(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記広告主端末から、前記広告代理店に許可するアクセス権限であって、前記記憶部において前記広告キャンペーンと対応付けて記憶されている情報へのアクセス権限を設定する設定入力を受け付ける第2受付部を備え、
前記出力部は、前記代理店端末から前記出力要求を受け付けた場合、前記広告代理店に許可されたアクセス権限に応じて、指定された前記広告キャンペーンに対応する情報を出力する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、広告キャンペーン管理システムの構成例を示す模式図である。本実施の形態では、広告主から広告代理店に依頼される広告キャンペーン(広告活動)に関わる情報を一元管理する広告キャンペーン管理システムについて説明する。広告キャンペーン管理システムは、情報処理装置1、及び端末2、2、2…を含む。各装置は、インターネット等のネットワークNを介して相互に通信接続されている。
【0010】
情報処理装置1は、種々の情報処理、情報の送受信が可能な情報処理装置であり、例えばサーバ装置、パーソナルコンピュータ等である。本実施の形態では情報処理装置1がサーバ装置であるものとし、以下では簡潔のためサーバ1と読み替える。サーバ1は、端末2、2、2…から取得した広告キャンペーンに関わる情報を一元管理し、端末2からの出力要求に応じて広告キャンペーンの情報を端末2に出力する。
【0011】
端末2は、本システムを利用するユーザが操作する端末装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。本システムのユーザは、広告キャンペーンを依頼する広告主、及び依頼を受ける広告代理店を含む。以下の説明では適宜、広告主の端末2を広告主端末2a、広告代理店(以下では簡潔のため「代理店」と記載)の端末2を代理店端末2bと記す。
【0012】
本実施の形態でサーバ1は、広告キャンペーンに関わる情報として、広告キャンペーンの依頼時に広告主から代理店に提示されるオリエンテーション情報、及び代理店から広告主に提示されるプレゼンテーション情報を含む各種情報を管理する。オリエンテーション情報は、広告キャンペーンに関する要望、方向性等を広告主が代理店に理解させるための情報である。プレゼンテーション情報は、オリエンテーション情報を踏まえて代理店から広告主に具体的な広告キャンペーンの内容を提案するための情報である。
【0013】
サーバ1は、広告キャンペーンの依頼前に広告主及び代理店の間で交わされるオリエンテーション情報及びプレゼンテーション情報を含めて、広告キャンペーンに関わる情報を一元管理する。さらにサーバ1は、オリエンテーション情報及びプレゼンテーション情報に基づいて計画され、実施された広告キャンペーンのその後の情報も含めて管理する。当該情報は、実施された広告施策を示す施策情報、及び広告施策の実績を示す実績情報である。サーバ1は、上記の各種情報を広告キャンペーンと対応付けて一元管理し、端末2からの出力要求に応じて、各種情報を端末2に出力する。
【0014】
図2は、サーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、主記憶部12、通信部13、及び補助記憶部14を備える。
制御部11は、一又は複数のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を有し、補助記憶部14に記憶されたプログラムPを読み出して実行することにより、種々の情報処理、制御処理等を行う。主記憶部12は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の一時記憶領域であり、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータを一時的に記憶する。通信部13は、通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、外部と情報の送受信を行う。
【0015】
補助記憶部14は、大容量メモリ、ハードディスク等の不揮発性記憶領域であり、制御部11が処理を実行するために必要なプログラムP、その他のデータを記憶している。また、補助記憶部14は、広告主DB141、代理店DB142、キャンペーンDB143、アクセス権限DB144を記憶している。広告主DB141は、広告主の情報を格納するデータベースである。代理店DB142は、代理店の情報を格納するデータベースである。キャンペーンDB143は、広告キャンペーンの情報を格納するデータベースである。アクセス権限DB144は、キャンペーンDB143に格納されている広告キャンペーンの情報に対し、ユーザに許可されるアクセス権限に関わる情報を格納するデータベースである。
【0016】
なお、補助記憶部14はサーバ1に接続された外部記憶装置であってもよい。また、サーバ1は複数のコンピュータからなるマルチコンピュータであっても良く、ソフトウェアによって仮想的に構築された仮想マシンであってもよい。
【0017】
