(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記乗降履歴情報が、複数の履歴情報を含み、時刻を基準に連続する2つの前記履歴情報について、先の前記履歴情報における前記到着場所と後の前記履歴情報における出発場所とが同一と見做すことができる場合、
前記訪問先割当手段が、前記先の履歴情報における前記到着場所について、前記後の履歴情報における前記到着場所に関連付けられる前記訪問先を関連付けることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の交通費精算装置。
ユーザーが交通機関によって輸送されたときの到着場所を含む乗降履歴情報を記憶する乗降履歴記憶手段と、前記ユーザーが前記交通機関を利用して訪問する訪問先を含むスケジュール情報を記憶するスケジュール記憶手段と、を有するコンピューターにおいて、
訪問先割当手段が、前記交通機関における乗降場所と該乗降場所の位置情報とを関連付ける乗降場所位置特定情報と、前記訪問先と該訪問先の位置情報とを関連付ける訪問先位置特定情報と、に基づいて、前記到着場所について、所定の位置関係条件を満たす前記訪問先を前記スケジュール情報の中から特定し関連付けるステップを含む交通費精算方法。
前記乗降履歴情報が、複数の履歴情報を含み、時刻を基準に連続する2つの前記履歴情報について、先の前記履歴情報における前記到着場所と後の前記履歴情報における出発場所とが同一と見做すことができる場合、
前記訪問先割当手段が、前記先の履歴情報における前記到着場所について、前記後の履歴情報における前記到着場所に関連付けられる前記訪問先を関連付けることを特徴とする請求項8乃至11の何れか一に記載の交通費精算方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
(本実施の形態に係る交通費精算装置の動作原理)
【0012】
図1を用いて、本実施の形態に係る交通費精算装置(以下、単に「本装置」という。)100の概要を説明する。
図1で示すように、本装置100は、通信ネットワーク350を介して、ユーザー330が操作するユーザー端末340と接続され、ユーザー端末340からの指示に基づき動作する。ただし、本装置100は、通信ネットワーク350を介さず、ユーザー330に直接操作される実施形態であっても良い。
【0013】
通信ネットワーク350は、有線・無線何れの形態であっても良く、通信方式も限定されるものではない。ユーザー端末340は、スマートフォンの様な携帯移動端末、ノート型・デスクトップ型のパーソナルコンピューター等、その形態は特に限定されない。
【0014】
事業を営む組織等では、従業員330が交通機関210を利用して外出した場合、その外出に伴い支出した交通費を精算するという事務作業がある。従業員330は、カードリーダーを利用して、外出時に利用した運賃支払用記憶媒体(例えば、交通系ICカード)360から交通機関210の利用履歴220を抽出し、当履歴情報220による交通費精算を行うことができる。
【0015】
一方、事業を営む組織等は、無秩序に従業員330による交通費払い戻しの申請を受け付けるわけにはいかないので、従業員330による交通機関利用の正当性を検証するため、交通費精算において、利用履歴220に対応する訪問先260の入力を求める。
【0016】
本装置100は、交通費精算の場面(処理)において、従業員330のスケジュール情報250を利用し、利用履歴220と訪問先260とを関連付ける処理を行い、従業員330による交通機関利用の目的を明確化させる。そうすることによって、本装置100は、交通機関210の運賃支払用記憶媒体360を利用する交通費精算において、交通機関210の利用履歴220に訪問先260を紐付ける事務作業の省力化を図る。
【0017】
図2を用いて、本装置100の動作原理について説明する。
図2は、本装置100の機能ブロック図である。
図2で示すように、本装置100は、乗降履歴記憶手段110、スケジュール記憶手段120、訪問先割当手段130を有する。
【0018】
乗降履歴記憶手段110は、ユーザー330が交通機関210によって輸送されたときの乗降履歴情報220を記憶する。交通機関210とは、人を一の場所から他の場所へ輸送する手段であって、鉄道、バス、船舶、飛行機、タクシー等、その種別は問わず何でも良い。
【0019】
乗降履歴情報220とは、交通機関210を利用した履歴を時系列に並べた情報であって、日付、出発場所(例えば、乗車駅、乗車バス停等)230、到着場所(例えば、降車駅、降車バス停等)240、運賃、利用の順序等を含む情報である。乗降履歴情報220は、カードリーダーを使用して運賃支払用記憶媒体360から抽出した情報であっても良く、交通機関210を利用した履歴の管理装置からダウンロードされる情報であっても良く、また、交通機関210を利用した履歴を参照して手入力される情報であっても良い。
【0020】
