(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記資機材は、土台と、前記資機材が稼働状態である場合に前記土台から上方に離隔しており、前記資機材が非稼働状態である場合に前記土台に近接している足場と、を有し、
前記センサは、前記足場に配置された気圧センサを備え、
前記稼働特定手段は、前記気圧センサの測定結果に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の資機材の稼働状況特定システム。
対象空間内の資機材の稼働状況を特定するための稼働状況情報を取得する取得手段にて取得された稼働状況情報に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する特定手段を備え、
前記特定手段は、
移動体と共に移動する受信端末にて受信した電波であり、対象空間に固定配置された固定発信器であって、前記固定発信器の位置を特定するための情報を含む電波を送信する固定発信器、及び前記対象空間内の資機材に取り付けられた資機材発信器からの電波に基づいて、前記資機材発信器の位置を特定する位置特定手段と、
移動体と共に移動する受信端末にて受信した前記固定発信器及び前記資機材発信器からの電波に基づいて、前記資機材発信器の位置を特定する位置特定手段と、
前記受信端末にて受信した前記資機材発信器からの電波に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する稼働特定手段と、を備え、
前記稼働特定手段は、前記対象空間に含まれる1つの階に配置された前記資機材の一部の位置であって当該1つの階の上下方向における静的な位置を検知することにより、前記資機材が当該1つの階において稼働しているか否かを検知するために、当該資機材に設けられたセンサの検知結果に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する、
資機材の稼働状況特定装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る資機材の稼働状況特定システムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。各実施の形態は、資機材の稼働状況を特定するための資機材の稼働状況特定システム、資機材の稼働状況特定装置、及び資機材の稼働状況特定プログラムに関する。なお、「資機材」とは、建設現場で使用される資材や機材を含み、「資材」とは、例えば木材やパネルのように動力を有さないものの総称であり、「機材」とは、9m高所作業車や6m高所作業車、又はエレベータのように動力を有するものの総称である。この対象物が存在し得る領域を、以下では「対象領域」と称する。例えば各実施の形態では、この対象領域が、建物の建設現場の各フロアである場合について説明する。また、「稼働状況を特定する」とは、資機材が稼働している状態(以下、「稼働状態」)であるか、資機材が稼働していない状態(以下、「非稼働状態」)であるかを特定することに限らず、資機材の稼働率(所定期間(例えば1日や1週間等)内における稼働状態の割合)を特定すること等を含む。
【0020】
ここで、この対象領域内で複数の作業員が施工作業を行っており、この複数の作業員の内、現場の管理に携わるものを以下では現場管理者と称する。ただし、通常の作業員と現場管理者とを特に区別する必要のない場合にはこれらを総称して単に「作業員」と称して説明する。そして、作業員は複数人存在し、それぞれが受信端末を保有している。これらの各受信端末は、資機材ビーコンや固定ビーコンからの電波を受信する端末である。この受信端末のディスプレイ上には建設現場の図面が表示され、この図面上に対象物(資機材)の位置を表す資機材アイコンや、作業員の位置を表す作業員アイコンが表示されており、作業員は、ディスプレイを見て建設現場を容易に把握できる。
【0021】
「資機材ビーコン」とは、各資機材に取り付けられた対象物発信器であり、資機材の位置を特定するための公知のビーコンである。また、「固定ビーコン」とは、対象領域内の複数箇所に配置された基準発信器であり、受信端末の位置を特定するための発信器である。すなわち、受信端末の位置を特定するためにはGPS等を用いても構わないが、建設現場のように衛星電波の入り難い場所ではGPS等を使えない可能性が高く、好適な位置特定を可能とすべく固定ビーコンを用いた位置特定を行う。
【0022】
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
【0023】
(実施の形態1)
または、本発明の実施の形態1について説明する。
【0024】
(構成)
まず、本実施の形態1に係る資機材の稼働状況特定システムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態1に係る資機材の稼働状況特定システムが設けられた対象領域を簡略的に示す側面図、
図2は、資機材の稼働状況特定システムを機能概念的に示すブロック図である。この
図1に示すように、本実施の形態1に係る資機材の稼働状況特定システムは、受信端末10、固定ビーコン20、資機材ビーコン30、サーバ50、及び鍵ビーコン60を含む。ここで、受信端末10、固定ビーコン20、資機材ビーコン30、及び鍵ビーコン60は、対象空間内の資機材の稼働状況を特定するための稼働状況情報を取得する取得手段を構成し、サーバ50は、取得手段にて取得された稼働状況情報に基づいて、資機材の稼働状況を特定する特定手段を構成する。以下では、これらの各構成要素の構成について、具体的に説明する。
【0025】
(構成−受信端末)
受信端末10は、移動体と共に移動する端末であって、資機材ビーコン30及び固定ビーコン20からの電波を受信する端末である。なお、受信端末10は複数台存在し、以下では各作業員がそれぞれ1台ずつ受信端末10を所持する場合について説明する。なお、各受信端末10はいずれも同様に構成できるため、以下ではこのうちの1台についてのみ説明し、他の受信端末10については説明を省略する。この受信端末10は、例えば以下ではタブレット型パソコンであるものとするが、その他の機器(例えばノートパソコンやスマートフォン等)でも構わない。ここで、「移動体」とは、対象領域内を移動する人や物であり、以下では受信端末10を所持している作業員であるものとするが、これに限らず、例えば対象領域内を自動的に移動するロボット等でも構わない。「移動体と共に移動する」とは、移動体の位置と受信端末10の位置が一致していることを示し、以下では、対象領域内を移動する移動体(作業員)が受信端末10を所持していることを指す。ただし、例えば上記のように移動体がロボットである場合には、ロボットに受信端末10が取り付けられていることも含む。
【0026】
ここで、受信端末10は、機能概念的に、タッチパッド11、ディスプレイ12、ビーコン電波受信部13、通信部16、制御部17、及びデータ記録部18を備えて構成されている。
【0027】
(構成−受信端末−タッチパッド)
タッチパッド11は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパッド11の具体的な構成は任意であるが、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のものを用いることができる。
【0028】
(構成−受信端末−ディスプレイ)
ディスプレイ12は、各種の画像を表示する表示手段である。この、ディスプレイ12は、後述する図面データベース(以下、DB)に格納された対象領域の図面と、後述する処理にて特定された資機材や各作業員の位置情報とを相互に関連付けて表示する。ディスプレイ12の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。なお、上記のタッチパッド11と当該ディスプレイ12をタッチパネルとして一体形成しても構わない。
【0029】
(構成−受信端末−ビーコン電波受信部)
ビーコン電波受信部13は、資機材ビーコン30や固定ビーコン20から発信された電波を受信するビーコン電波受信手段である。このビーコン電波受信部13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の無線通信手段を用いることができる。
【0030】
(構成−受信端末−通信部)
通信部16は、他の受信端末10(図示省略)やサーバ50との間でネットワークを介した通信を行う通信手段であり、この通信部16の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の無線通信手段を用いることができる。
【0031】
(構成−受信端末−制御部)
制御部17は、受信端末10を制御する制御手段である。具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。
【0032】
(構成−受信端末−データ記録部)
データ記録部18は、受信端末10の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
【0033】
このデータ記録部18は、概略的に、ユーザDB18a、図面DB18b、及び資機材DB18cを備えている。
【0034】
ユーザDB18aは、受信端末10を所持するユーザ(作業員)に関する情報を格納するユーザ情報格納手段である。
図3は、ユーザDB18aに格納された情報を例示する図である。この
図3に示すように、ユーザDB18aは、項目「端末ID」、項目「氏名」、及び項目「連絡先」と、これら各項目に対応する情報とを相互に関連付けて格納する。
【0035】
ここで、項目「端末ID」に対応する情報としては、各受信端末10を一意に特定する識別情報が格納されており、例えば「U0001」や「U0002」のように、アルファベット「U」と4桁の数字で構成される識別情報が格納される。項目「氏名」に対応する情報としては、各受信端末10を所持する作業員の氏名が格納されている。項目「連絡先」に対応する情報としては、各作業員の連絡先に関する情報が格納されており、例えば図示の例では、各受信端末10の電話番号が格納されている。ただし、各作業員に連絡可能である限りこれに限らず、例えば作業員が受信端末10とは別個に所持する携帯電話の電話番号等でもよいし、通話アプリのアカウント等でも構わない。
【0036】
図2に戻り、図面DB18bは、建物に関する図面情報を格納する図面情報格納手段である。
図4は、図面DB18bに格納された情報を例示する図である。この
図4に示すように、図面DB18bは、項目「図面情報」、項目「領域情報」、項目「階」、及び項目「固定ビーコンID」と、これら各項目に対応する情報とを相互に関連付けて格納する。
【0037】
ここで、項目「図面情報」に対応する情報としては、建物を表す図面(以下では、「平面図」とする)のデータであって、例えば以下ではCADで作成された図面データとするが、これに限らず、印刷された図面をスキャンしたスキャンデータ等であっても構わない。なお、
図4においては、図示の便宜上、当該平面図の図面データを一意に特定するデータ番号及び拡張子のみを表記している。また、項目「領域情報」に対応する情報としては、図面が示す領域を特定する領域情報が格納されており、例えば二次元位置座標の範囲が格納されている。また、項目「階」に対応する情報としては、図面情報が示している平面図の階を特定する情報が格納されている。例えば、「M0001.jpeg」は1階の平面図であり、「M0002.jpeg」は2階の平面図である。また、項目「固定ビーコンID」に対応する情報としては、図面が示す領域に実際に配置された固定ビーコン20を一意に特定するための情報が格納されている。例えば、建設現場の建物の1階には、固定ビーコンIDが「B0001」から「B0050」の合計50個の固定ビーコン20が配置されており、建物の2階には、固定ビーコンIDが「B0051」から「B0100」の合計50個の固定ビーコン20が配置されているものとする。
【0038】
ここで、各項目に対応する情報を格納するタイミングは任意で、例えば項目「図面情報」、項目「領域情報」、及び項目「階」に対応する情報については、インターネット等を介して受信端末10にダウンロードされて予め格納されている。また、項目「固定ビーコンID」に対応する情報については、作業員が固定ビーコン20を実際の建設現場に設置した際に、タッチパッド11を操作して、自らが設置した固定ビーコン20の固定ビーコンIDを入力(例えば固定ビーコン20の表面に固定ビーコンIDが表記されており、この表記を見ながら入力)しても良い。なお、この入力の具体的な手順については後述する。
【0039】
図2に戻り、資機材DB18cは、対象領域内に存在する資機材に関する情報を格納する資機材情報格納手段である。
