(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
泡立て棒であって、スチーム入口を含むスチーム入口端部と、前記スチーム入口と離れたスチーム放出口を含むスチーム放出口端部と、前記スチーム入口と前記スチーム放出口との間に延びるスチームチャネルと、を有する管状壁を備え、使い捨て泡立て棒である、前記泡立て棒において、
前記使い捨て泡立て棒が、0.4〜0.6mmの壁厚を有する生分解性材料で作られていることを特徴とする
上記泡立て棒。
前記スチーム放出口が、前記管状壁を径方向に貫通して延びる、及び/又は、前記スチーム放出口が、前記泡立て棒の自由端部に配置されて長手方向に延びる、請求項1に記載の泡立て棒。
前記泡立て棒の前記管状壁が空気開口部を備え、前記空気開口部が1つ以上の穴を含み、前記穴のうちの少なくとも1つ又は各々が、前記管状壁の長手方向軸に対して平行に延びる、スロット形状である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の泡立て棒。
前記管状壁上の前記泡立て棒の前記スチーム放出口端部の近くに設けられた循環チャネルを備え、前記循環チャネルは、取入れ開口部と、前記スチーム放出口の隣に位置付けられた別個の放出開口部とを有し、前記循環チャネルは、前記泡立て棒の前記スチームチャネルに対して好ましくは実質的に平行である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の泡立て棒。
飲料ベース材料を収容するための容器を備え、前記容器が基体及びカバーを含み、前記基体がチャンバ底部と前記チャンバ底部の周縁のチャンバ壁とによって画定される飲料ベース材料チャンバを備え、前記基体の前記チャンバが前記チャンバ底部の反対側で開いており、前記チャンバ壁には、前記チャンバ底部の反対側の自由端部に密閉面が設けられ、前記カバーが、前記飲料ベース材料チャンバを閉鎖するために前記チャンバ壁の前記密閉面に取付けられ、前記容器が、抽出媒体を前記飲料ベース材料チャンバに取入れるための取入れ開口部と、飲料を前記飲料ベース材料チャンバから供給するための供給開口部とを備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の泡立て棒。
前記管状壁が、飲料ベース材料チャンバから外向きの、径方向構成要素を有する方向に延びる細長いハンドルを形成し、前記細長いハンドルが、前記基体と一体であり、ハンドル底部と、前記チャンバ壁の前記密閉面と同一面のハンドル密閉フランジとを備え、前記ハンドルには、前記供給開口部と連通する上流側のチャネル入口から、前記ハンドルの前記自由端部に設けられた下流側のチャネル放出口に延びる放出チャネルが設けられ、前記カバーが、前記放出チャネルを前記ハンドル底部と反対方向で閉鎖するために、前記ハンドルの前記密閉フランジに更に取付けられる、請求項9に記載の泡立て棒。
抽出媒体を前記飲料ベース材料チャンバに取入れるための前記取入れ開口部が、前記チャンバ底部に設けられた穴開け可能な抽出媒体取入れ部によって形成される、請求項9または10に記載の泡立て棒。
前記スチーム入口が前記容器に設けられ、前記スチーム入口が穴開け可能なスチーム入口部を有し、前記スチームチャネルが、前記ハンドル内で上流側のスチームチャネル入口から、前記ハンドルの前記自由端部にある下流側のスチームチャネル放出口に延び、前記容器に、前記穴開け可能なスチーム入口部から前記ハンドルの前記スチームチャネル放出口の上流側のスチームチャネル入口に延びるスチーム入口パイプが更に設けられ、前記カバーが、前記スチームチャネルを前記ハンドル底部の反対方向で閉鎖するために、前記ハンドルの前記密閉フランジに更に取付けられる、請求項10に記載の泡立て棒。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】本発明による泡立て棒の実施形態が使用され得る、熱しかつ泡立てるための例示的システムの実施形態の、一部を取り除いた正面を示す概略図である。
【
図2】カップ支持部上にカップを載せた、
図1のシステムの部分的な側面を示す概略図である。
【
図3A】
図1及び
図2の泡立て棒を使用し、飲料を熱しかつ泡立てることによって飲料を調製する方法のステップを示す概略図である。
【
図3B】
図1及び
図2の泡立て棒を使用し、飲料を熱しかつ泡立てることによって飲料を調製する方法のステップを示す概略図である。
【
図3C】
図1及び
図2の泡立て棒を使用し、飲料を熱しかつ泡立てることによって飲料を調製する方法のステップを示す概略図である。
【
図3D】
図1及び
図2の泡立て棒を使用し、飲料を熱しかつ泡立てることによって飲料を調製する方法のステップを示す概略図である。
【
図3E】
図1及び
図2の泡立て棒を使用し、飲料を熱しかつ泡立てることによって飲料を調製する方法のステップを示す概略図である。
【
図3F】
図1及び
図2の泡立て棒を使用し、飲料を熱しかつ泡立てることによって飲料を調製する方法のステップを示す概略図である。
【
図3G】
図1及び
図2の泡立て棒を使用し、飲料を熱しかつ泡立てることによって飲料を調製する方法のステップを示す概略図である。
【
図3H】
図1及び
図2の泡立て棒を使用し、飲料を熱しかつ泡立てることによって飲料を調製する方法のステップを示す概略図である。
【
図3I】
図1及び
図2の泡立て棒を使用し、飲料を熱しかつ泡立てることによって飲料を調製する方法のステップを示す概略図である。
【
図3J】
図1及び
図2の泡立て棒を使用し、飲料を熱しかつ泡立てることによって飲料を調製する方法のステップを示す概略図である。
【
図3K】
図1及び
図2の泡立て棒を使用し、飲料を熱しかつ泡立てることによって飲料を調製する方法のステップを示す概略図である。
【
図3L】
図1及び
図2の泡立て棒を使用し、飲料を熱しかつ泡立てることによって飲料を調製する方法のステップを示す概略図である。
【
図4A】径方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、
図1〜
図3による使い捨て泡立て棒を示す概略図である。
【
図4B】径方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、
図1〜
図3による使い捨て泡立て棒を示す概略図である。
【
図4C】径方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、
図1〜
図3による使い捨て泡立て棒を示す概略図である。
【
図4D】径方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、
図1〜
図3による使い捨て泡立て棒を示す概略図である。
【
図4E】径方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、
図1〜
図3による使い捨て泡立て棒を示す概略図である。
【
図4F】径方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、
図1〜
図3による使い捨て泡立て棒を示す概略図である。
【
図4G】径方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、
図1〜
図3による使い捨て泡立て棒を示す概略図である。
【
図5A】長手方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、本発明による使い捨て泡立て棒の別の例示的な実施形態を示す概略図である。
【
図5B】長手方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、本発明による使い捨て泡立て棒の別の例示的な実施形態を示す概略図である。
【
図5C】長手方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、本発明による使い捨て泡立て棒の別の例示的な実施形態を示す概略図である。
【
