説明図である。
図1及び
図2(a)に示すように、支持部材5には一体に形成されたチルトドラム52及び昇降ドラム51がケース20に回転可能に支持され、そのチルトドラム52及び昇降ドラム51に駆動軸17が相対回転不能に挿通されている。従って、駆動軸17が回転されると、チルトドラム52及び昇降ドラム51が一体に回転される。
【0027】
チルトドラム52にはラダーコード12が掛装され、チルトドラム52に対し所定の摩擦力を発生させ、常にはチルトドラム52の回転にともなってラダーコード12の縦糸を昇降する。また、各スラット4がほぼ垂直方向まで回動されて、ラダーコード12に設けられる金具24がケース20に当接して、ラダーコード12の縦糸の同方向への昇降動作が阻止されると、チルトドラム52がラダーコード12に対し空回りするようになっている。尚、チルトドラム52にチルトテープ(図示せず)を掛装し、このチルトテープとラダーコード12とを金具24を利用して連結するような形態としてもよい。
【0028】
昇降ドラム51には昇降テープ15の上端部が巻着されている。そして、昇降ドラム51が昇降テープ15の巻取り方向に回転されると、昇降テープ15が昇降ドラム51に巻き取られてボトムレール14が引き上げられ、そのボトムレール14で各スラット4が下段のものから順次押し上げられる。また、昇降ドラム51が昇降テープ15の巻き戻し方向に回転されると、昇降テープ15が昇降ドラム51から巻き戻されてボトムレール14が下降し、各スラット4が上段のものから順次ラダーコード12に支持される状態に復帰する。尚、昇降テープ15及び昇降ドラム51で構成する代わりに、それぞれ紐状の昇降コードと、この昇降コードの巻取り及び巻戻しを可能とする巻取軸で構成することもできる。
【0029】
また、ボトムレール14が下降するとき、チルトドラム52が昇降ドラム51と同方向に回転され、ラダーコード12を介して各スラット4の凹面が室内側となる全閉方向に回動される。尚、ボトムレール14とともにスラット4が引き上げられるときには、各スラット4はその凸面が室内側となる逆全閉方向に回動される。
【0030】
スラット4は、
図1に示すように、上部スラット領域4Bと下部スラット領域4Aに区分され、上部スラット領域4Bと下部スラット領域4Aを区分する位置で、取付部16aによりスラット4の前後幅方向の両端部をそれぞれ吊下支持するラダーコード12のうちいずれか一方のラダーコード12(本例では、室内側)にチルトコード16の一端が接続されている。チルトコード16の他端は、支持部材5内のプーリー53を介して、角度調整機構10内のスライダ101に取着される。
【0031】
図2(a)では、発明の理解を高めるために、チルトコード16がラダーコード12に対して並列して図示しているが、このような形態を実施する際には、
図2(b),(c)に示すように、チルトコード16をラダーコード12に編み込むようにするのが美観を向上させる上で好適である。
【0032】
より具体的には、チルトコード16は、上部スラット領域4Bの各スラット4を支持している横糸12a,12b間を編み込みながら、下部スラット領域4Aのうちの最上位のスラット4の近傍に至り、その一端が取付部16aによりラダーコード12に接続されている。即ち、上部スラット領域4Bにおいて、チルトコード16が、上位のスラット4の横糸12a,12b間を一方向から編み込まれた後、その下位のスラット4の横糸12a,12b間を他方向から編み込まれている。尚、
図2(b),(c)に示す例では、チルトコード16を、上部スラット領域4Bのスラット4毎に編み込む例を示したが、スラット4毎でなくとも、2つおき、或いは3つおき等、任意間隔で、チルトコード16を、スラット4の横糸12a,12b間に編み込む態様とすることができる。
【0033】
そして、チルトコード16の他端は、支持部材5内のプーリー53を介して、角度調整機構10内のスライダ101に取着される。
【0034】
(角度調整機構)
以下、角度調整機構10について
図3を参照して説明する。
図3(a),(b)は、本発明による一実施形態の電動横型ブラインドにおける角度調整機構10の概略構成を示す平面図であり、
図3(a)は角度調整差動前の状態図であり、
図3(b)は角度調整差動後の状態図である。角度調整機構10は、上部スラット領域4Bの各スラット4と、下部スラット領域4Aの各スラット4とを異なる角度で角度調整可能とするための機構部であり、三箇所に設けられたそれぞれのチルトコード16の上端を保持するスライダ101と、チルトコード16を引き込み可能に、スライダ101を一方向に案内するガイド部102と、ガイド部102によって案内されて移動するスライダ101の位置を制御するアクチュエータ103とを備える。
【0035】
図1に示すように、ガイド部102はヘッドボックス1内に固定され、