図5は、資機材DB18cに格納された情報を例示する図である。この
図5に示すように、資機材DB18cは、項目「資機材ビーコンID」、項目「種類」、及び項目「鍵ビーコンID」と、これら各項目に対応する情報とを相互に関連付けて格納する。
【0040】
ここで、項目「資機材ビーコンID」に対応する情報としては、各資機材ビーコン30を一意に特定するための情報が格納されており、例えば「E0001」や「E0002」のように、アルファベット「E」と4桁の数字で構成される識別情報が格納される。項目「種類」には、各資機材の種類を特定する情報が格納されており、例えば、9m高所作業車の1号機を示す「9m1号」、6m高所作業車の1号機を示す「6m1号」、エレベータの1号機を示す「エレベータ1号」等が格納されている。項目「鍵ビーコンID」に対応する情報としては、各資機材を稼働させるための鍵に取り付けられた鍵ビーコン30を一意に特定するための情報が格納されており、例えば「K0001」や「K0002」のように、アルファベット「K」と4桁の数字で構成される識別情報が格納される。
【0041】
(構成−固定ビーコン)
図1に戻り、固定ビーコン20は、資機材が存在し得る対象領域内の複数箇所に配置された固定発信器であって、固定ビーコン20の位置を特定するための情報を含む電波を送信する固定発信器である。ここで「固定発信器の位置を特定するための情報」は、固定発信器の位置情報を含む情報であってもよく、あるいは、当該情報を直接的又は間接的に受信した他の装置(後述する受信端末10やサーバ50)において固定発信器の位置を特定するための情報(後述する固定ビーコンID)であってもよい(本実施の形態1では、後者の場合について説明する)。この固定ビーコン20は、具体的には、自身を一意に特定するための固定ビーコンIDを電波に付して、周囲の360°全方位に向けて電波を発信する。この固定ビーコン20は、上述したように作業員によって建設現場の複数箇所に設置されている。なお、本実施の形態1では、説明の便宜上、対象領域を仮想的に格子状に分割した際の格子の各交点に固定ビーコン20を配置する場合について説明する。ただしこれに限らず、例えば各交点に第一固定ビーコン及び第二固定ビーコンの2つを設置し、これらの間に電波遮蔽部材を設置することで、第一固定ビーコンからの電波と第二固定ビーコンからの電波のどちらからの電波を強く受信しているかを判定することにより、受信端末10が第一固定ビーコン側と第二固定ビーコン側のいずれに存在するかを判定してもよい。
【0042】
(構成−資機材ビーコン)
資機材ビーコン30は、対象空間内の資機材に取り付けられた資機材発信器であって、具体的には、自身を一意に特定するための資機材ビーコンIDを電波に付して、周囲の360°全方位に向けて電波を発信する。この資機材ビーコン30は、作業員によって各資機材に1つずつ取り付けられる。
【0043】
(構成−サーバ)
サーバ50は、受信端末10から送信された情報に基づいて、対象物の位置及び稼働状況を特定するための資機材の稼働状況特定装置である。このサーバ50は、例えばデータセンター等に設置された公知のサーバ等によって構成することができる。ここで、サーバ50は、概略的に、制御部51、及びデータ記録部52を備える。
【0044】
(構成−サーバ−制御部)
制御部51は、サーバ50を制御する制御手段である。具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態1に係る資機材の稼働状況特定プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介してサーバ50にインストールされることで、サーバ50の各部を実質的に構成する。「資機材の稼働状況特定プログラム」とは、資機材の位置及び稼働状況を特定するためのプログラムであって、コンピュータを、対象空間内の資機材の稼働状況を特定するための稼働状況情報を取得する取得手段にて取得された稼働状況情報に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する特定手段として機能させるためのプログラムである。このプログラムは、本実施の形態1においては、コンピュータを、作業員と共に移動する受信端末にて受信した電波であり、対象空間に固定配置された固定ビーコン20であって、前記固定発信器の位置を特定するための情報を含む電波を送信する固定ビーコン20、及び対象空間内の資機材に取り付けられた資機材ビーコン30からの電波に基づいて、資機材ビーコン30の位置を特定する位置特定手段と、資機材ビーコン30から送信された情報に基づいて、資機材の稼働状況を特定する稼働特定手段と、として機能させるためのプログラムである。
【0045】
また、制御部51は、移動体と共に移動する受信端末10にて受信した電波であり、対象空間に固定配置された固定ビーコン20であって、前記固定発信器の位置を特定するための情報を含む電波を送信する固定ビーコン20、及び前記対象空間内の資機材に取り付けられた資機材ビーコン30からの電波に基づいて、前記資機材ビーコン30の位置を特定する位置特定手段である。この制御部51によって資機材ビーコン30の現在位置を特定する具体的な方法は任意で、以下では、固定ビーコン20にて受信した電波に基づいて、後述する発信位置DB52aに格納された情報を参照して位置を特定する。ただし、このような方法に限らず、例えば音波受信機やGPS受信機によって位置情報を取得したり、ジャイロセンサ等を活用したPDR技術により推定された位置情報を取得したりする装置であっても構わない。
【0046】
また、制御部51は、資機材発信器から送信された情報に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する稼働特定手段である。なお、制御部51による上記の手段としての機能の詳細については後述する。
【0047】
(構成−サーバ−データ記録部)
データ記録部52は、サーバ50の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
【0048】
このデータ記録部52は、概略的に、発信位置DB52a、サーバDB52b、資機材位置ログテーブル52c、タイムパックログテーブル52d、鍵位置ログテーブル52e、鍵タイムパックログテーブル52f、及び稼働率テーブル52gを備えている。
【0049】
発信位置DB52aは、対象領域内に配置された固定ビーコン20の位置を示す発信位置情報を格納する発信位置格納手段である。
図6は、発信位置DB52aに格納された情報を例示する図である。この
図6に示すように、発信位置DB52aは、項目「固定ビーコンID」、及び項目「発信位置情報」と、これら各項目に対応する情報とを相互に関連付けて格納する。
【0050】
ここで、項目「固定ビーコンID」に対応する情報としては、各固定ビーコン20を一意に特定するための情報が格納されており、例えば「B0001」や「B0002」のように、アルファベット「B」と4桁の数字で構成される識別情報が格納される。また、項目「発信位置情報」に対応する情報としては、電波を発信する固定ビーコン20の位置を示す発信位置情報が格納されている。例えば、本実施の形態1においては(X035、Y020)や、(X035、Y025)等といった固定ビーコン20の位置を特定するための二次元位置座標が格納されている。ここで、この項目「発信位置情報」に対応する情報を格納するタイミングは任意で、例えば、作業員が固定ビーコン20を実際の建設現場に設置した際に、タッチパッド11を操作して、自らが設置した固定ビーコン20の位置を示すビーコンアイコン(後述する)を固定ビーコン20の設置位置に移動させ、制御部17が、このビーコンアイコンの位置に基づいて自動的に位置座標を特定しても良い。なお、このような入力の具体的な手順については後述する。
【0051】
サーバDB52bは、各受信端末10から送信されたログ信号に基づいて情報を蓄積する蓄積手段である。
図7は、サーバDB52bに格納された情報を例示する図である。この
図7に示すように、サーバDB52bは、項目「時刻」、項目「端末ID」、項目「資機材ビーコンID」、項目「固定ビーコンID」、項目「鍵ビーコンID」、項目「階」、項目「発信位置情報」、及び項目「アキュラシー」と、これら各項目に対応する情報とを相互に関連付けて格納する。
【0052】
ここで、項目「時刻」に対応する情報としては、サーバDB52bに情報が格納された時刻を示す情報が格納される。項目「端末ID」に対応する情報としては、当該レコードの情報を送信した受信端末10を一意に特定する識別情報であり、
図3に示すユーザDB18aの端末IDに対応する情報が格納される。項目「資機材ビーコンID」に対応する情報としては、受信端末10がサーバ50へとログ信号を送信する際に当該受信端末10の近傍に存在する資機材ビーコン30(すなわち、受信端末10が受信した電波を発信している資機材ビーコン30)を一意に特定する情報であり、
図5に示す資機材DB18cの資機材ビーコンIDに対応する情報が格納される。なお、受信端末10の近傍に資機材ビーコン30が存在しない場合(すなわち、いずれの資機材ビーコン30からの電波も受信していない場合)には、当該項目に情報は格納されない。なお、本実施の形態1では、
図7のU0002のレコードに示すように、当該項目に情報が格納されていない場合には、横線で図示している。
【0053】
項目「固定ビーコンID」に対応する情報としては、受信端末10がサーバ50へとログ信号を送信する際に当該受信端末10の近傍に存在する固定ビーコン20(すなわち、受信端末10にて受信した電波を発信している固定ビーコン20)を一意に特定する情報であり、
図6の発信位置DB52aの固定ビーコンIDに対応する情報が格納される。
項目「鍵ビーコンID」に対応する情報としては、受信端末10がサーバ50へとログ信号を送信する際に当該受信端末10の近傍に存在する鍵ビーコン60(すなわち、受信端末10にて受信した電波を発信している鍵ビーコン60)を一意に特定する情報であり、
図5の資機材DB18cの鍵ビーコンIDに対応する情報が格納される。項目「階」に対応する情報としては、固定ビーコン20が存在する階を示す情報であり、
図4の図面DB18bの階に対応する情報が格納される。項目「発信位置情報」に対応する情報としては、電波を発信する固定ビーコン20の位置を示す発信位置情報であって、
図6の発信位置DB52aの発信位置情報に対応する情報が格納される。項目「アキュラシー」に対応する情報としては、受信端末10の資機材ビーコン30からの電波受信強度に基づいて推定された、受信端末10と資機材ビーコン30との間の推定距離が格納される。この推定距離の具体的な態様は任意であり、例えばメートルで表しても構わないが、以下では、受信端末10と資機材ビーコン30との距離に比例して変化する数値で表す。例えばこのアキュラシーが小さい程、受信端末10と資機材ビーコン30との距離が小さく(近く)、アキュラシーが大きい程、受信端末10と資機材ビーコン30との距離が大きい(遠い)ことを示している。なお、受信端末10の近傍に資機材ビーコン30が存在しない場合(すなわち、いずれの資機材ビーコン30からの電波も受信していない場合)には、当該項目に情報は格納されない。
【0054】
図2に戻り、資機材位置ログテーブル52cは、資機材ビーコンID毎の資機材の位置の推移を示す情報を格納する資機材位置情報格納手段である。
図8は、資機材位置ログテーブル52c及びタイムパックログテーブル52dに格納された情報、及び特定されたアプリ表示ログを例示する図である。この
図8に示すように、資機材位置ログテーブル52cは、項目「資機材ビーコンID」、項目「ログID」、項目「時刻」、項目「発信位置情報」、項目「アキュラシー」、及び、項目「連続性」と、これら各項目に対応する情報とを相互に関連付けて格納する。なお、資機材位置ログテーブル52cに格納された各レコードをそれぞれ「ログ」と以下では称して説明する。
【0055】
項目「資機材ビーコンID」、項目「時刻」、項目「発信位置情報」、及び項目「アキュラシー」に対応する情報としては、それぞれ、
図7のサーバDB52bの同一名称の項目と同一の情報が、時系列順に格納されている。項目「ログID」に対応する情報としては、アルファベットの「L」と時系列順の二桁の数字を組み合わせた識別情報が格納される。項目「連続性」に対応する情報としては、前回取得時のログと今回取得時のログとの時間的な連続性の有無を示す情報が格納されており、例えば本実施の形態1では、連続性があることを示す「1」、または連続性がないことを示す「0」のいずれかが格納されている。ここで、「連続性」とは、時間的な連続を示し、例えば本実施の形態1では、前回取得時から今回取得時までの経過時間が所定時間(本実施の形態では1分)以下であれば「連続性がある」、1分を超過していれば「連続性がない」と判定する。
【0056】
