(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
座席を取り外せるという機能的な要求に加えて、使用者機能の増加に応じた複数の座席構成を提供することも望まれている。例えば、中央の座席を取り外し、自動車の中央通路を使用して、第3列目の座席へのアクセスを容易にすることができる。さらに、2つの外側の座席は、その座席を取り付けることができる異なるストライカを選択することによって、1つの位置から別の位置に移動可能である。通常、未使用のストライカはキャップ又はカーペットで覆われている。座席をある位置から別の位置に移動することは、座席の重さや、キャップ又はカーペットを移動又は取り外す必要性を考えると、実行しづらい場合が多かった。したがって、ミニバンの第2列目の座席を構成する装置の改良の必要性が改善点として認識された。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書に記載された特徴及び利点はすべてを網羅するものではなく、特に、当業者は、多くの追加の特徴及び利点が、図面、明細書、及び請求の範囲からわかるであろう。さらに、本明細書で使用される用語は、主として、読みやすさ及び教示を目的として選択されたものであり、本発明の主題の説明又は限定のために選択されたものではないことに留意されたい。
【0005】
本願発明の1つの態様によれば、自動車の第1及び第2の着脱式座席用のレール・キャリア装置が記載されている。該レール・キャリア装置は、
自動車のフロアに固設され、かつ、該自動車のフロア上に横方向に配置された第1下側レールと、
前記第1下側レール内で該第1下側レールと入れ子になり、該第1下側レール内で横方向にスライド可能な第1上側レールと、
前記第1下側レール内で該第1下側レールと入れ子になり、該第1下側レール内で横方向にスライド可能な第2上側レールと、
前記自動車のフロア上に横方向に置かれ、かつ前記第1下側レールと平行に前記第1下側レールの長手方向後方に配置された第2下側レールと、
前記第2下側レール内で該第2下側レールと入れ子になって、前記第2下側レール内で横方向にスライド可能な第3上側レールと、
前記第2下側レール内で該第2下側レールと入れ子になって、前記第2下側レール内で横方向にスライド可能な第4上側レールと、を含む。
前記レール・キャリア装置は、さらに、
横方向に間隔を空けて置かれ、前記第1上側レール及び前記第3上側レールに対して垂直に配置され、かつ、前記第1上側レール及び前記第3上側レールに連結された第1クロスブラケット及び第2クロスブラケットと、
横方向に間隔を空けて置かれ、前記第2上側レール及び前記第4上側レールに対して垂直に配置され、かつ、前記第2上側レール及び前記第4上側レールに連結された第3クロスブラケット及び第4クロスブラケットと、を含む。
第1カバーが、前記第1クロスブラケット及び前記第2クロスブラケットに連結され、かつ前記第1クロスブラケット及び前記第2クロスブラケットの間に延設され、第2カバーが、前記第3クロスブラケット及び前記第4クロスブラケットに連結され、かつ前記第3クロスブラケット及び前記第4クロスブラケットの間に延設されている。
【0006】
別の態様によれば、自動車の第1及び第2の着脱式座席用のレール・キャリア装置が記載されている。該レール・キャリア装置は、
自動車のフロアに固設され、かつ、該自動車のフロア上に横方向に配置された第1下側レールと、
前記第1下側レール内で該第1下側レールと入れ子になって、該第1下側レール内で横方向にスライド可能な第1上側レールと、
前記第1下側レール内で該第1下側レールと入れ子になって、該第1下側レール内で横方向にスライド可能な第2上側レールと、を含む。
第2下側レールが、前記自動車のフロア上に横方向に、かつ、前記第1下側レールと平行に前記第1下側レールの長手方向後方に配置されている。
第3上側レールが、前記第2下側レール内で該第2下側レールと入れ子になって前記第2下側レール内で横方向にスライド可能になっており、
第4上側レールが、前記第2下側レール内で該第2下側レールと入れ子になって前記第2下側レール内で横方向にスライド可能になっている。
第1クロスブラケット及び第2クロスブラケットが、横方向に間隔を空けて置かれ、前記第1上側レール及び前記第3上側レールに対して垂直に配置され、かつ、前記第1上側レール及び前記第3上側レールに連結されている。
第3クロスブラケット及び第4クロスブラケットが、横方向に間隔を空けて置かれ、前記第2上側レール及び前記第4上側レールに対して垂直に配置され、かつ、前記第2上側レール及び前記第4上側レールに連結されている。
第1前部ストライカが、前記第1クロスブラケットの長手方向前部の頂部に取り付けられ、かつ、第2前部ストライカが前記第2クロスブラケットの長手方向前部の頂部に取り付けられている。
第1後部ストライカが、前記第1クロスブラケットの長手方向後部の頂部に取り付けられ、かつ、第2後部ストライカが前記第2クロスブラケットの長手方向後部の頂部に取り付けられている。
第3前部ストライカが前記第3クロスブラケットの長手方向前部の頂部に取り付けられ、第4前部ストライカが前記第4クロスブラケットの長手方向前部の頂部に取り付けられている。
第3後部ストライカが前記第3クロスブラケットの長手方向後部の頂部に取り付けられ、第4後部ストライカが前記第4クロスブラケットの長手方向後部の頂部に取り付けられている。
【0007】
