特許第6962011号(P6962011)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6962011ベルト側ブラケット及びガイドローラユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6962011
(24)【登録日】2021年10月18日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】ベルト側ブラケット及びガイドローラユニット
(51)【国際特許分類】
   B60J 5/06 20060101AFI20211025BHJP
   E05F 15/643 20150101ALI20211025BHJP
   E05F 15/655 20150101ALI20211025BHJP
【FI】
   B60J5/06 H
   E05F15/643
   E05F15/655
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-111856(P2017-111856)
(22)【出願日】2017年6月6日
(65)【公開番号】特開2018-203114(P2018-203114A)
(43)【公開日】2018年12月27日
【審査請求日】2020年5月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 昭紀
【審査官】 宮地 将斗
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−123792(JP,A)
【文献】 特開2014−180890(JP,A)
【文献】 特開平09−328956(JP,A)
【文献】 特開平08−312246(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0125735(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 5/06
E05F 15/643
E05F 15/655
B60J 7/00
B60J 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のスライドドアにドア側ブラケットを介して固定されるガイドローラと締結されるプレートと、
前記車両の床部に対して離間した状態で設置されるステップパネルに支持された複数のプーリに巻き掛けられるベルトを前記プレートとの間で移動可能に挟持するベルトブラケットと、を備え、
前記プレートと、前記ベルトブラケットとが前記ベルトを挟持する互いの挟持部位は、前記ベルトの移動方向に直交する前記ベルトの幅方向の一方側で前記プレートが前記ベルトブラケットを支持する支持構造を構成し、
前記互いの挟持部位の前記幅方向の他方側から前記ベルトの厚み方向に延びる互いの延在部位は、当該互いの延在部位同士が係合する係合構造を構成し、
前記プレートと、前記ベルトブラケットとは、前記支持構造と、前記係合構造とを通じて組み付けられるものであり、
前記プレートの前記延在部位は、前記係合構造を構成するプレート側係合部を有し、
前記ベルトブラケットの前記延在部位は、前記プレート側係合部との係合をなすことによって前記係合構造を構成するブラケット側係合部を有し、
前記係合構造は、前記プレートにおける前記ガイドローラとの締結箇所とは異なる位置において、締結具を用いることなく前記プレート側係合部と前記ブラケット側係合部との係合によって構成されているベルト側ブラケット。
【請求項2】
車両のスライドドアにドア側ブラケットを介して固定されるガイドローラと締結されるプレートと、
前記車両の床部に対して離間した状態で設置されるステップパネルに支持された複数のプーリに巻き掛けられるベルトを前記プレートとの間で移動可能に挟持するベルトブラケットと、を備え、
前記プレートと、前記ベルトブラケットとが前記ベルトを挟持する互いの挟持部位は、前記ベルトの移動方向に直交する前記ベルトの幅方向の一方側で前記プレートが前記ベルトブラケットを支持する支持構造を構成し、
前記互いの挟持部位の前記幅方向の他方側から前記ベルトの厚み方向に延びる互いの延在部位は、当該互いの延在部位同士が係合する係合構造を構成し、
前記プレートと、前記ベルトブラケットとは、前記支持構造と、前記係合構造とを通じて組み付けられるものであり、
前記プレートの前記延在部位は、前記係合構造を構成するプレート側係合部を有し、
前記ベルトブラケットの前記延在部位は、前記プレート側係合部との係合をなすことによって前記係合構造を構成するブラケット側係合部を有し、
前記プレートの前記延在部位には、前記ベルトの移動方向において離間する両位置に、前記ガイドローラとの締結箇所が設けられており、
前記係合構造は、前記互いの延在部位において前記ガイドローラとの両締結箇所の間の部分に、締結具を用いることなく前記プレート側係合部と前記ブラケット側係合部との係合によって構成されているベルト側ブラケット。
【請求項3】
車両のスライドドアにドア側ブラケットを介して固定されるガイドローラと締結されるプレートと、
前記車両の床部に対して離間した状態で設置されるステップパネルに支持された複数のプーリに巻き掛けられるベルトを前記プレートとの間で移動可能に挟持するベルトブラケットと、を備え、
前記プレートと、前記ベルトブラケットとが前記ベルトを挟持する互いの挟持部位は、前記ベルトの移動方向に直交する前記ベルトの幅方向の一方側で前記プレートが前記ベルトブラケットを支持する支持構造を構成し、
前記互いの挟持部位の前記幅方向の他方側から前記ベルトの厚み方向に延びる互いの延在部位は、当該互いの延在部位同士が係合する係合構造を構成し、
前記プレートと、前記ベルトブラケットとは、前記支持構造と、前記係合構造とを通じて組み付けられるものであり、
前記プレートの前記延在部位は、前記係合構造を構成するプレート側係合部を有し、
前記ベルトブラケットの前記延在部位は、前記プレート側係合部との係合をなすことによって前記係合構造を構成するブラケット側係合部を有し、
前記係合構造は、前記プレート側係合部及び前記ブラケット側係合部の一方である係合孔と、前記プレート側係合部及び前記ブラケット側係合部の他方であり、前記係合孔に引っ掛けられる係合爪とからなる構造を含むベルト側ブラケット。
【請求項4】
車両のスライドドアにドア側ブラケットを介して固定されるガイドローラと締結されるプレートと、
前記車両の床部に対して離間した状態で設置されるステップパネルに支持された複数のプーリに巻き掛けられるベルトを前記プレートとの間で移動可能に挟持するベルトブラケットと、を備え、
前記プレートと、前記ベルトブラケットとが前記ベルトを挟持する互いの挟持部位は、前記ベルトの移動方向に直交する前記ベルトの幅方向の一方側で前記プレートが前記ベルトブラケットを支持する支持構造を構成し、
前記互いの挟持部位の前記幅方向の他方側から前記ベルトの厚み方向に延びる互いの延在部位は、当該互いの延在部位同士が係合する係合構造を構成し、
