(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記1つ又は複数の構成要素が、アンテナ、カメラ、マイクロホン、電源を制御するための回路、及びスピーカのうちの1つ又は複数を含む、請求項3に記載の対話型運動装置。
前記フレームが、テープ、接着剤、粘着テープ、クランプ、スナップ式コネクタ、ねじ締結体、又はボルト締結体のうちの少なくとも1つを使用して前記ミラーに結合される、請求項1に記載の対話型運動装置。
前記ディスプレイが1組のユーザの中のユーザごとにアイコン及び/又はバイオメトリク情報を表示するように更に構成され、前記1組のユーザは前記第2のユーザを含む、請求項8に記載の対話型運動装置。
前記ディスプレイが、前記1組のユーザのユーザごとの前記バイオメトリク情報に基づいて前記1組のユーザの中の各ユーザの順位を表示するように更に構成される、請求項12に記載の対話型運動装置。
前記第1のユーザの前記バイオメトリク情報は前記ビデオ画像を見ながら運動をする前記第1のユーザの心拍測定値を含み、前記第2のユーザの前記バイオメトリク情報は前記ビデオ画像を見ながら運動をする前記第2のユーザの心拍測定値を含む、請求項8に記載の対話型運動装置。
前記ディスプレイが前記第1のユーザに前記運動インストラクタの前記ビデオ画像を表示している間に前記第1のユーザを記録するように配置されるカメラ及びマイクロホン
を更に含む、請求項8に記載の対話型運動装置。
前記第1のユーザに関する前記バイオメトリク情報に基づいて前記第1のユーザの心拍が所定の心拍ゾーン内にあるかどうかを判定するための、前記ディスプレイ及び前記通信インタフェースに動作可能に結合されるプロセッサ
を更に含む、請求項8に記載の対話型運動装置。
前記ディスプレイ上に表示される前記第1のユーザ及び/又は前記第2のユーザに関する前記バイオメトリク情報が、心拍、所定の心拍ゾーン、又は前記心拍及び前記所定の心拍ゾーンに基づくスコアのうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の対話型運動装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
詳細な説明
[0128] フィットネス関連技術の発展は、融通の利かない所定のトレーニングスケジュールによる制限を受けず及び/又はジムに行くことさえ伴わない、指導者付きトレーニングを受けるためのより便利な手法をもたらす願望によって部分的に駆り立てられてきた。例えば事前録画された指導者なしのトレーニングが多くの形式(例えばビデオカセットテープ、デジタル多用途ディスク(DVD)、Blu-rayディスク(BD)、ストリーミングサービス及び/又はインターネットを使用してストリーミングされるビデオ)で長年入手することができている。指導者なしのトレーニングは、ユーザのテレビ及び/又はスマート装置(例えばスマートフォン、タブレット)上でビデオを再生することを典型的には含み、ユーザはインストラクタのトレーニングを手本にして真似る。この手法はより優れた利便性をユーザに与える(例えばユーザは自宅で指導者なしのトレーニングを再生することができる)が、個人化及び/又は本物のインストラクタの個別指導を欠く。
【0013】
[0129] 別の例では、ユーザのスマート装置(例えばスマートフォン、タブレット)に接続されたストリーミングサービスを使用し、インストラクタによる生中継のトレーニングをユーザにストリーミングすることができる。しかし、このやり方でトレーニングをライブストリーミングすることは典型的には下記の理由から不十分なユーザエクスペリエンス及び種々雑多な質のコンテンツを与え、その理由とはつまり(1)ユーザがかなりの量の低品質コンテンツを次々と見て回ること、(2)ストリームを表示するためのテレビ画面を有する位置又は電話若しくはラップトップ等の小さいディスプレイ上でストリームを見ることにユーザが限定されること、(3)トレーニングにおけるユーザの進歩を追跡できないこと、及び(4)個人化が欠如していることである。従来の一部の運動機器は、インストラクタのライブストリームを表示する一体型ディスプレイを提供する場合がある。しかし、この機器はトレーニングを個人化する及び/又はインストラクタから個別指導を受けるユーザの能力を依然として制限する。更に、ユーザに提供される運動の種類はディスプレイが一体化されている運動機器に制限される可能性がある(例えばエクササイズバイクはサイクリングに関係するトレーニングしか提供しない場合がある)。
【0014】
[0130] ブティックのフィットネススタジオはより優れた個人向けトレーニングをユーザに提供し得るが、ブティックスタジオは従来のジムと同じ理由の多く(例えば費用、スケジュール、場所)から、ユーザが行くことが相変わらず困難であり得る。更に、多くのブティックフィットネススタジオは主にグループ設定でトレーニングを提供し、このことは個人的な好み及び/又は身体的制約により多くの人にとって好ましくない場合がある。
【0015】
[0131] 従って本開示は、反射ビデオディスプレイ機器(「スマートミラー」及び「対話型運動システム」とも呼ぶ)及び反射ビデオディスプレイ機器を使用するための方法を対象とする。スマートミラーは、トレーニング(事前録画されたビデオ又はライブストリーム)を表示するように構成される一体型ディスプレイと、ユーザがトレーニングを個人化することを可能にするインタフェースとを含む。更にスマートミラーは、ユーザとインストラクタとが同じ部屋の中にいるジム又はブティックフィットネススタジオでの従来のトレーニングと同様のやり方で、ユーザ及び/又はインストラクタがトレーニング中に互いにやり取りする(例えばトレーニングのペースについてインストラクタにフィードバックを与える、特定の運動ルーチン中のユーザの姿勢を正す)ことを可能にし得る。
【0016】
[0132] スマートミラーは有線ネットワーク又は無線ネットワークに結合することができ、それらのネットワークはひいては遠隔サーバ、インターネット、及び/又は他のスマートミラーに接続され、オンライン又はアプリケーションベースの構成要素によるダウンロード及び/又はストリーミングのために入手可能な一連の様々なトレーニングにユーザがアクセスできるようにする。ユーザは、これだけに限定されないがユーザの運動の好み、能力水準、機器の可用性、怪我等の身体的制約、所望の運動パターン、及びスタイルを含む幾つかの要因に基づいてトレーニングを選択することができる。従来の運動機器と異なり、スマートミラーは如何なる追加機器も含まなくてもよく、従って特定の種類の運動に制約されない。但し、それでもなお、スマートミラーはトレーニングに応じて他の運動機器(例えば縄跳びの縄、エクササイズバイク、トレッドミル、フリーウェイト、ウェイトマシン、運動バー等)と組み合わせて使用することもできる。
【0017】
[0133] 選択されると、ビデオの運動がスマートミラーのディスプレイ上に表示され得る。スマートミラーは、トレーニング中にユーザが自分の反射をスマートミラー内で見えるように十分反射し、従って自身の動き及び姿勢を評価するための視覚的フィードバックをユーザに与えることができる。スマートミラーのサイズ及び位置に応じて、ユーザの反射はビデオ内の人物(例えばトレーナ)の画像に重なり合って見えることができる。このことは(例えば適切な姿勢を得るために又は新たな運動を学ぶために)ユーザが自分の動きをトレーナの動きとより一致させることを可能にする。
【0018】
[0134] ビデオの運動は、トレーナ及びトレーニング中に使用されるトレーニング機器だけを表示するように更に構成され得る。加えてスマートミラーは、如何なる背景の形状、画像、又はスクリーン(例えば黒色の背景)もなしにバイオメトリクデータのテキスト又はビジュアルグラフィックスを表示することができる。このようにしてスマートミラーは、ユーザ及び環境を不明瞭にする過度に雑然としたインタフェースに概して悩まされる従来の装置と異なりユーザ及びユーザの環境をより上手く反射することができる。ここでもやはり、ビデオの運動は個人設定又はグループ/クラス設定で本物の個人トレーナによって事前録画され又はストリーミングされ得る。
【0019】
[0135] スマートミラーは、トレーニング中のユーザを録画するためのカメラを含むことができる。録画ビデオは、ライブフィードバックのために別の人物(例えばインストラクタ、別のユーザ)にストリーミングすることができ、又はスマートミラー若しくは別の装置(例えばサーバ、ユーザのスマートフォン、ユーザのコンピュータ)上にローカルに記憶することができる。生中継のトレーニング中にユーザのビデオを録画する場合、スマートミラーが捕捉したビデオ及び任意のバイオメトリクフィードバックデータをリアルタイムモニタリングのためにインストラクタにストリーミングすることができる。かかるデータのストリーミングは、インストラクタがトレーニング中に個人向けの指導及び調節を行うことを可能にし得る。例えばクラス形式の設定では、トレーナはトレーニングに参加している各ユーザからのビデオ及びバイオメトリクデータの個々のフィードをモニタすることができ、トレーニングが進むにつれて細やかな目配りをするためにフィードの一部を選択することができる。ユーザのビデオを記憶する場合、ユーザの録画済みのトレーニングをスマートミラー上で再生し、又は他のユーザとオンラインで共有することができる。従って録画ビデオは、ユーザのための将来のトレーニングとして再生し、ユーザ若しくは他のユーザによるその後のトレーニングと比較し、及び/又はユーザのトレーニングのパフォーマンス改善を確かめるために評価することができる。
【0020】
[0136] スマートミラーは、トレーニング中のユーザのバイオメトリクフィードバックを提供する装置に結合することができる。その装置は着用可能又は携帯型の装置(例えば心拍モニタ、歩数モニタ)とすることができる。バイオメトリクフィードバックは、装置への直接の又はユーザのスマートフォンを介した装置への有線接続又は無線接続(例えばBluetooth low energy)によってスマートミラーに届けることができる。バイオメトリクデータはトレーニング中にスマートミラー上に表示することができ、将来の比較及び/又は分析のために記憶することもできる。スマートミラーは、これだけに限定されないがデータ自体、ユーザ、別のユーザ、若しくはインストラクタが設定した目標値を伴うデータ、過去のトレーニング中に取得された履歴的なバイオメトリクデータを伴うデータ、又は上記のものの任意の組み合わせを含む様々な形式によってリアルタイムでバイオメトリクデータを表示することができる。スマートミラーは、バイオメトリクデータ(及び録画ビデオ)を永続的に又は一時的に記憶するための一体型記憶域(例えばハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、ランダムアクセスメモリ)を含むことができる。バイオメトリクデータ(及び録画ビデオ)は、ネットワーク化された接続(例えばインターネット)によって(例えばサーバ又はクラウドベースシステム上での)遠隔記憶のためにアップロードすることもできる。
【0021】
[0137] 加えて、過去のトレーニング内で記録されたバイオメトリクデータは、ユーザの将来のトレーニングの選択を助けるために使用することができる。ユーザの動きを検出し分析するために、ユーザの録画ビデオもバイオフィードバック分析の一環として処理することができる。この分析は、トレーニング内の各運動中にユーザが適切な運動パターンを行ったかどうかを評価するために、及び同様の運動を伴う将来のトレーニングで改善する領域を提案するために使用することができる。
【0022】
[0138] スマートミラーは、トレーニング中の様々な動き及び/又は姿勢について自分の全身の反射をユーザに与えるように形作り、寸法を決め、向きを合わせることができる。スマートミラーは、双方向ミラーを有するビデオ表示パネル又はビデオ表示パネル上の双方向ミラーフィルムを含むことができる。このようにして、ビデオ表示パネルが画像を表示していない領域でスマートミラーは(完全に)反射する。スマートミラーは壁に取り付けることができ、又は平面に立つように構成することができる。スマートミラーは、(1)ユーザが使用するバイオメトリクセンサ、(2)ユーザのスマート装置(例えばスマートフォン、タブレット、又はコンピュータ)への内部通信、及び/又は(3)遠隔サーバ、クラウド、又はインターネットへの外部通信に対する接続を助けるための通信構成要素を更に含むことができる。
【0023】
[0139] スマートミラーは、これだけに限定されないが自宅、ホテルの部屋、クルーズ船、又は他の私的空間若しくは公共空間を含む様々な設定で使用することができる。スマートミラーは、個人又はグループの運動プログラムのために従来のジム及び/又はブティックのフィットネススタジオで使用することもできる。ここでは、グループの運動プログラムは、単一のスタジオ内のユーザ群又は他のスタジオ/設定内の他の個人ユーザ若しくはユーザ群に接続される或るスタジオ内のユーザ群を含み得る。スマートミラーは、リハビリ及び/又は健康維持でユーザを支援するために生活介護住居、病院、又は理学療法施設内で使用することもできる。
【0024】
[0140] 本明細書ではスマートミラーをフィットネス及び理学療法の応用(例えばオンラインエクササイズ、対話型エクササイズ、又は対話型トレーニング)の脈絡で説明するが、スマートミラーは対話型ビデオコンテンツをユーザに提供するためのプラットフォームとしてより広範に使用することができる。ビデオコンテンツは対応する音声コンテンツも含むことができる。例えばスマートミラーは、これだけに限定されないが料理の指導、美術及び工芸のレッスン、住宅の修理、自動車の修理、及びオンラインの教育コースを含む他のビデオコンテンツを提供するために使用することができる。一部の事例では、スマートミラーはスマート装置からコンテンツをストリーミングするためのテレビ及び/又はスマートディスプレイとしても使用することができる。このようにして、スマートミラーは従来の表示装置に取って代わることができ、平面ディスプレイよりも環境とよりシームレスに一体化するように設計される。
【0025】
[0141] 上記で紹介し以下でより詳細に解説する概念は数多くのやり方で実装することができる。実装形態及び当業者に明らかな代替形態を当業者が実践できるようにするために、具体的な実装形態及び応用の例を主に例示目的で示す。
【0026】
[0142] 以下で説明する図面及び実装形態の例は、本発明の実装形態の範囲を単一の実施形態に限定することは意図しない。記載し又は図示する要素の一部又は全てを交換することによって他の実装形態が可能である。更に、開示する実装形態の例の特定の要素が既知の構成要素を使用して部分的に又は完全に実装され得る場合、一部の例では本発明の実装形態を不明瞭にしないために、本発明の実装形態を理解するのに有用なかかる既知の構成要素の部分だけを説明し、かかる既知の構成要素の他の部分の詳細な説明は省く。
【0027】
例示的なスマートミラー
[0143]
図1は、スマートミラー100の例示的な図を示す。スマートミラー100は、スマートミラー100内の様々な下位要素の動作を部分的に制御し、スマートミラー100との間のコンテンツ(例えばビデオコンテンツ、インストラクタ又はユーザからの音声、バイオメトリクフィードバック分析)のフローを管理するために使用されるシングルボードコンピュータ(SBC)110を含むことができる。スマートミラー100は、ビデオコンテンツ、ユーザがそこからスマートミラー100と対話しスマートミラー100を制御することができるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)、バイオメトリクフィードバックデータ、及び/又は他の視覚的コンテンツを表示するための表示パネル120を含むことができる。(例えばユーザがトレーニング中に運動している間の)ユーザのビデオ及び/又は画像を記録するために、カメラ130がSBC 110に結合され得る。スマートミラー100と別の装置(例えば遠隔制御装置、バイオメトリクセンサ、無線ルータ)との間のデータの送受信を可能にするために、アンテナ140がSBC 110に結合され得る。アンテナ140は、特定の周波数及び/又は無線規格(例えばBluetooth、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、2G、3G、4G、4G LTE、5G)にそれぞれ適応された複数の送信機及び受信機を含むことができる。左スピーカ152及び/又は右スピーカ154によるその後の音声出力のための音声信号をSBC 110から受信するために、増幅器150がSBC110に結合され得る。ユーザが(例えばトレーニングを開始/停止するための、インストラクタと話すための)音声コマンド及び/又は音声入力をスマートミラー100に入力できるようにするために、マイクロホンアレイ160も使用することができる。マイクロホンアレイ160もSBC 110に結合することができ、デジタル信号プロセッサ(DSP)を含む。
【0028】
[0144] 外部の電力供給システム(例えば壁コンセント)からスマートミラー100の様々な構成要素に電力を供給しそれを管理するために、スイッチング電源(SMPS)170もSBC 110に結合され得る。スマートミラー100及びマイクロホンアレイ160をオンオフするために、スイッチ180がSMPS 170及び/又はマイクロホンアレイ160に結合され得る。
図18は、これらの構成要素間の電気的及び小電圧差動信号方式(LVDS)接続、並びに表示パネル120のためのLVDS電力接続1802及び信号接続1804を示す。
【0029】
[0145] スマートミラー100は
図1に不図示の追加の構成要素を含むこともできる。例えばスマートミラー100は、これだけに限定されないがハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SDD)、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及びセキュアデジタル(SD)カードを含むオンボードメモリ及び記憶域(不揮発性及び/又は揮発性メモリ)を含むことができる。このオンボードメモリ及び/又は記憶域は、スマートミラー100を動作させるためのファームウェア及び/又はソフトウェアを記憶するために使用することができる。上記で説明したように、オンボードメモリ及び/又は記憶域は、これだけに限定されないがビデオコンテンツ、音声、ユーザのビデオ、バイオメトリクフィードバックデータ、及びユーザ設定を含む他のデータを(一時的及び/又は永続的に)記憶するためにも使用することができる。別の例では、スマートミラー100が、スマートミラー100の様々な構成要素を取り付け支持するための、
図3Bに関して以下でより詳細に説明するフレーム200を含むことができる。
【0030】
[0146] スマートミラー100は、幾つかのやり方で環境(例えばユーザの自宅、フィットネススタジオ)内に導入することができる。例えば
図2A及び
図2Bは、スマートミラー100の下部に取り付けられたスタンド210に取り付けられているスマートミラー100を示す。スマートミラー100は、(ここではスマートフォンを使ってスマートミラー100の写真を撮っている)ユーザの像229及び周囲環境を反射する。スマートミラー100は部分反射区域226によってビデオコンテンツも表示し、部分反射区域226はユーザの像229及び周囲環境を反射するための完全反射区域228とほぼシームレスに融合する。完全反射区域228は暗い背景を有し、部分反射区域226は表示パネル120上にあり(
図3B)、周囲照明の下でほぼシームレスな反射を与えるためにオフのときは暗い。
【0031】
[0147] 一つには、地面から少し離れたところにスマートミラー100を配置するためにスタンド210を使用する。スタンド210は垂直の向きに沿ってスマートミラー100を支持するために使用することができる(例えば表示パネル120の面は隣接する壁と平行である)。
図2A及び
図2Bに示すように、スタンド210は(壁に対する角度によって定める)傾いた向きでスマートミラー100を支持することもできる。スタンド210は、傾けたときにスマートミラー100が床に沿って滑るのを防ぐための高摩擦性基部(例えばゴム足)を含むことができる。一部の設計では、スタンド210がフレーム200に対して固定されたままでもよく、又は何らかの運動軸(例えばピボット軸)を中心としたスタンド210に対するフレーム200の可動結合を可能にし得る。例えばフレーム200を回転させるとき、床に対する向き及び/又は配置においてスタンド210は不変のままであり得る。
