特許第6961864号(P6961864)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6961864
(24)【登録日】2021年10月18日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】電力工学の取付補助装置
(51)【国際特許分類】
   H02G 1/06 20060101AFI20211025BHJP
【FI】
   H02G1/06
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-154599(P2020-154599)
(22)【出願日】2020年9月15日
(65)【公開番号】特開2021-65080(P2021-65080A)
(43)【公開日】2021年4月22日
【審査請求日】2021年1月14日
(31)【優先権主張番号】201910972512.7
(32)【優先日】2019年10月14日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521232441
【氏名又は名称】杭州富陽泳富机械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】郭順合
(72)【発明者】
【氏名】夏可欣
【審査官】 北嶋 賢二
(56)【参考文献】
【文献】 特開平01−099423(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 1/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力工学の取付補助装置であって、
台板(1)と、牽引装置(2)と、ねじり復位装置(3)と、協力装置(4)と、を含み、
前記台板(1)の左端面には、前記牽引装置(2)が取り付けられ、
前記台板(1)における上端の中央部には、前記ねじり復位装置(3)が取り付けられ、
前記台板(1)の右端面には、前記協力装置(4)が取り付けられ、
前記協力装置(4)は、協力気筒(41)と、協力ソケットリング(42)と、協力ブッシュ(43)と、協力ばね(44)と、協力環状板(45)と、整理ユニット(46)と、圧力ユニット(47)と、を含み、
前記協力気筒(41)の上端には、前記協力ソケットリング(42)が接続され、
前記協力ブッシュ(43)の中央部には、円周方向に沿って矩形穴が等間隔に形成され、
前記協力ソケットリング(42)の内部には、前記協力ブッシュ(43)が滑合可能に取り付けられ、
前記協力ブッシュ(43)における右端の外壁には、前記協力ばね(44)が外装され、
前記協力ブッシュ(43)の右端には、前記協力環状板(45)が螺合され、
前記協力ブッシュ(43)における左端の内壁には、前記圧力ユニット(47)が等間隔に設けられ、
前記協力ブッシュ(43)における中央部の内壁には、前記整理ユニット(46)が等間隔に設けられ、
前記整理ユニット(46)と前記協力ソケットリング(42)とは、互いに係合し、
前記整理ユニット(46)は、V字型リンク(461)と、接続板(462)と、弧状リング(463)と、実行ばね(464)と、を含み、
前記V字型リンク(461)の中央部は、ピンロールによって前記協力ブッシュ(43)における前記矩形穴に取り付けられ、
前記V字型リンク(461)の上端には、前記協力ソケットリング(42)と係合する鋼球が可動に設けられ、
前記V字型リンク(461)の下端には、前記接続板(462)が取り付けられ、
前記接続板(462)の下端には、前記弧状リング(463)が取り付けられ、
前記接続板(462)の上端は、前記実行ばね(464)によって前記協力ブッシュ(43)の内壁と接続される、
ことを特徴とする電力工学の取付補助装置。
【請求項2】
前記牽引装置(2)は、側板(21)と、位置規制ローラ(22)と、支持板(23)と、位置規制ブッシュ(24)と、位置規制ばね(25)と、エジェクタピン(26)と、U字型台(27)と、圧力回転輪(28)と、を含み、