図3に示すように、スライダ101はガイド部102によって一方向(本例では、前後方向)にのみ相対移動可能に構成されている。スライダ101は、その本体部分が略平板状に構成され、この本体部分にそれぞれのチルトコード16の上端を結び玉で保持可能とする挿通孔101cが設けられている。また、ガイド部102は、その基台となる底部の両側部からそれぞれ立直する側壁部102aを有し、略コの字の正面形状を有している。そして、スライダ101は、左右方向に移動しないようガイド部102の側壁部102a間に載置される。また、スライダ101には、ガイド部102の側壁部102aに当接可能に規制される脚部101bが設けられ、傾きが生じないようになっている。更に、ガイド部102の側壁部102aには案内溝102bが形成されるとともに、スライダ101の両端には軸片101aが形成され、この軸片101aが案内溝102b内で移動可能となっている。これにより、スライダ101はガイド部102に対して上下方向のずれや傾きが抑制されるようになっている。
【0036】
また、アクチュエータ103は、ガイド部102によって案内されて移動するスライダ101の位置を制御可能に配置されている。このようなアクチュエータ103は、モーターを利用した既知のリニアアクチュエータを利用して構成することができるが、本例では、小型化、安価、且つ高精度で安定動作する電磁ソレノイドにより構成される。本例のアクチュエータ103を構成する電磁ソレノイドは、電磁コイルにより所定のストロークで磁性体103aを押し出すプッシュ形として構成されている。そして、この磁性体103aの押し出しは、制御装置19によって制御される。
【0037】
即ち、上部スラット領域4Bと下部スラット領域4Aを区分する位置でラダーコード12に一端が接続されているチルトコード16の他端がスライダ101に取着されているため、アクチュエータ103の磁性体103aの押し出し制御を行うことにより、スライダ101の位置を変化させることができ、チルトコード16の引き込み制御が可能となる。
【0038】
より具体的には、
図3(a)に示すように、角度調整機構10による角度調整差動前の状態では、アクチュエータ103の電磁コイルを非励磁とし、磁性体103aはアクチュエータ103の本体内に概ね収容されている。この状態では、スラット4及びボトムレール14の自重によりチルトコード16が引っ張られ、スライダ101の位置が基準位置に保持される。スライダ101の位置が基準位置に保持されているときは、
図1に示すように、チルトコード16は、例えば全てのスラット4が略水平状態となる位置のとき、その状態で吊下げ支持される長さとなるよう調整されている。
【0039】
そして、
図3(b)に示すように、角度調整機構10による角度調整差動後の状態では、アクチュエータ103の磁性体103aの押し出し制御を行うと、磁性体103aの先端と当接するスライダ101は、その位置が変化し、チルトコード16の引き込みが行われる。チルトコード16の引き込みが行われるときに、下部スラット領域4Aの各スラット4の角度を略90度変化させることができるよう、アクチュエータ103の磁性体103aのストローク及びスライダ101の移動量が調整されている。
【0040】
このように構成された角度調整機構10によれば、上部スラット領域4Bの各スラット4と、下部スラット領域4Aの各スラット4とを異なる角度で角度調整可能となる。
【0041】
尚、角度調整機構10は、モーターを利用した既知のロータリーアクチュエータにより構成することができる。ただし、モーターを利用する点で大型化、高コスト化、高精度制御の複雑化を伴うことから、本例のように、小型化、安価、且つ高精度で安定動作する電磁ソレノイドにより構成するのが好適である。
【0042】
図3に示す例では、特定の形状及び動作を有するスライダ101及びガイド部102について説明したが、チルトコード16を引き込み可能に、スライダ101を一方向に案内するガイド部102であれば如何なる形状・態様でもよく、例えば、本例では、前後方向にスライドさせる態様を例に説明したが、上下方向・左右方向等、スラット4及びボトムレール14の自重によるチルトコード16の引張力に抗してスライドさせる方向であれば如何なる方向でもよい。また、
図3に示す角度調整機構10の例では、アクチュエータ103の磁性体103aとスライダ101とを連結させてもよいし、連結させなくともよい。
【0043】
(制御装置の構成)
次に、制御装置19について
図4を参照して説明する。
図4は、本発明による一実施形態の電動横型ブラインドにおける制御装置19の概略構成を示すブロック図である。尚、
図4において、本発明に係る部分のみを示しており、その他の構成要素を排除するものではない。制御装置19は、操作指示信号入力部191と、制御部192と、モーター駆動制御部193と、アクチュエータ制御部194と、パルス信号入力部195とを備える。
【0044】
操作指示信号入力部191は、有線又は無線で通信可能な操作スイッチ(図示しない)からの操作指示信号を入力し、制御部192に送信する素子部である。操作指示信号に関して、代表して、全てのスラット4を上限まで上昇させる上昇モードと、ボトムレール14を下限まで下降させる下降モードと、ボトムレール14を下限まで下降させた状態で、全てのスラットを水平状態(採光状態)とする水平モード、室内側を凹面とする方向で垂直方向に回動された全閉状態とする全閉モード、及び室内側を凸面とする方向で垂直方向に回動された逆全閉状態とする逆全閉モードと、上部スラット領域4Bのスラット群を遮光状態とし下部スラット領域4Aのスラット群を採光状態とする上部遮蔽・下部採光モードと、上部スラット領域4Bのスラット群を採光状態とし下部スラット領域4Aのスラット群を遮光状態とする上部採光・下部遮蔽モードとを個別に操作指示する例について説明する。