【0032】
[0148]
図2Cに示すようにスマートミラー100は壁に直接取り付けることもでき、又は天井から吊るすこともできる(不図示)。この場合もやはり、ディスプレイがオフのときスマートミラー100は完全に反射して見える。ディスプレイがオンのとき、ディスプレイは部分反射区域226によって(例えばトレーナ又は運動インストラクタの)ビデオ画像をユーザに投影し、ユーザは部分反射区域226内でビデオ画像上に重なり合った自分の反射像229を見ることができる。部分反射区域226に接する完全反射区域228もユーザの像を反射する。ディスプレイがオフのとき、スマートミラー100は単純に普通の鏡のように見える。
【0033】
[0149] スマートミラー100は、自立スタンドによって概ね垂直に支持することもできる。換言すれば、自立スタンドは地面又は別の水平面に位置し、ユーザの方を向くようにスマートミラー100を保持することができる。自立スタンドはスマートミラー100の底部、側部、及び/又は背面に取り付けることができる。自立スタンドは、(スマートミラー100が転倒する可能性が低いように)スマートミラー100用の安定したプラットフォームを提供するために1本、2本、3本、又はそれ以上の脚を含むことができる。スタンドが滑るのを防ぐために、それぞれの脚は高摩擦性基部(例えばゴム足)を有することができる。一部の設計では、少なくとも1本の脚がスマートミラー100の搬送及び/又は調節を助けるための車輪を含むことができる。スタンド210と同様に、自立スタンドもピボット軸を中心にスマートミラー100を傾けることを可能にし得る。
【0034】
[0150]
図3A〜
図3Dは、上記で説明したスタンド210を有する例示的なスマートミラー100の幾つかの図を示す。図示のように、スマートミラー100は上記で説明した構成要素に対応する幾つかのアセンブリに細分することができる。例えばスマートミラー100は、内部フレーム202及び外部シェル204を含むフレーム200を含むことができる。内部フレーム202は、
図1に関して説明した他の構成要素を取り付けるシャーシとして使用することができる。外部シェル204は、一つには内部フレーム202及びその中に含まれるスマートミラー100の様々な構成要素を保護するための外部ハウジングとして使用することができる。スマートミラー100は、内部フレーム202内に取り付けられる表示パネル120を含むことができる。スマートミラー100は、ユーザ及びユーザの環境の反射を与えるために表示パネル120上に配置されるミラーガラス220を含むことができる。スマートミラー100は、内部フレーム202の上部の方に配置される上部の電子機器アセンブリ230及び内部フレーム202の下部の方に配置される下部の電子機器アセンブリ240へと分けられる様々な電子機器も含むことができる。
【0035】
[0151]
図3Cに示すように、上部の電子機器アセンブリ230はアンテナ140、カメラ130、マイクロホン160、及びSBC 110を含むことができる。
図3Dは、下部の電子機器アセンブリ240を示し、SMPS 170、スイッチ180、増幅器150、並びにスピーカ152及び154を含み得る。加えてスマートミラー100は、内部フレーム202の底部に配置されるスタンド210を含むことができる。
【0036】
[0152]
図3A〜
図3Dのスマートミラー100は、1つの例示的なサイズ及びアスペクト比を表す。しかし、スマートミラー100はサイズの点でこれよりも概して大きくても小さくてもよく、様々なアスペクト比を有することができる。例えば、身長の高いユーザ及び/又は複数のユーザに対処するためにより大きいスマートミラー100を使用することができる。身長の低いユーザに対処するために及び/又は可搬性を高めるためにより小さいスマートミラー100を使用することができる。概して、スマートミラー100は約24インチから約96インチの高さ、及び約9インチから約120インチの幅を有することができる。従ってスマートミラー100のアスペクト比は、開示する高さ及び幅のそれぞれの範囲に応じて異なり得る。
図4A〜
図4Eは、例示的な内部フレーム202の幾つかの図を示す。内部フレーム202は、SBC 110、表示パネル120、カメラ130、アンテナ140、増幅器150、スピーカ152及び154、マイクロホンアレイ160、SMPS 170、及びスイッチ180等のスマートミラー100の様々な構成要素をその中に含む内部空洞を有するように寸法を決め、形作ることができる。内部フレーム202は、これだけに限定されないがねじ締結体、ボルト締結体、スナップ式コネクタ、及び接着剤を含む様々な結合部材を使用して上記の構成要素を内部フレーム202に取り付けるための幾つかの取付位置も含むことができる。内部フレーム202は、カメラ130及びマイクロホン160がそこを通して環境内のユーザからそれぞれビデオを録画し音声を受け付けることができる開口部も含むことができる。
【0037】
[0153]
図5A〜
図5Fは、例示的な外部シェル204の幾つかの図を示す。外部シェル204は内部フレーム202を少なくとも部分的に取り囲むことができる。例えば
図3Bは、内部フレーム202を含むことができる内部空洞を外部シェル204が有することを示している。外部シェル204は、主に内部フレーム202及びそこに含まれる構成要素を保護するために使用され得る。外部シェル204は、スマートミラー100内の様々な電子部品の冷却を助けるための複数の通気口又は穴を含むことができる。外部シェル204は、スピーカ152及び154からの音声をユーザに伝えるための複数の開口部も含むことができる。外部シェル204は、コネクタボックス上のポートがそこを通して電力を得るための開口部も含むことができる。
【0038】
[0154]
図2Cに示すように、スマートミラー100は導入のために壁に直接取り付けることもできる。これだけに限定されないが壁及びスマートミラー100上の対応するフック、ねじ締結体又はボルト締結体によって壁及びスマートミラー100に固定される取付ブラケット、及び粘着テープを含む様々な壁取付機構を使用することができる。
【0039】
[0155]
図3Cは、スマートミラー100上の取付ブラケット302a及び壁に取り付けられる対応する取付ブラケット302bを使用する例示的なフック機構を示す。
図7A〜
図7Dは取付ブラケット302bの追加の図を示す。図示のように、取付ブラケット302a及び302bは、取付ブラケット302bからスマートミラー100を吊るすときに優れた安定性を与えるために外部シェル204の幅とほぼ同様の幅を有し得る。図示のように、取付ブラケット302aは、内部フレーム202内に配置される上部の表示パネルブラケット304aを取り付けるのと同じ取付位置を使用して外部シェル204に結合することができる。取付ブラケット302bは、壁への取り付けを助けるための複数の穴及び/又はスロットを含むことができる。
図6A〜
図6Dは取付ブラケット302aの追加の図を示す。
【0040】
[0156]
図3Cは、ミラー側の安全ブラケット306a及び壁側の安全ブラケット306bを示す。
図8A〜
図8Dはミラー側の安全ブラケット306aの更なる図を示す。
図9A〜
図9Dは壁側の安全ブラケット306bの更なる図を示す。これらの安全フック306a及び306bは、スマートミラー100がスタンド210に取り付けられているときスマートミラー100が転倒するのを防ぐ。上記で説明した壁取付ブラケット302a及び302bと同様に、安全フックも、スマートミラー100の外部シェル204に取り付けられる安全ブラケット306a及び壁に取り付けられる対応する安全ブラケット30bを含むことができる。
図3Cに示すように、安全ブラケット306a及び306bは安定性を高めるためにスマートミラー100の中心線(例えば垂直軸)の近くに配置することができる。
【0041】
[0157]
図3Cは、安全ブラケット306a及び306b並びに壁取付ブラケット302a及び302bの両方を示す。この図面は、これらの個々の構成要素がスマートミラー100の他の構成要素に対して何処に配置されるのかを示すためのものである。実際には、スマートミラー100は両方一緒ではなく安全ブラケット306a及び306bだけ、又は壁取付ブラケット302a及び302bだけを使用してもよい。
【0042】
[0158] 内部フレーム202、外部シェル204、取付ブラケット302a及び302b、並びに安全ブラケット306a及び306bは、これだけに限定されないがスチール、アルミニウム、ガラス繊維、炭素繊維、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、及びプラスチックを含む様々な材料で形成することができる。例えば内部フレーム202、外部シェル204、取付ブラケット302a及び302b、並びに安全ブラケット306a及び306bは、平らな金属シートをかたどり、そのシートを所望の3次元形状に曲げ、隣接端部を溶接して完成形の構成要素を形成することによって作ることができる。環境による汚染を減らすために及び/又は美的目的で追加の被覆(例えば粉体被覆、塗料)を内部フレーム202、外部シェル204、取付ブラケット302a及び302b、並びに安全ブラケット306a及び306bに施すことができる。
【0043】
[0159] ミラーガラス220は、表示パネル120上に若しくはその前に配置される双方向ミラー又は双方向ミラーフィルムとすることができる。従って、ミラーガラス220は可視光に対して半反射的且つ半透明であり得る。表示パネル120が活性状態にない場合又は暗い色を示す表示パネル120の領域内で、ミラーガラス220はほぼ反射的であり得る。明るい色を示す表示パネル120の領域内ではミラーガラス220はほぼ透明であり得る。換言すれば、ミラーガラス220によって反射される光(例えば環境光、自然光、環境内の物体又はユーザから反射される光)の強度がミラーガラス220を透過する光(例えば表示パネル120によって放たれる光)の強度を上回る場合、ミラーガラス220はユーザにとって反射的に見えることができる。逆に、ミラーガラス220によって反射される光の強度がミラーガラス220を透過する光の強度を下回る場合、ミラーガラス220はユーザにとって透明に見えることができる。
【0044】
[0160] ミラーガラス220は、これだけに限定されないがテープ、接着剤、クランプ、ミラーガラス220に結合されるスナップ式コネクタ、及びミラーガラス220に結合されるタブ又はピンによるねじ締結体又はボルト締結体を含む様々な結合機構を使用して内部フレーム202に結合することができる。ミラーガラス220が粉砕するのを防ぐために安全フィルム222をミラーガラス220に直接付加することができ、ミラーガラス220が割れた場合、割れたガラス片が安全フィルム222に付いたままになる。安全フィルム222は透明とすることができ、不透明(黒色)領域でパターン形成し又はプリントすることができる。例えば安全フィルム222は、スマートミラー100の部分反射区域226上で透明であり、スマートミラー100の完全反射区域228上で不透明とすることができる。加えて、安全フィルム222はミラーガラス220の表面を完全に覆わなくてもよい。スマートミラー100を正面から見たときの表示パネル120とミラーガラス220の残りの部分との間のシームレスな見た目を作るために、安全フィルム222のパターン形成を適応させることができる。
【0045】
[0161]
図3Bに示すように、フレーム200内の内部フレーム202にミラーガラス220を取り付けるために両面粘着テープ224を使用することができる。片方の面で、粘着テープ224は内部フレーム202の表面に直接付加される。反対側の面で、粘着テープ224は安全フィルム222又は露出したミラーガラス220に付加される。
【0046】
[0162] ミラーガラス220が損傷した場合、ミラーガラス220は(スマートミラー100全体とは対照的に)ミラーガラス220の置換を可能にするために設置後にフレーム200から取り外し可能とすることもできる。この形態は、フレーム200内の対応する1組の穴又はスロットに入る1組のピン又はタブにミラーガラス220及び安全フィルム222を固定することによって実現することができる。組み立て時のミラーガラス220に対する応力集中を減らすために、ピン及び/又はタブの数及び分布を適応させることができる。ピン又はタブは、これだけに限定されないがねじ締結体、ボルト締結体、及びスナップ式コネクタを含む結合部材を使用してフレーム200に結合することができる。結合部材はミラーガラス220をフレーム200にしっかりと取り付けるように構成されるが、ミラーガラス220を除去/置換するためにユーザが後でスマートミラー100を分解できるようにすることもできる。
【0047】
[0163] ミラーガラス220は、これだけに限定されないがガラス、アクリル、マイラ、プレキシガラス、熱可塑性物質、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、又は可視光に対して透過的な他の任意の材料を含む様々な材料から形成することができる。ミラーガラス220の反射特性は、これだけに限定されないがアルミニウム、銀、及び誘電体被覆(例えばブラッグミラー)を含む様々な材料で形成される部分反射被覆によって設けられる被覆によって修正することができる。安全フィルム222は可撓性の薄膜高分子材料から形成することができる。両面粘着テープ224は、これだけに限定されないがvery high bonding(VHB)テープ、ultra-high bonding(UHB)及びアクリルフォームテープ(AFT)を含む様々な種類の粘着テープとすることができる。
【0048】
[0164] スマートミラー100は様式的に再構成可能とすることもできる。例えばスマートミラー100は、壁に取り付けたとき浮いているように見え得る。この構成では、ミラーガラス220の端部を完全に露出させることができる。
図10A〜
図10Dに示すように、ミラーガラスの横寸法はミラーガラス220の背後に位置するフレーム210の横寸法以上であり得る。上記で説明したように、フレーム200はスマートミラー100の様々な構成要素(例えばSBC 110、表示パネル120、カメラ130、アンテナ140、増幅器150、スピーカ152及び154、マイクロホンアレイ160、SMPS 170、及びスイッチ180)を含むことができる。従って、スマートミラー100とまっすぐに面しているユーザはミラーガラス220の背後に位置するフレーム200を認めることができない可能性があり、スマートミラー100が壁と平行に空中に浮いている印象を与える。
【0049】
[0165] 従来の浮きミラーディスプレイは典型的には2つの部分で構成されるアセンブリであり、ミラーガラスがディスプレイの前に配置される。ミラーガラスは典型的には天井又は壁等の高い位置から吊るされ、同じく天井又は壁から吊るされ得るディスプレイの前に配置される。この2つの部分で構成されるアセンブリは設置の複雑さを高め、そのような取付位置を利用できる環境に従来のミラーディスプレイを制限する。ミラーガラスを所定の位置に保持するために前面フレームと背面フレームとが結合されるフレーム構成で他の種類の従来のミラーディスプレイを組み立てることができる。この構成ではミラーガラスの端部が前面フレームによって覆い隠されることがあり、前面フレームがユーザによって認められ、浮きミラー構成の美的な質に影響が及ぶ可能性がある。
【0050】
[0166] 対照的に本明細書に記載のスマートミラー100は、ミラーガラス220がフレーム200に取り付けられ、それにより1つの部分で構成されるアセンブリを形成するように構築することができる。
図3Aに示す例示的なスマートミラー100では、ミラーガラス220が安全フィルム222に結合される。更に安全フィルム222は、両面粘着テープ224を使って内部フレーム202に結合される。このようにして、壁に直接取り付けたときスマートミラー100が空中に浮いて見えるようにミラーガラス220をフレーム200に取り付けることができる。
【0051】
[0167] スマートミラー100は、スマートミラー100の前面及び/又は側部に装飾フレームを取り付けることも可能にし得る。装飾フレームは、ミラーガラス220の背後に位置するフレーム200の外部シェル204に結合することができる。装飾フレームは、これだけに限定されないがねじ締結体、ボルト締結体、及びスナップ式コネクタを含む1つ又は複数の結合部材を使用して外部シェル204に結合することができる。装飾フレームは1つ又は複数の磁石を使用して外部シェル204に結合することもでき、それにより設置の容易さを高め、組み立て時間を短縮する。一部の設計では、スマートミラー100がミラーガラス220の端部に取り付けられる装飾フレームを含み得る。ユーザが装飾フレームを置換したい場合、ユーザは上記で説明したピン又はタブを使用してスマートミラー100を分解してミラーガラス220を置換することができる。
【0052】
[0168]
図11A〜
図11Fは、スマートミラー100を(傾き調整ありで又はなしで)ほぼ垂直の向きに支持するために使用することができるスタンド210の追加の図を示す。スタンド210は、内部フレーム202及び外部シェル204の下に配置されるU字型ブラケット214で構成される。U字型ブラケット214は上部バー216に結合される。図示のように、U字型ブラケット214及び上部バー216は外部シェル204に適合するように形作り、寸法を決めることができ、それによりスマートミラー100の側部を囲む連続平面を与える。上部バー216はスピーカ152及び154のための開口部を含むことができる。上部バー216は、そこを介してスイッチ180がユーザによってアクセスされ得る開口部も含むことができる。
図3Bに示すように、スタンド210は、U字型ブラケット214の底に配置される高摩擦性基部(例えばゴム足)も含むことができる。高摩擦性基部212は、とりわけスマートミラー100が部分的に傾けられているときスマートミラー100が床に沿って滑るのを防ぐために使用することができる。U字型ブラケット214及び上部バー216は、これだけに限定されないがスチール、アルミニウム、ガラス繊維、炭素繊維、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、及びプラスチックを含む様々な材料で形成することができる。
【0053】
[0169] スマートミラー100のミラーガラス220及び/又は表示パネル120の高さは、様々な身長の様々なユーザに対処するために調節可能とすることもできる。スマートミラー100は、ユーザの大多数に対処するための特定の高さ範囲を有するように設計することができる。ユーザがこの高さ範囲から外れる場合、スマートミラー100はしかるべく調節することができる。高さ調節は幾つかのやり方で遂げることができる。一例では、フレーム200及びスタンド210を使用してスマートミラー100にスロットレール機構を組み込むことができる。例えばフレーム200は、スタンド210上のレールを収容するために、外部シェル204と内部フレーム202との間に少なくとも1つのスロットを組み込むことができる。従って、スタンド210上のレールはフレーム200内のスロットに沿って摺動自在に調節可能であり得る。所望の位置においてスロットにレールを固定するためにロック機構を含めることができる。ロック機構は、これだけに限定されないが1方向(例えばスロットに対するレールの延長線)に沿った動きを可能にするラチェッティング機構、及び反対方向の動きを可能にするリリース機構、固定用のレール(又はスロット)内のばね式ピンを有するスロット(又はレール)内の複数の穴、摩擦力によってレールをスロットに対して保持するためのクランプ機構(例えばロックタブ)を含む様々な形を取り得る。
【0054】
[0170] スマートミラー100の電子部品は内部フレーム202及び外部シェル204上の様々な位置に配置することができる。
図3A〜
図3Dに示す例示的なスマートミラー100では、組み立てを単純化するために電子部品が主に上部の電子機器アセンブリ230及び下部の電子機器アセンブリ240内に配置されており、ユーザが位置し得る場所に関してスマートミラー100上の好ましい位置にそれぞれの構成要素を配置する。電子部品を電気的に結合するための任意の配線を内部フレーム202及び/又は外部シェル204の内部空洞に沿って通すことができる。
