(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
加圧されるパイプを接合するためのメス型クイック・カップリング・エレメント(200;200’;200”)であって、前記メス型クイック・カップリング・エレメントは、相補的なオス型エレメント(100;100”)と連結されることができ、
−中心軸線(X200)を画定する中空のメス型本体部(204;204”)と、
−ロッキング部材(208;208”)であって、それぞれのロッキング部材は、前記中空のメス型本体部の対応する半径方向の開口部(204.1)の内側で、ロック位置とアンロック位置との間で半径方向に移動可能であり、
−前記ロック位置では、前記ロッキング部材が、前記中空のメス型本体部の内側に半径方向に突出し、
−前記アンロック位置では、前記ロッキング部材が、前記ロック位置にあるときよりも前記中心軸線から遠くにある、ロッキング部材(208;208”)と、
−遠位位置と近位位置との間で移動軸線(D206)に沿って移動可能な少なくとも1つのメモリー・エレメント(206;206’;206”)であって、
−前記遠位位置では、前記少なくとも1つのメモリー・エレメント(206;206’;206”)は、前記アンロック位置から前記ロック位置へのロッキング部材の前記移動に対抗し、
−前記近位位置では、前記少なくとも1つのメモリー・エレメント(206;206’;206”)は、前記アンロック位置から前記ロック位置に向けての前記ロッキング部材の前記移動に対抗しない、少なくとも1つのメモリー・エレメント(206;206’;206”)と、
−ロッキング・リング(218)であって、前記ロッキング・リング(218)は、前方位置と引っ込められた位置との間で軸線方向に移動可能であり、
−前記前方位置では、前記ロッキング・リング(218)は、前記ロッキング部材を前記ロック位置に維持し、
−前記引っ込められた位置では、前記ロッキング・リング(218)は、前記ロッキング部材を前記ロック位置に維持しない、ロッキング・リング(218)と、
を含む、メス型クイック・カップリング・エレメント(200;200’;200”)において、
−それぞれのメモリー・エレメント(206;206’;206”)は、前記本体部の厚さの中に画定されたハウジング(204.2)の中に受け入れられており、
−それぞれのメモリー・エレメント(206;206’;206”)は、前記遠位位置において、前記アンロック位置にある前記ロッキング部材(208)よりも、前記中心軸線(X200)の近くにあり、
−前記遠位位置と前記近位位置との間のそれぞれのメモリー・エレメントの前記移動軸線(D206)は、前記中空のメス型本体部の前記中心軸線(X200)に対して傾斜していることを特徴とする、メス型クイック・カップリング・エレメント(200;200’;200”)。
その前方位置とその引っ込められた位置との間で軸線方向に位置決めされている中間位置に、前記ロッキング・リング(218)があるときに、前記アンロック位置にある少なくとも1つのロッキング部材(208;208”)が、その前方位置に向けての前記ロッキング・リング(218)の弾性的な戻りに対抗することを特徴とする、請求項1に記載のメス型クイック・カップリング・エレメント。
その遠位位置とその近位位置との間のそれぞれのメモリー・エレメントの前記移動軸線(D206)は、20°から40°の間に含まれる角度(A1)、好ましくは、30°に等しい角度(A1)だけ、前記中心軸線(X200)に対して傾斜していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のメス型クイック・カップリング・エレメント。
前記メス型エレメントは、それぞれのメモリー・エレメントを前記遠位位置に戻すためのリターン手段(220;220.1’)を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載のメス型クイック・カップリング・エレメント。
前記リターン手段(220)は、アニュラス(220.1)を含み、前記アニュラス(220.1)は、前記中空のメス型本体部と前記ロッキング・リングとの間で軸線方向に移動可能であり、前記アニュラス(220.1)は、前記メモリー・エレメント(206;206”)に対して弾性的に負荷をかけられていることを特徴とする、請求項4に記載のメス型クイック・カップリング・エレメント(200;200”)。
それぞれのメモリー・エレメント(206;206”)は、前記アニュラスと協働するように構成されている半球形のヘッド部(206.1)を有していることを特徴とする、請求項5に記載のメス型クイック・カップリング・エレメント(200;200”)。
前記ロッキング部材(208)は、前記中心軸線(X200)を通過する平面において、非円形の断面をそれぞれ有していることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つに記載のメス型クイック・カップリング・エレメント(200;200’)。
前記メス型クイック・カップリング・エレメントは、前記中心軸線(X200)の周りに規則的に分配されているいくつかのメモリー・エレメント(206;206’;206”)を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つに記載のメス型クイック・カップリング・エレメント。
それぞれのメモリー・エレメント(206;206’;206”)は、円筒形状の部分を備えたピンであり、その母線は、その移動軸線(D206)に平行になっていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一つに記載のメス型クイック・カップリング・エレメント。
それぞれのメモリー・エレメント(206;206’;206”)は、ヒール部(206.2)を含み、前記ヒール部(206.2)は、切頭円錐形状を有しており、前記ロッキング部材のベベル(2088.1)に当たるように構成されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一つに記載のメス型クイック・カップリング・エレメント。
2つの流体通路パイプを取外し可能に接合するためのカップリング(R)であって、このカップリングは、請求項1〜10のいずれか一つに記載のメス型クイック・カップリング・エレメント(200;200’;200”)と、相補的なオス型エレメント(100;100”)とを含む、カップリング(R)。
前記オス型エレメントは、オス型本体部(104;104”)を含み、前記オス型本体部(104;104”)は、それが前記中空のメス型本体部の内側に受け入れられているときに、それぞれのメモリー・エレメントをその遠位位置からその近位位置に向けて押すことができ、また、前記ロッキング部材(208)が前記ロック位置にあるときに、前記ロッキング部材(208)と協働することができ、前記中空のメス型本体部の外側への前記オス型本体部の前記軸線方向の取外しを防止することを特徴とする、請求項11に記載のカップリング。
前記オス型本体部(104;104”)は、それぞれのメモリー・エレメントを前記近位位置に押し戻すことができる第1の表面(106.3;106.3”)と、それぞれのロッキング部材を前記アンロック位置に押し戻すことができる第2の表面(106.2;106.2”)とを含み、前記第1の表面及び前記第2の表面が、互いに隣り合わせになっていることを特徴とする、請求項12に記載のカップリング。
