(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記出力部は、前記第2グラフに表されているいずれかの作業ステータスを選択する入力が行われた場合に、前記選択された作業ステータスに対応づけて記憶されている撮像画像を取得し、前記取得した撮像画像を出力し、
各作業ステータスに対応づけられている前記撮像画像は、その作業ステータスの作業者をカメラで撮像することで生成されたものである、請求項1乃至3いずれか一項に記載の情報処理装置。
前記出力部は、良品の生産量が基準を満たしていない時間帯における作業ステータスを表すデータ、又はその時間帯における作業ステータスよりも前の所定範囲の作業ステータスを表すデータを、前記第2グラフにおいて強調表示する、請求項1乃至4いずれか一項に記載の情報処理装置。
前記出力部は、前記第1グラフにおいていずれかの時間帯のデータを選択する入力が行われた場合に、その時間帯における作業ステータスを表すデータ、又はその時間帯における作業ステータスよりも前の所定範囲の作業ステータスを表すデータを、前記第2グラフにおいて強調表示する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
前記出力ステップにおいて、前記第1グラフと前記第2グラフの時間軸が揃うように、前記第1グラフと前記第2グラフを前記表示画面に配置する、請求項7に記載の制御方法。
前記出力ステップにおいて、前記第2グラフに表されているいずれかの作業ステータスを選択する入力が行われた場合に、前記選択された作業ステータスに対応づけて記憶されている撮像画像を取得し、前記取得した撮像画像を出力し、
各作業ステータスに対応づけられている前記撮像画像は、その作業ステータスの作業者をカメラで撮像することで生成されたものである、請求項7乃至9いずれか一項に記載の制御方法。
前記出力ステップにおいて、良品の生産量が基準を満たしていない時間帯における作業ステータスを表すデータ、又はその時間帯における作業ステータスよりも前の所定範囲の作業ステータスを表すデータを、前記第2グラフにおいて強調表示する、請求項7乃至10いずれか一項に記載の制御方法。
前記出力ステップにおいて、前記第1グラフにおいていずれかの時間帯のデータを選択する入力が行われた場合に、その時間帯における作業ステータスを表すデータ、又はその時間帯における作業ステータスよりも前の所定範囲の作業ステータスを表すデータを、前記第2グラフにおいて強調表示する、請求項7又は8に記載の制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、特に説明する場合を除き、各ブロック図において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。
【0012】
[実施形態1]
<概要>
図1は、本実施形態の情報処理装置(
図2に示す情報処理装置2000)が行う処理を概念的に示す図である。情報処理装置2000は、第1グラフ12を含む表示画面10を生成する。第1グラフ12は、設備における出来高が基準を満たす時間帯と、その設備における出来高が基準を満たさない時間帯とを識別可能に表す時系列データを示す。設備とは、例えば工場などで運用されるラインや装置である。
【0013】
出来高とは、設備によって生産された良品の量を表す。良品とは、設備によって生産された物のうち、所定の品質基準を満たす物である。例えば、或る設備で生産された物を次の設備で利用する際、その物が品質基準を満たしていなければ、当該次の設備でその物を利用できないケースが多い。この様な場合において、その品質基準を満たす物が良品である。一方、基準の品質を満たさない物、すなわち次の設備で利用することができない物は、良品でない物(不良品)である。
【0014】
図1の第1グラフ12は、設備Aにおける出来高に関するグラフである。出来高が基準を満たす時間帯は、白色の四角形で表されている。一方、出来高が基準を満たさない時間帯は、斜線で塗りつぶされた四角形で表されている。以下、出来高が基準を満たしていないことを「出来高が不足している」とも表記する。
【0015】
設備の出来高不足は、その設備において作業をする人(以下、作業者)の作業に起因する可能性がある。そして、出来高不足の原因となりうる作業者の作業には、様々なものが考えらえる。例えば、作業者が設備の操作を誤ったためにその設備が不良品を生産してしまったことにより、出来高が不足した可能性がある。その他にも例えば、設備が物を生産できる状態であったにもかかわらず作業者がその設備の操作を行えなかった時間帯があり、その時間帯において設備が空転していたために、出来高が不足した可能性もある。このことから、出来高が基準を満たしているかどうかを示すデータ(すなわち、第1グラフ12)だけでは、出来高不足の原因を把握することは難しい。例えば、
図1の第1グラフ12は1つの時間帯で出来高不足が生じていることを示しているが、これらの出来高不足の原因については第1グラフ12のみから把握することはできない。
【0016】
そこで情報処理装置2000は、表示画面10に、第1グラフ12だけでなく、第2グラフ14も含める。第2グラフ14は、作業者の作業ステータスを時系列で表す。作業ステータスは、1)どの設備を対象として、2)どの種類の作業が、3)どこまで進んでいるかを表す情報である。そのため、例えば作業ステータスは、設備の識別子、作業種別、及びその進捗状況の組み合わせで表される。
