(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記経路探索部は、前記第1のオフィスに備えられたレンタカーの利用情報と、渋滞情報と、を加えて、前記第3のオフィスへ到達時刻までに到達するための前記複数の第1のオフィス毎の出発時刻及び移動経路を探索する、請求項1又は2に記載の管理サーバ。
駐車場の位置情報及び利用情報と、前記第3のオフィスの位置情報及び当該第3のオフィスへの到達時刻情報と、に基づいて、前記第3のオフィスに対して予め設定された第2の範囲内であって、且つ、前記第3のオフィスへの到達時刻に駐車可能な駐車場を探索する駐車場探索部を備え、
前記経路探索部は、前記駐車可能な駐車場を示す情報を加えて、前記第3のオフィスへ到達時刻までに到達するための前記複数の第1のオフィス毎の出発時刻及び移動経路を探索する、請求項3に記載の管理サーバ。
第1のオフィスに配置された、前記第1のオフィスの利用者の認証情報を取得する認証装置、コンピュータ、及び前記コンピュータに接続された第1のプライベートネットワーク接続装置と、
第2のオフィスに配置された第2のプライベースネットワーク接続装置と、
前記第1のプライベートネットワーク接続装置と前記第2のプライベートネットワーク接続装置とを接続する第3のプライベートネットワーク接続装置と、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の管理サーバと、
を備える、管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。但し、本開示が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
【0013】
<実施の形態1>
先ず、本実施の形態の管理サーバの構成を説明する。
図1は、本実施の形態の管理サーバの構成を示すブロック図である。本実施の形態の管理サーバ1は、
図1に示すように、認証部2、位置検索部3及び制御部4を備えている。
【0014】
認証部2は、第1のオフィスに配置された認証装置を介して取得した当該第1のオフィスの利用者の認証情報と、予め設定された利用者情報と、が一致するか否かを認証する。位置検索部3は、当該利用者情報に登録された者(登録者)が所持する携帯端末が第1のオフィスに対して予め設定された第1の範囲内に存在するか否かを判定する。
【0015】
制御部4は、第1のオフィスに配置された第1のプライベートネットワーク接続装置と、第2のオフィスに配置された第2のプライベートネットワーク接続装置と、を接続する第3のプライベートネットワーク接続装置を制御する。
【0016】
次に、本実施の形態の管理方法の流れを説明する。
図2は、本実施の形態の管理方法の流れを示すフローチャート図である。先ず、第1のオフィスに配置された認証装置を介して取得した当該第1のオフィスの利用者の認証情報と、予め設定された利用者情報と、が一致するか否かを認証する(S1)。
【0017】
次に、利用者情報に登録された者が所持する携帯端末が第1のオフィスに対して予め設定された第1の範囲内に存在するか否かを判定する(S2)。そして、認証情報と利用者情報とが一致し、且つ、携帯端末が第1のオフィスに対して予め設定された第1の範囲内に存在する場合(S1及びS2のYES)、第1のプライベートネットワーク接続装置と第2のプライベートネットワーク接続装置と、が接続されるように、第3のプライベートネットワーク接続装置を制御する(S3)。
【0018】
一方、認証情報と利用者情報とが不一致、又は携帯端末が第1のオフィスに対して予め設定された第1の範囲内に存在しない場合(S1のNO、S2のNO)、第1のプライベートネットワーク接続装置と第2のプライベートネットワーク接続装置と、が接続されないように、第3のプライベートネットワーク接続装置を制御する(S4)。
【0019】
このように本実施の形態の管理サーバ1及び管理方法は、認証情報と利用者情報とが一致し、且つ、携帯端末が第1のオフィスに対して予め設定された第1の範囲内に存在する場合、第1のプライベートネットワーク接続装置と第2のプライベートネットワーク接続装置とを接続する。つまり、本実施の形態の管理サーバ1及び管理方法は、2重認証方式によって第1のプライベートネットワーク接続装置と第2のプライベートネットワーク接続装置とを接続する。そのため、セキュリティーが高い。
【0020】
<実施の形態2>
先ず、本実施の形態の管理システムの構成を説明する。
