(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
部品を採取可能な複数の採取部材を所定の円周に沿って所定の間隔で保持する回転体を有し前記回転体を回転させることにより前記複数の採取部材を旋回させる実装ヘッドと、
前記実装ヘッドを移動させる移動部と、
前記部品を供給する供給部から前記採取部材により前記部品を採取させ前記回転体を正回転で回転させる正回転採取処理を実行する一方、前記部品を保持していないエラーに基づく空きの前記採取部材があるときには前記回転体を逆回転させる処理と該空きの採取部材に前記供給部から前記部品を採取させる処理とを含む逆回転採取処理を実行する制御部と、を備え、
前記実装ヘッドは、前記回転体とは独立して設けられ前記複数の採取部材のうち前記実装ヘッドの所定位置に位置する採取部材を昇降させる昇降部を有し、
前記昇降部は、前記所定位置に位置する採取部材と係合して前記採取部材を昇降させる採取部材係合部を有し、
前記採取部材係合部は、回転している前記回転体に装備されている部材と干渉したときには前記部材に押される方向へ退避する、実装装置。
前記制御部は、前記空きの採取部材が複数あるときには、前記回転体を先頭の空きの採取部材まで逆回転したのち、該回転体を正回転させて該空きの採取部材に前記部品を採取させるとの該正回転と該採取処理とを繰り返し実行する前記逆回転採取処理を実行する、請求項1に記載の実装装置。
部品を採取可能な複数の採取部材を所定の円周に沿って所定の間隔で保持する回転体を有し前記回転体を回転させることにより前記複数の採取部材を旋回させる実装ヘッドと、
前記実装ヘッドを移動させる移動部と、
前記部品を供給する供給部から前記採取部材により前記部品を採取させ前記回転体を正回転で回転させる正回転採取処理を実行する一方、前記部品を保持していないエラーに基づく空きの前記採取部材があるときには前記回転体を逆回転させる処理と該空きの採取部材に前記供給部から前記部品を採取させる処理とを含む逆回転採取処理を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記空きの採取部材が複数あるときには、前記回転体を前記所定の間隔で逆回転し該空きの採取部材に前記部品を採取させる処理を繰り返し実行する前記逆回転採取処理を実行する、実装装置。
部品を採取可能な複数の採取部材を所定の円周に沿って所定の間隔で保持する回転体を有し前記回転体を回転させることにより前記複数の採取部材を旋回させる実装ヘッドと、前記実装ヘッドを移動させる移動部とを備えた実装装置の制御方法であって、
前記部品を供給する供給部から前記採取部材により前記部品を採取させ前記回転体を正回転で回転させる正回転採取処理を実行する一方、前記部品を保持していないエラーに基づく空きの前記採取部材があるときには前記回転体を逆回転させる処理と該空きの採取部材に前記供給部から前記部品を採取させる処理とを含む逆回転採取処理を実行するステップ、を含み、
前記ステップでは、前記空きの採取部材が複数あるときには、前記回転体を前記所定の間隔で逆回転し該空きの採取部材に前記部品を採取させる処理を繰り返し実行する前記逆回転採取処理を実行する、実装装置の制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。
図1は、本開示である実装システム10の一例を示す概略説明図である。
図2は、実装ヘッド22の説明図である。
図3は、弁操作レバー45を挟み込んだレバー挟持部47の斜視図である。
図4は、弁操作レバー45を挟み込んだレバー挟持部47の平面図である。
図5は、係合片41を挟み込んだ係合片挟持部76の斜視図である。
図6は、係合片41を挟み込んだ係合片挟持部76の平面図である。
図7は、回転体23の平面図である。実装システム10は、例えば、部品Pを基板Sに実装する処理を実行するシステムである。この実装システム10は、実装装置11と、管理コンピュータ(PC)80とを備えている。実装システム10は、複数の実装装置11が上流から下流に配置された実装ラインとして構成されている。
図1では、説明の便宜のため実装装置11を1台のみ示している。管理PC80は、実装システム10の各装置の情報を管理するサーバとして構成されている。管理PC80は、部品Pの実装処理に用いられる実装ジョブを含む実装条件情報を作成し、実装装置11へ送信する。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、
図1、3に示した通りとする。
【0011】
実装装置11は、
図1に示すように、基板処理部12と、部品供給部14と、部品撮像部19と、実装部20と、制御部30とを備えている。基板処理部12は、基板Sの搬入、搬送、実装位置での固定、搬出を行うユニットである。基板処理部12は、
