(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記選択部は、前記行先階の候補として、前記最上センサまたは前記連続検出センサに対応する階のいずれかを、前記複数のセンサの前記かごの床からの高さに応じて定められた選択条件に基づき選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
前記選択部は、前記操作検出センサの少なくとも一部が、前記選択条件において前記高さの値が第1閾値より大きいと定められているセンサである場合、前記最上センサに対応する階を選択する、
ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータ。
前記選択部は、前記操作検出センサの少なくとも一部が、前記選択条件において前記高さの値が第2閾値より小さいと定められているセンサである場合、前記連続検出センサのうち最も下に配置されているセンサに対応する階を選択する、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のエレベータ。
前記選択部は、前記進行方向階に対応する前記操作検出センサである進行方向センサの少なくとも一部が、前記選択条件において前記高さの値が第1閾値より大きいと定められているセンサである場合、前記進行方向センサのうち最も上に配置されているセンサに対応する階を前記行先階の候補として選択する、
ことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ。
前記選択部は、前記進行方向階に対応する前記操作検出センサである進行方向センサの少なくとも一部が、前記選択条件において前記高さの値が第2閾値より小さいと定められているセンサである場合、前記進行方向センサのうち最も下に配置されているセンサに対応する階を前記行先階の候補として選択する、
ことを特徴とする請求項6または7に記載のエレベータ。
【発明を実施するための形態】
【0016】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
【0017】
(エレベータ100の構成)
まず、本発明の実施形態1に係るエレベータ100の構成について、
図1を用いて説明する。
図1は、エレベータ100の構成の一例を示すブロック図である。
【0018】
図1に示すように、エレベータ100は制御装置1およびかご2を備えている。
【0019】
<制御装置1の構成>
制御装置1は、エレベータ100の運転制御全般を統括して行うコンピュータであり、CPU11およびメモリ12を備えている。
【0020】
CPU11は、メモリ12から後述する各種制御プログラムを読み出して実行する。これにより、制御装置1は、エレベータ100の円滑な運転を実現する。制御装置1の機能については、後に説明する。
【0021】
メモリ12には、例えば、かご2の移動制御、およびかご2のドア(不図示)の開閉制御などを行うための各種制御プログラムが格納されている。かご2の移動制御には、例えば、乗場呼びが行われた階床にかご2を移動させる制御、行先階として登録された階床にかご2を移動させる制御等が含まれていてもよい。
【0022】
<かご2の構成>
かご2は、建物に設けられた昇降路内を通り、該建物の複数の階床間を移動する乗りかごである。かご2内には、利用者の行先階の登録を受け付けるための操作盤20が設置されていてもよい。
【0023】
操作盤20は、複数の階表示部21(提示部)および複数の非接触センサ22(センサ)を備えていてもよい。一例において、1つの非接触センサ22に対して1つの階表示部21が対応付けられている。操作盤20は、かご2のドア近傍の袖壁またはかご2の側壁等に設置され得る。
【0024】
階表示部21は、建物の階床を表す文字または数字を利用者に視認させるためのものである。階表示部21は、各非接触センサ22の近傍(例えば左側)に設けられていてもよく、各非接触センサ22に対応する階床を表示する。
【0025】
非接触センサ22は、かご2の行先階を登録するための非接触での操作を検出可能なセンサである。一例において、非接触センサ22は、例えば、投光器および受光器が一体になった反射型光電センサである。非接触センサ22において、投光器が赤外線などの光を照射し、受講気が該光を照射された物体からの反射光を受光する。非接触センサ22は、受光器が受講した受光量に基づいて、近接している物体の有無を検出する。ここで物体とは、例えば、行先階を登録するための操作を行う利用者の手等であってもよい。
【0026】
非接触センサ22は、反射型光電センサの受光器側の受光量を調節することにより、非接触センサ22の検出距離を調節することができる。非接触センサ22は、一例として、操作盤20から5cm以内に接近している利用者の手等を検出するように設定されている。非接触センサ22が利用者の手等を検出した場合、非接触センサ22は制御装置1に操作を検出した旨のセンサ信号を送信する。
【0027】
なお、非接触センサ22は、操作を検出している期間、センサ信号の送信を継続する構成であってもよい。この場合、非接触センサ22は、一定の時間間隔で(例えば、1秒間に10回)センサ信号を送信してもよい。この構成を採用すれば、制御装置1は、各非接触センサ22からのセンサ信号に基づいて、操作が検出されたタイミングと検出されなくなったタイミングとを、非接触センサ22毎に特定することができる。
【0028】
(制御装置1の機能)
次に、制御装置1の機能について、
図2を用いて説明する。
図2は、
図1に示すエレベータ100の構成の一例を示す機能ブロック図である。なお、説明の便宜上、
図1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0029】
制御装置1は、制御部110および記憶部120を備えている。制御部110は、
図1のCPUに対応しており、記憶部120は、
図1のメモリ12に対応している。
【0030】
制御部110は、センサ信号取得部111、選択部112、行先階決定部113(登録部)、および表示制御部114(提示制御部)を備えている。
