【実施例1】
【0030】
本発明の実施例は、命令受信方法を提供し、それは、複数のネットワーク装置に同時に接続される1つのユーザ装置と、前記複数のネットワーク装置のうちの1つのネットワーク装置との間に応用される。
【0031】
図2は、本発明の実施例における命令受信方法を示す図であり、ユーザ装置側から説明を行うためのものである。
図2に示すように、前記命令受信方法は、以下のようなステップを含む。
【0032】
ステップ201:ユーザ装置が、ネットワーク装置がビットマップフィールドにより送信する重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を受信し;
ステップ202:ユーザ装置が、前記ビットマップフィールドに基づいて、前記ユーザ装置における1つ又は複数のPDCP実体又は無線ベアラの重複伝送をアクティベーション又はディアクティベーションする。
【0033】
本実施例では、前記ビットマップ(bitmap)フィールドにおける各ビットが1つのPDCP実体又はRBに対応しても良く、又は、前記ビットマップフィールドにおける各複数のビット(例えば、2つ又は1対(a pair)であるが、本発明は、これに限定されず、2つ以上であっても良い)が1つのPDCP実体又はRBに対応しても良い。
【0034】
本実施例では、無線ベアラ(RB)は、データ無線ベアラ(DRB、Data Radio Bearer)及び/又はシグナリング無線ベアラ(SRB、Signaling Radio Bearer)を含んでも良いが、本発明は、これに限定されない。以下、DRBを例として説明を行う。また、PDCP及びRBに関する具体的な内容については、関連技術を参照することができる。
【0035】
1つの実施方式では、前記ビットマップフィールドにおける第i個目の(i-th)ビット又は第i対目(i-th pair)のビットが、DRB標識(drb-Identity又はDRB identity)がiであるPDCP実体に対応しても良い。
【0036】
例えば、1つのユーザ装置が32個(本発明は、これに限定されず、他の数量であっても良い)のPDCP実体をサポートし、対応するDRB標識が0乃至31で表される場合、該ビットマップフィールドは、32個のビットを、この32個のPDCP実体にそれぞれ対応するように含んでも良い。
【0037】
また、例えば、1つのユーザ装置が32個(本発明は、これに限定されず、他の数量であっても良い)のPDCP実体をサポートし、対応するDRB標識が0乃至31で表される場合、該ビットマップフィールドは、32対のビット(即ち、64個のビット)を、この32個のPDCP実体にそれぞれ対応するように含んでも良い。
【0038】
もう1つの実施方式では、前記ビットマップフィールドにおける第i個目のビット又は第i対目のビットが、重複伝送標識(Duplication identity)がiであるパケットデータコンバージェンスプロトコル実体に対応しても良い。そのうち、該重複伝送標識は、ネットワーク装置側で設定され、且つ前記DRB標識と独立したものであっても良い。
【0039】
例えば、1つのユーザ装置が32個(本発明は、これに限定されず、他の数量であっても良い)PDCP実体をサポートし、対応する重複伝送標識が0乃至31で表される場合、該ビットマップフィールドは、32個のビットを、この32個のPDCP実体にそれぞれ対応するように含んでも良い。
【0040】
また、例えば、1つのユーザ装置が32個(本発明は、これに限定されず、他の数量であっても良い)のPDCP実体をサポートし、対応する重複伝送標識が0乃至31で表される場合、該ビットマップフィールドは、32対のビット(即ち、64個のビット)を、この32個のPDCP実体にそれぞれ対応するように含んでも良い。
【0041】
もう1つの実施方式では、前記ビットマップフィールドにおける第i個目のビット又は第i対目のビットが、前記ユーザ装置中で重複伝送と設置されるPDCP実体に対して並べ替えを行った後の第i個目のPDCP実体に対応しても良い。
【0042】
例えば、1つのユーザ装置が32個(本発明は、これに限定されず、他の数量であっても良い)のPDCP実体をサポートし、そのうち、例えば、8個のPDCP実体が、(先後)順に、ネットワーク装置により、重複伝送モードを使用する(即ち、重複伝送がアクティベーションされる)と設定される場合、重複伝送と設定されるこの8個のPDCP実体に対して並べ替えを行うことができる。
【0043】
なお、以上、第i個目のビット又は第i対目のビットは、ビットシーケンスの最高桁から最低桁への順序に従って確定されても良く、他の並べ替え方式で確定されても良い。例えば、該第i個目のビットは、ある種の索引番号iに対応するビットであっても良く、又は、iの初期値は、0又は1又は他の任意の所定の数値などであっても良い。本発明は、これに限定されず、実際の状況に応じてiの具体的な数値を確定しても良い。