図1の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に架け渡された1対のコンベアベルトを有している。基板Sはこのコンベアベルトにより搬送される。
【0012】
部品供給部14は、リールを備えた複数のフィーダ15やトレイユニットを有し、実装装置11の前側に着脱可能に取り付けられている。各リールには、部品保持部材としてのテープが巻き付けられ、テープの表面には、複数の部品Pがテープの長手方向に沿って保持されている。このテープは、リールから後方に向かって巻きほどかれ、部品が露出した状態で、ノズル25で吸着される採取位置にフィーダ部により送り出される。この部品供給部14では、フィーダ15と同じ部品Pを保持したテープ18を装着した補給用フィーダ17を空きスロットにセット可能である。実装装置11は、フィーダ15の部品切れ時に、補給用フィーダ17の予備の部品Pを用いて実装処理を継続する。トレイユニットは、部品を複数配列して載置する部品保持部材としてのトレイを有し、所定の採取位置へこのトレイを出し入れする。
【0013】
実装部20は、部品Pを部品供給部14から採取し、基板処理部12に固定された基板Sへ配置するものである。実装部20は、ヘッド移動部21と、実装ヘッド22と、回転体23と、ホルダ24と、ノズル25とを備えている。ヘッド移動部21は、ガイドレールに導かれてXY方向へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータとを備えている。実装ヘッド22は、スライダに取り外し可能に装着されており、ヘッド移動部21によりXY方向へ移動する。実装ヘッド22の下面には、1以上のノズル25が取り外し可能に回転体23を介して装着されている。回転体23には、複数のノズル25(例えば、16個や8個、4個など)がホルダ24を介して装着され、複数の部品Pを1度に採取可能である。ノズル25は、負圧を利用して部品を採取する採取部材であり、実装ヘッド22にホルダ24を介して取り外し可能に装着される。なお、採取部材は、部品Pを把持して採取ずるメカニカルチャックとしてもよい。
【0014】
実装ヘッド22は、
図2に示すように、回転体23と、弁駆動装置46と、R軸駆動部26と、Q軸駆動部27と、第1Z軸駆動部28と、第2Z軸駆動部29とを備えている。
【0015】
回転体23は、円柱状の部材であり、ホルダ24と、ノズル25と、弁操作レバー45とを備えている。ホルダ24は、回転体23の円周方向に所定間隔で複数(ここでは中心角45°毎に8個)設けられている。ノズル25は、各ホルダ24の先端部に交換可能に取り付けられている。ノズル25は、図示しない圧力調整弁を介して負圧が供給されると部品を吸着し、正圧が供給されると部品を放す。弁操作レバー45は、圧力調整弁を操作するレバーであり、回転体23の円周に沿ってノズル25ごとに設けられている。弁操作レバー45は、オルタネイト方式のレバーで、ノズル25に負圧を供給する負圧供給位置とノズル25に大気圧を供給する大気圧供給位置とノズル25に正圧を供給する正圧供給位置との間で切り替え可能となっている。
【0016】
弁駆動装置46は、弁操作レバー45の旋回(公転)軌道上の2箇所に設けられ、2箇所において弁操作レバー45を個別に昇降可能なように構成されている。本実施形態では、弁駆動装置46は、回転体23の中心を挟んで左右に対向するように設けられている。弁駆動装置46は、弁操作レバー45の水平面を上下から挟み込むレバー挟持部47を備え、レバー挟持部47を昇降させることにより、弁操作レバー45をいずれかの位置に位置決めする。レバー挟持部47は、
図3に示すように、バネを介して垂直軸49の周りに回動可能に取り付けられ、通常は回転体23の円柱側面に対して略垂直になる姿勢で保持されている。ここで、
図4に示すように、回転体23は時計回りCW(正方向)にも反時計回りCCW(逆方向)にも回転可能である。また、レバー挟持部47は、通常はバネにより
図4の実線で示す位置に保持されている。回転体23が時計回りCWに回転しているときに、何らかの事情により、回転体23に取り付けられた部材(例えば弁操作レバー45)がレバー挟持部47に干渉(接触)すると、レバー挟持部47はその部材に押されて回転し、第1の退避位置(
図4の1点鎖線参照)に至る。また、回転体23が反時計回りCCWに回転しているときに、何からの事情により、回転体23に取り付けられた部材(例えば弁操作レバー45)がレバー挟持部47に干渉(接触)すると、レバー挟持部47はその部材に押されて回転し、第2の退避位置(
図4の2点鎖線参照)に至る。即ち、レバー挟持部47は、回転している回転体23に装備されている部材と干渉したときには、この部材に押される方向へ退避する。レバー挟持部47は、いずれかの退避位置に至ったあとバネにより通常位置(
図4の実線)に自動復帰する。なお、以下には、実装ヘッド22の左側に設けられた弁駆動装置46を第1弁駆動装置46A、右側に設けられた弁駆動装置46を第2弁動装置45Bと称することがある。
