【文献】
Qualcomm Incorporated,Advanced Frame Structure,3GPP TSG-RAN WG1#86b R1-1610132,2016年10月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記1つまたは複数の第1および第2の送信機会の前記保証区間がそれぞれ、前記第1の事業者および前記第2の事業者に対する競合なしに、媒体アクセスを優先する、請求項1に記載の方法。
前記第1の優先順位が、前記第1の事業者のための前記保証区間を有する前記1つまたは複数の第1の送信機会内で前記第2の優先順位よりも大きい、請求項3に記載の方法。
前記第2の優先順位が、前記第2の事業者のための前記保証区間を有する前記1つまたは複数の第2の送信機会内で前記第1の優先順位よりも大きい、請求項3に記載の方法。
前記1つまたは複数の第1の送信機会が、少なくとも前記第2の事業者のための日和見的区間をさらに含み、前記1つまたは複数の第2の送信機会が、少なくとも前記第1の事業者のための日和見的区間をさらに含む、請求項3に記載の方法。
前記1つまたは複数の第1および第2の送信機会の前記日和見的区間が、前記第1の優先順位または前記第2の優先順位よりも低い優先順位レベルを有する事業者についての媒体アクセスを可能にする、請求項6に記載の方法。
前記第1の取得区間および前記第2の取得区間が、ダウンリンク発見基準信号(DRS)割振りまたはアップリンクランダムアクセスチャネル(RACH)割振りのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付の図面に関して以下に記載する発明を実施するための形態は、様々な構成について説明するものであり、本明細書で説明する概念が実践されてもよい唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を与える目的で、具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実践されてもよいことが、当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にするのを避けるために、よく知られている構成要素がブロック図の形において示される。一態様において、本明細書において使用される「構成要素」という用語は、システムを構成する部品のうちの1つとすることができ、ハードウェアまたはソフトウェアの場合があり、他の構成要素に分割される場合もある。
【0018】
本態様は、一般に、新しい無線共有スペクトルのためのフレーム構造に関する。具体的には、現在の実装は、ユーザ機器(UE)と複数の事業者をサポートするネットワークエンティティとの間の通信を容易にするのには適さない場合がある。たとえば、事業者は、ワイヤレスサービスのプロバイダであるか、そうでなければそれに対応し得る。特に、現在の実装は、複数の事業者にわたって特定の無線アクセス技術(RAT)に関連する利用可能なスペクトルを非効率的に利用する可能性、または別の事業者と一緒に利用可能なスペクトルを利用することができない可能性がある。したがって、複数の事業者の通信を可能にする、またはさもなければ容易にするフレーム構造が望ましい場合がある。たとえば、フレーム構造は、新しい無線共有スペクトルシステムにおける複数の事業者による共有媒体アクセスを提供し得る。
【0019】
したがって、いくつかの態様では、本方法および装置は、新しい無線共有スペクトルにおける複数の事業者による共有媒体アクセスのためのフレーム構造を提供することによって、従来の解決策と比較して、効率的な解決策を提供し得る。言い換えれば、本態様では、UEまたはgNBは、第1の事業者に関連付けられた第1の取得区間(Acquisition Interval)、および第1の事業者のための保証区間(Guarantee Interval)を有する1つまたは複数の第1の送信機会と、第1の事業者とは異なる第2の事業者に関連付けられた第2の取得区間、および第2の事業者のための保証区間を有する1つまたは複数の第2の送信機会とを含む少なくとも1つのフレームを効率的におよび効果的に送信し得、第1の取得区間および1つまたは複数の第1の送信機会は、第2の取得区間および1つまたは複数の第2の送信機会と重ならない。さらに、本態様は、ネットワークエンティティにおいて、少なくとも1つのフレーム内の1つまたは複数の第1の送信機会の持続時間と、第1の事業者および第2の事業者のうちの少なくとも一方についての優先順位とを決定し、少なくとも1つもしくは複数の第1の送信機会の持続時間、または第1の事業者および第2の事業者のうちの少なくとも一方についての優先順位に従って、少なくとも1つのフレームを送信するための1つもしくは複数の機構を提供する。
【0020】
図1Aおよび
図1Bを参照すると、一態様では、ワイヤレス通信システム100は、少なくともネットワークエンティティ105の通信カバレージ内に少なくとも1つのユーザ機器(UE)115を含む。UE115は、ネットワークエンティティ105を介してネットワーク110と通信してもよい。一例では、UE115は、1つまたは複数の通信チャネル125を介してネットワークエンティティ105との間でワイヤレス通信を送信および/または受信することができる。1つまたは複数の通信チャネル125は、限定はしないが、アップリンクデータチャネルおよび/またはダウンリンクデータチャネルなど、UE115からネットワークエンティティ105へのデータの送信のためのアップリンク通信チャネル(または単にアップリンクチャネル帯域幅領域)と、ネットワークエンティティ105からUE115へのデータの送信のためのダウンリンク通信チャネル(または単にダウンリンクチャネル帯域幅領域)とを含み得る。そのようなワイヤレス通信は、限定はしないが、データ、オーディオ、および/またはビデオ情報を含み得る。さらに、一例では、UE115とネットワークエンティティ105との間のワイヤレス通信は、5Gの新しい無線(NR)通信を含み得る。
【0021】