図2に戻り、タイムパックログテーブル52dは、タイムパックログを格納するタイムパックログ格納手段である。このタイムパックログテーブル52dには、後述するアプリ表示ログ更新処理において、資機材位置ログテーブル52cに格納された情報に基づいて各タイムパックログが格納される。なお、このタイムパックログを取得する処理や、後述するアプリ表示ログを更新する具体的な方法については、アプリ表示ログ更新処理において後述する。ここで、「タイムパックログ」とは、所定時間範囲内に取得された複数のログの中から、最も小さい推定距離を示すログであって、具体的には、タイムパックログテーブル52dに格納された各レコードである。この「所定時間範囲」とは、例えば数分(3分等)でも構わないが、以下では、所定時間範囲が、時間的連続性のある範囲(すなわち、項目「連続性」に「0」が格納されてから次の「0」が格納されるまでの範囲)である場合について説明する。例えば
図8では、ログに基づいて、2つのタイムパックログを取得している。このタイムパックログは、具体的には項目「発信位置情報」と、項目「アキュラシー」と、これら各項目に対応する情報とを相互に関連付けて格納しており、これらの各項目に対応する情報は、いずれも資機材位置ログテーブル52cに格納された情報に対応する情報である。
【0057】
また、後述するアプリ表示ログ更新処理において、サーバ50の制御部51は、タイムパックログに基づいて、
図8に示すアプリ表示ログを特定する。「アプリ表示ログ」とは、実際に受信端末10のディスプレイ12に表示する資機材アイコン(後述する)の位置を特定するためのログであり、例えば
図8の例では、X002、Y002の座標に資機材の位置を示すアイコンを表示することを示す。
【0058】
図2に戻り、鍵位置ログテーブル52eは、鍵ビーコンID毎の、資機材に対する接近の推移を示す情報を格納する資機材位置情報格納手段である。
図9は、鍵位置ログテーブル52e及び鍵タイムパックログテーブル52fに格納された情報、及び特定された稼働状況を例示する図である。この
図9に示すように、鍵位置ログテーブル52eは、項目「鍵ビーコンID」、「資機材ビーコンID」、項目「鍵ログID」、項目「時刻」、項目「発信位置情報」、及び項目「接近判定フラグ」と、これら各項目に対応する情報とを相互に関連付けて格納する。なお、鍵位置ログテーブル52eに格納された各レコードをそれぞれ「鍵ログ」と以下では称して説明する。
【0059】
項目「鍵ビーコンID」、「資機材ビーコンID」、項目「時刻」、及び項目「発信位置情報」、に対応する情報としては、それぞれ、
図7のサーバDB52bの同一名称の項目と同一の情報が、時系列順に格納されている。項目「鍵ログID」に対応する情報としては、「Lk」の文字と時系列順の二桁の数字を組み合わせた識別情報が格納される。項目「接近判定フラグ」に対応する情報としては、各時刻において、各資機材の鍵が、対応する資機材の近傍に存在するか否かを特定する情報が格納されており、例えば本実施の形態1では、鍵が資機材の近傍に在ること(すなわち、資機材が稼働状態であること)を示す「1」、または、鍵が資機材の近傍に無いこと(すなわち、資機材が非稼働状態であること)を示す「0」のいずれかが格納されている。なお、鍵が資機材の近傍に存在するか否かを判定する方法については後述する。
【0060】
図2に戻り、鍵タイムパックログテーブル52fは、鍵タイムパックログを格納する鍵タイムパックログ格納手段である。この鍵タイムパックログテーブル52fには、後述する稼働状況特定処理において、鍵位置ログテーブル52eに格納された情報に基づいて各鍵タイムパックログが格納される。なお、この鍵タイムパックログを取得する処理や、稼働状況を更新する具体的な方法については、稼働状況特定処理において後述する。ここで、「鍵タイムパックログ」とは、所定時間範囲内に取得された複数の鍵ログをまとめたログであり、当該複数の鍵ログの中に、鍵が資機材の近傍に位置することを示す鍵ログが一つでも存在するか否かを特定するログである。この「複数の鍵ログ」とは、任意の数の鍵ログを含んで構わないが、本実施の形態では10分を1つのパックとし、複数の鍵ログが、この10分間に含まれる鍵ログである場合について説明する。例えば
図9では、鍵ログに基づいて、3つの鍵タイムパックログを取得している。この鍵タイムパックログは、具体的には項目「判定ID」と、項目「パック接近判定フラグ」と、これら各項目に対応する情報とを相互に関連付けて格納している。項目「判定ID」に対応する情報としては、鍵タイムパックログの時系列順に通し番号が格納される。また、項目「パック接近判定フラグ」に対応する情報としては、複数の鍵ログの中に、鍵が資機材の近傍に位置することを示す鍵ログ(すなわち、接近判定フラグ=「1」)が一つでも存在することを示す「1」、又は、鍵が資機材の近傍に位置することを示す鍵ログ(すなわち、接近判定フラグ=「1」)が一つも存在しない(すなわち、接近判定フラグ=「0」しか存在しない)ことを示す「0」のいずれかが格納される。
【0061】
また、後述する稼働条件特定処理において、サーバ50の制御部51は、鍵タイムパックログに基づいて、
図9に示す稼働状況を特定する。「稼働状況」とは、現在時刻において資機材が稼働している(稼働状態)か、または稼働していないか(非稼働状態)かを特定するための情報であり、例えば
図9の例では、「稼働」または「非稼働」のいずれかが格納される。
【0062】
図2に戻り、
図10は、稼働率テーブル52gに格納された情報を例示する図である。この
図10に示すように、稼働率テーブル52gは、項目「順位」、「種類」、及び項目「稼働率」と、これら各項目に対応する情報とを相互に関連付けて格納する。項目「順位」に対応する情報としては、稼働率が高い順の順位を特定する情報が格納され、本実施の形態では1位から5位までが格納されている。項目「種類」に対応する情報としては、各順位に対応する資機材の種類を特定する情報が格納され、具体的には、資機材DB18cの項目「種類」に対応する情報が格納される。項目「稼働率」に対応する情報としては、各資機材の稼働率を百分率で表した情報が格納される。なお、この稼働率は算定する方法については後述する。
【0063】
図11は、ディスプレイ12の表示例を示す図である。この
図11に示すように、ディスプレイ12には、図面DB18bに格納された図面と、サーバ50の制御部51によって特定された作業員の位置及び資機材の位置と、を相互に重畳させて表示している。そのため、この表示を視認することによって、各作業員を示すアイコン(以下、作業員アイコンI1)の位置や資機材を示すアイコン(以下、資機材アイコン)の位置を容易に把握できる。なお、作業員アイコンI1と資機材アイコンは同一箇所に重畳させて表示してもよいが、本実施の形態では見やすいように位置をずらして表示している。また、固定ビーコン20の位置は表示していないが、同様に固定ビーコンアイコン(図示省略)をディスプレイ12に表示してもよい。
【0064】
また、
図11では1階の図面のみを表示しているが、階の表示を公知の方法で選択して切り替えることにより、他の階の図面を表示され、その階に存在する作業員や資機材の位置が同様にアイコンで表示される。なお、資機材アイコンと作業員アイコンI1とを識別し易くすべく、これらを異なる種類のアイコンで表示してもよく、例えば図では、作業員を丸アイコン、資機材を三角アイコンで表示している。また、
図11に示すように、各アイコンの下に作業員の名称や資機材の種類を文字表示してもよい。なお、ディスプレイ12上の作業員の位置を指等でタップすることにより、ユーザDB18aの項目「連絡先」を参照して当該作業員の電話番号に連絡を可能としてもよい。また、氏名を入力して検索することにより、作業員の現在位置を強調表示してもよい。
【0065】
(構成−鍵ビーコン)
鍵ビーコン60は、資機材を動作させる鍵の近傍位置に配置された鍵発信器であって、具体的には、自身を一意に特定するための鍵ビーコンIDを電波に付して、周囲の360°全方位に向けて電波を発信する。ここで、「鍵の近傍位置に配置された」とは、鍵ビーコン60の位置を鍵の位置と同一視しても問題がない程度の近い距離で、ビーコン60が鍵に対して配置されていることを意味し、例えば、鍵に対して金具や紐等の接続具を介して鍵ビーコン60が取り付けられている状態や、鍵と共に鍵ビーコン60が共通の鍵袋に収容されている状態を含む。この鍵ビーコン30は、作業員によって各鍵の近傍位置に1つずつ配置される。
【0066】
(処理)
続いて、本実施の形態1に係る資機材の稼働状況特定システムによって実行される処理について説明する。この資機材の稼働状況特定システムでは、概略的に、ビーコン登録処理、サーバDB更新処理、アプリ表示ログ更新処理、稼働状況特定処理、及び稼働率算定処理が実行される。
【0067】
(処理−ビーコン登録処理)
まず、本実施の形態1に係る受信端末10の制御部17にて実行されるビーコン登録処理について説明する。このビーコン登録処理は、概略的には、作業員が受信端末10を持ちながら建設現場を周って、建設現場に固定ビーコン20を配置し、配置した固定ビーコン20に関する情報を、受信端末10のタッチパッド11で図面DB18bや発信位置DB52aに登録する際に実行される処理である。
【0068】
具体的には、まず作業員は、建設現場に固定ビーコン20を配置する。続いて作業員は、所持している受信端末10を用いて、自らが配置した固定ビーコン20のビーコンID及び発信位置情報を、
図6の発信位置DB52aに登録する。この登録の具体的な方法は任意であり、以下ではその一例を説明する。
【0069】
まず、制御部17は、ディスプレイ12にビーコン登録アイコンを表示し、このアイコンが作業員によって押圧されると、ビーコン登録モードとなる。このモードにおいてはまず、固定ビーコン20を登録する対象となる図面の設定を受け付ける。具体的には、制御部17は、図面DB18bの項目「図面情報」に対応して格納された図面情報のサムネイルを表示し、このうちいずれかのサムネイルが作業員によって(タップ等により)選択されると、当該図面情報をディスプレイ12に表示する。さらに、固定ビーコン20の位置を示すビーコンアイコンを画面中央に表示する。そして、制御部17は、当該ビーコンアイコンの表示位置の移動を受け付ける。具体的には、例えば、ディスプレイ12に表示された矢印状のビーコン移動アイコン(図示省略)の押圧を受け付けた場合に、矢印が示す方向にビーコンアイコンを受け付けても良いし、又は、ビーコンアイコンの表示位置が作業員の指で押圧された状態において、指のスライドを受け付けた場合に、スライドに沿ってビーコンアイコンを移動させても良い。そして、固定ビーコン20を設置した位置にビーコンアイコンを移動させた状態で確定アイコン(図示省略)が押圧された場合、ビーコンIDの入力を受け付けるウインドウを表示する。そして、ユーザは、固定ビーコン20に記載されたビーコンIDを確認しながらビーコンIDを入力し、ビーコンIDが入力された場合、当該ビーコンIDと、ビーコンアイコンの位置に基づいて公知の方法で特定した発信位置情報とを対応付けてサーバ50に送信し、発信位置DB52aに格納する。また、
図4の図面DB18bにおける、登録対象となった図面の項目「ビーコンID」に対応する情報に上記のように入力されたビーコンIDを格納する。これにて、ビーコン登録処理を完了する。
【0070】
(処理−サーバDB更新処理)
続いて、本実施の形態1に係るサーバ50の制御部51にて実行されるサーバDB更新処理について説明する。このサーバDB更新処理は、受信端末10から送信された信号(以下、ログ信号)に基づいて、サーバDB52bを最新のものに更新する処理である。なお、このサーバDB更新処理を実行するタイミングは任意であり、例えばサーバ50の電源が投入された際に実行されてもよい。
【0071】
まず、受信端末10は、固定ビーコン20からの電波を受信した場合、受信した電波に付されている固定ビーコンID(固定ビーコン20から送信された固定ビーコンID)を特定する。なお、この際に複数の固定ビーコン20から電波を受信している場合には、これらの電波強度を比較して、最も電波強度が強い固定ビーコン20(すなわち、最も受信端末10の近傍に存在する固定ビーコン20)の固定ビーコンIDを特定する。次に、このように特定した固定ビーコンIDに対応する階を
図4に示す図面DB18bから特定する。
【0072】
同様に、受信端末10は、資機材ビーコン30からの電波を受信した場合、受信した電波に付されている資機材ビーコンID(資機材ビーコン30から送信された資機材ビーコンID)を特定する。そして、資機材ビーコン30からの電波強度を公知の方法で特定する。なお、資機材ビーコン30からの電波を受信していない場合(すなわち、受信端末10の位置が資機材ビーコン30から所定距離圏内に無い場合)、資機材ビーコンID及び電波強度については特定しなくてよい。
