(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0015】
以下の各実施形態において、特許文献1のように、精算装置が、顧客により持ち運ばれる特定の媒体から得られる情報を利用して、精算処理を行う運用方法を「会計券方式」と表記する。また、以下の各実施形態において、商品登録装置又は他の装置自身、若しくは、それら装置のオペレータにより指定された精算装置が精算処理を行う運用方法を「指定方式」と表記する。
【0016】
[第1実施形態]
〔処理構成〕
図1は、第1実施形態における情報処理システム1の処理構成を概念的に示すブロック図である。情報処理システム1は、ネットワーク50を介して互いに通信可能に接続された、サーバ装置40と、商品登録装置20と、精算装置30とを含む。また、精算装置30には、表示灯装置310が設けられる。但し、情報処理システム1の構成は本図の例に制限されない。例えば、複数の商品登録装置20、複数の精算装置30が、サーバ装置40と通信可能に接続されていてもよい。
【0017】
情報処理システム1は、商品登録装置20及び精算装置30によって、顧客が購入する商品の精算を行う。まず、商品登録装置20を用いて、精算対象の商品が登録される。そして、精算装置30を用いて、精算対象として登録された商品の精算(代金の支払いなど)が行われる。
【0018】
商品登録装置20は、精算対象の商品の登録業務を行う店員が操作する端末である。商品登録装置20は、店員の操作に応じて精算対象の商品の登録処理を行い、精算情報を生成する。精算情報は、精算対象として登録された商品の精算処理に関する情報である。精算情報は、精算処理の対象として登録された各商品のID(Identifier)や金額、取引番号、及び合計金額などを含む。
【0019】
指定方式では、商品登録装置20は、生成した精算情報を、精算処理を行わせる精算装置30の識別情報と共にサーバ装置40に出力する。また、商品登録装置20は、精算情報の送信後に、その精算情報の識別情報と共に精算装置30の識別情報をサーバ装置40に出力してもよい。また、商品登録装置20は、生成した精算情報を精算装置30に直接出力してもよい。
【0020】
会計券方式では、商品登録装置20は、生成した精算情報をその精算情報を識別する識別情報と共にサーバ装置40に出力する。商品登録装置20は、精算情報を識別する識別情報をエンコードした1次元コードまたは2次元コードなどを紙媒体に印字出力する。また、商品登録装置20は、顧客を識別する識別情報を取得し、その識別情報と共に精算情報をサーバ装置40に出力してもよい。
【0021】
精算装置30は、顧客が操作する端末である。精算装置30は、精算情報を用いて商品登録装置20で精算対象として登録された商品の精算処理を行う。以降、精算処理とは、精算情報が精算装置30に送信されてから、その精算情報に含まれる商品の精算が完了するまでに、精算装置30が実行する処理を意味する。
【0022】
指定方式の場合、精算装置30は、商品登録装置20での指定操作に応じて情報処理装置10または商品登録装置20から送信されてきた精算情報を取得する。
【0023】
会計券方式の場合は、精算装置30は、顧客が有する可搬型媒体から精算情報の識別情報や顧客の識別情報を取得し、取得した情報を含めて精算情報の送信要求を情報処理装置10に対して送信し、当該送信要求に含まれる情報を用いて特定される精算情報を情報処理装置10から取得する。また、当該媒体に精算情報そのものが含まれている場合、精算装置30は当該媒体から精算情報を直接取得することができる。
【0024】
表示灯装置310は、様々な点灯状態で点灯することにより、精算装置30における精算処理の進捗状況などを可視化して通知する装置である。
【0025】
図2は、第1実施形態における情報処理装置10の処理構成を概念的に示すブロック図である。
図2に示されるように、本実施形態の情報処理装置10は、表示灯制御部110、取得部120、決定部130を備える。
図1に示される情報処理システム1において、精算装置30またはサーバ装置40が情報処理装置10として機能する。精算装置30が情報処理装置10として機能する場合、表示灯制御部110、取得部120、および決定部130は、精算装置30に備えられる。また、サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合、表示灯制御部110、取得部120、および決定部130は、サーバ装置40に備えられる。
【0026】
取得部120は、精算装置30に対して顧客が所定操作を行ったことを示す情報(第一情報)、及び精算装置30での精算処理が完了したことを示す情報(第二情報)を取得する。
【0027】
ここでの「所定操作」とは、顧客が精算装置30を用いて商品の精算を開始したことを示し得る操作である。所定操作の具体例としては、例えば、精算装置30の表示画面に対する操作(例えば、代金の支払方法を選択する画面に対する操作、精算装置30の画面に表示された精算処理を開始するボタンを押下する操作、精算装置30の画面に触れる操作など)が挙げられる。また、会計券方式の場合において、「所定操作」は、顧客が持つ可搬型媒体を精算装置30に読み取らせる操作とすることもできる。但し、所定操作はここに例示したものに制限されない。
【0028】
例えば、精算装置30が情報処理装置10として機能する場合、精算装置30の取得部120が自ら第一情報を検出し、取得することができる。また、サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合、第一情報が精算装置30で検出された後、第一情報が検出されたことを示す通知が当該精算装置30からサーバ装置40に送信され、サーバ装置40の取得部120は、その通知を受信することにより、第一情報を取得することができる。
【0029】
また、「精算処理が完了する」とは、顧客が精算対象の商品の代金を精算装置30に投入する操作を終えて、精算対象の商品が精算された状態となったことを意味する。精算処理が完了したか否かは、例えば、精算装置30が、精算対象の商品の代金の投入完了、精算を完了するボタンの押下、釣銭やレシートの出力あるいは回収といったイベントの実行を検出したか否かによって判断できる。
【0030】
よって、精算装置30が情報処理装置10として機能する場合、第二情報は、精算装置30の取得部120で検出し、取得される。また、サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合、第二情報が精算装置30で検出された後、第二情報が検出されたことを示す通知が当該精算装置30からサーバ装置40に送信され、サーバ装置40の取得部120で受信することにより、第二情報を取得することができる。
【0031】
決定部130は、取得部120により取得された情報に基づいて、精算装置30の精算処理の進捗状況を決定する。詳細は
図3を用いて後述するが、「精算装置の精算処理の進捗状況を決定する」とは、例えば、決定部130が、それぞれの進捗状況を一意に示すものとして進捗状況別に割り当てられたデータ値を、精算装置30に対応付けることを意味する。ここでの「進捗状況」は、精算装置30が処理すべき精算情報を有していない(すなわち、精算情報が受信されるまで待機している)状態から、精算情報を受け取りその精算情報を用いた精算処理が完了するまでの精算装置30の処理の進行度合を示す。具体的には、進捗状況は、精算装置30を操作する顧客が存在せずその精算装置30を利用可能な状態、および、顧客が精算装置30を操作している状態を少なくとも含む。但し、進捗状況はこれに限定されない。例えば進捗状況は、後述するような、これから顧客が精算装置を用いて商品の精算を行う予定である状態などを含んでいてもよい。
【0032】
決定部130は、取得部120により第一情報が取得された場合に、精算装置30における精算処理の進捗状況を顧客が精算装置30を操作中であることを示す状態(操作中状態)に決定する。ここで「操作中状態」とは、精算装置30において、精算処理の開始を示す顧客による操作が検出されてから精算処理の完了を示す顧客による操作が検出されるまでの状態を意味する。すなわち、「操作中状態」とは、精算装置30が顧客により実際に操作されている最中であることのみを意味するものではない。また、決定部130は、取得部120により第二情報が取得された場合に、精算装置30における精算処理の進捗状況をその精算装置30で精算処理が行われていないことを示す状態(空き状態)に決定する。「空き状態」とは、言い換えると、精算装置30が処理すべき精算情報を有していない状態であり、商品登録装置20又はサーバ装置40から精算情報が送信されるのを待機または監視している状態とも言える。
【0033】
