【実施例】
【0070】
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0071】
[実施例1]
〈研磨用シリカ系粒子(A)の製造〉
純水139.1gとメタノール(中国精油(株)製(以下同様))169.9gとを混合した混合溶媒を60℃に保持し、これにテトラエトキシシラン(多摩化学工業(株)製 エチルシリケート28、SiO
2=28質量%(以下同様))の水−メタノール溶液(水/メタノール(質量比2/8)混合溶媒2450gにテトラエトキシシランを532.5g溶解したもの)2982.5gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3887.9gであった。その後、熟成品の3倍量に相当する純水11663.7gを用い限外濾過膜で未反応のテトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、さらにメタノールを熟成品の10倍量に相当する38879g用いて限外濾過膜で洗浄し、ついで純水を用いて限外濾過膜にて水に置換し、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて250℃で20時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(A)の分散液を得た。
【0072】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した(以下同様)。テトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した(以下同様)。研磨用シリカ系粒子(A)の平均粒子径、アスペクト比、平均長軸径、動的光散乱粒子径、等価球換算粒子径、アルコキシ基の有無、炭素含有量、ナトリウム等の不純分の金属元素の含有量を測定し、結果を表1および表2に示す(以下同様)。
【0073】
《平均粒子径の測定》
平均粒子径(d)は、シリカ系粒子の電子顕微鏡写真を撮影し、任意の100個の粒子について、
図1に例示するように一次粒子の最も径が長い部分を測定し、その平均値として得た。
【0074】
《アスペクト比の測定》
アスペクト比は、シリカ系粒子の電子顕微鏡写真を撮影し、任意の100個の粒子について、
図2に例示するように粒子を長方形で囲んだ時、最も長い辺を辺bとして縦横比を測定し、その平均値として得た。
【0075】
《平均長軸径の測定》
シリカ系粒子の電子顕微鏡写真を撮影し、任意の100個の粒子について、
図2に例示するように粒子を長方形で囲んだ時、最も長い辺を辺bとして測定し、その平均値として平均長軸径(b)を得た。
【0076】
《アルコキシ基の測定》
シリカ系粒子中のアルコキシ基は、シリカ系粒子分散液を150℃で乾燥させ、フーリエ変換型赤外分光装置(日本分光製 型番:FT/IR−6100)を使用して測定し、−OR基の有無を確認した。
【0077】
《炭素含有量の測定》
シリカ系粒子中の炭素含有量は、シリカ系粒子分散液を150℃で乾燥させ、炭素硫黄分析装置(HORIBA製 EMIA−320V)を用いて測定した。
【0078】
《金属元素含有量の測定》
シリカ系粒子中のアルカリ金属、アルカリ土類金属、Fe、Ti、Zn、Pd、Ag、Mn、Co、Mo、Sn、Al、Zrの含有量、Cu、Ni、Crの含有量、およびU、Thの含有量については、本発明のシリカ系粒子をフッ酸で溶解し、加熱してフッ酸を除去した後、必要に応じて純水を加え、得られた溶液についてICP誘導結合プラズマ発光分光質量分析装置(株式会社島津製作所製 ICPM−8500)を用いて測定した。
【0079】
《動的光散乱粒子径の測定》
動的光散乱粒子径(γ)は、研磨用シリカ系粒子をpH10.5のアンモニア水を用いて0.1%に希釈し、動的光散乱粒度分布測定装置(大塚電子株式会社製 PAR-III)を用いて測定し、そのキュムラント粒子径をγとした。
【0080】
《等価球換算粒子径の測定》
等価球換算粒子径(γ
1)は、シリカ系粒子分散液を150℃で乾燥させ、比表面積測定装置(マウンテック社製 装置名Macsorb−1200)でBET法を用いて測定した。窒素の吸着量からBET1点法により比表面積(SA)を算出し、等価球換算粒子径(γ
1)=6000/(SA×密度)の式から、シリカの密度を2.2として等価球換算粒子径(γ
1)を求めた。
【0081】
〈研磨材(A)の製造〉
研磨用シリカ系粒子を3.0質量% 、ヒドロキシエチルセルロース(H E C ) を175ppm、アンモニアを225ppm 含有する研磨材(A)を製造した。
【0082】
〈研磨用基板〉
一次研磨の性能を評価すべく、結晶構造が(1.0.0)である単結晶シリコンウェハーを用いた。
【0083】
《研磨試験》
研磨用基板を用い、研磨装置(ナノファクター(株)製 NF300)にセットし、研磨パッドSUBA600、基板加重15kPa、テーブル回転速度50rpm、スピンドル速度60rpmで、上記研磨材(A)を250ml/分の速度で研磨用基板の研磨を10分間行った。その後、純水にて洗浄し風乾した。その後、研磨用基板の重量減を測定し研磨速度を算出した。得られた研磨基板の研磨表面を観察し、表面の平滑性を以下の基準(スクラッチの程度)で評価し、結果を表3に示す。
スクラッチは認められない :◎
小さなスクラッチが僅かに認められた。 :○
小さなスクラッチが広範囲に認められた。 :△
大きなスクラッチが点在して認められた。 :×
大きなスクラッチが広範囲に認められた。 :××
【0084】
研磨基板上の粒子の「後残り」は、レーザー顕微鏡(株式会社キーエンス製 VK−X250)を用いて粒子の数を数えた下記の評価基準で評価し、結果を表3に示した。
粒子の「後残り」0個 :◎
粒子の「後残り」1〜10個 :○
粒子の「後残り」11〜50個 :△
粒子の「後残り」51〜100個:×
粒子の「後残り」101個〜 :××
【0085】
《総合判定》
上述の研磨試験の結果と、高集積半導体回路用の研磨材としての使用を考慮して、一次研磨用研磨材としての性能を総合的に判断した。判定結果の区分は下記の通りであった。結果を表3に示した。
研磨材として 好適 :◎
研磨材として 適 :○
研磨材として 可 :△
研磨材として 不適 :×
研磨材として 著しく不適:××
【0086】
[実施例2]
〈研磨用シリカ系粒子(B)の製造、研磨材(B)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を50℃に保持し、これにテトラメトキシシラン(多摩化学(株)製 正珪酸メチル SiO
2=39.6質量%(以下同様))とメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを376.5g溶解したもの)2826.5gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3731.9gであった。その後、熟成品の4倍量に相当する純水14927.6gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて150℃で4時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(B)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(B)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(B)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0087】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0088】
[実施例3]
〈研磨用シリカ系粒子(C)の製造、研磨材(C)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を50℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを376.5g溶解したもの)2826.5gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3731.9gであった。その後、熟成品の4倍量に相当する純水14927.6gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて250℃で48時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(C)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(C)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(C)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0089】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0090】
[実施例4]
〈研磨用シリカ系粒子(D)の製造、研磨材(D)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を50℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを376.5g溶解したもの)2826.5gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3731.9gであった。その後、熟成品の8倍量に相当する純水29855.2gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて150℃で4時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(D)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(D)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(D)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0091】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0092】
[実施例5]