【0031】
センサ信号取得部111は、非接触センサ22からのセンサ信号を取得する。また、センサ信号取得部111は、センサ信号の送信元である非接触センサ22に対応する階床を、センサ信号毎に特定する。
【0032】
選択部112は、複数の非接触センサ22が所定時間内(例えば、1秒間)に操作を検出した場合、何れかの非接触センサ22に対する操作を選択し、他の非接触センサ22に対する操作を非選択とする。以降、操作を検出した非接触センサ22を、「操作検出センサ」と表記する場合がある。また、操作を検出しなかった非接触センサ22を、「操作非検出センサ」と表記する場合がある。また、操作検出センサに対応する階床を「操作検出階」、操作非検出センサに対応する階床を「操作非検出階」と表記する場合がある。
【0033】
選択部112は、複数の操作検出センサについて、当該操作検出センサの位置関係に基づき予め定められた選択条件121により、どの操作検出センサに対する操作を選択するかを決定してもよい。以降、操作を選択された操作検出センサに対応する階床を「選択階」と表記する場合がある。選択条件121は、
図2に示すように、記憶部120に記憶されている。なお、選択条件121については後に説明する。
【0034】
行先階決定部113は、選択部112によって選択された操作に対応する階床を特定し、かご2の行先階として決定する。行先階決定部113は、決定した行先階を記憶部120の行先階登録情報123に登録してもよい。
【0035】
行先階決定部113は、選択部112によって選択された操作の選択状態が第1の時間(例えば、1秒間)以上継続した場合に、該操作に対応する階床を行先階として決定してもよい。なお、選択部112によって選択された操作の選択状態が第1の時間以上継続した場合であって、該操作に対応する階床がすでに行先階登録情報123に登録されている場合、行先階決定部113は、該階床を非登録に切り替える構成であってもよい。
【0036】
表示制御部114は、選択された操作を検出した非接触センサ22に対応する階表示部21の表示を制御する。例えば、表示制御部114は、操作検出センサに対応する階表示部21の点灯、点滅、および表示態様の変更等を指示する。
【0037】
階表示部21は、表示制御部114の指示により、一例として、選択階と、選択階以外の操作検出階および操作非検出階との区別をエレベータ100の利用者に提示する。この詳細については後に説明する。
【0038】
記憶部120に記憶されているセンサ配置情報122は、非接触センサ22の配置に関する情報である。操作盤20がかご内2に設置されている場合、センサ配置情報122は、操作盤20の配置に関する情報であってもよい。当該情報には、操作盤20が設置されている壁、かご2の床から操作盤20までの高さ、および操作盤20とかご2の隅部との近接具合を示す情報が含まれていてもよい。
【0039】
操作盤20において非接触センサ22の各々が互いに近い位置に配されている場合、利用者が手を非接触センサ22に近接させた1つの操作は、複数の非接触センサ22によって所定時間内に検出される。誤登録はこのような状況下で生じやすい。エレベータ100は、複数の非接触センサ22が、所定時間内に操作を検出した場合、何れか一方のセンサに対する操作を選択し、他方のセンサに対する操作を非選択とする。このような構成を採用することにより、エレベータ100は、利用者の操作の意図とは異なる行先階を誤登録することを防ぐことができる。
【0040】
〔実施形態2〕
上記の実施形態に係る制御装置1のセンサ信号取得部111、選択部112、行先階決定部113、および表示制御部114を、かご2aに設置される操作盤20aが備える構成であってもよい。このような構成を備えるエレベータ100aについて、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態1にて説明した歩合と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0041】
(エレベータ100aの構成)
本発明の実施形態2に係るエレベータ100aの構成について、
図3および
図4を用いて説明する。
図3は、エレベータ100aの構成の一例を示すブロック図であり、
図4は、
図3に示すエレベータ100aの構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0042】
図3に示すように、エレベータ100aは制御装置1aおよびかご2aを備えている。
【0043】
<制御装置1aの構成>
制御装置1aは、エレベータ100aの運転制御全般を統括して行うコンピュータであり、CPU11aおよびメモリ12aを備えている。
【0044】
CPU11aは、メモリ12aから各種制御プログラムを読み出して実行する。一方、メモリ12には、例えば、かご2aの移動制御、およびかご2aのドア(不図示)の開閉制御などを行うための各種制御プログラムが格納されている。かご2aの移動制御には、例えば、乗り場呼びが行われた階床にかご2aを移動させる制御、行先階として登録された階床にかご2aを移動させる制御が含まれていてもよい。
【0045】
<制御装置1aの機能>
次に、制御装置1aの機能について、
図4を用いて説明する。
【0046】
図4に示すように、制御装置1aは、制御部110aおよび記憶部120aを備えている。制御部110aは、
図3のCPU11aに対応しており、記憶部120aは、
図3のメモリ12aに対応している。
【0047】
制御部110aは、操作盤20aの制御部230によって選択・決定された操作に対応する階床を示す情報を取得し、かご2aの行先階としての行先階登録情報123に格納する。
【0048】
<かご2aの構成>
かご2aは、エレベータ100のかご2と同様、利用者の行先階の登録を受け付けるための操作盤20aが設置されていてもよい。
【0049】
<操作盤20aの構成および機能>
図3に戻り、操作盤20aは、複数の階表示部21、複数の非接触センサ22(センサ)、CPU23、およびメモリ24を備えている。
【0050】
CPU23は、非接触センサ22からのセンサ信号に基づいて、かご2aの行先階を決定する処理を実行する。
