特許第6962787号(P6962787)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6962787ホームドア装置用パネル及びホームドア装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6962787
(24)【登録日】2021年10月18日
(45)【発行日】2021年11月5日
(54)【発明の名称】ホームドア装置用パネル及びホームドア装置
(51)【国際特許分類】
   B61B 1/02 20060101AFI20211025BHJP
   E05F 15/632 20150101ALI20211025BHJP
   E05F 15/40 20150101ALI20211025BHJP
【FI】
   B61B1/02
   E05F15/632
   E05F15/40
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-215463(P2017-215463)
(22)【出願日】2017年11月8日
(65)【公開番号】特開2019-84992(P2019-84992A)
(43)【公開日】2019年6月6日
【審査請求日】2020年10月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】503405689
【氏名又は名称】ナブテスコ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】新山 智章
【審査官】 諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2016/0318525(US,A1)
【文献】 特開2017−114412(JP,A)
【文献】 特開2009−078661(JP,A)
【文献】 特開2015−052683(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61B 1/02
E01F 1/00
E05F 15/632
E05F 15/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームドア装置の戸袋部の開口を閉じるホームドア装置用パネルであって、
前記戸袋部の外壁面となる正面から視認可能に設けられた表示装置と、
前記表示装置を制御する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記正面とは反対側の背面に設けられ、ホームドア装置用パネルが前記戸袋部の前記開口を閉じた状態において、前記正面から前記背面に向かう方向と直交する方向から見たとき、前記ホームドア装置のドアと重なる位置に設置されてい
ームドア装置用パネル。
【請求項2】
ホームドア装置の戸袋部の開口を閉じるホームドア装置用パネルであって、
前記戸袋部の外壁面となる正面から視認可能に設けられた表示装置と、
前記表示装置を制御する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記正面とは反対側の背面に設けられ、ホームドア装置用パネルが前記戸袋部の前記開口を閉じた状態において、前記正面から前記背面に向かう方向と直交する方向から見たとき、前記戸袋部内に設置した前記ホームドア装置のドアを駆動する駆動部を制御する駆動制御部と重なる位置に設置されてい
ームドア装置用パネル。
【請求項3】
ホームドア装置の戸袋部の開口を閉じるホームドア装置用パネルであって、
前記戸袋部の外壁面となる正面から視認可能に設けられた表示装置と、
前記表示装置を制御する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記正面とは反対側の背面に設けられ、ホームドア装置用パネルが前記戸袋部の前記開口を閉じた状態において、前記正面から前記背面に向かう方向と直交する方向から見たとき、前記戸袋部内に設置した前記ホームドア装置のドアを駆動する駆動機器と重なる位置に設置されてい
ームドア装置用パネル。
【請求項4】
前記開口を開閉するために前記戸袋部に対して旋回し、前記旋回の中心となる旋回軸を備え、
前記表示制御部の重心と前記旋回軸との間の距離は、前記表示制御部に対して前記旋回軸の側とは反対側のホームドア装置用パネルの端部と前記表示制御部の重心との間の距離よりも短い
請求項1〜のいずれか一項に記載のホームドア装置用パネル。
【請求項5】
ホームドア装置の戸袋部の開口を閉じるホームドア装置用パネルであって、
前記戸袋部の外壁面となる正面から視認可能に設けられた表示装置と、
前記表示装置を制御する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記正面とは反対側の背面に設けられ
前記開口を開閉するために前記戸袋部に対して旋回し、前記旋回の中心となる旋回軸を備え、