さらに別の態様によれば、自動車の着脱式座席用のレール・キャリア装置が開示されている。該レール・キャリア装置は、
自動車のフロアに固設され、かつ、該自動車のフロア上に横方向に配置された第1下側レールと、
前記第1下側レール内で該第1下側レールと入れ子になって、前記第1下側レール内で横方向にスライド可能な第1上側レールと、
前記自動車の前記フロア上に横方向に、かつ、前記第1下側レールと平行に前記第1下側レールの長手方向後方に配置された第2下側レールと、
前記第2下側レール内で該第2下側レールと入れ子になって、前記第2下側レール内で横方向にスライド可能な第2上側レールと、
横方向に間隔を空けて置かれ、前記第1上側レール及び前記第2上側レールに対して垂直に配置され、かつ、前記第1上側レール及び前記第2上側レールに連結された第1クロスブラケット及び第2クロスブラケットと、
前記第1クロスブラケット及び前記第2クロスブラケットに連結され、かつ前記第1クロスブラケット及び前記第2クロスブラケットの間に延設された第1カバーと、を含む。
【発明を実施するための形態】
【0009】
前記図面は、説明のみを目的とする実施形態の様々な実施例を示している。当業者であれば、本明細書に示す構造及び方法の他の実施形態を本明細書に記載の実施形態の原理から逸脱することなく使用できることが、以下の説明から容易にわかるであろう。
【0010】
また、実施形態の説明で参照する図面では、類似の参照番号は、同一又は機能的に類似の構成要素を示す。また、各図において、各参照番号の最左端の数字は、その参照番号が最初に使用された図の番号を示す。
【0011】
図1〜
図2に示すように、本明細書に記載の実施形態は、自動車100の第2列目の座席装置112に関する。
図1〜
図2に示す実施形態では、自動車100はミニバンであるが、着脱式座席114を備えた自動車であれば、他のどのようなタイプの自動車でも、第2列目の座席装置112の実施形態を持つことができる。
【0012】
図1〜
図2に示すように、自動車100は、車体118によって支持されるフロア116を有する。また、図示のように、前列に座席120がある。
図1に示す座席は、折り畳みトレイ126を備えた2つの独立した座席122、124である。該折り畳みトレイ126は助手席124の側部まで下げることができ、自動車100の後部へ向かう通路をつくることができる。2つの前部座席122、124の座席ベース200は、自動車100の床116に固定されている。前部座席122、124の各々の座席ベース200とクッション202は、最大高と最小高との間を垂直方向に昇降することができ、最大前方位置と最大後方位置との間を長手方向前後に移動することができ、かつ、座席背もたれ204は、当業者に周知のしかたで直立位置と完全リクライニング位置との間をリクライニングすることができる。これらの移動は、例えば、座席の操作者によって、当該技術分野では周知の方法で機械的に、又は当技該術分野で周知の電源スイッチ206を作動させて行うことができる。
【0013】
第1列の座席120の後ろには、第2列目の座席装置112が配置されている。
図1に示す実施形態では、第2列目の座席装置112は、左座席130と、中央の座席132と、右座席134とを含む。3つの座席130、132、134の各々は、以下で説明するように、自動車100から取り外すことができる。中央の座席132が取り外されると、左座席130及び右座席134は、本明細書で説明するように横方向にさらにスライド可能である。
【0014】
左右の座席130、134は、前部レール装置300と後部レール装置302に支持されている。
図3に示すように、前部レール装置300と後部レール装置302は、床116を横方向に横切って、自動車100の左の側部136及び自動車100の右の側部138との間に横方向に延在している。
【0015】
前部レール装置300は、自動車100を横方向に横断して取り付けられ、かつ、床116内に床116の幅全体に広がる前部下側レール304を有する。前部下側レール304は略U字型であり、端部400、402を有する。端部400、402は、内向きに折り曲げられ次に下向きに折り曲げられて、全体的に開いた中心部分404、と2つのほぼ閉じた、しかし完全には閉じてない上側部分406、408を有するU字型の断面形状を形成する。
【0016】
前部レール装置300は、さらに、前部下側レール304の一部である複数部にそれぞれ入れ子になった2つの前部上側レール306、308を含む。前部上側レール306、308の各々は、略UU字型の断面の下側部分410を有し、略UU字型の断面の内側端部412と414とが連結され、前記略UU字型の断面の外側端部416と418とが、前部下側レール304の開口部420、422を通り前部下側レール304の上側部分406、408内で入れ子になっている。ローラ424、426が、前部上側レール306、308の各々の外側端部416、418に結合されている。ローラ424、426は、前部下側レール304の閉じた上側部分406、408と係合するように配置される。ローラ424、426は、前部上側レール306、308の各々が前部下側レール304内で横方向にスライドすることができるように、横方向に動く。
【0017】