【0051】
操作盤20aは、非接触センサ22および階表示部21に加え、制御部230および記憶部240を備えている。制御部230は、
図3のCPU23に対応しており、記憶部240は、
図3のメモリ24に対応している。
【0052】
制御部230は、センサ信号取得部111、選択部112、行先階決定部113a、および表示制御部114を備えている。
【0053】
行先階決定部113aは、選択部112によって選択された操作に対応する階床を特定し、かご2aの行先階として決定する。行先階決定部113aは、決定した行先階を制御装置1aの制御部110aに送信する。
【0054】
エレベータ100aでは、複数の非接触センサ22が、所定時間内に操作を検出した場合、何れか一方のセンサに対する操作を選択し、他方のセンサに対する操作を非選択とする処理を操作盤20aが実行する。この構成を採用すれば、既存のエレベータの制御装置を交換することなく、操作盤20aを新設したり増設したりすることができる。例えば、ボタン式の操作盤を備える既存のエレベータに対しても、操作盤20aを導入することができる。
【0055】
〔エレベータ100、100aが行う処理1〕
以下では、上述した実施形態1および2に係るエレベータ100、100aが行う処理の一例について、
図5を用いて説明する。
図5は、エレベータ100、100aが実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0056】
まず、操作盤20、20aの非接触センサ22が操作を検出する(ステップS1)。センサ信号取得部111は、操作検出センサからのセンサ信号を取得する。
【0057】
続いて、選択部112は、操作検出センサが複数であるか否かを判定する(ステップS2)。操作検出センサが複数であると判定した場合(S2でYES)、選択部112は選択処理を実行する(ステップS3、選択ステップ)。選択処理は、複数の操作検出階から選択階を選択する処理であり、詳細は後に説明する。選択部112は、選択階を示す情報を行先階決定部113、113aおよび表示制御部114へ出力する。当該情報は、選択された操作検出センサを示す情報であってもよい。なお、選択部112は、センサ信号取得部111がセンサ信号を取得しなくなった場合、その旨を行先階決定部113、113aおよび表示制御部114へ通知する。
【0058】
続いて、表示制御部114は、取得した情報に基づき、選択階の階表示部21を点滅させる(ステップS4、提示ステップ)。これにより、エレベータ100、100aの利用者は選択階がいずれの階床であるかを認識することができる。
【0059】
選択部112からの情報を取得した行先階決定部113、113aは、当該情報を取得した時点からの経過時間をカウントし、利用者の操作が所定時間検出されたか否かを判定する(ステップS5)。一例として、行先階決定部113、113aは、選択部112からの通知を受けることなく、経過時間が所定の閾値に到達した場合、操作が所定時間検出されたと判定する。一方、行先階決定部113、113aは、経過時間が所定の閾値に到達する前に選択部112からの通知を受けた場合、操作が所定時間検出されなかったと判定する。
【0060】
操作が所定時間検出されたと判定した場合(S5でYES)、行先階決定部113、113aは、選択階をかご2、2aの行先階として決定し、行先階登録情報123として記憶部120に記憶する(ステップS6)。また、制御部110、110aは、この決定に基づき、かご2、2aを行先階へ移動させる制御を開始する。また、行先階決定部113、113aは、この決定を示す情報を表示制御部114へ出力する。
【0061】
続いて、表示制御部114は、取得した情報に基づき、行先階の階表示部21を点灯させる(ステップS7)。これにより、エレベータ100、100aの利用者は行先階が登録されたことを認識することができる。
【0062】
表示制御部114は、かご2、2aが行先階へ到着するまで待機する(ステップS8)。かご2、2aが行先階へ到着すると(S8でYES)、表示制御部114は、行先階の階表示部21を消灯させる(ステップS9)。以上でフローは終了する。
【0063】
なお、ステップS3において、選択部112が、操作検出センサが複数でないと判定した場合(S3でNO)、選択部112は、操作検出センサに対応する階を選択階として選択する(ステップS10)。そして、フローはステップS4に進む。
【0064】
また、ステップS5において、行先階決定部113、113aが、操作が所定時間検出されなかったと判定した場合(S5でNO)、行先階決定部113、113aはその旨を表示制御部114へ通知するとともに、選択階の選択を解除する(ステップS11)。
【0065】
続いて、通知を受けた表示制御部114は、選択階の階表示部21を消灯させる(ステップS12)。次に、フローはステップS1へ戻る。
【0066】
<提示例>
図5のフローに示す例では、表示制御部114は、選択階の階表示部21を点滅させることにより、選択階以外の操作検出階および操作非検出階との区別を利用者に提示する。
【0067】
図6は、この例に係る、操作盤20、20aに対して非接触での操作が行われた様子を示す図である。なお、
図6の例は、建物が10階建てであり、利用者の操作によって、7〜9階が操作検出階となり、9階が選択階となった例であるとする。
【0068】
図6に示すように、9階の階表示部21は第1色で点滅する。第1色は例えば橙色であってもよい。これにより、利用者は自身の操作により9階が選択階となった、すなわち、このまま操作を継続すると9階が行先階として登録されることを認識することができる。
【0069】
〔エレベータ100、100aが行う処理2〕
以下では、上述した実施形態1および2に係るエレベータ100、100aが行う処理の別の例について、
図7を用いて説明する。
図7は、エレベータ100、100aが実行する処理の流れの別の例を示すフローチャートである。なお、
図7では、
図5に示すフローチャートと同一の処理を行うステップについては同じステップ番号を付している。また、以下の説明では、当該ステップについての説明を繰り返さない。