前記表示制御部の重心と前記旋回軸との間の距離は、前記表示制御部に対して前記旋回軸の側とは反対側のホームドア装置用パネルの端部と前記表示制御部の重心との間の距離よりも短い
ームドア装置用パネル。
【請求項6】
ドアと、
前記ドアを駆動する駆動装置と、
前記駆動装置を収容した戸袋部と、
請求項1〜5のいずれか一項に記載のホームドア装置用パネルと、を備える
ホームドア装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホームドア装置用パネル及びホームドア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、駅等のプラットホームに設置されて、プラットホームと線路等の軌道とを区画するホームドア装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。ホームドア装置は、プラットホームに設置された戸袋部にドアが開閉可能に支持されている。戸袋部内には、ドアを開閉駆動するための駆動部や駆動制御部が収容されている。
【0003】
特許文献1に記載のホームドア装置では、戸袋部のホーム側の面に乗降客に向けた情報を表示する表示装置(表示部)が設けられている。表示装置は、鉄道運行、注意喚起、広告等に関する文字や画像の情報を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012−116391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1に記載のホームドア装置では、戸袋部に設けられた保守修理用の開口を開閉する蓋部に表示装置が取り付けられているが、表示装置を制御する表示制御部の取付位置については記載されていない。表示制御部は、表示装置に表示される文字、画像や映像のデータを保存又は外部から受信し、当該データを用いて表示装置に表示させるための機能を備えている。表示制御部は、通常、戸袋部内に設置され、表示装置に対して有線接続されている。戸袋部内の駆動部及び駆動制御部等の駆動機器の保守修理は、戸袋部の開口の蓋部を開いた状態で実施される。表示制御部は、それら駆動機器を保守修理する際の作業の妨げとならない位置、つまり保守修理の際にそれら駆動機器の全部又は一部を覆わない位置に設置することが求められる。
【0006】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、戸袋部内の駆動機器を保守修理する際の作業の妨げとならないホームドア装置用パネル及びホームドア装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するホームドア装置用パネルは、ホームドア装置の戸袋部の開口を閉じるホームドア装置用パネルであって、前記戸袋部の外壁面となる正面から視認可能に設けられた表示装置と、前記表示装置を制御する表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記正面とは反対側の背面に設けられる。
【0008】
上記構成によれば、ホームドア装置用パネルは、戸袋部に設けられた開口の蓋部として利用することができる。ホームドア装置用パネルは、戸袋部の開口を開く動作に合わせて、表示制御部が戸袋部内の駆動機器をその開口から見て覆わない位置に移動し、表示制御部が戸袋部内の駆動機器を保守修理する際の作業の妨げとならないようにできる。ホームドア装置用パネルの正面は、ホームドア装置の戸袋部の開口を閉じた状態において、戸袋部の外壁面となる。プラットホーム上の乗降客に向けて情報を表示装置が表示する場合、ホームドア装置用パネルの正面は、プラットホームの内側(換言すれば、軌道側とは反対側)の面となる。軌道上の車両の乗客や軌道を挟んだ別のプラットホーム上の乗降客に向けて情報を表示装置が表示する場合、ホームドア装置用パネルの正面は、軌道側の面となる。ホームドア装置用パネルの背面は、戸袋部の内側に向かう面である。表示装置は、ホームドア装置用パネルの正面から視認可能に設ければよく、例えば、ガラス等の透明部材を介して視認可能に設けてもよい。表示装置の大きさは、ホームドア装置用パネルの正面の全てを埋めるものでもよいし、部分的なものでもよい。ホームドア装置用パネルは、戸袋部の開口の全てを閉じる必要はなく、開口の一部を閉じるものでもよい。
【0009】
上記ホームドア装置用パネルについて、前記表示制御部は、ホームドア装置用パネルが前記戸袋部の前記開口を閉じた状態において、前記正面から前記背面に向かう方向と直交する方向から見たとき、前記ホームドア装置のドアと重なる位置に設置されていることが好ましい。
【0010】
上記構成によれば、正面から背面にむかう方向のホームドア装置の寸法を短くすることができる。
上記ホームドア装置用パネルについて、前記表示制御部は、ホームドア装置用パネルが前記戸袋部の前記開口を閉じた状態において、前記正面から前記背面に向かう方向と直交する方向から見たとき、前記戸袋部内に設置した前記ホームドア装置のドアを駆動する駆動部を制御する駆動制御部と重なる位置に設置されていることが好ましい。