また、本実施の形態においてサーバ1は上記の構成に限られず、例えば操作入力を受け付ける入力部、画像を表示する表示部等を含んでもよい。また、サーバ1は、CD(Compact Disk)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM等の可搬型記憶媒体P1を読み取る読取部を備え、可搬型記憶媒体P1からプログラムPを読み取って実行するようにしても良い。あるいはサーバ1は、半導体メモリP2からプログラムPを読み込んでも良い。
【0018】
図3は、広告主DB141、代理店DB142、キャンペーンDB143、及びアクセス権限DB144のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
広告主DB141は、広告主ID列、広告主名列、担当者ID列、担当者名列、担当者アドレス列を含む。広告主ID列は、各広告主を識別するためのIDを記憶している。広告主名列、担当者ID列、担当者名列、及び担当者アドレス列はそれぞれ、広告主IDと対応付けて、広告主の名称、担当者のID、担当者名、及び担当者のメールアドレスを記憶している。
【0019】
代理店DB142は、代理店ID列、代理店名列、担当者ID列、担当者名列、担当者アドレス列を含む。代理店ID列は、各代理店を識別するためのIDを記憶している。代理店名列、担当者ID列、担当者名列、及び担当者アドレス列はそれぞれ、代理店の名称、担当者のID、担当者名、及び担当者のメールアドレスを記憶している。
【0020】
キャンペーンDB143は、キャンペーンID列、キャンペーン名列、広告主列、オリエンテーション列、プレゼンテーション列、施策/実績列を含む。キャンペーンID列は、各広告キャンペーンを識別するためのIDを記憶している。キャンペーン名列、広告主列、オリエンテーション列、プレゼンテーション列、及び施策/実績列はそれぞれ、キャンペーンIDと対応付けて、広告キャンペーンの名称、広告主のID、オリエンテーション情報、プレゼンテーション情報、及び施策情報と実績情報とを記憶している。オリエンテーション列には、例えば広告主の業種、広告キャンペーンの種類、目的、KPI、期間、ターゲット(例えば年齢、性別等)、予算等が記憶されている。プレゼンテーション列には、例えばプレゼンテーションを行う代理店のIDと対応付けて、代理店端末2bからアップロードされたプレゼンテーション資料(例えばPowerPoint(登録商標)ファイル)、及びプレゼンテーションに対する広告主の評価情報等が記憶されている。施策/実績列には、例えば広告キャンペーンを実施する代理店のIDと対応付けて、当該広告キャンペーンで実施する各広告施策の施策情報及び実績情報、及び実施した広告キャンペーンに対する評価情報等が記憶されている。
【0021】
アクセス権限DB144は、ユーザ列、代理店名列、キャンペーン列、アクセス権限列を含む。ユーザ列は、キャンペーンDB143へのアクセス権限が設定された各ユーザ(代理店等)のIDを記憶している。代理店名列、キャンペーン列、及びアクセス権限列はそれぞれ、アクセス権限が設定された代理店の名称、広告キャンペーンのID、及びアクセス権限の設定内容を記憶している。アクセス権限列には、例えば設定可能なアクセス権限の設定項目と対応付けて、アクセス権限の設定内容を示すフラグと、設定内容の有効期間とを記憶している。なお、上記のフラグは、「1」が情報の入力及び閲覧が可能なことを、「2」は閲覧のみ可能なことを、「3」は入力のみ可能なことを、空欄は入力及び閲覧が不可能なことを表す。
【0022】
図4〜
図13は、端末2(広告主端末2a及び代理店端末2b)が表示する画面例を示す説明図である。
図4〜
図13に基づき、本実施の形態の概要について説明する。
なお、本実施の形態では広告主端末2a及び代理店端末2bが同一の画面を表示し、広告主及び代理店は同一の画面を閲覧するものとして説明するが、広告主端末2a及び代理店端末2bはそれぞれ異なる画面を表示するものであってもよい。
【0023】
図4Aは、トップ画面の一例を示す説明図である。
図4Aでは、広告主端末2aが表示するトップ画面の一例を図示してある。
トップ画面は、新規キャンペーン欄41と、既存キャンペーン欄42とを含む。新規キャンペーン欄41への操作入力を受け付けた場合、広告主端末2aは、広告キャンペーンの新規登録をサーバ1に要求し、
図5に示すオリエンテーション画面へと遷移する。既存キャンペーン欄42への操作入力を受け付けた場合、広告主端末2aは、
図4Bに示す一覧画面に遷移する。
【0024】
図4Bは、キャンペーン一覧画面の一例を示す説明図である。
図4Bでは、ユーザ(広告主又は代理店)が関わる広告キャンペーンの一覧を示す一覧画面の一例を図示してある。
図4Aのトップ画面で既存キャンペーン欄42への操作入力を受け付けた場合などに、端末2(広告主端末2a又は代理店端末2b)は、ユーザが関わる広告キャンペーンの一覧の出力をサーバ1に要求し、
図4Bの一覧画面を表示する。例えば端末2は、一覧画面において一又は複数の広告キャンペーンのキャンペーン名を表示すると共に、各キャンペーンに対応する変更ボタン43及び閲覧ボタン44を表示する。変更ボタン43への操作入力を受け付けた場合、端末2は、
図5〜
図12で示す各画面であって、広告キャンペーンの情報を入力するための入力画面へと遷移する。閲覧ボタン44への操作入力を受け付けた場合、端末2は、