【0055】
[0171] 表示パネル120は、ユーザにビデオコンテンツを表示するために主に使用される。表示パネル120は、これだけに限定されないが液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイを含む様々な種類のディスプレイであり得る。双方向ミラーガラス220の性能を高めるために、表示パネル120は暗い色を表示するとき低い光強度を放つように構成することができる(又はそれぞれのピクセルをオフにすることさえできる)。一部の例では、スマートミラー100の更なる対話型制御をユーザに与えるために表示パネル120をタッチセンス式とすることもできる。タッチセンス性は、ミラーガラス220及び表示パネル120と環境との間に配置される他の任意の中間構成要素(例えば安全フィルム222)に対処するために較正することができる。
【0056】
[0172]
図3C及び
図3Dに示すように、表示パネル120は上部の表示パネルブラケット304a及び下部の表示パネルブラケット304bを使用して内部フレーム202に取り付けることができる。
図12A〜
図12Fは、上部の表示パネルブラケット304aの追加の図を示す。上部の表示パネルブラケット304a及び下部の表示パネルブラケット304bは、これだけに限定されないがねじ締結体、ボルト締結体、スナップ式コネクタ、又は接着剤を含む様々な結合機構を使用して内部フレーム202及び表示パネル120にそれぞれ結合することができる。上部の表示パネルブラケット304a及び下部の表示パネルブラケット304bは、これだけに限定されないがスチール、アルミニウム、ガラス繊維、炭素繊維、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、及びプラスチックを含む様々な材料で形成することができる。
【0057】
[0173] アンテナ140は、ビデオコンテンツをストリーミングし又は再生するために、ユーザのスマート装置(例えばコンピュータ、スマートフォン、タブレット)、バイオメトリクセンサ(例えば心拍モニタ)、及び/又は遠隔サーバ若しくはクラウドサーバ等の様々な外部装置と通信するための受信機及び/又は送信機としてそれぞれ機能する複数のアンテナを含むことができる。この場合もやはりアンテナ140は、これだけに限定されないがBluetooth、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、802.11ac、2G、3G、4G、4G LTE、及び5G規格を含む様々な無線規格に準拠することができる。
【0058】
[0174]
図13A及び
図13Bは、アンテナ140を所定の位置に保持するために使用可能なアンテナ取付ブラケット1300を示す。アンテナ取付ブラケット1300は、これだけに限定されないがスチール、アルミニウム、ガラス繊維、炭素繊維、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、及びプラスチックを含む様々な材料で形成することができる。
【0059】
[0175] マイクロホン160は、ユーザの声及び/又は他の周囲音を録音するために使用することができる。マイクロホン160は、不所望の周囲音(例えばファン又は街頭の騒音)がスマートミラー100によって取得されることを減らすための消音器を含むことができる。カメラ130と同様に、マイクロホン160によって録音される音声は別の人(例えばインストラクタ又は別のユーザ)とリアルタイムで共有することができ、又は後で再生するために記録することができる。一態様では、音声がビデオと同期していることを確実にするタイムスタンプを使用してユーザのビデオと共に音声を取得することができる。スピーカ152及び154からの音声出力を制御するために、マイクロホン160は増幅器150にも結合することができる。例えばユーザが話すとき、スピーカ152及び154からの音声出力を減らして不所望の音声フィードバックを回避するために、マイクロホン160は増幅器150に信号を送信することができる。マイクロホン160は、一つにはスマートミラー100の音声制御を可能にするために使用することができる。例えばユーザは自分の声でスマートミラー100を活性化/非活性化し、トレーニングを検索し、開始し、停止することができる。
【0060】
[0176] 左スピーカ152及び右スピーカ154は、ユーザに音声(例えばインストラクタからの指導、音楽、音響効果)を出力するために使用することができる。スピーカ152及び154は薄型とすることができ、1つ又は複数の所望の周波数帯域で音を放つように構成され得る。一部の設計では、
図3Bに示すスマートミラー100の厚さを減らすために、ミラーガラス220の正面を横断する方向に(例えば床又は天井に向けて)音を放つようにスピーカ152及び154を方向付けることができる。一部の設計では、ミラーガラス220の正面に位置するユーザに向けた方向に音を放つようにスピーカ152及び154を方向付けることができる。この構成では、スマートミラー100の正面の開口部(例えばミラーガラス220の開口部)を介して音を放つことができる。ミラーガラス220は、ユーザに向けて放たれる音を作り出すためにスピーカ152及び154と共に振動することもできる。従って、正面を向いた薄型スピーカではさもなければ得ることができない可能性がある周波数で音を放つようにミラーガラス220を調整することができる。
【0061】
[0177] 上記で説明したように、ユーザが活動(例えばトレーニング)を行う間のユーザのビデオ及び/又は静止画を取得するためにスマートミラー100内のカメラ130を使用することができる。インストラクタがトレーニング中に確認してユーザに指導を与えることを可能にするために、ユーザのビデオはインストラクタと共有することができる。ビデオは他のスマートミラーの他のユーザと比較目的又は競争目的で共有することもできる。ユーザのビデオは表示パネル120上にリアルタイムで表示し、又は後で再生するために記憶することができる。例えばインストラクタに対するユーザの視覚的な比較を提供することにより、ユーザのビデオはトレーニング中又はトレーニング後の自己評価のために使用することができる。記憶済みのビデオは、長い期間をかけて同様の運動を行う場合にユーザが自分の進歩又は改善を評価することも可能にし得る。
【0062】
[0178] ユーザの運動及び動きに基づくユーザのバイオメトリクデータを導出するために、ビデオはトレーニング中にリアルタイムで又はトレーニングの終了後に処理することもできる。例えば、これだけに限定されないが時間に応じたユーザの呼吸数、特定の運動の適切な姿勢又は動きを再現する際のユーザのパフォーマンス、トレーニング中にユーザが行った反復回数、怪我につながる可能性があるユーザの手足又は関節に対する応力、及び時間と共に特定の運動がずれることに基づくユーザのスタミナを含むユーザのトレーニングの様々な側面を明らかにするために、画像分析技法を使用することができる。トレーニングに関する追加分析をユーザに与えるために、ビデオから導出されるバイオメトリクデータはユーザが着用するバイオメトリクセンサによって取得されるバイオメトリクデータと組み合わせて使用することができる。
【0063】
[0179] カメラ130はスマートミラー100内に又はスマートミラー100上に取り付けられる幾つかのカメラの1つとすることができ、各カメラはユーザの異なる側面を撮影するように構成することができる。カメラ130は標準的なウェブカメラを含むことができる。別の例では、カメラ130は三次元(3D)空間内のユーザの動きを追跡することができる空間運動検知カメラ(例えばMicrosoft Kinect)を含み得る。運動検知カメラは、それぞれの四肢(例えば腕、脚、手、足、指、足指)を追跡するのに十分な空間分解能を有することができる。このデータは、時間に応じたユーザの動きに従ってアニメ化されるユーザの高忠実度3Dモデルを再構築するために使用することができる。従ってユーザの3Dモデルは、トレーニングを行う際のユーザのパフォーマンスを評価するための並びに適切な姿勢及び技法についてユーザを指導するための追加情報をユーザ及び/又はインストラクタに提供することができる。例えばこの3Dモデルは、正しい姿勢及び技法で運動を行っている別の人(例えばインストラクタ)の第2の3Dモデルと比較してユーザに表示することができる。運動検知カメラは、複数のユーザの動きを識別し追跡するために使用することもできる。
【0064】
[0180] 更に別の例では、カメラ130がユーザの皮膚の体温図を生成するための温度カメラ(例えば前方監視赤外線(FLIR)カメラ)を含むことができる。これらの体温図はトレーニング(例えば休憩、運動、トレーニング後の回復)中のユーザの皮膚温度の空間的及び時間的な変化を追跡するために使用することができ、ユーザの水分補給レベル等の追加のバイオメトリクデータを提供し得る。
【0065】
[0181]
図14A〜
図14Eは、内部フレーム202にカメラ130を取り付けるために使用することができる例示的なカメラ取付台1400の幾つかの図を示す。カメラ取付台1400は、カメラ130の視野が殆どの使用事例でユーザを捕捉するようにカメラ130を方向付けるために設計される機械的構成要素であり得る。例えば
図3Cは、カメラ130を下向きに傾けるための曲がった形状をカメラ取付台1400が有することを示す。カメラ取付台1400は、これだけに限定されないがスチール、アルミニウム、ガラス繊維、炭素繊維、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、及びプラスチックを含む様々な材料で形成することができる。
【0066】
[0182] スマートミラー100は、交流(AC)電源又は直流(DC)電源から電気入力を得るように構成することができる。SMPS 170は、AC入力源及びDC入力源の両方に適合することができる。SMPS 170は、一つにはスマートミラー100の他の構成要素に後で流す目的で電気入力を所望の形態に変換するために使用することができる。例えばSMPS 170はACをDCに、又はDCをACに変換するために使用することができる。SMPS 170は入力の電圧及び/又は電流を所望の値に調節する(例えば電圧を120Vから240Vに上げる、電圧を240Vから120Vに下げる)ために使用することもできる。
【0067】
[0183] SMPS 170は、スマートミラー100に結合される電力コード又は無線電力伝達システムによって電気入力を得るように構成することができる(例えばスマートミラー100は壁に取り付けられた送信機から誘導結合機構又は静電結合機構によって無線電力を得る受信機を有する)。一例では、標準の国際電気標準会議(IEC)ケーブルを使用してSMPS 170を標準の壁コンセント(例えば120〜240V/60Hzコンセント)に直接接続することができる。一部の設計では、スマートミラー100の全体的なサイズを小さくするために、SMPS 170をスマートミラー100のフレーム200の外に部分的に又は完全に配置することができる(例えばラップトップ用のACアダプタ)。
【0068】
[0184] スマートミラー100は可搬性をより高めるために電池(不図示)を含むこともできる。従ってスマートミラー100の導入が、特定の部屋の中の電源(例えば壁コンセント)の位置による影響を受けにくくなり得る。電池は、これだけに限定されないがリチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池、及びニッケル水素電池を含む様々な種類の充電可能電池又は使い捨て電池とすることができる。充電可能電池はスマートミラー100を電源に接続する(例えばIECケーブルを壁コンセントに接続する)ことによって充電することができる。スマートミラー100は充電中に動作するように構成することもできる。
【0069】
[0185] スマートミラー100は、スマートミラー100上に配置されるスイッチ180を使用してオンオフすることもできる。スマートミラー100は、スマートミラー100に接続されるコンピュータ、スマートフォン、又はタブレット等の別の遠隔制御装置を使用して遠隔的に活性化又は非活性化することもできる。
【0070】
[0186]
図15A〜
図17Eは、スマートミラー100に同じく組み込むことができる例示的なコネクタボックスの幾つかの図を示す。コネクタボックスは、スマートミラー100を(例えばIECケーブルによって)外部電源に接続するための配線及び配線ポートを収容するために使用することができる。コネクタボックスは、SMPS 170とスマートミラー100内の他の電子部品との間の配線も収容することができる。コネクタボックスは、これだけに限定されないがスチール、アルミニウム、ガラス繊維、炭素繊維、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、及びプラスチックを含む様々な材料で形成することができる。
【0071】
[0187] スマートミラー100は、スマートミラー100をスマートフォン又はタブレット等の他の装置に接続するための追加のコネクタも含むことができる。例えば
図3Cは、スマートミラー100の上部の方に配置されるUSBコネクタ310をスマートミラー100が含み得ることを示す。一部の応用では、このコネクタを使用してスマートミラー100のソフトウェア更新、ファームウェア更新、及び診断テストのための有線接続を提供することができる。このコネクタは、スマートミラー100から別の装置に電力を伝達する(例えばスマートフォンを充電する)ためにも使用することができる。
【0072】
バイオメトリク装置及びスマートミラー
[0188] トレーニング中のユーザのバイオメトリクデータを提供するために、ユーザが着用するバイオメトリクセンサもスマートミラー100に通信可能に結合することができる。以下で説明するように、スマートミラー100は表示パネル120によって生の及び/又は処理済みのバイオメトリクデータをユーザに表示することができる。ユーザの全体的な健康状態を評価するために及びその後のトレーニングをユーザに推薦するために、バイオメトリクデータはその後の分析に使用することができる。バイオメトリクデータは、ユーザの活動レベル又はパフォーマンスを他のユーザのものと比較するために使用することもできる。これだけに限定されないがユーザの心拍、ユーザの歩数、ユーザの様々な四肢の動き、ユーザの皮膚温度、及びユーザの発汗量を含む様々な種類のバイオメトリクデータを1つ又は複数のバイオメトリクセンサによって測定することができる。(ユーザはバイオメトリクセンサを一切着用せずにスマートミラー100を動作させることができ、その場合、バイオメトリクデータが取得されていないことを示す表示パネル120上のブランク又はダッシュマークにより、通常取得されユーザに表示されるバイオメトリクデータが置換され得る)。
【0073】
[0189] バイオメトリクセンサはユーザによって様々な方法で着用され得る。例えば
図19は、自分の手首にバイオメトリクセンサ1900を着用しているユーザを示す。
図20は、自分のウエスト周りにバイオメトリクセンサ2000をユーザが着用している別の例を示す。ユーザは複数のバイオメトリクセンサを着用することができ、それらのセンサは一部の例ではユーザの体の特定の位置における特定のバイオメトリクデータを測定するように適応され得る。どのバイオメトリクセンサも、これだけに限定されないがBluetooth、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n、及び802.11acを含む様々な通信プロトコルを使用して無線で直接又はスマートフォン若しくは無線ルータを介してスマートミラー100に結合することができる。
【0074】
スマートミラーの使用
[0190] スマートミラー100は様々な装置に結合し、それらの装置を使用して部分的に制御することができる。例えばスマートミラー100は、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、スマートミラー100用の専用リモコン、スマートエクササイズ機器(例えばトレッドミル、エクササイズバイク、スマートダンベル)、又はパーソナルコンピュータに接続することができる。これらの装置はネットワーク化されている及び/又はウェブ対応とすることができ、従ってスマートミラー100と共に機能するように構成されるソフトウェアアプリケーション(例えばGoogle Android、Apple iOS、又はMicrosoft Windows装置用のアプリケーション)内の様々なフィットネスベース機能にアクセスするために使用することができる。
【0075】
[0191] スマートミラー100は如何なる装置にも接続することなしに使用することもできる。例えばユーザは、マイクロホン160による音声制御を使用してスマートミラー100を制御することができる。カメラ130が運動検知カメラを含む場合又はカメラ130によって取得されるユーザのビデオに画像分析技法を適用することにより、スマートミラー100はジェスチャコマンドを使用して制御することもできる。表示パネル120がタッチセンス式である場合、スマートミラー100はタッチコマンドを使用して制御することもできる。
【0076】
[0192]
図21は、セットアッププロセス2101とその後に続く使用プロセス2102とを概して含む、スマートミラー100を使用する例示的方法2100を示す。セットアッププロセス2101は次のステップ、つまり(2104)ミラーをオンにすること、(2108)ユーザのスマート装置上にアプリケーションをダウンロードすること、(2112)アクセスポイントによってスマート装置をスマートミラー100と同期すること、(2116)スマートミラー100をネットワークと同期すること、及び(2120)アカウントを作成しオンボーディング調査に記入することで構成され得る。使用プロセス2102は次のステップ、つまり(2124)トレーニングを選択しトレーニングに入ること、(2128)スマートミラー100上にトレーニングを表示すること、(2132)バイオメトリクセンサからトレーニングの進捗及びバイオメトリクデータを集めること、(2136)トレーニングの終了後にトレーニング後の統計値を表示すること、(2140)トレーニングの調査を投稿すること、及び(2144)ユーザのフィットネスの進捗にトレーニングデータを追加することで構成され得る。使用プロセス2102の後、スマートミラー100は(2148)別のトレーニングを選択しそれに入るようユーザに問い合わせるステップを含むことができ、選択された場合はステップ(2128)〜(2148)が繰り返される。以下の説明は
図21に示す様々なステップを詳しく述べる。
【0077】
スマートミラーと他の装置との間の接続性
[0193] 上記で説明したように、スマートミラー100は動作中に様々な装置に接続することができる。動作を維持するために、(スマートミラー100を含む)任意の対の装置間の接続をモニタすべきである。1対の特定の装置間の接続は「接続状態」として表すことができる。従って、スマートミラー100の使用中に複数の接続状態をモニタすることができる。
【0078】
[0194]
図22は、スマートミラーと1つ又は複数の他の装置との間の接続の選択肢及び状態の部分的概要を示す。これらの接続は、これだけに限定されないが(1)WebSocketプロトコルを使用してモニタすることができ、「接続済み」及び「クローズド」の値を有し得るユーザのスマート装置(例えばクライアント)とスマートミラー100(例えばサーバ)との間、(2)「接続済み」及び「切断済み」の値を有し得るユーザのスマート装置とBluetooth low energy(BTLE)装置との間、(3)「ペア接続済み」、「ペア切断済み」、及び「ペアになっていない」の値を有し得るBluetoothオーディオ装置(例えばクライアント)とスマートミラー100(例えばサーバ)との間、(4)データが要求として送信されサーバがデータで応答するように、接続が要求/応答構成を用いてオンデマンドであるように構成されるハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)によって通信することができる、ユーザのスマート装置とアプリケーションプログラミングインタフェース(API)サーバとの間、(5)データが要求として送信されサーバがデータで応答するように、接続が要求/応答構成を用いてオンデマンドであるように構成されるHTTPによって通信することができる、スマートミラー100とAPIサーバとの間、(6)HTTPライブストリーミング(HLS)プロトコルによって通信することができ、「接続済み/ストリーミング」、「バッファリング」、及び「切断済み」の値を有し得るスマートミラー100とストリーミングサービスとの間、及び(7)WebSocketによって通信することができ、「接続済み」及び「切断済み」の値を有し得るスマートミラー100とパブリッシュ/サブスクライブサービスとの間の接続を含む。