図5D】長手方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、本発明による使い捨て泡立て棒の別の例示的な実施形態を示す概略図である。
【
図5E】長手方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、本発明による使い捨て泡立て棒の別の例示的な実施形態を示す概略図である。
【
図5F】長手方向に延びるスチーム放出口を伴い、泡立て棒がカップ内でいくつかの位置に示される、本発明による使い捨て泡立て棒の別の例示的な実施形態を示す概略図である。
【
図6A】本発明による泡立て棒の、いくつかの実施形態を示す概略図である。
【
図6B】本発明による泡立て棒の、いくつかの実施形態を示す概略図である。
【
図6C】本発明による泡立て棒の、いくつかの実施形態を示す概略図である。
【
図6D】本発明による泡立て棒の、いくつかの実施形態を示す概略図である。
【
図6E】本発明による泡立て棒の、いくつかの実施形態を示す概略図である。
【
図6F】本発明による泡立て棒の、いくつかの実施形態を示す概略図である。
【
図6G】本発明による泡立て棒の、いくつかの実施形態を示す概略図である。
【
図7A】本発明による泡立て棒を受入れるための泡立て棒開口部を伴う、泡立て棒の挿入位置に位置付けられる泡立て棒ホルダを備えるシステムの例を示す概略図である。
【
図7B】本発明による泡立て棒を受入れるための泡立て棒開口部を伴う、泡立て棒の挿入位置に位置付けられる泡立て棒ホルダを備えるシステムの例を示す概略図である。
【
図8A】泡立て棒挿入位置に位置付けられた泡立て棒ホルダを備えるシステムの別の例を概略的に示す図である。泡立て棒ホルダの台座は、本発明による泡立て棒を受入れる泡立て棒開口部の中に開いた、径方向スロットを備える。
【
図8B】泡立て棒挿入位置に位置付けられた泡立て棒ホルダを備えるシステムの別の例を概略的に示す図である。泡立て棒ホルダの台座は、本発明による泡立て棒を受入れる泡立て棒開口部の中に開いた、径方向スロットを備える。
【
図9A】手動で泡立て棒ホルダを変位させるためのハンドルと、本発明による泡立て棒を取り出すための泡立て棒エジェクタとを含む、回転可能な泡立て棒ホルダを備えるシステムの別の例を示す概略図である。
【
図9B】手動で泡立て棒ホルダを変位させるためのハンドルと、本発明による泡立て棒を取り出すための泡立て棒エジェクタとを含む、回転可能な泡立て棒ホルダを備えるシステムの別の例を示す概略図である。
【
図9C】手動で泡立て棒ホルダを変位させるためのハンドルと、本発明による泡立て棒を取り出すための泡立て棒エジェクタとを含む、回転可能な泡立て棒ホルダを備えるシステムの別の例を示す概略図である。
【
図9D】手動で泡立て棒ホルダを変位させるためのハンドルと、本発明による泡立て棒を取り出すための泡立て棒エジェクタとを含む、回転可能な泡立て棒ホルダを備えるシステムの別の例を示す概略図である。
【
図9E】手動で泡立て棒ホルダを変位させるためのハンドルと、本発明による泡立て棒を取り出すための泡立て棒エジェクタとを含む、回転可能な泡立て棒ホルダを備えるシステムの別の例を示す概略図である。
【
図10A】スチーム入口端部の異なる構成を伴う、本発明による泡立て棒のいくつかの実施形態を示す概略図である。
【
図10B】スチーム入口端部の異なる構成を伴う、本発明による泡立て棒のいくつかの実施形態を示す概略図である。
【
図10C】スチーム入口端部の異なる構成を伴う、本発明による泡立て棒のいくつかの実施形態を示す概略図である。
【
図11A】泡立て棒ホルダが泡立て棒締付け手段を備え、その中でスチームノズルが本発明による泡立て棒のスチームチャネルに導入され、かつ受入れられるように構成されるシステムの別の例を示す概略図である。
【
図11B】泡立て棒ホルダが泡立て棒締付け手段を備え、その中でスチームノズルが本発明による泡立て棒のスチームチャネルに導入され、かつ受入れられるように構成されるシステムの別の例を示す概略図である。
【
図11C】泡立て棒ホルダが泡立て棒締付け手段を備え、その中でスチームノズルが本発明による泡立て棒のスチームチャネルに導入され、かつ受入れられるように構成されるシステムの別の例を示す概略図である。
【
図11D】泡立て棒ホルダが泡立て棒締付け手段を備え、その中でスチームノズルが本発明による泡立て棒のスチームチャネルに導入され、かつ受入れられるように構成されるシステムの別の例を示す概略図である。
【
図12】本発明による泡立て棒によって飲料を熱しかつ泡立てるために使用され得る、組立てられる構成要素間の相互接続が概略で示されるシステムの、概略の例を示す概略図である。
【
図13】本発明による泡立て棒によって飲料を熱しかつ泡立てるために使用され得る、組立てられる構成要素間の相互接続が概略で示されるシステムの、概略の別の例を示す概略図である。
【
図14】本発明による泡立て棒によって熱せられ、かつ泡立てられる泡の温度を計測するための温度センサとしてのマイクロホンの、考えられる位置を示す概略図である。
【
図15A】容器の底部を示す斜視図において、容器を備える本発明による泡立て棒の第1の実施形態を示す図である。
【
図15B】容器の上部を示す斜視図において、本発明による容器を備える泡立て棒の第1の実施形態を示す図である。
【
図15C】部分的に透明なカバーによって覆われた容器の上部を示す図において、本発明による容器を備える泡立て棒の第1の実施形態を示す図である。
【
図15D】カバーを取外した、
図1Cによる容器を備える泡立て棒の第1の実施形態を示す図である。
【
図15E】
図1Cによる容器を備える泡立て棒の第1の実施形態を側面から示す図である。
【
図15F】
図1Cによる容器を備える泡立て棒の第1の実施形態を下から示す図である。
【
図15G】識別子を含む、本発明による容器を備える泡立て棒の第2の実施形態を示す図である。
【
図16】容器を備える本発明の泡立て棒を使用できる、自動飲料調製装置の例を、斜視図で概略を示す図である。
【
図17A】容器が、操作位置にある装置の泡立て棒ホルダに接続され、一方でミルクが追加の成分としてカップの中に注がれている、本発明による容器を備える泡立て棒の実施形態を伴う
図16の装置の概略を示す斜視図である。
【
図18A】容器の底部を示す、本発明による容器を備える泡立て棒の第3の実施形態を示す図である。
【
図18D】カバーを取外した容器の上部を示す、本発明による容器を備える泡立て棒の第3の実施形態を示す図である。
【
図18E】本発明による容器を備える泡立て棒の、第3の実施形態の分解斜視図である。
【
図18F】本発明による容器を備える泡立て棒の第3の実施形態の切断斜視図である。
【
図19A】本発明による容器を備える泡立て棒の第4の実施形態の容器底部を示す図である。
【
図19D】本発明による容器を備える泡立て棒の第4の実施形態の、カバーを取外した容器の上面図である。
【
図19E】本発明による容器を備える泡立て棒の第4の実施形態の分解斜視図である。
【0039】
本発明の泡立て棒の構造的特徴をより明確にするために、本発明の泡立て棒を使用して飲料を熱しかつ泡立てるためのデバイス及びシステムの例も参照し、本発明は以下で説明される。本発明の泡立て棒は、他のデバイス及びシステムに使用され得ることが明らかになろう。
【0040】
図1に、本発明による泡立て棒の実施形態を使用して、熱しかつ泡立てるためのシステム1の例が、一部を切断した正面図として概略で示される。システム1は、飲料を熱しかつ泡立てるためのデバイス2、及び泡立て棒3を備える。
【0041】
デバイス2は、例えばサーモブロックであるスチーマ4、及びスチーマ4をスチームノズル6に接続するスチーム導管5を含む。冷水8用のタンク7がデバイス2に設けられる。この冷水タンク7は、冷水をスチーマ4に供給するために、冷水導管9及び冷水ポンプ10を介して、スチーマ4に接続される。
【0042】