図1Aを参照すると、本開示によれば、UE115は、メモリ44、1つまたは複数のプロセッサ20、およびトランシーバ60を含み得る。メモリ44、1つまたは複数のプロセッサ20、およびトランシーバ60は、バス11を介して内部で通信し得る。いくつかの例では、メモリ44および1つまたは複数のプロセッサ20は、同じハードウェア構成要素の一部であり得る(たとえば、同じボード、モジュール、または集積回路の一部であり得る)。あるいは、メモリ44および1つまたは複数のプロセッサ20は、互いに連携して動作し得る別々の構成要素であり得る。いくつかの態様では、バス11は、UE115の複数の構成要素と下位構成要素との間でデータを転送する通信システムであり得る。いくつかの例では、1つまたは複数のプロセッサ20は、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、および/または送信プロセッサ、またはたとえば第1の事業者112に関連付けられた第1の取得区間134、および第1の事業者112のための保証区間を有する1つまたは複数の第1の送信機会135と、第1の事業者112とは異なる第2の事業者114に関連付けられた第2の取得区間136、および第2の事業者114のための保証区間を有する1つまたは複数の第2の送信機会138とを含み、第1の取得区間134および1つまたは複数の第1の送信機会135が、第2の取得区間136および1つまたは複数の第2の送信機会138と重ならない、少なくとも1つのフレーム132を送信し得る任意の他のプロセッサのうちのいずれか1つまたは組合せを含み得る。
【0022】
追加または代替として、1つまたは複数のプロセッサ20は、本明細書に記載の1つまたは複数の方法または手順を実行するための送信構成要素130を含み得る。一態様では、本明細書で使用される「構成要素」という用語は、システムを構成する部品の1つであってもよく、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアであってもよく、他の構成要素に分割されてもよい。送信構成要素130、およびその下位構成要素の各々は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアを備えてもよく、メモリ(たとえば、コンピュータ可読記憶媒体)内に記憶されたコードを実行するか、または命令を実行するように構成されてもよい。
【0023】
いくつかの例では、UE115は、本明細書で使用されるデータ、および/またはアプリケーションのローカルバージョン、あるいは、1つもしくは複数のプロセッサ20によって実行される、送信構成要素130および/またはその下位構成要素のうちの1つもしくは複数との通信を記憶するためなどのメモリ44を含む場合がある。メモリ44は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、テープ、磁気ディスク、光ディスク、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、およびそれらの任意の組合せなど、コンピュータもしくはプロセッサ20によって使用可能な任意のタイプのコンピュータ可読媒体を含むことができる。一態様では、たとえば、メモリ44は、UE115が送信構成要素130および/またはその下位構成要素のうちの1つもしくは複数を実行するために1つもしくは複数のプロセッサ20を動作させているとき、送信構成要素130および/またはその下位構成要素のうちの1つもしくは複数を定義する1つまたは複数のコンピュータ実行可能コード、ならびに/あるいはそれに関連するデータを記憶するコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、非一時的媒体)あってもよい。いくつかの例では、UE115は、ネットワークエンティティ105を介してネットワークとの間で1つまたは複数のデータおよび制御信号を送信および/または受信するためのトランシーバ60をさらに含み得る。トランシーバ60は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアを含んでもよく、コードを実行するか、またはメモリ(たとえば、コンピュータ可読記憶媒体)に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。トランシーバ60は、モデム165(たとえば第1のモデム)を含む第1の無線アクセス技術(RAT)無線機160(たとえばUMTS/WCDMA(登録商標)、LTE-A、WLAN、Bluetooth(登録商標)、WSAN-FA)、およびモデム175(たとえば第2のモデム)を含む第2のRAT無線機170(たとえば5G)を含み得る。第1のRAT無線機160および第2のRAT無線機170は、ネットワークエンティティ105との間で信号を送受信するために1つまたは複数のアンテナ64を利用し得る。いくつかの例では、トランシーバ60は、第1のRAT無線機160または第2のRAT無線機170のうちの1つを含み得る。
【0024】
たとえば、UE115は、ネットワークエンティティ105への1つまたは複数のアップリンク通信チャネル上の新しい無線共有スペクトルフレーム構造に従って、フレーム132の送信を容易にするように構成され得る送信構成要素130を含み得る。具体的には、UE115は、複数のまたは異なる事業者に関連付けられたサブフレームまたはシンボル上での送信を容易にするフレーム構造に従って、フレーム132を含む1つまたは複数のフレームを送信し得る。同様に、gNBは、複数のまたは異なる事業者に関連付けられたサブフレームまたはシンボル上での送信を容易にするフレーム構造に従って、1つまたは複数のフレームを送信し、UEは、1つまたは複数のフレームを受信し得る。
【0025】
いくつかの態様では、フレーム132(すなわち、
図3〜
図5にその例が示されている)は、第1の事業者112に関連付けられた第1の取得区間134(たとえば
図2に示す)、および第1の事業者112のための保証区間を有する1つまたは複数の第1の送信機会135を含み得る。フレーム132は、第1の事業者112とは異なる第2の事業者114に関連付けられた第2の取得区間136、および第2の事業者114のための保証区間を有する1つまたは複数の第2の送信機会138をさらに含み得る。いくつかの態様では、第1の取得区間134および1つまたは複数の第1の送信機会135は、第2の取得区間136および1つまたは複数の第2の送信機会138と重複しない可能性がある。
【0026】