【0079】
[0195] 或る装置(例えばスマートミラー100、スマート装置、バイオメトリクセンサ、サーバ、ネットワークルータ)が別の装置から切断された場合、装置間の接続を再確立し維持するために自己復旧プロセス(本明細書では「装置自己復旧」とも呼ぶ)を使用する。接続性の問題が生じたときトレーニングが中断されないように、自己復旧プロセスは好ましくはユーザにとってトランスペアレントであるべきである。
【0080】
[0196] スマートミラー100を設置し及び/又は構成するとき、概してユーザはスマート装置(例えばスマートフォン又はタブレット)をスマートミラー100及びバイオメトリクセンサ(例えばBluetoothによる心拍モニタ(HRM))に接続することができる。ユーザはBluetoothオーディオ装置(例えばスピーカ又はマイクロホン)等の他の装置を接続することもできる。スマートミラー100、バイオメトリクセンサ、及び他のアクセサリ装置は、ユーザのスマート装置の観点から3つの別個の装置カテゴリとして扱うことができる。スマートミラー100は、ユーザのスマート装置が前にペアにされたスマートミラー100及びBluetooth装置に接続しようと試みる時点及び適切な時間の長さを自動で決定することができる。このプロセスは、好ましくは過度な量のスマート装置の電池を使用することなしに実行されるべきである。
【0081】
[0197] 自己復旧プロセスが試行される前に、ユーザは自分のスマート装置上にインストールされたアプリケーション上の「設定」インタフェースにより、自分のスマート装置を特定のカテゴリ内の少なくとも1つの装置とペアにすべきである。従って、自己復旧プロセスは(1)特定のカテゴリ内のどの装置も接続されておらず、(2)前にペアにされた装置である少なくとも1つの装置が存在するが切断されている場合にのみ試行されるべきである。スマート装置がスマートミラー100から切断されている場合、スマートミラー100の表示パネル120がアイコンを表示することができる。例示的なアイコンを
図23Aに示し、このアイコンはスマートミラー100の右上に表示することができる。アプリケーションが閉じられる、最小化される、又はスマート装置がスリープモードに入るとき、
図23Bに示すようにトレーニングを一時停止することができる。
【0082】
[0198]
図24A、
図24B、及び
図24Cは、ユーザが自分のスマート装置上にアプリケーションをロードし、トレーニング中に接続の切断が生じ、ユーザがアプリケーション設定にアクセスするそれぞれの状況に関する例示的な自己復旧プロセスを示す。
図24Aに示すように、ユーザのスマート装置がスマートミラー100及び過去にペアにされた任意のBluetooth装置(例えばバイオメトリクセンサ又はオーディオ装置)に接続しようと試みるように自己復旧プロセス2400aを構成することができる。この自己復旧プロセス2400aは約30秒の走査時間後に中止し、その後で装置への接続が失敗したことを示すメッセージをユーザに送信することができる。スマートミラー100及び/又は他の装置が発見される場合、ユーザのスマート装置はそれらの装置に自動で接続すべきである。複数のBluetooth装置が発見される場合、自己復旧プロセス2400aは最も新しく発見された装置に接続することができ、及び/又は複数の接続装置間でユーザが選択することを可能にし得る。ユーザが自分のスマート装置上のアプリケーション内でトレーニングのプレビュー(例えばトレーニングプレビュー)を開いている場合等の他の条件の下、自己復旧プロセス2400aは繰り返すことができる。この場合もやはり、自己復旧プロセス2400aを約30秒実行してから接続の試みを中止することができる。
【0083】
[0199]
図24Bは、上記で説明した装置の何れか1つがトレーニング中にユーザのスマート装置から切断される状況に関する自己復旧プロセス2400bを示す。例えば、トレーニングを構成するための幾つかの設定を含む「トレーニングオプション」をユーザが開いたとき、スマートミラー100以外の前にペアにされた装置がユーザのスマート装置にもはや接続されていない場合に自己復旧プロセス2400bを実行することができる。この場合もやはり、このプロセスを約30秒実行してから接続の試みを中止することができる。ユーザのスマート装置がトレーニング中にスマートミラー100及び/又はバイオメトリクセンサから切断される場合、トレーニングを一時停止することをユーザが要求されない限りトレーニングはスマートミラー100上で好ましくは続行すべきである。ユーザのスマート装置とスマートミラー100及び/又はバイオメトリクセンサとの間の接続状態が復旧されると、ユーザのスマート装置上のタイマ及びトレーニングがスマートミラー100と同期すべきである。このようにして、復旧が行われたらトレーニングのユーザインタフェース及び/又はユーザのスマート装置が何処にジャンプするのかをスマートミラー100が命令すべきである。トレーニングの終了後、接続性の問題が生じたかどうかに関係なくユーザのプロファイルを関連する任意のトレーニングデータで更新すべきである。ユーザのスマート装置がBluetoothオーディオ装置等の別の装置から切断される場合、オーディオ装置が復旧するまで当座の間スマートミラー100が音声を出力すべきである。この場合もやはり、このプロセスを約30秒実行してから接続の試みを中止することができる。
【0084】
[0200]
図24Cは、ユーザがスマート装置上で「設定」インタフェースを開く状況について構成される自己復旧プロセス2400cを示す。自己復旧プロセス2400cは、前に接続されたBluetooth装置又はスマートミラー100がもはや接続されていない場合に行うことができる。この場合もやはり、このプロセスを約30秒実行してから接続の試みを中止することができる。
【0085】
Bluetoothを用いたデータ転送
[0201] スマートミラー100、ユーザのスマート装置、及び/又は他のBluetooth接続装置は、Bluetooth Low Energy等の様々な無線技術を使用して(例えばクライアントからサーバに、サーバからクライアントに)シリアル式にデータを転送することができる。使用する無線技術に応じて、これだけに限定されないが初期接続セットアップ、転送のためのメッセージのチャンキング、メッセージの再組み立て、及び接続の終了を含むデータ転送の様々な側面についてスキームを考案することができる。Bluetooth Low Energyを使用する場合、Bluetooth Low Energyセキュリティ機能を有する又はかかる機能を有さないスキームを使用することができる。
【0086】
[0202]
図25は、Bluetooth Low Energy上で接続しデータを転送するための例示的なプロセス2500を示す。Bluetooth Low Energyは、有限量のデータを低エネルギで転送できるようにするために含められた。多くのデータプロファイルが主要な実装によって遍在的にサポートされるが、それらのデータプロファイルは典型的にはストリームデータの転送をサポートしない。概してストリームデータはSPP(シリアルポートプロファイル)接続上で送信されるが、かかる接続を実用的用途に使用することを限定する過度な電力消費により、一部の状況ではこれらの接続が装置の製造業者によってサポートされていない場合があり、及び/又は特定の使用事例の下でのみ装置の製造業者によって許可され得る。代わりに、スマートミラー100はクライアント−サーバ通信プロトコルとしてGeneric Attributes(GATT)キャラクタリスティックを使用するBluetooth Low Energyを使用することができる。サーバは複数の装置からの接続を同時に受け付けることができる。ハードウェアがサポート可能であるよりも大きいメッセージの通信は、プロトコルに組み込まれたデータチャンキングプロセスを使用して依然として送信することができ、理論的に無限のメッセージサイズを可能にする。
【0087】
[0203] 初期接続セットアップは、サーバ(例えばスマートミラー100)がBluetooth Low Energy周辺装置としてアドバタイズすることから開始することができる。サーバは、単一のGATT書き込みキャラクタリスティックでGATTサービスをアドバタイズすることができる。クライアントがサーバの範囲内にある場合、周辺装置(例えばユーザのスマート装置)を走査しているクライアントは利用可能なGATTサービスを突き止めそれに接続することができる(2502)。とりわけBluetooth Low Energyでは、サーバに接続されるクライアントがそのクライアントのメディアアクセス制御(MAC)アドレスによって(1)セキュリティ目的でMACアドレスが意図的に修正され、結合なしに一時的に識別され、又は(2)リターンクライアントが同じ一意MACアドレスに解決し、結合ありで具体的に識別され得る。クライアントは、接続後にキャラクタリスティックに書き込まれる最初のデータが読み取り可能な共通形式にあり、8桁、4桁、4桁、4桁、及び12桁のそれぞれを有するダッシュ記号でセクションに分けられた10進法表現である128ビットの一意ユーザ識別情報(UUID)であることを確実にする責任を負う場合がある(2504)。UUIDの書き込みに成功すると、サーバは書き込まれたUUIDをその識別子として用いて、且つ通知を可能にするためにセットアップされた単一のGATT読み取りキャラクタリスティックを用いて別のGATTサービスをアドバタイズすることができる。クライアントはサーバのGATTサービスを再走査し、読み取りキャラクタリスティック上の通知にサブスクライブすることによって接続を完了することができる(2506)。
【0088】
[0204] クライアントとサーバとの間で接続が確立されると、単純なチャンキングスキームを使用してデータが両方向に(即ちクライアントからサーバに、サーバからクライアントに)送信され得る(2508)。データのやり取りはプロトコルに依存しない生データを含むことができ、従って利用可能な接続上で独自のメッセージングをアプリケーション開発者がセットアップすることを可能にする。チャンキングを実現するために、Bluetooth Low Energyの最小転送単位(MTU)のサイズに収まる部分へと各フルメッセージが分割され、MTUのサイズはBluetooth Low Energyの接続セットアップ及び使用されているプラットフォームによって決定される。
【0089】
[0205] チャンキングプロセスは次の通り機能し、つまり(1)送信されるメッセージの長さをバイト単位で計算し、(2)全メッセージのサイズを示す固定バイト長のプリアンブルを元のメッセージに付加し、(3)MTU内に収まるように、プリアンブルを付加したメッセージをチャンクに分割し、(4a)クライアントからサーバへのメッセージングの場合、Bluetooth Low Energy仕様に準拠しながらサーバの書き込みキャラクタリスティック内にチャンクを逐次的に書き込むことができ、(4b)サーバからクライアントへのメッセージングの場合、所期の受け手のためにサーバの読み取りキャラクタリスティック内にチャンクを逐次的に書き込み、Bluetooth Low Energy仕様に準拠してクライアント上の通知をトリガすることができ、(5)受け手(即ちサーバ又はクライアント)は最初のチャンクからのプリアンブルを読み取ってその後のメッセージの長さを明らかにすることができ、(6)受け手は予期されるバイト数を受信するまで連続したチャンクからのデータでバッファを埋めることができ、(7)必要に応じてメッセージを構文解析/復号することができ、その後受け手は次のプリアンブルをリスンし続ける。
【0090】
HostAPモードを使用した接続
[0206] 一部の構成では、HostAPモード(Google Chromecast装置での使用から当技術分野では「Chromecastモード」とも呼ばれている)を使用するようにスマートミラー100を構成することができ、このモードはモノのインターネット(IoT)装置をセットアップする方法であり、IoT装置は標準の無線ルータと同じインタフェースを使用して他の装置のためのアクセスポイントとして働く。HostAPモードは幾つかの利点をもたらすことができ、利点とはつまり(1)よく知られており且つ実地で試験/証明されている方法を使用すること、(2)アプリケーションコードがメッセージングのための1つの経路をサポートできるようにすること、(3)他のインタフェースの使用を防ぐ(即ちBluetooth又は近距離無線通信(NFC)を使用する必要がない)こと、及び(4)典型的には遅くてエラーが発生しやすいBluetoothスキャン等の他の手法の代わりに、ネットワーク上の装置を発見するためにアプリケーション層がマルチキャストドメインネームシステム(mDNS)を使用できるようにすることである。
【0091】
[0207] スマート装置のオペレーティングシステムに応じて、ユーザはIoTネットワークに接続するための装置の設定を手動で変えることができる。例えばiPhone又はiPad等、iOSオペレーティングシステムを有するスマート装置を使用するユーザは自分の装置の設定に進んで、初期セットアップのために及び/又はネットワークが途切れた場合はエラー回復のためにIoT装置に接続すべきである。
【0092】
[0208] スマートミラー100は、HostAP/mDNSモードを動作させるように構成することもできる。
図26A〜
図26Cは、HostAP/mDNS機能を組み込むスマートミラー100の例示的な流れ図を示す。とりわけ
図26Aは、スマートミラー100に関する様々な動作状態及び状態ごとの適用可能なアクションを説明するプロセス2600aを示す。状態(I)は、スマートミラー100が自らのHostAPネットワークをブロードキャストしていることを表す。状態(II)は、
図26Bに示す「接続試行フロー」プロセス2600bを表す。スマートミラー100がイーサネット又はWi-Fi上でローカルネットワークへの接続を失う場合、ネットワーク問題画面及び/又はセットアッププロンプト画面をスマートミラー100の表示パネル120上に表示すべきである。状態(III)は、スマートミラー100がインターネットアクセスなしにネットワーク(イーサネット又はWi-Fi)に接続されていることを表し、そのことはメッセージ形式でユーザに表示される。この事例では、メッセージはスマートミラー100上のフルスクリーンブロッカとすることができる。加えて、未知のクライアント装置(例えばスマートミラー100の設置及び構成以降の新たなユーザid)がスマートミラー100に接続する場合、その未知のクライアント装置は最初にスマートミラー100にピンペア(pin-paired)されるべきである。
【0093】
[0209]
図26Cは、iOSオペレーティングシステムを実行しているスマート装置がスマートミラー100に接続する、及び/又はネットワーク接続をセットアップするためのプロセス2600cを示す。様々な動作状態及び状態ごとの適用可能なアクションを図示する。とりわけ(IV)は回復可能なエラー状態を示す。図示のように、スマート装置がスマートミラーのHostAPに接続している間はエラー状態が起こる可能性は低いが、かかる障害が起きる場合はユーザインタフェース/障害対策手続きプロセスを含めることができる。
【0094】
ライブストリーミングコンテンツ
[0210] 上記で説明したように、スマートミラー100はスタジオ(例えばフィットネススタジオ、クラスルーム)からのビデオコンテンツを表示パネル120上に表示するように構成される。ビデオコンテンツは、ライブコンテンツとして又はオンデマンドコンテンツとしてストリーミングすることができる。例えばユーザが後でビデオコンテンツを要求し再生することができるように、ライブコンテンツは録画し中央リポジトリ上に記憶し、従ってオンデマンドコンテンツにすることができる。例えばビデオコンテンツの録画後、AmazonのS3ストレージにビデオファイルをアップロードし、MPEG−DASH(moving pictures experts’ group dynamic adaptive streaming over HTTP)ファイルにコード変換することができる。これにより高品質のアダプティブストリーミングビデオをスマートミラー100に再びブロードキャストできるようになる。スマートミラー100は、複数のスタジオ及び/又はサウンドステージから同時にブロードキャストされる複数のライブストリームを受信するように及び/又はそれにアクセスするように構成することもできる。従ってユーザは複数のライブストリームにアクセスすることができ、ユーザインタフェースによって所望のライブストリームを閲覧し及び/又は選択することができる。一部の構成では、スマートミラー100がGoogle Androidオペレーティングシステムを使用することができ、従ってAndroid Exoplayerライブラリにアクセスしてユーザが生中継のトレーニングを見るためにスマートミラー100をHTTPライブストリーム(HLS)ストリームに接続することができる。ライブストリーミングコンテンツは、公に見る及び/又はアクセスすることができるように又は非公開である(選択した個人に限定される)ように設定することもできる。
【0095】
[0211] 一部の応用では、サーバからストリーミングされるサードパーティビデオコンテンツを(例えばネットワークルータ経由で直接又はユーザのスマート装置経由で間接的に)ユーザに提供するオンラインストリーミングサービスにスマートミラー100を接続することができる。サードパーティコンテンツはサブスクリプションに基づいてユーザに提供され得る。サードパーティは、ネットワーク上でスマートミラー100と通信する集中型配信プラットフォームにコンテンツを提供することができる。集中型配信プラットフォームの1つの利点は、スマートミラー100へのコンテンツの配信がより単純なことである。或いはサードパーティは、ユーザがコンテンツにアクセスするためのスマート装置上の別個のソフトウェアアプリケーションを使用し得る別個の配信プラットフォームを開発することができる。
【0096】
[0212] とりわけネットワーク帯域幅のばらつきに対処する場合、スマートミラー100は業界で一般に認められている規格に従ってビデオコンテンツを提供するように構成することができる。ビデオストリーミングでは、スマートミラー100は、ユーザのネットワーク帯域幅に適合するようにビデオストリームの質をリアルタイムで変更するための条件を指定するHLSオーサリング仕様に準拠することができる。オンデマンドビデオコンテンツ及び再放送のトレーニングでは、スマートミラー100は、同じくユーザの帯域幅に適合するようにビデオの質をリアルタイムで変更するための条件を提供するMPEG−DASH仕様に準拠することができる。ビデオに関係しない機能に関して、スマートミラー100は、これだけに限定されないが様々なネットワーク接続及びレイテンシの問題に対処するHTTPリクエストリトライロジック及びユーザに対するユーザインタフェース(UI)/ユーザエクスペリエンス(UX)プロンプトを含む業界標準のモバイル開発方法に従って動作するように構成することができる。
【0097】
データの記憶及びプライバシ