図13で示す画面であって、キャンペーンDB143に保存されている広告キャンペーンの情報を閲覧するための閲覧画面へと遷移する。
【0025】
図5は、オリエンテーション画面の一例を示す説明図である。
図5では、オリエンテーション情報を依頼するためのオリエンテーション画面の一例を図示してある。
トップ画面で新規キャンペーン欄41への操作入力を受け付けた場合、あるいは一覧画面で変更ボタン43への操作入力を受け付けた場合などに、広告主端末2aは、
図5に示すオリエンテーション画面を表示する。ここでは説明の便宜上、新規キャンペーン欄41への操作入力に基づいてオリエンテーション画面に遷移し、新規キャンペーンのオリエンテーション情報について入力を受け付ける場合を説明する。
【0026】
オリエンテーション画面は、キャンペーン名、広告主の業種、広告キャンペーンの種類等、オリエンテーション情報として入力される各項目を入力するための入力欄を含む。広告主端末2aは、ユーザ(広告主)から各入力欄についてオリエンテーション情報の入力を受け付ける。また、広告主端末2aは、後述するように、当該広告キャンペーンを受注するためのコンペティションへの参加を許可する代理店の設定入力を受け付ける。広告主端末2aは、入力されたオリエンテーション情報をサーバ1に送信し、新規キャンペーンの作成をサーバ1に要求する。
【0027】
図6は、アクセス権限設定画面の一例を示す説明図である。
図6では、広告主が本システムに登録する広告キャンペーンの情報について、代理店に許可するアクセス権限を設定するための権限設定画面の一例を図示してある。
例えば広告主端末2aは、
図5のオリエンテーション画面で新規キャンペーンのオリエンテーション情報の入力が完了後、
図6の権限設定画面に遷移し、アクセス権限の設定入力を受け付ける。アクセス権限の設定内容は特に限定されないが、例えば広告主端末2aは、オリエンテーション情報の閲覧を代理店に許可するか、他の代理店のプレゼンテーション情報の閲覧を許可するか、施策情報及び実績情報について入力及び閲覧の双方を許可するか、入力のみを許可するか、閲覧のみを許可するか等、各項目についてアクセス権限の設定入力を受け付ける。また、例えば広告主端末2aは、各項目について、アクセス権限の範囲内でアクセスを許可する期間の設定入力を受け付ける。
【0028】
広告主端末2aは、
図5のオリエンテーション画面で入力された新規キャンペーンのオリエンテーション情報、
図6の権限設定画面で設定されたアクセス権限の設定内容をサーバ1に送信する。サーバ1は新規キャンペーンのキャンペーンIDを発行し、新規キャンペーンのオリエンテーション情報をキャンペーンIDと対応付けてキャンペーンDB143に記憶する。また、サーバ1は、新規キャンペーンに係るアクセス権限の設定内容をアクセス権限DB144に記憶する。
【0029】
なお、上記では広告キャンペーンを新規登録する場合について説明したが、登録済みの既存の広告キャンペーンのオリエンテーション情報及びアクセス権限を登録完了後に変更可能であることは勿論である。
【0030】
代理店端末2bからオリエンテーション情報の出力要求を受け付けた場合、サーバ1は、広告主が代理店に許可したアクセス権限の設定範囲内で、オリエンテーション情報が入力済みのオリエンテーション画面を代理店端末2bに出力して表示させる。後述するプレゼンテーション画面、施策/実績画面等でも同様に、サーバ1はアクセス権限の範囲内でプレゼンテーション情報、施策情報等の閲覧、入力を許可する。
【0031】
ここでサーバ1は、広告キャンペーンの受注をコンペティション形式で行うため、オリエンテーション画面で広告主が設定した一又は複数の代理店の代理店端末2b、2b、2b…にオリエンテーション画面の閲覧を許可する。なお、広告主がコンペティション参加者を設定することなく、本システムにユーザとして登録されている全ての代理店の代理店端末2b、2b、2b…がオリエンテーション画面の閲覧を可能としてもよいことは勿論である。サーバ1は、コンペティション参加者として設定された代理店の代理店端末2bから出力要求を受け付けた場合、オリエンテーション画面を出力して表示させる。
【0032】
図7は、プレゼンテーション画面の一例を示す説明図である。
図7では、代理店からの広告キャンペーンの依頼内容を示すプレゼンテーション情報を入力するためのプレゼンテーション画面の一例を図示している。
例えば代理店端末2bは、
図5で例示したオリエンテーション画面の上部に表示されるタブへの操作入力に応じて、
図7のプレゼンテーション画面に表示を切り換える。プレゼンテーション画面は、オリエンテーション情報として入力された広告キャンペーンのキャンペーン名、目的等を表示すると共に、プレゼンテーション資料(例えばPowerPointファイル)をアップロードするための入力欄を含む。オリエンテーション情報を確認した代理店の担当者は、広告キャンペーンを提案するためのプレゼンテーション資料を作成し、プレゼンテーション画面を介してサーバ1にアップロードする。これによりサーバ1は、プレゼンテーション情報を代理店端末2bから取得する。サーバ1は、コンペティション参加者として設定された各代理店の代理店端末2bからプレゼンテーション情報を取得し、キャンペーンIDと対応付けてキャンペーンDB143に記憶する。
【0033】