前部上側レール306、308の前記略UU字型の断面の内側端部412、414の各々は、前記略UU字型の断面の外側端部416、418の上面を越えて上方に延在する。内側端部412、414は、相互に連結されるか、又は一体的に形成される。さらに、内側端部412、414は、前部上側レール306、308の各々の上側部分310、312に連結されているか、又は一体的に形成される。連結は、溶接、リベットのような機械的連結材、又は、当業者に周知の他の任意の方法を含む、周知の方法によって行うことができるが、それに限定されない。
【0018】
後部レール装置302は、自動車100を横方向に横断して取り付けられ、かつ、床116の幅全体に広がる後部下側レール314を有する。後部下側レール314は略U字型であり、端部430、432を有する。端部430、432は、内向きに折り曲げられ次に下向きに折り曲げられて、全体的に開いた中心部分434と、2つのほぼ閉じた、しかし完全には閉じてない上側部分436、438を有するU字型の断面形状を形成する。
【0019】
後部レール装置302は、さらに、後部下側レール314の一部である436、438の中にそれぞれ入れ子になった2つの後部上側レール316、318を含む。後部上側レール316、318は、略UU字型の断面を形成する下側部分を各々が有し、前記略UU字型の断面の内側端部442と444とが結合され、前記略UU字型の断面の外側端部446と448とが、後部下側レール314の開口部450、452を通り上側部分436、438内で入れ子になっている。ローラ454、456が、後部上側レール316、318の各々の外側端部446、448に結合されている。ローラ454、456は、後部下側レール314の閉じた上側部分436、438と係合するように配置される。ローラ454、456は、後部上側レール316、318の各々が後部下側レール314内で横方向にスライドすることができるように、横方向を向いている。
【0020】
後部上側レール316、318、各々のUU字型断面の内側端部442、444は、UU字型断面の外側端部446、448の高さを超えて上方に延びている。内側端部442、444は、互いに連結されるか、又は一体的に形成される。さらに、内側端部442、444は、後部上側レール316、318の各々の上側部分320、322に連結されるか、又は上側部分320、322と一体的に形成される。連結は、溶接、リベットのような機械的連結、又は当業者に周知の任意の他の方法を含む、既知の方法によって行うことができるが、これに限定されない。前部と後部の上側レール306、308、316、318、各々の上側部分310、312、320、322は、前部と後部の上側レール306、308、316、318、各々の横方向の長さを延長する。
【0021】
レールカバー460、462は、前部及び後部下側レール304、314の左側端部340、344から前部及び後部下側レール304、314の右端342、346へ延設される。レールカバー460、462は、前部及び後部下側レール304、314の左側端部340、344から右側端部342、346へ延在する中央部にあるスリット464を有する可撓性プラスチックポリマーから形成される。上側レール306、308、316、318のUU字型断面の内側端部412、414、442、444は、スリット464を通って上方に延在している。上側レール306、308、316、318は、レールカバー460、462の可撓性材料から横方向に自由に移動し、該可撓性材料は、レールカバー460、462のスリット464を通って横方向に移動する上側レール306、308、316、318のUU字型断面をした内側端部412、414、442、444の周囲で屈曲している。レールカバー460、462は、上側レール306、308、316、318の横方向の動きを妨げる可能性のある大きな破片が、下側レール304、314に侵入することを防ぐように働く。
【0022】
自動車100の左右の同じ側にある前部及び後部上側レール306、308、316、318は、クロスブラケット350、352、354、356によって連結されている。
図3に示す実施形態では、2つのクロスブラケット350、352、354、356は、前部上側レール306、308の上側部分310、312の各々の向かい合った端部から、同一側辺にある後部上側レール316、318の上側部分320、322の、各々の向かい合った端部に延びている。クロスブラケット350、352、354、356は、上側レール306、308、316、318の上側部分310、312、320、322に、ナット、ボルト締結具、リベット、溶接等の任意の公知の手段によって連結することができる。クロスブラケット350、352、354、356、前部上側レール306、308、及び後部上側レール316、318の各々が、上方から見て四角形状に連結されているもので、左側スライドキャリア360と右側スライドキャリア362が形成される。
【0023】
クロスブラケット350、352、354、356の各々は、前部ストライカ470と後部ストライカ472とを含む。各前部ストライカ470は、前部上側レール306、308の上側部分310、312の上に配置される。各後部ストライカ472は、後部上側レール316、318の上側部分320、322の上に配置される。ストライカ470、472によって、着脱式座席114を前部レール装置300及び後部レール装置302に取り付けることができる。
【0024】
図5に示すように、左側スライドキャリア360は、さらに左側カバー500を含む。左側カバー500は、左側スライドキャリア360の4つのストライカ470、472を露出したままにする4つの開口部510を除いて、左側スライドキャリア360全体を覆っている。右側スライドキャリア362は、さらに右側カバー502を含む。右側カバー502は、右側スライドキャリア362の4つのストライカ470、472を露出したままにする4つの開口部510を除いて、右側スライドキャリア502全体を覆っている。