解除の間に、前記ロッキング部材(208)が前記第2の表面によって前記アンロック位置に維持されている間に、それぞれのメモリー・エレメント(206;206’;206”)が前記遠位位置に戻されることを特徴とする、請求項13及び14のいずれか一つに記載のカップリング。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、より具体的には、よりコンパクトなメス型カップリング・エレメントを提案することによって、これらの欠点を解決することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
その目的のために、本発明は、加圧されるパイプを接合するためのメス型クイック・カップリング・エレメントに関連し、前記メス型エレメントは、相補的なオス型エレメントと連結されることができ、
−中心軸線を画定する中空のメス型本体部と、
−ロッキング部材であって、それぞれのロッキング部材は、メス型本体部の対応する半径方向の開口部の内側で、ロック位置とアンロック位置との間で半径方向に移動可能であり、ロック位置では、ロッキング部材が、メス型本体部の内側に半径方向に突出し、アンロック位置では、ロッキング部材が、ロック位置にあるときよりも中心軸線から遠くにある、ロッキング部材と、
−遠位位置と近位位置との間で移動軸線に沿って移動可能な少なくとも1つのメモリー・エレメントであって、遠位位置では、少なくとも1つのメモリー・エレメントは、アンロック位置からロック位置へのロッキング部材の移動に対抗し、近位位置では、少なくとも1つのメモリー・エレメントは、アンロック位置からロック位置に向けてのロッキング部材の移動に対抗しない、少なくとも1つのメモリー・エレメントと、
−ロッキング・リングであって、ロッキング・リングは、前方位置と引っ込められた位置との間で軸線方向に移動可能であり、前方位置では、ロッキング・リングは、ロッキング部材をロック位置に維持し、引っ込められた位置では、ロッキング・リングは、ロッキング部材をロック位置に維持しない、ロッキング・リングと
を含む、メス型クイック・カップリング・エレメントに関する。
【0009】
本発明によれば、それぞれのメモリー・エレメントは、本体部の厚さの中に画定されたハウジングの中に受け入れられており、それぞれのメモリー・エレメントは、遠位位置において、アンロック位置にあるロッキング部材よりも、中心軸線の近くにあり、遠位位置と近位位置との間のそれぞれのメモリー・エレメントの移動軸線は、メス型本体部の中心軸線に対して傾斜している。
【0010】
本発明のおかげで、連結の間のメモリー・エレメントのトラベルが低減される。その理由は、メモリー・エレメントが、カップリングの軸線に対して平行ではなく、むしろ、カップリングの軸線に対して傾斜して移動するからである。したがって、メス型エレメントは、軸線方向によりコンパクトになっている。そのうえ、メモリー・エレメントは、メス型本体部の厚さの中に画定されたハウジングの中に受け入れられており、たとえば、エレメントのフロント面の上に目に見えて現れる環状スペースの中に画定されたハウジングなどの中に受け入れられており、それが完全に別々の段階を占有しないようになっている。したがって、また、メス型エレメントが、半径方向によりコンパクトになっている。このコンパクト性の向上は、カップリングが、操縦のしやすさを保持しながら、限られたスペースの中にインストールされ得るという利点を有する。
【0011】
有利であるが随意的な本発明の態様によれば、メス型エレメントは、以下の特徴のうちの1つ又は複数を含むことが可能であり、それは、任意の技術的に許容可能な組み合わせで考えられる。
−その前方位置とその引っ込められた位置との間で軸線方向に位置決めされている中間位置に、ロッキング・リングがあるときに、アンロック位置にある少なくとも1つのロッキング部材が、その前方位置に向けてのロッキング・リングの弾性的な戻りに対抗する。
−その遠位位置とその近位位置との間のそれぞれのメモリー・エレメントの移動軸線は、20°から40°の間に含まれる角度、好ましくは、30°に等しい角度だけ、中心軸線に対して傾斜している。
−メス型エレメントは、それぞれのメモリー・エレメントを遠位位置に戻すためのリターン手段を含み、このリターン手段は、好ましくは、スプリングを含み、スプリングは、メス型本体部とロッキング・リングとの間に半径方向に挿入されている。
−リターン手段は、アニュラスを含み、アニュラスは、メス型本体部とロッキング・リングとの間で軸線方向に移動可能であり、アニュラスは、メモリー・エレメントに対して弾性的に負荷をかけられている。
−それぞれのメモリー・エレメントは、アニュラスと協働するように構成されている半球形のヘッド部を有している。
−ロッキング部材は、中心軸線を通過する平面において、非円形の断面をそれぞれ有している。
−メス型エレメントは、中心軸線の周りに規則的に分配されているいくつかのメモリー・エレメントを含む。
−それぞれのメモリー・エレメントは、円筒形状の部分を備えたピンであり、その母線は、その移動軸線に平行になっている。
−それぞれのメモリー・エレメントは、ヒール部を含み、ヒール部は、切頭円錐形状を有しており、ロッキング部材のベベルに当たるように構成されている。
【0012】
また、本発明は、2つの流体通路パイプを取外し可能に接合するためのカップリングであって、このカップリングは、以前に説明されているようなメス型エレメントと、相補的なオス型エレメントとを含む、カップリングに関する。
【0013】
有利であるが随意的な本発明の態様によれば、そのようなカップリングは、以下の特徴のうちの1つ又は複数を含むことが可能であり、それは、任意の技術的に許容可能な組み合わせで考えられる。
−オス型エレメントは、オス型本体部を含み、オス型本体部は、それがメス型本体部の内側に受け入れられているときに、それぞれのメモリー・エレメントをその遠位位置からその近位位置に向けて押すことができ、また、ロッキング部材がロック位置にあるときに、ロッキング部材と協働することができ、メス型本体部の外側へのオス型本体部の軸線方向の取外しを防止する。
−オス型本体部は、それぞれのメモリー・エレメントを近位位置に押し戻すことができる第1の表面と、それぞれのロッキング部材をアンロック位置に押し戻すことができる第2の表面とを含み、一方、第1の表面及び第2の表面が、互いに隣り合わせになっている。
−第1の表面及び第2の表面は、オス型本体部のリリーフに属しており、リリーフは、好ましくは、近位壁部と、第1の表面を形成する遠位壁部と、第2の表面を形成し、近位壁部と遠位壁部との間に延在する頂上部とを含むフランジである。
−解除の間に、ロッキング部材が第2の表面によってアンロック位置に維持されている間に、それぞれのメモリー・エレメントが遠位位置に戻される。
【0014】
本発明、及び、本発明の他の利点が、その原理にしたがったメス型エレメントの3つの実施形態の以下の説明に照らして、より明確になることとなり、それは、単なる例として提供されており、また、添付の図面を参照して行われる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図3、
図4、及び
図10は、300barにまで達し得る圧力を有する流体通路パイプ(図示せず)を取外し可能に接合するためのカップリングRを示している。カップリングRは、第1のカップリング・エレメント100及び第2のカップリング・エレメント200を含み、第1のカップリング・エレメント100は、考えられる分野では、オス型エレメント又は端部ピースとして説明されており、また、第2のカップリング・エレメント200は、メス型エレメントである。オス型エレメント100及びメス型エレメント200は、それぞれ、互いに連結されることが意図されており、連結されることとなる2つのパイプの間の流体連通を確実にする。