【0017】
例えば
図1が示す作業ステータスは、対象の設備が設備Aであり、作業の種類が故障回復作業である。故障回復作業は、故障した設備を正常な状態に復旧させるための作業である。進捗状況はそれぞれ、通知確認、処置開始、処置終了である。
【0018】
通知確認という進捗状況は、作業者がコンピュータによる指示に従って装置の操作等を行う際に、コンピュータからの作業指示を確認したことを表す入力が行われた状態である。通知の出力や通知を確認したことを表す入力は、例えば、作業者が操作する装置に備えられているタッチパネル等で行われる。処置開始及び処置終了という進捗状況における「処置」とは、その種類の作業のメインとなる行動である。例えば、対象設備が設備Aであり、作業種別が故障回復作業であれば、設備Aの故障箇所を直す行動である。なお、作業ステータスのこれ以上の詳細については後述する。
【0019】
第2グラフ14は、例えば作業者の各作業ステータスを、そのステータスに遷移した時点である遷移時点(そのステータスに遷移した時点)が把握できる態様で示す。
図1では、作業者の各作業ステータスが時間軸上の点(丸印)で表わされている。各作業ステータスを表す点に対応する時点は、その作業ステータスの遷移時点を表している。なお、
図1に示す通り、白い丸印と斜線柄の丸印はそれぞれ、通知確認と処置というステータスを表している。
【0020】
なお、時間に幅を持つ作業ステータス(一定時間継続する作業ステータス)についてのデータを示す場合、第2グラフ14は、その作業ステータスに遷移した時点及びそのステータスから別のステータスに遷移した時点(すなわち、その作業ステータスの開始時点と終了時点)が把握できる態様で示してもよい。時間に幅を持つ作業ステータスには、例えば、「処置中」などといったステータスがありうる。「処置中」という作業ステータスの開始時点と終了時点はそれぞれ、処置が開始した時点と終了した時点を表す。例えば、作業ステータスを時間軸上の矩形で表すことにより、開始時点と終了時点の双方を表すことができる。
【0021】
第1グラフ12と第2グラフ14を見ることで、出来高不足の原因である可能性がある作業ステータスについての情報を得ることができる。例えば
図1の第2グラフ14において出来高が基準を満たしている時間帯では、各時間帯の開始時点で通知確認が行われ、処置が開始されている。一方、出来高不足が生じている時間帯については、通知確認のタイミング及び処置開始のタイミングが、出来高不足が生じている時間帯の開始時点よりも遅くなっている。このことから、出来高不足が生じた原因として、作業開始の遅れが考えられる。
【0022】
<作用効果>
このように本実施形態の情報処理装置2000によれば、設備の出来高が基準を満たしている時間帯と設備の出来高が基準を満たしていない時間帯とを時系列で示す第1グラフ12と、作業者の作業ステータスを時系列で表す第2グラフ14とが含まれる表示画面10が出力される。これにより、情報処理装置2000のユーザ(例えば、作業者、又は工場等の運営を管理する管理者など)は、出来高が基準を満たしていない時間帯とその時間帯における作業者の作業ステータスとを容易に見比べることができるようになる。そのため、ユーザにとって、出来高不足の原因を把握することが容易になる。例えば、「処置の開始が遅れた」などといった原因を把握することができる。また、例えば、出来高が基準を満たしていない時間帯において、作業者がどのような作業を、何時に開始し、どのくらいの時間に亘って行ったのかといったことを容易に把握することができる。
【0023】
なお、前述したように、
図1を参照した上述の説明は、情報処理装置2000の理解を容易にするための例示であり、情報処理装置2000の機能を限定するものではない。
【0024】
以下、本実施形態の情報処理装置2000についてさらに詳細に説明する。
【0025】
<情報処理装置2000の機能構成の例>
図2は、実施形態1の情報処理装置2000の機能構成を例示する図である。情報処理装置2000は、第1生成部2020、第2生成部2040、及び出力部2060を有する。第1生成部2020は第1グラフ12を生成する。前述したように、第1グラフ12は、良品の生産量が基準を満たしている時間帯と、良品の生産量が基準を満たしていない時間帯とを互いに識別可能に時系列で表す。第2生成部2040は第2グラフ14を生成する。前述したように、第2グラフ14は、作業者の作業ステータスを時系列で表す。出力部2060は、第1グラフ12と第2グラフ14とを含む表示画面10を出力する。
【0026】
<情報処理装置2000のハードウエア構成>
情報処理装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、情報処理装置2000の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
【0027】
図3は、情報処理装置2000を実現するための計算機1000を例示する図である。計算機1000は任意の計算機である。例えば計算機1000は、Personal Computer(PC)やサーバマシンなどである。計算機1000は、情報処理装置2000を実現するために設計された専用の計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。
【0028】