【0025】
左側カバー500及び右側カバー502は水平方向に平坦である。
図6〜
図9に示すように、各スライドキャリア360、362の後部上側レール316、318のほぼ真上の長手方向後方位置600で、カバー500、502は、各々、垂直後部方向に、斜めに漸次下降し、床116とほぼ等しい高さになる。カバー500、502の傾斜角度によって、カバー500、502に損傷を与えることなく、貨物を、自動車100の後部から自動車100に積み込むことが可能になる。さらに、カバー500、502の後部602の傾斜角度によって、
図8〜
図9で示すように、靴800専用の空間を設けることになり、着脱式座席114の背後にある自動車100の第3番目の座席140に座る乗客に、足置き場が追加で提供される。
【0026】
左側スライドキャリア360はさらに、
図10に示すように、横方向外側の左側クロスブラケット350に取り付けられたハンドル370を含む。右側スライドキャリア362もまた、
図10に示す左側のハンドル370と同じような、横方向外側の右側クロスブラケット356に取り付けられたハンドル372を含む。ハンドル370、372は、スライドキャリア360、362のカバー500、502で覆われていない。
【0027】
以下の実施形態では、右側スライドキャリア362に関して説明する。各場合において、左側スライドキャリア360は、記載した右側スライドキャリア362の実施形態の特徴を有する。
【0028】
スライドキャリア362は、スライドキャリア362を所定位置にロックするためのロック機構1100を含む。
図11〜
図14に示す実施形態では、前部下側レール304は、3つの孔の組を5組(1300、1302、1304、1306、1308)含む。該3つの孔の組は、前部下側レール304の内壁1200に配置され、右スライドキャリア362と共に使用するために自動車100の長手方向中心線CLから横方向右側に間隔を置いて配置されている。前部下側レール304は、さらに、別の3つの孔の組を5組(図示せず)含む。該別の3つの孔の組は、前部下側レール304の内壁1200に配置され、左スライドキャリア360と共に使用するために自動車100の長手方向中心線CLから横方向左側に間隔を置いて配置されている。前記3つの孔の組1300、1302、1304、1306、1308の各々は、互いに横方向に離間し、その位置はスライドキャリア362のロック位置と整合している。前記3つの孔の組1300、1302、1304、1306、1308の各々において、第1の孔の組1300に関して
図14に図示したように、第1孔1400と第2孔1402との間の距離d
1は、第2孔1402と第3孔1404との間の距離d
2と同じである。前部下側レール304の各側辺にそれぞれ5組ある3つの孔の組1300、1302、1304、1306、1308も、同じ様に構成される。
【0029】
スライドキャリア360、362各々の前部上側レール306、308の上側部分310、312には、ロック1102が置かれる。ロック1102は、
図12の側面から見たとき、略C字状の断面を有する。ロック1102の下部1202は、3つのロック部材延設部1104を含む。3つのロック部材延設部1104は、前部下側レール304にある3つの孔の組1300、1302、1304、1306、1308と位置が整合し、かつ、嵌合して、スライドキャリア362を定位置にロックする。ロック1102及びロック部材延設部1104は、ばね(図示せず)によって、前部下側レール304の内壁1200に対して付勢される。スライドキャリア362が前部下側レール304に沿ってスライドして、3つのロック部材延設部1104が3つの孔の組1300、1302、1304、1306、1308のうちの1つの組と重なったとき、ロック部材延設部1104は3つの孔の組1300、1302、1304、1306、1308のうちの前記重なった1つの組の中に押し込まれる。
【0030】
図15〜
図19に示すように、ハンドル372には、スライドキャリア362のロック機構1100をロック解除するために用いるタオルバー1500が配置され、スライドキャリア362が下側レール304、314に沿って往復スライドすることを可能にする。タオルバー1500の把持部1502は、スライドキャリア362から延びているハンドル372の下に置かれる。タオルバー1500は、矢印Aで示すようにハンドル372の開口部1700を通って上方から、又は、矢印Bで示すようにハンドル372の下を通って下方から、どちらからも等しくアクセスできるように、人間工学の観点で配置されている。タオルバー1500は、矢印A及び矢印Bで示す、いずれの方向からも、成人の通常の把持動作で動かすことができる。さらに、タオルバー1500の位置は小さな子供が操作できないように設計されており、小さな子供が誤ってロック機構1100を作動して解除することを防止するようになっている。
図19に示す実施形態における把持部の開口幅d
3は65.5mmであり、これは、5歳の子供の第97百分位数の最大グリップ寸法より大きくなっている。
【0031】
図20〜