【0011】
上記構成によれば、正面から背面に向かう方向のホームドア装置の寸法を短くすることができる。
上記ホームドア装置用パネルについて、前記表示制御部は、ホームドア装置用パネルが前記戸袋部の前記開口を閉じた状態において、前記正面から前記背面に向かう方向と直交する方向から見たとき、前記戸袋部内に設置した前記ホームドア装置のドアを駆動する駆動機器と重なる位置に設置されていることが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、正面から背面に向かう方向のホームドア装置の寸法を短くすることができる。
上記ホームドア装置用パネルについて、前記開口を開閉するために前記戸袋部に対して旋回し、前記旋回の中心となる旋回軸を備え、前記表示制御部の重心と前記旋回軸との間の距離は、前記表示制御部に対して前記旋回軸の側とは反対側のホームドア装置用パネルの端部と前記表示制御部の重心との間の距離よりも短いことが好ましい。
【0013】
ホームドア装置用パネルの旋回軸には表示制御部の荷重によってモーメントが作用するが、上記構成によれば、表示制御部が旋回軸寄りに設けられているため、このモーメントを小さくすることができる。ホームドア装置用パネルの旋回の方向は制限されない。水平方向でもよいし、鉛直方向でもよい。また、水平方向と鉛直方向との間の斜め方向でもよい。旋回軸は、単一の軸部材で形成される軸の他、リンク機構等で空間上に形成される軸でもよい。例えば、旋回軸が鉛直方向に延びる場合、表示制御部の荷重によるモーメントは、旋回軸を傾倒させる方向に作用する。したがって、このモーメントを小さくすれば、旋回軸の支持構造を小型化できる。旋回軸が水平方向に延びる場合、表示制御部の荷重によるモーメントは、この旋回軸を中心にした旋回方向と同じ方向に作用する。したがって、このモーメントを小さくすれば、ホームドア装置用パネルを旋回させて開口を開閉するための力の低減やこの旋回に対する抵抗付与または停止保持のための機構を小型化できる。
【0014】
上記課題を解決するホームドア装置は、ドアと、前記ドアを駆動する駆動部と、前記駆動部を収容した戸袋部と、上記ホームドア装置用パネルと、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、ホームドア装置用パネルを開いた状態で表示制御部が戸袋部内の駆動部等の駆動機器を保守修理する際の作業の妨げとならないようにできる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、戸袋部内の駆動機器を保守修理する際の作業の妨げとならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】ホームドア装置の第1の実施形態の構成を示す斜視図。
図2】同実施形態のホームドア装置用パネルを開いた状態を示す平面図。
図3】同実施形態のホームドア装置のドアが閉じた状態における部材の配置を示す平面図。
図4】同実施形態のホームドア装置のドアが開いた状態における部材の配置を示す平面図。
図5】同実施形態のホームドア装置の部材の配置を示す右側面図。
図6】同実施形態のホームドア装置の部材の配置を示す正面図。
図7】同実施形態のホームドア装置用パネルの構成を示す断面模式図。
図8】同実施形態のホームドア装置の電気的構成を示すブロック図。
図9】ホームドア装置の第2の実施形態のドアが閉じた状態における部材の配置を示す平面図。
図10】同実施形態のホームドア装置のドアが開いた状態における部材の配置を示す平面図。
図11】同実施形態のホームドア装置の部材の配置を示す右側面図。
図12】同実施形態のホームドア装置の部材の配置を示す正面図。
図13】ホームドア装置の第3の実施形態のドアが閉じた状態における部材の配置を示す平面図。
図14】同実施形態のホームドア装置のドアが開いた状態における部材の配置を示す平面図。
図15】同実施形態のホームドア装置の部材の配置を示す右側面図。
図16】同実施形態のホームドア装置の部材の配置を示す正面図。
図17】ホームドア装置の変形例を示す右側面図。
図18】ホームドア装置の変形例を示す正面図。
図19】ホームドア装置の変形例を示す正面図。
図20】ホームドア装置の変形例を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(第1の実施形態)
以下、図1図8を参照して、ホームドア装置用パネルを備えるホームドア装置の第1の実施形態について説明する。このホームドア装置は、鉄道等のプラットホームに設置される。
【0018】
<ホームドア装置10>
図1に示すように、ホームドア装置10は、略矩形状のケース12を有する戸袋部11を備えている。戸袋部11は、プラットホーム1に固定されている。戸袋部11は、戸袋部11から図中左側へ進出する第1ドア15を開閉可能に支持しているとともに、第1ドア15を駆動する第1駆動部(図示略)が収納されている。また、戸袋部11は、戸袋部11から図中右側へ進出する第2ドア16を開閉可能に支持しているとともに、第2ドア16を駆動する第2駆動部(図示略)が収納されている。第1ドア15及び第2ドア16は、それぞれ一枚の引戸となっており、戸袋部11内において引違い構造となっている。第1ドア15が戸袋部11内においてプラットホーム1の内側に位置し、第2ドア16が戸袋部11内において軌道2側に位置する(図4参照)。
