特許第6962634号(P6962634)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6962634
(24)【登録日】2021年10月18日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】ボッチャ競技システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/00 20060101AFI20211025BHJP
   A63B 67/00 20060101ALI20211025BHJP
   A63B 71/06 20060101ALN20211025BHJP
【FI】
   A63B69/00 C
   A63B67/00 A
   !A63B71/06 M
【請求項の数】4
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2021-142437(P2021-142437)
(22)【出願日】2021年9月1日
【審査請求日】2021年9月1日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516388425
【氏名又は名称】株式会社ユニコーン
(74)【代理人】
【識別番号】100146020
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 善光
(74)【代理人】
【識別番号】100062328
【弁理士】
【氏名又は名称】古田 剛啓
(72)【発明者】
【氏名】中島 勝幸
(72)【発明者】
【氏名】小林 秀雄
(72)【発明者】
【氏名】小川 忍
(72)【発明者】
【氏名】三浦 靖一郎
(72)【発明者】
【氏名】藤本 浩
【審査官】 槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2021−122646(JP,A)
【文献】 特開2001−137414(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2019/0054368(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0038109(US,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2018−0112520(KR,A)
【文献】 韓国登録特許第10−1812717(KR,B1)
【文献】 韓国登録特許第10−1342861(KR,B1)
【文献】 韓国登録実用新案第20−0345844(KR,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/00−69/40
A63B 67/00−67/14
A63B 71/00−71/06
A63B 43/00−43/06
A63D 1/00− 3/02
A63F 7/00− 7/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
重度障害者によるランプ作動操作によってボッチャ競技への参加を可能にするボッチャ競技システムであって、
ボールのころがる方向を調整する左右方向回転手段、発射させるボールの高さを調整する昇降手段、ボールを発射させる発射手段、及び、コート内のボールのころがる方向を視認可能なライブ映像を撮影可能なカメラを備えたランプと、
前記左右方向回転手段、前記昇降手段及び前記ボール発射手段のそれぞれの駆動手段と接続された、前記駆動手段のオンオフ制御をする制御装置と、
前記左右方向回転手段、前記ボール発射手段及び前記昇降手段のそれぞれの作動指示釦を備えた操作箱と接続され、又は、表示画面に表示された、前記左右方向回転手段、前記ボール発射手段及び前記昇降手段のそれぞれの作動指示釦画像を見る前記重度障害者の視線を検出する視線検出手段と接続され、操作者側アプリケーションがインストールされた単数又は複数の操作者側情報端末と、
前記カメラ及び前記制御装置と接続され、ランプ側アプリケーションがインストールされたランプ側情報端末と、を備え、
前記操作者側情報端末と前記ランプ側情報端末とは通信ネットワークを介して接続されており、
前記操作者側情報端末の制御部により、
前記操作者側情報端末の表示画面に、前記カメラで撮影しているライブ映像、又は、前記カメラで撮影しているライブ映像と前記作動指示釦画像が表示され、
前記表示画面に表示された前記作動指示釦画像における視線の位置情報を検出させ、前記検出した視線の位置情報を、注視時間の所定の閾値により重度障害者の意思とするか否かの判定をし、重度障害者の意思と判定した前記作動指示釦画像の作動指示情報を前記判定後から注視されている間のみ、又は、重度障害者により押されている前記作動指示釦の作動指示情報を押されている間のみ、該当する前記駆動手段を駆動させる駆動指示情報に変換し、
前記駆動指示情報が前記変換された間のみ前記ランプ側情報端末に送信され、
前記ランプ側情報端末の制御部により、
前記カメラにより撮影されたライブ映像を前記操作者側情報端末に送信し、
前記操作者側情報端末から前記駆動指示情報を受信すると同時に前記制御装置に送信し、前記制御装置は前記駆動指示情報を受信中のみ、前記駆動指示情報に該当する前記駆動手段を駆動させることを特徴とするボッチャ競技システム。
【請求項2】
前記通信ネットワークを介さずに、前記操作者側情報端末と前記ランプ側情報端末を一体化した1つの会場情報端末の制御部が、前記操作者側情報端末の前記制御部が実行する情報処理、及び前記ランプ側情報端末の前記制御部が実行する情報処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のボッチャ競技システム。
【請求項3】
操作者側アプリケーションとランプ側アプリケーションからなるボッチャアプリケーションプログラムであって、
