(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下では、添付の図面を参照して本発明の実施例及びその他に当業者が本発明の内容を容易に理解するために必要な事項について詳細に記載する。ただし、本発明は、請求の範囲に記載の範囲内で様々な異なる形態で実現されることができるため、以下に説明する実施例は、表現有無に関わらず、例示的なものに過ぎない。
【0037】
即ち、本発明は、以下に開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で実現されてもよく、以下の説明において、ある部分が他の部分と接続されているというときは、直接接続されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで電気的に接続されている場合も含む。また、図面における同じ構成要素に対しては、たとえ他の図面上に示されているとしても、できる限り同じ参照番号及び符号で示していることに留意すべきである。
【0038】
図1aは、本発明の実施例による表示パネルを示す図である。以下では、説明の便宜のため、表示装置が有機電界発光表示装置であると仮定して実施例を説明するが、本発明の表示装置は有機電界発光表示装置のみに限定されない。
【0039】
図1aを参照すると、本発明の実施例による表示パネル100は、画素領域AAと周辺領域NAを含んでもよい。
【0040】
画素領域AAには複数の画素PXL1、PXL2が位置し、これにより、所定の映像を表示することができる。即ち、画素領域AAは有効表示部に設定される。画素領域AAは、第1表示領域110と第2表示領域120に区分されてもよい。
【0041】
第1表示領域110は、少なくとも1つの水平ラインに形成された第1画素PXL1を備える。また、第1表示領域110には、少なくとも一部の第1画素PXL1と重なるようにIR(Infra red)光源130(例えば、IR LED)が配置される。IR光源130は、様々なセンサに含まれるもので、センサの駆動に応じて動作することができる。例えば、IR光源130は、近接センサ及び/または指紋センサに含まれてもよい。
【0042】
IR(Infra red)光源130は、
図1の平面図に示す例において、ドット状であり、第1表示領域110の内部に位置する。しかし、例えば、第1表示領域110と、周辺領域NAとの境界の近傍に位置することもでき、また場合によっては、これらの間にまたがるように位置することもできる。IR(Infra red)光源130は、0.7μm-1mm(=1000μm)の領域の光、特には、0.75〜8μmの近赤外線領域から中波長領域の光を生成する。可視光領域の赤色光を部分的に含みうるが、波長を横軸とした場合に、最も強度の大きいピークは、少なくとも赤外領域、特には、近赤外線領域または中波長領域中にある。
【0043】
IR光源130が近接センサに含まれる場合、IR光源130は通話が行われる間に駆動されてもよい。また、IR光源130が指紋センサに含まれる場合、IR光源130は指紋が認識される間に駆動されてもよい。
【0044】
近接センサは、例えば、赤外反射光を検出することで、ユーザの体の一部を検出し、例えば耳がスマートホンにあてられたときにタッチ動作や画像表示を一時的に停止するものである。また、指紋センサは、例えばセンサアレイを含み、例えば、スマートホンの起動時や再起動時に、スマートホンの前面の所定の領域にて、近接位置からの赤外反射光を検出することで、ユーザの指紋による認証を行うためのものである。
【0045】
IR光源130は、一つまたは複数が、第1表示領域110内に配置されうるのであり、例えば画素(画素回路)の背面側に位置することができる。
【0046】
本願の説明において、「〜期間の間」は、適宜、「〜期間の実質上全部」、「〜期間の大部分」などを意味するものとする。例えば、「IR光源が駆動される期間の間、前記第2画素はデータ信号に応じて駆動される」(請求項2)という場合に、「IR光源が駆動される期間」のほぼ全体にわたって、「前記第2画素はデータ信号に応じて駆動される」ようにすることができる。また、「前記IR光源は一フレーム期間の間に駆動され」(請求項2)という場合に、この「一フレーム期間」の大部分、例えば少なくとも50%以上の期間にわたってIR光源が駆動される期間といった内容を意味するのでありうる。
【0047】
さらに、第1表示領域110で異常発光現象が生じないように、IR光源130は、第1画素PXL1が非発光状態に設定される期間の間に駆動される。即ち、IR光源130が駆動される期間中にわたって、第1画素PXL1は非発光状態に設定される。
【0048】
例えば、IR光源130の駆動に応じて、第1画素PXL1は、一フレーム期間のうちの一部の期間である第1期間中にわたって非発光状態に設定され、一フレーム期間の残りの期間である第2期間の間発光状態(即ち、データ信号に応じて駆動される状態)に設定されてもよい。そうすると、一フレーム期間のうち第1期間の間はIR光源130の駆動に応じてセンサが動作し、第2期間の間はデータ信号に応じて所定の映像が表示される。
【0049】
また、IR光源130の駆動に応じて、第1画素PXL1は一フレーム期間中にわたって非発光状態に設定されてもよい。この場合、IR光源130の駆動に応じて、第1表示領域110にはブラック画面が表示される。これに係わる詳細な説明は後述する。
【0050】
IR光源130が駆動されないとき、第1画素PXL1はデータ信号に応じて所定の映像を表示する。
【0051】
第2表示領域120は、複数の水平ラインに形成された第2画素PXL2を備える。このような第2画素PXL2は、IR光源130の駆動の有無に関わらず、データ信号に応じて駆動される。
【0052】
周辺領域NAには、画素PXL1、PXL2を駆動するための構成要素(例えば、駆動部及び配線など)が位置してもよい。周辺領域NAは画素領域AAの外側にあってもよいが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0053】
例えば、周辺領域NAは、画素領域AAを取り囲む形態であってもよい。また、周辺領域NAは、画素領域AAの上側及び下側のみに位置してもよい。さらに、表示パネル100から周辺領域NAが除去されてもよい。この場合、画素PXL1、PXL2を駆動するための構成要素は、別途の基板に位置するか、画素領域AAと重なった領域に位置することができる。
【0054】
一方、
図1aには、第1表示領域110が表示パネル100の上側に位置するものが図示されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1表示領域110は、
図1bに示すように表示パネル100の下側に位置してもよい。即ち、本発明の実施例における第1表示領域110は、様々な場所に配置されてもよい。
【0055】
図2は、本発明の他の実施例による表示パネルを示す図である。
【0056】
図2を参照すると、本発明の実施例による表示パネル100は、画素領域AA及び周辺領域NAを含んでもよい。
【0057】
画素領域AAには複数の画素PXL1、PXL2、PXL3が位置し、これにより、所定の映像を表示することができる。即ち、画素領域AAは有効表示部に設定される。画素領域AAは、第1表示領域110’、第2表示領域120’、及び第3表示領域122に区分されてもよい。
【0058】
第1表示領域110’は、第2表示領域120’と第3表示領域122との間に位置する。このような第1表示領域110’は、少なくとも1つの水平ラインに形成された第1画素PXL1を備える。また、第1表示領域110’には、少なくとも一部の第1画素PXL1と重なるようにIR光源130が配置される。IR光源130は、様々なセンサに含まれるもので、センサの駆動に応じて動作することができる。
【0059】
第1表示領域110’で異常発光現象が生じないように、IR光源130は、第1画素PXL1が非発光状態に設定される期間の間駆動される。即ち、IR光源130が駆動される期間の間、第1画素PXL1は非発光状態に設定される。
【0060】
例えば、IR光源130の駆動に応じて、第1画素PXL1は一フレーム期間のうち第1期間の間非発光状態に設定され、一フレーム期間のうち第2期間の間発光状態(即ち、データ信号に応じて駆動)に設定されてもよい。そうすると、一フレーム期間のうち第1期間の間はIR光源130の駆動に応じてセンサが動作し、第2期間の間はデータ信号に応じて所定の映像が表示される。
【0061】
また、IR光源130の駆動に応じて、第1画素PXL1は一フレーム期間中にわたって非発光状態に設定されてもよい。この場合、IR光源130の駆動に応じて、第1表示領域110’にはブラック画面が表示される。
【0062】
第2表示領域120’は、複数の水平ラインに形成された第2画素PXL2を備える。このような第2画素PXL2はIR光源130の駆動有無に関わらず、データ信号に応じて駆動される。
【0063】
第3表示領域122は、複数の水平ラインに形成された第3画素PXL3を備える。このような第3画素PXL3はIR光源130の駆動有無に関わらず、データ信号に応じて駆動される。