前記側板(21)は、前記台板(1)の上端に対称に設けられ、
二つの前記側板(21)の間には、前記支持板(23)が接続され、
前記支持板(23)は、二つの前記側板(21)の間に傾斜して設けられ、
前記支持板(23)の下端には、前記位置規制ブッシュ(24)が取り付けられ、
前記位置規制ブッシュ(24)の内部には、前記エジェクタピン(26)が滑合可能に取り付けられ、
前記位置規制ブッシュ(24)の内部には、前記位置規制ばね(25)が設けられ、
前記位置規制ばね(25)は、一端が前記位置規制ブッシュ(24)の下端内壁に付勢し、他端が前記エジェクタピン(26)の下端に当接し、
前記エジェクタピン(26)の上端には、前記U字型台(27)が設けられ、
前記U字型台(27)には、前記圧力回転輪(28)が軸受によって取り付けられ、
二つの前記側板(21)の間には、二つの前記位置規制ローラ(22)が軸受によって取り付けられ、
前記位置規制ローラ(22)は、それぞれ前記圧力回転輪(28)の両側に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力工学の取付補助装置。
【請求項3】
前記ねじり復位装置(3)は、支持台(31)と、固定ブッシュ(32)と、位置規制ユニット(33)と、活動ローラ(34)と、駆動モータ(35)と、駆動歯車(36)と、ねじりリング(37)と、邪魔リング(38)と、を含み、
前記支持台(31)の上端には、前記固定ブッシュ(32)が取り付けられ、
前記固定ブッシュ(32)における両端の外壁には、それぞれ前記邪魔リング(38)が設けられ、
前記固定ブッシュ(32)の上端には、矩形ノッチが形成され、
前記固定ブッシュ(32)の両端には、それぞれ前記位置規制ユニット(33)が設けられ、
前記固定ブッシュ(32)の中央部には、前記活動ローラ(34)が滑合可能に設けられ、
前記活動ローラ(34)の外壁には、係止歯が設けられ、
前記活動ローラ(34)の内壁には、前記ねじりリング(37)が等間隔に設けられ、
前記ねじりリング(37)の内壁には、ゴム玉が活動可能に且つ等間隔に設けられ、
前記固定ブッシュ(32)における前記矩形ノッチには、前記駆動モータ(35)がモータ接続ブラケットによって取り付けられ、
前記駆動モータ(35)の出力軸には、前記駆動歯車(36)が取り付けられ、
前記駆動歯車(36)と前記活動ローラ(34)における係止歯とは、互いに噛み合っており、
前記駆動モータ(35)における出力軸の上端は、軸受によって前記固定ブッシュ(32)における前記矩形ノッチの外壁に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力工学の取付補助装置。
【請求項4】
前記位置規制ユニット(33)は、位置規制円錐形ブッシュ(331)と、調整ばね(332)と、を含み、
前記位置規制円錐形ブッシュ(331)の外壁には、前記調整ばね(332)が外装され、
前記位置規制円錐形ブッシュ(331)の内壁には、ゴムボールが等間隔に且つ可動に設けられる、
ことを特徴とする請求項3に記載の電力工学の取付補助装置。
【請求項5】
前記圧力ユニット(47)は、圧力ばね(471)と、圧力弧状リング(472)と、を含み、
前記圧力ばね(471)の下端には、前記圧力弧状リング(472)が接続され、
前記圧力弧状リング(472)における下端の内壁には、ゴムボールが可動に且つ等間隔に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力工学の取付補助装置。
【請求項6】