前記プレートと、前記ベルトブラケットとは、前記支持構造と、前記係合構造とを通じて組み付けられるものであり、
前記プレートの前記延在部位は、前記係合構造を構成するプレート側係合部を有し、
前記ベルトブラケットの前記延在部位は、前記プレート側係合部との係合をなすことによって前記係合構造を構成するブラケット側係合部を有し、
前記係合構造は、前記プレート側係合部及び前記ブラケット側係合部の一方である受け部と、前記プレート側係合部及び前記ブラケット側係合部の他方であり、前記受け部を押圧する押圧部とからなる構造を含むベルト側ブラケット。
【請求項5】
請求項に記載のベルト側ブラケットにおいて、
前記ベルトブラケットは、前記プレートと比較して、厚みが薄く構成され、
前記係合孔は、前記プレート側係合部であるとともに、前記係合爪は、前記ブラケット側係合部である、ことを特徴とするベルト側ブラケット。
【請求項6】
請求項に記載のベルト側ブラケットにおいて、
前記ベルトブラケットは、前記プレートと比較して、厚みが薄く構成され、
前記受け部は、前記プレート側係合部であるとともに、前記押圧部は、前記ブラケット側係合部である、ことを特徴とするベルト側ブラケット。
【請求項7】
車両のスライドドアにドア側ブラケットを介して固定されるガイドローラと締結されるプレートと、
前記車両の床部に対して離間した状態で設置されるステップパネルに支持された複数のプーリに巻き掛けられるベルトを前記プレートとの間で移動可能に挟持するベルトブラケットと、を備え、
前記プレートと、前記ベルトブラケットとが前記ベルトを挟持する互いの挟持部位は、前記ベルトの移動方向に直交する前記ベルトの幅方向の一方側で前記プレートが前記ベルトブラケットを支持する支持構造を構成し、
前記互いの挟持部位の前記幅方向の他方側から前記ベルトの厚み方向に延びる互いの延在部位は、当該互いの延在部位同士が係合する係合構造を構成し、
前記プレートと、前記ベルトブラケットとは、前記支持構造と、前記係合構造とを通じて組み付けられるものであり、
前記プレートの前記延在部位は、前記係合構造を構成するプレート側係合部を有し、
前記ベルトブラケットの前記延在部位は、前記プレート側係合部との係合をなすことによって前記係合構造を構成するブラケット側係合部を有するベルト側ブラケットを備えたガイドローラユニットであって、
前記ベルト側ブラケットに締結されるガイドローラと、
車両のスライドドアに固定され、前記ガイドローラに締結されるドア側ブラケットと、を備え、
前記ベルトブラケットの前記延在部位は、当該延在部位に設けられた貫通孔の周縁を前記挟持部位が延びる方向に向かってフランジ状に延ばした挿入部を有し、
前記プレートの前記延在部位は、前記プレートと、前記ベルトブラケットとが組み付けられた状態で前記挿入部が嵌め込まれる貫通孔を有し、
前記プレートと、前記ベルトブラケットとが組み付けられた状態で、
前記プレートの前記延在部位は、前記ベルトブラケットの前記延在部位に対して前記互いの挟持部位が延びる側に配置され、
前記ベルトブラケットの前記延在部位と、前記ガイドローラとの間で前記プレートの前記延在部位を挟むように、前記プレート及び前記ベルトブラケットに対して、前記ドア側ブラケットが締結された状態の前記ガイドローラが前記互いの挟持部位が延びる側から前記挿入部に挿入される締結具によって締結されることで前記スライドドアを移動自在に支持するように構成されるガイドローラユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルト側ブラケット及びガイドローラユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両のボデーに設けられた乗降用の開口を開閉するスライドドアを移動自在に支持するガイドローラユニットがある(例えば、特許文献1)。
上記特許文献1には、車両の床部と、当該床部の車両上側に設置された乗降時の踏台となるステップパネルとの間にガイドローラユニットを設けることが開示されている。このガイドローラユニットは、ステップパネルに支持された複数のプーリに巻き掛けられた無端歯付ベルトと共に移動するベルト側ブラケットと、当該ベルト側ブラケットに締結され、ステップパネルに設けられたレール部に装着されるガイドローラと、当該ガイドローラに締結され、スライドドアに固定されるドア側ブラケットとを有している。
【0003】
このベルト側ブラケットは、ガイドローラと締結されるプレートと、無端歯付ベルトをプレートとの間で挟持するベルトブラケットとを有している。そして、プレートと、ベルトブラケットとは、車両上下方向に延びる互いの部位において無端歯付ベルトを厚み方向から挟持し、当該部位から車両外方に延びる互いの部位において車両下側から挿通されるスクリューによって互いに締結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−123792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載のベルト側ブラケットでは、プレートと、ベルトブラケットとが締結された状態で、ベルト側ブラケットの車両下側からスクリューのヘッドが突出している。これにより、車両の床部と、ステップパネルとの間にガイドローラユニット(ベルト側ブラケット)を設置する場合、ベルト側ブラケットの車両下側からスクリューのヘッドが突出する分だけ、車両の床部に対してステップパネルを車両上側に設置する必要がある。つまり、車両の床部に対してステップパネルを近付けるのには限界があり、ステップパネルの設置位置をより低くする観点で改善の余地がある。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ステップパネルの設置位置をより低くする場合にも容易に対応できるベルト側ブラケット及びガイドローラユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するベルト側ブラケットは、車両のスライドドアにドア側ブラケットを介して固定されるガイドローラと締結されるプレートと、前記車両の床部に対して離間した状態で設置されるステップパネルに支持された複数のプーリに巻き掛けられるベルトを前記プレートとの間で移動可能に挟持するベルトブラケットと、を備え、前記プレートと、前記ベルトブラケットとが前記ベルトを挟持する互いの挟持部位は、前記ベルトの移動方向に直交する前記ベルトの幅方向の一方側で前記プレートが前記ベルトブラケットを支持する支持構造を構成し、前記互いの挟持部位の前記幅方向の他方側から前記ベルトの厚み方向に延びる互いの延在部位は、当該互いの延在部位同士が係合する係合構造を構成し、前記プレートと、前記ベルトブラケットとは、前記支持構造と、前記係合構造とを通じて組み付けられるものであり、前記プレートの前記延在部位は、前記係合構造を構成するプレート側係合部を有し、前記ベルトブラケットの前記延在部位は、前記プレート側係合部との係合をなすことによって前記係合構造を構成するブラケット側係合部を有し、前記係合構造は、前記プレートにおける前記ガイドローラとの締結箇所とは異なる位置において、締結具を用いることなく前記プレート側係合部と前記ブラケット側係合部との係合によって構成されている。