【0064】
周辺領域NAには、画素PXL1、PXL2、PXL3を駆動するための構成要素(例えば、駆動部及び配線など)が位置してもよい。このため、周辺領域NAは、画素領域AAを取り囲む形態であってもよい。また、周辺領域NAは、画素領域AAの上側及び下側のみに位置してもよい。さらに、表示パネル100から周辺領域NAが除去されてもよい。この場合、画素PXL1、PXL2、PXL3を駆動するための構成要素は、別途の基板に位置するか、画素領域AAと重なった領域に位置することができる。
【0065】
上述した
図1a〜
図2では、デッドスペースを最小化するためにIR光源130を画素領域AA内に配置する。
【0066】
また、第1表示領域110、110’で異常発光現象が生じることを防ぐために、IR光源130が駆動される期間の間、第1画素PXL1は非発光状態に設定される。
【0067】
図3は、
図1aのパネルを含む表示装置の実施例を示す図である。
【0068】
図3を参照すると、本発明の実施例による表示装置は、走査駆動部200、データ駆動部300、発光駆動部400、及びタイミング制御部500を備える。
【0069】
第1画素PXL1は、走査線S1、S2、第1発光制御線E11、E12、及びデータ線D1〜Dmと接続されるように第1表示領域110に配置される。このような第1画素PXL1は、走査線S1、S2から走査信号が供給されるとき、データ線D1〜Dmからデータ信号の供給を受ける。データ信号の供給を受けた第1画素PXL1は、第1電源ELVDDから有機発光ダイオード(不図示)を経由して第2電源ELVSSに流れる電流量を制御する。このような第1画素PXL1は、第1発光制御線E11、E12から供給される発光制御信号に応じて発光時間が制御される。
【0070】
第1画素PXL1は、IR光源130が駆動される期間中にわたって非発光状態に設定される。このため、発光駆動部400は、IR光源130が駆動される期間中にわたって、第1画素PXL1が非発光状態に設定されるように第1発光制御線E11、E12に供給される発光制御信号を制御する。
【0071】
例えば、発光駆動部400は、IR光源130の駆動に応じて一フレーム期間のうち第1期間中にわたって第1画素PXL1が非発光状態に設定されるように第1発光制御線E11〜E12に発光制御信号を供給することができる。
【0072】
また、発光駆動部400は、IR光源130の駆動に応じて一フレーム期間の間第1画素PXL1が発光しないように第1発光制御線E11〜E12に発光制御信号を供給することができる。
【0073】
一方、
図3では、説明の便宜のため、第1画素PXL1が2つの水平ラインに配置されるものが図示されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1画素PXL1は、少なくとも1つの水平ラインに配置されてもよく、第1画素PXL1の配置に応じて、第1表示領域110に形成される走査線S1、S2及び第1発光制御線E11、E12の数が変更されてもよい。
【0074】
第2画素PXL2は、走査線S3〜Sn、第2発光制御線E21〜E2j(jはnより小さい自然数)、及びデータ線D1〜Dmと接続されるように第2表示領域120に配置される。このような第2画素PXL2は、走査線S3〜Snに走査信号が供給されるとき、データ線D1〜Dmからデータ信号の供給を受ける。データ信号の供給を受けた第2画素PXL2は、第1電源ELVDDから有機発光ダイオード(不図示)を経由して第2電源ELVSSに流れる電流量を制御する。このような第2画素PXL2は、第2発光制御線E21〜E2jから供給される発光制御信号に応じて発光時間が制御される。
【0075】
走査駆動部200は、タイミング制御部500からのゲート制御信号GCSに応じて走査線S1〜Snに走査信号を供給する。例えば、走査駆動部200は、走査線S1〜Snに走査信号を順に供給することができる。走査線S1〜Snに走査信号が順に供給されると、水平ライン単位で第1画素PXL1及び第2画素PXL2が順に選択される。このため、走査信号は、画素PXL1、PXL2に含まれたトランジスタがターンオンできるゲートオン電圧に設定される。
【0076】
走査駆動部200は、薄膜工程により周辺領域NAに実装されてもよい。また、走査駆動部200は、画素領域AAと重なるように配置されてもよい。さらに、走査駆動部200は、画素領域AAを挟んで両側に実装されてもよい。
【0077】
発光駆動部400は、タイミング制御部500からのエミッション制御信号ECSに応じて、第1発光制御線E11、E12及び第2発光制御線E21〜E2jに発光制御信号を供給する。例えば、発光駆動部400は、第1発光制御線E11、E12及び第2発光制御線E21〜E2jに発光制御信号を順に供給することができる。発光制御信号は、画素PXL1、PXL2の発光時間を制御するために用いられる。このため、発光制御信号は、画素PXL1、PXL2に含まれたトランジスタがターンオフできるようにゲートオフ電圧に設定されてもよい。
【0078】
IR光源130が駆動されない期間の間、発光駆動部400は、第2幅の発光制御信号を第1発光制御線E11、E12及び第2発光制御線E21〜E2jに順に供給することができる。ここで、第2幅の発光制御信号は、第1画素PXL1及び第2画素PXL2が、データ信号に応じて所定の映像を表示することができるように設定される。
【0079】
また、発光駆動部400は、IR光源130が駆動される期間の間、第2幅より広い幅の発光制御信号を第1発光制御線E11、E12に供給することができる。例えば、発光駆動部400は、IR光源130が駆動される期間の間、第2幅より広い第1幅の発光制御信号を第1発光制御線E11、E12に供給することができる。ここで、第1幅の発光制御信号は、一フレーム期間に対応して設定されてもよい。したがって、第1幅の発光制御信号が供給されると、第1画素PXL1は一フレーム期間の間非発光状態に設定される。
【0080】
また、発光駆動部400は、IR光源130の駆動に応じて、第3幅の発光制御信号を第1発光制御線E11、E12に供給することができる。ここで、第3幅は、第2幅より広くて第1幅より狭い第3幅に設定されてもよい。
【0081】
さらに、第3幅の発光制御信号は、第1表示領域110に位置した第1画素PXL1が一フレームの第1期間の間発光しないように設定される。第3幅の発光制御信号の供給を受けた第1画素PXL1は一フレームの第1期間の間発光せず、第2期間の間データ信号に応じて駆動される。このとき、IR光源130は一フレームの第1期間の間駆動される。
【0082】
発光駆動部400は、薄膜工程により周辺領域NAに実装されてもよい。また、発光駆動部400は、画素領域AAと重なるように配置されてもよい。さらに、発光駆動部400は、画素領域AAを挟んで両側に実装されてもよい。
【0083】
データ駆動部300は、データ制御信号DCSに応じてデータ線D1〜Dmにデータ信号を供給する。データ線D1〜Dmに供給されたデータ信号は、走査信号によって選択された画素PXL1、PXL2に供給される。ここで、データ駆動部300は、画素領域AAを基準として上側に位置するものが示されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、データ駆動部300は、画素領域AAの下側に位置してもよい。
【0084】
タイミング制御部500は、外部から供給されるタイミング信号に基づいてゲート制御信号GCS、エミッション制御信号ECS、及びデータ制御信号DCSを生成する。タイミング制御部500で生成されたゲート制御信号GCSは走査駆動部200に供給され、エミッション制御信号ECSは発光駆動部400に供給される。そして、タイミング制御部500で生成されたデータ制御信号DCSは、データ駆動部300に供給される。
【0085】
図4は、
図3に示された第1画素の実施例を示す図である。
図4では、説明の便宜のため、第mデータ線Dm及び第1走査線S1に接続された画素を図示する。
【0086】
図4を参照すると、本発明の実施例による第1画素PXL1は、有機発光ダイオードOLED、駆動トランジスタMD、発光制御トランジスタME、第1トランジスタM1、及びストレージキャパシタCstを備える。
【0087】
有機発光ダイオードOLEDのアノード電極は、駆動トランジスタMDの第2電極に接続され、カソード電極は、第2電源ELVSSに接続される。この有機発光ダイオードOLEDは、駆動トランジスタMDから供給される電流量に応じて所定輝度の光を生成する。このため、第1電源ELVDDは、第2電源ELVSSより高い電圧に設定される。
【0088】
駆動トランジスタMDの第1電極は、発光制御トランジスタMEを経由して第1電源ELVDDに接続され、第2電極は、有機発光ダイオードOLEDのアノード電極に接続される。また、駆動トランジスタMDのゲート電極は、第1ノードN1に接続される。この駆動トランジスタMDは、第1ノードN1の電圧に応じて、第1電源ELVDDから有機発光ダイオードOLEDを経由して第2電源ELVSSに供給される電流量を制御する。