前記弧状リング(463)における下端の外壁には、ゴムボールが可動に且つ等間隔に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電力工学の取付補助装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力工学技術分野に関し、具体的には、電力工学の取付補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電力工学とは、電力的生産、輸送、分配に関するプロジェクトであり、広義的には、電気を動力やエネルギーとして異なる分野に応用するプロジェクトを指す。20世紀に出現した大型電力システムは発電、送電、変電、配電、電力消費の諸元を一つの有機全体に統合し、社会物質生産部門における空間スパンが最も広く、時間調整が厳しく、階層が極めて複雑な実体工学システムとなる。
電力架空輸送の過程において一般的に大型ケーブル延線機を採用してケーブルを地面から高空に牽引して隣接する電柱に固定するが、高圧ケーブルを牽引する過程において、ケーブル内部のカッパーコアが太目であるため、二つの問題が存在する。一つ目は、ケーブルを高空へ牽引する時に、太目のカッパーコアが曲がりやすく、安全リスクをもたらす。二つ目は、ケーブルに対する牽引力が大きすぎると、地面上に散らばるケーブルがからみあって解けにくく、ケーブルに皺ができて電力損失が大きくなり、電力輸送効率に影響する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第210074717号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、電力工学の取付補助装置を提供し、上記の従来における技術的問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
電力工学の取付補助装置であって、台板と、牽引装置と、ねじり復位装置と、協力装置と、を含み、前記台板の左端面には、前記牽引装置が取り付けられ、前記台板における上端の中央部には、前記ねじり復位装置が取り付けられ、前記台板の右端面には、前記協力装置が取り付けられ、
前記協力装置は、協力気筒と、協力ソケットリングと、協力ブッシュと、協力ばねと、協力環状板と、整理ユニットと、圧力ユニットと、を含み、前記協力気筒の上端には、前記協力ソケットリングが接続され、前記協力ブッシュの中央部には、円周方向に沿って矩形穴が等間隔に形成され、前記協力ソケットリングの内部には、前記協力ブッシュが滑合可能に取り付けられ、前記協力ブッシュにおける右端の外壁には、前記協力ばねが外装され、前記協力ブッシュの右端には、前記協力環状板が螺合され、前記協力ブッシュにおける左端の内壁には、前記圧力ユニットが等間隔に設けられ、前記協力ブッシュにおける中央部の内壁には、前記整理ユニットが等間隔に設けられ、前記整理ユニットと前記協力ソケットリングとは、互いに係合する。
【0006】
前記整理ユニットは、V字型リンクと、接続板と、弧状リングと、実行ばねと、を含み、前記V字型リンクの中央部は、ピンロールによって前記協力ブッシュにおける前記矩形穴に取り付けられ、前記V字型リンクの上端には、前記協力ソケットリングと係合する鋼球が可動に設けられ、前記V字型リンクの下端には、前記接続板が取り付けられ、前記接続板の下端には、前記弧状リングが取り付けられ、前記接続板の上端は、前記実行ばねによって前記協力ブッシュの内壁と接続され、ケーブルの牽引過程において、前記V字型リンク同士が協働して左右に揺動することにより、下端の前記弧状リングがケーブルの折り跡を元の状態にならすことができる。
【0007】
前記牽引装置は、側板と、位置規制ローラと、支持板と、位置規制ブッシュと、位置規制ばねと、エジェクタピンと、U字型台と、圧力回転輪と、を含み、前記側板は、前記台板の上端に対称に設けられ、二つの前記側板の間には、前記支持板が接続され、前記支持板は、二つの前記側板の間に傾斜して設けられ、前記支持板の下端には、前記位置規制ブッシュが取り付けられ、前記位置規制ブッシュの内部には、前記エジェクタピンが滑合可能に取り付けられ、前記位置規制ブッシュの内部には、前記位置規制ばねが設けられ、前記位置規制ばねは、一端が前記位置規制ブッシュの下端内壁に付勢し、他端が前記エジェクタピンの下端に当接し、前記エジェクタピンの上端には、前記U字型台が設けられ、前記U字型台には、前記圧力回転輪が軸受によって取り付けられ、二つの前記側板の間には、二つの前記位置規制ローラが軸受によって取り付けられ、前記位置規制ローラは、それぞれ前記圧力回転輪の両側に位置する。ケーブルをそれぞれ二つの前記位置規制ローラに巻いて、ケーブルの中央部を前記圧力回転輪で引張状態に突っ張り、ケーブル延線機がケーブルを牽引する過程において、前記位置規制ばねによって、前記圧力回転輪がケーブルの曲がった部分を復位させ、高空送電における安全リスクを下げる。