図1の例において、デバイス2は、液体コーヒーを供給するための液体コーヒーディスペンサ11を備える。示される例において、液体コーヒーディスペンサ11は、濃縮液体コーヒーのパッケージ13を受入れるためのチャンバ12を備える。液体コーヒーディスペンサ11は、ある量の濃縮液体コーヒーを混合チャンバ15に投入するためのコーヒー投入装置14を更に備える。熱水が、水ヒータ16から水導管17を介して混合チャンバ15に供給され、濃縮液体コーヒーをより飲用に適する濃度の液体コーヒーまで希釈する。この液体コーヒーは、液体コーヒー放出口18からカップ(
図1では示されず)の中に供給され得る。示される例において、冷水導管9及びその延長部9’によって、冷水タンク7から水ヒータ16に冷水が供給される。他の例において、冷水タンク7から離れた水源から、水が水ヒータ16に供給され得る。
【0043】
デバイス2は、泡立て棒3を取外し可能に保持するための泡立て棒ホルダ19を更に備える。泡立て棒ホルダ19は、デバイス2の少なくとも(
図2に示されるような)操作位置に泡立て棒3を保持するよう配置され、そこでスチームノズル6が使い捨て泡立て棒3のスチーム入口20と連通する。泡立て棒ホルダ19は、泡立て棒3を保持するための水平台座29を備える。このため、水平台座29は、泡立て棒3の一部を受入れるための泡立て棒開口部30を有する。泡立て棒ホルダ19は蓋31を更に備える。蓋31は、水平台座29に対して変位可能に取付けられる。示される例において、蓋31は回転シャフト32に取付けられ、それによって蓋31は台座29から離れるように回転され得、それによって泡立て棒3が泡立て棒開口部30に配置され、若しくはそこから離され(いわゆる泡立て棒ホルダ19の泡立て棒挿入位置)、又は台座29に向けて回転され、泡立て棒ホルダ19に位置付けられた泡立て棒3を囲み、次に泡立て棒3は操作位置に位置される。
【0044】
本発明による泡立て棒3は、0.4mm〜0.6mm、好ましくは0.5mmの壁厚を有し、スチーム入口20を備えるスチーム入口端部22、スチーム入口20から離れた少なくとも1つのスチーム放出口24を備えるスチーム放出口端部23、及び4mm〜10mmの径を有してスチーム入口20とスチーム放出口24との間に延びるスチームチャネル25を有する、管状壁21を備える使い捨て泡立て棒である。
図2に示される実施形態において、スチーム放出口24は管状壁21を貫通して径方向に延びる。更に泡立て棒3の管状壁21は、壁を貫通して延びる空気開口部36を備える。示される実施形態において、空気開口部はスロット形状であり、このスロットは管状壁21の長手方向軸に平行に延びる。他の実施形態において、空気開口部は1つ以上の円形の穴によって形成され得る。
【0045】
使い捨て泡立て棒3は、生分解性材料、特に1〜20グラムの低い熱式質量を有する材料から作られる。
【0046】
図2では、システム1、詳細にはデバイス2が、カップ27のための支持部26を備えることが更に示され、泡立て棒ホルダの操作位置において、泡立て棒ホルダ19及び支持部26は、泡立て棒ホルダ19に保持される泡立て棒3が、支持部26上に位置されるカップ27の中に延びるように、互いに配置される。
図2に更に示されるのは、ある量の第1の飲料としてのミルク28であり、その一方で液体コーヒーは本説明中で第2の飲料とも呼ばれる。使い捨て泡立て棒3は、100mm〜120mm、好ましくは110mmの長さを有し、それによってスチーム放出口24はミルクのメニスカスの下に位置付けられる。
【0047】
図3A〜
図3Lを参照し、
図1及び
図2で示された泡立て棒3を使用して熱しかつ泡立てて飲料を調製する方法が、以下に記載される。
【0048】
図3Aで、デバイス2のスタート位置又はリセット位置が、蓋31が閉じられて示される。飲料を調製できる時間期間を短縮するため、スチーマ又はサーモブロック4は動作が保たれ、それによってスチームを形成するために使用される水は約90℃のアイドル状態温度に保たれる。
図3Bに示される第1のステップにおいて、蓋31は回転シャフト32の周りを回転させて開けられ、泡立て棒ホルダ19をいわゆる泡立て棒挿入位置に設置し、カップ27は支持部26上に設置される。このシステムは、この泡立て棒挿入位置においてスチームの供給ができないように配置される。どこにカップ27を置くべきかについての情報をユーザに提供するために、支持部は、例えばカップの中央又は中央から外れた位置を表示する、目に見えるマークなどの位置表示33を備える。中央位置とは、泡立て棒が泡立て棒ホルダ19に保持されるとき、泡立て棒がカップの中に実質的に中央に延び、中央を外れた位置においては泡立て棒がカップの中に中央を外れて延びることを意味する。
図3Cに示される第2のステップにおいて、泡立て棒3はデバイス2の泡立て棒ホルダ19の泡立て棒開口部30に設置され、それによって泡立て棒3は泡立て棒ホルダ19に実質的に垂直に保持される。加えて、このいわゆる操作位置において、スチームノズル6は泡立て棒3のスチーム入口20と連通する。
図3Dに示される第3のステップにおいて、蓋31が閉じられる。蓋31は、泡立て棒3の上縁部との密閉をもたらす密閉手段34を備え、加えて泡立て棒3の締付けを提供する。スチームの供給が、泡立て棒3が泡立て棒ホルダ19に位置付けられた後のみ、より好ましくは蓋31が閉じられた後のみに可能であるように、システムが定められることに留意されたい。
図3Eに示される第4のステップにおいて、カップ27はミルク28などの第1の飲料によって、泡立て棒3に設けられた充填表示マーク35まで満たされ、それによって泡立て棒3のスチーム放出口24はミルク28の中に延びる。
【0049】
図3Fに示される第5のステップにおいて、スチーマ4を作動させ、水を更に熱くしてスチームを生成し、次にスチームは、泡立て棒3に供給され泡立て棒3を通って、スチーム放出口24を介してミルク28の中に入る。スチームを供給する間、冷水は冷水タンク7(
図1)からスチーマ4に送られる。スチームを泡立て棒3に供給し、泡立て棒3を通す間、空気は空気スロット36を介してスチームに吸収される。スチームの供給は、ミルク28を熱しかつ泡立てることを実現し、ミルク28を十分に熱しかつ泡立てるために、所定の時間期間この例の位置をとる。時間期間が経過した後、
図3Gに示されるように第6ステップにおいて、スチーマ4は作動停止する。次に第7ステップ(
図3H)において、液体コーヒーディスペンサ11が作動され、第1の飲料とは異なる第2の飲料としてのコーヒーが、投入完了(
図3I)までカップ27に加えられる。ユーザが望む場合、スチーマ4を再び作動させてコーヒー/ミルク混合物を熱しかつ泡立てることができる。他の例で、ミルクをカップ27に注いで熱しかつ泡立てる前に、コーヒーをカップに供給し任意選択で熱しかつ泡立てることができることに留意されたい。
【0050】
以下のステップにおいて、蓋31が開けられ(
図3Jの矢印で示す)、最後に泡立て棒挿入位置に達し、それによって泡立て棒3を泡立て棒ホルダ19から解放する。示される例においては、これは
図3Kに示されるように手動で泡立て棒ホルダ19から取外し得る。所望であれば、泡立て棒3は解放された後で撹拌用具(
図3L)として使用でき、ユーザは調製された飲料を飲むことができ、その後泡立て棒3を破棄する。
【0051】
図3に示される図において、泡立て棒3は一回だけ使用されると破棄される。とりわけシステムが飲料を熱しかつ泡立てるために使用される頻度によっては、泡立て棒3は2回以上使用され得るが、衛生の観点から、泡立て棒を使用する回数は好ましくは5回未満とするべきである。
【0052】
径方向に延びる
図3のスチーム放出口24を伴う使い捨て泡立て棒3が、
図4A〜
図4Gに概略で示され、泡立て棒は、カップ27に対して位置付けられ得るいくつかの位置で示される。スチーム放出口24は1.5mmの径を有するが、他の実施形態においては1.0mm〜2.0mmの径を有し得る。
図4Bでは、カップ内で泡立て棒3は中央位置で示され、一方で
図4C及び
図4Dでは、カップ27に対して泡立て棒3は中央を外れて示される。径方向に延びるスロット24は、
図4Cで示されるようにカップ壁と幾分接して延び、
図4Dで示されるように壁に向けて延びる。示されていない位置において、泡立て棒3が中央を外れて位置付けられるとき、径方向スロット24はカップの中央に向けられ得る。ユーザがスチーム放出口の方向を調節することによって、ある程度泡立てに影響を与えることができ、それによってユーザの望みの泡立てに調節できることに留意されたい。
