特許第6961652号(P6961652)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6961652
(24)【登録日】2021年10月15日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】鞍乗り型車両
(51)【国際特許分類】
   F02M 35/16 20060101AFI20211025BHJP
   B62J 40/00 20200101ALI20211025BHJP
   B62M 7/02 20060101ALI20211025BHJP
【FI】
   F02M35/16 L
   F02M35/16 N
   B62J40/00
   B62M7/02 W
【請求項の数】9
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-177971(P2019-177971)
(22)【出願日】2019年9月27日
(65)【公開番号】特開2021-55590(P2021-55590A)
(43)【公開日】2021年4月8日
【審査請求日】2020年8月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002192
【氏名又は名称】特許業務法人落合特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジラパット ポンプラパー
(72)【発明者】
【氏名】プーンサワット パンタウィー
(72)【発明者】
【氏名】久保 憲太郎
(72)【発明者】
【氏名】ウィンパダー ニアムラクサー
【審査官】 家喜 健太
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−119292(JP,A)
【文献】 特開2016−043906(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0306393(US,A1)
【文献】 特開2011−220239(JP,A)
【文献】 特開2012−207543(JP,A)
【文献】 特開2016−068818(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 35/16
B62J 40/00, 99/00
B62M 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クランクケース(32)から前方に延び、軸方向にピストン(36)の往復運動を制限するシリンダー(33)と、
前記シリンダー(33)に結合されて前記ピストン(36)との間に燃焼室(38)を形成し、前記燃焼室(38)に通じる吸気ポート(39)を有するシリンダーヘッド(34)と、
前記吸気ポート(39)および前記吸気ポート(39)よりも後方に位置するエアクリーナー(53)の間に配置され、前記エアクリーナー(53)に通じる吸気路(61)を形成するスロットルボディ(62)と、
軸回りで回転自在に前記スロットルボディ(62)に支持され、前記軸回りの回転に応じて前記吸気路(61)を流通する空気の流量を変化させるスロットルバルブ(63)と、
前記スロットルバルブ(63)に連結されて前記スロットルバルブ(63)の回転量を制御するスロットルドラム(64)と、
前記シリンダーヘッド(34)から上向きに延びて、前記吸気ポート(39)に前記スロットルボディ(62)の前記吸気路(61)を接続するインレットパイプ(57)と
を備える鞍乗り型車両において、
前記インレットパイプ(57)は、前記シリンダーヘッド(34)から前上がりに立ち上がりながら、左右の少なくとも一方向に湾曲する立ち上がり部(57a)と、前記立ち上がり部の上端に延長され、後方に向かって湾曲しながら延びる後延び部(57b)とを有して、前面視で前記スロットルドラム(64)に少なくとも一部が重なるように前記スロットルドラム(64)の前方に配置されることを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項2】
請求項に記載の鞍乗り型車両において、前記スロットルドラム(64)の中心(Dc)は、前記スロットルバルブ(63)の中心(Vc)の後方であることを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項3】
請求項1または2に記載の鞍乗り型車両において、前記インレットパイプ(57)は、
前記吸気ポート(39)に前記吸気路(61)を繋ぐ通路(71a)を形成する管壁(71)と、
前記管壁(71)の一端に形成されて、前記通路(71a)周りで前記スロットルボディ(62)に重ねられ前記スロットルボディ(62)に結合されるフランジ(72)と、
前記フランジ(72)から連続して前記管壁(71)の外面に沿って形成され、前面視で前記スロットルドラム(64)に少なくとも一部が重なるように前記スロットルドラム(64)の前方に配置されるリブ(73)と
