【文献】
石村健志ほか,半炭化固形化技術による木質系バイオマスの熱エネルギー特性の向上,高温学会誌,2017年,第33巻、第1号,38−42
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、木質材料等から製造されるペレットは、低カロリーで、且つ、耐水性が劣るために保管がし難いという欠点があった。これを高カロリーで、且つ、耐水性が優れて保管がし易くなるペレットに改質するために、近年では、ペレットの製造時において低温炭化処理を行ってペレットを半炭化状態にすることに注目がなされている。
【0003】
この半炭化状態のペレットの製造は、原材料を予め炭化炉等で半炭化させた後、半炭化させた材料を粉砕圧縮して半炭化状態のペレットにするか、或いは、原材料を粉砕圧縮してペレットを製造した後、当該ペレットを炭化炉等で半炭化状態にするのが一般的であった。しかし、前者は、原材料を予め半炭化させる際に当該原材料に含まれるリグニンが大きく減少してしまうため、粉砕圧縮する際に半炭化させた材料が塊状のペレットになり難い。したがって、塊状にするためにバインダーを添加する必要が発生するので、材料コストが嵩んでしまうという問題があった。一方、後者は、ペレットを半炭化させる際にペレットの内部に熱を起因とした空隙が発生するので、ペレットの嵩密度が下がって輸送効率が悪くなるという問題があった。さらに、両者共に粉砕圧縮工程と半炭化工程との2つの工程が必要であるために設備コストが嵩むとともに設備を設置するための広いスペースが必要になるという問題もあった。
【0004】
これらに対応するために、例えば、材料を粉砕圧縮しながら加熱できる特許文献1の如きペレット製造装置を利用して粉砕圧縮作業と半炭化作業とを同時に行ってペレットを製造することが考えられる。特許文献1のペレット製造装置は、内部空間を有するボックスを備え、該ボックスの上部には、原材料を投入する投入口が形成される一方、ボックスの下部には、製造されたペレットを排出する排出口が形成されている。ボックス内部には、内部空間を上下に仕切るダイスが設けられ、該ダイスには、上下に貫通する多数の貫通孔からなる孔群が平面視で環状に延びるように形成されている。ダイスの上側には、孔群に沿って転動する押込ローラが設けられる一方、ダイスの下側には、当該ダイスを加熱するヒータが配設されている。そして、ヒータでダイスを加熱し、且つ、ボックスの投入口から投入された原材料を押込ローラがダイスとの間で粉砕するとともに各貫通孔に押し込んで当該各貫通孔を通過させながら圧縮させることでペレットを得るようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1のヒータは、その発熱部がダイスの外周縁部に沿うように環状に取り付けられていて、各貫通孔におけるダイスの中心側と外周側とにおいて当該ダイスの加熱温度が等しくならず、各貫通孔を通過して製造される各ペレットの半炭化状態にばらつきが発生してしまうおそれがある。
【0007】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、製造した各ペレットの半炭化状態にばらつきが発生し難くなり、しかも製造したペレットの輸送効率が高くなるとともに設置スペースを狭くできる低コストなペレット製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、ダイスを加熱する加熱手段の配置に工夫を凝らしたことを特徴とする。
【0009】
具体的には、バイオマス材料を粉砕圧縮してペレットにするペレット製造装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0010】
すなわち、
この発明では、内部空間を有し、上記バイオマス材料を投入する投入口が上部に、製造された上記ペレットを排出する排出口が下部にそれぞれ形成されたボックスと、上記内部空間を上下に仕切るように設けられ、上下に貫通する多数の貫通孔からなる孔群が所定の方向に延びるように形成されたダイスと、該ダイスの上側に配設され、上記孔群の上を転動することにより、上記投入口から投入されたバイオマス材料を上記ダイスとの間で粉砕するとともに上記各貫通孔に押し込んで当該各貫通孔を通過させながら圧縮して上記ペレットにする押込ローラとを備え、上記ダイスにおける上記孔群の両側には、上記各貫通孔を通過する上記バイオマス材料が半炭化用温度となるように上記ダイスを加熱する加熱手段が設けられていることを特徴とする。
【0011】
この発明では
また、上記各貫通孔は、上端開口が下端開口よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする。
【0012】
この発明では
また、上記内部空間における上記ダイスの下方には、上記孔群に対応する領域の雰囲気を他の領域の雰囲気よりも高温にする補助加熱手段が配設されていることを特徴とする。