【0019】
ホームドア装置10は、プラットホーム1の軌道2側の縁部に沿って設置される。ホームドア装置10は、プラットホーム1を軌道2側とプラットホーム1の内側とに区画する。なお、図示しないが、ホームドア装置10は、プラットホーム1の長手方向に間隔をおいて複数並べて設置され、隣同士のホームドア装置10の第1ドア15と第2ドア16とによって乗降通路が開閉される。プラットホーム1の長手方向は、軌道2に沿う方向である。
【0020】
<ホームドア装置用パネル20>
図1に示すように、ホームドア装置10は、戸袋部11のプラットホーム1の内側の外壁を構成するホームドア装置用パネル20を備えている。戸袋部11のケース12のプラットホーム1の内側の面には、戸袋部11内の駆動機器を保守修理するための開口13が全面に亘って設けられている。なお、開口13は、戸袋部11のケース12の全面でなく、一部であってもよい。ホームドア装置用パネル20は、ホームドア装置10の戸袋部11の開口13を開閉する蓋部として機能する。
【0021】
図2〜4に示すように、ホームドア装置用パネル20は、戸袋部11の開口13を開閉するパネル部34を備えている。パネル部34は、表示装置31を収容している。ホームドア装置用パネル20は、表示装置31を制御する表示制御部35を備えている。表示制御部35は、表示装置31に表示される画像や映像のデータを保存又は外部から受信し、当該データを用いて表示装置31に画像や映像を表示させる。表示装置31に表示される情報は、画像や映像に限られず、注意喚起や車両運行情報等の文字情報でもよい。表示制御部35は、当該データの受信部、保存部、制御回路基板、表示装置31と接続する信号線、及び各機器を収納する筐体35Aを含む。筐体35Aは、パネル部34のプラットホーム1の内側の正面20Aと反対側の背面20Bに固定されている。筐体35Aは、鉛直方向が長手方向である直方体である(図6参照)。ホームドア装置用パネル20の正面20Aは、戸袋部11の開口13を閉じた状態において、戸袋部11の外壁面となる。ホームドア装置用パネル20の正面20Aはプラットホーム1の内側の面であり、ホームドア装置用パネル20はプラットホーム1上の乗降客に向けて情報を表示装置31が表示する。ホームドア装置用パネル20の背面20Bは、戸袋部11の内側に向かう面である。
【0022】
パネル部34の2つの鉛直方向に延びる端部のうち、パネル部34を開いた状態において、開口13に近い側の端部を基端部34Aとし、開口13から遠い側の端部を先端部34Bとする。表示制御部35は、パネル部34の基端部34A寄りに設けられている。
【0023】
図3図5に示すように、表示制御部35の筐体35Aは、戸袋部11のケース12内にパネル部34から突出している。筐体35Aは、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向であるプラットホーム1の長手方向、言い換えれば戸袋部11の右側面から見たとき、第1ドア15と重なる位置に設置されている。筐体35Aは、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向である戸袋部11の厚み方向において、第2ドア16とパネル部34との間に位置している。
【0024】
図6に示すように、表示制御部35は、第1ドア15が開いた状態において、第1ドア15と戸袋部11のケース12の右内壁12Aとの間にできる空間に設置されている。筐体35Aは、プラットホーム1の長手方向において、第1ドア15と戸袋部11のケース12の右内壁12Aとの間に位置している。
【0025】
<ホームドア装置用パネル20のパネル部34>
図7に示すように、ホームドア装置用パネル20のパネル部34は、透過部21Aを有する第1板材21と、第1板材21と対向して配置される第2板材22と、第1板材21と第2板材22との間に設けられる中間板23とを備えている。
【0026】
第1板材21は、ケース12の開口13の大きさとほぼ同じ大きさの板である。第1板材21は、第1板材21を介してホームドア装置用パネル20の内部を外部から視認可能な例えばガラス製のガラス板や透明樹脂製の樹脂板等である。第1板材21の一部が透過部21Aとなっている。透過部21Aは、透明であり、外部から内部を視認することができる部分である。透過部21Aは、第1板材21の上方寄りに位置している。第1板材21の透過部21A以外の部分は、内側又は外側の面に塗装が施されている。なお、第1板材21の全部が透過部21Aであってもよい。
【0027】
第2板材22もケース12の開口13の大きさとほぼ同じ大きさの板である。第2板材22の縁部22Aは、第1板材21側へ折り曲げられている。第2板材22は、鋼板やアルミニウム板等の金属板である。