【0044】
1つの例では、重複伝送と設定される前記PDCP実体は、ネットワーク装置が重複伝送を設定する(先後)順序に従って並べ替えることができる。また、もう1つの例では、これらのPDCP実体に対応するDRB標識の(大小)順序に従って並べ替えることもできる。なお、以上、如何に、重複伝送と設定されるPDCP実体に対して並べ替えを行うかを説明したが、本発明は、これに限定されず、他の適切な並べ替え方法を採用しても良い。
【0045】
例えば、重複伝送と設定されるPDCP実体が並べ替え後に0乃至7で表される場合、該ビットマップフィールドは、8個のビットを、重複伝送と設定されるこの8個のPDCP実体にそれぞれ対応するように含んでも良い。或いは、該ビットマップフィールドは、8対のビット(即ち、16個のビット)を、重複伝送と設定されるこの8個のPDCP実体にそれぞれ対応するように含んでも良い。
【0046】
本実施例では、前記ビットマップフィールドにおける1つのビット又は複数のビットについて、ユーザ装置は、対応するPDCP実体が、前記命令を送信するネットワーク装置と関連付けられているかを確定し、又は、ピア(peer)PDCP実体が、前記命令を送信するネットワーク装置にあるかを確定することができる。
【0047】
対応するPDCP実体が、前記命令を送信するネットワーク装置と関連付けられており、又は、ピア(peer)PDCP実体が、前記命令を送信するネットワーク装置にあると確定された場合、前記ビットマップフィールドにおける前記1つのビット又は複数のビットを読み取る。対応するPDCP実体が、前記命令を送信するネットワーク装置と関連付けられず、又は、ピア(peer)PDCP実体が、前記命令を送信するネットワーク装置に無いと確定された場合、前記ビットマップフィールドにおける前記1つのビット又は複数のビットを無視する。
【0048】
図3は、本発明の実施例における命令受信方法を示す他の図であり、ユーザ装置側から説明を行うためのものである。そのうち、便宜のため、指示粒度(indication granularity)が1つのビットであり、PDCP実体がネットワーク装置と関連付けられているかを確定することを例として説明を行うが、指示粒度が複数のビットである場合でも、類似した処理を行うことができる。
【0049】
図3に示すように、前記命令受信方法は、以下のようなステップを含む。
【0050】
ステップ301:ユーザ装置が、ネットワーク装置がビットマップフィールドにより送信する重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を受信し;
ステップ302:前記ビットマップフィールドにおける或るビットを選択し;
ステップ303:該ビットに対応するPDCP実体が、前記命令を送信するネットワーク装置と関連付けられているかを確定し、「はい」の場合、ステップ304を実行し、そうでない場合、ステップ306を実行し、該ビットを無視する。
【0051】
ステップ304:前記ビットマップフィールドにおける前記1つのビットの値を読み取り;
ステップ305:該ビットの値に基づいて、対応するPDCP実体又は無線ベアラの重複伝送をアクティベーション又はディアクティベーションし;
ステップ306:前記ビットマップフィールドに未処理のビットがまだあるかを確定し、「はい」の場合、ステップ302を実行してもう1つのビットを再選択して処理を行い、それでない場合、今回の処理プロセスを終了する。
【0052】
なお、以上、
図3は、本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明は、これに限定されない。例えば、各ステップ間の実行順序を適切に調整し、また、幾つかのステップを増減することもできる。言い換えると、当業者が上述の内容を基に適切な変形を行っても良く、上述の
図3の記載に限られない。
【0053】
図4は、本発明の実施例におけるPDCP実体の一例を示す図である。以下、ステップ303について例示的に説明する。
【0054】
図4に示すように、ユーザ装置が第一基地局及び第二基地局に接続され、そのうち、ユーザ装置にはPDCP 1及びPDCP 2があり、それ相応に、PDCP 1のピア(peer)PDCP 1が第一基地局にあり、又は、PDCP 1が第一基地局と関連付けられており、PDCP 2のピア(peer)PDCP 2が第二基地局にあり、又は、PDCP 2が第二基地局と関連付けられている。ユーザ装置は、各種の設定又は定義などに基づいて、各PDCP実体のピア(peer)PDCP実体がどの基地局にあるか、又は、PDCP実体がどの基地局と関連付けられているかを把握することができる。なお、その具体的な内容については、関連技術を参照することができる。