さらに、いくつかの態様では、フレーム132は、周期的間隔での送信のためにスケジュールされ得る、またはさもなければ周期的間隔での送信の一部として含まれ得る。たとえば、フレーム132は、取得区間(たとえば、第1の取得区間134および/または第2の取得区間136)で始まり、その後に1つまたは複数の送信機会(たとえば、1つまたは複数の第1の送信機会135および/または第2の送信機会138)が続き得る。
【0027】
いくつかの態様では、第1の取得区間134および第2の取得区間136は、各事業者(たとえば、それぞれ第1の事業者112および/または第2の事業者114)が、ダウンリンク発見基準信号(DRS)またはアップリンクランダムアクセスチャネル(RACH)、または場合によっては、システムの重要な情報もしくは検出信号のうち少なくとも1つを送信するのを可能にし得る。DRSは、1次同期信号(PSS)、および/または2次同期信号(SSS)、および/または物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、および/または基準信号(RS)などを含み得る。したがって、第1の取得区間134および第2の取得区間136は、たとえば第1の取得区間134の場合は第1の事業者112、および第2の取得区間136の場合は第2の事業者114など、関連する事業者によってのみ利用され得る。いくつかの態様では、第1の取得区間134および/または第2の取得区間136は、ダウンリンククリアチャネルアセスメント(CCA)免除送信(DL-CET)またはアップリンクCET(UL-CET)のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0028】
さらに、いくつかの態様では、第1の保証区間は、第1の事業者112に送信機会を保証し、第2の保証は、第2の事業者114に送信機会を許可する。すなわち、1つもしくは複数の第1の送信機会135および/または1つもしくは複数の第2の送信機会138の保証区間はそれぞれ、第1の事業者112および第2の事業者114に対する競合なしに、媒体アクセスを優先し得る。言い換えれば、保証区間としての特定の事業者への所与の送信機会の指示または割当ては、特定の事業者が他の事業者よりも先立って、または他の事業者の前に、所与の送信機会へのアクセスを優先することを保証し、または確実にする。
【0029】
たとえば、いくつかの態様では、そのような優先順位付けされた送信機会へのアクセスを提供するために、第1の事業者112を第1の優先順位に関連付け、第2の事業者114を第2の優先順位に関連付けることができる。優先順位の相対的順序付けまたは比較値は、送信機会のアクセスレベルを示し得る。たとえば、いくつかの態様では、第1の優先順位は、第1の事業者112のための保証区間を有する1つまたは複数の第1の送信機会135内で第2の優先順位よりも大きくなり得る。さらに、いくつかの態様では、第2の優先順位は、第2の事業者114のための保証区間を有する1つまたは複数の第2の送信機会138内で第1の優先順位よりも大きくなり得る。本明細書では2つの事業者が図示され説明されているが、フレーム132は、2つの事業者に関して本明細書で説明されているのと同様のフレーム構造に従って、2つ以上の事業者に対応し得る。
【0030】
さらに、送信機会は、第1の事業者112の第1の優先順位または第2の事業者114の第2の優先順位よりも低い優先順位レベルを有する事業者のための媒体アクセスを許可またはさもなければ提供する日和見的区間(Opportunistic Interval)を含み得る。たとえば、1つまたは複数の第1の送信機会135は、少なくとも第2の事業者114のための日和見的区間をさらに含み、1つまたは複数の第2の送信機会138は、少なくとも第1の事業者112のための日和見的区間をさらに含む。
【0031】
さらに、いくつかの態様では、第1の取得区間134および第2の取得区間138の位置は、送信方式に基づいて動的であり得る。たとえば、
図3および
図4に示すようなスタッガード手法では、第1の取得区間134は、1つまたは複数の第1の送信機会134に隣接し、1つまたは複数の第1の送信機会134が後に続き、第2の取得区間136は、1つまたは複数の第2の送信機会138に隣接し、1つまたは複数の第2の送信機会138が後に続き得る。さらに、
図5に示されるような整列された手法では、第1の取得区間134は、第2の取得区間136に隣接し、その後に1つまたは複数の第1の送信機会135および1つまたは複数の第2の送信機会138が続き得る。
【0032】
さらに、UE115、特に、送信構成要素130は、ネットワークエンティティ105から受信されたフレーム構成情報に基づいて、フレーム132のフレーム構造を構成し得る。たとえば、送信構成要素130は、ネットワークエンティティ105から、少なくとも1つのフレーム132内の1つもしくは複数の第1の送信機会135または1つもしくは複数の第2の送信機会138のうちの少なくとも1つの持続時間、あるいは第1の事業者112および第2の事業者114の各々についての優先順位の一方または両方を含む指示を受信するように構成され得る。したがって、少なくとも1つのフレーム132は、1つもしくは複数の第1の送信機会135または1つもしくは複数の第2の送信機会138のうちの少なくとも1つの持続時間、あるいは第1の事業者112および第2の事業者114の各々についての優先順位の一方または両方に従って送信または受信され得る。いくつかの態様では、複数の事業者(たとえば、第1の事業者112、第2の事業者114など)は、同期しているか、または、たとえば、全地球測位システム(GPS)シグナリング、ネットワークリスニング、および/またはUE支援発見に基づいて同期され得る。
【0033】
UE115はまた、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。UE115は、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、腕時計または眼鏡などの着用可能なアイテム、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)局などであり得る。UE115は、マクロeNodeB、スモールセルeNodeB、リレーなどと通信することが可能であり得る。UE115はまた、セルラーアクセスネットワークもしくは他のWWANアクセスネットワーク、またはWLANアクセスネットワークなどの、異なるアクセスネットワークを介して通信することが可能であり得る。