【0017】
オス型エレメント100が、
図1に単独で示されている。この図に示されているように、オス型エレメント100は、中心軸線X100に沿って延在している。それは、オス型本体部104を含み、オス型本体部104は、オス型アダプター本体部102の内側にねじ込まれている。オス型アダプター本体部102は、フレキシブル・パイプ又はリジッド・パイプ(図示せず)の一方の端部に連結されるように構成されている。本発明の意味の中で、ポンプ又は貯蔵部などのような、1つの機器の出口部も、パイプであると考えられ得る。
【0018】
説明の残りの部分において、「軸線」方向は、カップリングRのカップリング軸線に平行な方向を表しており、「半径」方向は、カップリングRのカップリング軸線に対して垂直に交差する方向を定義している。そのうえ、エレメント100及び200の間からのカップリング・エレメントに関連して使用されている「遠位」又は「前方」という形容詞は、連結局面の間に相補的なカップリング・エレメントに向けて配向される軸線方向を表しており、「近位」又は「後方」という形容詞は、連結局面の間に相補的なカップリング・エレメントの反対側に配向される軸線方向を表すために使用されており、すなわち、カップリング・エレメントが接続されるパイプの側に配向される軸線方向を表すために使用されている。
【0019】
オス型本体部104は、中空になっており、すなわち、それは、軸線X100の上に中心を置いたチューブ状の形状を有している。それは、外側ハウジング108を含み、外側ハウジング108は、本体部104の外周表面の上に境界を定められている。例では、ハウジング108は、周囲溝部である。
【0020】
また、オス型本体部104は、その外周表面の上に、リリーフ106を含み、リリーフ106は、ハウジング108に対して遠位に配置されている。リリーフ106は、本体部104の外側半径方向表面に対して外向きに突出するパーツである。有利には、リリーフ106は、近位壁部106.1と、遠位壁部106.3と、壁部106.1と106.3との間に延在する頂上部106.2とを含む、環状のフランジである。例では、壁部106.1及び106.3は、軸線X100の上に中心を置いた切頭円錐形状の表面であり、一方、頂上部106.2は、同様に軸線X100の上に中心を置いた円筒形状の表面である。壁部106.2及び106.3は、互いに隣り合わせになっており、すなわち、それらは、共有の縁部の境界を定めており、それらのプロファイルは、丸み付け部又は共有の窪み部(hollow)において組み合わせられている。
【0021】
ゲート110は、オス型本体部104の内側を軸線方向に移動可能である。より具体的には、ゲート110は、閉位置又は連結されていない位置と、開位置又は連結されている位置との間で並進可能であり、閉位置又は連結されていない位置では、ゲート110は、オス型アダプター本体部102に接続されているパイプの中を流れる流体が、カップリング・エレメント100を横切ることを防止し、また、開位置又は連結されている位置では、ゲート110は、カップリングRを通る流体の通過に対抗しない。
【0022】
ゲート110は、リターン手段114によって、閉位置において弾性的にチャージされており、リターン手段114は、例では、軸線X100の上に中心を置いたヘリカル・スプリングである。スプリング114は、ゲート110のショルダー部とオス型アダプター本体部102のショルダー部との間に挿入されている。
【0023】
ゲート110は、少なくとも1つの、好ましくは、いくつかの開口部112の境界を定めており、開口部112は、ゲート110がスプリング114の弾性力に対抗して後ろ向きに押されているときに、流体がゲート110の周りを流れることを可能にする。開口部112は、ゲート110の厚さの中に画定されており、すなわち、開口部112は、軸線X100に平行ではない様式で延在している。
【0024】
メス型エレメント200が、
図2に単独で示されている。この図に示されているように、メス型エレメント200は、中心軸線X200に沿って延在している。メス型エレメント200は、メス型本体部204を含み、メス型本体部204は、メス型アダプター本体部202の内側にねじ込まれている。メス型アダプター本体部202は、フレキシブル・パイプ又はリジッド・パイプ(図示せず)の一方の端部に連結されるように提供されている。
【0025】
メス型本体部204は、中空になっており、すなわち、それは、軸線X200の上に中心を置いたチューブ状の形状を有している。それは、内側半径方向表面S204iを含み、内側半径方向表面S204iは、オス型本体部104を受け入れるためのマウスを形成する中央キャビティーO204を画定している。メス型本体部204は、いくつかの半径方向の開口部204.1の境界を定めており、半径方向の開口部204.1は、対応するロッキング部材208をそれぞれ受け入れている。半径方向の開口部204.1は、メス型本体部204の厚さの中に画定されている。例では、メス型本体部204は、3つの半径方向の開口部204.1を含む。
【0026】
また、メス型本体部204は、少なくとも1つのハウジング204.2の境界を定めており、少なくとも1つのハウジング204.2の内側には、メモリー・エレメント206が受け入れられている。それぞれのハウジング204.2は、開口部204.1に対して近位に配置されている。それぞれのハウジング204.2は、メス型本体部204の厚さの中に画定されている。これは、それぞれのハウジング204.2が、メス型本体部204の内側部、すなわち、中央キャビティーと、メス型本体部の外側との間に延在しているということ意味している。換言すれば、それぞれのハウジング204.2は、軸線X200に平行でない方向に沿ってメス型本体部204を横断している。
【0027】
例では、それぞれのハウジング204.2は、貫通穴であり、すなわち、穴は一方の側において、メス型本体部204の内側、すなわち、受け入れマウスO204の中に現れ、他方の側において、メス型本体部204の外側に現れる。
【0028】
図の例では、メス型エレメント200は、3つのロッキング部材208、及び、3つの対応するメモリー・エレメント206を含む。したがって、メス型本体部204は、3つのハウジング204.2を有している。
【0029】
半径方向の開口部204.1は、有利には、軸線X200の周りに規則的に分配されている。同様に、ハウジング204.2も、軸線X200の周りに規則的に分配されている。
【0030】
それぞれのロッキング部材208は、対応する半径方向の開口部204.1の内側で、ロック位置とアンロック位置との間で半径方向に移動可能であり、ロック位置では、ロッキング部材208は、メス型本体部204の内側に、すなわち、メス型本体部204によって前方に形成されたマウスO204の内側に、半径方向に突出しており、また、アンロック位置では、ロッキング部材208は、ロック位置のときよりも中心軸線X200から遠くにある。これは、ロッキング部材208がそれらのロック位置からそれらのアンロック位置へ移動させられるときに、それぞれのロッキング部材208が、ロック位置にあるときよりもはるかに多く、その開口部204.1を貫通するように半径方向に後退するということ意味している。
【0031】
好ましくは、それぞれのロッキング部材208は、それがアンロック位置にあるときには、メス型本体部204の内側に半径方向に突出しない。しかし、代替的に、それぞれのロッキング部材208は、アンロック位置にあるときでも、メス型本体部のマウスO204の中にオス型エレメントを挿入する可能性、又は、メス型本体部のマウスO204からオス型エレメントを取り外す可能性を制限することなく、メス型本体部204の内側に半径方向に突出することも可能である。