図4F及び
図4Gで、支持部26が(矢印26’で示されるように)高さ調節可能である場合、ユーザは支持部の高さを調節することによって、ある程度泡立てに影響を与えることができ、したがってミルクの深さの中で、泡立て棒、詳細にはスチーム放出口24を沈めることによって、ユーザの望みの泡立てに調節できる。加えて、システム1にはいくつかの支持部が設けられる場合があり、各支持部は、ミルクの中に泡立て棒3を沈める深さを調節するために、それぞれの厚さを有する。更に泡立て棒3は、
図4Eに示されるように垂直位置から幾分傾けて、スチームをミルク中で下方に向けることができる。スチームをこのような下方に向けることは、カップを傾けることでも可能であることに留意されたい。
【0053】
長手方向に延び、本実施形態において1.5mmの径を有するが、別の実施形態では1.0mm〜2.0mmの径とすることができるスチーム放出口24を備える、使い捨て泡立て棒3の別の実施形態が、カップ27に対して位置付けられ得るいくつかの位置で、
図5A〜
図5Fに概略示される。
図5Bでは、カップ内で泡立て棒3は中央位置で示され、一方で
図5Cでは、カップ27に対して泡立て棒3は中央を外れた位置で示される。
図5E及び
図5Fで、支持部26が(矢印26’で示されるように)高さ調節可能である場合、ユーザは支持部の高さ、したがってミルクの中で泡立て棒、詳細にはスチーム放出口24を沈める深さを調節することによって、ある程度泡立てに影響を与えることができ、したがって、ユーザの望みの泡立てに調節できる。加えて、システム1にはいくつかの支持部が設けられる場合があり、各支持部は、ミルクの中に泡立て棒3を沈める深さを調節するために、それぞれの厚さを有する。更に泡立て棒3を、
図5Dに示されるように垂直位置から幾分傾けて、スチームをミルク中で下方に向けることができる。スチームをこのような下方に向けることは、カップを傾けることでも可能であることに留意されたい。
【0054】
図3に示される実施形態において、泡立て棒3の空気入口36を介して空気がスチームに導入され、径方向に延びるスチーム放出口24によってミルクに供給されるスチームのより均一な流れをもたらす。
図5では、長手方向に延びるスチーム放出口を備える代替の泡立て棒3が示され、
図6Aでは、この泡立て棒3が空気スロットを伴って示される。使用され得る、本発明による泡立て棒のいくつかの実施形態が、
図6A〜
図6G、及び
図10A〜
図10Cに概略で示される。
【0055】
図9Bに示される実施形態において、泡立て棒3はスチーム放出口24の隣に多孔性要素44を備え、示される実施形態において、より効果的に飲料ミルクを熱しかつ泡立てるために、矢印で示されるように、循環チャネル内のスチームとミルクとの循環を実現するように、同軸の循環スリーブ45を伴い、スリーブ45の内壁と泡立て棒3の外壁との間に循環チャネルを形成する。循環スリーブ45は泡立て棒3の端部に設けられるので、操作中の循環を得るために容易にミルクの中に沈めることができることに留意されたい。もちろん、循環スリーブ45は、多孔性要素44がない実施形態でも使用され得る。泡立て棒3の空気スロット36によって、空気がスチームに導入されるが、代替又は追加として、デバイスのスチーム導管に導入される場合がある。
【0056】
図9Cに示される実施形態において、空気追加管46が、泡立て棒3のスチーム放出口24の近くの管状壁21に配置される。空気追加管46は、空気取入れ開口部47、及びスチーム放出口24から離れているが隣に位置付けられた空気放出開口部48を有する。本発明の一実施形態によると、カップをミルク28で充填する間に、液体レベルが空気追加管46の空気取入れ開口部47より上に上がらないように注意する必要がある。この空気追加管46は、空気をミルク28に導入するために、空気スロット36の代わりに使用され得る。別の実施形態において、この空気追加管46は、(
図9Cでは仮想線で示される)空気スロット36に追加して、ミルク28に追加の空気を導入するためか、取入れ開口部47がミルクのレベルより下に位置付けられるときか、使用中にミルクのレベルが取入れ開口部47の上に上昇するか、のいずれかのために使用され、飲料ミルクをより効果的に熱しかつ泡立てるために、矢印で示されるように、管46の内壁と泡立て棒3の外壁との間に形成される循環チャネルにおけるスチームとミルクとの循環を実現することができる。
【0057】
図6Dに示される実施形態において、泡立て棒3は、中央スチームチャネル25、及び同軸管49を備える。同軸管49は管状壁21を囲み、管状壁21と共に、空気取入れ開口部47と空気放出開口部48とを有する環状の空気チャネル50を形成する。この実施形態の空気取入れ開口部47は、空気をスチームの流れに導入するために、デバイス2に存在する空気ポンプと、任意選択で接続され得る。
【0058】
撹拌を改善するため、スチーム放出口24にブレード51を備える泡立て棒3の実施形態が、
図6E〜
図6Gに示される。ブレード51は、非対称(
図6G)又は対称(
図6E及び
図6F)の形状とすることができる。
図6Eに示される泡立て棒3は、撹拌中に泡立て棒3を把持するための、例えば対称形のグリップ52を備える。又は、泡立て棒を泡立て棒ホルダに設置する、及び取外すのをそれぞれ容易にするために、例えば非対称形のグリップ53(
図6F及び
図6G)を備える。
図6F及び
図6G、並びに
図10A及び
図10Bに示される泡立て棒3の実施形態は、スチール入口端部の上部フランジ53を更に備え、これによって泡立て棒3は泡立て棒ホルダ19の台座29で支持され得る。上部フランジ54は、密閉面を提供するために平端面54Aを有する。泡立て棒が保持される泡立て棒ホルダ19の構造に応じて、泡立て棒3は、上部フランジ54からある程度離された維持フランジ55(
図6F、
図6G、及び
図10A)を更に備えることができる。
【0059】
図6A〜
図6D、及び
図10Aに示される泡立て棒の実施形態における外径は、その全長にわたって一定値であるが、泡立て棒の他の実施形態における管状壁の外径は、スチーム放出口端部からスチーム入口端部に向かって増加させ得ることが明白となろう。
図10B及び
図10Cに示される代替の実施形態において、管状壁21は、スチーム入口端部、詳細には上部フランジ54又は泡立て棒の自由端部から延びる、少なくとも1つの部分56、56A、56Bを備え、この部分は減少する外径を有する。この部分は、嵌合する泡立て棒ホルダ19の泡立て棒開口部30に隙間なく受入れられるように、形成され得る。
【0060】
図1及び
図2に示される泡立て棒ホルダ19に対して、代替の泡立て棒ホルダを有するシステム又はデバイスの例が、
図7、
図8、
図9、及び
図11に示される。この中の泡立て棒ホルダ19は、飲料を熱しかつ泡立てるために、デバイス2に移動可能に取付けられ、操作位置から泡立て棒挿入位置へ、及びその逆に変位される。
【0061】
泡立て棒開口部30を有する台座19を備える泡立て棒ホルダ19が、
図7A及び
図7Bで示される。泡立て棒ホルダ19は、泡立て棒挿入位置に位置付けられ、泡立て棒開口部30を有する台座29は、デバイス2のハウジング2Aの外側に位置される。泡立て棒3を泡立て棒開口部30(
図7B)に設置した後、台座29はハウジング2Aの中に押込まれ得る。ハンドル57によって、ハウジング内に位置付けられている蓋31は、
図1〜
図3に示される例のように、閉じることができる。
【0062】
図8Aに示される泡立て棒ホルダ19の例において、泡立て棒挿入位置で台座29は、泡立て棒開口部30の中に開いた径方向スロット30Aを備え、それによって泡立て棒を、台座の側から径方向スロット30Aを通して変位させることによって、泡立て棒開口部に設置することができる。この例で、泡立て棒ホルダ、詳細には台座29は、泡立て棒挿入位置から、(破線で示される)泡立て棒開口部30がデバイスの外側から接近できない操作位置まで、回転可能である。この例では更に、泡立て棒ホルダは、泡立て棒ホルダの蓋を手動で変位させるためのハンドル57を備えることができる。