【0034】
追加として、本明細書で使用するとき、限定はしないが、ワイヤレス通信システム100のネットワークエンティティ105を含む1つまたは複数のワイヤレスノードまたはワイヤレスサービングノードは、基地局またはノードBを含むアクセスポイント、eNodeB、リレー、ピアツーピアデバイス、認証、認可、および課金(AAA)サーバ、モバイル交換センター(MSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)などのような1つまたは複数の任意のタイプのネットワーク構成要素を含むことができる。さらなる態様では、ワイヤレス通信システム100の1つまたは複数のワイヤレスサービングノードは、限定はしないが、フェムトセル、ピコセル、マイクロセル、またはマクロ基地局と比較して比較的小さい送信電力または比較的小さいカバレージ区域を有する任意の他の基地局などの1つまたは複数のマクロおよび/またはスモールセル基地局を含むことができる。
【0035】
図1Bを参照すると、本開示によれば、ネットワークエンティティ105は、メモリ45、1つまたは複数のプロセッサ21、およびトランシーバ61を含み得る。メモリ45、1つまたは複数のプロセッサ21、およびトランシーバ61は、ビア12を介して内部で通信し得る。いくつかの例では、メモリ45および1つまたは複数のプロセッサ21は、同じハードウェア構成要素の一部であり得る(たとえば、同じボード、モジュール、または集積回路の一部であり得る)。あるいは、メモリ45および1つまたは複数のプロセッサ21は、互いに連携して動作し得る別々の構成要素であり得る。いくつかの態様では、バス12は、ネットワークエンティティ105の複数の構成要素と下位構成要素との間でデータを転送する通信システムであり得る。いくつかの例では、1つまたは複数のプロセッサ21は、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、および/もしくは送信プロセッサ、またはたとえば少なくとも1つのフレーム内の1つまたは複数の第1の送信機会の持続時間と、第1の事業者および第2の事業者のうちの少なくとも一方についての優先順位とを決定し、少なくとも1つまたは複数の第1の送信機会の持続時間、あるいは第1の事業者および第2の事業者のうちの少なくとも一方についての優先順位に従って、少なくとも1つのフレームを送信することができる任意の他のプロセッサのうちのいずれか1つまたは組合せを含み得る。
【0036】
追加または代替として、1つまたは複数のプロセッサ21は、本明細書に記載の1つまたは複数の方法または手順を実行するためのフレーム決定構成要素131を含み得る。一態様では、本明細書で使用される「構成要素」という用語は、システムを構成する部品の1つであってもよく、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアであってもよく、他の構成要素に分割されてもよい。フレーム決定構成要素131は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアを含んでもよく、コードを実行するか、またはメモリ(たとえば、コンピュータ可読記憶媒体)に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。
【0037】
1つまたは複数の例では、ネットワークエンティティ105は、本明細書で使用されるデータ、および/またはアプリケーションのローカルバージョン、あるいはプロセッサ21によって実行される、フレーム決定構成要素131および/またはその下位構成要素のうちの1つまたは複数との通信を記憶するためなどのメモリ45を含む場合がある。メモリ45は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、テープ、磁気ディスク、光ディスク、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、およびそれらの任意の組合せなど、コンピュータもしくはプロセッサ21によって使用可能な任意のタイプのコンピュータ可読媒体を含むことができる。一態様では、たとえば、メモリ45は、ネットワークエンティティ105がフレーム決定構成要素131および/またはその下位構成要素のうちの1つもしくは複数を実行するために1つもしくは複数のプロセッサ21を動作させているとき、フレーム決定構成要素131および/またはその下位構成要素のうちの1つもしくは複数を定義する1つまたは複数のコンピュータ実行可能コード、ならびに/あるいはそれに関連するデータを記憶するコンピュータ可読記憶媒体(たとえば非一時的媒体)であってもよい。いくつかの例では、ネットワークエンティティ105は、UE115との間で1つまたは複数のデータおよび制御信号を送信および/または受信するためのトランシーバ61をさらに含み得る。トランシーバ61は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアを含んでもよく、コードを実行するか、またはメモリ(たとえば、コンピュータ可読記憶媒体)に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。トランシーバ61は、モデム166(たとえば第1のモデム)を含む第1の無線アクセス技術(RAT)無線機161(たとえばUMTS/WCDMA(登録商標)、LTE-A、WLAN、Bluetooth(登録商標)、WSAN-FA)、およびモデム176(たとえば第2のモデム)を含む第2のRAT無線機171(たとえば5G)を含み得る。第1のRAT無線機161および第2のRAT無線機171は、UE115との間で信号を送受信するために1つまたは複数のアンテナ65を利用することができる。いくつかの例では、トランシーバ61は、第1のRAT無線機161または第2のRAT無線機171のうちの1つを含み得る。
【0038】
たとえば、ネットワークエンティティは、限定はしないが、1つまたは複数の送信機会の持続時間または事業者の優先順位を含む、フレーム132の1つまたは複数の特性を決定するように構成され得るフレーム決定構成要素131を含み得る。具体的には、フレーム決定構成要素131は、1つもしくは複数の第1の送信機会135についての第1の送信機会持続時間133、および/または1つもしくは複数の第2の送信機会138についての第2の送信機会持続時間140を決定するように構成され得る。たとえば、持続時間は、フレーム132を形成する1つまたは複数のシンボルにまたがってもよい。