【0032】
ロック位置では、それぞれのロッキング部材208は、メス型本体部204の内側半径方向表面S204iに対して突出するように位置決めされて維持される。
【0033】
ロッキング部材208のすべては同一であり、ロッキング部材208のうちの1つだけが下記に説明されているのはそのためである。
【0034】
ロッキング部材208は、リング・セグメントであり、リング・セグメントは、軸線X200に対して周囲方向に沿って延在している。したがって、ロッキング部材208は、カーブ軸線X208及びカーブ半径r208を有している。それは、2つの直交する対称平面P1及びP2をそれぞれ有している。対称平面P2は、カーブ軸線X208に対して垂直であり、一方、対称平面P1は、カーブ軸線X208を通過する。
【0035】
ロッキング部材208は、中心軸線X200を通過する平面において、すなわち、たとえば、
図2、
図5、及び
図6の平面において、非円形の断面を有している。実際に、この平面におけるそれぞれのロッキング部材208の断面は、多角形であり、すなわち、それは、いくつかのコーナーを含む。とりわけ、ロッキング部材208は、2つの反対側表面2080.1及び2080.2を含み、それらは、ロッキング部材208が開口部204.1の内側に位置決めされているときに、軸線X200に対して垂直になっている。表面2080.1は、近位側に位置決めされており、表面2080.2は、遠位側に位置決めされている。また、ロッキング部材208は、内側半径方向表面2082及び外側半径方向表面2084を含む。
【0036】
有利には、ロッキング部材208は、ベベル2086.1を含み、ベベル2086.1は、外側半径方向表面2084を近位軸線方向の表面2080.1に接続している。
【0037】
追加的に、ロッキング部材208は、ベベル2088.1を含み、ベベル2088.1は、外側半径方向表面2082を近位軸線方向の表面2080.1に接続している。また、好ましくは、ロッキング部材208は、ベベル2088.2を含み、ベベル2088.2は、内側半径方向表面2082を遠位軸線方向の表面2080.2に接続している。
【0038】
例では、ベベル2086.1、2088.1、及び2088.2は、それらが接合部を提供する表面に対して45°でそれぞれ延在している。
【0039】
図7に示されているように、それぞれのロッキング部材は、長さl208を有しており、長さl208は、本例では5mmである。長さl208は、対称平面P1に対して垂直な軸線に沿って測定される。
図6に示されているように、それぞれのロッキング部材は、2.1mmの最大厚さe208、及び、1.6mmの最小厚さを有している。とりわけ、この最小厚さは、内側半径方向表面2082の側にある。ロッキング部材208の厚さは、対称平面P2に対して垂直に測定される。
【0040】
それぞれのメモリー・エレメント206は、遠位位置と近位位置との間で移動軸線D206に沿って移動可能であり、遠位位置では、メモリー・エレメント206は、アンロック位置からロック位置に向かうロッキング部材208の移動に対抗し、近位位置では、メモリー・エレメント206は、アンロック位置からロック位置に向かうロッキング部材208の移動に対抗しない。より具体的には、遠位位置では、それぞれのメモリー・エレメント206は、ロッキング部材208のうちの1つだけをアンロック位置に維持することができ、それぞれのメモリー・エレメントがロッキング部材208のそれらのロック位置に向かう移動に対抗するようになっており、近位位置では、メモリー・エレメント206は、もはやロッキング部材208に接触していない。それぞれのメモリー・エレメント206は、それが遠位位置から近位位置へ進むときに、後方に向けて移動する。
【0041】
本例では、それぞれのメモリー・エレメント206は、円筒形状の部分を備えたピンであり、その母線は、その移動軸線D206に平行になっている。
【0042】
図5及び
図6に示されているように、ピン106は、円筒形状の中央部分及び2つの長手方向端部を含み、2つの長手方向端部は、半球形のヘッド部206.1、及び、切頭円錐形状のヒール部206.2によってそれぞれ形成されている。本例では、切頭円錐形状のヒール部206.2は、約15°の傾斜角度を有している。ヒール部206.2は、連結されていない構成では、対応するロッキング部材208の近位ベベル2088.1に当たるように構成されており、ロッキング部材208をアンロック位置に維持するようになっている。好ましくは、それぞれのピン106の中央部の直径は、約1.2mmである。
【0043】
有利には、それぞれのメモリー・エレメント206の切頭円錐形状のヒール部206.2は、それがベベル2088.1に当たるときに、ロッキング部材208のベベル2088.1との線形の接触を画定する。
【0044】
それぞれのメモリー・エレメント206は、それが遠位位置にあるときに、メス型本体部204の内側に突出する。好ましくは、それぞれのメモリー・エレメント206は、それが近位位置にあるときに、メス型本体部204の内側に突出しない。しかし、示されていない代替例では、それぞれのメモリー・エレメント206が近位位置にあるときでもメス型本体部204の内側に半径方向に突出することとなる構成を想像することが可能である。遠位位置では、それぞれのメモリー・エレメント206は、オス型エレメント100の本体部104にアクセス可能であり、すなわち、オス型エレメント100の本体部104と協働することが可能である。より具体的には、それぞれのメモリー・エレメント206は、オス型エレメント100と接触し、オス型エレメント100によって押し戻される。
【0045】
それぞれのメモリー・エレメント206の移動軸線D206は、メス型本体部204の中心軸線X200に対して傾斜している。好ましくは、移動軸線D206及び中心軸線X200は交差する。
【0046】
有利には、それぞれのメモリー・エレメント206の移動軸線D206は、中心軸線X200に対して角度A1だけ傾斜しており、角度A1は、20°から40°の間に含まれ、好ましくは、30°に等しい。それぞれのメモリー・エレメント206のトラベルは、中心軸線X200に対する移動軸線D206の傾斜に依存している。それは、0.5mmから5mmの間に含まれ、本例では、1.2mmに等しい。
【0047】
随意的に、メス型エレメント200は、メモリー・エレメント206を遠位位置に戻すためのリターン手段220を含む。本例では、このリターン手段220は、アニュラス220.1及び単一のスプリング220.2を含む。メモリー・エレメント206を遠位位置に戻すために単一のスプリングを有することは、有利には、メモリー・エレメント206のうちの1つ又はいくつかが動けなくなるリスクを低減させ、及び、良好な力の分配を確実にする。アニュラス220.1は、メモリー・エレメント206のすべてを一緒に及び同時に呼び戻すために上手く使用される。スプリング220.2は、アニュラス220.1と支持リング222との間に挿入されており、支持リング222は、メス型アダプター本体部202に軸線方向に当接している。
【0048】