を備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項4】
クランクケース(32)から前方に延び、軸方向にピストン(36)の往復運動を制限するシリンダー(33)と、
前記シリンダー(33)に結合されて前記ピストン(36)との間に燃焼室(38)を形成し、前記燃焼室(38)に通じる吸気ポート(39)を有するシリンダーヘッド(34)と、
前記吸気ポート(39)および前記吸気ポート(39)よりも後方に位置するエアクリーナー(53)の間に配置され、前記エアクリーナー(53)に通じる吸気路(61)を形成するスロットルボディ(62)と、
軸回りで回転自在に前記スロットルボディ(62)に支持され、前記軸回りの回転に応じて前記吸気路(61)を流通する空気の流量を変化させるスロットルバルブ(63)と、
前記スロットルバルブ(63)に連結されて前記スロットルバルブ(63)の回転量を制御するスロットルドラム(64)と、
前記シリンダーヘッド(34)から上向きに延びて、前記吸気ポート(39)に前記スロットルボディ(62)の前記吸気路(61)を接続するインレットパイプ(57)と
を備える鞍乗り型車両において、
前記インレットパイプ(57)は、前面視で前記スロットルドラム(64)に少なくとも一部が重なるように前記スロットルドラム(64)の前方に配置され、
このインレットパイプ(57)は、
前記吸気ポート(39)に前記吸気路(61)を繋ぐ通路(71a)を形成する管壁(71)と、
前記管壁(71)の一端に形成されて、前記通路(71a)周りで前記スロットルボディ(62)に重ねられ前記スロットルボディ(62)に結合されるフランジ(72)と、
前記フランジ(72)から連続して前記管壁(71)の外面に沿って形成され、前面視で前記スロットルドラム(64)に少なくとも一部が重なるように前記スロットルドラム(64)の前方に配置されるリブ(73)と
を備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項5】
請求項3または4に記載の鞍乗り型車両において、前記管壁(71)および前記リブ(73)は、前面視で前記スロットルドラム(64)の全体に重なるように前記スロットルドラム(64)の前方に配置されることを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項6】
請求項3〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両において、前記インレットパイプ(57)は、風向リブ(74)を備え、前記風向リブ(74)は、前記インレットパイプ(57)の中心線(GL)よりも下方に位置し、前記風向リブ(74)は、下方に行くにつれて後方に変位する風向面(74a)を有することを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両において、後面視で前記スロットルドラム(64)に重なるように前記スロットルドラム(64)の後方に配置されるドラムカバー(77)を備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項8】
請求項7に記載の鞍乗り型車両において、前記スロットルボディ(62)は、前記スロットルドラム(64)に連結されるスロットルケーブル(65)の動きを軸方向に制限するガイド体(62a)を有し、前記ドラムカバー(77)は、前記ガイド体(62a)に重ねられて、外側から前記スロットルドラム(64)を覆う板形状のカバー本体(78)と、前記カバー本体(78)から直交方向に延びて、相互に向き合って前記ガイド体(62a)を受け入れる空間(79)を挟む1対の側壁(81a、81b)と、個々の前記側壁(81a、81b)から他の側壁に向かってそれぞれ延び、前記空間(79)に受け入れられる前記ガイド体(62a)に鉛直方向に引っかかって前記ガイド体(62a)に対して鉛直方向に前記カバー本体(78)の変位を規制するフック片(82a、82b)と、一方の前記側壁(81a)から他方の前記側壁(81b)に向かって延びて、前記カバー本体(78)との間に前記ガイド体(62a)を挟み込む突片(83)とを備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
【請求項9】