【0070】
ステップS3において選択階が決定すると、表示制御部114は、選択階以外の操作検出階の階表示部21の数字部分を点滅させる(ステップS21)。また、表示制御部114は、選択階の階表示部21の数字部分および枠部分を点滅させる(ステップS22)。なお、操作非検出階の階表示部21は点灯、点滅しない。これにより、エレベータ100、100aの利用者は、選択階、選択階以外の操作検出階および操作非検出階をそれぞれ区別して認識することができる。
【0071】
ステップS6において選択階が行先階として登録されると、表示制御部114は、行先階の階表示部21を点灯させ、選択階以外の操作検出階の階表示部21を消灯させる(ステップS23)。これにより、エレベータ100、100aの利用者は行先階が登録されたことを認識することができる。
【0072】
ステップS5において、行先階決定部113、113aが、操作が所定時間検出されなかったと判定した場合(S5でNO)、行先階決定部113、113aはその旨を表示制御部114へ通知するとともにステップS11の処理を実行する。
【0073】
続いて、通知を受けた表示制御部114は、点滅している階表示部21、すなわち、選択階および選択階以外の操作検出階の階表示部21を消灯させる(ステップS24)。次に、フローはステップS1へ戻る。
【0074】
なお、
図7のフローに示す例では、ステップS10の処理が実行された場合、次にフローはステップS22へ進む。
【0075】
<提示例>
図7のフローに示す例では、表示制御部114は、選択階の階表示部21を点滅させ、さらに、選択階以外の操作検出階の階表示部21を数字部分のみ点灯させる。これにより、選択階と、選択階以外の操作検出階と、操作非検出階との区別を利用者に提示する。
【0076】
図8は、この例に係る、操作盤20、20aに対して非接触での操作が行われた様子を示す図である。なお、
図8の例は、
図6の例と同様に、建物が10階建てであり、利用者の操作によって、7〜9階が操作検出階となり、9階が選択階となった例であるとする。
【0077】
図8に示すように、9階の階表示部21は、数字部分および枠部分の両方が第1色で点滅する。一方、7階および8階の階表示部21は、数字部分のみが第1色で点灯する。これにより、利用者は、自身の操作により7〜9階に対応する非接触センサ22が操作を検出し、9階が選択階となったことを認識することができる。さらに利用者は、このまま操作を継続すると9階が行先階として登録されることを認識することができる。
【0078】
<選択条件>
上述したとおり、選択部112は、複数の操作検出階から1つの選択階を選択する際、当該複数の操作検出階に対応する操作検出センサの位置関係に基づき予め定められた選択条件121を用いる。
【0079】
以下では、選択条件121の詳細について説明する。
図9〜
図11は、選択階の選択条件121の一例を示す図である。ここでは、選択条件121は、
図9〜
図11の各条件を含むものとする。
【0080】
図9は、連続する複数の操作検出センサに対応する操作検出階から選択階を選択する場合の選択条件である。ここで「連続する複数の操作検出センサ」とは、各操作検出センサの間に操作非検出センサが配置されていないことを指す。例えば、7〜9階に対応する非接触センサ22が操作検出センサとなった場合、これらの操作検出センサは連続する複数の操作検出センサである。一方、1、7〜9階に対応する非接触センサ22が操作検出センサとなった場合、これらの操作検出センサは連続する複数の操作検出センサでない。ただし、これらの操作検出センサから、7〜9階に対応するセンサのみに着目した場合、これらのセンサは連続する複数の操作検出センサとなる。
【0081】
図9に示す選択条件は、複数の非接触センサ22のかご2、2aの床からの高さに応じて定められている。具体的には、当該選択条件では、非接触センサ22の床からの高さと、閾値との比較により、非接触センサ22を3つのグループに分類している。グループAは、1〜3階の非接触センサ22を含むグループであり、換言すれば、床からの高さが第2閾値より低い非接触センサ22を含むグループである。第2閾値は例えば1000mmである。グループBは、4〜6階の非接触センサ22を含むグループであり、換言すれば、床からの高さが第2閾値以上第1閾値以下の非接触センサ22を含むグループである。第1閾値は例えば1300mmである。グループCは、7〜10階の非接触センサ22を含むグループであり、換言すれば、床からの高さが第1閾値より高い非接触センサ22を含むグループである。
【0082】
図9に示す選択条件では、グループAには、選択階の情報として、「最も下に配置された操作検出センサに対応する階」が対応付けられている。これは、操作検出階がグループAの階床である場合、選択部112は、最も下に配置された操作検出センサに対応する階を選択することを規定している。例えば、2階および3階が操作検出階となった場合、選択部112は2階を選択する。
【0083】
図9に示す選択条件では、グループBには、選択階の情報として、「中央の操作検出センサに対応する階」が対応付けられている。これは、操作検出階がグループBの階床である場合、選択部112は、中央に配置された操作検出センサに対応する階を選択することを規定している。例えば、4〜6階が操作検出階となった場合、選択部112は5階を選択する。
【0084】
図9に示す選択条件では、グループCには、選択階の情報として、「最も上に配置された操作検出センサに対応する階」が対応付けられている。これは、操作検出階がグループCの階床である場合、選択部112は、最も上に配置された操作検出センサに対応する階を選択することを規定している。例えば、7〜9階が操作検出階となった場合、選択部112は9階を選択する。
【0085】