また、取得部120は、精算装置30に精算情報が送信された、又は、精算装置30で精算情報が受信されたことを示す情報(第三情報)を更に取得し、決定部130は、取得部120により第三情報が取得された場合に、精算装置30における精算処理の進捗状況を「送信済み状態」に決定してもよい。ここで「送信済み状態」とは、商品登録装置20またはサーバ装置40から精算装置30に精算情報が送信された状態であり、かつ、その精算装置30で顧客による所定操作が行われていない(すなわち、第一情報が検出されていない)状態を意味する。取得部120で「送信済み状態」に対応する情報を取得し、それに応じて決定部130が精算装置30における精算処理の進捗状況を「送信済み状態」に決定することにより、後述の表示灯制御部110は、表示灯装置310を「送信済み状態」に応じた点灯状態とする制御指示を出すことができる。結果として、店員は、表示灯装置310の点灯状態から、顧客がその精算装置30を用いて商品の精算を行う予定であることを更に把握できる。
【0034】
具体的には、精算装置30が情報処理装置10として機能する場合、精算装置30の取得部120は、商品登録装置20またはサーバ装置40から精算情報を受信したことを検出する。精算装置30の決定部130は、精算装置30が精算情報を受信したことを検出すると、自身の進捗状況を「送信済み状態」に決定する。また、サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合、サーバ装置40の取得部120は、精算装置30に対して精算情報を送信したことを検出する。サーバ装置40の決定部130は、精算装置30に精算情報を送信したことを検出すると、その精算装置30の進捗状況を「送信済み状態」に決定する。
【0035】
決定部130が、精算装置30における精算情報の進捗状況を決定する流れの一例について、
図3を用いて説明する。
図3は、決定部130が精算装置30における精算情報の進捗状況を決定する流れの一例を説明するための図である。
図3に示されるような情報は、例えば、情報処理装置10の図示しない記憶部に保持されている。
図3(a)のテーブルは、取得部120により取得される各情報に対応する進捗状況を定義するテーブルである。
図3(a)の例では、第一情報、第二情報、および第三情報に対して、「操作中状態」を示すデータ、「空き状態」を示すデータ、および「送信済み状態」示すデータがそれぞれ対応付けられている。また、
図3(b)のテーブルは、各々の精算装置30における精算処理の進捗状況を保持するテーブルである。
【0036】
具体的な例としては、ある精算装置30に精算情報が送信されたこと(第三情報)が取得部120により検出されると、決定部130は、
図3(a)のテーブルを参照して当該精算装置30に対応付ける進捗状況を示すデータを「送信済み状態」のデータと決定する。そして、決定部130は、
図3(b)のテーブルにおいて、当該精算情報の送信先の精算装置30に対応するレコードの進捗状況を、決定した「送信済み状態」のデータを用いて更新する。第一情報および第二情報が取得された場合も同様に、
図3(a)のテーブルを参照して進捗状況を示すデータが決定され、
図3(b)のテーブルに格納されている情報が更新される。
【0037】
表示灯制御部110は、商品登録装置20で登録された商品の精算情報を用いた精算処理を行う精算装置30における当該精算情報に基づく精算処理の進捗状況に応じて、当該精算装置30に対して設けられた表示灯装置310の点灯状態を制御する。詳細は
図4を用いて後述するが、情報処理装置10は、各々の進捗状況に対応する表示灯装置310の点灯状態を図示しない記憶部に保持しており、表示灯制御部110は、決定部130で決定された進捗状況を用いてその記憶部を参照し、表示灯装置310の点灯状態を特定する。そして、表示灯制御部110は、特定した点灯状態で表示灯装置310を点灯させる旨の指示を、表示灯装置310に向けて送信する。例えば、サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合、表示灯制御部110は、精算装置30に対して指示を送信する。また、サーバ装置40と表示灯装置310とがネットワーク50を介して直接通信可能である場合、表示灯制御部110は、表示灯装置310に点灯状態の制御指示を直接送信することもできる。また、精算装置30が情報処理装置10として機能する場合、表示灯制御部110は、例えばUSB(Universal Serial Bus)接続などで接続された表示灯装置310に対して、点灯状態の制御指示を送信する。
【0038】
図4を用いて、表示灯制御部110が表示灯装置310の点灯状態を制御する流れを説明する。
図4は、精算処理の進捗状況と、表示灯装置310の点灯状態との対応関係を定義する情報の一例を示す図である。但し、精算処理の進捗状況と、表示灯装置310の点灯状態との対応関係を定義する情報は、
図4の例に制限されない。
図4の点灯状態には、点灯状態を制御する指示そのものが格納されていてもよいし、点灯状態を制御する指示を特定する情報が格納されていてもよい。
【0039】
表示灯制御部110は、例えば
図4に示される情報を用いて、精算装置30に対して設けられた表示灯装置310の点灯状態の制御指示を特定する。具体的には、決定部130によって、ある精算装置30における精算情報の進捗状況が「送信済み状態」と決定されると、表示灯制御部110は、当該精算装置30の表示灯装置310に送信すべき制御指示を「点灯(緑/点滅)」とする制御指示と特定する。そして、表示灯制御部110は、点灯状態を「点灯(緑/点滅)」とする制御指示を、精算装置30に対して送信する。精算装置30は、受信した制御指示に応じて、表示灯装置310を「点灯(緑/点滅)」の点灯状態で点灯させる。
【0040】
〔ハードウエア構成〕
図5は、情報処理装置10のハードウエア構成を概念的に示す図である。
【0041】
情報処理システム1に含まれる情報処理装置10は、
図5に示されるように、CPU101、メモリ102、ストレージ103、入出力インターフェース(I/F)104、および通信モジュール105などを備える。CPU101、メモリ102、ストレージ103、入出力I/F104、および通信モジュール105は、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路で接続されている。
【0042】
メモリ102は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。ストレージ103は、例えばハードディスク、SSD(Solid State Drive)、又はメモリカードなどの記憶装置である。ストレージ103は、情報処理装置10の各処理部(表示灯制御部110、取得部120、決定部130)の機能または各々の装置の機能を実現するためのプログラムモジュールを記憶している。CPU101は、これら各プログラムモジュールを実行することで、各処理部の機能をそれぞれ実現する。例えば、サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合、サーバ装置40のCPU101が、表示灯制御部110、取得部120、および決定部130の各プログラムモジュールを実行することにより、表示灯制御部110、取得部120および決定部130がそれぞれ実現される。また商品登録装置20が情報処理装置10として機能する場合、商品登録装置20のCPU101が、表示灯制御部110、取得部120、および決定部130の各プログラムモジュールを実行することにより、表示灯制御部110、取得部120および決定部130がそれぞれ実現される。CPU101は、上記各モジュールを実行する際、これらのモジュールをメモリ102上に読み出してから実行してもよいし、メモリ102上に読み出さずに実行してもよい。
【0043】
入出力I/F104は、図示しない表示装置や入力装置などと接続される。表示装置は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイのような、CPU101やGPU(Graphics Processing Unit)(図示せず)等により処理された描画データに対応する画面を表示する装置である。入力装置は、ユーザの操作による入力を受け付ける装置であり、例えば、キーボード、マウス、タッチセンサ等として実現される。表示装置及び入力装置は一体化され、タッチパネルとして実現されていてもよい。
【0044】
通信モジュール105は、外部の装置等との間でデータを送受信するために用いられる。サーバ装置40、商品登録装置20、および精算装置30の各々は、通信モジュール105を介して他の装置と接続される。なお、通信モジュール105を介して情報処理装置10と外部の装置とを接続する方法は様々である。例えばこの接続は、バス回線(例えばUSB(Universal Serial Bus)回線)を介したバス接続や、ネットワーク回線を介したネットワーク接続などである。なお、ネットワーク回線は無線回線であってもよいし有線回線であってもよい。
【0045】