[0213] 使用される記憶空間の量に応じて、スマートミラー100は情報をスマートミラー100及び/又は遠隔記憶装置(例えばクラウドサービス)上にローカルに記憶することもできる。例えばこれだけに限定されないがユーザの名前、年齢、身長、体重、及び性別を含む記憶空間を殆ど使用しないユーザ情報はスマートミラー100上にローカルに記憶することができる。加えて、ビデオコンテンツ(例えばフィットネスルーチン)も記憶することができる、ネットワークレイテンシの影響を減らすためのスマートミラー100、このことはビデオストリーミングの質に影響を及ぼし得る。この記憶されるビデオコンテンツの量はスマートミラー100の記憶容量によって限定され得る。一部の構成では、ビデオコンテンツは日若しくは週ベースで又は使用されているスマートミラーの容量のパーセンテージに応じて一時的にしか記憶できない場合がある。これだけに限定されないがユーザの心拍及び呼吸数等のバイオメトリクデータ並びにトレーニング中に捕捉されるユーザのビデオ録画を含む、かなりの量の記憶空間を使用するユーザ情報は遠隔記憶装置上に記憶することができる。スマートミラー100はその後の分析及び表示のためにこの情報を取得することができる。
【0098】
[0214] ユーザ情報の不所望の損失又は窃取を防ぐために、スマートミラー100と遠隔記憶装置との間のデータ転送は様々なやり方で保護する(例えば暗号化する)ことができる。例えばBluetooth Low Energyプロトコルは、このプロトコルを活用する装置によって使用され得る組み込みセキュリティ機能を含む。但し、これらのセキュリティ機能は暗号化と共に接続を確立する前にBluetooth結合ステップが完了している場合にのみ使用することができる。一部の事例では、様々なセキュリティ対策が実装されない場合があり又は動作不良を起こす場合があり、その時点で、上記で説明したデータのチャンキング仕様と組み合わせてアプリケーションレベルセキュリティを実装することができる。例えば、メッセージのプリアンブルを付加する前にメッセージのAdvanced Encryption Standard(AES)暗号化を適用することができる。幾つかの点で、Bluetooth Low Energyプロトコルはファームウェアレベルでの組み込みセキュリティ機能によって同様のプロセスを実行し、クライアントとサーバとの間の通信を人が読み取ることに対して同様の保護を提供することができる。
【0099】
[0215] クライアントがサーバから切断するとき、クライアントがメッセージを読み取る/通知するために追加されたGATTサービスをサーバの装置上のサービスレコードから除去することができる。これによりどの接続も開いたままでないこと、及びシステムが不正なスヌーパに情報を誤って漏らさないことが確実になる。この接続終了はサーバ又はクライアントによってトリガすることができ、接続が閉じたという通知を両サイドに与えるためにBluetooth Low Energyスタックを利用する。ファームウェアレベルでの暗号化セキュリティを提供するために初期接続セットアップにおいてBluetooth結合が使用された場合、クライアントとサーバとの間のその後の接続の後で結合を繰り返す必要がないように各装置上に結合情報を記憶することができる。
【0100】
スマートミラー用のユーザインタフェース
[0216] ユーザは、スマートフォン若しくはタブレットを使用して又はスマートミラー100と直接インタフェースすること(例えば音声コマンド、ジェスチャコマンド、タッチコマンド)によってスマートミラー100を制御することができる。スマートミラー100とのユーザの対話を助けるために、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)を提供することができる。ユーザがスマートミラー100とインタフェースするやり方に応じて、様々なユーザ入力に従うようにGUIを適合させることができる。例えばユーザのスマートフォン上のGUIは、ユーザがスマートミラー100の設定を変更すること、様々なフィットネスクラスを選択/閲覧すること、及び/又はトレーニング中に設定を変更することを可能にし得る。
【0101】
[0217]
図27は、ユーザのスマートフォン上に表示される例示的なGUIを示す。このGUIはタッチコマンドをサポートすることができ、ユーザのスマートフォン上のディスプレイのサイズに収まるように設計され得る。別の例では、ユーザのコンピュータ上のGUIがキーボード及び/又はマウスからの入力を利用するより従来型のユーザインタフェースを提供することができる。更に別の例では、ユーザによって与えられる音声コマンド及びジェスチャコマンドをそれぞれ円滑化するために、スマートミラー100上のGUIが音声プロンプト又はジェスチャプロンプトを提供することができる。スマートミラー100用のGUIは、複数の種類のユーザ入力(例えばコントローラ、リモコン、音声コマンド、ユーザコマンド)をサポートするように適合され得る。
【0102】
[0218] 以下の説明は、スマートミラー100とのユーザの対話を助けるための幾つかの例示的なGUI関連機能を示す。これらのGUI関連機能は次のカテゴリ、つまり設定、クラスの閲覧及び選択、クラスインタフェース、ソーシャルネットワーキング、及びバックグラウンドプロセスに従って分類する。これらのカテゴリは単に例示目的で使用し、複数のカテゴリ及び/又は使用事例に含まれ得る幾つかの条件下で特定の機能を適用することができる。特定のユーザ入力の種類に対応するために、これらの機能の1つ又は複数を適合させる及び/又は修正することができる。GUIは、これだけに限定されないがスマートミラー100、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、及び遠隔制御器を含む複数の装置に及び得る。
【0103】
スマートミラーの設定
[0219] このGUIは、ユーザがスマートミラー100の動作に関係する様々な設定を修正し選択できるようにすることができる。例えばこのGUIを使用して、ユーザのスマート装置とスマートミラー100との間(又はスマートミラー100とネットワークとの間)の接続を最初にセットアップすることができる。
図28Aは、ユーザのスマートフォンをスマートミラー100と同期するために、並びにスマートフォン及び/又はスマートミラー100をネットワークに接続するために使用される例示的なGUI画面を示す。
図28Aに示すように、このGUIは設定画面の下でスマートフォン及びスマートミラー100の接続状態を示すことができる。
図28Bは、コンテンツを検索し閲覧するためにGUIを使用しながら、スマートミラー100の接続状態及びスマートミラーディスプレイ120の輝度もGUIが表示できることを示す。加えてGUIは、ユーザのスマート装置をスマートミラー100に接続するためのステップをユーザに指導するためのプロンプトを提供することができる。概して、このGUIはスマートミラー100、ユーザのスマート装置、ネットワークルータ、及び任意の周辺装置(例えばバイオメトリクセンサ又はBluetoothオーディオ装置)間の接続性をユーザが管理できるようにすることができる。
【0104】
[0220] このGUIは、スマートミラー100を最初に使用するときユーザがユーザアカウントを作成することも可能にすることができる。ユーザアカウントは、一つにはこれだけに限定されないがユーザの名前、年齢、性別、体重、身長、フィットネスの目標、負傷歴、場所、トレーニングの履歴、ソーシャルネットワークブログ、連絡先一覧、グループメンバシップ、フィットネスクラスの評価/レビュー、及び順位掲示板のスコアを含むユーザ情報を管理し記憶するために使用することができる。ユーザアカウントは、ユーザの好み及びアカウント設定を記憶するためにも使用することができる。このようにしてユーザの情報を(例えばサーバ又はクラウドサービス上に)遠隔的に記憶し、ユーザのスマート装置又はスマートミラー100が故障することによる偶発的なデータ損失のリスクを減らすことができる。このGUIは、スマートミラー100を使用する前に自身のアカウントにユーザをログインさせるように構成することができる。ユーザ情報はユーザアカウントを作成することなしに記憶することができる。例えば、ユーザ情報はユーザのスマート装置又はスマートミラー100上にローカルに記憶することができる。ユーザの設定に応じて、ユーザ情報はユーザアカウントを使用することなしに他のユーザ及び/又はインストラクタと共有することができる。
【0105】
[0221] このGUIは、ユーザの好みに基づいてスマートミラー100をカスタマイズするための幾つかの設定を更に含むことができる。例えばスマートミラー100の表示パネル120の輝度、コントラスト、及び色温度(例えば暖かい感じの色合い、冷たい感じの色合い)をGUI内で手動で変更することができる。一部の事例では、周囲照明条件及び/又はユーザの好みに応じてこれらの表示パラメータを自動で調節することができる。例えば、スマートミラー100は周囲照明条件をモニタする周辺光センサを含むことができ、このセンサは特定の基準に従って表示パラメータを調節するために使用することができる。例えばスマートミラー100は、例えば明るい周辺光の中でのビデオコンテンツの可視性を高めるために又はブルーライト/グリーンライトを減らして夜中の眼精疲労及び/又は睡眠の質の乱れを低減するために、ディスプレイの輝度、コントラスト、カラーバランス、及び/又は色合いを調節することができる。
【0106】
[0222] このGUIは、ユーザがユーザインタフェース(UI)のレイアウトを変更することを可能にし得る。例えばこのGUIは、これだけに限定されないが様々なバイオメトリクデータ(例えば心拍、歩数等)、エクササイズタイマ、フィットネスクラス又は各エクササイズに関するフィードバック調査、及び(燃焼カロリ数を示す)カロリバーを含む様々な項目の表示をユーザがトレーニング中に切り替えることを可能にし得る。これらの選択肢の幾つかを
図28Cの例示的なGUIに示す。加えてこのGUIは、様々な背景画像、フォントスタイル、及びフォントサイズを含むUIの色又はテーマをユーザが変更することを可能にし得る。トレーニング中のGUIのレイアウトも修正することができる。例えば、ビデオコンテンツのサイズ(例えば表示パネル120上に表示されるインストラクタのサイズ)をユーザの好みに基づいて変更することができる。一部の事例では、一つには様々な視角及び/又は様々な拡大率で捕捉された運動に対応するためにインストラクタのサイズを動的に変えることもできる。
【0107】
[0223] このGUIは、ユーザが自分のプライバシ設定を変更するための選択肢も含むことができる。例えばユーザは他のユーザと共有される情報及び/又はコンテンツの種類を選択することができる。プライバシ設定は、様々な情報及び/又はコンテンツについてユーザがプライバシレベル(例えば一般の人々、グループ、サブグループ、指定された連絡先、又はユーザ自身がアクセスできること)を設定することを可能にし得る。プライバシ設定は、どの種類の情報を(例えばサーバ、クラウドサービス上に)遠隔的に又はユーザのスマート装置若しくはスマートミラー100上にローカルに記憶することができるのかも含み得る。
【0108】
[0224] このGUIは、スマートミラー100(及び/又はスマートミラー100/ユーザのスマート装置に接続されるスピーカ周辺装置)上の様々な音声設定をユーザが調節することも可能にすることができる。音声設定は、これだけに限定されないが音楽の音量、インストラクタの声の音量、別のユーザの声の音量、及び音響効果の音量を含むことができる。加えてこのGUIは、ユーザが言語オプション(例えばテキスト及び音声)を選択し、トレーニング中に字幕又はキャプションを表示できるようにすることができる。このGUIは、ナレーション、指導、又はプロンプトを行うために使用され得る事前録音音声をユーザが構成することも可能にすることができる。事前録音音声の性別、語調、及び様式はユーザがGUIによって調節することができる。
【0109】
[0225]
図28D〜
図28Fは、フィットネスクラス中に運動している間又はディスプレイがオフの間等に、スマートミラー100を使って音楽を選択し再生するためにGUIをどのように使用できるのかを示す。
図28D及び
図28Eは、音楽ソースに接続するために及び音楽ソースを選択するために使用されるGUIを示す。スマートミラー100は、(例えばスマートミラー100内のオンボード記憶域上に)ローカルにダウンロードされる音楽及び/又はSpotify等の外部ソース及びサードパーティサービスからストリーミングされる音楽もサポートすることができる。音楽は遠隔装置(例えばスマートフォン)上に記憶し、無線接続又は有線接続によってスマートミラー又はスピーカに転送することもできる。音楽は活動と独立に選択することができ、スマートミラー100又はスマートミラー100に接続されるスピーカ(例えばBluetoothスピーカ)によって再生することができる。加えて、音楽はプレイリストとして構成し整理することができる。プレイリストはユーザ、別のユーザ、又はインストラクタによって決められ得る。
図28Fは、スマートミラー100との所与のセッション中にユーザが選択するための複数のプレイリストをGUIがサポートできることを示す。
【0110】
スマートミラークラス(ビデオコンテンツ)の閲覧及び選択
[0226] このGUIは、スマートミラー100にダウンロード及び/又はストリーミングするために入手可能な様々なコンテンツをユーザが検索し閲覧することも可能にすることができる。このGUIは、ユーザが選択可能な提供されているフィットネスクラス(個人エクササイズを含む)の一覧を広く提供することができる。ライブストリーム、録画ビデオコンテンツ、及び/又はカスタマイズされたフィットネスクラス等の様々な種類のコンテンツが含まれ得る。これだけに限定されないがクラス名、インストラクタの名前、所要時間、能力水準、日時(特にライブストリームの場合)、ユーザの評価、並びにインストラクタの写真及び/又はトレーニングの代表的な画像を含む各クラスの関連情報がユーザに表示されるようにコンテンツを構成することができる。特定のフィットネスクラスが選択されると、これだけに限定されないがクラスのタイムライン、クラスのスケジュール(例えば運動の種類)、クラスに登録している他のユーザの名前、クラスを過去に完了したユーザのバイオメトリクデータ、順位掲示板、及びユーザのレビューを含むクラスに関する追加情報をユーザに表示することができる。一部の事例では、フィットネスクラスの一覧内で及び/又は特定のフィットネスクラスが選択されたらクラスのプレビュービデオをユーザに表示することができる。
【0111】
[0227] ユーザが選択したコンテンツがオンデマンドである場合、そのコンテンツはスマートミラー100上で直ちに再生することができ又は後で消費するために保存することができる。そうではなくコンテンツがライブストリームである場合、ライブフィットネスクラスが行われる日時を示す項目をGUI内の統合カレンダが作成することができる。ユーザがコンテンツを後日再生したい場合、カレンダはオンデマンドコンテンツのための項目を含むように構成することもできる。このGUIは、ユーザが登録した予約済みのフィットネスクラスの概要を提供するためにカレンダを表示することができる。カレンダは、ユーザがクラスを選択する場合に別のクラスとの重複によってスケジュールのぶつかりが起きるかどうかを判定するためにも使用することができる。とりわけユーザのカレンダ内の他の予定に対するスケジューリングの統合及び容易さを提供するために、このGUIはユーザのサードパーティカレンダ(例えばMicrosoft Outlookカレンダ、Googleカレンダ等)にリンクすることもできる。
【0112】
[0228] このGUIは、最初に単一の一覧としてフィットネスクラスをまとめて列挙することができる。このGUIは、クラスの一覧を絞り込むためにユーザが選択するための幾つかのカテゴリを提供することができる。このGUIは、ユーザの好みとよりマッチするように、選択したフィットネスクラスの一覧をユーザが絞り込むのを助けるための1つ又は複数のフィルタも含むことができる。フィルタは、これだけに限定されないが運動の種類、所要時間、能力水準、インストラクタの名前、登録ユーザ数、提供されている空き数、登録ユーザ及びクラスを完了した過去のユーザに基づく平均ユーザスコア、怪我、場所、年齢、体重、層、身長、性別、ユーザの評価、人気、日時、及びスケジューリングの可用性を含むユーザ及び/又はフィットネスクラスの様々な属性に基づくことができる。
【0113】
[0229] このGUIは、ユーザが過去に参加したフィットネスクラスの一覧を提供するように構成することもできる。ユーザがフィットネスクラスを繰り返したい又は完了したい場合、この一覧は完全に完了したフィットネスクラスと部分的に完了したフィットネスクラスとに更に細分することができる。このGUIは、ユーザがお気に入りとして指定したフィットネスクラスの一覧を提供することもできる。概してフィットネスクラスは、ユーザのお気に入りとしてコンテンツを指定するように構成される対話型要素を選択することによってクラスの前に、クラスの間に、又はクラスの後でお気に入り登録することができる。このGUIは、注目のフィットネスクラスの一覧をユーザに提供することもできる。フィットネスクラスは、これだけに限定されないが主宰者又は編集者によって選択されること、人気(例えば一定の期間にわたるヒット数)、及びユーザの評価を含む様々な条件の下で注目され得る。
【0114】
[0230] フィットネスクラスはユーザに推薦することもできる。ユーザのプロファイルとユーザのソーシャルネットワークとの組み合わせを使用し、推薦されるフィットネスクラスの一覧を生成することができる。例えば推薦は、これだけに限定されないがユーザの年齢、体重、身長、性別、トレーニングの履歴、評価、お気に入りのクラス、グループメンバシップ、連絡先一覧、能力水準、トレーニングのパフォーマンス、他のユーザ及び/又はインストラクタからの推薦、並びにソーシャルネットワークコンポーネントによってフォローされている他のユーザを含む様々な属性に基づき得る。ユーザが提供するフィードバックに基づき、推薦は更新し更に洗練させることができる。例えば、推薦されるフィットネスクラスの最初の一覧をユーザに表示することができる。ユーザは自分の興味とマッチする(又は自分の興味とマッチしない)クラスのサブセットを選択することができる。この選択に基づき、選択されたクラスとより厳密にマッチする、推薦されたフィットネスクラスの更新済みの一覧をユーザに提示することができる。
【0115】
[0231]
図29A〜
図29Cは、ユーザがフィットネスクラスを閲覧し選択するための例示的なGUIを示す。
図29Aは、ユーザのスマートフォン上のフィットネスクラスの典型的な一覧を示す。図示のように、クラスの一覧は時間、インストラクタの名前、運動の種類、及び所要時間を含むことができる。
図29Bは、1つ又は複数のフィルタを選択するための例示的なGUIを示す。図示のように、フィルタはトレーニングの能力水準、所要時間、インストラクタ、及び運動の種類を含むことができる。特定のクラスが選択されると、
図29Cに示すようにGUIはクラスに関する追加情報を提示することができる。例えばフィットネスクラスの簡潔な説明を提供することができる。加えて、トレーニングの激しさの目安を与えるためにクラスに参加しているユーザ及び/又は他の過去のユーザのバイオメトリクデータをユーザに表示することができる。このGUIは、フィットネスクラスを開始する及び/又は(例えばユーザが過去にクラスを開始したが完了しなかった場合)再開するための対話型要素も含むことができる。
【0116】
[0232] このGUIは、ユーザの好みとよりマッチするように考案されたカスタマイズされたフィットネスクラスを生成する能力も提供することができる。カスタマイズされたフィットネスクラスは、複数のフィットネスクラスから抽出した個々の運動から構成することができる。含まれる運動の種類は、これだけに限定されないがユーザのフィットネスの目標、年齢、体重、能力水準、バイオメトリクデータ、過去のパフォーマンス、及びユーザが選択した運動の種類(例えば有酸素運動、筋力運動、ストレッチ運動)を含む様々なユーザ情報に依存し得る。それぞれの運動は、これだけに限定されないが所要時間、反復回数、及び運動条件(例えば抵抗、ウェイト、傾斜角)を含む様々な側面に従って修正することもできる。加えて、トレーニングの所望のペースに基づいて運動の順序を取り決めることができる。例えばより激しいトレーニングは、より難しい運動をトレーニングの中に一緒に入れることができる。より激しくないトレーニングは、トレーニングの全体を通して分散されるより多くの休憩時間を含むことができる。カスタマイズされたトレーニングの合計所要時間は、これだけに限定されないがユーザが定めた所要時間、ユーザが燃焼したいカロリ数、及び(例えば過度の努力、脱水症、肉離れによる)怪我のリスクを減らしながらユーザが自分のフィットネスの目標を満たすのに好ましい所要時間を決定するためのバイオメトリクデータを含む、ユーザの好みに依存する場合もある。