【0073】
同様に、受信端末10は、鍵ビーコン60からの電波を受信した場合、受信した電波に付されている鍵ビーコンID(鍵ビーコン60から送信された鍵ビーコンID)を特定する。なお、鍵ビーコン60からの電波を受信していない場合(すなわち、受信端末10の位置が鍵ビーコン60から所定距離圏内に無い場合)、鍵ビーコンIDについては特定しなくてよい。
【0074】
そして、受信端末10は、送信時刻のタイムスタンプ、及び受信端末10自身の端末IDに加えて、さらに上記のように特定した資機材ビーコンID、固定ビーコンID、鍵ビーコンID、階、電波強度を付したログ信号を作成し、サーバ50に対して公知の方法で送信する。このような受信端末10による送信処理は、任意のタイミングで実行されてよく、例えば、所定の間隔(例えば、5秒間隔)で実行されてもよい。そして、このような送信処理が複数の受信端末10によって同様に実行されることにより、サーバDB52bに対して複数の受信端末10からログ信号が送信される。
【0075】
そして、サーバ50の制御部51は、上記の受信端末10からのログ信号を受信する度に、サーバDB52bを逐次更新していく。具体的には、受信したログ信号に含まれるタイムスタンプに基づいて項目「時刻」に対応する情報を更新し、ログ信号に含まれる端末IDに基づいて項目「端末ID」に対応する情報を更新し、ログ信号に含まれる資機材ビーコンIDに基づいて項目「資機材ビーコンID」に対応する情報を更新し、ログ信号に含まれる固定ビーコンIDに基づいて項目「固定ビーコンID」に対応する情報を更新し、ログ信号に含まれる鍵ビーコンIDに基づいて項目「鍵ビーコンID」に対応する情報を更新し、ログ信号に含まれる階に基づいて項目「階」に対応する情報を更新し、発信位置DB52aを参照して、ログ信号に含まれる固定ビーコンIDに対応する発信位置情報を特定し、この特定した発信位置情報に基づいて項目「発信位置情報」に対応する情報を更新し、ログ信号に含まれる電波受信強度に基づいて項目「アキュラシー」に対応する情報を更新する。なお、アキュラシーを求める方法としては、例えば、電波受信強度とアキュラシーを相互に対応付けて格納するアキュラシー特定テーブル(図示省略)を参照して特定してもよいが、これに限らない。また、本実施の形態1ではこのようにサーバ50側でアキュラシーを特定して格納したが、これに限らず、受信端末10でアキュラシーを求めてからログ信号に含めて送信し、このログ信号に含まれるアキュラシーを格納しても構わない。また、発信位置DB52aを受信端末10に設けて、受信端末10側で発信位置情報を特定してからログ信号に付して送信してもよい。これにて、サーバDB更新処理を完了する。
【0076】
このように、サーバ50の制御部51は、受信端末10からのログ信号に基づいて項目「発信位置情報」に対応する情報を更新することで、作業員と共に移動する受信端末10であって、資機材に取り付けられた資機材ビーコン30からの電波を受信する受信端末10の位置を特定する端末位置特定手段として機能する。また、ログ信号に基づいて項目「アキュラシー」に対応する情報を更新することで、受信端末10の資機材ビーコン30からの電波受信強度に基づいて、受信端末10と資機材ビーコン30との相互間の推定距離を特定する推定距離特定手段として機能する。また、項目「発信位置情報」と項目「アキュラシー」の情報を相互に関連付けてサーバDB52bを更新することにより、端末位置特定手段にて特定した受信端末10の位置と、当該位置において推定距離特定手段にて特定した推定距離と、を相互に対応付けたログを取得するログ取得手段として機能する。
【0077】
(処理−アプリ表示ログ更新処理)
続いて、本実施の形態1に係るサーバ50の制御部51にて実行されるアプリ表示ログ更新処理について説明する。以下の処理の説明では、ステップを「S」と略記する。
図12は、本実施の形態1に係るアプリ表示ログ更新処理のフローチャートであり、
図13は、
図12に続くアプリ表示ログ更新処理のフローチャートである。このアプリ表示ログ更新処理は、受信端末10から受信したログ信号に基づいて、アプリ表示ログを更新し、資機材アイコンの表示位置の精度を向上させるための処理である。なお、このアプリ表示ログ更新処理を実行するタイミングは任意であり、例えばサーバ50の電源が投入された際に実行されてもよい。
【0078】
SA1において、サーバ50の制御部51は、資機材の位置に関するログ信号を受信したか否かを判定する。この判定の具体的な方法は任意で、例えばサーバDB52bの項目「資機材ビーコンID」を参照し、資機材ビーコンIDを含む情報が新たに格納された場合に、資機材の位置に関するログ信号を取得したと判定する。なお、例えば受信端末10からログ信号を受信したとしても、当該ログ信号に資機材ビーコンIDが含まれていなければ、資機材の位置に関する情報はないものとする。そして、資機材の位置に関するログ信号を受信するまで待機し(SA1、No)、受信した場合(SA1、Yes)、SA2に移行する。
【0079】
SA2において、サーバ50の制御部51は、受信したログ信号に基づいて、資機材位置ログテーブル52c(項目「連続性」以外の各項目)にログを追加する。具体的には、資機材位置ログテーブル52cの項目「ログID」に対応する情報として新たなログIDを追加し、追加したレコードの項目「資機材ビーコンID」、項目「時刻」、項目「発信位置情報」、項目「アキュラシー」に、サーバDB52bの同一名称の項目に対応する情報を、資機材ビーコンID毎に、時系列順に並べ替えて格納する。
【0080】
SA3において、サーバ50の制御部51は、前回のSA2の処理において追加したログ(以下、前ログ)の時間から、今回のSA2の処理において追加したログ(以下、現ログ)までの経過時間t1を算出する。具体的には、
図8の資機材位置ログテーブル52cを参照し、前ログの項目「時刻」に格納された時刻から、現ログの項目「時刻」に格納された時刻までの時間を計算し、この時間を経過時間t1として算出する。例えば、
図8のL08を現ログとした場合には、前ログ(L07)からの経過時間は25分である。
【0081】
SA4において、サーバ50の制御部51は、SA3にて算出した経過時間t1が1分以下であるか否かを判定する。なお、本実施の形態1では1分としたが、この時間は例示に過ぎず、例えば3分や5分等の任意の時間を適用可能である。そして、経過時間t1が1分以下でない場合(SA4、No)、SA5に移行し、経過時間t1が1分以下である場合(SA4、Yes)、SA7に移行する。
【0082】
SA5において、サーバ50の制御部51は、現ログに0フラグ(連続しないログ)をたてる。具体的には、本実施の形態1では、
図8に示す資機材位置ログテーブル52cの現ログの項目「連続性」に対応する情報として、「0」を格納する。例えば、
図8のL08を現ログとした場合には、前ログ(L07)からの経過時間t1は25分であり、1分以上経過しているため連続性がないので、項目「連続性」に「0」が格納される。
【0083】
SA6において、サーバ50の制御部51は、新しいタイムパックログを生成する。例えば上記の例では、現ログ(L08)の発信位置座標(X002、Y001)とアキュラシー(20)を有するタイムパックログを、
図8のタイムパックログテーブル52dの下端に追加する。このように新しいタイムパックログ(以降、「現タイムパックログ」)が作成された場合、以降ではこの現タイムパックログと、前回生成したタイムパックログ(以降、「前タイムパックログ」)との比較に基づいてアプリ表示ログが更新されていく。なお、このアプリ表示ログを更新する詳細については後述する。
【0084】
SA7において、サーバ50の制御部51は、現ログに1フラグ(連続するログ)をたてる。具体的には、本実施の形態1では、
図8に示す資機材位置ログテーブル52cの現ログの項目「連続性」に対応する情報として、「1」を格納する。
【0085】
SA8において、サーバ50の制御部51は、現ログと、現ログ以前に0フラグを有するログまでにある他のログとのアキュラシーを比較する。例えば、仮に現ログをL07とした場合、L07以前に0フラグを有するL05までにあるログ(すなわち、L05、L06)のアキュラシーと、現ログ(L07)のアキュラシーを比較する。
【0086】
SA9において、サーバ50の制御部51は、現ログのアキュラシーが、比較した他の全てのログのアキュラシー以下であるか否かを判定する。例えば上記の例では、L07のアキュラシー(40)はL06のアキュラシー(30)以下ではないので、現ログのアキュラシーは、比較した全てのログのアキュラシー以下でないと判定する。そして、現ログのアキュラシーが、比較した全てのログのアキュラシー以下である場合(SA9、Yes)、既存のログよりも現ログの方が資機材により近い位置で取得されたログであって、現ログの方が資機材の位置を表すのに適しているものとし、タイムパックログを現ログで上書きすべくSA10に移行する。一方、現ログのアキュラシーが、比較した全てのログのアキュラシー以下でない場合(SA9、No)、現ログよりも既存のログの方が資機材により近い位置で取得されたログであって、既存のログの方が資機材の位置を表すのに適しているものとし、タイムパックログの上書きを行わずにアプリ表示ログ更新処理を終了する。
【0087】
SA10において、サーバ50の制御部51は、タイムパックログの発信位置座標の上書きを行う。具体的には、
図2に示す最新のタイムパックログ(現タイムパックログ)を、現ログの発信位置座標及びアキュラシーで上書きする。このようにサーバ50の制御部51は、現タイムパックログを、複数のログのうちアキュラシーの小さいログで上書きすることにより、ログ取得手段にて所定時間範囲内(本実施の形態1では、SA4で上述したように、1分間)に取得された複数のログの中から、最も小さい推定距離を示すログであるタイムパックログを特定するログ特定手段として機能する。
【0088】
SA11において、サーバ50の制御部51は、前タイムパックログから現タイムパックログまでの経過時間t2を算出する。例えば
図8の例では、
図8の資機材位置ログテーブル52cの項目「時刻」を参照すると、前タイムパックログ(L02)から現タイムパックログ(L06)までの経過時間t2は、5分であることが分かる。
【0089】
SA12において、サーバ50の制御部51は、SA11にて算出した経過時間t2が所定時間(本実施の形態では1日)以上であるか否か判定する。そして、経過時間t2が1日以上である場合(SA12、Yes)、前タイムパックログの情報は古く有用性が低いため、現タイムパックログで上書きすべく、SA15に移行する。一方、経過時間t2が1日以上でない場合(SA12、No)、前タイムパックログの情報は古くないものとし、現タイムパックログと前タイムパックログの中から有用性の高い方を選出すべく、SA13に移行する。なお、本実施の形態1ではタイムパックログの情報が古いか否かを判断する基準として1日としたが、これに限らず任意の期間を設定でき、例えば6時間や12時間等でも構わない。なお、
図8の例では、前タイムパックログ(L02)から現タイムパックログ(L06)までの経過時間t2は5分であり、未だ1日を超えていないと判定する。
【0090】
SA13において、サーバ50の制御部51は、現タイムパックログのアキュラシーを、前タイムパックログのアキュラシーと比較する。例えば
図8に示すタイムパックログテーブル52dの項目「アキュラシー」を参照して比較する。
【0091】
SA14において、サーバ50の制御部51は、現タイムパックログのアキュラシーが、前タイムパックログのアキュラシー以下であるか否かを判定する。例えば
図8の例では、現タイムパックログのアキュラシーは30であり、前タイムパックログのアキュラシーは10であるので、前タイムパックログのアキュラシー以下ではないと判定する。そして、現タイムパックログのアキュラシーが、前タイムパックログのアキュラシー以下である場合(SA14、Yes)、現タイムパックログの方が前タイムパックログよりも資機材ビーコン30により近い状態で取得したログであり、資機材の位置を表すのに適しているものとし、現タイムパックログにアプリ表示ログを更新すべくSA15に移行する。一方、現タイムパックログのアキュラシーが、前タイムパックログのアキュラシー以下でない場合(SA14、No)、前タイムパックログの方が現タイムパックログよりも資機材ビーコン30により近い状態で取得したログであり、資機材の位置を表すのに適しているものとし、アプリ表示ログは更新せずに前タイムパックログのままとしてアプリ表示ログ処理を終了する。このようにサーバ50の制御部51は、タイムパックログの比較によりアプリ表示ログを特定することにより、ログ特定手段にて特定したタイムパックログに基づいて、資機材の位置を特定する対象物位置特定手段として機能する。
【0092】