図26に示すように、タオルバー機構2000は、使用者によって把持されるタオルバー1500を含む。タオルバー1500の端部2002、2004は、それぞれ、カバー502の下側に延在する直角バー2006、2008に連結されている。直角バー2006、2008は、反対側でロック機構1100に連結されている。タオルバー1500は、作動されると、3つの孔の組1300、1302、1304、1306、1308のうちの1つの組からロック1102を解除することによって、スライドキャリア362及びその頂部にのっている座席134が前部及び後部下側レール304、314に沿って、横方向に往復スライドすることを可能にする。
【0032】
直角バー2006、2008の各々は、直角バー2006、2008の動きを抑制するブラケット2100内にぴったり納まる第1ピン2400と第2ピン2402とを、有する。ブラケット2100は、第1ピン2400及び第2ピン2402、それぞれが中に入る第1開口部2200と第2開口部2202とを有する。第2開口部2202は、傾斜した楕円形の開口部である。第2開口部2202の傾斜は、矢印Cの方向であり、横方向で、外側に行くにつれて上に上っている。第2開口部2202内にある第2ピン2402は、また、タオルバー1500が外向き上方に持ち上げられるとき、直角バー2006、2008の回転の中心として働く。
【0033】
図25は、第1開口部2200の拡大図である。第1開口部2200は、比較的鈍角の三角形で、コーナー部2500、2502、2504は鋭くなく、むしろ丸みのある形状をしている。1つのコーナー部は、鈍角で丸みのあるコーナー部2500である。鈍角で丸みのあるコーナー部2500の頂点2506に引かれた接線tは角度がαである。
図25に示す実施形態では、角度αは45度である。鈍角で丸みのあるコーナー部2500に対向する辺2520は、非常にわずかに弓形に屈曲した形状にすることができる。第1開口部2200の第1ピン2400は、作動すると、タオルバー1500を外向きかつ上向きに移動させるように動く。開口部2200の形状は、矢印Dで示すように、タオルバー1500の第1ピン2400の移動経路が、確実に、流れるような滑らかさになるように調整される。
【0034】
タオルバー1500の上向きかつ外向きの動きにより、直角バー2006、2008の横方向内側端部2404が上向きかつ外向きに動く。ロックバー2406は、第2ピン2402により、直角バー2006、2008の内側端部2404に回転可能に連結される。前記外向きかつ上向きの動きによってロックバー2406の外向きかつ下向きの動きが引き起こされる。前記下向きの動きは、ロックバー2406に連結されている、バネで付勢されたロック機構1100を、3つの孔の組1300、1302、1304、1306、1308のうちの1つから引き出すように働く。
【0035】
タオルバー1500の動きを制限することにより、使用者のグリップを閉じる動きに合わせて、タオルバー1500が外向きかつ上向きに動くようにして、人間工学的に有利な動きをするように制御することができる。タオルバー1500の制限された動き、特にタオルバー1500が横方向内側に移動できないことによって、
図23に示すように、ロック機構1100が側面からの衝撃でロック解除されることを防止するために役立てることができる。この理由は、側面からの衝撃による動きとは反対の動きである、タオルバー1500の外向きかつ上向きの動きがなければ、ロックバー2406が下降しないようになされているからである。
【0036】
図27〜29に示すように、前部と後部下側レール304、314は、レール304、314の各端部340、342、344、346にレール端部ブラケット2700を含む。該レール端部ブラケットは、下側レール304、314の端部400、402、430、432のU字型断面形状に合った略U字型の端部2704を有し、中央部2706と、2つの上側部分2708、2710とを有する。中央部2706の底部2714からL字型延設部2712が延在する。L字型延設部2712の第1部分2716が、下側レール304、314の底面2718に取り付けられている。この取り付けは、当業者が周知の任意の方法によって行うことができ、例えば、
図29に示すようなリベット2900、ナット、及びボルト締結具、溶接等を含むが、これに限定するものではない。L字型の延設部2712の第2部分2720は、L字型の延設部2712の第1部分2716から上方に延びています。第2部分2720は、下側レール304、314の頂部2722まで延在することができるが、これより高くない。延設部2712の第2部分2720は、スライドキャリア360、362を、下側レール304、314の側端部340、342、344、346で止めるように働く。各レール端部ブラケット2700のU字型端部2704は、下側レール304、314の端部の蓋として働き、下側レール304、314のほぼ塞がっている上側部分406、408、436、438に埃やゴミが侵入することを防止するため。埃やゴミが侵入すると、下側レール304、314内での上側レール306、308、316、318の自由な移動が妨げられる可能性がある。
【0037】
図30〜
図33に示すように、自動車100の両方の側部136、138にある下側レール304、314の端部340、342、344、346のいずれにも、下側レール304、314の端部340、342、344、346、及びレール端部ブラケット2700を覆うステップガーニッシュ3000が配置される。ステップガーニッシュ3000は、典型的には、着脱式座席114が取り付けられた後に、取り付けられる。従来は、ステップガーニッシュ3000はステップガーニッシュ3000を所定の位置まで下げて設置されていた。しかしながら、スライドキャリア360、362上のハンドル370、372は、下方への設置のじゃまになる。この干渉問題を解決するために、ステップガーニッシュ3000は内部ステップガーニッシュ3002を含み、内部ステップガーニッシュ3002は、
