特許第6961644号(P6961644)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6961644
(24)【登録日】2021年10月15日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】需給調整装置および需給調整方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 13/00 20060101AFI20211025BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20211025BHJP
   H02J 3/00 20060101ALI20211025BHJP
   H02J 3/46 20060101ALI20211025BHJP
   H02J 3/32 20060101ALI20211025BHJP
【FI】
   H02J13/00 311R
   H02J3/38 110
   H02J3/00 180
   H02J3/46
   H02J3/32
   H02J13/00 301A
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-69128(P2019-69128)
(22)【出願日】2019年3月29日
(65)【公開番号】特開2020-167899(P2020-167899A)
(43)【公開日】2020年10月8日
【審査請求日】2021年2月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100210572
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 太一
(72)【発明者】
【氏名】高丹 浩行
(72)【発明者】
【氏名】井上 由起彦
(72)【発明者】
【氏名】三宅 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】大宮 孝真
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 昌則
(72)【発明者】
【氏名】田中 秀晴
(72)【発明者】
【氏名】岸田 宏明
(72)【発明者】
【氏名】田中 徹
(72)【発明者】
【氏名】藤井 慶太
【審査官】 坂本 聡生
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−143238(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 3/00−7/12
7/34−7/36
13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分散電源設備と集中電源設備が接続された電力系統を監視する監視部と、
前記監視部により電力の出力増加または出力抑制が必要と判断されると、出力増加または出力抑制する前記分散電源設備を指定する指定部と、
前記指定部が指定した前記分散電源設備の出力増加または出力抑制に対応可能な前記集中電源設備を特定する特定部と、
前記特定部が特定した前記集中電源設備に出力増加または出力抑制の指令を出力する指令部と、
を備え
前記指令部は、
前記監視部により電力の出力抑制が必要と判断された場合に、前記特定部が特定した前記集中電源設備に出力抑制の指令を出力し、
前記監視部により電力の出力増加が必要と判断された場合に、前記指定部が指定した前記分散電源設備に出力増加の指令を出力し、
前記分散電源設備から出力増加に対応できないことを受信すると、前記特定部が特定した前記集中電源設備に出力増加の指令を出力する、
需給調整装置。
【請求項2】
前記分散電源設備ごとに設備情報が記憶された第1記憶部を有し、
前記指定部はこの設備情報に基づき出力増加または出力抑制する前記分散電源設備を指定する
請求項1に記載の需給調整装置。
【請求項3】
前記集中電源設備ごとに設備情報が記憶された第2記憶部を有し、
前記特定部はこの設備情報に基づき出力増加または出力抑制に対応可能な前記集中電源設備を特定する
請求項1に記載の需給調整装置。
【請求項4】
前記指定部が指定した前記分散電源設備の情報と、前記特定部が特定した前記集中電源設備の情報と、前記指令部が出力した出力増加または出力抑制の指令情報とを、一連の管理情報として管理する管理部を有する
請求項1に記載の需給調整装置。
【請求項5】
前記管理部により管理された一連の管理情報に基づき、出力増加または出力抑制の指令を受けた前記集中電源設備に対する補償をする第1補償部を有する
請求項4に記載の需給調整装置。
【請求項6】
更に、電力を貯蔵し出力する電力貯蔵設備が前記電力系統に接続され、
前記指定部が出力増加する前記分散電源設備を指定する場合、前記特定部は出力増加に対応可能な前記電力貯蔵設備および前記集中電源設備の少なくとも一方を特定する
請求項1に記載の需給調整装置。
【請求項7】
前記電力貯蔵設備に対する補償をする第2補償部を有する