【0089】
第1トランジスタM1は、データ線Dmと第1ノードN1との間に接続される。また、第1トランジスタM1のゲート電極は走査線S1に接続される。この第1トランジスタM1は、走査線S1に走査信号が供給されるときターンオンされて、データ線Dmと第1ノードN1を電気的に接続させる。
【0090】
発光制御トランジスタMEは、第1電源ELVDDと駆動トランジスタMDの第1電極との間に接続される。また、発光制御トランジスタMEのゲート電極は、最初の第1発光制御線E11に接続される。この発光制御トランジスタMEは、最初の第1発光制御線E11に発光制御信号が供給されるときターンオフされ、発光制御信号が供給されないときターンオンされる。
【0091】
ストレージキャパシタCstは、第1電源ELVDDと第1ノードN1との間に接続される。このストレージキャパシタCstは、データ信号に対応する電圧を保存する。
【0092】
一方、第2画素PXL2は、第1画素PXL1と同じ回路で実現されてもよい。したがって、第2画素PXL2に対する詳細な説明は省略する。
【0093】
図5aは、
図4に示された第1画素の駆動方法の実施例を示す図である。
図5aには、最初の第1発光制御線E11に第2幅の発光制御信号が供給される場合が図示されている。
【0094】
図5aを参照すると、まず、最初の第1発光制御線E11に第2幅W2を有する発光制御信号が供給される。最初の第1発光制御線E11に発光制御信号が供給されると、発光制御トランジスタMEがターンオフされる。
【0095】
その後、走査線S1に走査信号が供給される。走査線S1に走査信号が供給されると、第1トランジスタM1がターンオンされる。第1トランジスタM1がターンオンされると、データ線Dmからのデータ信号DSが第1ノードN1に供給される。このとき、ストレージキャパシタCstは、第1ノードN1に供給されたデータ信号DSの電圧を保存する。
【0096】
ストレージキャパシタCstにデータ信号DSの電圧が保存された後、最初の第1発光制御線E11への発光制御信号の供給が中断される。最初の第1発光制御線E11への発光制御信号の供給が中断されると、発光制御トランジスタMEがターンオンされる。発光制御トランジスタMEがターンオンされると、第1電源ELVDDと駆動トランジスタMDが電気的に接続される。このとき、駆動トランジスタMDは、第1ノードN1の電圧に応じて有機発光ダイオードOLEDに供給される電流量を制御する。そうすると、有機発光ダイオードOLEDは、駆動トランジスタMDに供給される電流量に応じて発光する。IR光源130が駆動されない期間の間、第1画素PXL1及び第2画素PXL2は上述した方法で駆動されうる。
【0097】
一方、IR光源130が駆動される期間には、IRが第1画素PXL1の第1トランジスタM1に照射される。IRが第1トランジスタM1に照射されると、第1トランジスタM1でリーク電流が発生し、これにより、第1ノードN1の電圧が変化する。即ち、IR光源130が駆動される期間の間、第1画素PXL1は所望する輝度で発光されないため、画質が低下する恐れがある。
【0098】
図5bは、
図4に示した第1画素の駆動方法の他の実施例を示す図である。
図5bには、IR光源130の駆動に応じて、最初の第1発光制御線E11に、第1幅W1の発光制御信号が供給される場合が図示されている。
【0099】
図5bを参照すると、まず、最初の第1発光制御線E11に第1幅W1を有する発光制御信号が供給される。最初の第1発光制御線E11に、第1幅W1を有する発光制御信号が供給されると、発光制御トランジスタMEがターンオフされる。
【0100】
ここで、第1幅W1は、一フレーム1F期間中にわたって第1画素PXL1がターンオフされるように設定される。即ち、第1幅W1の発光制御信号の供給を受けた発光制御トランジスタMEは、一フレーム1F期間中にわたってターンオフ状態を保持する。そうすると、第1画素PXL1は、データ線Dmに供給されるデータ信号DSに関わらず、一フレーム1F期間中にわたって非発光状態を保持する。
【0101】
即ち、IR光源130が駆動される期間の間、第1画素PXL1は非発光状態に設定されるため、第1画素PXL1が所望しない輝度で発光することを防ぐことができる。
【0102】
図5cは、
図4に示した第1画素の駆動方法のさらに他の実施例を示す図である。
図5cには、IR光源130の駆動に応じて第3幅W3の発光制御信号が供給される場合が図示されている。
【0103】
図5cを参照すると、第1発光制御線E11、E12には第3幅W3の発光制御信号が順に供給される。このとき、第1発光制御線E11、E12に供給される発光制御信号は、一フレーム1F期間のうち第1期間T1と重なる。従って、一フレーム1F期間のうち第1期間T1の間、第1画素PXL1は非発光状態に設定される。IR光源130は、一フレーム期間のうち第1期間T1の間駆動される。
【0104】
また、一フレーム1F期間のうち第2期間T2の間、第1画素PXL1はデータ信号に応じて順に駆動される。
【0105】
即ち、本発明のさらに他の実施例では、一フレーム1F期間のうち第1期間T1の間、第1画素PXL1が非発光状態に設定され、これに応じてIR光源130が駆動される。そして、一フレーム1F期間のうち第2期間T2の間、第1画素PXL1はデータ信号に応じて駆動される。
【0106】
さらに、発光制御信号の第3幅W3は、第1画素PXL1が同時に非発光状態に設定できるように実験的に決まる。例えば、第3幅W3は、第1発光制御線E11、E12の数に応じて多様に設定されてもよい。
【0107】
図6aは、
図3に示された第1画素の他の実施例を示す図である。
図6aでは、
図4と同様の構成に対して同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0108】
図6aを参照すると、本発明の実施例による第1画素PXL1は、有機発光ダイオードOLED、駆動トランジスタMD、発光制御トランジスタME’、及び第1トランジスタM1を備える。
【0109】
発光制御トランジスタME’は、駆動トランジスタMDの第2電極と有機発光ダイオードOLEDのアノード電極との間に接続される。また、発光制御トランジスタME’のゲート電極は、最初の発光制御線E11に接続される。この発光制御トランジスタME’は、最初の第1発光制御線E11に発光制御信号が供給されるときターンオフされ、発光制御信号が供給されないときターンオンされる。
【0110】
一方、本発明の実施例において、発光制御トランジスタは、第1電源ELVDDから有機発光ダイオードOLEDを経由して第2電源ELVSSに繋がる電流経路に多様に配置されてもよい。
【0111】
例えば、
図6bに示すように、第1電源ELVDDと駆動トランジスタMDの第1電極との間に第1発光制御トランジスタME1が形成され、駆動トランジスタMDの第2電極と有機発光ダイオードOLEDのアノード電極との間に第2発光制御トランジスタME2が形成されてもよい。第1発光制御トランジスタME1及び第2発光制御トランジスタME2のゲート電極は、最初の第1発光制御線E11に接続される。従って、第1発光制御トランジスタME1及び第2発光制御トランジスタME2は、最初の第1発光制御線E11に供給される発光制御信号に応じてターンオン及びターンオフされる。
【0112】
実際に、
図6a及び
図6bに示された第1画素PXL1の動作過程は、
図5a〜
図5cとともに説明した
図4の画素と同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0113】
図7は、
図3に示された第1画素のさらに他の実施例を示す図である。
図7では、説明の便宜のため、第mデータ線及び第1走査線S1に接続された画素を図示する。また、
図6bと同じ機能をするトランジスタには同じ符号を付する。さらに、
図7に示された第0走査線S0は、第1画素PXL1の回路構造に応じて画素領域AAにさらに形成された走査線を意味する。
【0114】
図7を参照すると、本発明のさらに他の実施例による第1画素PXL1は、有機発光ダイオードOLED、駆動トランジスタMD、発光制御トランジスタME1、ME2、第1トランジスタM1乃至第4トランジスタM4、ストレージキャパシタCstを備える。
【0115】
有機発光ダイオードOLEDのアノード電極は、第2発光制御トランジスタME2を経由して駆動トランジスタMDの第2電極に接続され、カソード電極は、第2電源ELVSSに接続される。この有機発光ダイオードOLEDは、駆動トランジスタMDから供給される電流量に応じて所定輝度の光を生成する。
【0116】
駆動トランジスタMDの第1電極は、第1発光制御トランジスタME1を経由して第1電源ELVDDに接続され、第2電極は、第2発光制御トランジスタME2を経由して有機発光ダイオードOLEDのアノード電極に接続される。また、駆動トランジスタMDのゲート電極は、第1ノードN1に接続される。この駆動トランジスタMDは、第1ノードN1の電圧に応じて、第1電源ELVDDから有機発光ダイオードOLEDを経由して第2電源ELVSSに供給される電流量を制御する。
【0117】