図9に示す選択条件では、各グループに優先度が対応付けられている。具体的には、グループAには優先度として「2」が、グループBには優先度として「3」が、グループCには優先度として「1」が対応付けられている。優先度は、操作検出センサが複数のグループに渡っている場合、いずれの選択階の情報に基づいて選択階を選択するかを決定するための情報である。この例では、優先度としての数字が小さい値であるほど、優先度が高いとする。例えば、3〜5階が操作検出階となった場合、選択部112は、優先度がより高いグループAの選択階の情報に基づき、3階を選択する。また、例えば、3〜7階が操作検出階となった場合、選択部112は、優先度が最も高いグループCの選択階の情報に基づき、7階を選択する。
【0086】
なお、グループBの選択階の情報に基づき選択階を選択する場合、操作検出階が偶数であると、中央の操作検出センサに対応する階を1つに絞ることができない。この場合において、選択部112は、中央の2つの操作検出センサに対応する2つの階がいずれもグループBである場合、いずれかの階をランダムに選択してもよい。また、選択部112は、中央の2つの操作検出センサに対応する2つの階のうち、一方がグループAまたはグループCである場合、優先度に基づいてグループAまたはグループCの階を選択してもよい。
【0087】
図10は、操作検出センサが連続していない場合の選択条件である。操作検出センサが連続していないとは、すなわち、操作検出センサが連続して配置されていない2つの非接触センサ22を含んでいることを指す。選択部112は、例えば、1、7〜9階に対応する非接触センサ22が操作検出センサとなった場合にこの選択条件を参照する。
図10に示す選択条件は、一例として、「最も上に配置された操作検出センサと、当該センサから連続する操作検出センサとに対応する階から選択階を選択」との情報を含む。
【0088】
以下、この選択条件に基づき選択階を選択する状況について説明する。例えば、1、7〜9階が操作検出階となった場合、選択部112は、最も上に配置された操作検出センサに対応する9階と、当該操作検出センサから連続する操作検出センサに対応する7階および8階とから選択階を選択する。換言すれば、選択部112は、連続して配置されていない操作検出センサを無視し、それ以外の操作検出センサに対応する階から選択階を選択する。
【0089】
図11は、下端から所定数以上連続して操作検出センサとなった場合の選択条件である。下端から所定数以上連続するとは、すなわち、操作検出センサが最も下に配置された非接触センサ22を含んで、所定数以上連続していることを指す。例えば、
図6および
図8の例の場合、最も下に配置された非接触センサ22は1階の非接触センサ22である。また、所定数は例えば「4」であってもよい。
【0090】
図11に示す選択条件は、
図9に示す選択条件より優先度が高くてもよい。この例によれば、1〜3階が操作検出階となった場合、
図9に示す選択条件に基づき1階が選択階となるが、1〜4階が操作検出階となった場合、
図11に示す選択条件に基づき4階が選択階となる。
【0091】
<選択処理>
以下では、上述した選択条件121をふまえ、
図5および
図7に示される選択処理について説明する。
図12は、選択処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0092】
まず、選択部112は、すべての操作検出センサが連続しているか否かを判定する(ステップS31)。連続していると判定した場合(S31でYES)、選択部112は、操作検出センサが下端から所定数以上連続しているか否かを判定する(ステップS33)。
【0093】
下端から所定数以上連続していないと判定した場合(S33でNO)、選択部112は、操作検出センサが、最も高い優先度のグループCの非接触センサ22を含んでいるか否かを判定する(ステップS34)。
【0094】
グループCの非接触センサ22を含んでいないと判定した場合(S34でNO)、選択部112は、操作検出センサが、2番目に高い優先度のグループAの非接触センサ22を含んでいるか否かを判定する(ステップS36)。
【0095】
グループAの非接触センサ22を含んでいると判定した場合(S36でYES)、選択部112は、最も下に配置された操作検出センサに対応する階を選択階として選択する(ステップS37)。次に、選択処理のフローは終了し、
図5または
図7に示すフローに戻る。
【0096】
ステップS31において、すべての操作検出センサが連続していないと判定した場合(S31でNO)、選択部112は、
図10に示す選択条件に基づき、操作検出センサのうち、最も上に配置されたセンサと、当該センサから連続するセンサとに対応する階を選択階の選択候補とする(ステップS32)。次に、選択処理のフローはステップS34へ進む。
【0097】
ステップS33において、操作検出センサが下端から所定数以上連続していると判定した場合(S33でYES)、選択部112は、最も上に配置された操作検出センサに対応する階を選択階として選択する(ステップS35)。次に、選択処理のフローは終了し、
図5または
図7に示すフローに戻る。
【0098】
ステップS34において、操作検出センサがグループCの非接触センサ22を含んでいると判定した場合(S34でYES)、選択部112は、ステップS35の処理を実行する。次に、選択処理のフローは終了し、
図5または
図7に示すフローに戻る。
【0099】
ステップS36において、操作検出センサがグループAの非接触センサ22を含んでいないと判定した場合(S36でNO)、選択部112は、中央に配置された操作検出センサに対応する階を選択階として選択する。ステップS36でNOとは、すなわち、操作検出センサがグループBの非接触センサのみを含んでいることを指す。次に、選択処理のフローは終了し、
図5または
図7に示すフローに戻る。
【0100】
<選択条件の変形例>
操作検出センサが連続していない場合の選択条件は、
図10の例に限定されない。
図13は、選択階の選択条件の一例を示す図であり、具体的には、操作検出センサが連続していない場合の選択条件の別の例である。
【0101】
図13に示す選択条件は、「かごの進行方向にある操作検出センサに対応する階から選択階を選択」との情報を含む。以下、この選択条件に基づき選択階を選択する状況について説明する。例えば、3階のエレベータ乗場において、利用者が上方向の乗場呼びを行ったとする。そして、利用者がかご2、2aに乗車した後、操作により1、7〜9階が操作検出階となったとする。