【0039】
さらに、フレーム決定構成要素131は、第1の事業者優先順位139および/または第2の事業者優先順位141のうちの少なくとも1つを決定するように構成され得る。すなわち、フレーム決定構成要素131は、1つまたは複数の事業者について少なくとも優先順位レベルを決定するように構成され得る。しかしながら、フレーム決定構成要素131は、1つまたは複数の事業者についてのフレーム132の構造の1つまたは複数の特性(たとえば、優先順位レベル、送信機会など)を決定および/または構成し得る。ネットワークエンティティ105は、少なくとも第1の送信機会持続時間133、第1の事業者優先順位139、第2の送信機会持続時間140、および/または第2の事業者優先順位141に従って、少なくとも1つのフレーム132を送信するように構成され得る。さらに、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上でUE115に送信されるフレーム132のフレーム構造は、
図1Aに関して本明細書で説明されているのと同じもしくは類似の構造を含んでいてもよく、または同じもしくは類似の構造でもよい。
【0040】
加えて、いくつかの態様では、フレーム決定構成要素131は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)上でオフセット指示を送信するように構成され得る。たとえば、第1の取得区間134または第2の取得区間136のうちの少なくとも1つは、PBCH上で送信され得、少なくとも1つのフレームの境界に対するオフセットを示す。さらに、いくつかの態様では、ネットワークエンティティ105は、PBCHを復号するために少なくとも1つのフレームに隣接して、復調基準信号(DMRS)をUE115に送信するように構成され得る。いくつかの態様では、フレーム決定構成要素131は、限定はしないが、変電所自動化システム(SAS)および/または共存マネージャ(CXM)などの中央エンティティに配置され得る。
【0041】
図2は、1つまたは複数の例示的な態様による、単一の送信機会のための例示的な取得区間200の概念図である。たとえば、取得区間200は、第1の取得区間134(
図1A)および/または第2の取得区間136(
図1A)と同じもしくは類似していてよい。さらに、いくつかの態様では、取得区間200は、各事業者が、DRSなどの基準信号、システム情報、および/または発見信号を含むダウンリンクデータ202を送信することを可能にし得る。さらに、取得区間200は、各事業者が、RACHデータ、システム情報、および/または発見信号などのアップリンクデータ204を送信することを可能にし得る。いくつかの態様では、取得区間は、所与の事業者に割り振られてもよい。したがって、その事業者は、その取得区間を使用することを許可され得る一方で、他の事業者は、その取得区間を使用することを禁止され得る(ただし、それらに割り当てられる他の取得区間を使用してもよい)。
【0042】
図3は、1つまたは複数の例示的な態様による、少なくとも2つの事業者(たとえば、第1の事業者306および第2の事業者308)のためのスタッガードフレーム構造300の概念図である。たとえば、スタッガードフレーム構造300は、いくつかの態様では、少なくとも2つの事業者をサポートする通信システムにおいて、フレーム132(
図1Aおよび
図1B)に対応し得るフレーム302を利用して実装され得る。いくつかの態様では、フレーム302は、10ミリ秒であり、および/または、各サブフレーム304は、250マイクロ秒であり得る。スタッガードフレーム構造300は、各取得区間が千鳥状(staggered)または非隣接(non-adjacent)となるように、各事業者に割り当てられた、または各事業者によって排他的に使用される別個の取得区間を含み得る。フレーム302の残りの部分は、複数の送信機会に分割することができる。たとえば、各送信機会は、最も優先順位の高い事業者に対して保証され、他の事業者に対しては日和見的区間であり得る。したがって、
図3に示すように、第1および第2の送信機会310および312は、第1の事業者306に対して保証され、第3および第4の送信機会314および316は、第2の事業者308に対して保証され得る。さらに、第3および第4の送信機会314および316は、第1の事業者306のための日和見的区間であり得、第1および第2の送信機会310および312は、第2の事業者308のための日和見的区間であり得る。
【0043】
図4は、1つまたは複数の例示的な態様による、少なくとも3つの事業者(たとえば、第1の事業者406、第2の事業者408、および第3の事業者418)のためのスタッガードフレーム構造400の概念図である。たとえば、スタッガードフレーム構造400は、いくつかの態様では、少なくとも3つの事業者をサポートする通信システムにおいて、フレーム132(
図1Aおよび
図1B)に対応し得るフレーム402を利用して実装され得る。いくつかの態様では、フレーム402は、10ミリ秒であり、および/または、各サブフレーム404は、250マイクロ秒であり得る。スタッガードフレーム構造400は、各事業者に関連付けられた固有の取得区間が隣接しないように、各事業者に割り当てられた、または各事業者によって排他的に使用される固有の取得区間を千鳥状に含み得る。フレーム402の残りの部分は、複数の送信機会に分割することができる。たとえば、各送信機会は、最も優先順位の高い事業者(たとえば、第1の事業者406)に対して保証され、他の事業者に対しては日和見的区間であり得る。したがって、
図4に示すように、第1、第2、第3、および第4の送信機会410、412、414、および416は、第1の事業者306に対して保証され得る。さらに、第2の事業者408は、第2および第4の送信機会412および416に対して2番目に高い優先順位を有し、第1および第3の送信機会410および414に対して3番目に高い優先順位を有することができる。第3の事業者418は、第1および第3の送信機会410および414に対して2番目に高い優先順位を有し、第2および第4の送信機会412および416に対して3番目に高い優先順位を有することができる。優先順位レベルは、送信機会のアクセス順序を示すことができ、最も優先順位の高い事業者は、優先順位の低い事業者よりも先にデータ送信のために利用可能なタイムスロットにアクセスする機会を有する。