図3は、本実施の形態の管理システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態の管理システム11は、実施の形態1の管理サーバ1に加えて、認証装置12、コンピュータ13、第1のプライベートネットワーク接続装置14、第2のプライベートネットワーク接続装置15、第3のプライベートネットワーク接続装置16を備えている。
【0021】
管理サーバ1には、利用者情報が登録されている。利用者情報には、利用者のID(例えば、住所、氏名、電話番号、メールアドレスなど)、利用者が所持するスマートフォンなどの携帯端末のID、利用者が所属する会社を示す情報(例えば、電話番号やメールアドレスなど)、当該会社のオフィスに設置された第2のプライベートネットワーク接続装置15を示す情報、及び生体認証を行うための認証情報が含まれ、利用者が利用者情報を予め登録する。このような管理サーバ1は、例えば、
図3に示すように、クラウドコンピューティング21に備えられている。
【0022】
認証装置12は、シェアオフィス(第1のオフィス)22の個別ブース221に配置されており、ネットワークを介して管理サーバ1と接続されている。認証装置12は、例えば、シェアオフィス22の個別ブース221のドアに設置された顔認証装置であり、顔画像を撮像し、顔画像又は顔の特徴点を管理サーバ1に送信する。認証装置12は、コンピュータ13にインストールされた顔認証のアプリケーションであってもよい。なお、認証装置12は、生体認証であれば顔認証でなくてもよい。
【0023】
コンピュータ13は、例えば、シェアオフィス22の個別ブース221に配置されている。第1のプライベートネットワーク接続装置14は、例えば、VPN(Virtual Private Network)ルーターであり、シェアオフィス22に配置されている。そして、第1のプライベートネットワーク接続装置14には、コンピュータ13が接続されている。第2のプライベートネットワーク接続装置15は、例えば、VPNルーターであり、利用者が所属する会社のオフィス(第2のオフィス)23に配置されている。
【0024】
第3のプライベートネットワーク接続装置16は、例えば、VPNルーターであり、クラウドコンピューティング21に備えられている。第3のプライベートネットワーク接続装置16は、管理サーバ1の指示に基づいて、第1のプライベートネットワーク接続装置14と第2のプライベートネットワーク接続装置15とをVPN接続する。
【0025】
但し、第1のプライベートネットワーク接続装置14、第2のプライベートネットワーク接続装置15及び第3のプライベートネットワーク接続装置16は、VPNルーターに限定されず、SDN(Software Defined Networking)コントローラと、SDNに対応しているスイッチと、で構成してもよく、要するに、プライベートネットワークを構成することができればよい。
【0026】
次に、本実施の形態の管理システム11において、利用者Aがシェアオフィス22のコンピュータ13を利用しようとした際の流れを説明する。
図4は、本実施の形態の管理システムにおいて、利用者がシェアオフィスのコンピュータを利用しようとした際の流れを示すフローチャート図である。
【0027】
先ず、利用者Aがシェアオフィス22に入館後(S11)、利用者Aは、認証装置12で個人認証を行う(S12)。詳細には、認証装置12は、例えば、顔画像を撮像し、顔画像又は顔の特徴点を管理サーバ1に送信する。管理サーバ1は、受信した顔画像又は顔の特徴点と予め登録されている利用者情報とを照合して認証を実施する。
【0028】
受信した顔画像又は顔の特徴点と予め登録されている利用者情報とが一致しない、即ち、認証に失敗した場合(S12のNO)、管理サーバ1は、第1のプライベートネットワーク接続装置14と第2のプライベートネットワーク接続装置15とが接続されないように、第3のプライベートネットワーク接続装置16を制御する(S13)。このとき、管理サーバ1は、例えば、コンピュータ13をインターネットなどの公衆回線に接続するとよい。
【0029】
一方、受信した顔画像又は顔の特徴点と予め登録されている利用者情報とが一致する、即ち、認証が成功した場合(S12のYES)、管理サーバ1は、利用者情報の登録者が所持する携帯端末24がシェアオフィス22に対して予め設定された第1の範囲内に存在するか否かを判定する(S14)。
【0030】