【0045】
制御部192は、操作指示信号入力部191からの操作指示信号を入力し、操作指示されたモードを判別して、モーター駆動制御部193やアクチュエータ制御部194に制御信号を出力する機能を有する。また、制御部192は、パルス信号入力部195を介して得られるエンコーダ25からのパルス信号をカウントして、駆動軸17の回転角度や、ボトムレール14の昇降高さを検出するとともに、スラット13の昇降速度も検出する機能を有する。
【0046】
本例の制御部192の機能をコンピュータで構成させることができる。当該コンピュータに、制御部192の機能を実現させるためのプログラムは、当該コンピュータの内部又は外部に備えられるメモリに記憶される。コンピュータに備えられる中央演算処理装置(CPU)などの制御で、制御部192の機能を実現するための処理内容が記述されたプログラムを、適宜、メモリから読み込んで、制御部192の機能に相当する処理をコンピュータに実現させることができる。また、制御部192の機能の一部をハードウェアで実現し、その他の部分をコンピュータで構成させることもできる。したがって、メモリに、駆動軸17の回転角度や、ボトムレール14の昇降高さ、或いはスラット13の昇降速度等のデータを記憶保持することができ、各モードの動作時に適宜利用するよう構成することができる。
【0047】
モーター駆動制御部193は、制御部192からの制御信号に応じてモーター18の回転を駆動制御するドライバである。
【0048】
アクチュエータ制御部194は、制御部192からの制御信号に応じてアクチュエータ103を駆動制御するドライバである。
【0049】
パルス信号入力部195は、エンコーダ25からのパルス信号を入力し、制御部192に出力する素子部である。
【0050】
(制御装置の動作)
次に、制御装置19の動作について
図5を参照して説明する。
図5は、本発明による一実施形態の電動横型ブラインドにおける制御装置19の動作を示すフローチャートである。
【0051】
制御装置19は、操作指示信号入力部191により、有線又は無線で通信可能な操作スイッチ(図示しない)からの操作指示信号を入力すると(ステップS1)、制御部192により、上昇モード、下降モード、水平モード、全閉モード、逆全閉モード、上部遮蔽・下部採光モード、及び上部採光・下部遮蔽モードのうち該当するモードを判別し(ステップS2)、モードに応じた駆動制御を行う。
【0052】
〔上昇モード〕
上昇モードでは、制御部192により、アクチュエータ103を非励磁状態とするよう制御し、続いて全てのスラット4について室内側を凸面とする方向で垂直方向に回動させるべく、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する(ステップS11)。モーター駆動制御部193により、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻取りが行われる(ステップS12)。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、全てのスラット4を上限まで上昇させたか否かを監視することができ(ステップS13)、全てのスラット4が上限に位置したと判別したときに、当該巻取り動作を停止する(ステップS14)。尚、当該上限に相当するカウント値は事前に制御部192の所定のメモリに設定されている。
【0053】
〔下降モード〕
下降モードでは、制御部192により、アクチュエータ103を非励磁状態とするよう制御し、続いて
図6に示すように、全てのスラット4について室内側を凸面とする方向で垂直方向に回動させるべく、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する(ステップS21)。モーター駆動制御部193により、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻戻しが行われる(ステップS22)。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、ボトムレール14を下限まで下降させたか否かを監視することができ(ステップS23)、ボトムレール14が下限に位置したと判別したときに、当該巻戻し動作を停止する(ステップS24)。尚、当該下限に相当するカウント値は事前に制御部192の所定のメモリに設定されている。この下降モード時の動作は、特許文献1と同様とすることができ、更なる詳細は省略する。
【0054】
〔水平モード〕