図8Bに示される例において、泡立て棒は、デバイス2の正面から径方向スロット30Aの中に挿入され得る。この例で、蓋31は、デバイスのハウジングに対して固定されるか、又は矢印で示されたように可動とされるかのいずれかであるチャンバ部2Bに収納され得る。この例では更に、泡立て棒ホルダは、泡立て棒ホルダの蓋を手動で変位させるためのハンドル57を備えることができる。
【0063】
図1〜
図3に示される例において、泡立て棒は、蓋31が閉じられると密封部34によって締付けられる。これによって、密封と締付けは同じ構成要素によって実施される。しかし、泡立て棒ホルダが、泡立て棒を密封することとは別に、泡立て棒を締付けるための任意の他の公知の締付け機構を備えることができることは、当業者には明白であろう。このような締付け機構58の代表的な例が、
図11Bに開示されている。締付け機構58は、アイドル位置から、少なくとも部分的に(実線で示される)泡立て棒開口部30に突出し、破線で示される泡立て棒開口部の外側の作動位置59’まで変位させるように配置される可動係合部59を備える。締付け機構58は、変位可能な係合部59、59’と連結される2つの可動締付けアーム、又は部分60、60Aを更に備えており、示される例においては、回転シャフト61を介して互いに連結される。可動締付け部59は、アーム60、60Aと連結されており、係合部がアイドル位置にあるときに、締付け部のアーム60、60Aが泡立て棒を解放又は受入れるための解放位置RPに位置付けられるように、及び、係合部が作動位置にあるとき、すなわち係合部59Aが泡立て棒によって係合されて、泡立て棒を泡立て棒開口部の中に挿入することによって係合部59Aが内側に押込まれるとき、締付け部が泡立て棒を締付けるために締付け部CPに位置付けられるようになっている。泡立て棒自体を、締付け機構を作動させるためのオペレータとする代わりに、デバイス2は、別個の締付け作動器を備えることができ、締付け機構を、泡立て棒を受入れ又は解放するための解放位置か、又は泡立て棒を締付けるための締付け位置のいずれかに位置付ける。好ましくはこのような締付け作動器は、泡立て棒ホルダを泡立て棒挿入位置から操作位置に移動させるために使用される、ハンドル57又は蓋31によって形成される。締付け作動器は、泡立て棒ホルダを泡立て棒挿入位置から操作位置まで移動させるときに、締付け機構を解放位置から締付け位置まで、同時かつ自動的に変位させるために使用され得る。特に締付け機構は、泡立て棒を少なくとも操作位置に締付けるために配置される。
【0064】
図9A〜
図9Eに示される泡立て棒ホルダ19の代表的な例において、泡立て棒ホルダ19は、泡立て棒開口部30の中に開いている径方向スロット30Aを有する台座29も備え、それによって泡立て棒は、台座の正面から径方向スロット30Aを介して変位させることにより、泡立て棒開口部に設置される。この例で、泡立て棒ホルダ、詳細には台座29が、(
図9A及び
図9Bに示される)泡立て棒挿入位置から、泡立て棒開口部30にデバイスの外部から接近できない(
図9Cに示される)操作位置に回転可能である。泡立て棒ホルダ19は、泡立て棒ホルダ19の台座29を手動で回転させるためのハンドル57’を備える。この例で、泡立て棒ホルダ19は、泡立て棒3を泡立て棒ホルダ19から取り出すための泡立て棒エジェクタ62を備える。示される例において、泡立て棒エジェクタ62は、泡立て棒3を以下で説明する径方向スロット30Aを介して取り出すように配置される。
【0065】
泡立て棒ホルダの台座29は、台座29の停止端部29Aが泡立て棒ホルダの台座ガイド64の停止面63から離された、
図9Dに示された泡立て棒挿入位置から、停止端部29Aが停止面63に当接する操作位置へ変位可能に取付けられる。この変位は、中央の突起29Dを介して台座29に回転可能に取付けられる、上部台座部29B(
図9E)の回転に影響される。上部台座部29Bに、台座29に固定された摺動部29Cが受入れられるスロット29Eが設けられる。ハンドル57’を操作することによって上部台座部29Bが回転すると、スロット29Dの側縁部は摺動部29Cと係合し、その結果、台座29は
図9Dの矢印で示されるように変位される。泡立て棒ホルダ19の台座ガイド64は、2つのカム軌道65、66を備え、ここに突起67が受入れられ、台座29の移動中に変位され得る。突起67は、アーム68を介して回転軸69に接続され、(アーム形状の)泡立て棒エジェクタ62もまた回転軸69に回転可能に接続されて、ばね70によって荷重をかけられる。このように、泡立て棒ホルダが、泡立て棒挿入位置から、突起67が軌道65で誘導される操作位置に変位されるとき、ばね70は荷重をかけられる。泡立て棒ホルダが、操作位置から、突起67が軌道66で誘導される泡立て棒挿入位置に変位されるとき、径方向スロット30Aから泡立て棒を取り出すためのエジェクタアーム62を作動させるために、ばね70は解放される。このようにして、泡立て棒は自動的に取り出される。スチームが泡立て棒を通して供給された後でのみ、又は例えば安全性を改善するためにそれぞれ適したボタンを押すなど、特定の指示による場合にのみ、台座29が操作位置から泡立て棒挿入/解放位置に変位され得るようにシステムが定められることに留意されたい。したがって、このようなデバイスを使用することによって、飲料を調製する方法がもたらされる。この方法において、飲料を熱しかつ泡立てるためのデバイスの泡立て棒ホルダに、泡立て棒を位置付けるステップは、泡立て棒ホルダが泡立て棒挿入位置に位置付けられるときに実施される。泡立て棒ホルダを、泡立て棒挿入位置から操作位置に変位させるステップは、ハンドルを適用して泡立て棒ホルダの台座を回転させることによって実行される。泡立て棒ホルダを、操作位置から泡立て棒挿入位置に変位させるステップは、スチームが泡立て棒に供給され通過した後でのみ、実行される。その後、泡立て棒は泡立て棒ホルダから自動的に解放される。
【0066】
図1〜
図3に示される例において、蓋31は、(示される例では水平に延びる)ノズル6と操作位置にある泡立て棒のスチームチャネルとを確実に連通する導管31Aを備える。しかし、ノズル6は例えば垂直方向であってもよいことは、当業者には明白となろう。このような例は、
図11A〜
図11Dに開示されている。これら
図11A〜
図11Dに示される例において、スチームノズル6は飲料を熱しかつ泡立てるためのデバイス2に、可動で取付けられる。
図11Dを見ると、スチームノズル44は、泡立て棒3のスチームチャネル25に受入れられるように、更に寸法決めされる。スチームノズル6は、スチームチャネルを囲む管状壁の内面に対して密封するための密封部71を備える。
図11に示されるように、スチームノズル6は、やはり可動に取付けられた誘導管72内に、可動で配置される。(蓋の一部又は蓋の代わりである)この誘導管72をまず下げて、泡立て棒の上部フランジ54に対して密封し、また締付け手段58(
図11C)によって実現された締付けに追加の締付けをもたらす。その後、スチームノズル6が、
図11Dに示されるように泡立て棒のスチームチャネルの中に下げられ、その後スチームがスチームノズル及びスチームチャネルに供給され、その中を通過し得る。
【0067】
図12で、構成する構成要素間の相互接続が概略示される、システム例の計画図の第1の例が概略で示される。飲料を熱しかつ泡立てるためのシステムのデバイスは、スチーマの動作を制御するために、スチーマ4に動作的に接続されている制御器73を備える。加えて、制御器73は、空気ポンプの動作を制御するために空気ポンプと機能的に接続され、冷却水ポンプの動作を制御するために冷却水ポンプ10と機能的に接続され、バルブ43をそれぞれの接続位置に位置付けるためにバルブ43と機能的に接続される。電磁的に制御される泡立て棒エジェクタが使用される場合、制御器73はまた、泡立て棒エジェクタを作動又は作動停止させるために、泡立て棒エジェクタとも機能的に接続される。システムは下記のシェルフ構成要素すなわち、逆止めバルブ74、空気絞り器75、ダック型バルブ76、追加のサーモブロック77及びスチーム送達バルブ78、検流計79、スチームダンプバルブ80、コンデンサ81、並びにスチームチャージバルブ82を更に備える。