操作者側アプリケーションがインストールされた単数又は複数の操作者側情報端末と、ランプ側アプリケーションがインストールされたランプ側情報端末とは通信ネットワークを介して接続されており、
前記ランプ側情報端末は、
ボールのころがる方向を調整する左右方向回転手段、発射させるボールの高さを調整する昇降手段、ボールを発射させる発射手段のそれぞれの駆動手段と接続された、前記駆動手段のオンオフ制御をする制御装置と接続され、並びに、コート内のボールのころがる方向を視認可能なライブ映像を撮影可能なカメラと接続され、
前記操作者側情報端末は、
前記左右方向回転手段、前記ボール発射手段及び前記昇降手段のそれぞれの作動指示釦を備えた操作箱と接続され、又は、表示画面に表示された、前記左右方向回転手段、前記ボール発射手段及び前記昇降手段のそれぞれの作動指示釦画像を表示した表示画面を見る前記重度障害者の視線を検出する視線検出手段と接続され、
前記操作者側情報端末のコンピュータを、
前記カメラにより撮影されたライブ映像を、あるいは、前記カメラにより撮影されたライブ映像及び前記作動指示釦画像を、前記操作者側情報端末の表示画面に表示する表示手段、
前記表示画面に表示された前記作動指示釦画像における視線の位置情報を検出させ、前記検出した視線の位置情報を、注視時間の所定の閾値により重度障害者の意思とするか否かの判定をする判定手段、
重度障害者により押されている前記作動指示釦の作動指示情報を押されている間のみ、又は、重度障害者の意思と判定した注視されている前記作動指示釦画像の作動指示情報を前記判定後から注視されている間のみ、該当する前記駆動手段を駆動させる駆動指示情報に変換する駆動情報変換手段、
及び、前記駆動指示情報を前記変換された間のみ前記ランプ側情報端末に送信する送受信手段、として機能させ、
前記ランプ側情報端末のコンピュータを、
前記カメラにより撮影されたライブ映像を前記操作者側情報端末に送信し、
前記操作者側情報端末から前記駆動指示情報を受信すると同時に、かつ受信中のみ、前記駆動手段を駆動させる前記駆動指示情報を前記制御装置に送信させる送受信手段、として機能させることを特徴とするボッチャアプリケーションプログラム。
【請求項4】
前記通信ネットワークを介さずに、前記操作者側情報端末と前記ランプ側情報端末を一体化し、前記操作者側アプリケーションと前記ランプ側アプリケーションを統合したボッチャアプリケーションプログラムをインストールした1つの会場情報端末のコンピュータを、前記操作者側アプリケーションによる処理を実行する手段として、及び前記ランプ側アプリケーションによる処理を実行する手段として機能させることを特徴とする請求項3に記載のボッチャアプリケーションプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベッドに寝た切りの重度障害者がボッチャ競技への参加を可能とするボッチャ競技システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ボッチャはパラリンピックの正式種目で男女の区別なく障害の程度でクラス分けして順位を競うスポーツである。そして、障害の程度が重いクラスでは、ボールの投球や足蹴りが不可の障害者は勾配のあるランプを使用してボールをころがすことができ、自分の手でボールを押し出すことができない障害者は長さ50cm以内のリリーサーを頭部又は口に装着して投球を行うことができる。
【0003】
特許文献1には、可撓性材料にて流体収納室を形成し、同流体収納室には、流体を内外に出し入れするための栓部を設け、表面の長手方向にボール転がり部を延設した勾配具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願2001−137414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
勾配のあるランプやリリーサーを使用したとしても、ベッドに寝たきりの重度障害者がボッチャ競技会場に行けないので参加することができず、たとえボッチャ競技会場に行ったとしても、リリーサーを装着できない場合はボッチャ競技に参加できないという問題があった。
【0006】
特許文献1の発明は、簡単に持ち運びができるランプの技術であり、寝たきりのボッチャ競技希望者を参加可能にすることはできないという問題があった。
【0007】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、ベッドに寝たきりの重度障害者や車椅子使用の重度障害者であっても、自分の意思でランプの方向転換やボールを離す高さを調整することができ、ボッチャ競技に参加できるボッチャ競技システム及びボッチャアプリケーションプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明において、前方とは勾配のあるランプの下端側の方向であり、ボールの転がり出る方向を意味し、後方とは勾配のあるランプの上端側の方向を意味する。
【0009】
請求項1に記載のボッチャ競技システムは、重度障害者によるランプ作動操作によってボッチャ競技への参加を可能にするボッチャ競技システムであって、ボールのころがる方向を調整する左右方向回転手段、発射させるボールの高さを調整する昇降手段、ボールを発射させる発射手段、及び、コート内のボールのころがる方向を視認可能なライブ映像を撮影可能なカメラを備えたランプと、前記左右方向回転手段、前記昇降手段及び前記ボール発射手段のそれぞれの駆動手段と接続された、前記駆動手段のオンオフ制御をする制御装置と、前記左右方向回転手段、前記ボール発射手段及び前記昇降手段のそれぞれの作動指示釦を備えた操作箱と接続され、又は、表示画面に表示された、前記左右方向回転手段、前記ボール発射手段及び前記昇降手段のそれぞれの作動指示釦画像を見る前記重度障害者の視線を検出する視線検出手段と接続され、操作者側アプリケーションがインストールされた単数又は複数の操作者側情報端末と、前記カメラ及び前記制御