【0013】
この発明では
また、上記内部空間における上記ダイスの下方には、上記孔群に対応する領域の雰囲気を他の領域の雰囲気よりも低酸素状態にする低酸素化手段が配設されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
この発明では、ダイスにおける孔群の一側方の領域と他側方の領域とを加熱するので、ダイスにおける孔群の一側方の領域の温度と他側方の領域の温度とが等しくなる。したがって、孔群の各貫通孔を通過するバイオマス材料の温度を偏り無く半炭化用温度にすることができ、製造後の各ペレットの半炭化状態をばらつかせないようにできる。また、バイオマス材料の粉砕圧縮作業と半炭化作業とを同時に行うので、ペレット製造時にバインダーを添加したり、或いは、ペレット内部に空隙を発生させることが無く、材料コストを抑えることができるとともにペレットの輸送効率を高めることができる。さらには、粉砕圧縮作業の工程と半炭化作業の工程とを1つにできるので、設備コストを抑えることができるとともに設備の設置スペースを狭くすることができる。
【0015】
この発明では
また、貫通孔を通過するバイオマス材料にかかる抵抗が大きくなり、バイオマス材料が貫通孔を通過し難くなる。したがって、貫通孔を通過するバイオマス材料が十分に時間をかけて圧縮されるとともに加熱されるようになり、ペレットの半炭化を確実に行うことができる。
【0016】
この発明では
また、もし仮に、各貫通孔通過後におけるペレットの全ての部分において半炭化がなされなかった場合であっても、各貫通孔通過後のペレットがさらに加熱されるので、ペレット全体の半炭化を確実に行うことができる。
【0017】
この発明では
また、ダイスの各貫通孔を通過して製造されたペレットが燃焼し難くなるので、ダイスの各貫通孔を通過した後のペレットの半炭化状態を適度な状態に維持させておくことができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
【0020】
図1は、本発明の実施形態に係るペレット製造装置1を示す。該ペレット製造装置1は、木質材料X1(バイオマス材料)から半炭化状態のペレット10を製造するものであり、フロアに設置された金属製のベースフレーム2と、該ベースフレーム2の上部に固定された金属製のボックス3とを備えている。
【0021】
該ボックス3は、筒中心線が上下方向に向く略円筒状の側壁31と、該側壁31の下部から斜め下方に向かって延びる略角筒状の排出管32とを備え、これら側壁31及び排出管32に囲まれた内側に内部空間S1が形成されている。
【0022】
上記側壁31の上端は、上記内部空間S1に連通するように上方に向かって開口しており、当該開口が上記内部空間S1に木質材料X1を投入する際の投入口31aになっている。
【0023】
一方、上記排出管32の下端は、製造された上記ペレット10を排出する排出口32aとなっている。
【0024】
側壁31の内周面における上下方向略中途部には、筒中心線周りに環状に延びる断面L字状の環状取付部31bが形成され、環状取付部31bの底面には、当該環状取付部31bに沿って延びる第1環状凹条溝31cが形成されている。
【0025】
上記環状取付部31bには、略円盤形状をなす金属製ダイス4が取り付けられ、該ダイス4は、ボックス3の内部空間S1を上下に仕切っている。
【0026】
ダイス4の中央には、上下に貫通する回転支持孔4aが形成され、ダイス4の外周縁部と側壁31の内周面との間には、フェルト状の第1断熱材W1が敷き詰められている。
【0027】
また、ダイス4下面の外周側には、第2環状凹条溝4bが形成される一方、ダイス4下面の内周側には、第3環状凹条溝4cが形成され、第2環状凹条溝4bは、第1環状凹条溝31cに対応する位置となっている。
【0028】
さらに、ダイス4下面の第3環状凹条溝4cに対応する部分には、上方に開放する断面U字状をなす環状収容部材40が取り付けられている。
【0029】
そして、ダイス4における第2環状凹条溝4bと第3環状凹条溝4cとの間には、上下に貫通する多数の貫通孔41からなる孔群42が側壁31の筒中心線周りに環状に延びるように形成されている。
【0030】
各貫通孔41は、
図2に示すように、上端がダイス4の上面に開口し、且つ、横断面が同一に形成された第1通路部41aと、下端がダイス4の下面に開口し、且つ横断面が同一に形成された第2通路部41bと、第1通路部41aの下端と第2通路部41bの上端とを連続させる環状段差部41cとで構成されている。
【0031】
すなわち、第1通路部41aの上端開口は、第2通路部41bの下端開口よりも大きくなるように設定されている。尚、第1通路部41aの上下方向の寸法は10mm〜13mmと、第2通路部41bの上下方向の寸法は20mm〜30mmとなっている。
【0032】
また、便宜上、