詳細には、管理サーバ1は、利用者情報の登録者が所持する携帯端末24のIDに基づいて、携帯端末24に予めインストールされているシェアオフィスサービスのアプリケーションと通信を行い、携帯端末24の位置情報を取得する。そして、管理サーバ1は、取得した携帯端末24の位置情報がシェアオフィス22内の位置情報と一致するか否かの照合を行う。
【0031】
取得した携帯端末24の位置情報がシェアオフィス22内の位置情報と一致する場合(S14のYES)、管理サーバ1は、第1のプライベートネットワーク接続装置14と第2のプライベートネットワーク接続装置15とを接続するように、第3のプライベートネットワーク接続装置16を制御する(S15)。これにより、シェアオフィス22のコンピュータ13を利用者Aが所属する会社のオフィス23に配置された第2のプライベートネットワーク接続装置15に接続することができる。
【0032】
一方、取得した携帯端末24の位置情報がシェアオフィス22内の位置情報と一致しない場合(S14のNO)、管理サーバ1は、第1のプライベートネットワーク接続装置14と第2のプライベートネットワーク接続装置15とが接続されないように、第3のプライベートネットワーク接続装置16を制御する(S13)。
【0033】
このとき、認証情報と一致した利用者情報の登録者がシェアオフィス22に存在しないため、管理サーバ1は、シェアオフィス22からの生体認証がなりすましの可能性があると判断し、利用者Aがなりすました利用者情報の登録者が所属する会社及び当該登録者が所持する携帯端末に不正接続があった旨を連絡するとよい。
【0034】
これにより、携帯端末の置忘れや、利用者情報の登録者が所属する会社のオフィス23に配置された第2のプライベートネットワーク接続装置15に悪意の利用者Aが接続しようとした形跡を当該利用者情報の登録者などが認識することができる。
【0035】
このように本実施の形態の管理サーバ1、管理システム11及び管理方法も、認証情報と利用者情報とが一致し、且つ、携帯端末24がシェアオフィス22に対して予め設定された第1の範囲内に存在する場合、第1のプライベートネットワーク接続装置14と第2のプライベートネットワーク接続装置15とを接続する。つまり、本実施の形態の管理サーバ1、管理システム11及び管理方法も、2重認証方式によって第1のプライベートネットワーク接続装置14と第2のプライベートネットワーク接続装置15とを接続する。そのため、セキュリティーが高い。
【0036】
<実施の形態3>
図5は、本実施の形態の管理システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態の管理システム31は、
図5に示すように、実施の形態2の管理システム11と略等しい構成とされているため、重複する説明は省略するが、利用者の現在地や訪問先オフィス(第3のオフィス)の場所などに応じて、管理サーバ32が利用可能なシェアオフィス22などを探索及び予約することができるよう構成されている。
【0037】
図6は、本実施の形態の管理サーバの構成を示すブロック図である。管理サーバ32は、
図6に示すように、経路探索部33、駐車場探索部34、送受信部35及び予約処理部36を備えている。このとき、管理サーバ32は、複数のシェアオフィス22の位置情報、シェアオフィス22の個別ブース221の空き状況や予約状況を示す利用情報、シェアオフィス22に備えられたレンタカー37の空き状況や予約状況を示す利用情報、利用者が携帯端末24を介して入力した訪問先オフィスの位置情報や到着時刻情報、電車の路線やダイヤ並びに遅延状況などを示す公共交通情報、地図情報、駐車場(例えば、コインパーキング)の位置情報並びに空き状況や予約状況などを示す利用情報、及び道路の渋滞情報などを取得可能である。
【0038】
経路探索部33は、複数のシェアオフィス22の位置情報と、シェアオフィス22の個別ブース221の利用情報と、シェアオフィス22に備えられたレンタカー37の利用情報と、訪問先オフィスの位置情報並びに到着時刻情報と、公共交通情報と、地図情報と、駐車場の位置情報並びに利用情報と、道路の渋滞情報と、に基づいて、訪問先オフィスへ到達時刻までに到達するための複数のシェアオフィス22毎の出発時刻及び移動経路を探索する。
【0039】
このとき、管理サーバ32が利用者の自宅の位置情報を取得可能な場合、経路探索部33は、利用者の自宅の位置情報と、公共交通情報と、地図情報と、に基づいて、訪問先オフィスからの帰宅経路も探索するとよい。
【0040】
駐車場探索部34は、駐車場の位置情報及び利用情報と、訪問先オフィスの位置情報及び到達時刻情報と、に基づいて、訪問先オフィスに対して予め設定された第2の範囲内であって、且つ、訪問先オフィスへの到達時刻に駐車可能な駐車場を探索する。