なお、上記ではプレゼンテーション情報としてデータファイル(プレゼンテーション資料)のアップロードを受け付けるものとしたが、例えば代理店端末2bは、プレゼンテーション画面でテキスト、画像等の入力を直接受け付け、サーバ1にアップロードする構成であってもよい。すなわち、プレゼンテーション情報は単独のデータファイルに限定されない。
【0034】
図8は、資料アップロード後のプレゼンテーション画面の一例を示す説明図である。プレゼンテーション資料のアップロード後に広告主端末2a(又は代理店端末2b)からプレゼンテーション情報の出力要求を受け付けた場合、サーバ1は、
図8で例示するプレゼンテーション画面を広告主端末2aに出力して表示させる。例えば広告主端末2aは、各代理店からアップロードされたプレゼンテーション資料のスライド画面をプレゼンテーション画面内に表示すると共に、ユーザからの操作入力に応じて、プレゼンテーション資料をダウンロードする。
【0035】
また、プレゼンテーション画面は、各代理店から提示されたプレゼンテーション情報に対する評価情報を入力するための入力欄を含む。例えば広告主端末2aは、プレゼンテーション資料の良否を表すランク(
図8では星印で図示)の入力、あるいはテキスト入力を評価情報として受け付ける。広告主端末2aは、入力された評価情報をサーバ1に送信する。
【0036】
図9は、評価入力後のプレゼンテーション画面の一例を示す説明図である。評価情報の入力後に代理店端末2b(又は広告主端末2a)からプレゼンテーション情報の出力要求を受け付けた場合、サーバ1は、
図9に示すプレゼンテーション画面を代理店端末2bに出力して表示させる。
例えば代理店端末2bは、所定の各設定項目について広告主が入力したランク、あるいは広告主が入力したテキスト等を評価情報としてプレゼンテーション画面に表示する。その後に代理店端末2bは、以前のプレゼンテーション情報を更新した新たなプレゼンテーション情報(第2のプレゼンテーション情報)の入力を受け付ける。すなわち、代理店端末2bは、更新版のプレゼンテーション資料のアップロードを受け付ける。
【0037】
更新版のプレゼンテーション資料のアップロード後に広告主端末2aから出力要求を受け付けた場合、サーバ1は、更新後のプレゼンテーション資料を添付したプレゼンテーション画面を広告主端末2aに出力して表示させる。広告主は再度プレゼンテーション資料を検討し、プレゼンテーション資料の評価を行う。このように、本システムを介して広告主は複数の代理店からプレゼンテーションを受けることができると同時に、広告主及び代理店はプレゼンテーション情報の評価及び更新を繰り返すことができ、より良質な広告キャンペーンを展開することが期待できる。
【0038】
図10は、施策/実績画面の一例を示す説明図である。
図10では、広告キャンペーンで実施される広告施策に関する施策情報、及び広告施策の実績に関する実績情報を入力するための施策/実績画面の一例を図示している。
以下では説明の便宜上、上記のプレゼンテーション情報のやり取りに基づいて広告キャンペーンの受注が完了し、広告主及び代理店が広告キャンペーンについて合意したものとして説明する。サーバ1は、代理店端末2b(又は広告主端末2a)から出力要求を受け付けた場合、
図10に示す施策/実績画面を出力して表示させる。施策/実績画面は、広告キャンペーンのコンセプト、戦略といった広告キャンペーンの全体的な実施概要の他に、テレビジョンコマーシャル、ラジオコマーシャル、新聞、雑誌、交通系広告、インターネット広告等の各種広告施策について、実施予定又は実施済みの施策と、当該施策を実施したことによる成果等を示す実績値との入力を受け付ける。すなわち、代理店端末2bは、施策情報及び実績情報の入力を受け付ける。代理店端末2bは、入力された施策情報及び実績情報をサーバ1に送信する。
【0039】
なお、本実施の形態では施策情報の入力と実績情報の入力とを同一画面で行うものとして説明するが、施策情報及び実績情報はそれぞれ別画面で入力するものであってもよい。また、施策情報及び実績情報は端末2(代理店端末2b)から入力される構成ではなく、各種広告のKPIデータを管理する外部API(Application Programming Interface)から取得するようにしてもよい。このように、施策情報及び実績情報の取得経路は特に問わない。本システムでは、端末2において施策情報及び実績情報の確認(閲覧)が可能であればよい。
【0040】
図11は、複数の広告キャンペーンの比較処理に関する説明図である。
図11では、複数の広告キャンペーンの施策情報及び実績情報を比較するための施策/実績画面における処理動作を図示している。端末2は施策/実績画面において、一の広告キャンペーンの施策情報及び実績情報を表示するだけでなく、複数の広告キャンペーンの施策情報及び実績情報を表示し、比較可能としてもよい。
【0041】
例えば端末2は、
図11に示すように、一の広告キャンペーンの施策/実績画面において、比較ボタン111を表示する。比較ボタン111への操作入力を受け付けた場合、端末2はサーバ1との間で通信を行い、広告主(又は代理店)が過去に行った複数の広告キャンペーンを一覧表示する。端末2は、表示した一覧から、比較対象とする一又は複数の広告キャンペーンの選択入力を受け付ける。そして端末2は、選択された広告キャンペーンの施策情報及び実績情報と対比した表、グラフ等を表示する。これにより広告主(又は代理店)は、複数の広告キャンペーンを見比べて施策情報及び実績情報の確認が可能になる。