上記構成によれば、プレートと、ベルトブラケットとの組み付けでは、互いの延在部位について、プレート側係合部と、ブラケット側係合部とを係合させればよく、スクリュー等の締結具を用いる必要がなくなる。これにより、互いの延在部位においては、例えば、スクリューのヘッドが互いの挟持部位が延びる方向の反対側に突出することがなくなる。この場合、車両の床部と、ステップパネルとの間にベルト側ブラケットを設置したとしても、例えば、プレートと、ベルトブラケットとの組み付けにスクリューを用いる場合と比較して、車両の床部と、ステップパネルとの間で、ステップパネルの設置位置を低くするためのスペースの余裕を確保することができる。したがって、車両の床部に対してステップパネルを近付けて設置することができ、ステップパネルの設置位置をより低くする場合にも容易に対応することができる。
上記課題を解決するベルト側ブラケットは、車両のスライドドアにドア側ブラケットを介して固定されるガイドローラと締結されるプレートと、前記車両の床部に対して離間した状態で設置されるステップパネルに支持された複数のプーリに巻き掛けられるベルトを前記プレートとの間で移動可能に挟持するベルトブラケットと、を備え、前記プレートと、前記ベルトブラケットとが前記ベルトを挟持する互いの挟持部位は、前記ベルトの移動方向に直交する前記ベルトの幅方向の一方側で前記プレートが前記ベルトブラケットを支持する支持構造を構成し、前記互いの挟持部位の前記幅方向の他方側から前記ベルトの厚み方向に延びる互いの延在部位は、当該互いの延在部位同士が係合する係合構造を構成し、前記プレートと、前記ベルトブラケットとは、前記支持構造と、前記係合構造とを通じて組み付けられるものであり、前記プレートの前記延在部位は、前記係合構造を構成するプレート側係合部を有し、前記ベルトブラケットの前記延在部位は、前記プレート側係合部との係合をなすことによって前記係合構造を構成するブラケット側係合部を有し、前記プレートの前記延在部位には、前記ベルトの移動方向において離間する両位置に、前記ガイドローラとの締結箇所が設けられており、前記係合構造は、前記互いの延在部位において前記ガイドローラとの両締結箇所の間の部分に、締結具を用いることなく前記プレート側係合部と前記ブラケット側係合部との係合によって構成されている。
【0008】
上記構成によれば、プレートと、ベルトブラケットとの組み付けでは、互いの延在部位について、プレート側係合部と、ブラケット側係合部とを係合させればよく、スクリュー等の締結具を用いる必要がなくなる。これにより、互いの延在部位においては、例えば、スクリューのヘッドが互いの挟持部位が延びる方向の反対側に突出することがなくなる。この場合、車両の床部と、ステップパネルとの間にベルト側ブラケットを設置したとしても、例えば、プレートと、ベルトブラケットとの組み付けにスクリューを用いる場合と比較して、車両の床部と、ステップパネルとの間で、ステップパネルの設置位置を低くするためのスペースの余裕を確保することができる。したがって、車両の床部に対してステップパネルを近付けて設置することができ、ステップパネルの設置位置をより低くする場合にも容易に対応することができる。
【0009】
上記課題を解決するベルト側ブラケットは、車両のスライドドアにドア側ブラケットを介して固定されるガイドローラと締結されるプレートと、前記車両の床部に対して離間した状態で設置されるステップパネルに支持された複数のプーリに巻き掛けられるベルトを前記プレートとの間で移動可能に挟持するベルトブラケットと、を備え、前記プレートと、前記ベルトブラケットとが前記ベルトを挟持する互いの挟持部位は、前記ベルトの移動方向に直交する前記ベルトの幅方向の一方側で前記プレートが前記ベルトブラケットを支持する支持構造を構成し、前記互いの挟持部位の前記幅方向の他方側から前記ベルトの厚み方向に延びる互いの延在部位は、当該互いの延在部位同士が係合する係合構造を構成し、前記プレートと、前記ベルトブラケットとは、前記支持構造と、前記係合構造とを通じて組み付けられるものであり、前記プレートの前記延在部位は、前記係合構造を構成するプレート側係合部を有し、前記ベルトブラケットの前記延在部位は、前記プレート側係合部との係合をなすことによって前記係合構造を構成するブラケット側係合部を有し、前記係合構造は、前記プレート側係合部及び前記ブラケット側係合部の一方である係合孔と、前記プレート側係合部及び前記ブラケット側係合部の他方であり、前記係合孔に引っ掛けられる係合爪とからなる構造を含む。
上記課題を解決するベルト側ブラケットは、車両のスライドドアにドア側ブラケットを介して固定されるガイドローラと締結されるプレートと、前記車両の床部に対して離間した状態で設置されるステップパネルに支持された複数のプーリに巻き掛けられるベルトを前記プレートとの間で移動可能に挟持するベルトブラケットと、を備え、前記プレートと、前記ベルトブラケットとが前記ベルトを挟持する互いの挟持部位は、前記ベルトの移動方向に直交する前記ベルトの幅方向の一方側で前記プレートが前記ベルトブラケットを支持する支持構造を構成し、前記互いの挟持部位の前記幅方向の他方側から前記ベルトの厚み方向に延びる互いの延在部位は、当該互いの延在部位同士が係合する係合構造を構成し、前記プレートと、前記ベルトブラケットとは、前記支持構造と、前記係合構造とを通じて組み付けられるものであり、前記プレートの前記延在部位は、前記係合構造を構成するプレート側係合部を有し、前記ベルトブラケットの前記延在部位は、前記プレート側係合部との係合をなすことによって前記係合構造を構成するブラケット側係合部を有し、前記プレート側係合部及び前記ブラケット側係合部の一方である受け部と、前記プレート側係合部及び前記ブラケット側係合部の他方であり、前記受け部を押圧する押圧部とからなる構造を含む。
【0010】
上記の段落[0009]に記載の各ベルト側ブラケットの構成によれば、プレートと、ベルトブラケットとの組み付けでは、互いの延在部位について、プレート側係合部と、ブラケット側係合部とを係合させればよく、スクリュー等の締結具を用いる必要がなくなる。これにより、互いの延在部位においては、例えば、スクリューのヘッドが互いの挟持部位が延びる方向の反対側に突出することがなくなる。この場合、車両の床部と、ステップパネルとの間にベルト側ブラケットを設置したとしても、例えば、プレートと、ベルトブラケットとの組み付けにスクリューを用いる場合と比較して、車両の床部と、ステップパネルとの間で、ステップパネルの設置位置を低くするためのスペースの余裕を確保することができる。したがって、車両の床部に対してステップパネルを近付けて設置することができ、ステップパネルの設置位置をより低くする場合にも容易に対応することができる。
また、上記各ベルト側ブラケットの構成によれば、プレートと、ベルトブラケットとを組み付けるベルト側ブラケットの組み付け作業について、対向する面同士を当接させるように互いの延在部位を重ね合わせる作業のなかで互いの延在部位同士を係合させることができるようになる。