【0102】
この場合、選択部112は、進行方向である上方向にある7〜9階から選択階を選択する。換言すれば、選択部112は、進行方向とは逆方向にある階床に対応する操作検出センサを無視し、それ以外の操作検出センサに対応する階から選択階を選択する。
【0103】
この選択条件を適用した場合、
図12に示す選択処理のフローにおいて、ステップS32の処理は、かご2、2aの進行方向にある階床に対応する操作検出センサに対応する階を選択候補とする、となる。
【0104】
<非接触センサ22が複数列で配置されている場合>
図14は、操作盤20、20aがかご2、2a内の袖壁に設置された様子を示す図であり、
図15は、操作盤20、20aがかご内2、2a内の側壁に設置された様子を示す図である。
図14および
図15に示すように、非接触センサ22が複数列で操作盤20、20aに配置される場合がある。この場合において、利用者の操作により、操作検出センサが少なくとも2つの列に存在する状況となることが考えられる。具体的には、
図14および
図15において、6階に対応する非接触センサ22と、16階に対応する非接触センサ22とが操作検出センサとなることが考えられる。
【0105】
以下、このような場合の選択階の選択について説明する。
図16は、選択階の選択条件の一例を示す図である。
【0106】
図16に示す選択条件は、「かご2、2aの隅部から近い方に属する操作検出センサに対応する階から選択階を選択」との情報を含む。以下、この選択条件に基づき選択階を選択する状況について説明する。例えば、利用者の操作により、6階、7階、16階および17階が操作検出階となったとする。
【0107】
図14の例の場合、選択部112は、かご2、2aの隅部から近い、11〜20階の列に非接触センサ22が属する16階および17階から選択階を選択する。一方、
図15の例の場合、選択部112は、かご2、2aの隅部から近い、1〜10階の列に非接触センサ22が属する6階および7階から選択階を選択する。これは、利用者は非接触センサ22を操作する際、かご2、2aの隅部から遠い側から手を伸ばすことが多いためである。つまり、操作検出センサが少なくとも2つの列に存在する場合、利用者は、かご2、2aの隅部から近い側の列に属する非接触センサ22を操作しようとした可能性が高いと考えられるためである。
【0108】
換言すれば、かご2、2aの隅部から遠い側の列に属する操作検出センサに対応する操作検出階は、選択階の選択候補から除かれる。なお、選択候補となった操作検出階が複数ある場合、選択部112は、例えば、
図9〜
図11に示す選択条件に基づき選択階を選択してもよい。
【0109】
<選択階表示の変形例>
図17は、操作盤に対して非接触での操作が行われた様子を示す図であり、操作の結果としての選択階の表示の変形例を示す図である。
【0110】
本変形例に係る階表示部21は、
図17に示すように、インジケータ211および階表示部212を含む。階表示部212が上述の階表示部21に相当する。また、階表示部21がインジケータ211および階表示部212を含む、と表現することもできる。本変形例に係る表示制御部114は、
図17に示すように、選択階を示す情報をインジケータ211に表示してもよい。当該情報は、典型的には
図17に示す選択階の階数であるが、これに限定されない。
【0111】
表示制御部114は、インジケータ211における選択階の表示と行先階の表示とを区別するために、選択階の表示においては階数表示を点滅させ、行先階の表示においては階数表示を点灯させてもよい。
【0112】
また、表示制御部114は、インジケータ211への表示と併せて、選択階の階表示部212を点滅させてもよい。当該点滅の態様は、選択階以外の操作検出階の階表示部212の点滅の態様と異なっていてもよいし、同じであってもよい。後者の場合であっても、インジケータ211に選択階を示す情報が表示されているため、利用者は選択階と選択階以外の操作検出階とを区別することができる。
【0113】
<その他の変形例>
選択条件121は、
図9、
図10または
図13、
図11および
図16に示す選択条件のうち、少なくとも1つを含む構成であればよい。
【0114】
また、
図9に示す選択条件では、各階床を3つのグループに分類していたが、グループの数はこれに限定されない。
【0115】
また、選択部112は、操作検出センサが連続している場合、最も上に配置された操作検出センサに対応する階床を常に選択してもよい。また、選択部112は、操作検出センサが連続している場合、最も下に配置された操作検出センサに対応する階床を常に選択してもよい。また、選択部112は、操作検出センサが連続している場合、中央の操作検出センサに対応する階床を常に選択してもよい。
【0116】
表示制御部114が制御する階表示部21、インジケータ211および階表示部212の表示態様は、上述した例に限定されない。例えば、表示制御部114は、選択階に対応する階表示部21の数字部分のみを第1色で点灯させ、選択階以外の操作検出階に対応する階表示部21の数字部分のみを第2色で点灯させてもよい。第2色は例えば緑色であってもよい。
【0117】
階表示部21が、選択階と、選択階以外の操作検出階および操作非検出階とを区別して提示する構成は一例である。階表示部21は、これらを区別しない構成であってもよい。例えば、階表示部21は、行先階が登録された場合のみ、行先階の階表示部21が点灯する構成であってもよい。
【0118】
また、上述したとおり、階表示部21は、行先階が登録された場合、行先階と他の階との区別を提示するものであるが、行先階の登録が解除された場合、当該区別の提示を終了してもよい。例えば、利用者が行先階の非接触センサ22に対し操作を所定時間入力したことにより行先階の登録が解除されたとき、行先階の階表示部21は、表示制御部114の制御により、点灯を終了してもよい。
【0119】
上記では、操作盤20、20aがかご2、2a内に設置されている、行先階の登録を受け付ける操作盤である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、操作盤20、20aは、エレベータ100、100aの乗場に設置され、非接触での操作を受付ける行先階呼び用の操作盤であってもよい。