図13に示される第2の計画図の例において、追加でスチームポンプ83及び圧力調製器84が、図示されるように含められる。
【0068】
図12及び
図13に示される両システムは、泡立て棒ホルダ19が操作位置に位置付けられているかを検出する、泡立て棒ホルダ検出器85を更に含む。この泡立て棒ホルダ検出器85は、泡立て棒ホルダ19が操作位置に位置付けられているか否かを示すための信号を制御器73に供給するために、制御器73と機能的に接続される。泡立て棒ホルダ19が操作位置にあることを示す信号を泡立て棒ホルダ検出器85から受信すると、制御器73は次に、(電磁的に作動可能な)泡立て棒エジェクタを作動停止させるよう定められる。泡立て棒ホルダ検出器85は、泡立て棒ホルダ19が、泡立て棒挿入位置に位置付けられているかを検出するよう更に定められ、泡立て棒ホルダ19が、泡立て棒挿入位置に位置付けられているか、又は操作位置に位置付けられているかを示す信号を制御器73に供給できる。次に制御器73は、泡立て棒ホルダ検出器85から受信した信号が、泡立て棒ホルダが泡立て棒挿入位置にあることを示すとき、泡立て棒エジェクタを作動させるよう定められる。制御器73は、この信号を泡立て棒ホルダ検出器85から受信する前に、所定の時間期間内でスチーマ4を作動停止する。
【0069】
制御器73は、泡立て棒ホルダ検出器85からの信号が、泡立て棒ホルダ19が泡立て棒挿入位置にあることを示すとき、機能的に接続されている構成要素を自動的に作動停止するよう定められ、及び/又は、泡立て棒ホルダ検出器85からの信号が、泡立て棒ホルダが操作位置にあることを示すときだけ、機能的に接続されている構成要素を作動させるよう定められる。
【0070】
図12及び
図13に示されるシステムの計画図において、デバイスは、泡立て棒3が泡立て棒ホルダ19に保持されているかを検出するための泡立て棒存在検出器86を更に含む。泡立て棒存在検出器86は、泡立て棒3が泡立て棒ホルダ19に保持されているか否かを示す泡立て棒存在信号を制御器73に供給するため、制御器73に機能的に接続される。次に制御器73は、少なくとも泡立て棒存在信号に依存して、制御器73に機能的に接続されている構成要素を制御するように定められる。
【0071】
図12及び
図13に示されるシステムの計画図において、特にデバイスは、カップ27の中の泡28Aの温度を感知するための泡の温度センサ87を更に含む。温度センサ87は、測定した泡温度を示す信号を制御器73に供給するために、制御器73に機能的に接続される。泡の温度センサは少なくとも1つのマイクロホン(
図14参照)を備え、このマイクロホンは、カップ27の上(87A)、カップ27の横でカップ27の上部縁部27Aの上(87B)、又はカップの横でカップ27の上縁部27Aより下(87C)に位置付けることができる。泡28Aの温度を計測することは、泡28Aからの音を記録すること、及び制御器73に記憶される好適なアルゴリズムによって、記録された音から温度を導き出すステップを含む。計測された温度によって、次に制御器73は、スチーマ4を作動停止させるか否かを決定する。したがって制御器73は、それぞれのセンサ79、85、86、及び87から集めた情報に基づき、飲料を熱しかつ泡立てる方法及び飲料を調製する方法を制御する。
【0072】
泡立て棒が飲料ベース材料を収容する容器を備える、本発明による泡立て棒の以下の実施形態が示される。本発明は、例として焙煎して挽いたコーヒー(roasted ground coffee、RGC)を飲料ベース材料として説明される。しかし、本発明は、焙煎して挽いたコーヒーに限定されず、本発明による泡立て棒の容器は、限定しないが、茶、ハーブ、スープ、液体飲料若しくは濃縮食品、粉末飲料又は濃縮食品、シロップ、混合物(粉体又は濃縮液体)、ジュース、チョコレートドリンクを含む、他の飲料ベース材料、又は食品材料を含むことができる。加えて、水が抽出媒体として記載されるが、ベース材料によっては例えばミルクなど他の抽出媒体が使用され得る。
【0073】
図15A及び
図15Bは、RGCを収容する泡立て棒101の第1の実施形態を概略で示す。泡立て棒101は、基体102及びカバー103(
図15C)を含む。基体102はPLAから成形され、チャンバ底部105及びチャンバ底部105の周囲のチャンバ壁106によって画定される、RGCチャンバ104を備える。示される実施形態では壁は円形外周を有するが、他の実施形態では壁は多角形又は楕円形の形状を有し得る。基体のチャンバ104は、RGCのある量を、好ましくは一杯のコーヒー分の量と同等量を受入れるため、チャンバ底部105の反対側は開いている。
【0074】
チャンバ壁106は、チャンバ底部105の反対の自由端部に密閉面107を有し、したがってカバー103は、RGCチャンバ104を閉鎖するために、チャンバ壁106の密閉面107に取り付けられ得る。
【0075】
泡立て棒101は、水をRGCチャンバ104に取入れるための取入れ開口部108を更に備え、この取入れ開口部は、チャンバ底部105に設けられる穴開け可能な水取入れ部108によって形成される。泡立て棒101は、チャンバ壁106の密閉面107に設けられたRGCチャンバ104からコーヒー飲料を提供するための、供給開口部109を更に備える。
【0076】
泡立て棒の管状壁は、飲料ベース材料チャンバ104から外向きの、径方向構成要素を有する方向に延びる細長いハンドル110を形成する。細長いハンドル110は基体102と一体であり、ハンドル底部111及びハンドル密閉フランジ112を備える。ハンドル110には、供給開口部109と連通する上流のチャネル入口114から、ハンドル110の自由端部に設けられる下流側のチャネル放出口115に延びる、放出チャネル113が設けられる。ハンドル密閉フランジ112は、チャンバ壁106の密閉面107と同一面であり、それによってカバー103は、放出チャネル113をハンドル底部111とは反対の方向で閉鎖するために、ハンドル110の密閉フランジ112にも取付けられ得る。
図15Dで分かるように、ハンドル110の密閉フランジ112はチャネル放出口113を囲み、それによって、カバー103が密閉フランジ112に取付けられると、チャネル放出口113は、たとえチャネル放出口115の位置でも完全に閉鎖される(
図15C参照)。放出チャネル113を通って供給される飲料によって発生する圧力によって、チャネル放出口115を開けるために、カバー103は、チャネル放出口の位置116において脆弱化されている。
【0077】
図15に示される実施形態において、チャンバ壁106の高さは、細長いハンドル110の高さの約5倍である。このことは、材料を余分に使用することなく、チャンバ104内に十分な量のRGCを受入れられる一方で、容易な取り扱いを保証する。他の実施形態において、とりわけチャンバ104内に収容されるRGCの量によって、高さの比率が少なくとも4又は少なくとも6であり得ることが明白となろう。
【0078】
小型の泡立て棒101を実現するため、上流側のチャネル入口114は、チャンバ壁106の密閉面107に設けられる周縁の供給チャネル117を介し、供給開口部109と連通する。チャンバ底部105には、穴開け可能な抽出媒体のバイパス取入れ部118が更に設けられる。抽出媒体のバイパス取入れ部118は、周縁の供給チャネル117に入る、チャンバ壁106の抽出媒体のバイパスパイプ119を介して、ハンドル110の上流側の放出チャネル113の上流側チャネル入口114に通じている。抽出媒体のバイパス118、119を使用することによって、泡立て棒101からの飲料のより均一な放出を実現でき、更に、調製される飲料の濃さが、この抽出媒体のバイパスによって調節され得る。
【0079】
図15A〜