請求項8に記載の鞍乗り型車両において、前記側壁(81a)および前記カバー本体(78)には、金型の離型方向に前記突片(83)から連続する空間(92)に面する開口(93)が形成されることを特徴とする鞍乗り型車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クランクケースから前方に延び、軸方向にピストンの往復運動を制限するシリンダーと、シリンダーに結合されてピストンとの間に燃焼室を形成し、燃焼室に通じる吸気ポートを有するシリンダーヘッドと、吸気ポートよりも後方に位置するエアクリーナーおよび吸気ポートの間に配置されエアクリーナーに通じる吸気路を形成するスロットルボディとを備える鞍乗り型車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、後輪を支持するスイングアームよりも前方で車体フレームに支持されるエンジンを備える鞍乗り型車両が開示される。エンジンは、クランクケースから前方に延び、軸方向にピストンの往復運動を案内するシリンダーを有する。シリンダーの前端には、ピストンとの間に燃焼室を形成し、燃焼室に通じる吸気ポートを有するシリンダーヘッドが結合される。したがって、シリンダーヘッドは後方から前輪に向き合わせられる。前輪からシリンダーヘッドに向かって路上の石や泥ははね上げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−160100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シリンダーヘッドにはスロットルボディが接続される。スロットルボディには、軸回りの回転に応じて吸気路を流通する空気の流量を変化させるスロットルバルブが組み込まれる。スロットルバルブには、スロットルバルブの回転量を制御するスロットルドラムが連結される。スロットルドラムの前方にエアクリーナーが配置されることから、エアクリーナーは路上からはね上げられる石や泥による汚れからスロットルドラムを保護することができ、メンテナンス期間を長くすることができる。その一方で、エアクリーナーが前輪の後方に配置されることから、クリーナーエレメントに汚れが蓄積しやすくなってしまう。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、できるだけ車両後方にエアクリーナーを配置しながら、路上からはね上げられる石や泥による汚れから良好にスロットルドラムを保護することができる鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1側面によれば、クランクケースから前方に延び、軸方向にピストンの往復運動を案内するシリンダーと、前記シリンダーに結合されて前記ピストンとの間に燃焼室を形成し、前記燃焼室に通じる吸気ポートを有するシリンダーヘッドと、前記吸気ポートおよび前記吸気ポートよりも後方に位置するエアクリーナーの間に配置され、前記エアクリーナーに通じる吸気路を形成するスロットルボディと、軸回りで回転自在に前記スロットルボディに支持され、前記軸回りの回転に応じて前記吸気路を流通する空気の流量を変化させるスロットルバルブと、前記スロットルバルブに連結されて前記スロットルバルブの回転量を制御するスロットルドラムと、前記シリンダーヘッドから上向きに延びて、前記吸気ポートに前記スロットルボディの前記吸気路を接続するインレットパイプとを備える鞍乗り型車両において、前記インレットパイプは、前記シリンダーヘッドから前上がりに立ち上がりながら、左右の少なくとも一方向に湾曲する立ち上がり部と、前記立ち上がり部の上端に延長され、後方に向かって湾曲しながら延びる後延び部とを有して、前面視で前記スロットルドラムに少なくとも一部が重なるように前記スロットルドラムの前方に配置される。
【0007】
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記スロットルドラムの中心は前記スロットルバルブの中心の後方である。
【0008】
第3側面によれば、第1または面の構成に加えて、前記インレットパイプは、前記吸気ポートに前記吸気路を繋ぐ通路を形成する管壁と、前記管壁の一端に形成されて、前記通路周りで前記スロットルボディに重ねられ前記スロットルボディに結合されるフランジと、前記フランジから連続して前記管壁の外面に沿って形成され、前面視で前記スロットルドラムに少なくとも一部が重なるように前記スロットルドラムの前方に配置されるリブとを備える。
【0009】
第4側面によれば、クランクケースから前方に延び、軸方向にピストンの往復運動を制限するシリンダーと、前記シリンダーに結合されて前記ピストンとの間に燃焼室を形成し、前記燃焼室に通じる吸気ポートを有するシリンダーヘッドと、前記吸気ポートおよび前記吸気ポートよりも後方に位置するエアクリーナーの間に配置され、前記エアクリーナーに通じる吸気路を形成するスロットルボディと、軸回りで回転自在に前記スロットルボディに支持され、前記軸回りの回転に応じて前記吸気路を流通する空気の流量を変化させるスロットルバルブと、前記スロットルバルブに連結されて前記スロットルバルブの回転量を制御するスロットルドラムと、前記シリンダーヘッドから上向きに延びて、前記吸気ポートに前記スロットルボディの前記吸気路を接続するインレットパイプとを備える鞍乗り型車両において、前記インレットパイプは、前面視で前記スロットルドラムに少なくとも一部が重なるように前記スロットルドラムの前方に配置され、このインレットパイプは、前記吸気ポートに前記吸気路を繋ぐ通路を形成する管壁と、前記管壁の一端に形成されて、前記通路周りで前記スロットルボディに重ねられ前記スロットルボディに結合されるフランジと、前記フランジから連続して前記管壁の外面に沿って形成され、前面視で前記スロットルドラムに少なくとも一部が重なるように前記スロットルドラムの前方に配置されるリブとを備える。