装置と接続され、ランプ側アプリケーションがインストールされたランプ側情報端末と、を備え、前記操作者側情報端末と前記ランプ側情報端末とは通信ネットワークを介して接続されており、前記操作者側情報端末の制御部により、前記操作者側情報端末の表示画面に、前記カメラで撮影しているライブ映像、又は、前記カメラで撮影しているライブ映像と前記作動指示釦画像が表示され、前記表示画面に表示された前記作動指示釦画像における視線の位置情報を検出させ、前記検出した視線の位置情報を、注視時間の所定の閾値により重度障害者の意思とするか否かの判定をし、重度障害者の意思と判定した前記作動指示釦画像の作動指示情報を前記判定後から注視されている間のみ、又は、重度障害者により押されている前記作動指示釦の作動指示情報を押されている間のみ、該当する前記駆動手段を駆動させる駆動指示情報に変換し、前記駆動指示情報が前記変換された間のみ前記ランプ側情報端末に送信され、前記ランプ側情報端末の制御部により、前記カメラにより撮影されたライブ映像を前記操作者側情報端末に送信し、前記操作者側情報端末から前記駆動指示情報を受信すると同時に前記制御装置に送信し、前記制御装置は前記駆動指示情報を受信中のみ、前記駆動指示情報に該当する前記駆動手段を駆動させることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載のボッチャ競技システムは、請求項1において、前記通信ネットワークを介さずに、前記操作者側情報端末と前記ランプ側情報端末を一体化した1つの会場情報端末の制御部が、前記操作者側情報端末の前記制御部が実行する情報処理、及び前記ランプ側情報端末の前記制御部が実行する情報処理を実行することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載のボッチャアプリケーションプログラムは、操作者側アプリケーションとランプ側アプリケーションからなるボッチャアプリケーションプログラムであって、操作者側アプリケーションがインストールされた単数又は複数の操作者側情報端末と、ランプ側アプリケーションがインストールされたランプ側情報端末とは通信ネットワークを介して接続されており、前記ランプ側情報端末は、ボールのころがる方向を調整する左右方向回転手段、発射させるボールの高さを調整する昇降手段、ボールを発射させる発射手段のそれぞれの駆動手段と接続された、前記駆動手段のオンオフ制御をする制御装置と接続され、並びに、コート内のボールのころがる方向を視認可能なライブ映像を撮影可能なカメラと接続され、前記操作者側情報端末は、前記左右方向回転手段、前記ボール発射手段及び前記昇降手段のそれぞれの作動指示釦を備えた操作箱と接続され、又は、前記左右方向回転手段、前記ボール発射手段及び前記昇降手段のそれぞれの作動指示釦画像を表示した表示画面を見る前記重度障害者の視線を検出する視線検出手段と接続され、前記操作者側情報端末のコンピュータを、前記カメラにより撮影されたライブ映像を、あるいは、前記カメラにより撮影されたライブ映像及び前記作動指示釦画像を、前記操作者側情報端末の表示画面に表示する表示手段、前記表示画面に表示された前記作動指示釦画像における視線の位置情報を検出させ、前記検出した視線の位置情報を、注視時間の所定の閾値により重度障害者の意思とするか否かの判定をする判定手段、重度障害者により押されている前記作動指示釦の作動指示情報を押されている間のみ、又は、重度障害者の意思と判定した注視されている前記作動指示釦画像の作動指示情報を前記判定後から注視されている間のみ、該当する前記駆動手段を駆動させる駆動指示情報に変換する駆動情報変換手段、及び、前記駆動指示情報を前記変換された間のみ前記ランプ側情報端末に送信する送受信手段、として機能させ、前記ランプ側情報端末のコンピュータを、前記カメラにより撮影されたライブ映像を前記操作者側情報端末に送信し、前記操作者側情報端末から前記駆動指示情報を受信すると同時に、かつ受信中のみ、前記駆動手段を駆動させる前記駆動指示情報を前記制御装置に送信させる送受信手段、として機能させることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載のボッチャアプリケーションプログラムは、請求項3において、前記通信ネットワークを介さずに、前記操作者側情報端末と前記ランプ側情報端末を一体化し、前記操作者側アプリケーションと前記ランプ側アプリケーションを統合したボッチャアプリケーションプログラムをインストールした1つの会場情報端末のコンピュータを、前記操作者側アプリケーションによる処理を実行する手段として、及び前記ランプ側アプリケーションによる処理を実行する手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載のボッチャ競技システム又は請求項3に記載のボッチャアプリケーションプログラムの発明は、自宅や病院のベッドに寝たきりの重度障害者やであっても、自宅や病院から離れた場所で開催されるボッチャ競技大会に参加することができ、ボッチャ競技のコート内のボールをライブ映像でみて、ボールをころがせるべき方向ところがす距離を自分でつかみ、目で指示又は手で釦を押すことによる指示で、コート上のボールに当たるように自分のボールをころがす方向を調整することや、ボールをころがす速度やころがる距離を変えるためにボールを離す高さを調整することができる。これにより、ボッチャ競技に積極的に参加できるようになるという効果を奏する。
【0014】
請求項2に記載のボッチャ競技システム又は請求項4に記載のボッチャアプリケーションプログラムの発明は、ボッチャ競技会場に第三者の支援を受けながら参加できる重度障害者が、勾配のあるランプやリリーサーを使うことが困難の場合であっても、ボッチャ競技のコート内のボールをライブ映像でみて、ボールをころがせるべき方向ところがす距離を自分でつかみ、目で指示又は手で釦を押すことによる指示で、コート上のボールに当たるように自分のボールをころがす方向を調整することや、ボールをころがす速度やころがる距離を変えるためにボールを離す高さを調整することができる。これにより、ボッチャ競技に積極的に参加できるようになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】自宅や病院等とボッチャ競技会場と離れてボッチャ競技に参加する場合で、通信ネットワーク使用の場合の構成の説明図である。