請求項6に記載の需給調整装置。
【請求項8】
分散電源設備と集中電源設備が接続された電力系統を監視する監視工程と、
前記監視工程により電力の出力増加または出力抑制が必要と判断されると、出力増加または出力抑制する前記分散電源設備を指定する指定工程と、
前記指定工程により指定された前記分散電源設備の出力増加または出力抑制に対応可能な前記集中電源設備を特定する特定工程と、
前記特定工程により特定された前記集中電源設備に出力増加または出力抑制の指令を出力する指令工程と、
を備え
前記指令工程は、
前記監視工程により電力の出力抑制が必要と判断された場合に、前記特定工程が特定した前記集中電源設備に出力抑制の指令を出力し、
前記監視工程により電力の出力増加が必要と判断された場合に、前記指定工程が指定した前記分散電源設備に出力増加の指令を出力し、
前記分散電源設備から出力増加に対応できないことを受信すると、前記特定工程が特定した前記集中電源設備に出力増加の指令を出力する、
需給調整方法。
【請求項9】
前記指定工程は、第1記憶部に記憶された前記分散電源設備ごとの設備情報に基づき出力増加または出力抑制する前記分散電源設備を指定する
請求項8に記載の需給調整方法。
【請求項10】
前記特定工程は、第2記憶部に記憶された前記集中電源設備ごとの設備情報に基づき出力増加または出力抑制に対応可能な前記集中電源設備を特定する
請求項8に記載の需給調整方法。
【請求項11】
前記指定工程により指定された前記分散電源設備の情報と、前記特定工程により特定された前記集中電源設備の情報と、前記指令工程により出力された出力増加または出力抑制の指令情報とを、一連の管理情報として管理する管理工程を有する
請求項8に記載の需給調整方法。
【請求項12】
前記管理工程により管理された一連の管理情報に基づき、出力増加または出力抑制の指令を受けた前記集中電源設備に対する補償をする第1補償工程を有する
請求項11に記載の需給調整方法。
【請求項13】
更に、電力を貯蔵し出力する電力貯蔵設備が前記電力系統に接続され、
前記指定工程により出力増加する前記分散電源設備を指定する場合、前記特定工程により出力増加に対応可能な前記電力貯蔵設備および前記集中電源設備の少なくとも一方が特定される
請求項8に記載の需給調整方法。
【請求項14】
前記電力貯蔵設備に対する補償をする第2補償工程を有する
請求項13に記載の需給調整方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電力系統に電力を供給する設備に対して電力の需給調整を行う需給調整装置および需給調整方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電力系統に電力を供給する設備としては、分散電源設備や集中電源設備がある。分散電源設備としては、太陽光発電設備や風力発電設備などがあり、集中発電設備としては火力発電設備や原子力発電設備などがある。近年、再生可能エネルギーの利用が促進され、これに伴い電力系統に新たな分散電源設備の接続が多くなっている。また、既存の電力系統を最大限活用して、分散電源設備の新規接続が多くできるように、電力系統の空容量を柔軟に活用することが検討されている。
【0003】
太陽光発電設備等の分散電源設備が電力系統に多く接続されると、分散電源設備の出力変動の影響で電力系統の周波数を所定範囲に維持するのが難しくなり、需給調整が必要となる。特許文献1では、既設発電設備による電力系統への周波数調整能力を確保するために、電力系統に接続された分散電源設備に対して出力制御を行うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017−147804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、太陽光発電設備や風力発電設備等の事業者は、十分に発電できる状況であっても出力制御を受けると発電を停止する必要がある。出力制御はいつ出されるのかがわからず、計画的に発電を行うことが難しくなる。出力制御により生じた余剰電力を蓄電することも考えられるが、蓄電設備を準備する必要があり、事業者にとっては大きな負担となる。このような状況下において、再生可能エネルギーの利用が促進されも、新規の事業者にとっては参入しづらいものとなる。
【0006】
また、逆に電力需要が急激に増加する場合や、計画外の発電停止をした発電設備がある場合、再生可能エネルギーの利用促進のため、太陽光発電設備や風力発電設備等の事業者に対して、出力増加が出されることが考えられる。しかしながら、出力増加が出された事業者は、天候条件によってこの出力増加に応じられないことも起こり得る。
【0007】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、再生可能エネルギーの利用が増えても、電力系統に接続する太陽光発電設備や風力発電設備等の事業者に対する出力制御の負担が軽減できる需給調整装置および需給調整方法を提供することを目的とする。