【0011】
つまり、スクリュー等の締結具を用いる場合であれば、対向する面同士を当接させるように互いの延在部位を重ね合わせる作業の後、互いの延在部位同士の締結作業が必要であるところ、このような締結作業を上記構成では削減することができるようになる。これにより、ベルト側ブラケットの組み付け作業について、作業の工程数を削減することができる。したがって、ベルト側ブラケットの組み付け作業の効率を高めることができる。
【0012】
上記課題を解決するベルト側ブラケットにおいて、前記ベルトブラケットは、前記プレートと比較して、厚みが薄く構成され、前記係合孔は、前記プレート側係合部であるとともに、前記係合爪は、前記ブラケット側係合部であったり、前記受け部は、前記プレート側係合部であるとともに、前記押圧部は、前記ブラケット側係合部であったりすることが好ましい。
【0013】
上記構成によれば、係合構造が係合孔及び係合爪の構造の場合、プレートと、ベルトブラケットのうち、厚みが薄く形状の加工がし易い部材に係合爪を実現することによって、当該部材の加工のし易さとともに、ベルト側ブラケットの組み付け作業の高効率化を実現することができる。これは、係合構造が受け部及び押圧部の構造の場合も同様である。
【0014】
上記課題を解決するガイドローラユニットは、車両のスライドドアにドア側ブラケットを介して固定されるガイドローラと締結されるプレートと、前記車両の床部に対して離間した状態で設置されるステップパネルに支持された複数のプーリに巻き掛けられるベルトを前記プレートとの間で移動可能に挟持するベルトブラケットと、を備え、前記プレートと、前記ベルトブラケットとが前記ベルトを挟持する互いの挟持部位は、前記ベルトの移動方向に直交する前記ベルトの幅方向の一方側で前記プレートが前記ベルトブラケットを支持する支持構造を構成し、前記互いの挟持部位の前記幅方向の他方側から前記ベルトの厚み方向に延びる互いの延在部位は、当該互いの延在部位同士が係合する係合構造を構成し、前記プレートと、前記ベルトブラケットとは、前記支持構造と、前記係合構造とを通じて組み付けられるものであり、前記プレートの前記延在部位は、前記係合構造を構成するプレート側係合部を有し、前記ベルトブラケットの前記延在部位は、前記プレート側係合部との係合をなすことによって前記係合構造を構成するブラケット側係合部を有するベルト側ブラケットを備えたガイドローラユニットであって、前記ベルト側ブラケットに締結されるガイドローラと、車両のスライドドアに固定され、前記ガイドローラに締結されるドア側ブラケットと、を備え、前記ベルトブラケットの前記延在部位は、当該延在部位に設けられた貫通孔の周縁を前記挟持部位が延びる方向に向かってフランジ状に延ばした挿入部を有し、前記プレートの前記延在部位は、前記プレートと、前記ベルトブラケットとが組み付けられた状態で前記挿入部が嵌め込まれる貫通孔を有し、前記プレートと、前記ベルトブラケットとが組み付けられた状態で、前記プレートの前記延在部位は、前記ベルトブラケットの前記延在部位に対して前記互いの挟持部位が延びる側に配置され、前記ベルトブラケットの前記延在部位と、前記ガイドローラとの間で前記プレートの前記延在部位を挟むように、前記プレート及び前記ベルトブラケットに対して、前記ドア側ブラケットが締結された状態の前記ガイドローラが前記互いの挟持部位が延びる側から前記挿入部に挿入される締結具によって締結されることで前記スライドドアを移動自在に支持するように構成される。
上記構成によれば、プレートと、ベルトブラケットとの組み付けでは、互いの延在部位について、プレート側係合部と、ブラケット側係合部とを係合させればよく、スクリュー等の締結具を用いる必要がなくなる。これにより、互いの延在部位においては、例えば、スクリューのヘッドが互いの挟持部位が延びる方向の反対側に突出することがなくなる。この場合、車両の床部と、ステップパネルとの間にベルト側ブラケットを設置したとしても、例えば、プレートと、ベルトブラケットとの組み付けにスクリューを用いる場合と比較して、車両の床部と、ステップパネルとの間で、ステップパネルの設置位置を低くするためのスペースの余裕を確保することができる。したがって、車両の床部に対してステップパネルを近付けて設置することができ、ステップパネルの設置位置をより低くする場合にも容易に対応することができる。
【0015】
上記構成によれば、プレートと、ベルトブラケットとの組み付けでは、プレートの延在部位が、ベルトブラケットの延在部位に対して互いの挟持部位が延びる側に配置されるように、プレートの貫通孔に対してベルトブラケットの挿入部を嵌め込めばよい。この状態で、互いの挟持部位が延びる側から締結具によってドア側ブラケットが締結された状態のガイドローラを締結すればガイドローラユニットが完成する。この場合、プレートと、ベルトブラケットとの組み付け状態は、ガイドローラの締結とともに強固な締結状態となる。
【0016】
これにより、例えば、プレートと、ベルトブラケットとの組み付けの段階では、当該組み付けを解除させるような力が意図的に作用しない環境下で組み付けを保持可能に組み付けがなされていればよいことになる。つまり、プレートと、ベルトブラケットとの組み付けに関わる係合構造については、それほど強固な係合をなす必要がなくなる。この場合、プレート及びベルトブラケットの加工のし易さとともに、ベルト側ブラケットの組み付け作業の高効率化を実現するのに効果的である。
【0017】
この場合、上述の如く、車両の床部と、ステップパネルとの間にガイドローラユニットを設けたとしても、車両の床部に対してステップパネルを近付けて設置することができ、ステップパネルの設置位置をより低くする場合にも容易に対応することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ステップパネルの設置位置をより低くする場合にも容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】ガイドローラユニットが設けられた車両のドア開口部周辺のステップパネルを含む構成を示す斜視図。
図2】同ステップパネルについてその構成を示す斜視図。
図3図2におけるIII−III線の端面構造を示す端面図。
図4】同ステップパネルについてその車両下側から見たガイドローラユニットを含む構成を示す正面図。
図5】同ガイドローラユニットについてそのベルト側ブラケットの分解構造を示す分解斜視図。
図6】同ベルト側ブラケットについて車両上側から見た構成を示す正面図。
図7図6のVII−VII線の端面構造を示す端面図。
図8図6のVIII−VIII線の端面構造を示す端面図。
図9図6のIX−IX線の端面構造を示す端面図。