【0055】
例えば、ユーザ装置が第一基地局送信の重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を受信しており、該命令には、ビットマップフィールド、例えば、11010011が含まれている。そのうち、第1個目のビットがPDCP 1に対応する。PDCP 1のピア(peer)PDCP 1が第一基地局にあり、又は、PDCP 1が第一基地局と関連付けられているから、ユーザ装置は、該ビットについて、該ビットの値“1”を読み取り、該値に基づいてPDCP 1の重複伝送をアクティベーションすることができる。
【0056】
また、例えば、ユーザ装置が第二基地局送信の重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を受信しており、該命令には、ビットマップフィールド、例えば、11010011が含まれている。そのうち、第1個目のビットがPDCP 1に対応する。PDCP 1のピア(peer)PDCP 1が第一基地局にあり、又は、PDCP 1が第一基地局と関連付けられているから、ユーザ装置は、該ビットについて、該ビットの値“1”を読み取らず、該ビットを無視する。
【0057】
本実施例では、前記ビットマップフィールドにおける各ビット又は各複数のビット(例えば、2つ又は1対(a pair))のうちの1つの値が、対応する前記PDCP実体の伝送状態の変更を指示するために用いられても良く、もう1つの値が、対応する前記PDCP実体の伝送状態の維持を指示するために用いられても良い。
【0058】
例えば、ビット“1”が、ユーザ装置に、対応するPDCP実体の伝送状態を変更するように指示するために用いられても良い。即ち、該PDCP実体の元の伝送状態が重複伝送のアクティベーション状態である場合、ユーザ装置に、該PDCP実体の伝送状態を重複伝送のディアクティベーション状態に変更するように指示し、該PDCP実体の元の伝送状態が重複伝送のディアクティベーション状態である場合、ユーザ装置に、該PDCP実体の伝送状態を重複伝送のアクティベーション状態に変更するように指示する。ビット“0”が、ユーザ装置に、該PDCP実体の現在の伝送状態を維持し、アクティベーション又はディアクティベーション状態の変更を行うことを要しないように指示するために用いられる。
【0059】
また、例えば、ビット“0”が、ユーザ装置に、対応するPDCP実体の伝送状態を変更するように指示するために用いられても良い。即ち、該PDCP実体の元の伝送状態が重複伝送のアクティベーション状態である場合、ユーザ装置に、該PDCP実体の伝送状態を重複伝送のディアクティベーション状態に変更するように指示し、該PDCP実体の元の伝送状態が重複伝送のディアクティベーション状態である場合、ユーザ装置に、該PDCP実体の伝送状態を重複伝送のアクティベーション状態に変更するように指示する。ビット“1”が、ユーザ装置に、該PDCP実体の現在の伝送状態を維持し、アクティベーション又はディアクティベーション状態の変更を行うことを要しないように指示するために用いられても良い。
【0060】
例えば、ビット“11”が、ユーザ装置に、対応するPDCP実体の伝送状態を変更するように指示するために用いられても良い。即ち、該PDCP実体の元の伝送状態が重複伝送のアクティベーション状態である場合、ユーザ装置に、該PDCP実体の伝送状態を重複伝送のディアクティベーション状態に変更するように指示し、該PDCP実体の元の伝送状態が重複伝送のディアクティベーション状態である場合、ユーザ装置に、該PDCP実体の伝送状態を重複伝送のアクティベーション状態に変更するように指示する。ビット“00”が、ユーザ装置に、該PDCP実体の現在の伝送状態を維持し、アクティベーション又はディアクティベーション状態の変更を行うことを要しないように指示するために用いられても良い。
【0061】
例えば、ビット“00”が、ユーザ装置に、対応するPDCP実体の伝送状態を変更するように指示するために用いられても良い。即ち、該PDCP実体の元の伝送状態が重複伝送のアクティベーション状態である場合、ユーザ装置に、該PDCP実体の伝送状態を重複伝送のディアクティベーション状態に変更するように指示し、該PDCP実体の元の伝送状態が重複伝送のディアクティベーション状態である場合、ユーザ装置に、該PDCP実体の伝送状態を重複伝送のアクティベーション状態に変更するように指示する。ビット“11”が、ユーザ装置に、該PDCP実体の現在の伝送状態を維持し、アクティベーション又はディアクティベーション状態の変更を行うことを要しないように指示するために用いられても良い。