また、本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、太陽光発電設備や風力発電設備等の事業者が出力増加に応じられない場合であっても、この出力増加を他の発電設備に振替可能な需給調整装置および需給調整方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の少なくとも一実施形態に係る需給調整装置は、分散電源設備と集中電源設備が電力を供給する電力系統の電力需給を監視する需給監視部と、前記需給監視部により電力の需給調整が必要と判断されると、出力増加又は出力抑制する前記分散電源設備を指定する指定部と、前記指定部が指定した前記分散電源設備の出力増加又は出力抑制に対応可能な前記集中電源設備を特定する特定部と、前記特定部が特定した前記集中電源設備に出力増加又は出力抑制指令を出力する指令部と、を備える。
【0009】
本開示の少なくとも一実施形態に係る需給調整方法は、分散電源設備と集中電源設備が接続された電力系統を監視する監視工程と、前記監視工程により電力の出力増加または出力抑制が必要と判断されると、出力増加または出力抑制する前記分散電源設備を指定する指定工程と、前記指定工程により指定された前記分散電源設備の出力増加または出力抑制に対応可能な前記集中電源設備を特定する特定工程と、前記特定工程により特定された前記集中電源設備に出力増加または出力抑制の指令を出力する指令工程と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、再生可能エネルギーの利用が増えても、電力系統に接続する太陽光発電設備や風力発電設備等の事業者に対する出力制御の負担を軽減させることができる。
また、本開示は、太陽光発電設備や風力発電設備等の事業者に出された出力増加を他の発電設備に振替ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施形態に係る需給調整装置を備えた電力系統の構成を示す図である。
図2】本開示の実施形態に係る需給調整装置の構成を示す図である。
図3】本開示の出力抑制方法を説明するフローチャートである。
図4】本開示の第1補償部による出力抑制の補償処理の一例を示す図である。
図5】本開示の出力増加方法を説明するフローチャートである。
図6】本開示の第1補償部による出力増加の補償処理の一例を示す図である。
図7】本開示の他の実施形態の出力増加方法を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面を参照し、本開示の実施形態における需給調整装置および需給調整方法を説明する。
図1は、本開示の実施形態に係る需給調整装置を備えた電力系統の構成を示す図である。図1に示すように、電力系統100には、需給調整装置1と、分散電源設備2と、分散電源設備3と、分散電源設備4と、集中電源設備5と、集中電源設備6と、集中電源設備7と、電力貯蔵装置8と、電力需要者9とが接続されている。また、通信網200には、需給調整装置1と、分散電源設備2と、分散電源設備3と、分散電源設備4と、集中電源設備5と、集中電源設備6と、集中電源設備7と、電力貯蔵装置8とが接続されている。
【0013】
分散電源設備2,3,4は、太陽光発電設備や風力発電設備などであり、発電された電力を電力系統100に供給する。集中発電設備5,6,7は、火力発電設備や原子力発電設備などがあり、発電された電力を電力系統100に供給する。電力貯蔵装置8は、図示しない蓄電システムを備え、蓄電された電力を電力系統100に供給する。また、電力貯蔵装置8は、蓄電システムから電力を放電していない間に、外部から電力を充電する。電力需要者9は、一般家庭、商業施設や工場などであり、電力系統100から電力が供給される。
【0014】
〔需給調整装置の構成〕
まず、本開示の実施形態における需給調整装置1の構成について説明する。
図2は、本開示の実施形態に係る需給調整装置の構成を示す図である。図2に示すように、需給調整装置1は、監視部10と、指定部11と、特定部12と、指令部13と、第1記憶部14と、第2記憶部15と、管理部16と、第1補償部17と、情報記憶部18と、第2補償部19とを備える。
【0015】
監視部10は、電力系統100の需給バランスや電力系統100の空容量を監視する。監視部10は、電力系統100の需給バランスから所定の周波数を維持するために、電力系統100に接続された電源設備に対して電力の出力増加または出力抑制(出力制御)を行うか否かを判断する。あるいは、監視部10は、電力系統100の空容量から、電力系統100に接続された電源設備に対して電力の出力増加または出力抑制(出力制御)を行うか否かを判断する。監視部10は、出力増加を行うと判断すると、増加する電力量や期間などの出力増加情報を指定部11に出力する。また、監視部10は、出力抑制を行うと判断すると、抑制する電力量や実施期間などの出力抑制情報を指定部11に出力する。
【0016】