【0041】
送受信部35は、利用者が所持する携帯端末24に複数のシェアオフィス22毎の出発時刻及び移動経路を示す情報を送信する。また、送受信部35は、携帯端末24を介して選択した移動経路を示す情報を受信する。
【0042】
予約処理部36は、利用者が所持する携帯端末24を介して選択した移動経路を示す情報に基づいて、当該移動経路の出発地のシェアオフィス22の個別ブース221を予約する。このとき、選択した移動経路がレンタカー37を利用する場合、レンタカー37及び駐車場の予約も併せて行うとよい。
【0043】
次に、利用者が携帯端末24を介して訪問先オフィスへの移動経路を選択する際の処理の流れを説明する。
図7は、利用者が携帯端末を介して訪問先オフィスへの移動経路を選択する際の処理の流れを示すフローチャート図である。
【0044】
携帯端末24には、予め移動経路を選択するためのシェアオフィスサービスのアプリケーションがインストールされており、利用者がアプリケーションの画面を操作することで移動経路を選択するものとする。
【0045】
ここで、
図8は、利用者の現在地と、利用者が所属する会社のオフィス、第1のシェアオフィス、第2のシェアオフィス、利用者の自宅、第1の訪問先オフィス及び第2の訪問先オフィスと、の位置関係などを説明するための図である。
【0046】
利用者は、現在営業部門の人物であり、午前中に第1の訪問先オフィス41を訪問したところ、その後連絡が入り、午後から第2の訪問先オフィス42を訪問することになった場合を想定する。さらに、それまでに数時間の空き時間があると仮定する。
【0047】
そして、
図8の例では、第1のシェアオフィス22aが公共交通機関で20分、第2のシェアオフィス22bが公共交通機関で40分、利用者が所属する会社のオフィス43が公共交通機関で60分の距離に位置している。また、第1のシェアオフィス22aは、インターネット常時接続されたレンタカー(例えば、コネクテッドカー)37を備えており、第2の訪問先オフィス42の周辺には、駐車場44が存在するものとする。
【0048】
先ず、第1の訪問先オフィス41を出た地点から利用者がアプリケーションの画面を介して第2の訪問先オフィス42の位置情報及び到達時刻情報を入力する(S21)。次に、携帯端末24のアプリケーションは、第2の訪問先オフィス42の位置情報及び到達時刻情報を管理サーバ32に送信する(S22)。
【0049】
管理サーバ32が送受信部35を介して第2の訪問先オフィス42の位置情報及び到達時刻情報を受信すると、管理サーバ32の経路探索部33は、複数のシェアオフィス22の位置情報に基づいて、利用者の現在地に対して予め設定された第3の範囲内のシェアオフィス22を探索する(S23)。本実施の形態では、第1のシェアオフィス22a及び第2のシェアオフィス22bが利用者の現在地に対して予め設定された第3の範囲内に存在するものとする。
【0050】
次に、管理サーバ32の経路探索部33は、第1のシェアオフィス22a及び第2のシェアオフィス22bの位置情報と、公共交通情報と、地図情報と、に基づいて、利用者の現在地から第1のシェアオフィス22a及び第2のシェアオフィス22bに到達する到達時刻を算出する(S24)。
【0051】
次に、管理サーバ32の経路探索部33は、第1のシェアオフィス22a並びに第2のシェアオフィス22bの個別ブース221の利用情報と、第1のシェアオフィス22aに備えられたレンタカー37の利用情報と、第2の訪問先オフィス42の位置情報並びに到着時刻情報と、公共交通情報と、地図情報と、道路の渋滞情報と、に基づいて、第2の訪問先オフィス42へ到達時刻までに到達するための第1のシェアオフィス22a、第2のシェアオフィス22bの出発時刻及び移動経路を探索し、第1のシェアオフィス22a、第2のシェアオフィス22bへの到達時刻から出発時刻まで第1のシェアオフィス22a又は第2のシェアオフィス22bの少なくとも一方のシェアオフィス22が利用可能か否かを判定する(S25)。このとき、管理サーバ32の経路探索部33は、第2の訪問先オフィス42から利用者の自宅45(
図8を参照)への帰宅経路も併せて探索するとよい。
【0052】
ここで、第1のシェアオフィス22aから第2の訪問先オフィス42への移動経路がレンタカー37を利用する場合、管理サーバ32の駐車場探索部34は、駐車場の位置情報及び利用情報と、第2の訪問先オフィス42の位置情報及び到達時刻情報と、に基づいて、第2の訪問先オフィス42に対して予め設定された第2の範囲内であって、且つ、第2の訪問先オフィス42への到達時刻に駐車可能な駐車場を探索するとよい。そして、管理サーバ32の経路探索部33は、探索された駐車場44の位置情報も加えて、移動経路を探索するとよい。