【0062】
また、例えば、“11”が、該PDCP実体の重複伝送をアクティベーションするように指示するために用いられても良く、該PDCP実体は、同時に複数のリンク上で重複伝送され、“00”が、該PDCP実体の重複伝送をディアクティベーションするように指示するために用いられても良く、該PDCP実体は、同時に複数のリンク上でスプリット伝送され、“10”が、該PDCP実体の重複伝送をディアクティベーションするように指示するために用いられても良く、該PDCP実体は、第一RLC実体上でシングルリンク伝送され、“01”が、該PDCP実体の重複伝送をディアクティベーションするように指示するために用いられても良く、該PDCP実体は、第二RLC実体上でシングルリンク伝送される。
【0063】
なお、以上、如何に、1つ又は複数のビットの値に基づいて対応するPDCP実体の伝送状態を変更又は維持するかを例示的に説明したが、本発明は、これに限定されず、1つ又は複数のビットの具体的な値の指示意味について、ニーズに応じて確定しても良い。
【0064】
本実施例では、上述のようなビット読み取り及びビット指示の意味を組み合せることもできる。
【0065】
例えば、
図4に示す例について、ユーザ装置が第一基地局送信の重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を受信しており、該命令には、ビットマップフィールド、例えば、11010011が含まれている。そのうち、第1個目のビットがPDCP 1に対応する。PDCP 1のピア(peer)PDCP 1が第一基地局にあり、又は、PDCP 1が第一基地局と関連付けられているから、ユーザ装置は、該ビットについて、該ビットの値“1”を読み取ることができる。
【0066】
該ビット“1”は、ユーザ装置に、対応するPDCP1実体の伝送状態を変更するように指示するために用いられても良い。即ち、該PDCP 1実体の元の伝送状態が重複伝送のアクティベーション状態である場合、ユーザ装置に、該PDCP 1実体の伝送状態を重複伝送のディアクティベーション状態に変更するように指示し、該PDCP 1実体の元の伝送状態が重複伝送のディアクティベーション状態である場合、ユーザ装置に、該PDCP 1実体の伝送状態を重複伝送のアクティベーション状態に変更するように指示する。
【0067】
また、例えば、ユーザ装置が第一基地局送信の重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を受信しており、該命令には、ビットマップフィールド、例えば、01010011が含まれている。そのうち、第1個目のビットがPDCP 1に対応する。PDCP 1のピア(peer)PDCP1が第一基地局にあり、又は、PDCP 1が第一基地局と関連付けられているから、ユーザ装置は、該ビットについて、該ビットの値“0”を読み取ることができる。該ビット“0”は、ユーザ装置に、対応するPDCP1実体の伝送状態を維持するように指示するために用いることができる。
【0068】
本実施例では、前記ビットマップフィールドにおける各ビット又は各複数のビットが、対応するPDCP実体が次のような操作のうちの1つを実行するように指示するために用いられても良く、即ち、前記PDCP実体の重複伝送がアクティベーションされ、且つ前記PDCP実体が同時に複数のリンク上で重複伝送され;前記PDCP実体の重複伝送がディアクティベーションされ、且つ前記PDCP実体が同時に複数のリンク上でスプリット伝送され;及び、前記PDCP実体の重複伝送がディアクティベーションされ、且つ前記PDCPが指定の無線リンク制御(RLC、Radio Link Control)実体上でシングルリンク伝送され、例えば、第一RLC実体上でシングルリンク伝送され、又は、第二RLC実体上でシングルリンク伝送される。
【0069】
図5は、本発明の実施例における命令受信方法を示す他の図であり、ネットワーク装置側及びユーザ装置側から説明を行うためのものである。
図5に示すように、前記命令受信方法は、以下のようなステップを含む。
【0070】
ステップ501:ネットワーク装置が、ユーザ装置における1つ又は複数のPDCP実体又はRBが重複伝送モードをアクティベーションするかを確定し;
ステップ502:ネットワーク装置が、ビットマップフィールドにより、前記ユーザ装置に重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を送信し;
ステップ503:ユーザ装置が該命令を受信した後に、該ビットマップフィールドに基づいて、1つ又は複数のPDCP実体又はRBの重複伝送をアクティベーション又はディアクティベーションする。