図3は、乗降履歴記憶手段110(乗降履歴情報220)の一例を示す図である。
図3で示すように、乗降履歴情報220は、日付:6月29日、乗車駅230:新宿駅、降車駅240:C駅、運賃:154円等を関連付けた情報(乗降履歴)であり、1つ以上の乗降履歴を利用の順序に従って(時系列順で)並べた情報である。
【0021】
スケジュール記憶手段120は、ユーザー330のスケジュール情報(行動予定情報)250を記憶する。スケジュール情報250とは、交通機関210を利用してユーザー330が訪問する訪問先260、訪問する日付、訪問先を訪問する順序等を含む情報である。
【0022】
図4は、スケジュール記憶手段120(スケジュール情報250)の一例を示す図である。
図4で示すように、スケジュール情報250は、日付:6月29日、訪問時刻:10時、訪問先260:Z社等を関連付けた情報(行動予定)であり、1つ以上の行動予定を訪問の順序に従って(時系列順で)並べた情報である。
【0023】
訪問先割当手段130は、交通機関210における乗降場所280と乗降場所280の位置情報290とを関連付ける乗降場所位置特定情報270と、訪問先260と訪問先260の位置情報310とを関連付ける訪問先位置特定情報300と、に基づいて、次の処理を行う。訪問先割当手段130は、乗降履歴情報220における到着場所240について、所定の位置関係条件320を満たす訪問先260をスケジュール情報250の中から特定し関連付ける。訪問先割当手段130は、各到着場所240と、それぞれに所定の位置関係条件320を満たす訪問先260と、を関係付ける処理を行う。
【0024】
乗降場所280とは、交通機関210を利用する場合の出発地点・到着地点であり、例えば、鉄道であれば「駅」、バスであれば「バス停留所」「バスターミナル」、飛行機であれば「空港」、船であれば「港」、自動車であれば「インターチェンジ」「料金所」等である。
【0025】
乗降場所280の位置情報290とは、乗降場所280の位置する住所であっても良く、乗降場所280の位置する場所を緯度・経度で特定する情報であっても良い。例えば、鉄道各駅の位置する場所を緯度・経度で特定する情報は、国土交通省が開示しているデータ(http://www.kokudo.or.jp/database/004.html)であっても良い。
【0026】
図5で示すように、乗降場所位置特定情報270は、例えば、乗降場所280:A駅と、その位置情報290:(北緯35度40分25.2秒、東経139度40分2秒)と、を関連付ける情報である。
【0027】
本装置100は、乗降場所位置特定情報270を本装置100又は本装置100以外の装置に記憶させ、使用するタイミングで乗降場所位置特定情報270を都度問い合わせ、読み出す形態としても良い。
訪問先260とは、スケジュール情報250において、ユーザー330が訪問予定の法人・店舗・個人等である。
【0028】
訪問先260の位置情報310とは、訪問先260の位置する住所であっても良く、訪問先260の位置する場所を緯度・経度で特定する情報であっても良い。例えば、法人の住所は、経済産業省が開示するデータ(法人インフォ: https://hojin-info.go.jp/hojin/TopPage)であっても良く、訪問先260の位置する場所を緯度・経度で特定する情報は、住所を緯度・経度情報に変換するWebサイト(位置参照情報: http://nlftp.mlit.go.jp/isj/index.html)から得られるデータであっても良い。
【0029】
本装置100は、訪問先位置特定情報300を本装置100又は本装置100以外の装置に記憶させ、使用するタイミングで訪問先位置特定情300を都度問い合わせ、読み出す形態としても良い。本装置100は、スケジュール情報250中の訪問先260をキーにして、訪問先260の位置情報310を特定する。本装置100は、スケジュール情報250に訪問先260及びその住所が記載される場合、訪問先260の住所をキーにして、訪問先260の緯度・経度310を特定する。
【0030】
図6で示すように、訪問先位置特定情報300は、例えば、訪問先260:X社と、その位置情報310:(北緯35度40分18.1秒、東経139度39分8.4秒)と、を関連付ける情報である。
【0031】
所定の位置関係条件320とは、訪問先割当手段130(訪問先・乗降場所関連付け手段140)が行う条件判定の基準となる場所240、260からの距離が所定距離内に位置するという条件である。また、所定の位置関係条件320は、訪問先割当手段130(訪問先・乗降場所関連付け手段140)が行う条件判定の基準となる場所240、260に最も近いという条件であっても良い。
【0032】
なお、訪問先割当手段130(訪問先・乗降場所関連付け手段140)による条件判定における距離算出は、緯度・経度情報290、310を利用して処理される形態としても良い。
図2で示すように、訪問先割当手段130は、訪問先・乗降場所関連付け手段140、到着場所・訪問先関連付け手段150を有する。