アニュラス220.1は、メス型本体部204の周りで軸線方向に移動可能である。本例では、アニュラス220.1は、約0.1mmの半径方向の遊びを伴ってメス型本体部204の周りに装着されている。アニュラス220.1は、軸線X200の上に中心を置いており、それぞれのメモリー・エレメント206に対して弾性的に負荷をかけられている。とりわけ、アニュラス220.1は、メモリー・エレメントがそれらのそれぞれの接触表面が当たってスライドすることによって遠位位置に戻されるときに、メモリー・エレメント206の半球形のヘッド部206.2と協働する。とりわけ、アニュラス220.1は、半球形のヘッド部206.1との接触表面220.10の境界を定めており、半球形のヘッド部206.1は、ピン206の移動軸線D206に対して実質的に垂直になっている。したがって、軸線X200に対する表面220.10の傾斜角度は、軸線X200に対する軸線D206の傾斜角度と同一である。したがって、図の例では、この角度は30°である。
【0049】
また、メス型エレメント200は、ロッキング・リング218を含み、ロッキング・リング218は、メス型本体部204の周りで軸線方向に移動可能である。リターン手段220が、有利には、メス型本体部204とロッキング・リング218との間に半径方向に挿入されている。
【0050】
ロッキング・リング218は、前方位置と引っ込められた位置との間で移動可能であり、前方位置では、ロッキング・リング218は、ロッキング部材208をロック位置に維持し、引っ込められた位置では、ロッキング・リング218は、ロッキング部材をロック位置に維持しない。カップリングRの連結されていない構成では、ロッキング・リング218は、中間位置にあるままになっており、中間位置は、引っ込められた位置と前方位置との間でリング218のトラベルの中に軸線方向に位置しており、また、中間位置では、ロッキング・リング218は、ロッキング部材208に対して弾性的に負荷をかけられており、ロッキング部材208がアンロック位置にあるときに、ロッキング部材208は、ブロッキング・リング218がその前方位置へ戻ることに対抗する。本例では、ブロッキング・リング218は、リターン手段224によって、ロッキング部材208に対して弾性的に負荷をかけられている。このリターン手段224は、有利には、アニュラス224.1及びスプリング224.2を含む。アニュラス224.1は、スプリング224.2によって、前方方向に弾性的に負荷をかけられている。それは、ブロッキング・リング218の内側半径方向ショルダー部と協働する。スプリング224.2は、メス型端部ピース本体部202とアニュラス224.1との間に軸線方向に挿入されている。この弾性荷重は、連結したときに、ブロッキング・リング218がその中間位置からその前方位置へ向けて自動的に戻ることを可能にし、また、それは、カップリング軸線に沿って2つのカップリング端部を単に接近させることによって容易に接続する、自動的なカップリングを有するために有利である。
【0051】
リターン手段は、支持リング222とロッキング・リング218との間に半径方向に配置されている。このように、リターン手段224の動作は、リターン手段220の動作に干渉しない。
【0052】
好ましくは、ロッキング・リング218は、内側周囲ベベル218.1を含み、内側周囲ベベル218.1は、ロッキング部材208のうちの少なくとも1つがアンロック位置に維持されてメス型本体部204の外側に半径方向に突出しているときに、ロッキング部材208の近位ベベル2086.1に当たることによって、カップリングの間に協働することを意図している。
【0053】
随意的に、メス型エレメント200は、また、直径方向に反対側の2つのレバー226を含む。2つのレバー226は、ピン228によって画定された回転軸線Y228の周りに関節式にそれぞれ装着されている。ピン228は、ロッキング・リング218の一部である。軸線Y228は、半径直交方向(orthoradial)になっており、すなわち、軸線X200に対して半径方向の軸線に対して垂直になっている。2つのレバー226は、ヒール部226.1をそれぞれ含み、ヒール部226.1は、連結された状態において、メス型アダプター本体部202の外側に配置された周囲溝部236の内側に係合されることを意図している。2つのレバー226は、ロッキング・リング218の後ろに装着されており、リング218に並進して接続されている。これらの2つのレバー226は、カップリングRが連結された構成になっているときに、リング218の引っ込みに対抗するように構成されている。
【0054】
U字形状のスプリング・リーフ230が、それぞれのレバー226とロッキング・リング218との間に半径方向に挿入されている。これらのスプリング・リーフ230のおかげで、レバー226は、カップリングが連結位置に到達したときに、それらのロッキング位置に向けて自動的に切り替わる。それぞれのスプリング・リーフ230は、リング218の中に形成された半径方向の孔部の中に半径方向に係合される端部を含む。
【0055】
有利には、メス型エレメント200は、流体通路及びドロワー240を含み、ドロワー240は、通路の開位置と閉位置との間で、メス型本体部204の内側で軸線方向に移動可能である。閉位置は、前方の又は遠位の位置であり、一方、開位置は、引っ込められた又は近位の位置である。ドロワー240は、スプリング236によって、前方方向に弾性的に負荷をかけられており、スプリング236は、ドロワー240の内側半径方向ショルダー部と支持部234との間に挿入されており、支持部234は、メス型エレメント200のメス型アダプター本体部202の内側半径方向ショルダー部に接触して位置決めされている。
【0056】
好ましくは、メス型エレメント200は、また、静止ピストン210を含み、静止ピストン210は、ドロワー240の内側に位置決めされており、静止ピストン210は、カップリングの間に、オス型エレメント100のゲート110を押すことができる。固定されたピストン210は、中央キャビティーを含み、また、少なくとも1つの、好ましくは、いくつかの開口部212の境界を定めており、開口部212は、ピストン210の厚さの中に形成されており、開口部212は、ピストン210の周りを流れる流体がその中央キャビティーに到達することを可能にする。次に、流体は、メス型アダプター本体部202に接続されているパイプに到達することが可能である。
【0057】
本例では、ピストン210及びドロワー240のフロント端面同士は、メス型エレメント200が連結されていない構成になっているときに、面一になっており、すなわち、同一平面上にあり、それは、連結するときのリークを制限することを可能にする。特許文献2にあるように、ドロワー240がロッキング部材208をアンロック位置に維持する役割を果たさないので、これが可能である。
【0058】
有利には、ピストン210は、また、開口部212の後ろに、半径方向の開口部216を含む。この半径方向の開口部216は、連結するときのドロワー240の移動を促進させ、したがって、カップリングを連結するために必要な軸線方向の力を制限するという利点を有している。
【0059】
閉位置では、ドロワー240は、メス型本体部204の内側周囲溝部の中に受け入れられているガスケット232と協働する。ガスケット232は、遠位位置にあるときのメモリー・エレメント206よりも、中心軸線X200に近い。換言すれば、ガスケット232と軸線X200との間の最小距離d3は、いわゆる「シーリング直径」の半分に相当し、それは、
図5に示されている、遠位位置にあるそれぞれのメモリー・エレメント206と中心軸線X200との間の最小距離d206よりも小さい。追加的に、距離d3は、ロッキング部材208のうちのいずれか1つと軸線X200との間の最小距離d208よりも小さい。
【0060】