計算機1000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120を有する。バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1040などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0029】
プロセッサ1040は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。メモリ1060は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス1080は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又は ROM(Read Only Memory)などを用いて実現される補助記憶装置である。
【0030】
入出力インタフェース1100は、計算機1000と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース1100には、キーボードなどの入力装置や、ディスプレイ装置などの出力装置が接続される。ネットワークインタフェース1120は、計算機1000を通信網に接続するためのインタフェースである。この通信網は、例えば LAN(Local Area Network)や WAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1120が通信網に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
【0031】
ストレージデバイス1080は、情報処理装置2000の各機能構成部を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1040は、これら各プログラムモジュールをメモリ1060に読み出して実行することで、各プログラムモジュールに対応する機能を実現する。
【0032】
<処理の流れ>
図4は、実施形態1の情報処理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。第1生成部2020は第1グラフ12を生成する(S102)。第2生成部2040は第2グラフ14を生成する(S104)。出力部2060は、第1グラフ12と第2グラフ14とを含む表示画面10を出力する(S106)。
【0033】
<出来高の基準について>
出来高について定められる基準、すなわち良品の生産量について定められる基準は、設備ごとに予め定められているものとする。各設備についての出来高の基準を表す情報は、例えば、第1生成部2020がアクセス可能な記憶装置に記憶させておく。
【0034】
「出来高が基準を満たす」とは、良品の生産量が基準で定められている量以上であることを意味する。例えば設備Aについて、「1秒間に5個の良品を生産する」という基準が定められているとする。この場合、設備Aが1秒間に生産する良品の数が5個以上である時間帯は、設備Aの出来高が基準を満たしている時間帯である。一方、設備Aが生産する良品の数が5個未満である時間帯は、設備Aの出来高が基準を満たしていない時間帯である。
【0035】
1つの設備について、出来高の基準が複数設定されていてもよい。この場合、出来高が最も厳しい基準を満たす時間帯、出来高が2番目に厳しい基準を満たす時間帯、・・・、出来高がいずれの基準も満たさない時間帯のように各時間帯を分類できる。すなわち、或る設備についてN個の基準が定められている場合、その設備についての第1グラフ12には、N+1種類の時間帯を互いに識別可能に表示させる。例えば設備Aについて、「1秒間に10個の良品を生産する」という第1の基準と、「1秒間に5個の良品を生産する」という第2の基準とが定められているとする。この場合、設備Aについての第1グラフ12には、設備Aの出来高が第1の基準を満たす時間帯、設備Aの出来高が第1の基準は満たさず第2の基準を満たす時間帯、及び設備Aの出来高が第2の基準を満たさない時間帯という3種類の時間帯を、互いに識別可能に表示させる。
【0036】
<第1グラフ12の生成:S102>
第1生成部2020は第1グラフ12を生成する(S102)。前述した通り、第1グラフ12は、設備における出来高が基準を満たす時間帯と、その設備における出来高が基準を満たさない時間帯とを識別可能に表す時系列データを示す。
【0037】
第1生成部2020が第1グラフ12の生成対象とする設備は、例えば、ユーザ操作によって指定される。なお、グラフの生成対象の指定を実現する具体的な技術には、既存の技術を利用することができる。
【0038】
ただし、第1グラフ12の生成対象を特定する方法は、ユーザ操作による指定に限定されない。例えば、第1グラフ12の生成対象とする設備がデフォルトで予め定められていてもよい。この場合、ユーザ操作によって対象の設備を変更できるようにする。
【0039】
第1生成部2020は、第1グラフ12の生成対象とする設備の出来高に関する情報を取得する。以下、設備の出来高に関する情報を出来高情報と呼ぶ。
図5は出来高情報をテーブル形式で例示する図である。
図5に示すテーブルをテーブル100と表記する。
【0040】