図2】通信ネットワーク不使用の場合で、ボッチャ競技会場に来てボッチャ競技に参加する場合で視線検出手段を使用する場合の構成の説明図である。
図3】通信ネットワーク不使用の場合で、ボッチャ競技会場に来てボッチャ競技に参加する場合で操作箱を使用する場合の構成の説明図である。
図4】昇降部を中ほどの高さに移動させた状態の側面視におけるランプの構成の説明図である。
図5】ランプの構成の説明図で、(a)は平面視におけるランプの構成の説明図であり、(b)は底面視におけるランプ先端部の構成の説明図である。
図6】表示画面に表示されるライブ映像の説明図である。
図7】操作箱の手押し釦の説明図である。
図8】ボール選択手段の構成の一例の説明図で、(a)は左側面視の説明図で、(b)は平面視の説明図である。
図9】自宅や病院等とボッチャ競技会場と離れてボッチャ競技に参加する場合で、通信ネットワーク使用の場合のシステムの構成の説明図である。
図10】通信ネットワーク不使用の場合で、ボッチャ競技会場に来てボッチャ競技に参加する場合で視線検出手段を使用する場合のシステムの構成の説明図である。
図11】自宅や病院等とボッチャ競技会場と離れてボッチャ競技に参加する場合で、かつボール選択手段を備えた形態の場合の通信ネットワーク使用の場合のシステムの構成の説明図である。
図12】通信ネットワーク不使用の場合で、ボール選択手段を備えた形態の場合で、ボッチャ競技会場に来てボッチャ競技に参加する場合で視線検出手段を使用する場合のシステムの構成の説明図である。
【0016】
本発明は、脳性麻痺などにより運動能力に障害がある競技者向けに考案された障害者スポーツの一つであるボッチャ競技を、手でボールを転がせない重度障害者や足でボールを蹴ることができない重度障害者80にも自分の意思でボッチャ競技に参加することを実現させるボッチャ競技システム1である。
【0017】
前記重度障害者80はボッチャ競技に参加する形態としては、ボッチャ競技会場に行くことが困難であるので自宅や病室からの参加を希望される重度障害者80にも、ボッチャ競技会場に出向いての参加を希望される重度障害者80にも自分の目で見て自分の意思でボール10のころがる方向やころがる距離を調整してボール10を発射させることができる。これにより、今までボッチャ競技に参加することができなかった重度障害者80にもボッチャ競技に参加でき楽しむことができ、ベッドに寝た切りであってもボッチャ競技に参加できるという生きがいを感じさせることができる。
【0018】
ボッチャ競技はボール10をコート90内の他のボール10に向けてころがす競技であるので、勾配のあるランプ2を重度障害者80に扱えるようにするために、少なくともボール10をころがす方向と距離を視認できること、ボール10をころがせたい方向にランプ2の左右方向の向きを調整すること、ボール10の勾配上をころがす距離はボール10のころがり速度に比例するのでボール10をスタートさせる高さを調整すること、及び、ボール10を発射させる操作ができることを重度障害者80が自分でできるシステム及びプログラムを構築した。
【0019】
ボッチャ競技会場に行くことが困難であるので自宅や病室からの参加を希望される重度障害者80向けの本発明のボッチャ競技システム1aは、図1に示すように、重度障害者80によるランプ作動操作によってボッチャ競技への参加を可能にするボッチャ競技システム1aであって、ボール10のころがる方向を調整する左右方向回転手段30、発射させるボール10の高さを調整する昇降手段50、ボール10を発射させる発射手段40、及び、コート90内のボール10のころがる方向を視認可能なライブ映像を撮影可能なカメラ8を備えたランプ2と、前記左右方向回転手段30、前記昇降手段50及び前記ボール発射手段40のそれぞれの駆動手段21、22、23と接続された、前記駆動手段21、22、23のオンオフ制御をする制御装置5と、前記左右方向回転手段30、前記ボール発射手段40及び前記昇降手段50のそれぞれの作動指示釦17を備えた操作箱7と接続され、又は、表示画面15に表示された、前記左右方向回転手段30、前記ボール発射手段40及び前記昇降手段50のそれぞれの作動指示釦画像16を見る前記重度障害者80の視線を検出する視線検出手段6と接続され、操作者側アプリケーションがインストールされた単数又は複数の操作者側情報端末3aと、前記カメラ8及び前記制御装置5と接続され、ランプ側アプリケーションがインストールされたランプ側情報端末3bと、を備え、前記操作者側情報端末3aと前記ランプ側情報端末3bとは通信ネットワーク9を介して接続されており、前記操作者側情報端末3aの制御部60により、前記操作者側情報端末3aの表示画面15に、前記カメラ8で撮影しているライブ映像、又は、前記カメラ8で撮影しているライブ映像と前記作動指示釦画像16が表示され、前記表示画面15に表示された前記作動指示釦画像16における視線の位置情報を検出させ、前記検出した視線の位置情報を、注視時間の所定の閾値により重度障害者80の意思とするか否かの判定をし、重度障害者80の意思と判定した前記作動指示釦画像16の作動指示情報を前記判定後から注視されている間のみ、又は、重度障害者80により押されている前記作動指示釦16の作動指示情報を押されている間のみ、該当する前記駆動手段21、22又は23を駆動させる駆動指示情報に変換し、前記駆動指示情報が前記変換された間のみ前記ランプ側情報端末3bに送信され、前記ランプ側情報端末3bの制御部70により、前記カメラ8により撮影されたライブ映像を前記操作者側情報端末3aに送信し、前記操作者側情報端末3aから前記駆動指示情報を受信すると同時に前記制御装置5に送信し、前記制御装置5は前記駆動指示情報を受信中のみ、前記駆動指示情報に該当する前記駆動手段21、22又は23を駆動させる。