【0033】
訪問先・乗降場所関連付け手段140は、乗降場所位置特定情報270と、訪問先位置特定情報300と、に基づいて、訪問先260について、所定の位置関係条件320を満たす乗降場所280を特定し関連付ける。
【0034】
訪問先・乗降場所関連付け手段140は、スケジュール情報250中の各訪問先260について、乗降場所位置特定情報270の中から所定の位置関係条件320を満たす乗降場所280を特定し、特定した乗降場所280を関連付ける。ここで、所定の位置関係条件320とは、例えば、各訪問先260と所定距離内に位置する乗降場所280という条件、各訪問先260に最も近い位置に立地する乗降場所280という条件、又はこれらの条件の論理積である。その条件判定のための距離算出では、例えば、緯度・経度情報290、310を利用して処理される。
【0035】
図7で示すように、訪問先・乗降場所関連付け手段140は、例えば、訪問先260:Z社に最も近い駅280:C駅を特定し、訪問先260:Z社と駅280:C駅とを関連付ける。また、訪問先・乗降場所関連付け手段140は、例えば、訪問先260:X社に最も近い駅280:A駅を特定し、訪問先260:X社と駅280:A駅とを関連付ける。
【0036】
到着場所・訪問先関連付け手段150は、「訪問先・乗降場所関連付け手段140によって特定される乗降場所280」と「乗降履歴情報220に含まれる到着場所240」とが一致する場合、一致した到着場所240について、一致した乗降場所280と関連付けられる訪問先260を特定し、関連付ける。
【0037】
到着場所・訪問先関連付け手段150は、「乗降履歴情報220に含まれる到着場所240」の中から「訪問先・乗降場所関連付け手段140によって特定される乗降場所280」に一致するものを検索する。そして、到着場所・訪問先関連付け手段150は、一致すると判定した「到着場所240」に、一致すると判定した乗降場所280と関連付けられる「訪問先260」を関連付ける。
【0038】
図7及び8で示すように、到着場所・訪問先関連付け手段150は、例えば、乗降履歴情報220に含まれる到着場所240:C駅・A駅・B駅の中から、訪問先・乗降場所関連付け手段140によって特定される乗降場所280:C駅に一致するものを検索する。そして、到着場所・訪問先関連付け手段150は、一致すると判定した到着場所240:C駅に、一致すると判定した乗降場所280:C駅と関連付けられる訪問先260:Z社を関連付ける。
【0039】
また、到着場所・訪問先関連付け手段150は、例えば、乗降履歴情報220に含まれる到着場所240:C駅・A駅・B駅の中から、訪問先・乗降場所関連付け手段140によって特定される乗降場所280:A駅に一致するものを検索する。そして、到着場所・訪問先関連付け手段150は、一致すると判定した到着場所240:A駅に、一致すると判定した乗降場所280:A駅と関連付けられる訪問先260:X社を関連付ける。
【0040】
なお、訪問先割当手段130は、乗降場所位置特定情報270と訪問先位置特定情報300とに基づいて、各到着場所240とスケジュール情報250中の各訪問先260との距離を算出し、各到着場所240と最も近い場所にある訪問先260を特定し、両者を関連付ける形態としても良い。この場合、
図7で示すような中間データは生成されないまま、
図8で示すようなデータが生成される。
【0041】
上記のような原理に基づき、本装置100は、乗降履歴情報220における到着場所240にスケジュール情報250中の訪問先260を自動的に関連付けることができる。従って、本装置100は、交通機関210の運賃支払用記憶媒体360(例えば、交通系ICカード)を利用する交通費精算において、交通機関210の利用履歴220に訪問先260を紐付ける事務作業の省力化を図る。
【0042】
乗降履歴情報220が複数の乗降履歴を含み、時刻を基準にして連続する2つの乗降履歴について、先の乗降履歴における到着場所240と後の乗降履歴における出発場所230とが同一と見做すことができる場合を想定する。このとき、訪問先割当手段130は、先の乗降履歴における到着場所240について、後の乗降履歴における到着場所240に関連付けられる訪問先260を関連付ける。
【0043】
こうすることによって、一の訪問先260に向かう行程において乗り換えを伴う場合も、乗降履歴情報220における到着場所240に、スケジュール情報250中の訪問先260を自動的に関連付けることができる。なお、上記「同一と見做すことができる場合」とは、先の乗降履歴における到着場所240と後の乗降履歴における出発場所230とが所定距離内に位置する場合、両者の名称は異なるが、両者が構内通路等で連絡している場合などが想定されるが、これらに限定されるものではない。
【0044】