【0042】
図12は、施策/実績画面における評価入力欄を示す説明図である。
図12では、施策/実績画面において、実施された広告キャンペーンに対する評価情報を入力するため画面部分を図示している。
本実施の形態では便宜上、実施された広告キャンペーンの評価を広告主が行うものとして説明する。なお、広告主ではなく、広告キャンペーンを実施した代理店が評価を行うものとしてもよい。
【0043】
広告主端末2aは、施策/実績画面の下部に、広告キャンペーンに対する評価情報を入力するための評価入力欄を表示し、評価情報の入力を受け付ける。例えば広告主端末2aは、広告主が入力した各種オリエンテーション情報と対比して、広告キャンペーンの目的、KPI、ターゲット、費用対効果等の各評価項目について、広告キャンペーンの実施結果を評価するためのテキスト入力欄を表示し、テキスト入力を受け付ける。なお、例えば広告主端末2aは、テキストではなく、数値その他の態様で評価情報の入力を受け付けてもよいことは勿論である。
【0044】
広告主端末2aは、入力された評価情報をサーバ1に送信する。サーバ1はキャンペーンIDと対応付けて、評価情報をキャンペーンDB143に記憶する。これにより広告主は、実施した広告キャンペーンを振り返り、評価内容を記録しておく。
【0045】
図13は、広告キャンペーンに係る閲覧画面の一例を示す説明図である。
図13では、キャンペーンDB143に登録されている既存の広告キャンペーンについて、キャンペーンDB143に格納されている情報を閲覧するための閲覧画面の一例を図示している。
【0046】
上述の如く、サーバ1はオリエンテーション画面、プレゼンテーション画面、及び施策/実績画面を介してオリエンテーション情報、プレゼンテーション情報、施策情報、及び実績情報の入力を受け付け、キャンペーンDB143に記憶する。広告主及び代理店は、キャンペーンDB143に記憶された各種情報について、いつでも閲覧、ダウンロードが可能になっている。
【0047】
例えば端末2は、
図4Bの一覧画面において、各広告キャンペーンに対応する閲覧ボタン44への操作入力を受け付けた場合、対応する広告キャンペーンの情報の出力を要求し、各種情報を閲覧するためのオリエンテーション画面、プレゼンテーション画面、及び施策/実績画面を表示する。なお、代理店端末2bは、広告主が設定したアクセス権限の範囲内で閲覧等が制限されることは勿論である。
図13では閲覧画面の一例として、オリエンテーション画面を図示している。プレゼンテーション画面及び施策/実績画面については図示を省略する。
【0048】
図13に示すように、閲覧画面では、広告主又は代理店から入力された各種情報が表示される。また、端末2は閲覧画面の下部に、閲覧画面で表示されている各種情報を格納した保存用のデータファイル(例えばExcel(登録商標)ファイル)をダウンロードするためのダウンロードボタン121を表示する。ダウンロードボタン121への操作入力を受け付けた場合、端末2は、表示中の閲覧画面に含まれる各種情報(
図13ではオリエンテーション情報)を格納したデータファイルを生成し、出力するようサーバ1に要求する。データファイルの出力要求を受け付けた場合、サーバ1はキャンペーンDB143に記憶されている情報に基づいてデータファイルを生成し、端末2に出力する。
【0049】
以上より、本実施の形態によれば、オリエンテーション情報、プレゼンテーション情報、施策情報、実績情報といった一連の情報が広告キャンペーン毎に一元管理される。これにより、広告主及び代理店は広告キャンペーンを時系列で振り返りやすくなると共に、広告キャンペーンのレポート作成、受発注等を円滑に行うことができる。
【0050】
図14は、広告キャンペーンの登録処理の手順を示すフローチャートである。
図14に基づき、広告キャンペーンを新規登録する設定入力時の処理内容について説明する。
広告主端末2aは、ユーザ(広告主)からの操作入力に基づき、新規キャンペーンの作成をサーバ1に要求する(ステップS11)。サーバ1は、新規キャンペーンのキャンペーンIDを発行して、新規キャンペーンのオリエンテーション情報を入力するためのオリエンテーション画面を広告主端末2aに出力する(ステップS12)。広告主端末2aは、出力されたオリエンテーション画面を表示し、ユーザからオリエンテーション情報の入力を受け付けてサーバ1に送信する(ステップS13)。サーバ1は、新規キャンペーンのキャンペーンIDと対応付けて、広告主端末2aから取得したオリエンテーション情報をキャンペーンDB143に記憶する(ステップS14)。
【0051】
サーバ1は、新規キャンペーンに関わる情報へのアクセス権限を設定するための権限設定画面を広告主端末2aに出力する(ステップS15)。広告主端末2aは権限設定画面を表示し、ユーザからアクセス権限の設定入力を受け付けてサーバ1に設定内容を送信する(ステップS16)。サーバ1は、広告主端末2aから取得したアクセス権限の設定内容をアクセス権限DB144に記憶する(ステップS17)。
【0052】