メス型本体部204の中央キャビティーO204は、オス型本体部104を受け入れ、したがって、フロント部において、より幅が広くなっている。オス型本体部104の受け入れマウスは、ガスケット232の受け入れ溝部において狭くなっている。これは、オス型本体部104のフロント部分、すなわち、フランジ106の前に位置決めされている部分が、ロッキング部材208及びメモリー・エレメント206に接触するリスクを制限することを可能にする。とりわけ、これは、本体部104がメス型本体部204の内側に同軸に導入される場合に、フランジ160の前に位置決めされている円筒形状の部分がパーツ208及び206にタッチしないということを可能にする。
【0061】
図5に示されているように、遠位位置では、それぞれのメモリー・エレメント206は、ロッキング部材208がアンロック位置にあるときよりも、中心軸線X200に近い。換言すれば、遠位位置にあるそれぞれのメモリー・エレメント206と軸線X200との間の最小距離d206は、アンロック位置にあるロッキング部材208のそれぞれと軸線X200との間の最小距離d208よりも小さい。
【0062】
連結されていない構成では、ドロワー240は、閉位置になっており、流体通路を閉鎖している。ロッキング・リング218は、中間位置において、スプリング224.2の弾性力の下で、前方方向に弾性的に負荷をかけられており、中間位置では、ロッキング・リング218が、ロッキング部材208に当接している。アニュラス220.1は、前方方向に弾性的に負荷をかけられており、メモリー・エレメント206のそれぞれを遠位位置に維持する。それぞれのメモリー・エレメント206のヒール部206.2は、対応するロッキング部材208に作用し、ロッキング部材208をアンロック位置に維持し、それは、結果的にロッキング・リング218を中間位置に維持する。
【0063】
オス型エレメント100とメス型エレメント200の連結シーケンスが、
図3及び
図4に関連して下記に説明されている。
【0064】
連結の第1のステップは、エレメント100及び200を互いに真向かいに位置決めすること、及び、
図3の中の矢印F1によって示されているように、それらを互いにより近づけることからなる。次いで、オス型本体部104は、メス型本体部204の内側に受け入れられる。この段階において、軸線X100及び軸線X200が、同じ軸線に沿って組み合わせられ、それは、カップリングRのカップリング軸線を形成する。メス型本体部204に侵入することによって、オス型本体部104は、スプリング236によってかけられる弾性力に対抗して、ドロワー240を後ろ向きに押す。同時に、メス型エレメント200の静止ピストン210が、スプリング114によってかけられる弾性力に対抗して、オス型エレメント100の移動式ゲート110を後方方向に押し戻す。有利には、オス型本体部104のフロント端部の外側半径r104は、遠位位置にあるメモリー・エレメント206のうちのいずれか1つと軸線X200との間の距離d206よりも小さい。したがって、本体部104が本体部204の内側に挿入されるときに、オス型本体部104のフロント端部は、メモリー・エレメント206に接触しない。
【0065】
逆に、フランジ106は、遠位位置にあるメモリー・エレメント206のうちのいずれか1つと中心軸線X200との間の最小距離d206よりも大きい半径r106を有している。したがって、移動し続けることは、オス型本体部104のリリーフ106がそれぞれのメモリー・エレメント206と接触することを引き起こす。より具体的には、フランジ106の表面106.3が、メモリー・エレメント206の切頭円錐形状のヒール部206.2に当接する。いくつかのメモリー・エレメント206と、メモリー・エレメント206のすべてによって共有されるリターン手段200とを有することは、オス型本体部104が、メス型本体部204の内側に斜めに挿入され、メモリー・エレメントのうちの1つだけを押す場合に、アニュラス220.1が、軸線X200に対して傾斜し、メス型本体部204の周りで突っかかった(braced)構成に自分自身を置くという利点を有している。この構成において、アニュラス220.1が、メス型本体部204の周りで並進方向に動かないようにされ、近位位置への他のメモリー・エレメント206の移動に対抗する。
【0066】
同時に、オス型本体部104は、とりわけ、ガスケット232において、メス型本体部204の内側ボアに当たる。次いで、カップリングRは、
図3の構成になっている。
【0067】
オス型本体部104をメス型本体部204の中へさらに押し込むことによって、ロッキング部材208は、フランジ106を越え、それぞれのメモリー・エレメント106は、
図3の中の矢印F2によって示されているように、フランジ106の表面106.3によって、その遠位位置からその近位位置に向けて押される。アニュラス220.1が引っ込み、スプリング220.2が圧縮される。次に、それぞれのメモリー・エレメント206は、リリーフ106の頂上の表面106.2によって、近位位置に維持される。この維持は、壁部106.2及び106.3が互いに隣り合わせになっているという事実に起因して得られる。メモリー・ピン206が近位位置に進入するという事実は、半径方向へのロッキング部材208の移動を自由にすることを可能にする。したがって、それぞれのロッキング部材208は、頂上の表面106.2によって、アンロック位置に押し戻され得る。
【0068】
より正確には、ロッキング部材208がオス型本体部104の周囲溝部108の周りに到着したときに、ロッキング部材208は、ロッキング・リング218によって半径方向内向きに押される。実際に、ロッキング・リング218は、リターン手段224によって、前方方向に弾性的に負荷をかけられている。したがって、それは、コーナー効果によって、中心に向かう方向の力をロッキング部材208にかける。この半径方向の力は、ロッキング・リング218の前方端部に形成された内側周囲ベベル218.1と、ロッキング部材208の近位ベベル2086.1との間の相補的な表面から生じる。
【0069】
リング218の作用の下で、ロッキング部材208は、
図4の中の矢印F3によって示されているように、周囲溝部108の内側に半径方向に落ちる。同時に、ロッキング・リング218は、スプリング224.2の弾性的な戻り力の下で、方向F4に移動する。次いで、リング218は、前方の又は重なり合う位置に到達し、その位置において、リング218は、ロッキング部材208を溝部108の内側のロック位置に維持する。このリング218のおかげで、ロッキング部材208は、流体の内部圧力、振動、又は、任意の他の機械的な応力の影響の下でも、溝部108を出ていくことができない。前方位置において、リング218は、随意的に、メス型本体部204のパーツに当接している。
【0070】
レバー226は、リング218の軸線方向の移動に追従し、すなわち、リング218と連帯して前方位置に移動する。次いで、それぞれのレバー226のヒール部226.1は、メス型アダプター本体部202の中に画定された溝部202.1の真向かいに到着し、それぞれのレバー226が、スプリング・リーフ230の弾性作用の下で、方向F5に傾く。次いで、レバー226が、アダプター本体部202に取り付けられ、レバー226が、任意の軸線方向の遊びを除いて、リング218の任意の軸線方向の移動を防止するようになっている。
【0071】
移動可能なドロワー240が、十分に引っ込められ、静止ピストン210の開口部212を通る流体の通過を自由にするようになっており、流体は、
図4の中の矢印F6によって示されているように、カップリングRを通って流れることが可能である。カップリングRは、連結されている。
【0072】
とりわけ有利には、カップリングRのオス型エレメント及びメス型エレメントの連結は、自動的に行われ、すなわち、単に、2つのカップリング・エレメントを互いに近くに持ってくることによって行われる。
【0073】