〈研磨用シリカ系粒子(E)の製造、研磨材(E)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を50℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを376.5g溶解したもの)2826.5gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3731.9gであった。その後、熟成品の4倍量に相当する純水14927.6gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて100℃で2時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(E)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(E)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(E)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0093】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0094】
[実施例6]
〈研磨用シリカ系粒子(F)の製造、研磨材(F)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を60℃に保持し、これにテトラエトキシシランの水−メタノール溶液(水/メタノール(質量比2/8)混合溶媒2450gにテトラエトキシシランを532.5g溶解したもの)2982.5gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3887.9gであった。その後、熟成品の4倍量に相当する純水15551.6gを用い限外濾過膜で未反応のテトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、さらにメタノールを熟成品の10倍量に相当する38879g用いて限外濾過膜で洗浄し、さらにアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させて、水に置換し、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて100℃で2時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(F)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(F)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(F)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0095】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0096】
[実施例7]
〈研磨用シリカ系粒子(G)の製造、研磨材(G)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を50℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを376.5g溶解したもの)2826.5gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3731.9gであった。その後、熟成品の8倍量に相当する純水29855.2gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて150℃で4時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(G)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(G)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(G)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0097】
なお、設備は、ナトリウムガラス容器及びSUS304製のオートクレーブ設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノールは、蒸留せず使用した。
【0098】
[実施例8]
〈研磨用シリカ系粒子(H)の製造、研磨材(H)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を50℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを376.5g溶解したもの)2826.5gおよび濃度0.50質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3731.9gであった。その後、熟成品の4倍量に相当する純水14927.6gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、さらに、熟成品の10倍量の37319gのメタノールで洗浄し、さらにアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させて、水に置換し、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて100℃で1時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(H)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(H)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(H)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0099】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0100】
[実施例9]
〈研磨用シリカ系粒子(I)の製造、研磨材(I)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を50℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを376.5g溶解したもの)2826.5gおよび濃度28.8質量%のアンモニア水5.18g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3140.68gであった。その後、熟成品の4倍量に相当する純水12562.72gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、さらに、熟成品の10倍量の31406.8gのメタノールで洗浄し、さらにアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させて、水に置換した。その後塩酸を用いてpH3.0に調整してオートクレーブにて100℃で2時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(I)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(I)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(I)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0101】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0102】
[実施例10]
〈研磨用シリカ系粒子(J)の製造、研磨材(J)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を50℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを376.5g溶解したもの)2826.5gおよび濃度28.8質量%のアンモニア水5.18g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3140.68gであった。その後、熟成品の4倍量に相当する純水12562.72gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、さらに、熟成品の10倍量の31406.8gのメタノールで洗浄し、さらにアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させて、水に置換した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて100℃で0.5時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(J)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(J)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(J)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0103】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0104】
[実施例11]
〈研磨用シリカ系粒子(K)の製造、研磨材(K)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を50℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを376.5g溶解したもの)2826.5gおよび濃度28.8質量%のアンモニア水5.18g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3140.68gであった。その後、熟成品の4倍量に相当する純水12562.72gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、さらに、熟成品の10倍量の31406.8gのメタノールで洗浄し、さらにアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させて、水に置換した。その後塩酸を用いてpH3.0に調整してオートクレーブにて150℃で20時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(K)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(K)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(K)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0105】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0106】