【0017】
R軸駆動部26は、
図2に示すように、R軸51と、R軸モータ54と、図示しないR軸位置センサとを備えている。R軸51は、上下方向に延び、下端が回転体23の中心軸に取り付けられている。R軸モータ54は、R軸51の上端に設けられたR軸ギヤ52に噛み合うギヤ53を回転駆動する。R軸位置センサは、R軸モータ54の回転位置を検知する。R軸駆動部26は、R軸モータ54によりギヤ53,R軸ギヤ52を介してR軸51を回転駆動することにより、回転体23に支持された複数のホルダ24を複数のノズル25と共に円周方向に旋回(公転)させる。すなわち、ノズル25は所定間隔毎に間欠回転する。回転体23は、上からみて時計回りCW(正方向)にも反時計回りCCW(逆方向)にも旋回可能である。本実施形態では、ホルダ24及びノズル25の数が8個であるため、中心角45°毎に間欠回転する。
【0018】
Q軸駆動部27は、上下2段のQ軸ギヤ61,62と、ギヤ63,64と、Q軸モータ65と、図示しないQ軸位置センサとを備えている。上下2段のQ軸ギヤ61,62は、R軸51に対して同軸かつ相対回転可能に挿通されている。ギヤ63は、各ホルダ24の上部に設けられ、下段のQ軸ギヤ61と上下方向にスライド可能に噛み合っている。Q軸モータ65は、上段のQ軸ギヤ62に噛み合うギヤ64を回転駆動する。Q軸位置センサは、Q軸モータ65の回転位置を検知する。Q軸駆動部27は、Q軸モータ65によりQ軸ギヤ61,62を回転駆動することにより、Q軸ギヤ61と噛み合うギヤ63を回転させて、各ホルダ24をその中心軸回りに同一回転方向に同一回転量でもって回転させる。これに伴い、ノズル25も回転(自転)する。
【0019】
Z軸駆動部28は、ホルダ24の旋回(公転)軌道上の2箇所に設けられ、2箇所においてホルダ24を個別に昇降可能に構成されている。本実施形態では、Z軸駆動部28は、回転体23の中心を挟んで左右に対向するように設けられている。Z軸駆動部28は、Z軸スライダ71と、Z軸モータ73と、図示しないZ軸位置センサとを備えている。Z軸スライダ71は、上下方向に延びるボールネジ72に昇降可能に取り付けられている。Z軸スライダ71は、ホルダ24から横向き(回転体23の円柱側面に対して垂直な方向)に延び出した係合片41の水平面を挟み込む係合片挟持部76を備えている(
図6参照)。Z軸モータ73は、ボールネジ72を回転させることによりZ軸スライダ71を昇降させる。Z軸位置センサは、Z軸スライダ71の昇降位置を検知する。Z軸駆動部28は、Z軸モータ73を駆動してZ軸スライダ71をボールネジ72に沿って昇降させることにより、Z軸スライダ71と一体化されたホルダ24及びノズル25を昇降させる。ホルダ24が回転体23と共に回転してZ軸駆動部28の配置された箇所(昇降位置75、
図7参照)に位置すると、そのホルダ24の係合片41がZ軸スライダ71の係合片挟持部76に挟み込まれる。また、ホルダ24が昇降位置75から離れると、そのホルダ24の係合片41がZ軸スライダ71の係合片挟持部76から抜け出る。ホルダ24は、上端がギヤ63と接触し下端が回転体23の上面に接触しているスプリング42に挿通されている。そのため、係合片41は、係合片挟持部76に挟み込まれていない状態ではスプリング42によって上下方向の定位置に位置決めされる。なお、以下には、実装ヘッド22の左側に設けられたZ軸駆動部28を第1Z軸駆動部28A、右側に設けられたZ軸駆動部28を第2Z軸駆動部28Bと称することがある。
【0020】
ここで、
図6に示すように、回転体23は時計回りCW(正方向)にも反時計回りCCW(逆方向)にも回転可能である。また、係合片挟持部76は、垂直軸77の周りに回転可能に取り付けられているが、通常はバネ等により
図7の実線で示す姿勢(回転体23の円柱側面に対して略垂直になる姿勢)に保持されている。回転体23が時計回りCWに回転しているときに、何らかの事情により、回転体23に取り付けられた部材(例えば係合片41)が係合片挟持部76に干渉(接触)すると、係合片挟持部76はその部材に押されて回転し、第1の退避位置(
図6の1点鎖線参照)で保持される。また、回転体23が反時計回りCCWに回転しているときに、何らかの事情により、回転体23に取り付けられた部材(例えば係合片41)が係合片挟持部76に干渉(接触)すると、係合片挟持部76はその部材に押されて回転し、第2の退避位置(
図6の2点鎖線参照)で保持される。即ち、係合片挟持部76は、回転している回転体23に装備されている部材と干渉したときにはこの部材に押される方向へ退避する。係合片挟持部76は、第1及び第2の退避位置に保持されているときには、回転体23が正逆いずれの方向に回転したとしても他の部材と干渉することはない。なお、いずれかの退避位置にある係合片挟持部76はオペレータが手で操作することにより容易に通常位置(