テーブル100は、設備識別子102、出来高104、及び時間帯106という3つの列を有する。テーブル100の各レコードは、設備識別子102で特定される設備について、時間帯106に示される時間帯における出来高を、出来高104に示す。時間帯106は、例えば、その時間帯の開始時刻と終了時刻の組み合わせで表される。
【0041】
第1生成部2020は、各時間帯の出来高が基準を満たしているか否かを判定する。具体的には、第1生成部2020は、第1グラフ12の生成対象とする設備の出来高情報を用いて、各時間帯におけるその設備の出来高を、その設備についての出来高の基準と比較することで、各時間帯における出来高が基準を満たしているか否かを判定する。
【0042】
ただし、出来高が基準を満たしているか否かの判定は、必ずしも第1生成部2020によって行われる必要はない。例えば出来高情報に、出来高が基準を満たしているか否かを表す情報を含めるようにしてもよい。この場合、第1生成部2020は、出来高情報を参照することで、各時間帯の出来高が基準を満たしているか否かを把握できる。
【0043】
ここで、出来高の基準が複数定められているとする。この場合、各基準に識別子を割り当てておく。そして出来高情報に、満たしている基準の中で最も厳しい基準の識別子を含めておく。
【0044】
第1グラフ12における各時間帯の長さ(例えば
図1の第1グラフ12における各四角形の横幅)は、例えば出来高情報によって定められる。この場合、第1生成部2020は、出来高情報に含まれるレコードごとに、第1グラフ12に含める1つのデータ(例えば
図1の第1グラフ12における四角形)を生成する。
【0045】
ただし、第1グラフ12における各時間帯の長さは、出来高情報によって定められる必要はない。例えば、各時間帯の長さを予め定めておく。具体的には、時間帯の長さを10分としておく。この場合、第1グラフ12では、時間軸が10分単位で区切られる(例えば 12:00 から 12:10、12:10 から 12:20、など)。第1生成部2020は、このようにして区切られた各時間帯について出来高情報を参照することで、その時間帯において出来高が基準を満たしているかどうかを特定し、その特定結果に基づいて第1グラフ12を生成する。
【0046】
ここで第1生成部2020は、或る特定の期間について第1グラフ12を生成する。例えば
図1では、2017年2月1日の12時から13時までについて第1グラフ12が生成されている。例えばこの特定期間は、ユーザ操作によって指定される。その他にも例えば、この特定期間は、現在日時に基づいて第1生成部2020が定める。例えば第1生成部2020は、現在の日付の一日間について第1グラフ12を生成する。なお、或る一日について第1グラフ12を生成する場合、その日の何時から何時までを上記特定の期間にするかは、予め定められていてもよいし、ユーザ操作によって指定されてもよい。また、出来高情報がその日について示す最初の時間帯から最後の時間帯までを、上記特定の期間としてもよい。
【0047】
第1グラフ12には、時系列でデータを表現できる任意の形式のグラフを採用できる。例えば
図1のように、出来高が基準を満たす時間帯と出来高が基準を満たさない時間帯とで、互いに異なる表示を時間軸上に示すという形式のグラフを採用できる。なお、表示は四角形である必要はなく、他の図形や点などでもよい。時間帯を点で表す場合、例えばその点は、その時間帯の開始時点、終了時点、又は真ん中の時点などを示す。
【0048】
第1グラフ12は、必ずしも基準を満たす時間帯と基準を満たさない時間帯とで互いに異なる表示を示す必要はない。例えば、第1グラフ12を、縦軸を出来高、横軸を時間とするグラフ(出来高の推移を表す折れ線グラフなど)にする。この場合、第1グラフ12には、出来高の基準を表すデータを含めるようにする。こうすることで、出来高が基準を満たしている時間帯と、出来高が基準を満たしていない時間帯とを識別することができる。
【0049】
図6は、出来高の推移を表す第1グラフ12を例示する図である。
図6において、縦軸は出来高を示し、横軸は時間を示す。また、実線は出来高の推移を表し、点線は出来高の基準を示す。出来高が基準を満たす時間帯は、実線が点線よりも上にある時間帯である。一方、出来高が基準を満たさない時間帯は、実線が点線よりも下にある時間帯である。
【0050】
このように出来高の推移を表すグラフを第1グラフ12とする場合、出来高情報は、各設備について出来高の推移を表す情報とする。
【0051】
なお、このように出来高の推移を表すグラフに対し、出来高が基準を満たす時間帯と、出来高が基準を満たさない時間帯とを識別しやすくなる表示を加えてもよい。例えば、
図6において、出来高が基準を満たす時間帯の実線と、出来高が基準を満たさない時間帯の実線とを互いに異なる色の線にするといった方法が考えられる。この場合、出来高の基準を表す点線は表示しなくてもよい。
【0052】
<作業ステータスについて>
前述したように、作業ステータスは、どのような作業がどの程度進んだかを表す情報である。例えば作業ステータスは、対象の設備の識別子、作業種別、及びその進捗状況との組み合わせで表される。なお、作業ステータスには、作業を行っていないというステータス(すなわち、休憩中というステータス)を含めてもよい。
【0053】
作業種別には、前述した故障回復作業だけでなく、様々なものを採用できる。例えば、段取り作業、刃具交換作業、手直し作業、及び生産準備作業などといった種類の作業がある。段取り作業とは、装置で作成する物を変更するための準備作業である。例えばこの準備には、装置にセットする金型を変更する作業などが含まれる。刃具交換作業とは、刃具を交換する作業である。手直し作業とは、不良品が生産された場合にその不良品を手直しする作業である。生産準備作業とは、例えば装置の起動など、生産の準備に要する作業である。