指定部11は、監視部10により出力増加または出力抑制が必要と判断されると、出力増加または出力抑制する分散電源設備を指定する。本実施例において指定部11は、図1に示す電力系統100に接続された分散電源設備2,3,4から1又は複数の分散電源設備を指定する。特定部12は、指定部11が指定した分散電源設備の出力増加または出力抑制に対応可能な集中電源設備を特定する。本実施例において特定部12は、図1に示す電力系統100に接続された集中電源設備5,6,7から1又は複数の集中電源設備を特定する。指令部13は、特定部12が特定した集中電源設備に出力増加または出力抑制の指令を出力する。指令部13から出力される出力増加または出力抑制の指令は、通信網200を介して特定された集中電源設備に送信される。
【0017】
第1記憶部14は、電力系統100に接続された分散電源設備に関する設備情報が記憶されている。設備情報としては、太陽光や風力等の発電形式、稼働状況、最大出力や最低出力、発電事業契約などがある。第2記憶部15は、電力系統100に接続された集中電源設備及び電力貯蔵設備に関する設備情報が記憶されている。設備情報としては、火力や原子力等の発電形式、稼働状況、ランプレート(出力変化速度)、最大出力や最低出力、発電事業契約、電力貯蓄量などがある。第1記憶部14および第2記憶部15は、各設備から通信網200を介して送られる情報に基づいて各々の設備情報を記憶する。また、需給調整装置1の管理者によって入力された各々の設備情報を記憶するようにしてもよい。
【0018】
管理部16は、指定部11により指定された分散電源設備の情報と、特定部12により特定された集中電源設備の情報と、指令部13から出力された出力増加または出力抑制の指令情報とを一連の管理情報として管理する。管理部16は、情報記憶部18に一連の管理情報ごとに記憶し管理する。第1補償部17は、管理部16により管理された管理情報に基づき、出力増加または出力抑制の指令を受けた集中電源設備に対して補償処理を行う。第1補償部17は、情報記憶部18に記憶された管理情報に対して集中電源設備への補償処理を行う。情報記憶部18には、実施される出力増加または出力抑制ごとに管理情報および補償情報が記憶される。
【0019】
〔出力抑制方法〕
つぎに、上述した本実施形態の需給調整装置1の需給調整方法における出力抑制方法について説明をする。
本実施形態の出力抑制方法は、出力抑制をする分散電源設備が指定されると、この出力抑制に対応可能な集中電源設備を特定するとともに、出力抑制に関連する情報を管理し、出力抑制が実施される集中電源設備に対して補償をする。図3は、本開示の出力抑制方法を説明するフローチャートである。
【0020】
監視部10が電力系統100に接続された電源設備に対して電力の出力抑制を行う判断をすると、指定部11は、電力系統100に接続された分散電源設備から出力抑制する分散電源設備を指定する。分散電源設備を指定する際、指定部11は第1記憶部14に記憶されている分散電源設備に関する設備情報を参照する(S101)。例えば、指定部11は、設備情報から電力系統100の管理者と締結した発電事業に関する発電事業契約を参照し、出力抑制を受けることが前提の契約であるかを確認し、出力抑制が前提の分散電源設備を指定する(S102)。または、指定部11は、設備情報から稼働状況を参照し、出力抑制する電力量に対応可能な分散電源設備を指定する(S102)。指定部11は、指定した分散電源設備の情報と監視部10からの出力抑制情報とを特定部12および管理部16に出力する。
【0021】
特定部12は、電力系統100に接続された集中電源設備から、出力抑制に対応可能な集中電源設備を特定する。集中電源設備を特定する際、特定部12は第2記憶部15に記憶された集中電源設備に関する設備情報を参照する(S103)。例えば、特定部12は、設備情報から稼働状況,ランプレート(出力変化速度),最低出力などを参照し、この出力抑制に対応可能な集中電源設備を特定する(S104)。特定部12は、特定した集中電源設備と出力抑制情報とを指令部13および管理部16に出力する。指令部13は、特定部12が特定した集中電源設備に出力抑制情報おとび出力抑制指令を出力する(S105)。指令部13から出力される出力抑制情報および出力抑制指令は、通信網200を介して特定された集中電源設備に送信される。この出力抑制指令を受けた集中電源設備は、出力抑制情報に基づいて、発電出力量を下げる操作(負荷下げ)を行う。ここで、S102で指定される分散電源設備は1以上であってもよく、S104で特定される集中電源設備は1以上であってもよい。
【0022】
管理部16は、指定部11により指定された分散電源設備の情報と、特定部12により特定された集中電源設備の情報と、出力抑制情報とを一連の管理情報として情報記憶部18に記憶し管理する(S106)。第1補償部17は、管理部16により管理された情報に基づき、出力抑制指令を受けた集中電源設備に対する補償の処理を行う(S107)。第1補償部17は、出力抑制指令を受けた集中電源設備による出力抑制の実施が完了すると、情報記憶部18に記憶された管理情報に対して補償処理を行う。図4は、第1補償部17による補償処理の一例を示す図である。
【0023】