【0020】
ボッチャ競技会場に行くことが困難であるので自宅や病室からの参加を希望される重度障害者80向けの本発明のボッチャ競技システム1aは、図1又は図9に示すように、ランプ2、カメラ8、制御装置5、ランプ側情報端末3b、操作者側情報端末3a、視線検出手段6、操作箱7を備え、ランプ側情報端末3bと操作者側情報端末3aとは通信ネットワーク9を介して接続している。
【0021】
そして、ボッチャ競技会場に出向いての参加を希望される重度障害者80向けの本発明のボッチャ競技システム1bは、図2図3又は図10に示すように、前記通信ネットワーク9を介さずに、前記操作者側情報端末3aと前記ランプ側情報端末3bを一体化した1つの会場情報端末4の制御部70aが、前記操作者側情報端末3aの前記制御部60が実行する情報処理、及び前記ランプ側情報端末3bの前記制御部70bが実行する情報処理を実行する。
【0022】
ボッチャ競技会場に出向いての参加を希望される重度障害者80向けの本発明のボッチャ競技システム1bは、図2図3又は図10に示すように、ランプ2、カメラ8、制御装置5、会場情報端末4、視線検出手段6、操作箱7を備えている。
【0023】
ボッチャ競技会場に出向いての参加を希望される重度障害者80向けの本発明のボッチャ競技システム1bと、ボッチャ競技会場に行くことが困難であるので自宅や病室からの参加を希望される重度障害者向けのボッチャ競技システム1aとは、通信ネットワーク9を使用して行うか否かが異なるのみで主要な構成は同じである。
【0024】
図1図3図9図10に示すように、ボッチャ競技システム1a、1bは、通信ネットワーク9を使用するか否かにかかわらず、ランプ2、制御装置5、カメラ8、視線検出手段6、操作箱7、操作者側情報端末3aとランプ側情報端末3bの組み合わせ、又は会場情報端末4を備えており、前記ランプ2は、左右方向回転手段30の駆動手段21、昇降手段50の駆動手段22、発射手段40の駆動手段23、及び、カメラ8を備えている。
【0025】
さらに、ボッチャ競技システム1c、1dは、通信ネットワーク9を使用するか否かにかかわらず、図1図4図8図11又は図12に示すように、複数のボール10の中から1つのボール10を選択して、その選択したボール10を前記発射手段40に供給できるボール選択手段60を備えている。前記ボール選択手段60には複数のボール10を収納し仕切り板62で1つずつ分離したボール10を取り出し口である開口部に移動させるために前記仕切り板62を正転逆転回転させる駆動手段24、該開口部を塞いでいた遮断板63を開閉する開閉手段65、及び、前記ボール選択手段60に収納されている複数のボール10の位置状況を撮影するカメラ11が備えられる。そして、前記駆動手段24、前記開閉手段65及び前記カメラ11は、制御装置5と接続されている。
【0026】
まず、ランプ2について説明する。ランプ2は、図4又は図5に示すように、ボール10のころがる方向を調整する左右方向回転手段30、発射させるボール10の高さを調整する昇降手段50、ボール10を発射させる発射手段40、及び、コート90内のボール10のころがる方向を視認可能なライブ映像を撮影可能なカメラ8を備えている。
【0027】
前記左右方向回転手段30の構造はランプ2を左右方向に回転可能な構造であればいずれの構造でもよく、前記昇降手段50はランプ2のスロープに沿って発射手段40を昇降可能な構造であればいずれの構造でもよく、前記発射手段40はボール10を1つずつ発射可能な構造であればいずれの構造でもよい。
【0028】
前記左右方向回転手段30の構造の1例としては、図4又は図5(a)、(b)に示すように、ランプ2の前後方向の略中央部を支点37として前記ランプ2を少なくとも上下方向回転自在に下方から支持体12で支持させ、前記支点37を左右方向の回転中心として前記ランプ2の前方Fの先端側を右方向B又は左方向Aに回転させるものであり、先端に固定車輪34を設け、前記ランプ2の先端部に設けた、平面視で前方F側を開放させた略コ字状の形態のアーム部31の左右の先端部を前記ランプ2の先端部の両側壁に上下方向回転自在に軸支し、前記アーム部31の略コ字状の横架部に駆動手段21と、該駆動手段21により床面G上を左右方向にころがり移動可能な駆動車輪33とを配設した構造がある。
【0029】
前記昇降手段50の構造の1例としては、図4及び図5(a)に示すように、前記ランプ2のスロープ内に傾斜方向に沿って昇降可能に嵌設され、前記ボール発射手段40を、又は、前記ボール発射手段40及び前記カメラ8を設置した昇降箱体52を、モータ等の駆動手段22で表面が摩擦抵抗を有する回転体51を前記ランプ2の両側壁に当接させながら回転方向を変えることによって昇降する構造がある。
【0030】
前記発射手段40の構造の1例としては、図4及び図5(c)に示すように、前記昇降手段50の両側壁に、ボール10を嵌入可能な間隔で複数の羽根42を半径方向に突設させた羽根の回転軸43を回転自在に軸支し、前記回転軸43を回転軸回転駆動手段(図示なし)により羽根42を方向Eに回転させてボール1個分ずつ送り出す形態がある。
【0031】
前記ボール選択手段60は、図8に示すように、円筒状の円周壁61と、略円形状の底壁64と、円周方向に等分割で回転軸から半径方向に延設された所定の数の仕切り板と62を有するボール収納部と、少なくとも該仕切り板62を正転逆転回転させる駆動手段24とを備えている。そして、ボール10の1個のみが落下できる大きさの開口部を底壁64に設け、前記開口部を開閉する遮断板63の開閉手段65と、を設けて、少なくとも前記仕切り板62を正転逆転回転させることにより、選択したボール10を前記開口部の上に移動させて停止し、前記遮断板63を開にすることにより前記開口部の上に停止させたボール10を前記発射手段40と前記昇降手段50との間に落下させることができる。そして、カメラ11は前記ボール選択手段60を撮影し、この撮像したライブ映像は表示画面15又は表示画面75に表示され、複数のボール10のそれぞれの位置を容易に把握することができる。