また、商品登録装置20の入出力I/F104には、精算対象の商品の登録処理に必要な各種装置(バーコードリーダといった読取装置など)が接続される。また、精算装置30の入出力I/F104には、精算処理に必要な各種装置(金銭投入装置や釣銭払出装置など)が接続される。また、精算装置30の入出力I/F104には、表示灯装置310が接続される。表示灯装置310は、各々所定の色で発光する複数のLED(Light Emitting Diode)やフルカラーLEDなど、複数の色を表現できる発光部を有し、制御信号に応じて当該発光部を所望の点灯状態(例えば、所望の色、所望の点滅状態(点滅/非点滅)など)で点灯させる。表示灯装置310は、単色の発光部を有し、その発光部の点灯状態を切り替え可能な装置であってもよい。表示灯装置310は、精算装置30に接続されずに、精算装置30の近傍に設けられていてもよい。この場合、表示灯装置310は、サーバ装置40や精算装置30など他の装置と、ネットワーク50を介して通信可能に接続される。
【0046】
なお、情報処理システム1に含まれるサーバ装置40、商品登録装置20および精算装置30のハードウエア構成は
図5に示される構成に制限されない。
【0047】
〔動作例〕
図6乃至
図9を用いて、本実施形態における情報処理システム1の処理の流れを説明する。
図6および
図7は、サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合の情報処理システム1の処理の流れを示すシーケンス図である。
図8および
図9は、精算装置30が情報処理装置10として機能する場合の情報処理システム1の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0048】
<サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合の処理>
図6および
図7を用いて、サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合の情報処理システム1の処理の流れを説明する。
【0049】
まず、商品登録装置20の操作者(レジ担当の店員)が、商品登録装置20を用いて、精算対象の商品を登録する(S101)。ここで、商品登録装置20は、精算対象の商品を登録する処理に応じて、精算対象として登録された商品の精算処理に用いる情報(精算情報)を生成する。生成された精算情報は、サーバ装置40に送信される(S102)。
【0050】
サーバ装置40は、精算装置30に精算情報を送信する(S103)。具体的には、指定方式では、サーバ装置40は、S102において、商品登録装置20から精算情報と当該精算情報の送信先として指定された精算装置30を示す情報とを受信し、送信先を示す情報により特定された精算装置30に精算情報を送信する。また、会計券方式では、サーバ装置40は、S102で精算情報を受信した後、精算装置30からの精算情報の送信要求を受信するまで待機する。そして、精算装置30は、顧客が持ち運ぶ特定の可搬型媒体から精算情報を特定する情報を読み取り、当該精算情報の送信要求をサーバ装置40に送信する。そして、サーバ装置40は、精算装置30から精算情報の送信要求を受信し、当該送信要求に対応する精算情報を精算装置30に送信する。
【0051】
S103の精算情報の送信に応じて、サーバ装置40の取得部120は、精算情報を精算装置30に送信したこと(第三情報)を検出する(S104)。この検出に伴い、サーバ装置40の決定部130は、精算情報の送信先の精算装置30における精算処理の進捗状況を「送信済み状態」に決定する(S105)。このとき、サーバ装置40の決定部130は、当該決定した進捗状況を精算情報の送信先の精算装置30と共に関連付けて保持する。具体的には、サーバ装置40の決定部130は、「送信済み状態」という進捗状況と、精算情報の送信先の精算装置30を一意に識別する情報(例えば、各々の精算装置30固有の識別IDといった情報(装置識別情報))とを共に保持する。
【0052】
そして、サーバ装置40の表示灯制御部110は、各々の進捗状況に対応する表示灯装置310の点灯状態を記憶する記憶部から、「送信済み状態」という進捗状況に対応する表示灯装置の点灯状態を特定する(S106)。そして、サーバ装置40の表示灯制御部110は、当該進捗状況と関連付けられた精算装置30に対して、特定された点灯状態(「送信済み状態」を示す点灯状態)で表示灯装置310を点灯させる旨の指示を送信する(S107)。精算装置30は、S107で受信した指示に基づいて、表示灯装置310の点灯状態を制御する(S108)。これにより、表示灯装置310は、当該表示灯装置310に対応する精算装置30が「送信済み状態」であることを示す点灯状態で点灯する。
【0053】
精算装置30は、S103で送信された精算情報を受信した後、顧客の操作に応じて当該精算情報を用いた精算処理を行う。ここで、精算装置30は、顧客による所定操作(第一情報)を検出したか否かを監視している。例えば、精算装置30は、支払い方法を決定するボタンを押下する操作や、精算装置30が空き状態の時に表示する待機画面に顧客が触れる操作といった操作を検出したか否かを監視している。精算装置30は、所定操作を検出すると(S109)、顧客が操作中であることを示す情報を生成し、自身を一意に識別する情報(装置識別情報)と共にサーバ装置40に通知する(S110)。サーバ装置40の取得部120は、S110の検出通知の受信に応じて、当該検出通知と共に送信された装置識別情報が示す精算装置30における精算処理の進捗状況を「操作中状態」に決定する(S111)。
【0054】
そして、サーバ装置40の表示灯制御部110は、各々の進捗状況に対応する表示灯装置310の点灯状態を記憶する記憶部から、「操作中状態」という進捗状況に対応する表示灯装置の点灯状態を特定する(S112)。そして、サーバ装置40の表示灯制御部110は、当該進捗状況と関連付けられた精算装置30に対して、特定された点灯状態(「操作中状態」を示す点灯状態)で表示灯装置310を点灯させる旨の指示を送信する(S113)。精算装置30は、S113で受信した指示に基づいて、表示灯装置310の点灯状態を制御する(S114)。これにより、表示灯装置310は、当該表示灯装置310に対応する精算装置30が「操作中状態」であることを示す点灯状態で点灯する。
【0055】
精算装置30は、精算処理の完了(第二情報)が検出されたか否かを監視している。精算装置30は、例えば、精算対象の商品の代金の投入完了、精算を完了するボタンの押下、釣銭やレシートの出力または回収といったイベントが実行されたか否かを監視し、これらのイベントが検出された場合に、精算処理が完了したものと判断する。精算装置30は、精算処理の完了を示すイベントを検出すると(S115)、精算処理が完了したことを示す情報を生成し、自身を一意に識別する情報(装置識別情報)と共にサーバ装置40に通知する(S116)。サーバ装置40の取得部120は、S116の検出通知の受信に応じて、当該検出通知と共に送信された装置識別情報が示す精算装置30における精算処理の進捗状況を「空き状態」に決定する(S117)。
【0056】
そして、サーバ装置40の表示灯制御部110は、各々の進捗状況に対応する表示灯装置310の点灯状態を記憶する記憶部から、「空き状態」という進捗状況に対応する表示灯装置の点灯状態を特定する(S118)。そして、サーバ装置40の表示灯制御部110は、当該進捗状況と関連付けられた精算装置30に対して、特定された点灯状態(「空き状態」を示す点灯状態)で表示灯装置310を点灯させる旨の指示を送信する(S119)。精算装置30は、S119で受信した指示に基づいて、表示灯装置310の点灯状態を制御する(S120)。これにより、表示灯装置310は、当該表示灯装置310に対応する精算装置30が「空き状態」であることを示す点灯状態で点灯する。
【0057】
<精算装置30が情報処理装置10として機能する場合の処理>
図8および
図9を用いて、精算装置30が情報処理装置10として機能する場合の情報処理システム1の処理の流れを説明する。
【0058】
商品登録装置20における処理(S201およびS202の処理)は、
図6のS101およびS102の処理と同様である。また、精算情報を送信する処理(S203の処理)も、
図6のS103と同様である。
【0059】
S103で送信された精算情報の受信に応じて、精算装置30の取得部120は、精算情報を受信したことを示す情報(第三情報)を検出する(S204)。この検出に伴い、精算装置30の決定部130は、自装置における精算処理の進捗状況を「送信済み状態」に決定する(S205)。
【0060】
そして、精算装置30の表示灯制御部110は、各々の進捗状況に対応する表示灯装置310の点灯状態を記憶する記憶部から、「送信済み状態」という進捗状況に対応する表示灯装置の点灯状態を特定する(S206)。そして、精算装置30の表示灯制御部110は、特定された点灯状態(「送信済み状態」を示す点灯状態)に基づいて、表示灯装置310の点灯状態を制御する(S207)。これにより、表示灯装置310は、当該表示灯装置310に対応する精算装置30が「送信済み状態」であることを示す点灯状態で点灯する。