乗降履歴情報220が複数の乗降履歴を含み、訪問先割当手段130が、スケジュール情報250において最後に訪れるとされる訪問先260を特定し関連付ける場合を想定する。このとき、訪問先割当手段130は、複数の乗降履歴において、スケジュール情報250上最終訪問先260が関連付けられる到着場所240が含まれる乗降履歴以降の乗降履歴に含まれる到着場所240について、この最終訪問先260を関連付ける。こうすることによって、最終訪問先260からの帰路に関する乗降履歴情報220における到着場所240に、スケジュール情報250中の訪問先260を自動的に関連付けることができる。
【0045】
乗降履歴情報220が複数の履歴情報を含み、出発場所230と到着場所240とが相互に入れ替わっている2つの履歴情報が有る場合を想定する。このとき、訪問先割当手段130は、出発場所230と到着場所240とが相互に入れ替わっている2つの乗降履歴に関し、後の乗降履歴における到着場所240について、先の乗降履歴における到着場所240に関連付けられる訪問先260を関連付ける。こうすることによって、訪問先260からの帰路に関する乗降履歴情報220における到着場所240に、スケジュール情報250中の訪問先260を自動的に関連付けることができる。
【0046】
上記のように、本装置100は、交通機関210の運賃支払用記憶媒体360(例えば、交通系ICカード)を利用する交通費精算において、交通機関210の利用履歴220に訪問先260を紐付ける事務作業の省力化を図る。
(本実施の形態に係る交通費精算装置のハードウエア構成)
【0047】
図9を用いて、本装置100のハードウエア構成例について説明する。
図9は、本装置100のハードウエア構成の一例を示す図である。
図9で示すように、本装置100は、CPU(Central Processing Unit)510、ROM(Read-Only Memory)520、RAM(Random Access Memory)530、補助記憶装置540、通信I/F550、入力装置560、出力装置(表示装置)570、記録媒体I/F580を有する。
【0048】
CPU510は、ROM520に記憶されたプログラムを実行する装置であり、RAM530に展開(ロード)されたデータを、プログラムの命令に従って演算処理し、本装置100全体を制御する。ROM520は、CPU510が実行するプログラムやデータを記憶している。RAM530は、CPU510でROM520に記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時的に保持する。
【0049】
補助記憶装置540は、基本ソフトウエアであるOS(Operating System)や本実施の形態に係るアプリケーションプログラムなどを、関連するデータとともに記憶する装置であり、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリなどである。補助記憶装置540は、乗降履歴記憶手段110、スケジュール記憶手段120を含む。
【0050】
通信I/F550は、有線・無線LAN(Local Area Network)、インターネットなどの通信ネットワーク350に接続し、通信機能を提供する他装置とデータの授受を行うためのインターフェースである。
【0051】
入力装置560は、キーボードやタッチパネルなど本装置100にデータ入力を行うための装置である。出力装置570は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される装置であり、本装置100が有する機能をユーザーが利用する際や各種設定を行う際のユーザーインターフェースとして機能する装置である。
記録媒体I/F580は、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリなどの記録媒体590とデータの送受信を行うためのインターフェースである。
【0052】
本装置100が有する各手段は、CPU510が、ROM520又は補助記憶装置540に記憶された各手段に対応するプログラムを実行することにより実現される形態としても良い。また、本装置100が有する各手段は、当該各手段に関する処理をハードウエアとして実現される形態としても良い。また、通信I/F550を介して外部サーバー装置から本発明に係るプログラムを読み込ませたり、記録媒体I/F580を介して記録媒体590から本発明に係るプログラムを読み込ませたりして、本装置100に当該プログラムを実行させる形態としても良い。
(本実施の形態に係る交通費精算装置による処理例)
(1)本装置100による処理例(その1)
【0053】
図10を用いて、本装置100による処理例(訪問先・乗降場所関連付け手段140及び到着場所・訪問先関連付け手段150による処理を行う場合)について説明を行う。
図10は、本装置100による処理例(訪問先・乗降場所関連付け手段140及び到着場所・訪問先関連付け手段150による処理を行う場合)の流れを示すフローチャートである。
【0054】