第1発光制御トランジスタME1は、第1電源ELVDDと第2ノードN2との間に接続される。また、第1発光制御トランジスタME1のゲート電極は、最初の第1発光制御線E11に接続される。この第1発光制御トランジスタME1は、最初の第1発光制御線E11に発光制御信号が供給されるときターンオフされ、それ以外の場合はターンオンされる。
【0118】
第2発光制御トランジスタME2は、駆動トランジスタMDの第2電極と、有機発光ダイオードOLEDのアノード電極との間に接続される。また、第2発光制御トランジスタME2のゲート電極は、最初の第1発光制御線E11に接続される。この第2発光制御トランジスタME2は、最初の第1発光制御線E11に発光制御信号が供給されるときターンオフされ、それ以外の場合はターンオンされる。
【0119】
第1トランジスタM1は、データ線Dmと第2ノードN2との間に接続される。また、第1トランジスタM1のゲート電極は走査線S1に接続される。この第1トランジスタM1は、走査線S1に走査信号が供給されるときにターンオンされて、データ線Dmと第2ノードN2を電気的に接続させる。
【0120】
第2トランジスタM2は、駆動トランジスタMDの第2電極と第1ノードN1との間に接続される。また、第2トランジスタM2のゲート電極は走査線S1に接続される。この第2トランジスタM2は、走査線S1に走査信号が供給されるときにターンオンされて、駆動トランジスタMDをダイオード接続させる。
【0121】
第3トランジスタM3の第1電極は第1ノードN1に接続され、第2電極は初期化電源Vintに接続される。また、第3トランジスタM3のゲート電極は走査線S0に接続される。この第3トランジスタM3は、走査線S0に走査信号が供給されるときターンオンされて、初期化電源Vintの電圧を第1ノードN1に供給する。ここで、初期化電源Vintの電圧は、データ信号より低い電圧に設定される。
【0122】
第4トランジスタM4は、有機発光ダイオードOLEDのアノード電極と初期化電源Vintとの間に接続される。また、第4トランジスタM4のゲート電極は走査線S1に接続される。この第4トランジスタM4は、走査線S1に走査信号が供給されるときにターンオンされて、初期化電源Vintの電圧を有機発光ダイオードOLEDのアノード電極に供給する。
【0123】
初期化電源Vintの電圧が有機発光ダイオードOLEDのアノード電極に供給されると、有機発光ダイオードOLEDの寄生キャパシタColedが放電されるため、ブラック表現能力を向上させることができる。
【0124】
さらに、第4トランジスタM4のゲート電極は、様々な走査線と接続されてもよい。例えば、第4トランジスタM4は、最初の第1発光制御線E11に供給される発光制御信号と重なる走査信号のいずれか1つによってターンオンされうる。
【0125】
ストレージキャパシタCstは、第1電源ELVDDと第1ノードN1との間に接続される。このストレージキャパシタCstは、第1ノードN1に印加される電圧を保存する。
【0126】
一方、第2画素PXL2は、第1画素PXL1と同じ回路で実現されてもよい。従って、第2画素PXL2に対する詳細な説明は省略する。
【0127】
図8aは、
図7に示された第1画素の駆動方法の実施例を示す図である。
図8aには、最初の第1発光制御線E11に第2幅W2の発光制御信号が供給される場合が図示されている。
【0128】
図8aを参照すると、まず、最初の第1発光制御線E11に発光制御信号が供給され、第1発光制御トランジスタME1及び第2発光制御トランジスタME2がターンオフされる。第1発光制御トランジスタME1がターンオフされると、第1電源ELVDDと第2ノードN2が電気的に遮断される。第2発光制御トランジスタME2がターンオフされると、駆動トランジスタMDと有機発光ダイオードOLEDが電気的に遮断される。従って、最初の第1発光制御線E11に発光制御信号が供給される期間の間、第1画素PXL1は非発光状態に設定される。
【0129】
その後、第0走査線S0に走査信号が供給される。第0走査線S0に走査信号が供給されると、第3トランジスタM3がターンオンされる。第3トランジスタM3がターンオンされると、初期化電源Vintの電圧が第1ノードN1に供給される。
【0130】
第1ノードN1に初期化電源Vintの電圧が供給された後、第1走査線S1に走査信号が供給される。第1走査線S1に走査信号が供給されると、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、及び第4トランジスタM4がターンオンされる。
【0131】
第4トランジスタM4がターンオンされると、有機発光ダイオードOLEDのアノード電極に初期化電源Vintの電圧が供給され、これにより、寄生キャパシタColedが放電される。
【0132】
第2トランジスタM2がターンオンされると、駆動トランジスタMDがダイオード接続される。第1トランジスタM1がターンオンされると、データ線Dmからのデータ信号DSが第2ノードN2に供給される。このとき、第1ノードN1がデータ信号より低い初期化電源Vintの電圧に初期化されているため、駆動トランジスタMDがターンオンされる。
【0133】
駆動トランジスタMDがターンオンされると、第2ノードN2に供給されたデータ信号が、ダイオード接続された駆動トランジスタMDを経由して、第1ノードN1に供給される。このとき、第1ノードN1には、データ信号及び駆動トランジスタMDのしきい値電圧に対応する電圧が印加される。ストレージキャパシタCstは、第1ノードN1に印加された電圧を保存する。
【0134】
ストレージキャパシタCstにデータ信号及び駆動トランジスタMDのしきい値電圧に対応する電圧が保存された後、最初の第1発光制御線E11への発光制御信号の供給が中断される。最初の第1発光制御線E11への発光制御信号の供給が中断されると、第1発光制御トランジスタME1及び第2発光制御トランジスタME2がターンオンされる。
【0135】
第1発光制御トランジスタME1がターンオンされると、第1電源ELVDDと駆動トランジスタMDの第1電極が電気的に接続される。第2発光制御トランジスタME2がターンオンされると、駆動トランジスタMDの第2電極と有機発光ダイオードOLEDのアノード電極が電気的に接続される。このとき、駆動トランジスタMDは、第1ノードN1に印加された電圧に応じて、第1電源ELVDDから有機発光ダイオードOLEDを経由して第2電源ELVSSに流れる電流量を制御する。
【0136】
IR光源130が駆動されない期間の間、第1画素PXL1及び第2画素PXL2は上述した方法で駆動されうる。
【0137】
一方、IR光源130が駆動される期間には、IRが第1画素PXL1に照射されるため、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第3トランジスタM3でリーク電流が発生する。
【0138】
特に、第2トランジスタM2及び第3トランジスタM3によるリーク電流によって、第1ノードN1の電圧は一フレーム1F期間の間低くなり続ける。駆動トランジスタMDから有機発光ダイオードOLEDに流れる電流は、駆動トランジスタMDのVgs電圧から駆動トランジスタMDのしきい値電圧を引いた電圧の二乗に比例する。従って、第1ノードN1の電圧が低くなると、駆動トランジスタMDから流れる電流は二乗に比例して増加し、これにより、第1画素PXL1が明点としてユーザに認知されうる。
【0139】
図8bは、
図7に示された第1画素の駆動方法の他の実施例を示す図である。
図8bには、IR光源130の駆動に応じて、最初の第1発光制御線E11に第1幅W1の発光制御信号が供給される場合が図示されている。
【0140】
図8bを参照すると、まず、最初の第1発光制御線E11に第1幅W1を有する発光制御信号が供給される。最初の第1発光制御線E11に第1幅W1を有する発光制御信号が供給されると、第1発光制御トランジスタME1及び第2発光制御トランジスタME2がターンオフされる。
【0141】
第1発光制御トランジスタME1及び第2発光制御トランジスタME2がターンオフされると、第1画素PXL1が非発光状態に設定される。ここで、第1幅W1は、一フレーム1F期間の間、第1画素PXL1がターンオフできるように設定される。即ち、第1幅W1の発光制御信号の供給を受けた第1及び第2発光制御トランジスタME1、ME2は、一フレーム1F期間の間ターンオフ状態を保持する。そうすると、第1画素PXL1は、データ線Dmに供給されるデータ信号DSに関わらず、一フレーム1F期間中にわたって非発光状態を保持する。
【0142】
即ち、IR光源130が駆動される期間中にわたって、第1画素PXL1は非発光状態に設定されるため、第1画素PXL1が所望しない輝度で発光することを防ぐことができる。
【0143】
図8cは、
図7に示された第1画素の駆動方法のさらに他の実施例を示す図である。
図8cには、IR光源130の駆動に応じて、第3幅W3の発光制御信号が供給される場合が図示されている。
【0144】