【0010】
第5側面によれば、第3または第4側面の構成に加えて、前記管壁および前記リブは、前面視で前記スロットルドラムの全体に重なるように前記スロットルドラムの前方に配置される。
【0011】
第6側面によれば、第3〜第5側面のいずれか1の構成に加えて、前記インレットパイプは、風向リブを備え、前記風向リブは、前記インレットパイプの中心線よりも下方に位置し、前記風向リブは、下方に行くにつれて後方に変位する風向面を有する。
【0012】
第7側面によれば、第1〜第側面のいずれか1の構成に加えて、鞍乗り型車両は、後面視で前記スロットルドラムに重なるように前記スロットルドラムの後方に配置されるドラムカバーを備える。
【0013】
第8側面によれば、第7側面の構成に加えて、前記スロットルボディは、前記スロットルドラムに連結されるスロットルケーブルの動きを軸方向に制限するガイド体を有し、前記ドラムカバーは、前記ガイド体に重ねられて、外側から前記スロットルドラムを覆う板形状のカバー本体と、前記カバー本体から直交方向に延びて、相互に向き合って前記ガイド体を受け入れる空間を挟む1対の側壁と、個々の前記側壁から他の側壁に向かってそれぞれ延び、前記空間に受け入れられる前記ガイド体に鉛直方向に引っかかって前記ガイド体に対して鉛直方向に前記カバー本体の変位を規制するフック片と、一方の前記側壁から他方の前記側壁に向かって延びて、前記カバー本体との間に前記ガイド体を挟み込む突片とを備える。
【0014】
第9側面によれば、第8側面の構成に加えて、前記側壁および前記カバー本体には、金型の離型方向に前記突片から連続する空間に面する開口が形成される。
【発明の効果】
【0015】
第1側面によれば、エアクリーナーはシリンダーヘッドの吸気ポートよりも後方に配置される。したがって、エアクリーナーは前輪から遠ざけられることができる。エアクリーナーに流入する空気に対して、前輪ではね上げられる塵埃の混入はできるだけ阻止されることができる。こうしてエアクリーナーではクリーナーエレメントの汚れはだきるだけ抑制されることができる。それに加えて、スロットルドラムの前方にインレットパイプが配置されることから、インレットパイプは、路上からはね上げられる石や泥による汚れからスロットルドラムを保護することができる。しかも、車両の見栄えは向上することができる。
【0016】
しかもインレットパイプは、インレットパイプ後方の空間を迂回するように湾曲することから、インレットパイプはインレットパイプ後方の空間を前方から囲むように配置されることができる。したがって、インレットパイプ後方の空間にスロットルドラムが配置されると、インレットパイプは、路上からはね上げられる石や泥による汚れからスロットルドラムを良好に保護することができる。
【0017】
側面によれば、正面から見てインレットパイプはスロットルドラムに良好に重なることができる。インレットパイプは、路上からはね上げられる石や泥による汚れからスロットルドラムを良好に保護することができる。
【0018】
第3および第4側面によれば、リブの働きでインレットパイプの剛性は高められることができる。しかも、スロットルドラムの前方にリブが配置されることから、リブは、路上からはね上げられる石や泥による汚れからスロットルドラムを保護することができる。
【0019】
第5側面によれば、スロットルドラムの全体の前方に管壁およびリブが配置されることから、管壁およびリブは、路上からはね上げられる石や泥による汚れからスロットルドラムを保護することができる。
【0020】
第6側面によれば、風向リブの働きでインレットパイプの剛性は高められることができる。しかも、風向リブは走行中にシリンダーヘッドに向かって走行風を導くことができる。シリンダーヘッドの冷却は促進されることができる。
【0021】
第7側面によれば、スロットルドラムの後方にドラムカバーが配置されることから、ドラムカバーは、後方から良好にスロットルドラムを保護することができる。
【0022】
第8側面によれば、鞍乗り型車両の組み立て時にスロットルドラムにはスロットルケーブルが連結される。スロットルケーブルはスロットルボディのガイド体にセットされる。その後、ガイド体に沿って鉛直方向にカバー本体が動かされると、側壁で挟まれる空間にガイド体は受け入れられる。こうしてドラムカバーの動きはガイド体に沿って鉛直方向に制限される。続いてガイド体は突片とカバー本体との間に挟まれる。ガイド体にフック片が当たると、鉛直方向にドラムカバーの動きは規制される。ドラムカバーはスロットルボディに仮止めされる。円滑な組み立て作業は実現されることができる。
【0023】