SA15において、サーバ50の制御部51は、アプリ表示ログを、現タイムパックログで上書きする。すなわち、経過時間t2が1日以上である場合(SA12、Yes)、前タイムパックログの情報は古く有用性が低いため、最新のログで上書きすべく、アプリ表示ログを現タイムパックログで上書きする。また、現タイムパックログのアキュラシーが、前タイムパックログのアキュラシー以下である場合(SA14、Yes)、現タイムパックログの方が前タイムパックログよりも資機材ビーコン30により近い状態で取得したログであり、資機材の位置を表すのに適しているものとし、アプリ表示ログを現タイムパックログで上書きする。以上にて、アプリ表示ログ更新処理の説明を終了する。
【0093】
(処理−稼働状況特定処理)
次に、本実施の形態1に係るサーバ50の制御部51によって実行される稼働状況特定処理について説明する。この稼働状況特定処理は、概略的に、資機材ビーコン30及び鍵ビーコン60からの情報に基づいて、資機材が稼働しているか否か(稼働状況)を特定するための処理である。なお、この稼働状況特定処理を実行するタイミングは任意であり、例えばサーバ50の電源が投入された際に実行されてもよい。
図14は、稼働状況特定処理のフローチャートである。
【0094】
SB1において、サーバ50の制御部51は、鍵の位置に関するログ信号を受信したか否かを判定する。この判定の具体的な方法は任意で、例えばサーバDB52bの項目「鍵ビーコンID」を参照し、鍵ビーコンIDを含む情報が新たに格納された場合に、鍵の位置に関するログ信号を取得したと判定する。そして、ログ信号を受信するまで待機し(SB1、No)、ログ信号を受信した場合(SB1、Yes)、SB2に移行する。
【0095】
SB2において、サーバ50の制御部51は、受信したログ信号に基づいて、鍵位置ログテーブル52eにログを追加する。具体的には、鍵位置ログテーブル52eの項目「鍵ログID」に対応する情報として新たな鍵ログIDを追加し、追加したレコードの項目「資機材ビーコンID」、項目「時刻」、項目「発信位置情報」に、サーバDB52bの同一名称の項目に対応する情報を、資機材ビーコンID毎に、時系列順に並べ替えて格納する。また、項目「接近判定フラグ」には、サーバDB52bの項目「発信位置座標」を参照し、現時刻の周辺時刻(例えば前後3分間)での資機材の位置を抽出して、鍵の位置と資機材の位置が所定距離内であれば、接近していると判定して「1」を格納し、所定距離内でなければ、接近していないと判定して「0」を格納する。ここで、鍵と資機材が所定距離内であるか否かの判定の具体的な方法は任意であるが、例えば鍵ビーコン60と資機材ビーコン30が、互いに隣接する固定ビーコン20付近にあるか、もしくは同一の固定ビーコン20付近に存在する場合には、互いに接近していると判定してもよい。ただし、このような方法に限らず、例えば、各ビーコンからの電波強度に基づいて、鍵ビーコン60や資機材ビーコン30の位置を特定し、これらの位置間の距離を算定して、この算定距離が所定距離(例えば、5m)内であるかを判定しても構わない。
【0096】
SB3において、サーバ50の制御部51は、鍵タイムパックログテーブル52fを更新する。具体的には、追加した鍵ログが含まれる所定時間(本実施の形態では、10分)内のすべての鍵ログを参照し、接近判定フラグ=1の鍵ログが少なくとも1つでも存在すれば、鍵タイムパックログテーブル52fの項目「パック接近判定フラグ」に「1」を格納し、接近判定フラグ=1の鍵ログが1つも存在しなければ、鍵タイムパックログテーブル52fの項目「パック接近判定フラグ」に「0」を格納する。
【0097】
SB4において、サーバ50の制御部51は、資機材の稼働状況を特定する。具体的には、SB3にて更新した鍵タイムパックログテーブル52fに格納された情報のうち、最新の鍵タイムパックログ(
図9では、判定ID001のログ)を参照して、項目「パック接近判定フラグに「1」が格納されていれば「稼働」、「0」が格納されていれば「非稼働」と判定する。このように、本実施の形態では複数の鍵ログを一つにまとめた鍵タイムパックログを参照して稼働状況を判定するので、通信障害等の何等かの理由により位置座標を誤検出した単一の鍵ログに基づいて稼働状況を判定してしまうことによる誤判定を解消できる。以上にて、稼働状況特定処理を終了する。
【0098】
(処理−稼働率算定処理)
次に、本実施の形態1に係るサーバ50の制御部51によって実行される稼働率算定処理について説明する。この稼働率算定処理は、概略的に、複数の資機材の稼働率を算定することにより、使用されていない資機材を把握して資機材のレンタルコストの削減を図るための処理である。なお、この稼働率算定処理を実行するタイミングは任意であり、例えば1日に1回や半日に1回、所定のタイミングでサーバ50の制御部51によって実行されてもよい。
【0099】
まず、サーバ50の制御部51は、鍵タイムパックログテーブル52fを参照し、鍵ビーコンID毎に、資機材が稼働状態であるログ回数(すなわち、項目「鍵タイムパックログ」に「1」が格納されているログの数)と、資機材が非稼働状態であるログ回数(すなわち、項目「鍵タイムパックログ」に「0」が格納されているログの数)を算出する。次に下記式(1)に基づいて資機材の稼働率を算出する。
R=n
on/(n
on+n
off)・・・(1)
ここで、
R=資機材の稼働率、
n
on=資機材が稼働状態であるログ回数、
n
off=資機材が非稼働状態であるログ回数。
例えば
図9の例では、n
on=2であり、n
off=1であり、R=2/3(すなわち、約66.7%)である。同様の手順で、すべての資機材の稼働率を算定する。
【0100】
次に、算定した資機材の稼働率を高い順に並べて、
図10に示す稼働率テーブル52gを更新する。この際に、項目「順位」に対応する情報としては、順位を表す数字(本実施の形態では1から5)が予め格納されており、項目「種類」については、稼働率を特定した資機材の資機材ビーコンIDに基づいて、資機材DB18cを参照して取得してもよい。項目「稼働率」については上記のように特定した資機材の稼働率を格納する。このように稼働率テーブル52gに格納された情報は受信端末に送信され、受信端末のディスプレイに表示されることで、作業員は稼働状況を一見して把握することができる。また、資機材の位置と稼働率を同時に可視化できるため、例えば、稼働率が低い資機材を広い工事現場から容易に探し出して返却することができ、作業員の利便性が向上すると共に施工コストを削減することができる。
【0101】
(実施の形態1の効果)
このように、本実施の形態1の資機材の稼働状況特定システムによれば、資機材ビーコン30から送信された情報に基づいて資機材の稼働状況を特定するので、資機材の位置を特定するための資機材ビーコン30を用いて資機材の稼働状況を容易に特定でき、不要な数の資機材の利用に基づく施工コスト増大を抑止できる。
【0102】
また、鍵発信器及び資機材ビーコン30からの電波に基づいて資機材の稼働状況を特定するので、資機材の鍵が資機材の近傍に位置していることに基づいて、資機材が稼働状態であることを容易に特定でき、利便性が向上する。
【0103】
また、資機材の稼働状況として資機材の稼働率を算定するので、資機材の稼働状況を数値として容易に把握でき、さらに複数の資機材の稼働状況を容易に比較でき、利便性が向上する。
【0104】
また、資機材の稼働率を、R=n
on/(n
on+n
off)の式で算定するので、資機材のログに基づいて資機材の稼働状況を容易に特定でき、利便性が向上する。
【0105】
また、複数の鍵ログの中に資機材が稼働状態であることを特定する鍵ログが少なくとも一つでも含まれていれば、資機材が稼働状態であるものとするので、稼働状態であることを示す鍵ログの取得漏れがあった場合でも、他の鍵ログで補って稼働状態であるものと判定でき、特定の精度が向上する。
【0106】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る資機材の稼働状況特定システムについて説明する。ここで、実施の形態1では、鍵ビーコン60と資機材ビーコン30が近傍に位置しているか否かに基づいて資機材の稼働状況を特定したが、本実施の形態2は、磁気センサの検知結果に基づいて資機材の稼働状況を特定する。なお、実施の形態2に係る資機材の稼働状況特定システムの構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0107】
(構成)
まずは、本実施の形態2の構成について説明する。
図15は、実施の形態2に係る資機材を示す図であって、
図15(a)は非稼働状態の資機材、
図15(b)は稼働状態の資機材を示す。
【0108】
この
図15に示すように、実施の形態2に係る資機材(この例では高所作業車)は、土台70、足場71、磁石72、及び磁気センサ73を備えている。ここで、磁石72、及び磁気センサ73は、受信端末10、固定ビーコン20、資機材ビーコン30、及び鍵ビーコン60と共に、対象空間内の資機材の稼働状況を特定するための稼働状況情報を取得する取得手段を構成する。
【0109】
土台70は、資機材の下端に位置する車輪等が設けられた部分である。足場71は、作業員が搭乗して作業を行う部分であり、
図15(b)に示すように、資機材が稼働状態である場合に土台70から離隔しており、
図15(a)に示すように、資機材が非稼働状態である場合に土台70に近接している。磁石72は、足場71に設置された公知の磁石である。磁気センサ73は、磁石72の接近の有無を検知する磁気検知手段である。この磁気センサ73は、磁石72が接近していないとき(すなわち、資機材が稼働状態のとき)には、稼働フラグオンの情報を含む検知信号を資機材ビーコン30に対して送信し、磁石72が接近しているとき(すなわち、資機材が非稼働状態のとき)にはこのような検知信号の送信を行わない。なお、本実施の形態2では、土台70に磁気センサ73を設置し、足場71に磁石72を設置したが、これらを相互に逆の配置にしても構わない。
【0110】
(処理)
次に、本実施の形態2で実行される処理について説明する。本実施の形態2では、磁気センサ73が常に磁石72の接近の有無を検知しており、磁石72が接近していないとき(すなわち、資機材が稼働状態のとき)には、上述したように検知信号を資機材ビーコン30に送信する。そして、資機材ビーコン30は、この検知信号を受信している限り、受信端末10へと電波を送信する際に、自身の資機材ビーコンIDに加えて稼働フラグオン情報を含めて電波を送信する。そして、受信端末10は、稼働フラグオン情報が含まれている場合には、資機材が稼働状態であるものとし、実施の形態1にて上述した接近判定フラグに「1」を格納し、稼働フラグオン情報が含まれていない場合には、資機材が非稼働状態であるものとし、実施の形態1にて上述した接近判定フラグに「0」を格納する。
【0111】
(実施の形態2の効果)
このように、本実施の形態2の資機材の稼働状況特定システムによれば、足場71と磁気センサ73のいずれか一方に磁石72、他方に磁気センサ73を備え、磁気センサ73の検知結果に基づいて資機材の稼働状況を特定するので、磁石72と磁気センサ73との位置関係に基づいて資機材の稼働状態を容易に特定でき、利便性が向上する。
【0112】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る資機材の稼働状況特定システムについて説明する。ここで、実施の形態2では、磁気センサ73の検知結果に基づいて資機材の稼働状況を特定したが、本実施の形態3は、気圧センサの検知結果に基づいて資機材の稼働状況を特定する。なお、実施の形態3に係る資機材の稼働状況特定システムの構成は、特記する場合を除いて実施の形態2の構成と略同一であり、実施の形態2の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態2で用いたのと同一の符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0113】
(構成)
まずは、本実施の形態3の構成について説明する。ここで、本実施の形態3の資機材は、実施の形態2の資機材の磁石72及び磁気センサ73に代えて、気圧センサ(図示省略)を有する。この気圧センサは、設置位置の気圧を測定する気圧測定手段であり、資機材の足場71に設けられる。ここで、気圧センサは、受信端末10、固定ビーコン20、資機材ビーコン30、及び鍵ビーコン60と共に、対象空間内の資機材の稼働状況を特定するための稼働状況情報を取得する取得手段を構成する。そして、資機材の足場71が、稼働時と非稼働時とで高度が変化する(すなわち、気圧が変化する)ことを利用して、資機材ビーコン30に検知信号を送信する。具体的には、非稼働時の気圧を予め記録しておき、この記録された気圧と異なる気圧になったときに、足場71が上昇しており稼働状態であるものと判断し、検知信号を送信する。なお、このような方法に限らず、例えば、所定の時刻間隔で定期的に気圧を測定し、過去の測定値と比べて所定値以上気圧が下降した場合に、足場71が上昇しており稼働状態であるものと判断し、検知信号を送信してもよい。なお、検知信号を送信した後に資機材ビーコン30や受信端末10で実行される処理については、実施の形態2と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0114】