図10】(a)〜(c)はベルト側ブラケットの組み付け作業の工程を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、ベルト側ブラケット及びガイドローラユニットの一実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、車両1のボデー2の側面には、ドア開口部2aが設けられている。ドア開口部2aの車両外側には、当該ドア開口部2aを開閉するスライド式の車両用ドア(以下「スライドドア」という)3が設けられている。スライドドア3は、車両前後方向に移動可能に設置されるガイドローラユニットGRによって、ドア開口部2aが設けられたボデー2の側面に対して、車両前後方向に移動自在に支持されている。ドア開口部2aの車両内側には、シート4等が設けられた車室フロア5が設けられている。ドア開口部2aの車両内側において、車室フロア5に対して一段低い位置のボデー2には、床部6が設けられている。床部6には、車両1への乗降時、乗員の踏み台となるステップパネル7が締結されている。
【0021】
ステップパネル7は、長辺及び短辺を有する矩形状のパネル本体8を備えている。パネル本体8は、例えば、強化樹脂素材の平板からなる。ステップパネル7は、パネル本体8の車両上側の面である上面8a側に、図示しない化粧パネルが取り付けられることによって構成されている。パネル本体8の車両下側の面である下面8b側には、スライドドア3の車両前後方向の移動を案内するレール部9が設けられている。レール部9は、車両下側に開口し、パネル本体8の厚み方向である車両上下方向に深さを有する溝状をなし、車両前後方向に沿って延びている。
【0022】
図2及び図3に示すように、ステップパネル7は、パネル本体8の上面8aに設けられた締結部10aと、パネル本体8の下面8bから床部6に向かって延びるように設けられた複数の取付部11とを介して床部6に締結されている。
【0023】
具体的には、図3に示すように、取付部11は、筒状をなしており、パネル本体8のレール部9に対して車両内側に設けられている。取付部11において、車両下側の部位である底には、床部6の車両上側の面である床面6aと当接するように締結部10bが設けられている。締結部10bは、床部6と共に貫通する、スクリュー等の締結具10cにより、当該床部6に締結されている。なお、締結部10aは、床部6と共に貫通する、スクリュー等の締結具10cにより、当該床部6に締結されている。これにより、パネル本体8は、車室フロア5に対して低い位置且つ床面6aに対して高い位置に設置されている。つまり、ステップパネル7は、パネル本体8が床面6aに対して車両上側に離間するように、取付部11よりも車両外側の部位が片持ちの状態で、床部6に締結されている。
【0024】
本実施形態において、レール部9は、パネル本体8の取付部11に対して車両外側に設けられている。そして、パネル本体8の下面8b側において、レール部9と、当該レール部9と対向する床面6aとの間の領域であるユニット収容部12には、ガイドローラユニットGRが設置されている。ユニット収容部12には、ガイドローラユニットGRを構成するうち、スライドドア3にドア側ブラケット13を介して固定されるガイドローラ14と、当該ガイドローラ14と締結されるベルト側ブラケット15とが設置されている。
【0025】
ユニット収容部12において、レール部9には、ガイドローラ14を構成するうち、当該レール部9の深さ方向に延びる軸線を中心に回転可能な一対の水平ローラ14aが装着されている。一対の水平ローラ14aは、レール部9の内部を転動可能に装着されている。また、ユニット収容部12において、床部6には、ガイドローラ14を構成するうち、レール部9が延びる方向に直交する方向に延びる軸線を中心に回転可能なロードローラ14bが装着されている。ロードローラ14bは、床面6a上を転動可能に装着されている。つまり、ガイドローラ14は、一対の水平ローラ14aを介してスライドドア3のレール部9に沿った移動を案内するとともに、ロードローラ14bを介してスライドドア3の荷重を支持する。
【0026】
図4に示すように、パネル本体8の下面8b側には、レール部9の車両内側に隣接するように駆動ユニット20が設けられている。駆動ユニット20は、モータ等の駆動源21を備えている。また、駆動ユニット20は、駆動源21によって駆動される駆動プーリユニット22を備えている。また、駆動ユニット20は、パネル本体8の下面8b側から車両上下方向に延びる軸線を中心に回転可能に支持された一対の歯付プーリ23aと、アイドラプーリ23bとを備えている。また、駆動ユニット20は、各プーリ23a,23bに巻き掛けられたリング状のベルト24を備えている。
【0027】
ベルト24は、厚み方向の一端面に複数の歯24aを有する無端歯付ベルトである。本実施形態において、歯24aは、ベルト24の幅方向であるレール部9の深さ方向に沿って歯筋が延び、ベルト24の厚み方向であるレール部9が延びる方向に直交する方向に沿って歯たけが延びている。すなわち、本実施形態において、ベルト24の幅方向である歯筋方向は車両上下方向と一致し、ベルト24の厚み方向である歯たけ方向は車両内外方向(車両幅方向)と一致し、ベルト24の延在方向は車両前後方向と一致する。
【0028】
ベルト24のレール部9から離間する側で延びる部位は、車両前側から車両後側に延びる間で、駆動プーリユニット22に噛み合うように、当該駆動プーリユニット22の内部に引き込まれている。これにより、駆動源21によって駆動プーリユニット22が駆動されると、当該駆動プーリユニット22の駆動方向に応じた車両前後方向に対して、一対の歯付プーリ23aを従動回転させつつベルト24がレール部9に沿って移動する。すなわち、本実施形態において、ベルト24の幅方向は当該ベルト24の移動方向に直交する方向と一致する。
【0029】
ベルト24のレール部9に近接する側で延びる部位には、歯24aと噛み合うことによって、ベルト24と共に移動可能なU字状をなすベルト側ブラケット15(ガイドローラユニットGR)が取り付けられている。ベルト側ブラケット15のU字状の一対の足の部位15aには、ガイドローラ14(ガイドローラユニットGR)が締結されている。ガイドローラ14は、一対の水平ローラ14aから車両前後方向の両側に延びる一対の両側部位14cを介して、ベルト側ブラケット15に締結されている。ガイドローラ14のロードローラ14bから車両外側に延びる部位14dには、スライドドア3に固定されたアーム状をなすドア側ブラケット13(ガイドローラユニットGR)が締結されている。ドア側ブラケット13は、例えば、金属板からなる。これにより、ベルト24と共にベルト側ブラケット15が車両前後方向に移動すると、ドア側ブラケット13及びガイドローラ14と共にスライドドア3が車両前後方向に移動する。
【0030】
ここで、ベルト側ブラケット15の構成について詳しく説明する。
図5及び図6に示すように、ベルト側ブラケット15は、L字状の板状の部材であるプレート30を備えている。また、ベルト側ブラケット15は、L字状の板状の部材であるベルトブラケット40を備えている。プレート30と、ベルトブラケット40とは、共に金属板等の板状の部材である。ベルトブラケット40は、プレート30と比較して、全体的に厚みが薄く形状の加工がし易く構成されている。ベルト側ブラケット15は、プレート30と、ベルトブラケット40とが組み付けられた組み付け状態で、これらの間でベルト24を移動可能に挟持するように構成されている。そして、ベルト側ブラケット15の組み付け状態では、プレート30及びベルトブラケット40に対してドア側ブラケット13と共にガイドローラ14が締結されるように構成されている。