図8cを参照すると、第1発光制御線E11、E12には第3幅W3の発光制御信号が順に供給される。このとき、第1発光制御線E11、E12に供給される発光制御信号は、一フレーム1F期間のうち第1期間T1と重なる。したがって、一フレーム1F期間のうち第1期間T1中にわたって、第1画素PXL1は非発光状態に設定される。IR光源130は一フレーム期間のうち第1期間T1の間駆動される。
【0145】
また、一フレーム1F期間のうち第2期間T2の間、第1画素PXL1はデータ信号に応じて順に駆動される。即ち、本発明のさらに他の実施例では、一フレーム1F期間のうち第1期間T1中にわたって、第1画素PXL1が非発光状態に設定され、これに応じてIR光源130が駆動される。そして、一フレーム1F期間のうち第2期間T2の間、第1画素PXL1はデータ信号に応じて駆動される。
【0146】
図9は、
図3に示された発光駆動部の実施例を示す図である。
図9に示されたステージEST11、EST12、EST21〜EST2jは、開始信号FLM1、FLM2に応じて発光制御信号の幅を制御する回路構造を有する。このようなステージEST11、EST12、EST21〜EST2jは、開始信号FLM1、FLM2に応じて発光制御信号の幅を制御する、現在公知の多様な回路で構成されてもよい。
【0147】
また、ステージEST11、EST12、EST21〜EST2jは、開始信号FLM1、FLM2に応じて同一または類似する幅を有する発光制御信号を生成する。以下では、説明の便宜のため、ステージEST11、EST12、EST21〜EST2jは、開始信号FLM1、FLM2と同じ幅を有する発光制御信号を生成すると仮定する。
【0148】
図9を参照すると、本発明の実施例による発光駆動部400は、第1発光ステージEST11、EST12及び第2発光ステージEST21〜EST2jを備える。
【0149】
第1発光ステージEST11、EST12は、第1発光制御線E11、E12のそれぞれと接続される。この第1発光ステージEST11、EST12は、第1開始信号FLM1によって駆動される。即ち、最初の第1発光ステージEST11は、第1開始信号FLM1に応じて発光制御信号を出力する。そして、二番目の第1発光ステージEST12は、最初の第1発光ステージEST11の出力信号(即ち、発光制御信号)の供給を受け、供給された出力信号に応じて発光制御信号を出力する。
【0150】
さらに、第1発光ステージEST11、EST12から供給される発光制御信号の幅は、第1開始信号FLM1に応じて決まる。即ち、第1幅W1の第1開始信号FLM1が供給される場合、第1発光制御線E11、E12には第1幅W1の発光制御信号が供給される。そして、第2幅W2の第1開始信号FLM1が供給される場合、第1発光制御線E11、E12には第2幅W2の発光制御信号が供給される。同様に、第3幅W3の第1開始信号FLM1が供給される場合、第1発光制御線E11、E12には第3幅W3の発光制御信号が供給される。
【0151】
第1開始信号FLM1は、タイミング制御部500から供給されてもよい。タイミング制御部500は、IR光源130が駆動されない期間の間、第2幅W2に対応する第1開始信号FLM1を供給する。また、タイミング制御部500は、IR光源130の駆動に応じて第1幅W1または第3幅W3の第1開始信号FLM1を供給することができる。
【0152】
第2発光ステージEST21〜EST2jは、第2発光制御線E21〜E2jのそれぞれと接続される。この第2発光ステージEST21〜EST2jは、第2開始信号FLM2に応じて駆動される。即ち、最初の第2発光ステージEST21は、第2開始信号FLM2に応じて発光制御信号を出力し、残りの第2発光ステージEST22〜EST2jは、前段の第2発光ステージEST2の出力信号の供給を受けて発光制御信号を出力する。
【0153】
タイミング制御部500は、IR光源130の駆動有無に関わらず、第2幅W2の第2開始信号FLM2を供給する。そうすると、第2発光ステージEST21〜EST2jは、第2幅W2の発光制御信号を、第2発光制御線E21〜E2jに順に供給する。
【0154】
一方、
図9では、2つの表示領域110、120に対応して2つの開始信号FLM1、FLM2が発光駆動部400に供給されると説明したが、本願発明はこれに限定されない。例えば、表示パネル100がk(kは2以上の自然数)個の表示領域に分割される場合、発光駆動部400はk個の開始信号FLM1、・・・FLMkによって駆動されてもよい。
【0155】
図10aは、
図9に示された発光駆動部の駆動方法の実施例を示す図である。
図10aには、IR光源130が駆動されず、第1発光制御線E11、E12に第2幅W2の発光制御信号が供給される場合が図示されている。
【0156】
図10aを参照すると、タイミング制御部500は、第2幅W2の第1開始信号FLM1及び第2開始信号FLM2を発光駆動部400に供給する。ここで、第1開始信号FLM1及び第2開始信号FLM2の供給タイミングは、第1発光制御線E11、E12及び第2発光制御線E21〜E2jに発光制御信号が順に供給されるように制御されてもよい。
【0157】
第2幅W2の第1開始信号FLM1が供給されると、第1発光ステージEST11、EST12は第1発光制御線E11、E12に第2幅W2の発光制御信号を順に供給する。
【0158】
第2幅W2に対応する第2開始信号FLM2が供給されると、第2発光ステージEST21〜EST2jは第2発光制御線E21〜E2jに第2幅W2の発光制御信号を順に供給する。そうすると、第1表示領域110及び第2表示領域120に所定輝度の映像が表示される。
【0159】
図10bは、
図9に示された発光駆動部の駆動方法の他の実施例を示す図である。
図10bには、第1発光制御線E11、E12に第1幅W1の発光制御信号が供給される場合が図示されている。
【0160】
図10bを参照すると、タイミング制御部500は、第1幅W1に対応する第1開始信号FLM1及び第2幅W2に対応する第2開始信号FLM2を供給する。
【0161】
第1開始信号FLM1の供給を受けた第1発光ステージEST11、EST12は、第1幅W1に対応する発光制御信号を第1発光制御線E11、E12に供給する。そうすると、第1発光制御線E11、E12と接続された第1画素PXL1は、一フレーム期間の間非発光状態に設定される。
【0162】
第2開始信号FLM2の供給を受けた第2発光ステージEST21〜EST2jは、第2幅W2に対応する発光制御信号を第2発光制御線E21〜E2jに供給する。そうすると、第2発光制御線E21〜E2jと接続された第2画素PXL2は、データ信号に応じて所定の映像を表示する。
【0163】
図10cは、
図9に示された発光駆動部の駆動方法の他の実施例を示す図である。
図10cには、第1発光制御線E11、E12に第3幅W3の発光制御信号が供給される場合が図示されている。
【0164】
図10cを参照すると、タイミング制御部500は、第3幅W3に対応する第1開始信号FLM1及び第2幅W2に対応する第2開始信号FLM2を供給する。
【0165】
第1開始信号FLM1の供給を受けた第1発光ステージEST11、EST12は、第3幅W3に対応する発光制御信号を第1発光制御線E11、E12に供給する。
【0166】
第2開始信号FLM2の供給を受けた第2発光ステージEST21〜EST2jは、第2幅W2に対応する発光制御信号を第2発光制御線E21〜E2jに供給する。そうすると、第2発光制御線E21〜E2jと接続された第2画素PXL2は、データ信号に応じて所定の映像を表示する。
【0167】
図11は、
図3に示された発光駆動部の他の実施例を示す図である。
【0168】
図11を参照すると、本発明の他の実施例による発光駆動部400は、第1発光ステージEST11、EST12及び第2発光ステージEST21〜EST2jを備える。
【0169】
第1発光ステージEST11、EST12は、第1発光制御線E11、E12のそれぞれと接続される。この第1発光ステージEST11、EST12は、第1開始信号FLM1によって駆動される。即ち、最初の第1発光ステージEST11は、第1開始信号FLM1に応じて発光制御信号を出力する。そして、二番目の第1発光ステージEST12は、最初の第1発光ステージEST11の出力信号(即ち、発光制御信号)に応じて発光制御信号を出力する。
【0170】
第2発光ステージEST21〜EST2jは、第2発光制御線E21〜E2jのそれぞれと接続される。この第2発光ステージEST21〜EST2jは、第2開始信号FLM2に応じて駆動される。即ち、最初の第2発光ステージEST21は、第2開始信号FLM2に応じて発光制御信号を出力し、残りの第2発光ステージEST22〜EST2jは、前段の第2発光ステージEST2の出力信号の供給を受けて発光制御信号を出力する。
【0171】
タイミング制御部500は、IR光源130が駆動されない場合、第2幅W2に対応する第1開始信号FLM1及び第2開始信号FLM2を供給する。この場合、第1発光ステージEST11、EST12及び第2発光ステージEST21〜EST2jは、第1発光制御線E11、E12及び第2発光制御線E21〜E2jに発光制御信号を順に供給する。
【0172】
また、タイミング制御部500は、IR光源130が駆動される場合、