図4は、情報記憶部18に記憶された出力抑制の管理情報の一例を示し、この管理情報に第1補償部17が補償処理を行った出力抑制の補償情報の一例を示す。管理情報としては、指定された分散電源設備の情報、特定された集中電源設備の情報および出力抑制情報を有する。上述したように、管理部16は、指定部11により指定された分散電源設備の情報と、特定部12により特定された集中電源設備の情報と、出力抑制情報とを一連の管理情報として情報記憶部18にて管理する。図4では、指定された分散電源情報として「分散電源設備2」を示し、特定された集中電源設備情報として「集中電源設備6」を示し、出力抑制情報として抑制する「電力量(〇%負荷下げ)や実施期間(△時〜□時)」を示す。なお、管理情報としては、これ以外の情報を有していてもよい。
【0024】
図4に示す補償情報としては、ステイタス情報および補償内容情報を有する。上述したように、第1補償部17は、出力抑制指令を受けた集中電源設備による出力抑制の実施が完了すると、情報記憶部18に記憶されたこの出力抑制の管理情報に対して補償処理を行う。ステイタス情報は集中電源設備による出力抑制の実施状況を示し、補償内容情報は出力抑制の実施が完了した集中電源設備に対する補償内容を示す。図4では、ステイタス情報として「実施完了」を示し、補償内容情報として「集中電源設備6へ×××補償」を示す。なお、補償情報としては、これ以外の情報を有していてもよい。
【0025】
第1補償部17は、予め決められた電力単価から補償金額として補償内容を設定するほか、仮想通貨や特定のポイントなどを用いて補償内容を設定する。そして、第1補償部17は、通信網200を介して集中電源設備6による出力抑制の実施が完了したことを確認すると、図4に示すように情報記憶部18に記憶された該当する管理情報に対して、作成した補償情報を追加して記憶させる処理をする。このようにして、情報記憶部18には、管理部16および第1補償部17により実施される出力抑制指令ごとに管理情報および補償情報が一連の情報として記憶される。集中電源設備への補償は、情報記憶部18に記憶された情報に基づいて実施される。この補償は、電力系統100の管理者が該当する集中電源設備に対して実施するほか、分散電源設備と集中電源設備の当事者間で実施してもよい。
【0026】
上述したように本実施例の需給調整装置1は、出力抑制をする分散電源設備を指定すると、この出力抑制に対応可能な集中電源設備を特定し、特定した集中電源設備に対して出力抑制指令を出力する。このため、出力抑制を受けることが前提の契約である分散電源設備であっても発電の継続が可能となり、再生可能エネルギー利用の促進を図ることができる。
また、本実施例の需給調整装置1は、第1記憶部14に記憶されている分散電源設備ごとの設備情報に基づき出力抑制をする分散電源設備を指定し、第2記憶部15に記憶されている集中電源設備ごとの設備情報に基づき出力抑制に対応可能な集中電源設備を特定することができる。このため、発電環境に応じた出力抑制をする分散電源設備の指定およびこの出力抑制に対応可能な集中電源設備の特定ができる。
【0027】
また、本実施例の需給調整装置1は、指定された分散電源設備情報と、特定された集中電源設備情報と、出力抑制情報とを一連の管理情報として管理し、この管理情報に基づいて出力抑制指令を受けた集中電源設備に対する補償の処理を行う。このため、分散電源設備の指定および集中電源設備の特定といった一連の内容を正確に管理し、かつ、出力抑制を実施した集中電源設備への補償も合わせて正確に管理することができる。したがって、本実施例の需給調整装置1を用いることで、集中分散電源に対して出力抑制指令ごとに正確に補償処理を行うことができる。
【0028】
〔出力増加方法〕
つぎに、上述した本実施形態の需給調整装置1の需給調整方法における出力増加方法について説明をする。
本実施形態の出力増加方法は、出力増加をする分散電源設備が指定されると、この出力増加に対応可能な集中電源設備を特定するとともに、出力増加に関連する情報を管理し、出力増加が実施される集中電源設備に対して補償する。図5は、本開示の第1実施形態の出力増加方法を説明するフローチャートである。
【0029】
監視部10が電力系統100に接続された電源設備に対して電力の出力増加を行う判断をすると、指定部11は、電力系統100に接続された分散電源設備から出力増加する分散電源設備を指定する。分散電源設備を指定する際、指定部11は第1記憶部14に記憶されている分散電源設備に関する設備情報を参照する(S201)。例えば、指定部11は、設備情報から分散電源設備の稼働状況や最大出力などを参照し、この出力増加に対応可能な分散電源設備を指定する(S202)。
【0030】
S202において分散電源設備が指定されると、この分散電源設備に通信網200を介して出力増加指令が指令部13から送信される。出力増加指令を受けた分散電源設備は、この指令に従って発電出力量を増やす操作(負荷上げ)を行う。このとき、太陽光発電設備や風力発電設備等の分散電源設備では、天候条件によってこの出力増加に応じられない場合がある。このような場合において、需給調整装置1は、分散電源設備から出力増加指令に対応できないことを受信すると(S203でNO)、指定された分散電源設備の情報と出力増加情報とを特定部12および管理部16に出力する。また、需給調整装置1は、分散電源設備から出力増加指令に対応可能であることを受信すると(S203でYES)、本フローを終了する。