【0054】
進捗状況には、前述した「通知確認」、「処置開始」、「処置終了」だけでなく、様々なものを採用できる。例えば、移動、到着、又は材料待ちなどといった進捗状況を採用しうる。移動は、対象の設備へ移動を開始した状況である。「到着」は、対象の設備へ到着した状況である。材料待ちは、処置に必要な材料が運ばれてくるのを待っている状況である。その他にも例えば、故障回復作業において、故障の原因を調査している状況を表す原因調査などの進捗状況を採用しうる。
【0055】
さらには、上記各進捗状況を細分化してもよい。例えば、処置を複数フェーズに分けられる場合、「処置」の代わりに各フェーズを用いることができる。例えば、処置がフェーズAとBに分けられる場合、「フェーズA終了」や「フェーズB開始」などといった進捗状況を採用できる。
【0056】
<第2グラフ14の生成:S104>
第2生成部2040は第2グラフ14を生成する。第2グラフ14は、作業者の作業ステータスを時系列で表す。
【0057】
第2生成部2040は、第2グラフ14の生成対象とする作業者について、作業者の作業ステータスを時系列で表す第2グラフ14を生成する。例えば作業者は、ユーザ操作によって指定される。なお、グラフの生成対象の指定を実現する具体的な技術には、既存の技術を利用することができる。
【0058】
その他にも例えば、設備を選択するユーザ操作を受け付け、その設備の作業者について第2グラフ14を生成するようにしてもよい。設備の作業者は、予め定められているものとする。例えば、設備の識別子と作業者の識別子とを対応づけた情報を、第2生成部2040からアクセス可能な記憶装置に記憶させておく。第2生成部2040は、選択された設備の識別子に対応づけられている作業者の識別子を取得することで、選択された設備の作業者を特定する。
【0059】
その他にも例えば、第2生成部2040が第2グラフ14の生成対象とする作業者を自動的に決定してもよい。例えば第2生成部2040は、第1グラフ12の生成対象とする設備の作業者を特定し、その作業者を第2グラフ14の生成対象とする。
【0060】
第2生成部2040は、第1グラフ12の生成対象とする設備以外の設備の作業者も、第2グラフ14の生成対象としてよい。例えば第2生成部2040は、第1グラフ12の生成対象とする設備の一つ前に位置する設備の作業者を、第2グラフ14の生成対象とする。例えば、設備Aの一つ前に位置する設備(設備Aが利用する材料を生産する設備)において作業の進捗が遅れていたとしたら、このことは設備Aの出来高不足の原因となりうる。そのため、設備Aの一つ前に位置する設備を担当している作業者の作業ステータスについての情報は、設備Aの出来高不足の原因を把握するために有用であるといえる。
【0061】
第2グラフ14を生成するため、第2生成部2040は作業情報を取得する。作業情報は、各設備における作業者の作業ステータスについての情報を示す。
図7は、作業情報をテーブル形式で例示する図である。
図7のテーブルをテーブル200と呼ぶ。テーブル200は、作業者識別子202、ステータス204、及び時間帯206を有する。テーブル200の各レコードは、作業者識別子202で特定される作業者の作業ステータスをステータス204に示す。
【0062】
ステータス204は、設備識別子208、種別210、及び進捗状況212を示す。設備識別子208は、作業対象の設備の識別子を示す。種別210は作業の種類を示す。進捗状況212は作業の進捗状況を示す。
【0063】
時間帯206は、開始時刻214及び終了時刻216を示す。開始時刻214は、そのレコードで表される作業ステータに遷移した時刻を表す。終了時刻216は、そのレコードで表される作業ステータから別の作業ステータスに遷移した時刻を表す。なお、「通知確認」など、継続しない作業に関するステータスについては、開始時刻214のみを示すようにしてもよい。
【0064】
作業情報を生成する方法は任意である。例えば、作業者が作業の進捗に応じて、作業の進捗状況に関する情報(対象設備、作業種別、及び進捗状況など)を所定の端末に入力するようにする。そして、情報処理装置2000やその他の任意の装置が、入力された情報を利用して作業情報を生成する。なお、作業情報に示す時刻には、作業者から入力を受け付けた時刻を自動的に設定することが好適である。
【0065】
上記所定の端末は、例えば、作業者が所持している携帯端末や、各設備の付近に設置されている PC などである。ここで、作業者が入力を行う方法には、任意の方法を採用することができる。例えば、キーボードを用いたキー入力、タッチパネルを用いたタッチ操作、又はマイクを用いた音声入力などが利用できる。
【0066】
ここで、音声入力についてさらに詳細に説明する。例えば作業者は、作業ステータスが変化する時点(作業に関する通知を確認した時点、作業を開始した時点、作業を終了した時点など)において、その旨を示す音声入力を行う。例えば、「通知確認」、「作業開始」、「作業終了」などといった進捗状況を表す音声が入力される。この音声入力に応じて、作業情報が生成される。具体的には、まず、入力された音声に対応する進捗状況の特定が行われる。例えば「通知確認」という音声に対応する進捗状況は、「通知確認」である。また、この進捗状況に対応づける対象設備や作業種別の特定が行われる。対象設備や作業種別には、進捗状況の入力を行う前に、予め任意の方法で入力しておく。さらに、作業情報に含める遷移時刻として、上記音声入力を受け付けた時刻を利用する。以上の各情報を利用して、作業情報が生成される。