図15Fに示される泡立て棒101の実施形態において、チャンバ底部105には、穴開け可能なスチーム入口部120が更に設けられる。スチーム入口部120は、チャンバ壁106のスチーム入口パイプ121を介して、ハンドル110に設けられるスチーム放出チャネル123の上流側スチームチャネル入口122に通じている。スチーム放出チャネル123は、ハンドル110の自由端部に設けられる下流側スチームチャネル放出口で終わり、示される実施形態では放出口115と一致する。これは、放出チャネル113が、ハンドル110の自由端部からある距離にある位置125において、スチームチャネル123の中に入ることで実現される。泡立て棒の他の実施形態(図示せず)において、スチームチャネル123の放出口及び放出チャネル113の放出口を、互いに離すことができる。
【0080】
図15Cから分かるように、カバー103もまた、ハンドル底部111と反対方向でスチームチャネル123を閉鎖する。このようにすると、泡立て棒101自体を使用して、例えばミルクの泡を調製するためにカップに注がれる原乳の中にスチームを供給することができる。空気入口スロット124がハンドル底部111に提供され、スチームチャネル123の中に開いている。スチームチャネル123を通してスチームのより均一な流れをもたらすために、スチームがスチームチャネル123を通過するときに、この空気入口スロット124によって空気がスチームチャネル123に吸い込まれる。
【0081】
穴開け可能な芳香通気穴部126が、後に穴を開けて、飲料の抽出中に芳香を泡立て棒101から逃がすために、チャンバ底部104に設けられる。カバー103は、チャンバ底部の反対側の位置127において、少なくとも部分的に透明であり、それによって例えば抽出プロセスをユーザが追うことができる。
【0082】
ハンドル110には、飲料と混合されるミルクの最小レベルを示すマーク128が設けられる。ハンドル110は、使用前に取外せる、手動で取外し可能な紙スリーブ(図示せず)で覆うことができる。泡立て棒101のチャンバ底部105の外面には、使用前に取外せる、手動で取外し可能な密閉膜が設けられ得る。
【0083】
例えばミルクを泡立たせるためのスチームの使用を要さない、又はユーザがスチームの使用を欲さない場合の泡立て棒の変形として、基体102には、飲料ベース材料チャンバ104とハンドル110との間に引裂き線129が設けられ、それによってハンドル110は手動で取外され得る。
【0084】
図15Gに、本発明による泡立て棒101の第2の実施形態が部分的に示される。この第2の実施形態による泡立て棒101は、識別子130をチャンバ底部104に凹形の形状で備える点で、
図15A〜
図15Fに示されるものと異なる。識別子130は、飲料を調製するための装置の読取機によって読取られると、例えば容器内に収容されるRGCのタイプに関するデータを提供する。このデータは、飲料を最適な規定の方法で調製するように、例えば飲料ベース材料チャンバに供給する熱水の温度及び量、及び/又はカップに注がれるミルクの中に供給するスチームの温度及び期間を、読取ったデータに依存して調節することによって、飲料調製装置の動作を制御するために使用され得る。
【0085】
図16に、容器を伴う本発明の泡立て棒が飲料を調製するために接続され得る、泡立て棒ホルダ131aを有する自動飲料調製装置131が概略の斜視図で示される。
図17Aに、泡立て棒101が操作位置で装置131に接続されている飲料調製システムが示され、追加成分としてミルクがカップ132に注がれている。
図17Aのシステムは、
図17Bに断面が概略で示される。
【0086】
自動飲料調製装置131は、水を泡立て棒101のRGCチャンバ104の中に供給するための水供給装置133を備え、そのため、装置131自体は煎出チャンバを持たなくてもよい。水供給デバイス133は、水平の支持面134及び水供給ノズル135を備える。水供給ノズル135の上で泡立て棒101が押込まれ、それによって水供給ノズル135は穴開け可能な水取入れ部に貫入し、泡立て棒ホルダ131aは、泡立て棒101が装置131と可動で接続されるように、配置される。泡立て棒101は自動飲料調製装置131に接続され、それによって細長いハンドル110は、チャネル放出口115が下方を向いてカップ132に入って、コーヒー飲料をRGCチャンバ104から実質的に垂直方向に供給するように、少なくとも実質的に垂直に位置付けられる。装置131には、水バイパス供給ノズル137を有する水バイパス供給デバイス136も設けられる。水バイパス供給ノズル137は、泡立て棒101を自動飲料調製装置131に接続する際に、穴開け可能な水バイパス取入れ部に穴を開ける。装置131には、スチーム供給ノズル139に接続されるスチーム導管138aを有する、スチーム供給デバイス138も設けられる。スチーム供給ノズル139は、泡立て棒101を自動飲料調製装置131に接続する際に、容器の穴開け可能なスチーム入口部に穴を開ける。デバイス133、136、及び138に必要な水は、デバイス133、136、及び138それぞれの水ホルダ141、141’、141’’と連通する、取外し可能な水タンク140によって提供され得る。
【0087】
図16に示されるように、自動飲料調製装置131はまた、芳香通気穴開け142も備える。芳香通気孔開け142は、容器を自動飲料調製装置131に接続する際に、穴開け可能な芳香通気穴部に穴を開ける。このように、抽出による飲料調製の間に発生する芳香は、芳香通気穴を通して逃がすことができ、ユーザに、より高い味覚及び香り感覚を提供する。
【0088】
制御デバイス143は、水及びスチーム供給デバイス133、136、138の動作を制御するために、装置131に含まれる。制御デバイス143、及び/又は装置131は、例えば装置131の頂部におけるオン/オフスイッチ144によって、スイッチを入れることができる。しかし、装置131を確実に再現可能かつ安全に使用するために、飲料調製システムは、泡立て棒101が自動飲料調製装置131の泡立て棒ホルダ131aに接続された後にのみ、制御デバイス143によって操作可能に定められる。このような接続は、例えば検出器145、146によって達成され得る。
図17に示される例において、装置131は、ノズル135、137、及び139、並びに芳香通気穴142が、
図17Bに実線で示される上部接続位置CPと、
図17Bに破線で示される下部作動位置APとの間に変位可能に取付けられるように、定められる。装置131は、ノズルが上部接続位置CPにあるか、下部作動位置APにあるかを確定できるセンサ147を備え、ノズルが存在する位置を示す信号を制御デバイス143に送信する。このように、飲料調製システムは、ノズルが作動位置にあるときだけ、制御デバイス143によって操作可能に定められ得る。
【0089】
自動飲料調製装置131は、泡立て棒101の識別子130からのデータを読取るための読取機を備え、本例においてこの読取機は、検出器145、146によって形成される。読取機145、146は、読取識別子を示す信号を制御デバイス143に提供する。制御デバイス143は、読取られたデータに依存して自動飲料調製装置131の動作を制御する。特に制御デバイス143は、特定タイプの焙煎して挽いたコーヒーに合わせて設定された処理の特徴を収容するメモリ(図示せず)を備えることができる。識別子130を読取る際に選択される、これらの処理の特徴の各々は、特定タイプの焙煎して挽いたコーヒーそれぞれの規定の処理を使用中に実施するように供給デバイス133、136、及び138を制御するように、制御デバイス143に指示することができる。このようにすると、例えばチャンバ104に供給される熱水の量及び温度が、識別子を読取る際に制御デバイス143によって自動的に設定され得る。更に、オン/オフスイッチ144の代替また追加として、装置131はユーザ制御パネルを備えることができる。ユーザは、制御デバイスのメモリに記憶されている処理の特徴を退けるユーザ自身の処理の特徴又は好みを、ユーザ制御パネルで設定できる。
【0090】
図17に示される飲料調製装置は、カップ149に供給された又は存在する飲料の温度を感知するための、飲料温度センサ150を備える。温度センサ150は、制御デバイスに計測された飲料温度を示す信号を供給するために、制御デバイスに機能的に接続される。制御デバイス143は、計測された飲料温度を示す信号に基づき、飲料調製装置を制御するよう定められる。特にスチームの供給は、計測された温度に基づいて制御され得る。特定の例において、飲料温度センサ150は、少なくとも1つのマイクロホン150Aを備え、それは、示される例ではカップの上に位置付けられている。