S10で訪問先・乗降場所関連付け手段140が、乗降場所位置特定情報270と、訪問先位置特定情報300と、に基づいて、スケジュール情報250内の訪問先260について、所定の位置関係条件320を満たす乗降場所280を特定し関連付ける。
【0055】
訪問先・乗降場所関連付け手段140は、スケジュール情報250中の各訪問先260について、乗降場所位置特定情報270の中から所定の位置関係条件320を満たす乗降場所280を特定し、特定した乗降場所280を関連付ける。ここで、所定の位置関係条件320とは、例えば、各訪問先260と所定距離内に位置する乗降場所280という条件、各訪問先260に最も近い位置に立地する乗降場所280という条件、又はこれらの条件の論理積である。その条件判定のための距離算出では、例えば、緯度・経度情報290、310を利用して処理される。
【0056】
図7で示すように、訪問先・乗降場所関連付け手段140は、例えば、訪問先260:Z社に最も近い駅280:C駅を特定し、訪問先260:Z社と駅280:C駅とを関連付ける。また、訪問先・乗降場所関連付け手段140は、例えば、訪問先260:X社に最も近い駅280:A駅を特定し、訪問先260:X社と駅280:A駅とを関連付ける。
【0057】
S20で到着場所・訪問先関連付け手段150が、「乗降履歴情報220に含まれる到着場所240」の中から「訪問先・乗降場所関連付け手段140によって特定される乗降場所280」に一致するものを検索する。
【0058】
図7及び8で示すように、到着場所・訪問先関連付け手段150は、例えば、乗降履歴情報220に含まれる到着場所240:C駅・A駅・B駅の中から、訪問先・乗降場所関連付け手段140によって特定される乗降場所280:C駅に一致するものを検索する。
【0059】
また、到着場所・訪問先関連付け手段150は、例えば、乗降履歴情報220に含まれる到着場所240:C駅・A駅・B駅の中から、訪問先・乗降場所関連付け手段140によって特定される乗降場所280:A駅に一致するものを検索する。
【0060】
S30で到着場所・訪問先関連付け手段150が、S20において一致すると判定した「到着場所240」に、一致すると判定した乗降場所280と関連付けられる「訪問先260」を関連付ける。
【0061】
図7及び8で示すように、到着場所・訪問先関連付け手段150は、例えば、S20において一致すると判定した到着場所240:C駅に、一致すると判定した乗降場所280:C駅と関連付けられる訪問先260:Z社を関連付ける。
【0062】
また、到着場所・訪問先関連付け手段150は、例えば、S20において一致すると判定した到着場所240:A駅に、一致すると判定した乗降場所280:A駅と関連付けられる訪問先260:X社を関連付ける。
【0063】
上記のような処理を行うことによって、本装置100は、乗降履歴情報220における到着場所240にスケジュール情報250中の訪問先260を自動的に関連付けることができる。本装置100は、交通機関210の運賃支払用記憶媒体360(例えば、交通系ICカード)を利用する交通費精算において、交通機関210の利用履歴220に訪問先260を紐付ける事務作業の省力化を図る。
(2)本装置100による処理例(その2)
【0064】
図11を用いて、本装置100による処理例(訪問先・乗降場所関連付け手段140及び到着場所・訪問先関連付け手段150による処理を行わない場合)について説明を行う。
図10は、本装置100による処理例(訪問先・乗降場所関連付け手段140及び到着場所・訪問先関連付け手段150による処理を行わない場合)の流れを示すフローチャートである。
【0065】
S110で訪問先割当手段130が、乗降場所位置特定情報270と訪問先位置特定情報300とに基づいて、乗降履歴情報220中の各到着場所240とスケジュール情報250中の各訪問先260との距離を算出する。
S120で訪問先割当手段130が、S110において算出した距離に基づいて、各到着場所240に対し最も近い場所にある訪問先260を特定する。
【0066】
S130で訪問先割当手段130が、S120において特定された「到着場所240」と各到着場所240に対し「最も近い場所にある訪問先260」とを関連付ける。
【0067】
S110乃至S130で示すような処理を行うことによって、本装置100は、
図7で示すような中間データを生成しないまま、
図8で示すようなデータを生成する。
【0068】
上記のような処理を行うことによって、本装置100は、乗降履歴情報220における到着場所240にスケジュール情報250中の訪問先260を自動的に関連付けることができる。本装置100は、交通機関210の運賃支払用記憶媒体360(例えば、交通系ICカード)を利用する交通費精算において、交通機関210の利用履歴220に訪問先260を紐付ける事務作業の省力化を図る。
【0069】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲において、種々の変形・変更が可能である。