【0067】
第2グラフ14には、複数のデータを互いに識別できるように時系列で表示できる任意の形式のグラフを採用できる。例えば第2グラフ14は、作業者ごとに1つの時間軸を示し、その時間軸上にテーブル200の各レコードに対応する点がプロットされたグラフである。また、或る作業について開始及び終了というステータスがある場合、その作業の開始から終了までを1つの図形(例えば四角形)で表してもよい。
【0068】
<第1表示画面の生成:S106>
出力部2060は、第1グラフ12及び第2グラフ14を含む表示画面10を生成する(S106)。出力部2060は、表示画面10において第1グラフ12と第2グラフ14の時間軸が揃うように、第1グラフ12と第2グラフ14を配置することが好適である。ここで、「2つのグラフの時間軸が揃っている」とは、例えば、2つのグラフの時間軸が互いに平行であり、これらの時間軸を通過する同一垂線上の時点が互いに同一の時点を表すことを意味する。ただし、第1グラフ12と第2グラフ14の時間軸を通る垂線上の時点は、必ずしも厳密に一致する必要はない。第1グラフ12の時間軸における或る時点と第2グラフ14の時間軸におけるその時点とが、画面の垂直方向(時間軸が水平方向である場合)又は水平方向(時間軸が垂直方向である場合)において一致しているように人の目から見えればよい。
【0069】
出力部2060が生成する表示画面10は、画面を表す画像であってもよいし、所定の加工を施すことで画面を表す画像を生成できるデータであってもよい。後者の例としては、例えば HTML ファイルが挙げられる。表示画面10が HTML ファイルとして生成される場合、このHTML ファイルをブラウザ等のアプリケーションで処理することにより、表示画面10を表す画像が生成される。
【0070】
<表示画面10の出力>
出力部2060は、表示画面10を出力する。表示画面10の出力方法は様々である。
図8は、第1表示画面の出力方法のバリエーションを例示する図である。
【0071】
図8の上段のケースでは、出力部2060は、情報処理装置2000に接続されているディスプレイ装置30に表示画面10を表示させる。これに対し、
図8の下段のケースでは、出力部2060は、情報処理装置2000と通信可能に接続されている外部端末40に対して表示画面10を送信する。そして外部端末40は、外部端末40に接続されているディスプレイ装置50に表示画面10を表示させる。
図8の下段のケースでは、例えば、情報処理装置2000はサーバ装置として機能し、外部端末40はクライアント装置として機能する。
【0072】
<その他の機能>
<<強調表示>>
情報処理装置2000は、出来高が不足している時間帯と作業者の作業ステータスとの関連を把握することをより容易にする機能を有することが好適である。例えば情報処理装置2000は、第1グラフ12において或る時間帯を指定するユーザ操作を受け付ける。例えば
図1の第1グラフ12において、タップ操作やクリック操作などによって各四角形を選択できるようにする。出力部2060は、このユーザ操作に応じ、第2グラフ14において、第1グラフ12で指定された時間帯の中で行われた作業のデータを強調表示する。
【0073】
図9は、第1グラフ12におけるデータの選択に応じて第2グラフ14について強調表示を行う例を示す図である。
図9の上段では、第1グラフ12のデータ60が選択されている。ここで、第2グラフにおいて、データ60が表す時間帯に含まれる作業を表すデータは、プロット70−1及びプロット70−2である。そこで出力部2060は、
図9の下段に示すように、プロット70−1及びプロット70−2を他のプロット70よりも大きくすることで、これらのプロットを強調表示する。なお、強調表示の方法はプロットを大きくする方法に限定されない。なお
図9では、第1グラフ12において選択されたデータについても、強調表示が行われている。
【0074】
ここで、出来高不足が発生した時間帯に行われた作業だけでなく、その時間帯以前に行われた作業についても、出来高不足の原因で或る可能性がある。そこで出力部2060は、第1グラフ12において或る時間帯を選択するユーザ操作に応じて、第1グラフ12で選択された時間帯以前における作業ステータスをさらに強調表示してもよい。例えば出力部2060は、第1グラフ12で選択された時間帯よりも前の作業ステータスの中で、遷移時点が最も遅いもの(すなわち、第1グラフ12で選択された時間帯の直前の作業ステータス)を強調表示する。その他にも例えば、出力部2060は、第1グラフ12で選択された時間帯よりも前の作業ステータスのうち、遷移時点が遅い順に所定個の作業ステータスを強調表示したり、選択された時間帯の開始時刻から所定時間前までの各作業ステータスを強調表示したりしてもよい。
【0075】
その他にも例えば、出力部2060は、出来高不足となっている時間帯に基づき、第2グラフ14において強調表示する作業ステータスを自動で決定してもよい。この場合、出力部2060は、出来高不足となっている時間帯を、前述したユーザ操作で選択された時間帯と同様に扱って、強調表示する作業ステータスを特定する。すなわち、出力部2060は、出来高不足となっている時間帯の作業ステータスを強調表示したり、出来高不足となっている時間帯以前の作業ステータスを強調表示したりする。