【0031】
具体的には、図5に示すように、プレート30は、ベルトブラケット40との間でベルト24を厚み方向から挟持する部位である挟持部位(以下「プレート側挟持部位」という)31を有している。また、プレート30は、プレート側挟持部位31のベルト24の幅方向の一端側(図5中、下側)からベルト24の厚み方向に延びる部位である延在部位(以下「プレート側延在部位」という)32を有している。
【0032】
プレート側挟持部位31は、ベルト24を歯24aが設けられた反対側から挟持する部位である。プレート側挟持部位31において、ベルト24と対向する表面31aは、平面状をなしている。なお、表面31aのプレート側挟持部位31の厚み方向の反対側の表面31bは、表面31aと同様、平面状をなしている。
【0033】
プレート側挟持部位31において、プレート側延在部位32から延びた先端部31cには、ベルトブラケット40を支持するプレート側支持部33が設けられている。本実施形態において、プレート側支持部33は、一対の支持片33aと、曲げ部33bとを有している。
【0034】
一対の支持片33aは、先端部31cからベルト24の幅方向に延びるように設けられている。一対の支持片33aは、長辺及び短辺を有する矩形状の片状をなし、ベルト24の延在方向において先端部31cの両端に位置するように設けられている。
【0035】
曲げ部33bは、先端部31cからベルト24の幅方向に延びた先端を、プレート側延在部位32が延びる側と反対側に折り曲げるようにして設けられている。曲げ部33bは、L字状をなし、ベルト24の延在方向において一対の支持片33aの間の中央に設けられている。
【0036】
プレート側延在部位32は、ベルト24の幅方向側から見た場合の外郭がU字状をなしている。プレート側延在部位32には、ベルトブラケット40と係合するプレート側係合部34が設けられている。本実施形態において、プレート側係合部34は、一対の係合孔34aと、受け部34bとを有している。
【0037】
一対の係合孔34aは、プレート側延在部位32を厚み方向に貫通する貫通孔として設けられている。一対の係合孔34aは、正方形状の開口を有する角筒状をなし、ベルト24の延在方向においてプレート側挟持部位31を間に挟むように所定の間隔を空けて設けられている。
【0038】
受け部34bは、プレート側延在部位32のプレート側挟持部位31が延びる側の反対側の面を凹ませた窪みとして設けられている。受け部34bは、長辺及び短辺を有する矩形状の溝状をなし、ベルト24の延在方向において一対の係合孔34aの間の中央に設けられている。
【0039】
また、プレート側延在部位32には、ガイドローラ14が締結される一対の貫通孔35が設けられている。一対の貫通孔35は、プレート側延在部位32のU字状の足の部位を厚み方向に貫通するように設けられている。このプレート側延在部位32のU字状の足の部位は、ベルト側ブラケット15のU字状の足の部位15aに対応する部位である。また、一対の貫通孔35は、ベルト24の厚み方向に延びる長円形の開口を有する筒状をなしている。また、一対の貫通孔35は、ベルト24の延在方向において一対の係合孔34aを間に挟むように所定の間隔を空けて設けられている。
【0040】
また、図5に示すように、ベルトブラケット40は、プレート30との間でベルト24を挟持する部位である挟持部位(以下「ブラケット側挟持部位」という)41を有している。また、ベルトブラケット40は、ブラケット側挟持部位41のベルト24の幅方向の一端側(図5中、下側)からベルト24の厚み方向に延びる部位である延在部位(以下「ブラケット側延在部位」という)42を有している。
【0041】
ブラケット側挟持部位41は、ベルト24を歯24aが設けられた側から挟持する部位である。ブラケット側挟持部位41において、ベルト24と対向する表面41aは、歯24aと噛み合うように凹凸状をなしている。なお、表面41aのブラケット側挟持部位41の厚み方向の反対側の表面41bは、表面41aと同様、凹凸状をなしている。
【0042】
ブラケット側挟持部位41において、ブラケット側延在部位42から延びた先端部41cには、プレート30に支持されるブラケット側支持部43が設けられている。本実施形態において、ブラケット側支持部43は、掛け部43aと、凹部43bとを有している。
【0043】
掛け部43aは、先端部41cからブラケット側延在部位42が延びる方向に沿って延びる先端を、ブラケット側延在部位42に向かって折り曲げるようにして設けられている。掛け部43aは、ベルト24の延在方向の断面形状がU字状をなし、ベルト24の延在方向に沿って延びるように設けられている。
【0044】
凹部43bは、掛け部43aのうち、ブラケット側延在部位42に向かって折り曲げた部位の先端を凹状に切り欠くようにして設けられている。凹部43bは、ベルト24の延在方向において掛け部43aの中央に設けられている。
【0045】
ブラケット側延在部位42は、ベルト24の幅方向側から見た場合の外郭がU字状をなしている。ブラケット側延在部位42には、プレート30と係合するブラケット側係合部44が設けられている。本実施形態において、ブラケット側係合部44は、一対の係合爪44aと、押圧部44bとを有している。
【0046】
一対の係合爪44aは、ブラケット側延在部位42をU字に切り抜いた部位を、その根元からブラケット側挟持部位41が延びる側に折り曲げるようにして設けられている。一対の係合爪44aは、ベルト24を厚み方向から挟持した際に、当該ベルト24が発生させる反力の方向であるベルト24の歯24aが延びる方向に向かって先端が突出する爪状をなしている。また、一対の係合爪44aは、ベルト24の延在方向においてブラケット側挟持部位41を間に挟むように所定の間隔を空けて設けられている。
【0047】
押圧部44bは、ブラケット側延在部位42をU字に切り抜いた部位を、その根元からブラケット側挟持部位41の厚み方向に弾性変形可能に湾曲させるようにして設けられている。押圧部44bは、一対の係合爪44aの先端が突出する方向の反対方向に向かって先端が突出し、ブラケット側挟持部位41が延びる方向に荷重を作用させることができるように湾曲した板状のばねをなしている。また、押圧部44bは、ベルト24の延在方向において一対の係合爪44aの間の中央に設けられている。
【0048】
また、ブラケット側延在部位42には、ガイドローラ14が締結される一対の挿入部45が設けられている。一対の挿入部45は、ブラケット側延在部位42のU字状の足の部位を厚み方向に貫通する一対の貫通孔の周縁を、ブラケット側挟持部位41が延びる方向に沿ってフランジ状に延ばすように加工して設けられている。このブラケット側延在部位42のU字状の足の部位は、ベルト側ブラケット15のU字状の足の部位15aに対応する部位である。また、一対の挿入部45は、円形の開口を有し、内周面にねじ溝を有する円筒状をなしている。また、一対の挿入部45は、ベルト24の延在方向において一対の係合爪44aを間に挟むように所定の間隔を空けて設けられている。