【0053】
第1のシェアオフィス22a又は第2のシェアオフィス22bの少なくとも一方のシェアオフィス22が利用可能な場合(S25のYES)、管理サーバ32の送受信部35は、利用可能なシェアオフィス22の出発時刻情報、当該シェアオフィス22から第2の訪問先オフィス42までの移動経路情報、及び第2の訪問先オフィス42への到達時刻情報を携帯端末24に送信する(S26)。このとき、利用者の自宅45への帰宅経路も探索している場合、管理サーバ32の送受信部35は、利用者の自宅45への帰宅経路情報も併せて携帯端末24に送信するとよい。
【0054】
携帯端末24が利用可能なシェアオフィス22の出発時刻情報、当該シェアオフィス22から第2の訪問先オフィス42までの移動経路情報、及び第2の訪問先オフィス42への到達時刻情報を受信すると、携帯端末24は、
図8に示すように、各々の利用可能なシェアオフィス22から第2の訪問先オフィス42への移動経路を表示する(S27)。
【0055】
ここで、
図8では、破線によって第1のシェアオフィス22aから第2の訪問先オフィス42への移動経路を示している。このとき、利用者の自宅45への帰宅経路情報も受信している場合、携帯端末24は、利用者の自宅45への帰宅経路も併せて表示するとよい。また、携帯端末24は、移動経路を表示すると共に、シェアオフィス22の出発時刻や第2の訪問先オフィス42への到達時刻を表示するとよい。
【0056】
利用者が携帯端末24を介して移動経路を選択すると、携帯端末24は、利用者が選択した移動経路情報を管理サーバ32に送信する(S28)。管理サーバ32の送受信部35が移動経路情報を受信すると、管理サーバ32の予約処理部36は、利用者が選択した移動経路の出発地のシェアオフィス22の個別ブース221を予約する(S29)。
【0057】
例えば、利用者が第1のシェアオフィス22aを利用する移動経路を選択した場合、管理サーバ32の予約処理部36は、第1のシェアオフィス22aの予約を行う。このとき、第1のシェアオフィス22aから第2の訪問先オフィス42への移動経路がレンタカー37を利用する場合、予約処理部36は、レンタカー37及び探索した駐車場44の予約も行うとよい。
【0058】
管理サーバ32の送受信部35は、第1のシェアオフィス22aなどの予約が完了した旨の情報を携帯端末24に送信する(S30)。第1のシェアオフィス22aなどの予約が完了した旨の情報を携帯端末24が受信すると、携帯端末24は、第1のシェアオフィス22aなどの予約が完了した旨を表示する(S31)。
【0059】
第1のシェアオフィス22a及び第2のシェアオフィス22bの両方が利用不可能な場合(S25のNO)、管理サーバ32の送受信部35は、利用可能なシェアオフィス22が存在しない旨の情報を携帯端末24に送信する(S32)。利用可能なシェアオフィス22が存在しない旨の情報を受信すると、携帯端末24は、利用可能なシェアオフィス22が存在しない旨を表示する(S33)。
【0060】
このように管理サーバ32、管理システム31及び管理方法は、利用者が外出先で訪問先オフィスへの空き時間を利用して利用可能なシェアオフィス22を簡単に探索することができる。しかも、利用者の現在地から第3の範囲内であって、且つ、利用可能なシェアオフィス22のうち、適切なシェアオフィス22を利用者が選択することができる。つまり、空き時間を最大限に利用可能なシェアオフィス22や訪問先オフィスへの移動経路が簡単なシェアオフィス22を利用者よって、適宜、選択することができる。
【0061】
また、利用するシェアオフィス22を選択すると、当該シェアオフィス22などの予約を自動的に行う場合、利用者の利便性を向上させることができる。さらに、訪問先オフィスからの帰宅経路も探索し携帯端末24に表示する場合、利用者の利便性を一層、向上させることができる。
【0062】
<実施の形態4>
図9は、本実施の形態の管理システムの構成を示すブロック図である。本実施の形態の管理システム51は、実施の形態3の管理システム31と略等しい構成とされているため、重複する説明を省略するが、解析部52を備えている。
【0063】
解析部52は、利用者がシェアオフィス22を探索した際の位置情報、訪問先オフィスの位置情報、及びシェアオフィス22から訪問先オフィスまでの移動時間情報などを、ビックデータとして蓄積していき、次にどこにシェアオフィス22が必要であるかを割り出す。