【0120】
<効果>
以上のとおり、エレベータ100、100aは、複数の非接触センサ22を備える。そして、エレベータ100、100aは、複数の非接触センサ22のうち2つ以上の非接触センサにおいて操作を検出した場合、操作検出階のうちから、選択階と、選択階以外の操作検出階および操作非検出階との区別を利用者に提示する階表示部21を備える。そして、操作検出センサの位置関係に基づき予め定められた選択条件121により選択階を選択する選択部112を備える。
【0121】
上記の構成によれば、少なくとも、選択階と、選択階以外の階床との区別が利用者に提示されるので、利用者は、自身の操作により選択された階床を認識することができる。これにより、利用者は自身の意図する行先階と異なる階床が選択されている場合、それを認識することができるので、エレベータ100、100aが利用者の意図とは異なる行先階を誤登録することを防ぐことができる。
【0122】
また、一例として、階表示部21は、選択階と、選択階以外の操作検出階と、操作非検出階との区別を利用者に提示する。この構成によれば、利用者は、自身の操作により選択された階床を認識できることに加え、自身の操作を検出した階床を認識することができる。これにより、利用者は、自身の操作の検出範囲を認識することができるので、自身の操作を修正し、自身の意図する行先階を正しく登録することができる。
【0123】
また、一例として、エレベータ100、100aは、選択階に対応する操作検出センサにおいて、操作が所定時間検出された場合、選択階を行先階として登録する行先階決定部113、113aを備える。また、階表示部21は、この所定時間が経過するまで上述の区別を利用者に提示する。また、行先階決定部113、113aは、所定時間が経過するまで選択階に対応する操作検出センサにおいて操作が検出されなくなった場合、選択階を行先階として登録しない。
【0124】
上記の構成によれば、利用者が非接触センサ22に対して操作を行ってから行先階が登録されるまで時間の猶予があり、その間に表示制御部は上述の区別を利用者に提示する。これにより、利用者は、自身の意図する行先階と異なる階床が選択されたことを認識した場合、操作をやめ、エレベータ100、100aが利用者の意図とは異なる行先階を誤登録することを防ぐことができる。また、利用者は、自身が意図する行先階を選択させるために自身の操作を修正することができる。
【0125】
また、一例として、行先階決定部113、113aは、行先階に対応する非接触センサ22において、操作が所定時間検出された場合、行先階の登録を解除する。また、階表示部21は、行先階が登録された場合、行先階と他の階との区別を提示し、行先階の登録が解除された場合、行先階と他の階との区別の提示を終了する。
【0126】
上記の構成によれば、利用者は、自身の意図とは異なる行先階が登録されてしまったとしても、行先階に対応する非接触センサ22に対して操作を行うことで、行先階の誤登録を解除することができる。また、行先階の登録が解除された場合、行先階と他の階との区別の提示が終了するので、利用者は、行先階の誤登録が解除されたことを認識することができる。
【0127】
また、一例として、操作検出センサが連続して配置されている場合の選択条件は、複数の非接触センサ22のかごの床からの高さに応じて定められている。
【0128】
非接触センサ22に対する利用者の操作、具体的には、非接触センサ22にかざす自身の手の方向は、利用者が意図する行先階の非接触センサ22の、床からの高さに応じて異なる。上記の構成によれば、選択条件は、非接触センサ22の床からの高さに応じて定められているので、利用者が意図する行先階が登録されやすくなり、エレベータ100、100aが利用者の意図とは異なる行先階を誤登録することを防ぐことができる。
【0129】
また、一例として、選択部112は、操作検出センサの少なくとも一部が、選択条件121において高さの値が第1閾値より大きいと定められている非接触センサ22である場合、操作検出センサのうち最も上に配置されている非接触センサ22に対応する階床を選択階として選択する。
【0130】
利用者が自身の肩の位置より高い位置や低い位置にある非接触センサ22に対して自身の手をかざす場合、利用者が意図する行先階の非接触センサ22に、指がかざされることが多い。この場合、利用者の掌が別の非接触センサ22にかざされ、複数の非接触センサ22が操作を検出する原因となることがある。
【0131】
上記の構成によれば、高い位置にある非接触センサ22が連続して操作検出センサとなった場合は、最も高い位置に配置されている操作検出センサに対応する階を選択階とする。比較的高い位置にある非接触センサ22を利用者が操作する場合、指が掌より上に位置することとなるため、このように選択することにより、利用者が意図する行先階が登録されやすくなる。結果として、エレベータ100、100aが利用者の意図とは異なる行先階を誤登録することを防ぐことができる。
【0132】
また、一例として、選択部112は、操作検出センサの少なくとも一部が、選択条件121において高さの値が第2閾値より小さいと定められている非接触センサ22である場合、操作検出センサのうち最も下に配置されている非接触センサ22に対応する階床を選択階として選択する。
【0133】
上記の構成によれば、低い位置にある非接触センサ22が連続して操作検出センサとなった場合は、最も低い位置に配置されている操作検出センサに対応する階を選択階とする。比較的低い位置にある非接触センサ22を利用者が操作する場合、指が掌より下に位置することとなるため、このように選択することにより、利用者が意図する行先階が登録されやすくなる。結果として、エレベータ100、100aが利用者の意図とは異なる行先階を誤登録することを防ぐことができる。
【0134】
また、一例として、選択部112は、操作検出センサが、選択条件121において高さの値が第1閾値以下、かつ、第2閾値以上の値と定められている非接触センサ22である場合、操作検出センサの中心に基づき選択階を選択する。