第9側面によれば、ドラムカバーの樹脂成型にあたって、開口にはキャビティ内では金型の内面から突出する突出片が進入することができる。キャビティ内の突出片はドラムカバーの突片から離型方向に連続することから、樹脂成型後の離型にあたって突出片はドラムカバーの突片に干渉しない。その結果、スライド型の使用は回避されることができる。ドラムカバーの樹脂成型は効率化されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態に係る鞍乗り型車両としての自動二輪車の外観を概略的に示す左側面図である。
図2】シリンダー軸線を通りクランクシャフトの回転軸線に直交する平面で切られたエンジンの拡大断面図である。
図3】一部に吸入装置の破断面を示すエンジンの上面図である。
図4】インレットポートの正面図である。
図5】エンジンの左側面図である。
図6】スロットルユニットの正面図である。
図7】スロットルユニットの背面図である。
図8】スロットルボディのガイド体を示す斜視図である。
図9】スロットルドラムのドラムカバーとインレットパイプとの結合を示す斜視図である。
図10】ドラムカバーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。ここで、車体の上下前後左右は自動二輪車に乗車した乗員の目線に基づき規定されるものとする。
【0026】
図1は本発明の一実施形態に係る鞍乗り型車両(自動二輪車11)の外観を概略的に示す。自動二輪車11は、前輪WFおよび前輪WFの後方に配置される後輪WRで特定の地上高さに支持される車体フレーム12を備える。車体フレーム12は、ヘッドパイプ13から後ろ下がりに延びるメインフレーム14と、メインフレーム14の下端に結合されるピボットプレート15と、メインフレーム14の後端から後ろ上がりに延びて乗員シート16を支持するシートフレーム17とを有する。ヘッドパイプ13には、後方に傾く回転軸線回りで回転自在にフロントフォーク18が支持される。ヘッドパイプ13よりも下方でフロントフォーク18の下端には車軸19回りで回転自在に前輪WFが支持される。ヘッドパイプ13の上方でフロントフォーク18には車両左右方向に延びるハンドルバー21が結合される。ハンドルバー21の一端にはハンドルバー21の軸心回りで回転自在にスロットルグリップが取り付けられる。車両の走行にあたって乗員は乗員シート16に跨がる。
【0027】
ピボットプレート15には、支軸22回りで上下方向に揺動自在にスイングアーム23が連結される。スイングアーム23には、支軸22から後方に離れた位置で車軸24回りに回転自在に後輪WRが支持される。シートフレーム17とスイングアーム23との間にはリアクッションユニット25が連結される。リアクッションユニット25は、路面の凹凸に応じて生じ車体フレーム12に伝わる振動を緩和する。
【0028】
シートフレーム17には後輪WRの上方でリアフェンダー26が連結される。リアフェンダー26は上方から後輪WRを覆う。乗員シート16の後方でリアフェンダー26にはリアキャリア27が固定される。リアキャリア27には荷物が搭載されることができる。
【0029】
自動二輪車11は、スイングアーム23よりも前方で車体フレーム12に支持されるエンジン31を備える。エンジン31は、ピボットプレート15の前方に配置されて、後輪WRの車軸24に平行な回転軸線Rx回りで回転自在にクランクシャフトを支持するクランクケース32と、クランクケース32から前方に延びるシリンダー33と、シリンダー33の前端に結合されるシリンダーヘッド34と、前方からシリンダーヘッド34に結合されて、吸気および排気を制御する動弁機構を覆うヘッドカバー35とを備える。図2に示されるように、シリンダー33には、軸方向にピストン36の往復運動を案内するスリーブ37が形成される。シリンダーヘッド34とピストン36との間には燃焼室38が形成される。シリンダーヘッド34には、燃焼室38から延びて上向きに開口する吸気ポート39と、燃焼室38から延びて下向きに開口する排気ポート41とが形成される。吸気ポート39は、燃焼室38内に配置される弁体42aを有して、シリンダーヘッド34に軸方向変位自在に支持される吸気弁42で開閉される。排気ポート41は、燃焼室38内に配置される弁体43aを有して、シリンダーヘッド34に軸方向変位自在に支持される排気弁43で開閉される。吸気弁42および排気弁43の変位は動弁機構44の働きで実現される。
【0030】
ピストン36はコネクティングロッド45でクランクシャフト46に連結される。ピストン36の線形往復運動はクランクシャフト46の回転運動に変換される。吸気ポート39から燃焼室38に導入される混合気の燃焼に応じてクランクシャフト46の回転は引き起こされる。図1に示されるように、エンジン31の出力は伝動装置47の働きで後輪WRに伝達される。エンジン31の出力軸と後輪WRの車軸24との間には伝動チェーン47aが巻きかけられる。クランクシャフト46の回転は多段変速機で設定される減速比に応じて出力軸に伝達される。
【0031】