【0064】
例えば、利用者がシェアオフィス22を探索した位置が多数集合する群と、入力された訪問先オフィスが多数集合する群と、を結んだ直線上であって、且つ、駅の近くに新たなシェアオフィス22の候補地を割り出すとよい。このように割り出したシェアオフィス22の候補地情報を利用すると、シェアオフィス22の事業者に適切な候補地の出店を促すことができる。
【0065】
<他の実施の形態>
上述した実施の形態1乃至4では、本開示をハードウェアの構成として説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。本開示は、各構成要素の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
【0066】
例えば、上記実施の形態の管理システムは、次のようなハードウェア構成を備えることができる。
図10は、管理システムに含まれるハードウェア構成の一例を示す図である。
【0067】
図10に示す装置61は、インターフェイス62と共に、プロセッサ63及びメモリ64を備える。上記実施の形態で説明した管理システムは、プロセッサ63がメモリ64に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより実現される。つまり、このプログラムは、プロセッサ63を上記実施の形態の管理システムとして機能させるためのプログラムである。
【0068】
上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータ(情報通知装置を含むコンピュータ)に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、この例は、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/Wを含む。さらに、この例は、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM、EPROM、フラッシュROM、RAM)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0069】
上記実施の形態は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は、上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは勿論である。
【0070】
上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1のオフィスに配置された認証装置を介して取得した前記第1のオフィスの利用者の認証情報と予め設定された利用者情報とが一致するか否かを認証する認証部と、
前記利用者情報に登録された者が所持する携帯端末が前記第1のオフィスに対して予め設定された第1の範囲内に存在するか否かを判定する位置検索部と、
前記第1のオフィスに配置された第1のプライベートネットワーク接続装置と、第2のオフィスに配置された第2のプライベートネットワーク接続装置と、を接続する第3のプライベートネットワーク接続装置を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記認証情報と前記利用者情報とが一致し、且つ、前記携帯端末が前記第1のオフィスに対して予め設定された第1の範囲内に存在する場合、前記第1のプライベートネットワーク接続装置と前記第2のプライベートネットワーク接続装置と、が接続されるように、前記第3のプライベートネットワーク接続装置を制御する、管理サーバ。
【0071】
(付記2)
前記携帯端末の位置情報と、複数の前記第1のオフィスの位置情報及び当該第1のオフィスの利用情報と、前記利用者が前記携帯端末を介して入力した第3のオフィスの位置情報及び前記第3のオフィスへの到達時刻情報と、公共交通情報と、地図情報と、に基づいて、前記第3のオフィスへ到達時刻までに到達するための前記複数の第1のオフィス毎の出発時刻及び移動経路を探索する経路探索部と、
前記第3のオフィスへ到達時刻までに到達するための前記複数の第1のオフィス毎の出発時刻及び移動経路の探索結果情報を前記携帯端末に送信する送信部と、
を備える、付記1に記載の管理サーバ。
【0072】
(付記3)
前記利用者が前記携帯端末を介して何れかの移動経路を選択した場合、前記移動経路の出発地である第1のオフィスの利用予約を行う予約処理部を備える、付記2に記載の管理サーバ。