【0044】
図5は、1つまたは複数の例示的な態様による、少なくとも2つの事業者(たとえば、第1の事業者306および第2の事業者308)についての整列型フレーム構造500の概念図である。たとえば、整列型フレーム構造500は、いくつかの態様では、少なくとも2つの事業者をサポートする通信システム内のフレーム132(
図1Aおよび
図1B)に対応し得るフレーム502を利用して実装され得る。いくつかの態様では、フレーム402は、10ミリ秒であり、および/または、各サブフレーム404は、250マイクロ秒であり得る。整列型フレーム構造500は、各事業者についての別個の取得区間を、隣接するように含み得る。すなわち、第1の事業者506の取得区間は、第2の事業者508の取得区間に隣接し得る。フレーム502の残りの部分は、複数の送信機会に分割することができる。たとえば、各送信機会は、最も優先順位の高い事業者に対して保証され、他の事業者に対しては日和見的区間であり得る。したがって、
図5に示すように、第1および第2の送信機会510および512は、第1の事業者506に対して保証され、第3および第4の送信機会514および516は、第2の事業者508に対して保証され得る。さらに、第3および第4の送信機会514および516は、第1の事業者506のための日和見的区間であり得、第1および第2の送信機会510および512は、第2の事業者508のための日和見的区間であり得る。さらに、各送信機会は同じ持続時間を有していても、有していなくてもよいことに留意されたい。
【0045】
図6は、本開示の様々な態様による、少なくとも1つの(新しい無線共有スペクトル)フレームの送信に関連した方法600の例を示すフロー図である。後に説明される動作は、特定の順序において、および/または例示的な構成要素によって実行されるものとして提示されるが、アクションの順序およびアクションを実行する構成要素は、実装形態に応じて変更される場合がある。また、送信構成要素130(
図1A)はいくつかの下位構成要素を有するように示されるが、図示の下位構成要素のうちの1つまたは複数は、送信構成要素130からおよび/または互いに分離することができ、しかし、送信構成要素130とおよび/または互いに通信することができる。その上、送信構成要素130および/またはその下位構成要素に関して以下で説明するアクションまたは構成要素のうちのいずれかは、特別にプログラムされたプロセッサ、特別にプログラムされたソフトウェアもしくはコンピュータ可読媒体を実行するプロセッサによって、または説明するアクションもしくは構成要素を実行するように特別に構成されたハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素の任意の他の組合せによって実行され得る。1つまたは複数のブロックを囲む破線は、任意選択のステップを表し得る。
【0046】
一態様では、ブロック602において、方法600は、ネットワークエンティティから、少なくとも1つのフレーム内の1つもしくは複数の第1の送信機会または1つもしくは複数の第2の送信機会のうちの少なくとも1つの持続時間、あるいは第1の事業者および第2の事業者の各々についての優先順位の一方または両方を含む指示を受信し得る。一態様では、たとえば、UE115(
図1A)は、ネットワークエンティティ105(
図1A)から、少なくとも1つのフレーム132(
図1A)内の1つもしくは複数の第1の送信機会135(
図1A)または1つもしくは複数の第2の送信機会138(
図1A)のうちの少なくとも1つの持続時間(たとえば、
図1Bの第1の送信機会持続時間133および/または第2の送信機会持続時間140)、または第1の事業者112(
図1A)および第2の事業者114(
図1A)の各々についての優先順位の一方または両方を含む指示を受信するように、トランシーバ60(
図1A)を実行し得る。
【0047】
いくつかの態様では、少なくとも1つのフレームは、1つもしくは複数の第1の送信機会135または1つもしくは複数の第2の送信機会138のうちの少なくとも1つの持続時間、あるいは第1の事業者112および第2の事業者114の各々についての優先順位の一方または両方に従って送信され得る。
【0048】
ブロック604において、方法600は、第1の事業者に関連付けられた第1の取得区間、および第1の事業者のための保証区間を有する1つまたは複数の第1の送信機会と、第1の事業者とは異なる第2の事業者に関連付けられた第2の取得区間、および第2の事業者のための保証区間を有する1つまたは複数の第2の送信機会とを含む少なくとも1つのフレームを送信し得、第1の取得区間および1つまたは複数の第1の送信機会は、第2の取得区間および1つまたは複数の第2の送信機会と重ならない。一態様では、たとえば、UE115(
図1A)またはgNBは、第1の事業者112に関連付けられた第1の取得区間134(
図1A)、および第1の事業者112のための保証区間を有する1つまたは複数の第1の送信機会135と、第1の事業者112とは異なる第2の事業者114に関連付けられた第2の取得区間136(
図1A)、および第2の事業者114のための保証区間を有する1つまたは複数の第2の送信機会138とを含む少なくとも1つのフレーム132(
図1A)を送信するように、送信構成要素130(
図1A)および/またはトランシーバ60(
図1A)を実行し得、第1の取得区間134および1つまたは複数の第1の送信機会135は、第2の取得区間136および1つまたは複数の第2の送信機会138と重ならない。
【0049】
いくつかの態様では、1つまたは複数の第1および第2の送信機会135、138の保証区間はそれぞれ、第1の事業者112および第2の事業者114に対する競合なしに、媒体アクセスを優先し得る。すなわち、いくつかの態様では、第1の保証区間は、第1の事業者112に、1つまたは複数の第1の送信機会135内の1つの送信機会を保証し、第2の保証区間は、第2の事業者114に、1つまたは複数の第2の送信機会138内の1つの送信機会を保証する。
【0050】
いくつかの態様では、第1の事業者112は、第1の優先順位(たとえば、
図1Bの第1の事業者優先順位139)に関連付けられ、第2の事業者114は、第2の優先順位(たとえば、