エンジン31には、燃焼室38に、外気に混合される噴射燃料に基づき生成される混合気を導入する吸気装置51と、燃焼室38から燃焼後の排気ガスを排出する排気装置52とが接続される。図3に示されるように、吸気装置51は、シリンダーヘッド34よりも後方に位置するエアクリーナー53と、シリンダーヘッド34およびシリンダー33の上方に配置されて、コネクティングパイプ54でエアクリーナー53に接続されるスロットルユニット55と、燃料噴射弁56を受け止めながら上方からシリンダーヘッド34に結合されて、シリンダーヘッド34にスロットルユニット55を連結するインレットパイプ57とを備える。図1に示されるように、エアクリーナー53は、エアクリーナー53の後端から後方に向かって延びる吸入ダクト58を有する。吸入ダクト58から導入される外気はエアクリーナー53内のクリーナーエレメントで濾過されてコネクティングパイプ54に流入する。排気装置52は、下方からシリンダーヘッド34に結合されて、エンジン31の下方をくぐりながら後方に向かって延びる排気管59と、排気管59の後端に接続されて、減圧に応じて排気ガスの温度を下降させながら消音機能を実現するサイレンサー(図示されず)とを備える。排気管59には、例えば排気ガスを浄化する触媒(図示されず)が組み込まれる。
【0032】
図3に示されるように、スロットルユニット55は、エアクリーナー53および吸気ポート39の間に配置されエアクリーナー53に通じる吸気路61を形成するスロットルボディ62と、軸線Vx回りで回転自在にスロットルボディ62に支持され、軸線Vx回りの回転に応じて吸気路61を流通する空気の流量を変化させるスロットルバルブ63と、スロットルバルブ63に連結されて軸線Vx回りの回転に応じてスロットルバルブ63の回転量を制御するスロットルドラム64とを備える。スロットルドラム64には、スロットルグリップに連結されるスロットルケーブル65が連結される。スロットルボディ62は、軸方向にスロットルケーブル65の動きを制限するガイド体62aを有する。ガイド体62aは、スロットルドラム64の接線方向に広がる板形状に形成される。ガイド体62aには、個々に軸方向にスロットルケーブル65の動きを制限するガイド筒66を保持する凹部67が形成される。スロットルグリップが操作されると、スロットルケーブル65の線方向変位に応じてスロットルドラム64は回転する。スロットルドラム64は、スロットルバルブ63から延びるスロットルシャフト63aにスロットルバルブ63に同軸に結合される。
【0033】
図4に示されるように、インレットパイプ57は、吸気ポート39周りでシリンダーヘッド34に重ねられシリンダーヘッド34に結合される基礎台68と、基礎台68から連続して上向きに延び、吸気ポート39にスロットルボディ62の吸気路61を繋ぐ通路71aを形成する管壁71と、管壁71の上端に形成されて、吸気路67a周りでスロットルボディ62に重ねられスロットルボディ62に結合されるフランジ72と、フランジ72から連続して管壁71の外面に沿って形成され、管壁71の外面から上向きに広がる遮蔽リブ73と、フランジ72から連続して管壁71の外面に沿ってシリンダーヘッド34に向かって下向きに延びる風向リブ74とを備える。基礎台68は、水平方向に広がる上向き平面でシリンダーヘッド34に重ねられる。基礎台68はシリンダーヘッド34にねじ込まれるボルト75といった締結具でシリンダーヘッド34に固定される。基礎台68は吸気ポート39周りで気密にシリンダーヘッド34に密着する。
【0034】
フランジ72は、前方にいくにつれて外側に変位する縦平面でスロットルボディ62に重ねられる。フランジ72はフランジ72にねじ込まれるボルト76といった締結具でスロットルボディ62に結合される。フランジ72は吸気路61周りで気密にスロットルボディ62に密着する。
【0035】
管壁71は例えば基礎台68からフランジ72に向かって湾曲する円筒管で形成される。図3および図5に示されるように、管壁71は、シリンダーヘッド34から前上がりに立ち上がりながら、左右方向に左に向かって湾曲する立ち上がり部57aと、立ち上がり部57aの上端(実施例では左端)から延長され、後方に向かって湾曲しながら延びる後延び部57bとを有する。インレットパイプ57の中心線GLは、基礎台68の上向き平面から前上がりに立ち上がってから、左に向かって湾曲する。図3に示されるように、インレットパイプ57は、左右方向一方(実施例では左側)に立ち上がっているのに対して、スロットルドラム64は、スロットルボディ62の左右方向他方(実施例では右側)に取り付けられる。これにより、インレットパイプ57は、正面視でスロットルドラム64と重なり、路上からはね上げられる石や泥による汚れからスロットルドラム64を良好に保護することができる。
【0036】
図4に示されるように、風向リブ74は、正面を向きながらフランジ72から離れるにつれて後方に変位する風向面74aを有する。風向リブ74と管壁71との継ぎ目74bは後方に向かうにつれて下方に変位する。継ぎ目74bから下向きに風向面74aは広がる。したがって、前方から風向リブ74に衝突する走行風は風向面74aを伝ってシリンダーヘッド34に向かって導かれる。