(実施の形態3の効果)
このように、本実施の形態3に係る資機材の稼働状況特定システムによれば、資機材の足場71に設置した気圧センサの測定結果に基づいて資機材の稼働状況を特定するので、足場71の上下に起因する気圧変化に基づいて資機材の稼働状況を容易に特定でき、利便性が向上する。
【0115】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4に係る資機材の稼働状況特定システムについて説明する。なお、実施の形態4に係る資機材の稼働状況特定システムの構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
【0116】
(構成)
まずは、本実施の形態4の構成について説明する。
図16は、資機材の稼働状況特定システムを機能概念的に示すブロック図である。この
図16に示すように、本実施の形態4に係る資機材の稼働状況特定システムは、予約端末100、及びサーバ110を含む。ここで、予約端末100は、対象空間内の資機材の稼働状況を特定するための稼働状況情報を取得する取得手段を構成し、サーバ110は、取得手段にて取得された稼働状況情報に基づいて、資機材の稼働状況を特定する特定手段を構成する。以下では、これらの各構成要素の構成について、具体的に説明する。
【0117】
(構成−予約端末)
予約端末100は、資機材を予約する予約手段であり、サーバ110と任意の通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。なお、予約端末100は複数台存在し、以下では各ユーザがそれぞれ1台ずつ予約端末100を所持する場合について説明する。なお、各予約端末100はいずれも同様に構成できるため、以下ではこのうちの1台についてのみ説明し、他の予約端末100については説明を省略する。この予約端末100は、例えば以下ではタブレット型パソコンであるものとするが、その他の機器(例えばノートパソコンやスマートフォン等)でも構わない。
【0118】
ここで、予約端末100は、機能概念的に、タッチパッド101、ディスプレイ102、通信部103、制御部104、及びデータ記録部105を備えて構成されている。
【0119】
(構成−予約端末−タッチパッド)
タッチパッド101は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパッド101の具体的な構成は任意であるが、例えば、実施の形態1のタッチパッド11と同様に構成することができる。
【0120】
(構成−予約端末−ディスプレイ)
ディスプレイ102は、各種の画像を表示する表示手段である。この、ディスプレイ102は、後述する予約画面や検索画面を表示し、さらには、後述する図面DB112cに格納された図面と、後述する処理にて特定された資機材の位置情報等とを相互に関連付けて表示する。ディスプレイ102の具体的な構成は任意であるが、例えば、実施の形態1のディスプレイ12と同様に構成することができる。
【0121】
(構成−予約端末−通信部)
通信部103は、サーバ110との間でネットワークを介した通信を行う通信手段であり、この通信部103の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、実施の形態1の通信部16と同様に構成することができる。
【0122】
(構成−予約端末−制御部)
制御部104は、予約端末100を制御する制御手段であり、例えば、実施の形態1の制御部17と同様に構成することができる。
【0123】
(構成−予約端末−データ記録部)
データ記録部105は、予約端末100の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、実施の形態1のデータ記録部18と同様に構成することができる。
【0124】
(構成−サーバ)
サーバ110は、予約端末100から送信された情報に基づいて、対象物の位置及び稼働状況を特定するための資機材の稼働状況特定装置である。このサーバ110は、例えばデータセンター等に設置された公知のサーバ等によって構成することができる。ここで、サーバ110は、概略的に、制御部111、及びデータ記録部112を備える。
【0125】
(構成−サーバ−制御部)
制御部111は、サーバ110を制御する制御手段であり、例えば、実施の形態1の制御部51と同様に構成することができる。特に、実施の形態1に係る資機材の稼働状況特定プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介してサーバ110にインストールされることで、サーバ110の各部を実質的に構成する。「資機材の稼働状況特定プログラム」とは、コンピュータを、対象空間内の資機材の稼働状況を特定するための稼働状況情報を取得する取得手段にて取得された稼働状況情報に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する特定手段として機能させるためのプログラムである。
【0126】
(構成−サーバ−データ記録部)
データ記録部112は、サーバ110の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、実施の形態1のデータ記録部52と同様に構成することができる。このデータ記録部112は、概略的に、ユーザDB112a、資機材DB112b、図面DB112cを備えている。
【0127】
ユーザDB112aは、予約端末100を所持するユーザに関する情報を格納するユーザ情報格納手段である。
図17は、ユーザDB112aに格納された情報を例示する図である。この
図17に示すように、ユーザDB112aは、項目「ユーザID」、項目「氏名」、項目「会社名」、及び項目「パスワード」と、これら各項目に対応する情報とを相互に関連付けて格納する。
【0128】
ここで、項目「ユーザID」に対応する情報としては、各ユーザを一意に特定する識別情報が格納されており、例えば「UID0001」や「UID0002」のように、アルファベット「UID」と4桁の数字で構成される識別情報が格納される。項目「氏名」に対応する情報としては、各予約端末100を所持するユーザの氏名が格納されている。項目「会社名」に対応する情報としては、各ユーザの所属先の会社名が格納されている。項目「パスワード」に対応する情報としては、各ユーザのログイン認証を行うためのパスワードが格納されている。
【0129】
図16に戻り、資機材DB112bは、対象領域内に存在する資機材に関する情報と、各資機材の予約状況を特定するための情報を格納する資機材情報格納手段である。
図18は、資機材DB112bに格納された情報を例示する図である。この
図18に示すように、資機材DB112bは、項目「資機材ID」、項目「高車名」、項目「階数」、項目「種類」、項目「専用」、及び項目「予約」と、これら各項目に対応する情報とを相互に関連付けて格納する。
【0130】
ここで、項目「資機材ID」に対応する情報としては、各資機材(本実施の形態4においては高所作業車)を一意に特定するための情報が格納されており、例えば「EID0001」や「EID0002」のように、アルファベット「EID」と4桁の数字で構成される識別情報が格納される。項目「高車名」には、各資機材の名称を特定する情報が格納されており、例えば、9m高所作業車の1号機を示す「9m1号」、6m高所作業車の1号機を示す「6m1号」等が格納されている。項目「階数」に対応する情報としては、各資機材の配置階数を特定するための情報が格納されており、例えば、「1階」や「2階」等が格納される。項目「種類」には、各資機材の種類を特定する情報が格納されており、例えば、9m高所作業車を示す「9m高所作業車」、6m高所作業車を示す「6m高所作業車」等が格納されている。項目「専用」に対応する情報としては、各資機材が専用と非専用(共用)のいずれであるのかを特定する情報が格納されており、例えば、「専用」又は「非専用」のいずれかが格納されている。ここで、「専用」とは、レンタル会社から資機材を継続してレンタルする必要がある状態を示し、「非専用」とは、レンタル会社から資機材を継続してレンタルする必要がないために、レンタル会社に資機材を返却可能であることを示す。項目「予約」に対応する情報としては、各資機材の予約状況を特定するための情報が格納されており、例えば、「20171114am」のように予約が行われている年月日と午前又は午後の区別とを特定する情報(20171114amは、2017年11月14日の午前を示す)と、予約を行ったユーザを特定する情報(UID0001は、
図17のユーザDB112aのユーザIDに対応する)とを、相互に対応付けて構成された情報が格納されている。
【0131】
図16に戻り、図面DB112cは、建物に関する図面情報を格納する図面情報格納手段であり、例えば、
図4の図面DB18bに格納された情報から、項目「固定ビーコンID」とこの項目に対応する情報とを省略した情報を格納する。
【0132】
(処理)
続いて、本実施の形態4に係る資機材の稼働状況特定システムによって実行される処理について説明する。この処理に先立って、ユーザDB112a、資機材DB112b、及び図面DB112cには、上記説明した情報が任意の方法で取得され予め格納されている。この処理は、資機材の予約等を行う予約処理と、資機材の稼働率を特定する稼働率特定処理を含んでいる。
【0133】
(処理−予約処理)
まず、資機材の予約等を行う予約処理について説明する。ユーザが、予約端末100のタッチパッド101を介して任意の方法で自己のユーザIDとパスワードを入力することによりログイン要求を行うと、予約端末100の制御部104は、これらユーザIDとパスワードをサーバ110に送信する。サーバ110の制御部111は、これらユーザIDとパスワードの組み合わせがユーザDB112aに格納されているか否かを判定し、格納されている場合にはログインを許可し、予約画面情報を生成して予約端末100に送信する。予約端末100の制御部104は、この予約画面情報に基づいて、予約画面をディスプレイ102に表示させる。
【0134】
図19は、予約画面の表示例を示す図である。この
図19に示すように、予約画面は、項目「予約一覧」を含んで構成されている。この項目「予約一覧」は、項目「階数」と項目「高車名」から構成されており、これら項目「階数」と項目「高車名」に対応する情報として、それぞれ資機材DB112bから取得された同一項目名の情報が表示されている。なお、各高車名の下方には、自由記入欄が設けられており、ユーザが任意の情報を記入可能となっている(
図19の例では「A班」等)。また予約画面の上方には、ログインを行っているユーザの情報として、ユーザDB112aから取得された会社名(
図19の例では「○○株式会社」)と氏名(
図19の例では「吉田」)が表示されている。また、予約画面には、月日を特定する情報(
図19の例では「11月14日」等)と、曜日を特定する情報(
図19の例では「月」等)、午前と午後を特定する情報(
図19の例では「午前」等)が表示されている。
【0135】
また、予約画面には、予約状況を特定する情報として、「空」、「済」、「他」が表示されている。これらの予約状況を特定する情報は、項目「階数」に対応する情報で特定された階数に配置されている資機材であって、項目「高車名」に対応する情報で特定される資機材に関する、月日を特定する情報によって特定される月日であって、午前と午後を特定する情報によって特定される午前又は午後における予約の状況を特定する情報である(以下、これら月日及び午前又は午後の組み合わせを「予約時間帯」と称する)。このうち、「空」は予約が行われていないことを示し、「済」はログインしているユーザ又は当該ユーザと同じ会社の他のユーザによって予約が行われていることを示し、「他」はログインしているユーザの会社以外の会社のユーザによって予約が行われていることを示す。例えば、
図19の符号120で示す「空」は、階数「2」に配置されている高車名「9m3号」の資機材が、月日「11月15日」の「午前」の予約時間帯において、予約が行われていないことを示している。また例えば、
図19の符号121で示す「済」は、階数「2」に配置されている高車名「9m3号」の資機材が、月日「11月15日」の「午後」の予約時間帯において、ログインしているユーザ「吉田」又は当該ユーザ「吉田」と同じ会社「〇〇株式会社」の他のユーザによって予約が行われていることを示している。あるいは例えば、