【0117】
クラスインタフェース
[0233] ユーザがフィットネスクラスを選択し、クラスが始まると、GUIは様々な情報及び/又は制御をユーザに表示するように構成することができる。上記で説明したように、スマートミラー100は主に表示パネル120によってビデオコンテンツを表示し、スピーカ152及び154によって音声出力を与えるために使用される。一部の事例では、表示パネル120は制御入力ではなく、より多くの情報を与えるGUI関連機能を表示するように構成することもできる。制御入力を有するGUIの部分は、代わりにユーザのスマート装置上で表示することができる。従って、本明細書で説明するようにGUIはスマートミラー100と別の装置との間で分けることができる。当然ながら、上記で説明したようにスマートミラー100は別の装置の支援なしで使用されるように構成することができる。その場合、GUIが提供する情報及び制御入力を表示パネル120上で完全に表示することができる。
【0118】
[0234]
図30A〜
図30Cは、一つにはフィットネスクラスを制御しユーザ入力を与えるために使用される、ユーザのスマートフォン上の例示的なGUIを示す。
図30Aは、ユーザのスマートフォン上のGUIがトレーニングの特定の部分を再生し、一時停止し、巻き戻し、早送りし、又は飛ばす能力をユーザに与えることができることを示す。このGUIは、ユーザが(例えばスマートミラー100又はBluetoothスピーカからの)出力音声の音量を調節するための並びに運動及び/又はフィットネスクラスを評価するための制御も含むことができる。ユーザのスマートフォン上のGUIは、現在の運動、能力水準、インストラクタの名前、及びルーチンの所要時間も表示することができる。
図30Bは、ユーザのトレーニングログの例示的なGUIを示す。このトレーニングログは、トレーニングの前に、トレーニング中に、又はトレーニング後にアクセスすることができる。図示のように、トレーニングログは合計燃焼カロリ、合計トレーニング回数、ユーザが運動した合計時間、フィットネスの目標(例えば週の目標)を満たすことにおけるユーザの進捗、及び週の目標を満たすためのトレーニング回数に対する完了したトレーニング回数を含む様々な情報を含むことができる。
図30Cは、インストラクタ及び/又はフィットネスクラスに対するフィードバックをユーザが与えるための調査の例示的なGUIを示す。
【0119】
[0235] 上記で説明したように、スマートミラー100はトレーニング中に様々なGUI関連機能を表示することもできる。例えば
図31Aは、インストラクタのビデオ、インストラクタの名前、能力水準、所要時間、クラス名、クラスの簡潔な概要、及びタイムラインを含むフィットネスクラスの概要をトレーニングの開始前に表示する。タイムラインはクラスのペース及び/又は激しさを示すために使用することができる。例えば
図31Aのタイムラインは、より激しいトレーニングに対応する4つの期間(2本の平行バーでそれぞれ表す)を示している。一部の事例では、トレーニングの全体を通してタイムラインをスマートミラー100及び/又はユーザのスマート装置上に表示することができる。ユーザがクラスの様々なセクションを選択しそこに飛ぶことを可能にするために、タイムラインは(タッチコマンドによってスマートミラー100上で又はユーザのスマート装置上で)対話型とすることもできる。
【0120】
[0236] クラスが始まると、ビデオコンテンツと併せてユーザのトレーニングの状態及び進捗を示すために様々なGUI関連機能を表示することができる。
図31Bは、トレーニング中のスマートミラー100上の或る例示的なGUIを示す。図示のように、このGUIは経過時間を示すタイマ及び特定の運動に関するユーザの進捗を表示するための進捗バー(例えばタイマの周りの円として表す)を含むことができる。運動に応じて、運動の反復回数を表すためにカウンタを代わりに表示することができる。このGUIは、運動の名称及び同じフィットネスクラスに実際に参加しているユーザの人数も示す。このGUIは、トレーニング内の次の運動も表示することができる。ユーザが心拍(HR)モニタ等のバイオメトリクセンサを着用している場合、スマートミラー100上のGUIはユーザの心拍等のリアルタイムのバイオメトリクデータも表示することができる。ユーザの心拍に基づく燃焼カロリ数等、バイオメトリクデータから導出される追加情報も表示することができる。一部の事例では、インストラクタからの追加の記録でビデオコンテンツを増強することができる。例えば
図31Bは運動を行っているインストラクタ、並びに同じ運動を代わりの姿勢及び/又は動きを使用して行っているインストラクタの小さい表現を示す。代わりの姿勢はその運動のより困難なバージョンをユーザに示すことができる。
【0121】
[0237] 一部の事例では、スマートミラー100がユーザのバイオメトリクデータを実際にモニタしてユーザに追加の案内を行うことができる。例えば
図31Cは、ユーザの心拍が所望の閾値を下回ったことを示すメッセージをスマートミラー100が表示できることを示す。従ってスマートミラー100は、自身の心拍を上げるためにユーザに対して自らの激しさを高めるようにユーザに示すことができる。別の例では、
図31Dはユーザの怪我に対処するように及び/又は怪我のリスクを減らすように運動が修正されたことをスマートミラー100がユーザに知らせることができることを示す。他の事例では、これだけに限定されないが目標心拍ゾーンに対するユーザの心拍、目標歩数に対する歩数、ユーザの発汗量、ユーザの呼吸数、並びに特定の運動の姿勢及び動きをユーザが適切に手本にして真似ることができる程度(例えば「不十分」、「よい」、「素晴らしい」等のフィードバックを使用して評される)を含むバイオメトリクデータから導出される他の情報を含むメッセージをGUIが提供することができる。
【0122】
[0238] スマートミラー100は、同じフィットネスクラスに参加している他のユーザの少なくとも一部に対応するアバタを表示することもできる。アバタは各ユーザの画像、アイコン、又はグラフィックとすることができる。例えばスマートミラー100は、ユーザのアカウントの最初の作成中にアバタとして表示するためのユーザの画像を取得することができる。画像は後で修正し又は置換することができる。
図31E〜
図31Kは、他のユーザのアバタ、名前、及び場所の幾つかの例示的表現を示す。これだけに限定されないがトレーニング中の他のユーザのスコア、能力水準、及びバイオメトリクデータ(例えば心拍、目標心拍ゾーンに対する心拍、歩数)を含む、他のユーザからの追加情報も表示することができる。
【0123】
[0239] スマートミラー100上に表示される他の情報は、目標心拍ゾーンに対するユーザの心拍を含むことができる。
図31F〜
図31Kは、心拍範囲を表す水平の心拍範囲バー3100を示す。心拍範囲バー3100上の目標心拍ゾーン3102と組み合わせてユーザの心拍がバー上に表示される。この情報は、トレーニング中に適切な水準の激しさがユーザに加わっているかどうかを視覚的に示すことができる。この心拍情報は、ユーザがトレーニング中の自らのパフォーマンスを示すためのスコアを計算するためにも使用することができる。例えば
図31I〜
図31Kは、所定のスコア、別のユーザのスコア、同じ運動及び/又はトレーニングを行ったときのユーザの過去のスコア等の目標スコア3112に対するユーザのリアルタイムスコア3114を示すスコアバー3110を表示する。以下で論じるように、ユーザのスコア3114は、一定の基準を満たすことで付与される点数に基づき運動又はトレーニングが進むにつれて変化し得る。一部の事例では、トレーニング中に又はトレーニング後に順位掲示板を表示することができる。順位掲示板は、各々のスコアに基づいてユーザを順位付けすることができる。
【0124】
[0240] トレーニングが完了すると、GUIは上記で説明したトレーニングの要約及び週のエクササイズログを表示することができる。例えば
図31Lは、
図30B内のユーザのスマートフォン上で表示されているGUIに関して先に説明したような、スマートミラー100上のトレーニングログを示す。
図31Mはトレーニングの要約を示す。図示のように、このGUIはユーザのスコア、ユーザの心拍が目標心拍ゾーン内にあった持続時間、ユーザの平均心拍、燃焼カロリ数、及びトレーニング中のユーザの心拍の変化を示すグラフを提供することができる。
図31MのGUIは、ユーザが自らの日々の運動の目標を満たした曜日も表示することができる。
【0125】
[0241] 一部の事例では、ユーザがトレーニング中に又はトレーニング後にアチーブメント(achievement)を得ることができる。これらのアチーブメントは、以下で説明するようにユーザが一定の基準を満たすとき付与することができる。アチーブメントは、受け取った直後に又はトレーニングの完了後にフィットネスクラス内の他のユーザと共有することもできる。同様に、ユーザはトレーニング中に又はトレーニング後に別のユーザのアチーブメントを見ることができる。アチーブメントの表示はユーザの好みに応じて設定内でオンオフ切り替えることができる。
【0126】
[0242] 上記で説明したように、スマートミラー100はインストラクタの小さい表現を表示することができる。一部の事例では、カメラ130を使用して捕捉されるユーザの対応する表現をインストラクタの小さい表現にオーバレイすることができる。ユーザが自分の姿勢及び動きをインストラクタと比較できるようにするために各表現は半透明とすることができる。一部の事例では、2つの表現を互いに比較するときのより優れた視覚的明瞭性を与えるために、インストラクタの表現又はユーザの表現を棒モデルとして表示することができる。一部の応用では、特定の運動を行うときの案内のために、GUIは他のユーザ及び/又はインストラクタの表現をユーザがダウンロードできるようにすることができる。更にスマートミラー100及びGUIは、ユーザが比較のために複数の表現を表示できるようにすることができる。例えばフィットネスクラス内の各ユーザの表現をスマートミラー100上に表示することができる。
【0127】
[0243] スマートミラー100上に表示される様々なGUI関連機能は、上記で説明した設定GUIによってオンオフ切り替えることができる。これらのGUI機能のレイアウト、色、及びサイズもカスタマイズ可能とすることができる。例えばビデオコンテンツ及びユーザの反射がトレーニング中により雑然とせずに及び/又はより妨げられずに見えるように、ユーザは可能な限り少ない情報(例えばタイマ、運動の種類、及び進捗バーだけ)を表示したい場合がある。
【0128】
[0244] スマートミラー100は、トレーニング中にリアルタイムでコンテンツを動的に調節し適応させるように構成することもできる。かかる調節は、ユーザの好み及びインストラクタの推薦に依存し得る。例えばユーザは様々な種類のフィットネスルーチンに関する好み(例えば有酸素トレーニング、筋力運動、ストレッチ、上半身トレーニング、コアトレーニング、下半身トレーニング、現在の怪我、及び過去の怪我)を指定することができる。これらの好みに基づき、インストラクタが1組の特定のフィットネスルーチン及びそれらのフィットネスルーチンの過去のユーザの評価を推薦することができる。
【0129】
[0245] 次いで、推薦されたフィットネスルーチンをユーザにストリーミングし、ユーザフィードバック(例えば運動の激しさの好み、特定の身体部分の運動に関する好み)に基づいてリアルタイムで更新することができる。フィットネスルーチンの激しさを調節するためにバイオメトリクデータ(例えば心拍、呼吸数)もモニタすることができる。例えばインストラクタ(又はユーザ)はトレーニング中のユーザの心拍の目標範囲を指定することができる。ユーザの心拍が目標範囲から外れた場合、スマートミラー100は最初にユーザに警告し、その後、ユーザの心拍を目標範囲内に至らせるように又はそのフィットネスルーチンがもはや好まれていない場合は目標範囲を修正するようにコンテンツを調節することができる。コンテンツの動的な適応は、決定木、ニューラルネットワーク、又は別の機械学習法と共にプロセッサを使用してユーザフィードバック又はバイオメトリクデータを分析することによって達成することができる。
【0130】
スマートミラーを用いたソーシャルメディアの共有
[0246] スマートミラー100は、ユーザが別の人(例えば別のユーザ、インストラクタ)及び人のグループ/コミュニティと連絡を取ることを可能にするソーシャルネットワーキングコンポーネントも有することができる。ユーザはGUIに組み込まれた検索機能を使用して別の人と連絡を取ることができる。検索機能は、これだけに限定されないが正式氏名、ユーザ名、年齢、層、場所、フィットネスの興味、フィットネスの目標、能力水準、体重、身長、性別、現在の怪我、負傷歴、及びトレーニング音楽の種類を含む様々な属性に基づいてユーザが別の人を検索できるようにすることができる。一例では、ユーザが連絡を取りたい別の人を選択すると、その後の確認/承認を得るためにその別の人に対して要求を送信することができる。その別の人が承認すると、ユーザはその別の人と連絡を取ることができ、連絡先一覧上でその人を見ることができる。一部の事例では、ユーザは他のユーザからの要求を自動で承認するように自分のアカウントを構成することができる。これはGUIの設定部分の下で選択される選択肢であり得る。
【0131】
[0247] このGUIは、ユーザが別の人と連絡を取るための他の方法も提供することができる。例えばユーザは、特定のフィットネスクラスへの参加に基づいて他のユーザと連絡を取ることができる。例えばユーザはフィットネスクラスに登録することができる。クラスが始まる前にユーザは同じクラスに参加する他のユーザを見ることができてもよい。このGUIはユーザが別のユーザを選択し、連絡を取る要求を送信できるようにすることができる。連絡を取る要求は、フィットネスクラス中に又はその後で送信することもできる。このGUIは、上記で説明した属性(例えばユーザの表現を形成するために属性は組み合わせることができる)並びにこれだけに限定されないが同様のトレーニングの履歴、同様のトレーニングのパフォーマンス又は経過、順位掲示板上の同様のスコア、(例えばユーザの明確な場所、インターネットプロトコル(IP)アドレスに基づく)地理的な近さ、及び/又は他のユーザとのつながりの共有(例えば一次、二次、三次のつながり)を含む他の属性に基づいて連絡を取るための人を推薦することもできる。このGUIは、ユーザが順位掲示板に目を通し、順位掲示板上に表示されている別のユーザを選択することを可能にすることもできる。他のユーザが選択されると、ここでも連絡を取る要求を送信することができる。
【0132】
[0248] このGUIは、ユーザの好みに応じてグループ化及び/又は整理され得る連絡先一覧をユーザに提供することができる。例えば連絡先一覧は、ユーザの近親、友人、同僚、インストラクタの一覧、同様の興味を共有する人、層等に基づいて構成することができる。連絡先一覧は、ユーザが1つ又は複数のグループを選択し表示することを可能にするフィルタも含むことができる。
【0133】
[0249] 加えてこのGUIは、ユーザが別のグループ及び/又はユーザのコミュニティに参加できるようにすることができる。例えば、ユーザはサイクリングに興味のあるユーザのためのグループを作成することができる。ボクシング、ランニング、ウェイトリフティング、及び/又はヨガ等の他の関心事に興味のあるユーザのために別のグループを作成することができる。グループは、どのユーザもGUIによってグループを見ることができ、グループに参加するために連絡を取る要求を送信することができる公開グループに設定することができる。グループは、GUIによって得ることができず、招待によってのみユーザが参加することを可能にする非公開グループに設定することもできる。グループはユーザ又はインストラクタによって作成され得る。他のユーザは、作成者又は適切な管理者権限を有する別のユーザによって承認されるとグループに参加することができる。一部の事例では、全ての連絡を取る要求を自動で承認するようにグループを構成することができる。
【0134】
[0250] グループは、一つには互いに情報を伝え共有し合うためのフォーラムをユーザに提供するために使用することができる。例えばユーザは様々なフィットネスクラスの推薦を他のユーザに行うことができる。別の例では、自分が教える新たな又は次回のフィットネスクラスに関するメッセージをインストラクタが送信することができる。別の例では、フィットネスクラスを始めようとしていることを示すメッセージをユーザが送信することができる。メッセージは他のユーザがフィットネスクラスに直接、従ってフィットネスクラスを選択するための先に説明した様々なナビゲーション画面を飛ばして参加することを可能にする対話型要素を提供することができる。加えてユーザは、スマートミラー100によって取得された音声及び/又はビデオを含むメッセージをグループ内の他のユーザと共有するために投稿することができる。例えばユーザは、自らの減量の進捗を示すビデオを投稿することができる。別の例では、ユーザはフィットネスクラスに参加しているインストラクタ及び/又は他のユーザのビデオを表示することができる。グループの様々なメンバを追跡し順位付けするために、グループ内のユーザがグループ固有の順位掲示板を生成することもできる。
【0135】
[0251] 一部の事例では、このGUIは、グループ内のユーザの少なくとも一部が特定のフィットネスクラスに一緒に参加することを可能にすることもできる。例えばグループ内のユーザがサブグループを形成することができ、サブグループの指定されたリーダが上記で説明した同様のプロセスを使用してフィットネスクラスを選択し、それによりサブグループの他のメンバを同じフィットネスクラスに自動で参加させることができる。このGUIは、同じグループ及び/又はサブグループ内のユーザ間の生中継の音声及び/又はビデオチャットを提供することもできる。例えばユーザのサブグループがフィットネスクラスに一緒に参加する場合、このGUIはサブグループのユーザがトレーニング中に互いに連絡を取ることを可能にすることができる。この連絡は、表示パネル120上に表示される運動の上にオーバレイされる、他のユーザからの音声及びビデオ(例えば他のユーザの頭部、顔、又は体を示すフレーム)ストリームを含むことができる。サブグループは、(グループ内のユーザに制限されるのとは対照的に)ユーザが自分の連絡先一覧上の1つ又は複数の連絡先を選択することに基づいて形成することができることも理解すべきである。
【0136】
[0252] このGUIは、ユーザが生成した様々なコンテンツ及びスマートミラー100によって自動生成されたコンテンツを含めるためのソーシャルネットワークブログをユーザが作成することも可能にすることができる。ユーザが生成するコンテンツは、これだけに限定されないが様々なフィットネスクラスの評価又はレビュー、ユーザが生成した音声メッセージ、ユーザが生成したビデオメッセージ、1つ又は複数のフィットネスクラスにリンクする対話型要素を含むことができる。自動生成されるコンテンツは、これだけに限定されないが順位掲示板上のユーザのスコアに対する更新、ユーザによるアチーブメント(例えばフィットネスの目標を完了すること)、及びフィットネスクラスへの出席を含むことができる。ユーザのソーシャルネットワークブログ上で表示されるコンテンツは、公開(例えばどのユーザもコンテンツを見ることができる)又は非公開(例えばユーザが指定した被選択ユーザ群だけがコンテンツを見ることができる)であるものとして指定することができる。
【0137】
[0253] このGUIは、ユーザが別のユーザを「フォロー」することも可能にすることができる。この説明では「フォロー」は、これだけに限定されないが他のユーザのソーシャルネットワークブログ、トレーニングの履歴、及び様々な順位掲示板上のスコアを含む公にアクセス可能な別のユーザの情報をユーザが見ることができることとして定義する。別のユーザをフォローする選択肢は、ユーザが他のユーザと連絡を取りたいかどうかを判断するとき別の選択肢として提示することができる。従ってこのGUIは、他のユーザと連絡を取ることの脈絡において上記で説明した同様の方法を使用してユーザが別のユーザをフォローできるようにすることができる。