【0037】
図6では図4と同じ構図でインレットパイプ57が透視化される。図6に示されるように、インレットパイプ57はスロットルドラム64の前方に配置される。管壁71は、前面視でスロットルドラム64に重なるようにスロットルドラム64の前方に配置される。遮蔽リブ73は、前面視でスロットルドラム64に重なるようにスロットルドラム64の前方に配置される。スロットルドラム64全体は正面視でインレットパイプ57に重なる。図3に示されるように、インレットパイプ57の湾曲に応じてスロットルバルブ63の軸線Vxは左右方向に対して約45度の傾斜角の姿勢に設定される。スロットルドラム64の中心Dcはスロットルバルブ63の中心Vcよりも後方に配置される。ここでは、スロットルドラム64の中心Dcは、スロットルドラムDcに重なる軸線Vxの中央位置をいう。スロットルバルブ63の中心Vcは、吸気路61の中心線GLとスロットルバルブ63の軸線Vxとの交点をいう。
【0038】
図6および図7に示されるように、自動二輪車11は、後面視でスロットルドラム64に重なるようにスロットルドラム64の後方に配置されるドラムカバー77を備える。ドラムカバー77は、ガイド体62aに重ねられて、スロットルシャフト63aの軸方向の外側からスロットルドラム64を覆う平板形状のカバー本体78と、カバー本体78から直交方向に延びて、相互に向き合ってガイド体62aを受け入れる空間79を挟む1対の側壁81a、81bと、個々の側壁81a、81bから他の側壁に向かってそれぞれ延び、空間79に受け入れられるガイド体62aに鉛直方向に引っかかってガイド体62aに対して鉛直方向にカバー本体78の変位を規制するフック片82a、82bと、一方の側壁81aから他方の側壁81bに向かって延びて、カバー本体78との間にガイド体62aを挟み込む突片83とを備える。図7に示されるように、ドラムカバー77の動きはスロットルボディ62のガイド体62aに鉛直方向に制限される。フック片82a、82bは鉛直方向にドラムカバー77の動きを規制する。ガイド体62aはカバー本体78と突片83との間に挟まれる。こうしてドラムカバー77はスロットルボディ62に装着される。
【0039】
ドラムカバー77は、鉛直方向に下方でカバー本体78に一体に形成されて、インレットパイプ57に結合される結合体84を備える。図8に示されるように、インレットパイプ57には、結合体84を受け止める平面85が形成される。平面85にはねじ穴86が穿たれる。ねじ穴86の内壁には雌ねじが切られる。結合体84は、ねじ穴86にねじ込まれるボルト87でインレットパイプ57に固定される。ボルト87の働きでドラムカバー77とスロットルボディ62との連結は維持される。
【0040】
インレットパイプ57には、燃料噴射弁56を受け止める台座88が形成される。インレットパイプ57に燃料噴射弁56が差し込まれると、台座88に燃料噴射弁56の取り付け片89は受け止められる。台座88には、燃料噴射弁56の軸線に平行な中心軸を有する2つのボルト91で取り付け片89は固定される。
【0041】
図9に示されるように、側壁81aおよびカバー本体78には、金型の離型方向に線形に突片83から連続する空間92に面する開口93が形成される。ドラムカバー77の樹脂成型にあたって、開口93にはキャビティ内で金型の内面から突出する突出片94が進入することができる。キャビティ内の突出片94はドラムカバー77の突片83から離型方向に連続することから、樹脂成型後の離型にあたって突出片94はドラムカバー77の突片83に干渉しない。その結果、スライド型の使用は回避されることができる。ドラムカバーの樹脂成型は効率化されることができる。突出片94には離型方向に抜き勾配が形成される。
【0042】
本実施形態では、エアクリーナー53はシリンダーヘッド34の吸気ポート39よりも後方に配置される。したがって、エアクリーナー53は前輪WFから遠ざけられる。エアクリーナー53では、前輪WFではね上げられる塵埃による汚れは抑制されることができる。こうしてエアクリーナー53ではクリーナーエレメントの汚れはだきるだけ抑制されることができる。加えて、インレットパイプ57は、前面視でスロットルドラム64に重なるようにスロットルドラム64の前方に配置される。こうしてスロットルドラム64の前方にインレットパイプ57が配置されることから、インレットパイプ57は、路上からはね上げられる石や泥による汚れからスロットルドラム64を保護することができる。しかも、車両の見栄えは向上することができる。
【0043】