代理店端末2bは、ユーザ(代理店)からの操作入力に基づき、オリエンテーション情報の出力をサーバ1に要求する(ステップS18)。オリエンテーション情報の出力要求を受け付けた場合、サーバ1は、アクセス権限DB144を参照して要求元である代理店のアクセス権限を確認し、アクセス権限の範囲内でオリエンテーション情報を示すオリエンテーション画面を代理店端末2bに出力する(ステップS19)。代理店端末2bはオリエンテーション画面を表示し(ステップS20)、一連の処理を終了する。
【0053】
図15は、プレゼンテーション情報の入力及び評価処理の手順を示すフローチャートである。
図15に基づき、プレゼンテーション情報を入力及び評価する際の処理内容について説明する。
代理店端末2bは、ユーザ(代理店)からの操作入力に基づき、代理店が関わる広告キャンペーンの一覧の出力をサーバ1に要求する(ステップS41)。サーバ1は、広告キャンペーンの一覧を代理店端末2bに出力する(ステップS42)。広告主端末2aは当該一覧を表示し、当該一覧からいずれかの広告キャンペーンを指定する指定入力を受け付け、指定された広告キャンペーンについてプレゼンテーション情報を入力するためのプレゼンテーション画面の出力をサーバ1に要求する(ステップS43)。サーバ1は、指定された広告キャンペーンに係るプレゼンテーション画面を代理店端末2bに出力する(ステップS44)。代理店端末2bはプレゼンテーション画面を表示し、ユーザからプレゼンテーション情報の入力を受け付けてサーバ1に送信する(ステップS45)。サーバ1は、代理店端末2bから取得したプレゼンテーション情報を、広告キャンペーンのキャンペーンIDと対応付けてキャンペーンDB143に記憶する(ステップS46)。
【0054】
広告主端末2aは、ユーザ(広告主)からの操作入力に基づき、広告主が関わる広告キャンペーンの一覧の出力をサーバ1に要求する(ステップS47)。サーバ1は、広告キャンペーンの一覧を広告主端末2aに出力する(ステップS48)。広告主端末2aは当該一覧を表示し、当該一覧からいずれかの広告キャンペーンを指定する指定入力を受け付け、指定された広告キャンペーンのプレゼンテーション情報を表示するためのプレゼンテーション画面の出力をサーバ1に要求する(ステップS49)。サーバ1は、指定された広告キャンペーンに係るプレゼンテーション画面を広告主端末2aに出力する(ステップS50)。広告主端末2aはプレゼンテーション画面を表示し、代理店端末2bから入力されたプレゼンテーション情報に対する評価情報の入力を受け付けてサーバ1に送信する(ステップS51)。サーバ1は、代理店端末2bから取得した評価情報をキャンペーンDB143に記憶する(ステップS52)。
【0055】
また、サーバ1は、プレゼンテーション情報に対する評価情報を表示するためのプレゼンテーション画面を代理店端末2bに出力する(ステップS53)。ステップS53の処理は、代理店端末2bから出力要求を受け付けた場合に実行するようにしてもよく、広告主端末2aから評価情報を取得した場合に自動的に実行するようにしてもよい。代理店端末2bは、評価情報を含むプレゼンテーション画面を表示し、更新版のプレゼンテーション情報(第2のプレゼンテーション情報)の入力を受け付けてサーバ1に送信する(ステップS54)。サーバ1は、ステップS46で記憶したプレゼンテーション情報に代えて、更新版のプレゼンテーション情報をキャンペーンIDと対応付けてキャンペーンDB143に記憶して更新し(ステップS55)、一連の処理を終了する。
【0056】
図16は、施策情報及び実績情報の入力及び評価処理の手順を示すフローチャートである。
図16に基づき、施策情報及び実績情報を入力及び評価する際の処理内容について説明する。
代理店端末2bは、ユーザ(代理店)からの操作入力に基づき、代理店が関わる広告キャンペーンの一覧の出力をサーバ1に要求する(ステップS71)。サーバ1は、広告キャンペーンの一覧を代理店端末2bに出力する(ステップS72)。代理店端末2bは当該一覧を表示し、当該一覧からいずれかの広告キャンペーンを指定する指定入力を受け付け、指定された広告キャンペーンについて施策情報及び実績情報を入力するための施策/実績画面の出力をサーバ1に要求する(ステップS73)。サーバ1は、指定された広告キャンペーンに係る施策/実績画面を代理店端末2bに出力する(ステップS74)。代理店端末2bは施策/実績画面を表示し、広告キャンペーンで実施された広告施策に関する施策情報、及び/又は実施された広告キャンペーンの実績に関する実績情報の入力を受け付けてサーバ1に送信する(ステップS75)。サーバ1は、代理店端末2bから取得した施策情報及び/又は実績情報をキャンペーンIDと対応付けてキャンペーンDB143に記憶する(ステップS76)。
【0057】
広告主端末2aは、ユーザ(広告主)からの操作入力に基づき、広告主が関わる広告キャンペーンの一覧の出力をサーバ1に要求する(ステップS77)。サーバ1は、広告キャンペーンの一覧を広告主端末2aに出力する(ステップS78)。広告主端末2aは当該一覧を表示し、当該一覧からいずれかの広告キャンペーンを指定する指定入力を受け付け、指定された広告キャンペーンの施策情報及び実績情報を表示するための施策/実績画面の出力をサーバ1に要求する(ステップS79)。サーバ1は、指定された広告キャンペーンに係る施策/実績画面を広告主端末2aに出力する(ステップS80)。広告主端末2aは施策/実績画面を表示し、施策情報及び/又は実績情報に対する評価情報の入力を受け付けてサーバ1に送信する(ステップS81)。サーバ1は、広告主端末2aから取得した評価情報をキャンペーンIDと対応付けてキャンペーンDB143に記憶して更新し(ステップS82)、一連の処理を終了する。