図6の実線)に戻すことができる。
【0021】
図8に示すように、回転体23には、8個のノズル25が等間隔に配置されている。回転体23の中心軸を挟んで互いに対向したノズル25は、同組のノズルとも称するが、昇降位置75に配置されると、第1Z軸駆動部28A及び第2Z軸駆動部28Bによって同時に昇降可能である。
【0022】
側面カメラ48は、
図2及び
図7に示すように、ノズル25による吸着動作の実行後に当該ノズル25の部品吸着有無や部品吸着姿勢を判定するために、当該ノズル25の先端部付近を側方から撮像するものである。この側面カメラ48は、第1Z軸駆動部28Aの近傍の2箇所と、第2Z軸駆動部28Bの近傍の2箇所に設けられている。以下には、第1Z軸駆動部28Aの近傍の2つの側面カメラ48を第1側面カメラ48A、第2Z軸駆動部28Bの近傍の2つの側面カメラ48を第2側面カメラ48Bと称する。ノズル25が第1Z軸駆動部28Aにより下降されて吸着動作を実行した後、当該ノズル25が時計周りへ1つ先に旋回されたときには一方の第1側面カメラ48Aで当該ノズル25を撮像可能であり、当該ノズル25が反時計周りへ1つ先に旋回されたときには他方の第1側面カメラ48Aで当該ノズル25を撮像可能である。また、ノズル25が第2Z軸駆動部28Bにより下降されて吸着動作を実行した後、当該ノズル25が時計周りへ1つ先に旋回されたときには一方の第2側面カメラ48Bで当該ノズル25を撮像可能であり、当該ノズル25が反時計周りへ1つ先に旋回されたときには他方の第2側面カメラ48Bで当該ノズル25を撮像可能である。
【0023】
制御部30は、
図1に示すように、制御部としてのCPU31を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種データを記憶する記憶部32などを備えている。この制御部30は、基板処理部12や、部品供給部14、実装部20へ制御信号を出力し、実装部20や部品供給部14からの信号を入力する。記憶部32には、部品Pの採取順や採取解除順、部品種別(ID)、使用するノズル25、配置座標などの情報を含む実装条件情報33が記憶されている。この実装条件情報33は、管理PC80から取得して記憶部32に記憶される。
【0024】
次に、こうして構成された本実施形態の実装システム10の動作、特に、実装装置11が実行する実装処理について説明する。
図8は、実装装置11のCPU31により実行される実装処理ルーチンの一例を表すフローチャートである。このルーチンは、記憶部32に記憶され、作業者の実装開始入力に基づいて実行される。このルーチンが開始されると、CPU31は、まず、実装条件情報33を読み出して取得し(S100)、基板Sの搬送及び固定処理を基板処理部12に行わせる(S110)。次に、CPU31は、実装条件情報33の採取順に基づいて採取する部品Pを設定する(S120)。ここでは、CPU31は、実装ヘッド22が部品供給部14から1以上の部品Pを採取して基板Sに配置し、部品供給部14へ戻る1往復の移動時(同一工程とも称する)に採取する1以上の部品Pを設定するものとする。次に、CPU31は、必要に応じてノズル25の装着や交換を行い、部品Pを採取し、回転体23を正回転する正回転採取処理を実行する(S130)。
【0025】
次に、CPU31は、採取した部品Pがノズル25に保持されているかを検出する(S140)。CPU31は、この検出を側面カメラ48の撮像画像に基づいて行う。部品Pの保持が検出されたときには、CPU31は、今回の同一工程での部品Pの採取が終了したか否かを判定する(S200)。同一工程での部品Pの採取が終了していないときには、S130以降の処理を実行する。即ち、CPU31は、同一工程での部品Pの採取が終了するまで、正回転採取処理を行い、部品Pの保持を検出する処理を繰り返し実行する。一方、S140で部品Pがノズル25に保持されていないと検出されたときには、CPU31は、部品Pが保持されていない状態で正回転採取処理を連続して所定数リトライされたか否かを判定する(S150)。この所定数は、例えば、フィーダ15に装着されたテープ16の部品切れを判定する値(例えば3回など)に経験的に定められている。テープ16の部品切れは、使用数の管理により判定可能であるが、実測数で判定されることが望ましい。連続して所定数リトライされていないときには、CPU31は、S130以降の処理を実行する。なお、CPU31は、部品Pの保持が1回だけ検出されないときは、採取エラーを検出するものとしてもよい。
【0026】