図1Bの第2の事業者優先順位141)に関連付けられ得る。いくつかの態様では、第1の優先順位は、第1の事業者112のための保証区間を有する1つまたは複数の第1の送信機会135内で第2の優先順位よりも大きくなり得る。いくつかの態様では、第2の優先順位は、第2の事業者114のための保証区間を有する1つまたは複数の第2の送信機会138内で第1の優先順位よりも大きくなり得る。
【0051】
いくつかの態様では、1つまたは複数の第1の送信機会135は、少なくとも第2の事業者114のための日和見的区間をさらに含み、1つまたは複数の第2の送信機会138は、少なくとも第1の事業者112のための日和見的区間をさらに含む。いくつかの態様では、1つまたは複数の第1および第2の送信機会135、138の日和見的区間は、第1の優先順位または第2の優先順位よりも低い優先順位レベルを有する事業者についての媒体アクセスを可能にし得る。
【0052】
いくつかの態様では、最も優先順位の高い(たとえば、保証区間)それぞれの事業者(たとえば、第1の事業者112)による利用または割振りの後、1つもしくは複数の第1または第2の送信機会135、138からの送信機会が利用可能なままである場合、次に高い優先順位(たとえば、日和見的区間)を有する別の事業者(たとえば第2の事業者114)は、利用可能な送信機会を利用することができる。たとえば、第1の事業者112には、そのような送信機会が保証されるという指定(たとえば、第1の事業者112のための保証区間)に基づいて、第1の取得区間134に近接して1つまたは複数の第1の送信機会135を形成する少なくとも2つの送信機会が割り振られ得る。第1の事業者がすべての送信機会に送信するわけではない場合(たとえば、単一の送信機会に送信し、それによって、1つを利用可能にしておくなど)、第2の事業者114、または次に高い優先順位を有する別の事業者(たとえば、日和見的区間に対応する)は、利用可能な送信機会に送信することができる。
【0053】
いくつかの態様では、第1の取得区間134および第2の取得区間136は、DRS割振りまたはRACH割振りのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの態様では、第1の取得区間134は、1つまたは複数の第1の送信機会135に隣接し、第1の取得区間134の後に1つまたは複数の第1の送信機会135が続き、第2の取得区間134は、1つまたは複数の第2の送信機会138に隣接し、第2の取得区間134の後に1つまたは複数の第2の送信機会138が続き得る。
【0054】
いくつかの態様では、第1の取得区間134は、第2の取得区間136に隣接し、第1の取得区間134の後に1つまたは複数の第1の送信機会135および1つまたは複数の第2の送信機会138が続き得る。さらに、いくつかの態様では、第1の取得区間134および第2の取得区間136は各々、DL-CETまたはUL-CETのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの態様では、少なくとも1つのフレーム132を送信することは、UE115(
図1A)からネットワークエンティティ105(
図1A)へのアップリンクチャネル上で送信することを含む。
【0055】
図7は、本開示の態様による、新しい無線共有スペクトルフレーム構造を使用するネットワークエンティティによるワイヤレス通信に関連する方法700の例を示すフロー図である。後に説明される動作は、特定の順序において、および/または例示的な構成要素によって実行されるものとして提示されるが、アクションの順序およびアクションを実行する構成要素は、実装形態に応じて変更される場合がある。さらに、フレーム決定構成要素131(
図1B)はいくつかの下位構成要素を有するように示されるが、図示の下位構成要素のうちの1つまたは複数は、フレーム決定構成要素131からおよび/または互いに分離することができ、しかし、フレーム決定構成要素131とおよび/または互いに通信することができる。その上、フレーム決定構成要素131および/またはその下位構成要素に関して以下で説明するアクションまたは構成要素のうちのいずれかは、特別にプログラムされたプロセッサ、特別にプログラムされたソフトウェアもしくはコンピュータ可読媒体を実行するプロセッサによって、または説明するアクションもしくは構成要素を実行するように特別に構成されたハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素の任意の他の組合せによって実行され得る。1つまたは複数のブロックを囲む破線は、任意選択のステップを表し得る。
【0056】
ブロック702で、方法700は、少なくとも1つのフレーム内の1つまたは複数の第1の送信機会の持続時間と、第1の事業者および第2の事業者のうちの少なくとも一方についての優先順位とを決定し得る。一態様では、たとえば、ネットワークエンティティ105(
図1B)および/またはフレーム決定構成要素131(
図1B)は、少なくとも1つのフレーム132内(
図1B)に1つまたは複数の第1の送信機会の持続時間(たとえば、
図1Bの第1の送信機会持続時間133)、および第1の事業者112(
図1B)および第2の事業者114(
図1B)のうちの少なくとも一方についての優先順位(たとえば、
図1Bの第1の事業者優先順位139および/または第2の事業者優先順位141)を決定し得る。
【0057】
さらに、ブロック704で、方法700は、少なくとも1つもしくは複数の第1の送信機会の持続時間、または第1の事業者および第2の事業者のうちの少なくとも一方についての優先順位に従って、少なくとも1つのフレームを送信し得る。一態様では、たとえば、ネットワークエンティティ105(
図1B)および/またはフレーム決定構成要素131(
図1B)は、1つまたは複数の第1の送信機会の持続時間(たとえば、
図1Bの第1の送信機会持続時間133)、または第1の事業者112(
図1B)および第2の事業者114(
図1B)のうちの少なくとも一方についての優先順位(たとえば、
図1Bの第1の事業者優先順位139および/または第2の事業者優先順位141)に従って、少なくとも1つのフレーム132を送信し得る。
【0058】
いくつかの態様では、少なくとも1つのフレーム132は、第1の事業者112に関連付けられた第1の取得区間134(