【0058】
図17は、既存キャンペーンの閲覧処理の手順を示すフローチャートである。
図17に基づき、既存の広告キャンペーンの閲覧処理の内容について説明する。
端末2(広告主端末2a又は代理店端末2b)は、ユーザ(広告主又は代理店)からの操作入力に基づき、ユーザが関わる広告キャンペーンの一覧の出力をサーバ1に要求する(ステップS101)。サーバ1は、広告キャンペーンの一覧を端末2に出力する(ステップS102)。端末2は当該一覧を表示し、当該一覧からいずれかの広告キャンペーンを指定する指定入力を受け付け、指定された広告キャンペーンの情報の出力をサーバ1に要求する(ステップS103)。サーバ1は、指定された広告キャンペーンのオリエンテーション情報、プレゼンテーション情報、施策情報等の各種情報を端末2に出力する(ステップS104)。端末2は、ユーザからの操作入力に基づき、オリエンテーション画面、プレゼンテーション画面、施策/実績画面等の各画面を表示する(ステップS105)。
【0059】
端末2は、保存する広告キャンペーンの情報の指定入力をユーザから受け付け、指定された広告キャンペーンの情報を格納したデータファイルのダウンロードをサーバ1に要求する(ステップS106)。サーバ1は、指定された広告キャンペーンの情報に基づいてデータファイルを生成し、端末2に出力する(ステップS107)。端末2は、サーバ1から取得したデータファイルを保存し(ステップS108)、一連の処理を終了する。
【0060】
以上より、本実施の形態1によれば、広告キャンペーンの管理を支援することができる。
【0061】
また、本実施の形態1によれば、複数の代理店から広告キャンペーンのプレゼンテーションを受けることができる。
【0062】
また、本実施の形態1によれば、プレゼンテーション情報の評価を行って代理店に通知することで、広告キャンペーンの受発注を円滑に行うことができる。
【0063】
また、本実施の形態1によれば、広告主による評価を踏まえた更新版のプレゼンテーション情報の提示を受けることができ、広告キャンペーンの受発注をより円滑に行うことができる。
【0064】
また、本実施の形態1によれば、オリエンテーション情報及びプレゼンテーション情報に基づく広告キャンペーンの施策及び実績も一元管理することができる。
【0065】
また、本実施の形態1によれば、代理店のアクセス権限を設定することができ、広告主による適切な広告キャンペーンの管理を行うことができる。
【0066】
(実施の形態2)
本実施の形態では、機械学習により生成された出稿計画モデル(学習済みモデル)を用いて、新たな広告キャンペーンの出稿計画を作成する形態について述べる。なお、実施の形態1と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。
図18は、実施の形態2の概要を示す説明図である。
図18では、オリエンテーション情報を入力として、広告キャンペーンで実施すべき広告施策を示す施策情報を出力する出稿計画モデル171について、概念的に図示している。
図18に基づき、本実施の形態の概要について説明する。
【0067】
実施の形態1では、サーバ1が端末2からオリエンテーション情報、プレゼンテーション情報、施策情報、実績情報等の広告キャンペーンに関わる各種情報の入力を受け付け、キャンペーンDB143に保存する旨を説明した。例えばサーバ1は、キャンペーンDB143に蓄積された既存の広告キャンペーンの情報を教師データとして用い、広告施策の最適化案、すなわち出稿計画を作成するための出稿計画モデル171を生成する。
【0068】
例えば出稿計画モデル171は、深層学習により生成されたニューラルネットワークであり、例えばRNN(Recurrent Neural Network)である。
図18に示すように、出稿計画モデル171は、オリエンテーション情報の入力を受け付ける入力層、施策情報を出力する出力層、及び入力層から出力層に至る演算処理を行う中間層を有する。
【0069】
なお、出稿計画モデル171はRNNに限定されず、RNN以外のニューラルネットワーク、あるいは深層学習以外の他の学習アルゴリズムで生成された学習済みモデルであってもよい。
【0070】
サーバ1は、キャンペーンDB143に記憶されている既存の広告キャンペーンの情報を教師データとして用いる。例えばサーバ1は、既存の広告キャンペーンのオリエンテーション情報と、当該オリエンテーション情報に対応する施策情報、実績情報、評価情報等とを教師データとして用いる。
【0071】
サーバ1は、教師用のオリエンテーション情報を入力層に入力し、中間層での演算を経て、出力層から、最適解として予測された広告施策を示す施策情報を出力値として取得する。サーバ1は、出力された施策情報を、キャンペーンDB143に記憶されている実際の施策情報、すなわち教師用の施策情報と比較し、出稿計画モデル171を生成する。