【0071】
例えば、あるPDCP実体又はRBが該命令の中で対応するビットが“1”である場合、該PDCP実体は、その伝送状態を変更する必要がある。即ち、該PDCP実体の元の伝送状態が重複伝送のアクティベーション状態である場合、該PDCP実体の伝送状態は、重複伝送のディアクティベーション状態に変更すべきであり、該PDCP実体の元の伝送状態が重複伝送のディアクティベーション状態である場合、該PDCP実体の伝送状態は、重複伝送のアクティベーション状態に変更すべきである。あるPDCP実体又はRBが該命令の中で対応するビットが“0”である場合、該PDCP実体は、その伝送状態を維持すべきである。
【0072】
本実施例では、ユーザ装置が該重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を受信した後に、前記ビットマップフィールドの指示に従って、次のような場合のうちの1つを選択して実行することができ、即ち、該PDCP実体の重複伝送状態をアクティベーションし、該PDCP実体は、同時に複数のリンク上で重複伝送され;該PDCP実体の重複伝送状態をディアクティベーションし、該PDCP実体は、同時に複数のリンク上でスプリット伝送され、即ち、異なるリンクが異なるPDCP PDUを伝送する伝送モードであり;該PDCP実体の重複伝送状態をディアクティベーションし、該PDCP実体は、第一RLC実体上でシングルリンク伝送され;及び、該PDCP実体の重複伝送状態をディアクティベーションし、該PDCP実体は、第二RLC実体上でシングルリンク伝送される。
【0073】
なお、以上、
図5は、本発明の実施例を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明は、これに限定されない。例えば、各ステップ間の実行順序を適切に調整し、また、幾つかのステップを増減しても良い。言い換えれば、当業者が上述の内容を基に適切な変形を行っても良く、上述の
図5の記載に限られない。
【0074】
上述の実施例から分かるように、ネットワーク装置がビットマップフィールドによりユーザ装置に重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を送信することで、ユーザ装置における1つ又は複数のPDCP実体又はRBに対して重複伝送モードのアクティベーション又はディアクティベーションを行うことができる。
【実施例2】
【0075】
本発明の実施例は、命令受信装置を提供する。該命令受信装置は、例えば、ユーザ装置であっても良く、ユーザ装置に構成される1つ又は幾つかの部品又はアセンブリであっても良い。
【0076】
図6は、本発明の実施例における命令受信装置を示す図である。
図6に示すように、命令受信装置600は、以下のようなものを含む。
【0077】
命令受信ユニット601:ネットワーク装置がビットマップフィールドにより送信する重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を受信し;
伝送処理ユニット602:前記ビットマップフィールドに基づいて、1つ又は複数のPDCP実体又はRBの重複伝送をアクティベーション又はディアクティベーションする。
【0078】
本実施例では、前記ビットマップフィールドにおける各ビット又は各複数のビットが、1つの前記パケットデータコンバージェンスプロトコル実体又は無線ベアラに対応しても良い。
【0079】
図7は、本発明の実施例における命令受信装置を示す他の図である。
図7に示すように、命令受信装置700は、命令受信ユニット601及び伝送処理ユニット602を上記のように含む。
【0080】
また、
図7に示すように、命令受信装置700は、さらに、以下のようなものを含んでも良い。
【0081】
確定ユニット701:前記ビットマップフィールドにおける1つのビット又は複数のビットについて、対応する前記パケットデータコンバージェンスプロトコル実体のピア(peer)パケットデータコンバージェンスプロトコル実体が、前記命令を送信するネットワーク装置と関連付けられているか、又は、前記命令を送信するネットワーク装置にあるかを確定し;
読み取りユニット702:対応する前記パケットデータコンバージェンスプロトコル実体のピア(peer)パケットデータコンバージェンスプロトコル実体が、前記命令を送信するネットワーク装置と関連付けられており、又は、前記命令を送信するネットワーク装置にあると確定された場合、前記ビットマップフィールドにおける前記1つのビット又は複数のビットを読み取る。
【0082】