【0061】
また、精算装置30は、S103で送信された精算情報を受信した後、顧客の操作に応じて当該精算情報を用いた精算処理を行う。ここで、精算装置30の取得部120は、顧客による所定操作(第一情報)を検出したか否かを監視している。例えば、精算装置30の取得部120は、代金の支払い方法を決定するボタンを押下する操作や、空き状態時に表示する待機画面に顧客が触れる操作といった操作を検出したか否かを監視している。精算装置30の決定部130は、所定操作を検出すると(S208)、自装置における精算処理の進捗状況を「操作中状態」に決定する(S209)。
【0062】
そして、精算装置30の表示灯制御部110は、各々の進捗状況に対応する表示灯装置310の点灯状態を記憶する記憶部から、「操作中状態」という進捗状況に対応する表示灯装置の点灯状態を特定する(S210)。そして、精算装置30の表示灯制御部110は、特定された点灯状態(「操作中状態」を示す点灯状態)に基づいて、表示灯装置310の点灯状態を制御する(S211)。これにより、表示灯装置310は、当該表示灯装置310に対応する精算装置30が「操作中状態」であることを示す点灯状態で点灯する。
【0063】
精算装置30の取得部120は、精算処理の完了(第二情報)が検出されたか否かを監視している。精算装置30の取得部120は、例えば、精算対象の商品の代金の投入完了、精算を完了するボタンの押下、釣銭の払出、レシートの発行といったイベントが実行されたか否かを監視し、これらのイベントが検出された場合に、精算処理が完了したものと判断する。精算装置30の取得部120は、精算処理の完了を示すイベントを検出すると(S212)、自装置における精算処理の進捗状況を「空き状態」に決定する(S213)。
【0064】
そして、精算装置30の表示灯制御部110は、各々の進捗状況に対応する表示灯装置310の点灯状態を記憶する記憶部から、「空き状態」という進捗状況に対応する表示灯装置の点灯状態を特定する(S214)。そして、精算装置30の表示灯制御部110は、特定された点灯状態(「空き状態」を示す点灯状態)に基づいて、表示灯装置310の点灯状態を制御する(S215)。これにより、表示灯装置310は、当該表示灯装置310に対応する精算装置30が「空き状態」であることを示す点灯状態で点灯する。
【0065】
〔第1実施形態の作用および効果〕
以上、本実施形態によれば、精算装置30における精算処理の進捗状況が、情報処理装置10(精算装置30あるいはサーバ装置40)により判断される。そして、精算装置30に対して設けられた表示灯装置310の点灯状態が、判断された進捗状況に対応する点灯状態で点灯される。これにより、本実施形態によれば、店員は、精算装置30の付近まで状況を確認しに行かなくても、表示灯装置310の点灯状態によって、各精算装置30における精算処理の進捗状況を把握することができる。
【0066】
[第2実施形態]
指定方式の場合、商品登録装置20から新たな精算情報を精算装置30に送信する際、「空き状態」の精算装置30が存在しない可能性もある。例えば、店舗に設置された全ての精算装置30が顧客によって操作されている場合、その時点では「空き状態」の精算装置30は存在しない。
【0067】
このような状況になったとしても、商品登録装置20は、次の顧客の精算対象商品の登録を滞りなく行うために、精算情報をいずれかの精算装置30に対して送信して現在の顧客に対する処理を完了できるように構成されるのが好ましい。このような場合、送信された精算情報は、次に処理すべき精算情報として、送信先の精算装置30のキュー等に格納されることになる。このとき、送信先の精算装置30における精算処理の進捗状況は、次に処理すべき精算情報が送信済みの状態であると言える。
【0068】
そこで、本実施形態の決定部130は、第二情報が取得された際に、次に処理すべき精算情報を精算装置30が有しているか否かを更に判定する。決定部130は、次に処理すべき精算情報を精算装置30が有していると判定した場合、精算装置30における精算処理の進捗状況を「送信済み状態」に決定する。一方、決定部130は、次に処理すべき精算情報を精算装置30が有していないと判定した場合、精算装置30における精算処理の進捗状況を「空き状態」に決定する。本実施形態の決定部130は、第1実施形態と同様に、ストレージ103に格納された決定部130の機能を実現するプログラムモジュールを、CPU101が実行することにより実現される。
【0069】
〔処理構成〕
図10は、第2実施形態における情報処理装置10の処理構成を概念的に示すブロック図である。
図10に示されるように、本実施形態の情報処理装置10は、管理部140および精算情報記憶部142を更に備える。
【0070】
精算情報記憶部142は、精算装置30に送信された各精算情報に関して、その精算情報を用いた精算処理が完了したか否かを記憶している。管理部140は、精算情報の精算装置30への送信、および、精算装置30における精算処理の終了に応じて、精算情報記憶部142を更新する。
【0071】
<サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合>
サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合、サーバ装置40の精算情報記憶部142は
図11の示されるような情報を保持する。
図11は、サーバ装置40の精算情報記憶部142が記憶する情報の一例を示す図である。
図11の例では、サーバ装置40の精算情報記憶部142は、各精算情報を一意に識別する精算情報ID、精算情報の送信先を示す精算装置ID、および、精算情報を用いた精算処理が完了したか否かを示すステータス(「完了」または「未完了」)を互いに関連付けて記憶している。但し、精算情報記憶部142が記憶する情報は
図11の例に制限されない。
【0072】
図11の例では、「精算装置ID:A」である精算装置30は、ステータスが「未完了」の精算情報を2件有している。すなわち、「精算装置ID:A」である精算装置30は、現在処理している精算情報の他に、処理すべき精算情報を有している状態である。そのため、「精算装置ID:A」である精算装置30で1件目の精算情報を用いた精算処理が完了した場合、サーバ装置40の決定部130は、その精算装置30の進捗状況を「送信済み」に決定する。一方、「精算装置ID:B」である精算装置30は、精算情報を2件有しているが、そのうちの1件のステータスが「完了」であり、もう1件のステータスが「未完了」である。すなわち、「精算装置ID:B」である精算装置30は、現在処理している精算情報の他に、処理すべき精算情報を有していない状態である。そのため、「精算装置ID:B」である精算装置30で1件目の精算情報を用いた精算処理が完了した場合、サーバ装置40の決定部130は、その精算装置30の進捗状況を「空き状態」に決定する。
【0073】
サーバ装置40の精算情報記憶部142に記憶される情報は、サーバ装置40の管理部140によって、例えば、次のように更新される。まず、サーバ装置40の管理部140は、サーバ装置40の取得部120によって精算情報の送信(第三情報)が検出されると、その精算情報の精算情報ID、その精算情報の送信先の精算装置30の精算装置ID、および「未完了」のステータスを有する情報を生成し、サーバ装置40の精算情報記憶部142に記憶する。次に、サーバ装置40の精算装置30から精算情報を用いた精算処理の完了(第二情報)が検出された旨を示す通知がサーバ装置40の取得部120によって取得されると、サーバ装置40の管理部140は、その精算情報のステータスを「完了」に更新する。
【0074】
図12および
図13を用いて、本実施形態における情報処理システム1の動作例を説明する。
図12および
図13は、サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合の情報処理システム1の処理の流れを示すシーケンス図である。以下の説明において、サーバ装置40は、2台の精算装置30(精算装置30Aおよび精算装置30B)と接続されていると仮定する。
【0075】
まず、商品登録装置20において、精算装置30Aに送信する第1の精算情報が生成され、サーバ装置40に送信されたとする(S301)。すると、サーバ装置40は、商品登録装置20から受信した第1の精算情報を精算装置30Aに送信する(S302)。このとき、サーバ装置40の取得部120は、精算装置30Aに対する精算情報の送信(第三情報)を検出する。これに応じて、サーバ装置40の管理部140は、精算情報記憶部142に、第1の精算情報を示す精算情報ID、精算装置30Aを示す精算装置ID、およびステータス「未完了」の情報を記憶させる(S303)。また、サーバ装置40の決定部130は、精算装置30Aの進捗状況を「送信済み状態」に決定し、精算装置30Bに対して、表示灯装置310を「送信済み状態」を示す点灯状態で点灯させる指示を送信する。