一方、部品保持が連続して所定数検出されず、正回転採取処理が所定数リトライされたときには、CPU31は、部品切れエラーを判定し(S160)、補給用の部品保持部材があるか否かを判定する(S170)。CPU31は、例えば、フィーダ15の部品切れの場合は、補給用フィーダ17のテープ18があるかを判定する。また、CPU31は、トレイユニットの部品切れの場合は、補給用のトレイがあるか否かを判定する。CPU31は、補給用の部品保持部材がないときにはS200以降の処理を実行する一方、補給用の部品保持部材があるときには、回転体23を逆回転させ補給用の部品保持部材から部品Pを採取する逆回転採取処理を実行する(S180)。ここでは、ノズル25での部品保持が連続して所定数検出された後であるので、回転体23を逆回転すると、空きのノズル25が昇降位置75に配置される。そして、CPU31は、部品切れエラーに基づく空きのノズル25があるか否かを判定し(S190)、部品切れエラーに基づく空きのノズル25があるときには、S180以降の処理を実行する。一方、S190で、部品切れエラーに基づく空きのノズル25がないときには、CPU31は、S200で今回の同一工程での部品Pの採取が終了したか否かを判定する。同一工程での部品Pの採取が終了していないときには、CPU31は、S130以降の処理を実行する。
【0027】
図9は、回転体23での正回転採取処理及び逆回転採取処理の一例を示す説明図であり、
図9A,Bが部品Pの正回転採取処理、
図9C〜Eが部品切れの正回転採取処理、
図9F,Gが逆回転採取処理、
図9Hが部品Pを全て採取した実装ヘッド22の説明図である。
図9において、網掛け処理を施したノズル25は、負圧に切り替えられたことを示す。また、
図9では、部品Pを採取する順番の1〜8番目のノズル25にそれぞれ#1〜#8を付した。CPU31は、部品Pを採取し、回転体23を正回転する正回転採取処理を繰り返し実行する(
図9A,B)。実装処理が継続されて、フィーダ15が部品切れになると、空きのノズル25が生じ(
図9C,D)、これが所定数(ここでは「3」)連続したときにCPU31は、フィーダ15の部品切れを判定する(
図9E)。続いて、CPU31は、補給用フィーダ17が装着されているかを判定し、補給用フィーダ17が装着されているときには、回転体23を逆回転し、空きのノズル25に部品Pを採取させる逆回転採取処理を実行する(
図9F,G)。ここでは、3つの空きノズル25があるため、CPU31は、回転体23を逆回転させて空きノズル25で部品Pを採取する処理を3回繰り返す。このようにして、当初予定の部品Pをすべてノズル25に採取させた状態とすることができる(
図9H)。
【0028】
さて、S200で今回の同一工程での部品Pの採取が終了したときには、部品Pの実装処理、即ち、部品Pを配置位置へ移動する処理及び基板Sへ配置する処理を行う(S210)。なお、逆回転採取処理で採取した部品Pの順番は、本来の順番と異なるものとなるが、同一工程で採取する部品Pの種別が同じである場合は、特に採取順は配置順に影響しない。一方、同一工程で採取する部品Pの種別が異なる場合は、CPU31は、採取したときと同じ順番で部品Pを配置させればよい。続いて、CPU31は、現基板の実装処理が終了したか否かを判定し(S220)、完了していないときには、S120以降の処理を実行する。即ち、CPU31は、次に吸着する部品Pを設定し、必要に応じてノズル25を取り替え、部品Pを採取し、基板Sに配置させる。一方、S220で現基板の実装処理が終了したときには、CPU31は、実装終了した基板Sを基板処理部12により排出させ(S230)、実装条件情報33の実装ジョブが完了したか否かを判定する(S240)。実装条件情報33の実装ジョブが終了していないときには、CPU31は、S110以降の処理を実行する。一方、実装条件情報33の実装ジョブが終了したときには、CPU31は、そのままこのルーチンを終了する。
【0029】
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の実装ヘッド22が本開示の実装ヘッドに相当し、ヘッド移動部21が移動部に相当し、制御部30が制御部に相当する。また、側面カメラ48及び制御部30が検出部に相当し、テープ16,18が部品保持部材に相当し、Z軸駆動部28が昇降部に相当し、係合片挟持部76が採取部材係合部に相当し、弁操作レバー45が操作レバーに相当し、レバー挟持部47がレバー係合部に相当する。なお、本実施形態では、制御部30の動作を説明することにより本開示の実装装置の制御方法の一例も明らかにしている。
【0030】