【0138】
[0254] 上記で説明したように、スマートミラー100はこれだけに限定されないがユーザのプロファイル、ソーシャルネットワークブログ、アチーブメント、バイオメトリクス、活動の選択、ビデオ録画、及びフィードバックを含む様々なユーザ情報を他のユーザと共有するために使用することができる。例えばユーザAはフィットネスルーチンに関する自らの進捗をユーザBと共有することができ、ユーザBはユーザAにフィードバック(例えば絵文字、音声メッセージ、ビデオメッセージ等)を与えることができる。別の例では、スマートミラー100上の又はユーザのスマートフォン上のGUIは、トレーニングの完了後にスマートミラーのカメラ130又はスマートフォンによって
図32Aに示すように自撮り画像を撮るようユーザを促すことができる。次いでカメラ130及び表示パネル120は、所望のポーズを作るためにユーザのライブビデオを表示するように構成され得る。その後、
図32Bに示すようにユーザの画像を(例えば予め設定された時間の後で又はユーザによる入力コマンドに基づいて)取得することができる。その後、
図32Cに示すようにユーザの画像は他の(例えば同じフィットネスクラス内の、ユーザの連絡先一覧内の、ユーザのグループ内の)ユーザと共有することができる。ユーザは他のユーザの画像を見ることもできる。
【0139】
[0255] 別の例では、カメラ130がトレーニング中のユーザAのビデオを録画することができ、そのビデオは後でユーザBと共有され得る。ユーザBが同じトレーニングを行うとき、ユーザBのライブビデオを有する表示パネル120上にユーザAのビデオをオーバレイすることができる。ユーザBがトレーニング中に自分の姿勢及び/又は動きをユーザAと比較することができるように、ユーザAのビデオ録画及びユーザBのライブビデオのそれぞれは半透明とすることができる。一部の事例では、トレーニングを行う間各々のスマートミラー100上に表示するために、スマートミラー100はユーザが他のユーザ及び/又はインストラクタのビデオ録画をダウンロードできるようにすることができる。このようにして、スマートミラー100はユーザがトレーニング中に自分のパフォーマンスを他の人と比較することを可能にする「ゴーストモード」をサポートすることができる。例えばユーザは同じトレーニングを行っている複数の専門家のビデオ録画をダウンロードすることができる。次いでユーザは、それぞれの専門家のビデオ録画を(個々に又は組み合わせて)表示してそのトレーニングにおけるユーザの経過を評価することができる。
【0140】
[0256] スマートミラー100はアチーブメントもサポートすることができる。アチーブメントは、アチーブメントを得るための一定の基準を満たすときユーザに与えられる報酬として定義する。報酬は、これだけに限定されないがバッジ(例えばユーザが他者と共有することができるビジュアルグラフィック)、ユーザの順位掲示板の順位に寄与する点数、及びプレミアムコンテンツへのアクセス又は割り引きを含むことができる。アチーブメントは、これだけに限定されないが数日間連続して運動すること、運動の目標を満たすこと、一定の種類のトレーニング及び/又は運動を完了すること、一定数のトレーニング及び/又は運動を完了すること、及びより困難な能力水準に進むことを含む様々な理由で与えることができる。アチーブメントの要約をGUI上でユーザに表示することができる。
【0141】
[0257] 情報はユーザ間で幾つかのやり方で共有することができる。一例では、スマートミラーが同じネットワークに接続されている場合(例えばジム、ホテル、又は自宅における複数のスマートミラー)、スマートミラーはローカルな直接接続によってデータを互いに直接共有することができる。別の例では、遠隔ネットワーク接続(例えば無線ネットワーク、無線インターネット、電気通信網)を介して、各ユーザのスマート装置上にインストールされているアプリケーションによって情報を共有することができる。情報はサーバ上に遠隔的に記憶することもでき、かかる情報は後で(例えばスマートミラー100及び/又はユーザのアカウントの設定に応じてユーザの承認ありで又はなしで)ユーザ間に配信することができる。
【0142】
順位掲示板、心拍、及び目標心拍ゾーン間の遷移
[0258] 上記で説明したように、このGUIはユーザのスコアに従ってユーザを順位付けするための1つ又は複数の順位掲示板も含むことができる。例えば順位掲示板は、クラス中の及びクラス後の参加者のパフォーマンスを順位付けするためにフィットネスクラスごとに生成することができる。別の例では、運動の種類又は様々な運動の組み合わせに基づいて、全員ではないにせよ多くのユーザを順位付けするために1つ又は複数の全体順位掲示板を使用することができる。
【0143】
[0259] 順位掲示板は、一つにはスマートミラー100を使用するときの競争環境をもたらすために使用することができる。ユーザは自分のスコアを使用し、自分の現在スコアをスマートミラー100によって記録された自分の過去のスコアと比較することによってトレーニングにおける自分の進捗を評価することができる。加えて、ライブ設定(例えば同じフィットネスクラス内のユーザ)の中で又は他のユーザによって記録された過去のスコアに対してより高いスコアを得るために、或るユーザは1人又は複数の他のユーザと(例えば全体で、同じグループ内で、同じサブグループ内で)競争することができる。ユーザは、これだけに限定されないが層、性別、年齢、身長、体重、怪我、場所、能力水準、及びフィットネスの目標を含む同様の属性を示す他のユーザに表示するために順位掲示板を構成することができる。これらの属性はユーザに依存することができ(例えば順位掲示板はユーザと同様のユーザを含み)、又は完全に独立とすることができる(例えば順位掲示板はユーザが指定した基準だけに依存するユーザを含む)。
【0144】
[0260] 順位掲示板上でのユーザのスコアは様々なやり方で計算することができる。一例では、異なる目標ヒアレート(HR)ゾーン間でユーザのヒアレートがどの程度素早く動くのかに基づいてユーザのスコアを決定することができる。目標ヒアレートゾーンは、ユーザのピーク心拍の何らかのパーセンテージ範囲として定義することができる。従って、これだけに限定されないが休憩ゾーン、フィットネスゾーン、エアロビックゾーン、アナエロビックゾーン、脂肪燃焼ゾーン、及び有酸素ゾーンを含む様々な心拍ゾーンを規定することができる。運動ビデオのセクションごとに異なる目標心拍ゾーン(例えば初めのウォームアップ心拍ゾーン、インターバル中の交互の休憩心拍ゾーン及びアナエロビック心拍ゾーン、並びに終わりのウォームダウン心拍ゾーン)があってもよい。これらのゾーンの定義に応じて、ユーザのピーク心拍のパーセンテージの範囲内で一部のゾーンは重複し得る。
【0145】
[0261] トレーニング中にユーザに与える点数を決定するために、HR精度パーセンテージを使用することができる。HR精度パーセンテージは、異なる目標ヒアレート(HR)ゾーン間でユーザのヒアレートがどの程度素早く動くのかを表す。より高いスコアはHRが瞬時に変わることに相当し得る。しかし、この状況は非現実的である可能性があり及び/又はユーザに対して極めて困難な条件を課し、偏ったスコアの原因となる場合がある。一部の事例では、ユーザの心拍を異なるHRゾーン間の遷移を表すHRカーブと比較することによってスコアを代わりに計算することができる。より現実的に達成可能なHR精度パーセンテージをもたらすために、HRカーブは各HRゾーンの遷移間の平滑化効果を含むことができる。平滑化効果は、これだけに限定されないがユーザの履歴的なHRデータ、ユーザのコミュニティのHRデータ、ユーザの好み、ユーザの層、運動及び/又はトレーニングの構成を含む様々なメトリクに依存することができる。
【0146】
[0262] 或る使用事例では、トレーニングを行っている複数のユーザを単一のスマートミラー100がサポートすることができる。トレーニング中、各ユーザのスコアを表示パネル120上に表示することができる。このようにしてユーザはトレーニング中に自分のスコアを互いと比較することができ、そのことは各ユーザが単独で別々に運動する場合と比較して、より優れたトレーニングパフォーマンスをユーザが達成するための動機付けを与える可能性がある。
【0147】
[0263] 別の例では、ユーザのスコアはこれだけに限定されないがユーザの歩数、運動ごとの反復回数、移動距離(例えば走っている又は歩いている場合)、燃焼カロリ、ユーザのHRが特定のHRゾーン内にある時間、特定の運動ルーチンを行うときのユーザの姿勢及び/又は動きを含む、(収集されるバイオメトリクデータの種類に依存し得る)ユーザのトレーニングパフォーマンスの他の要因に基づいて計算することができる。一部の事例では、ユーザのスコアはこれだけに限定されないが持ち上げているウェイト、トレッドミルの傾斜角、エクササイズバイクの抵抗設定、ヨガ中の支持ブロックの使用を含む、特定の運動をより困難に又は容易にする条件に基づいて修正することができる。これらの修正は報酬のためにユーザのスコアに適用する乗数の形を取ることができ、運動の条件の相対的困難度に基づいてユーザにペナルティを科す。
【0148】
[0264] ユーザのスコアは、上記で説明した要因の1つ又は複数の組み合わせとすることができる。一部の事例では、ユーザのスコアは、ユーザのスコアを意図的に偏らせるために特定の運動に加えられる重みを更に含み得る。例えばスタミナを高めるというユーザのフィットネスの目標に対応するように、筋力に関係する運動と比較して有酸素に関係する運動に関してユーザにより多くの点数を付与することができる。筋力を高めるというフィットネスの目標を表すスコアをユーザに与えるために、筋力に関係する運動の方が有酸素に関係する運動よりも多くの点数が与えられる場合にもユーザのスコアを計算することができる。このようにして、様々なフィットネス属性に関する各々の進捗を表す定量的メトリクをユーザに伝えるために、ユーザのバイオメトリクデータ及びトレーニングの履歴に基づいて複数のスコアを生成することができる。
【0149】
スマートミラーのバックグラウンドプロセス
[0265] スマートミラー100の動作及び/又はスマートミラー100の表示パネル120上に表示されるコンテンツにアクセスしそれを制御する能力をGUIがユーザに与えることに加え、スマートミラー100を実際に使用していないとき様々なバックグラウンドプロセスがユーザの追加情報を提供することもできる。バックグラウンドプロセスは、特定の機能であって、その機能の出力に応じて出力の表現を伴うユーザへのメッセージの生成及び伝送をもたらす、特定の機能を実行するプロセスであり得る。バックグラウンドプロセスは実質的に自動化することができる。かかる自動化は、例えばバックグラウンドプロセスが実行されている間ユーザが自分のスマート装置上で他のアプリケーションを実行することを可能にする。これらのバックグラウンドプロセスはユーザのスマート装置(例えばスマートフォン)上でローカルに、又はスマートミラー100及び/又はユーザのスマート装置への通信アクセスを有する装置(例えばサーバ)上で遠隔的に実行され得る。バックグラウンドプロセスは、ユーザのスマート装置、スマートミラー100、及び/又は遠隔装置上にインストールされたアプリケーションによって部分的に制御することができる。
【0150】
[0266] バックグラウンドプロセスは、これだけに限定されないがテキストメッセージ、電子メール、ボイスメール、又はユーザのソーシャルネットワークアカウント上への投稿を含む様々な種類のメッセージ(通知としても扱われる)をユーザに送信するように構成することができる。メッセージの頻度はメッセージのコンテンツに応じて異なり得る。例えばユーザが運動するためのリマインダを含むメッセージは毎日1時間おきに送信することができる。別の例では、別のユーザ又はインストラクタからのメッセージを発信後直ちにユーザに送信することができ、又はダイジェスト(例えば複数のメッセージを含む電子メールダイジェスト)として送信するために他のメッセージと共に記憶し集約することができる。更に別の例では、フィットネスクラスの推薦を毎週又は毎月ユーザに送信することができる。概して、メッセージは一つにはユーザの好みに応じて様々な(例えばメッセージの生成直後から数か月更には数年に及ぶ)頻度でユーザに送信することができる。バックグラウンドプロセスは電力消費を減らすように構成し、従って電池を使用して動作する装置(例えばユーザのスマートフォン又はタブレット)の持続時間を延ばすこともできる。
【0151】
[0267] 一部の事例では、バックグラウンドプロセスによって送信されるメッセージはユーザが入力を行うための対話型要素(例えばウェブリンク、ボタン)を含むことができる。例えばクラスの推薦を含むメッセージは、ユーザが選択することができる1つ又は複数の選択肢(例えば「クラスに登録する」、「興味がない」)を含むことができる。ユーザがクラスに登録するための選択肢を選択した場合、ユーザがクラスを確認し登録を完了できるようにするウェブページ又はアプリケーションを画面に開くことができる。別の例では、ユーザが自分の反応を示す絵文字を送信するための選択肢を、別のユーザ(例えばユーザの友人)の最新状況を含むメッセージが提供することができる。例えばユーザの友人が自身のフィットネスの目標の1つを満たすことに成功した場合、ユーザは笑顔又は上を向いた親指を送信することができる。更に別の例では、メッセージは、ユーザの友人が特定のフィットネスクラスに参加していることを示すことができ、GUIの他の画面を検索することなしにユーザがそのフィットネスクラスに参加することを可能にするための選択肢を含むことができる。
【0152】
[0268] 概して、バックグラウンドプロセスによって生成されるメッセージには様々なコンテンツが含まれ得る。例えばバックグラウンドプロセスは、ユーザがスマートミラー100を前に使用してからの期間をモニタすることができる。既定の閾値(例えば1時間、1日、1週間)を超えた後、運動することをユーザに思い出させるためのメッセージを生成することができる。メッセージは1つ又は複数のフィットネスの目標を満たすことに向けたユーザの進捗も含むことができる。スマートミラー100は、これだけに限定されないが新たなソフトウェア更新がインストール可能であるとき、ユーザのスマート装置とスマートミラー100との間の又はスマートミラー100とネットワークとの間の接続性の問題、ユーザのアカウントへの不正ログイン、及び別のユーザ(例えば家族)がスマートミラー100を使用しているときを含む最新状況もユーザに送信することができる。
【0153】
[0269] バックグラウンドプロセスは、ユーザに直接送信される又はユーザのソーシャルネットワークブログ上に投稿されるインストラクタ(又は別のユーザ)からのメッセージを中継することもできる。メッセージは、これだけに限定されないがフィットネスクラスの最新状況(例えばキャンセル、スケジュール変更)、特定のフィットネスクラス後のインストラクタからのフィードバック、ユーザへの指導を定期的に行う個人トレーナからのフィードバック、フィットネスクラスへの推薦、コミュニティフォーラムに投稿されるメッセージ、他のユーザからのメッセージのダイジェスト、及び/又はユーザのソーシャルネットワークへの接続要求を含むことができる。バックグラウンドプロセスは他のユーザ(例えば友人、ユーザがフォローする人)の更新をモニタし、特定の更新が行われたとき自動化された方法でメッセージを送信することもできる。メッセージは、これだけに限定されないが1つ又は複数のフィットネスの目標を他のユーザが完了したこと、新たなフィットネスクラスに他のユーザが登録及び/又は参加したこと、他のユーザが特定のフィットネスクラスをお気に入り登録していること又はそのクラスに高評価を与えていること、順位掲示板上での他のユーザの順位の変化、(例えばフィットネスクラスを完了した後の)他のユーザの更新された写真、及び誕生日の願い事を含む様々なコンテンツを含み得る。
【0154】
スマートミラー用のコンテンツの生成
[0270] スマートミラー100は、インストラクタ(又は他のユーザ)によって生成されたコンテンツをユーザに容易に広めることを可能にする柔軟なプラットフォームを提供するように構成される。上記で説明したスマートミラー100の様々なネットワーキング機能は、ビデオコンテンツをユーザのスマートミラー100に直接ライブストリームすること又はユーザが後で消費するために集中型配信プラットフォーム(例えば遠隔サーバ、クラウドサービス)上に記憶することを可能にし得る。一部の事例では、ビデオコンテンツはスマートミラー100に接続されるソフトウェアアプリケーション(例えばスマートミラー100の製造業者からのファーストパーティアプリケーション又はスマートミラー100と互換性のあるストリーミングサービスからのサードパーティアプリケーション)を使用することによって配信することができる。
【0155】
[0271] ビデオコンテンツは、フィットネススタジオ又はユーザの自宅等の様々な設定において生成することができる。一例では、インストラクタがスタジオを使用してフィットネスクラスのビデオコンテンツを生成することができる。フィットネスクラスのビデオを取得するために、スタジオは標準的な1台のカメラのセットアップ又はより洗練されたセットアップ(例えば複数の視角におけるビデオを取得するための複数のカメラ)を使用することができる。クラスをストリーミングするために使用する視聴覚機器をモニタし及び/又は制御するためにプロデューサを使用することができる。フィットネスクラスは、インストラクタがトレーニングを行う始まりから終わりまでの単一の連続撮影として定めることができる。
【0156】
[0272] スタジオは一度に1クラスストリーミングするようにセットアップすることができる。クラスのビデオ/音声は、ハードウェアエンコーダ(例えばEpiphan Pearl)によって捕捉されコード変換される。コンテンツがコード変換され(非公開又は公開)HLSストリームにブロードキャストされる低レイテンシのクラウドサーバ(例えばWowzaクラウドサーバ)にビデオコンテンツをアップロードすることにより、クラスをライブストリーミングすることができる。コンテンツは、(例えばオンデマンドコンテンツとして)後で再利用し又は再生するために高解像度で記録することもできる。
【0157】
[0273] スタジオは、ビデオが録画されるトレーナウォールを有する部屋を含み得る。部屋は、おおよそ横18フィート、縦30フィート、及び高さ12.3フィートの寸法を有することができる。ビデオを録画するカメラはトレーナウォールから約15フィートの所に配置することができる。カメラは、録画する領域に対応するおおよそ横8フィート、縦9フィート、及び高さ9フィートの寸法を有するトレーナ領域の視野を有するように構成することができる。インストラクタの所望の表示及び視野に応じて、異なる部屋の寸法及びカメラの配置を有する他のスタジオ構成も使用することができる。
【0158】
[0274] 録画領域は「ブラックボックス」であるように構成することができ、ブラックボックスでは録画領域の壁が暗い色の材料(例えば艶消しの黒色ペンキ)で覆われ、床が高グリップの暗い色の材料(例えばテクスチャの少ない黒いゴム床)で覆われる。録画領域は、様々な高さに配置され、インストラクタの両側で小さい半円を形成するように組み立てられる側面照明装置によって照らすことができる。天井照明は床からの反射及び光の散乱を招く場合がある。「黒く何もない」構成を維持するために天井照明の存在は減らすべきである。照明システムは、様々な色及び照明効果(例えばハイライト効果、ウォッシュ効果)で光を放つように構成することもできる。
【0159】
[0275] 他の設定では、これだけに限定されないがピクチャビデオ内のピクチャ用の1つ又は複数のグリーンスクリーン、全て白色の背景幕、黒いプレキシガラスの床、及び灰色のコンクリートの床を含む様々な色、パターン、及び/又は表面仕上げの面を有するように録画領域を構成することができる。スタジオは、様々な角度でビデオを録画するために1つ又は複数のカメラを有するように構成することもできる。例えば、マスタビデオ用のBロール又はピクチャ構成におけるピクチャと共に2つのカメラを使用することができる。様々な角度変化においてビデオを録画する2つのカメラを使用することもできる。
【0160】