図12a及び
図12bに示されたように第2幅W2に対応する第2開始信号FLM2を供給する。この場合、第2発光ステージEST21〜EST2jは、第2発光制御線E21〜E2jに発光制御信号を順に供給する。また、タイミング制御部500は、IR光源130が駆動される場合、第1開始信号FLM1を供給しない。
【0173】
一方、本発明の他の実施例による発光駆動部400は、第1発光制御線E11、E12のそれぞれと基準電源Vrefとの間に接続される第1スイッチSW1をさらに備える。ここで、基準電源Vrefは、第1画素PXL1に含まれたトランジスタ、例えば、発光制御トランジスタMEがターンオフできる電圧に設定される。
【0174】
第1スイッチSW1は、タイミング制御部500の制御に応じてターンオンまたはターンオフされる。この第1スイッチSW1は、IR光源130が駆動される期間の間ターンオン状態に設定される。第1スイッチSW1がターンオンされると、第1発光制御線E11〜E12に基準電源Vrefの電圧が供給される。第1発光制御線E11〜E12に基準電源Vrefの電圧が供給されると、第1画素PXL1に含まれた発光制御トランジスタMEがターンオフ状態に設定されるため、第1画素PXL1が非発光状態に設定される。
【0175】
さらに、タイミング制御部500は、
図12aに示されたように、一フレーム1F期間の間、第1スイッチSW1をターンオンさせることができる。この場合、IR光源130は一フレーム1F期間の間駆動される。
【0176】
また、タイミング制御部500は、一フレーム1F期間のうち第1期間T1の間第1スイッチSW1をターンオンさせ、第2期間T2の間第1スイッチSW1をターンオフさせることができる。そうすると、IR光源130は第1期間T1の間駆動され、第2期間T2の間は駆動されない。
【0177】
図13aは、IR光源が駆動されないときに表示装置に表示される映像の実施例を示す図である。
【0178】
図13aを参照すると、IR光源130が駆動されない場合、第1表示領域110に位置した第1画素PXL1及び第2表示領域120に位置した第2画素PXL2は、データ信号に応じて所定の映像を表示する。このような本発明の実施例では、IR光源130を画素領域AAに配置することにより、デッドスペースを最小化することができる。
【0179】
また、IR光源130が一フレーム1F期間のうち第1期間T1に駆動される場合も、第1表示領域110には所定の映像が表示される。
【0180】
図13bは、IR光源が一フレーム期間の間駆動されるときに表示装置に表示される映像の実施例を示す図である。
【0181】
図13bを参照すると、IR光源130が近接センサに含まれる場合、通話が行われる間IR光源130が駆動される。IR光源130が駆動される場合、第1表示領域110に位置する第1画素PXL1は非発光状態に設定される。また、第2表示領域120に位置する第2画素PXL2はIR光源130に関わらず、データ信号に応じて所定の映像を表示する。
【0182】
一方、第1画素PXL1が非発光状態に設定されると、IR光源130が駆動されるとき、第1表示領域110で異常発光現象が生じることを防ぐことができる。即ち、本発明の実施例では、IR光源130が駆動されるとき第1表示領域110を非発光状態に設定することで、表示品質を向上させることができる。
【0183】
図14は、
図1bのパネルを含む表示装置の実施例を示す図である。
図14を説明する際、
図3と機能的に類似する構成については、同じ符号を付する。
【0184】
図14を参照すると、本発明の実施例による表示装置は、走査駆動部200、データ駆動部300、発光駆動部400’、及びタイミング制御部500を備える。
【0185】
第1画素PXL1は、走査線Sn−1、Sn、第1発光制御線E11、E12、及びデータ線D1〜Dmと接続されるように第1表示領域110に配置される。このような第1画素PXL1は、走査線Sn−1、Snから走査信号が供給されるとき、データ線D1〜Dmからデータ信号の供給を受ける。データ信号の供給を受けた第1画素PXL1は、第1電源ELVDDから有機発光ダイオードOLEDを経由して第2電源ELVSSに流れる電流量を制御する。このような第1画素PXL1は、第1発光制御線E11、E12から供給される発光制御信号に応じて発光時間が制御される。
【0186】
第1画素PXL1は、IR光源130が駆動される期間の間非発光状態に設定される。このため、発光駆動部400’は、IR光源130が駆動される期間の間第1画素PXL1が非発光状態に設定されるように第1発光制御線E11、E12に発光制御信号を供給する。
【0187】
例えば、発光駆動部400’は、IR光源130の駆動に応じて一フレーム1F期間のうち第1期間T1の間第1画素PXL1が非発光状態に設定されるように第1発光制御線E11、E12に発光制御信号を供給することができる。
【0188】
また、発光駆動部400は、IR光源130の駆動に応じて一フレーム1F期間の間第1画素PXL1が発光しないように第1発光制御線E11、E12に発光制御信号を供給することができる。
【0189】
一方、
図14では、説明の便宜のため、第1画素PXL1が二つの水平ラインに配置されたものが図示されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1画素PXL1は、少なくとも1つの水平ラインに配置されてもよく、第1画素PXL1の配置に応じて第1表示領域110に形成される走査線Sn−1、Sn及び第1発光制御線E11、E12の数が変更されてもよい。
【0190】
第2画素PXL2は、走査線S1、S2、・・・、第2発光制御線E21、E22、・・・、及びデータ線D1〜Dmと接続されるように第2表示領域120に配置される。このような第2画素PXL2は、走査線S1、S2、・・・に走査信号が供給されるとき、データ線D1〜Dmからデータ信号の供給を受ける。データ信号の供給を受けた第2画素PXL2は、第1電源ELVDDから有機発光ダイオードOLEDを経由して第2電源ELVSSに流れる電流量を制御する。このような第2画素PXL2は、第2発光制御線E21、E22、・・・から供給される発光制御信号に応じて発光時間が制御される。
【0191】
走査駆動部200は、タイミング制御部500からのゲート制御信号GCSに応じて走査線S1〜Snに走査信号を供給する。例えば、走査駆動部200は、走査線S1〜Snに走査信号を順に供給することができる。走査線S1〜Snに走査信号が順に供給されると、水平ライン単位で第2画素PXL2及び第1画素PXL1が順に選択される。
【0192】
発光駆動部400’は、タイミング制御部500からのエミッション制御信号ECSに応じて第2発光制御線E21、E22、・・・及び第1発光制御線E11、E12に発光制御信号を供給する。例えば、発光駆動部400’は、第2発光制御線E21、E22、・・・及び第1発光制御線E11、E12に発光制御信号を順に供給してもよい。
【0193】
IR光源130が駆動されない期間の間、発光駆動部400’は第2幅W2の発光制御信号を第1発光制御線E11、E12及び第2発光制御線E21、E22、・・・に順に供給することができる。
【0194】
また、発光駆動部400’は、IR光源130が駆動される期間の間、第1幅W1の発光制御信号を第1発光制御線E11、E12に供給してもよい。第1幅W1の発光制御信号が供給されると、第1画素PXL1は一フレーム期間の間非発光状態に設定されうる。
【0195】
また、発光駆動部400’は、IR光源130の駆動に応じて第3幅W3の発光制御信号を第1発光制御線E11、E12に供給してもよい。第3幅W3の発光制御信号は、第1表示領域100に位置した第1画素PXL1が一フレーム1Fの第1期間の間発光しないように設定される。第3幅W3の発光制御信号の供給を受ける第1画素PXL1は、一フレームの第1期間T1の間発光せず、第2期間T2の間データ信号に応じて駆動される。このとき、IR光源130は、一フレーム1Fの第1期間T1の間駆動される。
【0196】
データ駆動部300は、データ制御信号DCSに応じてデータ線D1〜Dmにデータ信号を供給する。データ線D1〜Dmに供給されたデータ信号は、走査信号によって選択された画素PXL1、PXL2に供給される。
【0197】
タイミング制御部500は、外部から供給されるタイミング信号に基づいてゲート制御信号GCS、エミッション制御信号ECS、及びデータ制御信号DCSを生成する。タイミング制御部500で生成されたゲート制御信号GCSは走査駆動部200に供給され、エミッション制御信号ECSは発光駆動部400’に供給される。また、タイミング制御部500で生成されたデータ制御信号DCSは、データ駆動部300に供給される。
【0198】
図15は、
図14に示された発光駆動部の実施例を示す図である。
図15の発光駆動部は、発光ステージの位置のみが変更されるだけで実質的な構成は
図9の発光駆動部と同一である。従って、発光ステージの動作過程は簡単に説明する。
【0199】
図15を参照すると、本発明の実施例による発光駆動部400’は、第1発光ステージEST11、EST12及び第2発光ステージEST21、EST22、・・・を備える。