以上説明した本実施形態の実装装置11は、部品Pを供給する部品供給部14からノズル25(採取部材)により部品Pを採取させ回転体23を正回転で回転させる正回転採取処理を実行する一方、部品Pを保持していないエラーに基づく空きのノズル25があるときには回転体23を逆回転させる処理とこの空きのノズル25に部品供給部14から部品Pを採取させる処理とを含む逆回転採取処理を実行する。例えば、従来の実装装置では、エラーに基づく空きノズル25が生じた際には、このエラーとなった部品Pを後回しとして別の工程で実装処理させることがある。この場合、当初予定されていない部品Pの採取移動処理がエラーに基づいて生じるため、実装処理の効率が低下する。また、従来の実装装置では、構造的に回転体23の逆回転を実行できないことがあった。本実施形態の実装装置11では、エラーに基づく空きのノズル25に再度、部品Pを採取させるため、部品採取の空きをより低減することができ、上記別工程を行わずに済む。また、この実装装置11では、空きのノズル25に部品Pを採取させる際に、回転体23を逆回転させるため、回転体23を正回転して部品Pを採取させるのに比してより迅速に部品Pを採取させることができる。したがって、この実装装置11では、部品Pを採取して移動する際に効率をより高めることができる。
【0031】
また、制御部30は、空きのノズル25が複数あるときには、回転体23をノズル25の間隔で逆回転し空きのノズル25に部品Pを採取させる処理を繰り返し実行する逆回転処理を実行する。この実装装置11では、現在の採取位置に近い空きのノズル25から順に部品Pを採取するため、回転体23の回転に無駄が少なく、より効率を高めることができる。更に、部品供給部14は、部品Pを保持するテープ16(部品保持部材)と、部品Pを保持する補給用のテープ18とを有しており、制御部30は、テープ16から部品Pを実装ヘッド22に採取させた際に所定数連続して空きのノズル25が生じたときにこのテープ16の部品切れをエラーとして検出し、補給用のテープ18があるときには、この補給用のテープ18から部品Pを採取する逆回転採取処理を実行する。この実装装置11では、空きのノズル25の状態によって、部品供給部14が有するテープ16の部品切れを検出することができる。また、この実装装置11では、部品切れのエラー時に生じる空きのノズル25に部品Pを採取させることができるため、部品切れエラー時に生じうる効率の低下をより低減することができ、部品Pを採取して移動する際の効率をより高めることができる。更にまた、実装装置11は、部品Pを採取させたノズル25に部品Pが保持されていないことをエラーとして検出する側面カメラ48及び制御部30(検出部)を備え、制御部30は、エラーに基づいて空きのノズル25の有無を判定する。この実装装置11は、側面カメラ48を用いた検出結果を用いて空きのノズル25に部品Pを採取させることができる。
【0032】
また、実装装置11において、実装ヘッド22は、回転体23とは独立して設けられ複数のノズル25のうち実装ヘッド22の昇降位置75(所定位置)に位置するノズル25を昇降させるZ軸駆動部28(昇降部)を有し、Z軸駆動部28は、昇降位置75に位置するノズル25と係合してノズル25を昇降させる係合片挟持部76(採取部材係合部)を有し、係合片挟持部76は、正方向に回転している回転体23に装備されている部材(例えば係合片41)と干渉したときには部材に押される方向へ回転して退避し、逆方向に回転している回転体23に装備されている部材と干渉したときには部材に押される方向へ回転して退避する。この実装装置11では、係合片挟持部76が正回転中又は逆回転中の回転体23に装備されている部材と干渉したとしても支障が生じることはなく、回転体23の正逆回転をより確実に実行することができる。
【0033】
また、実装装置11において、採取部材は圧力によって部品Pの吸脱着を行うノズル25であり、回転体23は、ノズル25に供給する圧力の正負を切り替える弁操作レバー45(操作レバー)をノズル25ごとに備え、実装ヘッド22は、弁操作レバー45と係合して弁操作レバー45を操作するレバー挟持部47(レバー係合部)を回転体23と独立して備えている。このレバー挟持部47は、正方向に回転している回転体23に装備されている部材(例えば弁操作レバー45)と干渉したときには部材に押される方向へ回転して退避し、逆方向に回転している回転体23に装備されている部材と干渉したときには部材に押される方向へ回転して退避する。この実装装置11では、万一、レバー挟持部47が正回転中又は逆回転中の回転体23に装備されている部材と干渉したとしても支障が生じることはなく、回転体23の正逆回転をより確実に実行することができる。
【0034】
なお、本開示の実装装置及び実装装置の制御方法は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0035】
例えば、上述した実施形態では、実装ヘッド22は、2カ所の昇降位置75を有するものとして説明したが、特にこれに限定されず、1カ所の昇降位置75を有するものとしてもよいし、3以上の昇降位置75を有するものとしてもよい。実装ヘッド22は、回転体23を正回転及び逆回転可能に構成すればよい。
【0036】