【0008】
前記ねじり復位装置は、支持台と、固定ブッシュと、位置規制ユニットと、活動ローラと、駆動モータと、駆動歯車と、ねじりリングと、邪魔リングと、を含み、前記支持台の上端には、前記固定ブッシュが取り付けられ、前記固定ブッシュにおける両端の外壁には、それぞれ前記邪魔リングが設けられ、前記固定ブッシュの上端には、矩形ノッチが形成され、前記固定ブッシュの両端には、それぞれ前記位置規制ユニットが設けられ、前記固定ブッシュの中央部には、前記活動ローラが滑合可能に設けられ、前記活動ローラの外壁には、係止歯が設けられ、前記活動ローラの内壁には、前記ねじりリングが等間隔に設けられ、前記ねじりリングの内壁には、ゴム玉が活動可能に且つ等間隔に設けられ、前記固定ブッシュにおける前記矩形ノッチには、前記駆動モータがモータ接続ブラケットによって取り付けられ、前記駆動モータの出力軸には、前記駆動歯車が取り付けられ、前記駆動歯車と前記活動ローラにおける係止歯とは、互いに噛み合っており、前記駆動モータにおける出力軸の上端は、軸受によって前記固定ブッシュにおける前記矩形ノッチの外壁に取り付けられる。前記駆動モータの往復回転により、内部の前記活動ローラが往復にねじられて内部に巻回されるコイルを回転させ、コイルにおける外壁の平滑を保証し、ケーブルにおける皺をならし、取付後のケーブルの電力損失を下げることができる。
【0009】
好ましくは、前記位置規制ユニットは、位置規制円錐形ブッシュと、調整ばねと、を含み、前記位置規制円錐形ブッシュの外壁には、前記調整ばねが外装され、前記位置規制円錐形ブッシュの内壁には、ゴムボールが等間隔に且つ可動に設けられる。前記位置規制ユニットは、ケーブルにおける外壁をつるつるにし、ケーブルの外壁を均一的に前記位置規制円錐形ブッシュに通すことができ、曲がったケーブルの外壁を収縮させてすべすべにする。
【0010】
好ましくは、前記圧力ユニットは、圧力ばねと、圧力弧状リングと、を含み、前記圧力ばねの下端には、前記圧力弧状リングが接続され、前記圧力弧状リングにおける下端の内壁には、ゴムボールが可動に且つ等間隔に設けられる。前記圧力ばねにより、前記圧力弧状リングがケーブルに対し一定の軸方向圧力を与え、ケーブル延線機がケーブルを一定高さまで牽引した時にケーブル自身の重力で下げられることなく、ケーブルに対する牽引の安定性を保証する。
【0011】
好ましくは、前記弧状リングにおける下端の外壁には、ゴムボールが可動に且つ等間隔に設けられる。前記弧状リングの外壁に設けられるゴムボールは、コイルの回転を促進し、ケーブルの活動性を向上させ、ケーブルを高空に牽引することに便利である。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、ケーブルをそれぞれ二本の位置規制ローラに巻いてケーブルの中央部を圧力回転輪によって引張状態に突っ張り、ケーブル延線機がケーブルを引っ張る過程において、位置規制ばねによって圧力回転輪がケーブルの曲がった部分を復位させ、高空送電過程中に生じる安全リスクを下げる。
【0013】
本発明は、ケーブルを牽引する過程においてV字型リンク同士が協働して左右に揺動し、下端の弧状リングがケーブルにおける折り跡をならし、もとの構造状態に戻すことができ、また、圧力ばねの作用によって圧力弧状リングがケーブルに一定の軸方向圧力を与えることで、ケーブル延線機がケーブルを一定高さまで牽引した時にケーブル自身の重力によって下げられることなく、ケーブルを安定的に一定高さまで牽引することが保証される。
【0014】