【0091】
図17Bで、自動飲料調製装置131は、ミルク量検出器148を備えており、この例ではカップ149の中に存在するミルクの量を検出するための計量器であることが示されている。ミルク量検出器148は、検出した量を示す信号を制御デバイス143に供給する。次に制御デバイス143は、カップ149の中のミルク量に依存して、スチーム供給デバイス138の動作を制御することができる。
【0092】
図18A〜
図18Fに、本発明による泡立て棒(以下では第3の泡立て棒と呼ぶ)の第3の実施形態が示される。第1及び第2の実施形態と同様の第3の泡立て棒の部分は、同じ参照番号で示される。
【0093】
第3の泡立て棒101は、基体102及びカバー103(
図18E)を含む。基体102はPLAから成形され、チャンバ底部105及びチャンバ底部105の周縁のチャンバ壁106によって画定されるRGCチャンバ104を備える。示される実施形態では壁は円形の周囲を有するが、他の実施形態では、壁は多角形又は楕円形などの他の形状であってもよい。基体のチャンバ104は、RGCのある量を、好ましくは一杯のコーヒー分の量と同等量を受入れるため、チャンバ底部105の反対側は開いている。
【0094】
チャンバ壁106は、チャンバ底部105の反対側の自由端部に密閉面107を有し、それによってカバー103を、RGCチャンバ104を閉鎖するためにチャンバ壁106の密閉面107に取付けることができる。カバー103は、本実施形態では穴が開いた膜又は多孔性フィルタ103A、及びカバー要素103Bによって形成される。カバー要素103Bは、RGCチャンバ104の上にあってドーム形状であり、一方で膜又は多孔性フィルタ103Aは平坦である。それによって追加のチャンバ104Aを形成し、そこに、好ましくはチャンバ104の中の焙煎して挽いたコーヒーとは異なる追加の飲料ベース材料が収容され得る。
【0095】
泡立て棒101は、水をRGCチャンバ104に取り込むための取入れ開口部108を更に備える。この取入れ開口部は、チャンバ底部105に設けられる穴開け可能な水取入れ部108によって形成される。第3の泡立て棒101は、穴開け可能な抽出媒体取入れ部108から飲料ベース材料チャンバの中に、好ましくは穴が開いた膜又は多孔性フィルタ103Aまで延びる、抽出媒体入口パイプ108Aを更に備える。これによって、抽出媒体は追加の飲料ベース材料に提供され、次に穴が開いた膜又は多孔性フィルタを介してチャンバ104内のRGCに流れる。泡立て棒101は、RGCチャンバ104からコーヒー飲料を供給するため、チャンバ壁106に供給穴109を追加で備える。チャンバ104内の供給穴109の正面において、グリッドG及びフィルタシートFが、開口部109の目詰まりを防ぐために設けられる。
【0096】
細長いハンドル110は、飲料ベース材料チャンバ104から外向きの、径方向の構成要素を有する方向に延びる。細長いハンドル110は基体102と一体で、ハンドル底部111及びハンドル密閉フランジ112A、112Bを備える。ハンドル110には、供給開口部109と連通する上流側のチャネル入口114から、ハンドル110の自由端部に設けられる下流側のチャネル放出口115まで延びる放出チャネル113(
図18D1も参照)が設けられる。ハンドル密閉フランジ112は、チャンバ壁106の密閉面107と同一面であり、それによってカバー103は、放出チャネル113をハンドル底部111とは反対の方向で閉鎖するため、ハンドル110の密閉フランジ112に取付けられ得る。
図18Fで分かるように、ハンドル110の密閉フランジ112は放出チャネル113を覆う。小型の泡立て棒101を実現するため、上流側のチャネル入口114は供給穴109と直接連通する。
【0097】
図18A〜
図18Fに示される第3の泡立て棒101の実施形態において、チャンバ底部105には、穴開け可能なスチーム入口部120が更に設けられる。スチーム入口部120は、スチーム入口パイプ121を介して、放出チャネル113の下に位置付けられる、スチーム放出チャネル123の上流側スチームチャネル入口122に通じている。放出チャネル113及びスチーム放出チャネル123の両方はハンドル110に設けられる。スチーム放出チャネル123は、ハンドル110の自由端部に設けられる下流側のスチームチャネル放出口SOで終わる。
【0098】
図18E及び
図18Fで分かるように、カバー部103Cはまた、ハンドル底部111の反対方向でスチームチャネル123も閉鎖する。このように、泡立て棒101自体が、例えばカップに注がれた原乳の中にスチームを提供するために使用され得、ミルクの泡を調製する。
【0099】
図19A〜
図19Eで、本発明による容器を伴う泡立て棒の第4の実施形態(以下では第4の泡立て棒と呼ぶ)が示され、第1、第2、及び第3の実施形態と同様である第4の泡立て棒の部分は、同じ参照番号で示される。
【0100】
第4の泡立て棒101は、基体102、及びディスク形状部103Dと細長い部分103Eとを備えるカバー103を含む。基体102はPLAから成形され、チャンバ底部105及びチャンバ底部105の周縁のチャンバ壁106によって画定されるRGCチャンバ104を備える。示される実施形態では壁は円形の周囲を有するが、他の実施形態では、壁は多角形又は楕円形などの他の形状であってもよい。基体のチャンバ104は、RGCのある量を、好ましくは一杯のコーヒー分の量と同等量を受入れるため、チャンバ底部105の反対側は開いている。
【0101】
チャンバ壁106は、チャンバ底部105の反対側の自由端部に密閉面107を有し、それによってディスク形状のカバー部103Dを、RGCチャンバ104を閉鎖するためにチャンバ壁106の密閉面107に取付けることができる。
【0102】
第4の泡立て棒101は、水をRGCチャンバ104に取り込むための取入れ開口部108を更に備える。この取入れ開口部は、チャンバ底部105に設けられる穴開け可能な水取入れ部108によって形成される。第4の泡立て棒101は、穴開け可能な抽出媒体取入れ部108から飲料ベース材料チャンバの中、好ましくはチャンバ104の半分の高さまで延びる、抽出媒体入口パイプ108Aを更に備える。このように、抽出媒体は、正確な抽出のための追加の飲料ベース材料に提供される。第4の泡立て棒101は、RGCチャンバ104からコーヒー飲料を供給するため、チャンバ壁106に供給穴109を更に備える。チャンバ104内の供給穴109の正面において、グリッドG及びフィルタシートFが、開口部109の目詰まりを防ぐために設けられる。
【0103】
第4の泡立て棒の管状壁は、飲料ベース材料チャンバ104から外向きの、径方向の構成要素を有する方向に延びる細長いハンドル110を形成する。細長いハンドル110は基体102と一体で、ハンドル底部111及びカバー部103Eによって形成されるハンドル密閉フランジを備える。ハンドル110には、供給開口部109と連通する上流のチャネル入口114から、ハンドル110の自由端部に設けられる下流側のチャネル放出口115に延びる、放出チャネル113が設けられる。ハンドル密閉フランジ112は、チャンバ壁106の密閉面107と同一面であり、それによってカバー103は、放出チャネル113をハンドル底部111とは反対の方向で閉鎖するため、ハンドル110の密閉フランジ112にも取付けられ得る。小型の泡立て棒101を実現するため、上流側のチャネル入口114は供給穴109と直接連通する。
【0104】
図19A〜
図19Eに示される第4の泡立て棒101の実施形態において、チャンバ底部105には、穴開け可能なスチーム入口部120が更に設けられる。スチーム入口部120は、スチーム入口パイプ121を介して、放出チャネル113の隣に位置付けられるスチーム放出チャネル123の、上流側スチームチャネル入口122に通じている。放出チャネル113及びスチーム放出チャネル123の両方はハンドル110に設けられる。スチーム放出チャネル123は、ハンドル110の自由端部の近くに設けられる下流側のスチームチャネル放出口SOで終わる。