【0032】
次に、前記制御装置5について説明する。前記制御装置5は、ランプ側情報端末3b又は会場情報端末4からの駆動指示情報を受けて、前記左右方向回転手段30、前記昇降手段50及び前記ボール発射手段40のそれぞれの駆動手段21、22又は23のオンオフ制御をする。すなわち、常時電源オン状態にして、前記駆動指示情報を受信している間のみ、いずれか一つの駆動手段21、22又は23を作動させる。よって、前記制御装置5は前記駆動指示情報を受信中はいずれか一つの駆動手段21、22又は23を作動させることができる。前記制御装置5は、前記ボール選択手段60の前記駆動手段24及び前記開閉手段65に対してもオンオフ制御をする。例えばモータである前記駆動手段24に対しては微妙な回転をさせることができ、例えばシリンダーである前記開閉手段65に対しては遮断板63を開閉できる。本発明の前記制御装置5は、表示画面15又は75を見ながら、視線操作又は押釦操作によって、前記ボッチャ用ランプ2の作動に係る、種々の駆動手段21、22、23又は24又は開閉手段65をオンオフ制御して、前記ボッチャ用ランプ2の作動を微調整可能としたことに特徴がある。
【0033】
よって、重度障害者80が手で操作箱7のいずれかの作動指示釦17を押し続けている間のみ、又は、重度障害者80の視線が作動指示釦画像16のいずれかを注視し続けている間のみ、リアルタイムでいずれか一つの駆動手段21、22又は23を、さらに前記ボール選択手段60が設けられた形態の場合は、駆動手段24及び開閉手段65を作動させるので、重度障害者80は自分がランプ2を動かしているという実感を味わうことができる。
【0034】
次に、カメラ8について説明する。前記カメラ8が撮影するライブ映像は、図4又は図5(a)に示すように、発射手段40の後方Rに設置され、ランプ2の先端に立設した目印13と、その先のコート90を撮影する。前記ランプ2の前後方向で離隔して取り付けたカメラ8と目印13とを結ぶ直線はボール10のランプ2から転がり出る方向と一致するので、ボール10のころがる方向を表示画面15又は表示画面75で正確に把握することが容易にできる。
【0035】
次に、前記操作箱7について説明する。前記操作箱7は、例えば、図7に示すように、前記左右方向回転手段30の右方向押釦「右」と左方向押釦「左」、前記ボール発射手段40の発射押釦「発射」、及び、前記昇降手段50の上方向押釦「上」と下方向押釦「下」のそれぞれの作動指示釦17を備えている。前記作動指示釦17は押釦であり、重度障害者80が手で作動指示釦17を押したい場合に使用することができ、押している間のみ前記左右方向回転手段30や前記昇降手段50が作動し、前記ボール発射手段40は連続してボール10が発射するのを防止するため、1回押すとたとえ押し続けてもボール10を1個のみ発射するようにしている。さらに前記ボール選択手段60が設けられた形態の場合は、図示はしていないが、駆動手段24の左回転指示釦「左回転」と右回転指示釦「右回転」、及び開閉手段65の指示釦「開」と指示釦「閉」を備える。
【0036】
次に、前記視線検出手段6について説明する。前記視線検出手段6は、図1又は図2に示すように、重度障害者80が表示画面15又は表示画面75に表示された作動指示釦画像16のどこを注視しているかを検出するものであり、近赤外線光源とカメラを備えかつ視線位置を検出可能な機器であり、例えばアイトラッカー(例えばTobii社製)がある。
【0037】
次に、前記操作者側情報端末3a又は4の前記表示画面15又は75について説明する。前記表示画面15又は75には、図6に示すように、前記カメラ8で撮影中のボッチャ競技会場のコート90上のライブ映像が表示され、そのライブ映像の上に、例えば、前記左右方向回転手段30の右方向釦画像「右」と左方向釦画像「左」、前記ボール発射手段40の発射釦画像「発射」、及び、前記昇降手段50の上方向釦画像「上」と下方向釦画像「下」のそれぞれの作動指示釦画像16が表示される。さらに前記ボール選択手段60が設けられた形態の場合は、図示はしていないが、駆動手段24の左回転指示釦「左回転」と右回転指示釦「右回転」、及び開閉手段65の指示釦「開」と指示釦「閉」のそれぞれの作動指示釦画像16が表示される。ここで、前記作動指示釦画像16は重度障害者80が前記操作箱7を使用する場合は表示させないようにすることができる。
【0038】
重度障害者80が注視している間のみ前記左右方向回転手段30や前記昇降手段50が作動するように制御し、前記ボール発射手段40は連続してボール10が発射するのを防止するため、1回注視するとたとえ注視し続けてもボール10を1個のみ発射するようにしている。さらに前記ボール選択手段60が設けられた形態の場合は、重度障害者80が注視している間のみ駆動手段24が作動するようにし、開閉手段65の場合はボール10がひっかかるのを防止するため、1回注視すると一瞬であっても遮断板63が開完了又は閉完了するまで作動するようにしている。
【0039】
次に、前記操作者側情報端末3a、ランプ側情報端末3b、会場情報端末4について説明する。前記操作者側情報端末3a、ランプ側情報端末3b、会場情報端末4は、図1図9又は図11に示すように、自宅や病室に設置された、操作者側アプリケーションがインストールされた単数又は複数の操作者側情報端末3aと、ボッチャ競技会場に設置された、ランプ側アプリケーションがインストールされた前記ランプ側情報端末3bとを通信ネットワーク9を介して接続させた構成の場合と、図2図3図10又は図12に示すように、ボッチャ競技会場に設置された、ボッチャアプリケーションがインストールされた1つの会場情報端末4の構成の場合がある。前記ボッチャアプリケーションは、前記操作者側アプリケーションと前記ランプ側アプリケーションを合わせた制御をする。