【0076】
<<作業ステータスに対応する撮像画像の表示>>
出力部2060は、第2グラフ14に示されているいずれかの作業ステータス(
図1や
図9の第2グラフ14における丸印)が選択された場合に、その作業ステータスに対応づけられている撮像画像を出力してもよい。作業ステータスに対応づけられている撮像画像は、その作業ステータスにある作業者(その作業ステータスに遷移した時刻又はその時刻の前後)をカメラで撮像することで得られた画像である。例えば、各設備や設備と設備との間にカメラを設置しておくことで、各作業者を撮像できるようにしておく。
【0077】
図10は、第2グラフ14における作業ステータスの選択に応じて撮像画像を表示する例を示す図である。
図10の上段において、ユーザは、プロット70を選択している。その結果、
図10の下段では、プロット70が示す作業ステータスに対応する撮像画像15が表示されている。
【0078】
作業者の画像は、例えば、作業情報の各レコードに含めて記憶装置に記憶させておく。作業情報の各レコードに含まれる撮像画像は、そのレコードで特定される作業ステータスの作業者をカメラで撮像することによって生成された画像である。例えば、係る画像には、作業者による作業の対象(製品、設備及び機器など)、または作業者及び当該対象が含まれていてもよい。
【0079】
作業ステータスに対応づける撮像画像は、静止画を撮像するスチルカメラによって生成された画像であってもよいし、ビデオカメラによって生成された動画を構成する画像フレームであってもよい。
【0080】
なお、作業ステータスには動画(複数の撮像画像)が対応づけられていてもよい。この場合、出力部2060は、選択された作業ステータスに対応づけられている動画を出力してもよいし、その動画を構成する動画フレーム(例えば、その動画の先頭の動画フレーム)を出力してもよい。
【0081】
[利用例]
ここでは、情報処理装置2000の具体的な利用例について説明する。ここで示す利用例は、情報処理装置2000が利用される状況の一例を示して情報処理装置2000の理解を容易にするためのものであり、情報処理装置2000が利用される状況を限定するものではない。
【0082】
図11は、利用例の表示画面10を例示する図である。対象選択エリア16は、第1グラフ12の生成対象とする設備等を選択するための入力エリアである。まず、対象日時欄において、どの日時について第1グラフ12や第2グラフ14を生成するかを選択することができる。例えば
図11では、2017年12月17日における出来高情報と作業情報を用いて、第1グラフ12及び第2グラフ14が生成される。
【0083】
第1グラフ12の生成対象とする装置は、ライン選択欄で絞り込むことができる。例えば
図11では、ライン選択欄でラインAが選択されている。そのため、ラインAに含まれる各装置の出来高が第1グラフ12に表示されている。
【0084】
ライン選択欄でラインAを選択した結果、ライン表示欄にはラインAの構成が表示されている。本例のラインAでは、装置M1からM3という3つの装置が順に並べられている。そこでライン表示欄には、装置M1からM3が順に表示されている。
【0085】
ライン表示欄には、ラインAに含まれる各装置が稼働しているか否かを表す表示も含まれている。白い丸印が重畳されている装置は、正常に稼働している装置を表す。一方、斜線柄の丸印が重畳されている装置は、故障中の装置を表す。本例では、装置M2が故障しており、その他の装置は正常に稼働している。
【0086】
第1グラフ12には、ラインAに含まれる各装置における出来高のデータが表示されている。この第1グラフ12では、出来高の基準が2つ設けられている。出来高が厳しい方の基準を満たしている場合、出来高が良好であることを表している。出来高が緩い方の基準のみを満たしている場合、出来高が低迷している(不良ではない)ことを表している。出来高が緩い方の基準も満たしていない場合、出来高が不良であることを表している。
【0087】
第1グラフ12において、出来高が良好な時間帯は白色の四角形で表されており、出来高が低迷している時間帯は斜線柄の四角形で表されており、出来高が不良である時間帯はドット柄の四角形で表されている。なお実際には、出来高が良い時間帯は、緑色など、好ましい状況を連想させる色で表すことが好適である。一方、出来高が良くない時間帯は、赤色や黄色など、好ましくない状況を連想させる色で表すことが好適である。例えば、出来高良好、出来高低迷、出来高不良をそれぞれ、緑、黄色、赤を用いて表す。
【0088】
第1グラフ12は、ライン選択欄で選択されたラインに含まれる全ての装置ではなく、一部の装置についてのみ出来高を表示してもよい。例えば、第1グラフ12には、ユーザによって選択された装置の出来高のみを表示するようにする。第1グラフ12の生成対象とする装置は、例えば、ライン表示欄において装置を選択する操作(例えば、装置の絵をタップする操作)によって指定できるようにする。
【0089】
本利用例では、作業者1がラインAの作業を担当している。そのため、第2グラフ14には、作業者1の作業ステータスの遷移が表示されている。
【0090】