図2における環状段差部41cの幅は、誇張して記載している。
【0033】
上記ダイス4の下部には、当該ダイス4を加熱可能なヒータ5(加熱手段)が取り付けられている。
【0034】
該ヒータ5は、
図3に示すように、ヒータ本体5aと、該ヒータ本体5aによって加熱調節がなされる発熱線(図示せず)が内蔵されたステンレス製の第1発熱管5b及び第2発熱管5cとを備えている。
【0035】
第1発熱管5bは、両端部以外を平面視で略環状となるように折り曲げて形成されている。第1発熱管5bは、
図2に示すように、第1環状凹条溝31cに敷き詰められたフェルト状の第2断熱材W2と第2環状凹条溝4bとの間に挟まれた状態になっていて、孔群42の一側方(ダイス4の外周側)に位置している。
【0036】
一方、第2発熱管5cは、第1発熱管5bと同様に両端部以外を平面視で略環状となるように折り曲げて形成されている。第2発熱管5cは、環状収容部材40に敷き詰められたフェルト状の第3断熱材W3と第3環状凹条溝4cとの間に挟まれた状態になっていて、孔群42の他側方(ダイス4の中心側)に位置している。
【0037】
つまり、ダイス4における孔群42は、第1発熱管5bと第2発熱管5cとによって囲まれた状態になっている。
【0038】
ヒータ本体5aは、ダイス4における孔群42に対応する領域が半炭化用温度Tとなるように、第1発熱管5b及び第2発熱管5cに内蔵された発熱線を発熱させるようになっている。
【0039】
ところで、木質材料X1の半炭化とは、木質材料X1が炭化物にまで到らない状態のことを指しており、
図4に示すように、一般的な木質材料X1の乾留曲線においてS字状に変化する部分の前後から得られるものと考えられている。したがって、本発明のペレット製造装置1では、半炭化用温度Tをおよそ250〜350℃に設定して半炭化状態のペレット10を製造するようにしているが、乾留曲線が変わる他の材質のペレットを半炭化状態となるように製造する際には、その乾留曲線に応じた半炭化用温度を設定すればよい。
【0040】
上記内部空間S1には、側面視で略T字状をなす回転加工体6が配設されている。
【0041】
該回転加工体6は、上下に延びる回転軸心C1周りに回転可能な回転軸6aと、該回転軸6aと直交する方向に延びる回転軸心C2周りに回転可能な一対の押込ローラ6bとを備えている。
【0042】
回転軸6aは、ダイス4の回転支持孔4aに嵌挿されている。
【0043】
一方、両押込ローラ6bは、上記内部空間S1におけるダイス4の上方で、且つ、回転軸6aの両側に設けられ、当該回転軸6aに軸支されている。
【0044】
各押込ローラ6bは、ダイス4の孔群42に対応した位置となっていて、回転軸6aの回転動作に伴って孔群42の上を転動するようになっている。
【0045】
そして、両押込ローラ6bは、回転軸6aの回転動作で孔群42の上を転動することにより、ボックス3の投入口31aから投入された木質材料X1をダイス4との間で粉砕するとともに各貫通孔41に押し込むようになっている。各貫通孔41に押し込まれた木質材料X1は、各貫通孔41を通過しながら圧縮されるとともに、ヒータ5によって半炭化用温度Tに加熱されたダイス4によって加熱されながら各貫通孔41を通過することで炭化が進むようになっている。
【0046】
上記内部空間S1におけるダイス4の下方には、回転軸6aと直交する方向に延びる切断部材7が設けられている。
【0047】
該切断部材7の一端は、回転軸6aの外周面に固定されていて、当該回転軸6aが回転すると、切断部材7は回転軸6a周りを回動するようになっている。
【0048】
そして、各貫通孔41を通過して製造された半炭化状態のペレット10は、
図1に示すように、回転軸6a周りを回動する切断部材7に接触することで所定の長さに折られて落下するようになっている。
【0049】
また、回転軸6aの下端には、当該回転軸6aの外周面から外側方に円盤状に広がるガイド盤8が回転軸6aと一体に回転するように取り付けられ、上記ガイド盤8の上面は、外側方に行くにつれて次第に下傾するテーパ状の傾斜面8aとなっている。
【0050】
ダイス4から落下する多数のペレット10は、ガイド盤8の傾斜面8aによって排出管32に案内されるようになっている。
【0051】
排出管32における側壁31側の上部内方には、噴霧状の加熱水蒸気を噴射可能な噴射ノズル9(補助加熱手段、低酸素化手段)が配設されている。
【0052】
該噴射ノズル9は、内部空間S1におけるダイス4とガイド盤8との間の上記孔群42に対応する領域R1に向かって加熱水蒸気を噴射するようになっていて、領域R1の雰囲気を他の領域の雰囲気よりも高温(例えば、半炭化用温度T)で、且つ、低酸素状態にすることにより、領域R1を通過する半炭化状態の各ペレット10を低酸素状態で加熱するようになっている。
【0053】
次に、ペレット製造装置1による半炭化状態のペレット10の製造について詳述する。