【0072】
例えばサーバ1は、教師用の施策情報に対応する広告キャンペーンの実績情報、及び/又は評価情報を、教師用の施策情報の正否を判定するための評価関数(すなわちポジティブ又はネガティブを示す値)として用いる。サーバ1は、実績情報、評価情報等を参照しながら、出稿計画モデル171から出力された施策情報を教師用の施策情報と比較し、出力値が正解値に近似するように、各ニューロンでの演算で用いる重み、活性化関数の係数等の各パラメータを最適化する。これによりサーバ1は、出稿計画モデル171を生成する。
【0073】
サーバ1は、上記で生成した出稿計画モデル171を用いて、新規の広告キャンペーンに係る出稿計画を作成する。具体的には、サーバ1は広告主端末2aから新規の広告キャンペーンのオリエンテーション情報を取得し、出稿計画モデル171に入力して、当該キャンペーンで実施すべき広告施策を示す施策情報を出力として取得する。サーバ1は、出力された施策情報を広告主端末2aに出力する。
【0074】
図19は、出稿計画画面の一例を示す説明図である。
図19では、出稿計画モデル171から出力される施策情報を表示する画面例を図示している。
図19に示すように、広告主端末2aは、出稿計画モデル171に入力された新規の広告キャンペーンのオリエンテーション情報のほかに、出稿計画モデル171から出力された施策情報として、各種広告施策(媒体)の種類、出稿量、出稿費用等の情報を、施策別に表示する。また、広告主端末2aは、全ての施策に係る出稿費用の合計額を画面下部に表示する。これにより広告主は、最適化された広告計画を容易に把握することができる。
【0075】
ここでサーバ1は、出力した施策情報に基づいて実施された広告キャンペーンの実績情報、あるいは広告主による広告キャンペーンの評価情報等に基づき、出稿計画モデル171の再学習(再生成)を行うようにしてもよい。例えばサーバ1は、実施の形態1と同様に施策/実績画面を介して実績情報及び評価情報の入力を受け付ける。サーバ1は、入力された実績情報及び/又は評価情報を再学習のための評価関数として用い、出稿計画モデル171の各パラメータを最適化する。これによりサーバ1は、出稿計画モデル171による出稿計画の品質向上を図ることができる。
【0076】
図20は、出稿計画の学習処理の手順を示すフローチャートである。
図20に基づき、機械学習により出稿計画モデル171を生成する処理について説明する。
サーバ1は、出稿計画モデル171を生成するための教師データであって、教師用のオリエンテーション情報と、当該オリエンテーション情報に基づく教師用の出稿計画のデータとを取得する(ステップS201)。例えばサーバ1は、キャンペーンDB143に記憶されている既存の広告キャンペーン情報であって、既存の広告キャンペーンのオリエンテーション情報と、当該キャンペーンにおいて実施された広告施策の施策情報、実績情報、評価情報等とを教師データとして取得する。
【0077】
サーバ1は、取得した教師データを用いて出稿計画モデル171を生成する(ステップS202)。例えばサーバ1は、教師データに含まれるオリエンテーション情報を出稿計画モデル171に入力し、当該オリエンテーション情報に基づく広告キャンペーンで実施すべき広告施策を示す施策情報を出力として取得する。サーバ1は、出力された施策情報を、実際に実施された広告施策を示す教師用の施策情報と比較する。サーバ1は、教師データに含まれる実績情報、評価情報等を教師用の施策情報の正否を判定するための評価関数として参照しながら、出稿計画モデル171から出力された施策情報が正解値に近似するように重み等の各パラメータを最適化し、出稿計画モデル171を生成する。サーバ1は、一連の処理を終了する。
【0078】
図21は、出稿計画生成処理の手順を示すフローチャートである。
図21に基づき、出稿計画モデル171を用いて広告の出稿計画を作成する処理について説明する。
サーバ1は広告主端末2aから、新規の広告キャンペーンのオリエンテーション情報を取得する(ステップS221)。サーバ1は、取得したオリエンテーション情報を出稿計画モデル171に入力し、広告キャンペーンで実施すべき広告施策を示す施策情報を生成して広告主端末2aに出力する(ステップS222)。
【0079】
サーバ1は広告主端末2aから、ステップS222で生成した施策情報に基づく広告キャンペーンの実績情報、及び/又は広告キャンペーンに対する評価情報を取得する(ステップS223)。サーバ1は、取得した実績情報及び/又は評価情報に基づき、出稿計画モデル171を再生成する再学習処理を実行する(ステップS224)。例えばサーバ1は、ステップS223で取得した実績情報、評価情報を、ステップS222で生成した施策情報の正否を判定するための評価関数として参照し、出稿計画モデル171から出力される施策情報が正解値に近似するように各パラメータの最適化を行う。サーバ1は、一連の処理を終了する。
【0080】
以上より、本実施の形態2によれば、オリエンテーション情報から広告の出稿計画の最適化案を提示することができる。
【0081】
また、本実施の形態2によれば、再学習を行うことで、出稿計画の品質向上を図ることができる。
【0082】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。