水平モードでは、制御部192により、アクチュエータ103を非励磁状態とするよう制御し、続いて状態保持しているカウント値を参照し、ボトムレール14が下限にあるか否かを判別し(ステップS31)、ボトムレール14が下限にあると判断したときはステップS34に進み、ボトムレール14が下限に無いと判断したときは下降モードと同様の制御を行う。例えば、制御部192により、全てのスラット4について室内側を凹面とする方向で垂直方向に回動させるべく、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する(ステップS32)。モーター駆動制御部193により、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻戻しが行われる(ステップS33)。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、ボトムレール14を下限まで下降させたか否かを監視することができ、ボトムレール14が下限に位置したと判別したときに、当該巻戻し動作を停止する。
【0055】
続いて、全てのスラット4について水平方向に回動させるべく、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する(ステップS34)。このとき、モーター駆動制御部193により、全てのスラット4について水平方向に回動させる回転量で、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻取りが行われる。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、全てのスラット4について水平方向に回動したか否かを監視することができ、全てのスラット4について水平方向に回動したと判別したときに、当該巻取り動作を停止する(
図7参照)。即ち逆全閉モードから水平モードへと自動移行するように制御する。尚、逆全閉モードから水平モードへの移行に相当するカウント値は事前に制御部192の所定のメモリに設定されている。
【0056】
〔全閉モード〕
全閉モードでは、制御部192により、アクチュエータ103を非励磁状態とするよう制御し、続いて状態保持しているカウント値を参照し、ボトムレール14が下限にあるか否かを判別し(ステップS41)、ボトムレール14が下限にあると判断したときはステップS44に進み、ボトムレール14が下限に無いと判断したときは下降モードと同様の制御を行う。例えば、制御部192により、全てのスラット4について室内側を凹面とする方向で垂直方向に回動させるべく、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する(ステップS42)。モーター駆動制御部193により、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻戻しが行われる(ステップS43)。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、ボトムレール14を下限まで下降させたか否かを監視することができ、ボトムレール14が下限に位置したと判別したときに、当該巻戻し動作を停止する。
【0057】
続いて、全てのスラット4について逆全閉状態から全閉状態へと回動させるべく、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する(ステップS34)。このとき、モーター駆動制御部193により、全てのスラット4について全閉状態に回動させる回転量で、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻取りが行われる。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、全てのスラット4について全閉状態に回動したか否かを監視することができ、全てのスラット4について全閉状態に回動したと判別したときに、当該巻取り動作を停止する(
図8参照)。即ち逆全閉モードから全閉モードへと自動移行するように制御する。尚、逆全閉モードから全閉モードへの移行に相当するカウント値は事前に制御部192の所定のメモリに設定されている。
【0058】
〔逆全閉モード〕
逆全閉モードでは、制御部192により、アクチュエータ103を非励磁状態とするよう制御し、続いて状態保持しているカウント値を参照し、ボトムレール14が下限にあるか否かを判別し(ステップS51)、ボトムレール14が下限にあると判断したときはステップS54に進み、ボトムレール14が下限に無いと判断したときは下降モードと同様の制御を行う。例えば、制御部192により、全てのスラット4について室内側を凸面とする方向で垂直方向に回動させるべく、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する(ステップS52)。モーター駆動制御部193により、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻戻しが行われる(ステップS53)。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、ボトムレール14を下限まで下降させたか否かを監視することができ、ボトムレール14が下限に位置したと判別したときに、当該巻戻し動作を停止する。
【0059】