【0054】
まず、作業者は、ペレット製造装置1を稼働させて回転加工体6の回転軸6aを回転させる。
【0055】
次に、ボックス3の投入口31aから木質材料X1を投入する。すると、ダイス4の孔群42の上を転動する各押込ローラ6bが木質材料X1を粉砕しながら各貫通孔41に順次押し込んでいく。このとき、各貫通孔41に押し込まれた木質材料X1は、ヒータ5によって半炭化用温度Tで加熱されながら各貫通孔41を通過していく。
【0056】
各貫通孔41に押し込まれる木質材料X1は、各貫通孔41を通過する際に木質材料X1に加わる抵抗によって圧縮される。このとき、各貫通孔41は第2通路部41bにおける開口よりも第1通路部41aにおける開口の方が大きく設定されているので、第1通路部41aと第2通路部41bとの間に形成された環状段差部41cにおいて木質材料X1に大きな抵抗がかかる。したがって、貫通孔41を通過する木質材料X1が十分に時間をかけて圧縮されるとともに加熱されるようになり、ペレット10の半炭化が確実に行われる。
【0057】
各貫通孔41を通過して製造されたペレット10は、
図2に示すように、第2通路部41bの開口から飛び出す。すると、各第2通路部41bの開口から飛び出したペレット10は、回転軸6a周りに回動する切断部材7に接触して所定の長さで折れて領域R1に落下する。
【0058】
領域R1に落下した各ペレット10は、噴射ノズル9から噴射される加熱水蒸気によって低酸素状態において再加熱される。したがって、もし仮に、各貫通孔41通過後におけるペレット10の全ての部分において半炭化がなされなかった場合であっても、各貫通孔41通過後のペレット10がさらに加熱されるので、ペレット10全体の半炭化を確実に行うことができる。また、加熱水蒸気によって領域R1は低酸素状態になっているので、ダイス4の各貫通孔41を通過して製造されたペレット10が燃焼し難くなり、ダイス4の各貫通孔41を通過した後のペレット10の半炭化状態を適度な状態に維持させておくことができる。
【0059】
領域R1を落下する各ペレット10は、ガイド盤8の傾斜面8aに案内されながら排出管32に向かって移動する。そして、排出管32を通過した各ペレット10は、排出口32aから排出される。
【0060】
以上より、本発明の実施形態によると、第1発熱管5bと第2発熱管5cとが孔群42の両側に位置するので、ヒータ5により加熱されたダイス4における孔群42の一側方の領域の温度と他側方の領域の温度とが等しくなる。したがって、孔群42の各貫通孔41を通過する木質材料X1の温度を偏り無く半炭化用温度Tにすることができ、製造後の各ペレット10の半炭化状態をばらつかせないようにできる。
【0061】
また、木質材料X1の粉砕圧縮作業と半炭化作業とを同時に行うので、ペレット10の製造時にバインダーを添加したり、或いは、ペレット10の内部に空隙を発生させることが無く、材料コストを抑えることができるとともにペレット10の輸送効率を高めることができる。
【0062】
さらには、粉砕圧縮作業の工程と半炭化作業の工程とを1つにできるので、設備コストを抑えることができるとともに設備の設置スペースを狭くすることができる。
【0063】
尚、本発明の実施形態では、ダイス4の孔群42が平面視で環状に延びるように形成されており、押込ローラ6bが平面視で環状に転動する構成になっているが、これに限らず、ダイス4の孔群42が水平方向に直線状に形成されており、押込ローラ6bが孔群42の上を往復移動するような構成であってもよい。
【0064】
また、本発明の実施形態では、2つの押込ローラ6bで各貫通孔41に木質材料X1を押し込んでいるが、1つの押込ローラ6bで各貫通孔41に木質材料X1を押し込む構成であってもよいし、3つ以上の押込ローラ6bで各貫通孔41に木質材料X1を押し込む構成であってもよい。
【0065】
また、領域R1の雰囲気を加熱水蒸気で加熱しているが、これに限らず、他の手段で領域R1の雰囲気を加熱するようにしてもよい。
【0066】
また、本発明の実施形態では、領域R1の雰囲気を加熱水蒸気で低酸素状態にしているが、これに限らず、例えば、窒素等の気体を充満させることによって低酸素状態にしてもよい。
【0067】
また、本発明の実施形態の各貫通孔41は、第1通路部41aと第2通路部41bとの間に環状段差部41cが設けられた構造になっているが、これに限らず、例えば、内周面が上端開口から下端開口に行くにつれて次第に縮径するテーパ面となっているような構造であってもよい。
【0068】
また、本発明の実施形態では、噴射ノズル9が加熱補助の役割と低酸素化の役割との両方を担っているが、加熱補助を行う構造と低酸素化を実現する構造とを別々に設けるようにしてもよい。
【0069】
尚、本発明のペレット製造装置1は、木質材料X1からペレット10を製造しているが、他のバイオマス材料からペレットを製造することもできる。