図33に示すように、スライドキャリア360、362のハンドル370、372の下に納まるように側面から取り付けられる。第2に、ハンドル370、372用の切り欠き隙間形状3006を含む外側ステップガーニッシュ3004が、従来の方法で取り付けられる。内部ステップガーニッシュ3002の露出部3008は、外側ステップガーニッシュ3004のクリアランス形状3006に合致するように設計されている。外部ステップガーニッシュ3004が内側ステップガーニッシュ3002の上に取り付けられるとき、内部ステップガーニッシュ3002の露出部3008と外側ステップガーニッシュ3004とは、一体型のステップガーニッシュと見分けがつかない完全な仕上げ面3010を作る。仕上げ面3010は、使用者が自動車100に乗り降りし易くするためにより大きな摩擦力の表面を形成する起伏部3012を含むことができる。ステップガーニッシュ3000は、タペットねじ、リベット、ナットとボルト、締り嵌めファスナ、又は当業者に周知の他の方法によって自動車100に連結することができる。
【0038】
さらに、2つのスライドキャリア360、362の動きは、前部下側レール304、又は後部下側レール314の一方又は両方にスペーサ3400を設けることによって制御することができる。スペーサ3400は、前部下側レール304、又は後部下側レール314の閉じた上側部分406、408、436、438に配置された、第1及び第2のプラスチック製留め具3500、3502を有する。プラスチック製留め具3500、3502は、金属製ブラケット3504によって連結されている。スペーサ3400は、左右のスライドキャリア360、362の間を自由にスライドする。スペーサ3400は、2つのスライドキャリア360、362が、重複するスライド領域3402内の位置で接触することを防止する。スペーサ3400は、スライドキャリア360、362上の複数の着脱式座席114の間の安全な距離を保つように働く。
図34〜
図35に記載した一実施形態において、スペーサ3400は、スライドキャリア360、362間に15ミリメートルの安全間隔を維持し、複数の座席114の間への挟み込みを防止する。プラスチックは、耐久性があり比較的低摩擦であることが当業者に周知されている、任意の化合物でよい。
【0039】
左側スライドキャリア360の上にある左側座席130と右側キャリアスライド362の上にある右側座席134とは、各々、
図36の表に示す五つの可能な位置の間をスライドすることができる。該五つの可能な位置は、前部下側レール304の内壁1200内に設置され、右側スライドキャリア362と共に使用するために自動車100の長手方向中心線CLから横方向右側に所定の距離だけ離れた位置にある、3つの孔の組の5組1300、302、1304、1306、1308に対応し、また、前部下側レール304の内壁1200に置かれ、左側スライドキャリア360と共に使用するために自動車100の長手方向中心線CLから横方向左側に所定の距離だけ離れた位置にある3つの孔の組の5組(図示せず)に対応する。
図36の表において、位置445Bは、3つの孔の第1組1300に対応する。位置363Bは、3つの孔の第2組1302に対応する。位置281Bは3つの孔の第3組1304に対応する。位置199Bは、3つの孔の第4組1306に対応する。位置117Bは、3つの孔の第3組1308に対応する。位置−445B、−363B、−281B、−199B、−117Bは、自動車100の左側部136にある3つの穴の組5組の鏡像に対応する。
図36の表は、自動車100の左側座席130と右側座席134のそれぞれの可能な位置を表している。たとえば、左座席130が−117Bの位置にある場合、
図37に示すように、右座席134の唯一の可能位置は、445Bである。
図37〜
図42は、本明細書に記載の自動車100の実施形態に対するいくつかの可能な座席位置を示す。
図38は、左座席130が位置−445Bにあり、一方、右座席134が位置445Bにあることを示す。この位置決め例では、中央の座席132も設置されている。
図39は、左座席130が位置−445Bにあることを示し、一方、右座席134は位置445Bにあり、中央の座席132は取り外されている。
図40は、左座席130が位置−363Bにあり、右座席134が位置363Bにあることを示す。この構成により、2つの座席130、134は、自動車100の中心線CLのほうへ共に近づき、左側部136及び右側部138から離れる。
図41は、左座席130が−199Bの位置にあり、右座席134が363Bの位置にあることを示している。この例では、2つの座席130、134はまだ並んでいるが、この2つの座席130、134は、
図37の例に比べて自動車100の右側部138から離れて、横方向左側にシフトしている。