上述した実施形態では、側面カメラ48によって撮像された画像を用いて制御部30が採取した部品Pがノズル25に保持されているかを検出するものとしたが、特にこれに限定されず、例えば、保持された部品Pを接触又は非接触で検出するセンサとしてもよいし、ノズル25(採取部材)における状態を検出するものとしてもよい。ノズル25における状態を検出するものとしては、例えば、ノズル25での圧力を検出するものとしてもよい。また、採取部材が部品Pを把持するメカニカルチャック(把持部材)である場合、その把持力を検出するものとしてもよい。こうしても、部品Pの保持状態を検出することができる。
【0037】
上述した実施形態では、回転体23をノズル25の間隔で逆回転し空きのノズル25に部品Pを採取させる処理を繰り返し実行する逆回転処理を実行するものとしたが、特にこれに限定されない。例えば、CPU31は、空きのノズル25が複数あるときには、回転体23を先頭の空きのノズル25まで逆回転したのち、回転体23を正回転させて空きのノズル25に部品Pを採取させるこの正回転と採取処理とを繰り返し実行する逆回転処理を実行するものとしてもよい。
図10は、別の正回転採取処理及び逆回転採取処理の一例を示す説明図である。
図10では、昇降位置75が1カ所である実装ヘッド22Bを一例として説明する。
図10において、
図10A,Bが部品Pの正回転採取処理、
図10C,Dが部品切れの正回転採取処理、
図10Eが逆回転処理、
図10F,Gが逆回転後に正回転で部品Pを採取する処理、
図10Hが部品Pを全て採取した実装ヘッド22Bの説明図である。実装ヘッド22Bでは、
図10Aの#1のノズル25の位置が昇降位置である。また、
図10では、側面カメラ48の記載を省略したが、採取した部品Pがノズル25に保持されている検出は、側面カメラやノズル25の圧力、センサにより行うものとしてもよい。CPU31は、部品Pを採取し、回転体23を正回転する正回転採取処理を繰り返し実行する(
図10A,B)。実装処理が継続されて、フィーダ15が部品切れになると、空きのノズル25が生じ(
図10C,D)、これが所定数(例えば3)連続したときにCPU31は、フィーダ15の部品切れを判定する(
図10E)。続いて、CPU31は、補給用フィーダ17が装着されているときには、回転体23を先頭の空きノズル25まで逆回させる(
図10E)。ここでは、CPU31は、空きノズル25の3個分、連続して回転体23を逆回転させる。そして、CPU31は、空きノズル25に部品Pを採取させる採取処理を実行する(
図10F,G)。このようにして、当初予定の部品Pをすべてノズル25に採取させた状態とすることができる(
図10H)。この実装装置11では、逆回転処理を行った際でも、採取される部品Pの順番が当初予定された順番となるため、採取順の変更により生じうる弊害の発生を防止することができる。
【0038】
上述した実施形態では、ノズル25への部品Pの保持が所定数連続して検出されなかったときに部品切れエラーを検出するものとしたが、特にこれに限定されず、所定数連続する前に部品切れエラーを検出するものとして、空きノズル25の発生を低減させてもよい。また、実装装置11は、部品切れエラーのみならず、ノズル25の採取エラー時にも逆回転採取処理を実行するものとしてもよい。この実装装置11では、部品Pを採取して移動する際に、効率をより高めることができる。このとき、例えば、制御部30は、採取した部品Pの保持が検出されなかった次のリトライで部品Pが採取されたときに、前回が採取エラーであったものと検出してもよい。
【0039】
上述した実施形態では、本開示を実装装置11として説明したが、実装装置11の制御方法としてもよいし、この制御方法を実行するプログラムとしてもよい。
【0040】
ここで、本開示の実装装置及び実装装置の制御方法は、以下のように構成してもよい。本開示の実装装置において、前記制御部は、前記空きの採取部材が複数あるときには、前記回転体を前記所定の間隔で逆回転し該空きの採取部材に前記部品を採取させる処理を繰り返し実行する前記逆回転処理を実行するものとしてもよい。この実装装置では、現在の採取位置に近い空きの採取部材から順に部品を採取させるため、回転体の回転に無駄が少なく、より効率を高めることができる。あるいは、本開示の実装装置において、前記制御部は、前記空きの採取部材が複数あるときには、前記回転体を先頭の空きの採取部材まで逆回転したのち、該回転体を正回転させて該空きの採取部材に前記部品を採取させるとの該正回転と該採取処理とを繰り返し実行する前記逆回転処理を実行するものとしてもよい。この実装装置では、回転体を正回転させた際の先頭の空きの採取部材まで逆回転によって戻したのち、回転体を正回転させながら空きの採取部材に部品を採取させる。この実装装置では、逆回転処理を行った際でも、採取される部品の順番が当初予定された順番となるため、採取順の変更により生じうる弊害の発生を防止することができる。
【0041】