[実施例12]
〈研磨用シリカ系粒子(L)の製造、研磨材(L)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を60℃に保持し、これにテトラエトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラエトキシシランを532.5g溶解したもの)2982.5gおよび濃度28.8質量%のアンモニア水5.18g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.035)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3296.68gであった。その後、熟成品の4倍量に相当する純水13186.72gを用い限外濾過膜で未反応のテトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、さらに、熟成品の10倍量の32966.8gのメタノールで洗浄し、さらにアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させて、水に置換し、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpH3.0に調整してオートクレーブにて150℃で20時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(L)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(L)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(L)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0107】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0108】
[実施例13]
〈仕上げ研磨粒子(M)の製造、研磨材(M)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を60℃に保持し、これにテトラエトキシシランの水−メタノール溶液(水/メタノール(質量比2/8)混合溶媒2450gにテトラエトキシシランを266.3g溶解したもの)2716.3gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に10時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3621.75gであった。その後、熟成品の3倍量に相当する純水10865.25gを用い限外濾過膜で未反応のテトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去した(このとき、アルコキシ基由来の炭素は多く存在した)。さらにメタノールを熟成品の10倍量に相当する36217.5g用いて限外濾過膜で洗浄し、ついで純水を用いて限外濾過膜にて水に置換し1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpH3.0に調整してオートクレーブにて150℃で20時間熟成した。両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(M)の分散液を得た。
実施例1で製造した研磨用シリカ系粒子(A)を2.8質量%、研磨用シリカ系粒子(M)を0.2質量%用いた以外は実施例1と同様に研磨材(M)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0109】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0110】
[実施例14]
〈研磨用シリカ系粒子(N)の製造、研磨材(N)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒をテフロン(登録商標)ライニングした圧力容器に入れ120℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを7358.18溶解したもの)9808.18gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水11331.6g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に60時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、21448.78gであった。その後、熟成品の3倍量に相当する純水64346.34gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、さらにメタノールを熟成品の12倍量に相当する257385.4g用いて限外濾過膜で洗浄し、ついで純水を用いて限外濾過膜にて水に置換し、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて150時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(N)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(N)を2.8質量%、実施例13で製造した研磨用シリカ系粒子(M)を0.2質量%用いた以外は実施例1と同様に研磨材(N)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0111】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0112】
[実施例15]
〈研磨用シリカ系粒子(O)の製造、研磨材(O)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を10℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを1.6g溶解したもの)2451.6gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水2.50g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に1秒かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、2763.1gであった。その後、熟成品の8倍量に相当する純水22104.8gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて200℃で3時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(O)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(O)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(O)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0113】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0114】
[実施例16]
〈研磨用シリカ系粒子(N)の製造、研磨材(P)の製造、研磨試験〉
実施例14で製造した研磨用シリカ系粒子(N)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(P)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0115】
[実施例17]
〈研磨用シリカ系粒子(Q)の製造、研磨材(Q)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒をテフロン(登録商標)ライニングした圧力容器に入れ120℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを11380.1溶解したもの)13830.1gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水17282g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に80時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、31421.1gであった。その後、熟成品の3倍量に相当する純水94263.3gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、さらにメタノールを熟成品の12倍量に相当する377053.2g用いて限外濾過膜で洗浄し、ついで純水を用いて限外濾過膜にて水に置換し、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて150時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(Q)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(Q)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(Q)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0116】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0117】
[実施例18]