続いて、全てのスラット4について逆全閉状態であるか否かをパルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値で確認し、逆全閉状態でないときは、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する(ステップS54)。このとき、モーター駆動制御部193により、全てのスラット4について逆全閉状態に回動させる回転量で、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻戻しが行われる。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、全てのスラット4について逆全閉状態に回動したか否かを監視することができ、全てのスラット4について逆全閉状態に回動したと判別したときに、当該巻戻し動作を停止する(
図9参照)。即ち、ボトムレール14が下限に位置するときでも、水平モード状態等の逆全閉状態以外の状態で維持されているときは、その状態から逆全閉モードへ移行する。各状態から逆全閉モードへの移行に相当するカウント値は事前に制御部192の所定のメモリに設定されている。
【0060】
〔上部遮蔽・下部採光モード〕
上部遮蔽・下部採光モードでは、制御部192により、アクチュエータ103を非励磁状態とするよう制御し、続いて状態保持しているカウント値を参照し、ボトムレール14が下限にあるか否かを判別し(ステップS61)、ボトムレール14が下限にあると判断したときはステップS64に進み、ボトムレール14が下限に無いと判断したときは下降モードと同様の制御を行う。例えば、制御部192により、全てのスラット4について室内側を凸面とする方向で垂直方向に回動させるべく、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する(ステップS62)。モーター駆動制御部193により、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻戻しが行われる(ステップS63)。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、ボトムレール14を下限まで下降させたか否かを監視することができ、ボトムレール14が下限に位置したと判別したときに、当該巻戻し動作を停止する。
【0061】
続いて、全てのスラット4について逆全閉状態であるか否かをパルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値で確認し、逆全閉状態でないときは、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する(ステップS64)。このとき、モーター駆動制御部193により、全てのスラット4について逆全閉状態に回動させる回転量で、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻戻しが行われる。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、全てのスラット4について逆全閉状態に回動したか否かを監視することができ、全てのスラット4について逆全閉状態に回動したと判別したときに、当該巻戻し動作を停止する。即ち、ボトムレール14が下限に位置するときでも、水平モード状態等の逆全閉状態以外の状態で維持されているときは、その状態から逆全閉モードへ移行する。各状態から逆全閉モードへの移行に相当するカウント値は事前に制御部192の所定のメモリに設定されている。
【0062】
続いて、制御部192は、アクチュエータ103を励磁状態とするよう制御して、角度調整機構10によりチルトコード16をヘッドボックス11側に引き込む。これにより、上部スラット領域4Bのスラット群を遮光状態(逆全閉状態)とし下部スラット領域4Aのスラット群を採光状態(水平状態)とすることができる(ステップS65)。そして、制御部192は、アクチュエータ103の励磁状態を保持するようアクチュエータ制御部194に制御信号を出力することで、アクチュエータ制御部194は、アクチュエータ103の非励磁状態とする制御信号が入力されるまで状態を保持する(
図10参照)。
【0063】
〔上部採光・下部遮蔽モード〕
上部採光・下部遮蔽モードでは、制御部192により、アクチュエータ103を非励磁状態とするよう制御し、続いて状態保持しているカウント値を参照し、ボトムレール14が下限にあるか否かを判別し(ステップS71)、ボトムレール14が下限にあると判断したときはステップS74に進み、ボトムレール14が下限に無いと判断したときは下降モードと同様の制御を行う。例えば、制御部192により、全てのスラット4について室内側を凸面とする方向で垂直方向に回動させるべく、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する(ステップS72)。モーター駆動制御部193により、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻戻しが行われる(ステップS73)。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、ボトムレール14を下限まで下降させたか否かを監視することができ、ボトムレール14が下限に位置したと判別したときに、当該巻戻し動作を停止する。