【0031】
特定部12は、電力系統100に接続された集中電源設備から、出力増加に対応可能な集中電源設備を特定する。集中電源設備を特定する際、特定部12は第2記憶部15に記憶された集中電源設備に関する設備情報を参照する(S204)。例えば、特定部12は、設備情報から稼働状況,ランプレート(出力変化速度),最大出力などを参照し、この出力増加に対応可能な集中電源設備を特定する(S205)。特定部12は、特定した集中電源設備と出力増加情報とを指令部13および管理部16に出力する。指令部13は、特定部12が特定した集中電源設備に出力増加情報および出力増加指令を出力する(S206)。指令部13から出力される出力増加情報および出力増加指令は、通信網200を介して特定された集中電源設備に送信される。出力増加指令を受けた集中電源設備は、出力増加情報に基づいて、発電出力量を増やす操作(負荷上げ)を行う。ここで、S202で指定される分散電源設備は1以上であってもよく、S205で特定される集中電源設備は1以上であってもよい。
【0032】
管理部16は、指定部11により指定された分散電源設備の情報と、特定部12により特定された集中電源設備の情報と、出力増加情報とを一連の管理情報として情報記憶部18に記憶し管理する(S207)。第1補償部17は、管理部16により管理された情報に基づき、出力増加指令を受けた集中電源設備に対する補償の処理を行う(S208)。第1補償部17は、出力増加指令を受けた集中電源設備による出力増加の実施が完了すると、情報記憶部18に記憶された管理情報に対して補償処理を行う。図6は、第1補償部17による補償処理の一例を示す図である。
【0033】
図6は、情報記憶部18に記憶された出力増加の管理情報の一例を示し、この管理情報に第1補償部17が補償処理を行った出力増加の補償情報の一例を示す。管理情報としては、分散電源設備情報、集中電源設備情報および出力創価情報を有する。上述したように、管理部16は、指定部11により指定された分散電源設備情報と、特定部12により特定された集中電源設備情報と、出力増加情報とを一連の管理情報として情報記憶部18にて管理する。図6では、指定された分散電源情報として「分散電源設備4」を示し、特定された集中電源設備情報として「集中電源設備5」を示し、出力増加情報として増加する「電力量(〇%負荷上げ)や実施期間(△時〜□時)」を示す。なお、管理情報としては、これ以外の情報を有していてもよい。
【0034】
図6に示す補償情報としては、ステイタス情報および補償内容情報を有する。上述したように、第1補償部17は、出力増加指令を受けた集中電源設備による出力増加の実施が完了すると、情報記憶部18に記憶されたこの出力増加の管理情報に対して補償処理を行う。ステイタス情報は集中電源設備による出力増加の実施状況を示し、補償内容情報は出力増加の実施が完了した集中電源設備に対する補償内容を示す。図6では、ステイタス情報として「実施完了」を示し、補償内容情報として「集中電源設備5へ××補償」を示す。なお、補償情報としては、これ以外の情報を有していてもよい。
【0035】
第1補償部17は、予め決められた電力単価から補償金額として補償内容を設定するほか、仮想通貨や特定のポイントなどを使って補償内容を設定する。そして、第1補償部17は、通信網200を介して集中電源設備6による出力増加の実施が完了したことを確認すると、図6に示すように情報記憶部18に記憶された該当する管理情報に対して、作成した補償情報を追加して記憶させる処理をする。このようにして、情報記憶部18には、管理部16および第1補償部17により実施される出力増加指令ごとに管理情報および補償情報が一連の情報として記憶される。集中電源設備への補償は、情報記憶部18に記憶された情報に基づいて実施される。この補償は、電力系統100の管理者が該当する集中電源設備に対して実施するほか、分散電源設備と集中電源設備の当事者間で実施してもよい。
【0036】
上述したように本実施例の需給調整装置1は、指定した分散電源設備が出力増加に対応不可の場合、この出力増加に対応可能な集中電源設備を特定し、特定した集中電源設備に対して出力増加指令を出力する。このため、確実に出力増加指令に応じることができ、電力系統100に接続された集中電源設備を有効活用することができる。
【0037】
また、本実施例の需給調整装置1は、指定された分散電源設備情報と、特定された集中電源設備情報と、出力増加情報とを一連の管理情報として管理し、この管理情報に基づいて出力増加指令を受けた集中電源設備に対する補償の処理を行う。このため、分散電源設備の指定および集中電源設備の特定といった一連の内容を正確に管理し、かつ、出力増加を実施した集中電源設備への補償も合わせて正確に管理することができる。したがって、本実施例の需給調整装置1を用いることで、集中電源設備に対して出力増加指令ごとに正確に補償処理を行うことができる。