〈研磨用シリカ系粒子(R)の製造、研磨材(R)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を50℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを376.5g溶解したもの)2826.5gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3731.9gであった。その後、熟成品の20倍量に相当する純水29855.2gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて150℃で10時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(R)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(R)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(R)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0118】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0119】
[比較例1]
〈研磨用シリカ系粒子(RF−A)の製造、研磨材(RF−A)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を60℃に保持し、これにテトラエトキシシランの水−メタノール溶液(水/メタノール(質量比2/8)混合溶媒2450gにテトラエトキシシランを532.5g溶解したもの)2982.5gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3887.9gであった。その後、熟成品の3倍量に相当する純水11663.7gを用い限外濾過膜で未反応のテトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去した(このとき、アルコキシ基由来の炭素は多く存在した)。さらにメタノールを熟成品の10倍量に相当する38879g用いて限外濾過膜で洗浄し、ついで純水を用いて限外濾過膜にて水に置換し1質量%に調整した。その後アンモニアを用いてpH10に調整してオートクレーブにて150℃で20時間熟成した。両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(RF−A)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(RF−A)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(RF−A)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0120】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0121】
[比較例2]
〈研磨用シリカ系粒子(RF−B)の製造、研磨材(RF−B)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を60℃に保持し、これにテトラエトキシシランの水−メタノール溶液(水/メタノール(質量比2/8)混合溶媒2450gにテトラエトキシシランを532.5g溶解したもの)2982.5gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3887.9gであった。その後、熟成品の3倍量に相当する純水11663.7gを用い限外濾過膜で未反応のテトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去した(このとき、アルコキシ基由来の炭素は多く存在した)。ついで、両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(RF−B)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(RF−B)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(RF−B)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0122】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0123】
[比較例3]
〈研磨用シリカ系粒子(RF-C)の製造、研磨材(RF−C)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を50℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを376.5g溶解したもの)2826.5gおよび濃度28.8質量%のアンモニア水5.18g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3140.68gであった。その後、熟成品の1倍量に相当する純水3140.68gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアを除去し、及びアルコキシ基由来の炭素含有量を低減させ、ロータリーエバポレーターを用いて水に置換した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(RF−C)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(RF−C)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(RF−C)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0124】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0125】
[比較例4]
〈研磨用シリカ系粒子(RF−D)の製造、研磨材(RF−D)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を60℃に保持し、これにテトラエトキシシランの水−メタノール溶液(水/メタノール(質量比2/8)混合溶媒2450gにテトラエトキシシランを532.5g溶解したもの)2982.5gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3887.9gであった。その後、熟成品の3倍量に相当する純水11663.7gを用い限外濾過膜で未反応のテトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、さらにメタノールを熟成品の10倍量に相当する38879g用いて限外濾過膜で洗浄し、ついで純水を用いて限外濾過膜にて水に置換し、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて350℃で20時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(RF−D)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(RF−D)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(RF−D)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0126】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0127】
[比較例5]
〈研磨用シリカ系粒子(RF−E)の製造、研磨材(RF−E)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を60℃に保持し、これにテトラエトキシシランの水−メタノール溶液(水/メタノール(質量比2/8)混合溶媒2450gにテトラエトキシシランを532.5g溶解したもの)2982.5gおよび濃度0.25質量%のアンモニア水596.4g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3887.9gであった。その後、熟成品の3倍量に相当する純水11663.7gを用い限外濾過膜で未反応のテトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアをほぼ完全に除去し、1質量%に調整した。その後塩酸を用いてpHを3.0に調整してオートクレーブにて250℃で20時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(RF−E)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(RF−E)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(RF−E)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0128】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラエトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0129】
[比較例6]
〈研磨用シリカ系粒子(RF-F)の製造、研磨材(RF−F)の製造、研磨試験〉
純水139.1gとメタノール169.9gとを混合した混合溶媒を50℃に保持し、これにテトラメトキシシランとメタノールの混合溶液(メタノール2450gにテトラメトキシシランを376.5g溶解したもの)2826.5gおよび濃度28.8質量%のアンモニア水5.18g(触媒/アルコキシシランのモル比=0.034)を同時に20時間かけて添加した。添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。その時の重量は、3140.68gであった。その後、熟成品の150倍量に相当するメタノール471102gを用い限外濾過膜で未反応のテトラメトキシシラン、メタノール、アンモニア及びアルコキシ基由来の炭素源をほぼ完全に除去し、ついで水に置換した。その後アンモニアを用いてpH11に調整してオートクレーブにて150℃で3時間熟成した。ついで両イオン交換樹脂で精製し、ついで限外濾過膜で濃縮し、固形分濃度20質量%の研磨用シリカ系粒子(RF-F)の分散液を得た。
研磨用シリカ系粒子(RF−F)を用いた以外は実施例1と同様に研磨材(RF−F)を製造し、実施例1と同様に研磨試験を行った。
【0130】
なお、設備は、テフロン(登録商標)ライニングした設備を使用した。テトラメトキシシラン、メタノール、アンモニアは、蒸留して表2記載のナトリウム等の不純分を0.01ppb未満に低減させたものを使用した。
【0131】
【表1】
【0132】
【表2】
【0133】
【表3】