連結されている構成では、オス型本体部104は、ロッキング・エレメント208とオス型本体部104の周囲溝部108との協働のおかげで、メス型本体部204によって軸線方向にロックされる。より具体的には、この軸線方向のロッキングは、ロッキング部材208の近位ベベル2088.1とフランジ106の近位壁部106.1との協働のおかげで得られ、この壁部106.1は、メス型本体部204の引っ込みのときに、機械的なストップを形成する。実際に、フランジ106の外側半径r106は、当然ながら、距離d208’よりも大きく、距離d208’は、次いでロック位置にあるそれぞれのロッキング・セグメント208と中心軸線X200とを分離する。逆に、オス型アダプター本体部102の遠位表面は、フィッティングによって2つのオス型エレメント及びメス型エレメントの接近をさらに制限するために、メス型本体部204の遠位表面のための接触ストップを提供する。カップリングの連結はロックされ、2つのカップリング・エレメントの相対的なフィッティング位置がブロックされ、又は大きく制限されるようになっている。
【0074】
本例では、表面106.1及び2088は、カップリングRのカップリング軸線に対して同じ傾斜を有していない。結果的に、ロッキング部材208とオス型本体部104との間の契約は、周期的な接触ではなく、線形の接触であり、ロッキング部材208とオス型本体部104との間の接触ラインは、カップリング軸線の周りに周囲方向に延在している。これは、長い期間にわたるオス型本体部104の局所的な塑性変形又はアプセッティング(upsetting)を回避することを可能にする。その理由は、部材208とオス型本体部104との間の軸線方向の力が、同じ線上で分配され、特定のポイントに局所化されないからである。
【0075】
カップリングRを切り離すために、2つの動作が、
図10に示されているように、同時に実施されるべきである。第1の動作は、スプリング・リーフ230によってかけられる弾性力に対抗してレバー226を傾けることからなり、メス型エレメント200のメス型アダプター本体部202の周囲の上に画定された周囲溝部236の外側に、それぞれのレバー226のヒール部226.1を取り外すようになっている。したがって、この動作は、ロッキング・リング218の軸線方向の移動を自由にすることを可能にする。第2の動作は、スプリング224.2によってかけられる弾性力に対抗して、リング218をその引っ込められた位置に向けて引っ込め、ロッキング部材208を露出させることからなる。リング218は、メス型アダプター本体部202のパーツ(それは見ることができない)に軸線方向に当接する。これらの2つの動作は、レバー226の後方及び随意的にリング218を把持することによって、同時に片手で実施され得る。ロッキング・リング218の引っ込みは、ロッキング部材208の半径方向の移動を自由にすることを可能にする。これらの2つの動作が実施されると、カップリングRの解除が、
図10の中の矢印F9によって示されているように、オス型エレメント及びメス型エレメントを互いから離れるように移動させることによって容易に得られる。
【0076】
より具体的には、メス型エレメント200の反対の側にオス型本体部104を引っ張ると、ロッキング部材208が、オス型フランジ106及びロッキング部材208のそれぞれの表面106.1及び2088.1の傾斜に起因するコーナー効果によって、半径方向外向きに押される。表面106.1及び2088.1の特定の傾斜は、ロッキング部材208の移動を促進させることを可能にし、すなわち、引っ掛かりなしの移動を得ることを可能にし、アッセンブリが動けなくなることを回避し、すなわち、連結が再び解除されることができなくなることを防止する。
【0077】
ロッキング部材208は、それらのロック位置からそれらのアンロック位置へ行く。この位置において、ロッキング部材208は、もはや、メス型本体部204の外側へのオス型本体部100の取外しに対抗しない。メモリー・エレメント206がそれらの近位位置から遠位位置に向けて弾性的に戻されるまで、ロッキング部材208は、リング218からの戻り力に対抗して、リリーフ106の頂上の表面106.2によって、アンロック位置に維持される。実際に、フランジ106の外側半径r106は、十分に大きく、ロッキング部材208を軸線X200から十分に遠く離して維持するようになっており、したがって、それぞれのメモリー・エレメント206が遠位位置に戻ることを可能にし、それぞれのメモリー・エレメント206は、リリーフ106のフロント側から現れる。したがって、それぞれのメモリー・エレメント206は、ロッキング部材208が依然として頂上の表面106.2によってアンロック位置に維持されている状態で、遠位位置に戻される。移動の観点からのこのシーケンシングは、有利には、フランジ106の壁部106.2及び106.3が互いに隣り合わせになっているという事実に起因して得られる。
【0078】
より具体的には、スプリング220.2によってかけられる弾性力は、アニュラス220.1に伝達され、アニュラス220.1は、接触及びスライドによって、それぞれのメモリー・エレメント206の半球形のヘッド部206.1と協働し、軸線D206の方向に、及び、内向きに、メモリー・エレメント206を押す。アニュラス220.1とメモリー・エレメントとの間の力の伝達は、アニュラス220.1によって境界を定められている傾斜した表面220.10の存在に起因して最適化される。遠位位置に戻ると、それぞれのメモリー・エレメント206は、対応するロッキング部材208をアンロック位置に維持し、ロッキング部材208は、ロッキング・リング218が解放されると、ロッキング・リング218をその中間位置に維持する。リング218は、中間位置において、スプリング224.2によって弾性的に負荷をかけられたままになっている。
【0079】
最後に、オス型エレメントの取外しは、ゲート110及びドロワー140が閉位置に戻ることを引き起こし、それは、2つのカップリング・エレメントの間の流体連通を断ち切ることを結果として生じさせる。カップリングRは解除されている。
【0080】
図11は、本発明の第2の実施形態によるメス型エレメント200’を示している。下記では、簡潔にするために、第1の実施形態に対する相違点だけが説明されている。下記では、第1の実施形態のものと類似又は同一のエレメントは、それらの参照数字を保持しているが、一方、異なるエレメントは、シングル・アポストロフィー(’)が次に続く参照数字を有している。
【0081】
図11に示されているメス型エレメント200’は、それが、移動軸線D206に対して垂直になっている平坦なヘッド部206.1’を備えたメモリー・エレメント206’と、個々のリターン・スプリング220.1’、すなわち、それぞれのメモリー・エレメント206’のためのリターン・スプリング220.1’とを含むという点において特有である。次いで、それぞれのスプリング220.1’は、メモリー・エレメントの平坦なヘッド部206.1’と、支持部222’との間に挿入されており、支持部222’は、支持リング222と同等であるが、環状の形状を有していない。それぞれのスプリング220.1’は、対応するメモリー・エレメントの移動軸線D206と組み合わせられた軸線の上に中心を置いている。
【0082】
図12から
図15は、本発明の第3の実施形態によるカップリングに関する。下記では、簡潔にするために、最初の2つの実施形態に対する相違点だけが説明されている。下記では、第1又は第2の実施形態のものと類似又は同一のエレメントは、それらの参照数字を保持しているが、一方、異なるエレメントは、ダブル・アポストロフィー(”)が次に続く参照数字を有している。
【0083】
図12から