【0135】
利用者が自身の肩の位置とほぼ同じ位置にある非接触センサ22に対して自身の手をかざす場合、利用者が意図する行先階の非接触センサ22に、掌がかざされることが多い。このため、このような位置の非接触センサ22が操作検出センサとなった場合、操作検出センサの中心に基づき選択階を選択することにより、利用者が意図する行先階が登録されやすくなる。結果として、エレベータ100、100aが利用者の意図とは異なる行先階を誤登録することを防ぐことができる。
【0136】
ここで、「中心に基づき選択階を選択する」とは、例えば、操作検出センサの数が奇数である場合、中央にある操作検出センサに対応する階床を選択階として選択することである。また例えば、操作検出センサの数が偶数である場合、中心に最も近い2つの操作検出センサに対応する階床のいずれかを選択階として選択することである。
【0137】
また、一例として、選択部112は、操作検出センサが連続して配置されている場合において、当該操作検出センサが最も下に配置されている非接触センサ22を含み、かつ、操作検出センサの数が所定数以上である場合、最も上に配置されている操作検出センサに対応する階床を選択階として選択する。
【0138】
子供などの身長の低い利用者が、比較的高い位置にある非接触センサ22を操作する場合、当該非接触センサ22の真下から手を伸ばすことが想定される。この場合、最も下に配置されている非接触センサ22から操作対象の非接触センサ22までの非接触センサ22に手や腕がかざされることとなる。結果として、最も下に配置されている非接触センサ22から連続する複数の非接触センサ22が操作検出センサとなる。
【0139】
上記の構成によれば、このような場合は最も上に配置されている操作検出センサに対応する階床を選択階として選択するので、利用者が意図する行先階が登録されやすくなる。結果として、エレベータ100、100aが利用者の意図とは異なる行先階を誤登録することを防ぐことができる。
【0140】
また、一例として、前記非接触センサ22は、複数の列をなして配置されている。そして、選択部112は、操作検出センサが少なくとも2つの列に存在する場合、複数の列に対してあらかじめ定められた優先順位に基づき選択階を選択する。
【0141】
上記の構成によれば、複数の列に操作検出センサが存在したとしても、優先順位に基づき選択階を選択するので、利用者が意図する行先階が登録されやすくなる。結果として、エレベータ100、100aが利用者の意図とは異なる行先階を誤登録することを防ぐことができる。
【0142】
上記優先順位は、例えば、かご2、2aの隅部から近い列であるほど高いものであってもよい。利用者はかご2、2aの隅部から遠い列側から手を伸ばして非接触センサ22を操作することが多い。このため、操作検出センサが少なくとも2つの列に存在する場合、利用者は、かご2、2aの隅部から近い側の列に属する非接触センサ22を操作しようとした可能性が高いと考えられる。このため、上記のように選択することにより、利用者が意図する行先階が登録されやすくなる。
【0143】
また、一例として、選択部112は、操作検出センサが連続して配置されていない2つのセンサを含む場合、操作検出センサのうち、最も上に配置されている最上センサに対応する階、または、該最上センサから連続して配置されている連続検出センサに対応する階のいずれかを選択階として選択する。
【0144】
非接触センサ22は、利用者の手以外の物体、例えば利用者の荷物を検出する場合があり、これが誤登録の原因となり得る。例えば、利用者が操作盤20、20aの近傍に荷物を置くことで、比較的低い位置にある非接触センサ22が操作として誤検出してしまう場合がある。
【0145】
上記の構成によれば、他の操作検出センサと連続して配置されていない操作検出センサに対応する階床は選択階として選択しないので、利用者の操作と同時に、荷物の近接を検出していた場合でも、当該荷物を検出した非接触センサ22に対応する階床が選択階として選択されることはない。結果として、エレベータ100、100aが利用者の意図とは異なる行先階を誤登録することを防ぐことができる。
【0146】
また、一例として、選択部112は、操作検出センサが連続して配置されていない2つのセンサを含む場合、操作検出階のうち、かご2、2aの進行方向にある階から選択階を選択する。
【0147】
上記の構成によれば、かご2、2aの進行方向と反対の方向にある階床は選択階として選択されないので、利用者の操作と同時に、荷物の近接を検出していた場合でも、当該荷物を検出した非接触センサ22に対応する階床が上記反対方向にあれば選択階として選択されることはない。結果として、エレベータ100、100aが利用者の意図とは異なる行先階を誤登録することを防ぐことができる。
【0148】
また、一例として、階表示部21はインジケータ211を含み、インジケータ211に選択階を表示する。この構成によれば、利用者の手等によって上記区別の提示が隠れることが無いので、利用者は選択階を確実に認識することができる。
【0149】
〔ソフトウェアによる実現例〕
制御装置1、1aの制御部110、110aおよび、操作盤20aの制御部230は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
【0150】
後者の場合、制御装置1、1a、および、操作盤20aは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0151】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【解決手段】エレベータ(100)は、かご(2)の行先階を登録するための非接触での操作を検出可能な複数の非接触センサ(22)と、非接触センサ(22)のうち、連続して配置されていない2つのセンサを含む2つ以上のセンサである操作検出センサにおいて操作を検出した場合、該操作検出センサのうち、最も上に配置されている最上センサに対応する階、または、該最上センサから連続して配置されている連続検出センサに対応する階のいずれかを、行先階の候補として選択する選択部(112)と、を備える。