【0028】
中間板23は、第1板材21の各辺に対応して設けられ、4本の棒状の板材である。中間板23は、ねじ28によって第2板材22に締結されている。ねじ28は、第2板材22の外側から中間板23に螺着している。中間板23は、空間形成部に相当する。ねじ28は、締結部材に相当する。
【0029】
中間板23と第1板材21とは、接着材25によって接着されている。なお、中間板23は、まず、接着材25によって第1板材21に接着された後、ねじ28によって第2板材22に固定されることで、第1板材21が第2板材22に固定される。
【0030】
パネル部34は、第1板材21と第2板材22と中間板23との間に表示装置31を収容する収納空間24を有する。表示装置31は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパーなどを用いることができる。この表示装置31に表示される情報は、ドア15,16の状態に応じて切り替わる情報であってもよく、ドア15,16の状態によらず切り替わる情報であってもよい。この情報は、広告や注意喚起のための画像である。
【0031】
表示装置31は、ねじ28によって第2板材22に固定されている。ねじ28は、収納空間24側から第2板材22に螺着している。すなわち、表示装置31は、第1板材21に固定された上で組み立てられる。なお、ねじ28を第2板材22から挿入して表示装置31に螺着してもよい。
【0032】
パネル部34は、収納空間24を囲むようにシール材26が設置されている。シール材26は弾性を有する樹脂等である。シール材26は、第1板材21と第2板材22とに密着することで収納空間24を密閉している。よって、収納空間24に水等の液体が浸入することを抑制することができる。
【0033】
パネル部34は、第1板材21の側面21Bと第2板材22の縁部22Aとを覆う化粧カバー27を備えている。化粧カバー27は、断面コ字状の部材であって、第2板材22の辺毎に設けられている。パネル部34の左端部は、第2板材22の縁部22Aに化粧カバー27の底面が当接し、ねじ28とナット29によって第2板材22と締結されている。ねじ28は、化粧カバー27の外側から化粧カバー27と第2板材22に挿入され、ナット29に螺着している。パネル部34の右端部は、第2板材22の縁部22Aが第1板材21側に折り曲げられた上で、コ字状に折り曲げられている。そして、パネル部34の右端部の化粧カバー27Aは、第2板材22の縁部22Aに沿ってL字状に形成され、ねじ28とナット29によって第2板材22と締結されている。
【0034】
<取付部材40>
図2及び図7に示すように、パネル部34は、ホームドア装置10の戸袋部11に取り付ける取付部材40を備えている。パネル部34は、ホームドア装置10の戸袋部11に対して取付部材40によって旋回可能に取り付けられている。取付部材40は、パネル部34の右端の上下それぞれに設けられた旋回軸41である。旋回軸41は、鉛直方向に延出する。パネル部34は、旋回軸41を中心にプラットホーム1の内側へ旋回することで開口13を開く。表示制御部35の重心Cと旋回軸41との間の距離D1は、表示制御部35に対して旋回軸41の側とは反対側のパネル部34の先端部34Bと表示制御部35の重心Cとの間の距離D2よりも短く(D1<D2)設定されている。
【0035】
<電気的構成>
次に、図8を参照して、ホームドア装置10の電気的な構成について説明する。
ホームドア装置10は、外部に設けられる中央制御部70によって制御されている。中央制御部70は、表示装置31に表示させる情報をホームドア装置10の表示制御部35に出力する。表示制御部35は、中央制御部70から入力された情報を表示装置31に表示させる。また、中央制御部70は、ホームドア装置10の駆動制御部63にドア15,16の開又は閉を指示する指示信号を出力する。駆動制御部63は、中央制御部70から入力された指示信号に基づいて第1駆動部61と第2駆動部62とを駆動させる。駆動制御部63は、中央制御部70からの指示信号をトリガとして、図示しない各種センサによってドア15,16を移動させて良いか否かを判断した上で第1駆動部61と第2駆動部62とを駆動させる。図8では、駆動制御部63と第1駆動部61と第2駆動部62とをまとめて駆動装置60としている。なお、同一のプラットホーム1に複数のホームドア装置10が設置されている場合には、中央制御部70が全てのホームドア装置10を一括制御する。
【0036】
<作用>
次に、ホームドア装置10における保守修理作業について説明する。
図1に示すように、保守修理時以外の通常時には、戸袋部11の開口13は、ホームドア装置用パネル20により閉じられている。この状態では、表示装置31の筐体35Aは戸袋部11内に位置している。
【0037】