図42では、左座席130が位置−281Bにあり、右座席134が位置281Bにある。この例では、2つの座席130、134は、自動車100の中心線CLに沿って横に並んでいる。左側スライドキャリア360が下側レール304、314を通ってスライドすることができる長さは、右側スライドキャリア362の位置と、2つのスライドキャリアを分離するスペーサ3400によってのみ制限される。さらに、右側スライドキャリア362が下側レール304、314を横切ってスライドすることができる長さは、左側スライドキャリア360と、2つのスライドキャリアを分離するスペーサ3400との位置によってのみ制限される。
【0040】
図37〜
図41に示すように、左スライドキャリア360又は右スライドキャリア(図示せず)は、空間が空いているならば、自動車100の長手方向中心線CLを越えることができる。
【0041】
2つの着脱式座席114、左座席130及び右座席134は、スライドキャリア360、362に、左座席130は左スライドキャリア360上に、右座席13は右スライドキャリア362上に固定されるように設計される。
図4に示すように、座席130、134は、前部ストライカ470に引っかかるフックファスナ474と、後部ストライカ472に引っかかるフックアンドロックファスナ476によって、スライドキャリア360、362に連結されている。前記前部ストライカ470と後部ストライカ472とは、クロスブラケット350、352、354、及び356に置かれ、かつ、スライドキャリア360、362のカバー500、502にある開口部510から露出している。フックファスナ474及びフックアンドロックファスナ476は、当業者には周知のものである。
【0042】
図43〜
図47に示すように、着脱式座席114の典型的な操作中には、着脱式座席114は、着脱式座席114に取り付けられた第1レバー4400を作動させることによって、
図43〜
図45に示す直立位置から、
図46〜
図47に示す折り畳み位置に移動する。座席背もたれ204の下にある座席クッション202の背面4402に位置するのは、自動車では標準的なLATCH(Lower Anchors and Tethers for Children)座席装置に用いられるラッチストライカ4404である。座席背もたれ204が直立しているときには座席背もたれ204の底部4408にある座席ハンドル4406が、座席背もたれ204が第1レバー4400の作動時に折り畳まれるとき、露出する。座席114が直立位置にあるときには座席ハンドル4406を見えなくすることによって、ラッチ式自動車用座席の不適切な取り付けを、LATCHストライカ4404を見せることだけによって回避することができる。
【0043】
図48〜
図50に示すように、座席114を取り外すために、座席114にある第2レバー4900を作動させることにより、ロック478が解除され、後部フックアンドロックファスナ476に対するロックが解除される。ロック478が解除されると、使用者は座席ハンドル4406を把持し、座席114の後部4402を持ち上げることができる。座席114の後部4402を後部ストライカ472から持ち上げることにより、座席114を、前部ストライカ470を通る軸線a
1を軸として回転させることができる。座席114が適切な角度α
1に達すると、前部フック474を前部ストライカ470から取り外すことができ、そして、座席114を取りはずすことができる。
【0044】
バー4800は、左前部フックファスナ474から右前部フックファスナ474’へ、ストライカ470を通る軸線a
1と平行に、かつ該軸線a
1の近傍に延在している。使用者が前部フックファスナ474、474’を外すために座席114を前方に回転させると、バー4800は、回転軸a
1を軸にして回転しながら、カバー500に接触するまで前下方に回転する。カバー500の前部5000の形状は、座席114が回転軸a
1を軸にして角度α
1だけ回転したときに、バー4800がカバー500の前部5000に接触するように設計されている。図示の実施形態では、角度α
1は約45°であるが、角度α
1は、自動車100の幾何形状及び適用可能な空間に基づいて調整することができる。いったんバー4800がカバー500に接触すると、使用者は、それ以上座席114を回転できなくなる。使用者が座席を取り外すときに、この操作によって、最適な位置になるように座席の位置を制御できる。この操作は、また、座席114を前方に回転しすぎることによって、他のすべての内装部品に座席114が接触することを防止する。
【0045】
図51〜
図54に示すように、中央の座席132が直立位置にあるとき、中央の座席132は、キャップ5100の下に位置する左側ISOFIX(International Standardization Organization of FIXation)バー(図示せず)と、LATCH対応のチャイルドシートで使用する右側ISOFIXバー(図示せず)を含む。中央の座席132は、LATCH装置が使用されていないときに、使用者が間違ってISOFIXバーにストラップ等を引掛けないように、各バーを覆うキャップ5100を含む。左側の着脱式座席130又は右側の着脱式座席134が中央の座席132に近接しているとき、キャップ5100を取り外してISOFIXバーを露出させることは容易ではない。使用者が容易にキャップ5100を取り外せるようにするために、キャップ5100は、キャップ5100の把持部5202に掘込み部5200を有する。把持部5202は、キャップ5100の側面5204に掘込み部5200を持つだけではなくて、使用者の手が入り易くするために、掘込み部5200の外部輪郭の長手方向前方に後退側面部5206をも有する。
図53に示すように、掘込み部5200の長手方向前方にある後退側面部5206は、横幅W