【0200】
第1発光ステージEST11、EST12は、第1発光制御線E11、E12のそれぞれと接続される。この第1発光ステージEST11、EST12は、第1開始信号FLM1によって駆動される。即ち、最初の第1発光ステージEST11は、第1開始信号FLM1に応じて発光制御信号は出力する。そして、二番目の第1発光ステージEST12は、第1発光ステージEST11の出力信号(即ち、発光制御信号)の供給を受け、供給された出力信号に応じて発光制御信号を出力する。
【0201】
さらに、第1発光ステージEST11、EST12から供給される発光制御信号の幅は、第1開始信号FLM1に応じて決まる。即ち、第1幅W1の第1開始信号FLM1が供給される場合、第1発光制御線E11、E12には第1幅W1の発光制御信号が供給される。また、第2幅W2の第1開始信号FLM1が供給される場合、第1発光制御線E11、E12には第2幅W2の発光制御信号が供給される。同様に、第3幅W3の第1開始信号FLM1が供給される場合、第1発光制御線E11、E12には第3幅W3の発光制御信号が供給される。
【0202】
第2発光ステージEST21、EST22、・・・は、第2発光制御線E21、E22、・・・のそれぞれと接続される。この第2発光ステージEST21、EST22、・・・は、第2開始信号FLM2に応じて駆動される。即ち、最初の第2発光ステージEST21は、第2開始信号FLM2に応じて発光制御信号を出力し、残りの第2発光ステージEST22、・・・は、前段の第2発光ステージの出力信号の供給を受けて発光制御信号を出力する。
【0203】
図16は、
図14に示された発光駆動部の他の実施例を示す図である。
図16の発光駆動部は、発光ステージの位置のみが変更されるだけで実質的な構成は
図11の発光駆動部と同一である。従って、発光ステージの動作過程は簡単に説明する。
【0204】
図16を参照すると、本発明の他の実施例による発光駆動部400’は、第1発光ステージEST11、EST12及び第2発光ステージEST21、EST22、・・・を備える。
【0205】
第1発光ステージEST11、EST12は、第1発光制御線E11、E12のそれぞれと接続される。この第1発光ステージEST11、EST12は、第1開始信号FLM1によって駆動される。
【0206】
第2発光ステージEST21、EST22、・・・は、第2発光制御線E21、E22、・・・のそれぞれと接続される。この第2発光ステージEST21、EST22、・・・は、第2開始信号FLM2に応じて駆動される。
【0207】
タイミング制御部500は、IR光源130が駆動されない場合、第2幅W2に対応する第1開始信号FLM1及び第2開始信号FLM2を供給する。この場合、第1発光ステージEST11、EST12及び第2発光ステージEST21、EST22、・・・は、第2発光制御線E21、E22、・・・及び第1発光制御線E11、E12に発光制御信号を順に供給する。
【0208】
また、タイミング制御部500は、IR光源130が駆動される場合、
図12a及び
図12bに示されたように、第2幅W2に対応する第2開始信号FLM2を供給する。この場合、第2発光ステージEST21、EST22、・・・は、第2発光制御線E21、E22、・・・に発光制御信号を順に供給する。また、タイミング制御部500は、IR光源130が駆動される場合、第1開始信号FLM1を供給しない。
【0209】
一方、本発明の他の実施例による発光駆動部400’は、第1発光制御線E11、E12のそれぞれと基準電源Vrefとの間に接続される第1スイッチSW1をさらに備える。
【0210】
第1スイッチSW1は、タイミング制御部500の制御に応じてターンオンまたはターンオフされる。この第1スイッチSW1は、IR光源130が駆動される期間の間ターンオン状態に設定される。第1スイッチSW1がターンオンされると、第1発光制御線E11、E12に基準電源Vrefの電圧が供給される。第1発光制御線E11、E12に基準電源Vrefの電圧が供給されると、第1画素PXL1に含まれた発光制御トランジスタMEがターンオフ状態に設定されるため、第1画素PXL1が非発光状態に設定される。
【0211】
さらに、タイミング制御部500は、
図12aに示すように、一フレーム1F期間の間第1スイッチSW1をターンオンさせることができる。この場合、IR光源130は一フレーム1F期間の間駆動される。
【0212】
また、タイミング制御部500は、一フレーム1F期間のうち第1期間T1の間第1スイッチSW1をターンオンさせ、第2期間T2の間第1スイッチSW1をターンオフさせることができる。そうすると、IR光源130は第1期間T1の間駆動され、第2期間T2の間駆動されない。
【0213】
図17は、IR光源がフレーム期間の間駆動されるときに表示装置に表示される映像の実施例を示す図である。
【0214】
図17を参照すると、IR光源130が指紋センサに含まれる場合、指紋センサが動作するときIR光源130が駆動される。IR光源130が駆動される場合、第1表示領域110に位置する第1画素PXL1は非発光状態に設定される。そして、第2表示領域120に位置する第2画素PXL2は、IR光源130に関わらず、データ信号に応じて所定の映像を表示する。
【0215】
一方、第1画素PXL1が非発光状態に設定されると、IR光源130が駆動されるとき第1表示領域110で異常発光現象が生じることを防ぐことができる。即ち、本発明の実施例では、IR光源130が駆動されるとき、第1表示領域110を非発光状態に設定することにより、表示品質を向上させることができる。
【0216】
図18は、
図2のパネルを含む表示装置の実施例を示す図である。
図18を説明する際、
図3と機能的に類似する構成については、同じ符号を付する。
【0217】
図18を参照すると、本発明の実施例による表示装置は、走査駆動部200、データ駆動部300、発光駆動部400”、及びタイミング制御部500を備える。
【0218】
第1画素PXL1は、走査線S3、S4、第1発光制御線E11、E12、及びデータ線D1〜Dmと接続されるように第1表示領域110’に配置される。この第1画素PXL1は、走査線S3、S4から走査信号が供給されるときデータ線D1〜Dmからデータ信号の供給を受ける。データ信号の供給を受けた第1画素PXL1は、第1電源ELVDDから有機発光ダイオードOLEDを経由して第2電源ELVSSに流れる電流量を制御する。このような第1画素PXL1は、第1発光制御線E11、E12から供給される発光制御信号に応じて発光時間が制御される。
【0219】
第1画素PXL1は、IR光源130が駆動される期間の間非発光状態に設定される。このため、発光駆動部400’’は、IR光源130が駆動される期間の間第1画素PXL1が非発光状態に設定されるように第1発光制御線E11、E12に発光制御信号を供給する。
【0220】
一方、
図18では、説明の便宜のため、第1画素PXL1が二つの水平ラインに配置されたものを図示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1画素PXL1は、少なくとも1つの水平ラインに配置されてもよく、第1画素PXL1の配置に応じて第1表示領域110’に形成される走査線S3、S4及び第1発光制御線E11、E12の数が変更されてもよい。
【0221】
第2画素PXL2は、走査線S5〜Sn、第2発光制御線E21〜E2i(iはnより小さい自然数)、及びデータ線D1〜Dmと接続されるように第2表示領域120’に配置される。この第2画素PXL2は、走査線S5〜Snに走査信号が供給されるときデータ線D1〜Dmからデータ信号の供給を受ける。データ信号の供給を受けた第2画素PXL2は、第1電源ELVDDから有機発光ダイオードOLEDを経由して第2電源ELVSSに流れる電流量を制御する。この第2画素PXL2は、第2発光制御線E21〜E2iから供給される発光制御信号に応じて発光時間が制御される。
【0222】
第3画素PXL3は、走査線S1、S2、第3発光制御線E31、E32、及びデータ線D1〜Dmと接続されるように第3表示領域122に配置される。この第3画素PXL3は、走査線S1、S2から走査信号が供給されるときデータ線D1〜Dmからデータ信号の供給を受ける。データ信号の供給を受けた第3画素PXL3は、第1電源ELVDDから有機発光ダイオードOLEDを経由して第2電源ELVSSに流れる電流量を制御する。この第3画素PXL3は、第3発光制御線E31、E32から供給される発光制御信号に応じて発光時間が制御される。さらに、第3画素PXL3は、第1画素PXL1と同じ回路構造に設定されてもよい。例えば、第3画素PXL3は、
図4、
図6a、
図6b及び
図7のような回路構造に設定されてもよい。
【0223】
一方、
図18では、説明の便宜のため、第3画素PXL3が二つの水平ラインに配置されたものを図示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第3画素PXL3は、少なくとも1つの水平ラインに配置されてもよく、第3画素PXL3の配置に応じて第3表示領域122に形成される走査線S1、S2及び第3発光制御線E31、E32の数が変更されてもよい。