【0073】
(付記4)
前記経路探索部は、前記第1のオフィスに備えられたレンタカーの利用情報と、渋滞情報と、を加えて、前記第3のオフィスへ到達時刻までに到達するための前記複数の第1のオフィス毎の出発時刻及び移動経路を探索する、付記2又は3に記載の管理サーバ。
【0074】
(付記5)
駐車場の位置情報及び利用情報と、前記第3のオフィスの位置情報及び当該第3のオフィスへの到達時刻情報と、に基づいて、前記第3のオフィスに対して予め設定された第2の範囲内であって、且つ、前記第3のオフィスへの到達時刻に駐車可能な駐車場を探索する駐車場探索部を備え、
前記経路探索部は、前記駐車可能な駐車場を示す情報を加えて、前記第3のオフィスへ到達時刻までに到達するための前記複数の第1のオフィス毎の出発時刻及び移動経路を探索する、付記4に記載の管理サーバ。
【0075】
(付記6)
前記利用者が前記携帯端末を介して何れかの移動経路を選択した場合、前記移動経路の出発地である第1のオフィスの利用予約を行う予約処理部を備え、
前記予約処理部は、前記移動経路が前記レンタカーを利用する場合、前記レンタカーの利用予約及び前記駐車場の利用予約も行う、付記5に記載の管理サーバ。
【0076】
(付記7)
前記経路探索部は、前記利用者の自宅の位置情報に基づいて、前記第3のオフィスから前記自宅までの帰宅経路を探索する、付記2乃至6のいずれか1項に記載した管理サーバ。
【0077】
(付記8)
第1のオフィスに配置された、前記第1のオフィスの利用者の認証情報を取得する認証装置、コンピュータ、及び前記コンピュータに接続された第1のプライベートネットワーク接続装置と、
第2のオフィスに配置された第2のプライベースネットワーク接続装置と、
前記第1のプライベートネットワーク接続装置と前記第2のプライベートネットワーク接続装置とを接続する第3のプライベートネットワーク接続装置と、
付記1乃至7のいずれか1項に記載の管理サーバと、
を備える、管理システム。
【0078】
(付記9)
利用者が所持する携帯端末の位置情報と、複数の前記第1のオフィスの位置情報と、前記利用者が訪問する第3のオフィスの位置情報と、各々の前記第1のオフィスから前記第3のオフィスへの所要時間と、に基づいて、新たな第1のオフィスの候補地を解析する解析部を備える、付記8に記載の管理サーバ。
【0079】
(付記10)
第1のオフィスに配置された認証装置を介して取得した前記第1のオフィスの利用者の認証情報と予め設定された利用者情報とが一致するか否かを認証する工程と、
前記利用者情報に登録された者が所持する携帯端末が前記第1のオフィスに対して予め設定された範囲内に存在するか否かを判定する工程と、
前記認証情報と前記利用者情報とが一致し、且つ、前記携帯端末が前記第1のオフィスに対して予め設定された範囲内に存在する場合、前記第1のオフィスに配置された第1のプライベートネットワーク接続装置と、第2のオフィスに配置された第2のプライベートネットワーク接続装置と、が接続されるように、第3のプライベートネットワーク接続装置を制御する工程と、
を備える、管理方法。
【0080】
(付記11)
第1のオフィスに配置された認証装置を介して取得した前記第1のオフィスの利用者の認証情報と予め設定された利用者情報とが一致するか否かを認証する処理と、
前記利用者情報に登録された者が所持する携帯端末が前記第1のオフィスに対して予め設定された範囲内に存在するか否かを判定する処理と、
前記認証情報と前記利用者情報とが一致し、且つ、前記携帯端末が前記第1のオフィスに対して予め設定された範囲内に存在する場合、前記第1のオフィスに配置された第1のプライベートネットワーク接続装置と、第2のオフィスに配置された第2のプライベートネットワーク接続装置と、が接続されるように、第3のプライベートネットワーク接続装置を制御する処理と、
をコンピュータに実行させる、管理プログラム。
【解決手段】本開示に係る一形態の管理サーバ1は、第1のオフィスの利用者の認証情報と利用者情報とが一致するか否かを認証する認証部2と、利用者情報に登録された者が所持する携帯端末が第1のオフィスに対して第1の範囲内に存在するか否かを判定する位置検索部3と、認証情報と利用者情報とが一致し、且つ、携帯端末が第1のオフィスに対して第1の範囲内に存在する場合、第1のオフィスに配置された第1のプライベートネットワーク接続装置と、第2のオフィスに配置された第2のプライベートネットワーク接続装置と、を接続する第3のプライベートネットワーク接続装置を制御する制御部4と、を備える。