第2グラフ14の下には、各作業者の作業ステータスの詳細を示すテーブルが表示されている。このテーブルの各レコードは、第2グラフの各プロットに対応している。
【0091】
図11に示すように、時系列を揃えて出来高、稼働状況、及び作業者ステータスを表すデータを示すことにより、作業者によって適切に作業が行われているか否かを把握することができる。例えば、設備故障が発生した場合に、その後すぐに作業者がその設備へ移動しているか否かや、設備へ到着した後にスムーズに故障回復作業が行われているか否かなどを把握することができる。例えば、設備故障が発生した時刻と作業者が故障した設備へ移動を開始した時刻に大きな時間差があれば、設備故障への対処の開始が遅かったことが分かる。その他にも例えば、材料待ちの時間が長ければ、材料の運搬が遅れたことが分かる。
【0092】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0093】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
1. 良品の生産量が基準を満たしている時間帯と、良品の生産量が基準を満たしていない時間帯とを互いに識別可能に時系列で表す第1グラフを生成する第1生成部と、
作業者の作業ステータスを時系列で表す第2グラフを生成する第2生成部と、
前記第1グラフと前記第2グラフを含む表示画面を出力する出力部と、を有する情報処理装置。
2. 前記出力部は、前記第1グラフと前記第2グラフの時間軸が揃うように、前記第1グラフと前記第2グラフを前記表示画面に配置する、1.に記載の情報処理装置。
3. 前記第2グラフは、各前記作業ステータスについて、その作業ステータスに遷移した時点を示し、
前記第2生成部は、作業の進捗状況を示す音声入力の音声データを用いて、その進捗状況を示す前記作業ステータスに遷移した時点を特定する、1.又は2.に記載の情報処理装置。
4. 前記出力部は、前記第2グラフに表されているいずれかの作業ステータスを選択する入力が行われた場合に、前記選択された作業ステータスに対応づけて記憶されている撮像画像を取得し、前記取得した撮像画像を出力し、
各作業ステータスに対応づけられている前記撮像画像は、その作業ステータスの作業者をカメラで撮像することで生成されたものである、1.乃至3.いずれか一つに記載の情報処理装置。
5. 前記出力部は、良品の生産量が基準を満たしていない時間帯における作業ステータスを表すデータ、又はその時間帯における作業ステータスよりも前の所定範囲の作業ステータスを表すデータを、前記第2グラフにおいて強調表示する、1.乃至4.いずれか一つに記載の情報処理装置。
6. 前記出力部は、前記第1グラフにおいていずれかの時間帯のデータを選択する入力が行われた場合に、その時間帯における作業ステータスを表すデータ、又はその時間帯における作業ステータスよりも前の所定範囲の作業ステータスを表すデータを、前記第2グラフにおいて強調表示する、1.又は2.に記載の情報処理装置。
【0094】
7. コンピュータによって実行される制御方法であって、
良品の生産量が基準を満たしている時間帯と、良品の生産量が基準を満たしていない時間帯とを互いに識別可能に時系列で表す第1グラフを生成する第1生成ステップと、
作業者の作業ステータスを時系列で表す第2グラフを生成する第2生成ステップと、
前記第1グラフと前記第2グラフを含む表示画面を出力する出力ステップと、を有する制御方法。
8. 前記出力ステップにおいて、前記第1グラフと前記第2グラフの時間軸が揃うように、前記第1グラフと前記第2グラフを前記表示画面に配置する、7.に記載の制御方法。
9. 前記第2グラフは、各前記作業ステータスについて、その作業ステータスに遷移した時点を示し、
前記第2生成ステップにおいて、作業の進捗状況を示す音声入力の音声データを用いて、その進捗状況を示す前記作業ステータスに遷移した時点を特定する、7.又は8.に記載の制御方法。
10. 前記出力ステップにおいて、前記第2グラフに表されているいずれかの作業ステータスを選択する入力が行われた場合に、前記選択された作業ステータスに対応づけて記憶されている撮像画像を取得し、前記取得した撮像画像を出力し、
各作業ステータスに対応づけられている前記撮像画像は、その作業ステータスの作業者をカメラで撮像することで生成されたものである、請求項7乃至9いずれか一つに記載の制御方法。
11. 前記出力ステップにおいて、良品の生産量が基準を満たしていない時間帯における作業ステータスを表すデータ、又はその時間帯における作業ステータスよりも前の所定範囲の作業ステータスを表すデータを、前記第2グラフにおいて強調表示する、7.乃至10.いずれか一つに記載の制御方法。
12. 前記出力ステップにおいて、前記第1グラフにおいていずれかの時間帯のデータを選択する入力が行われた場合に、その時間帯における作業ステータスを表すデータ、又はその時間帯における作業ステータスよりも前の所定範囲の作業ステータスを表すデータを、前記第2グラフにおいて強調表示する、7.又は8.に記載の制御方法。
【0095】
13. 7.乃至12.いずれか一つに記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
【0096】
この出願は、2018年3月8日に出願された日本出願特願2018−042156号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。