図1A)、および第1の事業者112のための保証区間を有する1つまたは複数の第1の送信機会135(
図1A)と、第1の事業者112とは異なる第2の事業者114に関連付けられた第2の取得区間136(
図1A)、および第2の事業者114のための保証区間を有する1つまたは複数の第2の送信機会138(
図1A)とを含み得る。いくつかの態様では、第1の取得区間134および1つまたは複数の第1の送信機会135は、第2の取得区間136および1つまたは複数の第2の送信機会138と重複しない可能性がある。
【0059】
いくつかの態様では、1つまたは複数の第1および第2の送信機会135、138の保証区間はそれぞれ、第1の事業者112および第2の事業者114に対する競合なしに、媒体アクセスを優先し得る。いくつかの態様では、1つまたは複数の第1の送信機会135は、少なくとも第2のオペレータ114についての日和見的区間をさらに含み得、1つまたは複数の第2の送信機会138は、少なくとも第1のオペレータ112についての日和見的区間をさらに含む。
【0060】
いくつかの態様では、第1の取得区間134および第2の取得区間136は、ダウンリンクDRS割振りまたはアップリンクRACH割振りのうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの態様では、第1の取得区間134または第2の取得区間136のうちの少なくとも1つは、PBCH上で送信され得、少なくとも1つのフレームの境界に対するオフセットを示す。さらに、いくつかの態様では、図示されていないが、方法700は、PBCHを復号するために少なくとも1つのフレームに隣接してDMRSを送信し得る。いくつかの態様では、少なくとも1つのフレーム132を送信することは、ネットワークエンティティ105からUE115へのダウンリンクチャネル上で送信することを含み得る。
【0061】
いくつかの態様では、装置または装置の任意の構成要素は、本明細書において教示したような機能を実現するように構成されてもよい(あるいは機能を実現するように動作可能であっても、または機能を実現するように適合されてもよい)。このことは、たとえば、機能を提供するように装置もしくは構成要素を製造(たとえば、作製)することによって、機能を提供するように装置もしくは構成要素をプログラミングすることによって、または何らかの他の適切な実装技法を使用することによって達成され得る。一例として、集積回路は、必要な機能を実現するように作製されてもよい。別の例として、集積回路は、必要な機能をサポートするために作製され、次いで、(たとえば、プログラミングを介して)必要な機能を実現するように構成されてもよい。さらに別の例として、必要な機能を実現するために、プロセッサ回路がコードを実行してもよい。
【0062】
本明細書において「第1の」、「第2の」などの呼称を用いる要素へのいかなる参照も、一般的には、それらの要素の量または順序を限定するものではないことを理解されたい。むしろ、これらの呼称は、本明細書では、2つ以上の要素または要素の事例を区別する好都合な方法として使用され得る。したがって、第1の要素および第2の要素への参照は、そこで2つの要素のみが用いられ得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。また、別段に記載されていない限り、要素のセットは1つまたは複数の要素を備え得る。加えて、本明細書または特許請求の範囲で使用する「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」または「A、B、およびCからなるグループのうちの少なくとも1つ」という形の用語は、「AまたはBまたはCまたはこれらの要素の任意の組合せ」を意味する。たとえば、この用語は、A、またはB、またはC、またはAおよびB、またはAおよびC、またはAおよびBおよびC、または2A、または2B、または2Cなどを含み得る。
【0063】
当業者は、情報および信号が、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表されてもよいことを諒解するであろう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表される場合がある。
【0064】
さらに、当業者には、本明細書で開示する態様に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装されてもよいことが諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能が、ハードウェアとして実装されるのか、それともソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約によって決まる。当業者は説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきでない。
【0065】
本明細書で開示する態様に関して説明する方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはその2つの組合せにおいて具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体内に存在してもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ること、および記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体は、プロセッサと一体化してよい。
【0066】
したがって、本開示の一態様は、無認可スペクトルにおける送信のための動的帯域幅管理のための方法を具現化するコンピュータ可読媒体を含み得る。したがって、本開示は、図示された例に限定されない。
【0067】
上記の開示は例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正がなされてもよいことに留意されたい。本明細書に記載の開示の態様による方法クレームの機能、ステップ、および/または動作は、任意の特定の順序で実行される必要はない。さらに、いくつかの態様は、単数形で記載または特許請求されることがあるが、単数形への限定が明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。