図15のカップリングは、
図12に単独で示されているオス型エレメント100”を含む。第1の実施形態によるオス型エレメント100に対して、オス型エレメント100”は、第1の実施形態のフランジ106と同等のリリーフを含まないという点で特有である。これは、「滑らかな端部ピース」と呼ばれる。第3の実施形態では、オス型エレメント100”は、軸線方向の端部表面S104”と、外側半径方向表面106.2”と、軸線方向の端部表面S104”と外側半径方向表面106.2”とを接続する周囲丸み部106.3”とを有するオス型本体部104”を含む。丸み部106.3”は、随意的である。代替的に、それは、ベベルによって置き換えられ得る。
【0084】
また、オス型本体部104”は、外周溝部108”の境界を定めており、外周溝部108”は、断面において、少なくとも部分的に凸形形状を有しており、すなわち、湾曲している。
【0085】
図13に単独で示されているメス型エレメント200”は、それがボールの形態のロッキング部材208”を含むという点で特有である。追加的に、メス型エレメント200”のメモリー・エレメント206”は、それらが遠位位置にあるときにそれらを中心軸線X200から分離する距離d206”が、オス型本体部104”の外側半径方向表面106.2”の外側半径r104”よりも小さくなるように構成されている。したがって、メモリー・エレメント206”は、とりわけ、連結局面の間に、オス型本体部104”の周囲窪み部106.3”との接触によって、及び、オス型本体部104”の周囲窪み部106.3”によってオス型エレメント206”を押し戻すことによって、オス型本体部104”の軸線方向のフロント端部と協働するように構成されている。
【0086】
実際に、オス型本体部104”がメス型本体部204”の内側に受け入れられているときに、窪み部106.3”は、
図14の中の矢印F2”によって示されているように、その遠位位置からその近位位置に向けてそれぞれのメモリー・エレメント206”を押す。そして、ロッキング部材208”は、外側半径方向表面106.2”によってアンロック位置に維持され、それらが本体部204の厚さの中に後退させられたように見えるようになっている。実際に、ロッキング部材208”は、周囲溝部108”に到達するまで、オス型本体部104”の外側半径方向表面106.2”の周りでスライドし、又は転がる。したがって、それぞれのロッキング部材208は、外側半径方向表面106.2”によって、アンロック位置に押し戻され得る。ロッキング・リング218は前方方向に弾性的に負荷をかけられているので、ロッキング部材208”が外周溝部108”に軸線方向に到達すると、それらは、ロッキング・リング218によってかけられる圧力の影響の下で、外周溝部108”の内側に半径方向に落ちる。次いで、カップリングは、
図15の構成になっている。この構成では、ロッキング・リング218が、周囲溝部108”の内側にロッキング部材208”を維持している。
【0087】
有利には、溝部108”のカーブ半径は、ロッキング・ボール208”の半径に少なくとも部分的に等しく提供され得る。このように、ロッキング・ボール200”とオス型本体部104”との間の接触は、周期的な接触ではなく、線形の接触である。力が、より良好に分配されており、オス型本体部104は、カップリングの動作に関連して、より少ない塑性変形を経験する。
【0088】
解除の間に、ボール208”が、溝部108”から取り外され、アンロック位置に進入する。ロッキング・リング218は、ロッキング・ボール208”に接触するように、前方位置に戻り、すなわち、再びアーム位置にされる(rearmed)。端部ピース、すなわち、オス型エレメント100”が、メス型エレメント200”から取り外されていない間、メモリー・エレメント206”は、オス型本体部104”の外側半径方向表面106.2”によって近位位置に維持される。したがって、ロッキング・ボール200”がアンロック位置にあるときの中心軸線X200とロッキング・ボール200”との間の距離は、メモリー・エレメント206”が近位位置にあるときの軸線X200とメモリー・エレメント206”との間の距離は同一であり、また、オス型本体部104”の外側半径r104”とも同一である。
【0089】
示されていない代替例では、メモリー・エレメント206、206’、又は206”の幾何学形状は異なることが可能である。たとえば、メモリー・エレメントは、針、切頭円錐形状のシム、小さいロッド、ボルト、長方形断面を有するスライド、又はボールであることが可能である。
【0090】
示されていない別の代替例によれば、アニュラス220.1のフロント面220.10は、対応するメモリー・エレメント206の移動軸線D206に対して傾斜していることが可能である。とりわけ、アニュラス220.1は、純粋に軸線方向の、すなわち、軸線X200に対して垂直なフロント面を有することが可能である。このシナリオでは、ピン206又は206”は、より長くなり得り、半球形ではなく傾斜付きのヘッド部を含み、その端面は、中心軸線X200に対して垂直になることとなる。
【0091】
示されていない別の代替例によれば、示されているものとは異なるメモリー・エレメントのためのリターン手段を使用することが可能である。たとえば、メモリー・エレメントのためのリターン手段は、ロールの形態の単一の弾性エレメントによって形成され得り、それは、軸線方向に圧縮して変形可能であることとなる。追加的に、簡単なフレキシブル・メタル・タン(flexible metal tongue)も使用され得る。
【0092】
示されていない別の代替例によれば、カップリングは、ロッキング・レバー226を含まない。このケースでは、前方位置におけるロッキング・リング218のロッキングは、レバーの代わりに位置決めされているリターン・ボタンから構成されるデュアル操縦システムを使用して行われ得、それを用いて、切り離しのときにボタンにかかる指からの圧力は、リングからのロッキング・エレメントの解放を引き起こす。追加的に、カップリングは、ロッキング・リング18を前方位置にロックするためのシステムを有さない可能性も高い。
【0093】
最初の2つの実施形態に適用可能な、示されていない別の代替例によれば、ベベル2088.1、2086.1、及び2088.2は、45°とは異なる傾斜を有することが可能である。
【0094】
示されていない別の代替例によれば、オス型及びメス型のゲート・システムは逆にされ得る。このケースでは、オス型エレメントは、静止ピストンと、静止ピストンの周りで移動可能なドロワーとを有することとなり、メス型エレメントは、並進可能な中央ゲートを有することとなる。
【0095】
示されていない別の代替例によれば、外周溝部106又は106”は、いくつかの別々のハウジングによって置き換えられ得、それらは、オス型本体部の周りに分配されており、対応するロッキング部材を受け入れるようにそれぞれ意図されている。
【0096】
示されていない別の代替例によれば、メモリー・エレメントの数は、ロッキング部材の数よりも厳密に少ない。換言すれば、それぞれのロッキング部材208又は208”が相補的なメモリー・エレメントによってアンロック位置に維持されることは必須ではない。実際に重要なのは、アンロック位置に維持され、また、メス型本体部から現れてロッキング・リングを中間位置に維持するようになっている、少なくとも1つのロッキング部材を有することであり、及び、したがって、少なくとも1つのメモリー・エレメントを有することである。
【0097】
図に示されている3つの実施形態の特徴、及び、上記に概説されているが示されていない代替例は、本発明の新しい実施形態を生成させるために互いに組み合わせられ得る。