【0049】
図6に、組み付け状態のベルト側ブラケット15を車両上側から見た構造を示すように、ベルト側ブラケット15の組み付け状態では、プレート側延在部位32がブラケット側延在部位42に対して車両上側に配置される。互いの挟持部位31,41は、互いに対向する表面31a,41aの間でベルト24を挟持した状態で、ベルト24の幅方向である車両上下方向(図中、紙面奥行方向)に沿って平行に延びている。この場合、互いの挟持部位31,41は、互いの延在部位32,42から車両上側(図中、紙面奥から手前側)に向かって平行に延びている。また、互いの延在部位32,42は、対向する面同士を当接させた状態で、ベルト24の厚み方向である車両内外方向(図中、左右方向)に沿って平行に延びている。この場合、互いの延在部位32,42は、互いの挟持部位31,41から車両外側(図中、右から左側)に向かって平行に延びている。
【0050】
そして、図6及びその端面構造を示す図7に示すように、ベルト側ブラケット15の組み付け状態では、一対の支持片33aに掛け部43aが車両上側から引っ掛けられている。この場合、曲げ部33bが凹部43bに車両下側から嵌め込まれている。つまり、プレート30がベルトブラケット40を支持している。これにより、互いの挟持部位31,41のベルト24の移動方向に直交する当該ベルト24の幅方向の一方側である互いの先端部31c,41cにおいて、一対の支持片33a及び曲げ部33bと、掛け部43a及び凹部43bとで支持構造SKが構成されている。
【0051】
また、同図に示すように、ベルト側ブラケット15の組み付け状態では、車両上側に荷重を作用させるように押圧部44bが受け部34bを車両下側から押圧している。この場合、押圧部44bの湾曲した部位が受け部34bの窪みに車両下側から嵌め込まれている。つまり、プレート30及びベルトブラケット40において、互いの延在部位32,42同士が係合する。これにより、互いの挟持部位31,41のベルト24の幅方向の他方側である互いの先端部31c,41cの反対側からベルト24の厚み方向に延びる互いの延在部位32,42において、受け部34b及び押圧部44bで構成される係合構造であるばね構造BKが構成されている。
【0052】
また、図6及びその端面構造を示す図8に示すように、ベルト側ブラケット15の組み付け状態では、一対の係合爪44aがそれぞれ対応する一対の係合孔34aの内部に車両下側から進入している。この場合、一対の係合爪44aの先端がそれぞれ対応する一対の係合孔34aのうち、ベルト24を厚み方向から挟持した際に当該ベルト24が発生させる反力の方向である車両内側の内周面に対して、車両外側から引っ掛けられている。つまり、プレート30及びベルトブラケット40において、互いの延在部位32,42同士が係合する。本実施形態において、互いの挟持部位31,41のベルト24の幅方向の他方側である互いの先端部31c,41cの反対側からベルト24の厚み方向に延びる互いの延在部位32,42において、一対の係合孔34a及び一対の係合爪44aで構成される係合構造である爪構造TKが構成されている。
【0053】
また、図6及びその端面構造を示す図9に示すように、ベルト側ブラケット15の組み付け状態では、一対の挿入部45がそれぞれ対応する一対の貫通孔35に車両下側から嵌め込まれている。この場合、一対の挿入部45の先端がそれぞれ対応する一対の貫通孔35から車両上側に突出している。
【0054】
そして、図5図6、及びその端面構造を示す図9に示すように、ベルト側ブラケット15の組み付け状態では、車両上側に配置されたプレート側延在部位32に対して車両上側からガイドローラ14が締結される。ガイドローラ14は、ベルト側ブラケット15に締結された状態で、一対の挿入部45の先端がそれぞれ対応する一対の両側部位14cに設けられた貫通孔14eの内部に対して、車両下側から進入している。そして、一対の挿入部45には、上記一対の両側部位14cを通じて、スクリュー等の締結具46が車両上側から挿入されている。これにより、ブラケット側延在部位42と、ガイドローラ14との間でプレート側延在部位32を挟むように、プレート30及びベルトブラケット40に対してガイドローラ14が締結される。
【0055】
以下、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)本実施形態によれば、プレート30と、ベルトブラケット40との組み付けでは、互いの延在部位32,42について、一対の係合孔34a及び一対の係合爪44aを係合させるとともに、受け部34b及び押圧部44bを係合させればよく、スクリュー等の締結具を用いる必要がなくなる。これにより、互いの延在部位32,42においては、例えば、スクリューのヘッドが互いの挟持部位31,41が延びる方向の反対側、すなわち車両下側に突出することがなくなる。この場合、床部6と、ステップパネル7との間にガイドローラユニットGR(ベルト側ブラケット15)を設置したとしても、例えば、プレート30と、ベルトブラケット40との組み付けにスクリューを用いる場合と比較して、ユニット収容部12で、ステップパネル7の設置位置を低くするためのスペースの余裕を確保することができる。したがって、床部6に対してステップパネル7を近付けて設置することができ、ステップパネル7の設置位置をより低くする場合にも容易に対応することができる。
【0056】
(2)本実施形態のベルト側ブラケット15では、プレート30と、ベルトブラケット40との組み付けにおいて、スクリュー等の締結具を用いる必要がないので、例えば、上記特許文献1のスクリューに相当する構成を削減することができ、コストを削減するのに効果的である。
【0057】
(3)本実施形態によれば、ベルト側ブラケット15の組み付け作業について、対向する面同士を当接させるように互いの延在部位32,42を重ね合わせる作業のなかで互いの延在部位32,42同士を係合させることができるようになる。
【0058】
具体的には、図10(a),(b)に示すように、上記組み付け作業では、互いの挟持部位31,41の間にベルト24を配置した状態で、曲げ部33bに凹部43bを位置決めした状態で、一対の支持片33aに掛け部43aを車両上側から引っ掛けてプレート30にベルトブラケット40を支持させる(支持構造SK)。
【0059】
続いて、上記組み付け作業では、プレート30にベルトブラケット40を支持させている部位である支持構造SKを中心に、互いの延在部位32、42が近付くようにベルトブラケット40を回動させる。その後、この工程では、対向する面同士を当接させるように互いの延在部位32,42を重ね合わせるべく、受け部34b及び押圧部44b、一対の係合孔34a及び一対の係合爪44aがそれぞれ車両上下方向において重なるように位置決めした状態で、ベルト24を厚み方向に弾性変形させるように力を作用させる。