図2に示すように、戸袋部11内の駆動機器の保守修理を行う際には、まずロック機構のロック状態を解除して、ホームドア装置用パネル20を旋回軸41によって戸袋部11の開口13に対して揺動させ、戸袋部11の開口13を開く。開口13において駆動機器を露出させて、駆動機器の保守修理を行うことができる。このように、開口13からホームドア装置用パネル20が揺動することでホームドア装置用パネル20とともに表示制御部35が収容された筐体35Aが開口13から離間する。そして、戸袋部11内の駆動機器の保守修理が終わったら、ホームドア装置用パネル20によって開口13を閉じて、ロック機構をロック状態に変更する。
【0038】
したがって、通常時には表示制御部35が戸袋部11内に位置しつつ、保守修理作業において表示制御部35が邪魔になることはなく、戸袋部11内の駆動機器を保守修理する際の作業の妨げとならない。そして、戸袋部11内の駆動機器の保守修理作業を円滑に実行することができる。なお、開口13は、保守修理の時の他、戸袋部11内の収納物を出し入れする際に開閉されることもある。
【0039】
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)ホームドア装置用パネル20は、戸袋部11に設けられた開口13の蓋部として利用することができる。ホームドア装置用パネル20の正面20Aは、ホームドア装置10の戸袋部11の開口13を閉じた状態において、戸袋部11の外壁面となる。筐体35Aは、パネル部34の開口13側の面である背面20Bに設けられる。このため、ホームドア装置用パネル20は、戸袋部11の開口13を開く動作に合わせて、表示制御部35が戸袋部11内の駆動機器をその開口13から見て覆わない位置に移動し、表示制御部35が戸袋部11内の駆動機器を保守修理する際の作業の妨げとならないようにできる。
【0040】
(2)ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向であるプラットホーム1の長手方向から見たとき、表示制御部35は、第1ドア15と重なる位置に設置されている。このため、プラットホーム1の長手方向に対して直交する方向のホームドア装置10の寸法を短くすることができる。
【0041】
(3)表示制御部35が旋回軸41寄りに設けられているため、表示制御部35の荷重によって作用するモーメントを小さくすることができる。
(第2の実施形態)
以下、図9図12を参照して、ホームドア装置用パネルを備えるホームドア装置の第2の実施形態について説明する。この実施形態のホームドア装置用パネル20は、表示制御部35と戸袋部11に設置される駆動制御部との位置関係が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0042】
図9及び図10に示すように、戸袋部11には、駆動部61,62を制御する駆動制御部63が収容されている。表示制御部35と駆動制御部63との一部は、戸袋部11の厚み方向において同じ位置に位置している。筐体35Aは、戸袋部11の厚み方向において、第2ドア16とホームドア装置用パネル20との間に位置している。
【0043】
図11に示すように、表示制御部35は、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向であるプラットホーム1の長手方向、言い換えれば戸袋部11の右側面から見たとき、駆動制御部63と重なる位置に設置されている。
【0044】
図12に示すように、表示制御部35は、駆動制御部63と戸袋部11のケース12の右内壁12Aとの間にできる空間に設置されている。表示制御部35は、プラットホーム1の長手方向において、第1ドア15と戸袋部11のケース12の右内壁12Aとの間に位置している。
【0045】
上記のホームドア装置用パネル20であれば、通常時には表示制御部35が戸袋部11内に位置しつつ、保守修理等の作業において表示制御部35が邪魔になることはなく、戸袋部11内の駆動機器を保守修理する際の作業の妨げとならない。
【0046】
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の実施形態の(1)及び(3)の効果に加え、以下の効果を奏することができる。
(2)ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向であるプラットホーム1の長手方向から見たとき、表示制御部35は、駆動制御部63と重なる位置に設置されている。このため、プラットホーム1の長手方向から見たときのホームドア装置10の寸法を短くすることができる。
【0047】
(第3の実施形態)
以下、図13図16を参照して、ホームドア装置用パネルを備えるホームドア装置の第3の実施形態について説明する。この実施形態のホームドア装置用パネルは、表示制御部35と戸袋部11に設置される駆動部との位置関係が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
【0048】