【0076】
次いで、商品登録装置20において、精算装置30Bに送信する第2の精算情報が生成され、サーバ装置40に送信されたとする(S304)。すると、サーバ装置40は、商品登録装置20から受信した第2の精算情報を精算装置30Bに送信する(S305)。このとき、サーバ装置40の取得部120は、精算装置30Bに対する精算情報の送信(第三情報)を検出する。これに応じて、サーバ装置40の管理部140は、精算情報記憶部142に、第2の精算情報を示す精算情報ID、精算装置30Bを示す精算装置ID、およびステータス「未完了」の情報を記憶させる(S306)。また、サーバ装置40の決定部130は、精算装置30Bの進捗状況を「送信済み状態」に決定し、精算装置30Bに対して、表示灯装置310を「送信済み状態」を示す点灯状態で点灯させる指示を送信する。
【0077】
さらに、精算装置30Aが第1の精算情報を用いた精算処理を完了する前に、商品登録装置20において、精算装置30Aに送信する第3の精算情報が生成され、サーバ装置40に送信されたとする(S307)。すると、サーバ装置40は、商品登録装置20から受信した第3の精算情報を精算装置30Aに送信する(S308)。このとき、サーバ装置40の取得部120は、精算装置30Aに対する精算情報の送信(第三情報)を検出する。これに応じて、サーバ装置40の管理部140は、精算情報記憶部142に、第3の精算情報を示す精算情報ID、精算装置30Aを示す精算装置ID、およびステータス「未完了」の情報を記憶させる(S309)。この場合、精算情報記憶部142は、ステータスが「未完了」の精算情報が2件登録された状態となる。またこの場合、第1の精算情報を用いた精算処理が精算装置30Aで実行中であるため、サーバ装置40の決定部130は、第3の精算情報の送信は精算装置30Aの進捗状況に影響するものではないと判断し、精算装置30Aの進捗状況を更新しない。
【0078】
そして、精算装置30Aで第1の精算情報を用いた精算処理の完了(第二情報)が検出されると、精算装置30Aは、自身の精算装置IDおよび第1の精算情報の精算情報IDと共に、第二情報の検出通知をサーバ装置40に対して送信する(S310)。サーバ装置40の取得部120がこの検出通知が受信すると、サーバ装置40の管理部140は、S310で取得された精算情報IDを用いて、精算情報記憶部142に記憶されている第1の精算情報を特定し、そのステータスを「未完了」から「完了」に更新する(S311)。そして、サーバ装置40の決定部130は、S310で取得した精算装置IDを用いて精算情報記憶部142を参照し、精算装置30Aが次に処理すべき精算情報を有しているか否かを確認し、精算装置30Aの進捗状況を決定する。ここでは、精算装置30Aは、次に処理すべき精算情報として、第3の精算情報を有しているため、サーバ装置40の決定部130は、精算装置30Aの進捗状況を「送信済み状態」に決定する(S312)。そして、サーバ装置40の表示灯制御部110は、精算装置30Aに対して、「送信済み状態」を示す点灯状態で表示灯装置310を点灯させる旨の指示を送信する(S313)。精算装置30は、S313で受信した指示に基づいて、表示灯装置310を「送信済み状態」を示す点灯状態で点灯させる(S314)。
【0079】
また、精算装置30Bで第2の精算情報を用いた精算処理の完了(第二情報)が検出されると、精算装置30Bは、自身の精算装置IDおよび第2の精算情報の精算情報IDと共に、第二情報の検出通知をサーバ装置40に対して送信する(S315)。サーバ装置40の取得部120がこの検出通知が受信すると、サーバ装置40の管理部140は、S315で取得された精算情報IDを用いて、精算情報記憶部142に記憶されている第2の精算情報を特定し、そのステータスを「未完了」から「完了」に更新する(S316)。そして、サーバ装置40の決定部130は、S315で取得した精算装置IDを用いて精算情報記憶部142を参照し、精算装置30Bが次に処理すべき精算情報を有しているか否かを確認し、精算装置30Bの進捗状況を決定する。ここでは、精算装置30Aは、次に処理すべき精算情報を有していないため、サーバ装置40の決定部130は、精算装置30Bの進捗状況を「空き状態」に決定する(S317)。そして、サーバ装置40の表示灯制御部110は、精算装置30Bに対して、「空き状態」を示す点灯状態で表示灯装置310を点灯させる旨の指示を送信する(S318)。精算装置30は、S318で受信した指示に基づいて、表示灯装置310を「空き状態」を示す点灯状態で点灯させる(S319)。
【0080】
<精算装置30が情報処理装置10として機能する場合>
精算装置30が情報処理装置10として機能する場合、各々の精算装置30の精算情報記憶部142は、例えば、
図14に示されるような情報を保持する。
図14は、各々の精算装置30の精算情報記憶部142が記憶する情報の一例を示す図である。
図14の例では、各々の精算装置30の精算情報記憶部142は、各精算情報を一意に識別する精算情報IDと精算情報を用いた精算処理が完了したか否かを示すステータス(「完了」または「未完了」)とを互いに関連付けて記憶している。但し、精算情報記憶部142が記憶する情報は
図14の例に制限されない。
【0081】
図14の例では、「精算装置ID:A」である精算装置30(以下、精算装置30Aと表記)は、ステータスが「未完了」の精算情報を2件有している。すなわち、精算装置30Aは、現在処理している精算情報の他に、処理すべき精算情報を有している状態である。そのため、精算装置30Aで1件目の精算情報を用いた精算処理が完了した場合、精算装置30Aの決定部130は、自身の進捗状況を「送信済み」に決定する。一方、「精算装置ID:B」である精算装置30(以下、精算装置30Bと表記)は、精算情報を2件有しているが、そのうちの1件のステータスが「完了」であり、もう1件のステータスが「未完了」である。すなわち、精算装置30Bは、現在処理している精算情報の他に、処理すべき精算情報を有していない状態である。そのため、精算装置30Bで1件目の精算情報を用いた精算処理が完了した場合、精算装置30Bの決定部130は、自身の進捗状況を「空き状態」に決定する。
【0082】
各々の精算装置30の精算情報記憶部142に記憶される情報は、各々の精算装置30の管理部140によって、例えば、次のように更新される。まず、精算装置30の管理部140は、サーバ装置40の取得部120によって精算情報の受信(第三情報)が検出されると、その精算情報の精算情報IDおよび「未完了」のステータスを有する情報を生成し、自身の精算情報記憶部142に記憶する。次に、サーバ装置40の取得部120によりその精算情報を用いた精算処理の完了(第二情報)が検出されると、サーバ装置40の管理部140は、その精算情報のステータスを「完了」に更新する。
【0083】
図15および
図16を用いて、本実施形態における情報処理システム1の他の動作例を説明する。
図15および
図16は、サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合の情報処理システム1の処理の流れを示すシーケンス図である。以下の説明において、サーバ装置40は、2台の精算装置30(精算装置30Aおよび精算装置30B)と接続されていると仮定する。
【0084】
まず、商品登録装置20において、精算装置30Aに送信する第1の精算情報が生成され、サーバ装置40に送信されたとする(S401)。すると、サーバ装置40は、商品登録装置20から受信した第1の精算情報を精算装置30Aに送信する(S402)。そして、精算装置30Aの取得部120は、第1の精算情報の受信(第三情報)を検出する。これに応じて、精算装置30Aの管理部140は、精算装置30Aの精算情報記憶部142に、第1の精算情報を示す精算情報IDおよびステータス「未完了」の情報を記憶させる(S403)。また、精算装置30Aの決定部130は、自身の進捗状況を「送信済み状態」に決定し、自装置に対して設けられた表示灯装置310を「送信済み状態」を示す点灯状態で点灯させる。
【0085】
次いで、商品登録装置20において、精算装置30Bに送信する第2の精算情報が生成され、サーバ装置40に送信されたとする(S404)。すると、サーバ装置40は、商品登録装置20から受信した第2の精算情報を精算装置30Bに送信する(S405)。そして、精算装置30Bの取得部120は、第2の精算情報の受信(第三情報)を検出する。これに応じて、精算装置30Bの管理部140は、精算装置30Bの精算情報記憶部142に、第2の精算情報を示す精算情報IDおよびステータス「未完了」の情報を記憶させる(S406)。また、精算装置30Bの決定部130は、自身の進捗状況を「送信済み状態」に決定し、自装置に対して設けられた表示灯装置310を「送信済み状態」を示す点灯状態で点灯させる。
【0086】