【0064】
続いて、全てのスラット4について逆全閉状態であるか否かをパルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値で確認し、逆全閉状態でないときは、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する。このとき、モーター駆動制御部193により、全てのスラット4について逆全閉状態に回動させる回転量で、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻戻しが行われる。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、全てのスラット4について逆全閉状態に回動したか否かを監視することができ、全てのスラット4について逆全閉状態に回動したと判別したときに、当該巻戻し動作を停止する。
【0065】
続いて、全てのスラット4について水平方向に回動させるべく、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しながらモーター駆動制御部193に制御信号を出力する(ステップS74)。このとき、モーター駆動制御部193により、全てのスラット4について水平方向に回動させる回転量で、モーター18が回転し、駆動軸17が回転して、支持部材5により昇降テープ15の巻取りが行われる。制御部192は、パルス信号入力部195からのパルス信号のカウント値を監視しているため、全てのスラット4について水平方向に回動したか否かを監視することができ、全てのスラット4について水平方向に回動したと判別したときに、当該巻取り動作を停止する。
【0066】
続いて、制御部192は、アクチュエータ103を励磁状態とするよう制御して、角度調整機構10によりチルトコード16をヘッドボックス11側に引き込む。これにより、上部スラット領域4Bのスラット群を採光状態(水平状態)とし下部スラット領域4Aのスラット群を遮蔽状態(全閉状態)とすることができる(ステップS75)。そして、制御部192は、アクチュエータ103の励磁状態を保持するようアクチュエータ制御部194に制御信号を出力することで、アクチュエータ制御部194は、アクチュエータ103の非励磁状態とする制御信号が入力されるまで状態を保持する(
図11参照)。
【0067】
以上のように、本実施形態によれば、水平モード、全閉モード、逆全閉モードに加えて、上部遮蔽・下部採光モード及び下部遮蔽・上部採光モードを自動的に制御することができ、利便性を向上させることができる。特に、アクチュエータ103として電磁ソレノイドを利用して、角度調整機構10を構成するようにしたので、電動横型ブラインドの大型化を避け、これらのモード制御の動作に関する高信頼性を保ちつつ比較的簡単な構成で安価に実現することができるようになる。
【0068】
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、スラット4は、アルミニウム製や木製とすることができ、前述の実施形態の例のような凸面を有する形態のほか、平板上の形態としてもよい。また、例えば、前述した実施形態の例では、アクチュエータ103としてプッシュ形の電磁ソレノイドを利用する角度調整機構10を説明したが、
図12に示すように、プル形の電磁ソレノイドを利用する角度調整機構10とすることができる。
【0069】
(別実施例の角度調整機構)
図12(a),(b)は、本発明による一実施形態の電動横型ブラインドにおける別の実施例の角度調整機構10の概略構成を示す平面図であり、
図12(a)は角度調整差動前の状態図であり、
図12(b)は角度調整差動後の状態図である。尚、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
図12に示す角度調整機構10は、三箇所に設けられたそれぞれのチルトコード16の上端を保持するスライダ101と、チルトコード16を引き込み可能に、スライダ101を一方向に案内するガイド部102と、ガイド部102によって案内されて移動するスライダ101の位置を制御するアクチュエータ103とを備える点で、
図3に示すものと同様である。ただし、前述した実施形態の例では、アクチュエータ103としてプッシュ形の電磁ソレノイドを利用する例を説明したが、
図12に示す例では、プル形の電磁ソレノイドを利用する。
【0070】
図12に示すアクチュエータ103は、アクチュエータ103の磁性体103aの吸引制御を行うことにより、スライダ101の位置を変化させることでチルトコード16の引き込み制御が可能となる。
【0071】
より具体的には、
図12(a)に示すように、角度調整機構10による角度調整差動前の状態では、アクチュエータ103の電磁コイルを非励磁とし、磁性体103aはアクチュエータ103の本体から突き出ている。この磁性体103aの先端は、スライダ101の一辺上に連結されている。この状態では、スラット4及びボトムレール14の自重によりチルトコード16が引っ張られ、スライダ101の位置が基準位置に保持される。スライダ101の位置が基準位置に保持されているときは、チルトコード16は、例えば全てのスラット4が略水平状態となる位置のとき、その状態で吊下げ支持される長さとなるよう調整されている。