図13及び図14に示すように、戸袋部11には、第1駆動部61が収容されている。第2駆動部62は図示を省略している。表示制御部35は、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向である鉛直方向から見たとき、第1駆動部61と重なる位置に設置されている。表示制御部35は、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向である戸袋部11の厚み方向において、第1ドア15及び第2ドア16とホームドア装置用パネル20との間に位置している。なお、第1駆動部61はドア15を駆動する駆動機器に相当する。
【0049】
図15に示すように、表示制御部35と駆動制御部63との一部は、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向であるプラットホーム1の長手方向において同じ位置に位置している。
【0050】
図16に示すように、表示制御部35は、第1駆動部61と戸袋部11のケース12の底面との間にできる空間に設置されている。駆動制御部63も、第1駆動部61と戸袋部11のケース12の底面との間にできる空間に設置されている。
【0051】
上記のホームドア装置用パネル20であれば、通常時には表示制御部35が戸袋部11内に位置しつつ、保守修理作業において表示制御部35が邪魔になることはなく、戸袋部11内の駆動機器を保守修理する際の作業の妨げとならない。
【0052】
以上説明したように、本実施形態によれば、第2の実施形態の(1)〜(3)の効果に加え、以下の効果を奏することができる。
(4)ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向である鉛直方向から見たとき、表示制御部35は第1駆動部61と重なる位置に設置されている。このため、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向であるプラットホーム1の長手方向から見たときのホームドア装置10の寸法を短くすることができる。
【0053】
なお、上記各実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・上記各実施形態では、表示制御部35をパネル部34の背面20Bの旋回軸41が取り付けられた基端部34A側に設置したが、表示制御部35をパネル部34の先端部34B側に設置してもよい。また、左側の第1ドア15を軌道2側に位置させ、右側の第2ドア16をプラットホーム1の内側に位置させることで、戸袋部11のケース12の左側の開口13寄りに第2駆動部62が位置することになる。このような場合には、表示制御部35をパネル部34の先端部34B側に設置することが好ましい。なお、表示制御部35を背面20Bの右側寄りに設置する場合には、旋回軸41をホームドア装置用パネル20の左側の端部に設けることで、表示制御部35を基端部34A寄りに設置することができる。
【0054】
・上記各実施形態では、表示制御部35(筐体35A)を鉛直方向が長手方向である直方体としたが、水平方向が長手方向である直方体としてもよい。例えば、ドア15,16を駆動する駆動ベルト等の駆動機構は、プラットホーム1の長手方向である水平方向に設置される。このため、駆動機構が開口13寄りに設置される場合には、駆動機構を避けて、水平方向が長手方向となるように表示制御部35(筐体35A)を設置してもよい。なお、駆動機構は、ドアを駆動する駆動機器に相当する。
【0055】
・また、水平方向が長手方向となる表示制御部35(筐体35A)は、駆動機構の位置に対応させて、駆動機構を避けるように、鉛直方向において位置を変更して設置してもよい。
【0056】
・また、表示制御部35(筐体35A)の形状は、鉛直方向の長さと水平方向の長さとが略同じ長さの直方体であってもよい。そして、筐体35Aの設置位置は、ドアや駆動機器の位置に合わせて変更させてもよい。
【0057】
・上記第1の実施形態では、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向であるプラットホーム1の長手方向から見たとき、表示制御部35(筐体35A)を第1ドア15と重なる位置に設置した。しかしながら、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向である鉛直方向から見たとき、表示制御部35(筐体35A)を第1ドア15と重なる位置に設置してもよい。なお、第1ドア15の一部に表示制御部35(筐体35A)を避ける部分を設ける。
【0058】
・上記各実施形態では、表示制御部35(筐体35A)を第1ドア15と重なる位置としたが、表示制御部35(筐体35A)を第2ドアと重なる位置としてもよい。
・上記第2の実施形態では、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向であるプラットホーム1の長手方向及びから見たとき、表示制御部35(筐体35A)を駆動制御部63と重なる位置に設置した。しかしながら、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向である鉛直方向から見たとき、表示制御部35(筐体35A)を駆動制御部63と重なる位置に設置してもよい。