図19の符号122で示す「他」は、階数「2」に配置されている高車名「9m3号」の資機材が、月日「11月16日」の「午前」の予約時間帯において、ログインしているユーザ「吉田」と同じ会社「〇〇株式会社」以外の会社のユーザによって予約が行われていることを示している。これらの情報は、
図18の資機材DB112bの項目「予約」に対応する情報と、ログイン時にユーザから入力された情報に基づいて、サーバ110の制御部111によって予約画面の生成時に特定され表示される。例えば、項目「予約」に対応する情報として、「20171114am−UID0001」が格納されており、ログイン時にユーザから入力された情報としてユーザID「UID0001」が取得されている場合、月日「11月14日」の「午前」の予約時間帯にログインしているユーザによって予約が行われていることが特定できるため、予約画面の対応する箇所に「済」を表示する。あるいは、項目「予約」に対応する情報に含まれるユーザIDと、ログイン時にユーザから入力された情報に含まれるユーザIDが一致しない場合や、これら各ユーザIDに基づいてユーザDB112aを参照することで特定される会社名が一致しない場合には、予約画面の対応する箇所に「他」を表示する。あるいは、資機材DB112bの項目「予約」に対応する情報に含まれてない予約時間帯については、予約画面の対応する箇所に「空」を表示する。ただし、このような予約情報の格納の構造や予約時間帯等の特定方法については、公知の任意の構造や方法を採用することができる。このことにより、ユーザは、各資機材の予約状況を視覚的に容易に確認することが可能になる。なお、
図19では、図示の便宜上、予約画面を白黒表示している例を示しているが、カラー表示することで視覚効果を一層高めてもよい。例えば、予約状況を「空」、「済」、「他」の文字で表示しているが、この文字が表示されている枠をその予約状況に応じて異なる色(例えば、「空」は「白」、「済」は「青」、「他」は「グレー」等)にて表示してもよい。また、「専用」と「非専用」を区別するため、「専用」の資機材についてはその階数と高車名を「青」で表示し、「非専用」の資機材についてはその階数と高車名を「グレー」で表示してもよい。
【0136】
そして、ユーザは、この予約画面において、各資機材を予約したり、予約を解除したりすることができる。例えば、予約状況が「空」となっている枠をユーザがクリックすると、予約端末100の制御部104は、クリックされた枠に対応する資機材の資機材IDと、クリックされた枠に対応する予約時間帯を示す情報、及びログイン時に取得したユーザIDとを、サーバ110に送信する。サーバ110の制御部111は、これらの情報に基づいて、資機材DB112bの項目「予約」の該当箇所に予約情報を格納する。また、予約端末100の制御部104は、ユーザがクリックした予約画面の枠において、「空」に代えて「済」を表示する。これにて予約が完了する。あるいは、予約状況が「済」となっている枠をユーザがクリックすると、予約端末100の制御部104は、クリックされた枠に対応する資機材の資機材IDと、クリックされた枠に対応する予約時間帯を示す情報、及びログイン時に取得したユーザIDとを、サーバ110に送信する。サーバ110の制御部111は、これらの情報に基づいて、資機材DB112bの項目「予約」の該当箇所に格納されている予約情報を削除する。また、予約端末100の制御部104は、ユーザがクリックした予約画面の枠において、「済」に代えて「空」を表示する。これにて予約の解除が完了する。このように、資機材の予約を容易に行うことが可能になるので、資機材の稼働率を高めることができる。あるいは、資機材の予約の解除を容易に行うことが可能になるので、他のユーザが資機材を予約することが可能になり、資機材の稼働率を高めることができる。
【0137】
また、予約画面には、資機材の位置を確認するための「MAP」ボタン123が設けられており、この「MAP」ボタン123をユーザがクリックすることで、当該「MAP」ボタン123に対応する資機材の位置を確認することができる。この位置確認の具体的な方法は任意であるが、例えば、「MAP」ボタン123をユーザがクリックすると、当該「MAP」ボタン123に対応する資機材の資機材IDが予約端末100からサーバ110に送信され、サーバ110の制御部111は、この資機材IDを実施の形態1の資機材ビーコンIDに予め用意されている変換情報を用いて変換し(例えば、資機材ID「EID0001」を資機材ビーコンID「E0001」に変換し)、この変換した資機材ビーコンIDを実施の形態1のサーバ50に送信する。このサーバ50の制御部51は、この資機材ビーコンIDに対応するアプリ表示ログを取得してサーバ110に送信する。サーバ110の制御部111は、このアプリ表示ログに基づいて資機材の位置を特定し、図面DB112cに格納されている図面上の該当位置に、資機材を示す所定のサムネイルを重畳表示するように図面情報を生成し、この図面情報を予約端末100に送信する。予約端末100の制御部104は、この図面情報に基づいて図面をディスプレイ102に表示する。このことにより、ユーザは、各資機材の位置を視覚的に容易に確認することが可能になる。
【0138】
また、予約画面には、資機材の返却をリクエストするための「返却」ボタン124が設けられており、この「返却」ボタン124をユーザがクリックすることで、当該「返却」ボタン124に対応する資機材の返却をリクエストすることができる。例えば、返却したい資機材に対応する「返却」ボタン124をユーザがクリックすると、予約端末100の制御部104は、クリックされた「返却」ボタン124に対応する資機材の資機材IDをサーバ110に送信する。サーバ110の制御部111は、この資機材IDに基づいて資機材DB112bを参照し、資機材IDに対応する項目「専用」の情報を「非専用」に変更する。また、サーバ110の制御部111は、予め設定されている資機材管理者のメールアドレスに基づいて、当該資機材管理者に、返却をリクエストする所定形式のメールであって、返却がリクエストされた資機材の資機材IDを含むメールを送信する。このことにより、不要となった資機材をレンタル会社に返却することを資機材管理者にリクエストすることができるので、資機材管理者は不要な資機材をタイムリーに返却でき、資機材のレンタルコストを抑えることができる。
【0139】
また、予約画面には、資機材の位置を確認するための「位置確認」ボタン125が設けられており、この「位置確認」ボタン125をユーザがクリックすることで、資機材の位置を確認することができる。この位置確認の具体的な方法は任意であるが、例えば、「位置確認」ボタン125をユーザがクリックすると、位置確認要求が予約端末100からサーバ110に送信され、サーバ110の制御部111は、この位置確認要求を実施の形態1のサーバ50に送信する。このサーバ110の制御部111は、各資機材ビーコンIDに対応するアプリ表示ログを取得してサーバ110に送信する。サーバ110の制御部111は、このアプリ表示ログに基づいて資機材の位置を特定し、図面DB112cに格納されている図面上の該当位置に、資機材を示す所定のサムネイルを重畳表示するように図面情報を生成し、この図面情報を予約端末100に送信する。予約端末100の制御部104は、この図面情報に基づいて図面をディスプレイ102に表示する。このことにより、ユーザは、各資機材の位置を視覚的に容易に確認することが可能になる。この際、例えば、特定の階数の図面が表示されると共に、当該階数に配置された全ての資機材のそれぞれの位置には、アイコンが表示されると共に、対応する情報(高車名や、予約がある場合には予約しているユーザのユーザ名や会社名等)が表示される。また、この画面には、階数を切り替えるプルダウンメニューが表示されており、このプルダウンメニューを介して、図面を見たい階数を選択すると、当該選択された階数の図面の表示に切り替えることができる。このことにより、ユーザは、各資機材の位置を視覚的に容易に確認し、この位置を参考にして資機材を予約等することが可能になる。
【0140】
また、予約画面には、空いている資機材を検索するための「空車を探す」ボタン126が設けられており、この「空車を探す」ボタン126をユーザがクリックすることで、空いている資機材を検索することができる。例えば、「空車を探す」ボタン126をユーザがクリックすると、検索要求が予約端末100からサーバ110に送信され、サーバ110の制御部111は、検索画面情報を生成して予約端末100に送信する。予約端末100の制御部104は、この検索画面情報に基づいて、検索画面をディスプレイ102に表示させる。
【0141】
図20は、検索画面の表示例を示す図である。この
図20に示すように、検索画面は、予約画面と概ね同様に構成されているが、上方には、検索したい資機材の階数を表示する枠130と、検索したい資機材の階数を選択するドロップダウンリスト131と、検索したい資機材の種類を表示する枠132と、検索したい資機材の種類を選択するドロップダウンリスト133と、検索を指示する「検索」ボタン134が設けられている。そして、ユーザが、これら階数及び種類を選択して「検索」ボタン134をクリックすると、これら階数及び種類がサーバ110の制御部111に送信される。このサーバ110の制御部111は、これら階数及び種類に基づいて資機材DB112bを参照することにより、これら階数及び種類に合致する資機材であって、予約状況に「空」がある資機材を特定し、当該特定した資機材に関する情報のみに基づいて検索画面情報を生成して予約端末100に送信する。このことにより、ユーザは、自己の希望する条件に合致する資機材を視覚的に容易に確認し、この位置を参考にして資機材を予約等することが可能になる。なお、検索画面には、
図19の「位置確認」ボタン125と同じ機能の「位置確認」ボタン135が設けられている他、「予約する」ボタン136が設けられており、この「予約する」ボタン136をユーザがクリックすることで、
図19の予約画面に戻ることができる。
【0142】
(処理−稼働率特定処理)
次に、資機材の稼働率を特定する稼働率特定処理について説明する。ユーザが、予約処理と同様に予約端末100においてログインした後、任意の方法で稼働率特定を要求すると、予約端末100の制御部104は、稼働率特定要求をサーバ110に送信する。サーバ110の制御部111は、サーバDBを参照し、各資機材の稼働率を算定し、当該算定した稼働率を予約端末100に送信する。予約端末100の制御部104は、稼働率をディスプレイ102に表示させる。
【0143】
この稼働率としては、例えば、2つの種類の稼働率を算定して表示させることができる。一つの稼働率は、専用期間使用率であり、専用期間使用率=資機材の使用率/資機材の専用率により算定する。ここで、資機材の使用率とは、所定期間(例えばユーザが稼働率特定の要求時に指定した期間であり、1週間や1カ月間)に資機材が使用されていた時間的比率であって、資機材の使用率=資機材が使用されていた時間/所定期間により算定する。資機材が使用されていた時間は、例えば、実施の形態1のサーバ50より取得することができる。資機材の専用率とは、所定期間(例えばユーザが稼働率特定の要求時に指定した期間であり、1週間や1カ月間)に資機材が「専用」となっていた時間的比率であって、資機材の使用率=資機材が「専用」となっていた時間/所定期間により算定する。このような専用期間使用率を把握することで、資機材が「専用」となっている期間にどの程度使用されていたのかを容易かつ正確に把握することが可能になり、専用期間使用率が低い資機材についてはレンタル会社に返却することで、資機材のレンタルコストを抑えることが可能になる。
【0144】
もう一つの稼働率は、専用率(空き入力専用率)であり、専用率=予約専用期間/全専用期間により算定する。ここで、予約専用期間とは、資機材が「専用」されておりかつ予約されていた期間である。全専用期間とは、資機材が「専用」されていた期間である。このような専用率を把握することで、資機材が「専用」となっている期間にどの程度予約されていたのかを容易かつ正確に把握することが可能になり、専用率が低い資機材についてはレンタル会社に返却することで、資機材のレンタルコストを抑えることが可能になる。
【0145】
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0146】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0147】
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、各実施の形態において受信端末10に備えられた機能の一部をサーバ50が備えたり、サーバ50に備えられた機能の一部を受信端末10が備えたりしてもよい。
【0148】
(位置について)