【0060】
この場合、図10(a)中、二点鎖線で示すように、押圧部44bの湾曲した部位が車両下側への弾性変形を通じて、受け部34bに車両下側から嵌め込まれる。これと同時に、図10(b)中、二点鎖線で示すように、一対の係合爪44aが車両下側への弾性変形を通じて、それぞれ対応する一対の係合孔34aの内部に車両下側から進入し、一対の係合爪44aの先端がそれぞれ対応する一対の係合孔34aの内周面に引っ掛けられる。この場合、図10(c)に示すように、一対の挿入部45がそれぞれ対応する一対の貫通孔35に車両下側から嵌め込まれた状態となる。これにより、ベルト24が互いの挟持部位31,41に厚み方向から挟持された状態となり、ベルト側ブラケット15の組み付けが完了する。
【0061】
つまり、スクリュー等の締結具を用いる場合であれば、対向する面同士を当接させるように互いの延在部位32、42を重ね合わせる作業の後、互いの延在部位32,42同士の締結作業が必要であるところ、このような締結作業を本実施形態では削減することができるようになる。これにより、ベルト側ブラケット15の組み付け作業について、作業の工程数を削減することができる。したがって、ベルト側ブラケット15の組み付け作業の効率を高めることができる。
【0062】
(4)本実施形態によれば、爪構造TKの場合、プレート30と、ベルトブラケット40のうち、厚みが薄く形状の加工がし易いベルトブラケット40に一対の係合爪44aを設けることによって、当該ベルトブラケット40の加工のし易さとともに、ベルト側ブラケット15の組み付け作業の高効率化を実現することができる。これは、ばね構造BKの場合も同様である。
【0063】
(5)本実施形態によれば、図10(c)に示すように、ベルト側ブラケット15の組み付けでは、プレート側延在部位32が、ブラケット側延在部位42に対して車両上側に配置されるように、プレート30の一対の貫通孔35に対してベルトブラケット40の一対の挿入部45を嵌め込めばよい。この状態で、車両上側から締結具46によって、一対の両側部位14cの一対の貫通孔14eを通じてガイドローラ14を締結すればガイドローラユニットGRが完成する。この場合、ベルト側ブラケット15の組み付け状態は、ガイドローラ14の締結とともに強固な締結状態となる。
【0064】
これにより、例えば、ベルト側ブラケット15の組み付け段階では、当該組み付けを解除させるような力が意図的に作用しない環境下で組み付けを保持可能に組み付けがなされていればよいことになる。つまり、ベルト側ブラケット15の組み付けに関わる爪構造TK及びばね構造BKについては、それほど強固な係合をなす必要がなくなる。この場合、プレート30及びベルトブラケット40の加工のし易さとともに、ベルト側ブラケット15の組み付け作業の高効率化を実現するのに効果的である。
【0065】
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・ガイドローラ14は、ベルト側ブラケット15のうち、少なくともプレート30に締結されていればよく、ベルトブラケット40に締結されない構成としてもよい。
【0066】
・ベルトブラケット40は、一対の係合爪44aや押圧部44bが設けられている部位、すなわちブラケット側延在部位42の厚みが、他の部位やプレート30と比較して、薄く形状の加工がし易く構成されていればよい。
【0067】
・上記実施形態では、厚みに関係なく素材の種類に起因して、プレート30がベルトブラケット40と比較して、加工がし易く構成される場合、一対の係合孔34a及び受け部34bと、一対の係合爪44a及び押圧部44bとが設けられる対象を入れ替えてもよい。なお、プレート30と、ベルトブラケット40とでは、厚みが同一で構成される場合、一対の係合孔34a及び受け部34bと、一対の係合爪44a及び押圧部44bとが設けられる対象を入れ替えてもよいし、一方には一対の係合孔34a及び押圧部44b、他方には一対の係合爪44a及び受け部34bのように組み合わせを変えてもよい。
【0068】
・プレート30と、ベルトブラケット40との組み付けの保持が十分な場合には、係合構造として、爪構造TK及びばね構造BKの少なくとも一方の構造を有していればよい。
・爪構造TKについては、係合孔34aを貫通孔でなく受け部34bと同様、窪みに変更してもよいし、係合爪44aの形状や先端が延びる方向等を適宜変更してもよい。また、爪構造TKでは、係合孔34a及び係合爪44aの数を増減させたり、例えば、ベルト24の延在方向において互いの挟持部位31,41の間に設けられるように位置を変更したりしてもよい。
【0069】
・ばね構造BKについては、受け部34bの形状等を適宜変更してもよいし、押圧部44bの先端が延びる方向等を適宜変更してもよい。また、ばね構造BKでは、受け部34b及び押圧部44bの数を増減させたり、例えば、ベルト24の延在方向において一対の係合孔34aの間の中央からずれて設けられるように位置を変更したりしてもよい。
【0070】
・支持構造SKについては、支持片33aや曲げ部33bの形状や先端が延びる方向等を適宜変更してもよいし、掛け部43aや凹部43bの形状や先端が延びる方向等を適宜変更してもよい。また、支持構造SKでは、支持片33aや曲げ部33b及び凹部43bの数を増減させたり、例えば、ベルト24の延在方向において曲げ部33bが先端部31cの端に設けられるように位置を変更したりしてもよい。
【0071】
・一対の挿入部45は、プレート側延在部位32に設けられていてもよい。この場合、プレート側延在部位32には、一対の貫通孔35の替わりに、プレート側挟持部位31が延びる方向に沿ってフランジ状に延びる一対の挿入部45が設けられていればよい。また、この場合、ブラケット側延在部位42には、一対の挿入部45の替わりに、ブラケット側延在部位42のU字状の足の部位を厚み方向に貫通する一対の貫通孔35が設けられていればよい。
【0072】
・各変形例は、互いに組み合わせて適用してもよく、例えば、ばね構造BKについて受け部34bの形状等を適宜変更することと、その他の変形例の構成とは、互いに組み合わせて適用してもよい。
【符号の説明】
【0073】
1…車両、3…スライドドア、6…床部、7…ステップパネル、13…ドア側ブラケット、14…ガイドローラ、15…ベルト側ブラケット、23a…歯付プーリ、23b…アイドラプーリ、24…ベルト、30…プレート、31…プレート側挟持部位、32…プレート側延在部位、33…プレート側支持部、34…プレート側係合部、34a…係合孔、34b…受け部、35…貫通孔、40…ベルトブラケット、41…ブラケット側挟持部位、42…ブラケット側延在部位、43…ブラケット側支持部、44…ブラケット側係合部、44a…係合爪、44b…押圧部、45…挿入部、46…締結具、GR…ガイドローラユニット、SK…支持構造、TK…爪構造、BK…ばね構造。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10