[0276] カメラは、ライブストリーミング及び/又は録画のために様々な解像度(例えば1080p、1080i、2K、超高精細(UHD)、4K、8K)でビデオを録画するように構成することができる。カメラによって録画されるビデオは、これだけに限定されないがH.264形式及びMPEG形式を含む様々な形式にあり得る。ビデオは様々なフレームレート(例えば24フレーム/秒)で録画することができる。例えば単一の固定カメラ(Sony FS5K)を横倒しにして取り付けて縦向きビューのビデオを録画することができる。録画ビデオの後処理中の色補正処理の量を減らすために、エンコーダに伝える前にルックアップテーブル(LUT)をビデオフィードに適用することができる。これだけに限定されないが、国際標準化機構(ISO)設定(例えばISO 3200)及び白バランス(WB)設定(例えばWB 6300K)を含むカメラに対する他の様々な設定を調節することができる。
【0161】
[0277] 音声録音のために、1つ又は複数のマイクロホンを使用することができる。例えばスタジオは、簡単な床設置型のマイクロホンスタンドによって支持される50”のグースネックブームに取り付けられた2つの高指向性のAudixミニチュアショットガンマイクを含むことができる。このようにして、インストラクタにマイクロホンを直接取り付ける必要なしに交通騒音及び外部の室内騒音等の環境騒音を減らすことができる。インストラクタが位置を変えるときの録音を助けるために複数のマイクロホンを使用することができる。例えば、或るマイクロホンは立った姿勢のインストラクタ用に構成することができ、別のマイクロホンはうずくまった姿勢/腹臥位のインストラクタ用に構成することができる。複数のマイクロホンによって録音される音声のバランスが適切にとれていることを確実にするために、マイクロホンにオートミキサを結合することができる。録音のために及び録音中の環境騒音を減らすために、首かけマイク等のハンズフリーマイクロホンも使用することができる。音声は様々な質(例えばAAC 48kHzステレオ320kpbs)で録音することができる。
【0162】
[0278] ライブストリーム及び録画ビデオの質はほぼ同様、又は意図的に異なるものとすることができる。例えばスタジオは、最も高い帯域幅の構成では1080x1920ピクセル解像度、24フレーム/秒、及び23メガビット/秒でビデオをストリーミングするように構成され得る。ユーザのネットワーク帯域幅のばらつきに適応するように、ビデオをストリーミングするとき適応ストリーミングを適用することもできる。スマートミラー100は、ユーザの帯域幅を検出することによってビデオの質をリアルタイムで調節することができる。
【0163】
[0279] フィットネスクラスは様々な構成で録画することができる。例えばフィットネスクラスは、改善されたユーザの没入感及び/又は運動法を教えるためのより優れた手法をどの構成が与えるのかに応じて、インストラクタだけ又は1人若しくは複数人の生徒と共にインストラクタを含むことができる。この構成は、一つにはユーザの好みにも依存し得る。ビデオコンテンツは不定のフレームレートで録画することができる(例えば1秒当たりのフレームレートが高い録画はスローモーション再生を容易にすることができる)。ユーザがトレーニング中にフィットネスクラスのビューを変えることを可能にするために、ビデオコンテンツは最大360度のフォーマットで録画することもできる。この効果は複数のカメラを使用することによっても実現することができる。更に、特定の運動の姿勢及び動きをより明瞭にするために、スタジオ内で録画されるビデオコンテンツは運動に固有の注記及び/又はインストラクタ上に描かれる線によって注釈を付けることができる。一部の事例では、クラス中にユーザにナレーションを提供するために画面上に映し出される上半身像も含めることができる。
【0164】
スマートミラークラス用のインストラクタインタフェース
[0280] フィットネスクラスをリアルタイムで管理する際にインストラクタを支援するためにインストラクタユーザインタフェースも提供することができる。インストラクタユーザインタフェースは、これだけに限定されないがコンピュータ、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、及びテレビを含む様々な装置のディスプレイ上に表示することができる。更にインストラクタユーザインタフェースは、インストラクタの装置上にローカルにインストールされた専用ソフトウェアアプリケーションを使用して、及び/又はウェブブラウザを使用するウェブアプリケーションによってアクセスすることができる。一部の事例では、インストラクタはカメラ130及びマイクロホン160を使用してビデオコンテンツを録画するために、及び/又はスマートミラー100を直接使用して若しくはスマートミラー100に結合されるスマート装置を使用してフィットネスクラスを管理するためにスマートミラー100を使用することもできる。
【0165】
[0281] インストラクタユーザインタフェースは、これだけに限定されないがクラスの日程、クラスのタイムライン、各ユーザのユーザ情報、ユーザのスコア、ユーザの順位掲示板、並びにそれぞれの運動及び/又は全体的なクラスに対するユーザフィードバックを含む、フィットネスクラス及びクラスに参加しているユーザに関する様々な情報を含むことができる。インストラクタは、インストラクタユーザインタフェースを使用してフィットネスクラスの前に又はフィットネスクラス中にクラスの計画又はタイムラインを選択し修正することができる。クラスのタイムラインは、クラスの計画を実行することにおけるインストラクタの進捗に基づいてリアルタイムで動的に調節することができる。例えばインストラクタは、別の運動を長くするために特定の運動を短くする又は除去することに決めることができる。別の例では、ユーザが予期されたよりも早く疲れていることをクラス中のユーザフィードバックがインストラクタに知らせることができ、その結果、インストラクタは身体的に激しくないルーチンにクラスの計画を変更することができる。
【0166】
[0282] インストラクタユーザインタフェースは、クラスの計画及びクラスのタイムラインを表示するためにインストラクタの装置のディスプレイの一部分を充てることができる。インストラクタユーザインタフェースの別の部分は、各ユーザのユーザ情報を有するインストラクタダッシュボードを表示することができる。ユーザ情報は、これだけに限定されないが各ユーザのバイオメトリクデータ、ユーザフィードバック(例えば絵文字、各運動の評価)、年齢、体重、性別、身長、負傷歴、参加した過去のフィットネスクラス、トレーニングの所望の目標(例えば減量、筋肉を付ける)を含むことができる。インストラクタダッシュボードはクラスに参加しているユーザの要約も含むことができ、この情報はリアルタイムで更新することができる。要約は、フィットネスクラスが進むにつれて各ユーザを表すスコアも含むことができる。このようにして、インストラクタは運動のペースを上回っているユーザ又は運動のペースから遅れているユーザを突き止めることができる。
【0167】
[0283] インストラクタダッシュボードは、これだけに限定されないが(例えば親指が上を向いた、親指が下を向いた)絵文字、特定のユーザ又はユーザ群に限定して向けられる音声、及び特定のユーザ又はユーザ群に限定して向けられるビデオを含む様々な形式でインストラクタが各ユーザに個別のメッセージ及び/又はフィードバックを与えることも可能にし得る。インストラクタは、負傷している又は他の身体的制約を有するユーザ向けの修正バージョンの運動をどのように行うのかを示す指示又は表示も提供可能であり得る。例えばインストラクタは、メインの運動、及びメインの運動を行わないことに決めた者に向けた修正された運動(例えば
図31Hにあるような「スクワットジャンプ」及び「スクワット」)を表示することができる。これらのバージョンは全てのユーザに又は制約を有するユーザだけに表示することができる。
【0168】
[0284] 上記で説明したように、インストラクタユーザインタフェースはスマートミラー100の表示パネル120上に表示することができる。インストラクタがユーザ又はユーザ群に上述のフィードバックを与えることを可能にするために、スマートミラー100のカメラ130及びマイクロホン160を使用することができる。加えてスピーカ152及び154は、フィットネスクラス中にユーザ又はユーザ群から音声フィードバックを受け付けるために使用することができる。例えばインストラクタは各運動後にユーザがどのように感じているのかを聞くことができ、ユーザはペースが速すぎる、遅すぎる、又は丁度良いとインストラクタに言葉で伝えることによって応答することができる。
【0169】
[0285]
図33A〜
図33Cは、コンピュータ等のインストラクタの装置によってウェブブラウザ経由でアクセスされる例示的なインストラクタユーザインタフェースを示す。
図33Aは、インストラクタユーザインタフェースが各運動の要約及び各運動の予想時間を有するクラススケジュールを含み得ることを示す。クラススケジュールは、フィットネスクラスが進むにつれてリアルタイムで更新することができる現在の運動を表示するように構成することができる。
図33Aにおけるトレーニングスケジュールは、各運動のタイマを一時停止/再開するための、特定の運動を飛ばすための、又は特定の運動に戻ってその運動を繰り返すための制御をインストラクタに提供することもできる。
図33Cは、インストラクタが利用可能な上述の制御の拡大図を有する別の例示的なクラススケジュールを示す。
【0170】
[0286] インストラクタユーザインタフェースは、各々のスマートミラー100によってフィットネスクラスをストリーミングしているユーザの要約も含むことができる。この要約は各ユーザの名前、場所、及び1つ又は複数の絵文字に基づく現在の状態を含むことができる。インストラクタユーザインタフェースは、これだけに限定されないが能力水準、フィットネスの目標(例えば筋肉を付ける、ストレス解消、健康改善、柔軟性の改善、輪郭の明確さの改善、減量、体力強化)、現在の及び/又は過去の怪我(例えば足首、背中、膝、首、出生後、出生前、肩、手首)、ユーザの誕生日、ユーザが最後にトレーニングしてからの期間(例えば7日前、30日前)を含む様々なパラメータに従ってユーザを整理し表示するためのフィルタを含むことができる。
【0171】
[0287] インストラクタは、
図33Bに示すようなユーザごとの追加情報を表示するためにクラス内の個々のユーザを選択できてもよい。これだけに限定されないが、ユーザの写真、ユーザの名前、ユーザの場所、現在の及び過去の怪我、フィットネスの目標、能力水準、体重、誕生日、ユーザのトレーニング頻度、(例えばトレーナの名前又は種類に固有の)トレーナとのトレーニング、合計トレーニング回数、及びクラスに対するユーザ評価を含む様々なユーザ情報を表示することができる。
【0172】
結論
[0288] 本明細書に記載した全てのパラメータ、寸法、材料、及び構成は例示的であることを意図し、実際のパラメータ、寸法、材料、及び/又は構成は本発明の教示が使用される特定の応用に依拠する。上記の実施形態は主に例として示してあり、添付の特許請求の範囲及びその等価物の範囲内で、本発明の実施形態は具体的に記載され特許請求の範囲に記載されている以外のやり方で実践できることを理解すべきである。本開示の発明の実施形態は、本明細書に記載の個々の特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法を対象とする。
【0173】
[0289] 加えて、かかる特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法が互いに矛盾しない場合、2つ以上のかかる特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法の任意の組み合わせが本開示の発明の範囲に含まれる。本開示の範囲から逸脱することなく、例示的実装形態の個々の要素の設計、動作条件、及び構成における他の置換、修正、変更、及び省略を行うことができる。数値範囲を使用することは、同じ結果をもたらすために同じやり方で同じ機能を遂行する範囲外の等価物を除外しない。
【0174】
[0290] 上記で説明した実施形態は複数のやり方で実装することができる。例えば、実施形態はハードウェア、ソフトウェア、又はその組み合わせを使用して実装することができる。ソフトウェアによって実装される場合、単一のコンピュータ内に設けられる又は複数のコンピュータに分散される適切なプロセッサ又はプロセッサの集まりの上でソフトウェアコードを実行することができる。
【0175】
[0291] 更にコンピュータは、ラックマウント式コンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、又はタブレットコンピュータ等の幾つかの形態のうちの任意の形態で具体化することができる。加えてコンピュータは、一般にコンピュータと見なされていないが適切な処理能力を有する、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、又は他の任意の適切な携帯電子装置若しくは固定電子装置を含む装置に埋め込むことができる。
【0176】
[0292] 更に、コンピュータは1つ又は複数の入力及び出力装置を有することができる。これらの装置は、とりわけユーザインタフェースを提示するために使用することができる。ユーザインタフェースを提示するために使用することができる出力装置の例は、出力を視覚的に提示するためのプリンタ又は表示画面、及び出力を聴覚的に与えるためのスピーカ又は他の音源装置を含む。ユーザインタフェースに使用可能な入力装置の例はキーボード、並びにマウス、タッチパッド、及び離散化タブレット等のポインティング装置を含む。別の例として、コンピュータは音声認識又は他の可聴形式によって入力情報を受け付けることができる。
【0177】
[0293] かかるコンピュータは、企業ネットワーク、インテリジェントネットワーク(IN)、又はインターネット等、ローカルエリアネットワーク又は広域ネットワークを含む任意の適切な形の1つ又は複数のネットワークによって相互接続され得る。かかるネットワークは適切な技術に基づくことができ、適切なプロトコルに従って動作することができ、無線ネットワーク、有線ネットワーク、又は光ファイバネットワークを含むことができる。
【0178】
[0294] 本明細書で概説した様々な方法又はプロセスは、様々なオペレーティングシステム又はプラットフォームの何れか1つを使用する1つ又は複数のプロセッサ上で実行可能なソフトウェアとしてコード化することができる。加えて、かかるソフトウェアは幾つかの適切なプログラミング言語及び/又はプログラミング若しくはスクリプトツールの何れかを使用して書くことができ、フレームワーク又は仮想マシン上で実行される実行可能な機械語コード又は中間コードとしてコンパイルすることもできる。一部の実装形態は、実行を容易にするために、特定のオペレーティングシステム又はプラットフォーム並びに特定のプログラミング言語及び/又はスクリプトツールの1つ又は複数を特に使用することができる。
【0179】
[0295] 更に、本発明の様々な概念を1つ又は複数の方法として具体化することができ、かかる方法の少なくとも1つの例を示してきた。方法の一部として実行される行為は、一部の例では異なるやり方で順序付けることができる。従って本発明の一部の実装形態では、具体的に示したのと異なる順序で所与の方法のそれぞれの行為を実行することができ、かかる実行は一部の行為を(その行為が例示的実施形態では逐次的な行為として示されていても)同時に実行することを含み得る。
【0180】
[0296] 本明細書で言及した全ての刊行物、特許出願、特許、及び他の参考文献は参照によりその全体を援用する。
【0181】
[0297] 本明細書で定め使用した全ての定義は、辞書的定義、参照により援用した文献内の定義、及び/又は定義した用語の通常の意味に優先すると理解すべきである。
【0182】
[0298] 本明細書及び特許請求の範囲で使用するとき、不定冠詞「1つの(a)」及び「1つの(an)」は別段の定めがない限り「少なくとも1つ」を意味するように理解すべきである。
【0183】
[0299] 本明細書及び特許請求の範囲で使用するとき、「及び/又は」という句は、そのように結合される要素の「何れか又は両方」、即ち場合によっては結合的に存在し、他の場合は分離的に存在する要素を意味するように理解すべきである。「及び/又は」を用いて挙げられる複数の要素も同様に、即ちそのように結合される要素の「1つ又は複数」として解釈すべきである。「及び/又は」の節によって具体的に明らかにされる要素以外の要素が、具体的に明らかにされるそれらの要素に関係していようがいまいが任意選択的に存在し得る。従って非限定的な例として、「含む」等の非制限的言語と組み合わせて使用するとき、「A及び/又はB」への言及は一実施形態ではAだけを指し(B以外の要素を任意選択的に含む)、別の実施形態ではBだけを指し(A以外の要素を任意選択的に含む)、更に別の実施形態ではAとBとの両方(他の要素を任意選択的に含む)等を指すことができる。
【0184】
[0300] 本明細書及び特許請求の範囲で使用するとき、「又は」は上記で定めた「及び/又は」と同じ意味を有すると理解すべきである。例えば一覧の中の項目を分ける場合、「又は」又は「及び/又は」は包含的であり、即ち要素の幾つか又は一覧のうちの少なくとも1つだが複数も含み、任意選択的に、挙げられていない追加の項目も含むと解釈すべきである。「〜のうちの1つだけ」若しくは「〜のうちの厳密に1つ」、又は特許請求の範囲で使用する場合の「〜から成る」等、その逆であることを明確に示す用語だけが要素の幾つか又は一覧のうちの厳密に1つの要素を含むことを指す。概して、本明細書で使用するとき「又は」という用語は、「何れか」、「〜のうちの1つ」、「〜のうちの1つだけ」、又は「〜のうちの厳密に1つ」等の排他的用語が先行する場合、排他的代替策(即ち「一方又は他方だが両方ではない」)を示すとだけ解釈すべきである。特許請求の範囲で使用する場合、「基本的に〜から成る(consisting essentially of)」は特許法の分野で使用する通常の意味を有するものとする。
【0185】
[0301] 本明細書及び特許請求の範囲で使用するとき、1つ又は複数の要素の一覧に言及する際の「少なくとも1つの」という句は、要素の一覧内の要素の何れか1つ又は複数から選択される少なくとも1つの要素だが、要素の一覧内で具体的に挙げられているあらゆる要素の少なくとも1つを必ずしも含まず、要素の一覧内の要素の如何なる組み合わせも排除しない、少なくとも1つの要素を意味すると理解すべきである。この定義は、「少なくとも1つの」という句が指す要素の一覧内で具体的に明らかにされる要素以外の要素が、具体的に明らかにされるそれらの要素に関係していようがいまいが任意選択的に存在し得ることも認める。従って非限定的な例として、「A及びBの少なくとも1つ」(又は等価に「A又はBの少なくとも1つ」、又は等価に「A及び/又はBの少なくとも1つ」)は、一実施形態ではBがない状態で少なくとも1つのA、任意選択的にAを複数含む(及び任意選択的にB以外の要素を含む)こと、別の実施形態ではAがない状態で少なくとも1つのB、任意選択的にBを複数含む(及び任意選択的にA以外の要素を含む)こと、更に別の実施形態では少なくとも1つのA、任意選択的にAを複数含み且つ少なくとも1つのB、任意選択的にBを複数含む(及び任意選択的に他の要素を含む)こと等を指すことができる。
【0186】
[0302] 特許請求の範囲並びに上記の本明細書の中で、「含む(comprising)」、「含む(including)」、「運ぶ(carrying)」、「有する(having)」、「収容する(containing)」、「関与する(involving)」、「保持する(holding)」、「〜で構成される(composed of)」等の全ての移行句は非制限的である、即ち〜を含むがそれだけに限定されないという意味であるように理解すべきである。United States Patent Office Manual of Patent Examining Procedures, Section 2111.03の中に記載されているように、「〜から成る(consisting of)」及び「基本的に〜から成る(consisting essentially of)」という移行句だけが制限的又は準制限的移行句のそれぞれであるものとする。