【0040】
前記会場情報端末4は、図10又は図12に示すように、表示部71a、制御部70a、送受信部72a、記憶部73a、演算処理部74aを有し、表示画面75aと接続され、さらに前記操作箱7又は前記視線検出手段6と接続され、並びに、前記カメラ8及び前記制御装置5と接続されている。一方、前記操作者側情報端末3aは、図9に示すように、表示部61、制御部60、送受信部62、記憶部63、演算処理部64を有し、表示画面15と接続され、さらに前記操作箱7又は前記視線検出手段6と接続され、前記ランプ側情報端末3bは、表示部71b、制御部70b、送受信部72b、記憶部73b、演算処理部74bを有し、表示画面75bと接続され、さらにカメラ8及び前記制御装置5と接続されている。
【0041】
したがって、前記会場情報端末4の処理は、前記操作者側情報端末3aの処理と前記ランプ側情報端末3bの処理を合わせた処理を行う。
【0042】
前記会場情報端末4の記憶部73aに記憶させたボッチャアプリケーションにより、制御部70aであるコンピュータにボッチャアプリケーションによる処理を実行させ、あるいは、前記操作者側情報端末3aの記憶部63に記憶させた操作者側アプリケーションにより、制御部60であるコンピュータに操作者側アプリケーションによる処理を実行させ、前記ランプ側情報端末3bの記憶部73bに記憶させたランプ側アプリケーションにより、制御部70bであるコンピュータにランプ側アプリケーションによる処理を実行させる。
【0043】
前記会場情報端末4の制御部70aであるコンピュータが表示部71aに、表示画面75aに前記カメラ8で撮影しているライブ映像、又は、前記カメラ8で撮影しているライブ映像と前記作動指示釦画像16の表示をさせ、又は、前記操作者側情報端末3aの制御部60であるコンピュータが表示部61に、表示画面15に前記カメラ8で撮影しているライブ映像、又は、前記カメラ8で撮影しているライブ映像と前記作動指示釦画像16の表示をさせる。さらに前記ボール選択手段60が設けられた形態の場合は、前記カメラ11で撮影しているライブ映像と作動指示釦画像(図示なし)の表示をさせる。
【0044】
次に、前記会場情報端末4の制御部70aであるコンピュータ又は前記操作者側情報端末3aの制御部60であるコンピュータにより、前記表示画面15又は75aに表示された前記作動指示釦画像16における視線の位置情報を検出させ、前記検出した視線の位置情報を、注視時間の所定の閾値により重度障害者80の意思とするか否かの判定をすることが実行される。
【0045】
次に、前記会場情報端末4の制御部70aであるコンピュータ又は前記操作者側情報端末3aの制御部60であるコンピュータにより、押されている前記作動指示釦17の作動オン情報を押されている間のみ、又は、重度障害者80の意思と判定した注視されている前記作動指示釦画像16の作動オン情報を注視されている間のみ、演算処理部64又は74bで前記作動オン情報の作動を実行可能な前記駆動手段21、22又は23を、さらに前記ボール選択手段60が設けられた形態の場合は、駆動手段24及び前記開閉手段65を、駆動させる駆動指示情報に変換する演算処理が実行される。
【0046】
次に、前記操作者側情報端末3aと前記ランプ側情報端末3bとを通信ネットワーク9を介して接続させた場合に、前記操作者側情報端末3aの制御部60であるコンピュータ及び前記ランプ側情報端末3bの制御部70bであるコンピュータにより、前記操作者側情報端末3aの送受信部62に前記駆動指示情報を前記ランプ側情報端末3bに送信させ、前記ランプ側情報端末3bの送受信部72bに受信させることが実行される。
【0047】
次に、前記会場情報端末4の制御部70aであるコンピュータ又は前記ランプ側情報端末3bの制御部70bであるコンピュータにより、前記駆動指示情報を前記制御装置5に送信し、前記制御装置5に前記駆動指示情報を受信させている間のみ、受信中の前記駆動指示情報に該当する前記駆動手段21、22又は23を、さらに前記ボール選択手段60が設けられた形態の場合は、駆動手段24及び前記開閉手段65を、駆動させることが実行される。これにより、重度障害者80が、手で操作箱7の作動指示釦17を押している間のみ、又は、目で表示画面15又は75aの作動指示釦画像16を注視している間のみ、ランプ2の左右方向回転手段30の駆動手段21、昇降手段50の駆動手段22、又は、発射手段40の駆動手段23を、さらに前記ボール選択手段60が設けられた形態の場合は、駆動手段24及び前記開閉手段65を作動させる。このことは、重度障害者80が自分の意思でランプ2を動かしているという実感を味わうことができボチャ競技をすることの生きがい高揚につながる。
【0048】
次に、ボッチャアプリケーションプログラムについて説明する。
【0049】
ボッチャ競技会場に行くことが困難であるので自宅や病室からの参加を希望される重度障害者80向けの本発明のボッチャ競技システム1aに使用するボッチャアプリケーションプログラムは、操作者側アプリケーションとランプ側アプリケーションからなるボッチャアプリケーションプログラムであって、操作者側アプリケーションがインストールされた単数又は複数の操作者側情報端末3aと、ランプ側アプリケーションがインストールされたランプ側情報端末3bとは通信ネットワーク9を介して接続されており、前記ランプ側情報端末3bは、ボール10のころがる方向を調整する左右方向回転手段30、発射させるボール10の高さを調整する昇降手段50、ボール10を発射させる発射手段40のそれぞれの駆動手段21、22又は23と接続された、前記駆動手段21、22又は23のオンオフ制御をする制御装置5と接続され、並びに、コート90内のボール10のころがる方向を視認可能なライブ映像を撮影可能なカメラ8と接続され、前記操作者側情報端末3aは、前記左右方向回転手段30、前記ボール発射手段40及び前記昇降手段50のそれぞれの作動指示釦17を備えた操作箱7と接続され、又は、前記左右方向回転手段30、前記ボール発射手段40