さらに、精算装置30Aが第1の精算情報を用いた精算処理を完了する前に、商品登録装置20において、精算装置30Aに送信する第3の精算情報が生成され、サーバ装置40に送信されたとする(S407)。すると、サーバ装置40は、商品登録装置20から受信した第3の精算情報を精算装置30Aに送信する(S408)。そして精算装置30Aの取得部120は、第3の精算情報の受信(第三情報)を検出する。これに応じて、精算装置30Aの管理部140は、精算装置30Aの精算情報記憶部142に、第3の精算情報を示す精算情報IDおよびステータス「未完了」の情報を記憶させる(S409)。この場合、精算情報記憶部142は、ステータスが「未完了」の精算情報が2件登録された状態となる。またこの場合、第1の精算情報を用いた精算処理が実行中であるため、精算装置30Aの決定部130は、第3の精算情報の受信は自身の進捗状況に影響するものではないと判断し、精算装置30Aの進捗状況を更新しない。
【0087】
そして、精算装置30Aで第1の精算情報を用いた精算処理の完了(第二情報)が検出されると(S410)、精算装置30Aの管理部140は、第1の精算情報の精算情報IDを用いて精算情報記憶部142を参照し、第1の精算情報のステータスを「未完了」から「完了」に更新する(S411)。そして、精算装置30Aの決定部130は、精算情報記憶部142を参照して自身が次に処理すべき精算情報を有しているか否かを確認し、自身の進捗状況を決定する。ここでは、精算装置30Aは、次に処理すべき精算情報として、第3の精算情報を有しているため、精算装置30Aの決定部130は、自身の進捗状況を「送信済み状態」に決定する(S412)。そして、精算装置30Aの表示灯制御部110は、自装置に対して設けられた表示灯装置310を、「送信済み状態」を示す点灯状態で点灯させる(S413)。
【0088】
また、精算装置30Bで第2の精算情報を用いた精算処理の完了(第二情報)が検出されると(S414)、精算装置30Bの管理部140は、第2の精算情報の精算情報IDを用いて精算情報記憶部142を参照し、第2の精算情報のステータスを「未完了」から「完了」に更新する(S415)。そして、精算装置30Bの決定部130は、精算情報記憶部142を参照して自身が次に処理すべき精算情報を有しているか否かを確認し、自身の進捗状況を決定する。ここでは、精算装置30Bは、次に処理すべき精算情報を有していないため、精算装置30Bの決定部130は、自身の進捗状況を「空き状態」に決定する(S416)。そして、精算装置30Bの表示灯制御部110は、自装置に対して設けられた表示灯装置310を、「空き状態」を示す点灯状態で点灯させる(S417)。
【0089】
〔第2実施形態の作用および効果〕
以上、本実施形態では、ある精算装置30において精算処理が完了した場合、その精算装置30が次に処理すべき精算情報を有しているか否かが更に判断される。そして、その精算装置30が次に処理すべき精算情報を有している場合は、その精算装置30の進捗状況は「送信済み状態」に決定され、その精算装置30が次に処理すべき精算情報を有していない場合は、その精算装置30の進捗状況は「空き状態」に決定される。本実施形態によれば、商品登録装置20が新たな精算情報を精算装置30に送信する際、その精算情報を「空き状態」の精算装置30が存在しないときにもいずれかの精算装置30に送信可能な運用において、各々の精算装置30の精算処理の進捗状況を適切に判断することができる。
【0090】
[第3実施形態]
〔処理構成〕
図17は、第3実施形態における情報処理装置10の処理構成を概念的に示すブロック図である。
図17に示されるように、本実施形態の情報処理装置10は、継続時間管理部150を更に有する。
図17の例では、第1実施形態の構成をベースとした構成を例示しているが、本実施形態の情報処理装置10は、第2実施形態で説明した構成を更に備えていてもよい。継続時間管理部150は、第1実施形態と同様に、ストレージ103に記憶される継続時間管理部150のプログラムモジュールを、CPU101が実行することにより実現される。
【0091】
継続時間管理部150は、精算処理の進捗状況の継続時間を管理する。継続時間管理部150は、例えば、システム時間などを現在時刻として所定の間隔で取得し、当該現在時刻と、取得部120で各情報(第一乃至第三情報)を取得した時刻との差分値を算出することにより、各状態の継続時間を管理することができる。但し、継続時間管理部150の継続時間の管理方法はこの例に制限されない。
【0092】
本実施形態の表示灯制御部110は、決定部130により決定される進捗状況と、継続時間管理部150により管理される継続時間とに基づいて、精算情報が送信された精算装置に対して設けられた表示灯装置の点灯状態を制御する。
【0093】
情報処理装置10は、例えば、
図18に示すような、進捗状況および継続時間の組み合わせと、点灯状態との対応関係を示す情報を保持しており、表示灯制御部110は、決定部130により決定された進捗状況と、継続時間管理部150により管理される継続時間との組み合わせに基づいて、表示灯装置310の制御指示を決定する。
図18は、精算処理の進捗状況と表示灯装置310の点灯状態との対応関係、および、進捗状況の継続時間と表示灯装置310の点灯状態との対応関係を定義する情報の一例を示す図である。但し、本実施形態の表示灯制御部110が用いる情報は、
図18の例に制限されない。
【0094】
図18の例において、各進捗状況に対応する点灯状態は、進捗状況が「空き状態」のときは「消灯」、進捗状況が「送信済み状態」のときは「点灯(黄)」、進捗状況が「操作中状態」のときは「点灯(緑)」、進捗状況が「呼出中状態」のときは「点灯(全色)」とそれぞれ定義されている。なお、進捗状況が「呼出中状態」とは、例えば、精算装置30において店員を呼び出す操作が実行された状態を意味する。取得部120は、店員の呼出操作を検出あるいは店員の呼出操作が検出されたことを示す通知を他の装置から受信し、それに応じて、決定部130は進捗状況を「呼出中状態」に決定する。この場合、例えば
図3(a)のテーブルには、店員からの呼出操作が実行された情報が「第四情報」として、更に登録されており、取得部120がある精算装置30の第四情報を取得するのに応じて、決定部130が、当該精算装置30の進捗状況を「呼出中状態」に決定および更新する。
【0095】
また、
図18の例において、継続時間に対応する点灯状態は、継続時間が0〜59[s]のときは「非点滅」、継続時間が60〜119[s]のときは「遅い点滅」、継続時間が120[s]以降のときは「速い点滅」と定義されている。但し、これは一例であり、継続時間の長さや継続時間に対応する点灯状態は本図の例に制限されない。
【0096】
〔動作例〕
図19を用いて、本実施形態における情報処理システム1の動作例について説明する。
図19は、第3実施形態の情報処理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下で説明する処理は、取得部120において、ある情報が取得された後、別の情報が取得されるまでの間、繰り返し実行される。
【0097】
まず、管理部140は、取得部120により新たな情報が取得されたことに伴い、決定部130によって進捗状況が更新されたか否かを判定する(S501)。ここで、進捗状況が更新されていない場合(S501:NO)、管理部140は、進捗状況の更新があるまで待機する。一方、進捗状況が更新された場合(S501:YES)、管理部140は、進捗状況の継続時間の管理処理を開始する(S502)。そして、表示灯制御部110は、決定部130により決定された進捗状況と、継続時間管理部150で管理される当該進捗状況の継続時間とに基づいて、表示灯装置310の点灯状態を特定する(S503)。例えば、情報処理装置10が
図18に示される情報を保持しており、進捗状況が「送信済み状態」に更新されてからの経過時間が60[s]である場合を考える。この場合、表示灯制御部110は、
図18に示される情報を用いて、点灯状態を「黄(遅い点滅)」と特定する。そして、表示灯制御部110は、現在の表示灯装置310の点灯状態を変える必要があるか否かを判定する(S504)。表示灯制御部110は、例えば、各々の精算装置30に対して送信した指示に対応する点灯状態を保持しておき、その点灯状態とS503の指示の点灯状態とが同一か否かによって、表示灯装置310の点灯状態を変える必要があるか否かを判定することができる。表示灯装置310の点灯状態を変える必要がない場合(S504:NO)、表示灯制御部110は点灯状態を制御する指示を送信せず、上述の処理が繰り返される。一方、表示灯装置310の点灯状態を変える必要がある場合(S504:YES)、表示灯制御部110は、表示灯装置310をS503で特定された点灯状態で点灯させる制御指示を出力する(S505)。
【0098】
〔第3実施形態の作用および効果〕
以上、本実施形態では、進捗状況と、その進捗状況の継続時間とに応じて、表示灯装置310の点灯状態が制御される。これにより、店員は、表示灯装置310の点灯状態によって、各精算装置30における精算処理の進捗状況をより詳細に把握することができる。