本発明のねじり復位装置は、駆動モータの往復回転により内部の活動ローラを往復にねじることで、内部に巻き付いたコイルを回転させ、コイルの外壁の平滑を保証し、ケーブルの皺をならし、取付後のケーブルの電力損失を下げる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0016】
図1】本発明に関わる電力工学の取付補助装置の正面断面図である。
図2】本発明におけるねじり復位装置の断面図である。
図3】本発明における協力装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図1図3を参照しながら本実施形態について説明する。本発明の実施例に係る技術的内容を明確かつ完全に説明する。明らかに、以下に説明する実施例は、本発明の実施例の一部にすぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者は、創作的な努力なしで得られるすべての実施例は、本発明の保護範囲内に含まれる。
【0018】
図1〜3に示すように、電力工学の取付補助装置であって、台板1と、牽引装置2と、ねじり復位装置3と、協力装置4と、を含み、前記台板1の左端面には、前記牽引装置2が取り付けられ、前記台板1における上端の中央部には、前記ねじり復位装置3が取り付けられ、前記台板1の右端面には、前記協力装置4が取り付けられ、
前記牽引装置2は、側板21と、位置規制ローラ22と、支持板23と、位置規制ブッシュ24と、位置規制ばね25と、エジェクタピン26と、U字型台27と、圧力回転輪28と、を含み、前記側板21は、前記台板1の上端に対称に設けられ、二つの前記側板21の間には、前記支持板23が接続され、前記支持板23は、二つの前記側板21の間に傾斜して設けられ、前記支持板23の下端には、前記位置規制ブッシュ24が取り付けられ、前記位置規制ブッシュ24の内部には、前記エジェクタピン26が滑合可能に取り付けられ、前記位置規制ブッシュ24の内部には、前記位置規制ばね25が設けられ、前記位置規制ばね25は、一端が前記位置規制ブッシュ24の下端内壁に付勢し、他端が前記エジェクタピン26の下端に当接し、前記エジェクタピン26の上端には、前記U字型台27が設けられ、前記U字型台27には、前記圧力回転輪28が軸受によって取り付けられ、二つの前記側板21の間には、二つの前記位置規制ローラ22が軸受によって取り付けられ、前記位置規制ローラ22は、それぞれ前記圧力回転輪28の両側に位置する。ケーブルをそれぞれ二つの前記位置規制ローラ22に巻いて、ケーブルの中央部を前記圧力回転輪28で引張状態に突っ張り、ケーブル延線機がケーブルを牽引する過程において、前記位置規制ばね25によって、前記圧力回転輪28がケーブルの曲がった部分を復位させ、高空送電における安全リスクを下げる。
【0019】
前記ねじり復位装置3は、支持台31と、固定ブッシュ32と、位置規制ユニット33と、活動ローラ34と、駆動モータ35と、駆動歯車36と、ねじりリング37と、邪魔リング38と、を含み、前記支持台31の上端には、前記固定ブッシュ32が取り付けられ、前記固定ブッシュ32における両端の外壁には、それぞれ前記邪魔リング38が設けられ、前記固定ブッシュ32の上端には、矩形ノッチが形成され、前記固定ブッシュ32の両端には、それぞれ前記位置規制ユニット33が設けられ、前記固定ブッシュ32の中央部には、前記活動ローラ34が滑合可能に設けられ、前記活動ローラ34の外壁には、係止歯が設けられ、前記活動ローラ34の内壁には、前記ねじりリング37が等間隔に設けられ、前記ねじりリング37の内壁には、ゴム玉が活動可能に且つ等間隔に設けられ、前記固定ブッシュ32における前記矩形ノッチには、前記駆動モータ35がモータ接続ブラケットによって取り付けられ、前記駆動モータ35の出力軸には、前記駆動歯車36が取り付けられ、前記駆動歯車36と前記活動ローラ34における係止歯とは、互いに噛み合っており、前記駆動モータ35における出力軸の上端は、軸受によって前記固定ブッシュ32における前記矩形ノッチの外壁に取り付けられる。