本実施例では、前記読み取りユニット702は、さらに、対応する前記パケットデータコンバージェンスプロトコル実体のピア(peer)パケットデータコンバージェンスプロトコル実体が、前記命令を送信するネットワーク装置と関連付けられず、又は、前記命令を送信するネットワーク装置に無いと確定された場合、前記ビットマップフィールドにおける前記1つのビット又は複数のビットを無視するように用いられる。
【0083】
本実施例では、前記ビットマップフィールドにおける第i個目のビット又は第i対目のビットは、データ無線ベアラ標識がiであるパケットデータコンバージェンスプロトコル実体に対応しても良く、又は、前記ビットマップフィールドにおける第i個目のビット又は第i対目のビットは、重複伝送標識がiであるパケットデータコンバージェンスプロトコル実体に対応しても良い。
【0084】
本実施例では、前記ビットマップフィールドにおける第i個目のビット又は第i対目のビットが、前記ユーザ装置中で重複伝送と設定されるパケットデータコンバージェンスプロトコル実体に対して並べ替えを行った後の第i個目のパケットデータコンバージェンスプロトコル実体に対応しても良い。
【0085】
例えば、重複伝送と設定される前記パケットデータコンバージェンスプロトコル実体は、ネットワーク装置が重複伝送を設定する(先後)順序に従って並べ替えることができ、また、対応するデータ無線ベアラ標識の(大小)順序に従って並べ替えることもできる。
【0086】
本実施例では、前記ビットマップフィールドにおける各ビット又は各複数のビットのうちの1つの値が、対応する前記パケットデータコンバージェンスプロトコル実体の重複伝送状態の変更を指示するために用いられ、もう1つの値が、対応する前記パケットデータコンバージェンスプロトコル実体の重複伝送状態の維持を指示するために用いられる。
【0087】
本実施例では、前記ビットマップフィールドにおける各ビット又は各複数のビットが、対応するPDCP実体が次のような操作のうちの1つを実行するように指示するために用いられても良く、即ち、前記PDCP実体の重複伝送がアクティベーションされ、且つ前記PDCP実体が同時に複数のリンク上で重複伝送され;前記PDCP実体の重複伝送がディアクティベーションされ、且つ前記PDCP実体が同時に複数のリンク上でスプリット伝送され;及び、前記PDCP実体の重複伝送がディアクティベーションされ、且つ前記PDCP実体が指定のRLC実体(例えば、第一RLC実体又は第二RLC実体)上でシングルリンク伝送される。
【0088】
なお、以上、本発明に関連する各部品又はモジュールのみについて説明したが、本発明は、これに限定されない。命令受信装置600又は700は、さらに、他の部品又はモジュールを含んでも良い。なお、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については、関連技術を参照することができる。
【0089】
上述の実施例から分かるように、ネットワーク装置がビットマップフィールドによりユーザ装置に重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を送信することで、ユーザ装置における1つ又は複数のPDCP実体又はRBに対して重複伝送モードのアクティベーション又はディアクティベーションを行うことができる。
【実施例3】
【0090】
本発明の実施例は、さらに、通信システムを提供し、それについては、
図1を参照することができ、また、ここでは、実施例1又は2と同じ内容を省略する。本実施例では、通信システム100は、以下のようなものを含んでも良い。
【0091】
ネットワーク装置101又は102:ビットマップフィールドによりユーザ装置に重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を送信し;
ユーザ装置103:実施例2に記載の命令受信装置600又は700を有する。
【0092】
本発明の実施例は、さらに、ネットワーク装置を提供し、それは、例えば、基地局であっても良いが、本発明では、これに限定されず、他のネットワーク装置であっても良い。
【0093】
図8は、本発明の実施例におけるネットワーク装置の構成図である。
図8に示すように、ネットワーク装置800は、処理器810(例えば、中央処理装置CPU)及び記憶器820を含んでも良く、記憶器820は、処理器810に接続される。そのうち、該記憶器820は、各種のデータを記憶することができ、また、情報処理用のプログラム830をさらに記憶し、且つ処理器810の制御下で該プログラム830を実行することもできる。
【0094】