本実施形態に係るインレットパイプ57は、シリンダーヘッド34から前上がりに立ち上がりながら、左右方向に左に湾曲する立ち上がり部57aと、最前方に位置する立ち上がり部57aの左端から湾曲しながら延長され、後方に向かって延びる後延び部57bとを有する。こうして、インレットパイプ57は、インレットパイプ57後方の空間を迂回するように湾曲することから、インレットパイプ57はインレットパイプ57後方の空間を前方から囲むように配置されることができる。したがって、インレットパイプ57後方の空間にスロットルドラム64が配置されると、インレットパイプ57は、路上からはね上げられる石や泥による汚れからスロットルドラム64を良好に保護することができる。
【0044】
本実施形態に係るスロットルドラム64は、スロットルバルブ63の後方で、スロットルバルブ63から延びるスロットルシャフト63aに結合される。正面から見てインレットパイプ57はスロットルドラム64に良好に重なることができる。インレットパイプ57は、路上からはね上げられる石や泥による汚れからスロットルドラム64を良好に保護することができる。
【0045】
本実施形態に係るインレットパイプ57は、吸気ポート39にスロットルボディ62の吸気路61を繋ぐ通路71aを形成する管壁71と、管壁71の一端に形成されて、吸気路61周りでスロットルボディ62に重ねられスロットルボディ62に結合されるフランジ72と、フランジ72から連続して管壁71の外面に沿って形成され、前面視でスロットルドラム64に重なるようにスロットルドラム64の前方に配置される遮蔽リブ73とを備える。遮蔽リブ73の働きでインレットパイプ57の剛性は高められる。しかも、スロットルドラム64の前方に遮蔽リブ73が配置されることから、遮蔽リブ73は、路上からはね上げられる石や泥の汚れからスロットルドラム64を保護することができる。
【0046】
管壁71および遮蔽リブ73は、前面視でスロットルドラム64の全体に重なるようにスロットルドラム64の前方に配置される。スロットルドラム64の全体の前方に管壁71および遮蔽リブ73が配置されることから、管壁71および遮蔽リブ73は、路上からはね上げられる石や泥による汚れからスロットルドラム64を保護することができる。
【0047】
インレットパイプ57には、フランジ72から連続して管壁71の外面に沿ってシリンダーヘッド34に向かって延びて、フランジ72から離れるにつれて後方に変位する風向リブ74が形成される。風向リブ74の働きでインレットパイプ57の剛性は高められる。しかも、風向リブ74は走行中にシリンダーヘッド34に向かって走行風を導くことができる。シリンダーヘッド34の冷却は促進されることができる。
【0048】
本実施形態に係る自動二輪車11は、後面視でスロットルドラム64に重なるようにスロットルドラム64の後方に配置されるドラムカバー77を備える。スロットルドラム64の後方にドラムカバー77が配置されることから、ドラムカバー77は、後方から良好にスロットルドラム64を保護することができる。
【0049】
ドラムカバー77は、スロットルボディ62のガイド体62aに重ねられて、外側からスロットルドラム64を覆う板形状のカバー本体78と、カバー本体78から直交方向に延びて、相互に向き合ってガイド体62aを受け入れる空間79を挟む1対の側壁81a、81bと、個々の側壁81a、81bから他の側壁に向かってそれぞれ延び、空間79に受け入れられるガイド体62aに鉛直方向に引っかかってガイド体62aに対して鉛直方向にカバー本体78の変位を規制するフック片82a、82bと、側壁81aから他方の側壁81bに向かって延びて、カバー本体78との間にガイド体62aを挟み込む突片83とを備える。自動二輪車11の組み立て時にスロットルドラム64にはスロットルケーブル65が連結される。スロットルケーブル65はスロットルボディ62のガイド体62aにセットされる。その後、ガイド体62aに沿って鉛直方向にカバー本体78が動かされると、側壁81a、81bで挟まれる空間79にガイド体62aは受け入れられる。こうしてドラムカバー77の動きはガイド体62aに沿って鉛直方向に制限される。続いてガイド体62aは突片83とカバー本体78との間に挟まれる。ガイド体62aにフック片82a、82bが当たると、鉛直方向にドラムカバー77の動きは規制される。ドラムカバー77はスロットルボディ62に仮止めされる。円滑な組み立て作業は実現されることができる。
【符号の説明】
【0050】
11…鞍乗り型車両(自動二輪車)、32…クランクケース、33…シリンダー、34…シリンダーヘッド、36…ピストン、38…燃焼室、39…吸気ポート、53…エアクリーナー、57…インレットパイプ、61…吸気路、62…スロットルボディ、62a…ガイド体、63…スロットルバルブ、64…スロットルドラム、65…スロットルケーブル、71…管壁、71a…通路、72…フランジ、73…リブ(遮蔽リブ)、74…風向リブ、77…ドラムカバー、78…カバー本体、79…(ガイド体を受け入れる)空間、81a…側壁、81b…側壁、82a…フック片、82b…フック片、83…突片、92…(突片に連続する)空間、93…開口、Dc…(スロットルドラムの)中心、Vc…(スロットルバルブの)中心、。
図1
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