前記駆動モータ35の往復回転により、内部の前記活動ローラ34が往復にねじられて内部に巻回されるコイルを回転させ、コイルにおける外壁の平滑を保証し、ケーブルにおける皺をならし、取付後のケーブルの電力損失を下げることができる。前記位置規制ユニット33は、位置規制円錐形ブッシュ331と、調整ばね332と、を含み、前記位置規制円錐形ブッシュ331の外壁には、前記調整ばね332が外装され、前記位置規制円錐形ブッシュ331の内壁には、ゴムボールが等間隔に且つ可動に設けられる。前記位置規制ユニット33は、ケーブルにおける外壁をつるつるにし、ケーブルの外壁を均一的に前記位置規制円錐形ブッシュ331に通すことができ、曲がったケーブルの外壁を収縮させてすべすべにする。
【0020】
前記協力装置4は、協力気筒41と、協力ソケットリング42と、協力ブッシュ43と、協力ばね44と、協力環状板45と、整理ユニット46と、圧力ユニット47と、を含み、前記協力気筒41の上端には、前記協力ソケットリング42が接続され、前記協力ブッシュ43の中央部には、円周方向に沿って矩形穴が等間隔に形成され、前記協力ソケットリング42の内部には、前記協力ブッシュ43が滑合可能に取り付けられ、前記協力ブッシュ43における右端の外壁には、前記協力ばね44が外装され、前記協力ブッシュ43の右端には、前記協力環状板45が螺合され、前記協力ブッシュ43における左端の内壁には、前記圧力ユニット47が等間隔に設けられ、前記協力ブッシュ43における中央部の内壁には、前記整理ユニット46が等間隔に設けられ、前記整理ユニット46と前記協力ソケットリング42とは、互いに係合する。前記整理ユニット46は、V字型リンク461と、接続板462と、弧状リング463と、実行ばね464と、を含み、前記V字型リンク461の中央部は、ピンロールによって前記協力ブッシュ43における前記矩形穴に取り付けられ、前記V字型リンク461の上端には、前記協力ソケットリング42と係合する鋼球が可動に設けられ、前記V字型リンク461の下端には、前記接続板462が取り付けられ、前記接続板462の下端には、前記弧状リング463が取り付けられ、前記接続板462の上端は、前記実行ばね464によって前記協力ブッシュ43の内壁と接続され、前記弧状リング463における下端の外壁には、ゴムボールが可動に且つ等間隔に設けられる。前記弧状リング463の外壁に設けられるゴムボールは、コイルの回転を促進し、ケーブルの活動性を向上させ、ケーブルを高空に牽引することに便利であり、ケーブルの牽引過程において、前記V字型リンク461同士が協働して左右に揺動することにより、下端の前記弧状リング463がケーブルの折り跡を元の状態にならすことができる。前記圧力ユニット47は、圧力ばね471と、圧力弧状リング472と、を含み、前記圧力ばね471の下端には、前記圧力弧状リング472が接続され、前記圧力弧状リング472における下端の内壁には、ゴムボールが可動に且つ等間隔に設けられる。前記圧力ばね471により、前記圧力弧状リング472がケーブルに対し一定の軸方向圧力を与え、ケーブル延線機がケーブルを一定高さまで牽引した時にケーブル自身の重力で下げられることなく、ケーブルに対する牽引の安定性を保証する。
【0021】
作動時に、人力によってケーブルの一端をそれぞれ二つの位置規制ローラ22に巻いて、ケーブルの中央部を圧力回転輪28で引張状態に突っ張り、そして、ケーブルをそれぞれ活動ローラ34の内部と協力ブッシュ43の内部に通して従来のケーブル延線機に固定し、ケーブル延線機でケーブルを一定高さまで牽引し、ケーブルの牽引過程において、それぞれ位置規制ばね25によって圧力回転輪28がケーブルの曲がった部分を復位させ、駆動モータ35を回転させ、駆動モータ35の往復回転により、内部の活動ローラ34が往復にねじられて内部に巻き付いたコイルを回転させ、コイルの外壁の平滑を保証するとともに、ケーブルにおける末端の曲がった部分を協力装置4で更に処理し、ケーブルの外壁の品質を向上させる。
図1
図2
図3