例えば、処理器810は、プログラム830を実行して次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、ビットマップフィールドによりユーザ装置に重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を送信することで、前記ユーザ装置における1つ又は複数のPDCP実体又はRBの重複伝送をアクティベーション又はディアクティベーションする。
【0095】
また、
図8に示すように、ネットワーク装置800は、さらに、送受信機840、アンテナ850などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能が従来技術と同様であるため、ここでは、その詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置800は、
図8に示す全ての部品を含む必要がない。また、ネットワーク装置800は、
図8に無い部品をさらに含んでも良く、これについては、従来技術を参照することができる。
【0096】
本発明の実施例は、さらに、ユーザ装置を提供するが、本発明では、これに限定されず、他の装置であっても良い。
【0097】
図9は、本発明の実施例におけるユーザ装置を示す図である。
図9に示すように、該ユーザ装置900は、処理器910及び記憶器920を含んでも良く、記憶器920は、データ及びプログラムを記憶し、且つ処理器910に接続される。なお、該図は、例示に過ぎず、該構造に対して他の類型の構造を以て補充又は代替を行うことで、電気通信機能又は他の機能を実現しても良い。
【0098】
例えば、処理器910は、次のような制御を行うように構成されても良く、即ち、ネットワーク装置がビットマップフィールドにより送信する重複伝送のアクティベーション又はディアクティベーションのための命令を受信し、そして、前記ビットマップフィールドに基づいて、1つ又は複数のPDCP実体又はRBの重複伝送をアクティベーション又はディアクティベーションする。
【0099】
図9に示すように、該ユーザ装置900は、さらに、通信モジュール930、入力ユニット940、表示器950、電源960などを含んでも良い。そのうち、これらの部品の機能が従来技術と同様であるため、ここでは、その詳しい説明を割愛する。なお、ユーザ装置900は、
図9に示す全ての部品を含む必要がない。また、ユーザ装置900は、
図9に無い部品をさらに含んでも良く、これについては、従来技術を参照することができる。
【0100】
本発明の実施例は、さらに、コンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、ネットワーク装置中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、前記ネットワーク装置に、実施例1に記載の命令指示方法を実行させる。
【0101】
本発明の実施例は、さらに、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、ネットワーク装置に、実施例1に記載の命令指示方法を実行させる。
【0102】
本発明の実施例は、さらに、コンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、ユーザ装置中で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは、前記ユーザ装置に、実施例1に記載の命令受信方法を実行させる。
【0103】
本発明の実施例は、さらに、コンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、ユーザ装置に、実施例1に記載の命令受信方法を実行させる。
【0104】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明は、さらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に、上述のユーザ装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に、上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明は、さらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0105】
さらに、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組む合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0106】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。