【0224】
走査駆動部200は、タイミング制御部500からのゲート制御信号GCSに応じて走査線S1〜Snに走査信号を供給する。例えば、走査駆動部200は、走査線S1〜Snに走査信号を順に供給することができる。走査線S1〜Snに走査信号が順に供給されると、水平ライン単位で第3画素PXL3、第1画素PXL1及び第2画素PXL2が順に選択される。
【0225】
発光駆動部400’’は、タイミング制御部500からのエミッション制御信号ECSに応じて第3発光制御線E31、E32、第1発光制御線E11、E12、及び第2発光制御線E21〜E2iに発光制御信号を順に供給することができる。
【0226】
IR光源130が駆動されない期間の間、発光駆動部400”は、第2幅W2の発光制御信号を第3発光制御線E31、E32、第1発光制御線E11、E12、及び第2発光制御線E21〜E2iに順に供給することができる。第3発光制御線E31、E32、第1発光制御線E11、E12、及び第2発光制御線E21〜E2iに第2幅W2の発光制御信号が供給されると、画素PXL1、PXL2、PXL3はデータ信号に応じて所定の映像を表示する。
【0227】
また、発光駆動部400”は、IR光源130が駆動される期間の間、第1幅W1の発光制御信号を第1発光制御線E11、E12に供給することができる。第1幅W1の発光制御信号が供給されると、第1画素PXL1は、一フレーム期間の間非発光状態に設定されうる。
【0228】
また、発光駆動部400”は、IR光源130の駆動に応じて第3幅W3の発光制御信号を第1発光制御線E11、E12に供給することができる。第3幅W3の発光制御信号は、第1表示領域100に位置した第1画素PXL1が一フレーム1Fの第1期間の間発光しないように設定される。第3幅W3の発光制御信号の供給を受ける第1画素PXL1は、一フレームの第1期間T1の間発光せず、第2期間T2の間データ信号に応じて駆動される。このとき、IR光源130は、一フレーム1Fの第1期間T1の間駆動される。
【0229】
さらに、発光駆動部400”は、IR光源130が駆動される期間の間、第2幅W2の発光制御信号を第3発光制御線E31、E32及び第2発光制御線E21〜E2iに供給する。
【0230】
データ駆動部300は、データ制御信号DCSに応じてデータ線D1〜Dmにデータ信号を供給する。データ線D1〜Dmに供給されたデータ信号は、走査信号によって選択された画素PXL1、PXL2、PXL3に供給される。
【0231】
タイミング制御部500は、外部から供給されるタイミング信号に基づいてゲート制御信号GCS、エミッション制御信号ECS、及びデータ制御信号DCSを生成する。タイミング制御部500で生成されたゲート制御信号GCSは走査駆動部200に供給され、エミッション制御信号ECSは発光駆動部400”に供給される。そして、タイミング制御部500で生成されたデータ制御信号DCSはデータ駆動部300に供給される。
【0232】
図19は、
図18に示された発光駆動部の実施例を示す図である。
【0233】
図19を参照すると、本発明の実施例による発光駆動部400”は、第1発光ステージEST11、EST12、第2発光ステージEST21〜EST2i、及び第3発光ステージEST31、EST32を備える。
【0234】
第1発光ステージEST11、EST12は、第1発光制御線E11、E12のそれぞれと接続される。この第1発光ステージEST11、EST12は、第1開始信号FLM1によって駆動される。
【0235】
第2発光ステージEST21〜EST2iは、第2発光制御線E21〜E2iのそれぞれと電気的に接続される。この第2発光ステージEST21〜EST2iは、第2開始信号FLM2によって駆動される。
【0236】
第3発光ステージEST31、EST32は、第3発光制御線E31、E32のそれぞれと電気的に接続される。この第3発光ステージEST31、EST32は、第3開始信号FLM3によって駆動される。
【0237】
IR光源130が駆動されない場合、タイミング制御部500は、第3発光制御線E31、E32、第1発光制御線E11、E12及び第2発光制御線E21〜E2iに発光制御信号が順に供給されるように第3開始信号FLM3、第1開始信号FLM1、及び第2開始信号FLM2を順に供給する。このとき、第1開始信号FLM1乃至第3開始信号FLM3は、第2幅W2に設定されてもよい。
【0238】
IR光源130が駆動される場合、タイミング制御部500は、第3発光制御線E31、E32、第1発光制御線E11、E12、及び第2発光制御線E21〜E2iに発光制御信号が順に供給されるように第3開始信号FLM3、第1開始信号FLM1、及び第2開始信号FLM2を順に供給する。このとき、第3開始信号FLM3及び第2開始信号FLM2は第2幅W2に設定され、第1開始信号FLM1は第1幅W1または第3幅W3に設定されてもよい。
【0239】
図20は、
図18に示された発光駆動部の他の実施例を示す図である。
図21を参照すると、本発明の他の実施例による発光駆動部400”は、第1発光ステージEST11、EST12、第2発光ステージEST21〜EST2i、及び第3発光ステージEST31、EST32を備える。
【0240】
第1発光ステージEST11、EST12は、第1発光制御線E11、E12のそれぞれと接続される。この第1発光ステージEST11、EST12は、第1開始信号FLM1によって駆動される。
【0241】
第2発光ステージEST21〜EST2iは、第2発光制御線E21〜E2iのそれぞれと電気的に接続される。この第2発光ステージEST21〜EST2iは、第2開始信号FLM2によって駆動される。
【0242】
第3発光ステージEST31、EST32は、第3発光制御線E31、E32のそれぞれと電気的に接続される。この第3発光ステージEST31、EST32は、第3開始信号FLM3によって駆動される。
【0243】
IR光源130が駆動されない場合、タイミング制御部500は、第3発光制御線E31、E32、第1発光制御線E11、E12、及び第2発光制御線E21〜E2iに発光制御信号が順に供給されるように第3開始信号FLM3、第1開始信号FLM1、及び第2開始信号FLM2を順に供給する。このとき、第1開始信号FLM1乃至第3開始信号FLM3は、第2幅W2に設定されてもよい。
【0244】
IR光源130が駆動される場合、タイミング制御部500は、第3発光制御線E31、E32及び第2発光制御線E21〜E2iに発光制御信号が順に供給されるように第3開始信号FLM3及び第2開始信号FLM2を順に供給する。このとき、第3開始信号FLM3及び第2開始信号FLM2は第2幅W2に設定される。
【0245】
一方、本発明の他の実施例による発光駆動部400”は、第1発光制御線E11、E12のそれぞれと基準電源Vrefとの間に接続される第1スイッチSW1をさらに備える。
【0246】
第1スイッチSW1は、タイミング制御部500に制御に応じてターンオンまたはターンオフされる。この第1スイッチSW1は、IR光源130が駆動される期間の間ターンオン状態に設定される。第1スイッチSW1がターンオンされると、第1発光制御線E11、E12に基準電源Vrefの電圧が供給される。第1発光制御線E11、E12に基準電源Vrefの電圧が供給されると、第1画素PXL1に含まれた発光制御トランジスタMEがターンオフ状態に設定されるため、第1画素PXL1が非発光状態に設定される。第1スイッチSW1は、一フレーム1F期間または一フレーム1Fのうち第1期間T1の間ターンオンされうる。
【0247】
図21は、IR光源が一フレーム期間の間駆動されるときに表示装置に表示される映像の実施例を示す図である。
【0248】
図21を参照すると、IR光源130は、自身が含まれるセンサが動作するとき駆動される。IR光源130が駆動される場合、第1表示領域110’に位置する第1画素PXL1は、非発光状態に設定される。そして、第2表示領域120’に位置する第2画素PXL2及び第3画素領域122に位置する第3画素PXL3は、IR光源130に関わらず、データ信号に応じて所定の映像を表示する。
【0249】
第1画素PXL1が非発光状態に設定されると、IR光源130が駆動されるときに第1表示領域110’で異常発光現象が生じることを防ぐことができる。即ち、本発明の実施例では、IR光源130が駆動されるときに第1表示領域110’を非発光状態に設定することにより、表示品質を向上させることができる。
【0250】
本発明の技術思想は上記好ましい実施例を参照して具体的に述べたが、上記した実施例はその説明のためのものであり、制限するためのものではないことに注意すべきである。また、本発明の技術分野の通常の知識を有する者であれば、本発明の技術思想の範囲内で多様な変形例が可能であることが理解できるだろう。
【0251】
上述した発明の権利範囲は添付の特許請求の範囲により定められるものであって、明細書の本文の記載に拘束されず、請求の範囲の均等な範囲に属する変形や変更はすべて本発明の範囲に属する。