【0099】
[第4実施形態]
本実施形態では、本発明の効果を得ることができる最小の構成を有する情報処理装置10について説明する。
【0100】
〔処理構成〕
図20は、第4実施形態における情報処理装置10の処理構成を概念的に示すブロック図である。
図20に示されるように、第4実施形態における情報処理装置10は、表示灯制御部110を有する。本実施形態の表示灯制御部110は、第1乃至第3実施形態と同様である。本実施形態の表示灯制御部110は、第1実施形態と同様に、ストレージ103に記憶される表示灯制御部110の機能を実現するプログラムモジュールを、CPU101が実行することにより実現される。
〔動作例〕
図21を用いて、本実施形態における情報処理装置10の動作例を説明する。
図21は、第4実施形態における情報処理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。
【0101】
<サーバ装置40が情報処理装置10として機能する場合>
表示灯制御部110は、精算装置30の進捗状況を示す情報を、その精算装置30を特定する情報と共に取得する(S601)。そして、表示灯制御部110は、S601で取得された情報が示す進捗状況に対応する点灯状態を特定する(S602)。例えば、サーバ装置40は各々の進捗状況に対応する表示灯装置310の点灯状態を記憶する記憶部を保持しており、表示灯制御部110はその記憶部を参照して、点灯状態を特定する。そして、表示灯制御部110は、S601で取得した精算装置30を特定する情報によって特定される精算装置30に対して、S602で特定した点灯状態で表示灯装置310を点灯させる指示を送信し、表示灯装置310の点灯状態を制御する(S603)。
【0102】
<精算装置30が情報処理装置10として機能する場合>
表示灯制御部110は、自装置の進捗状況を示す情報を取得する(S601)。例えば、表示灯制御部110は、商品登録装置20またはサーバ装置40から精算情報を受信したことを示す情報(第三情報)、顧客が精算装置30に対して所定操作を行ったことを示す情報(第一情報)、および、精算処理の完了を示す情報(第二情報)を取得する。そして、表示灯制御部110は、S601で取得された情報が示す進捗状況に対応する点灯状態を特定する(S602)。例えば、精算装置30は各々の進捗状況に対応する表示灯装置310の点灯状態を記憶する記憶部を保持しており、表示灯制御部110はその記憶部を参照して、点灯状態を特定する。そして、表示灯制御部110は、自装置に対して設けられた表示灯装置310に対して、S602で特定した点灯状態で点灯させる指示を送信し、表示灯装置310の点灯状態を制御する(S603)。
【0103】
〔第4実施形態の作用と効果〕
以上、本実施形態によれば、精算装置30における精算処理の進捗状況に応じて、その精算装置30に対して設けられた表示灯装置310の点灯状態が制御される。よって、本実施形態によれば、店員は、表示灯装置310の点灯状態から各精算装置30における精算処理の進捗状況を把握することができる。
【0104】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0105】
また、上述の説明で用いたシーケンス図やフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0106】
以下、参考形態の例を付記する。
1.
商品登録装置で登録された商品の精算情報を用いた精算処理を行う情報処理装置であって、当該精算処理の進捗状況に応じて、自装置に対して設けられた表示灯装置の点灯状態を制御する表示灯制御手段を備える情報処理装置。
2.
自装置に対して顧客が所定操作を行ったことを示す第一情報、及び前記精算処理が完了したことを示す第二情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された情報に基づいて、前記精算処理の進捗状況を決定する決定手段と、を更に備え、
前記決定手段は、
前記第一情報が取得された場合に、前記進捗状況を顧客による操作中状態に決定し、
前記第二情報が取得された場合に、前記進捗状況を空き状態に決定し、
前記表示灯制御手段は、前記操作中状態と前記空き状態とで互いに異なる点灯状態で前記表示灯装置を点灯させる、
1.に記載の情報処理装置。
3.
前記取得手段は、前記第一情報として、自装置に表示される画面に対する顧客の操作が実行されたことを示す情報、又は可搬型媒体を読み取ったことを示す情報を取得する、
2.に記載の情報処理装置。
4.
前記取得手段は、前記精算情報が受信されたことを示す第三情報を更に取得し、
前記決定手段は、前記第三情報が取得された場合に、前記進捗状況を前記精算情報の自装置への送信済み状態に決定し、
前記表示灯制御手段は、前記操作中状態、前記空き状態、および前記送信済み状態のそれぞれについて互いに異なる点灯状態で前記表示灯装置を点灯させる、
2.または3.に記載の情報処理装置。
5.
前記決定手段は、
前記第二情報が取得された際に、次に処理すべき精算情報を自装置が持っているか否かを更に判定し、
次に処理すべき精算情報を自装置が持っていないと判定した場合に、前記進捗状況を前記空き状態に決定し、
次に処理すべき精算情報を自装置が持っていると判定した場合に、前記進捗状況を前記送信済み状態に決定する、
4.に記載の情報処理装置。
6.
前記精算処理の進捗状況の継続時間を管理する継続時間管理手段を更に有し、
前記表示灯制御手段は、前記進捗状況と、前記継続時間管理手段により管理される継続時間とに基づいて、前記表示灯装置の点灯状態を制御する、
1.から5.のいずれか1つに記載の情報処理装置。
7.
コンピュータが、
商品登録装置で登録された商品の精算情報を用いた精算処理を行う精算装置における当該精算情報に基づく精算処理の進捗状況に応じて、自装置に対して設けられた表示灯装置の点灯状態を制御することを含む情報処理方法。
8.
前記コンピュータが、
自装置に対して顧客が所定操作を行ったことを示す第一情報、及び前記精算処理が完了したことを示す第二情報を取得し、
前記第一情報が取得された場合に、前記進捗状況を顧客による操作中状態に決定し、
前記第二情報が取得された場合に、前記進捗状況を空き状態に決定し、
前記操作中状態と前記空き状態とで互いに異なる点灯状態で前記表示灯装置を点灯させる、
ことを更に含む7.に記載の情報処理方法。
9.
前記コンピュータが、
前記第一情報として、自装置に表示される画面に対する顧客の操作が実行されたことを示す情報、又は可搬型媒体を読み取ったことを示す情報を取得する、
ことを更に含む8.に記載の情報処理方法。
10.
前記コンピュータが、
前記精算情報が受信されたことを示す第三情報を更に取得し、
前記第三情報が取得された場合に、前記進捗状況を前記精算情報の自装置への送信済み状態に決定し、
前記操作中状態、前記空き状態、および前記送信済み状態のそれぞれについて互いに異なる点灯状態で前記表示灯装置を点灯させる、
ことを更に含む8.または9.に記載の情報処理方法。
11.
前記コンピュータが、
前記第二情報が取得された際に、次に処理すべき精算情報を自装置が持っているか否かを更に判定し、
次に処理すべき精算情報を自装置が持っていないと判定した場合に、前記進捗状況を前記空き状態に決定し、
次に処理すべき精算情報を自装置が持っていると判定した場合に、前記進捗状況を前記送信済み状態に決定する、
ことを更に含む10.に記載の情報処理方法。
12.
前記コンピュータが、
前記精算処理の進捗状況の継続時間を管理し、
前記進捗状況と、前記管理される継続時間とに基づいて、前記表示灯装置の点灯状態を制御する、
ことを更に含む7.から11.のいずれか1つに記載の情報処理方法。
13.
コンピュータを、
商品登録装置で登録された商品の精算情報を用いた精算処理を行う精算装置における当該精算情報に基づく精算処理の進捗状況に応じて、自装置に対して設けられた表示灯装置の点灯状態を制御する表示灯制御手段として機能させるためのプログラム。
14.
前記コンピュータを、
自装置に対して顧客が所定操作を行ったことを示す第一情報、及び前記精算処理が完了したことを示す第二情報を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された情報に基づいて、前記精算処理の進捗状況を決定する決定手段、
前記第一情報が取得された場合に、前記進捗状況を顧客による操作中状態に決定し、前記第二情報が取得された場合に、前記進捗状況を空き状態に決定する決定手段、
前記操作中状態と前記空き状態とで互いに異なる点灯状態で前記表示灯装置を点灯させる前記表示灯制御手段、
として更に機能させるための13.に記載のプログラム。
15.
前記コンピュータを、
前記第一情報として、自装置に表示される画面に対する顧客の操作が実行されたことを示す情報、又は可搬型媒体を読み取ったことを示す情報を取得する前記取得手段、
として機能させるための14.に記載のプログラム。
16.