本開示の実装装置において、前記供給部は、前記部品を保持する部品保持部材と、該部品を保持する補給用の部品保持部材とを有しており、前記制御部は、前記部品保持部材から前記部品を前記実装ヘッドに採取させた際に所定数連続して前記空きの採取部材が生じたときに該部品保持部材の部品切れを前記エラーとして検出し、前記補給用の部品保持部材があるときには、該補給用の部品保持部材から該部品を採取する前記逆回転採取処理を実行するものとしてもよい。この実装装置では、空きの採取部材の状態によって、供給部が有する部品保持部材の部品切れを検出することができる。また、この実装装置では、部品切れのエラー時に生じる空きの採取部材に部品を採取させることができるため、部品切れエラー時に生じうる効率の低下をより低減することができ、部品を採取して移動する際の効率をより高めることができる。
【0042】
本開示の実装装置は、前記部品を採取させた前記採取部材に該部品が保持されていないことを前記エラーとして検出する検出部、を備え、前記制御部は、前記検出部からの前記エラーに基づいて前記空きの採取部材の有無を判定するものとしてもよい。この実装装置は、検出部の検出結果を用いて空きの採取部材に部品を採取させることができる。ここで、「検出部」は、採取部材に採取された部品を撮像する撮像部を含むものとしてもよいし、採取部材における状態を検出するものとしてもよい。採取部材における状態を検出するものとしては、例えば、採取部材が負圧で部品を採取するノズルである場合、圧力を検出するものとしてもよいし、採取部材が部品を把持する把持部である場合、把持力を検出するものとしてもよい。
【0043】
本開示の実装装置において、前記実装ヘッドは、前記回転体とは独立して設けられ前記複数の採取部材のうち前記実装ヘッドの所定位置に位置する採取部材を昇降させる昇降部を有し、前記昇降部は、前記所定位置に位置する採取部材と係合して前記採取部材を昇降させる採取部材係合部を有し、前記採取部材係合部は、回転している前記回転体に装備されている部材と干渉したときには前記部材に押される方向へ退避するものとしてもよい。また、前記採取部材係合部は、正方向に回転している前記回転体に装備されている部材と干渉したときには前記部材に押される方向へ回転して退避し、逆方向に回転している前記回転体に装備されている部材と干渉したときには前記部材に押される方向へ回転して退避するものとしてもよい。この実装装置では、採取部材係合部が正回転中又は逆回転中の回転体に装備されている部材と干渉したとしても支障が生じることはなく、回転体の正逆回転をより確実に実行することができる。
【0044】
本開示の実装装置において、前記採取部材は、圧力によって部品の吸脱着を行うノズルであり、前記回転体は、前記ノズルに供給する圧力の正負を切り替える操作レバーを前記採取部材ごとに備え、前記実装ヘッドは、前記操作レバーと係合して前記操作レバーを操作するレバー係合部を前記回転体と独立して備え、前記レバー係合部は、回転している前記回転体に装備されている部材と干渉したときには前記部材に押される方向へ退避するものとしてもよい。また、前記レバー係合部は、正方向に回転している前記回転体に装備されている部材と干渉したときには前記部材に押される方向へ回転して退避し、逆方向に回転している前記回転体に装備されている部材と干渉したときには前記部材に押される方向へ回転して退避するものとしてもよい。この実装装置では、万一、レバー係合部が正回転中又は逆回転中の回転体に装備されている部材と干渉したとしても支障が生じることはなく、回転体の正逆回転をより確実に実行することができる。
【0045】
本開示の実装装置の制御方法は、
部品を採取可能な複数の採取部材を所定の円周に沿って所定の間隔で保持する回転体を有し前記回転体を回転させることにより前記複数の採取部材を旋回させる実装ヘッドと、前記実装ヘッドを移動させる移動部とを備えた実装装置の制御方法であって、
前記部品を供給する供給部から前記採取部材により前記部品を採取させ前記回転体を正回転で回転させる正回転採取処理を実行する一方、前記部品を保持していないエラーに基づく空きの前記採取部材があるときには前記回転体を逆回転させる処理と該空きの採取部材に前記供給部から前記部品を採取させる処理とを含む逆回転採取処理を実行するステップ、を含むものである。
【0046】
この実装装置の制御方法では、上述した実装装置と同様に、エラーに基づく空きの採取部材に再度、部品を採取させるため、部品採取の空きをより低減することができる。また、この制御方法では、空きの採取部材に部品を採取させる際に、回転体を逆回転させるため、正回転で回転体を回転して部品を採取させるのに比してより迅速に部品を採取することができる。したがって、この制御方法では、部品を採取して移動する際に、効率をより高めることができる。なお、この実装装置の制御方法において、上述した実装装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した実装装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。