【0059】
・上記第3の実施形態では、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向である鉛直方向から見たとき、表示制御部35(筐体35A)を第1駆動部61と重なる位置に設置した。しかしながら、ホームドア装置10の正面20Aから背面20Bに向かう方向と直交する方向であるプラットホーム1の長手方向から見たとき、表示制御部35(筐体35A)を第1駆動部61と重なる位置に設置してもよい。
【0060】
・上記各実施形態では、表示制御部35(筐体35A)を第1駆動部61と重なる位置としたが、表示制御部35(筐体35A)を第2駆動部62と重なる位置としてもよい。
・上記各実施形態では、水平方向に旋回する旋回軸41を中心にホームドア装置用パネル20が揺動して開口13を開閉するようにした。しかしながら、ホームドア装置用パネル20の旋回方向が水平方向に限らず、ホームドア装置用パネル20の旋回方向が垂直方向にしてもよく、水平方向と鉛直方向との間の斜め方向でもよい。例えば、図17に示すように、プラットホーム1の長手方向に延出する旋回軸42をホームドア装置用パネル20の上端部に備えている。この旋回軸42は、戸袋部11の上端部に固定されている。よって、ホームドア装置用パネル20は、旋回軸42を中心に戸袋部11に対して揺動する。また、ホームドア装置用パネル20は、ホームドア装置用パネル20と戸袋部11とに接続されるダンパー43を備えている。ダンパー43は、ホームドア装置用パネル20を戸袋部11の開口13から開いた状態に維持することができる。旋回軸42は、単一の軸部材で形成される軸の他、リンク機構等で空間上に形成される軸でもよい。
【0061】
・また、図18に示す例では、ホームドア装置用パネル20は戸袋部11に対して鉛直方向に移動可能な図示しないスライド機構を備える。ホームドア装置用パネル20は、戸袋部11の開口13を覆う位置と覆わない位置との間で移動して、開口13を開閉する。
【0062】
・また、図19に示す例では、ホームドア装置用パネル20は戸袋部11に対して水平方向に移動可能な図示しないスライド機構を備える。ホームドア装置用パネル20は、戸袋部11の開口13を覆う位置と覆わない位置との間で移動して、開口13を開閉する。
【0063】
・また、図20に示す例では、ホームドア装置用パネル20は2分割されて、左側のパネルの左端の上下それぞれに旋回軸45Aが設けられ、右側のパネルの右端の上下それぞれに旋回軸45Bが設けられている。右側のパネルは旋回軸45Aを中心に揺動し左側のパネルは旋回軸45Bを中心に揺動して、開口13を開閉する。
【0064】
・また、ホームドア装置用パネル20は、開口13を開くときには、ケース12から取り外すようにしてもよい。
・上記実施形態では、ホームドア装置用パネル20をホームドア装置10のプラットホーム1の内側の外壁面に設けたが、ホームドア装置用パネル20をホームドア装置10の軌道2側の外壁面に設けてもよい。すなわち、軌道2上の車両の乗客や軌道2を挟んだ別のプラットホーム1上の乗降客に向けて情報を表示装置31が表示する場合、ホームドア装置用パネル20の正面20Aは軌道2側の外壁面となる。なお、ホームドア装置用パネル20は、ホームドア装置10のプラットホーム1の内側の外壁面と軌道2側の外壁面との両方に設けてもよいし、ホームドア装置10の軌道2側の外壁面のみに設けてもよい。
【0065】
・上記各実施形態では、各ドアを一枚の引き違い引戸のホームドア装置10としたが、各ドアを二重の引き違い引戸や三重以上の引き違い引戸のホームドア装置としてもよい。
・上記実施形態では、各ドアを異なるレール上を移動する引き違い引戸のホームドア装置10としたが、各ドアを同じレール上を移動する引戸のホームドア装置としてもよい。
【0066】
・上記各実施形態では、ドアを引戸としたが、折れ戸や鉛直方向に開閉する戸等の他の戸にしてもよい。
・上記各実施形態では、ドアを2個備えたホームドア装置としたが、ドアを1個のみ備えたホームドア装置としてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1…プラットホーム、2…軌道、10…ホームドア装置、11…戸袋部、12…ケース、12A…右内壁、13…開口、15…第1ドア、16…第2ドア、20…ホームドア装置用パネル、20A…正面、20B…背面、21…第1板材、21A…透過部、21B…側面、22…第2板材、22A…縁部、23…中間板、24…収納空間、25…接着材、26…シール材、27,27A…化粧カバー、28…ねじ、29…ナット、31…表示装置、34…パネル部、34A…基端部、34B…先端部、35…表示制御部、35A…筐体、40…取付部材、41…旋回軸、60…駆動装置、61…第1駆動部、62…第2駆動部、63…駆動制御部、64…駆動機構、70…中央制御部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20