前記コンピュータを、
前記精算情報が受信されたことを示す第三情報を更に取得する前記取得手段、
前記第三情報が取得された場合に、前記進捗状況を前記精算情報の自装置への送信済み状態に決定する前記決定手段、
前記操作中状態、前記空き状態、および前記送信済み状態のそれぞれについて互いに異なる点灯状態で前記表示灯装置を点灯させる前記表示灯制御手段、
として機能させるための14.または15.に記載のプログラム。
17.
前記コンピュータを、
前記第二情報が取得された際に、次に処理すべき精算情報を自装置が持っているか否かを更に判定し、
次に処理すべき精算情報を自装置が持っていないと判定した場合に、前記進捗状況を前記空き状態に決定し、
次に処理すべき精算情報を自装置が持っていると判定した場合に、前記進捗状況を前記送信済み状態に決定する前記決定手段、
として機能させるための16.に記載のプログラム。
18.
前記コンピュータを、
前記精算処理の進捗状況の継続時間を管理する継続時間管理手段、
前記進捗状況と、前記継続時間管理手段により管理される継続時間とに基づいて、前記表示灯装置の点灯状態を制御する前記表示灯制御手段、
として機能させるための13.から17.のいずれか1つに記載のプログラム。
19.
商品登録装置で登録された商品の精算情報を用いた精算処理を行う精算装置における当該精算情報に基づく精算処理の進捗状況に応じて、当該精算装置に対して設けられた表示灯装置の点灯状態を制御する表示灯制御手段を備える情報処理装置。
20.
前記精算装置に対して顧客が所定操作を行ったことを示す第一情報、及び前記精算処理が完了したことを示す第二情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された情報に基づいて、前記精算装置の前記精算処理の進捗状況を決定する決定手段と、を更に備え、
前記決定手段は、
前記第一情報が取得された場合に、前記進捗状況を顧客による前記精算装置の操作中状態に決定し、
前記第二情報が取得された場合に、前記進捗状況を前記精算装置の空き状態に決定し、
前記表示灯制御手段は、前記操作中状態と前記空き状態とで互いに異なる点灯状態で前記表示灯装置を点灯させる、
19.に記載の情報処理装置。
21.
前記取得手段は、前記第一情報として、操作が実行されたことを示す情報、又は可搬型媒体が読み取られたことを示す情報を取得する、
20に記載の情報処理装置。
22.
前記取得手段は、前記精算装置に前記精算情報が送信されたことを示す第三情報を更に取得し、
前記決定手段は、前記第三情報が取得された場合に、前記進捗状況を前記精算情報の前記精算装置への送信済み状態に決定し、
前記表示灯制御手段は、前記操作中状態、前記空き状態、および前記送信済み状態のそれぞれについて互いに異なる点灯状態で前記表示灯装置を点灯させる、
20.または21に記載の情報処理装置。
23.
前記決定手段は、
前記第二情報が取得された際に、次に処理すべき精算情報を前記精算装置が持っているか否かを更に判定し、
次に処理すべき精算情報を前記精算装置が持っていないと判定した場合に、前記進捗状況を前記空き状態に決定し、
次に処理すべき精算情報を前記精算装置が持っていると判定した場合に、前記進捗状況を前記送信済み状態に決定する、
22.に記載の情報処理装置。
24.
前記精算処理の進捗状況の継続時間を管理する継続時間管理手段を更に有し、
前記表示灯制御手段は、前記進捗状況と、前記継続時間管理手段により管理される継続時間とに基づいて、前記精算情報が送信された精算装置に対して設けられた表示灯装置の点灯状態を制御する、
19.から23.のいずれか1つに記載の情報処理装置。
25.
コンピュータが、
商品登録装置で登録された商品の精算情報を用いた精算処理を行う精算装置における当該精算情報に基づく精算処理の進捗状況に応じて、当該精算装置に対して設けられた表示灯装置の点灯状態を制御することを含む情報処理方法。
26.
前記コンピュータが、
前記精算装置に対して顧客が所定操作を行ったことを示す第一情報、及び前記精算処理が完了したことを示す第二情報を取得し、
前記第一情報が取得された場合に、前記進捗状況を顧客による前記精算装置の操作中状態に決定し、
前記第二情報が取得された場合に、前記進捗状況を前記精算装置の空き状態に決定し、
前記操作中状態と前記空き状態とで互いに異なる点灯状態で前記表示灯装置を点灯させる、
ことを更に含む25.に記載の情報処理方法。
27.
前記コンピュータが、
前記第一情報として、操作が実行されたことを示す情報、又は可搬型媒体が読み取られたことを示す情報を取得する、
ことを更に含む26.に記載の情報処理方法。
28.
前記コンピュータが、
前記精算装置に前記精算情報が送信されたことを示す第三情報を更に取得し、
前記第三情報が取得された場合に、前記進捗状況を前記精算情報の前記精算装置への送信済み状態に決定し、
前記操作中状態、前記空き状態、および前記送信済み状態のそれぞれについて互いに異なる点灯状態で前記表示灯装置を点灯させる、
ことを更に含む26.または27に記載の情報処理方法。
29.
前記コンピュータが、
前記第二情報が取得された際に、次に処理すべき精算情報を前記精算装置が持っているか否かを更に判定し、
次に処理すべき精算情報を前記精算装置が持っていないと判定した場合に、前記進捗状況を前記空き状態に決定し、
次に処理すべき精算情報を前記精算装置が持っていると判定した場合に、前記進捗状況を前記送信済み状態に決定する、
ことを更に含む28.に記載の情報処理方法。
30.
前記コンピュータが、
前記精算処理の進捗状況の継続時間を管理し、
前記進捗状況と、前記管理される継続時間とに基づいて、前記精算情報が送信された精算装置に対して設けられた表示灯装置の点灯状態を制御する、
ことをさらに含む25.から29.のいずれか1つに記載の情報処理装置。
31.
コンピュータを、
商品登録装置で登録された商品の精算情報を用いた精算処理を行う精算装置における当該精算情報に基づく精算処理の進捗状況に応じて、当該精算装置に対して設けられた表示灯装置の点灯状態を制御する表示灯制御手段として機能させるためのプログラム。
32.
前記コンピュータを、
前記精算装置に対して顧客が所定操作を行ったことを示す第一情報、及び前記精算処理が完了したことを示す第二情報を取得する取得手段、
前記第一情報が取得された場合に、前記進捗状況を顧客による前記精算装置の操作中状態に決定し、前記第二情報が取得された場合に、前記進捗状況を前記精算装置の空き状態に決定する決定手段、
前記操作中状態と前記空き状態とで互いに異なる点灯状態で前記表示灯装置を点灯させる前記表示灯制御手段、
として更に機能させるための31.に記載のプログラム。
33.
前記コンピュータを、
前記第一情報として、操作が実行されたことを示す情報、又は可搬型媒体が読み取られたことを示す情報を取得する前記取得手段、
として更に機能させるための32.に記載のプログラム。
34.
前記コンピュータを、
前記精算装置に前記精算情報が送信されたことを示す第三情報を更に取得する前記取得手段、
前記第三情報が取得された場合に、前記進捗状況を前記精算情報の前記精算装置への送信済み状態に決定する前記決定手段、
前記操作中状態、前記空き状態、および前記送信済み状態のそれぞれについて互いに異なる点灯状態で前記表示灯装置を点灯させる前記表示灯制御手段、
として更に機能させるための32.または33に記載のプログラム。
35.
前記コンピュータを、
前記第二情報が取得された際に、次に処理すべき精算情報を前記精算装置が持っているか否かを更に判定し、
次に処理すべき精算情報を前記精算装置が持っていないと判定した場合に、前記進捗状況を前記空き状態に決定し、
次に処理すべき精算情報を前記精算装置が持っていると判定した場合に、前記進捗状況を前記送信済み状態に決定する前記決定手段、
として機能させるための34.に記載のプログラム。
36.
前記コンピュータを、
前記精算処理の進捗状況の継続時間を管理する継続時間管理手段、
前記進捗状況と、前記継続時間管理手段により管理される継続時間とに基づいて、前記精算情報が送信された精算装置に対して設けられた表示灯装置の点灯状態を制御する前記表示灯制御手段、
として機能させるための31.から35.のいずれか1つに記載のプログラム。
【0107】
この出願は、2015年2月27日に出願された日本出願特願2015−39635号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。