【0038】
<他の実施形態>
〔出力増加方法〕
つぎに、本実施形態の需給調整装置1の出力増加方法における他の実施形態について説明をする。
本実施形態の出力増加方法は、出力増加をする分散電源設備が指定されると、この出力増加に対応可能な電力貯蔵設備を特定するとともに、出力増加に関連する情報を管理し、出力増加が実施される電力貯蔵設備に対して補償する。図7は、本開示の他の実施形態の出力増加方法を説明するフローチャートである。
【0039】
監視部10が電力系統100に接続された電源設備に対して電力の出力増加を行う判断をすると、指定部11は、電力系統100に接続された分散電源設備を指定する。分散電源設備を指定する際、指定部11は第1記憶部14に記憶されている分散電源設備に関する設備情報を参照する(S301)。例えば、指定部11は、設備情報から分散電源設備の稼働状況や最大出力などを参照し、この出力増加に対応可能な分散電源設備を指定する(S302)。
【0040】
S302において分散電源設備が指定されると、この分散電源設備に通信網200を介して出力増加指令が指令部13から送信される。出力増加指令を受けた分散電源設備は、この指令に従って発電出力量を増やす操作(負荷上げ)を行う。ここで、需給調整装置1は、指令を受けた分散電源設備から出力増加に対応できないことを受信すると(S303でNO)、指定された分散電源設備の情報と出力増加情報とを特定部12および管理部16に出力する。また、需給調整装置1は、指令を受けた分散電源設備から出力増加に対応可能であることを受信すると(S203でYES)、本フローを終了する。
【0041】
特定部12は、電力系統100に接続された集中電源設備および電力貯蔵設備から、出力増加に対応可能な設備を特定する。出力増加に対応可能な設備を特定する際、特定部12は第2記憶部15に記憶された設備情報を参照する(S304)。本実施例では、この出力増加に対応可能な集中電源が無い場合として、特定部12が電力貯蔵設備を特定する(S305)。特定部12は、特定した電力貯蔵設備8と出力増加情報とを指令部13および管理部16に出力する。指令部13は、電力貯蔵設備8に出力増加情報および出力増加指令を出力する(S306)。指令部13から出力される出力増加情報および出力増加指令は、通信網200を介して電力貯蔵設備8に送信される。出力増加指令を受けた電力貯蔵設備8は、出力増加情報に基づいて、蓄電された電力を電力系統100に供給を開始する。
【0042】
管理部16は、指定部11により指定された分散電源設備の情報と、特定部12により特定された電力貯蔵設備の情報と、出力増加情報とを一連の管理情報として情報記憶部18に記憶し管理する(S307)。第2補償部19は、管理部16により管理された情報に基づき、出力増加指令を受けた電力貯蔵設備8に対する補償の処理を行う(S308)。第2補償部19は、出力増加指令を受けた電力貯蔵設備8による出力増加の実施が完了すると、情報記憶部18に記憶された管理情報に対して補償処理を行う。この補償処理は、上述した図6と同様の処理を行う。
【0043】
第2補償部19は、予め決められた電力単価から補償金額として補償内容を設定するほか、仮想通貨や特定のポイントなどを使って補償内容を設定する。そして、第2補償部19は、通信網200を介して電力貯蔵設備8による出力増加の実施が完了したことを確認すると、情報記憶部18に記憶された該当する管理情報に対して、作成した補償情報を追加して記憶させる処理をする。このようにして、情報記憶部18には、管理部16および第2補償部19により実施される出力増加指令ごとに管理情報および補償情報が一連の情報として記憶される。電力貯蔵設備8への補償は、情報記憶部18に記憶された情報に基づいて実施される。この補償は、電力系統100の管理者が該当する集中電源設備に対して実施するほか、分散電源設備と集中電源設備の当事者間で実施してもよい。
【0044】
上述した実施例において、図7に示すS305では電力貯蔵設備を特定したが、分散電源設備と電力貯蔵設備の両方を特定してもよい。この場合は、第1補償部17が特定した分散電源設備に対する補償処理を行い、第2補償部19が特定した電力貯蔵設備8に対する補償の処理を行う。
【0045】
上述したように本実施例の需給調整装置1は、指定した分散電源設備が出力増加に対応不可の場合、この出力増加に対応可能な電力貯蔵設備8を特定し、特定した電力貯蔵設備8に対して出力増加指令を出力する。このため、確実に出力増加指令に応じることができ、電力系統100に接続された電力貯蔵設備8を有効活用することができる。
【0046】
また、本実施例の需給調整装置1は、指定された分散電源設備情報と、特定された電力貯蔵設備情報と、出力増加情報とを一連の管理情報として管理し、この管理情報に基づいて出力増加指令を受けた電力貯蔵設備8に対する補償の処理を行う。このため、分散電源設備の指定および電力貯蔵設備の特定といった一連の内容を正確に管理し、かつ、出力増加を実施した電力貯蔵設備への補償も合わせて正確に管理することができる。したがって、本実施例の需給調整装置1を用いることで、電力貯蔵設備に対して出力増加指令ごとに正確に補償処理を行うことができる。