及び前記昇降手50段のそれぞれの作動指示釦画像16を表示した表示画面15を見る前記重度障害者の視線を検出する視線検出手段6と接続され、前記操作者側情報端末3aのコンピュータを、前記カメラ8により撮影されたライブ映像を、あるいは、前記カメラ8により撮影されたライブ映像及び前記作動指示釦画像16を、前記操作者側情報端末3aの表示画面15に表示する表示手段、前記表示画面15に表示された前記作動指示釦画像16における視線の位置情報を検出させ、前記検出した視線の位置情報を、注視時間の所定の閾値により重度障害者の意思とするか否かの判定をする判定手段、重度障害者により押されている前記作動指示釦の作動指示情報を押されている間のみ、又は、重度障害者の意思と判定した注視されている前記作動指示釦画像16の作動指示情報を前記判定後から注視されている間のみ、該当する前記駆動手段21、22又は23を駆動させる駆動指示情報に変換する駆動情報変換手段、及び、前記駆動指示情報を前記変換された間のみ前記ランプ側情報端末3bに送信する送受信手段、として機能させ、前記ランプ側情報端末3bのコンピュータを、前記カメラ8により撮影されたライブ映像を前記操作者側情報端末3aに送信し、前記操作者側情報端末3aから前記駆動指示情報を受信すると同時に、かつ受信中のみ、前記駆動手段21、22又は23を駆動させる前記駆動指示情報を前記制御装置5に送信させる送受信手段、として機能させる。
【0050】
また、ボッチャ競技会場に出向いての参加を希望される重度障害者80向けの本発明のボッチャ競技システム1bに使用するボッチャアプリケーションプログラムは、前記通信ネットワーク9を介さずに、前記操作者側情報端末3aと前記ランプ側情報端末3bを一体化し、前記操作者側アプリケーションと前記ランプ側アプリケーションを統合したボッチャアプリケーションプログラムをインストールした1つの会場情報端末4のコンピュータを、前記操作者側アプリケーションによる処理を実行する手段として、及び前記ランプ側アプリケーションによる処理を実行する手段として機能させる。
【0051】
すなわち、ボッチャ競技会場に出向いての参加を希望される重度障害者80向けの本発明のボッチャ競技システム1bに使用するボッチャアプリケーションプログラムは、操作者側アプリケーションとランプ側アプリケーションを合わせたボッチャアプリケーションプログラムであって、ボッチャアプリケーションプログラムがインストールされた会場情報端末4は、ボール10のころがる方向を調整する左右方向回転手段30、発射させるボール10の高さを調整する昇降手段50、ボール10を発射させる発射手段40のそれぞれの駆動手段21、22又は23と接続された、前記駆動手段21、22又は23のオンオフ制御をする制御装置5と接続され、並びに、コート90内のボール10のころがる方向を視認可能なライブ映像を撮影可能なカメラ8と接続され、前記会場情報端末4は、前記左右方向回転手段30、前記ボール発射手段40及び前記昇降手段50のそれぞれの作動指示釦17を備えた操作箱7と接続され、又は、前記左右方向回転手段30、前記ボール発射手段40及び前記昇降手50段のそれぞれの作動指示釦画像16を表示した表示画面75aを見る前記重度障害者80の視線を検出する視線検出手段6と接続され、前記会場情報端末4のコンピュータを、前記カメラ8により撮影されたライブ映像を、あるいは、前記カメラ8により撮影されたライブ映像及び前記作動指示釦画像16を、前記会場情報端末4の表示画面75aに表示する表示手段、前記表示画面75aに表示された前記作動指示釦画像16における視線の位置情報を検出させ、前記検出した視線の位置情報を、注視時間の所定の閾値により重度障害者80の意思とするか否かの判定をする判定手段、重度障害者80により押されている前記作動指示釦16の作動指示情報を押されている間のみ、又は、重度障害者80の意思と判定した注視されている前記作動指示釦画像16の作動指示情報を前記判定後から注視されている間のみ、該当する前記駆動手段21、22又は23を駆動させる駆動指示情報に変換する駆動情報変換手段、前記変換すると同時に、前記制御装置5に、前記駆動指示情報に該当する前記駆動手段21、22又は23を駆動させる前記駆動指示情報を送信する送受信手段、として機能させる。
【符号の説明】
【0052】
1 ボッチャ競技システム
2 ランプ
3 情報端末
4 情報端末
5 制御装置
6 視線検出手段
7 操作箱
8 カメラ
9 通信ネットワーク
10 ボール
11 カメラ
12 支持体
13 目印
15 表示画面
16 作動指示釦画像
17 作動指示釦
21 駆動手段
22 駆動手段
23 駆動手段
24 駆動手段
30 左右方向回転手段
31 アーム部
33 駆動車輪
34 固定車輪
37 支点
40 発射手段
41 回転体
42 回転体
43 弾性紐体
50 昇降手段
51 回転体
52 昇降箱体
60 ボール選択手段
61 円周壁
62 仕切り板
63 遮断板
64 底壁
65 開閉手段
75 表示画面
80 重度障害者
90 コート
【要約】
【課題】重度障害者が自らボッチャ競技に参加できるボッチャ競技システム及びプログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】ボールを転がす左右方向の回転手段、ボールを発射するボール発射手段、ボール発射手段を昇降させる昇降手段を備えたランプと、コートのライブ映像と作動指示釦画像を表示した表示画面を見る重度障害者の視線を検出する視線検出手段とを備え、情報端末の表示画面の作動指示釦画像における視線の位置情報を検出させ、検出した視線の位置情報を、注視時間の所定の閾値により重度障害者の意思とするか否かの判定をし、重度障害者の意思と判定した注視されている作動指示釦画像の作動オン情報を注視されているときのみ駆動手段を作動させる制御をするボッチャ競技システムにより課題解決ができた。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12