【0072】
そして、
図12(b)に示すように、角度調整機構10による角度調整差動後の状態では、アクチュエータ103の磁性体103aの吸引制御を行うと、磁性体103aの先端と連結するスライダ101は、その位置が変化し、チルトコード16の引き込みが行われる。チルトコード16の引き込みが行われるときに、下部スラット領域4Aの各スラット4の角度を略90度変化させることができるよう、アクチュエータ103の磁性体103aのストローク及びスライダ101の移動量が調整されている。
【0073】
このように構成された角度調整機構10によっても、上部スラット領域4Bの各スラット4と、下部スラット領域4Aの各スラット4とを異なる角度で角度調整可能となる。
【0074】
また、前述した例では、下部スラット領域4Aの各スラット4の角度を略90度変化させる例を説明したが、多段階の角度調整を可能とするよう角度調整機構10を構成することができる。
【0075】
図13(a),(b),(c)は、本発明による一実施形態の電動横型ブラインドにおける別の実施例の角度調整機構10の概略構成を示す平面図であり、
図13(a)は角度調整差動前の状態図であり、
図13(b)は略45度の角度調整差動後の状態図であり、
図13(c)は略90度の角度調整差動後の状態図である。尚、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
図13に示す角度調整機構10は、三箇所に設けられたそれぞれのチルトコード16の上端を保持するスライダ101と、チルトコード16を引き込み可能に、スライダ101を一方向に案内するガイド部102と、ガイド部102によって案内されて移動するスライダ101の位置を制御するアクチュエータ103とを備える点で、
図3に示すものと同様である。ただし、前述した実施形態の例では、アクチュエータ103としてプッシュ形の電磁ソレノイドを1つ利用する例を説明したが、
図13に示す例では、ストロークの異なるプッシュ形の電磁ソレノイドを2つ利用する。
【0076】
図13に示す角度調整機構10では、第1のアクチュエータ103‐1の磁性体の押出し制御を行うことにより、下部スラット領域4Aのスラット4の角度を略45度回動させ、第2のアクチュエータ103‐2の磁性体の押出し制御を行うことにより、下部スラット領域4Aのスラット4の角度を略90度回動させることができ、それぞれ第1及び第2のアクチュエータ103‐1,103‐2を個別に制御することにより、スラット4の角度を多段階で調整し、保持することができる。
【0077】
より具体的には、
図13(a)に示すように、角度調整機構10による角度調整差動前の状態では、第1及び第2のアクチュエータ103‐1,103‐2の電磁コイルを非励磁とする。この状態では、スラット4及びボトムレール14の自重によりチルトコード16が引っ張られ、スライダ101の位置が基準位置に保持される。スライダ101の位置が基準位置に保持されているときは、チルトコード16は、例えば全てのスラット4が略水平状態となる位置のとき、その状態で吊下げ支持される長さとなるよう調整されている。
【0078】
そして、
図13(b)に示すように、角度調整機構10による角度調整差動後の状態では、第1のアクチュエータ103‐1の磁性体の押出し制御を行うと、この磁性体の先端と当接するスライダ101は、その位置が変化し、チルトコード16の引き込みが行われる。チルトコード16の引き込みが行われるときに、下部スラット領域4Aの各スラット4の角度を略45度変化させることができるよう、第1のアクチュエータ103‐1の磁性体のストローク及びスライダ101の移動量が調整されている。
【0079】
さらに、
図13(c)に示すように、第2のアクチュエータ103‐2の磁性体の押出し制御を行うと、この磁性体の先端と当接するスライダ101は、その位置が更に変化し、チルトコード16の更なる引き込みが行われる。チルトコード16の更なる引き込みが行われるときに、下部スラット領域4Aの各スラット4の角度を略90度変化させることができるよう、第2のアクチュエータ103‐2の磁性体のストローク及びスライダ101の移動量が調整されている。
【0080】
このように構成された角度調整機構10によれば、スラット4の角度を多段階で調整し、保持することができる。更に多くのストロークの異なる電磁ソレノイドを利用することで、よりきめ細かい角度制御も可能となる。
【0081】
尚、前述した実施形態の例では、上昇モード、下降モード、水平モード、全閉モード、及び逆全閉モードに関して、特許文献1の技法を基に特定の動作例を挙げて説明したが、本発明に係る上部遮蔽・下部採光モード及び下部遮蔽・上部採光モードを実現可能とする動作であれば、他の既知の動作で実現してもよい。また、所望位置まで、ボトムレール14を昇降させるマニュアル操作や、その所望位置でチルトコード16の引き込み及び引き出しを行うマニュアル操作を実現するよう電動横型ブラインドを構成することができる。