【0047】
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
【0048】
(1)一の態様に係る需給調整装置(1)は、分散電源設備(2,3,4)と集中電源設備(5,6,7)が接続された電力系統を監視する監視部(10)と、監視部(10)により電力の出力増加または出力抑制が必要と判断されると、出力増加または出力抑制する分散電源設備(2,3,4)を指定する指定部(11)と、指定部(11)が指定した分散電源設備(2,3,4)の出力増加または出力抑制に対応可能な集中電源設備(5,6,7)を特定する特定部(12)と、特定部(12)が特定した集中電源設備(5,6,7)に出力増加または出力抑制の指令を出力する指令部(13)と、を備える。
【0049】
本開示による需給調整装置によれば、出力増加または出力抑制をする分散電源設備を指定すると、この出力増加または出力抑制に対応可能な集中電源設備を特定し、特定した集中電源設備に対して出力増加指令または出力抑制指令を出力するため、特に出力抑制を受けることが前提の契約である分散電源設備であっても発電の継続が可能となる。
【0050】
(2)別の態様に係る需給調整装置(1)は、分散電源設備(2,3,4)ごとに設備情報が記憶された第1記憶部(14)を有し、指定部(11)はこの設備情報に基づき出力増加または出力抑制する分散電源設備(2,3,4)を指定する。
【0051】
さらに別の態様に係る需給調整装置(1)は、集中電源設備(5,6,7)ごとに設備情報が記憶された第2記憶部を有し、特定部(12)はこの設備情報に基づき出力増加または出力抑制に対応可能な集中電源設備(5,6,7)を特定する。
【0052】
このような構成によれば、第1記憶部に記憶されている設備情報に基づき出力増加または出力抑制をする分散電源設備を指定し、第2記憶部に記憶されている設備情報に基づき出力増加または出力抑制に対応可能な集中電源設備を特定するため、発電環境に応じた出力増加または出力抑制をする分散電源設備の指定およびこの出力増加または出力抑制に対応可能な集中電源設備の特定が可能となる。
【0053】
さらに別の態様に係る需給調整装置(1)は、指定部(11)が指定した分散電源設備(2,3,4)の情報と、特定部(12)が特定した集中電源設備(5,6,7)の情報と、指令部(13)が出力した出力増加または出力抑制の指令情報とを、1つの管理情報として管理する管理部(16)を有する。
【0054】
さらに別の態様に係る需給調整装置(1)は、管理部(16)により管理された一連の管理情報に基づき、出力増加または出力抑制の指令を受けた集中電源設備(5,6,7)に対する補償をする第1補償部(17)を有する。
【0055】
このような構成によれば、
指定された分散電源設備情報と、特定された集中電源設備情報と、出力増加情報または出力抑制情報とを一連の管理情報として管理し、この管理情報に基づいて出力増加指令または出力抑制指令を受けた集中電源設備に対する補償の処理を行うため、分散電源設備の指定および集中電源設備の特定といった一連の内容を正確に管理し、かつ、出力増加または出力抑制を実施した集中電源設備への補償も合わせて正確に管理することが可能となる。
【0056】
さらに別の態様に係る需給調整装置(1)は、電力を貯蔵し出力する電力貯蔵設備(8)が電力系統に接続され、指定部(11)が出力増加する分散電源設備(2,3,4)を指定する場合、特定部(12)は出力増加に対応可能な電力貯蔵設備(8)および集中電源設備(5,6,7)の少なくとも一方を特定する。
【0057】
このような構成によれば、指定した分散電源設備が出力増加に対応不可の場合、この出力増加に対応可能な電力貯蔵設備8を特定し、特定した電力貯蔵設備8に対して出力増加指令を出力するため、確実に出力増加指令に応じることができ、電力系統100に接続された電力貯蔵設備8を有効活用が可能となる。
【0058】
さらに別の態様に係る需給調整装置(1)は、電力貯蔵設備(8)に対する補償をする第2補償部(19)を有する。
【0059】
このような構成によれば、このため、分散電源設備の指定および電力貯蔵設備の特定といった一連の内容を正確に管理し、かつ、出力増加を実施した電力貯蔵設備への補償も合わせて正確に管理することが可能となる。
【0060】
本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
【符号の説明】
【0061】
1 需給調整装置
2,3,4 分散電源設備
5,6,7 集中電源設備
8 電力貯蔵装置
9 電力需要者
10 監視部
11 指定部
12 特定部
13 指令部
14 第1記憶部
15 第2記憶部
16 管理部
17 第1補償部
18 情報記憶部
19 第2補償部
100 電力系統
200 通信網
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7