1が、キャップ本体5300の横幅W
2よりも短く、かつ、掘込み部5200の横幅W
3よりも長い。
【0046】
中央の座席132にある前記ISOFIXバーのキャップ5100に加えて、左右の座席130、134の座席フレーム5500の横方向にL字型をした内側カバー5208は、凹凸のない下側外側面5600と凹凸のない後退した上側外側面5602を有する。上側外側面5602は、中央の座席132のISOFIXキャップ5100と横方向に対向し、使用者がキャップ5100の把持部5202を持つための追加のクリアランスを提供する。
図51〜
図56に示す実施形態で図解するように、中央の座席132と左座席130又は右座席134との間の最小間隔d
3は16mmであるが、左座席130又は右座席134の座席フレーム5500の内側カバー5208の後退した上側外側面5602と、前記ISOFIXバーを覆うキャップ5100の掘込み部5200とは、掘込み部5200の長手方向前方の後退側面部5206の位置に、使用者がISOFIXキャップ5100を把持し取り外すための30mmのクリアランスd
4を提供する。
【0047】
着脱式座席114のもう1つの特徴は、
図43及び
図57〜
図61に示すように使用者にシートベルト4300を提供する必要性である。着脱式座席114は、前述のように、5つの別々の位置の間でスライド可能であるので、シートベルト4300は、当業者に公知の方法により着脱式座席114内に一体的に設けられている。しかし、座席背もたれ204の上部に、シートベルト4300を保護し、かつ、
図60に示すように、シートベルト4300を座席114内部から座席114の外部に移動させるために、シートベルト機構4302が設けられている。シートベルト機構4302は弓形スロット4304を有し、シートベルト4300が弓形スロット4304から延びて使用者に提供され、使用できるようになる。弓形スロット4304は、ブラケット5802の上に位置し、ブラケット5802に連結された拡張ベース5800を含む。拡張ベース5800はまた、湾曲した部分5804を含み、シートベルト4300が該湾曲した部分5804を越えて移動し、垂直方向から水平方向の動きへ移る。シートベルト機構4302は、また、使用時及び座席114の取り外し時に、シートベルト4300を保護するガーニッシュ5700を含む。弓形スロット4304は、シートベルト4300が、裏返ったまま使用者まで届いたり、ねじれたり絡み合ったりすることを防止するように設計されている。
【0048】
ガーニッシュ5700の位置によって、意図した方法で座席114を使用中でもガーニッシュ5700をシートベルト機構4302に取り付けるための、インストールが容易で、かつ、耐久性のある方法及び装置が必要とされる。
図57〜
図61に示すように、ガーニッシュ5700は、主に、円弧状の開口部5806を有する固体成形プラスチック部分と、キャップ開口部5808と、ガーニッシュ5700の底部から延在する締り嵌めファスナ6000とで構成される。締り嵌めファスナ6000は、シートベルト機構4302のスロット(図示せず)に挿入される。ガーニッシュ5700の弧形開口部5806の中に弓形スロット4304が嵌合する。
【0049】
キャップ5702は、ガーニッシュ5700のシートベルト機構4302への取付けを仕上げるために設けられている。キャップ5702は、ベース部6100、一体蝶番6102、及び外側カバー6104を含む単一部品で構成される。前記ベース部は、
図58〜
図61に示す実施形態では、ガーニッシュ5700のキャップ開口部5808内の2つの穴5812と、ブラケット5802にある2つの穴5814と、に合致する2つの穴5810を含む。キャップ5702のベース部6100とガーニッシュ5700とが、タッピングスクリュー5816を使用して、ブラケット5802に連結される。次に、
図61の矢印bで示すように、キャップ5702の外側カバー6104が一体蝶番6102で下方に折り畳まれ、その結果、外側カバー6104は、ベース部6100と平行になり、ベース部6100を覆う。外側カバー6104は、ガーニッシュ5700のキャップ開口部5808の下側縁部5818のフック面6108にカチッと嵌合するテーパ端部6106を有する。テーパ端部6106は、フック面6108との締まり嵌めを形成し、カバー5702を所定位置に保持する。
【0050】
本明細書における「一実施形態」又は「実施形態」という表現は、その実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書の様々な箇所における「一実施形態では」、又は「ある実施形態」という語句の出現は、必ずしもすべて同一の実施形態を指しているとは限らない。
【0051】
また、本明細書で使用される用語は、主として読みやすさ及び説明のために選択されており、本発明の主題に制限を設けたり境界を設けたりするために選択されたものではない。したがって、前記実施形態の開示は、特許請求の範囲に記載された実施形態の範囲について説明することを意図しているが、限定するものではない。
【0052】
本明細書で、特定の実施形態及び応用例を図示、説明してきたが、前記実施形態は、本明細書で開示した詳細な構造及び構成部品には限定されないこと、かつ、前記実施形態の方法及び装置の配置、動作、及び詳細に対する、種々の改変、変更、及び変形が、添付の特許請求の範囲に定義された実施形態の思想、及び範囲から逸脱することなく、できることは明らかであろう。