各実施の形態では、位置座標としては、二次元位置座標を特定して格納及び表示したが、高さ方向の位置を加えた三次元位置座標を格納及び表示しても構わない。例えば、図面DB18bに、各図面に対応する高さ位置座標(例えば、1階であれば(Z010)、2階であれば(Z020)等)が格納されており、この高さ位置座標に基づいて特定しても良い。
【0149】
(受信端末について)
本実施の形態では、作業員全員が受信端末10を所持している場合について説明したが、これに限らず、現場管理者のみが受信端末10を所持してもよいし、作業員の一部は受信端末10に代えてビーコンを所持して資機材と同様の方法で位置を特定してもよい。
【0150】
(資機材ビーコンについて)
電波を所定時間以上(例えば1日以上)受信していない資機材ビーコン30がある場合には、作業員に当該資機材の確認を促してもよい。例えば、資機材位置ログテーブル52cの項目「時刻」を参照し、最新のログが現在時刻よりも所定時間(例えば1日)前のものである場合には、当該資機材ビーコン30の資機材ビーコンIDを付した信号を受信端末10に送信し、この信号を受信した受信端末10が、当該資機材の資機材アイコンI2を強調表示(例えば、他のビーコンと異なる色で表示)してもよい。
【0151】
(資機材の特定態様について)
各実施の形態では、資機材として高所作業車の稼働状況を特定する方法を説明したが、他の種類の資機材も同様の特定態様にて稼働状況を特定できる。また、資機材の種類に応じて異なる特定態様にて稼働状況を特定してもよい。例えば、エレベータの稼働状況を特定する際には、エレベータに資機材ビーコン30を取付けて、この資機材ビーコン30からの電波が、所定時間(例えば10分間)以内に複数階に存在する受信端末にて電波を受信した場合には、エレベータが階を跨いで移動しており、稼働しているものと判定してもよい。このような変形例によれば、資機材の種別に応じて異なる特定態様にて資機材の稼働状況を特定するので、資機材の種別に応じた最適な態様にて稼働状況を特定でき、特定の精度や速度が向上する。
【0152】
(磁気センサや気圧センサについて)
実施の形態2では、磁気センサ73の検知信号を資機材ビーコン30を介して受信端末に送信する例について説明し、実施の形態3では、気圧センサの検知信号を資機材ビーコン30を介して受信端末に送信する例について説明したが、これら磁気センサ73や気圧センサの検知信号は、資機材ビーコン30を介することなく、他の任意の中継機器を介して受信端末に送信してもよく、あるいは、直接的に受信端末に送信してもよい。
【0153】
(他のセンサについて)
実施の形態2では磁気センサ、実施の形態3では気圧センサを用いて機材の稼働状況を特定したが、他のセンサを用いてもよい。例えば、振動センサを用いて機材の振動状況から機材の稼働状況を特定してもよい。機材の起動時や使用時には、機材に何らかの振動が生じるため、その振動を検知した場合に稼働フラグオン情報を含めて振動センサから電波を送信すれば、実施の形態2及び3と同様に機材の稼働状況を特定することができる。
【0154】
(稼働状況の算定や出力について)
上記実施の形態4に記載の資機材の稼働状況特定システムは、上記実施の形態1〜3に記載の資機材の稼働状況特定システムとは別個のシステムであるとして説明したが、両者の全部又は一部を統合してもよい。例えば、
図2のサーバ50と
図16のサーバ110を一体化してもよく、あるいは、
図2の受信端末10と
図16の予約端末100を一体化してもよい。これらの場合には、実施の形態1〜3で説明した資機材ビーコンIDと、実施の形態4で説明した資機材IDを相互に対応付ける情報を保持しておくことで、実施の形態1〜3で算定した各資機材の稼働率(以下、発信器稼働率)と、実施の形態4で算定した各資機材の稼働率(以下、予約稼働率)とを、同一の資機材にそれぞれ関連付けることができる。そして、例えば、予約稼働率に対する発信器稼働率の比率を算定することで、資機材が予約されており実際に稼働している割合(実稼働率)を求めたり、100%から実稼働率を減算することで、資機材が予約されているにも関わらず実際には稼働していない割合(空予約率)を求めたりすることができ、発信器稼働率の精度の低さを補ったり、稼働率を一層多様な観点から評価したりすることが可能になる。
【0155】
〔付記〕
(付記1)
対象空間内の資機材の稼働状況を特定するための稼働状況情報を取得する取得手段と、前記取得手段にて取得された稼働状況情報に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する特定手段と、を備える、資機材の稼働状況特定システム。
【0156】
(付記2)
前記取得手段は、前記対象空間に固定配置された固定発信器であって、前記固定発信器の位置を特定するための情報を含む電波を送信する固定発信器と、前記対象空間内の資機材に取り付けられた資機材発信器と、移動体と共に移動する受信端末であって、前記固定発信器又は前記資機材発信器からの電波を受信する受信端末と、を備え、前記特定手段は、前記受信端末にて受信した固定発信器及び資機材発信器からの電波に基づいて、前記資機材発信器の位置を特定する位置特定手段と、前記資機材発信器から送信された情報に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する稼働特定手段と、を備える、付記1に記載の資機材の稼働状況特定システム。
【0157】
(付記3)
前記稼働特定手段は、資機材の種別に応じて異なる特定態様にて、前記資機材の稼働状況を特定する、付記2に記載の資機材の稼働状況特定システム。
【0158】
(付記4)
前記取得手段は、前記資機材を動作させる鍵の近傍位置に配置された鍵発信器を備え、前記稼働特定手段は、前記受信端末にて受信した前記鍵発信器及び前記資機材発信器からの電波に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する、付記2又は3に記載の資機材の稼働状況特定システム。
【0159】
(付記5)
前記資機材は、土台と、前記資機材が稼働状態である場合に前記土台から離隔しており、前記資機材が非稼働状態である場合に前記土台に近接している足場と、を有し、前記取得手段は、前記土台と前記足場のいずれか一方に配置された磁石と、他方に配置された磁気センサを備え、前記稼働特定手段は、前記磁気センサの検知結果に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する、付記2から4のいずれか一項に記載の資機材の稼働状況特定システム。
【0160】
(付記6)
前記資機材は、土台と、前記資機材が稼働状態である場合に前記土台から上方に離隔しており、前記資機材が非稼働状態である場合に前記土台に近接している足場と、を有し、前記取得手段は、前記足場に配置された気圧センサを備え、前記資機材発信器は、前記稼働特定手段は、前記気圧センサの測定結果に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する、付記2から5のいずれか一項に記載の資機材の稼働状況特定システム。
【0161】
(付記7)
前記稼働特定手段は、前記資機材の稼働状況として、前記資機材の稼働率を算定する、付記2から6のいずれか一項に記載の資機材の稼働状況特定システム。
【0162】
(付記8)
前記稼働特定手段は、
前記資機材が稼働状態であるか非稼働状態であるかを特定するログを複数取得し、
前記資機材の稼働率を、下記式(1)に基づいて算定する、
R=n
on/(n
on+n
off)・・・(1)
ここで、
R=資機材の稼働率、
n
on=資機材が稼働状態であるログ回数、
n
off=資機材が非稼働状態であるログ回数である、
付記7に記載の資機材の稼働状況特定システム。
【0163】
(付記9)
前記資機材が稼働状態であるログ回数とは、複数のログの中に、前記資機材が稼働状態であることを特定するログが少なくとも一つでも含まれる回数であり、前記資機材が非稼働状態であるログ回数とは、複数のログの中に、前記資機材が稼働状態であることを特定するログが一つも含まれていない回数である、
付記8に記載の資機材の稼働状況特定システム。
【0164】
(付記10)
対象空間内の資機材の稼働状況を特定するための稼働状況情報を取得する取得手段にて取得された稼働状況情報に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する特定手段を備える、
資機材の稼働状況特定装置。
【0165】
(付記11)
前記特定手段は、移動体と共に移動する受信端末にて受信した電波であり、対象空間に固定配置された固定発信器であって、前記固定発信器の位置を特定するための情報を含む電波を送信する固定発信器、及び前記対象空間内の資機材に取り付けられた資機材発信器からの電波に基づいて、前記資機材発信器の位置を特定する位置特定手段と、前記資機材発信器から送信された情報に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する稼働特定手段と、を備える、付記10に記載の資機材の稼働状況特定装置。
【0166】
(付記12)
コンピュータを、
対象空間内の資機材の稼働状況を特定するための稼働状況情報を取得する取得手段にて取得された稼働状況情報に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する特定手段として機能させる、
資機材の稼働状況特定プログラム。
【0167】
(付記13)
前記特定手段は、移動体と共に移動する受信端末にて受信した電波であり、対象空間に固定配置された固定発信器であって、前記固定発信器の位置を特定するための情報を含む電波を送信する固定発信器、及び前記対象空間内の資機材に取り付けられた資機材発信器からの電波に基づいて、前記資機材発信器の位置を特定する位置特定手段と、前記資機材発信器から送信された情報に基づいて、前記資機材の稼働状況を特定する稼働特定手段と、を備える、
付記12に記載の資機材の稼働状況特定プログラム。
【0168】
〔付記の効果〕
付記1に記載の資機材の稼働状況特定システム、付記10に記載の資機材の稼働状況特定装置、及び付記12に記載の資機材の稼働状況特定プログラムによれば、稼働状況情報に基づいて、資機材の稼働状況を特定するので、資機材の稼働状況を容易に特定でき、不要な数の資機材の利用に基づく施工コスト増大を抑止できる。
【0169】
付記2に記載の資機材の稼働状況特定システム、付記11に記載の資機材の稼働状況特定装置、及び付記13に記載の資機材の稼働状況特定プログラムによれば、資機材発信器から送信された情報に基づいて資機材の稼働状況を特定するので、資機材の位置を特定するための資機材発信器を用いて資機材の稼働状況を容易に特定でき、不要な数の資機材の利用に基づく施工コスト増大を抑止できる。
【0170】
付記3に記載の資機材の稼働状況特定システムによれば、資機材の種別に応じて異なる特定態様にて資機材の稼働状況を特定するので、資機材の種別に応じた最適な態様にて稼働状況を特定でき、特定の精度や速度が向上する。
【0171】
付記4に記載の資機材の稼働状況特定システムによれば、鍵発信器及び資機材発信器からの電波に基づいて資機材の稼働状況を特定するので、資機材の鍵が資機材の近傍に位置していることに基づいて、資機材が稼働状態であることを容易に特定でき、利便性が向上する。
【0172】
付記5に記載の資機材の稼働状況特定システムによれば、足場と磁気センサのいずれか一方に磁石、他方に磁気センサを備え、磁気センサの検知結果に基づいて資機材の稼働状況を特定するので、磁石と磁気センサとの位置関係に基づいて資機材の稼働状態を容易に特定でき、利便性が向上する。
【0173】
付記6に記載の資機材の稼働状況特定システムによれば、資機材の足場に設置した気圧センサの測定結果に基づいて資機材の稼働状況を特定するので、足場の上下に起因する気圧変化に基づいて資機材の稼働状況を容易に特定でき、利便性が向上する。
【0174】
付記7に記載の資機材の稼働状況特定システムによれば、資機材の稼働状況として資機材の稼働率を算定するので、資機材の稼働状況を数値として容易に把握でき、さらに複数の資機材の稼働状況を容易に比較でき、利便性が向上する。
【0175】
付記8に記載の資機材の稼働状況特定システムによれば、資機材の稼働率を、R=n
on/(n
on+n
off)の式で算定するので、資機材のログに基づいて資機材の稼働状況を容易に特定でき、利便性が向上する。
【0176】
付記9に記載の資機材の稼働状況特定システムによれば、複数のログの中に資機材が稼働状態であることを特定するログが少なくとも一つでも含まれていれば、資機材が稼働状態であるものとするので、稼働状態であることを示すログの取得漏れがあった場合でも、他のログで補って稼働状態であるものと判定でき、特定の精度が向上する。